JP2019062040A - 内燃機関用点火コイル - Google Patents

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善紀 谷口
Yoshinori Taniguchi
善紀 谷口
祐樹 多田
Yuki Tada
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Abstract

【課題】外部に対する絶縁性を高めて漏電を防ぎ、十分な点火性能を長期間維持することのできる内燃機関用点火コイルを提供する。【解決手段】点火コイルケース10は、該点火コイルケース10を内燃機関に設置した状態で点火プラグへ向かって延設され、該延設方向に沿って柱状の雑防抵抗18を収納するように形成された高圧タワー部20を有し、高圧タワー部20は、プラグブーツ40と接合固定するように形成され、点火コイルケース10の内部に注型されたエポキシ樹脂30によって雑防抵抗18を該雑防抵抗18の両端電極18a,18bを含めて埋設し、該高圧タワー部20の先端側に配置された雑防抵抗18の電極18bの周囲には、該高圧タワー部20の先端へ向かって、電極18bとプラグブーツ40に設けられたスプリング21が電気接続される部位を越えた位置までエポキシ樹脂30が注型されることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、点火コイル本体などを収納するケース等に注型絶縁樹脂を注型したモールド型の内燃機関用点火コイルに関するものである。
内燃機関用点火コイルは、点火コイル本体の小型化に伴って点火プラグの頭部電極へ直接取り付けるように構成されたものが多く用いられるようになっている。
このように構成された点火コイル(点火装置)は、例えば、点火コイル本体をエンジンヘッドカバーに設置固定するケース等を備え、また、このケース等には、エンジンヘッドカバーに固定した状態において、点火プラグへ向かって延設されたタワー部(高圧タワー)等を備えている(例えば、特許文献1参照)。
このように構成した場合、また、点火プラグに火花放電を発生させたときの電磁波ノイズを低減する雑防抵抗を、上記のタワー部等の内部に配置し、点火コイル本体の周囲のみに注型絶縁樹脂を注型している。
図3は、従来のモールド型の内燃機関用点火コイルの概略構成を示す断面図である。図示した点火コイル100は、絶縁素材によって形成された点火コイルケース101に点火コイル本体102を収納している。
また、点火コイルケース101の内部には、点火コイル本体102を固定するとともに、当該点火コイル本体102からの漏電等を防ぐ注型絶縁樹脂のエポキシ樹脂110が充填されている。
点火コイルケース101の所定位置には、内燃機関のヘッドカバー等に設置固定された状態において、点火プラグ(図示省略)へ向かって延設された高圧タワー部103が設けられている。
高圧タワー部103の内部には、柱状の雑防抵抗104が設置固定されている。雑防抵抗104の長手方向両端には、それぞれ抵抗電極105,106が設けられている。
抵抗電極105は、高圧タワー部102の基端側に配置され、点火コイル102の二次側コイル端部(図示省略)が電気接続された高圧端子107に接続固定されている。
抵抗電極106は、高圧タワー部103の先端側に配置された高圧端子108に接続固定されている。
高圧端子108の先端部分は、点火プラグの頭部電極へ高電圧を供給する導電部材のスプリング109と接触するように配置構成されている。
特開2006−269613号公報
従来の、例えば注型絶縁樹脂を内部に充填したモールド型の内燃機関用点火コイルは、前述のように点火コイル本体の周囲のみ注型絶縁樹脂を注型しており、高電圧を点火プラグへ伝導するための他の部分は大気(空気)に直接触れる状態となっている。
特に、高圧タワー部先端側の高圧端子は、雑防抵抗の電極や導電部材のスプリングと接触する部位が存在し、当該接触部位に酸化などの経年変化が生じると、電気抵抗が局部的に大きくなることがある。このように接触部位の電気接続状態が劣化すると、高電圧を印加したときに漏電等が生じ易くなり、点火コイル本体から点火プラグへ高電圧を供給する際に、無視できない大きさのエネルギー損失が経年劣化として生じる場合がある、という問題点があった。
本発明は、上記の問題点に鑑みなされたもので、外部に対する絶縁性を高めて漏電を防ぎ、十分な点火性能を長期間維持することのできる内燃機関用点火コイルを提供することを目的とする。
本発明に係る内燃機関用点火コイルは、一次側コイルに流れる電流の通電遮断を行うことにより二次側コイルに高電圧を発生する点火コイル本体と、柱状に形成され、長手方向の両端に電極を有し、前記二次側コイルと点火プラグとの間に配置される雑防抵抗と、前記点火コイル本体および前記雑防抵抗を収納するケース本体と、前記ケース本体と接合し、内燃機関に設置されている前記点火プラグの頭部電極に接続するプラグブーツと、を備え、前記ケース本体は、該ケース本体を内燃機関に設置した状態で前記点火プラグへ向かって延設され、該延設方向に沿って前記柱状の雑防抵抗を収納するように形成された高圧タワー部を有し、前記高圧タワー部は、前記プラグブーツと接合固定するように形成され、前記ケース本体内部に注型された注型絶縁樹脂によって前記雑防抵抗を該雑防抵抗の両端電極を含めて埋設し、該高圧タワー部先端側に配置された前記雑防抵抗の一端の電極の周囲には、該高圧タワー部の先端へ向かって、前記一端の電極と前記プラグブーツに設けられた導電部材が電気接続される部位を越えた位置まで前記注型絶縁樹脂が注型されることを特徴とする。
また、前記高圧タワー部は、前記プラグブーツの導電部材と接続する第1高圧端子と、前記点火コイル本体の二次側コイルと接続する第2高圧端子と、を備え、前記雑防抵抗の一端の電極は、前記第1高圧端子を介して前記プラグブーツの導電部材と電気接続され、該高圧タワー部の基端側に配置される前記雑防抵抗の他端の電極は、前記第2高圧端子を介して前記二次側コイルと電気接続され、前記第1高圧端子および前記第2高圧端子を含めて前記注型絶縁樹脂に埋設されていることを特徴とする。
また、前記高圧タワー部は、内部に、該高圧タワー部の先端側から基端側へ延設され、前記第1高圧端子の周囲および前記雑防抵抗の一端の電極を含めて該雑防抵抗の周囲を囲う絶縁周壁部を有することを特徴とする。
また、前記高圧タワー部は、前記雑防抵抗の一端の電極に、前記プラグブーツの導電部材を当接させて電気接続することを特徴とする。
また、前記高圧タワー部は、内部に、該高圧タワー部先端側から基端側へ延設され、前記雑防抵抗の一端の電極を含めて該雑防抵抗の周囲を囲う絶縁周壁部を有することを特徴とする。
本発明によれば、絶縁耐性を高めることによって、ニ次側コイルから出力する高電圧下においてコロナ劣化を抑制し、長期間使用した場合でも漏電を防いで十分な点火性能を維持することができる。
本発明の実施例1による内燃機関用点火コイルの概略構成を示す断面図である。 本発明の実施例2による内燃機関用点火コイルの概略構成を示す説明図である。 従来のモールド型の内燃機関用点火コイルの概略構成を示す断面図である。
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
(実施例1)
図1は、本発明の実施例1による内燃機関用点火コイルの概略構成を示す断面図である。図示した実施例1による点火コイル1は、硬質の絶縁素材を用いて形成された点火コイルケース10に点火コイル本体11を内包し、注型絶縁樹脂であるエポキシ樹脂30を点火コイルケース10の内部へ充填することによって点火コイル本体11を埋設固定している。
点火コイルケース10は、点火コイル本体11を内包している筐体部分から外側へ向かって突出し、例えば、略筒状に形成された(点火コイルケース10と同一素材によって一体形成された)高圧タワー部20を備えている。高圧タワー部20の外壁側は、絶縁素材で形成されたプラグブーツ40の中心孔へ挿入され、当該プラグブーツ40の中心孔内壁と接合し、点火コイルケース10とプラグブーツ40が接続固定されるように構成されている。
点火コイル本体11は、二次側ボビン12の内側(中心孔内)に配置される、図示を省略した一次側ボビンならびに一次側ボビンに巻回された一次側コイル、二次側ボビン12に巻回されている二次側コイル13を備えて構成されている。また、点火コイル本体11は、上記の一次側ボビンならびに二次側ボビン12の中心孔に挿通される図示を省略したコア(鉄心)部材等によって構成されている。なお、図1には二次側ボビン12ならびに二次側コイル13の一部分を図示している。
上記の一次側コイルに直流電流の通電・遮断を行ったとき、高電圧が発生する二次側コイル13の一端部は、端末ピン14の一端に電気接続されている。
端末ピン14は、硬質の導電金属部材であり、点火コイルケース10の内部に固定され、当該端末ピン14の他端が高圧端子16に電気接続されている。
雑防抵抗18は、柱状に形成された固定抵抗器であり、例えば、円柱状に形成された抵抗体の両端に、冠状の導電部材からなる抵抗電極18a,18bを備えている。
高圧端子16は、例えば、高圧タワー部20の内部において、当該高圧タワー部20の基端側、即ち、高圧タワー部20を含む点火コイルケース10において、点火コイル本体11が配置されている側に設置固定され、雑防抵抗18の抵抗電極18aと接合(例えば嵌合)する凹部を備えている。
高圧端子17は、高圧タワー部20の内部において、当該高圧タワー部20の先端側に設置固定され、高圧端子16に対して対向配置され、当該高圧端子16の凹部と対向する部位に、雑防抵抗18の抵抗電極18bと接続(例えば嵌合)する凹部を備えている。
柱状の雑防抵抗18は、高圧タワー部20の内部において、抵抗電極18aが高圧端子16に接合固定され、抵抗電極18bが高圧端子17に接合固定されるように、高圧タワー部20の延設方向に沿って配置されている。
点火コイル1は、高圧タワー部20を含む点火コイルケース10内部にエポキシ樹脂30が注型され、前述のように配置された点火コイル本体11、雑防抵抗18、高圧端子16,17などが上記のエポキシ樹脂30に埋設され、大気(空気)と触れることのない状態で固定されている。
高圧タワー部20の先端部分(高圧タワー先端部20a)には、中心孔が設けられており、前述のように点火コイルケース10、もしくは高圧タワー部20をプラグブーツ40に接続固定したとき、プラグブーツ30に備えられているスプリング21の端部が、当該中心孔に挿入されるように構成されている。
換言すると、高圧タワー部20の内部に配置された高圧端子17は、高圧端子先端部17aによって高圧タワー先端部20aの中心孔を塞ぐように設置固定されており、上記のように高圧タワー先端部20aの中心孔に挿入されたスプリング40の端部が高圧端子先端部17aに接触するように、詳しくは、スプリング40の端部が当該スプリング40の付勢によって高圧端子先端部17aに押し当てられるように設けられている。
また、高圧タワー先端部20aの内部(高圧タワー先端部20aの中心孔の周囲)には、例えば、略柱状あるいは略錘状に形成された高圧端子先端部17aの外周面を覆うように空隙が設けられており、この空隙にも上記の高圧タワー部20の雑防抵抗18などが配置された部分とともにエポキシ樹脂30が充填されて注型先端部位31が注型されている。
注型先端部位31は、高圧タワー部20の延設方向に沿って形成され、高圧端子17の側方(高圧端子先端部17aの外周面)を囲い、さらに、高圧タワー先端部20aの最先端部位へ向かって、前述のスプリング21が当接する高圧端子先端部17aの最先端部位を越える位置まで延設されている。
換言すると、プラグブーツ40に備えた導電部材(スプリング21)と、高圧タワー部20に備えた雑防抵抗18との接合部分、ならびに、その接合部分の近傍を含めて注型先端部位31(エポキシ樹脂30)にて覆い、これらの近傍に空気が入り込まないようにすることによって、点火プラグへ供給する高電圧が高圧タワー部20ならびにプラグブーツ40等の外部側へ漏電することを防ぐように構成している。
以上のように、高圧タワー部20を含む点火コイルケース10にエポキシ樹脂30を充填し、点火コイル本体11、高圧端子16,17、雑防抵抗18などを埋設し、空気に触れないようにしたので、点火コイル本体11から出力される高電圧が点火コイルケース10等の外部へ漏電することを防ぐことができる。
また、雑防抵抗18や高圧端子17なども空気に触れることなく、絶縁性のエポキシ樹脂30に埋設されていることから、雑防抵抗18と高圧端子17とを接合させた導電部位、ならびに雑防抵抗18と高圧端子16とを接合させた導電部位についてもエポキシ樹脂30が注型されており、高電圧出力時にコロナ放電を防ぐことができ、劣化を抑制して長期に渡って当該点火コイル1の点火特性を維持することが可能になる。
また、高圧タワー先端部20a側に配置される雑防抵抗18の抵抗端子18bおよび高圧端子17の周囲に注型されるエポキシ樹脂30について、高圧撓部20の基端側から高圧端子先端部17aを越えて高圧タワー先端部20a側へ延設された注型先端部31を形成したので、特に、抵抗端子18bと高圧端子17との接合部分、ならびにその周辺(近傍)の絶縁耐性を高めることができ、上記の接合部分の劣化を抑制して点火コイル1の耐用年数を延長させることが可能になる。
また、高圧タワー部20もしくはプラグブーツ40の内部から当該点火コイル1の外部へ向かう漏電を確実に防ぐことができ、点火プラグへ供給する高電圧の損失を抑制して、高い効率で上記の点火プラグに放電火花を発生させることができる。
(実施例2)
図2は、本発明の実施例2による内燃機関用点火コイルの概略構成を示す説明図である。図2(a)は、実施例2による点火コイル1aの概略断面を示し、図2(b)は、注型絶縁樹脂であるエポキシ樹脂30を充填していない状態における点火コイル1aの概略断面を示している。なお、ここでは図1に示したものと同一、あるいは相当する部分に同じ符号を使用し、その部分の重複説明を省略する。
点火コイル1aの点火コイルケース10は、実施例1で説明したものと同様に構成された点火コイル本体11が収納されており、図2においては、当該点火コイル本体11の二次側コイル13の一部分(断面)のみを図示している。
図2の高圧タワー部20は、図1に示したものと同様にプラグブーツ40の中心孔に挿入されたとき、当該高圧タワー部20の外壁側とプラグブーツ40の中心孔内壁が接合し、点火コイルケース10とプラグブーツ40が接続固定されるように構成されている。
また、図2の高圧タワー部20は、内部に絶縁周壁部20bを設けており、当該高圧タワー部20の内部に固定されている雑防抵抗18の周囲を囲っている。
絶縁周壁部20bは、高圧タワー部20の内部に一体形成されており、即ち、高圧タワー部20と同一素材によって形成されている。また、絶縁周壁部20bは、高圧タワー部20の内部において、高圧タワー先端部20a側を基端として、高圧タワー部20の基端側へ向かって延設された略筒状に形成されている。詳しくは、高圧タワー先端部20aの中心孔の周囲を基端として略筒状に形成され、略筒状の中心孔内部に雑防抵抗18、ならびに高圧端子17を配置し、雑防抵抗18、抵抗電極18bおよび高圧端子17の外周を囲うように構成されている。
絶縁周壁部20bは、その先端、即ち、高圧タワー部20の基端側に配置される端部において、前述の略筒状中心孔が開口しており、当該筒状中心孔にエポキシ樹脂30が充填されている。このように、絶縁周壁部20bの周壁内側にエポキシ樹脂30が充填されることにより、雑防抵抗18の周囲、抵抗電極18bならびに高圧端子17等を覆い、これらを埋設するように当該エポキシ樹脂30が注型されている。
また、絶縁周壁部20bは、少なくとも、雑防抵抗18(抵抗電極18b)と高圧端子17との接続部分を囲うように構成され、例えば、当該絶縁周壁部20bによって雑防抵抗18の長手方向の半分以上の部分が覆われるように構成されている。
ここで、直接点火プラグに接続するダイレクトイグニッションタイプの点火コイル1aは、エンジンの例えばシリンダヘッド上部に設置固定するように構成されている。そのため、エンジン稼働時には相当の高温になり、また、エンジン停止が長時間続くと気温と同程度まで低下する。
このように、点火コイル1aは、高温と低温を繰り返す熱サイクル環境下に設置されるため、当該温度変化の影響を受けて各構成部材等の劣化が進行し、エポキシ樹脂30についても、経年変化として熱劣化が進行する。特に、雑防抵抗18は、高電圧が印加されて電流が流れると発熱することから、雑防抵抗18の近傍において、上記のような周囲温度の変化に当該発熱が加わり、エポキシ樹脂30の劣化が進行し易くなる。
また、高圧タワー部20は、点火コイルケース10とプラグブーツ40とを接続固定すると、当該固定による締め付けなどの機械的なストレスが作用し、完成品の点火コイル1a等においてこの状態が持続する。特に、高圧タワー先端部20aは、前述のように中心孔を有しており、上記のストレスが作用すると形状に歪が生じ易く、内部に注型されているエポキシ樹脂30にはエポキシクラックが発生する場合がある。エポキシクラックが生じた部分は、絶縁耐性が弱くなることから、その周辺の導電部材等に高電圧が印加されると漏電し易くなる。
絶縁周壁部20bは、高圧タワー部20の内部に注型されたエポキシ樹脂30のうち、雑防抵抗18の発熱による熱劣化が生じる部位、また、特にストレスの作用が大きな高圧タワー先端部20a近傍の部位にエポキシクラックが生じた場合、このエポキシクラックが高圧タワー部20の外壁部近傍へ向かって延長されないように(エポキシクラックの延長を止めるように)設けられている。
換言すると、絶縁周壁20bは、高圧タワー部20の内部に注型されたエポキシ樹脂30のうち、熱劣化や機械的なストレスによってエポキシクラックが発生し易い部位を囲うように設けられ、上記のエポキシクラックが発生し易い部位に、エポキシクラックが生じたとき、高圧タワー部20もしくは点火コイルケース10の外壁部(その近傍)へ到達することのないように設置されている。
即ち、絶縁周壁部20bは、雑防抵抗18の長手方向に沿って、エポキシ樹脂30の熱劣化が生じ易い部位を覆うことができる程度の長さを有している。
また、絶縁周壁部20bは、当該絶縁周壁部20bと、雑防抵抗18または高圧端子17との間にエポキシ樹脂30を充填することができ、雑防抵抗18(抵抗電極18b)または高圧端子17の周囲に空気が存在しないように注型できる程度の間隔を空けて設置されている。
以上のように、高圧タワー部20の内部に絶縁周壁部20bを設けたので、エポキシクラックが生じ易い部位に、エポキシ樹脂30の経年劣化等によってエポキシクラックが発生したとき、当該エポキシクラックが高圧タワー部20等の外壁側へ延長(成長)することを防ぎ、点火コイルケース10等の外部へ漏電が生じることを防ぐことができる。
なお、実施例1で説明した点火コイル1、および、実施例2で説明した点火コイル1aは、高圧端子16,17を備えることなく構成することも可能である。高圧端子16,17を備えていない場合は、点火コイルケース10もしくは高圧タワー部20の内部に、雑防抵抗18を支持固定する、例えば、係止部位等を形成して、この係止部位等に雑防抵抗18を圧入することによって強固に嵌合、または挟持するように構成する。また、雑防抵抗18の抵抗電極18aに、例えば端末ピン14を接続固定し、点火コイル本体10の二次側コイル13の一端を電気接続する。また、抵抗電極18bの先端部位にプラグブーツ40のスプリング21が当接するように、高圧タワー先端部20a等を構成する。
1,1a点火コイル
10点火コイルケース
11点火コイル本体
12二次側ボビン
13二次側コイル
14端末ピン
16,17高圧端子
17a高圧端子先端部
18雑防抵抗
18a,18b抵抗電極
20高圧タワー部
20a高圧タワー先端部
20b絶縁周壁部
21スプリング
30エポキシ樹脂
31注型先端部位
40プラグブーツ
100点火コイル
101点火コイルケース
102点火コイル本体
103高圧タワー部
104雑防抵抗
105,106抵抗電極
107,108高圧端子
109スプリング
110エポキシ樹脂

Claims (5)

  1. 一次側コイルに流れる電流の通電遮断を行うことにより二次側コイルに高電圧を発生する点火コイル本体と、
    柱状に形成され、長手方向の両端に電極を有し、前記二次側コイルと点火プラグとの間に配置される雑防抵抗と、
    前記点火コイル本体および前記雑防抵抗を収納するケース本体と、
    前記ケース本体と接合し、内燃機関に設置されている前記点火プラグの頭部電極に接続するプラグブーツと、
    を備え、
    前記ケース本体は、
    該ケース本体を内燃機関に設置した状態で前記点火プラグへ向かって延設され、該延設方向に沿って前記柱状の雑防抵抗を収納するように形成された高圧タワー部を有し、
    前記高圧タワー部は、
    前記プラグブーツと接合固定するように形成され、
    前記ケース本体内部に注型された注型絶縁樹脂によって前記雑防抵抗を該雑防抵抗の両端電極を含めて埋設し、
    該高圧タワー部先端側に配置された前記雑防抵抗の一端の電極の周囲には、該高圧タワー部の先端へ向かって、前記一端の電極と前記プラグブーツに設けられた導電部材が電気接続される部位を越えた位置まで前記注型絶縁樹脂が注型される、
    ことを特徴とする内燃機関用点火コイル。
  2. 前記高圧タワー部は、
    前記プラグブーツの導電部材と接続する第1高圧端子と、
    前記点火コイル本体の二次側コイルと接続する第2高圧端子と、
    を備え、
    前記雑防抵抗の一端の電極は、前記第1高圧端子を介して前記プラグブーツの導電部材と電気接続され、
    該高圧タワー部の基端側に配置される前記雑防抵抗の他端の電極は、前記第2高圧端子を介して前記二次側コイルと電気接続され、
    前記第1高圧端子および前記第2高圧端子を含めて前記注型絶縁樹脂に埋設されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用点火コイル。
  3. 前記高圧タワー部は、
    内部に、該高圧タワー部の先端側から基端側へ延設され、前記第1高圧端子の周囲および前記雑防抵抗の一端の電極を含めて該雑防抵抗の周囲を囲う絶縁周壁部を有する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の内燃機関用点火コイル。
  4. 前記高圧タワー部は、
    前記雑防抵抗の一端の電極に、前記プラグブーツの導電部材を当接させて電気接続する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用点火コイル。
  5. 前記高圧タワー部は、
    内部に、該高圧タワー部先端側から基端側へ延設され、前記雑防抵抗の一端の電極を含めて該雑防抵抗の周囲を囲う絶縁周壁部を有する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の内燃機関用点火コイル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020170811A (ja) * 2019-04-05 2020-10-15 ダイヤモンド電機株式会社 点火コイル装置

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