JP2018026655A - 画像形成システム、画像読取装置、及び画像形成装置 - Google Patents

画像形成システム、画像読取装置、及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】サーモクロミズム現象の影響を受ける状態であっても、低コストで精度良く画像の色彩値を補正しつつ、パッチの配列の制約を改善することができる画像形成システム、画像読取装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】紙媒体は、基準温度が検知される基準箇所と、前記基準箇所とは異なる比較箇所とに、同一色の温度補正パッチが形成される。画像読取装置7は、温度補正パッチのそれぞれの色を読み取るスキャナー701と、温度補正パッチを測色する測色計703とを備える。画像形成装置5は、基準箇所にある温度補正パッチの色彩値と、比較箇所にある温度補正パッチの色彩値との色差を求める第1演算部1003と、紙媒体Pの温度分布を求める第2演算部1005とを備える。紙媒体の温度分布は、第1の箇所と第2の箇所との温度差が増加するにつれ、色差が増加する。
【選択図】図4

Description

本発明は、画像形成システム、画像読取装置、及び画像形成装置に関する。
従来、紙媒体に形成されているパッチの測色時、サーモクロミズム現象の影響を受けることが知られている。サーモクロミズム現象は、パッチの色彩を形成する着色物体が温度に応じて変化することにより、パッチの色彩が変化するものである。よって、紙媒体に形成されているパッチが測色される場合、紙媒体の温度によっては、温度による誤差が測色結果に含まれる恐れがある。
そこで、基準色値と、温度による基準色値の変化量とが関連付いているテーブルを参照することにより、パッチの測色値と、パッチが測色されるときの温度とに基づき、測色値を補正するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、紙媒体上の印刷位置に印刷されるパッチにつき、紙媒体の紙白温度を基準としてパッチの相対温度値を予め求め、紙媒体の紙白温度と、パッチの相対温度値とに基づき、測色値を補正するものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
また、パッチ載り量と、パッチがカラーセンサーの位置を通過するときの推定温度とに基づき、測色値を補正するものが提案されている(例えば、特許文献3参照)。
また、紙媒体の進行方向に沿ったパッチにつき、サーモクロミズム現象の影響が大きいものであるにつれ、定着位置から測色位置に至るまでの時間が長くなるように、パッチの配列が調整されるものが提案されている(例えば、特許文献4参照)。
特開2010−088058号公報 特開2011−027720号公報 特表2012−514739号公報 特開2013−080129号公報
しかし、スキャナーは、紙媒体の進行方向と直交する直交方向に沿って、紙媒体に形成されているパッチを読み取る。よって、直交方向に沿って、温度分布が展開される場合、スキャナーの読取結果は、サーモクロミズム現象の影響を受ける。したがって、スキャナーの読取結果を正確にするためには、温度分布に基づき、スキャナーの読取結果を補正する必要がある。
例えば、特許文献1に記載の従来技術においては、温度分布の影響を考慮するために、直交方向に沿って、パッチごとに温度センサを設ける必要がある。よって、特許文献1に記載の従来技術では、システム全体としてコストが増大する。
また、特許文献2に記載の従来技術においては、パッチの相対温度値は、紙媒体の紙白温度を基準とするパッチの温度であるため、紙媒体の紙種等に応じて無数に存在する。よって、必要なデータは無数に存在するため、精度よく使用できるものではない。また、特許文献3,4に記載の従来技術は、紙媒体の進行方向と直交する直交方向に沿って展開される温度分布に基づき、測色結果を補正するものではない。
したがって、特許文献1〜4に記載のような従来技術は、サーモクロミズム現象の影響を受ける状態であっても、低コストで温度分布の精度を維持できるものではない。
なお、特許文献4に記載の従来技術は、サーモクロミズム現象の影響を改善するために、サーモクロミズム現象の影響を受けやすいパッチであるにつれ、進行方向後端側に配置させている。よって、パッチの配列には制約がある。したがって、上記のような従来技術では、パッチの配列に制約がある。
本発明は、従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、サーモクロミズム現象の影響を受ける状態であっても、低コストで精度良く画像の色彩値を補正しつつ、パッチの配列の制約を改善することができる画像形成システム、画像読取装置、及び画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る画像形成システムは、画像形成装置と、前記画像形成装置により紙媒体に形成される画像を読み取る画像読取装置と、を備える、画像形成システムであって、前記紙媒体は、前記画像として、基準温度が検知される基準箇所と、前記基準箇所とは異なる比較箇所とに、同一色の温度補正パッチが形成され、前記画像読取装置は、前記基準箇所にある前記温度補正パッチ及び前記比較箇所にある前記温度補正パッチのそれぞれの色を読み取るスキャナーと、前記基準箇所にある前記温度補正パッチを測色する測色計と、を備え、前記画像形成装置は、前記基準箇所にある前記温度補正パッチの温度を検知する検知部と、前記スキャナーによる読取結果と、前記測色計による測色結果とに基づき、前記基準箇所にある前記温度補正パッチの色彩値と、前記比較箇所にある前記温度補正パッチの色彩値との色差を求める第1演算部と、前記検知部により検知される前記温度補正パッチの温度と、前記第1演算部により求められる前記色差と、に基づき、前記紙媒体に生じる温度分布を求める第2演算部と、を備え、前記紙媒体に生じる温度分布は、第1の箇所と第2の箇所との温度差が増加するにつれ、前記色差が増加する、ものである。
よって、温度分布に基づく温度差から色差が簡易に換算できるため、サーモクロミズム現象の影響分を低コストで精度よく推測できる。さらに、同一色のパッチが異なる箇所にあればよいため、パッチの配列に自由度を与えることができる。
したがって、サーモクロミズム現象の影響を受ける状態であっても、低コストで精度良く画像の色彩値を補正しつつ、パッチの配列の制約を改善することができる。
また、本発明に係る画像形成システムにおいて、前記紙媒体は、前記画像として、同一色の前記温度補正パッチに加え、それぞれの色が異なる色補正パッチが画像形成可能範囲全体に形成され、前記測色計は、前記色補正パッチのうち、特定の列の前記色補正パッチを測色するものであり、前記画像形成装置は、前記測色計による前記特定の列の前記色補正パッチの測色結果と、前記スキャナーによる前記画像形成可能範囲全体にわたる前記色補正パッチの読取結果とを関連付ける関連情報を作成する作成部と、前記第2演算部により求められる前記温度分布に基づき、補正基準温度と、前記色補正パッチの温度との補正温度差を求める温度補正部と、前記温度補正部により求められる前記補正温度差と、前記補正基準温度に対応する測色対象色の基準色差とに基づき、前記色補正パッチの測色結果を補正する画像補正部と、前記画像補正部により補正される前記色補正パッチの測色結果と、前記作成部により作成される前記関連情報とに基づき、前記画像形成可能範囲全体にわたり、前記画像の色彩を形成する画像形成部と、をさらに備える、ことが好ましい。
また、本発明に係る画像形成システムにおいて、前記温度補正パッチは、前記基準箇所と、前記比較箇所とが、互いに向かい合い、且つ前記比較箇所には、前記紙媒体の進行方向及び前記紙媒体の進行方向とは直交する直交方向の少なくとも一方に沿って、複数形成される、ことが好ましい。
また、本発明に係る画像形成システムにおいて、前記温度補正パッチは、前記色補正パッチに比べ、サーモクロミズム現象の影響度合いの大きい色が割り当てられる、ことが好ましい。
また、上記目的を達成するため、本発明に係る画像読取装置は、基準温度が検知される場所である紙媒体の基準箇所と、前記基準箇所とは異なる比較箇所とに形成される温度補正パッチを読み取る画像読取装置であって、前記基準箇所にある前記温度補正パッチ及び前記比較箇所にある前記温度補正パッチのそれぞれの色を読み取るスキャナーと、前記基準箇所にある前記温度補正パッチを測色する測色計と、を備え、前記紙媒体に生じる温度分布は、前記基準箇所にある前記温度補正パッチの温度情報と、前記スキャナーによる読取結果と、前記測色計による測色結果とに基づく、前記基準箇所にある前記温度補正パッチの色彩値と、前記比較箇所にある前記温度補正パッチの色彩値との色差と、に基づき求められ、第1の箇所と第2の箇所との温度差が増加するにつれ、前記色差が増加する、ものである。
この画像読取装置によれば、画像形成システムの場合と同様に、サーモクロミズム現象の影響を受ける状態であっても、低コストで精度良く画像の色彩値を補正しつつ、パッチの配列の制約を改善することができる。
また、上記目的を達成するため、本発明に係る画像形成装置は、前記画像として、基準温度が検知される場所である基準箇所と、前記基準箇所とは異なる比較箇所とに、同一色の温度補正パッチを前記紙媒体に形成する画像形成部と、前記基準箇所にある前記温度補正パッチの色彩値と、前記比較箇所にある前記温度補正パッチの色彩値との色差を求める第1演算部と、前記基準箇所にある前記温度補正パッチの温度情報と、前記第1演算部により求められる前記色差と、に基づき、前記紙媒体に生じる温度分布を求める第2演算部と、を備え、前記紙媒体に生じる温度分布は、第1の箇所と第2の箇所との温度差が増加するにつれ、前記色差が増加する、ものである。
この画像形成装置によれば、画像形成システムの場合と同様に、サーモクロミズム現象の影響を受ける状態であっても、低コストで精度良く画像の色彩値を補正しつつ、パッチの配列の制約を改善することができる。
本発明によれば、サーモクロミズム現象の影響を受ける状態であっても、低コストで精度良く画像の色彩値を補正しつつ、パッチの配列の制約を改善することができる。
本発明の実施形態1における画像形成システム1の全体構成例を示す図である。 本発明の実施形態1における画像形成装置5の構成例を示す図である。 本発明の実施形態1における画像読取装置7の構成例を示す図である。 本発明の実施形態1における画像形成システム1の機能構成例を示す図である。 本発明の実施形態1における紙媒体Pに形成される温度補正パッチの一例を示す図である。 本発明の実施形態1における紙媒体P上の色差ΔE及び温度差の一例を示す図である。 本発明の実施形態1における紙媒体Pに形成される温度補正パッチ及び色補正パッチの一例を示す図である。 本発明の実施形態1における制御例を説明するフローチャートである。 本発明の実施形態1における演算例を具体的に説明する図である。 本発明の実施形態2における紙媒体Pに形成される温度補正パッチの一例を示す図である。 本発明の実施形態3における紙媒体Pに形成される温度補正パッチの一例を示す図である。 本発明の実施形態4における紙媒体Pに形成される温度補正パッチの一例を示す図である。 本発明の実施形態5における紙媒体Pに形成される温度補正パッチの一例を示す図である。 本発明の実施形態6における画像読取装置7の構成例を示す図である。 従来における搬送ローラー731に起因する紙媒体Pに生じる温度分布の一例を示す図である。 従来における搬送ローラー731に起因する紙媒体Pに生じる温度分布の別の一例を示す図である。 従来における紙媒体Pに形成されるパッチの配置の一例を示す図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明するが、本発明は以下の実施形態に限られるものではない。
実施形態1.
図1は、本発明の実施形態1における画像形成システム1の全体構成例を示す図である。図1に示すように、画像形成システム1は、給紙装置3、画像形成装置5、画像読取装置7、及び排紙装置8を備える。給紙装置3は、画像形成装置5に紙媒体Pを給紙する。画像形成装置5は、給紙装置3から給紙された紙媒体Pに画像を形成する。画像読取装置7は、画像形成装置5により画像が形成された紙媒体Pを読み取り、各種処理を実行する。排紙装置8は、排紙トレイ9を備え、画像読取装置7から搬送された紙媒体Pを排紙トレイ9に排出する。
図2は、本発明の実施形態1における画像形成装置5の構成例を示す図である。図2に示すように、画像形成装置5は、カラー複写機の一例である。画像形成装置5は、原稿Tに形成された色画像を読み取ることにより、画像情報を取得する。画像形成装置5は、取得した画像情報に基づいて色を重ね合わせことにより、色画像を形成する。画像形成装置5は、カラー複写機の外に、カラー用のプリンター又はファクシミリ装置、これらの複合機等に適用して好適である。
画像形成装置5は、画像形成装置本体11を備える。画像形成装置本体11の上部には、カラー用の画像読取部12及び自動原稿送り装置14が配設される。画像形成装置本体11は、詳細については後述するが、制御部41、画像処理部43、画像形成部60、給紙部20、及び搬送部30を含む。
自動原稿送り装置14は、画像読取部12の上に設けられ、自動給紙モード時に、一枚又は複数枚の原稿Tを自動給紙する動作を行う。自動給紙モードとは、自動原稿送り装置14に載置された原稿Tを給紙し、原稿Tに印刷された画像を読み取る動作である。
具体的には、自動原稿送り装置14は、原稿載置部141、ローラー142a、ローラー142b、ローラー143、ローラー144、反転部145、及び排紙皿146を備える。原稿載置部141は、一枚又は複数枚の原稿Tが載置される。原稿載置部141の下流側には、ローラー142a及びローラー142bが設けられている。ローラー142a及びローラー142bの下流側には、ローラー143が設けられている。また、自動原稿送り装置14は、ローラー143の外周側に、位置決め検知部81を備える。
自動給紙モードが選択された場合、原稿載置部141から繰り出された原稿Tは、ローラー143によりU字回転して搬送される。なお、原稿Tが原稿載置部141に載置され、自動給紙モードが選択される場合、原稿Tの記録面は上に向いた状態であることが好ましい。
また、原稿Tは、画像読取部12で読み取られた後、ローラー144により搬送され、排紙皿146に排紙される。なお、自動原稿送り装置14は、反転部145に原稿Tを搬送することにより、原稿Tの記録面だけでなく、原稿Tの記録面の裏面側を画像読取部12に読み取らせることができる。
位置決め検知部81は、画像が印刷された原稿Tを検出する。位置決め検知部81は、例えば、反射型フォトセンサにより実現される。位置決め検知部81は、原稿Tが検知されると出力信号が立ち上がり、原稿Tが検知されなくなると出力信号が立ち下がり、その結果が制御部41に送信される。つまり、原稿Tが位置決め検知部81を通過している期間において、出力信号は一定値を維持する。
画像読取部12は、原稿Tに形成された色画像、すなわち、原稿Tに印刷された色画像を読み取る。画像読取部12は、一次元のイメージセンサー128を備える。画像読取部12は、イメージセンサー128の他に、第1のプラテンガラス121、第2のプラテンガラス122、光源123、ミラー124〜126、結像光学部127、及び不図示の光学駆動部を備える。
光源123は、原稿Tに光を照射する。不図示の光学駆動部は、原稿T又はイメージセンサー128を副走査方向に相対的に移動させる。なお、イメージセンサー128を構成する複数の受光素子の配置方向が主走査方向である。一方、副走査方向は、主走査方向と直交する方向である。
原稿Tは自動原稿送り装置14により搬送され、画像読取部12の光学系により、原稿Tの片面又は両面の画像が走査露光される。画像読取動作を反映する入射光は、イメージセンサー128により読み込まれる。イメージセンサー128は、プラテンモード時であれば、原稿Tを読み取って得たRGB表色系の画像読取信号Soutを出力する。プラテンモードは、不図示の光学駆動部が駆動することにより、第1のプラテンガラス121上に載置された原稿Tに印刷された画像を自動的に読み取る動作モードである。
イメージセンサー128は、3ラインカラーCCD撮像装置が使用される。イメージセンサー128は、複数の受光素子列が主走査方向に配置されて構成される。具体的には、赤(R)色、緑(G)色、及び青(B)色のそれぞれの光検出用の読取センサーは、主走査方向と直交する副走査方向の異なる位置で画素を分割し、R色、G色、及びB色のそれぞれの光情報を同時に読み取る。例えば、自動給紙モードであり、且つ原稿Tがローラー143によりU字上に反転される場合、イメージセンサー128は、原稿Tの表面を読み取り、画像読取信号Soutを出力する。
より具体的には、イメージセンサー128は、入射光を光電変換する。イメージセンサー128は、制御部41を介して画像処理部43に接続されている。イメージセンサー128により光電変換されたアナログの画像読取信号Soutは、制御部41を介して画像処理部43に出力される。画像読取信号Soutは、画像処理部43により信号処理が実行される。
画像処理部43は、CPU等のような演算装置又はASIC等のような集積回路を備える。画像処理部43は、各種実行プロセスが構成されるプロセッサとして機能する。例えば、画像処理部43は、画像読取信号Soutに、アナログ処理、A/D変換処理、シェーディング補正処理、画像圧縮処理、及び変倍処理等を実行する。また、画像処理部43は、図4を用いて後述するように、画像読取装置7から転送される各種情報に基づき紙媒体Pに生じる温度分布を生成し、温度分布によりサーモクロミズム現象の影響を補正する各種実行プロセスが構成される。
画像処理部43は、3次元色情報変換テーブルにより、画像読取信号Soutを、R色成分、G色成分、及びB色成分を含むデジタルの画像データ(R,G,B)からY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、及びK(ブラック)色の画像データ(Dy,Dm,Dc,Dk)に変換する。画像処理部43は、画像データ(Dy,Dm,Dc,Dk)を、画像形成部60に含まれるLED書き込みユニット611Y,611M,611C,611Kに転送する。
画像形成部60は、電子写真プロセス技術を利用する。画像形成部60は、中間転写方式のカラー画像を形成する。なお、画像形成部60は、縦型タンデム方式が採用されている。具体的には、画像形成部60は、画像処理部43から転送された画像データ(Dy,Dm,Dc,Dk)に基づき、色画像を形成する。画像形成部60は、色ごとの画像形成ユニット601Y,601M,601C,601Kと、中間転写部620と、定着部630とを備える。
画像形成ユニット601Yは、Y(イエロー)色の画像を形成する。画像形成ユニット601Yは、感光ドラム613Y、帯電部614Y、LED書き込みユニット611Y、現像部612Y、及びクリーニング部616Yを備える。
感光ドラム613Yは、Y色のトナー像を形成する。帯電部614Yは、感光ドラム613Yの周囲に配置され、コロナ放電により感光ドラム613Yの表面を一様に負極性に帯電させる。LED書き込みユニット611Yは、感光ドラム613Yに、Y色成分の画像に対応する光を照射する。現像部612Yは、感光ドラム613Yの表面にY色成分のトナーを付着させることにより、静電潜像を可視化してトナー像を形成する。クリーニング部616Yは、一次転写後に感光ドラム613Yの表面に残存する転写残トナーを除去する。
画像形成ユニット601M,601C,601Kのそれぞれは、画像形成ユニット601Yと比べ、形成する画像の色が異なる以外は同様の構成及び機能であるため、その説明については省略する。
なお、画像形成ユニット601Y,601M,601C,601Kを総称する場合、画像形成ユニット601と称する。LED書き込みユニット611Y,611M,611C,611Kを総称する場合、LED書き込みユニット611と称する。
中間転写部620は、中間転写ベルト621、一次転写ローラー622Y,622M,622C,622K、二次転写ローラー623、及びベルトクリーニング装置624等を備える。
中間転写ベルト621は、無端状ベルトから構成され、複数の支持ローラーによりループ状に張架される。複数の支持ローラーのうち少なくとも1つのものは駆動ローラーで構成され、その他のものは従動ローラーで構成される。例えば、K成分用の一次転写ローラー622Kよりもベルト走行方向の下流側に配置される支持ローラーが駆動ローラーであることが好ましい。駆動ローラーが回転することにより、中間転写ベルト621は矢印Z方向に一定速度で走行する。
一次転写ローラー622Y,622M,622C,622Kは、各色成分の感光ドラム613に対向して、中間転写ベルト621の内周面側に配置される。中間転写ベルト621を挟んで、一次転写ローラー622Y,622M,622C,622Kが感光ドラム613Y,613M,613C,613Kに圧接される。これにより、感光ドラム613Y,613M,613C,613Kから中間転写ベルト621にトナー像を転写するための一次転写ニップが形成される。
なお、一次転写ローラー622Y,622M,622C,622Kを総称する場合、一次転写ローラー622と称する。
二次転写ローラー623は、複数の支持ローラーのうち1つのものに対向して、中間転写ベルト621の外周面側に配置される。中間転写ベルト621に対向して配置される支持ローラーは、バックアップローラーと呼ばれる。中間転写ベルト621を挟んで、二次転写ローラー623がバックアップローラーに圧接されることにより、中間転写ベルト621から紙媒体Pにトナー像を転写するための二次転写ニップが形成される。
一次転写ニップを中間転写ベルト621が通過するとき、感光ドラム613上のトナー像は、中間転写ベルト621に順次重ねて一次転写される。具体的には、一次転写ローラー622に一次転写バイアスを印加し、中間転写ベルト621の裏面側、すなわち、一次転写ローラー622と当接する側にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は中間転写ベルト621に静電的に転写される。
トナー像が中間転写ベルト621に静電的に転写され、且つ紙媒体Pが二次転写ニップを通過するとき、中間転写ベルト621上のトナー像は紙媒体Pに二次転写される。具体的には、二次転写ローラー623に二次転写バイアスを印加し、紙媒体Pの裏面側、すなわち、二次転写ローラー623と当接する側にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は紙媒体Pに静電的に転写される。トナー像が転写された紙媒体Pは定着部630に向けて搬送される。
ベルトクリーニング装置624は、中間転写ベルト621の表面に摺接するベルトクリーニングブレード等を備える。ベルトクリーニング装置624は、二次転写後に中間転写ベルト621の表面に残留する転写残トナーを除去する。
なお、中間転写部620において、二次転写ローラー623に代えて、二次転写ローラー623を含む複数の支持ローラーに、不図示の二次転写ベルトがループ状に張架された構成、いわゆる、ベルト式の二次転写ユニットが採用されてもよい。
定着部630は、加熱ローラー631、加圧ローラー632、加熱部633、及び温度検知部83を備え、画像形成部60で転写されたトナー像を紙媒体Pに定着させる。
加熱部633は、加熱ローラー631の内部に設けられ、加熱ローラー631を間欠的に加熱する。加圧ローラー632は、加熱ローラー631と対向して配置され、加熱ローラー631を加圧する。温度検知部83は、加熱ローラー631の周囲に設けられ、加熱ローラー631の温度を検知する。温度検知部83のサンプリング周期は、例えば、100msである。
定着部630は、加熱ローラー631の温度を検知する温度検知部83の検知結果に応じて、加熱部633が加熱ローラー631を加熱する。定着部630は、加熱ローラー631と、加圧ローラー632とを互いに圧接させることにより、加熱ローラー631と加圧ローラー632との間に定着ニップを形成させる。
定着部630は、加圧ローラー632による加圧と、加熱ローラー631が有する熱との作用を通じて、転写されたトナー像を紙媒体Pに定着させる。定着部630により定着された紙媒体Pは、画像が印刷される。画像が印刷された紙媒体Pは、排紙ローラー304により機外へと排出され、例えば、画像読取装置7に搬送される。なお、画像が印刷された紙媒体Pは、画像読取装置7に搬送されずに、排紙トレイ305に積載されてもよい。
給紙部20は、給紙カセット200及び送り出しローラー201等を備えている。給紙カセット200は、紙媒体Pを収容する。送り出しローラー201は、給紙カセット200に収容された紙媒体Pを取り込み、搬送部30に送り出す。
搬送部30は、搬送経路300が構成され、搬送経路300に従い紙媒体Pを搬送する。搬送経路300は、給紙ローラー302A、搬送ローラー302B,302C,302D、及びレジストローラー303等を備えている。
搬送経路300は、給紙部20から給紙された紙媒体Pを画像形成部60に搬送する。なお、紙媒体Pの裏面にも画像形成が行われる場合、紙媒体Pの表面に画像形成が行われた後、紙媒体Pは、分岐部306により、循環通紙路307A、反転搬送路307B、及び再給紙搬送路307Cの順に搬送される。
制御部41は、具体的には、不図示のCPU、ROM、RAM、及びI/Oインターフェースを主体として構成される。制御部41は、CPUがROM又は不図示の記憶部から処理内容に応じた各種プログラムを読み出し、RAMに展開し、展開した各種プログラムと協働することにより、画像形成装置5の各部の動作を制御し、各種実行プロセスが構成されるプロセッサとして各種機能が実現される。
図3は、本発明の実施形態1における画像読取装置7の構成例を示す図である。画像読取装置7は、インライン方式及びオフライン方式の何れかの方式で動作が実行される。インライン方式は、画像形成装置5から供給される画像形成された紙媒体Pを画像読取装置7に直接給紙するように構成される。一方、オフライン方式は、画像形成装置5から供給される画像形成された紙媒体Pを画像読取装置7に直接給紙するように構成される。オフライン方式は、画像形成装置5と画像読取装置7とがそれぞれ独立して構成される。本実施形態においては、インライン方式を前提として以後の説明をするが、オフライン方式であってもよい。
図3に示すように、画像読取装置7は、画像形成装置5の下流側に配置され、紙媒体Pの片面又は両面に印刷された画像を読み取る。具体的には、画像読取装置7は、紙媒体Pに印刷された画像の色、位置、及び倍率等の読取結果に基づいて画像の補正量を求め、求めた画像の補正量を画像形成装置5にフィードバックする。
画像読取装置7は、制御部51、スキャナー701a、スキャナー701b、測色計703、校正部705a〜705c、搬送ローラー731、及び搬送経路700を備える。搬送経路700は、画像形成装置5から供給された紙媒体Pを通紙させる経路である。搬送経路700は、搬送ローラー731の駆動により紙媒体Pが搬送される。
画像読取装置7は、検知部707を備える。検知部707は、スキャナー701bと、測色計703との間に配置され、搬送経路700を通過する紙媒体Pに形成されたパッチの温度を検知する。検知部707は、非接触で紙媒体Pの温度を検知する温度センサーである。検知部707は、例えば、サーモパイルセンサーにより実現される。
画像読取装置7は、例えば、画像形成装置5から供給された紙媒体Pを受け取ると、紙媒体Pに形成された画像をスキャナー701a、スキャナー701b、及び測色計703に検出させる。画像の検出結果は、画像読取装置7の制御部51に出力される。
具体的には、スキャナー701a及びスキャナー701bは、搬送経路700を通紙する紙媒体Pに対向する位置関係に配置されている。スキャナー701a及びスキャナー701bは、紙媒体Pに印刷された画像を読み取る。
スキャナー701aは、紙媒体Pの裏面を読み取る。スキャナー701aの読取結果は、例えば、紙媒体Pに印刷された画像の表裏のずれのチェック、又は想定外の画像の有無等のチェックに利用される。一方、スキャナー701bは、紙媒体Pの表面を読み取る。スキャナー701bは、紙媒体Pに印刷された画像、例えば、パッチを読み取る。スキャナー701bは、紙媒体Pが搬送されるにつれ、紙媒体Pの進行方向に直交する直交方向に沿って、紙媒体Pに形成されたパッチの色を読み取る。
なお、スキャナー701a及びスキャナー701bを総称する場合、スキャナー701と称する。校正部705a〜705cを総称する場合、校正部705と称する。
測色計703は、スキャナー701よりも下流側であり、且つ搬送経路700を通紙する紙媒体Pに対向する位置に配置されている。測色計703は、例えば、紙媒体Pに形成されたパッチを測色することにより、紙媒体Pに形成する画像の色の絶対値を保証する。
具体的には、測色計703は、不図示の可視光源からパッチに向けて可視光を照射する。測色計703は、校正部705cにより反射される可視光の反射光の分光スペクトルを取得する。測色計703は、取得された分光スペクトルから求められる分光データに基づき、三刺激値(X,Y,Z)を求める。測色計703は、三刺激値(X,Y,Z)に基づき、色彩値を求める。色彩値は、具体的には、直交座標系又は円柱座標系等の表色系で表現され、パッチの色味が導き出される。色彩値は、制御部51、制御部41、又は画像処理部43に出力される。
なお、測色計703の測色範囲、すなわち視野角は、スキャナー701の読取範囲よりも狭く、紙媒体幅方向に沿ったパッチの幅よりも狭く設定されている。具体的には、パッチの反射光を取得するレンズ部は、例えば約4mm程度である。
このように、測色計703は、一定の視野角の範囲に限定して測色を行うものであるため、スキャナー701よりも高い精度で色彩値を再現することができる。
制御部51は、測色計703により求められたパッチの色彩値に基づき、スキャナー701で読み取られたパッチの色の読取値を補正する。具体的には、画像処理部43は、測色計703により求められたパッチの色彩値と、スキャナー701で読み取られたパッチの色の読取値とを、関連付ける。測色計703によるパッチの色彩値と、スキャナー701によるパッチの色の読取値とが関連付けられていれば、測色計703の測色結果を、スキャナー701の読取結果に反映させることができるため、パッチの正確な補正量が得られる。
なお、スキャナー701で読み取られたパッチの色の読取値は、例えば、RGB表色系で表される画像データ(R,G,B)で示すことができる。一方、測色計703により求められるパッチの色彩値は、例えば、CIELAB色空間で表される測色値(L*,a*,b*)で示すことができる。よって、RGB表色系で表される画像データ(R,G,B)と、CIELAB色空間で表される測色値(L*,a*,b*)とを関連付けることができる。
画像処理部43は、画像処理部43で演算された補正量に基づき、画像形成部60に形成させる画像を最適化する。画像処理部43が実行する画像の最適化処理は、紙媒体Pに印刷する画像の表裏位置調整、濃度調整、及び色味調整等が含まれる。
つまり、画像処理部43は、画像読取装置7の紙媒体Pの読取結果に応じて、紙媒体Pに形成する画像の色、位置、又は倍率を補正する。具体的には、画像処理部43は、補正されたパッチの色彩値に基づき、紙媒体Pに形成する画像を補正する。画像処理部43は、補正結果に基づき、画像を紙媒体Pに形成する指令を画像形成部60に転送する。
なお、校正部705aは、スキャナー701aに対向する位置に配置される。校正部705bは、スキャナー701bに対向する位置に配置される。校正部705a,705bは、画像の読み取り時に紙媒体Pに照射される照射光を反射する。
制御部51は、具体的には、不図示のCPU、ROM、RAM、及びI/Oインターフェースを主体として構成される。制御部51は、CPUがROM又は不図示の記憶部から処理内容に応じた各種プログラムを読み出し、RAMに展開し、展開した各種プログラムと協働することにより、画像読取装置7の各部の動作を制御し、各種実行プロセスが構成されるプロセッサとして各種機能が実現される。
図4は、本発明の実施形態1における画像形成システム1の機能構成例を示す図である。図5は、本発明の実施形態1における紙媒体Pに形成される温度補正パッチの一例を示す図である。図6は、本発明の実施形態1における紙媒体P上の色差ΔE及び温度差の一例を示す図である。
図4に示すように、画像処理部43は、プロセッサとして、作成部1001、第1演算部1003、第2演算部1005、温度補正部1007、及び画像補正部1009を含む実行プロセスが構成される。
図5に示すように、紙媒体Pは、画像として、基準温度が検知される場所である基準箇所と、基準箇所とは異なる比較箇所とに、同一色の温度補正パッチが形成される。図5の一例においては、網掛け表示した箇所に、紙媒体Pの進行方向と直交する直交方向に沿って、同一色のマゼンタ色の温度補正パッチが互いに隣接して形成されている。
つまり、温度補正パッチは、基準箇所と、比較箇所とが、互いに向かい合い、且つ比較箇所には、紙媒体Pの進行方向及び紙媒体Pの進行方向とは直交する直交方向の少なくとも一方に沿って、複数形成される。
なお、以降の説明において、紙媒体Pの進行方向をFD方向と命名し、紙媒体Pの進行方向に直交する直交方向をCD方向と命名する。FD方向に沿って形成され得る温度補正パッチの位置を紙媒体Pの先頭から昇順に命名する。CD方向に沿って形成され得る温度補正パッチの位置を紙媒体PのFD方向の先頭位置から昇順に命名する。これらの命名を利用し、温度補正パッチの座標を、例えば、CD(16)/FD(13)と称する。CD(16)/FD(13)は、基準箇所に対応する位置である。
スキャナー701は、基準箇所にある温度補正パッチ及び比較箇所にある温度補正パッチのそれぞれの色を読み取る。測色計703は、基準箇所にある温度補正パッチを測色する。検知部707は、CD(16)列上に配置され、基準箇所にある温度補正パッチの温度を検知する。
なお、検知部707は、常温状態から高温状態のような温度変化を検出する場合、検出の応答性によっては、タイムラグが発生してから検知結果が出力される。この場合、紙媒体PのFD方向の温度は、紙媒体Pの途中から正確に検出される。よって、応答性の良い高性能なものであれば、上記のタイムラグが発生することなく検知結果が出力される。このように高性能なものである場合、FD方向の検出分解能が高くなるため、FD列ごとの検出も可能となる。
図5の一例においては、検知部707は、FD(10)列以降から検出可能となる応答性のサーモパイルセンサーである場合を想定している。よって、FD(10)列より下流側にあるFD(13)列にマゼンタ色の温度補正パッチが形成されている。なお、FD方向では、紙媒体P内において、同一温度となる場合を想定している。
図6に示すように、検知部707により検知される基準箇所であるCD(16)/FD(13)の温度補正パッチの温度は、例えば、40℃である。CD(16)列において、CD方向上で温度差はないと想定する。よって、CD列内の温度補正パッチの温度は同一であるため、CD(16)列の温度補正パッチの温度は全て40℃であると想定する。
第1演算部1003は、スキャナー701による読取結果と、測色計703による測色結果とに基づき、基準箇所にある温度補正パッチの色彩値と、比較箇所にある温度補正パッチの色彩値との色差ΔEを求める。第2演算部1005は、検知部707により検知される温度補正パッチの温度と、第1演算部1003により求められる色差ΔEと、に基づき、紙媒体Pに生じる温度分布を求める。
具体的には、スキャナー701によるFD(13)列の読取結果と、測色計703によるCD(16)/FD(13)の測色結果とに基づき、FD(13)列のマゼンタ色は、CD座標(1)〜CD座標(31)において、L*が53.367となり、a*が104.921となり、b*が−70.387となる色彩値が算出される。CD(16)/FD(13)は、検知部707により基準温度として40℃が検知されている。よって、CD(16)/FD(13)の色差ΔEを基準とすると、CD(15)からCD(1)に向かって、又はCD(17)からCD(31)に向かって、それぞれ色差ΔEが0.02ずつ発生している。
上記のように、同一色を測色したにもかかわらず、色差ΔEが発生している要因は、サーモクロミズム現象の影響であると想定される。そこで、色差ΔEを温度差に換算し、サーモクロミズム現象の影響を受けている色彩値を補正する。まず、マゼンタ色は、温度差20℃に対応する基準色差ΔE’が1.2となるというインプットデータに基づく演算を実行する。上記で説明したように、それぞれのCD列に隣接する色彩値の色差ΔEは、0.02ずつ発生している。よって、色差ΔEが0.02のとき、20×(0.02/1.2)=約0.33であるため、温度差は−0.33℃となる。
また、色差ΔEは、0.02ずつ発生しているため、基準箇所にあるCD(16)/FD(13)の色彩値と、CD(1)/FD(13)の色彩値との色差ΔEは、0.30である。よって、色差ΔEが0.30のとき、20×(0.30/1.2)=5であるため、CD(1)/FD(13)の温度補正パッチの温度と、CD(16)/FD(13)の温度補正パッチの温度との温度差は−5℃となる。つまり、CD(1)/FD(13)にある温度補正パッチの温度は40−5=35℃であると推定される。
同様に、基準箇所にあるCD(16)/FD(13)の色彩値と、CD(2)/FD(13)の色彩値との色差ΔEは、0.28である。よって、色差ΔEが0.28のとき、20×(0.28/1.2)=約4.67であるため、CD(2)/FD(13)の温度補正パッチの温度と、CD(16)/FD(13)の温度補正パッチの温度との温度差は−4.67℃となる。つまり、CD(2)/FD(13)にある温度補正パッチの温度は40−4.67=35.33℃であると推定される。
以下、CD(3)/FD(13)〜CD(15)/FD(13)及びCD(17)/FD(13)〜CD(31)/FD(13)についても同様に演算することにより、全ての列で温度補正パッチの温度を推測できる。このようにして、図6に示すように、各CD列の温度補正パッチの温度を推測することができるため、紙媒体Pに生じる温度分布を求めることができる。なお、上記の説明から、紙媒体Pに生じる温度分布は、第1の箇所と、第2の箇所との温度差が増加するにつれ、色差ΔEが増加する。
次に、紙媒体Pに形成された色補正パッチの測色値にサーモクロミズム補正を行う処理について説明する。図7は、本発明の実施形態1における紙媒体Pに形成される温度補正パッチ及び色補正パッチの一例を示す図である。紙媒体Pは、画像として、同一色の温度補正パッチに加え、それぞれの色が異なる色補正パッチが画像形成可能範囲全体に形成されている。画像形成可能範囲は、画像形成部60が紙媒体Pに画像を形成できる範囲である。図7において、温度補正パッチは、網掛け表示した箇所に形成され、色補正パッチは、斜線で示された箇所に形成されていると想定する。なお、測色計703は、色補正パッチのうち、特定の列の色補正パッチを測色すると想定する。
色彩表現に利用する補正基準温度が20℃であると想定する。温度補正部1007は、第2演算部1005により求められる温度分布に基づき、補正基準温度と、色補正パッチの温度との補正温度差を求める。具体的には、CD(1)/FD(23)にある色補正パッチがイエロー色であると想定する。上記で説明したように、CD(1)列は、温度分布に基づき、マゼンタ色において、35℃と推測されている。補正基準温度は20℃であるため、補正温度差は15℃である。補正温度差を色ごとのサーモクロミズム現象の影響に応じて補正する。
画像補正部1009は、温度補正部1007により求められる補正温度差と、補正基準温度に対応する測色対象色の基準色差ΔE’とに基づき、スキャナー701による画像形成可能範囲全体にわたる色補正パッチの読取結果を補正する。
具体的には、イエロー色の場合、温度差20℃に対応する基準色差ΔE’が0.33となるというインプットデータに基づく演算を実行する。上記で説明したように、補正温度差は15℃である。よって、補正温度差が15℃のとき、色差ΔEは0.33×(15/20)=0.2475となる。よって、色差ΔEは約0.248となる。よって、色差ΔE=0.248を、CD(1)/FD(23)にある色補正パッチの測色値に補正して利用すればよい。このような演算を各座標にある色補正パッチごとに繰り返すことにより、色補正パッチのサーモクロミズム補正を実行することができる。このような演算を、各紙媒体Pに実行すればよい。
要するに、作成部1001は、測色計703により特定の列の色補正パッチの測色結果と、スキャナー701による画像形成可能範囲全体にわたる色補正パッチの読取結果とを関連付ける関連情報を作成する。画像形成部60は、画像補正部1009により補正される色補正パッチの読取結果と、作成部1001により作成される関連情報とに基づき、画像の色彩を形成する。
なお、温度補正パッチは、色補正パッチに比べ、サーモクロミズム現象の影響度合いの大きい色が割り当てられる。
図8は、本発明の実施形態1における制御例を説明するフローチャートである。図9は、本発明の実施形態1における演算例を具体的に説明する図である。
ステップS11において、調整モードに遷移するか否かが判定される。調整モードに遷移すると判定される場合、ステップS12に進む。一方、調整モードに遷移しないと判定される場合、ステップS11のままである。調整モードは、紙媒体Pに形成する画像を調整するモードであり、画像形成装置5の起動時又は一定数の印字後等を契機として実行されるのが好ましい。
ステップS12において、異なる箇所に同一色の温度補正パッチが形成される。ステップS13において、スキャナー701により温度補正パッチが読み取られ、温度補正パッチの読取値である画像データ(R,G,B)が生成される。ステップS14において、測色計703により温度補正パッチが測色され、温度補正パッチの色彩値として、測色値(L*,a*,b*)が演算される。
ステップS15において、スキャナー701の読取結果と、測色計703の測色結果とに基づき、CD座標(1)〜CD座標(15),CD座標(17)〜CD座標(31)において、基準箇所のCD座標(16)/FD(13)にある温度補正パッチを基準とする温度補正パッチの色差ΔEが求められる。
ステップS16において、温度補正パッチの色差ΔEを温度差に換算することにより、紙媒体Pに生じる温度分布が求められる。例えば、図9に示すように、マゼンタ色において、温度差20℃に対応する基準色差ΔE’が1.2というインプットデータを利用することにより、温度補正パッチの色差ΔEが0.02に対応する温度差0.33℃が演算される。同様に、上記で説明したように、他の温度補正パッチの色差ΔEについてもそれぞれ温度差が演算されればよい。つまり、ステップS12〜ステップS16の処理においては、温度補正パッチにおける色差ΔEから温度差が換算されることにより、紙媒体Pに生じる温度分布が求められる。
ステップS17において、それぞれの色が異なる色補正パッチが形成される。ステップS18において、スキャナー701により色補正パッチが読み取られ、色補正パッチの読取値である画像データ(R,G,B)が生成される。ステップS19において、測色計703により色補正パッチが測色され、色補正パッチの色彩値として、測色値(L*,a*,b*)が演算される。
ステップS20において、スキャナー701の読取結果と、測色計703の測色結果とを関連付ける関連情報が作成される。関連情報により、画像データ(R,G,B)と、測色値(L*,a*,b*)との相関関係が形成されるため、測色計703により測色されていない箇所に相当する色補正パッチの色味(a*,b*)が補完される。補完結果に基づき、画像データ(R,G,B)を測色値(L*,a*,b*)で表される色彩値に変換することにより、カラー変換用のカラープロファイルが作成される。
ステップS21において、色補正パッチの測色結果が補正される。上記で説明した温度補正パッチを利用して色差ΔEから温度差が換算されたが、色補正パッチを利用して温度差から色差ΔEが換算される。
ステップS22において、補正された測色結果と、関連情報とに基づき、画像の色彩が補正され、処理は終了する。
次に、従来例と比較しつつ、本実施形態の作用効果について説明する。図15は、従来における搬送ローラー731に起因する紙媒体Pに生じる温度分布の一例を示す図である。図16は、従来における搬送ローラー731に起因する紙媒体Pに生じる温度分布の別の一例を示す図である。図17は、従来における紙媒体Pに形成されるパッチの配置の一例を示す図である。
図15に示すように、紙媒体Pに画像が定着され、紙媒体Pの搬送区間を経過した後、紙媒体Pに生じる温度分布は、CD方向において顕著に出る傾向がある。この要因として、搬送ローラー731の外側より放熱されると共に、機体の前後方向に放熱される点が挙げられる。よって、CD方向の中央部において紙媒体Pの温度が高くなり、紙媒体Pの端部に近づくにつれ、紙媒体Pの温度が低くなる。また、紙媒体Pの温度がある程度低下した条件下では、FD方向には温度勾配がほぼ生じていない傾向がある。
図16に示すように、搬送ローラー731が、CD方向にわたって配置されるのではなく、部分的に配置される場合もある。この場合、搬送ローラー731が配置されている箇所において、紙媒体Pの温度が下がる傾向がある。図15,16に示すように、CD方向において、紙媒体Pに温度分布が生じる傾向がある。
なお、コストの観点より、検知部707は、CD方向の一部に配置されている。よって、検知部707が配置されている箇所のFD方向における紙媒体Pの温度検出精度は高くなるが、検知部707からCD方向に離れるにつれ、紙媒体Pの温度検出精度は悪化する。つまり、検知部707からCD方向に離れた箇所の紙媒体Pにあるパッチの温度は、検知部707により検知された紙媒体Pにあるパッチの温度と比べ、温度差が生じる。
スキャナー701は、パッチ等を読み取る場合、FD方向に進行する紙媒体Pにある画像を、CD方向に沿って読み取ることにより、紙媒体Pの全区間を読み取る。よって、CD方向に沿って、紙媒体Pに温度分布が生じている場合、従来においては、サーモクロミズム現象の影響を受ける状態において、低コストで精度良く画像の色彩値を補正できない。
また、図17に示すように、検知部707が配置されたFD方向上に、サーモクロミズム現象の影響の大きいパッチ列1021_5が配置され、検知部707が配置されたFD方向からCD方向に沿って遠ざかるにつれ、サーモクロミズム現象の影響が小さくなるパッチ列1021_4〜1021_1が配置されている。このような配置構成により、最もサーモクロミズム現象の影響を受ける色彩は、温度が正確に検知されるため、測色値の温度補正ができる。一方、サーモクロミズム現象の影響が少ない色彩は、温度検知精度が低下したとしても、サーモクロミズム現象の影響が少ないため、温度補正した場合の色差ΔEも小さくて済む。この結果、全体として色差ΔEを少なく測色している。
しかし、パッチ配列の自由度が制限されている。例えば、サーモクロミズム現象の影響が大きいパッチが多い場合には、パッチ列1021_1は使用することができない。この結果、パッチが印刷される紙媒体Pを増やし、高コストとなっている。
そこで、本実施形態においては、スキャナー701による読取結果と、測色計703による測色結果とに基づき、基準箇所と比較箇所とにある同一色の温度補正パッチの測色値の色差ΔEが求められる。その色差ΔEと、基準箇所の温度情報とに基づき、紙媒体Pに生じる温度分布が求められる。その温度分布は、第1の箇所と第2の箇所との温度差が増加するにつれ、色差ΔEが増加する。
よって、温度分布に基づく温度差から色差ΔEが簡易に換算できるため、サーモクロミズム現象の影響分を低コストで精度よく推測できる。さらに、同一色のパッチが異なる箇所にあればよいため、パッチの配列に自由度を与えることができる。
したがって、サーモクロミズム現象の影響を受ける状態であっても、低コストで精度良く画像の色彩値を補正しつつ、パッチの配列の制約を改善することができる。
なお、付言すれば、この画像形成システム1は、サーモクロミズム現象の影響を小さくするために色差ΔEを小さくするようにパッチを配置させるのではなく、サーモクロミズム現象の影響により生じる色差ΔEに応じる補正処理ができればよいため、色差ΔEは生じてもよい。したがって、色差ΔEの増加を予測してパッチの配列を予め制約する必要もないため、パッチの配列の制約が小さくなる。
また、本実施形態においては、温度分布に基づき、補正基準温度と、色補正パッチの温度との補正温度差が求められる。その補正温度差と、基準色差ΔE’とに基づき、色補正パッチの読取結果が補正される。その補正される色補正パッチの読取結果と、色補正パッチの測色結果との関連付けに基づき、画像の色彩が形成される。
よって、サーモクロミズム現象の影響分が補正された状態で、画像の色彩が形成されるため、意図する色彩の画像を印刷することができる。
また、本実施形態においては、温度補正パッチは、基準箇所と、比較箇所とが互いに向かい合い、且つ比較箇所には、紙媒体PのFD方向及びそのFD方向のCD方向の少なくとも一方に沿って複数形成される。
よって、放熱により温度が変動する箇所にも温度補正パッチが形成される。したがって、紙媒体Pに生じる温度分布を正確に求めることができる。
また、本実施形態においては、温度補正パッチは、色補正パッチに比べ、サーモクロミズム現象の影響度合いが大きい色が割り当てられる。よって、色差ΔEに対応する温度差の感度が大きくなる。したがって、紙媒体Pに生じる温度分布の精度をさらに向上させることができる。
実施形態2.
実施形態2において、実施形態1と同一の構成については同一の符号を付記し、その説明については省略する。実施形態2においては、FD方向に沿って、紙媒体Pに温度補正パッチが形成されている。
図10は、本発明の実施形態2における紙媒体Pに形成される温度補正パッチの一例を示す図である。図10に示すように、FD方向に沿って、CD(16)列に温度補正パッチが形成されている。この場合、検知部707は、CD(16)/FD(1)〜CD(16)/FD(25)のそれぞれに形成されている温度補正パッチの温度を検知できる。よって、FD方向の温度変化を検知できるので、より精度の高いサーモクロミズム補正を実行することができる。
実施形態3.
実施形態3において、実施形態1、2と同一の構成については同一の符号を付記し、その説明については省略する。実施形態3においては、CD方向に沿って、紙媒体Pに温度補正パッチが形成されていると共に、FD方向に沿って、紙媒体Pに温度補正パッチが形成されている。
図11は、本発明の実施形態3における紙媒体Pに形成される温度補正パッチの一例を示す図である。図11に示すように、CD方向に沿って、FD(13)列に温度補正パッチが形成されている。また、FD方向に沿って、CD(16)列に温度補正パッチが形成されている。この場合、CD方向に沿った温度差と、FD方向に沿った温度差とを求めることができるため、CD方向及びFD方向の両方向の温度補正パッチの温度を推測することができる。よって、紙媒体Pに生じる温度分布をより詳しく推測することができる。
実施形態4.
実施形態4において、実施形態1〜3と同一の構成については同一の符号を付記し、その説明については省略する。実施形態4においては、実施形態1〜3と比べ、温度補正パッチの形成間隔が異なっている。
図12は、本発明の実施形態4における紙媒体Pに形成される温度補正パッチの一例を示す図である。図12に示すように、温度補正パッチは、一定のピッチで形成されている。よって、紙媒体P1枚当たりに測色される温度補正パッチのロスを低減することができる。なお、同一色の温度補正パッチが形成されていない箇所については、移動平均等の演算により補間処理が実行されればよい。
実施形態5.
実施形態5において、実施形態1〜4と同一の構成については同一の符号を付記し、その説明については省略する。実施形態5においては、CD方向に沿って形成される温度補正パッチが、FD座標の異なる位置に2列形成されている。
図12は、本発明の実施形態5における紙媒体Pに形成される温度補正パッチの一例を示す図である。図12に示すように、温度補正パッチは、CD(1)/FD(7)〜CD(31)/FD(7)に1列形成され、CD(1)/FD(19)〜CD(31)/FD(19)に1列形成されている。よって、FD方向の温度補正パッチに生じる温度傾斜を求めることができる。
実施形態6.
実施形態6において、実施形態1〜5と同一の構成については同一の符号を付記し、その説明については省略する。実施形態6においては、実施形態1〜5と比べ、検知部707の配置箇所が異なる。
図13は、本発明の実施形態6における画像読取装置7の構成例を示す図である。図13に示すように、検知部707が、スキャナー701bに対向して配置されている。よって、スキャナー701bが紙媒体Pに形成されている画像を読み取ると同時に、紙媒体Pに形成されている画像の温度を読み取ることができる。したがって、画像を読み取りつつ、同一時間において温度検知ができる。よって、全体の動作時間を短縮させることができる。
以上、本発明に係る画像形成装置5及び画像読取装置7を実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよい。
例えば、本実施形態においては、検知部707がサーモパイルセンサーにより実現され、放射温度を検知する構成である一例について説明したが、特にこれに限定されるものではない。例えば、検知部707は、周辺温度を検知することにより、紙媒体P上の温度を推定する構成であってもよい。
また、検知部707は、CD(16)列上に配置される一例について説明したが、これに限らず、紙媒体P上であれば、他のCD列上であってもよい。
また、画像読取信号Soutが、R色、G色、及びB色成分を含むデジタルの画像データとしてRGB表色系で定まる一例について説明したが、これに限らず、CIELAB色空間で表されるような異なる系で定まるものであってもよい。
1 画像形成システム
3 給紙装置
5 画像形成装置
7 画像読取装置
8 排紙装置
9 排紙トレイ
11 画像形成装置本体
12 画像読取部
121 第1のプラテンガラス
122 第2のプラテンガラス
123 光源
124〜126 ミラー
127 結像光学部
128 イメージセンサー
14 自動原稿送り装置
141 原稿載置部
142a,142b,143,144 ローラー
145 反転部
146 排紙皿
20 給紙部
200 給紙カセット
201 送り出しローラー
30 搬送部
300 搬送経路
302A 給紙ローラー
302B,302C,302D 搬送ローラー
303 レジストローラー
304 排紙ローラー
305 排紙トレイ
306 分岐部
307A 循環通紙路
307B 反転搬送路
307C 再給紙搬送路
41 制御部
43 画像処理部
51 制御部
60 画像形成部
601,601Y,601M,601C,601K 画像形成ユニット
611,611Y,611M,611C,611K LED書き込みユニット
612Y 現像部
613Y 感光ドラム
614Y 帯電部
616Y クリーニング部
620 中間転写部
621 中間転写ベルト
622,622Y,622M,622C,622K 一次転写ローラー
623 二次転写ローラー
624 ベルトクリーニング装置
630 定着部
631 加熱ローラー
632 加圧ローラー
633 加熱部
81 位置決め検知部
83 温度検知部
700 搬送経路
701,701a,701b スキャナー
703 測色計
705,705a〜705c 校正部
707 検知部
731 搬送ローラー
1001 作成部
1003 第1演算部
1005 第2演算部
1007 温度補正部
1009 画像補正部
1021,1021_1〜1021_5 パッチ列
P 紙媒体
T 原稿

Claims (6)

  1. 画像形成装置と、前記画像形成装置により紙媒体に形成される画像を読み取る画像読取装置と、を備える、画像形成システムであって、
    前記紙媒体は、
    前記画像として、基準温度が検知される基準箇所と、前記基準箇所とは異なる比較箇所とに、同一色の温度補正パッチが形成され、
    前記画像読取装置は、
    前記基準箇所にある前記温度補正パッチ及び前記比較箇所にある前記温度補正パッチのそれぞれの色を読み取るスキャナーと、
    前記基準箇所にある前記温度補正パッチを測色する測色計と、
    を備え、
    前記画像形成装置は、
    前記基準箇所にある前記温度補正パッチの温度を検知する検知部と、
    前記スキャナーによる読取結果と、前記測色計による測色結果とに基づき、前記基準箇所にある前記温度補正パッチの色彩値と、前記比較箇所にある前記温度補正パッチの色彩値との色差を求める第1演算部と、
    前記検知部により検知される前記温度補正パッチの温度と、前記第1演算部により求められる前記色差と、に基づき、前記紙媒体に生じる温度分布を求める第2演算部と、
    を備え、
    前記紙媒体に生じる温度分布は、
    第1の箇所と第2の箇所との温度差が増加するにつれ、前記色差が増加する、
    画像形成システム。
  2. 前記紙媒体は、
    前記画像として、同一色の前記温度補正パッチに加え、それぞれの色が異なる色補正パッチが画像形成可能範囲全体に形成され、
    前記測色計は、
    前記色補正パッチのうち、特定の列の前記色補正パッチを測色するものであり、
    前記画像形成装置は、
    前記測色計による前記特定の列の前記色補正パッチの測色結果と、前記スキャナーによる前記画像形成可能範囲全体にわたる前記色補正パッチの読取結果とを関連付ける関連情報を作成する作成部と、
    前記第2演算部により求められる前記温度分布に基づき、補正基準温度と、前記色補正パッチの温度との補正温度差を求める温度補正部と、
    前記温度補正部により求められる前記補正温度差と、前記補正基準温度に対応する測色対象色の基準色差とに基づき、前記色補正パッチの測色結果を補正する画像補正部と、
    前記画像補正部により補正される前記色補正パッチの測色結果と、前記作成部により作成される前記関連情報とに基づき、前記画像形成可能範囲全体にわたり、前記画像の色彩を形成する画像形成部と、
    をさらに備える、
    請求項1に記載の画像形成システム。
  3. 前記温度補正パッチは、
    前記基準箇所と、前記比較箇所とが、互いに向かい合い、且つ
    前記比較箇所には、前記紙媒体の進行方向及び前記紙媒体の進行方向とは直交する直交方向の少なくとも一方に沿って、複数形成される、
    請求項2に記載の画像形成システム。
  4. 前記温度補正パッチは、
    前記色補正パッチに比べ、サーモクロミズム現象の影響度合いの大きい色が割り当てられる、
    請求項3に記載の画像形成システム。
  5. 基準温度が検知される場所である紙媒体の基準箇所と、前記基準箇所とは異なる比較箇所とに形成される温度補正パッチを読み取る画像読取装置であって、
    前記基準箇所にある前記温度補正パッチ及び前記比較箇所にある前記温度補正パッチのそれぞれの色を読み取るスキャナーと、
    前記基準箇所にある前記温度補正パッチを測色する測色計と、
    を備え、
    前記紙媒体に生じる温度分布は、
    前記基準箇所にある前記温度補正パッチの温度情報と、
    前記スキャナーによる読取結果と、前記測色計による測色結果とに基づく、前記基準箇所にある前記温度補正パッチの色彩値と、前記比較箇所にある前記温度補正パッチの色彩値との色差と、
    に基づき求められ、
    第1の箇所と第2の箇所との温度差が増加するにつれ、前記色差が増加する、
    画像読取装置。
  6. 紙媒体に形成する画像を画像読取装置に読み取らせる画像形成装置であって、
    前記画像として、基準温度が検知される場所である基準箇所と、前記基準箇所とは異なる比較箇所とに、同一色の温度補正パッチを前記紙媒体に形成する画像形成部と、
    前記基準箇所にある前記温度補正パッチの色彩値と、前記比較箇所にある前記温度補正パッチの色彩値との色差を求める第1演算部と、
    前記基準箇所にある前記温度補正パッチの温度情報と、前記第1演算部により求められる前記色差と、に基づき、前記紙媒体に生じる温度分布を求める第2演算部と、
    を備え、
    前記紙媒体に生じる温度分布は、
    第1の箇所と第2の箇所との温度差が増加するにつれ、前記色差が増加する、
    画像形成装置。
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