JP2017017530A - 画像形成装置 - Google Patents

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Koichi Sawada
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Abstract

【課題】生産性を低下させずにリアルタイム性を担保しつつ、記録紙に画像を形成することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】原稿Tを検出する第1のセンサー71と、記録紙Pを検出する第2のセンサー73と、画像を補正する画像処理部43と、画像を記録紙Pに形成する画像形成部60とを備え、画像処理部43は、原稿Tの傾きを第1の基準位置に設定する第1の基準設定部431と、第1の基準位置に基づいて、記録紙Pの傾きを補正させる粗調補正部432と、補正させられた記録紙Pの傾きを第2の基準位置に設定する第2の基準設定部433と、第1の基準位置と、第2の基準位置とに基づいて、画像の傾きを補正する微調補正部436とを備え、画像形成部60は、粗調補正部432に補正されられた記録紙Pに、微調補正部436で補正された画像を形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式の画像形成装置において、原稿を読み取る際、画像データの傾きを検出し、その検出結果に基づいて画像データを補正するものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−77054号公報
特許文献1に記載のような従来技術は、制御部が、スキャナーで読み取られた画像データに基づいて原稿の傾きを解析し、その解析した原稿の傾きに基づいて画像データを補正する画像補正処理を実行する。これにより、上記従来技術は、原稿の傾きに対応した画像を記録紙に形成する。
しかし、制御部は、操作部の表示及び画像編集等のような他の処理にリソースを割きながら、上記画像補正処理を実行する。よって、上記画像補正処理は、他の処理との複合動作となる。さらに、上記画像補正処理が実行される際、スキャナーで読み取られた画像データ全体が記憶部に記憶される。その後、記憶部に記憶された画像データが取り出され、画像データの解析を含む上記画像補正処理は実行される。よって、1画面分の書き込みと読み出しとを行う必要があるため、多くのリソースが必要となり、原稿を読み取りながらリアルタイムで画像を形成することができない。この結果、読み取り時の原稿の傾きが考慮された画像の形成には、多くの時間が要求されている。
したがって、特許文献1に記載のような従来技術においては、読み取った原稿に基づいて記録紙に画像を形成する際、生産性が低下するだけでなく、リアルタイム性も担保することができない恐れがある。
本発明は、従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、生産性を低下させずにリアルタイム性を担保しつつ、記録紙に画像を形成することができる画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る画像形成装置は、画像が印刷された原稿を検出する第1のセンサーと、記録紙を検出する第2のセンサーと、前記第1のセンサーの検出結果と、前記第2のセンサーの検出結果とに基づいて、前記画像を補正する画像処理部と、前記画像処理部で補正された前記画像を前記記録紙に形成する画像形成部とを備え、前記画像処理部は、前記第1のセンサーで検出された前記原稿の傾きを第1の基準位置に設定する第1の基準設定部と、前記第1の基準設定部で設定された前記第1の基準位置に基づいて、前記第2のセンサーで検出された前記記録紙の傾きを補正させる粗調補正部と、前記粗調補正部に補正させられた前記記録紙の傾きを第2の基準位置に設定する第2の基準設定部と、前記第1の基準位置と、前記第2の基準位置とに基づいて、前記画像の傾きを補正する微調補正部とを備え、前記画像形成部は、前記粗調補正部に補正されられた前記記録紙に、前記微調補正部で補正された前記画像を形成することを特徴とするものである。
この画像形成装置によれば、生産性を低下させずにリアルタイム性を担保しつつ、記録紙に画像を形成することができる。
また、本発明に係る画像形成装置において、前記記録紙の傾きを補正する補正ローラーをさらに備え、前記粗調補正部は、前記補正ローラーの回転速度に基づいて定まる第1の分解能に従い、前記記録紙の傾きを前記補正ローラーに補正させることが好ましい。
この画像形成装置によれば、ハードウェアの制御量に応じて、記録紙の位置を補正することができる。
また、本発明に係る画像形成装置において、前記画像は、画素の集合体からなり、前記微調補正部は、前記画素に基づいて定まる第2の分解能に従い、前記画像の傾きを補正することが好ましい。
この画像形成装置によれば、ソフトウェアの制御量に応じて、画像の位置を補正することができる。
また、本発明に係る画像形成装置において、前記微調補正部は、前記第1の基準位置と、前記第2の基準位置とから定まる前記画像の補正量に応じて、前記画像の傾きを補正することが好ましい。
この画像形成装置によれば、リアルタイム性を担保することができる。
また、本発明に係る画像形成装置において、前記微調補正部は、前記画像に含まれる色ごとに、前記画像の傾きを補正することが好ましい。
この画像形成装置によれば、原稿に印刷された画像の読み込みから記録紙への印刷に至るまでの一連の処理をリアルタイムで行うことができる。
また、本発明に係る画像形成装置において、前記第1のセンサー及び前記第2のセンサーのそれぞれの検出結果に基づいて、各種処理を行う制御部をさらに備え、前記第1のセンサーは、前記原稿の搬送方向の右側に配置された第1の原稿検知部と、前記原稿の搬送方向の左側に配置された第2の原稿検知部とを備え、前記制御部は、前記第1の原稿検知部の検知結果と、前記第2の原稿検知部の検知結果とに基づいて、前記原稿の傾き量を求めることが好ましい。
この画像形成装置によれば、原稿の搬送に伴うずれを正確に求めることができる。
また、本発明に係る画像形成装置において、前記第2のセンサーは、前記記録紙の搬送方向の右側に配置された第1の記録紙検知部と、前記記録紙の搬送方向の左側に配置された第2の記録紙検知部とを備え、前記制御部は、前記第1の記録紙検知部の検知結果と、前記第2の記録紙検知部の検知結果とに基づいて、前記記録紙の傾き量を求めることが好ましい。
この画像形成装置によれば、記録紙の搬送に伴うずれを正確に求めることができる。
また、本発明に係る画像形成装置において、前記粗調補正部は、前記原稿の傾き量と、前記記録紙の傾き量とに基づいて、前記記録紙を前記第1の基準位置まで回転させることが好ましい。
この画像形成装置によれば、画像を形成する際、記録紙の位置を補償することができる。
また、本発明に係る画像形成装置において、前記第1のセンサーの下流側に設けられ、前記画像を読み取る画像読取部をさらに備え、前記画像処理部は、前記画像読取部で読み取られたときの第1の解像度よりも高い第2の解像度に前記画像の解像度を変換する解像度変換部をさらに備え、前記微調補正部は、前記画像の傾きを補正する際、前記第1の基準位置から求めた前記画像の第1の傾き量と、前記第2の基準位置から求めた前記画像の第2の傾き量とから定まる前記画像の補正量に基づいて、前記解像度変換部で前記第2の解像度に変換された前記画像を回転することが好ましい。
この画像形成装置によれば、画像回転処理の効率を向上させることができる。
また、本発明に係る画像形成装置において、前記微調補正部は、前記画像を回転する際、前記画素の集合体のうち、前記画素の位置をライン単位でシフトすることが好ましい。
この画像形成装置によれば、リアルタイムの傾き補正処理を実行することができる。
また、本発明に係る画像形成装置において、前記画像の第1の傾き量は、前記原稿に対応する前記画像の形成可能範囲の傾きに基づいて求まるものであり、前記画像の第2の傾き量は、前記記録紙に対応する前記画像の形成可能範囲の傾きに基づいて求まるものであることが好ましい。
この画像形成装置によれば、リアルタイムで画像の傾き補正量を求めることができる。
また、本発明に係る画像形成装置において、前記微調補正部は、前記画像の回転に伴うスクリーンドットのずれ量に基づいて、前記画素の集合を逆補正する逆補正部と、前記逆補正部で逆補正された前記画素の集合に基づいて階調生成処理を行うスクリーン処理部と、前記スクリーン処理部で階調生成処理された前記画素の集合を回転する回転補正部とを備えることが好ましい。
この画像形成装置によれば、回転補正後にずれを生じさせないスクリーンドットを生成することができる。
また、本発明に係る画像形成装置において、前記微調補正部は、前記画素の集合を回転する回転補正部と、前記回転補正部で回転させた前記画素の集合に基づいて階調生成処理を行うスクリーン処理部とを備えることが好ましい。
この画像形成装置によれば、ずれのないスクリーンドットを生成することができる。
本発明によれば、読み取られた画像データを解析することなく、原稿及び記録紙のそれぞれの傾きに基づいて画像の傾きを補正するため、生産性を低下させずにリアルタイム性を担保しつつ、記録紙に画像を形成することができる。
実施形態1に係る画像形成装置1の全体構成の一例を示す図である。 自動原稿送り装置14に搬送される原稿Tの状態の一例を示す図である。 第1の原稿検知部711Rの検知結果及び第2の原稿検知部711Lの検知結果のそれぞれの一例を示す図である。 搬送経路300を搬送される記録紙Pの状態の一例を示す図である。 第1の記録紙検知部731Rの検知結果及び第2の記録紙検知部731Lの検知結果のそれぞれの一例を示す図である。 画像形成装置1の機能構成の一例を示すブロック図である。 画像処理部43の機能構成の一例を示すブロック図である。 解像度を読取り時よりも高い解像度に変換する前の状態を示す図である。 解像度を読取り時のまま画像の傾きが補正された状態を示す図である。 解像度を読取り時よりも高い解像度に変換して画像の傾きが補正された状態を示す図である。 画像の位置がライン単位でシフトされる一連の状態を模式的に示す図である。 記録紙Pと、原稿Tとが同一方向に回転した場合について説明する図である。 記録紙Pと、原稿Tとが異なる方向に回転した場合について説明する図である。 画像補正処理、記録紙補正処理、及び画像印刷処理を説明するフローチャートである。 実施形態2に係る微調補正部436の詳細な機能構成の一例を示すブロック図である。 実施形態2に係る回転補正部453の出力結果をスクリーンドット単位で模式的に示す図である。 実施形態3に係る微調補正部436の詳細な機能構成の別の一例を示すブロック図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明するが、本発明は以下の実施形態に限られるものではない。
実施形態1.
図1は、実施形態1に係る画像形成装置1の全体構成の一例を示す図である。図2は、自動原稿送り装置14に搬送される原稿Tの状態の一例を示す図である。図3は、第1の原稿検知部711Rの検知結果及び第2の原稿検知部711Lの検知結果のそれぞれの一例を示す図である。
図1に示すように、画像形成装置1は、カラー複写機の一例であり、原稿Tに形成された色画像を読み取ることにより画像情報を取得し、取得した画像情報に基づいて色を重ね合わせ、色画像を形成する装置である。画像形成装置1は、カラー複写機の外に、カラー用のプリンタ又はファクシミリ装置、これらの複合機等に適用して好適なものである。
画像形成装置1は、画像形成装置本体11を備えている。画像形成装置本体11の上部には、カラー用の画像読取部12及び自動原稿送り装置14が配設されている。画像形成装置本体11は、詳細については後述するが、制御部41、画像処理部43、画像形成部60、給紙部20、及び搬送部30を含むものである。
次に、自動原稿送り装置14について説明する。自動原稿送り装置14は、画像読取部12の上に設けられ、自動給紙モード時に、一枚又は複数枚の原稿Tを自動給紙する動作を行う。ここで、自動給紙モードとは、自動原稿送り装置14に載置された原稿Tを給紙し、原稿Tに印刷された画像を読み取る動作である。
具体的には、自動原稿送り装置14は、原稿載置部141、ローラー142a、ローラー142b、ローラー143、ローラー144、反転部145、及び排紙皿146を備えている。原稿載置部141は、一枚又は複数枚の原稿Tが載置される。原稿載置部141の下流側には、ローラー142a及びローラー142bが設けられている。ローラー142a及びローラー142bの下流側には、ローラー143が設けられている。また、自動原稿送り装置14は、ローラー143の外周側に、第1のセンサー71を備えている。
自動給紙モードが選択された場合、原稿載置部141から繰り出された原稿Tは、ローラー143によりU字回転して搬送される。なお、原稿Tが原稿載置部141に載置され、自動給紙モードが選択される場合、原稿Tの記録面は上に向いた状態であるとよい。
また、原稿Tは、画像読取部12で読み取られた後、ローラー144により搬送され、排紙皿146へ排紙される。なお、自動原稿送り装置14は、反転部145に原稿Tを搬送することにより、原稿Tの記録面だけでなく、原稿Tの記録面の裏面側を画像読取部12に読み取らせることができるものである。
次に、図2を用いて第1のセンサー71について説明する。第1のセンサー71は、画像が印刷された原稿Tを検出する。具体的には、第1のセンサー71は、第1の原稿検知部711Rと、第2の原稿検知部711Lとを備えている。第1の原稿検知部711Rは、原稿Tの搬送方向の右側に配置されたものである。第2の原稿検知部711Lは、原稿Tの搬送方向の左側に配置されたものである。
第1の原稿検知部711Rは、例えば、反射型フォトセンサで構成される。第1の原稿検知部711Rは、原稿Tが検知されると出力信号が立ち上がり、原稿Tが検知されなくなると出力信号が立ち下がり、その結果が制御部41に送信される。つまり、原稿Tが第1の原稿検知部711Rを通過している期間において、出力信号は一定値を維持する。なお、第2の原稿検知部711Lは、第1の原稿検知部711Rと同様の構成及び機能であるため、その説明については省略する。
次に、原稿Tの傾き量について図3を用いて説明する。原稿Tが搬送される際、原稿Tに傾きが生じている場合、第1の原稿検知部711Rと、第2の原稿検知部711Lとにおいて、出力信号の立ち上がりタイミングにずれが生じる。このずれは、図3に示すように、原稿Tの傾き量に相当するものである。そこで、制御部41は、第1の原稿検知部711Rの検知結果と、第2の原稿検知部711Lの検知結果とに基づいて、原稿Tの傾き量を求める。制御部41は、求めた原稿Tの傾き量を画像処理部43に送信する。画像処理部43は、原稿Tの傾き量と、後述する記録紙Pの傾き量とに基づいて補正処理を行い、補正した画像を出力する。
次に、図1に戻り、画像読取部12について説明する。画像読取部12は、原稿Tに形成された色画像、すなわち、原稿Tに印刷された色画像を読み取る動作をする。画像読取部12は、一次元のイメージセンサー128が備えられている。また、画像読取部12は、イメージセンサー128の他に、第1のプラテンガラス121、第2のプラテンガラス122、光源123、ミラー124,125,126、結像光学部127、及び不図示の光学駆動部を備えている。
光源123は、原稿Tに光を照射する。不図示の光学駆動部は、原稿T又はイメージセンサー128を副走査方向に相対的に移動させる。ここで、副走査方向とは、イメージセンサー128を構成する複数の受光素子の配置方向を主走査方向とした場合、主走査方向と直交する方向である。
よって、原稿Tは自動原稿送り装置14により搬送され、画像読取部12の光学系により、原稿Tの片面又は両面の画像が走査露光される。次に、画像読取動作を反映する入射光は、イメージセンサー128により読み込まれる。イメージセンサー128は、プラトンモード時であれば、原稿Tを読み取って得たRGB表色系の画像読取信号Soutを出力する。ここで、プラトンモードとは、不図示の光学駆動部が駆動することにより、第1のプラテンガラス121及び第2のプラテンガラス122のようなプラテンガラス上に載置された原稿Tに印刷された画像を自動的に読み取る動作である。
次に、イメージセンサー128について具体的に説明する。イメージセンサー128は、3ラインカラーCCD撮像装置が使用される。イメージセンサー128は、複数の受光素子列が主走査方向に配置されて構成される。具体的には、赤(R)色、緑(G)色、及び青(B)色のそれぞれの光検出用の読取センサーは、主走査方向と直交する副走査方向の異なる位置で画素を分割し、R色、G色、及びB色のそれぞれの光情報を同時に読み取る。例えば、自動給紙モードの際、原稿Tがローラー143によりU字上に反転される場合、イメージセンサー128は、原稿Tの表面を読み取り、画像読取信号Soutを出力する。
より具体的には、イメージセンサー128は、入射光を光電変換するものであり、制御部41を介して画像処理部43が接続されたものである。イメージセンサー128により光電変換されたアナログの画像読取信号Soutは、画像処理部43において、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理、及び変倍処理等が実行される。この結果、画像読取信号Soutは、R色成分、G色成分、及びB色成分を含むデジタルの画像データとなる。画像処理部43は、3次元色情報変換テーブルにより、その画像データ、すなわち、RGBコードを、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、及びK(ブラック)色の画像データ、すなわち、Dy、Dm、Dc、Dkに変換し、変換後の画像データを、画像形成部60に含まれるLED書き込みユニット611Y,611M,611C,611Kへ転送する。
次に、画像形成部60の詳細について説明する。画像形成部60は、電子写真プロセス技術を利用したものであり、中間転写方式のカラー画像を形成する装置である。画像形成部60は、縦型タンデム方式が採用されている。
具体的には、画像形成部60は、画像処理部43から転送された画像データ、すなわち、Dy,Dm,Dc,Dkに基づいて、色画像を形成する。画像形成部60は、色ごとの画像形成ユニット601Y,601M,601C,601Kと、中間転写部620と、トナー像を定着させる定着部630とを備えている。
次に、画像形成ユニット601Yについて説明する。画像形成ユニット601Yは、Y(イエロー)色の画像を形成する。画像形成ユニット601Yは、感光ドラム613Y、帯電部614Y、LED書き込みユニット611Y、現像部612Y、及びクリーニング部616Yを備えている。
感光ドラム613Yは、Y色のトナー像を形成する。帯電部614Yは、感光ドラム613Yの周囲に配置され、コロナ放電により感光ドラム613Yの表面を一様に負極性に帯電させる。LED書き込みユニット611Yは、感光ドラム613Yに対してY色成分の画像に対応する光を照射する。現像部612Yは、感光ドラム613Yの表面にY色成分のトナーを付着させることにより、静電潜像を可視化してトナー像を形成する。クリーニング部616Yは、一次転写後に感光ドラム613Yの表面に残存する転写残トナーを除去する。
なお、画像形成ユニット601M,601C,601Kのそれぞれは、画像形成ユニット601Yと比べ、形成する画像の色が異なる以外は同様の構成及び機能であるため、その説明については省略する。
なお、画像形成ユニット601Y,601M,601C,601Kを総称する場合、画像形成ユニット601と称する。また、LED書き込みユニット611Y,611M,611C,611Kを総称する場合、LED書き込みユニット611と称する。また、現像部612Y,612M,612C,612Kを総称する場合、現像部612と称する。また、感光ドラム613Y,613M,613C,613Kを総称する場合、感光ドラム613と称する。また、帯電部614Y,614M,614C,614Kを総称する場合、帯電部614と称する。また、クリーニング部616A,616Y,616M,616C,616Kを総称する場合、クリーニング部616と称する。
次に、中間転写部620について説明する。中間転写部620は、中間転写ベルト621、一次転写ローラー622Y,622M,622C,622K、二次転写ローラー623、及びベルトクリーニング装置624等を備えている。
中間転写ベルト621は、無端状ベルトから構成され、複数の支持ローラーによりループ状に張架される。複数の支持ローラーのうち少なくとも1つのものは駆動ローラーで構成され、その他のものは従動ローラーで構成される。例えば、K成分用の一次転写ローラー622Kよりもベルト走行方向の下流側に配置される支持ローラーが駆動ローラーであることが好ましい。駆動ローラーが回転することにより、中間転写ベルト621は矢印A方向に一定速度で走行する。
一次転写ローラー622Y,622M,622C,622Kは、各色成分の感光ドラム613に対向して、中間転写ベルト621の内周面側に配置される。中間転写ベルト621を挟んで、一次転写ローラー622Y,622M,622C,622Kが感光ドラム613Y,613M,613C,613Kに圧接されることにより、感光ドラム613Y,613M,613C,613Kから中間転写ベルト621へトナー像を転写するための一次転写ニップが形成される。
なお、一次転写ローラー622Y,622M,622C,622Kを総称する場合、一次転写ローラー622と称する。
二次転写ローラー623は、複数の支持ローラーのうち1つのものに対向して、中間転写ベルト621の外周面側に配置される。中間転写ベルト621に対向して配置される支持ローラーは、バックアップローラーと呼ばれる。中間転写ベルト621を挟んで、二次転写ローラー623がバックアップローラーに圧接されることにより、中間転写ベルト621から記録紙Pへトナー像を転写するための二次転写ニップが形成される。
一次転写ニップを中間転写ベルト621が通過する際、感光ドラム613上のトナー像は、中間転写ベルト621に順次重ねて一次転写される。具体的には、一次転写ローラー622に一次転写バイアスを印加し、中間転写ベルト621の裏面側、すなわち、一次転写ローラー622と当接する側にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は中間転写ベルト621に静電的に転写される。
その後、記録紙Pが二次転写ニップを通過する際、中間転写ベルト621上のトナー像が記録紙Pに二次転写される。具体的には、二次転写ローラー623に二次転写バイアスを印加し、記録紙Pの裏面側、すなわち、二次転写ローラー623と当接する側にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は記録紙Pに静電的に転写される。トナー像が転写された記録紙Pは定着部630に向けて搬送される。
ベルトクリーニング装置624は、中間転写ベルト621の表面に摺接するベルトクリーニングブレード等を有する。ベルトクリーニング装置624は、二次転写後に中間転写ベルト621の表面に残留する転写残トナーを除去する。
なお、中間転写部620において、二次転写ローラー623に代えて、二次転写ローラー623を含む複数の支持ローラーに、不図示の二次転写ベルトがループ状に張架された構成、いわゆる、ベルト式の二次転写ユニットが採用されてもよい。
次に、定着部630について説明する。定着部630は、定着ローラー631、加圧ローラー632、及び加熱部633等を備え、画像形成部60で転写されたトナー像を記録紙Pに定着させる。具体的には、定着部630は、定着ローラー631と、加圧ローラー632とが互いに圧接されることにより定着ニップが形成される。定着部630は、加熱部633が定着ローラー631を加熱する。定着部630は、加圧ローラー632による加圧と、定着ローラー631が有する熱との作用を通じて、転写されたトナー像を記録紙Pに定着させる。定着部630により定着された記録紙Pは、画像が印刷される。画像が印刷された記録紙Pは、排紙ローラー304により機外へと排出され、例えば、排紙トレイ305に積載される。なお、画像が印刷された記録紙Pは、排紙トレイ305に積載させずに、不図示の他の機器に搬送されてもよい。
次に、給紙部20について説明する。給紙部20は、給紙カセット200及び送り出しローラー201等を備えている。給紙カセット200は、記録紙Pを収容する。送り出しローラー201は、給紙カセット200に収容された記録紙Pを取り込み、搬送部30に送り出す。
次に、搬送部30について説明する。搬送部30は、搬送経路300が構成され、搬送経路300に従い記録紙Pを搬送する。搬送経路300は、給紙ローラー302A、搬送ローラー302B,302C,302D、及びレジストローラー303等を備えている。また、搬送経路300は、レジストローラー303の上流側に、補正ローラー311,312が設けられている。補正ローラー311,312の上流側には、第2のセンサー73が設けられている。
搬送経路300は、給紙部20から給紙された記録紙Pを画像形成部60に搬送する。なお、記録紙Pの裏面にも画像形成が行われる場合、記録紙Pの表面に対する画像形成が行われた後、記録紙Pは、分岐部306により、循環通紙路307A、反転搬送路307B、及び再給紙搬送路307Cの順に搬送される。
次に、第2のセンサー73について図4を用いて説明する。図4は、搬送経路300を搬送される記録紙Pの状態の一例を示す図である。第2のセンサー73は、記録紙Pを検出する。具体的には、第2のセンサー73は、第1の記録紙検知部731Rと、第2の記録紙検知部731Lとを備えている。第1の記録紙検知部731Rは、記録紙Pの搬送方向の右側に配置されたものである。第2の記録紙検知部731Lは、記録紙Pの搬送方向の左側に配置されたものである。
第1の記録紙検知部731Rは、例えば、反射型フォトセンサで構成される。第1の記録紙検知部731Rは、記録紙Pが検知されると出力信号が立ち上がり、記録紙Pが検知されなくなると出力信号が立ち下がり、その結果が制御部41に送信される。つまり、記録紙Pが第1の記録紙検知部731Rを通過している期間において、出力信号は一定値を維持する。なお、第2の記録紙検知部731Lは、第1の記録紙検知部731Rと同様の構成及び機能であるため、その説明については省略する。
次に、記録紙Pの傾き量について図5を用いて説明する。図5は、第1の記録紙検知部731Rの検知結果及び第2の記録紙検知部731Lの検知結果のそれぞれの一例を示す図である。記録紙Pが搬送される際、記録紙Pに傾きが生じている場合、第1の記録紙検知部731Rと、第2の記録紙検知部731Lとにおいて、出力信号の立ち上がりタイミングにずれが生じる。このずれは、図5に示すように、記録紙Pの傾き量に相当するものである。そこで、制御部41は、第1の記録紙検知部731Rの検知結果と、第2の記録紙検知部731Lの検知結果とに基づいて、記録紙Pの傾き量を求める。制御部41は、求めた記録紙Pの傾き量を画像処理部43に送信する。画像処理部43は、詳細については後述するが、上記で説明した原稿Tの傾き量と、記録紙Pの傾き量とに基づいて補正処理を行い、補正した画像を出力する。
次に、図4に戻り、記録紙Pの傾きを補正する制御について説明する。補正ローラー311,312は、第2のセンサー73の下流側に設けられ、記録紙Pの傾きを補正する。補正ローラー311は、記録紙Pを上から押圧しつつ、回転動作により下流側に記録紙Pを搬送する。補正ローラー312は、記録紙Pを下から押圧しつつ、回転動作により下流側に記録紙Pを搬送する。
補正ローラー311は、補正ローラー311Rと、補正ローラー311Lとを備えている。補正ローラー311Rは、第1の記録紙検知部731Rの下流側に設けられている。補正ローラー311Lは、第2の記録紙検知部731Lの下流側に設けられている。
補正ローラー312は、補正ローラー312Rと、補正ローラー312Lとを備えている。補正ローラー312Rは、第1の記録紙検知部731Rの下流側に設けられている。補正ローラー312Lは、第2の記録紙検知部731Lの下流側に設けられている。
補正ローラー311R,311L,312R,312Lのそれぞれの回転速度に応じて、記録紙Pの向きは補正される。よって、補正ローラー311R,311L,312R,312Lのそれぞれの回転速度が制御されることにより、記録紙Pの傾きは補正される。
次に、制御系について図6、7を用いて説明する。図6は、画像形成装置1の機能構成の一例を示すブロック図である。図6に示すように、画像形成装置1は、制御部41を介して各種処理が実行される。例えば、画像読取部12から出力される画像読取信号Soutは、制御部41を介して画像メモリ42又は画像処理部43に送信される。画像メモリ42は、例えば、ハードディスク等からなる。また、制御部41は、アクチュエーター44に制御指令を送信することにより、アクチュエーター44が補正ローラー311,312の回転速度を制御する。これにより、補正ローラー311,312の駆動は制御される。
制御部41は、具体的には、不図示のCPU、ROM、RAM、及びI/Oインターフェースを主体として構成されるものであり、CPUがROM又は不図示の記憶部から処理内容に応じた各種プログラムを読み出し、RAMに展開し、展開した各種プログラムと協働することにより、画像形成装置1の各部の動作を制御する。
つまり、制御部41は、画像形成装置1の動作を制御するものであり、不図示のCPU、ROM、RAM、及びI/Oインターフェースを主体に構成されたマイクロコンピュータにより実現し得るものである。制御部41が所定の制御プログラムを実行することにより、各種機能は実現される。
例えば、制御部41は、第1の原稿検知部711Rの検知結果と、第2の原稿検知部711Lの検知結果とに基づいて、原稿Tの傾き量を求める。また、制御部41は、第1の記録紙検知部731Rの検知結果と、第2の記録紙検知部731Lの検知結果とに基づいて、記録紙Pの傾き量を求める。
図7は、画像処理部43の機能構成の一例を示すブロック図である。画像処理部43は、不図示のCPU、ROM、RAM、及びI/Oインターフェースを主体として構成されるものであり、CPUがROM又は不図示の記憶部から処理内容に応じた各種プログラムを読み出し、RAMに展開し、展開した各種プログラムと協働することにより、画像処理部43の各種機能が実現される。例えば、RAMには、ライン単位、かつ、画素単位で、画像データ、すなわち、Dy,Dm,Dc,Dkを供給するための作業領域が割り当てられ、画像処理されたデータが、画像形成部60に供給される前に、一時的に格納される。
つまり、画像処理部43は、所定の制御プログラムを実行することにより、第1の基準設定部431、粗調補正部432、第2の基準設定部433、解像度変換部434、及び微調補正部436を含む各種機能が実現される。なお、画像処理部43は、DSP(Digital Signal Processor)を主体として構成されるものであってもよい。この場合、DSPに含まれるRAMには、上記で説明したRAMと同様に、ライン単位、かつ、画素単位で、画像データ、すなわち、Dy,Dm,Dc,Dkを供給するための作業領域が割り当てられ、画像処理されたデータが、画像形成部60に供給される前に、一時的に格納される。
画像処理部43は、第1のセンサー71の検出結果と、第2のセンサー73の検出結果とに基づいて、画像を補正する。また、画像処理部43で補正された画像は、画像形成部60により記録紙Pに形成される。
第1の基準設定部431は、第1のセンサー71で検出された原稿Tの傾きを第1の基準位置に設定する。例えば、原稿Tが、原稿Tの搬送方向に対し、角度αのずれが生じている場合、第1の基準設定部431は、角度αのずれが生じた位置を第1の基準位置に設定する。
粗調補正部432は、第1の基準設定部431で設定された第1の基準位置に基づいて、第2のセンサー73で検出された記録紙Pの傾きを補正させる。粗調補正部432は、補正ローラー311,312の回転速度に基づいて定まる第1の分解能に従い、記録紙Pの傾きを補正ローラー311,312に補正させる。粗調補正部432は、原稿Tの傾き量と、記録紙Pの傾き量とに基づいて、記録紙Pを第1の基準位置まで回転させる。
第2の基準設定部433は、粗調補正部432に補正させられた記録紙Pの傾きを第2の基準位置に設定する。例えば、記録紙Pが、記録紙Pの搬送方向に対し、角度βのずれが生じている場合、第2の基準設定部433は、角度βのずれが生じた位置を第2の基準位置に設定する。
解像度変換部434は、画像読取部12で読み取られたときの第1の解像度よりも高い第2の解像度に画像の解像度を変換する。ここで、解像度変換について図8〜9を用いて説明する。図8は、解像度を読み取り時よりも高い解像度に変換する前の状態を示す図である。図8に示すように、画像読取部12で読み取られた原稿Tの画像は、例えば、600dpiの解像度となっている。この画像は、画像読取部12で読み取られた後、画像メモリ42を経由して、画像処理部43に入力されたものである。
図9は、解像度を読取り時のまま画像の傾きが補正された状態を示す図である。図9に示すように、第1の解像度が、例えば、600dpiの状態で画像の傾きが補正されると、がたつき、すなわち、変化点が目立つ画像となる。
図10は、解像度を読取り時よりも高い解像度に変換して画像の傾きが補正された状態を示す図である。図10に示すように、第1の解像度をより高い第2の解像度に変換すると、がたつきは目立たなくなる。図10においては、原稿Tの画像は、例えば、1200dpiの解像度となっている。
微調補正部436は、第1の基準位置と、第2の基準位置とに基づいて、画像の傾きを補正する。具体的には、微調補正部436は、第1の基準位置と、第2の基準位置とから定まる画像の補正量に応じて、画像の傾きを補正する。より具体的には、微調補正部436は、画像の傾きを補正する際、第1の基準位置から求めた画像の第1の傾き量Sと、第2の基準位置から求めた第2の傾き量Qとから定まる画像の補正量に基づいて、解像度変換部434で第2の解像度に変換された画像を回転する。
なお、画像は、画素の集合から構成されるため、微調補正部436は、画素に基づいて定まる第2の分解能に従い、画像の傾きを補正する。具体的には、微調補正部436は、画像を回転する際、画素の集合体のうち、画素の位置をライン単位でシフトする。
次に、画像の回転処理の詳細について図11〜13を用いて説明する。図11は、画像の位置がライン単位でシフトされる一連の状態を模式的に示す図である。図12は、記録紙Pと、原稿Tとが同一方向に回転した場合について説明する図である。図13は、記録紙Pと、原稿Tとが異なる方向に回転した場合について説明する図である。
図11に示される画像の第1の傾き量Sは、図12,13に示される原稿Tに対応する画像の形成可能範囲の傾きに基づいて求まるものである。図11に示される画像の第2の傾き量Qは、図12,13に示される記録紙Pに対応する画像の形成可能範囲の傾きに基づいて求まるものである。
具体的には、図12,13に示すように、原稿T又は記録紙Pの傾きは、原稿T又は記録紙Pに対応する画像の形成可能範囲の傾きに対応する。原稿T又は記録紙Pに対応する画像の形成可能範囲の傾きは、画像の傾きに対応する。
しかし、1頁分の画像の傾きをそのまま補正処理すれば、処理に必要なメモリ空間は増大する。そこで、図11に示すように、まず、読み取られた原稿Tにおける画像の傾きを求める。これは、原稿Tの傾き量に相当し、画像の第1の傾き量Sに対応する。次に、画像形成部60における画像の傾きを求める。これは、記録紙Pの傾き量に相当し、画像の第2の傾き量Qに対応する。次に、画像の第1の傾き量Sと、画像の第2の傾き量Qとの合計を求める。この求めた合計が、必要な画像の補正量に相当する。
また、画像を補正する際、図11に示すように、ラインメモリの画素位置のシフトにより、画像を補正する。さらに、画素のシフト位置が目立たないように、シフト位置周辺の画素濃度を平均化処理する。なお、1頁内に画像の傾き量を変更する場合、色ごとに切り替えて補正する。つまり、微調補正部436は、画像に含まれる色ごとに、画像の傾きを補正する。よって、微調補正部436は、上記で説明した処理を、色ごとに実行する。
次に、図12を用いて画像の回転処理について具体的に説明する。記録紙Pの搬送に起因する傾き量の補正処理は、補正ローラー311,312の回転速度を可変する制御で実現される。これを粗調補正とする。粗調補正は、例えば、±0.1mmステップで補正処理を行うため、第1の分解能は、0.1mm単位となる。一方、0.1mm未満の補正、すなわち、画素単位の補正処理は、画像処理による傾き補正で実現される。これを微調補正とする。微調補正は、例えば、1200dpiの画素単位の微細な補正を行うため、第2の分解能は、pixel単位となる。
このように、画像形成装置1は、粗調補正と、微調補正とを組み合わせた補正処理を行い、記録紙Pに画像を転写することにより、画像を記録紙Pに定着させるため、原稿Tの読み取り時の傾きを補正した画像を記録紙Pに印刷することができる。
具体的には、このような組み合わせ制御は、原稿Tの読み取りの際に生じた傾きを基準とする。粗調補正においては、記録紙Pを原稿Tの傾き方向に回転させ、記録紙Pと、原稿Tとを同一傾き方向に合わせる。さらに、微調補正においては、原稿Tに印刷された画像の傾きを、記録紙Pの搬送に起因する傾きを補正後の傾きに合わせるように回転補正を行う。この結果、記録紙Pと、原稿Tに印刷された画像との位置が一致した状態で、記録紙Pに画像を印刷することができる。
より具体的には、記録紙Pの補正量は、(Nm−Mm)(×0.1mm)である。一方、画像の回転補正に必要な補正量は、(Np−Mp)(×pixel)であって、微調な補正で済むため、画像処理に必要なメモリ空間は、画像1頁分の画像データを補正する処理と比べ、大幅に低減されている。
次に、図13を用いて画像の回転処理について具体的に説明する。図13においては、原稿Tの読み取りの際に生じた傾きを基準とする。粗調補正においては、記録紙Pを原稿Tの傾き方向へ回転させ、記録紙Pと、原稿Tとを同一傾き方向に合わせる。さらに、微調補正においては、原稿Tに印刷された画像の傾きを、記録紙Pの搬送に起因する傾きを補正後の傾きに合わせるように回転補正を行う。この結果、記録紙Pと、原稿Tに印刷された画像との位置が一致した状態で、記録紙Pに画像を印刷することができる。
より具体的には、記録紙Pの補正量は、(−Nm−Mm)(×0.1mm)である。一方、画像の回転補正に必要な補正量は、(Np−Mp)(×pixel)であって、微調な補正で済むため、画像処理に必要なメモリ空間は、画像1頁分の画像データを補正する処理と比べ、大幅に低減されている。
このようにして、画像形成部60は、粗調補正部432に補正させられた記録紙Pに、微調補正部436で補正された画像を形成する。この結果、画像形成装置1は、記録紙Pに画像を印刷する。
次に、上記で説明した一連の処理について説明する。図14は、画像補正処理、記録紙補正処理、及び画像印刷処理を説明するフローチャートである。
(画像補正処理)
ステップS11において、画像処理部43は、原稿Tが検知されたか否かを判定する。ここでの検知は、第1のセンサー71による検知である。制御部41において原稿Tが検知された場合、ステップS12に進む。一方、制御部41において原稿Tが検知されない場合、そのまま待機する。ステップS12において、画像処理部43は、制御部41により求められた原稿Tの傾き量を取得する。原稿Tの傾き量は、第1のセンサー71の検知結果に基づいて求まるものである。
具体的には、第1の原稿検知部711Rの出力信号の立ち上がりタイミングと、第2の原稿検知部711Lの出力信号の立ち上がりタイミングとの差分に基づいて、原稿Tの傾き量が求まり、それを回転速度による制御量に変換すればよい。例えば、原稿Tが左回りに回転した場合、原稿Tの傾き量は(−Nm)(×0.1mm)となる。また、例えば、原稿Tが右回りに回転した場合、原稿Tの傾き量は(+Nm)(×0.1mm)となる。
ステップS13において、画像処理部43は、画像の傾き量を求める。ここでの画像の傾き量は、原稿Tの傾き量に基づいて求まるものであり、それを画素単位に変換すればよい。例えば、原稿Tの傾き量が(−Nm)(×0.1mm)であれば、画素の傾き量は(−Np)(×pixel)となる。また、例えば、原稿Tの傾き量が(+Nm)(×0.1mm)であれば、画素の傾き量は(+Np)(×pixel)となる。
ステップS14において、画像処理部43は、画像の補正量を求める。画像の補正量は、補正後の記録紙Pの傾きを基準として定まるものである。例えば、補正後の記録紙Pの傾き量が、(−Mm)(×0.1mm)であれば、それに対応した画像の傾き量は(−Mp)(×pixel)となる。よって、画像の傾き量が(−Np)(×pixel)の場合、必要な画像の補正量は、(+Np−Mp)(×pixel)となる。また、画像の傾き量が(+Np)(×pixel)の場合、必要な画像の補正量は、(−Np−Mp)(×pixel)となる。
ステップS15において、画像処理部43は、画像の傾きを補正する。補正後の画像の傾き量は、上記の説明から、(−Mp)(×pixel)となる。
(記録紙補正処理)
ステップS31において、制御部41は、記録紙Pを検知したか否かを判定する。ここでの検知は、第2のセンサー73による検知である。記録紙Pを検知した場合、ステップS32に進む。一方、記録紙Pを検知しない場合、そのまま待機する。ステップS32において、制御部41は、記録紙Pの傾き量を求める。記録紙Pの傾き量は、第2のセンサー73の検知結果に基づいて求まるものである。
具体的には、第1の記録紙検知部731Rの出力信号の立ち上がりタイミングと、第2の記録紙検知部731Lの出力信号の立ち上がりタイミングとの差分に基づいて、記録紙Pの傾き量が求まり、それを回転速度による制御量に変換すればよい。例えば、記録紙Pが左回りに回転した場合、記録紙Pの傾き量は(−Nm)(×0.1mm)となる。また、例えば、記録紙Pが右回りに回転した場合、記録紙Pの傾き量は(+Nm)(×0.1mm)となる。
ステップS33において、制御部41は、記録紙Pの補正量を求める。記録紙Pの補正量は、原稿Tの傾きを基準として定まるものである。例えば、原稿Tの傾き量が(−Mm)(×0.1mm)であり、記録紙Pの傾き量が(−Nm)(×0.1mm)であれば、記録紙Pの補正量は、(Nm−Mm)(×0.1mm)となる。また、例えば、原稿Tの傾き量が(−Mm)(×0.1mm)であり、記録紙Pの傾き量が(+Nm)(×0.1mm)であれば、記録紙Pの補正量は、(−Nm−Mm)(×0.1mm)となる。
ステップS34において、制御部41は、記録紙Pの傾きを補正する。補正後の記録紙Pの傾き量は、上記の説明から、(−Mm)(×0.1mm)となる。
(画像印刷処理)
ステップS51において、画像形成部60は、画像の傾き及び記録紙Pの傾きが補正されたか否かを判定する。画像処理部43及び制御部41において、画像の傾き及び記録紙Pの傾きが補正された場合、ステップS52に進む。一方、画像処理部43及び制御部41において、画像の傾き及び記録紙Pの傾きが補正されていない場合、そのまま待機する。
ステップS52において、画像形成部60は、中間転写部620により、画像を記録紙Pに転写させる。ステップS53において、画像形成部60は、定着部630により、画像を記録紙Pに定着させる。ステップS54において、画像形成部60は、画像を印刷する。
このように、画像形成装置1は、原稿Tの読み取り時の原稿Tの傾きを検出し、その検出量に応じて、補正した画像を出力する。このとき、画像形成装置1は、読み取った画像をより高い解像度に変換してから、画像の傾きを補正する。これにより、補正に起因するがたつきが生じない画像を出力することができる。なお、補正精度は、原稿Tに印刷された画像の傾きの補正が画素単位であるが、記録紙Pの搬送に起因する傾きの補正が0.1mm単位である。よって、記録紙Pに印刷した画像の位置精度は0.1mmとなる。
以上、画像形成装置1は、第1のセンサー71で検出された原稿Tの傾きを第1の基準位置に設定する。画像形成装置1は、第1の基準位置に基づいて、第2のセンサー73で検出された記録紙Pの傾きを補正する。これにより、画像形成装置1は、記録紙Pの向きを、原稿Tの傾きに合わせることができる。
また、画像形成装置1は、第2のセンサー73で検出された記録紙Pの傾きを第2の基準位置に設定する。画像形成装置1は、第1の基準位置と、第2の基準位置とに基づいて、画像の傾きを補正する。これにより、画像形成装置1は、画像の向きを、原稿T及び記録紙Pのそれぞれの傾きを考慮した合計の傾きに合わせて補正することができる。
よって、画像形成装置1は、原稿Tの傾きに合わせた記録紙Pに、原稿T及び記録紙Pのそれぞれの傾きを考慮した合計の傾きに合わせた画像を形成することができる。
具体的には、画像の傾きは、画像データ全体を解析することなく、第1のセンサー71及び第2のセンサー73のそれぞれの検出結果に基づいて求まるものであるため、画像データ全体を解析する場合に比べ、時間計算量及び空間計算量が桁違いに低減する。これにより、画像形成装置1は、全体的な計算量を大幅に削減することができるため、リアルタイム性を担保することができる。
また、画像の傾きを補正する際、画像形成装置1を主体的に制御する制御部41は補正処理をせず、画像処理部43が補正処理をするため、制御部41に処理が集中することがない。これにより、画像形成装置1は、記録紙Pに画像を形成する際、生産性を低下させることがない。
換言すれば、画像形成装置1は、読み取られた画像データを解析することなく、原稿T及び記録紙Pのそれぞれの傾きに基づいて画像の傾きを補正するため、生産性を低下させずにリアルタイム性を担保しつつ、記録紙Pに画像を形成することができる。
また、画像形成装置1は、補正ローラー311,312の回転速度に基づいて、記録紙Pの傾きを補正する。よって、記録紙Pの位置は、補正ローラー311,312の回転速度の制御量に依存した第1の分解能に従い補正される。これにより、画像形成装置1は、ハードウェアの制御量に応じて、記録紙Pの位置を補正することができる。
また、画像形成装置1は、画素に基づいて、画像の傾きを補正する。よって、画像の位置は、画素の制御量に依存した第2の分解能に従い補正される。これにより、画像形成装置1は、ソフトウェアの制御量に応じて、画像の位置を補正することができる。
また、画像形成装置1は、第1の基準位置と、第2の基準位置とから画像の補正量を求める。画像形成装置1は、画像の補正量に応じて、画像の傾きを補正する。よって、画像の補正量は、読み取られた画像データを解析せずに求まるものである。したがって、画像形成装置1は、リアルタイム性を担保することができる。
また、画像形成装置1は、画像の傾きを色ごとに補正する。よって、画像形成装置1は、メモリ空間上の色の配置構成に伴う空間的局所性を活用することにより、データ転送の冗長性及びオーバーヘッドを低減することができる。すなわち、同一の色データは、メモリ空間上において近接した場所に配置される傾向にあり、異なる色データは、メモリ空間上において近接しない場所に配置される傾向にあるため、異なる色データを次々に処理するよりも、同一の色データを処理した方が、データアクセスに要する負荷が低減する。したがって、画像形成装置1は、色に関するデータの転送効率を向上させることができる。これにより、画像形成装置1は、原稿Tに印刷された画像の読み込みから記録紙Pへの印刷に至るまでの一連の処理をリアルタイムで行うことができる。
画像形成装置1は、第1の原稿検知部711Rと、第2の原稿検知部711Lとに基づいて、原稿Tの傾き量を求める。第1の原稿検知部711Rは、原稿Tの搬送方向の右側に配置されたものである。第2の原稿検知部711Lは、原稿Tの搬送方向の左側に配置されたものである。よって、画像形成装置1は、原稿Tの右側と、原稿Tの左側とにおけるずれを求めることができる。これにより、画像形成装置1は、原稿Tの搬送に伴うずれを正確に求めることができる。
画像形成装置1は、第1の記録紙検知部731Rと、第2の記録紙検知部731Lとに基づいて、記録紙Pの傾き量を求める。第1の記録紙検知部731Rは、記録紙Pの搬送方向の右側に配置されたものである。第2の記録紙検知部731Lは、記録紙Pの搬送方向の左側に配置されたものである。よって、画像形成装置1は、記録紙Pの右側と、記録紙Pの左側とにおけるずれを求めることができる。これにより、画像形成装置1は、記録紙Pの搬送に伴うずれを正確に求めることができる。
画像形成装置1は、第1の基準位置まで記録紙Pを回転させる。これにより、記録紙Pの搬送に伴いずれが生じたとしても、記録紙Pを原稿Tの傾きに合わせることができる。よって、画像形成装置1は、画像を形成する際、記録紙Pの位置を補償することができる。
画像形成装置1は、画像を回転する際、画像の読み取りのときよりも高い解像度に画像の解像度を変換する。これにより、画像形成装置1は、画像の傾きを補正する際に生じる線画のがたつきを低減させる。よって、画像形成装置1は、画像を回転させる場合であっても、画像品質の劣化度合いを低減させることができる。
さらに、画像形成装置1は、第1の基準位置から第1の傾き量Sを求める。画像形成装置1は、第2の基準位置から第2の傾き量Qを求める。画像形成装置1は、第1の傾き量Sと、第2の傾き量Qとから合計傾き量を求めることにより、画像の補正量を求める。画像形成装置1は、画像の補正量に基づいて画像を回転する。
ここで、画像の補正量は、原稿Tと、記録紙Pとの相対的なずれに応じたものである。また、その画像は分解能が高いものとなっている。よって、読み取り時の画像を高解像度化したことにより、補正量を維持するために画像メモリ42を占有する割合が大きくなるものの、補正に必要なメモリ空間は小さくなる。したがって、画像形成装置1は、画像を回転処理する際、データ転送量を削減することができる。これにより、画像形成装置1は、画像回転処理の効率を向上させることができる。
画像形成装置1は、ライン単位で画像の位置をシフトすることにより、画像を回転する。これにより、画像形成装置1は、画像を回転する際、1画面分のメモリ空間を必要とせず、ライン単位における処理に要するメモリ空間を占有できればよい。よって、画像形成装置1は、原稿Tを読み取りながら画像の傾き補正を実行できる。これにより、画像形成装置1は、リアルタイムの傾き補正処理を実行することができる。
画像の第1の傾き量Sは、原稿Tに対応する画像の形成可能範囲に基づいて求まるものである。よって、画像形成装置1は、第1の原稿検知部711R及び第2の原稿検知部711Lで原稿Tの傾きを検知することにより、画像の第1の傾き量Sを求めることができる。
同様に、画像の第2の傾き量Qは、記録紙Pに対応する画像の形成可能範囲に基づいて求まるものである。よって、画像形成装置1は、第1の記録紙検知部731R及び第2の記録紙検知部731Lで記録紙Pの傾きを検知することにより、画像の第2の傾き量Qを求めることができる。
したがって、画像形成装置1は、読み取った画像データを解析することなく、画像の第1の傾き量Sと、画像の第2の傾き量Qとを求めることができる。これにより、画像形成装置1は、リアルタイムで画像の傾き補正量を求めることができる。
このようにして、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、画像が印刷された原稿Tを検出する第1のセンサー71と、記録紙Pを検出する第2のセンサー73と、第1のセンサー71の検出結果と、第2のセンサー73の検出結果とに基づいて、画像を補正する画像処理部43と、画像処理部43で補正された画像を記録紙Pに形成する画像形成部60とを備え、画像処理部43は、第1のセンサー71で検出された原稿Tの傾きを第1の基準位置に設定する第1の基準設定部431と、第1の基準設定部431で設定された第1の基準位置に基づいて、第2のセンサー73で検出された記録紙Pの傾きを補正させる粗調補正部432と、粗調補正部432に補正させられた記録紙Pの傾きを第2の基準位置に設定する第2の基準設定部433と、第1の基準位置と、第2の基準位置とに基づいて、画像の傾きを補正する微調補正部436とを備え、画像形成部60は、粗調補正部432に補正されられた記録紙Pに、微調補正部436で補正された画像を形成するものである。
これにより、画像形成装置1は、生産性を低下させずにリアルタイム性を担保しつつ、記録紙Pに画像を形成することができる。
また、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、記録紙Pの傾きを補正する補正ローラー311,312をさらに備え、粗調補正部432は、補正ローラー311,312の回転速度に基づいて定まる第1の分解能に従い、記録紙Pの傾きを補正ローラー311,312に補正させるものである。
これにより、画像形成装置1は、ハードウェアの制御量に応じて、記録紙Pの位置を補正することができる。
また、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、画像は、画素の集合体からなり、微調補正部436は、画素に基づいて定まる第2の分解能に従い、画像の傾きを補正するものである。
これにより、画像形成装置1は、ソフトウェアの制御量に応じて、画像の位置を補正することができる。
また、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、微調補正部436は、第1の基準位置と、第2の基準位置とから定まる画像の補正量に応じて、画像の傾きを補正するものである。
これにより、画像形成装置1は、リアルタイム性を担保することができる。
また、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、微調補正部436は、画像に含まれる色ごとに、画像の傾きを補正するものである。
これにより、画像形成装置1は、原稿Tに印刷された画像の読み込みから記録紙Pへの印刷に至るまでの一連の処理をリアルタイムで行うことができる。
また、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、第1のセンサー71及び第2のセンサー73のそれぞれの検出結果に基づいて、各種処理を行う制御部41をさらに備え、第1のセンサー71は、原稿Tの搬送方向の右側に配置された第1の原稿検知部711Rと、原稿Tの搬送方向の左側に配置された第2の原稿検知部711Lとを備え、制御部41は、第1の原稿検知部711Rの検知結果と、第2の原稿検知部711Lの検知結果とに基づいて、原稿Tの傾き量を求めるものである。
これにより、画像形成装置1は、原稿Tの搬送に伴うずれを正確に求めることができる。
また、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、第2のセンサー73は、記録紙Pの搬送方向の右側に配置された第1の記録紙検知部731Rと、記録紙Pの搬送方向の左側に配置された第2の記録紙検知部731Lとを備え、制御部41は、第1の記録紙検知部731Rの検知結果と、第2の記録紙検知部731Lの検知結果とに基づいて、記録紙Pの傾き量を求めるものである。
これにより、画像形成装置1は、記録紙Pの搬送に伴うずれを正確に求めることができる。
また、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、粗調補正部432は、原稿Tの傾き量と、記録紙Pの傾き量とに基づいて、記録紙Pを第1の基準位置まで回転させるものである。
これにより、画像形成装置1は、画像を形成する際、記録紙Pの位置を補償することができる。
また、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、第1のセンサー71の下流側に設けられ、画像を読み取る画像読取部12をさらに備え、画像処理部43は、画像読取部12で読み取られたときの第1の解像度よりも高い第2の解像度に画像の解像度を変換する解像度変換部434をさらに備え、微調補正部436は、画像の傾きを補正する際、第1の基準位置から求めた画像の第1の傾き量Sと、第2の基準位置から求めた画像の第2の傾き量Qとから定まる画像の補正量に基づいて、解像度変換部434で第2の解像度に変換された画像を回転するものである。
これにより、画像形成装置1は、画像回転処理の効率を向上させることができる。
また、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、微調補正部436は、画像を回転する際、画素の集合体のうち、画素の位置をライン単位でシフトするものである。
これにより、画像形成装置1は、リアルタイムの傾き補正処理を実行することができる。
また、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、画像の第1の傾き量Sは、原稿Tに対応する画像の形成可能範囲の傾きに基づいて求まるものであり、画像の第2の傾き量Qは、記録紙Pに対応する画像の形成可能範囲の傾きに基づいて求まるものである。
これにより、画像形成装置1は、リアルタイムで画像の傾き補正量を求めることができる。
実施形態2.
実施形態2において、実施形態1と同一の構成については同一の符号を付記し、その説明については省略する。実施形態2においては、微調補正部436の機能構成の詳細について説明する。
図15は、実施形態2に係る微調補正部436の詳細な機能構成の一例を示すブロック図である。図15に示すように、微調補正部436は、逆補正部451、スクリーン処理部452、及び回転補正部453を備えている。逆補正部451は、画像の回転に伴うスクリーンドットのずれ量に基づいて、画素の集合を逆補正する。スクリーン処理部452は、逆補正部451で逆補正された画素の集合に基づいて階調生成処理を行う。回転補正部453は、スクリーン処理部452で階調生成処理された画素の集合を回転する。
図16は、実施形態2に係る回転補正部453の出力結果をスクリーンドット単位で模式的に示す図である。図16に示すように、逆補正しない場合、スクリーン処理部452によるスクリーンドットは、回転補正後にずれが生じる。一方、逆補正する場合、スクリーン処理部452によるスクリーンドットは、回転補正によるずれを考慮したものとなっているため、回転補正後にずれが生じない。
以上の説明から、画像形成装置1は、回転補正前に、画素の集合を逆補正することにより、回転補正後にずれを生じさせないスクリーンドットにすることができる。
よって、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、微調補正部436は、画像の回転に伴うスクリーンドットのずれ量に基づいて、画素の集合を逆補正する逆補正部451と、逆補正部451で逆補正された画素の集合に基づいて階調生成処理を行うスクリーン処理部452と、スクリーン処理部452で階調生成処理された画素の集合を回転する回転補正部453とを備えるものである。
これにより、画像形成装置1は、回転補正後にずれを生じさせないスクリーンドットを生成することができる。
実施形態3.
実施形態3において、実施形態1、2と同一の構成については同一の符号を付記し、その説明については省略する。実施形態3においては、実施形態2とは異なる微調補正部436の機能構成の詳細について説明する。
図17は、実施形態3に係る微調補正部436の詳細な機能構成の別の一例を示すブロック図である。微調補正部436は、回転補正部463及びスクリーン処理部462を備えている。回転補正部463は、画素の集合を回転する。スクリーン処理部462は、回転補正部463で回転させた画素の集合に基づいて階調生成処理を行う。
以上の説明から、画像形成装置1は、回転補正後にスクリーンドットを生成するため、ずれのないスクリーンドットにすることができる。
よって、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、微調補正部436は、画素の集合を回転する回転補正部463と、回転補正部463で回転させた画素の集合に基づいて階調生成処理を行うスクリーン処理部462とを備えるものである。
これにより、画像形成装置1は、ずれのないスクリーンドットを生成することができる。
以上、本発明に係る画像形成装置1を実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよい。
例えば、補正ローラー311,312を用いて記録紙Pの傾きを補正する一例について説明したが、これに限らず、レジストローラー303を用いて記録紙Pの傾きを補正するものであってもよい。要するに、記録紙Pが二次転写ローラー623に搬送される前に、搬送に伴う記録紙Pの傾きが補正されるものであればよい。
また、画像メモリ42は、ハードディスク等からなる一例について説明したが、これに限らず、画像メモリ42は、半導体メモリから構成されてもよい。
また、第2の解像度として1200dpiが設定された一例について説明したが、これに限らず、第2の解像度は2400dpiが設定されてもよい。要するに、第1の解像度と比べ、より高い解像度であればよい。
また、第1の原稿検知部711Rの出力信号の立ち上がりタイミングと、第2の原稿検知部711Lの出力信号の立ち上がりタイミングとの差分に基づいて、原稿Tの傾き量を求める一例について説明したが、これに限らず、第1の原稿検知部711Rの出力信号の立ち下がりタイミングと、第2の原稿検知部711Lの出力信号の立ち下がりタイミングとの差分に基づいて、原稿Tの傾き量を求めてもよい。第1の記録紙検知部731R及び第2の記録紙検知部731Lについても同様である。
また、画像読取信号Soutが、R色、G色、及びB色成分を含むデジタルの画像データ(RGBコード)としてRGB表色系で定まる一例について説明したが、これに限らず、L*a*b*表色系等のような異なる表色系で定まるものであってもよい。
1 画像形成装置
11 画像形成装置本体
12 画像読取部
121 第1のプラテンガラス
122 第2のプラテンガラス
123 光源
124〜126 ミラー
127 結像光学部
128 イメージセンサー
14 自動原稿送り装置
141 原稿載置部
142a,142b,143,144 ローラー
145 反転部
146 排紙皿
20 給紙部
200 給紙カセット
201 送り出しローラー
30 搬送部
300 搬送経路
302A 給紙ローラー
302B,302C,302D 搬送ローラー
303 レジストローラー
304 排紙ローラー
305 排紙トレイ
306 分岐部
307A 循環通紙路
307B 反転搬送路
307C 再給紙搬送路
311,311R,311L,312,312R,312L 補正ローラー
41 制御部
42 画像メモリ
43 画像処理部
431 第1の基準設定部
432 粗調補正部
433 第2の基準設定部
434 解像度変換部
436 微調補正部
44 アクチュエーター
451 逆補正部
452、462 スクリーン処理部
453、463 回転補正部
60 画像形成部
601,601Y,601M,601C,601K 画像形成ユニット
611,611Y,611M,611C,611K LED書き込みユニット
612,612Y,612M,612C,612K 現像部
613,613Y,613M,613C,613K 感光ドラム
614,614Y,614M,614C,614K 帯電部
616,616Y,616M,616C,616K クリーニング部
620 中間転写部
621 中間転写ベルト
622,622Y,622M,622C,622K 一次転写ローラー
623 二次転写ローラー
624 ベルトクリーニング装置
630 定着部
631 定着ローラー
632 加圧ローラー
633 加熱部
71 第1のセンサー
711R 第1の原稿検知部
711L 第2の原稿検知部
73 第2のセンサー
731R 第1の記録紙検知部
731L 第2の記録紙検知部

Claims (13)

  1. 画像が印刷された原稿を検出する第1のセンサーと、
    記録紙を検出する第2のセンサーと、
    前記第1のセンサーの検出結果と、前記第2のセンサーの検出結果とに基づいて、前記画像を補正する画像処理部と、
    前記画像処理部で補正された前記画像を前記記録紙に形成する画像形成部と
    を備え、
    前記画像処理部は、
    前記第1のセンサーで検出された前記原稿の傾きを第1の基準位置に設定する第1の基準設定部と、
    前記第1の基準設定部で設定された前記第1の基準位置に基づいて、前記第2のセンサーで検出された前記記録紙の傾きを補正させる粗調補正部と、
    前記粗調補正部に補正させられた前記記録紙の傾きを第2の基準位置に設定する第2の基準設定部と、
    前記第1の基準位置と、前記第2の基準位置とに基づいて、前記画像の傾きを補正する微調補正部と
    を備え、
    前記画像形成部は、前記粗調補正部に補正されられた前記記録紙に、前記微調補正部で補正された前記画像を形成する
    画像形成装置。
  2. 前記記録紙の傾きを補正する補正ローラー
    をさらに備え、
    前記粗調補正部は、前記補正ローラーの回転速度に基づいて定まる第1の分解能に従い、前記記録紙の傾きを前記補正ローラーに補正させる
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記画像は、画素の集合体からなり、
    前記微調補正部は、前記画素に基づいて定まる第2の分解能に従い、前記画像の傾きを補正する
    請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記微調補正部は、前記第1の基準位置と、前記第2の基準位置とから定まる前記画像の補正量に応じて、前記画像の傾きを補正する
    請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記微調補正部は、前記画像に含まれる色ごとに、前記画像の傾きを補正する
    請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記第1のセンサー及び前記第2のセンサーのそれぞれの検出結果に基づいて、各種処理を行う制御部
    をさらに備え、
    前記第1のセンサーは、
    前記原稿の搬送方向の右側に配置された第1の原稿検知部と、
    前記原稿の搬送方向の左側に配置された第2の原稿検知部と
    を備え、
    前記制御部は、前記第1の原稿検知部の検知結果と、前記第2の原稿検知部の検知結果とに基づいて、前記原稿の傾き量を求める
    請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記第2のセンサーは、
    前記記録紙の搬送方向の右側に配置された第1の記録紙検知部と、
    前記記録紙の搬送方向の左側に配置された第2の記録紙検知部と
    を備え、
    前記制御部は、前記第1の記録紙検知部の検知結果と、前記第2の記録紙検知部の検知結果とに基づいて、前記記録紙の傾き量を求める
    請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記粗調補正部は、前記原稿の傾き量と、前記記録紙の傾き量とに基づいて、前記記録紙を前記第1の基準位置まで回転させる
    請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記第1のセンサーの下流側に設けられ、前記画像を読み取る画像読取部
    をさらに備え、
    前記画像処理部は、
    前記画像読取部で読み取られたときの第1の解像度よりも高い第2の解像度に前記画像の解像度を変換する解像度変換部
    をさらに備え、
    前記微調補正部は、前記画像の傾きを補正する際、前記第1の基準位置から求めた前記画像の第1の傾き量と、前記第2の基準位置から求めた前記画像の第2の傾き量とから定まる前記画像の補正量に基づいて、前記解像度変換部で前記第2の解像度に変換された前記画像を回転する
    請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記微調補正部は、前記画像を回転する際、前記画素の集合体のうち、前記画素の位置をライン単位でシフトする
    請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記画像の第1の傾き量は、前記原稿に対応する前記画像の形成可能範囲の傾きに基づいて求まるものであり、
    前記画像の第2の傾き量は、前記記録紙に対応する前記画像の形成可能範囲の傾きに基づいて求まるものである
    請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 前記微調補正部は、
    前記画像の回転に伴うスクリーンドットのずれ量に基づいて、前記画素の集合を逆補正する逆補正部と、
    前記逆補正部で逆補正された前記画素の集合に基づいて階調生成処理を行うスクリーン処理部と、
    前記スクリーン処理部で階調生成処理された前記画素の集合を回転する回転補正部と
    を備える
    請求項9〜11の何れか一項に記載の画像形成装置。
  13. 前記微調補正部は、
    前記画素の集合を回転する回転補正部と、
    前記回転補正部で回転させた前記画素の集合に基づいて階調生成処理を行うスクリーン処理部と
    を備える
    請求項9〜11の何れか一項に記載の画像形成装置。
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