JPH1191977A - ベルト駆動装置 - Google Patents

ベルト駆動装置

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JPH1191977A
JPH1191977A JP9258797A JP25879797A JPH1191977A JP H1191977 A JPH1191977 A JP H1191977A JP 9258797 A JP9258797 A JP 9258797A JP 25879797 A JP25879797 A JP 25879797A JP H1191977 A JPH1191977 A JP H1191977A
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roller
belt
endless belt
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deviation
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JP9258797A
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English (en)
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Nozomi Kondo
望 近藤
Masanori Murakami
正典 村上
Hirotaka Yamashita
浩貴 山下
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベルト駆動装置において、複雑な機構を必要
とすることなく、簡単な構成で正確にベルトの偏動を補
正することができるようにする。 【解決手段】 ベルト102が偏動した場合、偏動方向
と反対方向側のベルト102のガイド部材108aが従
動ローラ104と干渉することにより、偏動方向と反対
方向端での両ローラ103,104間の距離が小さくな
るように従動ローラ104が軸変位する。これにより、
偏動方向と反対方向端におけるベルト102の周長が小
さくなり、ベルト102が偏動方向と反対方向側に移動
するので、ベルト102の偏動が補正される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置等に
用いられるベルトの偏動を補正する偏動補正機能を備え
たベルト駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、電子写真方式による画像形成
装置において、感光体層を表面に有した感光体ベルト、
又は感光体ドラムに担持されたトナー像を転写材に転写
する転写ベルト、又は、転写材(記録用紙)を搬送する
搬送ベルト等の各種ベルトが用いられている。これらベ
ルトは、互いに平行に配置した複数本のローラに掛け渡
された構成とされ、主にプラスチックフィルム等の弾性
変形しにくい基材から構成されている。このため、ロー
ラに対してベルト張力のアンバランス等が生じると、ベ
ルト自体の変形によって張力差を吸収することができ
ず、ベルトがローラの軸方向へ偏動してしまうという問
題がある。そこで、こうしたベルトの偏動を防止するた
めに、複数本のローラの内、1本のローラの片側にこれ
らのローラとは独立したローラを設け、ベルトが偏動し
たときに、この独立ローラに向かってベルトが蛇行する
ように構成し、ベルトが独立ローラに接触すると独立ロ
ーラが回転して、その回転力でもって、ベルトが掛け渡
されているローラ軸の端部が移動され、ベルトに逆方向
の偏動成分が与えられるようにすることで、ベルトの偏
動を防止するベルト駆動装置が知られている(例えば、
特開平5−149395号公報参照)。また、ベルトの
偏動量をセンサで検出し、その偏動量に基づいてアクチ
ュエータで支持ローラを変位させ、支持ローラと他のロ
ーラとの距離を変動させることにより、ベルトの偏動を
修正するものが知られている(例えば、米国特許第52
25877号明細書参照)。
【0003】しかしながら、上述の特開平5−1493
95号公報に記載された構成では、ベルトと補助ローラ
が常に摩擦状態にあるため、ベルトの幅方向の端部が磨
耗しやすく、耐久性に乏しいという問題がある。また、
摩擦力を稼ぐために補助ローラをテーパー状にしている
ため、ベルトの幅方向の端部が延びて変形しやすく、正
確な画像形成が困難になるという問題があった。また、
上述の米国特許第5225877号明細書に記載された
構成では、複雑なメカニズムを用いて偏動を検出、補正
するために、画像形成装置の製造コストの増加を引き起
こしていた。
【0004】本発明は上述した問題点を解決するために
なされたものであり、複雑な機構を必要とすることな
く、簡単な構成で正確にベルトの偏動を補正することが
できる低コストなベルト駆動装置を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、無端ベルトを少なくとも2本のローラ間に
巻き掛け、少なくとも1つのローラを駆動することによ
り無端ベルトを回転駆動させるベルト駆動装置におい
て、少なくとも一方のローラが他方のローラに対して、
これら2本のローラを含む面上において移動可能に支持
されて調整用ローラとされ、無端ベルトの少なくとも一
端部にガイド部材が設けられ、無端ベルトが偏動した時
に、ガイド部材が調整用ローラと干渉して、偏動方向と
反対方向端での両ローラ間の距離が小さくなるように調
整用ローラに軸変位を発生させる軸変位発生機構を備え
たものである。
【0006】この構成においては、ベルトが偏動した
時、無端ベルトのガイド部材が調整用ローラと干渉し、
偏動方向と反対方向端での調整用ローラへのベルト張力
が、偏動方向端でのベルト張力よりも大きくなり、この
ベルト張力差によって、調整用ローラは、偏動方向と反
対方向端での両ローラ間の距離が小さくなるように軸変
位される。これにより、偏動方向と反対方向端における
ベルトの周長が小さくなり、ベルトは周長差がある場
合、周長の短い方へ周長差に比例して移動する。これに
より、ベルトはローラの偏動方向とは反対方向に移動す
ることになり、ベルトの偏動は補正される。
【0007】上記のガイド部材は、無端ベルトの幅方向
の両端のベルト内面に突出して設けられた突条部でな
り、このガイド部材又は調整用ローラの両端部の少なく
とも一方がテーパ形状であるものが好ましい。
【0008】また、本発明は、無端ベルトを少なくとも
2本のローラ間に巻き掛け、少なくとも1つのローラを
駆動することにより無端ベルトを回転駆動させるベルト
駆動装置において、少なくとも一方のローラが他方のロ
ーラに対してねじれ関係となり得るように移動自在に支
持されて調整用ローラとされ、無端ベルトの少なくとも
一端部の内面にガイド部材が設けられ、無端ベルトが偏
動した時に、ガイド部材が調整用ローラと干渉し、それ
に伴って、無端ベルトがこのベルトの端部外面に当接す
るバックアップ部材と干渉して、調整用ローラの偏動方
向と反対方向端が、このローラの中心からみてローラへ
のベルトの入力側方向に移動するように調整用ローラに
軸変位を発生させる軸変位発生機構を備えたものであ
る。
【0009】この構成においては、ベルトが偏動した
時、無端ベルトの偏動方向と反対方向側のガイド部材が
調整用ローラと干渉するが、この干渉はバックアップ部
材によって規制されるため、結果として、調整用ローラ
の偏動方向と反対方向端が、このローラの中心からみて
ローラへのベルトの入力側方向に移動するように調整用
ローラに軸変位が発生し、ローラ軸にはねじれが生じる
ことになる。一般に、ベルトを巻き掛けているローラ軸
がねじれている場合、ベルトはローラに対するベルトの
入力位置での軸がねじれていないときの軸と直交する方
向に対して、出力位置がねじれ分だけ軸方向に移動する
という特性がある。上記のように軸変位された状態で
は、調整用ローラに対するベルトの出力位置は、入力位
置よりも偏動方向と反対方向端側にあるので、ベルトは
偏動方向と反対方向に移動し、ベルトの偏動は補正され
る。
【0010】また、本発明は、無端ベルトを少なくとも
2本のローラ間に巻き掛け、少なくとも1つのローラを
駆動することにより該無端ベルトを回転駆動させるベル
ト駆動装置において、少なくとも一方のローラが他方の
ローラに対してねじれ関係となり得るように移動可能に
支持されて調整用ローラとされ、無端ベルトの幅方向一
端部の外面に突出してガイド部材が設けられ、無端ベル
トが偏動した時に、調整用ローラの端部周面に当接する
バックアップ部材とガイド部材が干渉して、調整用ロー
ラの偏動方向端が、このローラの中心からみてローラへ
のベルトの出力側方向に移動するように該調整用ローラ
に軸変位を発生させる軸変位発生機構を備えたものであ
る。
【0011】この構成においては、ベルトが偏動した
時、無端ベルトのガイド部材がバックアップ部材と干渉
するが、この干渉はバックアップ部材によって規制され
るため、結果として、調整用ローラの偏動方向端が、こ
のローラの中心からみてローラへのベルトの出力側方向
に移動するように調整用ローラに軸変位が発生する。こ
れにより、上記と同様の作用により、ベルトの偏動は補
正される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
ベルト駆動装置について図面を参照して説明する。本実
施形態は、ベルト駆動装置を画像形成装置の一例である
複写機に適用したものである。
【0013】図1は複写機1の全体の構成を示す概略図
である。同図に示すように複写機1は、現行画像を読み
取るイメージリーダ部10と、読み取った画像を記録シ
ートS上にプリントして再現するプリンタ部20とから
構成されている。
【0014】イメージリーダ部10は、原稿ガラス板
(不図示)に載置された原稿の画像をスキャナを移動さ
せて読み取る公知のものであって、原稿画像は、赤
(R)、緑(G)、青(B)の3色に色分解されて、不
図示のCCDイメージセンサ(以下、「CCDセンサ」
という)により電気信号に変換され、これにより原稿の
R、G、Bの画像データが得られる。
【0015】このイメージリーダ部10で得られた各色
成分毎の画像データは、プリンタ部20内の制御部30
において各種のデータ処理を受け、更にシアン(C)、
マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各
再現色の画像データに変換される(以下、シアン、マゼ
ンタ、イエロー、ブラックの各再現色をC、M、Y、K
と表し、各再現色に関連する構成部分の番号にこのC、
M、Y、Kを添字として付加する)。この画像データ
は、制御部30内の画像メモリに各再現色毎に格納され
る。
【0016】プリンタ部20は、公知の電子写真方式に
より画像を形成するものであって、レーザビームを走査
して感光体ドラム上にトナー像を形成する作像部40
と、記録シートSを供給する給紙部50と、この供給さ
れた記録シートSを各色の転写位置に搬送するためのシ
ート搬送部60、トナーが転写された記録シートSを定
着する定着部70等からなる。
【0017】制御部30内の画像メモリから、各再現色
の画像データが、それぞれ走査ライン毎に読み出されて
作像部40のプリンタヘッド41へ出力され、内部のレ
ーザダイオードが駆動されて、各色に対応した4本のレ
ーザビームが射出される。各レーザビーム光は、それぞ
れ折り返しミラー群45により光路長を等しくなるよう
に調整されながら光路変更され、該当する感光体ドラム
44C〜44Kの周面を主走査方向に露光走査して静電
潜像を形成する。この静電潜像は、ぞれぞれ現像器42
C〜42KからC、M、Y、Kのトナーの供給を受けて
トナー像として顕像化される。
【0018】一方、給紙部50から、記録シートSが1
枚ずつ給紙され、シート搬送部60により上記各感光体
直下の転写位置へと搬送される。このシート搬送部60
は、転写ベルト64を駆動ローラ61と支持ローラ62
で張架してテンションローラ63で必要な張力を与え、
駆動ローラ61を回転駆動することにより、上記各色毎
の作像動作に同期して所定の搬送速度で記録シートSを
搬送するように構成される。
【0019】各色の転写位置における転写ベルト64の
直下には転写チャージャ43C〜43Kが配設され、こ
れらの静電力により、感光体ドラム44C〜44K表面
のトナー像が順次、記録シートS上に転写される。この
際、各色の作像動作は、そのトナー像が搬送されてくる
記録シートSの同じ位置に重ねて転写されるように、当
該搬送方向の上流側から下流側に向けてタイミングをず
らして実行される。各色のトナー像が転写された記録シ
ートSは、定着部70にまで搬送されて、ここで高温で
加圧されて記録シートS表面のトナーがシート表面に熔
融付着して定着し、その後、排紙トレイ80上に排出さ
れる。
【0020】次に、上記のシート搬送部60と同等の構
成でなるベルト駆動装置(請求項1,2に対応)につい
て図2を参照して説明する。図2はベルト駆動装置の斜
視図、図3は図2におけるA−A線断面図である。本実
施形態においては、テンションローラ63を省略した構
成のベルト駆動装置100を説明する。ベルト駆動装置
は100は、駆動モータ101の駆動軸と連結され、非
弾性の無端ベルト102を回転駆動する駆動ローラ10
3と、この駆動ローラ103に対して平行な位置に配置
され、ベルト102及び駆動ローラ103の回転に従っ
て回転する従動ローラ(調整用ローラ)104と、この
従動ローラ104を左右両端部104a,104bで回
転自在に軸支する軸支構造体105とを備えるものであ
る。
【0021】テンションスプリング106は、軸支構造
体105を駆動ローラ103に対して遠ざかる方向に付
勢しており、これにより、従動ローラ104は、2つの
ローラ103,104を含む面上において、駆動ローラ
103に対して移動自在となっている。なお、連結具1
07により軸支構造体105とテンションスプリング1
06は連結されている。また、このテンションスプリン
グ106は複写機本体のフレーム(不図示)に支持され
ている。これら軸支構造体105とテンションスプリン
グ106は本発明の軸変位発生機構を構成するものであ
る。
【0022】従動ローラ104の左右両端104a,1
04bは、テーパ形状となっている。また、ベルト10
2の幅方向両端102a,102bにおける内面には、
ローラ両端104a,104bと嵌合し得るテーパ形状
のガイド部材108a,108bが、周方向に沿って一
体的に設けられている。
【0023】次に、上記構成において、ベルト102が
右方向に偏動した時の偏動補正のメカニズムについて、
図4を参照して説明する。図4(a),(b)はベルト
102及び従動ローラ104部分を示す断面図、(c)
はベルト102、従動ローラ104、駆動ローラ103
部分を示す上面図である。従動ローラ104の軸方向中
央部を基準として、無端ベルト102による引張力をみ
ると、無端ベルト102が偏動する前は、ローラ104
の両端104a,104bにおける引張力は、図4
(a)に示すように同等となっている。ここで、無端ベ
ルト102が右方向に偏動すると、図4(b)に示すよ
うに、ベルト左端側のガイド部材108aが従動ローラ
左端104aに乗り上げる(干渉する)と共に、ベルト
右端側のガイド部材108bと従動ローラ右端104b
との嵌合が解かれる。これにより、ローラ左端104a
側における引張力の方がローラ右端104b側における
引張力よりも大きくなるため、図4(c)に示すよう
に、ローラ左端104a側における2本のローラ10
3,104間の距離Aが、ローラ右端104b側におけ
る2本のローラ103,104間の距離Bよりも小さく
なるように、従動ローラ104に軸変位が発生する。一
般に、非弾性ベルトは、ベルトに周長差がある場合、周
長の短い方へ周長差に比例し移動するという特性を有す
るため、従動ローラ104が、図4(c)に示すように
軸変位された状態においては、ローラ左端104a側に
おける周長の方がローラ右端104b側における周長よ
りも短いため、ベルト102はローラ左端104a方向
に移動し、ベルト102の偏動は補正されることにな
る。
【0024】このように、本実施形態のベルト駆動装置
100によれば、ベルト102が走行時に偏動したとき
に、従動ローラ104の両端104a,104bにおけ
るベルト102の引張力に差が生じ、この引張力差によ
ってベルト102の偏動方向と反対方向端での両ローラ
103,104間の距離が小さくなるように従動ローラ
104に軸変位が発生し、偏動方向と反対方向端でのベ
ルトの周長が小さくなるので、ベルト102は偏動方向
と反対向に移動し、ベルトの偏動は補正される。このよ
うに、簡単なメカ構成で無端ベルト102の偏動を補正
することができるので、装置のコンパクト化、及び低コ
スト化を図ることができる。
【0025】次に、第2の実施形態に係るベルト駆動装
置(請求項3に対応)について図5及び図6を参照して
説明する。図5はベルト駆動装置の斜視図、図6は図5
のB−B線断面図である。これらの図において、上述の
第1の実施形態と同等の部材には、同番号の符号を付し
ている。本実施形態におけるベルト駆動装置111で
は、従動ローラ104の支持機構が第1の実施形態と相
違する。すなわち、従動ローラ104の軸112の左右
両端は、軸受及びスプリング116からなる軸部材を介
して支持部材113a,113bによって支持されてい
る。
【0026】支持部材113a,113bは、上記軸部
材が挿入される軸部挿入孔114を備えている。この軸
部挿入孔114は、ベルト102の周方向に対して垂直
方向に伸びており、これにより、従動ローラ104は、
駆動ローラ103に対してねじれ関係と成り得るように
移動自在となっている。スプリング116は、軸112
を上方向に付勢する。支持部材113a,113bのそ
れぞれの上部には、ベルト102の両端縁部に上方から
当接するバックアップローラ115a,115bが軸支
されている。これら支持部材113a,113b、軸部
挿入孔114、軸受及びスプリング116からなる軸部
材は本発明の軸変位発生機構を構成するものである。
【0027】次に、上記構成において、ベルトが偏動し
た時の偏動補正のメカニズムについて、図7及び図8を
参照して説明する。図7(a),(b),(c)は従動
ローラ104及びベルト102の断面図、図8は左端側
の従動ローラ104及びベルト102の図である。従動
ローラ104が実線矢印方向に回転している場合におい
て、図7(a)に示すように、ベルト102が白抜き矢
印方向、すなわち右方向に偏動すると、図7(b)に示
すように、ベルト左端側のガイド部材108aは従動ロ
ーラ左端104aに乗り上げようとする。この動作によ
り、ベルト102の左端部の外径が増大すると共に、ベ
ルト102の右端部の外径が減少するため、結果として
従動ローラ左端104aがバックアップローラ115a
によって規制され(押し下げられ)、従動ローラ104
に軸変位が発生する。この軸変位は、図8に示すよう
に、従動ローラ左端104aが、このローラ104の中
心からみてローラ104へのベルト102の入力側位置
方向に移動して、ローラ104の軸は他方のローラに対
して、ねじれが発生している。一般に、ベルトが巻き掛
けている直径Rのローラ軸が角度θだけ変位し(ねじ
れ)ている場合、ローラに対してベルトの入力側から出
力側にR・sinθだけベルトは移動するという特性があ
り、図8のように軸変位された状態では、従動ローラ1
04に対するベルト102の出力位置は、入力位置より
も偏動方向と反対方向(図8の白抜き矢印方向)端側、
すなわち、左端104a側にあるため、図7(b)に示
すように、ベルト102は左方向に逆偏動し、図7
(c)に示すように、ベルト102の偏動は補正され
る。
【0028】なお、上述の図6においては、従動ローラ
104の左右両端部104a,104b及びベルト10
2のガイド部材108がそれぞれテーパー形状をなして
いるものについて示したが、例えば、図9(a)に示す
ように、ベルト102のガイド部材118bが矩形形状
をなしているものであったり、図9(b)に示すように
ローラ102の端部がテーパー形状となっておらず、ベ
ルト102のみがテーパー形状のガイド部材108bを
備えているものであってもよい。この場合においても、
従動ローラ104に上述と同様の軸変位を発生させるこ
とができ、上述と同様の作用を得ることができる。
【0029】次に、第3の実施形態に係るベルト駆動装
置(請求項4に対応)について図10を参照して説明す
る。図10は駆動ローラ側からみた従動ローラ近傍の断
面図である。本実施形態によるベルト駆動装置121に
おいて、右側支持部材113bは、従動ローラ右端10
4bが所定位置から変位しないよう支持している。ま
た、ローラ左端104aを支持する左側支持部材113
aは、上述の第2の実施形態と同様、ローラ左端104
aが挿入孔114内を移動し得るような構成となってい
る。従って、ローラ左端104aが移動することによ
り、従動ローラ104は駆動ローラに対してねじれ関係
と成る。
【0030】また、左側支持部材113aの上方には、
バックアップローラ115がローラ104の端縁部周囲
に当接するように設置されており、このバックアップロ
ーラ115の高さ調整は調整ネジ125によって行われ
る。また、ベルト102の幅方向左端部の外面には、ガ
イド部材122が突出して設けられている。
【0031】次に、ベルト駆動装置121の偏動補正の
メカニズムについて図10及び図11を参照して説明す
る。図11は左端側の従動ローラ104及びベルト10
2の図である。従動ローラ104が実線矢印方向に回転
している場合において、ベルト102が図10の白抜き
矢印方向、すなわち、ローラ左端104a方向へ偏動す
ると、ベルト102のガイド部材122がバックアップ
ローラ115と干渉するが、この動きはバックアップロ
ーラ115により規制されるため、結果としてローラ左
端104aが下がり、軸変位が発生する。この軸変位
は、図11に示すように、ローラ左端104aが、この
ローラの中心からみてローラ104へのベルト102の
出力側位置方向に移動するように発生する。上述の第2
の実施形態と同様に、ベルトが巻き掛けている直径Rの
ローラ軸が角度θだけ変位している場合、ローラに対し
てベルトの入力側から出力側にR・sinθだけベルトは
移動するという特性があり、軸変位された状態では、従
動ローラ104に対するベルト102の出力位置は、入
力位置よりも偏動方向と反対方向(図11の白抜き矢印
方向)端側、すなわち、右端104b側にあるため、ベ
ルト102は逆偏動し、ベルト102の偏動は補正され
る。
【0032】なお、本発明は上記実施の形態の構成に限
られず種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態
では、ベルト駆動装置を転写材を搬送する搬送装置とし
て説明したが、例えば、レーザプリンタ内で使用される
感光ベルトや、トナー像を転写材に転送するための転写
ベルト等を駆動するものに適用してもよい。この場合、
ベルトが端部が伸びる等の変形を起こすことがないの
で、記録画像に悪影響を及ぼすことがない。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明に係るベルト駆動装
置によれば、ベルトの偏動方向と反対方向側のガイド部
材が調整用ローラと干渉することにより、ベルトの偏動
方向と反対方向端での両ローラ間の距離が小さくなるよ
うに調整用ローラが軸変位し、この軸変位に応じてベル
トは偏動方向とは反対方向に移動するので、簡単なメカ
構成でベルトの偏動を補正することが可能となり、装置
の低コスト化を図ることができる。また、ガイド部材
を、無端ベルトの幅方向の両端のベルト内面に突出して
設けられた突条部とし、このガイド部材又は調整用ロー
ラの両端部の少なくとも一方をテーパ形状とすることに
より、上記効果は的確に得られる。
【0034】また、本発明に係るベルト駆動装置によれ
ば、ベルトの偏動方向と反対方向側のガイド部材が調整
用ローラと干渉することにより、調整用ローラの偏動方
向と反対方向端が、このローラの中心からみてローラへ
のベルトの入力側方向に移動するように調整用ローラが
軸変位し、この軸変位に応じてベルトは偏動方向とは反
対方向に移動するので、上述と同様の効果を得ることが
できる。
【0035】また、本発明に係るベルト駆動装置によれ
ば、ベルトの偏動方向側のガイド部材がバックアップ部
材と干渉することにより、調整用ローラの偏動方向端
が、このローラの中心からみてローラへのベルトの出力
側方向に移動するように調整用ローラが軸変位し、この
軸変位に応じてベルトは偏動方向とは反対方向に移動す
るので、上述と同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態によるベルト駆動装置を備え
た複写装置の中央断面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態によるベルト駆動装置
の斜視図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】(a),(b)は上記ベルト駆動装置の作用を
説明するためのベルト及び従動ローラ部分の断面図、
(c)はベルト、従動ローラ、駆動ローラ部分の上面図
である。
【図5】本発明の第2の実施形態によるベルト駆動装置
の斜視図である。
【図6】図5のB−B線断面図である。
【図7】(a),(b),(c)は上記ベルト駆動装置
の作用を説明するためのベルト及び従動ローラ部分の断
面図である。
【図8】上記ベルト駆動装置の作用を説明するための、
偏動方向と反対方向端側における従動ローラ及びベルト
部分の図である。
【図9】(a),(b)は従動ローラとガイド部材の他
の構成を示す要部の断面図である。
【図10】本発明の第3の実施形態によるベルト駆動装
置の要部の断面図である。
【図11】上記ベルト駆動装置の作用を説明するため
の、偏動方向端側における従動ローラ及びベルト部分の
図である。
【符号の説明】
100 ベルト駆動装置 102 無端ベルト 104 従動ローラ(調整用ローラ) 105 軸支構造体(軸変位発生機構) 106 テンションスプリング(軸変位発生機構) 108a,108b ガイド部材 111 ベルト駆動装置 113a,113b 支持部材(軸変位発生機構) 114 軸部挿入孔(軸変位発生機構) 115,115a,115b バックアップローラ 116 スプリング(軸変位発生機構) 121 ベルト駆動装置 122 ガイド部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無端ベルトを少なくとも2本のローラ間
    に巻き掛け、少なくとも1つのローラを駆動することに
    より該無端ベルトを回転駆動させるベルト駆動装置にお
    いて、 少なくとも一方のローラが他方のローラに対して、これ
    ら2本のローラを含む面上において移動可能に支持され
    て調整用ローラとされ、 前記無端ベルトの少なくとも一端部にガイド部材が設け
    られ、 前記無端ベルトが偏動した時に、前記ガイド部材が前記
    調整用ローラと干渉して、前記偏動方向と反対方向端で
    の両ローラ間の距離が小さくなるように該調整用ローラ
    に軸変位を発生させる軸変位発生機構を備えたことを特
    徴とするベルト駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記ガイド部材は、前記無端ベルトの幅
    方向の両端の該ベルト内面に突出して設けられた突条部
    でなり、 このガイド部材又は前記調整用ローラの両端部の少なく
    とも一方がテーパ形状であることを特徴とする請求項1
    に記載のベルト駆動装置。
  3. 【請求項3】 無端ベルトを少なくとも2本のローラ間
    に巻き掛け、少なくとも1つのローラを駆動することに
    より該無端ベルトを回転駆動させるベルト駆動装置にお
    いて、 少なくとも一方のローラが他方のローラに対してねじれ
    関係となり得るように移動自在に支持されて調整用ロー
    ラとされ、 前記無端ベルトの少なくとも一端部の内面にガイド部材
    が設けられ、 前記無端ベルトが偏動した時に、前記ガイド部材が前記
    調整用ローラと干渉し、それに伴って、該無端ベルトが
    該ベルトの端部外面に当接するバックアップ部材と干渉
    して、前記調整用ローラの前記偏動方向と反対方向端
    が、該ローラの中心からみて該ローラへのベルトの入力
    側方向に移動するように該調整用ローラに軸変位を発生
    させる軸変位発生機構を備えたことを特徴とするベルト
    駆動装置。
  4. 【請求項4】 無端ベルトを少なくとも2本のローラ間
    に巻き掛け、少なくとも1つのローラを駆動することに
    より該無端ベルトを回転駆動させるベルト駆動装置にお
    いて、 少なくとも一方のローラが他方のローラに対してねじれ
    関係となり得るように移動可能に支持されて調整用ロー
    ラとされ、 前記無端ベルトの幅方向一端部の外面に突出してガイド
    部材が設けられ、 前記無端ベルトが偏動した時に、前記調整用ローラの端
    部周面に当接するバックアップ部材と前記ガイド部材が
    干渉して、前記調整用ローラの前記偏動方向端が、該ロ
    ーラの中心からみて該ローラへのベルトの出力側方向に
    移動するように該調整用ローラに軸変位を発生させる軸
    変位発生機構を備えたことを特徴とするベルト駆動装
    置。
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