JP2011022439A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】色ずれ補正の精度を向上させることが可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置12は、転写ベルト41の転写紙P間に順次紙間マークを形成し、順次形成された紙間マークそれぞれについて、転写ベルト41の位相を検出する。また、画像形成装置12は、順次形成された紙間マークから、色ずれ量を検出し、検出した各紙間マークの色ずれ量の情報と、転写ベルト41の位相の情報とを、紙間マーク毎に対応付けて記憶する。さらに、画像形成装置12は、記憶した位相情報から、位相が180度ずれた紙間マークを抽出し、抽出された紙間マークの色ずれ量の平均値を算出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、転写ベルトに形成された各色のトナー像を転写紙上に重ね合わせて転写することによりカラー画像を形成する画像形成装置に関する。
この種の画像形成装置においては、様々な要因により各色のトナー像の重ね合わせにおける色ずれが発生する。このため、この色ずれを補正する必要がある。しかし、画像形成ジョブを中断した専用シーケンスにより色ずれを補正する場合、画像形成装置の生産性を低下させてしまう。
そこで、画像形成装置の生産性を低下させずに、色ずれを補正するための「紙間カラーレジスト補正」と呼ばれる技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の技術では、色ずれ検出用マークを転写紙間に相当する転写ベルト上の位置にトナー像として形成し、この転写紙間に形成された色ずれ検出用マークをセンサで検出し、センサで検出された色ずれ検出用マークに基づいて色ずれ量を算出することにより、画像形成ジョブを中断せずに通紙中において色ずれを補正することができる。
特開平8−85234号公報
ところで、転写ベルトは、その駆動周期によって速度にムラがあり、この速度ムラが色ずれ検出用マークの色ずれ量に影響を与えてしまう。このため、画像形成ジョブを中断した専用シーケンスでは、色ずれ検出用マークを予め定めた位置に転写することによって、速度ムラの影響をキャンセルするようにしていた。しかし、特許文献1に記載の技術では、転写ベルト上の転写紙間位置にしか色ずれ検出用マークを形成できないため、駆動周期による速度ムラをキャンセルできなくなってしまい、正確な色ずれ補正が困難となってしまう。
本発明は、上記問題点に鑑みて成されたものであり、その目的は、転写ベルト上の転写紙間位置に色ずれ検出用マークを形成する場合に、色ずれ補正の精度を向上させることが可能な画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明に係る画像形成装置は、無端状の転写ベルトに形成された各色のトナー像転写紙上に転写することによりカラー画像を形成する画像形成装置であって、前記転写ベルトの転写紙間に各色それぞれの色ずれ検出用マークを形成するマーク形成手段と、前記マーク形成手段により形成された色ずれ検出用マークそれぞれについて、当該検出用マークの形成位置に対応する前記転写ベルトの位相を検出するベルト位相検出手段と、前記マーク形成手段により形成された各色それぞれの色ずれ検出用マークを検出するマーク検出手段と、前記マーク検出手段の検出に基づいて色ずれ量を算出する色ずれ量算出手段と、前記色ずれ量算出手段により算出された各色ずれ検出用マークの色ずれ量の情報と、前記ベルト位相検出手段により検出された前記転写ベルトの位相の情報とを、色ずれ検出用マーク毎に対応付けて記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された位相情報から、前記転写ベルトの位相が互いに略180度ずれた色ずれ検出用マークを抽出し、抽出された色ずれ検出用マークの色ずれ量の平均値を算出する平均色ずれ量算出手段と、前記平均色ずれ量算出手段により算出された色ずれ量に基づいて、前記マーク形成手段の制御を補正する補正実行手段と、を備えることを特徴とする。
この画像形成装置によれば、形成された色ずれ検出用マークそれぞれについて、当該検出用マークの形成位置に対応する転写ベルト上の位相を検出し、形成された色ずれ検出用マークの色ずれ量を算出する。そして、色ずれ量の情報と位相情報とを色ずれ検出用マーク毎に対応付けて記憶する。また、記憶された位相情報から、前記転写ベルトの位相が互いに略180度ずれた色ずれ検出用マークを抽出し、抽出された色ずれ検出用マークの色ずれ量の平均値を算出する。ここで、転写ベルトは、駆動周期により速度ムラが発生して、色ずれ量が変動する傾向にある。このため、位相が互いに略180度ずれて形成された色ずれ検出用マークを抽出することで、速度ムラの影響をキャンセルするように色ずれ検出用マークを抽出することとなる。そして、抽出した色ずれ検出用マークの色ずれ量の平均値を算出することで、速度ムラの影響をキャンセルして、色ずれ補正の精度を向上させることができる。
また、画像形成装置において、前記記憶手段は、前記転写ベルトが1周するまでの移動距離を複数の領域に分割し、色ずれ検出用マークがどの領域に位置するかを記憶し、前記平均色ずれ量算出手段は、互いに略180度ずれた位置関係の領域に存在する色ずれ検出用マークを抽出することが好ましい。
この画像形成装置によれば、転写ベルトが1周するまでの移動距離を複数の領域に分割し、色ずれ検出用マークがどの領域に位置するかを記憶し、互いに略180度ずれた位置関係の領域に存在する色ずれ検出用マークを抽出する。ここで、色ずれ検出用マーク同士の位相が厳密に略180度ずれることは稀であり、このような色ずれ検出用マークを抽出することは却って色ずれ補正の機会を逸することとなる。このため、転写ベルトが1周するまでの移動距離を複数の領域に分割して、互いに略180度ずれた位置関係の領域に存在する色ずれ検出用マークを抽出することで、色ずれ補正の機会を逸し難くすることができる。
また、画像形成装置において、前記転写ベルトに転写されるトナー像を担持する感光体ドラムと、前記感光体ドラムの位相を検出するドラム位相検出手段と、を備え、前記記憶手段は、前記ドラム位相検出手段により検出された前記感光体ドラムの位相情報を、前記色ずれ量算出手段により算出された各色ずれ検出用マークの色ずれ量の情報と、前記ベルト位相検出手段により検出された前記転写ベルトの位相情報と共に、色ずれ検出用マーク毎に対応付けて記憶し、前記平均色ずれ量算出手段は、前記記憶手段に記憶された前記転写ベルトの位相情報から、前記転写ベルトの位相が180度ずれて形成され、且つ、前記感光体ドラムの位相情報から、前記感光体ドラムの位相が180度ずれて形成された色ずれ検出用マークを抽出し、抽出された色ずれ検出用マークの色ずれ量の平均値を算出することが好ましい。
この画像形成装置によれば、転写ベルトの位相情報から、転写ベルトの位相が互いに略180度ずれて形成され、且つ、感光体ドラムの位相情報から、感光体ドラムの位相が互いに略180度ずれて形成された色ずれ検出用マークを抽出し、抽出された色ずれ検出用マークの色ずれ量の平均値を算出する。このため、転写ベルトの周期変動をキャンセルするのみならず、感光体ドラムの周期変動についてもキャンセルするように、色ずれ検出用マークを抽出して色ずれ量の平均値を算出することとなり、一層色ずれ補正の精度を向上させることができる。
また、画像形成装置において、前記記憶手段は、前記感光体ドラムが1周するまでの回転距離を複数の領域に分割し、色ずれ検出用マークがどの領域に位置するかを記憶し、前記平均色ずれ量算出手段は、互いに略180度ずれた位置関係の領域に存在する色ずれ検出用マークを抽出することが好ましい。
この画像形成装置によれば、感光体ドラムが1周するまでの回転距離を複数の領域に分割し、色ずれ検出用マークがどの領域に位置するかを記憶し、互いに略180度ずれた位置関係の領域に存在する色ずれ検出用マークを抽出する。ここで、色ずれ検出用マーク同士の位相が厳密に略180度ずれることは稀であり、このような色ずれ検出用マークを抽出することは却って色ずれ補正の機会を逸することとなる。このため、感光体ドラムが1周するまでの回転距離を複数の領域に分割して、互いに略180度ずれた位置関係の領域に存在する色ずれ検出用マークを抽出することで、色ずれ補正の機会を逸し難くすることができる。
また、画像形成装置において、前記平均色ずれ量算出手段は、算出した複数の色ずれ量の平均値をさらに平均化した再平均値を算出することが好ましい。
この画像形成装置によれば、算出した複数の色ずれ量の平均値をさらに平均化した再平均値を算出するため、複数の色ずれ量の平均値をさらに平均化して、より一層色ずれ補正の精度を向上させることができる。
また、画像形成装置において、前記転写ベルトの回転変位を検出するロータリーエンコーダをさらに備えることが好ましい。
また、画像形成装置において、前記感光体ドラムの回転変位を検出するロータリーエンコーダをさらに備えることが好ましい。
本発明によれば、色ずれ補正の精度を向上させることができる。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置の全体構成図である。 感光体ドラム及びベルト駆動ローラの駆動機構等を示す構成図である。 各感光体ドラムの露光部の部分及び転写ベルトのカラーレジストセンサの部分における画像形成動作の時間変化の一例を示す図である。 従来の専用シーケンスによる色ずれ検出用マークの形成位置と、本実施形態に係る色ずれ検出用マークの形成位置を示した図である。 記憶手段における記憶内容を示す概念図である。 平均色ずれ量算出手段により算出された平均値を示す図である。 平均色ずれ量算出手段により算出された再平均値を示す図である。 本実施形態に係る画像形成装置による動作を示すフローチャートである。 転写ベルトと感光体ドラムの位相を示す図であり、(a)は転写ベルトの位相を示し、(b)は感光体ドラムの位相を示し、(c)は双方の位相を合算した位相を示している。 第2実施形態において感光体ドラム及びベルト駆動ローラの駆動機構等を示す構成図である。 第2実施形態に係る記憶手段における記憶内容を示す概念図である。 第2実施形態に係る画像形成装置による動作を示すフローチャートである。
以下図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。なお、図面の記載において同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置の全体構成図である。本発明の実施の形態に関わる画像形成装置12は、複数の感光体ドラム31Y、31M、31C、31Kを中間転写体として機能する転写ベルト41に対面させて縦方向に配列したフルカラーの画像を形成するタンデム型カラー画像形成装置と称されるものである。
画像形成装置12は、その上部に自動原稿送り装置ADFを備えている。自動原稿送り装置ADFの原稿載置台103に載置された原稿Dは、一枚ずつに分離され原稿搬送路に送り出され、搬送ドラム102により搬送される。
原稿読取部101は、原稿画像読み取り位置RPにおいて搬送中の原稿Dの画像を読み取る。第1搬送ガイドG1及び原稿排出ローラ105は、読み取りが終了した原稿Dを原稿排紙トレイ107に排出する。
画像形成装置12は、上記した原稿読取部101、露光部2Y、2M、2C、2K、画像形成部3Y、3M、3C、3K、中間転写部104、定着部115、排紙反転部106、再給紙部117、給紙部108、制御部27等から構成され、それらが一つの筐体内に収められている。
原稿読取部101は、原稿画像読み取り位置RPにて原稿Dの画像をランプLにて照射し、その反射光を第1ミラーユニット111、第2ミラーユニット112、及びレンズ113によって導き、撮像素子CCDの受光面に結像させる。撮像素子CCDは入射した光を光電変換して所定の画像信号を出力する。画像読取制御部114は、この画像信号に対して、A/D変換、シェーディング補正、圧縮等の処理を施し、制御部27の記憶手段に画像データとして格納する。記憶手段に格納された画像データには、ユーザにより設定されている条件により適宜な画像処理が施されて、出力画像データが生成される。
露光部2Y、2M、2C、2Kは、図示しないレーザ光源、ポリゴンミラー、複数のレンズ等から構成され、レーザビームを生成する。露光部2Y、2M、2C、2Kは、制御部27から送られる出力画像データを基に出力される出力情報に対応して、画像形成部3Y、3M、3C、3Kの構成要素である感光体ドラム31Y、31M、31C、31Kの表面をレーザビームにより走査露光する。回転する感光体ドラム31Y、31M、31C、31Kの回転軸に平行な方向(主走査方向)にレーザビームを走査することにより、感光体ドラム31Y、31M、31C、31Kには潜像が形成される。
画像形成部3Yは、感光体ドラム31Yと、その周辺に配置されている、主帯電部32Y、現像部33Y、第1転写ローラ34Y、クリーニング部35Yからなる。他の画像形成部3M,3C,3Kにおいても、画像形成部3Yと同様な構成であり、それぞれの感光体ドラム31M、31C、31Kの周辺に、それぞれに対応して主帯電部32M,32C,32K、現像部33M、33C、33K、第1転写ローラ34M、34C、34K、クリーニング部35M、35C、35Kが配置されている。
現像部33Y、33M、33C、33Kは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)のトナーで現像することによって感光体ドラム31Y、31M、31C、31K上の潜像を顕像化する。これにより、各感光体ドラム31Y、31M、31C、31K上には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)のトナー像が形成される。
中間転写部104の第1転写ローラ34Y、34M、34C、34Kは、感光体ドラム31Y、31M、31C、31K上に形成されたトナー像を転写ベルト41上の所定位置に逐次転写する。クリーニング部35Y、35M、35C、35Kは、トナー像の転写を終えた感光体ドラム31Y、31M、31C、31Kの表面に残留するトナーを除去する。
一方、第2転写ローラ42は、転写ベルト41上に転写されたトナー像を、給紙部108のトレイPG1、PG2、PG3から搬送され、給紙ローラ81によってタイミングが取られて送り出された転写紙Pに転写する。ベルトクリーニング部43は、トナー像の転写紙Pへの転写を終えた転写ベルト41の表面を清掃し、清掃された転写ベルト41は次の画像転写に供される。
トナー像を担持した転写紙Pは定着部115に送られ、定着部115は転写紙Pを加圧加熱することによって、トナー像を転写紙Pへ定着させる。
また、本実施形態に係る露光部2Y、2M、2C、2K、及び画像形成部3Y、3M、3C、3Kは、マーク形成手段として機能する。すなわち、上記の各部は、色ずれ補正を実行するために、トナー像として、色ずれ検出用マークを転写ベルト41上に形成する。このマークは、給紙部108により給紙される転写紙P間に相当する転写ベルト41上の位置に順次形成される。
排紙反転部106は、定着部115による定着処理を終えた転写紙Pを搬送して排紙トレイ61に排紙する。転写紙Pを表裏反転して排紙する場合には、排紙ガイド62が、一旦、転写紙Pを下方に導き、排紙反転ローラ63に転写紙Pの後端を挟持させた後に反転搬送し、排紙ガイド62が転写紙Pを排紙ローラ64へ導いて排紙する。
なお、転写紙Pの裏面にも画像形成を行う場合、排紙ガイド62は、表面のトナー像の定着処理を終えた転写紙Pを下方にある再給紙部117に搬送し、再給紙反転ローラ71により後端を挟持させた後、逆送することによって転写紙Pを反転させて、再給紙搬送路72に送り出し、裏面への画像形成に供する。
画像形成装置12において、感光体ドラム31Y、31M、31C、31Kは図1の矢印に示す方向に回転する。そして、無端状の転写ベルト41は、ベルト駆動ローラ44の駆動力によって図1の矢印に示す方向に回転しながら移動する。感光体ドラム31Kと第2転写ローラ42の間の転写ベルト41に対して、マーク検出手段として機能するカラーレジストセンサ49が配置されている。カラーレジストセンサ49は、色ずれを補正するために形成される色ずれ検出用マークを検出する。
図2は、感光体ドラム31Y、31M、31C、31K及びベルト駆動ローラ44の駆動機構等を示す構成図である。図2には感光体ドラム31Yのみを示すが、他の感光体ドラム31M、31C、31Kについても同様な駆動機構を備えている。
図2に示すように、感光体ドラム31Yには、中心軸上に棒状の回転軸39Yが貫通して固定されている。回転軸39Yは、駆動ギア37Yを介してドラム駆動モータ38Yに機械的に接続され、ドラム駆動モータ38Yの回転駆動力は、駆動ギア37Y及び回転軸39Yを介して感光体ドラム31Yへ伝達される。
回転軸39Yには、回転板及びセンサ部からなるロータリーエンコーダ36Yが設置されている。回転板は回転軸39Y上に駆動ギア37Yと共に固定されている。この回転板の円周側には等間隔に印が形成されている。センサ部は、この印の読み取り、その回数をカウントするように設けられている。エンコーダ36Yは、回転板に形成された印の総数を予め求めておくことで単位時間における印の読み取りの回数から回転軸39Yの回転速度を求めることができる。
なお、エンコーダ36Yは、感光体ドラム31Yの回転速度を検出する一例であって、感光体ドラム31Yの回転速度を検出する手段はこれに限らない。従って、感光体ドラム31Yの回転速度を検出する手段は、感光体ドラム31Yの回転速度を測定する装置や、感光体ドラム31Yの外周面の回転速度を測定する装置であってもよい。また、ドラム駆動モータ38Yや駆動ギア37Yの回転速度を測定し、これを感光体ドラム31Yの回転速度へ換算する装置であってもよい。すなわち、感光体ドラム31Yの回転速度を検出する手段は、直接的或いは間接的に感光体ドラム31Yの回転速度を検出する装置が含まれる。
ベルト駆動ローラ44には、中心軸上に棒状の回転軸48が貫通して固定されている。回転軸48は、駆動ギア46を介してベルト駆動モータ47に機械的に接続され、ベルト駆動モータ47の回転駆動力は、駆動ギア46及び回転軸48を介してベルト駆動ローラ44へ伝達される。
回転軸48には、回転板及びセンサ部からなるロータリーエンコーダ45が設置されている。回転板は回転軸48上に駆動ギア46と共に固定されている。この回転板の円周側には等間隔に印が形成されている。センサ部はこの印の読み取り、その回数をカウントするように設けられている。エンコーダ45は、回転板に形成された印の総数を予め求めておくことで印の読み取りの回数から回転軸48の回転速度を直接求めることができる。そして、ベルト駆動ローラ44の直径と回転軸48の回転速度とから転写ベルト41の移動速度を求めることができる。
なお、エンコーダ45は、上記エンコーダ36Yと同様に、転写ベルト41の回転速度やベルト駆動ローラ44の外周面の回転速度を直接測定する装置や、ベルト駆動ローラ44自体の回転速度を測定してこれを転写ベルト41の回転速度へ換算する装置や、ベルト駆動モータ47や駆動ギア46の回転速度を測定してこれを転写ベルト41の回転速度へ換算する装置など、直接的或いは間接的に転写ベルト41の回転速度を検出する装置が含まれる。
エンコーダ36Y、45によって検出された回転速度の信号は制御部27へ入力される。制御部27は、ドラム駆動モータ38Y及びベルト駆動モータ47に対して制御指令を示す信号を出力して、ドラム駆動モータ38Y及びベルト駆動モータ47の回転駆動力、ひいては感光体ドラム31Yの回転速度及び転写ベルト41の移動速度を制御する。
図3は、各感光体ドラム31Y、31M、31C、31Kの露光部2Y、2M、2C、2Kの部分及び転写ベルト41のカラーレジストセンサ49の部分における画像形成動作の時間変化の一例を示す図である。まず、感光体ドラム31Yの露光部2Yは感光体ドラム31Yを露光してイエロー画像の潜像を形成し、現像部33Yはイエロー画像のトナー像を形成する。イエロー画像から所定時間の後、感光体ドラム31Mに対して露光及び現像をそれぞれ行うことによりマゼンタ画像のトナー像が形成される。以後、同様にして、感光体ドラム31C及び感光体ドラム31K上にシアン画像及びブラック画像のトナー像が形成される。
各感光体ドラム31Y、31M、31C、31K上の各トナー像は、第1転写ローラ34Y、34M、34C、34Kによって転写ベルト41上の所定位置に逐次転写される。感光体ドラム31Y、31M、31C、31Kにおいてトナー像の露光タイミングをずらすことにより、転写ベルト41上において各色のトナー像は重ね合わせされて転写される。このため、カラーレジストセンサ49が設置された箇所においては、重ね合わされた各色のトナー像からなるカラー画像が形成されている。
各色のトナー像を重ね合わせる位置がずれてしまうと、カラー画像に色ずれが発生して画質が低下してしまう。そこで、本発明の実施の形態に関わる画像形成装置12は、この色ずれの大きさ(以後、「色ずれ量」という)を検出するための色ずれ検出用マークを各感光体ドラム31Y、31M、31C、31K上に形成し、転写ベルト41上の逐次転写された色ずれ検出用マークをカラーレジストセンサ49で検出している。
図3では、画像形成装置12がカラー画像を複数の転写紙P上に連続して形成する画像形成ジョブを実行している場合を示している。この場合、各転写紙Pは所定の間隔をおいて画像形成装置12内を搬送されるため、各色のトナー像及びカラー画像は所定の間隔をおいて形成される。そこで、画像形成装置12は、色ずれ検出用マークの一例として、転写紙Pの間に相当する位置に「紙間マーク」を形成する。これにより、カラー画像を複数の転写紙P上に連続して形成する画像形成ジョブを中断することなく、通紙中において色ずれ検出用マークを形成して検出することができる。
イエロー色の紙間マークを各感光体ドラム31Yに露光してから転写ベルト41へ転写するまでの図3の矢印で示す期間TdYにおいて、イエロー色の紙間マークは回転する感光体ドラム31Y上を移動する。転写ベルト41へイエロー色の紙間マークを転写してからカラーレジストセンサ49が検出するまでの図3の矢印で示す期間TvYにおいて、イエロー色の紙間マークは転写ベルト41上を移動する。
制御部27は、期間TdYにおいてエンコーダ36Yによって検出された感光体ドラム31Yの回転速度を積分すると共に、期間TvYにおいてエンコーダ45によって検出された転写ベルト41の移動速度を積分する。そして、制御部27は、2つの積分値を合算することにより、イエロー色の紙間マークの形成位置を算出することができる。制御部27は、その他の色についても同様にして、紙間マークの形成位置を算出する。そして、制御部27は、各色の紙間マークの形成位置から色ずれ量を算出する。
ここで、図4を参照する。図4は、従来の専用シーケンスによる色ずれ検出用マークの形成位置と、本実施形態に係る色ずれ検出用マークの形成位置を示した図である。なお、図4において縦軸は色ずれ量(画素)を示し、横軸は転写ベルト41の移動距離(mm)を示している。また、図4に示す例において転写ベルト41は1周で1200mmであるとする。
図4に示すように、転写ベルト41は、1周する間に速度ムラによって色ずれが発生する。この色ずれは、図4に示すように正弦波のようになっており、正弦波の1周期は転写ベルト41の1周に対応している。このように、転写ベルト41の1周により色ずれ量が正弦波のように変動する。このため、図4の四角印に示すように、従来の専用シーケンスでは速度ムラによる色ずれ量の変動をキャンセルするように、例えば正弦波の振幅が最も大きくなる転写ベルト41上の位置に色ずれ検出用マークを形成し、これらの平均値をとることにより、駆動周期による速度ムラをキャンセルした色ずれ量を算出することとしていた。この方法によると、色ずれ量の平均値は、約0.3画素となる。
しかし、本実施形態に係る画像形成装置12では、転写紙Pの紙間に相当する転写ベルト41上の位置に色ずれ検出用マークを形成することとなる。このため、図4の丸印に示すように、速度ムラによる色ずれ量の変動をキャンセルする位置のみに色ずれ検出用マークを形成できなくなってしまう。そして、図4の丸印に示す色ずれ量の平均値を算出すると、その値は約0.5画素となり、本来の値とかけ離れたものとなってしまう。
そこで、本実施形態に係る画像形成装置12は、制御部27に以下の構成を備えている。再度、図2を参照する。図2に示すように、制御部27は、ベルト位相検出手段84、色ずれ量算出手段85、記憶手段86、平均色ずれ量算出手段87、及び補正実行手段88を有している。ベルト位相検出手段84は、転写ベルト41上に順次形成された紙間マークのそれぞれについて、転写ベルト41の位相を検出するものである。ここで、図4を参照して説明したように位相は、転写ベルト41の移動距離に対応しており、転写ベルト41が1周すると正弦波が1周期するようになっている。ベルト位相検出手段84は、ベルト駆動軸の速度検出用エンコーダのパルスをカウントすることによって、ある時点からの相対的なベルト位置を検出し、このベルト位置に対応する位相を検出することとなる。
色ずれ量算出手段85は、カラーレジストセンサ49により検出された紙間マークの位置から色ずれ量を算出するものである。この際、色ずれ量算出手段85は、ブラック色を基準にして各色のずれ量を算出する。
記憶手段86は、色ずれ量算出手段85により検出された各紙間マークの色ずれ量の情報と、ベルト位相検出手段84により検出された転写ベルト41の位相の情報とを、紙間マーク毎に対応付けて記憶するものである。この際、記憶手段86は、転写ベルト41が1周するまでの移動距離を複数の領域に分割し、紙間マークがどの領域に位置するかを記憶する。
具体的に説明すると、図4に示すように、本実施形態では転写ベルト41の1周の距離1200mmを12個の領域A〜F,a〜fに分割している。記憶手段86は、この領域A〜F,a〜fを紙間マークの位相の情報として記憶することとなる。図5は、記憶手段86における記憶内容を示す概念図である。なお、図5に示す各データは図4に示すベルト周期上の各点(1)〜(8)対応している。図5に示すように、記憶手段86は、位相としてベルト位置が領域Aであること、及びそのときの色ずれ量が0.5画素であることの情報や、位相としてベルト位置が領域Dであること、及びそのときの色ずれ量が1.7画素であることの情報を記憶している。同様に、記憶手段84は、領域bについて−0.6画素、領域eについて−0.7画素、領域Bについて1.2画素、領域Eについて1.4画素、及び領域aについて0.2画素などの情報を記憶している。
平均色ずれ量算出手段87は、記憶手段86に記憶された位相情報から、位相が略180度ずれた紙間マークを抽出し、抽出した紙間マークの色ずれ量の平均値を算出するものである。具体的に説明する。まず、図4及び図5に示すように、1回目の測定における領域Aに位置する紙間マークと、7回目の測定における領域aに位置する紙間マークとは、位相が略180度ずれた位置関係にある。このため、平均色ずれ量算出手段87は、これら紙間マークの色ずれ量である0.5画素と0.2画素との平均値を算出することとなる。すなわち、色ずれ量の平均値は0.35画素となる。この値は、従来の専用シーケンスにより算出した色ずれ量に近くなっており、駆動周期による速度ムラをキャンセルした値となっている。
補正実行手段88は、平均色ずれ量算出手段87により算出された色ずれ量の平均値に基づいて色ずれ補正処理を実行するものである。この際、補正実行手段88は、例えば露光タイミングなどの各色の画像形成タイミングを補正して、各色の色ずれを補正することとなる。
なお、本実施形態において平均色ずれ量算出手段87は、上記色ずれ量の平均値を複数算出し、算出した複数の色ずれ量の平均値をさらに平均化した再平均値を算出することが望ましい。具体的に説明する。図6は、平均色ずれ量算出手段87により算出された平均値を示す図であり、図7は、平均色ずれ量算出手段87により算出された再平均値を示す図である。
図6に示すように、平均色ずれ量算出手段87は、複数の色ずれ量の平均値を算出する。具体的に1つ目の平均値は、上記した1回目の測定における領域Aに位置する紙間マークと、7回目の測定における領域aに位置する紙間マークとの色ずれ量の平均値であって、0.35画素となっている。また、2つ目の平均値は、3回目の測定における領域bに位置する紙間マークと、5回目の測定における領域Bに位置する紙間マークとの色ずれ量の平均値であって、0.30画素となっている。また、図6に示すように、平均色ずれ量算出手段87は、3つ目の平均値として0.20画素という値を、及び4つ目の平均値として0.35画素という値を求めている。
平均色ずれ量算出手段87は、これら4つの平均値を平均化して再平均値を得る。図7は、再平均値を示す図である。図7に示すように、平均色ずれ量算出手段87は、4つの平均値を平均化して0.30画素という値を得る。これにより、補正実行手段88は、平均色ずれ量算出手段87により算出された再平均値に基づいて色ずれ補正処理を実行することとなる。
なお、図6及び図7に示す例では、4つの平均値を平均化しているが、4つに限らず、2つ又は3つでもよいし、5つ以上であってもよい。
図8は、本実施形態に係る画像形成装置12の制御部27による動作を示すフローチャートである。まず、ユーザからカラー画像を複数の転写紙P上に連続して形成する画像形成指示があったとする。これにより、図8に示す処理が実行される。
図8に示すフローチャートにおいて、まず、マーク形成手段として機能する、露光部2Y、2M、2C、2K、及び画像形成部3Y、3M、3C、3Kによって、転写ベルト41の転写紙P間に相当する位置に紙間マークが形成される(S1)。
次いで、ベルト位相検出手段84は、転写ベルト41の位相を検出する(S2)。この際、ベルト位置検出部84は、転写ベルト41上において紙間マークが形成された位置をエンコーダ36Y,45の情報に基づいて算出することにより、転写ベルト41の位相を検出することとなる。
その後、色ずれ量算出手段85は、紙間マークに基づいて色ずれ量を算出する(S3)。この際、色ずれ量算出手段85は、カラーレジストセンサ49からの信号に基づいて色ずれ量を算出する。そして、記憶手段86は、ステップS2において検出された位相の情報と、ステップS3において算出された色ずれ量の情報とを、紙間マーク毎に対応付けて記憶する。このとき、位相情報は、図5を参照して説明したように、領域の情報として記憶される。
次いで、平均色ずれ量算出手段87は、転写ベルト41の位相が略180度ずれた紙間マークがあるか否かを判断する(S5)。略180度ずれた紙間マークがないと判断した場合(S5:NO)、処理はステップS1に移行し、再度転写紙P間に紙間マークが形成される。一方、略180度ずれた紙間マークがあると判断した場合(S5:YES)、平均色ずれ量算出手段87は、色ずれ量の平均値を算出する(S6)。その後、平均色ずれ量算出手段87は、色ずれ量の平均値算出処理を所定回数実施したか否かを判断する(S7)。
所定回数実施していないと判断した場合(S7:NO)、処理はステップS1に移行する。所定回数実施したと判断した場合(S7:YES)、平均色ずれ量算出手段87は、所定回数分の色ずれ量の平均値を平均化して再平均値を算出する(S8)。再平均値を算出した後、補正実行手段88は、色ずれ補正を実施し(S9)、その後、図8に示す処理は終了する。
このようにして、本実施形態に係る画像形成装置12によれば、形成された色ずれ検出用マークそれぞれについて、当該検出用マークの形成位置に対応する転写ベルト41上の位相を検出し、形成された色ずれ検出用マークの色ずれ量を算出する。そして、色ずれ量の情報と位相情報とを色ずれ検出用マーク毎に対応付けて記憶する。また、記憶された位相情報から、前記転写ベルトの位相が互いに略180度ずれた色ずれ検出用マークを抽出し、抽出された色ずれ検出用マークの色ずれ量の平均値を算出する。ここで、転写ベルト41は、駆動周期により速度ムラが発生して、色ずれ量が変動する傾向にある。このため、位相が互いに略180度ずれて形成された色ずれ検出用マークを抽出することで、速度ムラの影響をキャンセルするように色ずれ検出用マークを抽出することとなる。そして、抽出した色ずれ検出用マークの色ずれ量の平均値を算出することで、速度ムラの影響をキャンセルして、色ずれ補正の精度を向上させることができる。
また、転写ベルト41が1周するまでの移動距離を複数の領域に分割し、紙間マークがどの領域に位置するかを記憶し、互いに略180度ずれた位置関係の領域に存在する紙間マークを抽出する。ここで、紙間マーク同士の位相が厳密に略180度ずれることは稀であり、このような紙間マークを抽出することは却って色ずれ補正の機会を逸することとなる。このため、転写ベルト41が1周するまでの移動距離を複数の領域に分割して、互いに略180度ずれた位置関係の領域に存在する紙間マークを抽出することで、色ずれ補正の機会を逸し難くすることができる。
また、算出した複数の色ずれ量の平均値をさらに平均化した再平均値を算出するため、複数の色ずれ量の平均値をさらに平均化して、より一層色ずれ補正の精度を向上させることができる。
次に、本発明の第2実施形態を説明する。第2実施形態に係る画像形成装置12は、第1実施形態のものと同様であるが、処理内容が一部異なっている。以下、第1実施形態との相違点のみを説明する。
第1実施形態に係る画像形成装置12は転写ベルト41の駆動周期による速度ムラをキャンセルするものであったが、第2実施形態に係る画像形成装置12は転写ベルト41の駆動周期による速度ムラに加えて、感光体ドラム31Y、31M、31Cの駆動周期による影響についてもキャンセルするようになっている。
図9は、転写ベルト41と感光体ドラム31Y、31M、31Cの位相を示す図であり、(a)は転写ベルト41の位相を示し、(b)は感光体ドラム31Y、31M、31Cの位相を示し、(c)は双方の位相を合算した位相を示している。
図9(a)に示すように、転写ベルト41は、1周で1周期する位相を示している。また、感光体ドラム31Y、31M、31Cについても、1周で1周期する位相を示す。このため、これらを合算した位相は、図9(c)に示すものとなり、転写ベルト41の駆動周期による速度ムラをキャンセルするだけでは、色ずれ量の算出精度が充分でない可能性がある。
そこで、第2実施形態において制御部27は、以下の構成を備えている。図10は、第2実施形態において感光体ドラム31Y、31M、31C、31K及びベルト駆動ローラ44の駆動機構等を示す構成図である。
図10に示すように第2実施形態では制御部27にドラム位相検出部89を備えている。ドラム位相検出部89は、感光体ドラム31Y、31M、31Cの位相を検出するドラム位相検出手段として機能するものである。ここで、図9(b)に示す感光体ドラム31Y、31M、31Cは、1周で1周期の位相を示す。このため、ドラム位相検出部89は、エンコーダ36Yからの信号に基づいて検出された回転速度から感光体ドラム31Yの位置を検出し、検出された位置を感光体ドラム31Yの位相として検出する。他の感光体ドラム31M、31Cについても同様である。
さらに、第2実施形態において記憶手段86は、ドラム位相検出部89により検出された感光体ドラム31Y、31M、31Cの位相情報を記憶する。このとき、記憶手段86は、感光体ドラム31Y、31M、31Cの位相情報を紙間マークの色ずれ量、及び、転写ベルト41の位相の情報と共に、紙間マーク毎に対応付けて記憶する。なお、記憶手段86は、各感光体ドラム31Y、31M、31Cが1周するまでの移動距離を複数の領域に分割し、紙間マークがどの領域に位置するかを記憶する。
具体的に説明すると、本実施形態では各感光体ドラム31Y、31M、31Cの1周を12個の領域A〜F,a〜fに分割している。記憶手段86は、この領域A〜F,a〜fを紙間マークの位相の情報として記憶することとなる。図11は、第2実施形態に係る記憶手段86における記憶内容を示す概念図である。なお、図11に示す各データは図9(c)に示す各点に対応している。図11に示すように、記憶手段86は、ベルト位相としてベルト位置が領域Aであること、及びそのときの色ずれ量が1.5画素であることに加えて、感光体ドラム31Yの位相として回転位置が領域Aであること、感光体ドラム31Mの位相として回転位置が領域Bであること、及び感光体ドラム31Cの位相として回転位置が領域Cであることの情報を記憶する。図11に示す各点についても同様にベルト位相、感光体ドラム31Yの位相、感光体ドラム31Mの位相、感光体ドラム31Cの位相、及び色ずれ量の情報を記憶する。
また、平均色ずれ量算出手段87は、記憶手段86に記憶された転写ベルト41の位相情報から、互いに略180度ずれて形成され、且つ、各感光体ドラム31Y、31M、31Cの位相情報から、互いに略180度ずれて形成された紙間マークを抽出し、抽出された紙間マークの色ずれ量の平均値を算出する。すなわち、図11に示す3回目の測定における紙間マークと、11回目の測定における紙間マークとは、ベルト位相及び各感光体ドラム31Y、31M、31Cの位相が互いに略180度ずれた位置関係にある。このため、平均色ずれ量算出手段87は、これら紙間マークの色ずれ量である−0.5画素と0.3画素との平均値を算出することとなる。すなわち、色ずれ量の平均値は−0.10画素となる。
なお、第2実施形態において平均色ずれ量算出手段87は、複数の平均値をさらに平均化した再平均値を算出するようにしてもよい。
図12は、第2実施形態に係る画像形成装置12による動作を示すフローチャートである。まず、ユーザからカラー画像を複数の転写紙P上に連続して形成する画像形成指示があったとする。これにより、図12に示す処理が実行される。
まず、マーク形成手段として機能する、露光部2Y、2M、2C、2K、画像形成部3Y、3M、3C、3K、及び第1転写ローラ34Y、34M、34C、34Kによって、転写ベルト41の転写紙P間に相当する位置に紙間マークが形成される(S11)。
次いで、ドラム位相検出部89は、各感光体ドラム31Y、31M、31Cの位相を検出する(S12)。この際、ドラム位相検出部89は、エンコーダ36Y等の情報に基づいて各感光体ドラム31Y、31M、31Cの位相を検出する。その後、色ずれ量算出手段85は紙間マークの色ずれ量を算出し(S14)、記憶手段86は、ステップS12〜S14において検出等した情報を、紙間マーク毎に対応付けて記憶する(S15)。このとき、位相情報は、図11を参照して説明したように、領域の情報として記憶される。
次に、ステップS16において図8に示したステップS5と同様の処理を実行した後、各感光体ドラム31Y、31M、31Cの位相が略180度ずれた紙間マークがあるか否かを判断する(S17)。略180度ずれた紙間マークがないと判断した場合(S17:NO)、処理はステップS11に移行し、再度転写紙P間に紙間マークが形成される。一方、略180度ずれた紙間マークがあると判断した場合(S17:YES)、図8に示したステップS6〜S9に示した処理と同様の処理がステップS18〜S21において実行され、ステップS21の処理の実行後に、図12に示した処理は終了する。
このようにして、第2実施形態に係る画像形成装置12によれば、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、第2実施形態によれば、転写ベルト41の位相情報から、互いに略180度ずれて形成され、且つ、感光体ドラム31Y、31M、31Cの位相情報から、互いに略180度ずれて形成された紙間マークを抽出し、抽出された紙間マークの色ずれ量の平均値を算出する。このため、転写ベルト41の周期変動をキャンセルするのみならず、感光体ドラム31Y、31M、31Cの周期変動についてもキャンセルするように、紙間マークを抽出して色ずれ量の平均値を算出することとなり、一層色ずれ補正の精度を向上させることができる。
また、感光体ドラム31Y、31M、31Cが1周するまでの回転距離を複数の領域に分割し、紙間マークがどの領域に位置するかを記憶し、互いに略180度ずれた位置関係の領域に存在する紙間マークを抽出する。ここで、紙間マーク同士の位相が厳密に略180度ずれることは稀であり、このような紙間マークを抽出することは却って色ずれ補正の機会を逸することとなる。このため、感光体ドラム31Y、31M、31Cが1周するまでの回転距離を複数の領域に分割して、互いに略180度ずれた位置関係の領域に存在する紙間マークを抽出することで、色ずれ補正の機会を逸し難くすることができる。
以上、本発明に係る画像形成装置を実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよい。
例えば、上記実施形態では画像形成装置12として複写機を例に説明したが、これに限らず、プリンタなどの他の画像形成装置であってもよい。また、第2実施形態ではブラック色用の感光体ドラム31Kを除いた3つの感光体ドラム31Y、31M、31Cの位相を検出し、位相が180度ずれた紙間マークを抽出している。しかし、これに限らず、ブラック色用の感光体ドラム31Kを含めて位相検出等を行ってもよいし、3つの感光体ドラム31Y、31M、31Cのうち、いずれか1つ又は2つの位相検出等を行ってもよい。また、ブラック以外の色を基準として色ずれ補正を行ってもよい。
2Y、2M、2C、2K 露光部
3Y、3M、3C、3K 画像形成部
12 画像形成装置
27 制御部
31Y、31M、31C、31K 感光体ドラム
32Y、32M、32C、32K 主帯電部
33Y、33M、33C、33K 現像部
34Y、34M、34C、34K 第1転写ローラ
35Y、35M、35C、35K クリーニング部
36Y エンコーダ
37Y、46 駆動ギア
38Y ドラム駆動モータ
39Y、48 回転軸
41 転写ベルト
42 第2転写ローラ
43 ベルトクリーニング部
44 ベルト駆動ローラ
45 エンコーダ
47 ベルト駆動モータ
49 カラーレジストセンサ
61 排紙トレイ
62 排紙ガイド
63 排紙反転ローラ
64 排紙ローラ
71 再給紙反転ローラ
72 再給紙搬送路
81 給紙ローラ
84 ベルト位相検出手段
85 色ずれ量検出部
86 記憶手段
87 平均色ずれ量算出手段
88 補正実行手段
89 ドラム位相検出部
101 原稿読取部
102 搬送ドラム
103 原稿載置台
104 中間転写部
105 原稿排出ローラ
106 排紙反転部
107 原稿排紙トレイ
108 給紙部
111 第1ミラーユニット
112 第2ミラーユニット
113 レンズ
114 画像読取制御部
115 定着部
117 再給紙部

Claims (7)

  1. 無端状の転写ベルトに形成された各色のトナー像転写紙上に転写することによりカラー画像を形成する画像形成装置であって、
    前記転写ベルトの転写紙間に各色それぞれの色ずれ検出用マークを形成するマーク形成手段と、
    前記マーク形成手段により形成された色ずれ検出用マークそれぞれについて、当該検出用マークの形成位置に対応する前記転写ベルトの位相を検出するベルト位相検出手段と、
    前記マーク形成手段により形成された各色それぞれの色ずれ検出用マークを検出するマーク検出手段と、
    前記マーク検出手段の検出に基づいて色ずれ量を算出する色ずれ量算出手段と、
    前記色ずれ量算出手段により算出された各色ずれ検出用マークの色ずれ量の情報と、前記ベルト位相検出手段により検出された前記転写ベルトの位相の情報とを、色ずれ検出用マーク毎に対応付けて記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された位相情報から、前記転写ベルトの位相が互いに略180度ずれた色ずれ検出用マークを抽出し、抽出された色ずれ検出用マークの色ずれ量の平均値を算出する平均色ずれ量算出手段と、
    前記平均色ずれ量算出手段により算出された色ずれ量に基づいて、前記マーク形成手段の制御を補正する補正実行手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記記憶手段は、前記転写ベルトが1周するまでの移動距離を複数の領域に分割し、色ずれ検出用マークがどの領域に位置するかを記憶し、
    前記平均色ずれ量算出手段は、互いに略180度ずれた位置関係の領域に存在する色ずれ検出用マークを抽出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記転写ベルトに転写されるトナー像を担持する感光体ドラムと、
    前記感光体ドラムの位相を検出するドラム位相検出手段と、を備え、
    前記記憶手段は、前記ドラム位相検出手段により検出された前記感光体ドラムの位相情報を、前記色ずれ量算出手段により算出された各色ずれ検出用マークの色ずれ量の情報と、前記ベルト位相検出手段により検出された前記転写ベルトの位相情報と共に、色ずれ検出用マーク毎に対応付けて記憶し、
    前記平均色ずれ量算出手段は、前記記憶手段に記憶された前記転写ベルトの位相情報から、前記転写ベルトの位相が180度ずれて形成され、且つ、前記感光体ドラムの位相情報から、前記感光体ドラムの位相が180度ずれて形成された色ずれ検出用マークを抽出し、抽出された色ずれ検出用マークの色ずれ量の平均値を算出する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の画像形成装置。
  4. 前記記憶手段は、前記感光体ドラムが1周するまでの回転距離を複数の領域に分割し、色ずれ検出用マークがどの領域に位置するかを記憶し、
    前記平均色ずれ量算出手段は、180度ずれた位置関係の領域に存在する色ずれ検出用マークを抽出する
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記平均色ずれ量算出手段は、算出した複数の色ずれ量の平均値をさらに平均化した再平均値を算出する
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記転写ベルトの回転変位を検出するロータリーエンコーダをさらに備える
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記感光体ドラムの回転変位を検出するロータリーエンコーダをさらに備える
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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