JP2017083519A - 画像濃度検知装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Yoichi Sakurai
陽一 櫻井
菜摘 松江
Natsumi Matsue
菜摘 松江
吉田 晃
Akira Yoshida
晃 吉田
桂子 松本
Keiko Matsumoto
桂子 松本
小菅 明朗
Akio Kosuge
明朗 小菅
勇一郎 植松
Yuichiro Uematsu
勇一郎 植松
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Abstract

【課題】画像形成対象物上の画像の濃度を精度よく検知することができる画像濃度検知装置及び画像形成装置。【解決手段】画像形成対象物125と対向する位置に透明部材206を介して発光手段204,205及び受光手段202を設けており、画像形成対象物上に形成された画像TPに向けて発光手段から照射された光の反射光を受光した受光手段が出力する画像濃度検知用出力値に基づいて、画像の濃度を検知する画像濃度検知装置200において、受光手段で受光し得る反射光のうち、透明部材に付着した付着物で反射した付着物反射光に応じた、受光手段の付着物反射光出力値を検出する付着物反射光出力値検出手段と、付着物反射光出力値に応じた補正量で、画像濃度検知用出力値を補正する補正手段とを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、画像濃度検知装置及び画像形成装置に関するものである。
従来、像担持体上に形成されたトナー像の画像濃度を光学センサで検知し、その検知結果に基づいて画像形成条件を設定する画像形成装置が知られている。
特許文献1には、係る画像形成装置であって、像担持体である中間転写ベルトと対向させて光学センサを配置し、中間転写ベルト上に形成されたトナー像の画像濃度を前記光学センサで検知する画像形成装置が開示されている。前記光学センサは、発光素子からの光を透明部材からなるセンサ窓を通して中間転写ベルト上のトナー像に照射し、トナー像で反射された光を前記センサ窓を通して受光素子で受光して、トナー像の画像濃度を検知する。また、この画像形成装置では、光学センサのセンサ窓に付着した、中間転写ベルト上から飛散したトナーを清掃部材によって除去することで、トナー像の画像濃度の検知精度が低下するのを抑制できるとされている。
しかしながら、清掃部材によってセンサ窓の微小なトナー汚れまでを完全に取り除くのは難しく、トナー像の画像濃度を精度良く検知することができないおそれがある。
上記課題を解決するために、本発明は、画像形成対象物と対向する位置に透明部材を介して発光手段及び受光手段を設けており、前記画像形成対象物上に形成された画像に向けて前記発光手段から照射された光の反射光を受光した前記受光手段が出力する画像濃度検知用出力値に基づいて、前記画像の濃度を検知する画像濃度検知装置において、前記受光手段で受光し得る反射光のうち、前記透明部材に付着した付着物で反射した付着物反射光に応じた、前記受光手段の付着物反射光出力値を検出する付着物反射光出力値検出手段と、前記付着物反射光出力値に応じた補正量で、前記画像濃度検知用出力値を補正する補正手段とを有することを特徴とする。
以上、本発明によれば、画像形成対象物上の画像の濃度を精度よく検知することができるという優れた効果がある。
黒校正板を用いずにセンサ窓表面のトナー汚れを検知する方法について説明する図。 実施形態に係る複写機の概略構成図。 実施形態に係るラインセンサの説明図。 中間転写ベルトとラインセンサとの位置関係を示した平面図。 センサ窓がトナーで汚れたときのトナーパターンの読み取りについて説明する模式図。 トナーパターンの濃度により検知誤差が異なるについて説明する図。 センサ窓がトナーで汚れたときの補正を含む、ラインセンサの校正方法について説明するフローチャート。 最適なVdirを計算するLUTについて説明する図。 黒校正板を用いてセンサ窓表面のトナー汚れを検知する方法について説明する図。
図2は、本実施形態に係る画像形成装置である複写機1の概略構成図である。本実施形態に係る複写機1は、4連タンデム構造の所謂ワンパス転写の画像形成装置であり、給紙部300の上方にプリンタ部100があり、その上にスキャナ部400が配置されている。更に後処理装置2も付設されている。
プリンタ部100は、カートリッジ80、感光体ドラム10、帯電部11、現像部12、駆動ローラ124、中間転写ベルト125、二次転写ローラ126、定着部50、および反転部60等を有している。定着部50は、加圧ローラ51、定着ベルト52等を有している。反転部60は、第一反転用ローラ61、第一反転用ベルト62、第二反転用ローラ63、第二反転用ベルト64等を有している。
カートリッジ80はシアン(C)色、マゼンタ(M)色、イエロー(Y)色、黒(K)色のトナーを収容しているものであり、各トナーの種類に対応した5つのカートリッジ80C,80M,80Y,80Kを有している。なお、以下では、カートリッジ80C,80M,80Y,80Kのうち任意のカートリッジは「カートリッジ80」と示されている。
感光体ドラム10は、帯電部11により表面が一様に帯電され、制御部500から受け取った画像情報に基づき、表面に静電潜像が形成されるものである。更に、感光体ドラム10は、静電潜像が形成された表面に、現像部12がトナーを付着させることによって、画像が形成されるものである。感光体ドラム10は、C色、M色、Y色、K色の各トナーの種類に対応した5つの感光体ドラム10C,10M,10Y,10Kを有している。なお、以下では、感光体ドラム10C,10M,10Y,10Kのうち任意の感光体ドラムは「感光体ドラム10」と示されている。
帯電部11は、感光体ドラム10に接触して電圧を印加することにより、感光体ドラム10の表面を帯電させるものである。帯電部11は、C色、M色、Y色、K色の各トナーの種類に対応した5つの帯電部11C,11M,11Y,11Kを有している。なお、以下では、帯電部11C,11M,11Y,11Kのうち任意の帯電部は「帯電部11」と示されている。
現像部12は、カートリッジ80内のトナーを帯電部11によって帯電された感光体ドラム10に付着させることにより、各感光体ドラム10の表面に画像を形成するものである。現像部12は、C色、M色、Y色、K色の各トナーの種類に対応した5つの現像部12C,12M,12Y,12Kを有している。なお、以下では、現像部12C,12M,12Y,12Kのうち任意の帯電部は「現像部12」と示されている。中間転写ベルト125は、感光体ドラム10に当接しながら搬送されることにより、その表面に画像が形成されるものである。また、表面に画像が形成された後、用紙にその画像を転写するものである。
二次転写ローラ126は、給紙部300から搬送された用紙を、中間転写ベルト125との間に挟み込むことにより、中間転写ベルト125に形成された画像を用紙に転写し、画像が形成された用紙を定着部50に送るものである。定着部50は、二次転写ローラ126から送られた用紙に画像を定着させるものであり、加圧ローラ51、定着ベルト52等を有している。加圧ローラ51は、後述する定着ベルト52との間に用紙を押し当て、熱を付与することにより、用紙に画像を定着させるものである。定着ベルト52は、加圧ローラ51との間に用紙を押し当てることにより、用紙に画像を定着させるものである。
反転部60は定着部50によって定着された用紙の面の向きを反転させるものである。反転部60が有する第一反転用ローラ61は、定着部50を通過した用紙を第一反転用ベルト62を移動させることによって搬送する。反転部60が有する第二反転用ローラ63は、第一反転用ベルト62に対向するように設置されている第二反転用ベルト64を移動させるものである。第二反転用ベルト64は、第二反転用ローラ63によって、第一反転用ベルト62が移動する方向と反対の方向に移動される。第二反転用ベルト64は、その面に載置された用紙を搬送する。
定着部50によって処理された用紙は、トナーが定着していない面が第一反転用ベルト62と接するように搬送される。そして、この第一反転用ベルト62を所定の位置で止め、用紙の反対側で接している第二反転用ベルト64が第一反転用ベルト62が移動する方向と反対方向に移動すると、用紙のトナーが定着している面が第二反転用ベルト64に接した状態で搬送されることになる。このようにして反転部60は用紙の面の向きを反転させる。
給紙部300は、用紙をプリンタ部100に供給するものであり、給紙トレイ31、給紙ローラ32、レジストローラ33を有している。給紙トレイ31は、用紙を収容するものである。給紙ローラ32は、給紙トレイ31に収容されている用紙を取り出し、レジストローラ33に差し入れるものである。レジストローラ33は、給紙ローラ32によって差し入れられた用紙を中間転写ベルト125と二次転写ローラ126との間に送り入れるものである。スキャナ部400は、用紙等に記載された画像情報を読み取るものであり、コンタクトガラス41、読取センサ42を有している。コンタクトガラス41は、画像が記載された用紙が載置されるものである。読取センサ42はコンタクトガラス41に載置されている用紙に記されている画像情報を読み取るものである。排紙部70は、プリンタ部100で画像が形成された用紙を排紙するものである。
これまで電子写真方式の画像形成を行う複合機やプリンタは、主にオフィスなどで使用されており、特にページ間にわたる画像濃度の安定性が重視されてきた。近年、電子写真方式の画像形成装置の性能向上とオフセット市場において、小ロット、多品種のジョブが増えてきたこともあり、オフセットのジョブの一部を代替するプロダクションプリント市場が拡大してきている。プロダクションプリンティング分野で使用される画像形成装置では、出力物が商品になるため、色味が変動しないことが重要である。一部の画像形成装置では、ページ内の画像濃度を一定に保つため、主走査方向の画像濃度を検知できるラインセンサを、用紙と対向する位置に設け用紙上の画像濃度を検知している。ラインセンサの例としては、スキャナの読み取り部で使用されているCIS(密着型イメージセンサ)や縮小光学系ユニットなどがある。これらのセンサは、可視光の光源とCMOSなどのイメージセンサで構成されており、RGB3色に対する反射率が出力として得られる。
ラインセンサ200を用紙と対向する位置だけでなく、中間転写ベルト125と対向する位置に設けると、補正で使用する用紙を節約できたり、検知から画像形成条件へのフィードバックを早めることができたりするメリットがある。しかしながら、ラインセンサ200を中間転写ベルト125と対向する位置に設けた場合、中間転写ベルト125上からトナーが飛散しセンサ窓表面の全面または一部分にトナーが付着することがある。特に、ラインセンサ200は、中間転写ベルト回転方向と直交する方向である主走査方向にわたってセンサ窓206があるため、従来の光学式センサよりもトナー付着しやすいという欠点がある。また、コンパクトなCISなどは、検知距離の短いものが主流であるためセンサ窓が汚れる可能性も大きい。
図3は、本実施形態に係るトナーの濃度を検知するラインセンサ200について説明する図である。本実施形態のラインセンサ200は、複数の画像素子が一列に並べて配置されたCIS(コンタクトイメージセンサ)で説明する。図3中における符号201は、ラインセンサ200の筐体である。符号202は、ラインセンサ200の受光素子であり、CMOSセンサやCCDセンサなどを用いることができ、画像素子にはRed(R)、Green(G)、Blue(B)のフィルターが表面に設けられ、反射光を「R,G,B」に分けて受光できる。符号203は、受光素子202に光を集光するためのセルフォック(登録商標)レンズである。符号204及び符号205は、ラインセンサ200の発光素子であり、発光素子204,205の光源としてはLEDを用いることができる。符号206は、中間転写ベルト125上から飛散したトナーの汚れがレンズや光源に入らないようにするための透明部材であるガラスからなるセンサ窓206である。また、センサ窓206と中間転写ベルト125との間であって、ラインセンサ200の校正や、ダイナミックレンジの決定や、後述するようなセンサ窓206のトナー汚れの検知などを行うときに用いる移動可能な校正板207を有している。校正板207のラインセンサ200と対向する面には、白色、シアン色、イエロー色、黒色の異なる色からなる複数の色基準部が並んで配置されている。
なお、センサ窓206と中間転写ベルト125との間にセンサ窓206を覆う位置と覆わない位置との間で移動可能なシャッター部材を設けても良い。ラインセンサ200によって中間転写ベルト125上のトナー像を読み取るとき以外は、シャッター部材でセンサ窓206を覆うことで、センサ窓206などにトナーが付着し汚れることを最小限に抑えることができる。また、校正板207をシャッター部材よりもセンサ窓206側に設けることで、校正板207がトナーで汚れるのを抑制することが可能なる。
発光素子204,205から出力された光は、センサ窓206を通過してトナーパターンTPや中間転写ベルト125に当たり拡散して反射される。トナーパターンTPや中間転写ベルト125で反射された光は、再びセンサ窓206を通過しセルフォックレンズ203で集光されて、受光素子202で受光し結像される。そして、受光素子202は、受光した光に応じた信号を出力値として出力し、その出力値に基づいてトナーパターンTPの画像濃度を検知する。
なお、本実施形態では発光素子204,205が発する光は白色光であり、受光素子202としてはR,G,Bそれぞれの光に感度がある受光素子を用いているが、色を検知できる方式であればこれに限定されない。例えば、発光素子204,205をR,G,Bの順に切り替えて点灯させたり、R,G,B3光源を用いたりし、受光素子202として全波長領域に感度があるセンサを用いるようにしても良い。また、CISでなくても縮小光学系のようなセンサでもよい。
図4は、中間転写ベルト125とラインセンサ200との位置関係を示した平面図である。ラインセンサ200には、受光素子202の位置は中間転写ベルト回転方向と直交する方向であるベルト幅方向(主走査方向)に複数の受光素子202が一列に並んで配置されている。このような配列によりベルト幅方向にわたって切れ目なく、中間転写ベルト125上に形成されたトナー像の画像濃度を検知することができる。
図1は、黒校正板を用いずにセンサ窓表面のトナー汚れを検知する方法について説明する図である。センサ窓206のトナー汚れは、黒校正板を測定する方法でも検出できるが、ここでは、黒校正板を用いないセンサ窓汚れの検知方法について説明する。
ラインセンサ200は、中間転写ベルト125で搬送されるトナー像TPを測定する前に、中間転写ベルト125上からの反射光を受光し得る位置(図中実線)から受光し得ない位置(図中破線)に、図1に示す矢印方向に移動して、その後、検知動作を行う。このとき、ラインセンサ200の検知距離内に、発光素子204,205から出力された光が拡散される対象がないため、センサ窓206にトナー汚れが無ければ受光素子202に光が入らず出力値はほぼ0になる。一方、センサ窓206にトナー汚れが有る場合は、センサ窓206の表面に付着したトナーからの拡散反射光成分が受光素子202に入るため、センサ窓206の表面に付着したトナーの色に応じた出力値が出力され、RGB成分の出力成分を確認することができる。
図5は、センサ窓206がトナーTで汚れたときのトナーパターンTPの読み取りについて説明する模式図である。図5においては、透明部材であるガラスからなるセンサ窓206の表面にトナーTが付着しており、中間転写ベルト125上に検出対象となるトナーパターンTPが形成されている。「Vsp」は、発光素子205から出た光がセンサ窓206を通過し、トナー像パターンで拡散反射され受光素子202に回帰する光の成分の光路を示す。「Vdir」は、センサ窓206の表面についたトナー汚れで拡散反射され受光素子202に回帰する光の成分の光路を示す。「Vsg」は、発光素子205から出た光がセンサ窓206を通過し、中間転写ベルト表面で拡散反射され受光素子202に回帰する光の成分の光路を示す。
通常、センサ窓206がトナーTで汚れていない場合は、受光素子202で受光する光の成分にVdir成分が無いの、このVdir成分がセンサ窓206のトナー汚れ成分となる。
下記数1にセンサ窓206がトナーTで汚れていない場合の出力DRGB_refを示し、下記数2にセンサ窓206がトナーTで汚れている場合の出力DRGB_dirを示す。なお、出力DRGB_ref及び出力DRGB_dirは、RGB成分のそれぞれの出力を示す。Wは、白色校正板を測定したときの出力を示す。Bは、オフセット量の出力を示す。また、前記出力RGB_ref及び出力DRGB_dir、W、Bは、主走査方向における各素子ごとに値を持つ。
Figure 2017083519
Figure 2017083519
センサ窓206がトナーTで汚れている場合は、Vdir成分が加わることにより出力が変動しトナーパターンの検知が精度良く行えないという問題がある。また、検知誤差が大きいのは、検知したいトナーパターンTPと同じRGB出力を持つ色を含むトナーTによって、センサ窓206が汚れたときである。それは、トナーパターンTPと同じ出力を持つセンサ窓206のトナー汚れ成分が受光素子202に入るからである。
さらに、本願発明者らが鋭意研究を重ねた結果、補正において重要なVdir成分は、トナーパターンの濃度により影響度が異なることがわかった。図6は、トナーパターンの濃度により検知誤差が異なるについて説明する図であり、横軸にセンサ窓206のトナー汚れレベル、縦軸にトナーパターンの検知誤差を示す。トナーパターンの濃度が薄い場合の方がセンサ窓206のトナー汚れの影響が大きく、トナーパターン濃度が濃い場合はセンサ窓206のトナー汚れの影響が小さいことがわかった。その原因は、トナーパターンの濃度が薄い場合は、Vdirのセンサ窓汚れがなければ、Vsgの成分が多い。そのためVdirの成分はそのまま誤差となるからである。一方、トナーパターンの濃度が濃い場合は、Vdirのセンサ窓汚れがなければ、Vspの成分が多い。Vspの成分は同じ出力を持つ成分が汚れた場合にVdir成分との区別ができない。そのため、トナーパターンが濃い場合はセンサ窓206のトナー汚れの影響が相対的に小さくなる。これは、トナーセンサ汚れを補正するにあたり、トナーパターンの濃さも考慮して補正しないと精度よく検知できないことを示している。
図7は、センサ窓206がトナーで汚れたときの補正を含む、ラインセンサ200の制御部500による校正方法について説明するフローチャートである。
まず、スキャナ部400における読み取り前の光源消灯時に出力を検知し、ノイズなどの影響で生じるオフセット量の検出を開始する(S1)。そして、オフセット量の検出完了を判断し(S2)、オフセット量の検出が完了したら(S2でYES)、検出したオフセット量をRAMに保存する(S3)。次に、ラインセンサ200に対向して配置される白色校正板に光を当てて反射光を受光して白色校正板(シェーディングデータ)の測定を開始する(S4)。そして、白色校正板(シェーディングデータ)の測定完了を判断し(S5)、白色校正板(シェーディングデータ)の測定が完了したら(S5でYES)、白色校正板(シェーディングデータ)の測定値をRAMに保存する(S6)。次に、各光学素子のばらつきを校正するために、RAMに保存した白色校正板(シェーディングデータ)の測定値を用いてシェーディング補正を実施する(S7)。次に、センサ窓206の汚れを検出する(S8)。この検出方法は、図1を用いて説明したようにラインセンサ200を駆動し、拡散反射光が入射しない場所を測定する方法でもよいし、拡散反射光が入射しない黒校正板を測定する方法でもよい。そして、センサ窓206の汚れ測定完了を判断し(S9)、センサ窓206の汚れ測定が完了したら(S9でYES)、センサ窓汚れ測定値をRAMに保存する(S10)。次に、トナーパターンの検出を開始する(S11)。そして、トナーパターンの測定完了を判断し(S12)、トナーパターンの測定が完了したら(S12でYES)、トナーパターン測定値をRAMに保存する(S13)。そして、RAMからセンサ窓汚れ値とトナーパターン測定値とを引用し、予め設定されたLUT(Look Up Table)を参照し(S14)、センサ窓汚れとトナーパターン濃度のLUTから最適なVdir補正値を決定する(S15)。そして、LUTから算出した最適Vdirを計算で除去し、最終的な出力値をトナーパターンの出力値とする(S16)。
図8は、最適なVdirを計算するLUTについて説明する図である。図8おいて、横軸にセンサ窓206のトナー汚れRGB出力について示しており、縦軸にトナーパターンRGB出力について示している。トナーパターンの出力とセンサ窓206の出力とに応じて、それぞれ最適なVdirの補正値を、実験や計算により予め算出しておき、ROMにLUTとしてデータを格納しておく。そして、図7に示したフローチャートのLUT参照タイミングで使用する。
図9は、黒校正板を用いてセンサ窓表面のトナー汚れを検知する方法について説明する図である。図9に示した校正板207のラインセンサ200と対向する面には、白色や黒色などの異なる色からなる複数の色基準板が並んで配置されている。センサ窓表面のトナー汚れ検知を行う際には、発光素子204,205から出力された光が黒色基準板に照射されるような位置に校正板207を移動させ、ラインセンサ200によって黒色基準板を測定する。拡散反射光が入射しない黒色基準板を検出することで、センサ窓206がトナーで汚れている場合は、センサ窓206の表面に付着したトナーからの拡散光成分のみが受光素子202に入る。そのため、そのときの受光素子202の出力値を、センサ窓206のトナー汚れ成分として検出することができる。
以上に説明したものは一例であり、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
中間転写ベルト125などの画像形成対象物と対向する位置にセンサ窓206などの透明部材を介して発光素子204,205などの発光手段及び受光素子202などの受光手段を設けており、前記画像形成対象物上に形成されたトナーパターンTPなどの画像に向けて前記発光手段から照射された光の反射光を受光した前記受光手段が出力する画像濃度検知用出力値に基づいて、前記画像の濃度を検知するラインセンサ200などの画像濃度検知装置において、前記受光手段で受光し得る反射光のうち、前記透明部材に付着した付着物で反射したVdir成分などの付着物反射光に応じた、前記受光手段の付着物反射光出力値を検出する制御部500などの付着物反射光出力値検出手段と、前記付着物反射光出力値に応じた補正量で、前記画像濃度検知用出力値を補正する制御部500などの補正手段とを有する。
前記透明部材に付着物が付着した状態で、画像形成対象物上の画像の濃度検知を行うと、前記画像で反射された光に加えて、透明部材に付着した付着物で反射された光も、受光手段で受光されてしまう。そのため、そのときの受光手段の出力値に基づいて画像の濃度検知を行うと、前記付着物で反射された付着物反射光だけ検知誤差が生じる。
(態様A)においては、受光手段で受光し得る反射光から付着物反射光成分が除かれるように、前記付着物反射光出力値検出手段で検出された前記付着物反射光出力値に応じた補正量で、前記補正手段により前記画像濃度検出用出力値を補正する。これにより、付着物反射光の影響を除いた前記画像濃度検出用出力値に基づいて、画像形成対象物上の画像の濃度を検知することができる。よって、透明部材が付着物で汚れていても、画像形成対象物上の画像の濃度を精度よく検知することができる。
(態様B)
(態様A)において、前記付着物反射光出力値検出手段は、前記画像形成対象物で反射した画像形成対象物反射光が無視し得る状態で、前記発光手段から照射された光の反射光を受光した前記受光手段が出力する出力値を、前記付着物反射光検出値として検出する。これによれば、上記実施形態について説明したように、付着物反射光検出値を精度良く検出することが可能となる。
(態様C)
(態様B)において、前記画像形成対象物反射光を前記受光手段で受光し得る第一位置と、前記画像形成対象物反射光を前記受光手段で受光し得ない第二位置との間で、前記画像形成対象物に対する前記受光手段の位置が変更可能であり、前記受光手段の位置を前記第一位置から前記第二位置に変更することで、前記画像形成対象物反射光が無視し得る状態にする。これによれば、上記実施形態について説明したように、付着物反射光検出値をより精度良く検出することが可能となる。
(態様D)
(態様A)乃至(態様C)のいずれかにおいて、前記補正量を、前記画像形成対象物に形成された画像の濃度に応じて変更する。これによれば、上記実施形態について説明したように、画像濃度の検知精度を高めることができる。
(態様E)
(態様D)において、前記補正量の変更は、画像濃度に応じて行う。これによれば、上記実施形態について説明したように、画像濃度の検知精度を高めることができる。
(態様F)
(態様A)乃至(態様E)のいずれかにおいて、前記受光手段が複数配列されている。これによれば、上記実施形態について説明したように、所定方向にわたって画像の濃度を検知することができる。
(態様G)
(態様E)において、複数の前記受光手段それぞれに前記補正量が設定される。これによれば、上記実施形態について説明したように、画像濃度の検知精度を高めることができる。
(態様H)
(態様F)または(態様G)において、複数の前記受光手段は、特定波長を検出する複数の特定波長検出素子の組み合わせからなる。これによれば、上記実施形態について説明したように、画像と同じRGBなどの特定波長の出力を持つ色を含む付着物による透明部材の汚れを精度良く検知することが可能となる。
(態様I)
(態様H)において、前記特定波長検出素子の出力補正が個々に補正値を有する。これによれば、上記実施形態について説明したように、前記特定波長検出素子の個体差によらず精度良く検知することができる。
(態様J)
像担持体の表面に画像を形成する作像手段と、前記像担持体の表面上に形成された画像の画像濃度を検知する画像濃度検知手段と、前記画像濃度検知手段の検知結果に基づいて前記作像手段による画像の作像条件を調整する制御手段とを備えた画像形成装置において、前記画像濃度検知手段として、(態様A)乃至(態様I)のいずれか一記載の画像濃度検知装置を用いた。これによれば、上記実施形態について説明したように、画像濃度を精度良く検知して作像条件を調整し、良好な画像形成を行うことができる。
1 複写機
2 後処理装置
10 感光体ドラム
11 帯電部
12 現像部
31 給紙トレイ
32 給紙ローラ
33 レジストローラ
41 コンタクトガラス
42 読取センサ
50 定着部
51 加圧ローラ
52 定着ベルト
60 反転部
61 第一反転用ローラ
62 第一反転用ベルト
63 第二反転用ローラ
64 第二反転用ベルト
70 排紙部
80 カートリッジ
100 プリンタ部
124 駆動ローラ
125 中間転写ベルト
126 二次転写ローラ
200 ラインセンサ
201 筐体
202 受光素子
203 セルフォックレンズ
204 発光素子
205 発光素子
206 センサ窓
207 校正板
300 給紙部
400 スキャナ部
500 制御部
特開2011−150244号公報

Claims (10)

  1. 画像形成対象物と対向する位置に透明部材を介して発光手段及び受光手段を設けており、
    前記画像形成対象物上に形成された画像に向けて前記発光手段から照射された光の反射光を受光した前記受光手段が出力する画像濃度検知用出力値に基づいて、前記画像の濃度を検知する画像濃度検知装置において、
    前記受光手段で受光し得る反射光のうち、前記透明部材に付着した付着物で反射した付着物反射光に応じた、前記受光手段の付着物反射光出力値を検出する付着物反射光出力値検出手段と、
    前記付着物反射光出力値に応じた補正量で、前記画像濃度検知用出力値を補正する補正手段とを有することを特徴とする画像濃度検知装置。
  2. 請求項1に記載の画像濃度検知装置において、
    前記付着物反射光出力値検出手段は、前記画像形成対象物で反射した画像形成対象物反射光が無視し得る状態で、前記発光手段から照射された光の反射光を受光した前記受光手段が出力する出力値を、前記付着物反射光検出値として検出することを特徴とする画像濃度検知装置。
  3. 請求項2に記載の画像濃度検知装置において、
    前記画像形成対象物反射光を前記受光手段で受光し得る第一位置と、前記画像形成対象物反射光を前記受光手段で受光し得ない第二位置との間で、前記画像形成対象物に対する前記受光手段の位置が変更可能であり、前記受光手段の位置を前記第一位置から前記第二位置に変更することで、前記画像形成対象物反射光が無視し得る状態にすることを特徴とする画像濃度検知装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一記載の画像濃度検知装置において、
    前記補正量を、前記画像形成対象物に形成された画像の濃度に応じて変更することを特徴とする画像濃度検知装置。
  5. 請求項4に記載の画像濃度検知装置において、
    前記補正量の変更は、画像濃度に応じて行うことを特徴とする画像濃度検知装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一記載の画像濃度検知装置において、
    前記受光手段が複数配列されていることを特徴とする画像濃度検知装置。
  7. 請求項6に記載の画像濃度検知装置において、
    複数の前記受光手段それぞれに前記補正量が設定されることを特徴とする画像濃度検知装置。
  8. 請求項6または7に記載の画像濃度検知装置において、
    複数の前記受光手段は、特定波長を検出する複数の特定波長検出素子の組み合わせからなることを特徴とする画像濃度検知装置。
  9. 請求項8に記載の画像濃度検知装置において、
    前記特定波長検出素子の出力補正が個々に補正値を有することを特徴とする画像濃度検知装置。
  10. 像担持体の表面に画像を形成する作像手段と、
    前記像担持体の表面上に形成された画像の画像濃度を検知する画像濃度検知手段と、
    前記画像濃度検知手段の検知結果に基づいて前記作像手段による画像の作像条件を調整する制御手段とを備えた画像形成装置において、
    前記画像濃度検知手段として、請求項1乃至9のいずれか一記載の画像濃度検知装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
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