JP6769056B2 - 画像形成システム及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成システム及びプログラムに関する。
従来、用紙に形成されたパッチを測色する際、サーモクロミズム現象の影響を受けることが知られている。サーモクロミズム現象は、パッチの色彩を形成する着色物体が温度に応じて変化し、パッチの色彩が変化するものである。よって、用紙に形成されたパッチが測色される場合、用紙の温度によっては、温度に応じた誤差が測色結果に含まれることがある。
そこで、パッチの測色値と、パッチが測色されるときの温度とに基づき、基準色値と、温度に応じた基準色値の変化量との対応を含むテーブルを参照し、測色値を補正するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、記録媒体上の印刷位置に印刷するパッチにつき、記録媒体の紙白温度に対するパッチの相対温度値を予め求め、測定した用紙の紙白温度と、その温度相対値とに基づき、測色値を補正するものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
また、パッチ載り量と、パッチがカラーセンサ位置を通過するときの推定温度とに基づき測色値を補正するものが提案されている(例えば、特許文献3参照)。
また、用紙の搬送方向に沿ったパッチにつき、サーモクロミズム現象の影響が大きいものであるほど、定着位置から測色位置に至るまでの時間が長くなるように、配置位置を設定するものが提案されている(例えば、特許文献4参照)。
特開2010−088058号公報 特開2011−027720号公報 特表2012−514739号公報 特開2013−080129号公報
しかし、スキャナーは、用紙の搬送方向と直交する直交方向に沿って、用紙に形成されたパッチを測色する。よって、直交方向に温度分布がある場合、サーモクロミズム現象の影響を受けるため、正確に測色することができない。
例えば、特許文献1に記載の従来技術においては、直交方向に沿って、温度センサをパッチごとに設ける必要がある。よって、システム全体としてコストが増大する。また、特許文献2に記載の従来技術においては、相対温度値は、記録媒体の紙白温度に対するパッチの温度として使用される。よって、相対温度値は、用紙の紙種又は紙白温度に応じて無数に存在するものとなるため、必要なデータは無数に存在し、精度がよいものではない。
また、特許文献3,4に記載の従来技術は、用紙の搬送方向と直交する直交方向に沿った用紙の温度分布に基づき、測色結果を補正するものではない。
したがって、特許文献1〜4に記載のような従来技術は、用紙全体にわたり、パッチの測色結果である色彩値を低コストで精度よく補正することができない恐れがある。
本発明は、従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、用紙全体にわたり、低コストで精度よくパッチの色彩値を補正することができる画像形成システム及びプログラムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る画像形成システムは、用紙に複数のパッチを形成する画像形成システムであって、前記複数のパッチを測色する測色計に対向して前記用紙が前記用紙の搬送方向に搬送される際に予想される前記用紙の温度分布であって、前記用紙の搬送方向と直交する直交方向で前記用紙の中央部に近づくに従い温度が高くなる予想温度分布と、前記複数のパッチが受ける温度が高くなるにつれ影響が大きくなるサーモクロミズム現象の影響度合いと、に基づき設定された配置で、前記用紙上に前記複数のパッチを形成させるための指令を行うパッチ形成指令部前記パッチ形成指令部の指令により形成された前記複数のパッチの少なくとも一部のパッチの温度と、前記予想温度分布に基づく前記複数のパッチの温度変化に対応する色彩値の差異を示す色差と、測色したパッチの色彩値とに基づき、前記複数のパッチの色彩値を補正する温度補正部と、を備えたものである。
また、本発明に係る画像形成システムは、用紙に複数のパッチを形成する画像形成システムであって、前記用紙の搬送方向と直交する直交方向に沿って、前記用紙の端部から中央部に近づくほど各パッチが受ける、サーモクロミズム現象の影響度合いが大きくなる配置で、前記用紙上に前記複数のパッチを形成させるための指令を行うパッチ形成指令部と、前記パッチ形成指令部の指令により形成された前記複数のパッチの少なくとも一部のパッチの温度と、前記直交方向で前記用紙の中央部に近づくに従い温度が高くなる予想温度分布に基づく前記複数のパッチの温度変化に対応する色彩値の差異を示す色差と、測色したパッチの色彩値とに基づき、前記複数のパッチの色彩値を補正する温度補正部と、を備えたものである。
また、本発明に係る画像形成システムは、用紙に複数のパッチを形成する画像形成システムであって、前記用紙の搬送方向と直交する直交方向に沿って、前記用紙の端部から中央部に近づくほどマゼンタ系の色を含むパッチが配置されるよう、前記用紙上に前記複数のパッチを形成させるための指令を行うパッチ形成指令部と、前記パッチ形成指令部の指令により形成された前記複数のパッチの少なくとも一部のパッチの温度と、前記直交方向で前記用紙の中央部に近づくに従い温度が高くなる予想温度分布に基づく前記複数のパッチの温度変化に対応する色彩値の差異を示す色差と、測色したパッチの色彩値とに基づき、前記複数のパッチの色彩値を補正する温度補正部と、を備えたものである。
また、本発明に係る画像形成システムは、用紙に複数のパッチを形成する画像形成システムであって、前記用紙の搬送方向と直交する直交方向の一部に配置された温度計と、前記直交方向に沿って、前記温度計の下方を通過するパッチに近いほど、サーモクロミズム現象の影響度合いが大きくなるように設定された配置で、前記用紙上に前記複数のパッチを形成するための指令を行うパッチ形成指令部と、前記パッチ形成指令部の指令により形成された前記複数のパッチの少なくとも一部のパッチの温度と、前記直交方向で前記用紙の中央部に近づくに従い温度が高くなる予想温度分布に基づく前記複数のパッチの温度変化に対応する色彩値の差異を示す色差と、測色したパッチの色彩値とに基づき、前記複数のパッチの色彩値を補正する温度補正部と、を備えたものである。
また、本発明に係る画像形成システムにおいて、前記測色計は、前記用紙の搬送方向に沿って前記複数のパッチを測色して前記複数のパッチの色の色彩値を求めるとともに、さらに前記画像形成システムは、前記用紙が搬送されるにつれ、前記用紙の搬送方向と直交する直交方向に沿って、前記用紙に形成された前記複数のパッチの色を読み取るスキャナーと、前記複数のパッチの温度を検知する温度計と、前記温度補正部により補正された色彩値に基づき、前記複数のパッチの前記スキャナーによる色の読取値を補正する指令を生成する画像補正部と、を備える、ことが好ましい。
また、本発明に係る画像形成システムにおいて、前記パッチ形成指令部により生成された指令に基づき、前記用紙に前記複数のパッチを形成する画像形成部と、前記画像形成部により前記用紙に形成された前記複数のパッチの色を読み取る画像読取部と、をさらに備え、前記画像形成は、前記用紙の搬送方向に沿って、前記用紙の予想温度分布に基づく複数の前記パッチが含まれるパッチ列を複数形成し、前記パッチ列のそれぞれは、前記直交方向に沿って隣り合うものである、ことが好ましい。
また、本発明に係る画像形成システムにおいて、前記画像形成は、前記温度計の下方を通過する前記パッチ列に近いものであるにつれ、前記サーモクロミズム現象の影響度合いが大きくなる前記パッチを含んだ前記パッチ列を形成する、ことが好ましい。
この画像形成システムによれば、放射温度計の下方を通過するパッチ列に近いものであればあるほど、サーモクロミズム現象の影響が大きいものとなるため、最もサーモクロミズム現象の影響を受ける色彩のパッチを含むパッチ列の温度を正確に検知することができ、全体として色差を抑えることができる。
また、本発明に係る画像形成システムにおいて、前記パッチ形成指令部は、前記温度計の下方を通過する前記パッチ列に近いものであるにつれ、前記サーモクロミズム現象の影響度合いが大きくなる前記パッチを多く含ませる、ことが好ましい。
この画像形成システムによれば、放射温度計の下方を通過するパッチ列に近いものであればあるほど、サーモクロミズム現象の影響が大きくなるパッチが多く含まれるものとなるため、サーモクロミズム現象の影響を受けるパッチの温度を正確に検知することができ、全体として色差を抑えることができる。
また、本発明に係る画像形成システムにおいて、前記パッチ形成指令部は、前記温度計の下方を通過する前記パッチ列を中心として、前記直交方向に沿って、同一の前記サーモクロミズム現象の影響度合いとなる前記パッチを含む前記パッチ列を対称に配置させる、ことが好ましい。
この画像形成システムによれば、放射温度計の下方を通過するパッチ列を中心として、用紙の搬送方向と直交する直交方向に沿って、同一のサーモクロミズム現象の影響度合いとなるパッチを含むパッチ列を対称に配置させることにより、放射温度計から離れた位置にあるパッチ列であっても、パッチの色彩値を精度よく補正することができ、全体として色差を抑えることができる。
また、本発明に係る画像形成システムにおいて、前記画像読取部は、前記スキャナーの上流側に設けられ、前記用紙が搬送される際、前記用紙の先頭側と、前記用紙の後端側とを入れ替え自在な入替部をさらに備え、前記パッチ形成指令部は、前記入替部により、前記用紙の先頭側と、前記用紙の後端側とが入れ替えられる場合、前記パッチ列には、前記画像形成部から搬送される前記用紙の先頭側に近いものであるにつれ、前記サーモクロミズム現象の影響度合いが大きくなる前記パッチを含ませる、ことが好ましい。
この画像形成システムによれば、用紙の先頭側に近いものであるにつれ、サーモクロミズム現象の影響度合いが大きくなるパッチを含ませるパッチ列を配置構成し、スキャナーの上流側に設けられた入替部により用紙の先頭側と後端側とを入れ替えることにより、サーモクロミズム現象の影響が大きいパッチであるにつれ、測色されるまでの時間を稼ぐことができるため、サーモクロミズム現象の影響が大きいパッチが測色されるときの温度を下げることができる。
また、本発明に係る画像形成システムにおいて、記用紙の紙種に基づき、パッチ列ごと温度を予測する、ことが好ましい。
また、上記目的を達成するため、本発明に係るプログラムは、用紙に複数のパッチを形成可能な画像形成システムに用いられるコンピュータによって実行されるプログラムであって、前記複数のパッチを測色する測色計に対向して前記用紙が前記用紙の搬送方向に搬送される際に予想される前記用紙の温度分布であって、前記用紙の搬送方向と直交する直交方向で前記用紙の中央部に近づくに従い温度が高くなる予想温度分布と、前記複数のパッチが受ける、温度が高くなるにつれ影響が大きくなるサーモクロミズム現象の影響度合いと、に基づき設定された配置で、前記用紙上に前記複数のパッチを形成させるための指令を行うパッチ形成指令ステップと、前記パッチ形成指令ステップの指令により形成された前記複数のパッチの少なくとも一部のパッチの温度と、前記予想温度分布に基づく前記複数のパッチの温度変化に対応する色彩値の差異を示す色差と、測色したパッチの色彩値とに基づき、前記複数のパッチの色彩値を補正する温度補正ステップと、をコンピュータに実行させるものである。
また、本発明に係る他のプログラムは、用紙に複数のパッチを形成可能な画像形成システムに用いられるコンピュータによって実行されるプログラムであって、前記用紙の搬送方向と直交する直交方向に沿って、前記用紙の端部から中央部に近づくほど各パッチが受ける、サーモクロミズム現象の影響度合いが大きくなる配置で、前記用紙上に前記複数のパッチを形成させるための指令を行うパッチ形成指令ステップと、前記パッチ形成指令ステップの指令により形成された前記複数のパッチの少なくとも一部のパッチの温度と、前記直交方向で前記用紙の中央部に近づくに従い温度が高くなる予想温度分布に基づく前記複数のパッチの温度変化に対応する色彩値の差異を示す色差と、測色したパッチの色彩値とに基づき、前記複数のパッチの色彩値を補正する温度補正ステップと、をコンピュータに実行させるものである。
また、本発明に係る他のプログラムは、用紙に複数のパッチを形成可能な画像形成システムに用いられるコンピュータによって実行されるプログラムであって、前記用紙の搬送方向と直交する直交方向に沿って、前記用紙の端部から中央部に近づくほどマゼンタ系の色を含むパッチが配置されるよう、前記用紙上に前記複数のパッチを形成させるための指令を行うパッチ形成指令ステップと、前記パッチ形成指令ステップの指令により形成された前記複数のパッチの少なくとも一部のパッチの温度と、前記直交方向で前記用紙の中央部に近づくに従い温度が高くなる予想温度分布に基づく前記複数のパッチの温度変化に対応する色彩値の差異を示す色差と、測色したパッチの色彩値とに基づき、前記複数のパッチの色彩値を補正する温度補正ステップと、をコンピュータに実行させるものである。
また、本発明に係る他のプログラムは、用紙に複数のパッチを形成可能な画像形成システムに用いられるコンピュータによって実行されるプログラムであって、前記用紙の搬送方向と直交する直交方向の一部に配置された温度計の下方を通過するパッチに前記直交方向で近いほど、サーモクロミズム現象の影響度合いが大きくなるように設定された配置で、前記用紙上に前記複数のパッチを形成するための指令を行うパッチ形成指令ステップと、前記パッチ形成指令ステップの指令により形成された前記複数のパッチの少なくとも一部のパッチの温度と、前記直交方向で前記用紙の中央部に近づくに従い温度が高くなる予想温度分布に基づく前記複数のパッチの温度変化に対応する色彩値の差異を示す色差と、測色したパッチの色彩値とに基づき、前記複数のパッチの色彩値を補正する温度補正ステップと、をコンピュータに実行させるものである。
このプログラムによれば、画像形成システムの場合と同様に、用紙全体にわたり、低コストで精度よくパッチの色彩値を補正することができる。
本発明によれば、用紙の予測温度分布と、パッチが受けるサーモクロミズム現象の影響度合いと、に基づき、パッチの配置が決定されることにより、全体としてパッチの色差を抑制させるパッチの配置構成を形成させることができるため、用紙全体にわたり、低コストで精度よくパッチの色彩値を補正することができる。
本発明の実施形態1における画像形成システム1の全体構成の一例を示す図である。 本発明の実施形態1における画像形成装置5の構成例を示す図である。 本発明の実施形態1における画像読取装置7の構成例を示す図である。 本発明の実施形態1における制御部51により実現される画像形成システム1の機能構成例を示す図である。 本発明の実施形態1における用紙Pの温度分布の一例を示す図である。 本発明の実施形態1におけるパッチ列1021と放射温度計707との位置関係の一例を示す図である。 本発明の実施形態1における制御例を説明するフローチャートである。 本発明の実施形態2におけるパッチ列1021に含まれるパッチの色差の一例を示す図である。 本発明の実施形態3におけるパッチ列1021と放射温度計707との位置関係の一例を示す図である。 本発明の実施形態4における画像形成システム1の全体構成の一例を示す図である。 本発明の実施形態4におけるパッチ列1021に含まれるパッチの色差の一例を示す図である。 本発明の実施形態5における制御部51により実現される画像形成システム1の機能構成例を示す図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明するが、本発明は以下の実施形態に限られるものではない。
実施形態1.
図1は、本発明の実施形態1における画像形成システム1の全体構成の一例を示す図である。図1に示すように、画像形成システム1は、給紙装置3、画像形成装置5、画像読取装置7、及び排紙装置8を備える。給紙装置3は、画像形成装置5に用紙Pを給紙する。画像形成装置5は、給紙装置3から給紙された用紙Pに画像を形成する。画像読取装置7は、画像形成装置5により画像が形成された用紙Pを読み取り、各種処理を実行する。排紙装置8は、排紙トレイ9を備え、画像読取装置7から搬送された用紙Pを排紙トレイ9に排出する。
図2は、本発明の実施形態1における画像形成装置5の構成例を示す図である。図2に示すように、画像形成装置5は、カラー複写機の一例である。画像形成装置5は、原稿Tに形成された色画像を読み取ることにより、画像情報を取得する。画像形成装置5は、取得した画像情報に基づいて色を重ね合わせることにより、色画像を形成する。画像形成装置5は、カラー複写機の外に、カラー用のプリンタ又はファクシミリ装置、これらの複合機等に適用して好適である。
画像形成装置5は、画像形成装置本体11を備える。画像形成装置本体11の上部には、カラー用の画像読取部12及び自動原稿送り装置14が配設される。画像形成装置本体11は、詳細については後述するが、制御部41、画像処理部43、画像形成部60、給紙部20、及び搬送部30を含む。
自動原稿送り装置14は、画像読取部12の上に設けられ、自動給紙モード時に、一枚又は複数枚の原稿Tを自動給紙する動作を行う。自動給紙モードとは、自動原稿送り装置14に載置された原稿Tを給紙し、原稿Tに印刷された画像を読み取る動作である。
具体的には、自動原稿送り装置14は、原稿載置部141、ローラー142a、ローラー142b、ローラー143、ローラー144、反転部145、及び排紙皿146を備えている。原稿載置部141は、一枚又は複数枚の原稿Tが載置される。原稿載置部141の下流側には、ローラー142a及びローラー142bが設けられている。ローラー142a及びローラー142bの下流側には、ローラー143が設けられている。また、自動原稿送り装置14は、ローラー143の外周側に、位置決め検知部81を備えている。
自動給紙モードが選択された場合、原稿載置部141から繰り出された原稿Tは、ローラー143によりU字回転して搬送される。なお、原稿Tが原稿載置部141に載置され、自動給紙モードが選択される場合、原稿Tの記録面は上に向いた状態であることが好ましい。
また、原稿Tは、画像読取部12で読み取られた後、ローラー144により搬送され、排紙皿146へ排紙される。なお、自動原稿送り装置14は、反転部145に原稿Tを搬送することにより、原稿Tの記録面だけでなく、原稿Tの記録面の裏面側を画像読取部12に読み取らせることができる。
位置決め検知部81は、画像が印刷された原稿Tを検出する。位置決め検知部81は、例えば、反射型フォトセンサにより実現される。位置決め検知部81は、原稿Tが検知されると出力信号が立ち上がり、原稿Tが検知されなくなると出力信号が立ち下がり、その結果が制御部41に送信される。つまり、原稿Tが位置決め検知部81を通過している期間において、出力信号は一定値を維持する。
画像読取部12は、原稿Tに形成された色画像、すなわち、原稿Tに印刷された色画像を読み取る動作をする。画像読取部12は、一次元のイメージセンサー128が備えられている。また、画像読取部12は、イメージセンサー128の他に、第1のプラテンガラス121、第2のプラテンガラス122、光源123、ミラー124,125,126、結像光学部127、及び不図示の光学駆動部を備えている。
光源123は、原稿Tに光を照射する。不図示の光学駆動部は、原稿T又はイメージセンサー128を副走査方向に相対的に移動させる。ここで、副走査方向とは、イメージセンサー128を構成する複数の受光素子の配置方向を主走査方向とした場合、主走査方向と直交する方向である。
原稿Tは自動原稿送り装置14により搬送され、画像読取部12の光学系により、原稿Tの片面又は両面の画像が走査露光される。画像読取動作を反映する入射光は、イメージセンサー128により読み込まれる。イメージセンサー128は、プラトンモード時であれば、原稿Tを読み取って得たRGB表色系の画像読取信号Soutを出力する。プラトンモードとは、不図示の光学駆動部が駆動することにより、第1のプラテンガラス121及び第2のプラテンガラス122のようなプラテンガラス上に載置された原稿Tに印刷された画像を自動的に読み取る動作である。
イメージセンサー128は、3ラインカラーCCD撮像装置が使用される。イメージセンサー128は、複数の受光素子列が主走査方向に配置されて構成される。具体的には、赤(R)色、緑(G)色、及び青(B)色のそれぞれの光検出用の読取センサーは、主走査方向と直交する副走査方向の異なる位置で画素を分割し、R色、G色、及びB色のそれぞれの光情報を同時に読み取る。例えば、自動給紙モードの際、原稿Tがローラー143によりU字上に反転される場合、イメージセンサー128は、原稿Tの表面を読み取り、画像読取信号Soutを出力する。
より具体的には、イメージセンサー128は、入射光を光電変換する。イメージセンサー128は、制御部41を介して画像処理部43に接続されている。イメージセンサー128により光電変換されたアナログの画像読取信号Soutは、画像処理部43において、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理、及び変倍処理等が実行される。画像読取信号Soutは、R色成分、G色成分、及びB色成分を含むデジタルの画像データとなる。
画像処理部43は、3次元色情報変換テーブルにより、その画像データ、すなわち、RGBコードを、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、及びK(ブラック)色の画像データ、すなわち、Dy,Dm,Dc,Dkに変換する。画像処理部43は、変換後の画像データを、画像形成部60に含まれるLED書き込みユニット611Y,611M,611C,611Kに転送する。
画像形成部60は、電子写真プロセス技術を利用する。画像形成部60は、中間転写方式のカラー画像を形成する。画像形成部60は、縦型タンデム方式が採用されている。具体的には、画像形成部60は、画像処理部43から転送された画像データ、すなわち、Dy,Dm,Dc,Dkに基づいて、色画像を形成する。画像形成部60は、色ごとの画像形成ユニット601Y,601M,601C,601Kと、中間転写部620と、トナー像を定着させる定着部630とを備えている。
画像形成ユニット601Yは、Y(イエロー)色の画像を形成する。画像形成ユニット601Yは、感光ドラム613Y、帯電部614Y、LED書き込みユニット611Y、現像部612Y、及びクリーニング部616Yを備えている。
感光ドラム613Yは、Y色のトナー像を形成する。帯電部614Yは、感光ドラム613Yの周囲に配置され、コロナ放電により感光ドラム613Yの表面を一様に負極性に帯電させる。LED書き込みユニット611Yは、感光ドラム613Yに対してY色成分の画像に対応する光を照射する。現像部612Yは、感光ドラム613Yの表面にY色成分のトナーを付着させることにより、静電潜像を可視化してトナー像を形成する。クリーニング部616Yは、一次転写後に感光ドラム613Yの表面に残存する転写残トナーを除去する。
画像形成ユニット601M,601C,601Kのそれぞれは、画像形成ユニット601Yと比べ、形成する画像の色が異なる以外は同様の構成及び機能であるため、その説明については省略する。
なお、画像形成ユニット601Y,601M,601C,601Kを総称する場合、画像形成ユニット601と称する。また、LED書き込みユニット611Y,611M,611C,611Kを総称する場合、LED書き込みユニット611と称する。また、現像部612Y,612M,612C,612Kを総称する場合、現像部612と称する。また、感光ドラム613Y,613M,613C,613Kを総称する場合、感光ドラム613と称する。また、帯電部614Y,614M,614C,614Kを総称する場合、帯電部614と称する。また、クリーニング部616Y,616M,616C,616Kを総称する場合、クリーニング部616と称する。
中間転写部620は、中間転写ベルト621、一次転写ローラー622Y,622M,622C,622K、二次転写ローラー623、及びベルトクリーニング装置624等を備えている。
中間転写ベルト621は、無端状ベルトから構成され、複数の支持ローラーによりループ状に張架される。複数の支持ローラーのうち少なくとも1つのものは駆動ローラーで構成され、その他のものは従動ローラーで構成される。例えば、K成分用の一次転写ローラー622Kよりもベルト走行方向の下流側に配置される支持ローラーが駆動ローラーであることが好ましい。駆動ローラーが回転することにより、中間転写ベルト621は矢印Z方向に一定速度で走行する。
一次転写ローラー622Y,622M,622C,622Kは、各色成分の感光ドラム613に対向して、中間転写ベルト621の内周面側に配置される。中間転写ベルト621を挟んで、一次転写ローラー622Y,622M,622C,622Kが感光ドラム613Y,613M,613C,613Kに圧接される。このように圧接されることにより、感光ドラム613Y,613M,613C,613Kから中間転写ベルト621にトナー像を転写するための一次転写ニップが形成される。
なお、一次転写ローラー622Y,622M,622C,622Kを総称する場合、一次転写ローラー622と称する。
二次転写ローラー623は、複数の支持ローラーのうち1つのものに対向して、中間転写ベルト621の外周面側に配置される。中間転写ベルト621に対向して配置される支持ローラーは、バックアップローラーと呼ばれる。中間転写ベルト621を挟んで、二次転写ローラー623がバックアップローラーに圧接されることにより、中間転写ベルト621から用紙Pにトナー像を転写するための二次転写ニップが形成される。
一次転写ニップを中間転写ベルト621が通過する際、感光ドラム613上のトナー像は、中間転写ベルト621に順次重ねて一次転写される。具体的には、一次転写ローラー622に一次転写バイアスを印加し、中間転写ベルト621の裏面側、すなわち、一次転写ローラー622と当接する側にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は中間転写ベルト621に静電的に転写される。
トナー像が中間転写ベルト621に静電的に転写された場合、用紙Pが二次転写ニップを通過する際、中間転写ベルト621上のトナー像は用紙Pに二次転写される。具体的には、二次転写ローラー623に二次転写バイアスを印加し、用紙Pの裏面側、すなわち、二次転写ローラー623と当接する側にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は用紙Pに静電的に転写される。トナー像が転写された用紙Pは定着部630に向けて搬送される。
ベルトクリーニング装置624は、中間転写ベルト621の表面に摺接するベルトクリーニングブレード等を有する。ベルトクリーニング装置624は、二次転写後に中間転写ベルト621の表面に残留する転写残トナーを除去する。
なお、中間転写部620において、二次転写ローラー623に代えて、二次転写ローラー623を含む複数の支持ローラーに、不図示の二次転写ベルトがループ状に張架された構成、いわゆる、ベルト式の二次転写ユニットが採用されてもよい。
定着部630は、加熱ローラー631、加圧ローラー632、加熱部633、及び温度検知部83を備え、画像形成部60で転写されたトナー像を用紙Pに定着させる。
加熱部633は、加熱ローラー631の内部に設けられ、加熱ローラー631を間欠的に加熱する。加圧ローラー632は、加熱ローラー631と対向して配置され、加熱ローラー631を加圧する。温度検知部83は、加熱ローラー631の周囲に設けられ、加熱ローラー631の温度を検知する。温度検知部83のサンプリング周期は、例えば、100msである。
定着部630は、加熱ローラー631の温度を検知する温度検知部83の検知結果に応じて、加熱部633が加熱ローラー631を加熱する。定着部630は、加熱ローラー631と、加圧ローラー632とを互いに圧接させることにより、加熱ローラー631と加圧ローラー632との間に定着ニップを形成させる。
定着部630は、加圧ローラー632による加圧と、加熱ローラー631が有する熱との作用を通じて、転写されたトナー像を用紙Pに定着させる。定着部630により定着された用紙Pは、画像が印刷される。画像が印刷された用紙Pは、排紙ローラー304により機外へと排出され、例えば、画像読取装置7に搬送される。なお、画像が印刷された用紙Pは、画像読取装置7に搬送されずに、排紙トレイ305に積載されてもよい。
給紙部20は、給紙カセット200及び送り出しローラー201等を備えている。給紙カセット200は、用紙Pを収容する。送り出しローラー201は、給紙カセット200に収容された用紙Pを取り込み、搬送部30に送り出す。
搬送部30は、搬送経路300が構成され、搬送経路300に従い用紙Pを搬送する。搬送経路300は、給紙ローラー302A、搬送ローラー302B,302C,302D、及びレジストローラー303等を備えている。
搬送経路300は、給紙部20から給紙された用紙Pを画像形成部60に搬送する。なお、用紙Pの裏面にも画像形成が行われる場合、用紙Pの表面に対する画像形成が行われた後、用紙Pは、分岐部306により、循環通紙路307A、反転搬送路307B、及び再給紙搬送路307Cの順に搬送される。
画像形成装置5は、制御部41を介して各種処理が実行される。例えば、画像読取部12から出力される画像読取信号Soutは、制御部41を介して不図示の画像メモリ又は画像処理部43に送信される。画像メモリは、例えば、ハードディスク等からなる。
制御部41は、具体的には、不図示のCPU、ROM、RAM、及びI/Oインターフェースを主体として構成される。制御部41は、CPUがROM又は不図示の記憶部から処理内容に応じた各種プログラムを読み出し、RAMに展開し、展開した各種プログラムと協働することにより、画像形成装置5の各部の動作を制御する。
つまり、制御部41は、画像形成装置5の動作を制御するものであり、不図示のCPU、ROM、RAM、及びI/Oインターフェースを主体に構成されたマイクロコンピュータにより実現し得るものである。制御部41が所定の制御プログラムを実行することにより、各種機能が実現される。
図3は、本発明の実施形態1における画像読取装置7の構成例を示す図である。図4は、本発明の実施形態1における制御部51により実現される画像形成システム1の機能構成例を示す図である。
画像読取装置7は、画像形成装置5の下流側に配置され、用紙Pの片面又は両面に印刷された画像を読み取る。具体的には、画像読取装置7は、画像形成装置5により用紙Pに形成されたパッチの色を読み取る。より具体的には、画像読取装置7は、用紙Pに印刷された画像の色、位置、及び倍率等の読取結果に基づいて画像の補正量を求め、求めた画像の補正量を画像形成装置5にフィードバックする。
画像読取装置7は、制御部51、スキャナー701a、スキャナー701b、測色計703、校正部705a〜705c、搬送ローラー731、及び搬送経路700を備える。搬送経路700は、画像形成装置5から供給された用紙Pを通紙させる経路である。搬送経路700は、搬送ローラー731の駆動により用紙Pが搬送される。
画像読取装置7は、放射温度計707を備える。放射温度計707は、スキャナー701bと、測色計703との間に設けられ、搬送経路700を通過する用紙Pに形成されたパッチの温度を検知する。放射温度計707は、非接触で用紙Pの温度を検知する温度センサーである。放射温度計707は、例えば、サーモパイルセンサーにより実現される。
画像読取装置7は、例えば、画像形成装置5から供給された用紙Pを受け取ると、用紙Pに形成された画像をスキャナー701a、スキャナー701b、及び測色計703に検出させる。画像の検出結果は、画像読取装置7の制御部51に出力される。
スキャナー701a及びスキャナー701bは、搬送経路700を通紙する用紙Pと対向してそれぞれ配置されている。スキャナー701a及びスキャナー701bは、用紙Pに印刷された画像を読み取る。
スキャナー701aは、用紙Pの裏面を読み取る。スキャナー701aによる読取結果は、例えば、用紙Pに印刷された画像の表裏のずれのチェック、又は想定外の画像の有無等のチェックに利用される。一方、スキャナー701bは、用紙Pの表面を読み取る。スキャナー701bは、用紙Pに印刷された画像、例えば、後述するパッチの読取動作を行う。具体的には、スキャナー701bは、用紙Pが搬送されるにつれ、用紙Pの搬送方向と直交する直交方向に沿って、用紙Pに形成されたパッチの色を読み取る。
なお、スキャナー701a及びスキャナー701bを総称する場合、スキャナー701と称する。また、校正部705a〜705cを総称する場合、校正部705と称する。
ところで、画像読取装置7は、インライン方式及びオフライン方式の何れかの方式で動作が実行される。インライン方式は、画像形成装置5から供給される画像形成された用紙Pを画像読取装置7に直接給紙するように構成される。一方、オフライン方式は、画像形成装置5から供給される画像形成された用紙Pを画像読取装置7に直接給紙するように構成されない。オフライン方式は、画像形成装置5と画像読取装置7とがそれぞれ独立して構成される。本実施形態においては、インライン方式を前提として以後の説明をするが、オフライン方式であってもよい。
測色計703は、スキャナー701の下流側のうち、用紙Pの搬送方向に沿って、搬送経路700を通過する用紙Pと対向する位置に配置されている。測色計703は、例えば、用紙Pに形成された画像のうち、パッチを測色することにより、用紙Pに形成する画像の色の絶対値を保証する。
具体的には、測色計703は、不図示の可視光源からパッチに向けて可視光を照射する。測色計703は、校正部705cにより反射される可視光の反射光の分光スペクトルを取得する。測色計703は、取得された分光スペクトルから求められる分光データに基づき、三刺激値を求める。測色計703は、三刺激値に基づき、所定の色彩値を求める。色彩値は、具体的には、直交座標系又は円柱座標系で表現される。測色計703により求められた色彩値は、制御部51又は制御部41に出力される。
なお、測色計703の測色範囲、すなわち視野角は、スキャナー701の読取範囲よりも狭く、用紙幅方向に沿ったパッチの幅よりも狭く設定されている。具体的には、パッチの反射光を取得するレンズ部は、例えば約4mm程度である。
このように、測色計703は、一定の視野角の範囲に限定して測色を行うものであるため、スキャナー701よりも高い精度でパッチの色を再現することができる。
制御部51は、測色計703により求められた色彩値に基づき、スキャナー701で読み取られたパッチの色の読取値を補正する。具体的には、制御部51は、測色計703により求められたパッチの色彩値と、スキャナー701で読み取られたパッチの色の読取値とを、関連付ける。測色計703によるパッチの色彩値と、スキャナー701によるパッチの色の読取値とが関連付けられていれば、測色計703の測色結果を、スキャナー701の読取結果に反映させることができるため、パッチの正確な補正量が得られる。
なお、スキャナー701で読み取られたパッチの色の読取値は、例えば、RGB表色系で表される値である。また、測色計703によるパッチの色彩値は、例えば、CIELAB色空間で表される測色値L*,a*,b*である。よって、RGB表色系で表される値と、CIELAB色空間で表される測色値L*,a*,b*とが関連付けされる。
画像形成装置5が備える画像処理部43は、制御部51で演算された補正量に基づき、画像形成部60に形成させる画像を最適化する。画像処理部43が実行する画像の最適化処理は、用紙Pに印刷する画像の表裏位置調整、濃度調整、及び色味調整等が含まれる。
つまり、画像処理部43は、画像読取装置7の用紙Pの読取結果に応じて、用紙Pに形成する画像の色、位置、又は倍率を補正する。具体的には、画像処理部43は、補正されたパッチの色彩値に基づき、用紙Pに形成する画像を補正する。画像処理部43は、補正結果に基づいて、画像を用紙Pに形成する指令を画像形成部60に出す。
なお、校正部705aは、スキャナー701aと対向する位置に配置される。校正部705bは、スキャナー701bと対向する位置に配置される。校正部705a,705bは、画像の読み取り時に用紙Pに照射される照射光を反射する。
制御部51は、画像読取装置7の動作を制御する。制御部51は、不図示のCPU、ROM、RAM、及びI/Oインターフェースを主体に構成されたマイクロコンピュータにより実現し得る。制御部51が所定の制御プログラムを実行することにより、図4に示すように、決定部1001、生成部1003、作成部1005、温度補正部1007、及び画像補正部1009を含む各種機能が実現される。なお、制御部51は、画像の検出結果に基づいて各種処理を実行し、実行結果を画像形成装置5の制御部41に送信する。
決定部1001は、用紙Pの予想温度分布と、パッチが受けるサーモクロミズム現象の影響度合いとに基づき、パッチの配置を決定する。用紙Pの予想温度分布は、用紙Pの温度分布に基づき、設定される。図5は、本発明の実施形態1における用紙Pの温度分布の一例を示す図である。定着部630により定着動作後、用紙Pの熱は、搬送ローラー731の外側と、画像読取装置7の前後方向とから放熱される。よって、用紙Pの温度分布は、用紙Pの搬送方向と直交する直交方向に沿って、用紙Pの中央部に近づくにつれ、温度が高くなり、用紙Pの端部に近づくにつれ、温度が低くなる。したがって、用紙Pの温度分布は、用紙Pの中央から離れるに従い温度が低くなる。
つまり、用紙Pの温度分布は、用紙Pの搬送方向と直交する直交方向に顕著に出る傾向にある。また、用紙Pの温度がある程度低下した場合、用紙Pの搬送方向には大きな温度勾配はない傾向にある。
また、低コストとするために、放射温度計707は、用紙Pの搬送方向と直交する直交方向の一部に設けられている。よって、放射温度計707が設けられた箇所の用紙Pの搬送方向の温度検知精度は高くなる。一方、放射温度計707から用紙Pの搬送方向と直交する直交方向に沿って離れるに従い、用紙Pの温度検知精度は悪化する。
つまり、放射温度計707から用紙Pの搬送方向と直交する直交方向に離れた箇所の温度と、放射温度計707により検知された温度とは、温度差が生じる。
また、スキャナー701により用紙Pに形成されたパッチを読み取る場合、用紙Pの搬送方向と直交する直交方向に沿って、不図示のラインセンサによりパッチの色を読み取る。よって、スキャナー701は、用紙Pの全範囲にわたり、用紙Pに形成されたパッチの色を読み取る。
しかし、上記で説明したように、用紙Pの温度分布は、用紙Pの中央から離れるに従い温度が低くなるものである。また、パッチが受けるサーモクロミズム現象の影響度合いは、パッチの温度が高くなるにつれ、大きくなるものである。よって、用紙Pの温度分布は均一ではないため、パッチが形成された箇所に応じて、パッチが受けるサーモクロミズム現象の影響度合いは異なる。したがって、少ない設置台数、具体的には1台の放射温度計707により用紙Pの温度の影響を補正する場合、パッチの配置は、用紙Pの予想温度分布と、パッチが受けるサーモクロミズム現象の影響度合いとに基づき決定されることが好ましい。用紙Pの予想温度分布は、パッチが形成された用紙Pが搬送される際に予想される用紙Pの温度分布であって、用紙Pの中央から離れるに従い温度が低くなるものである。
生成部1003(パッチ形成指令部)は、決定部1001により決定されたパッチの配置に基づき、パッチを形成する指令を生成する。よって、画像形成部60を備える画像形成装置5は、生成部1003により生成された指令に基づき、用紙Pにパッチを形成する。
作成部1005は、測色計703によるパッチの色彩値と、スキャナー701によるパッチの色の読取値とを関連付ける。このような関連付けにより、作成部1005は、スキャナー701によるパッチの色の読取値を、測色計703によるパッチの色彩値に変換するカラー変換のプロファイルを作成する。
温度補正部1007は、生成部1003の指令により形成されたパッチの温度変化に基づき、パッチの色彩値を補正する。温度補正部1007は、放射温度計707により検知されたパッチの検知温度と、パッチの色差と、測色計703により求められたパッチの色彩値と、に基づき、パッチの色彩値を補正する。
図6は、本発明の実施形態1におけるパッチ列1021と放射温度計707との位置関係の一例を示す図である。図6に示すように、パッチ列1021_1〜1021_5のそれぞれは、画像形成装置5により、用紙Pの搬送方向に沿って、用紙Pの予想温度分布に基づく複数のパッチが含まれる。
なお、パッチ列1021_1〜1021_5の何れかを特に限定しない場合、パッチ列1021と称する。
パッチ列1021は、用紙Pの搬送方向と直交する直交方向に沿って隣り合うものである。パッチ列1021のうち、パッチ列1021_5は、サーモクロミズム現象の影響度合いが最も大きいパッチから構成される。例えば、パッチ列1021_5は、マゼンタ系の色のパッチからなる。パッチ列1021のうち、パッチ列1021_4は、サーモクロミズム現象の影響度合いが大きいパッチから構成される。例えば、パッチ列1021_4は、マゼンタ系の色を含むパッチから構成される。パッチ列1021のうち、パッチ列1021_1は、サーモクロミズム現象の影響度合いが小さいパッチから構成される。例えば、パッチ列1021_1は、グリーン系の色のパッチからなる。
つまり、パッチ列1021は、パッチ列1021_5、パッチ列1021_4、パッチ列1021_3、パッチ列1021_2、及びパッチ列1021_1の順にサーモクロミズム現象の影響度合いが段階的に小さくなるように配置されている。つまり、画像形成装置5は、放射温度計707の下方を通過するパッチ列1021に近いものであるにつれ、サーモクロミズム現象の影響度合いが大きくなるパッチを含んだパッチ列1021を形成する。
図6において、放射温度計707は、パッチ列1021_5が通過する範囲の上方に設置されている。ここで、用紙Pの搬送方向と直交する直交方向に沿って、用紙Pの中央と、用紙Pの端部との温度差が、例えば、4℃であり、放射温度計707の温度測定誤差が−1℃であると想定する。
このような想定の場合、放射温度計707による検知温度は、パッチ列1021_5においては−1℃の補正をした値となる。また、放射温度計707による検知温度は、パッチ列1021_4においては−2℃の補正をした値となる。放射温度計707による検知温度は、パッチ列1021_3においては−3℃の補正をした値となる。放射温度計707による検知温度は、パッチ列1021_2においては−4℃の補正をした値となる。放射温度計707による検知温度は、パッチ列1021_1においては−5℃の補正をした値となる。
さらに、パッチ列1021のそれぞれにおいて、10℃温度が変わるごとの色差を想定する。具体的には、パッチ列1021_5の色差をΔE1.0とし、パッチ列1021_4の色差をΔE0.8とし、パッチ列1021_3の色差をΔE0.6とし、パッチ列1021_2の色差をΔE0.4とし、パッチ列1021_1の色差をΔE0.2と想定する。
上記想定を前提として、放射温度計707により検知されたパッチの検知温度と、パッチの色差と、測色計703により求められたパッチの色彩値とに基づくパッチの色彩値の補正処理を検討する。なお、パッチの色差は、CIELAB色空間において、10℃温度が変化したときの色彩値の差異とする。
パッチ列1021_5においては、ΔE1.0/10℃に1℃を掛け、ΔE0.10が演算される。パッチ列1021_4においては、ΔE0.8/10℃に2℃を掛け、ΔE0.16が演算される。パッチ列1021_3においては、ΔE0.6/10℃に3℃を掛け、ΔE0.18が演算される。パッチ列1021_2においては、ΔE0.4/10℃に4℃を掛け、ΔE0.16が演算される。パッチ列1021_1においては、ΔE0.2/10℃に5℃を掛け、ΔE0.10が演算される。つまり、次式(1)〜(5)のように演算が実施される。
仮に、用紙Pの搬送方向と直交する直交方向に沿って、パッチ列1021_5が用紙Pの端部に配列された場合、パッチ列1021_5においては、ΔE1.0/10℃に5℃を掛け、ΔE0.50が演算される。
つまり、用紙Pの中央を通過する範囲の上方に放射温度計707が配置されているため、用紙Pの中央の温度測定精度はよいが、用紙Pの中央から離れるに従い温度測定精度は低下する。そこで、上記で説明したように、用紙Pの中央から離れるに従いサーモクロミズム現象の影響度合いの小さい色のパッチを含むパッチ列1021を配置させれば、用紙Pの搬送方向と直交する直交方向に沿った全域において、色差を抑制することができるため、放射温度計707に基づくパッチの色彩値の補正を精度よく行うことができる。
換言すれば、用紙Pの予測温度分布と、パッチが受けるサーモクロミズム現象の影響度合いと、に基づき、パッチの配置が決定されることにより、全体としてパッチの色差を抑制させるパッチの配置構成を形成させることができるため、用紙全体にわたり、低コストで精度よくパッチの色彩値を補正することができる。
図7は、本発明の実施形態1における制御例を説明するフローチャートである。以下の説明においては、調整モードのときにパッチの色彩値の補正結果に基づくパッチの色の補正処理が実行される場合を想定するが、調整モードでなくてもよい。要するに、用紙Pが搬送経路700を通過時に、用紙Pに形成された画像が補正されればよい。
ステップS11において、調整モードに遷移されたか否かが判定される。調整モードに遷移された場合、ステップS12に進む。一方、調整モードに遷移されない場合、そのまま待機する。ステップS12において、用紙Pの予想温度分布と、パッチが受けるサーモクロミズム現象の影響度合いと、に基づき、パッチの配置が決定される。ステップS13において、決定されたパッチの配置に基づき、パッチを形成する指令が生成される。ステップS14において、パッチを形成する指令により複数のパッチが含まれるパッチ列1021が複数形成される。
ステップS15において、パッチの色が読み取られる。ステップS16において、パッチの温度が検知される。ステップS17において、パッチが測色される。ステップS18において、パッチの測色結果からパッチの色彩値が求められる。ステップS19において、パッチの色の読取値とパッチの色彩値とが関連付けられる。
ステップS20において、パッチの検知温度と、パッチの色差と、パッチの色彩値と、に基づき、パッチの色彩値が補正される。ステップS21において、補正されたパッチの色彩値に基づき、パッチを形成する色を補正する指令が生成される。例えば、補正されたパッチの色彩値に関連付けられているパッチの色の読取値が参照され、用紙Pに形成されたそれぞれのパッチを形成する色を補正する指令が生成される。ステップS22において、パッチを形成する色を補正する指令によりパッチが形成される。例えば、用紙Pが搬送経路700を通過時にパッチの色彩値が補正され、その補正結果に基づき、画像形成装置5は、パッチを形成する色を補正し、補正後のパッチに基づき、パッチを形成する。
以上の説明から、用紙Pの予測温度分布と、パッチが受けるサーモクロミズム現象の影響度合いと、に基づき、パッチの配置が決定される。よって、用紙Pの予想温度分布と、パッチが受けるサーモクロミズム現象の影響度合いとが関連付けされた上で、パッチの配置が決定される。したがって、サーモクロミズム現象の影響が大きいパッチと、サーモクロミズム現象の影響が小さいパッチとのそれぞれを、温度分布に合わせて配置させることができる。これにより、全体としてパッチの色差を抑制させるように、パッチを用紙Pに形成することができる。このようなパッチの配置構成であれば、用紙全体にわたり、低コストで精度よくパッチの色彩値を補正することができる。
また、パッチの検知温度と、パッチの色差と、パッチを測色して求めたパッチの色彩値とに基づき、パッチの色彩値が補正される。よって、パッチの検知温度と、パッチの色差と、パッチの色彩値とを関連付けることができるため、それぞれのパッチの温度変化分の色差を考慮してパッチの色彩値を補正することができる。したがって、直交方向全域にわたり、パッチの色差を抑制させることができる。
パッチ列1021のそれぞれは、用紙Pの搬送方向に直交する直交方向に沿って隣り合うものであり、用紙Pの搬送方向に沿って用紙Pの予想温度分布に基づく複数のパッチが含まれる。よって、同一指標に基づき各パッチ列1021に含まれるパッチを含ませることができるため、同一のパッチ列1021には同一のサーモクロミズム現象の影響を受けるパッチが含まれる。したがって、パッチ列1021ごとに同一の傾向のパッチが集まっているため、パッチ列1021ごとにパッチの色彩値の補正処理をすることができる。
放射温度計707の下方を通過するパッチ列1021に近いものであればあるほど、サーモクロミズム現象の影響が大きいものとなる。よって、最もサーモクロミズム現象の影響を受ける色彩のパッチを含むパッチ列1021の温度を正確に検知することができる。したがって、最も温度による色差の影響が大きいパッチの色彩値の補正精度を上げることができるため、全体として色差を抑えることができる。
実施形態2.
実施形態2において、実施形態1と同一の構成については同一の符号を付記し、その説明については省略する。実施形態1においては、1つのパッチ列1021には、サーモクロミズム現象の影響度合いが同一であるパッチが含まれているが、実施形態2においては、1つのパッチ列1021には、サーモクロミズム現象の影響度合いが同一であるパッチと、サーモクロミズム現象の影響度合いが同一でないパッチとが含まれている。
図8は、本発明の実施形態2におけるパッチ列1021に含まれるパッチの色差の一例を示す図である。図8においては、パッチ列1021のうち、パッチ列1021_5と、パッチ列1021_5に隣り合うパッチ列1021_4とが示されている。実施形態1と同様に、パッチ列1021_5が搬送方向に沿って搬送される範囲の上方には、放射温度計707が設けられている。
上記で説明したように、パッチ列1021_5は、放射温度計707の下方を通過する。パッチ列1021_5は、サーモクロミズム現象の影響度合いが大きくなるパッチが多く含まれている。図8における色差は、10℃ごとの色差を示す。
パッチ列1021_5に含まれるパッチのうち、1番目から3番目及び5番目のパッチは、色差が0.9以上であり、サーモクロミズム現象の影響度合いが大きい。パッチ列1021_5に含まれるパッチのうち、4番目のパッチは、色差が0.15であり、サーモクロミズム現象の影響度合いが小さい。色差が0.9以上のパッチは、例えば、マゼンタ系の色となる。色差が0.15のパッチは、例えば、グリーン系の色となる。
一方、パッチ列1021_4に含まれるパッチにおいて、1番目から5番目のそれぞれのパッチは、色差が0.8前後である。パッチ列1021_5に含まれるパッチと、パッチ列1021_4に含まれるパッチとを比較すると、パッチ列1021_5の方が、サーモクロミズム現象の影響度合いが大きいパッチを多く含む。よって、パッチ列1021_4よりもパッチ列1021_5の方が、用紙Pの温度による影響を受けやすい。なお、図8において、6番目以降のパッチの色差については図示を省略する。
以上の説明から、本実施形態に係る画像形成システム1によれば、放射温度計707の下方を通過するパッチ列1021に近いものであればあるほど、サーモクロミズム現象の影響が大きくなるパッチが多く含まれるものとなる。よって、パッチ列1021は、サーモクロミズム現象の影響度合いが同一のパッチから構成されていなかったとしても、全体として、サーモクロミズム現象の影響度合いが大きいパッチを多く含むものであれば、パッチ列1021は、用紙Pの温度による影響が同一のパッチから構成されているとみなせる。したがって、パッチ列1021ごとに、サーモクロミズム現象の影響を受けるパッチの温度を正確に検知することができ、全体として色差を抑えることができる。
実施形態3.
実施形態3において、実施形態1,2と同一の構成については同一の符号を付記し、その説明については省略する。実施形態3においては、実施形態1,2とは放射温度計707の配置位置が異なり、それに伴いパッチ列1021の配置構成も異なる。
図9は、本発明の実施形態3におけるパッチ列1021と放射温度計707との位置関係の一例を示す図である。図9に示すように、放射温度計707の下方を通過するパッチ列1021_3を中心として、用紙Pの搬送方向と直交する直交方向に沿って、同一のサーモクロミズム現象の影響度合いとなるパッチを含むパッチ列1021を対称に配置させている。
具体的には、図9において、放射温度計707は、2つのパッチ列1021_3のうち、一方のパッチ列1021_3が通過する範囲の上方に設置されている。放射温度計707の温度測定誤差が−1℃であると想定する。
このような想定の場合、放射温度計707による検知温度は、パッチ列1021_3においては−1℃の補正をした値となる。また、放射温度計707による検知温度は、パッチ列1021_2においては−2℃の補正をした値となる。放射温度計707による検知温度は、パッチ列1021_1においては−3℃の補正をした値となる。
さらに、パッチ列1021のそれぞれにおいて、10℃温度が変わるごとの色差を想定する。具体的には、パッチ列1021_3の色差をΔE1.0又はΔE0.8とし、パッチ列1021_2の色差をΔE0.6又はΔE0.4とし、パッチ列1021_1の色差をΔE0.2以下と想定する。
上記想定を前提として、放射温度計707により検知されたパッチの検知温度と、パッチの色差と、測色計703により求められたパッチの色彩値とに基づくパッチの色彩値の補正処理を検討する。なお、パッチの色差は、CIELAB色空間において、10℃温度が変化したときの色彩値の差異とする。
パッチ列1021_3のうち、一方のパッチ列1021_3においては、ΔE1.0/10℃に1℃を掛け、ΔE0.10が演算される。パッチ列1021_3のうち、他方のパッチ列1021_3においては、ΔE0.8/10℃に1℃を掛け、ΔE0.08が演算される。パッチ列1021_2のうち、一方のパッチ列1021_2においては、ΔE0.6/10℃に2℃を掛け、ΔE0.12が演算される。パッチ列1021_2のうち、他方のパッチ列1021_2においては、ΔE0.4/10℃に2℃を掛け、ΔE0.08が演算される。パッチ列1021_1においては、ΔE0.2/10℃に3℃を掛け、ΔE0.06が演算される。つまり、次式(6)〜(10)のように演算が実施される。
仮に、用紙Pの搬送方向と直交する直交方向に沿って、パッチ列1021_3が用紙Pの端部に配列された場合、パッチ列1021_3においては、ΔE1.0/10℃に3℃を掛け、ΔE0.30が演算される。
つまり、放射温度計707の下方を通過するパッチ列1021の温度測定精度はよいが、放射温度計707の下方を通過しないパッチ列1021の温度測定精度は低下する。そこで、上記で説明したように、放射温度計707の下方を通過するパッチ列1021を中心として、用紙Pの搬送方向と直交する直交方向に沿って、同一のサーモクロミズム現象の影響度合いとなるパッチを含むパッチ列1021を対称に配置させる。このような構成により、用紙Pの搬送方向と直交する直交方向に沿った全域において、色差を抑制することができる。したがって、放射温度計707から離れた位置にあるパッチ列1021であっても、パッチの色彩値を精度よく補正することができ、全体として色差を抑えることができる。
実施形態4.
実施形態4において、実施形態1〜3と同一の構成については同一の符号を付記し、その説明については省略する。実施形態4は、実施形態1〜3と異なり、搬送経路700に入替部733が設けられている。
図10は、本発明の実施形態4における画像形成システム1の全体構成の一例を示す図である。入替部733は、スキャナー701aの上流側に設けられている。入替部733は、用紙Pが搬送される際、用紙Pの先頭側と、用紙Pの後端側とを入れ替え自在なスイッチバック機構である。
定着部630により定着処理がされた用紙Pが入替部733を通過する場合、用紙Pの先頭側と後端側とが入れ替えられるため、定着部630により最初に用紙Pに定着処理されたパッチは、最後に測色される。よって、定着処理から測色処理に至るまでの時間を稼ぐことができ、入替部733により最後に測色されることとなるパッチの温度を下げることができる。
図11は、本発明の実施形態4におけるパッチ列1021に含まれるパッチの色差の一例を示す図である。図11の場合、1番目から用紙Pの後端側に近づくにつれ、色差が小さくなるパッチが配置されている。この場合において、入替部733により用紙Pの先頭側と、用紙Pの後端側とが入れ替えられれば、サーモクロミズム現象の影響が最も大きいパッチが測色されるまでの時間を稼ぐことができる。
以上の説明から、本実施形態に係る画像形成システム1によれば、入替部733により、前記用紙の先頭側と、前記用紙の後端側とが入れ替え自在である。よって、用紙Pの先頭側と、用紙Pの後端側とを入れ替えることができる。したがって、パッチ列1021に含まれるパッチの配置構成において、画像形成装置5から搬送される用紙Pの先頭側に近いものであるにつれ、サーモクロミズム現象の影響度合いが大きくなるパッチを含ませることにより、入替部733により用紙Pの先頭側と後端側とが入れ替えられた用紙Pは、サーモクロミズム現象の影響が大きいパッチであるにつれ、測色されるまでの時間を稼ぐことができる。よって、サーモクロミズム現象の影響が大きいパッチが測色されるまでの時間を稼ぐことができるため、サーモクロミズム現象の影響が大きいパッチが測色されるときの温度を下げることができる。
したがって、全体として、サーモクロミズム現象の影響度合いを下げることができ、特に顕著に、パッチの色彩値を精度よく補正することができる。
なお、スイッチバックの回数を増加させれば、さらに測色までの時間を稼ぐことができる。また、用紙Pが搬送される搬送速度を通常速度よりも遅い速度とすれば、さらに測色までの時間を稼ぐことができる。
実施形態5.
実施形態5において、実施形態1〜4と同一の構成については同一の符号を付記し、その説明については省略する。実施形態5は、実施形態1〜4と異なり、パッチの検知温度ではなくパッチの予測温度を用いる。
図12は、本発明の実施形態5におけ制御部51により実現される画像形成システム1の機能構成例を示す図である。図12に示すように、予測温度補正部1011をさらに備える。予測温度補正部1011は、パッチの予測温度と、パッチの色差と、測色計703により求められたパッチの色彩値と、に基づき、パッチの色彩値を補正する。パッチの予測温度は、用紙Pの紙種に基づき、パッチ列1021ごとに予測される。
このように、パッチの予測温度は、用紙Pの紙種に基づき予測される。用紙Pの紙種が異なれば、搬送ローラー731からの熱伝導率も異なる。つまり、用紙Pの紙種と、搬送ローラー731からの熱伝導率とは相関関係が成立する。よって、用紙Pの紙種が考慮されることにより、搬送ローラー731からの熱伝導率も考慮されることとなり、用紙Pの予想温度分布は、より正確なものとなる。
以上の説明から、本実施形態に係る画像形成システム1によれば、パッチの予測温度と、パッチの色差と、測色計703により求められたパッチの色彩値と、に基づき、パッチの色彩値を補正する際、用紙Pの紙種に基づき、パッチ列1021ごとにパッチの予測温度を予測することにより、用紙Pの紙種と、パッチの予測温度とを関連付けてパッチの色彩値が補正される。
例えば、上記で説明した図6のパッチ列1021の配置構成である場合、パッチ列1021_3においては−3℃の補正した値となる。一方、パッチの予測温度が−2℃の補正した値となる場合、ΔE0.6/10℃に2℃を掛け、ΔE0.12が演算される。つまり、次式(11)のように演算が実施される。
この結果、実施形態1におけるパッチ列1021_3に含まれるパッチの検知温度に基づく色差がΔE0.18であるため、さらに色差を抑えることができる。よって、予測誤差があったとしても、全体として、色差をさらに改善することができる。
以上、本発明に係る画像形成装置5及び画像読取装置7を実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよい。
例えば、本実施形態においては、画像読取装置7の制御部51により、各種機能構成が実現される一例について説明したが、これに限らない。例えば、画像形成装置5の制御部41により、各種機能構成が実現されてもよい。また、例えば、画像読取装置7の制御部51及び画像形成装置5の制御部41の両方により、各種機能構成が実現されてもよい。
また、画像読取信号Soutが、R色、G色、及びB色成分を含むデジタルの画像データ(RGBコード)としてRGB表色系で定まる一例について説明したが、これに限らず、L*a*b*表色系等のような異なる表色系で定まるものであってもよい。
1 画像形成システム
3 給紙装置
5 画像形成装置
7 画像読取装置
8 排紙装置
9 排紙トレイ
11 画像形成装置本体
12 画像読取部
121 第1のプラテンガラス
122 第2のプラテンガラス
123 光源
124〜126 ミラー
127 結像光学部
128 イメージセンサー
14 自動原稿送り装置
141 原稿載置部
142a,142b,143,144 ローラー
145 反転部
146 排紙皿
20 給紙部
200 給紙カセット
201 送り出しローラー
30 搬送部
300 搬送経路
302A 給紙ローラー
302B,302C,302D 搬送ローラー
303 レジストローラー
304 排紙ローラー
305 排紙トレイ
306 分岐部
307A 循環通紙路
307B 反転搬送路
307C 再給紙搬送路
41 制御部
43 画像処理部
51 制御部
60 画像形成部
601,601Y,601M,601C,601K 画像形成ユニット
611,611Y,611M,611C,611K LED書き込みユニット
612,612Y,612M,612C,612K 現像部
613,613Y,613M,613C,613K 感光ドラム
614,614Y,614M,614C,614K 帯電部
616,616Y,616M,616C,616K クリーニング部
620 中間転写部
621 中間転写ベルト
622,622Y,622M,622C,622K 一次転写ローラー
623 二次転写ローラー
624 ベルトクリーニング装置
630 定着部
631 加熱ローラー
632 加圧ローラー
633 加熱部
81 位置決め検知部
83 温度検知部
700 搬送経路
701、701a、701b スキャナー
703 測色計
705,705a〜705c 校正部
707 放射温度計
731 搬送ローラー
733 入替部
1001 決定部
1003 生成部
1005 作成部
1007 温度補正部
1009 画像補正部
1011 予測温度補正部
1021、1021_1〜1021_5 パッチ列
P 用紙

Claims (21)

  1. 用紙に複数のパッチを形成する画像形成システムであって、
    前記複数のパッチを測色する測色計に対向して前記用紙が前記用紙の搬送方向に搬送される際に予想される前記用紙の温度分布であって、前記用紙の搬送方向と直交する直交方向で前記用紙の中央部に近づくに従い温度が高くなる予想温度分布と、前記複数のパッチが受ける温度が高くなるにつれ影響が大きくなるサーモクロミズム現象の影響度合いと、に基づき設定された配置で、前記用紙上に前記複数のパッチを形成させるための指令を行うパッチ形成指令部
    前記パッチ形成指令部の指令により形成された前記複数のパッチの少なくとも一部のパッチの温度と、前記予想温度分布に基づく前記複数のパッチの温度変化に対応する色彩値の差異を示す色差と、測色したパッチの色彩値とに基づき、前記複数のパッチの色彩値を補正する温度補正部と、
    を備えた、画像形成システム。
  2. 前記予想温度分布と、前記サーモクロミズム現象の影響度合いと、に基づき、前記パッチの配置を決定する決定部を備え、
    前記パッチ形成指令部は、前記決定部により決定された前記パッチの配置に基づき、前記用紙上に前記複数のパッチを形成させる指令を生成する、
    請求項に記載の画像形成システム。
  3. 前記用紙の紙種に基づき、パッチ列ごとの温度を予測する、
    請求項1又は請求項2に記載の画像形成システム。
  4. 前記測色計は、前記用紙の搬送方向に沿って前記複数のパッチを測色して前記複数のパッチの色の色彩値を求めるとともに、
    さらに前記画像形成システムは、
    前記用紙が搬送されるにつれ、前記用紙の搬送方向と直交する直交方向に沿って、前記用紙に形成された前記複数のパッチの色を読み取るスキャナーと、
    前記複数のパッチの温度を検知する温度計と
    記温度補正部により補正された色彩値に基づき、前記複数のパッチの前記スキャナーによる色の読取値を補正する指令を生成する画像補正部と、
    を備える請求項1に記載の画像形成システム。
  5. 用紙に複数のパッチを形成する画像形成システムであって、
    前記用紙の搬送方向と直交する直交方向に沿って、前記用紙の端部から中央部に近づくほど各パッチが受けるサーモクロミズム現象の影響度合いが大きくなる配置で、前記用紙上に前記複数のパッチを形成させるための指令を行うパッチ形成指令部
    前記パッチ形成指令部の指令により形成された前記複数のパッチの少なくとも一部のパッチの温度と、前記直交方向で前記用紙の中央部に近づくに従い温度が高くなる予想温度分布に基づく前記複数のパッチの温度変化に対応する色彩値の差異を示す色差と、測色したパッチの色彩値とに基づき、前記複数のパッチの色彩値を補正する温度補正部と、
    を備えた、画像形成システム。
  6. 用紙に複数のパッチを形成する画像形成システムであって、
    前記用紙の搬送方向と直交する直交方向に沿って、前記用紙の端部から中央部に近づくほどマゼンタ系の色を含むパッチが配置されるよう、前記用紙上に前記複数のパッチを形成させるための指令を行うパッチ形成指令部
    前記パッチ形成指令部の指令により形成された前記複数のパッチの少なくとも一部のパッチの温度と、前記直交方向で前記用紙の中央部に近づくに従い温度が高くなる予想温度分布に基づく前記複数のパッチの温度変化に対応する色彩値の差異を示す色差と、測色したパッチの色彩値とに基づき、前記複数のパッチの色彩値を補正する温度補正部と、
    を備えた、画像形成システム。
  7. 前記用紙が搬送されるにつれ、前記用紙の搬送方向と直交する直交方向に沿って、前記用紙に形成された前記複数のパッチの色を読み取るスキャナーと、
    前記用紙の搬送方向に沿って前記複数のパッチを測色して前記複数のパッチの色の色彩値を求める測色計と、
    前記複数のパッチの温度を検知する温度計と
    記温度補正部により補正された色彩値に基づき、前記複数のパッチの前記スキャナーによる色の読取値を補正する指令を生成する画像補正部と、
    を備える、請求項またはに記載の画像形成システム。
  8. 用紙に複数のパッチを形成する画像形成システムであって、
    前記用紙の搬送方向と直交する直交方向の一部に配置された温度計と、
    前記直交方向に沿って、前記温度計の下方を通過するパッチに近いほど、サーモクロミズム現象の影響度合いが大きくなるように設定された配置で、前記用紙上に前記複数のパッチを形成するための指令を行うパッチ形成指令部と、
    前記パッチ形成指令部の指令により形成された前記複数のパッチの少なくとも一部のパッチの温度と、前記直交方向で前記用紙の中央部に近づくに従い温度が高くなる予想温度分布に基づく前記複数のパッチの温度変化に対応する色彩値の差異を示す色差と、測色したパッチの色彩値とに基づき、前記複数のパッチの色彩値を補正する温度補正部と、
    を備えた、画像形成システム。
  9. 前記用紙が搬送されるにつれ、前記直交方向に沿って、前記用紙に形成された前記複数のパッチの色を読み取るスキャナーと、
    前記用紙の搬送方向に沿って前記複数のパッチを測色して前記複数のパッチの色の色彩値を求める測色計と
    記温度補正部により補正された色彩値に基づき、前記複数のパッチの前記スキャナーによる色の読取値を補正する指令を生成する画像補正部と、
    を備える、
    請求項に記載の画像形成システム。
  10. 前記温度計は、前記直交方向において前記用紙の前記中央部に配置されている、
    請求項の何れか一項に記載の画像形成システム。
  11. 前記温度計は、前記直交方向において前記用紙の中央部と異なる位置に配置されている、
    請求項の何れか一項に記載の画像形成システム。
  12. 前記温度計は放射温度計である、
    請求項の何れか一項に記載の画像形成システム。
  13. 前記パッチ形成指令部により生成された指令に基づき、前記用紙に前記複数のパッチを形成する画像形成部と、
    前記画像形成部により前記用紙に形成された前記複数のパッチの色を読み取る画像読取部と、
    をさらに備え、
    前記画像形成部は、
    前記用紙の搬送方向に沿って、前記用紙の予想温度分布に基づく前記複数のパッチが含まれるパッチ列を複数形成し、
    前記パッチ列のそれぞれは、
    前記直交方向に沿って隣り合うものである、
    請求項の何れか一項に記載の画像形成システム。
  14. 前記画像形成部は、
    前記温度計の下方を通過する前記パッチ列に近いものであるにつれ、前記サーモクロミズム現象の影響度合いが大きくなる前記パッチを含んだ前記パッチ列を形成する、
    請求項13に記載の画像形成システム。
  15. 前記パッチ形成指令部は、
    前記温度計の下方を通過する前記パッチ列に近いものであるにつれ、前記サーモクロミズム現象の影響度合いが大きくなる前記パッチを多く含ませる、
    請求項14に記載の画像形成システム。
  16. 前記パッチ形成指令部は、
    前記温度計の下方を通過する前記パッチ列を中心として、前記直交方向に沿って、同一の前記サーモクロミズム現象の影響度合いとなる前記パッチを含む前記パッチ列を対称に配置させる、
    請求項14に記載の画像形成システム。
  17. 前記画像読取部は、
    前記スキャナーの上流側に設けられ、前記用紙が搬送される際、前記用紙の先頭側と、前記用紙の後端側とを入れ替え自在な入替部をさらに備え、
    前記パッチ形成指令部は、
    前記入替部により、前記用紙の先頭側と、前記用紙の後端側とが入れ替えられる場合、前記パッチ列には、前記画像形成部から搬送される前記用紙の先頭側に近いものであるにつれ、前記サーモクロミズム現象の影響度合いが大きくなる前記パッチを含ませる、
    請求項1316の何れか一項に記載の画像形成システム。
  18. 用紙に複数のパッチを形成可能な画像形成システムに用いられるコンピュータによって実行されるプログラムであって、
    前記複数のパッチを測色する測色計に対向して前記用紙が前記用紙の搬送方向に搬送される際に予想される前記用紙の温度分布であって、前記用紙の搬送方向と直交する直交方向で前記用紙の中央部に近づくに従い温度が高くなる予想温度分布と、前記複数のパッチが受ける、温度が高くなるにつれ影響が大きくなるサーモクロミズム現象の影響度合いと、に基づき設定された配置で、前記用紙上に前記複数のパッチを形成させるための指令を行うパッチ形成指令ステップと、
    前記パッチ形成指令ステップの指令により形成された前記複数のパッチの少なくとも一部のパッチの温度と、前記予想温度分布に基づく前記複数のパッチの温度変化に対応する色彩値の差異を示す色差と、測色したパッチの色彩値とに基づき、前記複数のパッチの色彩値を補正する温度補正ステップと、
    をコンピュータに実行させるプログラム。
  19. 用紙に複数のパッチを形成可能な画像形成システムに用いられるコンピュータによって実行されるプログラムであって、
    前記用紙の搬送方向と直交する直交方向に沿って、前記用紙の端部から中央部に近づくほど各パッチが受けるサーモクロミズム現象の影響度合いが大きくなる配置で、前記用紙上に前記複数のパッチを形成させるための指令を行うパッチ形成指令ステップと、
    前記パッチ形成指令ステップの指令により形成された前記複数のパッチの少なくとも一部のパッチの温度と、前記直交方向で前記用紙の中央部に近づくに従い温度が高くなる予想温度分布に基づく前記複数のパッチの温度変化に対応する色彩値の差異を示す色差と、測色したパッチの色彩値とに基づき、前記複数のパッチの色彩値を補正する温度補正ステップと、
    をコンピュータに実行させるプログラム。
  20. 用紙に複数のパッチを形成可能な画像形成システムに用いられるコンピュータによって実行されるプログラムであって、
    前記用紙の搬送方向と直交する直交方向に沿って、前記用紙の端部から中央部に近づくほどマゼンタ系の色を含むパッチが配置されるよう、前記用紙上に前記複数のパッチを形成させるための指令を行うパッチ形成指令ステップと、
    前記パッチ形成指令ステップの指令により形成された前記複数のパッチの少なくとも一部のパッチの温度と、前記直交方向で前記用紙の中央部に近づくに従い温度が高くなる予想温度分布に基づく前記複数のパッチの温度変化に対応する色彩値の差異を示す色差と、測色したパッチの色彩値とに基づき、前記複数のパッチの色彩値を補正する温度補正ステップと、
    をコンピュータに実行させるプログラム。
  21. 用紙に複数のパッチを形成可能な画像形成システムに用いられるコンピュータによって実行されるプログラムであって、
    前記用紙の搬送方向と直交する直交方向の一部に配置された温度計の下方を通過するパッチに前記直交方向で近いほど、サーモクロミズム現象の影響度合いが大きくなるように設定された配置で、前記用紙上に前記複数のパッチを形成するための指令を行うパッチ形成指令ステップと、
    前記パッチ形成指令ステップの指令により形成された前記複数のパッチの少なくとも一部のパッチの温度と、前記直交方向で前記用紙の中央部に近づくに従い温度が高くなる予想温度分布に基づく前記複数のパッチの温度変化に対応する色彩値の差異を示す色差と、測色したパッチの色彩値とに基づき、前記複数のパッチの色彩値を補正する温度補正ステップと、
    をコンピュータに実行させるプログラム。
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