JPH1124357A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH1124357A
JPH1124357A JP9181108A JP18110897A JPH1124357A JP H1124357 A JPH1124357 A JP H1124357A JP 9181108 A JP9181108 A JP 9181108A JP 18110897 A JP18110897 A JP 18110897A JP H1124357 A JPH1124357 A JP H1124357A
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JP
Japan
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belt
drive belt
image forming
forming apparatus
pulleys
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JP9181108A
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English (en)
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Masanori Murakami
正典 村上
Nozomi Kondo
望 近藤
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 噛み合い振動のない摩擦駆動でありながら、
搬送ベルトの伸びをなくし、それでいて感光体ドラムを
確実に駆動できる画像形成装置を提供する。 【解決手段】 搬送ベルト21と分離された感光体ドラ
ム駆動専用の駆動ベルト81を備え、感光体ドラム41
C〜41Kに同軸上に取着されたプーリ42C〜42K
と駆動ベルト81との摩擦力で感光体ドラム41C〜4
1Kを回転駆動するようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー複写機やプ
リンタなどの画像形成装置に関し、特にタンデム型画像
形成装置における感光体ドラムの駆動技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カラーコピーの要求に応えるた
め、種々の形式のカラー複写機が開発されているが、そ
の中の一つに、搬送ベルト上に複数の感光体ドラムを列
設し、比較的高速にカラーコピーを行うことができるタ
ンデム式の複写機がある。このようなタンデム式の複写
機の従来例として図16に示すものがあり、実開昭62
−104154号公報に開示されている。
【0003】同図に示すように、この複写機100は、
搬送ベルト101の一端部に固着されるタイミングベル
ト102と、感光体ドラム104C〜104Kの一端部
に軸着され、タイミングベルト102と噛合するギア1
05C〜105Kとを備えている。
【0004】駆動モータ106からギア107,108
を介して感光体ドラム104Kを回転駆動すると、ギア
105Kに噛合するタイミングベルト102が周回駆動
され、搬送ベルト101がタイミングベルト102に従
動して周回駆動され、その一方、タイミングベルト10
2に噛合するギア105C〜105Yにより感光体ドラ
ム104C〜104Yが従動して搬送ベルト101と同
じ周速度で回転駆動される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の複写機では、タイミングベルト102とギア1
05C〜105Kとの噛合構造で各感光体ドラム104
C〜104Yを駆動するため、噛み合い振動が発生し、
画像品質の劣化を避けることができない。したがって、
摩擦力で各感光体ドラムを駆動させるのが好ましい。
【0006】この摩擦駆動の従来技術として、搬送ベル
トと感光体ドラムとを接触させ、搬送ベルトと各感光体
ドラムとの摩擦力で各感光体ドラムを従動駆動させる方
式があるが、クーロン力でトナー画像を記録シートに確
実に転写する転写性能を保証するためには、搬送ベルト
を樹脂(例えば、PET(ポリエチレンテレフタレー
ト))などの柔らかい絶縁体材料で、しかも薄く整形し
なければならないし、一方伸びをなくしつつ各感光体ド
ラムの駆動性能を発揮させるためには、搬送ベルトを厚
く整形しなければならないという相反する性能が要求さ
れるため、この従動駆動方式においても、各感光体ドラ
ムの安定した駆動が困難である。
【0007】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
ものであり、噛み合い振動のない摩擦駆動でありなが
ら、搬送ベルトの伸びをなくし、それでいて感光体ドラ
ムを確実に駆動できる新規構造の画像形成装置を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る画像形成装置は、搬送ベルト上に列設
される複数の感光体ドラムに形成した画像を、当該搬送
ベルト若しくは該ベルトにより搬送される記録シートに
転写する画像形成装置であって、前記搬送ベルトと分離
された感光体ドラム駆動専用の駆動ベルトを備え、各感
光体ドラムまたは当該感光体ドラムに同軸上に取着され
たプーリと、前記駆動ベルトとの摩擦力で各感光体ドラ
ムを回転駆動することを特徴とする。
【0009】また、本発明に係る画像形成装置において
は、前記駆動ベルトが、搬送ベルトよりヤング率の高い
材料で構成されていることを特徴とする構成とすること
もできる。
【0010】また、本発明に係る画像形成装置において
は、各感光体ドラムまたはプーリと、前記駆動ベルトと
の摩擦力を増強する摩擦力増強手段を備えることを特徴
とする構成とすることもできる。
【0011】また、本発明に係る画像形成装置において
は、前記摩擦力増強手段は、前記駆動ベルトを各感光体
ドラムまたはプーリの周面の一部に巻き掛ける巻掛け手
段であることを特徴とする構成とすることもできる。
【0012】また、本発明に係る画像形成装置において
は、全部の感光体ドラムに画像形成するカラープリント
モードおよび一部の感光体ドラムに画像を形成する減色
プリントモードに応じて、各感光体ドラムまたはプーリ
と駆動ベルトとの接触・非接触を切り換える切換手段
と、前記切換手段を制御する制御手段と、を備え、どの
感光体ドラムまたはプーリに駆動ベルトを接触させるか
をプリントモードに応じて選択することを特徴とする構
成とすることもできる。
【0013】また、本発明に係る画像形成装置において
は、前記搬送ベルトに張力を付与する搬送ベルト用テン
ションローラと、前記駆動ベルトに張力を付与する駆動
ベルト用テンションローラと、を個別に備えることを特
徴とする構成とすることもできる。
【0014】また、本発明に係る画像形成装置において
は、前記搬送ベルトと、前記駆動ベルトとは、個別に駆
動されることを特徴とする構成とすることもできる。
【0015】さらに、本発明に係る画像形成装置におい
ては、前記搬送ベルトと、前記駆動ベルトとを、個別に
駆動して、前記記録シートの搬送速度と、各感光体ドラ
ムの周速度とを一致させる速度制御手段を備えることを
特徴とする構成とすることもできる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像形成装置
がタンデム型ディジタルカラー複写機(以下、単に「複
写機」という。)に適用される場合について、実施の形
態に基づき説明する。
【0017】(実施の形態1) (1) 複写機の全体構成 図1は、本発明に係る複写機1の全体構成を示す図であ
る。同図に示す複写機1は、原稿画像を読み取るイメー
ジリーダ部IRと、読み取った画像を記録シートS上に
プリントして再現するプリンタ部PRとからなる。
【0018】イメージリーダ部IRはCCDなどのイメ
ージセンサで原稿画像を赤(R),緑(G),青(B)
の3色に色分解して読み取る周知のものであり、このイ
メージリーダ部IRで得られた赤(R),緑(G),青
(B)の各色成分ごとの画像データは制御部10におけ
る画像処理部12(図7参照)により必要なデータ処理
を受けた後、さらにシアン(C)、マゼンタ(M)、イ
エロー(Y)、ブラック(K)の各再現色の画像データ
に変換され(以下、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラ
ックの各再現色を単に「C,M,Y,K」と表し、各再
現色に関連する構成部分のこの「C,M,Y,K」を添
字として付加する。)、これらのC,M,Y,Kの画像
データは、制御部10の画像メモリ13(図7参照)に
一旦格納された後、記録シートSの供給と同期して1走
査ラインごとに読み出され、レーザダイオードの駆動信
号となる。
【0019】プリンタ部PRは、静電複写方式で画像形
成を行う公知のものであって、搬送ベルト21(図2参
照)が張架されてなる記録シート搬送部20と、搬送ベ
ルト21上に記録シート搬送方向上流側(以下、単に
「上流側」という。)から搬送方向下流側(以下、単に
「下流側」という。)に所定間隔で配設されるC,M,
Y,Kの各色の作像部30C〜30Kと、記録シート搬
送部20の上流側に配設された給紙部60と、その下流
側に配設された定着部70と、駆動ベルト81(図2参
照)が張架されてなる感光体ドラム駆動部80とを備え
ている。
【0020】作像部30C〜30Kは、それぞれ、画像
形成プロセス部40C〜40Kと、露光走査部50C〜
50Kとからなる。
【0021】露光走査部50C〜50Kは、上記制御部
10から出力された駆動信号を受けてレーザ光を出射す
るレーザダイオード51C〜51Kと、ポリゴンモータ
52C〜52Kによって回転駆動されることによりこの
レーザ光を偏向して感光体ドラム41C〜41Kの表面
を主走査方向に露光走査するためのポリゴンミラー53
C〜53Kなどを備える。
【0022】画像形成プロセス部40C〜40Kは、感
光体ドラム41C〜41Kを中心に構成されており、感
光体ドラム41C〜41Kに同軸上に取着されたプーリ
42C〜42Kや、感光体ドラム41C〜41Kの周囲
に配設されたクリーナ43C〜43K、帯電チャージャ
44C〜44K、現像器45C〜45Kと、感光体ドラ
ム41C〜41Kの直下位置に搬送ベルト21を挟んで
配設される転写チャージャ46C〜46Kなどからな
る。
【0023】給紙部60は、所定サイズの記録シートを
積層収容しておくための給紙カセット61と、この記録
シートSを給紙カセット61から繰り出すための給紙ロ
ーラ62と、搬送ベルト21に繰り出すタイミングをと
るためのレジストローラ63とからなる。レジストロー
ラ63の上流側直前には、記録シートSの先端を検出す
るためのシート検出センサSE1が設けられ、記録シー
トSの先端がレジストローラ63に到達するとこのシー
ト検出センサSE1により検出されるので、制御部10
は、この検出信号を受信してタイミングを取りながら、
レジストローラ63による給紙を実行し、記録シートS
を搬送ベルト21方向に送る。
【0024】露光走査部50C〜50Kのレーザダイオ
ード51C〜51Kは、上記制御部10からの駆動信号
を受けてレーザ光をそれぞれ出射し、このレーザ光が、
ポリゴンモータ52C〜52Kによって定速回転駆動さ
れるポリゴンミラー53C〜53Kのミラー面で反射し
て偏向され、感光体ドラム41C〜41Kの表面を露光
走査する。
【0025】感光体ドラム41C〜41Kは、上記露光
を受ける前にクリーナ43C〜43Kで表面の残留トナ
ーを除去され、さらに図示しないイレーサランプに照射
されて除電された後、帯電チャージャ44C〜44Kに
より一様に帯電されており、このように一様に帯電した
状態で上記レーザ光による露光を受けると、感光体ドラ
ム41C〜41Kの表面に静電潜像が形成される。
【0026】各静電潜像は、現像器45C〜45Kから
C〜K色のトナーの供給を受けて現像され、これにより
感光体ドラム41C,41M,41Y,41K表面に
C,M,Y,Kのトナー像がそれぞれ形成される。一
方、記録シートSが上記感光体ドラム41C〜41Kの
像形成動作と同期して、給紙部60における給紙カセッ
ト61から記録シートSが給紙ローラ62、タイミング
ローラ63および搬送ベルト21によって感光体ドラム
41C〜41K直下の転写位置まで給紙される。この転
写位置において、搬送ベルト21の裏に設置された転写
チャージャ46C〜46Kの静電力により、感光体ドラ
ム41C〜41Kに形成された各トナー像が記録シート
S上に順次転写される。その後、トナー像が転写された
記録シートSは、搬送ベルト21により定着装置70ま
で搬送され、定着装置70により記録シート表面のトナ
ー粒子がシート表面に溶融付着して定着され、排紙トレ
イ71上に排出される。
【0027】なお、イメージリーダ部IRの前面の操作
しやすい位置には、コピー部数やコピー倍率などの各種
コピーモードの設定やコピー開始を指示するためのプリ
ントキーなどを備えた操作パネル90が配設されてい
る。
【0028】(2) 記録シート搬送部20および感光
体ドラム駆動部80の構成 図2は、上記記録シート搬送部20および感光体ドラム
駆動部80の構成を示す斜視図であり、図3は図2の矢
印Aから見た側面図であり、図4は図2の矢印Bから見
た一部切り欠き上面図であり、図5は駆動ベルト81の
基材の構造を示す図であり、図6は駆動ベルト81とプ
ーリ42C〜42Kおよび駆動ローラ82との接触状態
を示す図である。
【0029】これらの図に示すように、記録シート搬送
部20は、搬送ベルト21と、搬送ベルト21が張架さ
れる一対の駆動ローラ22,従動ローラ23と、駆動ロ
ーラ22を駆動するDCモータなどのモータ24と、モ
ータ24に同軸上に取着されたロータリーエンコーダ2
5と、ロータリーエンコーダ25の回転位置を検出する
回転検出センサSE2などからなる。
【0030】搬送ベルト21は、PETなどの絶縁性材
で無端状に形成されている。駆動ローラ22は、アルミ
などの金属材料で円柱状に形成されており、駆動ローラ
22の回転軸は、枠体F1 の一対の腕F1 aに軸受け
(不図示)を介して回転自在に取り付けられている。従
動ローラ23は、アルミなどの金属材料や、その表面に
ネオプレーンゴムなどの材料を被服したもので円柱状に
形成されており、従動ローラ23の回転軸は、枠体F2
の一対の腕F2 aに軸受け(不図示)を介して回転自在
に取り付けられている。
【0031】感光体ドラム駆動部80は、搬送ベルト2
1と分離された別体の駆動ベルト81と、駆動ベルト8
1が張架される一対の駆動ローラ82,従動ローラ83
と、駆動ローラ82を駆動するDCモータなどのモータ
84と、モータ84に同軸上に取着されたロータリーエ
ンコーダ85と、ロータリーエンコーダ85の回転位置
を検出する回転検出センサSE3と、駆動ベルト81を
プーリ42C〜42Kの下端に圧接するバックアップロ
ーラ86C〜86Kなどからなる。
【0032】駆動ベルト81は、搬送ベルト21よりヤ
ング率が高く、継ぎ目のないスチールベルト81a(図
5(b)参照、ヤング率:20000kgf/mm2
を基材としている。このため、駆動ベルト81を搬送ベ
ルト21より伸びにくくすることができ、薄く形成する
こともできる。
【0033】このような継ぎ目のないスチールベルト8
1aは、例えば、電気メッキの原理を応用し、鉄を模型
に電着させ、無端状の継ぎ目のないベルトを製造する電
気鋳造法により作成されている。ところで、この電気鋳
造法に代えて、図5(a)に示すように、スチール板の
両端部を溶接によりつなぎ、この継ぎ目を研磨して平ら
にすることも考えられるが、この場合には、継ぎ目にお
いて厚みむらを解消するのが困難であり、回転むらの原
因となる。また、継ぎ目の強度が弱いため、大きなトル
クを得ようとして、張力を上げると、この継ぎ目から切
れてしまうおそれもある。これに対して、スチールベル
ト81aの場合には継ぎ目がないため、このような欠点
が発生することがない。
【0034】また、駆動ベルト81は、上記スチールベ
ルト81aの内周面および外周面にそれぞれ高μコート
層81b,81c(図6参照)を施すことにより形成さ
れている。この高μコート層81b,81cは、スチー
ルベルト81aの外周面および内周面に例えばSi系樹
脂材料を塗布、乾燥させることにより作成されており、
高μコート層81b,81cで1.7以上の摩擦係数を
得るようになっている。このため、この外周面側の高μ
コート層81bで、プーリ42C〜42Kとの摩擦力が
増強され、プーリ42C〜42Kとの間でスリップが発
生することが防止され、また、内周面側の高μコート層
81cで、駆動ローラ82との摩擦力が増強され、駆動
ローラ82との間でスリップが発生することが防止され
る。
【0035】駆動ローラ82は、アルミなどの金属材料
で形成された基材と、その外周面の駆動ベルト81と当
接する部分に形成された高μコート層82aとで、円柱
状に形成されており、駆動ベルト81との摩擦力が増強
され、駆動ベルト81との間でスリップが発生すること
が防止されるようになっいる。駆動ローラ82の回転軸
は、枠体F1 の一対の腕F1 b(図2において手前側を
不図示)に軸受け(不図示)を介して回転自在に取り付
けられている。
【0036】従動ローラ83は、アルミなどの金属材料
や、その表面にネオプレーンゴムなどの材料を被服した
もので円柱状に形成されており、従動ローラ83の回転
軸は、枠体F2 の一対の腕F2 bに軸受け(不図示)を
介して回転自在に取り付けられている。
【0037】バックアップローラ86C〜86Kは、駆
動ベルト81を挟んでプーリ42C〜42Kの直下に配
設され、そのバネ力で駆動ベルト81をプーリ42C〜
42Kに圧接させるようになっている。これにより、駆
動ベルト81がたとえ弛んで張架されていても、この駆
動ベルト81をプーリ42C〜42Kの最下点に確実に
当接させることができ、しかも、駆動ベルト81とプー
リ42C〜42Kとの摩擦力が増強され、駆動ベルト8
1とプーリ42C〜42Kとの間でスリップが発生する
ことが防止されるようになっいる。
【0038】プーリ42C〜42Kは、アルミなどの金
属材料で形成された基材と、その外周面の駆動ベルト8
1と当接する部分に形成された高μコート層42aと
で、円柱状に形成されている。これにより、駆動ベルト
81との摩擦力が増強され、駆動ベルト81との間でス
リップが発生することが防止されるようになっている。
【0039】なお、本実施の形態では、駆動ベルト81
の内周面および外周面並びに駆動ローラ82およびプー
リ42C〜42Kの外周面に高μコート層81b,81
c,42a,82aを形成するようにしたが、プーリ4
2C〜42Kでのスリップを防止するためには高μコー
ト層81b,42aのいずれか一方、駆動ローラ82で
のスリップを防止するためには高μコート層81c,8
2aのいずれか一方だけでもよく、この場合においても
プーリ42C〜42K、駆動ローラ82における摩擦力
を十分に増強することができる。
【0040】また、プーリ42C〜42K間のピッチ、
すなわち感光体ドラム41C〜41K間のピッチ、感光
体ドラム41C〜41Kの転写位置間の距離L0 は、等
距離で、駆動ローラ82の直径D2 に駆動ベルト81の
厚みt2 を加えた距離(D2+2・t2 )の整数(n2
)倍になるように設定されている(n2 ・π・D2 =
L0 )。駆動ローラ82に偏心があると、感光体ドラム
41C〜41Kの周速が変動して、感光体ドラム41C
〜41K表面に形成される画像に副走査方向(搬送方
向)の歪みが出るけれども、上記設定により各感光体ド
ラム41C〜41Kの歪みの位相が一致して記録シート
Sに転写されるため、重ねた画像の色ずれを目立たなく
することができる。
【0041】さらに、駆動ローラ82の他、駆動ローラ
22にも偏心があると、搬送ベルト21の周速が変動し
て、感光体ドラム41C〜41Kから記録シートSへの
転写の際に画像に副走査方向の歪みが出るけれども、転
写位置間の距離L0 が駆動ローラ22の直径D1 に搬送
ベルト21の厚みt1 を加えた距離(D1 +2・t1)
の整数(n1 )倍になるようにも設定されているので
(L0 =n1 ・π・D1=n2 ・π・D2 )、感光体ド
ラム41C〜41Kから記録シートSへの転写の際の歪
みの位相も一致して転写されるため、重ねた画像の色ず
れを目立たなくすることができる。
【0042】(3) 制御部10の構成 図7は、制御部10の構成を示すブロック図である。同
図に示すように、制御部10は、CPU11と、画像処
理部12と、画像メモリ13と、レーザダイオード駆動
部14と、RAM15と、ROM16等を備えている。
【0043】画像処理部12は、原稿をスキャンして得
られたR,G,Bの多値画像データにシェーディング補
正や、エッジ強調処理などの補正を施した後、C,M,
Y,Kの再現色の画像データを生成して画像メモリ13
に出力する。画像メモリ13は、上記画像データを各再
現色ごとに格納する。レーザダイオード駆動部14は、
上記画像データに基づき各レーザダイオード51C〜5
1Kを駆動する。
【0044】RAM15は、各種の制御用フラグおよび
操作パネル90から設定されたコピー枚数や倍率などの
コピーモードを一時記憶する。ROM16は、イメージ
リーダ部IRにおけるスキャン動作やプリンタ部PRに
おける画像形成動作に関するプログラムなどプログラム
や画像形成動作に関するデータを格納する。
【0045】そして、CPU11は、各種センサの入力
を受ける一方、ROM16から必要なプログラムを読み
出して、画像処理部12における画像データの処理内容
を制御し、あるいはイメージリーダ部IR、プリンタ部
PRの動作のタイミングを取りながら統一的に制御して
円滑な複写動作を実行させる。
【0046】より具体的には、CPU11は、回転検出
センサSE2の検出出力により記録シートSの搬送速度
が目標のシステムスピードになるように記録シート搬送
部20のモータ24を駆動し、回転検出センサSE3の
検出出力により感光体ドラム41C〜41Kの周速度が
上記システムスピードに合致するようにモータ84を駆
動している。このため、記録シート搬送部20において
は、モータ24から駆動ローラ22を回転駆動すると、
搬送ベルト21が周回駆動され、記録シートSがシステ
ムスピードで感光体ドラム41C〜41K直下を搬送さ
れる。その一方、感光体ドラム駆動部80においては、
モータ84から駆動ローラ82を回転駆動すると、駆動
ベルト81が周回駆動され、これに従動してプーリ42
C〜42K、感光体ドラム41C〜41Kが記録シート
Sのシステムスピードと同じ周速度で回転駆動される。
【0047】転写搬送機能と感光体ドラム41C〜41
Yの駆動機能を分けているので、搬送ベルト21に記録
シートSの搬送および転写に最適な性能を発揮させるこ
とができ、しかも、従来のように噛み合い振動を与える
ことなく、駆動ベルト81に感光体ドラム41C〜41
Kの駆動に最適な性能を発揮させることができる。
【0048】また、駆動ローラ22,82や、感光体ド
ラム41C〜41K、プーリ42C〜42Kの磨耗など
のため、モータ24,84の回転速度を一定にしておく
と、記録シートSの搬送速度と感光体ドラム41C〜4
1Kの周速度とがそれぞれ徐々にシステム速度からずれ
るおそれがあるが、モータ24,84の回転速度を個別
に制御できるので、記録シートSの搬送速度と感光体ド
ラム41C〜41Kの周速度とを個別的にシステム速度
に一致させることができる。
【0049】ところで、駆動ベルト81にはその1周の
基準位置を示すマーク(不図示)が設けられており、上
記ROM16にはこのマークを基準とする駆動ベルト8
1の1周分の速度ムラが予め記憶されており、CPU1
1は、ROM16に記憶された駆動ベルト81の1周分
の速度ムラの情報に基づいて、駆動ベルト81の周速が
一定になるようにモータ84を制御するようになってい
る。このため、駆動ローラ82に偏心があり、かつ駆動
ベルト81に厚みムラがあっても、この場合、駆動ベル
ト81の周長L2 が、駆動ローラ82が1回転したとき
に駆動ベルト81が走行する距離の整数倍に設定されて
おり(n2 ・π・(D2 +2t2 )=L2 )、駆動ロー
ラ82と駆動ベルト81の位置関係がずれないため、上
記情報に基づいて駆動ベルト81の周速変動を防止する
ことができる。
【0050】なお、本実施の形態では、モータ24,8
4の回転速度を個別に制御できるので、それぞれの径は
任意に設定することが可能である。
【0051】また、モータ24,84をパルスモータで
構成した場合には、入力パルスの数で回転制御できるの
で、ロータリーエンコーダ25,85や回転検出センサ
SE2,SE3を省略することができる。
【0052】(実施の形態2)図8は、本発明の実施の
形態2の複写機の要部を示す側面図である。上述の実施
の形態1においては、バックアップローラ86C〜86
Kで駆動ベルト81をプーリ42C〜42Kに押圧する
ようにしたが、本実施の形態では、図8に示すように、
駆動ベルト81をプーリ42C〜42Kに巻掛ける巻掛
けローラ87a〜87eを設けた構成を採用している。
本実施の形態におけるその他の点については実施の形態
1と同じである。
【0053】実施の形態1のバックアップローラ86C
〜86Kは、駆動ベルト81をプーリ42C〜42Kに
対して線接触させるものであったが、巻掛けローラ87
a〜87eによる駆動ベルト81のプーリ42C〜42
Kへの巻掛け量すなわち、駆動ベルト81をプーリ42
C〜42Kに対して面接触させる構成である。このた
め、駆動ベルト81とプーリ42C〜42Kの間の摩擦
力は、面接触により確保されるのである。
【0054】この場合、巻掛け角θを30度以上180
度までの間に設定するように巻掛けローラ87a,87
b,87c,87d,87eを配設するのが好ましい。
これにより、十分な接触面積を確保でき、十分に摩擦力
を増大させることができる。
【0055】ところで、感光体ドラム41C〜41Kや
プーリ42C〜42Kの回転軸の軸心は制作加工精度上
どうしてもわずかな量の偏心を避けることができない。
この場合に、全てのプーリ42C〜42Kの偏心位相が
一致すると、例えば、各プーリ42C〜42Kの長径側
が同時に最下端に位置する場合に駆動ベルト81が押さ
え込まれる量が1個の場合に比べて4倍に倍加され、一
方各プーリ42C〜42Kの短径側が最下端に位置する
場合に駆動ベルト81が押さえ込まれる量が1/4倍に
減少される。このため、この押さえ込み量の変動に起因
して駆動ベルト81の張力が変動し、この変動によって
各プーリ42C〜42Kの回転ムラが発生するおそれが
ある。本実施の形態では、プーリ42C〜42Kの偏心
位相、すなわち感光体ドラム41C〜41Kの偏心位相
を180度ずつずらした状態で、駆動ベルト81を巻き
掛ける構成としている。これにより、例えば、プーリ4
2Kにおいて駆動ベルト81の押し下げ量が最大のと
き、プーリ42Y,42Cにおける押し下げ量は最小と
なり、プーリ42Mにおける押し下げ量が最大となり、
偏心に起因する押し下げ量の相殺を図っている。この結
果、駆動ベルト81にはプーリ42C〜42Kに全く偏
心がなかった場合とほぼ同じ張力が安定して付与される
されることになる。しかも、この巻き掛け角が大きいの
で、プーリ42C〜42Kの偏心位相のずれが180度
から多少異なっていても、この異なりが平均化されて設
置ずれを吸収することもできる。
【0056】この偏心位相を容易に180度ずつずらす
ため、プーリ42C〜42Kの側方端面のプーリ42C
〜42Kの基準位置(例えば、最長径の方向を示す位
置)に三角の位相マークが設けられており、この位相マ
ークにより180度ずつ簡単にずらすことができるよう
になっている。この三角の位相マークは、プーリ42C
〜42Kの作成時に金型でつけるようにするのが好まし
い。そうすると、同一金型で作成されるプーリ42C〜
42Kの基準位置をほぼ完全に一致させることができ
る。
【0057】(実施の形態3)図9は、本発明の実施の
形態3の複写機の要部を示す側面図である。本実施の形
態においては、上記実施の形態2と同様、巻掛けローラ
88a〜88hで駆動ベルト81をプーリ42C〜42
Kに対して巻き掛けるものであるが、本実施の形態にお
いては、巻掛けローラ88a〜88hを押圧バネの弾性
復元力によってプーリ42C〜42Kの中心方向に押圧
し、この弾性押圧力によって駆動ベルト81のプーリ4
2C〜42Kへの圧接力が調整できるようにしている。
これにより、駆動ベルト81はプーリ42C〜42Kに
対して適切な圧接力で面接触することになり、摩擦力を
さらに増大させることができる。また、巻掛けローラ8
8a〜88hに偏心があったとしても、この偏心が巻掛
けローラ88a〜88hを押圧する押圧バネによって吸
収されるので、駆動ベルト81のベルト速度に影響を与
えないというメリットもある。
【0058】(実施の形態4)図10は本発明の実施の
形態4の記録シート搬送部20および感光体ドラム駆動
部80の斜視図であり、図11は図10の矢印Cから見
た主要部の側面図である。実施の形態1〜3においては
従動ローラ23,83がフレームF2 の腕F2 a,F2
bに固定的に取着されていたが、本実施の形態において
は、従動ローラ23,83がテンションローラの機能を
発揮するようになっており、その他の点については実施
の形態1と同じである。
【0059】図11に示すように、フレームF2 の手前
側の腕F2 bには従動ローラ83の軸が挿嵌される長孔
F3 と、ピンF4 とが設けられており、このピンF4 と
従動ローラ83の軸との間にバネF5 が張架されてい
る。奥側の腕F2 bにおいても、これと同様な構成とな
っている。これにより、従動ローラ83がテンションロ
ーラとして機能するようになっている。また、フレーム
F2 の両腕F2 aにおいても手前側の腕F2 bと同様な
構成になっており、従動ローラ23がテンションローラ
として機能するようになっている。これにより、駆動ベ
ルト81に駆動力伝達に最適な張力を、また、搬送ベル
ト21に記録シートSの搬送および転写に最適な張力
を、それぞれ独立して付与することができる。この場
合、搬送ベルト21より駆動ベルト81の張力を大きく
設定する構成となっている。このため、駆動ベルト81
に駆動力伝達に最適な張力を確実に付与することができ
る。
【0060】(実施の形態5)図12は、本発明の実施
の形態5の複写機の要部を示す側面図である。実施の形
態4においては従動ローラ23,83にテンションロー
ラの機能を発揮させるようにしたが、本実施の形態で
は、搬送ベルト21に張力を付与するテンションローラ
29と、駆動ベルト81に張力を付与するテンションロ
ーラ89とを別途設ける構成となっている。この場合に
おいても、搬送ベルト21より駆動ベルト81の張力を
大きく設定する構成となっている。これによっても、駆
動ベルト81に駆動力伝達に最適な張力を、また、搬送
ベルト21に記録シートSの搬送および転写に最適な張
力を、それぞれ独立して付与することができる。
【0061】(実施の形態6)図13は、本発明の実施
の形態6の複写機の要部を示す側面図である。本実施の
形態では、搬送ベルト21に張力を付与するテンション
ローラ29と、駆動ベルト81に張力を付与するテンシ
ョンローラ89とを別途設けとともに、駆動ベルト81
をプーリ42C〜42Kに巻き掛ける巻掛けローラ87
b,87c,87dとを備える構成となっており、他の
点については実施の形態1〜5と同様である。なお、こ
の場合においても、搬送ベルト21より駆動ベルト81
の張力を大きく設定する構成となっている。
【0062】これによっても、駆動ベルト81に駆動力
伝達に最適な張力を、また、搬送ベルト21に記録シー
トSの搬送および転写に最適な張力を、それぞれ独立し
て付与することができ、駆動ベルト81とプーリ42C
〜42Kとの接触面積を増大させることができる。
【0063】(実施の形態7)図14は、本発明の実施
の形態7の複写機の要部を示す側面図である。本実施の
形態においては、従動ローラ83をテンションローラと
して機能させるとともに、巻掛けローラ87c,87e
を、図示しない変位機構により、図の矢印方向(巻き掛
け方向(図14(a)参照)と、逆方向(図14(b)
参照))に移動されるように構成される。本実施の形態
におけるその他の点については、実施の形態1〜6と同
様である。
【0064】この変位機構は、ソレノイドやカム機構か
らなる公知の機構でよい。例えば、巻掛けローラ87
c,87eの軸受部材を、図示しないフレームの上下方
向にスライド可能に保持するとともに、これらを圧縮バ
ネなどの弾性部材により駆動ベルト81方向に付勢して
おき、各軸受部材に連結されて設けられたソレノイドに
通電することにより巻掛けローラ87c,87eの軸受
け部材を上記弾性部材による付勢に抗して駆動ベルト8
1から離間する方向に変位させるようにすればよい。こ
のような制御は、制御部10により行われる。
【0065】フルカラープリントモード時には、CPU
11は、巻掛けローラ87c,87eを巻き掛け方向に
移動させてプーリ42C〜42Kに駆動ベルト81を巻
き掛け接触させる。このため、駆動ベルト81の移動に
合わせてプーリ42C〜42Kの全てが従動駆動され
る。これに対して、モノクロプリントモード時には、巻
掛けローラ87c,87eを非巻き掛け方向に移動さ
せ、プーリ42Kだけに駆動ベルト81を巻き掛け接触
させ、プーリ42C〜42Yと駆動ベルト81とを離間
させるようになっている。このため、駆動ベルト81の
移動に合わせてプーリ42Kだけが従動駆動される。し
たがって、プーリ42C〜42Yへの駆動力の伝達が解
除され、感光体ドラム41C,41M,41Yなどの消
耗が防止される。
【0066】また、フルカラープリントモード時には、
記録シートSの先端が感光体ドラム41Cの上流所定の
距離に到達したときにモータ84を回転させて感光体ド
ラム41C〜41Kを回転駆動する必要があるが、モノ
クロモード時には記録シートSの先端が感光体ドラム4
1Kの上流所定の距離に到達したときにモータ84を回
転させればよく、無用な電力消費も回避できる。
【0067】(実施の形態8)図15は、本発明の実施
の形態8の記録シート搬送部20および感光体ドラム駆
動部80の斜視図である。実施の形態1〜7において
は、感光体ドラム41C〜41Kにプーリ42C〜42
Kを同軸上に取着し、このプーリ42C〜42Kを駆動
ベルト81との摩擦力で駆動していたが、本実施の形態
においては感光体ドラム41C〜41Kより長い感光体
ドラム41C’〜41K’と駆動ベルト81との摩擦力
で感光体ドラム41C’〜41K’を駆動する構成とな
っている。本実施の形態におけるその他の点について
は、実施の形態1と同様である。
【0068】これによっても、搬送ベルト21に記録シ
ートSの搬送および転写に最適な性能を発揮させること
ができ、しかも、従来のように噛み合い振動を与えるこ
となく、駆動ベルト81に感光体ドラム41C’〜41
K’の駆動に最適な性能を発揮させることができる。
【0069】(4) 変形例 以上、本発明に係る画像形成装置を実施の形態に基づい
て説明してきたが、本発明の内容が、上述の実施の形態
に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例が
考えられる。
【0070】(4−1) 上記実施の形態では、駆動ベ
ルト81の基材に鉄を用いたが、アルミなど搬送ベルト
21よりヤング率の高い材料を用いることができる。
【0071】(4−2) また、上記実施の形態8にお
いて、実施の形態2〜7の構成を適用することもでき
る。
【0072】(4−3) また、上記実施の形態では、
感光体ドラム41C〜41Kに形成されたトナー画像を
記録シートSに直接転写するようにしたが、感光体ドラ
ム41C〜41Kに形成されたトナー画像を一旦搬送ベ
ルト21に転写し、これを記録シートSに転写すること
もできる。
【0073】(4−4) また、上記実施の形態では、
黒で単色プリントしたが、C〜Yで単色プリントしても
よく、これらの2色あるいは3色の組み合わせでプリン
トしてもよい。
【0074】(4−5) さらに、上記実施の形態で
は、複写機について説明したが、レーザプリンターなど
他の画像形成装置にも適用できる。
【0075】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る画像形成装
置によれば、前記搬送ベルトと分離された感光体ドラム
駆動専用の駆動ベルトを備え、各感光体ドラムまたは当
該感光体ドラムに同軸上に取着されたプーリと、前記駆
動ベルトとの摩擦力で各感光体ドラムを回転駆動するよ
うにしているので、各ベルトとして要求される性能を満
たす設計を採用することができ、従来のような噛み合い
振動を発生することなく、感光体ドラムを安定して駆動
でき、搬送ベルトを必要以上に引っ張る必要がなくなる
ため、搬送ベルトの伸びもなくすことができる。
【0076】また、本発明に係る画像形成装置によれ
ば、前記駆動ベルトが、搬送ベルトよりヤング率の高い
材料で構成されているので、薄くて伸びにくい駆動ベル
トを実現できる。
【0077】また、本発明に係る画像形成装置によれ
ば、各感光体ドラムまたはプーリと、前記駆動ベルトと
の摩擦力を増強する摩擦力増強手段を備えるので、感光
体ドラムまたはプーリと、駆動ベルトとのスリップを発
生しにくくすることができる。
【0078】また、本発明に係る画像形成装置によれ
ば、前記摩擦力増強手段が、前記駆動ベルトを各感光体
ドラムまたはプーリの周面の一部に巻き掛ける巻掛け手
段であるので、接触面積を増大することにより、感光体
ドラムまたはプーリと駆動ベルトとのスリップを発生し
にくくすることができる。
【0079】また、本発明に係る画像形成装置によれ
ば、全部の感光体ドラムに画像形成するカラープリント
モードおよび一部の感光体ドラムに画像を形成する減色
プリントモードに応じて、各感光体ドラムまたはプーリ
と駆動ベルトとの接触・非接触を切り換える切換手段
と、前記切換手段を制御する制御手段と、を備え、どの
感光体ドラムまたはプーリに駆動ベルトを接触させるか
をプリントモードに応じて選択するようにしているの
で、画像形成に寄与しない感光体ドラムなどの無用な消
耗を避けることができる。
【0080】また、本発明に係る画像形成装置によれ
ば、前記搬送ベルトに張力を付与する搬送ベルト用テン
ションローラと、前記駆動ベルトに張力を付与する駆動
ベルト用テンションローラと、を個別に備えるので、両
ベルトに要求される性能を発揮する最適なテンションを
個別に付与することができ、また、両ベルトをたるんだ
状態で、簡単に両ローラに張架でき、このたるみをなく
して、感光体ドラムまたはプーリに駆動ベルトを確実に
接触させることができる。
【0081】また、本発明に係る画像形成装置によれ
ば、前記搬送ベルトと、前記駆動ベルトとは、個別に駆
動されるので、両ベルトを同時に駆動するのではなく、
必要に応じて個別に駆動でき、両ベルトを緻密に駆動制
御することができる。
【0082】さらに、本発明に係る画像形成装置によれ
ば、前記記録シートの搬送速度と、各感光体ドラムの周
速度とを一致させる速度制御手段を備えるので、両ベル
トの緻密な駆動制御を実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る複写機1の全体構成を示す図であ
る。
【図2】図1の記録シート搬送部20および感光体ドラ
ム駆動部80の構成を示す斜視図である。
【図3】図2の矢印Aから見た側面図である。
【図4】図2の矢印Bから見た一部切り欠き上面図であ
る。
【図5】駆動ベルト81の基材の構造を示す図である。
【図6】駆動ベルト81とプーリ42C〜42Kおよび
駆動ローラ82との接触状態を示す図である。
【図7】図1の制御部10の構成を示すブロック図であ
る。
【図8】本発明の実施の形態2の複写機の要部を示す側
面図である。
【図9】本発明の実施の形態3の複写機の要部を示す側
面図である。
【図10】本発明の実施の形態4の記録シート搬送部2
0および感光体ドラム駆動部80の斜視図である。
【図11】図10の矢印Cから見た側面図である。
【図12】本発明の実施の形態5の複写機の要部を示す
側面図である。
【図13】本発明の実施の形態6の複写機の要部を示す
側面図である。
【図14】本発明の実施の形態7の複写機の要部を示す
側面図である。
【図15】本発明の実施の形態8の記録シート搬送部2
0および感光体ドラム駆動部80の斜視図である。
【図16】従来の複写機の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 複写機 10 制御部 11 CPU 12 画像処理部 13 画像メモリ 14 レーザダイオード駆
動部 15 RAM 16 ROM 20 記録シート搬送部 21 搬送ベルト 22,82 駆動ローラ 23,83 従動ローラ 24,84 モータ 29,89 テンションローラ 25,85 ロータリーエンコー
ダ SE2,SE3 回転検出センサ 30C〜30K 作像部 40C〜40K 画像形成プロセス部 50C〜50K 露光走査部 60 給紙部 70 定着部 80 感光体ドラム駆動部 81 駆動ベルト 86C〜86K バックアップローラ 87a〜87e,88a〜88h 巻掛けローラ S 記録シート

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送ベルト上に列設される複数の感光体
    ドラムに形成した画像を、当該搬送ベルト若しくは該ベ
    ルトにより搬送される記録シートに転写する画像形成装
    置であって、 前記搬送ベルトと分離された感光体ドラム駆動専用の駆
    動ベルトを備え、 各感光体ドラムまたは当該感光体ドラムに同軸上に取着
    されたプーリと、前記駆動ベルトとの摩擦力で各感光体
    ドラムを回転駆動することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動ベルトは、搬送ベルトよりヤン
    グ率の高い材料で構成されていることを特徴とする請求
    項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 各感光体ドラムまたはプーリと、前記駆
    動ベルトとの摩擦力を増強する摩擦力増強手段を備える
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】 前記摩擦力増強手段は、前記駆動ベルト
    を各感光体ドラムまたはプーリの周面の一部に巻き掛け
    る巻掛け手段であることを特徴とする請求項3に記載の
    画像形成装置。
  5. 【請求項5】 全部の感光体ドラムに画像形成するカラ
    ープリントモードおよび一部の感光体ドラムに画像を形
    成する減色プリントモードに応じて、各感光体ドラムま
    たはプーリと駆動ベルトとの接触・非接触を切り換える
    切換手段と、 前記切換手段を制御する制御手段と、を備え、 どの感光体ドラムまたはプーリに駆動ベルトを接触させ
    るかをプリントモードに応じて選択することを特徴とす
    る請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記搬送ベルトに張力を付与する搬送ベ
    ルト用テンションローラと、 前記駆動ベルトに張力を付与する駆動ベルト用テンショ
    ンローラと、 を個別に備えることを特徴とする請求項1ないし5のい
    ずれかに記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記搬送ベルトと、前記駆動ベルトと
    は、個別に駆動されることを特徴とする請求項1ないし
    6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記記録シートの搬送速度と、各感光体
    ドラムの周速度とを一致させる速度制御手段を備えるこ
    とを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011022439A (ja) * 2009-07-17 2011-02-03 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置

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