JP6821300B2 - 画像形成装置及び記録材判別装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録材の種類を精度良く判別し、判別結果に応じて画像形成条件を制御する技術に関するものである。
従来、複写機、プリンタ等の画像形成装置において、画像形成装置の内部に記録材の種類を判別するセンサを備えているものがある。これらの装置では、自動的に記録材の種類を判別し、判別結果に応じて転写条件(例えば転写電圧や転写時の記録材の搬送速度)や定着条件(例えば定着温度や定着時の記録材の搬送速度)を制御している。
特許文献1には、記録材に光を照射して、記録材で反射した光をCMOSセンサによって画像として撮像することで、記録材の種類を判別する記録材判別ユニットを備えた画像形成装置が記載されている。この画像形成装置では、記録材判別ユニットで判別した記録材の種類に応じて転写電圧、定着温度、記録材の搬送速度を制御している。これによって、高品質な画像を記録材に形成することができる。
特開2009−029622号公報
しかしながら、記録材の製造ばらつき等の影響によって、異なる種類の記録材であってもセンサの検知結果として同じような検知結果が得られる場合がある。このような場合、記録材の種類を正確に判別することは困難であり、誤った種類の記録材であると判別して、記録材の種類に適合しない画像形成条件で画像が形成され、画像品質が低下してしまう場合があった。特許文献1に記載の制御は、当時として望まれる画像品質を十分に満たすものであったが、近年求められるようになった画像品質を満たすために、更なる記録材の種類の判別精度の向上が望まれていた。
本発明の目的は、記録材の種類を精度良く判別し、高品質な画像を形成することができる画像形成装置を提供することである。
上記の目的を達成するための本発明の画像形成装置は、光を照射する照射部と、前記照射部によって照射され、記録材で反射した光を記録材の画像として撮像する撮像部と、記録材に画像を形成する画像形成部と、前記撮像部によって撮像された前記記録材の画像に基づいて、前記画像形成部の画像形成条件を制御する制御部と、を有する画像形成装置において、前記制御部は、記録材の平滑度に関する値である第1の特徴量、及び第2の特徴量を求めることが可能であり、第1の解像度である第1の画像から前記第1の特徴量を求め、前記第1の解像度より低い第2の解像度である第2の画像から前記第1の特徴よりも大きい前記第2の特徴量を求め、記録材の種類に応じて異なる値である前記第1の特徴量と前記第2の特徴量との差分値を求め、前記差分値と閾値との比較に基づいて、前記画像形成条件を制御することを特徴とする。
本発明によれば、記録材の種類を精度良く判別し、高品質な画像を形成することができる画像形成装置を提供することが可能となる。
実施例1及び実施例2における画像形成装置の構成を示す図である。 表面性検知部32を示すブロック図である。 表面性検知部32によって得られた特徴量を示すグラフである。 実施例1及び実施例2における記録紙Pの種類の判別テーブルである。 実施例1における画像形成条件を制御するためのフローチャートである。 実施例2における異なる解像度を有する画像を示す図である。 実施例2における画像形成条件を制御するためのフローチャートである。 実施例3における画像形成装置の構成を示す図である。 坪量検知部32を示すブロック図である。 実施例3における記録紙Pの種類の判別テーブルである。 実施例3における画像形成条件を制御するためのフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施例について説明する。
(実施例1)
<画像形成装置の説明>
本実施例では、画像形成装置として電子写真方式のカラーレーザビームプリンタ1(以下、プリンタ1と表記する)を示す。図1は、プリンタ1の概略構成図である。
プリンタ1は、タンデム式のカラープリンタであり、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色の現像剤であるトナーを重ね合わせることで、記録紙P(記録材)にカラー画像を形成することができる。収容部である2は記録紙Pを収容するカセットである。記録紙Pの搬送路には、カセット2から記録紙Pを給紙する給紙ローラ4、給紙された記録紙Pを搬送する搬送ローラ対5、レジストレーションローラ対6(以下、レジローラ対6と表記する)が設けられている。レジローラ対6の近傍には、記録紙Pを検知するレジストレーションセンサ34(以下、レジセンサ34と表記する)が設けられている。レジセンサ34は記録紙Pの先端(記録紙Pの搬送方向において下流側の端部)と記録紙Pの後端(記録紙Pの搬送方向において上流側の端部)を検知する。
11(11Y、11M、11C、11K)はトナーを担持する感光ドラムである。12(12Y、12M、12C、12K)は感光ドラム11を一様に所定の電位に帯電する帯電ローラである。13(13Y、13M、13C、13K)は、帯電された感光ドラム11を露光し、感光ドラム11に静電潜像を形成するレーザスキャナである。14(14Y、14M、14C、14K)は、感光ドラム11に形成された静電潜像を可視化するためのトナーを収容するプロセスカートリッジである。15(15Y、15M、15C、15K)は、プロセスカートリッジ14に収容されたトナーを感光ドラム11に送り出し、感光ドラム11にトナー像を形成する現像ローラである。
16(16Y、16M、16C、16K)は、感光ドラム11に形成されたトナー像を中間転写ベルト17に一次転写する一次転写ローラである。中間転写ベルト17は、18の駆動ローラによって図1の矢印方向に回転する。19は、中間転写ベルト17上に形成された画像を記録紙Pに転写するための二次転写ローラ(転写部)である。20は、記録紙Pを搬送させながら、記録紙Pに二次転写されたトナー像を記録紙Pに溶融定着させる定着器(定着部)である。記録紙Pに画像を形成する画像形成部50は、以上説明した感光ドラム11から定着器20によって構成される。21は、定着器20によって定着が行われた記録紙Pを排紙する排紙ローラである。
3は、搬送部であるレジローラ対6を駆動するパルスモータである。その他のローラについては不図示の複数の駆動源によって駆動される構成としているものの、記録紙Pを所望の動作で搬送できれば良く、それに限らない。例えば、レジローラ対6だけでなく、搬送ローラ対5もパルスモータ3によって駆動される構成であっても構わない。
30は記録紙Pの種類を判別するために、記録紙Pの特性を検知する記録材検知ユニット(以下、検知ユニット30と表記する)である。検知ユニット30は、記録紙Pの特性として記録紙Pの表面性を検知する表面性検知部32から構成される。表面性検知部32は、後述する照射部32a、結像部32b、撮像部32cから構成されており、記録紙Pの表面性(凹凸状態)を検知する。
10は、プリンタ1の動作を制御する制御部である。制御部10には不図示のCPU、プリンタ1を制御するのに必要なデータの演算や一時的な記憶等に使われるRAM、プリンタ1を制御するプログラムや各種データを格納するROM等が搭載されている。制御部10の役割について詳しくは後述する。
<記録材検知ユニットの説明>
次に、検知ユニット30を構成する表面性検知部32の動作概要について図2を用いて説明する。
図2(a)は表面性検知部32のブロック図である。表面性検知部32は、照射部32a、結像部32b、撮像部32cから構成される。照射部32aは記録紙Pの表面に光を照射する。結像部32bは照射部32aから照射され、記録紙Pの表面で反射した光を撮像部32cに結像する。撮像部32cは、結像部32bにより結像された光を画像として撮像する。
本実施例では撮像部32cは、CMOS(Complementary METAL Oxide Semiconductor)ラインセンサであり、図2(b)に示すように、光を受光する受光素子が100個配置されている。ここで1つの受光素子は1つの画素に対応する。すなわち、このCMOSラインセンサによって1回撮像をすることにより、100画素分の画像を得ることができる。複数の受光素子は記録紙Pの搬送面と平行で、記録紙Pの搬送方向と直交する方向(主走査方向と称す)に沿って並んで配置されている。
図2(c)に示すCMOSラインセンサの標準的な回路を用いて、撮像部32cを構成している受光素子の動作について説明する。受光素子は、フォトダイオード201、リセット用MOSトランジスタ202、選択用MOSトランジスタ203、増幅用MOSトランジスタ204から構成される。光電変換により蓄積されたフォトダイオード201の電荷は、増幅器である増幅用MOSトランジスタ204と選択用MOSトランジスタ203を通じて、電荷出力信号として表面性制御部45へ出力される。
ここで、各受光素子の電荷出力信号は共通ラインとして接続されており、各受光素子の選択用MOSトランジスタ203を制御することで、各受光素子の電荷出力を電荷出力信号ラインに順次出力する。この各々の受光素子の制御方式として、例えば、いわゆる電子シャッター制御方式がある。まず各々のフォトダイオード201の電荷をリセット用MOSトランジスタ202でリセットする。そして、リセット用MOSトランジスタ202でリセット解除を行うと、フォトダイオード201の電荷は光電変換で生成した信号電荷によって蓄積されていく。リセット解除から所定時間(蓄積時間)経過後に増幅用MOSトランジスタ204、選択用MOSトランジスタ203を介して各受光素子の電荷を電荷出力信号として出力する。電荷を読みだした画素のフォトダイオード201の電荷は再度リセット用MOSトランジスタ202でリセットされる。このようにフォトダイオード201の電荷の蓄積時間は、リセット用MOSトランジスタ202および選択用MOSトランジスタ203の動作タイミングによって制御を行うことができる。
また、記録紙Pを搬送させながら一連の撮像動作をくり返し、撮像したライン状の画像を記録紙Pの搬送方向(副走査方向と称す)につなげていくことによって、表面性検知部32は(撮像回数×100画素)のサイズの画像を得ることができる。
表面性制御部45は制御部10からの測定のオンオフ信号、蓄積時間の設定信号、撮像回数の設定信号に従い、照射部32aや撮像部32cを制御する。表面性制御部45はこれらの信号に従い、撮像部32cの各受光素子におけるリセット用MOSトランジスタ202、選択用MOSトランジスタ203のタイミング信号を生成する。これにより、表面性制御部45は、撮像部32cの撮像開始タイミング、フォトダイオード201の電荷の蓄積時間、撮像回数の制御を行う。更に、表面性制御部45は、撮像部32cから受信した電荷出力信号に対して、例えば相関二重サンプリング回路などのノイズキャンセル回路(不図示)を通じて、受信レベルとして制御部10へ出力する。
制御部10はパルスモータ3によってレジローラ対6の回転速度を制御し、記録紙Pの搬送速度を制御する。レジセンサ34は図1に記載されている通り、レジローラ対6と検知ユニット30の間に配置され、レジセンサ34が配置された位置に記録紙Pが到達したか否かを制御部10が判断するためのセンサである。レジセンサ34は、光センサであって、記録紙Pによって光が遮蔽されることにより記録紙Pの有無を検知することができる。レジセンサ34は、記録紙Pの有無を検知できるセンサであれば良く、その手段は光センサに限定されない。制御部10は記録紙Pがレジセンサ34の位置に到達したと判断したタイミングに応じて、表面性制御部45へ測定のオンオフ信号を通知する。
また、制御部10は表面性制御部45の受信レベルをCPU(不図示)のADポートで受信する。ADポートは、入力された電源電圧を基準に256分割した分解能で検知可能であり、制御部10は、ADポートに入力された電圧が分解能に対して何倍の電圧であるかを検知することでdec値(出力値)にAD変換する。制御部10は、受信レベル信号をAD変換した後、各画素の出力値から記録紙Pの表面性を示す特徴量を算出する。
この特徴量の算出方法は様々な方法が考えられるが、本実施例においては縦差分積算値を求める。縦差分積算値を求めるためには、まず副走査方向に連続して並んだ2つの画素の出力値の差分の絶対値を計算し、それを1列分積算していく。そして得られた積算値を各列の分さらに積算することによって縦差分積算値を求めることができる。コート紙のような表面が平滑な記録紙Pは縦差分積算値が所定の閾値よりも小さくなり、ボンド紙のような表面が粗い記録紙Pは縦差分積算値が所定の閾値よりも大きくなる。これにより、制御部10は記録紙Pの種類(表面性)を判別することができる。
制御部10は、上記の方法によって判別された記録紙Pの種類(表面性)に基づいて、画像形成部50の画像形成条件を制御する。例えば、コート紙はボンド紙に比べて抵抗値が低いため、トナー像を転写する際の転写電圧を高く設定する必要がある。また、コート紙はボンド紙に比べてトナー像を定着させるために必要な定着温度が低く、必要な定着時間も短いため、定着温度や記録紙Pの搬送速度などの定着条件を変更する必要がある。このように、様々な画像形成条件を制御することによって、記録紙Pに形成される画像の画質を向上させることができる。
また、画像形成条件としては、例えば他に記録紙Pの搬送速度、一次転写ローラ16や二次転写ローラ19に印加する電圧値、定着器20で記録紙Pに画像を定着する際の温度等が考えられる。さらに制御部10は、画像形成条件として画像を転写する際における一次転写ローラ16や二次転写ローラ19の回転速度を制御してもよい。さらに制御部10は、画像形成条件として画像を定着する際における定着器20が有する定着ローラの回転速度を制御してもよい。また、制御部10は記録紙Pの種類を判別することなく、算出した特徴量の値から直接的に画像形成条件を制御してもよい。
<記録材の種類の判別方法の説明>
次に表面性検知部32の検知結果に基づいて、記録紙Pの種類を判別する方法について説明する。本実施例では、普通紙とボンド紙を判別することを考える。図3は表面性検知部32が普通紙とボンド紙をそれぞれ検知し、制御部10によって算出された特徴量を示している。図3(a)は普通紙の結果、図3(b)はボンド紙の結果を示している。
まずは所定の解像度を有する1枚の画像に基づいて、普通紙とボンド紙を判別することを考える。図3における第一の解像度の特徴量に注目する。ここで第一の解像度は600[dpi]を採用した。普通紙の特徴量は150[dec]であり、ボンド紙の特徴量は170[dec]である。その差は20[dec]である。ここで、記録紙Pは製造機や製造ロット等によって表面性にばらつきがあることが知られている。そのばらつきは特徴量にも表れ、それぞれ平均値から±20[dec]程度変化する。したがって、例えば普通紙の特徴量がばらつきの中で最も高く、ボンド紙の特徴量がばらつきの中で最も低いような場合には、精度良く記録紙Pの種類を判別することができない。
以上より、所定の解像度を有する1枚の画像だけでは、精度良く記録紙Pの種類を判別することができない場合があった。そこで、本実施例では、異なる解像度を有する複数の画像を用いて、精度良く記録紙Pの種類を判別し、画像形成条件を制御する方法について説明する。
ひき続き図3を用いて説明する。図3には第一の解像度の特徴量だけでなく、第一の解像度とは異なる第二の解像度の特徴量も示している。ここで第二の解像度は300[dpi]を採用した。普通紙の特徴量は170[dec]であり、ボンド紙の特徴量は230[dec]である。その差は60[dec]であり、第一の解像度の場合に比べて広がっている。本実施例では、第一の解像度の特徴量と第二の解像度の特徴量の差分値に着目する。図3に記載されているように、普通紙の場合の特徴量の差分値は20decであり、ボンド紙の場合の特徴量の差分値の60decよりも小さいことが分かる。これは、記録紙Pの表面が持つ周波数特性が各々の種類によって異なるためである。このように、異なる解像度を有する画像を用いることで、周波数特性が異なることによる表面性の違いを容易に得ることができる。
図4は、本実施例における記録紙Pの種類と特徴量の差分値の関係を示すテーブルである。このテーブルは制御部10に搭載されたROMに記憶されている。図4に記載されたように、普通紙とボンド紙の判別閾値を30decとすることで精度良く種類の判別を行うことができる。またここでは、二種類の紙種を用いて説明するものの、三種類以上の紙種を判別する場合は図4の様な判別テーブルを複数用いることで対応可能である。
次に、異なる解像度を有する複数の画像を撮像する方法について説明する。本実施例においては、記録紙Pを搬送させながら撮像部32cによって画像を撮像する際に、フォトダイオード201の電荷の蓄積時間を変更している。これによって、副走査方向において異なる解像度を有する複数の画像を撮像することができる。電荷の蓄積時間と、画像の解像度及び記録紙Pの搬送速度の関係性を以下の式(1)に示す。式(1)において、1[inch]=25.4[mm]である。
蓄積時間[sec]=(25.4[mm]/解像度[dpi])/搬送速度[mm/sec]・・・式(1)
本実施例において記録紙Pの搬送速度は一定であるから、解像度に応じて蓄積時間は一意に決定される。式(1)によって、第一の解像度に対応する蓄積時間1、第二の解像度に対応する蓄積時間2をそれぞれ求めることができる。
次に、表面性検知部32による記録紙Pの検知幅について説明する。本実施例では第一の解像度および第二の解像度による記録紙Pの検知幅を各々副走査方向に10mmの幅で検知を行う。撮像部32cによる撮像回数、記録紙Pの検知範囲及び画像の解像度の関係性を式(2)に示す。
撮像回数[回]=10mm/(25.4[mm]/解像度[dpi])・・・式(2)
式(2)によって、第一の解像度に対応する撮像回数1、第二の解像度に対応する撮像回数2をそれぞれ求めることができる。本実施例では、記録紙Pの検知幅を10mmとして説明するものの、求める検知精度や測定時間に応じて適宜設定可能である。
続いて、本実施例における記録紙Pの表面性の検知における処理シーケンスについて、図5のフローチャートを用いて説明する。図5のフローチャートに基づく制御は、制御部10が不図示のROM等に記憶されているプログラムに基づき実行する。尚、フローチャートに示す全ての処置を制御部10が行うのでなく、例えば特定用途向けの集積回路(ASIC)がプリンタ1に実装されている場合には、フローチャート中のいずれかの処理を実行する機能をASICに持たせても良い。
制御部10はPC等の外部機器(不図示)から印刷指示を受信後、給紙及び画像形成動作を開始する(S101)。制御部10は給紙ローラ4によってカセット2から搬送路へ記録紙Pを給紙させる。制御部10は搬送ローラ対5、レジローラ対6によって給紙された記録紙Pを搬送させる。記録紙Pの先端がレジローラ対6を通過するタイミングで、レジセンサ34の出力が変化し(S102)、それを起点として制御部10はパルスモータ3のステップ数Sをカウントし始める(S103)。
ここで、記録紙Pの到達位置を監視する方法について説明する。本実施例ではパルスモータ3により、記録紙Pは100mm/secの搬送速度で搬送される。記録紙Pの到達位置はレジセンサ34及びパルスモータ3、制御部10を用いて監視している。パルスモータ3のステップ数と回転距離は比例関係にあるため、カウントしたステップ数からレジローラ対6通過後に記録紙Pが進んだ距離が予測できる。
本実施例では記録紙Pの先端がレジセンサ34に到達した位置を基準として、表面性検知部32に到達するまでに100ステップが必要と仮定した。なお、100ステップは一例であり、使用するパルスモータ3とレジローラ対6の径等から算出する。なお、記録紙Pの位置を監視する手段としてパルスモータ3を用いて説明したが、これに限定されるものではなく、記録紙Pが表面性検知部32に到達したかを判別できればよい。そのため、レジセンサ34の出力が変動してから所定時間後に計測を開始する、または、モータ回転制御開始タイミングから所定時間後に計測を開始するといった、時間による管理も可能である。
レジセンサ34の出力が変化したタイミングから100ステップを経過後(S104)、制御部10は記録紙Pの先端が表面性検知部32に到達したと判断する。ここで、記録紙Pの先端が表面性検知部32に到達した時には、記録紙Pの搬送速度は本実施例における目標値である100mm/secで制御されている。
表面性検知部32に記録紙Pが到達したと判断したら、制御部10は表面性検知部32の蓄積時間および撮像回数を蓄積時間1および撮像回数1に設定する(S105)。表面性検知部32は測定を開始し(S106)、制御部10は第一の特徴量を算出する(S107)。表面性検知部32は測定を終了し、制御部10は第一の特徴量をRAMに記憶する(S108)。続いて、制御部10は表面性検知部32の蓄積時間および撮像回数を蓄積時間2および撮像回数2に設定する(S109)。表面性検知部32は測定を開始し(S110)、制御部10は第二の特徴量を算出する(S111)。表面性検知部32は測定を終了し、制御部10は第二の特徴量をRAMに記憶する(S112)。
次に、制御部10は第一の特徴量と第二の特徴量の差分値を演算し、判別閾値30decとの比較を行う(S113)。判別閾値30decよりも大きいと判断したら、制御部10は記録紙Pの種類をボンド紙と判別する(S114)。逆に判別閾値30dec以下と判断したら、制御部10は記録紙Pの種類を普通紙と判別する(S115)。そして、制御部10は判別した記録紙Pの種類に基づいて、画像形成条件を決定する(S116)。
以上より本実施例によれば、異なる解像度を有する複数の画像を撮像することによって、記録材の種類を精度良く判別し、高品質な画像を形成することができる。
なお、本実施例においては図5に示す通り、制御部10が記録紙Pの種類の判別を行う前に、表面性検知部32は異なる解像度を有する2枚の画像を撮像している。しかし、これに限定されない。例えば、表面性検知部32によって第一の解像度を有する1枚の画像が撮像された後、制御部10はその1枚の画像から得られた特徴量に基づいて記録紙Pの種類の判別を行う。そして、制御部10が記録紙Pの種類を一意に判別できない場合に、表面性検知部32によって第二の解像度を有する画像が追加で撮像されるように制御してもよい。この場合、2つの特徴量の差分値を計算することなく、単純に第二の解像度から得られた特徴量のみに基づいて記録紙Pの種類を判別し、画像形成条件を制御してもよい。
なお、本実施例においては異なる解像度を有する複数の画像を撮像するために、フォトダイオード201の電荷の蓄積時間を変更していた。しかし、これに限定されない。撮像中の記録紙Pの搬送速度を変更することによっても、副走査方向において異なる解像度を有する複数の画像を撮像することができる。電荷の蓄積時間と、画像の解像度及び記録紙Pの搬送速度の関係性は前述した通り式(1)で示され、これを変形すると式(3)となる。
搬送速度[mm/sec]=(25.4[mm]/解像度[dpi])/蓄積時間[sec]・・・式(3)
ここで、電荷の蓄積時間を一定にすれば、解像度に応じて搬送速度は一意に決定される。式(3)によって、第一の解像度に対応する搬送速度1、第二の解像度に対応する搬送速度2をそれぞれ求めることができる。そして、図5のフローチャートのS105及びS109において、蓄積時間を搬送速度に変更することで同様の制御を実施することができる。また、電荷の蓄積時間を変更する場合は記録紙Pの搬送速度を一定にし、記録紙Pの搬送速度を変更する場合は電荷の蓄積時間を一定にしていたが、これに限定されない。どちらも変更することによって、異なる解像度を有する複数の画像を撮像してもよい。
なお、本実施例においては副走査方向の解像度を変更したものの、主走査方向の解像度を変更しても良く、同様の効果を得ることが可能である。主走査方向の解像度を変更する方法としては例えば、撮像部32cあるいは表面性制御部45に、各々の受光素子の出力値の加算あるいは間引を行うハードウェア切り替え出力回路(不図示)を取り付ける。そして、1つの受光素子の出力値をそのまま1つの画素の出力値とすることで第一の解像度の画像を取得する。また、主走査方向に連続して並んだ2つの受光素子の出力値を加算して1つの画素の出力値とすることで第二の解像度の画像を取得することが可能である。
また、このハードウェア出力回路を用いる方法で、副走査方向の解像度を変更してもよいし、副走査方向の解像度及び主走査方向の解像度のどちらも変更してもよい。このとき、副走査方向あるいは主走査方向の解像度を各々個別に変更しても良いし、副走査方向と主走査方向の解像度を同時に変更しても構わない。ハードウェア出力回路を用いることによって、撮像部32cが1枚の画像を撮像するだけで、制御部10は異なる解像度を有する2枚の画像の特徴量を取得することができる。
(実施例2)
実施例1では、表面性検知部32のハードウェア制御によって、異なる解像度を有する複数の画像の特徴量を取得していた。本実施例ではソフトウェア制御を行うことで、異なる解像度を有する複数の画像の特徴量を取得する方法について説明する。主な部分の説明は実施例1と同様であり、ここでは実施例1と異なる部分のみを説明する。
本実施例では、撮像部32cとしてCMOSエリアセンサを用いて説明する。撮像部32cの受光素子は、主走査方向に80個、副走査方向に80個配置されている。ここで1つの受光素子は1つの画素に対応する。図6(a)はこのCMOSエリアセンサによって撮像された1枚の画像を示している。ここで、mは副走査方向における画素の位置を示し、nは主走査方向における画素の位置を示す。なお、本実施例においてCMOSエリアセンサを用いて説明するものの、実施例1で説明したCMOSラインセンサを用いてもよい。
<記録材の種類の判別方法の説明>
次に表面性制御部45から出力された各画素の受信レベル(出力値)から、制御部10がソフトウェア処理をすることで異なる解像度を有する2枚の画像の特徴量を取得する方法について説明する。第一の解像度の画像の第一の特徴量は、図6(a)に示す様に各々の画素(80×80画素)の受信レベルを基に、制御部10が実施例1で説明した方法(縦差分積算)から求める。次に、第二の解像度の画像の第二の特徴量を求めるために、まず制御部10は式(4)に基づいて4つの画素の受信レベルを1つにまとめる。ここで受信レベル1[m,n]は第一の解像度の画像におけるm行n列目の画素の受信レベルを示す。そして、受信レベル2[m,n]は第二の解像度の画像におけるm行n列目の画素の受信レベルを示す。
受信レベル2[m,n]=受信レベル1[m×2−1,n×2−1]+受信レベル1[m×2−1,n×2−1+1]+受信レベル1[m×2−1+1,n×2−1]+受信レベル1[m×2−1+1,n×2−1+1]・・・式(4)
図6(b)はこのソフトウェア処理によって得られた第二の解像度の画像を示している。制御部10は各々の画素(40×40画素)の受信レベルを基に第二の特徴量を求める。
続いて、本実施例における記録紙Pの表面性の検知における処理シーケンスについて、図7のフローチャートを用いて説明する。図7のフローチャートに基づく制御は、制御部10が不図示のROM等に記憶されているプログラムに基づき実行する。なお、図5のフローチャートと重複する部分には同一の記号を用いて説明する。
図7のフローチャートにおいて、S101からS106、S113からS116については実施例1と同じであるため説明を省略する。S301において制御部10は、撮像部32cによって撮像された第一の解像度を有する画像から第一の特徴量を算出する(S301)。表面性検知部32は測定を終了し、制御部10は第一の特徴量をRAMに記憶する(S302)。そして、制御部10は式(4)を用いて受信レベル2[m,n]を算出する。すなわち、第二の解像度を有する画像を算出する(S303)。S304において制御部10は、第二の解像度を有する画像から第二の特徴量を算出する(S304)。制御部10は第二の特徴量をRAMに記憶する(S305)。
以上より本実施例によれば、実施例1のように撮像部32cの蓄積時間の設定を切り替えるといったハードウェア制御を不要とすることができるため、構成を簡素化することができる。また、撮像部32cによって複数回、画像を撮像する必要が無くなるので、その分検知時間を短縮することができる。
なお、本実施例では4つの画素の受信レベルを加算して1つにまとめたものの、第一の解像度とは異なる解像度を有する画像に変換できれば良く、加算する個数は限定されない。また、4つの画素の加算に限らず、副走査方向のみ、あるいは主走査方向のみの画素の加算を行っても良く、更に、加算ではなく画素の出力値を間引きするなどの方法で解像度を変更してもよい。
(実施例3)
実施例1乃至2では、検知ユニット30は表面性検知部32によって構成されていた。本実施例では、検知ユニット30にさらに記録紙Pの坪量を検知する坪量検知部31が設けられている構成について説明する。坪量検知部31と表面性検知部32それぞれの検知結果を用いることで、より精度良く記録紙Pの種類を判別することができる。主な部分の説明は実施例1と同様であり、ここでは実施例1と異なる部分のみを説明する。
<画像形成装置及び記録材判別ユニットの説明>
本実施例における、プリンタ1及び検知ユニット30の構成について説明する。図8は本実施例におけるプリンタ1の概略構成図である。図1と異なるのは検知ユニット30に坪量検知部31が設けられている点である。坪量検知部31は、記録紙Pに超音波を発信する超音波発信部31a(送信部)、記録紙Pを介して減衰した超音波を受信する超音波受信部31b(受信部)から構成されている。
図9に検知ユニット30を構成する坪量検知部31のブロック図を示す。超音波発信部31aと超音波受信部31bは、搬送されてくる記録紙Pを挟みこむように対向して配置される。超音波発信部31aと超音波受信部31bは坪量制御部46に接続されている。超音波発信部31aは坪量制御部46の指示に従い所定の周波数の超音波を送信する。超音波受信部31bは記録紙Pを透過した超音波を受信し、受信した超音波に応じた電圧値を出力する。坪量制御部46は超音波受信部31bから出力された電圧値のピーク値を制御部10へ出力する。
<記録材の種類の判別方法の説明>
本実施例では実施例1や実施例2で説明した方法によって異なる解像度を有する複数枚の画像を取得し、さらに坪量検知部31によって得られた結果を用いることで、より精度良く記録紙Pの種類を判別する。本実施例では、坪量が70g/m未満の薄紙と薄いボンド紙、坪量が70g/m以上の普通紙とボンド紙について種類の判別を行う。
図10は本実施例における記録紙Pの種類の判別テーブルを示している。図10に示すように、薄紙と薄いボンド紙を判別するための特徴量の差分の閾値は20[dec]であり、普通紙とボンド紙を判別するための閾値30[dec]とは異なる。このように、坪量の範囲に応じて、さらに詳細に記録紙Pの種類を判別するための閾値を変更する。これによって、坪量によらず様々な記録紙Pの種類の判別が可能となる。
また、本実施例では坪量の範囲に応じて特徴量の差分の閾値を変更したものの、坪量の範囲に応じて特徴量の差分を補正することで種類の判別を行っても良い。例えば、坪量検知部31によって記録紙Pの坪量が70g/m未満と検知したら、それぞれの特徴量の差分に対して+10[dec]の補正を行う。これによって、記録紙Pの坪量が70g/m以上の場合の閾値30[dec]を用いて、記録紙Pの種類の判別を行うことができる。また、本実施例に用いた記録紙Pの坪量は一例であり、判別したい記録紙Pの種類などに応じて適宜設定可能である。
続いて、本実施例における記録紙Pの表面性の検知における処理シーケンスについて、図11のフローチャートを用いて説明する。図11のフローチャートに基づく制御は、制御部10が不図示のROM等に記憶されているプログラムに基づき実行する。なお、図5のフローチャートと重複する部分には同一の記号を用いて説明する。
図11のフローチャートにおいて、S101からS112については実施例1と同じであるため説明を省略する。制御部10は、S106からS112における表面性検知部32の測定と並行して、坪量検知部31による測定を開始させる(S201)。そして、坪量検知部31は測定を終了し、制御部10は坪量検知部31の検知結果をRAMに記憶する(S202)。S203において、制御部10は図10に示す判別テーブルに基づいて、記録紙Pの種類を判別する。そして、制御部10は判別した記録紙Pの種類に基づいて、画像形成条件を決定する(S116)。
以上より本実施例によれば、実施例1や実施例2の効果に加え次の効果がある。すなわち、異なる解像度を有する複数枚の画像から得られる特徴量だけでなく、記録紙Pの坪量の検知結果を用いることで、より詳細な種類の判別が可能となる。それによって、坪量が異なる様々な種類の記録紙Pに対して最適な画像形成条件を設定することができ、画像の品質を向上させることができる。
なお、本実施例によれば検知ユニット30に記録紙Pの坪量を検知する坪量検知部31が設けられている構成について説明した。しかしこれに限定されない。例えば、記録紙Pの厚みを検知するセンサが設けられていてもよい。厚みを検知するセンサとしては、記録紙Pに光を照射し、記録紙Pを透過した光を受光して、受光した光の光量から記録材Pの厚みを検知するセンサを用いることができる。センサは受光した光量に応じた電圧値を出力する。そして制御部10はこのセンサによって出力された電圧値と異なる解像度を有する複数枚の画像の特徴量に基づいて、記録材Pの種類を判別し、画像形成条件を制御してもよい。
上記の実施例においては、異なる解像度を有する複数枚の画像に基づいて、記録紙Pの種類を判別し、画像形成条件を制御していた。そして、異なる解像度を有する複数枚の画像から得られた特徴量を単純に四則演算するだけでよい。ゆえに、画像データをフーリエ変換などによって周波数成分データに変換する複雑な演算処理を不要とすることができる。したがって、コストを増加させることなく、記録紙Pの種類の判別及び画像形成条件を決定することができる。
また、上記の実施例においては、撮像部32としてCMOSラインセンサを用いて説明したがこれに限定されない。CCD(Charge Coupled Device)センサなど、電荷の蓄積時間を調整可能な他のセンサであっても良い。また、受光素子のサイズ、個数についても、求める検知精度やコストまたはサイズの制約に応じて適宜設定可能である。また、一行分だけ受光素子を配置したCMOSラインセンサだけでなく、複数行にわたって受光素子を配置したCMOSエリアセンサでも適応可能である。
また、上記の実施例においては、特徴量の差分値を演算するための解像度は、表面性検知部32の検知可能な解像度の範囲やその検知精度、判別したい種類に応じて適宜設定可能である。また、異なる解像度を有する2枚の画像から得られた特徴量の差分値を用いて記録紙Pの種類を判別したものの、演算の方法は差分に限定されない。例えば、比率、加算、除算、乗算、又はそれらを組み合わせた演算式を用いても良い。また、二種類に限らず三種類以上の解像度で測定しても良い。その場合、撮像回数は増加するものの、記録紙Pの種類の判別精度を向上させることができる。
また、上記の実施例において、検知ユニット30はプリンタ1に固定して設けられている構成であったが、検知ユニット30はプリンタ1に対して着脱可能な構成であってもよい。検知ユニット30を着脱可能な構成にすれば、例えば、検知ユニット30が故障した場合にユーザが容易に交換することができる。または単純に検知ユニット30がプリンタ1に対して追加で装着可能な構成であってもよい。
また、上記の実施例において、検知ユニット32と制御部10を一体化して記録材判別装置とし、プリンタ1に対して着脱可能な構成にしてもよい。このように、検知ユニット30と制御部10を一体化して交換可能であれば、検知ユニット30の機能を更新したり追加したりする場合に、新たな機能を有するセンサにユーザが容易に交換することができる。または単純に検知ユニット30と制御部10が一体化され、プリンタ1に対して追加で装着可能な構成であってもよい。
また、上記の実施例においては、レーザビームプリンタの例を示したが、本発明を適用する画像形成装置はこれに限られるものではなく、インクジェットプリンタ等、他の印刷方式のプリンタ、又は複写機でもよい。
1 レーザビームプリンタ
10 制御部
32a 照射部
32c 撮像部
50 画像形成部

Claims (18)

  1. 光を照射する照射部と、
    前記照射部によって照射され、記録材で反射した光を記録材の画像として撮像する撮像部と、
    記録材に画像を形成する画像形成部と、
    前記撮像部によって撮像された前記記録材の画像に基づいて、前記画像形成部の画像形成条件を制御する制御部と、を有する画像形成装置において、
    前記制御部は、記録材の平滑度に関する値である第1の特徴量、及び第2の特徴量を求めることが可能であり、第1の解像度である第1の画像から前記第1の特徴量を求め、前記第1の解像度より低い第2の解像度である第2の画像から前記第1の特徴よりも大きい前記第2の特徴量を求め、記録材の種類に応じて異なる値である前記第1の特徴量と前記第2の特徴量との差分値を求め、前記差分値と閾値との比較に基づいて、前記画像形成条件を制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記差分値と閾値との比較により、前記差分値が閾値よりも大きい場合は第1の紙種であると判断し、前記差分値が閾値以下の場合は前記第1の紙種より表面が平滑な第2の紙種であると判断することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第1の紙種はボンド紙であり、前記第2の紙種は普通紙であることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記撮像部は、前記第1の解像度である第1の画像と、前記第2の解像度である第2の画像を撮像することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 記録材を搬送する搬送部と、を有し、
    前記撮像部は、前記搬送部によって搬送されている記録材から反射した光を記録材の画像として撮像することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記撮像部は、光を受光して電荷を蓄積する時間を変えることによって、前記第1の解像度である第1の画像と、前記第2の解像度である第2の画像を撮像することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、前記搬送部によって搬送される記録材の速度を変えることによって、前記撮像部に前記第1の解像度である第1の画像と、前記第2の解像度である第2の画像を撮像させることを特徴とする請求項5または6に記載の画像形成装置。
  8. 前記撮像部は、所定の解像度である1つの記録材の画像を撮像し、撮像した1つの記録材の画像から前記第1の解像度である第1の画像と、前記第2の解像度である第2の画像を出力する出力回路を有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  9. 前記撮像部は、所定の解像度である1つの記録材の画像を撮像し、前記制御部は、前記撮像部によって撮像された1つの記録材の画像から第1の解像度である第1の画像と、前記第2の解像度である第2の画像を算出することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  10. 所定の解像度である1つの記録材の画像は複数の画素から構成され、少なくとも2つの連続して並んだ画素から出力されたそれぞれの出力値が前記出力回路または前記制御部によって加算され、新たな1つの画素の出力値となることによって、前記所定の解像度とは異なる解像度を有する記録材の画像が得られることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  11. 超音波を送信する送信部と、
    前記送信部によって送信され、記録材を透過した超音波を受信する受信部と、を有し、
    前記制御部は、前記第1の解像度である第1の画像と、前記第2の解像度である第2の画像と前記受信部によって受信された超音波に基づいて、前記画像形成条件を制御することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  12. 前記撮像部は複数の受光素子を含み、前記複数の受光素子が記録材の搬送面と平行で、かつ記録材の搬送方向と直交する方向に並んだラインセンサであることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  13. 前記画像形成条件とは、記録材の搬送速度、または前記画像形成部に含まれる転写部に印加する電圧値、または前記画像形成部に含まれる定着部が記録材に画像を定着する際の温度であることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  14. 光を照射する照射部と、
    前記照射部によって照射され、記録材で反射した光を記録材の画像として撮像する撮像部と、
    前記撮像部によって撮像された前記記録材の画像に基づいて、記録材の種類を判別する制御部と、を有する記録材判別装置において、
    前記制御部は、記録材の平滑度に関する値である第1の特徴量、及び第2の特徴量を求めることが可能であり、第1の解像度である第1の画像から前記第1の特徴量を求め、前記第1の解像度より低い第2の解像度である第2の画像から前記第1の特徴よりも大きい前記第2の特徴量を求め、記録材の種類に応じて異なる値である前記第1の特徴量と前記第2の特徴量との差分値を求め、前記差分値と閾値との比較に基づいて、記録材の種類を判別することを特徴とする記録材判別装置。
  15. 前記制御部は、前記差分値と閾値との比較により、前記差分値が閾値よりも大きい場合は第1の紙種であると判断し、前記差分値が閾値以下の場合は前記第1の紙種より表面が平滑な第2の紙種であると判断することを特徴とする請求項14に記載の記録材判別装置。
  16. 前記第1の紙種はボンド紙であり、前記第2の紙種は普通紙であることを特徴とする請求項15に記載の記録材判別装置。
  17. 超音波を送信する送信部と、
    前記送信部によって送信され、記録材を透過した超音波を受信する受信部と、を有し、
    前記制御部は、前記第1の解像度である第1の画像と、前記第2の解像度である第2の画像と前記受信部によって受信された超音波に基づいて、記録材の種類を判別することを特徴とする請求項14乃至16のいずれか1項に記載の記録材判別装置。
  18. 前記制御部は、前記受信部によって受信された超音波に基づいて、記録材の坪量を判別することを特徴とする請求項17に記載の記録材判別装置。
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