JP2006276284A - 画像形成装置および検出方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 濃度の検出精度が低下することを回避しつつ、レジコン用のセンサとプロコン用のセンサとを兼用することを可能にする。
【解決手段】 複数の画像形成部を備えたカラー画像形成装置に、予め定められた基準色の領域と他の色の領域とを所定の間隔で描いてなるレジコンパッチを第1および第2の濃度で中間転写体へ描く第1のステップと、その中間転写体へ描かれた各レジコンパッチを解析して、各レジコンパッチにおける上記他の色の上記基準色に対する位置ずれを他の色毎に検出する第2のステップと、上記他の色の各々について、前記第1の濃度のレジコンパッチについて検出された位置ずれと前記第2の濃度のレジコンパッチについて検出された位置ずれとの差を、上記基準色に対する他の色の濃度ずれとその位置ずれとの相関にしたがって上記基準色に対する濃度ずれに換算する第3のステップと、を実行させる。
【選択図】 図5
【解決手段】 複数の画像形成部を備えたカラー画像形成装置に、予め定められた基準色の領域と他の色の領域とを所定の間隔で描いてなるレジコンパッチを第1および第2の濃度で中間転写体へ描く第1のステップと、その中間転写体へ描かれた各レジコンパッチを解析して、各レジコンパッチにおける上記他の色の上記基準色に対する位置ずれを他の色毎に検出する第2のステップと、上記他の色の各々について、前記第1の濃度のレジコンパッチについて検出された位置ずれと前記第2の濃度のレジコンパッチについて検出された位置ずれとの差を、上記基準色に対する他の色の濃度ずれとその位置ずれとの相関にしたがって上記基準色に対する濃度ずれに換算する第3のステップと、を実行させる。
【選択図】 図5
Description
本発明は、タンデム型のカラー画像形成装置に関し、特に、画像の位置ずれおよび濃度ずれを検出し補正する技術に関する。
従来より、複数の画像形成部を備え、それら画像形成部の各々に異なる色のトナー像(例えば、Y(黄)、M(赤)、C(青)およびK(黒)のトナー像)を同一の記録用紙(例えば、印刷用紙やOHPシートなど)に転写してカラー画像を形成するタンデム型のカラー画像形成装置が提案されている。この種のカラー画像形成装置においては、各トナー像の濃度が所望の濃度とは異なっている濃度ずれや、各トナー像の転写位置がずれてしまう位置ずれが発生してしまうと、記録用紙に転写されるカラー画像の画質が劣化してしまう、といった問題点がある。このため、上記位置ずれを検出し補正すること(レジストレーションコントロール、以下、「レジコン」ともいう)や、上記濃度ずれを検出し補正すること(プロセスコントロール、以下、「プロコン」ともいう)が従来より種々提案されている。
例えば、レジコンを可能にする技術としては、記録用紙を搬送するための搬送ベルトや中間転写体(上記複数の画像形成部によって順次転写された各トナー像を一括して上記記録用紙へ転写する像担持体)に上記位置ずれを検出するための専用の画像(例えば、所定の長さを有する線分を所定の間隔で各色毎に描いて形成される画像、以下、レジコンパッチ)を形成し、そのレジコンパッチにおける各線分の間隔や長さを専用のセンサ(以下、レジコンセンサ)で検出して上記位置ずれを検出する技術が挙げられる。一方、上記プロコンを可能にする技術としては、上記搬送ベルトや上記中間転写体に上記濃度ずれを検出するための専用の画像(以下、プロコンパッチ)を転写し、そのプロコンパッチにおける各色の濃度を専用のセンサで検出し各色の濃度ずれを検出する技術が挙げられる。
このように、従来は、レジコンとプロコンとを夫々専用のハードウェアで行っていたのであるが、夫々専用のハードウェアを設けてしまうと、カラー画像形成装置の小型化が難しくなってしまうといった問題点がある。また、上述したレジコンパッチやプロコンパッチを形成させるためのソフトウェアについても夫々個別に記憶させておく必要があるので、カラー画像形成装置の製品コストが高くなってしまうといった問題点もある。そこで、各々専用のハードウェアを設けることなくプロコンやレジコンを行うことを可能にする技術が従来より提案されており、その一例としては、特許文献1に開示された技術が挙げられる。特許文献1には、少なくとも2色以上のレジコンパッチを搬送ベルト上に形成し、プロコンセンサの機能を兼ね備えたレジコンセンサによってそのレジコンパッチの濃度を検出し、その検出結果に応じて画像形成諸条件を変更する技術が開示されている。
特開平10−149187号公報
以上に説明したように、特許文献1に開示された技術では、位置ずれ検出用のセンサと位置ずれ検出用のパターンとを用いて、濃度ずれを検出するようにしているが、位置ずれ検出用のパターンは、高精度の画像合わせを行う関係上、一般に、各色のパターン幅を極めて細くして形成されるため、各色の濃度を検出することができなくなってしまったり、その検出精度が低下してしまう虞がある。
本発明は、上記課題に鑑みて為されたものであり、濃度の検出精度が低下することを回避しつつ、レジコン用のセンサとプロコン用のセンサとを兼用することを可能にする技術を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、複数の画像形成部を備え、それら画像形成部のそれぞれに異なる色のトナー像を形成させるとともに、それらトナー像を重ね合わせて記録用紙に転写する画像形成装置において、予め定められた基準色に対する他の色の濃度ずれとその位置ずれとの相関を表すデータが記憶された記憶手段と、前記複数の画像形成部により順次形成された各色のトナー像を一括して前記記録用紙へ転写するための中間転写体に、または、前記記録用紙を搬送するための搬送ベルトに、前記基準色の帯状領域と他の色の帯状領域とを所定の間隔で並べたレジコンパッチを少なくとも第1および第2の濃度で描くように前記複数の画像形成部の各々を制御するパッチ画像形成手段と、前記パッチ画像形成手段により前記中間転写体または前記搬送ベルトに形成された前記各レジコンパッチを解析して、各レジコンパッチにおける前記基準色の帯状領域に対する前記他の色の帯状領域の位置ずれを前記他の色毎に検出する位置ずれ検出手段と、前記他の色の各々について、前記第1の濃度のレジコンパッチについて前記位置ずれ検出手段により検出された位置ずれと前記第2の濃度のレジコンパッチについて前記検出手段により検出された位置ずれとの差を、前記記憶手段の記憶内容にしたがって前記基準色に対する該他の色の濃度ずれに換算して該他の色の濃度ずれを検出する濃度ずれ検出手段と、を有することを特徴とする画像形成装置を提供する。このような画像形成装置によれば、上記第1および第2の濃度で描かれた各レジコンパターンについてのレジコン結果に基づいて、上記基準色に対する上記他の色の濃度ずれ(すなわち、上記基準色との相対的な濃度差)が上記他の色毎に検出される。
より好ましい態様においては、前記記憶手段には、所定の波長を有する光を照射された場合の前記各色の反射特性を表すデータが記憶されており、前記位置ずれ検出手段は、前記所定の波長を有する光を前記パッチ画像へ照射し、前記パッチ画像からの反射光を受光して解析することによって前記位置ずれを検出することに加えて、前記各色で描かれた帯状領域からの反射光の強度を検出し、前記濃度ずれ検出手段は、前記他の色の各々について、前記第1の濃度のレジコンパッチについて前記位置ずれ検出手段により検出された前記基準色に対する位置ずれと前記第2の濃度のレジコンパッチについて前記位置ずれ検出手段により検出された位置ずれとの差を前記記憶手段の記憶内容にしたがって前記基準色に対する該他の色の濃度ずれに換算する一方、前記位置ずれ検出手段により検出された各帯状領域からの反射光の強度を、前記記憶手段の記憶内容に基づいてその帯状領域の色の濃度に換算する。このような態様においては、上記各帯状領域からの反射光の強度に基づいて、各色の絶対濃度が検出される。
また、上記課題を解決するために、本発明は、複数の画像形成部を備え、それら画像形成部のそれぞれに異なる色のトナー像を形成させるとともに、それらトナー像を重ね合わせて記録用紙に転写する画像形成装置に、各色の濃度ずれおよび位置ずれを検出させる検出方法において、前記複数の画像形成部により順次形成された各色のトナー像を一括して前記記録用紙へ転写する中間転写体に、または、前記記録用紙を搬送する搬送ベルトに、前記複数の色のうちで予め定められた基準色の帯状領域と他の色の帯状領域とを所定の間隔で並べたレジコンパッチを少なくとも第1および第2の濃度で描くように前記複数の画像形成部の各々を制御する第1のステップと、前記第1のステップにて前記中間転写体または前記搬送ベルトに描かれた前記各レジコンパッチを解析して、各レジコンパッチにおける前記基準色の帯状領域に対する前記他の色の帯状領域の位置ずれを前記他の色毎に検出する第2のステップと、前記他の色の各々について、前記第1の濃度で描かれたレジコンパッチについて前記第2のステップにて検出された位置ずれと前記第2の濃度で描かれたレジコンパッチについて前記第2のステップにて検出された位置ずれとの差を、前記基準色に対する前記他の色の濃度ずれとその位置ずれとの相関にしたがって前記基準色に対する該他の色の濃度ずれに換算して該他の色の濃度ずれを検出する第3のステップと、を順次行わせることを特徴とする検出方法ことを特徴とする検出方法を提供する。このような検出方法によれば、上記第1および第2の濃度で描かれた各レジコンパターンについてのレジコン結果に基づいて、上記基準色に対する上記他の色の濃度ずれ(すなわち、上記基準色との相対的な濃度差)が上記他の色毎に検出される。また、本発明の別の態様にあっては、上記第1のステップから第3のステップまでの処理を画像形成装置の制御部に順次実行させるプログラムを提供するとしても良く、また、コンピュータ装置読取り可能な記録媒体に上記プログラムを書き込んで提供するとしても良い。このようなプログラムまたは記録媒体によれば、一般的なタンデム型の画像形成装置に、本発明に係る検出方法を実行させることが可能になる。
本発明によれば、濃度の検出精度が低下することを回避しつつ、レジコン用のセンサとプロコン用のセンサとを兼用することが可能になる、といった効果を奏する。
(A:原理)
まず、本発明に係る画像処理装置にて行われる濃度ずれ検出の原理について図面を参照しつつ説明する。
図1は、本出願人において実施された実験により発見された濃度ずれと位置ずれとの相関関係を表す図である。この図1には、Mを基準色とした場合の他の色(C、YおよびK)の濃度ずれと位置ずれとの相関がプロットされている。図1に示すように、濃度ずれと位置ずれとの間には明らかな相関がある。具体的には、基準色の濃度と他の色の濃度とが等しい場合には、位置ずれが精度良く検出され、基準色と他の色との濃度差が大きくなるほど、位置ずれの精度が低くなっていることが判る。
まず、本発明に係る画像処理装置にて行われる濃度ずれ検出の原理について図面を参照しつつ説明する。
図1は、本出願人において実施された実験により発見された濃度ずれと位置ずれとの相関関係を表す図である。この図1には、Mを基準色とした場合の他の色(C、YおよびK)の濃度ずれと位置ずれとの相関がプロットされている。図1に示すように、濃度ずれと位置ずれとの間には明らかな相関がある。具体的には、基準色の濃度と他の色の濃度とが等しい場合には、位置ずれが精度良く検出され、基準色と他の色との濃度差が大きくなるほど、位置ずれの精度が低くなっていることが判る。
つまり、基準色と他の色とに濃度差がない場合(すなわち、両者の濃度がずれていない場合)に検出される位置ずれRは、下記(数1)に示すように、正味の位置ずれαであり、基準色と他の色とに濃度差がある場合に検出される位置ずれR´は、下記(数2)に示すように、正味の位置ずれαとその濃度差に依存した位置ずれ成分βとの合計値である。
(数1) R=α
(数2) R´=α+β
(数1) R=α
(数2) R´=α+β
したがって、第1の濃度で描かれたレジコンパッチについての基準色と他の色との位置ずれの検出結果R1(R1=α+β1)と、該第1の濃度とは異なる第2の濃度で描かれたレジコンパッチについての基準色と他の色との位置ずれの検出結果R2(R1=α+β2)との差R1−R2は、基準色に対する他の色の濃度差(β1−β2:すなわち、基準色に対する相対的な濃度ずれ)を表している。
このため、YMCKのうちの何れか1色を基準色として、その基準色で描かれた帯状領域と他の色で描かれた帯状領域とを所定の間隔を空けて並べたレジコンパッチ(図2参照:なお、図2では、基準色は“M”)を互いに異なる濃度設定で中間転写体または搬送ベルトに描き、各レジコンパッチを赤外線などにより読取って、上記基準色に対する上記他の色の位置ずれを検出するとともに、各レジコンパッチについて検出された位置ずれの差を上記図1に示す相関関係にしたがって濃度差に換算することによって、上記基準色に対する他の色の相対的な濃度差が求まることになる。なお、“K”(黒)については、図3(d)に示すように赤外領域について吸収特性を有しているため、その領域の光を反射する特性を有する他の色(図2では、“Y”)の帯状領域とともに描くことによって、上記基準色に対する位置ずれを検出することが可能になる。
以上が本発明における濃度ずれの検出原理である。
以上が本発明における濃度ずれの検出原理である。
(B:実施形態)
次いで、本発明の1実施形態に係る画像形成装置の構成について説明する。
図4は、本発明の1実施形態に係る画像形成装置10の全体構成の一例を示す図である。
図4に示すように、画像形成装置10は、装置略中央に直立して配置された光走査装置12を備えており、光走査装置12からは、“Y”、“M”、“C”および“K”の各色に対応した光ビーム(以下、走査ビームとも呼ぶ)AY、AM、ACおよびAKが図中矢印方向へ出力される。
次いで、本発明の1実施形態に係る画像形成装置の構成について説明する。
図4は、本発明の1実施形態に係る画像形成装置10の全体構成の一例を示す図である。
図4に示すように、画像形成装置10は、装置略中央に直立して配置された光走査装置12を備えており、光走査装置12からは、“Y”、“M”、“C”および“K”の各色に対応した光ビーム(以下、走査ビームとも呼ぶ)AY、AM、ACおよびAKが図中矢印方向へ出力される。
図4に示すように、光走査装置12から見て上記走査ビームの照射方向(すなわち、図4では走査装置12の左方)には、上記走査ビームの照射方向とは略垂直な方向に沿って、感光体ドラム14Y、14M、14Cおよび14Kが直列配置されている。そして、これら各感光体ドラムの近傍には、帯電器16Y、16M、16Cおよび16Kと、現像器18Y、18M、18Cおよび18Kが配設されている。なお、以下では、上記4つの感光体ドラムの各々を区別する必要がない場合には「感光体ドラム14」と表記する。また、上記4つの帯電器の各々を区別する必要がない場合には、「帯電器16」と表記し、上記4つの現像器の各々を区別する必要がない場合には、「現像器18」と表記する。
感光体ドラム14、帯電器16および現像器18は、上記YMCKの各色に対応する画像形成部を構成するものである。具体的には、感光体ドラム14のドラム表面が帯電器16によって帯電され、さらに、光走査装置12からの光ビームによって走査露光されることによって、そのドラム表面に静電潜像が形成される。このようにして形成された静電潜像は、現像器18により現像されて各色のトナー像となり、Y色およびM色、C色およびK色の組み合わせで、1次中間転写体20YMおよび20CKに各々転写される。1次中間転写体20YMおよび20CKに転写されたトナー像は、さらに、2次中間転写体22へと転写されて重ね合わせられる。図4に示すように、2次中間転写体22の近傍には、2次中間転写体22を帯電するための転写用帯電器24とその2次中間転写体22から廃トナーを回収するためのクリーナ26とが配設されている。なお、1次中間転写体20YMおよび20CK、2次中間転写体22、および、上記各画像形成部の近傍には、制御部54による制御の元でそれらを駆動する駆動モータ27が配置されている。そして、2次中間転写体22上に重ね合わされカラー化されたトナー像は、給紙カセット28から送り出される記録用紙30上に2次中間転写体22から一括転写され、定着器32によって加熱および加圧されてその記録用紙30へ定着させられ、このようにしてトナー像の定着が行われた記録用紙30が排紙トレイ34へと排紙される。
さて、図4に示す制御部54は、CPU(Central Processing Unit)とROM(Read Only Memory)を含んでおり、例えば操作パネルなどの入出力部56へ入力されたユーザの指示に応じて駆動モータ27や上記各画像形成部の作動制御を行うものである。また、上記ROMには、本発明に係る画像処理装置に特有な位置ずれ・濃度ずれ補正処理を制御部54に実行させるためのプログラムやデータが格納されている。具体的には、上記ROMには、図5に示す位置ずれ・濃度ずれ補正処理を制御部54に実行させるためのプログラムと、図1に示す相関関係を表すデータ(すなわち、“M”を基準色とした場合の他の色(“Y”,“C”および“K”)の位置ずれと濃度ずれの相関を表すデータ)が格納されている。なお、本S実施形態では、YMCKの4色のうち、“M”を基準色とする場合について説明したが、“K”以外の他の色(すなわち、“Y”または“C”)を基準色としても良いことは勿論である。以下、画像処理装置10における位置ずれ補正および濃度ずれ補正について説明する。
(B−1:位置ずれ検出)
まず、位置ずれの検出について図5を参照しつつ説明する。
図5は、上記プログラムにしたがって制御部54が行う位置ずれ・濃度ずれ補正処理の流れを示すフローチャートである。図5に示すように制御部54は、まず、各画像形成部を制御して、図6に示すように、2次中間転写体22のドラム表面に位置ずれ検出用のパターン画像(すなわち、図2に示すレジコンパッチ)を濃度設定を替えて複数形成し(図5:ステップSA100)、各レジコンパターンに基づいて、上記基準色に対する他の色の位置ずれをその色毎に検出する(ステップSA110)。以降、この検出結果に応じてレジコン(すなわち、位置ずれの補正)が行われる。
まず、位置ずれの検出について図5を参照しつつ説明する。
図5は、上記プログラムにしたがって制御部54が行う位置ずれ・濃度ずれ補正処理の流れを示すフローチャートである。図5に示すように制御部54は、まず、各画像形成部を制御して、図6に示すように、2次中間転写体22のドラム表面に位置ずれ検出用のパターン画像(すなわち、図2に示すレジコンパッチ)を濃度設定を替えて複数形成し(図5:ステップSA100)、各レジコンパターンに基づいて、上記基準色に対する他の色の位置ずれをその色毎に検出する(ステップSA110)。以降、この検出結果に応じてレジコン(すなわち、位置ずれの補正)が行われる。
より詳細に説明すると、制御部54は、まず、ステップSA100にて形成した各レジコンパッチが図4に示す位置検出センサ62に対向する位置まで運ばれてくるように2次中間転写体22を回転駆動させ、各レジコンパッチにおけるトナーパターン(すなわち、図2に示す各帯状領域)の間隔を位置検出センサ62により検出する。
図7は、位置検出センサ62の構成を示す図である。
図7に示すように位置検出センサ62は、2次中間転写体22の回転駆動方向に並べて配置された受光素子62aおよび62bを有している。受光素子62aおよび62bは、赤外領域に感度を持つ受光素子であり、例えば赤外線LEDなどの光源62cおよび62dにより上記レジコンパターンへ照射された赤外光の反射光(すなわち、レジコンパターンにより拡散反射された反射光)を受光する。
図7に示すように位置検出センサ62は、2次中間転写体22の回転駆動方向に並べて配置された受光素子62aおよび62bを有している。受光素子62aおよび62bは、赤外領域に感度を持つ受光素子であり、例えば赤外線LEDなどの光源62cおよび62dにより上記レジコンパターンへ照射された赤外光の反射光(すなわち、レジコンパターンにより拡散反射された反射光)を受光する。
2次中間転写体22の回転駆動によって、その2次中間転写体22のドラム表面に形成されたレジコンパターンが位置検出センサ62の直下まで運ばれてくると、まず、そのレジコンパターンによる上記反射光が上流側に位置する受光素子(図7では、受光素子62a)によって検出されその検出結果を表す信号(すなわち、上記反射光の強度の時間変化を表す信号:以下、上流側検出信号)がその受光素子から出力され、その後、上記反射光が下流側に位置する受光素子(図7では、受光素子62b)によって検出されその検出結果を表す信号(以下、下流側検出信号)がその受光素子から出力される。
そして、位置検出センサ62は、図8に示すように、上流側検出信号と下流側検出信号の出力電位が逆転した箇所(クロス電位部)をトリガーにしてパルス信号を出力する。そして、制御部54は、このパルス信号の間隔(ON→ONの時間差)を計測することで、上記レジコンパターンにおけるトナーパターン(すなわち、図2に示す帯状領域)の間隔を検出する。以降、上記のようにして検出したトナーパターンの間隔に基づいて、制御部54は、各色毎にその位置ずれ量を算出する。
(B−2:濃度ずれ検出)
次いで、画像処理装置10にて行われる濃度ずれの検出について説明する。
図5に戻って、制御部54は、ステップSA110にて 各レジコンパッチについて検出した各色の位置ずれ量に基づいて、上記基準色に対する他の色の濃度ずれ(すなわち、基準色に対する他の色の相対的な濃度差)を算出する。具体的には、制御部54は、まず、上記他の色毎に、第1の濃度のレジコンパッチについて上記ステップSB110にて検出された基準色に対する位置ずれR1と、第1の濃度とは異なる第2の濃度のレジコンパッチについて上記ステップSB110にて検出された位置ずれR2との差を算出する(ステップSA120)。
次いで、画像処理装置10にて行われる濃度ずれの検出について説明する。
図5に戻って、制御部54は、ステップSA110にて 各レジコンパッチについて検出した各色の位置ずれ量に基づいて、上記基準色に対する他の色の濃度ずれ(すなわち、基準色に対する他の色の相対的な濃度差)を算出する。具体的には、制御部54は、まず、上記他の色毎に、第1の濃度のレジコンパッチについて上記ステップSB110にて検出された基準色に対する位置ずれR1と、第1の濃度とは異なる第2の濃度のレジコンパッチについて上記ステップSB110にて検出された位置ずれR2との差を算出する(ステップSA120)。
そして、制御部54は、上記他の色の各々について上記ステップSB120により算出された位置ずれの差を、前述した本発明の検出原理にしたがって濃度ずれに換算する(ステップSB130)。具体的には、制御部54は、ROMに格納されているデータ(すなわち、“M”を基準色とした場合の他の色の位置ずれと濃度差との相関を表すデータ)にしたがって、上記位置ずれの差を上記基準色に対する濃度差に換算する。以降、制御部54は、ステップSB110において検出された位置ずれおよび濃度ずれに応じて、画像形成諸条件(例えば、ROS書き出しタイミングの調整や2次中間転写体22の駆動速度の調整等)を行い、上記位置すれおよび濃度ずれを補正する。
なお、上記検出原理にしたがって基準色に対する濃度ずれが検出される理由は以下の通りである。図8は、濃度変動がないレジコンパッチについて位置ずれ検出センサ62による検出結果を表す図であり、図9は、濃度変動があるレジコンパッチについての位置ずれ検出センサ62による検出結果を表す図である。図8に示すように、濃度変動がない場合には、トナーパターンの間隔はプロセススピードが大きく変動しない限り常に一定(図8:T1/T2)であるが、図9に示すように、濃度変動がある場合には、その変動箇所においてトナーパターンの間隔がその変動分だけ変化(図9:T1´/T2´)していることが判る。つまり、濃度変動がある場合には、トナーパターンの間隔の変動を検出することによって、その濃度変動を検出することができる。
(B−3:実施形態の効果)
以上に説明したように、本実施形態に係る画像処理装置10においては、されるのでプロコンセンサをレジコンセンサとは別個に設けておく必要がないといった効果を奏する。また、本実施形態に係る画像処理装置10においては、基準色に対する他の色の位置ずれと濃度ずれとの相関関係(図1参照)にしたがって基準色に対する他の色の位置ずれが濃度ずれに換算されるので、レジコンパッチの各色の濃度をレジコンセンサによって直接検出する場合に比較して、各色の濃度を精度良く検出することが可能になるといった効果を奏する。
以上に説明したように、本実施形態に係る画像処理装置10においては、されるのでプロコンセンサをレジコンセンサとは別個に設けておく必要がないといった効果を奏する。また、本実施形態に係る画像処理装置10においては、基準色に対する他の色の位置ずれと濃度ずれとの相関関係(図1参照)にしたがって基準色に対する他の色の位置ずれが濃度ずれに換算されるので、レジコンパッチの各色の濃度をレジコンセンサによって直接検出する場合に比較して、各色の濃度を精度良く検出することが可能になるといった効果を奏する。
(C.変形)
以上、本発明の実施形態について説明したが、上述した実施形態に以下に述べるような変形を加えても良いことは勿論である。
(C−1:変形例1)
上述した実施形態では、図4に示すように、各画像形成部が鉛直方向に直列に設置されている画像形成装置に本発明を適用する場合について説明したが、いわゆるタンデム型の画像形成装置であれば良く、各画像形成部の配置態様は問わない。また上述した実施形態では、各色のトナー像が順次転写される2次中間転写体にレジコンパターンを形成する場合について説明したが記録用紙を搬送するための搬送ペルト上に上記レジコンパターンを形成するとしても良いことは勿論である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上述した実施形態に以下に述べるような変形を加えても良いことは勿論である。
(C−1:変形例1)
上述した実施形態では、図4に示すように、各画像形成部が鉛直方向に直列に設置されている画像形成装置に本発明を適用する場合について説明したが、いわゆるタンデム型の画像形成装置であれば良く、各画像形成部の配置態様は問わない。また上述した実施形態では、各色のトナー像が順次転写される2次中間転写体にレジコンパターンを形成する場合について説明したが記録用紙を搬送するための搬送ペルト上に上記レジコンパターンを形成するとしても良いことは勿論である。
(C−2:変形例2)
上述した実施形態では、予め定められた基準色(上記実施形態では、“M”)に対する他の色の濃度差を算出し、その算出結果に応じて各種補正を行う場合について説明した。しかしながら、各色について予め定められた濃度について受光素子62aおよび62bの出力信号の振幅(すなわち、出力強度)を実験により求めておき、その濃度と出力強度との相関を表すデータを上記ROMに記憶させておくようにすれば、各受光素子の出力強度をそのデータの表す相関関係にしたがって濃度に換算することによって、各色の絶対濃度を検出することが可能になる。
上述した実施形態では、予め定められた基準色(上記実施形態では、“M”)に対する他の色の濃度差を算出し、その算出結果に応じて各種補正を行う場合について説明した。しかしながら、各色について予め定められた濃度について受光素子62aおよび62bの出力信号の振幅(すなわち、出力強度)を実験により求めておき、その濃度と出力強度との相関を表すデータを上記ROMに記憶させておくようにすれば、各受光素子の出力強度をそのデータの表す相関関係にしたがって濃度に換算することによって、各色の絶対濃度を検出することが可能になる。
(C−3:変形例3)
上述した実施形態では、本発明に係る画像処理装置に特有な位置ずれ・濃度ずれ補正処理を制御部54に実行させるためのプログラムが、その画像処理装置のROMに予め記憶されている場合について説明した。しかしながら、例えばCD―ROM(Compact Disk-Read Only Memory)などのコンピュータ装置読取り可能な記録媒体に上記プログラムを書き込んで配布するようにしても勿論良い。このようにすると、上記記録媒体を用いて上記プログラムを一般的な画像形成装置へインストールすることによって、その画像形成装置に本発明に係る画像形成装置と同一の機能を付与することが可能になる。
上述した実施形態では、本発明に係る画像処理装置に特有な位置ずれ・濃度ずれ補正処理を制御部54に実行させるためのプログラムが、その画像処理装置のROMに予め記憶されている場合について説明した。しかしながら、例えばCD―ROM(Compact Disk-Read Only Memory)などのコンピュータ装置読取り可能な記録媒体に上記プログラムを書き込んで配布するようにしても勿論良い。このようにすると、上記記録媒体を用いて上記プログラムを一般的な画像形成装置へインストールすることによって、その画像形成装置に本発明に係る画像形成装置と同一の機能を付与することが可能になる。
10…画像形成装置、22…2次中間転写体、54…制御部、62…位置検出センサ。
Claims (3)
- 複数の画像形成部を備え、それら画像形成部のそれぞれに異なる色のトナー像を形成させるとともに、それらトナー像を重ね合わせて記録用紙に転写する画像形成装置において、
予め定められた基準色に対する他の色の濃度ずれとその位置ずれとの相関を表すデータが記憶された記憶手段と、
前記複数の画像形成部により順次形成された各色のトナー像を一括して前記記録用紙へ転写するための中間転写体に、または、前記記録用紙を搬送するための搬送ベルトに、前記基準色の帯状領域と他の色の帯状領域とを所定の間隔で並べたレジコンパッチを少なくとも第1および第2の濃度で描くように前記複数の画像形成部の各々を制御するパッチ画像形成手段と、
前記パッチ画像形成手段により前記中間転写体または前記搬送ベルトに形成された前記各レジコンパッチを解析して、各レジコンパッチにおける前記基準色の帯状領域に対する前記他の色の帯状領域の位置ずれを前記他の色毎に検出する位置ずれ検出手段と、
前記他の色の各々について、前記第1の濃度のレジコンパッチについて前記位置ずれ検出手段により検出された位置ずれと前記第2の濃度のレジコンパッチについて前記検出手段により検出された位置ずれとの差を、前記記憶手段の記憶内容にしたがって前記基準色に対する該他の色の濃度ずれに換算して該他の色の濃度ずれを検出する濃度ずれ検出手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記記憶手段には、
所定の波長を有する光を照射された場合の前記各色の反射特性を表すデータが記憶されており、
前記位置ずれ検出手段は、
前記所定の波長を有する光を前記パッチ画像へ照射し、前記パッチ画像からの反射光を受光して解析することによって前記位置ずれを検出することに加えて、前記各色で描かれた帯状領域からの反射光の強度を検出し、
前記濃度ずれ検出手段は、
前記他の色の各々について、前記第1の濃度のレジコンパッチについて前記位置ずれ検出手段により検出された前記基準色に対する位置ずれと前記第2の濃度のレジコンパッチについて前記位置ずれ検出手段により検出された位置ずれとの差を前記記憶手段の記憶内容にしたがって前記基準色に対する該他の色の濃度ずれに換算する一方、前記位置ずれ検出手段により検出された各帯状領域からの反射光の強度を、前記記憶手段の記憶内容に基づいてその帯状領域の色の濃度に換算する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 複数の画像形成部を備え、それら画像形成部のそれぞれに異なる色のトナー像を形成させるとともに、それらトナー像を重ね合わせて記録用紙に転写する画像形成装置に、各色の濃度ずれおよび位置ずれを検出させる検出方法において、
前記複数の画像形成部により順次形成された各色のトナー像を一括して前記記録用紙へ転写する中間転写体に、または、前記記録用紙を搬送する搬送ベルトに、前記複数の色のうちで予め定められた基準色の帯状領域と他の色の帯状領域とを所定の間隔で並べたレジコンパッチを少なくとも第1および第2の濃度で描くように前記複数の画像形成部の各々を制御する第1のステップと、
前記第1のステップにて前記中間転写体または前記搬送ベルトに描かれた前記各レジコンパッチを解析して、各レジコンパッチにおける前記基準色の帯状領域に対する前記他の色の帯状領域の位置ずれを前記他の色毎に検出する第2のステップと、
前記他の色の各々について、前記第1の濃度で描かれたレジコンパッチについて前記第2のステップにて検出された位置ずれと前記第2の濃度で描かれたレジコンパッチについて前記第2のステップにて検出された位置ずれとの差を、前記基準色に対する前記他の色の濃度ずれとその位置ずれとの相関にしたがって前記基準色に対する該他の色の濃度ずれに換算して該他の色の濃度ずれを検出する第3のステップと、
を順次行わせることを特徴とする検出方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005093155A JP2006276284A (ja) | 2005-03-28 | 2005-03-28 | 画像形成装置および検出方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005093155A JP2006276284A (ja) | 2005-03-28 | 2005-03-28 | 画像形成装置および検出方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006276284A true JP2006276284A (ja) | 2006-10-12 |
Family
ID=37211136
Family Applications (1)
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JP2005093155A Pending JP2006276284A (ja) | 2005-03-28 | 2005-03-28 | 画像形成装置および検出方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2006276284A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012042674A (ja) * | 2010-08-18 | 2012-03-01 | Canon Inc | 画像形成装置 |
JP2012242754A (ja) * | 2011-05-23 | 2012-12-10 | Brother Ind Ltd | 画像形成装置 |
JP2014006393A (ja) * | 2012-06-25 | 2014-01-16 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
-
2005
- 2005-03-28 JP JP2005093155A patent/JP2006276284A/ja active Pending
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