JP4346278B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、転写部材に保持されて搬送される用紙等の記録媒体に像担持体表面からトナー像を転写して画像を形成する電子写真方式の複写機、プリンタ及びファクシミリ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、記録媒体上に画像を形成する方法として、画像情報に基づく露光工程によって像担持体に形成した静電潜像を現像工程においてトナー像に顕像化し、像担持体上に形成されたトナー像を転写部材を用いて記録媒体に転写する電子写真方式を行う画像形成装置では、一般に、転写部材表面に保持した記録媒体を像担持体表面と転写部材表面との間に狭持して通過させるようにしている。このような画像形成装置において、像担持体表面の移動速度(例えば感光体ドラムの周速)と転写部材表面の移動速度(例えば転写ベルト又は転写ローラの周速)との間に大きな速度差を生じると、像担持体表面及び転写部材表面の移動方向について記録媒体において転写されるべき範囲よりも広い範囲にトナー像が転写される転写ズレ等を発生し、記録媒体に転写されたトナー像に濃度ムラを生じる。記録媒体におけるトナー像の濃度ムラを防止するためには、像担持体表面の移動速度と転写部材表面の移動速度とを略同一にすべきである。
【0003】
ところが、文字等からなる線画像や点画像の2値的な画像情報に基づいて形成されるトナー画像は、像担持体表面に比較的厚く形成され、記録媒体への転写時に中心部が転写されずに抜けるという現象(一般的に中抜け現象と呼ばれる。)を発生し易い。この中抜け現象を防止するため、2値的な画像情報に基づく画像形成時には、像担持体表面の移動速度と転写部材表面の移動速度とに僅かに速度差を設けるように制御したものがある。
【0004】
例えば、特開平5−273873号公報には、転写部材表面の移動速度を感光体表面の移動速度より遅くなるように制御する構成が開示されている。この構成によれば、感光体表面に対して記録媒体が僅かに滑った状態で転写が行われ、転写時における画像の中抜け現象の発生を防止できるとされている。
【0005】
また、特開平7−319302号公報には、転写部材表面の移動速度を像担持体表面の移動速度より速くなるように制御する構成が開示されている。この構成によっても、転写時における画像の中抜け現象の発生を防止できるとされている。
【0006】
一方、単一の記録媒体上に複数の像担持体から異なる色のトナー像を転写する多色画像形成装置では、画質不良の別の問題として、像担持体の突発的な回転変動による画像の色ムラの発生がある。特開平11−65222号公報では、転写部材である搬送ベルト表面の速度変動による像担持体である感光体ドラムの回転変動を防止して色ムラを発生しないようにすべく、像担持体表面の移動速度が転写部材表面の移動速度よりも速くなるように各像担持体を駆動する駆動モータの駆動速度を設定した構成が開示されている。この構成によれば、各像担持体が見かけ上転写部材によって駆動されるようになり、各像担持体の慣性トルクが転写部材に付加され、転写部材表面の速度変動を抑えることができるとされている。
【0007】
ところが、像担持体である感光体ドラムの周速と転写部材である転写ベルトの周速とに速度差を設けた場合には、感光体ドラムの周速に影響を及ぼし、濃度ムラを生じて中間濃度域や低濃度域のベタ画像では画像ムラが逆に目立ちやすく、画質の低下を生じる。特に、多色画像形成装置によって形成される多色画像では、画像の濃度ムラは色ムラとして現れ、白黒の画像形成時には問題にならない程度の濃度ムラでも目立ち易いために画像品質の著しい低下を招く。
【0008】
これらの問題を解決するため、特開平9−297473号公報には、転写ローラ(転写部材)の駆動手段を別設するか、又は、必要に応じて転写ローラ(転写部材)への駆動伝達をカットする手段を設け、画像特性によって感光体ドラムに対する転写ローラの周速を手動又は自動で切り換えるようにした構成が開示されている。この構成によれば、感光体ドラムの周速(像担持体表面の移動速度)よりも転写ローラの周速(転写部材表面の移動速度)を速くして文字画像の中抜けを防止した画像形成装置において、写真などのハーフトーンの多い画像の濃度ムラの発生をも防止することができるとされている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、転写部材表面の移動速度を像担持体表面の移動速度に対して制御して両者に速度差を与える場合には、像担持体から記録媒体にトナー像が転写さる際に画像の倍率が変化し、画像情報を正確に再現することができなくなる問題がある。即ち、転写部材表面の移動速度が像担持体表面の移動速度に比較して速い場合には画像が拡大され、遅い場合には画像が縮小されてしまう。
【0010】
この問題を解決するためには、転写部材表面の移動速度を像担持体表面の移動速度に対して制御して両者に速度差を与える場合には、像担持体に対する露光工程における画像情報の書込速度を転写部材表面と像担持体表面との速度差に応じて補正する等の複雑な制御を行うことにより、最終的に記録媒体に転写された画像が画像情報に対して等倍率になるようにしなければならない。
【0011】
この発明の目的は、文字画像の中抜けや写真画像の濃度ムラを防止して画像情報の属性に拘らず常に良好な画質を得るべく転写部材表面の移動速度と像担持体表面の移動速度との速度差を制御する際にも、画像の書込速度の補正等の煩雑な制御を行う必要をなくし、簡単な制御で再現性に優れた高画質の画像を得ることができる画像形成装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記の課題を解決するための手段として、以下の構成を備えている。
【0013】
(1)像担持体表面に画像情報に基づく露光を行って静電潜像を形成した後に静電潜像をトナー像に顕像化し、像担持体表面と同方向に移動する転写部材表面に保持されて搬送される記録媒体に像担持体表面からトナー像を転写する画像形成装置において、
画像情報の属性に応じて像担持体表面の移動速度を変更することにより、像担持体表面の移動速度を転写部材の対向面の移動速度と異なる速度又は略同一の速度の何れかに制御する制御手段を設け、
前記制御手段は、2値的な画像を主体とする画像情報であるか中間濃度画像を有する画像情報であるかに応じて画像情報の属性を判断するものであり、画像形成前の初期状態では像担持体表面の移動速度を転写部材の対向面の移動速度と略同一の速度とし、2値的な画像を主体とする画像情報に基づく画像形成時に像担持体表面の移動速度を転写部材の対向面の移動速度と異なる速度にするとともに画像形成処理が完了すると像担持体表面の移動速度を転写部材の対向面の移動速度と略同一の速度に変更して待機状態に戻り、中間濃度画像を有する画像情報に基づく画像形成時に像担持体表面の移動速度を転写部材の対向面の移動速度と略同一の速度とするとともに画像形成処理が完了すると像担持体表面の移動速度を変更することなく待機状態に戻ることを特徴とする。
【0014】
この構成においては、画像形成すべき画像情報の属性に応じた像担持体表面の移動速度と転写部材の対向面の移動速度との速度差が、像担持体表面の移動速度の変更によって制御される。したがって、良好な画質を実現するための適正値が画像情報の属性に応じて異なる像担持体表面の移動速度と転写部材表面の移動速度との速度差が、像担持体表面の移動速度の変更によって実現され、転写部材表面の移動速度が像担持体に対する書込速度に対して適正な速度に維持される限り、画像情報の属性にともなって像担持体表面の移動速度が変化しても、転写部材表面と同一の移動速度で移動する記録媒体には画像情報に等しい倍率の画像が形成される。画像情報の属性に拘らず良好な画質を得るために像担持体表面の移動速度と転写部材表面の移動速度との速度差が変更する場合にも、像担持体に対する画像の書込速度を変更する必要がない。
【0016】
また、2値的な画像を主体とする画像情報についての画像形成時と中間濃度画像を有する画像情報についての画像形成時とで像担持体表面の移動速度が変更され、像担持体表面の移動速度と転写部材表面の移動速度との速度差が制御される。したがって、2値的な画像を主体とする文字画像等の画像情報と中間濃度画像を有する写真画像等の画像情報との両方についての良好な画質の画像が、像担持体に対する書込速度を補正するための煩雑な制御を伴うことなく、再現性の高い状態で記録媒体に形成される。
さらに、中抜け現象の発生によって画質の著しい低下を来す2値的な画像を主体とする画像情報についての画像形成時には像担持体表面の移動速度が転写部材表面の移動速度と異なる速度に制御され、濃度ムラの発生によって画質の著しい低下を来す中間濃度画像を有する画像情報についての画像形成時には像担持体表面の移動速度が転写部材表面の移動速度に略一致する速度に制御される。したがって、2値的な画像を主体とする画像情報については中抜け現象を防止すべく像担持体表面の移動速度と転写部材表面の移動速度との間に速度差を与えて画像形成が行われ、中間濃度画像を有する画像情報については濃度ムラを防止すべく像担持体表面の移動速度と転写部材表面の移動速度とを略一致させて画像形成が行われ、2値的な画像を主体とする画像情報及び中間濃度画像を有する画像情報の何れについても像担持体表面の移動速度のみの制御で良好な画質の画像が再現性の高い状態で記録媒体に形成される。
【0017】
(2)像担持体表面に画像情報に基づく露光を行って静電潜像を形成した後に静電潜像をトナー像に顕像化し、像担持体表面と同方向に移動する転写部材表面に保持されて搬送される記録媒体に像担持体表面からトナー像を転写する画像形成装置において、
画像情報の属性に応じて像担持体表面の移動速度を変更することにより、像担持体表面の移動速度を転写部材の対向面の移動速度と異なる速度又は略同一の速度の何れかに制御する制御手段を設け、
前記制御手段は、外部から設定された画像形成モードに基づいて画像情報の属性を判断するものであり、画像形成前の初期状態では像担持体表面の移動速度を転写部材の対向面の移動速度と略同一の速度とし、文字画像を主体とする文字画像モードの画像形成時に像担持体表面の移動速度を転写部材の対向面の移動速度と異なる速度にし、写真画像を主体とする写真画像モードの画像形成時に像担持体表面の移動速度を転写部材の対向面の移動速度と略同一の速度とすることを特徴とする。
【0018】
この構成においては、外部端末や操作パネル等の制御手段の外部において設定された画像形成モードに応じて、像担持体表面の移動速度の変更による像担持体表面の移動速度と転写部材表面の移動速度との速度差の制御が行われる。文字画像形成モードや写真画像形成モードのように画像形成モードが変化すると画像形成の対象となる画像情報の属性が変化する場合があり、制御手段は、操作者が所望する画像形成モードの設定内容から画像情報の属性を判断し、判断した属性に対応した像担持体表面の移動速度と転写部材表面の移動速度との速度差を像担持体表面の移動速度の変更によって実現する。したがって、画像形成の対象となる画像情報の属性に適合した像担持体表面の移動速度と転写部材表面の移動速度との速度差が像担持体表面の移動速度の変更によって実現され、画像情報の属性に拘らず良好な画質の画像が再現性の高い状態で容易かつ正確に記録媒体に形成される。
【0022】
この構成においては、中抜け現象の発生によって画質の著しい低下を来す文字画像が主体の画像情報を対象とする文字画像モードが設定されている場合には像担持体表面の移動速度が転写部材表面の移動速度と異なる速度に制御され、濃度ムラの発生によって画質の著しい低下を来す写真画像が主体の画像情報を対象とする写真画像モードが設定されている場合には像担持体表面の移動速度が転写部材表面の移動速度に略一致する速度に制御される。したがって、文字画像が主体の画像情報については中抜け現象を防止すべく像担持体表面の移動速度と転写部材表面の移動速度との間に速度差を与えて画像形成が行われ、写真画像が主体の画像情報については濃度ムラを防止すべく像担持体表面の移動速度と転写部材表面の移動速度とを略一致させて画像形成が行われ、文字画像が主体の画像情報及び写真画像が主体の画像情報の何れについても像担持体表面の移動速度のみの制御で良好な画質の画像が再現性の高い状態で記録媒体に形成される。
【0023】
(3)前記制御手段は、像担持体表面の移動速度を転写部材表面の移動速度より速くすることによって像担持体表面の移動速度と転写部材表面の移動速度との間に速度差を設けることを特徴とする。
【0024】
この構成においては、像担持体表面の移動速度と転写部材表面の移動速度との間に速度差を与える際に、像担持体表面の移動速度が転写部材表面の移動速度より速くされる。したがって、像担持体表面から記録媒体へのトナー像の転写時に、トナー像には記録媒体の搬送方向について縮める方向の力が作用し、像担持体表面に対するトナー像との付着力が低下して画像の中抜けが防止される。また、像担持体表面に対する露光工程における書込速度を転写部材表面の移動速度に整合させておくことにより、像担持体表面が書込速度よりも速く移動することによって伸張した状態で像担持体表面に形成されたトナー像が、像担持体表面に対して相対的に低速で移動する記録媒体に伸張時の倍率と同じ倍率で縮小して転写され、画像情報が正確に再現される。
【0025】
(4)前記制御手段は、像担持体表面の移動速度を転写部材表面の移動速度より遅くすることによって像担持体表面の移動速度と転写部材表面の移動速度との間に速度差を設けることを特徴とする。
【0026】
この構成においては、像担持体表面の移動速度と転写部材表面の移動速度との間に速度差を与える際に、像担持体表面の移動速度が転写部材表面の移動速度より遅くされる。したがって、像担持体表面から記録媒体へのトナー像の転写時に、トナー像には記録媒体の搬送方向について伸ばす方向の力が作用し、像担持体表面に対するトナー像との付着力が低下して画像の中抜けが防止される。また、像担持体表面に対する露光工程における書込速度を転写部材表面の移動速度に整合させておくことにより、像担持体表面が書込速度よりも遅く移動することによって縮小した状態で像担持体表面に形成されたトナー像が、像担持体表面に対して相対的に低速で移動する記録媒体に縮小時の倍率と同じ倍率で伸張して転写され、画像情報が正確に再現される。
【0027】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の第1の実施形態に係る多色画像形成装置の概略の構成を示す図である。多色画像形成装置は、外部から伝達された画像データ(画像情報)に応じて、所定のシート(記録媒体)に対して多色又は単色の画像を形成するものである。この多色画像形成装置において扱われる画像データは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像に応じたものであり、これら各色の画像形成を行う4つの画像ステーションSa〜Sdが設けられている。各画像形成ステーションSa〜Sdは同一の構成を備えており、一例として画像形成ステーションSaには露光ユニット1a、現像器2a、感光体ドラム3a、帯電器5a、クリーナユニット4aが設けられている。各画像形成ステーションSa〜Sdの現像器2a〜2dのそれぞれには、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色のトナーが収納されている。
【0028】
感光体ドラム3a〜3dは、この発明の像担持体であり、多色画像形成装置の略中心部に回転自在に配置されている。帯電器5a〜5dは、帯電工程において感光体ドラム3a〜3dの表面を所定の電位に均一に帯電させる帯電手段であり、接触型の帯電ローラや帯電ブラシのほか、図1に示すように、非接触の帯電チャージャが用いられる。露光ユニット1a〜1dは、レーザ照射部および反射ミラーを備えたレーザスキャニングユニット(LSU)であるが、EL又はLED等の発光素子をアレイ状に並べた書込ヘッドを用いることもできる。
【0029】
露光ユニット1a〜1dは、対応する色の画像データによって変調されたレーザ光を帯電工程後の感光体ドラム3a〜3dの表面に照射し、感光体ドラム3a〜3dの表面に画像データに応じた静電潜像を形成する。現像器2a〜2dは、感光体ドラム3a〜3dの表面に形成された静電潜像を対応する色のトナーによりトナー像に顕像化するものである。クリーナユニット4は、トナー像の転写工程後における感光体ドラム3a〜3dの表面に残留したトナーを除去及び回収する。
【0030】
感光体ドラム3a〜3dの下方に配置されている転写搬送ベルトユニット8は、転写搬送ベルト7、駆動ローラ57、従動ローラ58、テンションローラ59、転写ローラ6a〜6d及びクリーニングユニット9等を備えている。転写搬送ベルト7は、転写ローラ6a〜6d、転写搬送ベルト駆動ローラ57、転写搬送ベルト従動ローラ58及びテンションローラ59等に張架されて矢印B方向に回転移動し、上側面に静電吸着したシートを各感光体ドラム3a〜3dと各転写ローラ6a〜6dとの間を順に通過させて搬送する。転写ローラ6a〜6d及び転写搬送ベルト7が、この発明の転写部材に相当する。
【0031】
転写搬送ベルト7は、各感光体ドラム3a〜3dの表面の一部に接触するように設けられている。そして、感光体ドラム3a〜3dに形成された各色のトナー像をシートに順次重ねて転写することによって、カラーのトナー像(多色トナー像)を形成する機能を有している。この転写搬送ベルト7の材質は、PC(ポリカーボネート)、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン重合体)、ETFE(エチレンテトラルフルオロエチレン重合体)、ポリイミド、ポリアミド等が一般的に使用される。また、転写搬送ベルト7は、厚さ80〜150μmで体積抵抗率は109 Ω・cm〜1013Ω・cmのフィルムを用いて無端状に形成されている。本実施例では厚さ100μmのPCを使用している。
【0032】
各転写ローラ6a〜6dは、転写搬送ベルト7の上側面を挟んで感光体ドラム3a〜3dのそれぞれに対向する位置に配置されている。各転写ローラ6a〜6dは、感光体ドラム3a〜3dのそれぞれの表面に担持されたトナー像を、転写搬送ベルト7の上側面に吸着されて搬送されるシートに転写する。各転写ローラ6a〜6dは、芯金の周囲にカーボン等を分散させたウレタンゴムやEPDM等の導電性弾性部材(抵抗値が104 Ω前後)を外嵌させて外径14〜20mm程度、硬度30〜50度(アスカーC)に成形されている。各転写ローラ6a〜6dには、トナー像を転写するために転写用の高圧電源から+2KV〜+3KVの高電圧(トナーの帯電極性(一)とは逆極性(+)の高電圧)が印加され、導電性の弾性部材から、シートに対して均一に高電圧を印加する。
【0033】
クリーニングユニット9は、ポリウレタン製等のクリーニングブレード方式の接触型クリーニング部材を備えている。クリーニングユニット9は、シートの裏面の汚損を防止すべく、感光体ドラム3a〜3dとの接触により転写ベルト7に付着したトナーを除去する。
【0034】
多色画像形成装置の内部下側に設けられた給紙トレイ10は、画像形成に使用するシートを収納する。多色画像形成装置の上部に設けられている排紙トレイ15は、印刷済みのシートをフェイスダウン状態で収納する。多色画像形成装置の側部に設けられている排紙トレイ33は、画像形成済みのシートをフェイスアップ状態で収納する。
【0035】
多色画像形成装置の内部には、給紙トレイ10内に収納されているシートを転写搬送ベルトユニット8や定着ユニット12を経由させて排紙トレイ15に送るための、Sの字形状の用紙搬送路が形成されている。さらに、給紙トレイ10から排紙トレイ15および排紙トレイ33までの用紙搬送路の近傍には、ピックアップローラ16、レジストローラ14、定着部12、搬送方向切換えゲート34、搬送ローラ25等が配されている。
【0036】
搬送ローラ25は、シートの搬送を促進・補助するための、小型のローラであり、用紙搬送路に沿って複数設けられている。ピックアップローラ16は、給紙トレイ10の端部に備えられ、給紙トレイ10から、シートを1枚毎に用紙搬送路に供給する呼び込みローラである。
【0037】
搬送方向切換えゲート34は、側面カバー35に回転可能に設けられており、定着ユニット12を通過したシートを排紙トレイ15方向又は排紙トレイ33方向に選択的に導く。
【0038】
レジストローラ14は、感光体ドラム3a〜3dの回転に先立って給紙トレイ10から給紙されたシートを、転写搬送ベルトユニット8の上流側で一旦停止させ、感光体ドラム3a〜3dの回転に同期したタイミングで転写搬送ベルトユニット8に導く。即ち、レジストローラ14は、図示しないレジスト前検知スイッチの出力した検知信号に基づいて、各感光体ドラム3a〜3d上のトナー像の前端部分が転写ローラ6a〜6dに対向する位置でシート上の画像形成範囲の前端部分に一致するようにシートを転写搬送ベルト7の上側面に搬送する。
【0039】
定着ユニット12は、ヒートローラ31、加圧ローラ32等を備えている。ヒートローラ31及び加圧ローラ32は、シートを挟んで回転する。ヒートローラ31は、図示しない温度検出値に基づいて所定の定着温度となるように設定されており、加圧ローラ32とともにシートを熱圧着することにより、シートに転写されたトナー像を溶融及び押圧し、シートに堅牢に熱定着させる。
【0040】
図2及び図3は、図1に示した多色画像形成装置の転写搬送ベルトユニットの動作を説明する図である。上記多色画像形成装置では、カラー画像形成時と白黒画像形成時とで転写搬送ベルトユニット8を異なる状態に変位させる。転写搬送ベルトユニット8は、支持台51及び支持台52を備えている。支持台51は、転写ローラ6b〜6d及び駆動ローラ57を軸支し、長孔51aを備えている。長孔51aには、モータM2とともに離接駆動部53を構成する偏心軸56が嵌入する。支持台51は、保持ローラ54の回転軸を中心にして、図2に示す上側位置と図3に示す下側位置との間で、支持台52に揺動自在に支持されている。支持台52は、転写ローラ6a、従動ローラ58及び保持ローラ54を軸支し、離接駆動部53を保持している。駆動ローラ57はモータM1によって駆動され、感光体ドラム3a〜3dはそれぞれモータM3〜M6によって駆動される。モータM1〜M6は、制御部70により制御される。
【0041】
転写搬送ベルト7の上側面に吸着して搬送されるシートに対して感光体ドラム3a〜3dの全てからトナー像が転写される可能性のあるカラー画像形成時には、支持台51は図2に示す上側位置に位置している。この状態では、転写搬送ベルト7の上側面は、各感光体ドラム3a〜3dの表面に当接し、各感光体ドラム3a〜3dと各転写ローラ6a〜6dとの間に挟持されている。
【0042】
転写搬送ベルト7の上側面に吸着して搬送されるシートに対して感光体ドラム3aのみからトナー像が転写される白黒画像形成時には、支持台51は図3に示す下側位置に位置している。この状態では、支持台51に軸支された転写ローラ6b〜6dが感光体ドラム3b〜3dから離間し、転写搬送ベルト7の上側面は感光体ドラム3aのみの表面に当接して感光体ドラム3aと転写ローラ6aとの間に挟持されている。
【0043】
転写部材表面の移動速度である転写搬送ベルト7の周速(Vt)と像担持体表面の移動速度である感光体ドラム3a〜3dの周速(Vd)とに大きな差が生ずると、転写ズレ等が発生しシートに転写されたトナー像に濃度ムラを生じる。このため、転写搬送ベルト7の周速(Vt)と感光体ドラム3a〜3dの周速(Vd)とが略同一となるように、モータM1,M3〜M6の回転数が制御部70により制御されている。
【0044】
ところが、文字等からなる線画像や点画像の2値的な画像を主体とする画像情報によって感光体ドラム3a〜3dに形成されるトナー像は比較的厚く、転写搬送ベルト7及び転写ローラ6a〜6dの圧力により感光体ドラム3a〜3dの表面に固着し易く、シートへの転写時にトナー像の中心部が転写されずに抜ける中抜け現象が発生する。
【0045】
そこで、上記の多色画像形成装置では、中抜け現象の発生を防止するために、転写搬送ベルト7の周速(Vt)と感光体ドラム3a〜3dの周速(Vd)とに僅かに速度差を与えている。この速度差は、転写搬送ベルト7の周速(Vt)を一定として感光体ドラム3a〜3dの周速(Vd)を変化させることにより実現している。
【0046】
これは、感光体ドラム3a〜3dの周速(Vd)を一定として転写搬送ベルト7の周速(Vt)を変化させた場合、感光体ドラム3a〜3dの周速(Vd)は画像の書込手段である露光ユニット1a〜1dの書込速度に整合しており、露光ユニット1a〜1dから感光体ドラム3a〜3dに対して適正な倍率で画像が書き込まれるが、転写搬送ベルト7の周速(Vt)が感光体ドラム3a〜3dの周速(Vd)と異なるために、感光体ドラム3a〜3dから転写搬送ベルト7上に搬送されているシートに転写されるトナー像の倍率が適正な倍率から変動してしまう。つまり、感光体ドラム3a〜3dの周速(Vd)に対して転写搬送ベルト7の周速(Vt)が遅い場合には露光ユニット1a〜1dが書き込んだ画像に対してシートの搬送方向について収縮した状態でトナー像がシートに転写され、光体ドラム3a〜3dの周速(Vd)に対して転写搬送ベルト7の周速(Vt)が速い場合には露光ユニット1a〜1dが書き込んだ画像に対してシートの搬送方向について伸張した状態でトナー像がシートに転写され、画像情報をシート上に正確に再現することができない。
【0047】
この問題を解決するためには、転写搬送ベルト7の周速(Vt)の変化に合わせて露光ユニット1による書込速度を補正し、感光体ドラム3a〜3dからシートに転写される際の倍率の変化を見こした画像の書込を行なわなければならず、転写搬送ベルト7を駆動する駆動モータM1の回転速度制御のための制御基板に加えて、露光ユニット1による画像の書込速度制御のための制御基板を設け、感光体ドラム3a〜3dの周速(Vd)と転写搬送ベルト7の周速(Vt)とに速度差を与えるか否かに応じて異なる書込速度で画像データを書き込まなければならない。上記多色画像形成装置のように、露光ユニット1としてLSUを用いた場合には、書込速度を変化させるためにポリゴンミラーの回転速度を制御しなければならず、制御が煩雑化する。
【0048】
この実施形態に係る多色画像形成装置では、上述のように、転写搬送ベルト7の周速(Vt)を一定として感光体ドラム3a〜3dの周速(Vd)を制御することで、転写搬送ベルト7の周速(Vt)と感光体ドラム3a〜3dの周速(Vd)とに速度差を与えている。この場合には、感光体ドラム3a〜3dの周速(Vd)は露光ユニット1の書込速度に整合しないために露光ユニット1a〜1dから感光体ドラム3a〜3dに書き込まれる画像の倍率が伸張又は縮小するが、転写搬送ベルト7の周速(Vt)は露光ユニット1の書込速度に整合しているために感光体ドラム3a〜3dから転写搬送ベルト7上のシートに転写される際にトナー像は適正な倍率となるように縮小又は伸張され、露光ユニット1a〜1dによる書込時の倍率に一致した倍率でシート上に画像が形成される。
【0049】
即ち、転写搬送ベルト7の周速(Vt)を一定として感光体ドラム3a〜3dの周速(Vd)を速くした場合、感光体ドラム3a〜3dの周速(Vd)が露光ユニット1a〜1dの書込速度よりも速くなって露光ユニット1a〜1dから倍率を伸張した状態の画像が感光体ドラム3a〜3dに書き込まれるが、転写搬送ベルト7によるシートの搬送速度は露光ユニット1a〜1dの書込速度に整合した感光体ドラム3の周速(Vd)より遅い速度であるために転写工程時に適正な倍率となるようにトナー像が縮小されてシートに転写される。
【0050】
また、転写搬送ベルト7の周速(Vt)を一定として感光体ドラム3a〜3dの周速(Vd)を遅くした場合、感光体ドラム3a〜3dの周速(Vd)が露光ユニット1a〜1dの書込速度よりも遅くなって露光ユニット1a〜1dから倍率を縮小した状態の画像が感光体ドラム3a〜3dに書き込まれるが、転写搬送ベルト7によるシートの搬送速度は露光ユニット1a〜1dの書込速度に整合した感光体ドラム3a〜3dの周速(Vd)より速い速度であるために転写工程時に適正な倍率となるようにトナー像が伸張されてシートに転写される。
【0051】
したがって、転写搬送ベルト7の周速(Vt)を一定にした状態で感光体ドラム3a〜3dの周速(Vd)を変化させて両者に速度差を与えることにより、感光体ドラム3a〜3dの周速(Vd)の変化に拘らず、露光ユニット1による画像の書込速度を一定に維持することができ、感光体ドラム3a〜3dの周速(Vd)を制御する制御手段を設ければよく、画像の属性に応じて感光体ドラム3a〜3dの周速を変化させるだけの簡単な制御によって良好な画質の画像を正確に再現することができる。
【0052】
ここで、中抜け現象が発生すると画質の著しい低下を来す画像は、文字画像等の2値的な画像が主体の画像である。2値的な画像が主体の画像に対しては、感光体ドラム3a〜3dの周速を転写搬送ベルト7の周速に対して速くなるように又は遅くなるように制御する。一方、濃度ムラが発生すると画質の著しい低下を来す画像は写真画像等の中間濃度の画像を含む画像である。中間濃度の画像を含む画像に対しては、感光体ドラム3a〜3dの周速を転写搬送ベルト7の周速に一致するように制御する。
【0053】
この実施形態に係る多色画像形成装置では、制御部70において、画像モードを外部装置から画像データとともに入力される画像モードデータ、操作パネルにおいて設定入力された画像モード、外部装置から入力された画像データの内容、又は、外部装置から入力された画像データのファイル形式の判別によって画像形成される画像情報の属性を判断し、この判断結果に基づいて感光体ドラム3a〜3dを駆動するモータM3〜M6の回転速度を制御する。これにより、感光体ドラム3a〜3dの周速(Vd)のみを制御することによって転写部材表面の移動速度である転写搬送ベルト7の周速(Vt)と像担持体表面の移動速度である感光体ドラム3a〜3dの周速(Vd)との速度差を調整し、画像の属性に拘らず簡単な制御によって、倍率を変化させることのない優れた再現性で高画質の画像を形成できるようにしている。
【0054】
例えば、操作パネルにおいて文字画像モードが設定された場合には、モータM1の回転速度を変えることなく、転写搬送ベルト7の周速(Vt)と感光体ドラム3a〜3dの周速(Vd)との間に速度差を与えるように、モータM3〜M6の回転速度を制御する。ここで、感光体ドラム3a〜3dの周速(Vd)を転写搬送ベルト7の周速(Vt)より遅してもよいし、速くしてもよい。
【0055】
一方、操作パネルにおいて写真画像モードが設定された場合には、モータM1の回転速度を変えることなく、転写搬送ベルト7の周速(Vt)と感光体ドラム3a〜3dの周速(Vd)とが略同一となるように、モータM3〜M6の回転速度を制御する。
【0056】
具体的には、転写搬送ベルト7の周速(Vt)に対して感光体ドラム3a〜3dの周速(Vd)を遅くする場合は、転写搬送ベルト7の周速(Vt)より感光体ドラム3a〜3dの周速(Vd)を1%±0.5%の範囲で遅する。また、転写搬送ベルト7の周速(Vt)に対して感光体ドラム3a〜3dの周速(Vd)を速くする場合も略同じであり、転写搬送ベルト7の周速(Vt)より感光体ドラム3a〜3dの周速(Vd)を1%±0.5%の範囲で速くする。これらの範囲はこの実施形態に係る多色画像形成装置において実験により求めた中抜け現象を防止できる範囲であり、この範囲を超えた場合には、濃度ムラが著しく目立ってしまうだけでなく、多色の画像形成では色ムラや色ズレなども発生する。
【0057】
一方、転写搬送ベルト7の周速(Vt)と感光体ドラム3の周速(Vd)とを略同一にする場合には、転写搬送ベルト7の周速(Vt)と感光体ドラム3の周速(Vd)との速度変動を±0.5%以下になるように制御している。
【0058】
ただし、これらの速度設定範囲は、画像形成速度を120mm/secとし、転写搬送ベルトを100μmのPC製を用い、シートとして普通紙を用いた場合の値であり、転写搬送ベルト7の材質や記録部材の材質や画像形成速度が異なる場合はこの数値に限るものではない。また、現像剤の種類や特性によっても変動する場合がある。
【0059】
なお、転写搬送ベルト7の速度を基準の速度として一定の速度で制御しているため、シートの搬送速度が変化せず、シートを搬送する搬送ローラ25、定着ローラであるヒートローラ31、加圧ローラ32等の部材の速度も変更する必要がない。
【0060】
図4は、上記多色画像形成装置の制御部の処理手順の一部を説明するフローチャートである。多色画像形成装置に電源が投入され、初期設定が終了すると、制御部70は、画像形成信号が入力されたか否かを判断する(s11)。画像形成信号が入力されていない場合には、制御部70は、画像形成動作を行わずに待機する。画像形成信号が入力された場合には、制御部70は、外部装置から指定された画像形成モード又は操作パネルにおいて設定された画像形成モードが文字画像モードであるか否かを判別する(s12)。
【0061】
なお、s12における画像形成モードの判別は、画像形成の対象となる画像データが文字画像データであるか否かの判別、又は、画像データのファイル形式が2値画像や文字画像データかそれらを基本とするデータ形式か否かの判別であってもよい。
【0062】
文字画像モードが設定されている場合には、制御部70は、感光体ドラム3a〜3dの周速を転写搬送ベルト7の周速との間に所定の速度差が形成されるように制御し(s13)、画像形成処理の完了を待機する(s14)。画像形成処理が完了すると、制御部70は、感光体ドラム3a〜3dの周速を転写搬送ベルト7の周速と同一の速度に制御して待機状態に戻る(s15→s11)。
【0063】
s12の判別において、写真画像モードが設定されている場合には、制御部70は、感光体ドラム3a〜3dの周速を転写搬送ベルト7の周速と同一の速度のまま変更することなく画像形成処理の完了を待機し(s16)、画像形成処理が完了すると待機状態に戻る(s16→s11)。
【0064】
以上の処理により、この実施形態に係る多色画像形成装置では、初期状態において感光体ドラム3a〜3dの周速と転写搬送ベルト7の周速とを同一の速度とし、写真画像モードに対応した状態にしている。感光体ドラム3a〜3dの周速と転写搬送ベルト7の周速とが同一であれば、感光体ドラム3a〜3dの表面と転写搬送ベルト7の表面とが相互に擦れ合うことによる磨耗の発生を防止でき、寿命を長くすることができるために好ましいからである。
【0065】
図5は、この発明の第2の実施形態に係る単色画像形成装置であるディジタル複写機の概略の構成を示す図である。ディジタル複写機100の上面の透明ガラスからなる原稿台111上には、自動原稿搬送装置112が備えられている。自動原稿搬送装置112は、原稿セットトレイ上にセットされた原稿を1枚ずつ原稿台111上へ給送する装置である。
【0066】
原稿読取部110は、原稿台111の下部に配置され、原稿台111上に載置された原稿の画像を走査して読み取るもので、第1の走査ユニット113、第2の走査ユニット114、光学レンズ115及び光電変換素子(CCDラインセンサ)116を有している。第1の走査ユニット113は、原稿画像面を露光する露光ランプユニット、及び、原稿画像面からの反射光像を所定の方向に反射させる第1ミラーを搭載する。第2の走査ユニット114は、第1ミラーから反射されてくる原稿からの反射光をCCDラインセンサ116に導く第2ミラー及び第3ミラーを搭載する。光学レンズ115は、原稿からの反射光をCCDラインセンサ116上に結像させる。
【0067】
原稿読取部110は、自動原稿搬送装置112との関連した動作により、自動原稿搬送装置112によって自動搬送される原稿の画像を所定の露光位置において読み取る。
【0068】
原稿読取部110によって読み取られた原稿画像は、画像データとして図示しない画像データ入力部に送られて所定の画像処理が施された後、画像処理部のメモリに一旦記憶され、出力指示に応じて読出されて画像形成部210のレーザ書込ユニット227に転送される。
【0069】
レーザ書込ユニット227は、メモリから読出した画像データ、又は、外部装置から入力された画像データによって変調したレーザ光を出射する半導体レーザ光源、レーザ光を等角速度偏向するポリゴンミラー、及び、等角速度で偏向されたレーザ光が感光体ドラム(像担持体)222上において等角速度で偏向されるように補正するf一θレンズなどから構成されている。この実施形態に係るディジタル複写機100では、像担持体である感光体ドラム222の表面に対する画像の書込手段としてレーザ書込ユニットを用いているが、LEDやELなどの発光素子を用いた固体走査型書込手段を用いてもよい。
【0070】
画像形成部210にはその他、感光体ドラム222の周囲に、感光体ドラム222の表面を所定の電位に帯電させる帯電器223、感光体ドラム222の表面に形成された静電潜像にトナーを供給してトナー像に顕像化する現像器224、感光体ドラム222の表面に担持されたトナー像を記録媒体であるシートに転写する転写部材である転写ローラ225、感光体ドラム222の表面に残留したトナーを回収するクリーニング器226、及び、感光体ドラム222の表面に残留した電荷を除去する除電針等の除電器229を備えている。画像形成部210でトナー像が転写されたシートは定着ユニット217に送られて加熱及び加圧を受け、トナー像がシートに堅牢に定着される。
【0071】
転写ローラ225は、芯金にウレタンゴムやEPDM等にカーボン等を分散させた導電性弾性部材(抵抗値が104 Ω前後)より構成され、外径14〜20mm程度、硬度30〜50度(アスカーC)のものを用いており、転写用の高圧電源から+2KV〜3KVの高圧電圧が転写バイアスとして印加される。
【0072】
クリーニング器226は、一般的にポリウレタン製等のクリーニングブレード方式の接触型クリーニング部材が用いられる。
【0073】
画像形成部210の排出側には、上記定着ユニット217の他に、シートの裏面に再度画像を形成するためにシートの搬送方向の前後端を反転させるスイッチバック路221が形成されている。また、ディジタル複写機100の排出側である一方の側面には、画像が形成されたシートに対してステープル処理等を行う後処理機構、及び、シートを収納する昇降トレイ261を備えた後処理装置260が装着されている。定着ユニット217によってトナー像が定着されたシートは、必要に応じてスイッチバック路221を経て排紙ローラ219にて後処理装置260へと導かれ、後処理機構によって所定の後処理が施された後に昇降トレイ261上に排出される。
【0074】
給紙部は、画像形成部210の下方に配設されており、ディジタル複写機100の他方の側面に備えられた手差トレイ254、ディジタル複写機100の内部に装着された両面ユニット255及び用紙トレイ251、並びに、多段給紙部270に備えられた給紙トレイ252,253で構成されている。また、これらのトレイ251〜254から給紙されたシートを画像形成部210における感光体ドラム222と転写ローラ225との間の転写位置へと搬送する搬送手段250を備えている。両面ユニット255は、シートの前後端を反転させるスイッチバック路221に通じており、シートの両面に画像形成を行う際に片面に画像を形成したシートを一時貯留する。両面ユニット255は、通常の用紙トレイと交換可能な構成となっており、両面ユニット255を通常の用紙カセットに置き換えた構成とすることもできる。
【0075】
この実施形態に係るディジタル複写機100は、シートに対して感光体ドラム222の表面からトナー像を直接転写させる直接転写方式の画像形成処理を行う画像形成装置である。しかし、感光体ドラムに形成されるトナー像を中間転写体に一次転写し、その後中間転写体からシートにトナー像を2次的に転写させる中間転写方式の画像形成処理を行う画像形成装置であっても、以下の構成を同様に適用することができる。
【0076】
図6は、上記ディジタル複写機の転写ローラ及び感光体ドラムを含む要部の構成を示す図である。転写ローラ225はモータM11によって駆動され、感光体ドラム222はモータM13によって駆動される。モータM11,M13の回転は、制御部170により制御される。
【0077】
転写部材表面の移動速度である転写ローラ225の周速(Vr)と像担持体表面の移動速度である感光体ドラム222の周速(Vd)とに大きな差が生じると転写ズレ等が発生し、感光体ドラム222と転写ローラ225との間を通過するシートに転写されたトナー像に濃度ムラを生じる。このため、転写ローラ225の周速(Vr)と感光体ドラム222の周速(Vd)とが略同一となるように、モータM11,M13の回転速度が制御部170により制御されている。
【0078】
ところが、文字等等の線画像や点画像で形成される2値的な画像についてのトナー像は、感光体ドラム222の表面に比較的厚く形成され、シートへの転写時に画像の中心部が転写されずに抜ける中抜け現象が発生する。このため、転写ローラ225の周速(Vr)と感光体ドラム222の周速(Vd)とに僅かに速度差を設けて中抜け現象が発生しないように制御する必要がある。
【0079】
中抜け現象が発生すると画質の著しい低下を来す画像情報は文字画像モード時に画像形成される文字画像等の2値的な画像が主体の画像情報であり、濃度ムラが発生すると画質の著しい低下を来す画像情報は写真画像等の中間濃度の画像を有する画像情報である。
【0080】
そこで、この実施形態に係るディジタル複写機では、制御部170において、外部装置から画像データとともに入力される画像モードデータ、操作パネルにおいて設定入力された画像モード、外部装置から入力された画像データの内容、又は、外部装置から入力された画像データのファイル形式の判別によって画像形成される画像情報の属性を判断し、この判断結果に基づいて感光体ドラム222を駆動するモータM13の回転速度を制御する。これにより、感光体ドラム222の周速(Vd)のみを制御することによって転写部材表面の移動速度である転写ローラ225の周速(Vr)と像担持体表面の移動速度である感光体ドラム222の周速(Vd)との速度差を調整し、画像の属性に拘らず簡単な制御によって倍率を変化させることのない優れた再現性で高画質の画像を形成できるようにしている。
【0081】
例えば、操作パネルにおいて文字画像モードが設定された場合には、モータM11の回転速度を変えることなく、転写ローラ225の周速(Vr)と感光体ドラム222の周速(Vd)との間に速度差を与えるように、モータM13の回転速度を制御する。ここで、感光体ドラム222の周速(Vd)を転写ローラ225の周速(Vr)より遅してもよいし、速くしてもよい。
【0082】
一方、操作パネルにおいて写真画像モードが設定された場合には、モータM11の回転速度を変えることなく、転写ローラ225の周速(Vr)と感光体ドラム222の周速(Vd)とが略同一となるように、モータM13の回転速度を制御する。
【0083】
具体的には、転写ローラ225の周速(Vr)に対して感光体ドラム222の周速(Vd)を遅くする場合は、転写ローラ225の周速(Vr)より感光体ドラム222の周速(Vd)を1%±0.5%の範囲で遅する。また、転写ローラ225の周速(Vr)に対して感光体ドラム222の周速(Vd)を速くする場合も略ぼ同じであり、転写ローラ225の周速(Vr)より感光体ドラム222の周速(Vd)を1%±0.5%の範囲で速くする。これらの範囲はこの実施形態に係る多色画像形成装置において実験により求めた中抜け現象を防止できる範囲であり、この範囲を超えた場合には、濃度ムラが著しく目立ってしまうだけでなく、多色の画像形成では色ムラや色ズレなども発生する。
【0084】
一方、転写ローラ225の周速(Vr)と感光体ドラム222の周速(Vd)とをほぼ同一にする場合には、転写ローラ225の周速(Vr)と感光体ドラム222の周速(Vd)との速度変動を±0.5%以下になるように制御している。
【0085】
ただし、これらの速度設定範囲は、画像形成速度を120mm/secとし、シートとして普通紙を用いた場合の値であり、シートの質や画像形成速度が異なる場合はこの数値に限るものではない。また、速度設定範囲は、現像剤の種類や特性によっても変動する場合がある。
【0086】
ここでは、感光体ドラム222及び転写ローラ225の速度制御のみしか説明していないが、感光体ドラム222の周速に拘らず転写ローラ225の周速は一定であるためにシートの搬送速度は変化せず、シートを搬送する搬送手段250における搬送ローラや定着ユニット217における定着ローラ等の速度も一定の搬送速度に設定しておけばよい。
【0087】
制御部170の処理手順は、図4のフローチャートに示した処理手順と同様である。
【0088】
なお、以上の実施形態においては、像担持体の表面速度(感光体ドラムの周速)と転写部材の表面速度(転写搬送ベルトの周速及び転写ローラの周速)との速度差について、2種類の画像情報の属性に応じて速度差を与えるか否かについてのみ記載しているがこれには限られない。例えば、2つの異なる速度差の設定としてもよいし、3種類以上の画像の属性に応じて互いに異なる速度差を設定してもよい。
【0089】
【発明の効果】
(1)画像形成すべき画像情報の属性に応じた像担持体表面の移動速度と転写部材の対向面の移動速度との速度差を、像担持体表面の移動速度の変更によって制御することにより、良好な画質を実現するための適正値が画像情報の属性に応じて異なる像担持体表面の移動速度と転写部材表面の移動速度との速度差を、像担持体表面の移動速度の変更によって実現し、転写部材表面の移動速度が像担持体に対する書込速度に対して適正な速度に維持される限り、画像情報の属性にともなって像担持体表面の移動速度を変化させても、転写部材表面と同一の移動速度で移動する記録媒体には画像情報に等しい倍率の画像を形成することができる。また、画像情報の属性に拘らず良好な画質を得るために像担持体表面の移動速度と転写部材表面の移動速度との速度差を変更する場合にも、像担持体に対する画像の書込速度を変更する必要がない。
【0090】
したがって、文字画像の中抜けや写真画像の濃度ムラを防止して画像情報の属性に拘らず常に良好な画質を得るべく転写部材表面の移動速度と像担持体表面の移動速度との速度差を制御する際にも、画像の書込速度の補正等の煩雑な制御を行う必要をなくし、簡単な制御で再現性に優れた高画質の画像を得ることができる。
【0091】
(2)2値的な画像を主体とする画像情報についての画像形成時と中間濃度画像を有する画像情報についての画像形成時とで像担持体表面の移動速度を変更し、像担持体表面の移動速度と転写部材表面の移動速度との速度差を制御することにより、2値的な画像を主体とする文字画像等の画像情報と中間濃度画像を有する写真画像等の画像情報との両方についての良好な画質の画像を、像担持体に対する書込速度を補正するための煩雑な制御を伴うことなく、再現性の高い状態で記録媒体に形成することができる。
【0092】
(3)外部端末や操作パネル等の制御手段の外部において設定された画像形成モードに応じて、像担持体表面の移動速度の変更による像担持体表面の移動速度と転写部材表面の移動速度との速度差の制御を行うことにより、画像形成の対象となる画像情報の属性に適合した像担持体表面の移動速度と転写部材表面の移動速度との速度差を像担持体表面の移動速度の変更によって実現することができ、画像情報の属性に拘らず良好な画質の画像を再現性の高い状態で容易かつ正確に記録媒体に形成することができる。
【0093】
(4)中抜け現象の発生によって画質の著しい低下を来す2値的な画像を主体とする画像情報についての画像形成時には像担持体表面の移動速度を転写部材表面の移動速度と異なる速度に制御し、濃度ムラの発生によって画質の著しい低下を来す中間濃度画像を有する画像情報についての画像形成時には像担持体表面の移動速度を転写部材表面の移動速度に略一致する速度に制御することにより、2値的な画像を主体とする画像情報については中抜け現象を防止すべく像担持体表面の移動速度と転写部材表面の移動速度との間に速度差を与えて画像形成を行うことがきる一方、中間濃度画像を有する画像情報については濃度ムラを防止すべく像担持体表面の移動速度と転写部材表面の移動速度とを略一致させて画像形成を行うことができ、2値的な画像を主体とする画像情報及び中間濃度画像を有する画像情報の何れについても像担持体表面の移動速度のみの制御で良好な画質の画像を再現性の高い状態で記録媒体に形成することができる。
【0094】
(5)文字画像モードが設定されている場合には像担持体表面の移動速度を転写部材表面の移動速度と異なる速度に制御し、写真画像モードが設定されている場合には像担持体表面の移動速度を転写部材表面の移動速度に略一致する速度に制御することにより、文字画像が主体の画像情報については中抜け現象を防止すべく像担持体表面の移動速度と転写部材表面の移動速度との間に速度差を与えて画像形成を行うことができる一方、写真画像が主体の画像情報については濃度ムラを防止すべく像担持体表面の移動速度と転写部材表面の移動速度とを略一致させて画像形成を行うことができ、文字画像が主体の画像情報及び写真画像が主体の画像情報の何れについても像担持体表面の移動速度のみの制御で良好な画質の画像を再現性の高い状態で記録媒体に形成することができる。
【0095】
(6)像担持体表面の移動速度と転写部材表面の移動速度との間に速度差を与える際に、像担持体表面の移動速度を転写部材表面の移動速度より速くすることにより、像担持体表面から記録媒体へのトナー像の転写時に、トナー像に記録媒体の搬送方向について縮める方向の力を作用させ、像担持体表面に対するトナー像との付着力を低下させて画像の中抜けを防止することができる。また、像担持体表面に対する露光工程における書込速度を転写部材表面の移動速度に整合させておくことにより、像担持体表面が書込速度よりも速く移動することによって伸張した状態で像担持体表面に形成されたトナー像を、像担持体表面に対して相対的に低速で移動する記録媒体に伸張時の倍率と同じ倍率で縮小して転写することができ、画像情報を正確に再現できる。
【0096】
(7)像担持体表面の移動速度と転写部材表面の移動速度との間に速度差を与える際に、像担持体表面の移動速度を転写部材表面の移動速度より遅くすることにより、像担持体表面から記録媒体へのトナー像の転写時に、トナー像に記録媒体の搬送方向について伸ばす方向の力を作用させ、像担持体表面に対するトナー像との付着力を低下させて画像の中抜けを防止することができる。また、像担持体表面に対する露光工程における書込速度を転写部材表面の移動速度に整合させておくことにより、像担持体表面が書込速度よりも遅く移動することによって縮小した状態で像担持体表面に形成されたトナー像を、像担持体表面に対して相対的に低速で移動する記録媒体に縮小時の倍率と同じ倍率で伸張して転写することができ、画像情報を正確に再現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態に係る多色画像形成装置の概略の構成を示す図である。
【図2】上記多色画像形成装置のカラー画像形成時における転写搬送ベルトユニットの状態を説明する図である。
【図3】上記多色画像形成装置の白黒画像形成時における転写搬送ベルトユニットの状態を説明する図である。
【図4】上記多色画像形成装置の制御部の処理手順の一部を説明するフローチャートである。
【図5】この発明の第2の実施形態に係る単色画像形成装置であるディジタル複写機の概略の構成を示す図である。
【図6】上記ディジタル複写機の転写ローラ及び感光体ドラムを含む要部の構成を示す図である。
【符号の説明】
3a〜3d,222−感光体ドラム(像担持体)
6a〜6d,225−転写ローラ(転写部材)
7−転写搬送ベルト(転写部材)
70,170−制御部(制御手段)
Claims (4)
- 像担持体表面に画像情報に基づく露光を行って静電潜像を形成した後に静電潜像をトナー像に顕像化し、像担持体表面と同方向に移動する転写部材表面に保持されて搬送される記録媒体に像担持体表面からトナー像を転写する画像形成装置において、
画像情報の属性に応じて像担持体表面の移動速度を変更することにより、像担持体表面の移動速度を転写部材の対向面の移動速度と異なる速度又は略同一の速度の何れかに制御する制御手段を設け、
前記制御手段は、2値的な画像を主体とする画像情報であるか中間濃度画像を有する画像情報であるかに応じて画像情報の属性を判断するものであり、画像形成前の初期状態では像担持体表面の移動速度を転写部材の対向面の移動速度と略同一の速度とし、2値的な画像を主体とする画像情報に基づく画像形成時に像担持体表面の移動速度を転写部材の対向面の移動速度と異なる速度にするとともに画像形成処理が完了すると像担持体表面の移動速度を転写部材の対向面の移動速度と略同一の速度に変更して待機状態に戻り、中間濃度画像を有する画像情報に基づく画像形成時に像担持体表面の移動速度を転写部材の対向面の移動速度と略同一の速度とするとともに画像形成処理が完了すると像担持体表面の移動速度を変更することなく待機状態に戻ることを特徴とする画像形成装置。 - 像担持体表面に画像情報に基づく露光を行って静電潜像を形成した後に静電潜像をトナー像に顕像化し、像担持体表面と同方向に移動する転写部材表面に保持されて搬送される記録媒体に像担持体表面からトナー像を転写する画像形成装置において、
画像情報の属性に応じて像担持体表面の移動速度を変更することにより、像担持体表面の移動速度を転写部材の対向面の移動速度と異なる速度又は略同一の速度の何れかに制御する制御手段を設け、
前記制御手段は、外部から設定された画像形成モードに基づいて画像情報の属性を判断するものであり、画像形成前の初期状態では像担持体表面の移動速度を転写部材の対向面の移動速度と略同一の速度とし、文字画像を主体とする文字画像モードの画像形成時に像担持体表面の移動速度を転写部材の対向面の移動速度と異なる速度にし、写真画像を主体とする写真画像モードの画像形成時に像担持体表面の移動速度を転写部材の対向面の移動速度と略同一の速度とすることを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御手段は、像担持体表面の移動速度を転写部材表面の移動速度より速くすることによって像担持体表面の移動速度と転写部材表面の移動速度との間に速度差を設けることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、像担持体表面の移動速度を転写部材表面の移動速度より遅くすることによって像担持体表面の移動速度と転写部材表面の移動速度との間に速度差を設けることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
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