JP2008020262A - 記録媒体判別装置及びその方法並びに画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】Wavelet変換を用いることで得られる撮像結果の局所的な周波数分布から記録媒体の表面の特徴を抽出し、様々な種類の記録媒体を精度良く自動判別するとともに、適切な条件において画像形成を行うこと。
【解決手段】CMOSエリアセンサ211又はラインセンサとレンズ303からなる撮像センサと、発光源301とからなる映像読取センサ123を用いる。静止時における記録媒体304の表面の撮像結果を、Wavelet変換の多重解像度解析によって複数のWavelet成分に分解する。各Wavelet成分において閾値以上の振幅を持つ画素の発生頻度を算出することにより、記録媒体304の表面の微少な特徴を的確に抽出し、記録媒体304の種類をより高い精度で判別する。
【選択図】図3

Description

本発明は、記録媒体判別装置及びその方法並びに画像形成装置に関する。より詳細には、記録媒体の表面からの反射光量を検出してその種類を判別する記録媒体判別装置及びその方法並びにこの記録媒体判別装置を用いて画像条件を制御する複写機、レーザープリンタなどの画像形成装置に関する。
複写機、レーザープリンタなどの画像形成装置は、感光体上に現像された映像を記録媒体に転写し、映像を転写した記録媒体を所定の定着処理条件にて加熱及び加圧することにより映像を定着させる定着装置を備えている。
従来、このような画像形成装置においては、給紙・搬送された記録媒体の表面の画像をCCDセンサやCMOSセンサなどのラインセンサやエリアセンサを有する映像読み取り手段によって読み取っている。そして、その結果からインクジェット用のOHTかレーザビーム用のOHTかを判定する手段を備えている。インクジェット用OHTと判定した場合は、定着装置への記録媒体搬送を停止すると共に画像形成装置の画像形成動作を停止する手段を備えている。また、定着装置への記録媒体搬送を停止せずに、定着装置の温度制御を停止するか、もしくは通常の温度よりも低い温度に設定する制御手段を備えている。それによって、万が一ユーザが誤って規定用紙外であるインクジェット用OHTを通紙した場合に生じる定着ローラへのOHT巻き付きや記録媒体上の画像劣化などの不都合な問題を解決する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、OHTに限らず、記録媒体の表面画像を読み取った読取結果から、記録媒体の表面の凹凸の深さや凹凸間隔を演算してグロス紙、普通紙、ラフ紙、OHTといった記録媒体の種類を判別することが知られている。そして、印字濃度、転写バイアスの設定、定着温度、プロセス速度などの画像形成条件を最適に設定する方法が知られている(例えば、特許文献2参照)。
これらの場合に用いるCCDセンサやCMOSセンサなどのラインセンサやエリアセンサの撮像素子とレンズを用いた構成が知られている。この構成において、撮影対象物より反射する光を、結像レンズなどを介してセンサなどの撮像素子に入射させ、撮像素子から出力される信号をA/D変換することで、撮影対象物の画像データを得る映像読取装置が知られている。このような映像読取装置においては、光源やレンズに起因する光量ばらつきによる撮影画像の劣化がある場合が多い。また、撮像素子の各光電変換セルにおける感度ばらつきも存在する。更に、前記画像データの処理方法如何に依っては、記録媒体の判別精度に大きな差異が生じる。
特開2003−228256号公報 特開2003−302208号公報
しかしながら、上述した従来の記録媒体判別装置及び画像形成装置では、以下のような課題がある。つまり、近年では、記録媒体の種類が多様になっているにも拘らず、印字品質に対する要求はより高くなっており、多種多様な記録媒体を正確に判別することが要求されている。しかし、予め準備されている設定モードだけでは全紙種を判別することができなくなってきており、その結果、画像形成条件の設定が最適化されない場合があるといった課題があった。
上述した従来の記録媒体判別装置は、読取手段より撮像した映像情報から、特定画素領域における画素の映像情報を2値化している。この2値化画像のエッジの数をカウントし、その結果から記録媒体の表面の凹凸間隔を定量的に判断する演算手段を備えた記録媒体判別装置がある。この記録媒体判別装置においては、予め搬送中の記録媒体の画像を搬送及び停止を繰り返しながら複数回撮像し、その平均画像を閾値とすることで静止時における記録媒体の表面の映像情報を2値化している。それにより、光源やレンズに起因する光量ばらつきによる撮影画像の劣化を避ける方法が採られている。
しかしながら、上述した従来の記録媒体判別装置においては、普通紙に近い表面性を有するラフ紙と、ラフ紙に近い表面性を有する普通紙の区別がつきにくく、必ずしも常に充分な判別精度を得られるわけではなかった。また、光量ムラやレンズ表面の傷の影響を避けるために記録媒体の搬送及び停止を繰り返しながら閾値画像を複数回撮影する必要があるため、長い処理時間が必要であった。更には、紙表面に存在する傷の影響は除去できず、判別率の低下は避けられないという問題があった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、Wavelet変換を用いることで得られる撮像結果の局所的な周波数分布から記録媒体の表面の特徴を抽出する。これにより、様々な種類の記録媒体を精度良く自動判別するとともに、適切な条件において画像形成を行う記録媒体判別装置及びその方法並びに画像形成装置を提供することにある。
本発明は、このような目的を達成するためになされたもので、本発明の記憶媒体判別装置は、記録媒体(304)の表面上に光を照射する光照射手段(301)と、該光照射手段(301)によって照射される前記記録媒体(304)の光照射領域内を映像として読み取って出力する画像読取手段(211)とを備え、静止時における前記記録媒体(304)の表面の映像情報をもとに該記録媒体(304)の種類を判別する記録媒体判別装置において、前記画像読取手段(211)により得られた前記記録媒体(304)の映像情報に対してWavelet変換による多重解像度解析を行う変換手段(710)と、該変換手段(710)によって生成される複数のWavelet成分に所定の演算を行なう演算手段(705)と、該演算手段(705)による演算結果によって前記記録媒体(304)の種類を判別する判別手段(210)とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の記録媒体判別方法は、記録媒体の表面上に光を照射する光照射手段と、該光照射手段によって照射される前記記録媒体の光照射領域内を映像として読み取って出力する画像読取手段とを備え、静止時における前記記録媒体の表面の映像情報をもとに該記録媒体の種類を判別する記録媒体判別装置における記録媒体判別方法において、前記記録媒体の映像情報に対してWavelet変換による多重解像度解析を行う変換ステップと、該変換ステップによって生成される複数のWavelet成分に所定の演算を行なう演算ステップと、該演算ステップによる演算結果によって前記記録媒体の種類を判別する判別ステップとを有することを特徴とする。
本発明によれば、光源やレンズに起因する光量ばらつきによる撮影画像の劣化及び歪みなどの低周波ノイズや、量子化誤差などの微細な高周波ノイズの影響を除去することが可能となる。更に、記録媒体の搬送及び停止を繰り返しながら閾値画像を複数回撮影する必要がないため、様々な種類の記録媒体を短時間で精度良く自動判別することを実現する。
また、本発明によれば、普通紙に近い表面性を有するラフ紙と、ラフ紙に近い表面性を有する普通紙の微妙な表面性の差を検出することが可能となり、様々な種類の記録媒体を精度良く自動判別することを実現する。
また、本発明によれば、記録媒体の表面の傷等の影響を受けることなく様々な種類の記録媒体を精度良く自動判別することを実現する。
また、本発明によれば、画像読み取り手段と変換手段との通信速度の制限などにより全画素の情報を受け取り終えるまで待機してから処理を開始する必要がなくなり、記録媒体の種類を短時間に自動判別することを実現する。
以下、図面を参照して本発明の各実施例について説明する。
図1は、本発明に係る画像形成装置の実施例1を説明するための概略構成図である。本発明の記録媒体判別装置及びその方法は、図1に示すような画像形成装置101で用いられる。
この画像形成装置101は、記録紙を収納する用紙カセット102と、この用紙カセット102から記録紙を送り出す給紙ローラ103とを備えている。また、この給紙ローラ103によって送り出された記録紙を各感光ドラム106〜109に供給する転写ベルト駆動ローラ104と、この転写ベルト駆動ローラ104によって駆動する転写ベルト105とを備えている。また、転写ベルト105と密接する、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各感光ドラム106〜109と、この各感光ドラム106〜109に対向して配置された各色用の転写ローラ110〜113とを備えている。また、各感光ドラム106〜109上に設けられた、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各カートリッジ114〜117を備えている。また、この各カートリッジ114〜117に近接して設けられた、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各光学ユニット118〜121を備えている。さらに、ブラックのカートリッジ117の下流に設けられた定着ユニット122を備えている。
また、画像形成装置101は、一般に電子写真プロセスを用い記録媒体上にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像を重ねて転写し、定着ローラを含む定着ユニット122によって転写されたトナー画像を温度制御することにより熱定着させる。また、各色の光学ユニット118〜121は、各感光ドラム106〜109の表面をレーザビームによって露光走査して潜像を形成するよう構成されている。これら一連の画像形成動作は、搬送される記録媒体上のあらかじめ決まった位置から画像が転写されるよう同期がとられている。
さらに、画像形成装置101は、後述するように、記録媒体であるところの記録紙を給紙、搬送する給紙モータ216を備え、給紙された記録紙は、転写ベルト105と定着ユニット122へと搬送されながらその表面上に所望の像を形成する。
画像読取センサ123は、記録紙が転写ベルト105まで搬送される前に配置され、搬送されてきた記録媒体の表面に光を照射させて、その反射光を集光して結像させ、記録媒体の表面の特定エリアの画像を読み出す。
図2は、本発明の実施例1による制御CPUが制御する各ユニットの構成を示す図で、制御CPU210が制御する各ユニットの構成を示す図である。以下に、本発明の記録媒体判別装置及びその方法を用いる画像形成装置の実施例1における制御CPU210の動作について説明する。
制御CPU210は、CMOSエリアセンサ211、ならびに各色用の光学ユニットに含まれるポリゴンミラー、モータ及びレーザ212〜215にASIC223を介して接続されている。また、感光ドラム面上にレーザを走査し、所望の潜像を描くための光学ユニットの制御を行う。
同様に、記録媒体を搬送するための給紙モータ216と、記録媒体を給紙するための給紙ローラの駆動開始に使用する給紙ソレノイド217と、記録媒体が所定位置にセットされているか否かを検知する紙有無センサ218とを制御する。また、電子写真プロセスに必要な1次帯電、現像、転写バイアスを制御する高圧電源219と、感光ドラム及び転写ローラを駆動するドラム駆動モータ220とを制御する。さらに、転写ベルト105及び定着ユニット122のローラを駆動するためのベルト駆動モータ221と、定着ユニット122及び低圧電源ユニット222とを制御する。
さらに、制御CPU210によってサーミスタ(図示せず)により温度をモニタし、定着温度を一定に保つ制御がなされる。
また、制御CPU210は、バス等(図示せず)によりメモリ224に接続されている。このメモリ224には、以上の制御及び本明細書に記載される各実施形態において制御CPU210が行う処理のすべてまたは一部を実行するためのプログラム及びデータが格納される。すなわち、制御CPU210は、メモリ224に格納されたプログラム及びデータを用いて本発明の各実施形態の動作を実行する。
ASIC223は、制御CPU210の指示に基づき、CMOSエリアセンサ211及び光学ユニット212〜215の内部のモータ速度制御と、給紙モータ216の速度制御とを行う。モータの速度制御は、モータ(図示せず)からのタック信号を検出して、タック信号の間隔が所定の時間となるようモータに対して加速または減速信号を出力して速度制御を行う。このため、制御回路は、ASIC223のハードウエアによる回路で構成したほうが、制御CPU210の制御負荷低減が図れるメリットがある。
制御CPU210は、ホストコンピュータ(図示せず)からの指示のプリントコマンドを受信すると、紙有無センサ218によって記録媒体の有無を判断する。紙有りの場合は、給紙モータ216と、ドラム駆動モータ220と、ベルト駆動モータ221とを駆動するとともに、給紙ソレノイド217を駆動して記録媒体を所定位置まで搬送する。
記録媒体がCMOSエリアセンサ211の位置まで搬送されると、制御CPU210は、ASIC223に対してCMOSエリアセンサ211撮像指示を行い、このCMOSエリアセンサ211は、記録媒体の表面画像を撮像する。このときASIC223は、Sl_selectをアクティブとした後、所定のタイミング、所定パルスのSYSCLKを出力させて、CMOSエリアセンサ211からSl_outを経由して出力される撮像データを取り込む。
一方、CMOSエリアセンサ211のゲイン設定は、あらかじめ制御CPU210が取り決めた値をASIC223内部のレジスタにセットする。これによって、ASIC223がSl_selectをアクティブとした後、所定のタイミング、所定パルスのSYSCLKを出力させて、CMOSエリアセンサ211に対し、Sl_inを経由してゲインを設定する。
ASIC223は、以下に説明する本発明の記録媒体判別装置及びその方法を実現するため、後述するWavelet変換による多重解像度解析及びその結果である各Wavelet成分に対して所定の演算を行う演算回路を備えている。それぞれの演算結果は、ASIC223内部のレジスタに格納される。そして、制御CPU210は、ASIC223内部のレジスタを読み込み、給紙された記録媒体の種類を判別し、その結果に応じて高圧電源219の現像バイアス条件を変更するよう制御する。
例えば、記録媒体の表面繊維が粗い、いわゆるラフ紙の場合は、普通紙よりも現像バイアスを下げ、記録媒体の表面に付着するトナー量を抑えてトナーの飛び散りを防止する制御を行う。これは、特にラフ紙の場合、記録媒体の表面に付着するトナー量が多いために、紙繊維によるトナーが飛び散って画質が悪化する問題を解消するためである。
また、制御CPU210は、給紙された記録媒体の種類を判別し、その結果に応じて定着ユニット122の温度条件を変更するよう制御する。例えば、ラフ紙の場合は、表面繊維が粗いことからトナーの融着性が悪く、定着温度などを変えて適正化を図る。また、OHTの場合、記録媒体の表面に付着するトナーの定着性が悪いとOHTの透過性が悪化するといった問題に対して効果がある。
さらに、制御CPU210は、給紙された記録媒体の種類を判別し、その結果に応じて記録媒体の搬送速度を変更するように制御する。この搬送速度の制御は、速度を実際に制御しているASIC223の速度制御レジスタ値を制御CPU210によって設定しなおすことによって実現する。坪量が異なる記録媒体に対して定着温度条件を変え、例えば、比較的厚みのある記録媒体では、熱容量が大きいので定着温度を高めに制御し、一方、比較的厚みが少ない、つまり熱容量が小さい記録媒体は、定着温度を低めにして定着する。または、記録媒体の坪量によって記録媒体搬送速度を変えて制御することもできる。
また、OHTあるいはグロス紙などの場合において、これらを判別して記録媒体の表面に付着するトナーの定着性を上げ、グロスを高めて画質の向上を図ることもできる。
本実施例1では、CMOSエリアセンサ211によって撮像した記録媒体304の表面画像からASIC223によるハード回路によって、後述するWavelet変換による多重解像度解析及びその結果である各Wavelet成分に対して所定の演算を行う。その結果から制御CPU210は、高圧電源219の現像条件、あるいは定着ユニット122の制御温度条件、あるいは記録媒体の搬送速度を変更するように制御することができる。
次に、本発明の記録媒体判別装置について以下に説明する。
図3は、記録媒体の表面平滑性を行うための記録媒体判別装置の概略構成図である。映像読取センサ123は、照射手段である反射用LED301と、画像読取手段であるCMOSエリアセンサ211と、結像レンズ303とを備えている。ここでCMOSエリアセンサ211は、CCDセンサとすることもできる。
反射用LED301を光源とする光は、記録媒体304の表面に向けて照射される。本実施例では、光源をLEDとしたが、例えば、キセノン管やハロゲンランプなどを用いることもできる。記録媒体304からの反射光は、レンズ303を介して集光されてCMOSエリアセンサ211に結像する。これによって記録媒体304の表面の映像を読み取ることができる。
本実施例では、LED301は、LED光が記録媒体304表面に対し、所定の角度をもって斜めより光を照射させるよう配置されている。
図4(a)乃至(c)は、映像読取センサによって読み取られる記録媒体の表面の画像を示す図である。映像読取センサ123のCMOSエリアセンサ211によって読み取られた記録媒体304の表面画像を、8ビットのピクセルデータにアナログ/ディジタル変換(以下、A/D変換という)した結果を示す図である。
図4(a)に示す映像40の記録媒体Aは、表面の紙の繊維が比較的がさついている所謂ラフ紙である。図4(b)に示す映像41の記録媒体Bは、一般に使用される所謂普通紙である。図4(c)に示す映像42の記録媒体Cは、紙の繊維の圧縮が十分になされているグロス紙である。それぞれの表面拡大映像を示している。CMOSセンサ211に読み込まれたこれらの映像40〜42は、記録媒体の種類によって異なる。これは、主に紙の表面における繊維の状態が異なるために起こる現象である。
これらのCMOSエリアセンサ211で記録媒体の表面を読み込んだ結果の映像に、後述するWavelet変換を施したデータにより、記録媒体の紙繊維の表面状態を識別することができ、記録媒体の判別が可能となる。
以上の動作を行うためのCMOSエリアセンサ211の制御回路について、図5を用いて説明する。
図5は、本発明の実施例1におけるCMOSエリアセンサの制御回路を示すブロック図である。制御回路702は、記録媒体の映像情報に対して後述するWavelet変換による多重解像度解析を行う変換回路710を備え、記録媒体の種類を判別する判別手段である制御CPU210と、画像読取手段であるCMOSエリアセンサ211とに接続されている。
また、制御回路702は、インターフェース制御回路704と、変換回路710によって生成される複数のWavelet成分に所定の演算を行なう演算手段である演算回路705とを備えている。さらに、記録媒体の表面のあるレベルのWavelet成分の演算結果が格納されるレジスタA706と、レジスタAと異なるレベルのWavelet成分の演算結果が格納されるレジスタB707と、制御レジスタ708とを備えている。演算回路705による演算結果によって記録媒体の種類を制御CPU210により判別する。
次に、制御回路702の動作について説明する。
制御CPU210は、制御レジスタ708に対して、CMOSエリアセンサ211の動作指示を与えると、CMOSエリアセンサ211によって記録媒体の表面画像の撮像が開始される。つまり、CMOSエリアセンサ211に電荷の蓄積が開始される。インターフェース制御回路704から、Sl_selectによってCMOSエリアセンサ211を選択する。所定のタイミングにてSYSCLKを生成すると、CMOSエリアセンサ211からSl_out信号を経由して、撮像されたディジタル画像データが送信される。
インターフェース制御回路704を経由して受信した撮像データは、変換回路710に入力されて後述するWavelet変換されて複数のWavelet成分に分解される。予め定められた複数のあるレベルのWavelet成分に後述する方法に基づいた演算を行った結果がレジスタA706及びレジスタB707に格納される。制御CPU210は、上述した2つのレジスタの値から、記録媒体の表面平滑性を判定する。なお、本実施例では、レジスタの数をA、Bの2つとしているが、必要に応じて増減されても構わない。
次に、図6を用いてCMOSエリアセンサの回路ブロック図について説明する。
図6は、本発明の実施例1におけるCMOSエリアセンサの回路ブロック図を示す図である。CMOSエリアセンサ211は、CMOSエリアセンサ部801を備え、例えば、64×64画素分のセンサがエリア状に配置されている。CMOSエリアセンサ211は、さらに垂直方向シフトレジスタ802及び803と、出力バッファ804と、水平方向シフトレジスタ805と、システムクロック806と、タイミングジェネレータ807とを備えている。
次に、CMOSエリアセンサ211の動作について説明する。
Sl_select信号813をアクディブとすると、CMOSセンサ部801は、受光した光に基づく電荷の蓄積を開始する。次に、システムクロック806を与えると、タイミングジェネレータ807によって、垂直方向シフトレジスタ802及び803は読みだす画素の列を順次選択され、出力バッファ804にデータを順次格納される。
出力バッファ804に格納されたデータは、水平方向シフトレジスタ805によって、A/Dコンバータ808ヘと転送される。A/Dコンバータ808で8ビットのピクセルデータにディジタル変換された画素データは、出力インターフェース回路809によって所定のタイミングで制御され、Sl_select信号813がアクティブの期間、Sl_out 信号810に出力される。
一方、制御回路811によって、Sl_in信号812よりA/D変換ゲインを変更するよう制御することができる。例えば、撮像した画像のコントラストが得られない場合は、CPUはゲインを変更して常に最良なコントラストで撮像することができる。
次に、Wavelet変換による記録媒体の表面の多重解像度解析、及び解析結果である複数のWavelet成分に施す演算内容について説明する。
まず、Wavelet変換について簡単に説明する。関数
Figure 2008020262
のマザー・ウェーヴレット
Figure 2008020262
によるWavelet変換は次式で定義される。
Figure 2008020262
これは、
Figure 2008020262
の近傍で信号
Figure 2008020262
Figure 2008020262
に相似であるかに応じて、信号平面上に波立ちが現れることを示している。これによって任意の信号は時間(本発明では位置)と周波数からなる信号平面上の分布として表現でき、この平面上の点
Figure 2008020262
に位置が
Figure 2008020262
で周波数が
Figure 2008020262
であるような信号が対応する。但し、不確定性により最小の単位として信号平面上に面積2の領域を占める。逆に、式1のWavelet変換から元の信号
Figure 2008020262
を復元する逆Wavelet変換も次式で定義される。
Figure 2008020262
実際の信号処理への応用においては、離散データを扱う方が都合が良く、座標
Figure 2008020262
Figure 2008020262
と離散化し、次式で表される離散Wavelet変換が用いられる。
Figure 2008020262
逆変換は
Figure 2008020262
となる。この右辺2重和の一方を
Figure 2008020262
と書き、
Figure 2008020262
と書く。整数jをレベルと呼ぶ。
ここで、エリアセンサによって静止時における記録媒体表面を撮像した結果を1ラインに並べたものを
Figure 2008020262
とし、この補間関数
Figure 2008020262
をWavelet変換すると
Figure 2008020262
と表すことができる。これは
Figure 2008020262
をWavelet成分
Figure 2008020262
(j=−1,−2,−3,…)に分解したことに対応し、多重解像度解析と言う。これにより、離散Wavelet変換の信号平面上の表示は、図7に示すようになる。
図7は、本発明の実施例1におけるWavelet成分の構成する信号平面について説明するための図である。レベルjを1つずつ下げていくと解像度は半分になり、例えば、
Figure 2008020262
の位置分解能は元の撮像データ
Figure 2008020262
のサンプリング間隔の1/2である。記録媒体の表面の凹凸に応じて、図7に示すセル毎に、紙面に対して垂直手前方向を正として振幅が現れることで、位置、周波数、振幅の情報を一度に扱うことができる。
マザー・ウェーヴレット
Figure 2008020262
は、与えられた数列
Figure 2008020262
に対してトゥー・スケール関係
Figure 2008020262
を満たすスケーリング関数
Figure 2008020262
を使って
Figure 2008020262
と定義される。本実施例においては、スケーリング関数
Figure 2008020262
として4階のカーディナルBスプライン
Figure 2008020262
を用いた。ここで、
Figure 2008020262
は切断ベキ関数である。4階のカーディナルBスプラインから求まるスプライン・ウェーヴレット(Spline m=4)は、周波数分解能がよいのが特徴である。
図8(a),(b)は、本発明の実施例1におけるスケーリング関数φ(x)及びマザー・ウェーヴレットψ(x)をプロットした図である。図8(a)に4階のカーディナルBスプライン、図8(b)にスプライン・ウェーヴレット(Spline m=4)を示す。
なお、Wavelet変換の詳細な理論、即ち
Figure 2008020262
からの補間関数
Figure 2008020262
の導出、数列
Figure 2008020262
及び
Figure 2008020262
並びにマザー・ウェーヴレット
Figure 2008020262
の導出、式5に示す分解アルゴリズムの実際などについては省略し、Wavelet変換の定義を述べるにとどめる。
図9(a),(b)は、本発明の実施例1における紙A及び紙Bの撮像データとWavelet成分との関係を示す概略図である。本実施例における紙種判別の概念図であり、エリアセンサによって撮像した紙A及び紙Bの元波形がWavelet変換によってレベルj=−2まで分解された様子を、簡単化して示している。図中、二重点線を前述の予め定めた閾値とする。
以下、本発明のWavelet変換を用いて分解された各Wavelet成分において閾値以上の振幅を持つ画素の発生頻度を算出する方法について説明する。また、記録媒体の種類を判別する従来の方式として元波形において閾値以上の振幅を持つ画素数を計数する方法について説明する。さらに、周波数変換をする手法の比較としてフーリエ変換を用いて記録媒体表面の周波数分布を用いる方法について順に概念的に説明する。
まず、Wavelet変換を用いた本実施例の方法について説明する。
紙A、紙Bともレベルj=−2に見られる長周期の凹凸の中に、レベルj=−1に存在する細かい凹凸が合わさった表面性を有していることがわかる。両者を特徴づけているのはレベルj=−1の細かい凹凸の振幅と個数(発生頻度)である。そこに着目すると、紙Aでは1目盛の振幅の凹凸が4個、紙Bでは2目盛の振幅の凹凸が2個存在する。図中の二重点線で示すように閾値を引けば、両者における発生頻度をそれぞれ4,2と正しく検出でき、両者を判別することができる。
次に、従来の方式として元波形において閾値以上の振幅を持つ画素数を計数する方法について説明する。
小さな凹凸を検出するため先程と同様に図中の二重点線で示す閾値を引くと、紙Bについては所定の画素数を2と検出するものの、紙Aについては、長周期の凹凸の影響を受けて3と誤検出してしまう。この場合は、紙AとBで同じ値にはならないものの、両者の差がWavelet変換を用いた場合よりも小さくなっており、実際の系では判別率が低下することを示している。
最後にフーリエ変換を用いて記録媒体の表面の周波数分布を用いる方法について説明する。
紙A、紙Bの元波形をフーリエ変換(実際の系では処理速度の都合上FFTが用いられる)すると、どちらもWavelet変換で言うレベルj=−1と−2に相当する周波数帯にスペクトルが存在する結果が得られる。レベルj=−2相当のスペクトルは両者とも明らかに同じ強度を示す。しかしながら、Wavelet変換では差異の見られたレベルj=−1相当のスペクトルについて本例での強度を概念的に計算すると、紙Aでは振幅1目盛の凹凸が4個で強度は1×4=4、紙Bでは振幅2目盛の凹凸が2個で2×2=4と同じ値になってしまう。差異が出ないため、両者を判別することができない。
実際の系においては、普通紙に近い表面性を有するラフ紙と、ラフ紙に近い表面性を有する普通紙が上記概念例に近い関係にある。
図10は、本発明の実施例1における紙種判別の実例を示す図で、このような紙2種(ラフ紙P、普通紙Q)を本実施例のWavelet変換を用いた方法によって判別する様子を示す。複数枚データの平均値を曲線で繋ぎ、レベル毎に最大最小バラツキを記している。レベルj=−4〜−6に顕著な差が見られ、二重線で示すように閾値を設定すれば、両者を判別できることがわかる。実装段階においては、処理速度を優先してレベルj=−4までで処理を中止して判別しても良いし、レベルj=−6まで演算を行い、複数のレベル(この場合は4〜6の3レベル)で判別を行うことで判別精度の向上を優先しても良い。これは、目的に合わせて柔軟に設計をすることができる。
ところで、概念例では紙表面の特徴がレベルj=−1にあるとした。しかしながら、記録媒体の種類によって、特徴を示す即ち判別に用いるレベルjは異なる。実際は、必要なレベルjのWavelet成分において、それぞれ予め定めた閾値以上の振幅を持つ画素の数を計数して発生頻度を算出する。ここで、発生頻度の算出については、上記画素数の計数のみでもよいし、所定の閾値以下の振幅を持つ画素数に対する割合でもよい。また、実例においては、レベルj=−1はA/D変換器の量子化誤差や回路上の雑音など高周波ノイズ成分であることが多い。上述した実施例においても紙の特徴を示しているのはレベルj=−4〜−6であった。また、極めて低いレベルには、CMOSエリアセンサ211の幅いっぱいの長い周期を持つ光量ムラなどの低周波ノイズ成分が存在する。本発明においては、紙の特徴をよく表しているレベルのWavelet成分を選択的に用いることで、上記高周波及び低周波ノイズの影響を除去することができる。これにより、従来例で見られるように、記録媒体の搬送中の校正用画像を搬送・停止を繰り返しながら複数回撮影する必要がなく、記録媒体の判別に必要な処理時間を短縮することができ、ユーザビリティの向上に繋がる。
なお、記録媒体を撮像した画像及び各Wavelet成分は、ASIC223に包含されるメモリ(図示せず)にその内容を保持されて演算に用いられる。また、メモリはASIC223に包含されるものでなくともよく、特に限定されるものではない。例えば、制御CPU210に内在する、或いは外部に存在し、図示しないバス等で接続されたメモリでも構わない。
以上、CMOSエリアセンサ211によって静止時における記録媒体の表面を撮像した結果にWavelet変換を用いて分解された各Wavelet成分において閾値以上の振幅を持つ画素の発生頻度を算出する。これにより、1回の撮影でノイズや光量ムラの影響を受けず記録媒体の表面の微少な特徴を的確に抽出することができ、記録媒体の紙種を短時間でより高い確度で判別することが可能となる。
本実施例2において、異常画素検出アルゴリズム以外の基本的な構成は、上述した実施例1と同様であるため、詳細な説明は省略する。
図11は、本発明の実施例2における異常画素検出アルゴリズムを示す概略図で、異常画素検出アルゴリズムについて模式的に示したものである。本実施例2では、CMOSエリアセンサ211によって静止時における記録媒体の表面を撮像した結果にWavelet変換を用いて分解された各Wavelet成分について行なう。記録媒体の判別に用いる周波数帯(レベル)よりも高い周波数帯のWavelet成分において、予め定めた異常検出用閾値以上の振幅値を示す画素を傷や汚れなどの異常画素として認識する(図中の1)。そして、認識された画素近傍について、予め定めた範囲内(例えば、±5画素以内)のデータを全てのWavelet成分で破棄する(図中の2)。
続いて、破棄されたデータを差し引き、正常な画素のみが残ったWavelet成分について、実施例1で示した通り判別に用いる周波数帯において所定の閾値以上の振幅を持つ画素の発生頻度を算出する。このとき、データの一部が破棄されているため、単純に閾値以上の画素数を計数するのみでは、傷、即ち破棄されるデータの有無によって最終的な発生頻度が異なってしまう。そこで、以下の式
閾値以上の画素の発生頻度
=閾値以上の画素の計数結果/(全画素数−破棄した画素数)
に示す通り、閾値以上の画素数の計数結果を、集計に用いた画素数即ち正常なデータの総数で除して正規化する。これにより、破棄されるデータの有無に依らない発生頻度が得られるため、安定して判別を行うことができる。
以上、CMOSエリアセンサ211によって静止時における記録媒体の表面を撮像した結果にWavelet変換を用いて分解された各Wavelet成分について行なう。記録媒体の判別に用いる周波数帯(レベル)よりも高い周波数帯のWavelet成分において、予め定めた異常検出用閾値以上の振幅値を示す画素から一定範囲内の領域のデータを破棄する。そして、残りの正常なデータのみを用いて記録媒体の表面の凹凸を計数して正規化する。これにより、複数回の撮影を行うことなく記録媒体の表面やレンズカバーの傷の影響を排除して安定的に発生頻度を算出でき、記録媒体の紙種を短時間でより高い確度で判別することが可能となる。
本実施例3において、Wavelet変換処理開始タイミング以外の基本的な構成は、上述した実施例1と同様であるため、詳細な説明は省略する。
図12は、本発明の実施例3におけるフーリエ変換(FFT)とWavelet変換による判別処理時間の比較を示す概略図で、判別処理タイミングについての概念図である。時間軸tの上段に比較対象であるフーリエ変換(FFT)を用いた場合の記録媒体判別タイミングチャート、下段にWavelet変換を用いた場合について示している。
FFTでは、撮像結果全体を一括して周波数変換する。そのため、CMOSエリアセンサ211が撮像を行い、演算手段を備えるASIC223にデータを転送し、全画素の情報を転送し終えてからFFTを演算、という一連の動作を順に行うため、全体の処理時間はそれぞれにかかる時間の単純和となる。
これに対し、Wavelet変換では、局所的に周波数変換を行うため、変換を行うのに必要最低限の画素数分の情報さえ演算手段が受け取れば変換処理を開始できる。図12に示すように、通信が完了せずとも変換処理を開始し、以後通信と変換処理を平行して行えるため、記録媒体の判別に要する時間を短縮できる。また、この処理時間の差は、画素数が多い場合、通信に要する時間もそれに比例して増えるため、更に顕著となる。
以上、Wavelet変換を開始するのに必要最低限な画素数分の情報を画像読取手段より受け取り次第、変換処理を逐次開始する。これにより、画像読取手段と変換手段との通信速度の制限などにより全画素の情報を受け取り終えるまで待機してから処理を開始する必要がなくなり、記録媒体の種類を短時間で自動判別することによるユーザビリティの向上を実現する。
本発明に係る画像形成装置の実施例1を説明するための概略構成図である。 本発明の実施例1による制御CPUが制御する各ユニットの構成を示す図である。 記録媒体の表面平滑性を行うための記録媒体判別装置の概略構成図である。 映像読取センサによって読み取られる記録媒体の表面の画像を示す図である。 本発明の実施例1におけるCMOSエリアセンサの制御回路を示すブロック図である。 本発明の実施例1におけるCMOSエリアセンサの回路ブロック図を示す図である。 本発明の実施例1におけるWavelet成分の構成する信号平面について説明するための図である。 (a),(b)は、本発明の実施例1におけるスケーリング関数φ(x)及びマザー・ウェーヴレットψ(x)をプロットした図である。 (a),(b)は、本発明の実施例1における紙A及び紙Bの撮像データとWavelet成分との関係を示す概略図である。 本発明の実施例1における紙種判別の実例を示す図である。 本発明の実施例2における異常画素検出アルゴリズムを示す概略図である。 本発明の実施例3におけるフーリエ変換(FFT)とWavelet変換による判別処理時間の比較を示す概略図である。
符号の説明
101 画像形成装置
102 用紙カセット
103 給紙ローラ
104 転写ベルト駆動ローラ
105 転写ベルト
106〜109 イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各感光ドラム
110〜113 各色用の転写ローラ
114〜117 イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各カートリッジ
118〜121 イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各光学ユニット
122 定着ユニット
123 画像読取センサ
210 制御CPU
211 CMOSエリアセンサ
212〜215 ポリゴンミラー、モータ及びレーザ
216 給紙モータ
217 給紙ソレノイド
218 紙有無センサ
219 高圧電源
220 ドラム駆動モータ
221 ベルト駆動モータ
222 低圧電源
223 ASIC
224 メモリ
301 反射用LED
303 レンズ
304 記録媒体
702 制御回路
704 インターフェース制御回路
705 演算回路
706 レジスタA
707 レジスタB
708 制御レジスタ
710 変換回路
801 CMOSエリアセンサ部
802、803 垂直方向シフトレジスタ
804 出力バッファ
805 水平方向シフトレジスタ
806 システムクロック
807 タイミングジェネレータ
808 A/Dコンバータ
809 出力インターフェース回路
810 Sl_out 信号
811 制御回路
812 Sl_in信号
813 Sl_select信号

Claims (7)

  1. 記録媒体の表面上に光を照射する光照射手段と、該光照射手段によって照射される前記記録媒体の光照射領域内を映像として読み取って出力する画像読取手段とを備え、静止時における前記記録媒体の表面の映像情報をもとに該記録媒体の種類を判別する記録媒体判別装置において、
    前記画像読取手段により得られた前記記録媒体の映像情報に対してWavelet変換による多重解像度解析を行う変換手段と、該変換手段によって生成される複数のWavelet成分に所定の演算を行なう演算手段と、該演算手段による演算結果によって前記記録媒体の種類を判別する判別手段とを備えたことを特徴とする記録媒体判別装置。
  2. 前記演算手段は、前記記録媒体の映像情報から前記変換手段によって生成される複数のWavelet成分について、該Wavelet成分毎に予め定めた閾値以上の振幅を持つ画素の発生頻度を算出し、前記判別手段は、算出された前記発生頻度に基づいて前記記録媒体の種類を判別することを特徴とする請求項1に記載の記録媒体判別装置。
  3. 前記記録媒体の判別に用いる周波数帯よりも高い周波数帯における前記Wavelet成分において所定の値以上の振幅値を示す画素を検出した場合に、全てのWavelet成分において当該画素近傍のデータを破棄し、残りのデータのみを用いて前記記録媒体の種類を判別することを特徴とする請求項1又は2に記載の記録媒体判別装置。
  4. 前記変換手段は、前記Wavelet変換を開始するのに必要最低限な画素数分の情報を前記画像読取手段より受け取り次第、前記Wavelet変換を開始することを特徴とする請求項1,2又は3に記載の記録媒体判別装置。
  5. 潜像を担持する潜像担持体と、該潜像担持体を露光走査して潜像を形成する露光手段と、前記潜像担持体に現像剤を付与することにより前記潜像を現像剤像として可視化する現像手段と、所定方向に搬送される記録媒体に前記現像手段による前記現像剤像を転写する転写手段と、該転写手段によって前記現像剤像を転写された前記記録媒体を所定の定着処理条件において加熱及び加圧することにより前記現像剤像を記録媒体に定着させる定着手段とを備えた画像形成装置において、
    請求項1乃至4のいずれかに記載の記録媒体判別装置を備え、該記録媒体判別装置により判別された記録媒体の種類に対応して、画像を形成する画像処理手段と前記露光手段と前記現像手段と前記転写手段と前記定着手段における印字条件を可変制御する制御手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  6. 記録媒体の表面上に光を照射する光照射手段と、該光照射手段によって照射される前記記録媒体の光照射領域内を映像として読み取って出力する画像読取手段とを備え、静止時における前記記録媒体の表面の映像情報をもとに該記録媒体の種類を判別する記録媒体判別装置における記録媒体判別方法において、
    前記記録媒体の映像情報に対してWavelet変換による多重解像度解析を行う変換ステップと、該変換ステップによって生成される複数のWavelet成分に所定の演算を行なう演算ステップと、該演算ステップによる演算結果によって前記記録媒体の種類を判別する判別ステップとを有することを特徴とする記録媒体判別方法。
  7. 前記演算ステップは、前記記録媒体の映像情報から前記変換手段によって生成される複数のWavelet成分について、該Wavelet成分毎に予め定めた閾値以上の振幅を持つ画素の発生頻度を算出するステップを含み、前記判別ステップは、算出された前記発生頻度に基づいて前記記録媒体の種類を判別するステップであることを特徴とする請求項6に記載の記録媒体判別方法。
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