JP6814818B2 - デコレーションシート及びその製造方法 - Google Patents

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Description

デコレーションシート及びその製造方法に関する。
自動車内外装材、家電機器、家具などの表面に適用されて、これらを飾るデコレーションシートは、搭乗者や使用者が肉眼で視認し続けて、身体が接触可能な部分であるため、デザインの側面が重要な要素の1つとして考えられている。
通常、デコレーションシートは、美感や質感表現などのため表面にエンボスパターン又は凹凸パターンを与えることができ、普通は、エンボスロールなどを用いてこれを与えることができる。
かかるデコレーションシートは、この厚さが薄いほど成形性が向上する傾向があり、このような成形性を考慮して、デコレーションシートの厚さを所定の数値以下に形成する場合、エンボスロールなどに通すと、エンボスパターン又は凹凸パターンがデコレーションシートの一面のみに形成されずに両面ともに形成されるようになる。
このように形成されるデコレーションシートは、通常、一面に粘着フィルムなどを付着して、これを媒介にして真空成形工程などによって製品に適用しているが、このとき、デコレーションシートに形成されたエンボスの窪み又は溝によってデコレーションシートと粘着フィルムとの間に所定の空気層(air gap)が形成されるが、これにより、デコレーションシートを真空成形などによって製品に適用する過程において、エンボスが部分的に消滅するか、或いは熱によって空気層が膨脹して外観不良が発生しやすいという問題がある。
さらに、成形性に優れた材質でデコレーションシートを形成するほど、これを真空成形などによって製品に適用する過程において、熱によってエンボスがさらに消滅しやすい。
本発明の一具現例では、優れたエンボス維持率及び優れた伸び率を具現するデコレーションシートを提供する。
本発明の他の具現例では、優れたエンボス維持率及び優れた伸び率を具現するデコレーションシートの製造方法を提供する。
しかし、本発明が達成しようとする技術的課題は、以上で言及した課題に制限されず、言及していない他の課題は、下記の記載により通常の技術者にとって明確に理解される。
課題を解決しようとする手段
本発明の一具現例では、上部面及び下部面それぞれにエンボスを含むシート層;及び前記シート層の下部面上に積層されたエンボス支持層;を含み、前記エンボス支持層の上部面が前記シート層の下部面にあるエンボスと対応するエンボスを含むデコレーションシートを提供する。
前記エンボス支持層を含むことによって、前記シート層の下部面にあるエンボスの溝部を埋めることで、このエンボスを十分に支持することができ、それにより、前記デコレーションシートを製品に適用する際、所定の熱及び圧力を適用しても前記エンボス支持層の物性は大きく変わらず、エンボス維持率をさらに高い水準に具現できる利点がある。
デコレーションシートは、下記の計算式1によるエンボス維持率が例えば、約50%以上であってもよく、具体的には、約60%〜約100%であってもよい:
[計算式1]
エンボス維持率(%)=(M i −M f )/M i ×100
前記計算式1において、前記Miは、デコレーションシートを製造した直後にこの上部の表面に存在するエンボスの平均深さを表し、前記Mfは、前記デコレーションシートを製造した後、これを約135℃及び約290Paの条件下で約2分間熱及び圧力を適用し、次いで、常温で約10分間放置した直後にこの上部の表面に存在するエンボスの平均深さを表す。
このように、エンボス維持率を前記範囲内の高い水準に形成できるため、美感や質感などをさらに効果的に表現することができる。
前記デコレーションシートの伸び率は、約150%〜約300%であってもよい。
前記範囲内の伸び率を有することによって、前記デコレーションシートを製品、すなわち、被着物に適用する場合、屈曲のある被着物にも容易に適用することができ、被着物の成形屈曲度が大きな角又はエッジ(edge)部分においても内方に正しく巻かれるようになり、割れなどが発生する問題なく安定して付着することができる。
本発明の他の具現例では、上部面及び下部面それぞれにエンボスを含むシート層を形成するステップ;及び前記シート層の下部面上にUV硬化型組成物を塗布及び硬化し、エンボス支持層を形成してデコレーションシートを製造するステップ;を含むデコレーションシートの製造方法を提供する。
前記デコレーションシートは、優れたエンボス維持率及び優れた伸び率を具現することができる。
本発明の一具現例によるデコレーションシートの概略的な断面図である。 本発明の他の具現例によるデコレーションシートの製造方法の概略的な工程フロー図である。
本明細書において、所定の具現例又は/及びこれに含まれている所定の構成要素が、ある構成要素を「含む」とするとき、これは、特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含んでいてもよいことを意味する。
本明細書において、基材の上部(又は下部)又は基材の上(又は下)に任意の構成が形成されるか位置するということは、任意の構成が前記基材の上面(又は下面)に接して形成されるか位置することを意味するだけでなく、前記基材と基材上に(又は下に)形成された任意の構成間に他の構成を含まないと限定するものではない。
本明細書で使われる程度の用語「〜(する)ステップ」又は「〜のステップ」は、「〜のためのステップ」を意味しない。
本明細書で使われる程度の用語として、「約、実質的に」などは、言及した意味に固有の製造及び物質許容誤差が提示されるとき、その数値で、又はその数値に近い意味に使われて、本願を理解するため正確であるか絶対的な数値が言及されている開示内容を非良心的な侵害者が不当に利用することを防止するために使われてもよい。
以下では、添付の図面を参考して、本発明の具現例について本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳説する。但し、本発明は、異なる形態に具現することができるものであって、下記に記載した具現例は、本発明を具体的に例示するか説明するためのものに過ぎず、ここで説明する具現例に限定されるものではない。
本発明を明確に説明するため説明と関係ない部分は、省略しており、全明細書における同一又は類似の構成要素に対しては、同じ参照符号を付する。図面では、多層及び領域を明確に表現するため厚さを拡大して示した。また図面では、説明の便宜のため一部層及び領域の厚さを誇張して示した。
本発明の一具現例において、上部面及び下部面それぞれにエンボスを含むシート層;及び前記シート層の下部面上に積層されたエンボス支持層;を含み、前記エンボス支持層の上部面が前記シート層の下部面にあるエンボスと対応するエンボスを含むデコレーションシートを提供する。
通常、デコレーションシートは、この厚さが薄いほど成形性が向上する傾向があり、このような成形性を考慮して、デコレーションシートの厚さを所定の数値以下に形成する場合、エンボスロールなどに通すと、エンボスパターン又は凹凸パターンがデコレーションシートの一面にのみ形成されずに両面ともに形成されるようになる。
このように形成されるデコレーションシートは、通常、一面に粘着フィルムなどを付着して、これを媒介にして真空成形工程などによって製品に適用しているが、このとき、デコレーションシートに形成されたエンボスの窪み又は溝によってデコレーションシートと粘着フィルムとの間に所定の空気層(air gap)が形成されるが、これにより、デコレーションシートを真空成形などによって製品に適用する過程において、エンボスが部分的に消滅するか、或いは熱によって空気層が膨脹して外観不良が発生しやすいという問題がある。
さらに、成形性に優れた材質でデコレーションシートを形成するほど、これを真空成形などによって製品に適用する過程において、熱によってエンボスがさらに消滅しやすい。
このため、本発明の一具現例では、前記エンボス支持層を含むことによって、前記シート層の下部面にあるエンボスの溝部を埋めることで、このエンボスを十分に支持することができ、それにより、前記デコレーションシートを製品に適用する際、所定の熱及び圧力を適用しても前記エンボス支持層の物性は大きく変わらず、エンボス維持率をさらに高い水準に具現できる利点がある。
図1は、本発明の一具現例によるデコレーションシート100の断面図を概略的に示す。
前述したように、前記デコレーションシート100は、上部面及び下部面それぞれにエンボスを含むシート層110;及び前記シート層の下部面上に積層されたエンボス支持層120;を含む。
前記シート層110は、上部から順次に表面層113、印刷層112及び基材層111を含む多層構造シートを含んでいてもよいが、これに制限されるものではない。
前記基材層は、熱可塑性樹脂材質のシート又はフィルム状に形成されてもよく、それにより、熱可塑性樹脂を含んでいてもよいし、例えば、ポリ塩化ビニル樹脂(PVC)、熱可塑性ポリオレフィン樹脂(TPO)、熱可塑性ポリウレタン樹脂(TPU)、ポリウレタン樹脂(PU)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)、アクリロニトリルスチレン(ASA)、及びこれらの組み合わせならかる群から選択された少なくとも1つを含んでいてもよい。
前記基材層の厚さは、約100μm〜約400μmであってもよい。前記範囲内の厚さを有することによって、前記デコレーションシートの全体の厚さを増加し過ぎずに上部層を十分に支持することができる。
前記印刷層は、前記基材層の上部面に転写印刷、グラビア印刷、スクリーン印刷、オフセット印刷、ロータリー印刷又はフレキソ印刷など、様々な方式で模様を付与することで形成されてもよい。
前記印刷層の厚さは、約1μm〜約20μmであってもよい。前記範囲内の厚さを有することによって、前記デコレーションシートの全体の厚さを増加し過ぎずに模様又は色感を十分に具現することができる。
前記表面層は、バインダー樹脂を含む樹脂組成物を前記印刷層の上部に塗布した後、熱硬化又は光硬化して形成することができ、又は前記樹脂組成物を用いた別のフィルムを準備した後、前記印刷層の上部面に積層して形成することができる。
前記樹脂組成物の塗布は例えば、グラビア(gravura)コーティング法、スロットダイ(slot die)コーティング法、コンマ(coma)コーティング法、スピンコーティング法、スプレーコーティング法、バーコーティング法、沈積コーティング法などの方法を用いることができるが、これに限定されるものではない。
前記バインダー樹脂は、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、フッ素樹脂、及びこれらの組み合わせならかる群から選択された少なくとも1つを含んでいてもよい。
また、前記樹脂組成物は例えば、熱開始剤、光開始剤、難燃剤、撥水剤、帯電防止剤、及びこれらの組み合わせならかる群から選択された少なくとも1つをさらに含んでいてもよい。
前記表面層の厚さは、約1μm〜約20μmであってもよい。前記範囲内の厚さを有することによって、前記デコレーションシートの全体の厚さを増加し過ぎずに前記印刷層を十分に保護することができる。
前記多層構造シートを一対のエンボスローラーの間に通して、この両表面にエンボスが形成されてもよい。
このように、多層構造シートを一対のエンボスローラーの間に通して、両表面にエンボスを付与することによって、各層の厚さを均一に形成しながらデコレーションシートの表面にエンボスを十分な深さで形成して、質感及び美感をさらに向上させることができる。
前記エンボスは、突出部及び溝部を含んでいてもよく、前記エンボスの平均深さとは、前記突出部の平均高さ又は前記溝部の平均深さを意味する。
前記シート層の両表面にあるエンボスの平均深さは例えば、約10μm〜約200μmであってもよい。
一具現例において、前記エンボス支持層は、UV硬化型組成物の硬化物を含んでいてもよい。
前記エンボス支持層は例えば、前記シート層の下部面上にUV硬化型組成物を塗布及び硬化して形成することができる。
それにより、前記エンボス支持層の上部面が前記シート層の下部面にあるエンボスと対応するエンボスを有していてもよく、具体的には、前記シート層及び前記エンボス支持層が接するそれぞれの面は、互いに相反する形状のエンボスを有し、一面が他の一面に密着して形成される。
図1に示したように、前記シート層の下部面及び前記エンボス支持層の上部面が互いに接しており、前記シート層の下部面のうち溝部が形成された部分と接する前記エンボス支持層の上部面部分には突出部が形成されて、前記シート層の下部面のうち突出部が形成された部分と接する前記エンボス支持層の上部面部分には溝部が形成されてもよい。
このように、前記シート層の下部面及び前記エンボス支持層の上部面が互いに接するそれぞれの面が互いに密着して形成されるため、前記エンボス支持層が前記シート層のエンボスを十分に支持することができる。
前記UV硬化型組成物は、前記シート層の下部面上に塗布して、約100mJ/cm2〜約800mJ/cm2の照射量でUV硬化することができる。前記範囲内の照射量でUV硬化することによって、硬化時に発生し得る前記シート層の収縮と熱による前記シート層の変形を防止しながら硬化率を好適に調節することができ、それにより、さらに優れた伸び率を具現することができる。
前記UV硬化型組成物がUV硬化型化合物、光開始剤、ブロッキング防止剤、その他添加剤、及びこれらの組み合わせならかる群から選択された少なくとも1つを含んでいてもよい。
前記UV硬化型組成物が前記UV硬化型化合物を約92重量%〜約98重量%含んでいてもよい。
前記範囲内の含量を含むことによって、前記エンボス支持層を安定して形成し、前記シート層のエンボスを十分に支持しながら優れた加工性を具現することができる。
前記UV硬化型化合物は、UV硬化型オリゴマー、UV硬化型モノマー、又はこれらを全て含んでいてもよい。
また、前記UV硬化型化合物は例えば、(メタ)アクリレート系化合物であってもよく、それにより、(メタ)アクリレート系オリゴマー、(メタ)アクリレート系モノマー、又はこれらを全て含んでいてもよい。
具体的には、前記UV硬化型化合物がウレタン(メタ)アクリレート系オリゴマー及び(メタ)アクリレート系モノマーを含んでいてもよく、例えば、前記ウレタン(メタ)アクリレート系オリゴマー対前記(メタ)アクリレート系モノマーの重量比が約1:4〜約4:1であってもよい。
それにより、伸び率が効果的に向上して、前記デコレーションシートを所定の製品に適用する際、前記シート層との密着性が向上しながら、さらに優れた成形性を具現することができる。
前記重量比の範囲を外れて、前記ウレタン(メタ)アクリレート系オリゴマーを比較的に少なく含む場合、UV硬化時の硬化収縮率が増加して、前記シート層の変形を発生し得るし、含み過ぎる場合には、前記UV硬化型組成物の粘度が増加し過ぎて作業性が低下する問題がある。
また、前述したように、前記UV硬化型組成物が前記ブロッキング防止剤を含むことによって、前記エンボス支持層の下部面上に所定の微細な突出部を形成することができ、それにより、前記デコレーションシートを巻き取るか、複数枚のシートを積層させる場合、これらの接触面積が減少するため、これを広げるか互いに引き離す過程において、前記デコレーションシートの損傷をさらに防止することができる。
通常、デコレーションシートは、ロール状に巻き取られた状態、又は複数枚のシートが積層した状態で流通しているが、それにより、デコレーションシートがくっ付き合うようになり、これを製品に適用するため広げるか互いに引き離す過程において、デコレーションシートの損傷が発生し得る。
例えば、前記UV硬化型組成物が前記ブロッキング防止剤を約1重量%〜約7重量%含んでいてもよい。
前記範囲内の含量を含むことによって、ブロッキング防止性を十分に具現しながらも脱着現象を防止することができ、約1重量%未満含む場合、UV樹脂などのタック性(tack property)によってデコレーションシートを巻き取る場合、くっ付き合っており、これをさらに広げる過程において損傷が発生しやすいし、約7重量%超えて含む場合には、前記デコレーションシートが硬い性質を有するようになり、真空成形時に割れが発生するか破裂して成形不良が発生しやすいという問題がある。
前記ブロッキング防止剤は、シリカ粒子;ワックス;有機系又は無機系顔料;及びこれらの組み合わせならかる群から選択された少なくとも1つを含んでいてもよい。
前記ワックスは例えば、メラミン系ワックス、(メタ)アクリル系ワックス、アクリル−スチレン系共重合体ワックス、ポリカーボネート系ワックス、ポリエチレン系ワックス、ポリスチレン系ワックス、及びこれらの組み合わせならかる群から選択された少なくとも1つを含んでいてもよい。
前記有機系又は無機系顔料は例えば、モノアゾ系顔料(monoazo based pigment)、ジアゾ系顔料(diazo based pigment)、フタロシアニン系顔料、アントラキノン系顔料、キナクリドン顔料、ペリレン系、ニトロソ系顔料(nitroso based pigment)、カルバゾールジオキサジン系顔料(carbazole dioxazine based pigment)、カーボンブラック(carbon black)、グラフィン、カーボンナノチューブ(CNT)、二酸化チタンなどであってもよい。
前記ブロッキング防止剤は例えば、粒子であってもよく、平均直径が約5μm〜約20μmであってもよい。前記範囲内の平均直径を有することによって、ブロッキング防止性を十分に具現しながらも脱着現象を防止することができる。
前記UV硬化型組成物は、前記光開始剤を約0.01重量%〜約5.0重量%含んでいてもよい。
前記光開始剤を約0.01重量%未満含む場合、硬化速度が著しく遅くて硬化効率が落ち得るし、約5.0重量%超えて含む場合、未反応光開始剤が最終の製品内に残留するようになり、時間が経つにつれて物性が低下するおそれがある。
前記光開始剤は例えば、チバガイギー(Ciba Geigy)社のイルガキュア(Irgacure)#184(ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(hydroxycyclohexyl phenylketone ))、イルガキュア(Irgacure)#907(2−メチル−1[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノ−プロパン−1−オン(2−methly−1[4−(methlythio)phenyl]−2−morpholino−propan−1−on))、イルガキュア(Irgacure)#500(ヒドロキシケトンとベンゾフェノン(hydroxy−ketones and benzo phoenone))、イルガキュア(Irgacure)#651(ベンジルジメチルケトン(benzildimethyl−ketone))、ダロキュア(Darocure)#1173(2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン(2−hydroxy−2−methyl−1−phenyl−propan−1−one))、ダロキュア(Darocure)#116、CGI#1800(ビスアシルホスフィンオキシド(bisacylphosphine oxide))、CGI#1700(ビスアシルフォスフィンオキシドとベンゾフェノン(bisacylphosphine oxide and hydroxy ketone))などを用いてもよいが、これに制限されるものではない。
前記その他添加剤は例えば、消泡剤、レベリング剤、又はこれらを全て含んでいてもよい。
前記その他添加剤は、前記UV硬化型組成物内に約0.1重量%〜約1重量%含まれていてもよい。
一具現例において、前記デコレーションシートは、下記の計算式1によるエンボス維持率が例えば、約50%であってもよく、具体的には、約60%〜約100%であってもよい:
[計算式1]
エンボス維持率(%)=(M i −M f )/M i ×100
前記計算式1において、前記Miは、デコレーションシートを製造した直後にこの上部の表面に存在するエンボスの平均深さを表し、前記Mfは、前記デコレーションシートを製造した後、これを約135℃及び約290Paの条件下で約2分間熱及び圧力を適用し、次いで、常温で約10分間放置された直後にこの上部の表面に存在するエンボスの平均深さを表す。
前述したように、従来のデコレーションシートは、約135℃及び約290Paの条件下で約2分間熱及び圧力を適用する場合、デコレーションシートの表面に存在するエンボスが部分的に消滅するか深さが浅くなることでエンボス維持率が低いという問題がある。
これにより、一具現例では、前記エンボス支持層を含み、前記熱及び圧力を適用してもデコレーションシートの表面に存在するエンボスを十分に支持することができ、それにより、エンボス維持率を前記範囲内の高い水準に形成できるため、美感や質感などをさらに効果的に表現することができる。
また、前記デコレーションシートの伸び率が約150%〜約300%であってもよい。前記伸び率は、JIS K 6251−1の測定条件によって測定された値であってもよい。
前記範囲内の伸び率を有することによって、前記デコレーションシートを製品、すなわち、被着物に適用する場合、屈曲のある被着物にも容易に適用することができ、被着物の成形屈曲度が大きな角又はエッジ(edge)部分においても内方に正しく巻かれるようになり、割れなどが発生する問題なく安定して付着することができる。
前記デコレーションシートは、前記エンボス支持層の下部に接着層をさらに含んでいてもよいし、それにより、前記デコレーションシートを所定の製品に適用する場合、前記接着層を介して付着してもよい。
前記接着層の厚さは、約10μm〜約40μmであってもよい。前記範囲内の厚さを有することによって、前記デコレーションシートの全体の厚さを増加し過ぎずに優れた接着力を具現して、脱着又は剥離現象などを効果的に防止することができる。
また、前記接着層の下部に離型層をさらに含んでいてもよい。
前記離型層は、ポリエチレンテレフタラート(PET)、ポリカーボネート(PC)などのようなプラスチックフィルム層であってもよいし、この表面がシリコーン又はアルキド系列の離型剤でコーティング処理されてもよいが、これに制限されるものではない。また、前記離型層の厚さは例えば、約10μm〜約70μmであってもよいが、これに限定されるものではない。
前記接着層は、前記離型層の上部面に接着組成物を塗布及び硬化して形成することができ、例えば、熱硬化又は光硬化して形成することができる。また、前記接着組成物は例えば、(メタ)アクリル系化合物、光開始剤、光硬化剤及び熱開始剤のうちから選択される少なくとも1つを含んでいてもよい。
前記デコレーションシートは、前記シート層及び前記エンボス支持層の第1の積層体と、前記接着層及び前記離型層の第2の積層体を前記エンボス支持層及び前記接着層が接する方向に張り合わせて形成することができ、この時の張り合わせ方法は、この技術分野で公知された方法によって行ってもよいし、例えば、ロール・ツー・ロール(roll to roll)方法などを利用することができるが、これに制限されるものではない。
一具現例において、前記デコレーションシートは、自動車内外装材、家電機器又は家具に適用されるデコレーションシートであってもよい。
例えば、前記デコレーションシートは、自動車内外装材、家電機器又は家具の表面に付着して表面を飾るか保護する用途に用いられてもよい。
前記デコレーションシートは、真空及び熱条件下でも、前述したように、高いエンボス維持率を有しながら前記自動車内外装材、家電機器又は家具などの被着物に適用することができ、例えば、TOM工法(three dimension overlay method)によって前記被着物に適用する場合も、エンボスが部分的に消滅するか、或いは熱によって空気層が膨脹して外観不良が発生しやすいという問題を効果的に防止することができる。
また、例えば、前記被着物は、熱可塑性樹脂の射出物であってもよいが、これに制限されるものではない。前記熱可塑性樹脂は、この技術分野で公知にされた種類を用いてもよく、特別に制限されるものではない。
図2は、本発明の他の具現例によるデコレーションシートの製造方法の工程フロー図を概略的に示す。
前記製造方法は、上部面及び下部面それぞれにエンボスを含むシート層を形成するステップ(S1);及び前記シート層の下部面上にUV硬化型組成物を塗布及び硬化し、エンボス支持層を形成してデコレーションシートを製造するステップ(S2);を含んでいてもよい。
このように、前記エンボス支持層を形成することによって、前記シート層の下部面上にあるエンボスの溝部を埋めることで、このエンボスを十分に支持することができ、それにより、前記デコレーションシートを製品に適用する際、所定の熱及び圧力を適用しても前記エンボス支持層の物性は大きく変わらず、エンボス維持率をさらに高い水準に具現できる利点がある。
前記製造方法において、上部面及び下部面にエンボスを含むシート層を形成することができる。
例えば、前記シート層を形成するステップでは、上部から順次に表面層、印刷層及び基材層を含む多層構造シートを形成し、前記多層構造シートを一対のエンボスローラーの間に通して、この両表面にエンボスを形成することで前記シート層を形成することができる。前記シート層及び前記エンボスは、一具現例において前述したとおりである。
このように、多層構造シートを一対のエンボスローラーの間に通して、両表面にエンボスを付与することによって、各層の厚さを均一に形成しながらデコレーションシートの表面にエンボスを十分な深さに形成して、質感及び美感をさらに向上させることができる。
前記エンボスローラーは、この技術分野で公知にされた種類を用いてもよく、特に限定されるものではない。また、例えば、前記エンボスローラーは、所定の温度に加温された状態であってもよいし、それにより、十分な深さの立体感を与えながらも前記エンボスローラーにくっ付く現象を防止して、優れた加工性を具現することができる。
前記基材層は、熱可塑性樹脂含有組成物を用いて、例えば、カレンダリング工程などによってシート又はフィルム状に形成することができるが、これに制限されるものではない。
前記熱可塑性樹脂は例えば、ポリ塩化ビニル樹脂(PVC)、熱可塑性ポリオレフィン樹脂(TPO)、熱可塑性ポリウレタン樹脂(TPU)、ポリウレタン樹脂(PU)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)、アクリロニトリルスチレン(ASA)、及びこれらの組み合わせならかる群から選択された少なくとも1つを含んでいてもよい。
前記基材層は、約100μm〜約400μmの厚さで形成することができる。前記範囲内の厚さで形成することによって、前記デコレーションシートの全体の厚さを増加し過ぎずに上部層を十分に支持することができる。
前記印刷層は、前記基材層の上部面に転写印刷、グラビア印刷、スクリーン印刷、オフセット印刷、ロータリー印刷又はフレキソ印刷など、様々な方式で模様を付与することで形成されてもよい。
前記印刷層は、約1μm〜約10μmの厚さで形成することができる。前記範囲内の厚さで形成することによって、前記デコレーションシートの全体の厚さを増加し過ぎずに十分な模様又は色感を具現することができる。
前記表面層は、バインダー樹脂を含む樹脂組成物を前記印刷層の上部に塗布した後、熱硬化又は光硬化して形成することができ、又は前記樹脂組成物を用いた別のフィルムを準備した後、前記印刷層の上部面に積層して形成することができる。前記バインダー樹脂及び前記樹脂組成物は、一具現例において前述したとおりである。
前記樹脂組成物の塗布は例えば、グラビア(gravura)コーティング法、スロットダイ(slot die)コーティング法、スピンコーティング法、スプレーコーティング法、バーコーティング法、沈積コーティング法などの方法を用いることができるが、これに限定されるものではない。
前記表面層は、約1μm〜約20μmの厚さで形成することができる。前記範囲内の厚さで形成することによって、前記デコレーションシートの全体の厚さを増加し過ぎずに前記印刷層を十分に保護することができる。
前記製造方法において、前記シート層の下部面上にUV硬化型組成物を塗布及び硬化し、エンボス支持層を形成してデコレーションシートを製造することができる。
前記UV硬化型組成物が塗布されながら、前記シート層の下部面上にあるエンボスの溝部を埋めることができる。
このように、前記エンボスの溝部を埋めながら塗布されたUV硬化型組成物を硬化してエンボス支持層を形成することができ、それにより、前記シート層及び前記エンボス支持層が接するそれぞれの面は、互いに相反する形状のエンボスを含み、一面が他の一面に密着して形成されるため、前記シート層のエンボスを十分に支持することができる。
前記デコレーションシートを製造するステップにおいて、前記UV硬化型組成物を塗布して、約100mJ/cm2〜約800mJ/cm2の照射量でUV硬化することができる。前記範囲内の照射量でUV硬化することによって、硬化率を好適に調節してさらに優れた伸び率を具現することができる。
また、前記製造方法は、UV硬化型化合物、光開始剤、ブロッキング防止剤、その他添加剤、及びこれらの組み合わせならかる群から選択された少なくとも1つを混合して、前記UV硬化型組成物を準備するステップ;をさらに含んでいてもよい。前記UV硬化型組成物は、一具現例において前述したとおりである。
例えば、前記UV硬化型組成物が前記UV硬化型化合物を約92重量%〜約98重量%含むように準備してもよい。前記範囲内の含量を含むように準備することによって、前記エンボス支持層を安定して形成し、前記シート層のエンボスを十分に支持することができる。
前記UV硬化型化合物は、UV硬化型オリゴマー、UV硬化型モノマー、又はこれらを全て含んでいてもよい。
また、前記UV硬化型化合物は例えば、(メタ)アクリレート系化合物であってもよいし、それにより、(メタ)アクリレート系オリゴマー、(メタ)アクリレート系モノマー、又はこれらを全て含んでいてもよい。
具体的には、前記UV硬化型化合物がウレタン(メタ)アクリレート系オリゴマー及び(メタ)アクリレート系モノマーを含んでいてもよく、例えば、前記ウレタン(メタ)アクリレート系オリゴマー対前記(メタ)アクリレート系モノマーの重量比が約1:4〜約4:1であってもよいし、それにより、伸び率が効果的に向上し、前記デコレーションシートを所定の製品に適用する際、前記シート層との密着性が向上しながらさらに優れた成形性を具現することができる。
前記重量比の範囲を外れて、前記ウレタン(メタ)アクリレート系オリゴマーを比較的少なく含む場合、UV硬化時に硬化収縮率が増加して、前記シート層の変形が生じることがあり、含み過ぎる場合には、前記UV硬化型組成物の粘度が増加し過ぎて作業性が低下する問題がある。
また、例えば、前記UV硬化型組成物が前記ブロッキング防止剤を約1重量%〜約7重量%含むように準備してもよい。
それにより、ブロッキング防止性を十分に具現しながらも脱着現象を防止することができ、約1重量%未満含む場合、UV樹脂などのタック性(tack property)によりデコレーションシートを巻り取る場合にはくっ付き合って、これをさらに広げる過程において損傷が発生しやすいし、約7重量%超えて含む場合には、前記デコレーションシートが硬い性質を有するようになり、真空成形時に割れが発生するか破裂して成形不良が発生しやすいという問題がある。
他の具現例において、前記デコレーションシートは、下記の計算式1によるエンボス維持率が例えば、約50%以上となるように製造することができ、具体的には、約60%〜約100%となるように製造することができる:
[計算式1]
エンボス維持率(%)=(Mi−Mf)/Mi×100
前記計算式1において、前記Miは、デコレーションシートを製造した直後にこの上部の表面に存在するエンボスの平均深さを表して、前記Mfは、前記デコレーションシートを製造した後、これを約135℃及び約290Paの条件で2分間熱及び圧力を加え、次いで、常温で約10分間放置された直後にこの上部の表面に存在するエンボスの平均深さを表す。
前記デコレーションシートは、前記エンボス支持層を含むように製造しており、前記熱及び圧力を適用してもデコレーションシートの表面に存在するエンボスを十分に支持することができ、それにより、エンボス維持率を前記範囲内の高い水準にできるため、美感や質感などをさらに効果的に表現することができる。
また、前記デコレーションシートを製造するステップにおいて、前記デコレーションシートが約150%〜約300%の伸び率を有するように製造することができる。前記伸び率は、JIS K 6251−1の測定条件に従って測定した値であってもよい。
前記範囲内の伸び率を有するように製造することによって、前記デコレーションシートを製品、すなわち、被着物に適用する場合、屈曲のある被着物にも容易に適用することができ、被着物の成形屈曲度が大きな角又はエッジ(edge)部分においても内方に正しく巻かれるようになり、割れなどが発生する問題なく安定して付着することができる。
また、前記製造方法は、前記エンボス支持層の下部に接着層をさらに形成するか、又は順次に接着層及び離型層をさらに形成するステップ;をさらに含んでいてもよい。
前記接着層は、約10μm〜約40μmの厚さで形成することができる。前記範囲内の厚さで形成することによって、前記デコレーションシートの全体の厚さを増加し過ぎずに優れた接着力を具現して、脱着又は剥離現象などを効果的に防止することができる。
前記離型層は、ポリエチレンテレフタラート、ポリカーボネート(PC)などのようなプラスチックフィルム層で形成することができ、この表面をシリコーンなどの離型剤でコーティング処理してもよいが、これに制限されるものではない。
前記接着層は、前記離型層の上部面に接着組成物を塗布及び硬化して形成することができ、例えば、熱硬化又は光硬化して形成することができる。前記接着組成物は、一具現例において前述したとおりである。
前記デコレーションシートは、前記シート層及び前記エンボス支持層の第1の積層体と、前記接着層及び前記離型層の第2の積層体を前記エンボス支持層及び前記接着層が接する方向に張り合わせて形成することができ、この時の張り合わせ方法は、この技術分野で公知された方法によって行ってもよいし、例えば、ロール・ツー・ロール(roll to roll)方法などを用いることができるが、これに制限されるものではない。
以下では、本発明の具体的な実施例を提示する。但し、下記に記載した実施例は、本発明を具体的に例示するか説明するためのものに過ぎず、これによって本発明が制限されてはならない。
実施例
実施例1
アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)100重量部、アクリル系衝撃補強材20重量部、滑剤1重量部、酸化防止剤1重量部、及び顔料1重量部を混合及び撹拌して基材層形成用組成物を準備し、次いで、前記基材層形成用組成物を利用してカレンダリング方法によって200μmの厚さの基材層を形成した。
次いで、前記基材層の上部面にウレタン系インクでグラビア印刷方法によって 3μmの厚さの印刷層を形成して、前記印刷層の上部面にスロットダイ方法によって10μmの厚さの表面層を形成することでシート層を形成した。
また、UV硬化型化合物としてウレタン系アクリレートオリゴマー70.5重量%、イソボルニルアクリレートモノマー15重量%、2−ヒドロキシエチルアクリレートモノマー10重量%、光開始剤0.5重量%及びブロッキング防止剤4重量%を混合及び撹拌してUV硬化型組成物を準備した。
次いで、前記シート層を一対のエンボスローラー(LGハウシス、ET−194)の間に通して、この両表面に平均深さが100μmであるエンボスを形成した。
次いで、前記シート層の下部面上に前記UV硬化型組成物を塗布して、300mJ/cm2の照射量でUV硬化し、突地点の厚さが110μmであり、窪み地点の厚さが10μmであるエンボス支持層を形成した。
また、次いで、50μmの厚さのPETフィルム上に35μmの厚さのウレタン系接着層が積層された離型PETフィルムを準備して、これを前記エンボス支持層の下部に、前記エンボス支持層及び前記ウレタン系接着層が接する方向に接着させることでデコレーションシートを製造した。
比較例1(エンボス支持層を含まない場合)
実施例1と同じ条件及び方法によってシート層を形成しており、前記シート層を一対のエンボスローラー(LGハウシス、ET−194)の間に通して、この両表面に平均深さが100μmであるエンボスを形成した。
次いで、50μmの厚さのPETフィルム上に35μmの厚さのウレタン系接着層が積層された離型PETフィルムを準備して、これを前記基材層の下部に、前記基材層及び前記ウレタン系接着層が接する方向に接着させることでデコレーションシートを製造した。
実験例
前記実施例1及び前記比較例1による各デコレーションシートの様々な物性を評価して、下表1に示した。
実験例1:エンボス維持率
測定方法:前記実施例1及び前記比較例1、2による各デコレーションシートを製造した直後にこの上部の表面に存在するエンボスの平均深さMiを共焦点顕微鏡(DCM3D、LEICA)を利用してMagnification:×100、Stitching3×3条件下で測定した。次いで、前記各デコレーションシートに135℃及び290Paの条件で2分間熱及び圧力を加え、次いで、常温で10分間放置した直後にこの上部の表面に存在するエンボスの平均深さMfを前述した共焦点顕微鏡を利用して同じ条件で測定した。
それによって得た前記Mi及び前記Mf値を下記の計算式1に代入してエンボス維持率を計算した:
[計算式1]
エンボス維持率(%)=1−(Mf−Mi)/Mi×100
実験例2:伸び率
測定方法:JIS K 6251−1条件に従って万能試験機(Zwick−Roell Universal Testing Machine,Z100)を用いて測定しており、下記の計算式2に従って伸び率を、具体的には、加温条件下での伸び率を計算した。具体的には、135℃の高温チャンバ内で1分間放置して取り出した直後、常温下で引張り始める前に長さを測定し、次いで、常温下で引張りながら試験片が破断される時点での長さを測定した。
引張条件:ダンベル型試験片、引張速度:600mm/min、標点距離:60mm
[計算式2]
加温条件下での伸び率(%)=(破断時の長さ−初期長さ)/初期長さ×100
前記計算式2において、前記初期長さは、135℃の高温チャンバ内で1分間放置して取り出した直後、常温下で引張り始める前に測定した長さであり、前記破断時の長さは、前記初期長さを測定した後、常温下で前述の条件に従って引張りながら試験片が破断される時点で測定した長さである。
前記表1に示したように、前記実施例1によるデコレーションシートの場合、エンボス維持率が68%と高く測定されており、美感や質感などをさらに効果的に表現できることを明確に予想することができた。
これと同時に、伸び率も優れた300%と測定されており、屈曲のある被着物にも容易に適用することができ、具体的には、被着物の成形屈曲度が大きな角又はエッジ(edge)部分においても内方に正しく巻かれるようになり、割れなどが発生する問題なく安定して付着できることを明確に予想することができた。
一方、比較例1によるデコレーションシートの場合、エンボス維持率が8%と著しく低く、熱及び圧力を利用して所定の被着物に適用する際、エンボスが消滅するか深さが浅くなることを明確に予想することができた。
100 デコレーションシート
110 シート層
111 基材層
112 印刷層
113 表面層
120 エンボス支持層

Claims (7)

  1. 上部面及び下部面それぞれにエンボスを含むシート層;及び前記シート層の下部面上に積層されたエンボス支持層;を含み、前記エンボス支持層の上部面が前記シート層の下部面にあるエンボスと対応するエンボスを含み、
    前記シート層は、上部から順次に表面層、印刷層及び基材層を含む多層構造シートを含み、
    前記表面層の厚さは1μm〜20μmであり、
    前記基材層の厚さは100μm〜400μmであり、
    前記エンボス支持層はUV硬化型組成物の硬化物を含み、
    前記UV硬化型組成物がUV硬化型化合物、光開始剤およびブロッキング防止剤含み、
    前記UV硬化型組成物が前記UV硬化型化合物を92重量%〜98重量%含み、
    前記UV硬化型化合物がウレタン(メタ)アクリレート系オリゴマー及び(メタ)アクリレート系モノマーを含み、
    前記ウレタン(メタ)アクリレート系オリゴマー対前記(メタ)アクリレート系モノマーの重量比が1:4〜4:1であり、
    伸び率が150%〜300%である、デコレーションシート。
  2. 前記シート層及び前記エンボス支持層が接するそれぞれの面は、互いに相反する形状のエンボスを含み、一面が他の一面に密着して形成される、請求項1に記載のデコレーションシート。
  3. 前記UV硬化型組成物が前記ブロッキング防止剤を1重量%〜7重量%含む、請求項1に記載のデコレーションシート。
  4. 前記ブロッキング防止剤は、シリカ粒子;ワックス;有機系又は無機系顔料;及びこれらの組み合わせならかる群から選択された少なくとも1つを含む、請求項1に記載のデコレーションシート。
  5. 自動車内外装材、家電機器又は家具に適用されるデコレーションシートである、請求項1に記載のデコレーションシート。
  6. 上部面及び下部面それぞれにエンボスを含むシート層を形成するステップ;及び、
    前記シート層の下部面上にUV硬化型組成物を塗布及び硬化して、エンボス支持層を形成することでデコレーションシートを製造するステップ;
    を含み、
    前記UV硬化型組成物が塗布されながら、前記シート層の下部面上にあるエンボスの溝部を埋め、
    前記シート層を形成するステップにおいて、上部から順次に表面層、印刷層及び基材層を含む多層構造シートを形成して、
    前記多層構造シートを一対のエンボスローラーの間に通して、この両表面にエンボスを形成することで前記シート層を形成し、
    前記表面層の厚さは1μm〜20μmであり、
    前記基材層の厚さは100μm〜400μmであり、
    UV硬化型化合物、光開始剤およびブロッキング防止剤混合して、前記UV硬化型組成物を準備するステップ;をさらに含み、
    前記UV硬化型組成物は前記UV硬化型化合物を92重量%〜98重量%含むように準備し、
    前記UV硬化型化合物がウレタン(メタ)アクリレート系オリゴマー及び(メタ)アクリレート系モノマーを含み、
    前記ウレタン(メタ)アクリレート系オリゴマー対前記(メタ)アクリレート系モノマーの重量比が1:4〜4:1であり、
    前記デコレーションシートを製造するステップにおいて、前記デコレーションシートが150%〜300%の伸び率を有するように製造する、
    デコレーションシートの製造方法。
  7. 前記UV硬化型組成物が前記ブロッキング防止剤を1重量%〜7重量%含むように準備する、請求項6に記載のデコレーションシートの製造方法。
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