JP6812709B2 - 画像形成システム、用紙排出方法、およびプログラム - Google Patents

画像形成システム、用紙排出方法、およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、パージ処理機能を有する画像形成システム、用紙排出方法、およびプログラムに関する。
複写機等の画像形成装置においては、複写処理中に紙詰まりが発生(ジャムが発生)した場合には、複写処理を中断し、ジャム発生位置等を含むジャム表示を行なう。このジャム表示に基づいて、ユーザはジャムの原因となった用紙(記録紙)を取り除く。
この後、画像形成装置は、パージ機能を実行するユーザ操作が行われると、複写機内の搬送経路に残っている用紙(「パージ紙」とも称する)を全て排出トレイに排出する。画像形成装置は、パージ紙を排出トレイに排出した後、複写動作を再開する。なお、画像形成装置は、ジャムの原因となった用紙とパージ紙とに印刷されるべきであった画像を改めて新たな用紙に印刷(リカバリー印刷)する機能も有する。
特開2007−322465号公報(特許文献1)および特開2006−235294号公報(特許文献2)には、パージ紙とリカバリ印刷によって排出された用紙とを識別することを目的とした画像形成装置が開示されている。
特許文献1に係る画像形成装置は、白抜けやスジあるいは濃度ムラなどの画質異常などのように、停止には至らない異常を検知したとき、パージ紙とリカバリ印刷された用紙とを、正常な用紙の排出位置と異なる位置に排出する。
特許文献2に係る画像形成装置は、ジャム発生時にジャム発生位置より上流側の用紙搬送経路内に用紙が残っていた場合には、画像形成装置機内の搬送経路に残っている用紙を全て排出する際に、ジャム発生位置より上流側の用紙搬送経路内に残っている用紙紙に対して、所定のマークを印刷させる。また、特許文献2には、「画像形成装置から排出された用紙に対してステープル処理またはパンチ処理(パンチ孔加工処理)を行なう後処理装置(フィニッシャ)が画像形成装置に装着されている場合には、マーキングパターンを印刷する代わりに、フィニッシャによってステープル処理またはパンチ孔加工処理を行なうようにしてもよい」といった開示がなされている。
特開2007−322465号公報 特開2006−235294号公報
特許文献1に係る画像形成装置は、パージ紙等のシフト位置を正常紙のシフト位置とは異なる位置に変更することによって、正常紙とパージ紙等とを区別している。しかしながら、位置シフトだけではユーザ(他のユーザ含む)が操作を誤ってパージ紙を正常紙に混入させる虞がある。
特許文献2に係る画像形成装置では、排出トレイにある排出済の用紙のことが考慮されていないため、当該排出済みの用紙と同じ後処理をパージ紙に対して行ってしまう場合もある。この場合には、ユーザは、既に排出済みの用紙(正常紙)とパージ紙とを即座に区別しづらい。
本願発明は、上記の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、パージ紙と当該パージ紙が排出される前に排出された排出トレイ上の用紙とを容易に区別することが可能な画像形成システム、用紙排出方法、およびプログラムを提供することにある。
本発明のある局面に従うと、画像形成システム1は、排出トレイに排出される用紙に対する後処理の有無および後処理の種別の少なくともいずれかを変更することによって用紙の排出態様を変更可能である。画像形成システムは、種別が異なる複数の後処理のうちの少なくとも1つの後処理を実行する後処理手段と、後処理の有無および後処理の種別の履歴を表した履歴情報を記憶する記憶手段と、画像形成システムにおいてジャムが発生した場合に、後処理手段を介して画像形成システム内に残留した第1の用紙を排出トレイに排出する処理を実行するパージ処理手段と、パージ処理手段によって第1の用紙を排出トレイに排出する場合、排出トレイにある排出済の第2の用紙の排出態様とは異なる排出態様となるように、履歴情報に基づき、複数の後処理のうちから第1の用紙に対する後処理の種別を選択する選択手段とを備える。後処理手段は、選択手段によって選択された種別の後処理を第1の用紙に対して実行した後に、第1の用紙を排出トレイに排出する。
好ましくは、記憶手段は、第1の用紙を排出トレイに排出した後に第3の用紙を排出トレイに排出する処理が予定されている場合、第3の用紙に対する後処理の有無および後処理の種別をさらに記憶している。選択手段は、第2の用紙の排出態様および第3の用紙の排出態様とは異なる排出態様となるように、複数の後処理のうちから第1の用紙に対する後処理を選択する。後処理手段は、選択手段によって選択された後処理を第1の用紙に対して実行した後に、第1の用紙を排出トレイに排出する。
好ましくは、画像形成システムは、選択可能な動作モードとして、第1のモードと第2のモードとを備える。第1のモードと第2のモードとでは、第1の用紙に対する後処理の選択方法が互いに異なる。
好ましくは、第1のモードは、第2の用紙に対する第1の用紙の識別性を高めるためのモードであり、第2のモードは、第1の用紙の再利用性を高めるためのモードである。
好ましくは、動作モードとして、第1のモードがデフォルトのモードとして設定されている。
好ましくは、動作モードとして、第2のモードがデフォルトのモードとして設定されている。
好ましくは、画像形成システムは、第1のモードでは、第1の用紙に対して後処理としての加工処理を行なうことにより、第1の用紙の排出態様を第2の用紙の排出態様と異ならせる。
好ましくは、複数の後処理は、ステープル処理と、パンチ処理と、折り処理とを含む。第1の用紙に対する加工処理は、ステープル処理、パンチ処理、および折り処理のいずれかである。
好ましくは、選択手段は、ステープル処理を、パンチ処理および折り処理よりも優先して選択する。
好ましくは、画像形成システムは、第2のモードでは、第1の用紙に対して加工を行なわずに、第1の用紙の排出態様を第2の用紙の排出態様と異ならせる。
好ましくは、画像形成システムは、第2のモードでは、後処理を行なわないこと、または後処理としてのシフト処理を実行することによって、第1の用紙の排出態様を第2の用紙の排出態様と異ならせる。
好ましくは、画像形成システムは、第1の用紙が排出トレイに排出された後に第1の用紙が排出トレイに載置された状態で新たな画像形成の指令が画像形成システムに入力された場合、指令において第1の用紙に対する後処理と同じ種別の後処理が指定されているときには、所定の報知処理を実行する。
好ましくは、画像形成システムは、第1の用紙を排出トレイに排出する場合、第1の用紙に対して設定された所定の処理を行なうことにより、第2の用紙の排出態様とは異なる排出態様で、第1の用紙を排出トレイに排出する。
好ましくは、複数の後処理は、ステープル処理を含む。所定の処理は、デフォルトの回数とは異なる回数だけステープル処理を行なう処理である。
好ましくは、複数の後処理は、パンチ処理を含む。所定の処理は、デフォルトの位置とは異なる位置にパンチ処理を行なう処理である。
好ましくは、複数の後処理は、シフト処理を含む。所定の処理とは、第1の用紙を除く用紙に対して行われるシフト処理のシフト量よりも大きなシフト量で第1の用紙をシフトさせる処理である。
好ましくは、画像形成システムは、排出トレイ上の用紙を排出トレイの方向に押さえる用紙押さえ部材をさらに備える。所定の処理は、第2の用紙を用紙押さえ部材によって押さえた状態で、第1の用紙を用紙押さえ部材上に排出する処理である。
好ましくは、画像形成システムは、第1の用紙に対して後処理を行わないことによって、第1の用紙の排出態様を、第2の用紙の排出態様および第3の用紙の排出態様と異ならせる。
本発明の他の局面に従うと、画像形成システムは、ジャムが発生したときに機内に残留した残留用紙を所定の排出トレイに排出する際に、用紙上の画像を定着する定着部よりも下流で用紙に後処理を行う複数の後処理機能を使用してパージを行う。画像形成システムは、残留用紙を排出トレイに排出する場合、排出トレイにある排出済用紙の排出態様とは異なる排出態様となるように、複数の後処理機能の各々を使用することにより実行される複数のパージ機能のうちから1つのパージ機能を選択し、かつ、選択されたパージ機能を実行することによって、排出トレイにある排出済用紙の排出態様とは異なる排出態様で残留用紙を排出トレイに排出する。
本発明のさらに他の局面に従うと、用紙排出方法は、ジャムが発生したときに画像形成システム内に残留した残留用紙を所定の排出トレイに排出する際に、用紙上の画像を定着する定着部よりも下流で用紙に後処理を行う複数の後処理機能を使用してパージを行う画像形成システムの方法である。用紙排出方法は、残留用紙を排出トレイに排出する場合、排出トレイにある排出済用紙の排出態様とは異なる排出態様となるように、複数の後処理機能の各々を使用することにより実行される複数のパージ機能のうちから1つのパージ機能を選択するステップと、選択されたパージ機能を実行することによって、排出トレイにある排出済用紙の排出態様とは異なる排出態様で残留用紙を排出トレイに排出するステップとを備える。
本発明のさらに他の局面に従うと、プログラムは、ジャムが発生したときに機内に残留した残留用紙を所定の排出トレイに排出する際に、用紙上の画像を定着する定着部よりも下流で用紙に後処理を行う複数の後処理機能を使用してパージを行う画像形成システムを制御する。プログラムは、残留用紙を排出トレイに排出する場合、排出トレイにある排出済用紙の排出態様とは異なる排出態様となるように、複数の後処理機能の各々を使用することにより実行される複数のパージ機能のうちから1つのパージ機能を選択するステップと、選択されたパージ機能を実行することによって、排出トレイにある排出済用紙の排出態様とは異なる排出態様で残留用紙を排出トレイに排出するステップとを、画像形成システムのプロセッサに実行させる。
本発明によれば、パージ紙と当該パージ紙が排出される前に排出された排出トレイ上の用紙とを容易に区別することが可能となる。
画像形成システムの全体構成を説明するためのブロック図である。 パージ処理の概要を説明するための図である。 ジョブの先頭でジャムが発生したときに、パージ紙に対して行われる後処理を説明するための図である。 ジョブの途中でジャムが発生したときに、パージ紙に対して行われる後処理を説明するための図である。 パージ紙の識別性を優先したときに利用される後処理種別の選択テーブルの例を表した図である。 パージ紙の再利用性を優先したときに利用される後処理種別の選択テーブルの例を表した図である。 画像形成システムの機能的構成を表した機能ブロック図である。 プリント処理(印刷処理)の処理の全体の流れを表したフロー図である。 図8に示したステップS10における処理の流れを説明するためのフロー図である。 パージ紙専用のステープル処理を説明するための図である。 パージ紙専用のパンチ処理を説明するための図である。 パージ紙専用のシフト処理を説明するための図である。 用紙押さえ板を利用したパージ紙と正常紙との区別方法を説明するための図である。 他の画像形成システムの概略構成を説明するための図である。 排出トレイへの搬送路が他の排出トレイへの搬送路と接続される位置よりも上流側の位置でジャムが発生した場合を表した図である。
本発明に係る各画像形成システムについて、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分については、同一符号を付してその説明は繰り返さない。
[実施の形態1]
<A.全体構成>
図1は、画像形成システム1の全体構成を説明するためのブロック図である。
図1を参照して、画像形成システム1は、ネットワーク3上の外部装置2と通信可能に接続される。画像形成システム1は、画像形成装置20と、後処理装置30とを備える。後処理装置(フィニッシャ)30は、画像形成装置20に接続されている。
画像形成装置20は、外部装置2等から受信したPDL(Page Description Language)形式やTiff形式等のページ記述言語形式のプリントデータおよびプリント設定データ(プリントジョブ)に基づいて用紙に画像を形成したり、原稿から読み取った画像データに基づいて用紙に画像を形成したりする。
画像形成装置20は、画像読取部21と、操作部22と、プリント部23と、コントローラ24と、画像制御基板25とを備えて構成されている。画像形成装置20は、コントローラ24のLANIF(Local Area Network InterFace)243を介してネットワーク3上の外部装置2と相互にデータが送受信可能に接続されている。
画像読取部21は、画像読取制御部210と、CCD(Charge Coupled Device)211と、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿送り部とを備え、原稿の画像を読み取る。自動原稿送り部の原稿トレイに載置された原稿は、コンタクトガラスに搬送され、CCD211により原稿の片面又は両面の画像が読み取られる。画像読取制御部210は、ジョブ制御部250からの指示に従って画像読取部21の各部の動作を制御し、複数の原稿の画像を読み取らせる。画像読取部21により読み取られたアナログ画像データは、読取処理部253に出力される。
操作部22は、操作表示制御部220と、LCD(Liquid Crystal Display)221と、LCD221を覆うように設けられたタッチパネルと、各種ボタンと、テンキーと、操作キー群とから構成される。操作表示制御部220は、ジョブ制御部250から入力される表示信号に従って、各種設定条件を入力するための各種画面や各種処理結果等をLCD221に表示させる。また、操作表示制御部220は、各種ボタンと、テンキーと、操作キー群またはタッチパネルとから入力される操作信号を、ジョブ制御部250に出力する。
プリント部23は、電子写真方式の画像形成処理を行なうものであり、プリンタ制御部230と、画像形成部231と、記憶部232とを備える。
プリンタ制御部230は、CPU(Central Processing Unit)等から構成され、記憶部232に記憶されているプリンタ制御プログラムとの協働により、画像形成装置20における画像形成や用紙の搬送を制御する。プリンタ制御部230は、ジョブ制御部250からの指示に従ってプリント部23の各部の動作を制御し、書込処理部258から入力された印刷画像データに基づいて画像形成を行わせる。
また、プリンタ制御部230は、ジョブ制御部250に接続されている。プリンタ制御部230はジョブ制御部250の制御指令に従って動作してプリント部23を制御する。プリンタ制御部230を介して後処理装置30の制御がなされる。プリント部23は、ジョブ制御部250により制御され、ジョブ制御部250は用紙の搬送や画像形成の制御を行なう。
画像形成部231は、感光体ドラムと、感光体ドラムの帯電を行なう帯電部と、画像データに基づいて感光体ドラム表面を露光走査する露光部と、感光体ドラムにトナーを付着させる現像部と、感光体ドラム上に形成されたトナー像を用紙に転写する転写部と、用紙上に形成されたトナー像を定着させる定着部とから構成される。
なお、画像形成部231は、電子写真方式を適用した例に限らず、インクジェット方式、熱昇華方式等、他のプリント方式を適用することとしてもよい。
記憶部232は、画像形成や用紙の搬送に係るプリンタ制御プログラム及び各種データの他、処理されたデータ等を記憶する。
コントローラ24は、ネットワーク3に接続される外部装置2から画像形成システム1に入力されるデータの管理及び制御を行なうものであり、外部装置2からプリント対象のデータ(プリントデータ及びプリント設定データ)を受信し、当該プリントデータを展開して生成した画像データとプリント設定データとを画像制御基板25へ送信する。
コントローラ24は、コントローラ制御部240と、DRAM(Dynamic Random Access Memory)制御IC241と、画像メモリ242と、LANIF243とから構成される。
コントローラ制御部240は、コントローラ24の各部の動作を統括的に制御し、LANIF243を介して外部装置2から入力されるプリントデータを展開してビットマップ形式の画像データの生成を行なう。
DRAM制御IC241は、LANIF243により受信されたプリントデータのコントローラ制御部240への転送や、画像メモリ242に対する画像データ及びプリント設定データの書き込み/読み出しを制御する。また、DRAM制御IC241は、画像制御基板25のDRAM制御IC255とPCI(Peripheral Components Interconnect)バスで接続されており、コントローラ制御部240からの指示に従って、プリント対象の画像データ及びプリント設定データを画像メモリ242から読み出してDRAM制御IC255に出力する。
画像メモリ242は、DRAM等の揮発性メモリから構成され、画像データ及びプリント設定データを一時的に記憶する。
LANIF243は、NIC(Network Interface Card)やモデム等のLAN(Local Area Network)等のネットワーク3に接続するための通信インターフェースであり、外部装置2からプリントデータやプリント設定データを受信する。受信されたプリントデータやプリント設定データは、DRAM制御IC241に出力される。
画像制御基板25は、ジョブ制御部250と、不揮発メモリ251と、RAM(Random Access Memory)252と、読取処理部253と、圧縮IC254と、DRAM制御IC255と、画像メモリ256と、伸長IC257と、書込処理部258とを備える。
ジョブ制御部250は、CPU等から構成され、不揮発メモリ251に記憶されているジョブ制御プログラムを読み出してRAM252に展開し、RAM252に展開されたプログラムとの協働により各種処理を実行し、画像形成装置20の各部を集中制御する。ジョブ制御部250は、コントローラ24により受信されたプリントジョブを受け取って、画像データやジョブの管理を行なう。
また、ジョブ制御部250は、操作部22から設定された給紙トレイ情報を取得する。
不揮発メモリ251は、ジョブの実行・管理に係るジョブ制御プログラム及び各種データの他、処理されたデータ等を記憶する。
RAM252は、ジョブ制御部250により実行される各種プログラム及びこれらプログラムに係る各種データ等を一時的に記憶するワークエリアを形成する。
また、RAM252は、コントローラ24から入力された画像データ及びプリント設定データ、又は、画像読取部21から入力された画像データ及び当該画像データが取得される際に操作部22により設定された設定情報に基づいてジョブ制御部250により生成されたジョブデータを一時的に記憶する。
読取処理部253は、画像読取部21から入力されるアナログ画像データに、アナログ処理、A/D変換処理、シェーディング処理等の各種処理を施し、デジタル画像データを生成する。生成された画像データは、圧縮IC254に出力される。
圧縮IC254は、入力されたデジタル画像データに圧縮処理を施して、DRAM制御IC255に出力する。
DRAM制御IC255は、ジョブ制御部250からの指示に従って、圧縮IC254による画像データの圧縮処理および伸長IC257による圧縮画像データの伸長処理を制御するとともに、画像メモリ256への画像データの入出力制御を行なう。
例えば、DRAM制御IC255は、画像読取部21により読み取られた画像データの保存指示がジョブ制御部250から入力されると、読取処理部253に入力された画像データの圧縮処理を圧縮IC254により実行させて、圧縮画像データを画像メモリ256の圧縮メモリ256aに記憶させる。また、DRAM制御IC255は、コントローラ24のDRAM制御IC241から画像データが入力されると、当該画像データの圧縮処理を圧縮IC254により実行させ、圧縮画像データを画像メモリ256の圧縮メモリ256aに記憶させる。
また、DRAM制御IC255は、圧縮メモリ256aに記憶された圧縮画像データのプリント出力指示がジョブ制御部250から入力されると、圧縮メモリ256aから圧縮画像データを読み出し、伸長IC257により伸長処理を施してページメモリ256bに記憶させる。さらに、ページメモリ256bに記憶された画像データのプリント出力指示が入力されると、ページメモリ256bから画像データを読み出して書込処理部258に出力する。
画像メモリ256は、DRAM(Dynamic RAM)から構成される圧縮メモリ256aとページメモリ256bとを備える。圧縮メモリ256aは、圧縮画像データを記憶するためのメモリであり、ページメモリ256bは、プリント出力用の画像データを一時的に記憶、又は、コントローラ24から受信した画像データを圧縮前に一時的に記憶するためのメモリである。
伸長IC257は、圧縮画像データに伸長処理を施す。
書込処理部258は、DRAM制御IC255から入力された画像データに基づいて、画像形成のための印刷画像データを生成し、プリント部23に出力する。
後処理装置30は、ソート処理部、ステープル処理部、パンチ処理部、折り処理部等の各種後処理ユニットと、排出トレイ40(図2参照)と、後処理装置制御部31とを備える。後処理装置30は、画像形成装置20から搬送されてきた用紙に対して各種後処理を施す。後処理装置30は、後処理が施された用紙を排出トレイ40に排出する。
後処理装置制御部31は、後処理装置30の動作を制御する。後処理装置制御部31は、プリンタ制御部230からの指示を受けて、指示された後処理に対応する後処理ユニットに当該後処理を実行させる。
なお、後処理装置30と排出トレイ40とが別体となっており、使用時に、排出トレイ40を後処理装置30に付加する構成であってもよい。
<B.パージ処理>
図2は、パージ処理の概要を説明するための図である。なお、パージ処理とは、ジャムが発生したときに実行される用紙の機外への排出動作をいう。
図2を参照して、画像形成システム1の画像形成装置20は、給紙トレイ(給紙カセット)291,292を備えている。ジャムが発生していない場合には、給紙トレイ291から送り出された用紙は、画像形成システム1内の搬送路R1を介して、後処理装置30に順次送られる。後処理装置30に送られた用紙は、搬送路R2を介して、排出トレイ40に排出される。なお、後処理装置30では、図示しない後処理ユニットによって、用紙に対して後処理が行われる。
図2に示すように、後処理装置30内の位置P1において、用紙501に起因して、ジャムが発生したとする。なお、位置P1は、排出トレイ40に用紙を排出する位置(排出口)である。この場合、用紙501,502が後処理装置30内(後処理装置30の機内)に残留し、用紙503〜507が画像形成装置20内(画像形成装置20の機内)に残留しているとする。
このようなジャムが発生した場合、ユーザは、まず、位置P1において紙詰まりを起こした用紙501を手動で除去する。その後、ユーザは、操作パネルにおいて表示された所定のボタン(パージ処理実行用のボタン)を操作する。すなわち、ユーザは、パージ処理の実行を画像形成システム1に対して指示する。これにより、画像形成システム1は、画像形成システム1の機内に残留している用紙502〜507を排出トレイ40に順次排出する処理を行なう。
このように、画像形成システム1は、画像形成システム1においてジャムが発生した場合に、画像形成システム1内に残留した用紙(第1の用紙)を排出トレイ40に排出する処理を実行する。
なお、以下では、このようにパージ処理の対象となった用紙(図2の場合、用紙502〜507)を、「パージ紙」とも称する。すなわち、パージ紙とは、ジャム発生時に、ジャムを引き起こした用紙以外の用紙であって、かつ画像形成システム1の搬送路に残留している用紙をいう。また、以下では、パージ処理によってパージ紙を画像形成システム1の機内から機外へ排出する処理を、「パージ排出」とも称する。
さらに、以下では、正常に画像が形成された用紙を、「正常紙」とも称する。すなわち、正常紙とは、給紙トレイ291,292から給紙された用紙のうち、ジャムを引き起こした用紙(図2では、用紙501)とパージ紙とを除いた用紙をいう。また、以下では、ジャムを引き起こした用紙を、「ジャム起因紙」とも称する。
また、画像形成システム1は、ジャム起因紙とパージ紙とに印刷されるべきであった画像を、改めて新たな用紙に印刷(リカバリー印刷)する。このようなリカバリ印刷された用紙を、以下では、「リカバリ紙」ともする。なお、リカバリ紙も、正常紙に含まれる。
<C.パージ紙に対する後処理の選択の概要>
画像形成システム1の後処理装置30は、パージ紙に対して指定された後処理を実行する。詳しくは、画像形成システム1は、パージ紙に対する後処理を、正常紙に対する後処理とは異ならせる。以下、この点について説明する。
(c1.ジョブの先頭でジャムが発生した場合)
ジョブの先頭ページでジャムが発生した場合、排出トレイ40には、前に排出された用紙(たとえば前ジョブの用紙)が積載されている可能性があるので、機内の用紙をパージ排出する際には、画像形成システム1は、排出態様の履歴情報を用いて、パージ排出するよりも前の用紙(正常紙)の排出態様(ここでは前ジョブの排出態様)とは異なる態様でパージ紙を排出する。このとき、画像形成装置20は、パージ排出する直前の用紙とだけ排出態様を異なるように後処理を行ってもよいし、所定数前のジョブの用紙全てと排出態様が異なるようにパージ紙に対して後処理を行ってもよい。
また、画像形成システム1は、前に排出された用紙だけでなく、パージ紙の上(パージ紙の後)に排出される用紙(すなわち、プリント再開後に排出される用紙)に対する後処理の有無および後処理の種別についても考慮して排出態様を決定する。パージ処理後の動作には以下の3種類の動作がある。
(1)パージ処理完了で画像形成システム1は待機状態に遷移(ジャムリカバリがキャンセルされ、かつ次ジョブが無い場合)
(2)パージ処理完了で次ジョブ動作開始(ジャムリカバリがキャンセルされ、かつ次ジョブが有る場合)
(3)パージ処理完了でジャムリカバリを開始
上記(1)の動作の場合、次に排出される用紙が無いため、画像形成システム1は、前に排出された用紙についての後処理の有無および後処理の種別を考慮するだけでよい。上記(2)の動作の場合、パージ紙の上に次ジョブの用紙(正常紙)が積載されるため、画像形成システム1は、前の用紙(正常紙)だけでなく次ジョブの用紙(正常紙)とも異なる排出態様でパージ紙を排出する。上記(3)の動作の場合、パージ紙の上にリカバリ紙が積載されるため、画像形成システム1は、前に排出された用紙(正常紙)だけでなくリカバリ紙とも異なる排出態様でパージ紙を排出する。
図3は、ジョブの先頭でジャムが発生したときに、パージ紙に対して行われる後処理を説明するための図である。詳しくは、図3は、上記(3)の動作を実行したときの例を表した図である。
図3を参照して、前のジョブで排出された用紙511に対して、後処理として折り処理がなされている。また、リカバリ処理がなされることになったジョブに対しては後処理を行なうことになっていない設定(フィニッシング無しの設定)であるため、リカバリ紙515,516,517,518に対して後処理が施されない。そこで、画像形成システム1は、3枚のパージ紙512,513,514に対しては、排出態様を用紙511の排出態様とリカバリ紙515,516,517,518の排出態様と異ならせるために、後処理装置30によってステープル処理が施している。
なお、用紙515は、図示しないジャム起因紙に形成された画像が形成されたリカバリ紙である。また、用紙519は、リカバリ処理がなされることになったジョブの次のジョブによる用紙である。
このように、画像形成システム1では、ステープル処理によってホッチキス針801がパージ紙512〜514に取りついた状態となるので、ユーザは、正常紙とパージ紙とを容易に識別可能となる。
(c2.ジョブの途中でジャムが発生した場合)
ジョブの途中ページでジャムが発生した場合、排出トレイ40には、前に排出された用紙(前のジョブまたは同じジョブ内の前のページ)が積載されている可能性がある。このため、画像形成システム1は、機内の用紙をパージ排出する際には、排出態様の履歴情報を用いて、パージ排出するよりも前の用紙の排出態様(ここでは前のジョブまたは前ページの排出方法)とは異なる排出態様でパージ紙を排出トレイ40排出する。
このとき、画像形成システム1は、パージ排出する直前の用紙とだけ排出態様を異なるようにしてもよいし、所定数前のジョブの用紙全てと排出態様が異なるようにパージ紙に対して後処理を行ってもよい。また、前に排出された用紙だけでなく、パージ紙の上に排出される用紙(すなわち、プリント再開後に排出される用紙)に対する後処理の有無および後処理の種別についても考慮して排出態様を決定する。パージ処理後の動作には以下の3種類の動作がある。
(1)パージ処理完了で画像形成システム1は待機状態に遷移(ジャムリカバリがキャンセルされ、かつ次ジョブが無い場合)
(2)パージ処理完了で次ジョブ動作開始(ジャムリカバリがキャンセルされ、かつ次ジョブ有る場合)
(3)パージ処理完了でジャムリカバリを開始
上記(1)の動作の場合、次に排出される用紙が無いため、前に排出された用紙についての後処理の有無および後処理の種別を考慮するだけでよい。上記(2)の動作の場合、パージ紙の上に次ジョブの用紙が積載されるため、前に排出された用紙だけでなく次ジョブで排出される用紙とも異なる排出態様でパージ紙を排出する。上記(3)の動作の場合、パージ紙の上にリカバリ紙が積載されるため、画像形成システム1は、前に排出された用紙(正常紙)だけでなくリカバリ紙とも異なる排出態様でパージ紙を排出する。
図4は、ジョブの途中でジャムが発生したときに、パージ紙に対して行われる後処理を説明するための図である。詳しくは、図4は、上記(3)の動作を実行したときの例を表した図である。
図4を参照して、用紙521〜532は、同一のジョブに関連する用紙である。また、当該ジョブでは、用紙を9枚使用するものとする。さらに、当該ジョブでは、後処理を行わない設定となっていたとする。
5枚の用紙521〜525が正常紙として排出トレイ40に排出された後に、ジャムが起こった場合、図示しないジャム起因紙をユーザが除去した後、パージ処理によって残りの3枚のパージ紙526〜528が排出トレイ40に排出される。この場合、正常紙521〜525と排出態様を変更するために、画像形成システム1は、パージ紙526〜528に対してステープル処理を施す。画像形成システム1は、ステープル処理が施されたパージ紙526〜528を排出トレイ40に排出した後に、ジャム起因紙とパージ紙526〜528に対応するリカバリ紙529〜532を排出トレイ40に排出する。
このように、画像形成システム1では、ステープル処理によってホッチキス針801がパージ紙526〜528に取りついた状態となるので、ユーザは、正常紙とパージ紙とを容易に識別可能となる。
また、次ジョブが画像形成システム1に入力された時点でパージ紙が排出トレイ40に残っており、かつ、当該パージ紙と次のジョブとに対して同じ後処理がなされるときには、画像形成装置20は、所定の報知処理を実行する。具体的には、画像形成装置20は、パージ紙を除去することをユーザに報知するためのメッセージをLCD221に表示する。
<D.後処理の選択例>
画像形成システム1は、“排出トレイ40上の用紙(排出済用紙)”と“プリント再開後の用紙(排出済用紙)”の後処理の種別を参照し、これらとは異なる排出態様(具体的には、後処理の種別)を選択することによって、ユーザが正常紙とパージ紙とを区別可能とする。このとき、画像形成システム1は、複数の選択肢がある場合は予め決められた条件に従って後処理の種別を選択する。この条件は、画像形成システム1内で予め規定されている。
以下では、パージ紙に対する後処理の選択処理について、例を挙げて説明する。詳しくは、パージ紙に対する後処理の種別の選択処理例について、2つの動作モードを例に挙げて説明する。
画像形成システム1においては、当該2つの動作モードのうち、いずれかの動作モードがデフォルトの動作モードとして設定可能である。また、デフォルトの動作モードから、他方の動作モードへの切り換えは、ユーザ操作によって実行される。
(d1.パージ紙の識別性を優先する動作モード)
正常紙に対してパージ紙の識別性を上げるための後処理の選択例について説明する。
たとえば、ステープル処理ではパージ紙が1つにまとめられるため、正常紙との区別および区別後の処理(正常紙の間等から取り除く処理)もしやすくなる。そのため、画像形成システム1は、直近に排出された用紙にステープル処理が行われていなければ、優先的に「ステープル処理」を選択する。もし、直近に排出された用紙にステープル処理が行われている場合は、画像形成システム1は、次に最も区別が付けやすい「折り」を選択する。ここでは優先順位を、高い方から低い方へと以下のように規定する。
“ステープル処理”→“折り処理”→“パンチ処理”→“シフト処理”
図5は、パージ紙の識別性を優先したときに利用される後処理種別の選択テーブルの例を表した図である。図5を参照して、後処理種別の選択テーブルでは、排出トレイ40条の用紙(排出済用紙)に対する後処理の種別と、プリント再開後の用紙に対する後処理の種別とに対応して、パージ紙に対する後処理の種別が規定されている。
なお、プリント再開後の用紙は、リカバリ処理を行なうときには「リカバリ紙」であり、リカバリ処理を行なわないときには次のジョブ(ジャムが起こったジョブの次のジョブ)で画像形成がなれる用紙である。
画像形成システム1は、上述した規則で優先順位が設けられた選択テーブルを利用して、パージ紙に対する後処理の種別を選択し、かつ当該種別の後処理を実行することによって、正常紙に対してパージ紙の識別性を高くすることが可能となる。
なお、上記の選択テーブルの例では、後処理装置30が複数の後処理機能(種別)を持つため、シフト処理が選択されることはないが、後処理機能が少ない後処理装置の場合はシフトも選択される。また、上記優先順位はあくまで例示であって、画像形成システム1が処理可能な後処理の機能や、使用環境、ユーザ設定によって、上記優先順位とは異なるように変更してもよい。
なお、以下では、図5に示した後処理種別の選択テーブルを、「識別性優先テーブル」とも称する。
(d2.パージ紙の再利用性を優先する動作モード)
パージ紙の再利用性を上げるための後処理の選択例について説明する。
パージ紙に対してステープル処理、折り処理、パンチ処理などの後処理を施すと、パージ紙を再利用し難くなるためパージ紙の再利用性を考慮して優先順位を決めておく。具体的には、画像形成システム1は、パージ紙の再利用性を考慮する場合は、シフト処理および後処理無を行なうようにする。具体的には、優先順位を、高い方から低い方へと以下のように規定する。
“シフト処理”→“後処理無し”
図6は、パージ紙の再利用性を優先したときに利用される後処理種別の選択テーブルの例を表した図である。図6を参照して、図5と同様に、後処理種別の選択テーブルでは、排出トレイ40条の用紙(排出済用紙)に対する後処理の種別と、プリント再開後の用紙に対する後処理の種別とに対応して、パージ紙に対する後処理の種別が規定されている。
画像形成システム1は、上述した規則で優先順位が設けられた選択テーブルを利用して、パージ紙に対する後処理の種別を選択し、かつ当該種別の後処理を実行することによって、パージ紙と正常紙とを容易に区別することが可能となるとともに、パージ紙の再利用性を高くすることが可能となる。
なお、以下では、図6に示した後処理種別の選択テーブルを、「再利用性優先テーブル」とも称する。
<E.機能的構成>
図7は、画像形成システム1の機能的構成を表した機能ブロック図である。図7に示すように、画像形成システム1は、制御部101と、記憶部102と、後処理部103と、操作部22とを備える。制御部101と記憶部102とは、コントローラ24と画像制御基板25とによって実現される機能ブロック図である。後処理部103は、後処理装置30に対応する。詳しくは、図7の例では、後処理部103は、後処理装置30から排出トレイ40を除いた機能ブロックである。
制御部101は、後処理制御部110と、パージ処理部120とを含む。後処理制御部110は、選択部111を有する。
記憶部102は、後処理設定情報と、後処理履歴情報(排出態様の履歴情報)とを記憶している。後処理設定情報には、操作部22または外部装置2(図1参照)によってユーザから指示された後処理の種別が、ジョブに関連付けて記憶されている。詳しくは、後処理設定情報には、少なくとも、ユーザから指示された後処理の種別が未実施のジョブに関連付けて記憶されている。また、後処理設定情報には、後処理の設定の有無についてもジョブ毎に記憶されている。
後処理履歴情報には、実行された後処理の種別および実行中の後処理の種別が、ジョブ毎に記憶されている。後処理履歴情報には、典型的には、ジャムが発生したジョブの所定数前のジョブについての後処理の種別が格納されている。また、後処理履歴情報には、後処理の有無自体についてもジョブ毎に記憶されている。
なお、後処理設定情報と後処理設定履歴情報とは、同一のデータベースによって管理されていてもよい。
後処理制御部110は、後処理部103に対して後処理を実行するための指令を送信することにより、後処理を後処理部103に実行させる。
ジャムが発生していない場合には、後処理制御部110は、後処理設定情報を参照し、後処理の必要性の有無を判断する。後処理制御部110は、後処理が必要と判断した場合、後処理設定情報に記憶された種別の後処理を後処理部103に実行させるために、後処理部103に対して指令を送信する。
ジャムが発生した後にジャム起因紙が取り除かれ、かつパージ紙を機外に排出するためのユーザ操作を操作部22等が受け付けると、操作部22は、パージ紙排出命令を制御部101に送る。この場合、パージ処理部120が、パージ紙を画像形成システム1の機外(具体的には排出トレイ40)に排出するための動作を、画像形成システム1の各部に実行させるための制御をする。
選択部111は、後処理履歴情報と後処理設定情報とを参照し、前のジョブの用紙(排出トレイ40上の排出済用紙)に対して行われた後処理の種別と、プリントアウト再開後の用紙に対する後処理の種別とを判断する。選択部111は、図5または図6に示した後処理種別の選択テーブル(識別性優先テーブル、再利用性優先テーブル)を利用して、上記判断結果に応じた後処理の種別(たとえば、ステープル処理)を選択する。
なお、図5に示した識別性優先テーブルを利用するのか、あるいは、図6に示した再利用性優先テーブルを利用するのかは、予め設定されている。
選択部111は、選択結果に基づいた指令を後処理部103に送信することにより、後処理部103に選択結果と同じ種別の後処理を実行させる。
画像形成システム1によれば、パージ紙と正常紙とを容易に区別することが可能となる。
<F.制御構造>
図8は、プリント処理(印刷処理)の処理の全体の流れを表したフロー図である。詳しくは、図8は、1つのジョブに対する処理の流れを表している。図8を参照して、ステップS2において、画像形成システム1の制御部101(詳しくは、画像制御基板25のジョブ制御部250)は、ジョブが終了したか否かを判断する。
画像形成システム1は、ジョブが終了したと判断した場合(ステップS2においてYES)、プリント処理を終了し、次のジョブが入力するまで待機する。制御部101は、ジョブが終了していないと判断した場合(ステップS2においてNO)、ステップS4において、ジャムが発生したか否かを判断する。
画像形成システム1は、ジャムが発生していないと判断した場合(ステップS4においてNO)、処理をステップS2に進める。制御部101は、ジャムが発生したと判断した場合(ステップS4においてYES)、ステップS6において、プリント処理を停止する。
制御部101は、ステップS8において、ジャム起因紙が除去されたか否かを、図示しないセンサ等により判断する。制御部101は、ジャム起因紙が除去されていない判断した場合(ステップS8においてNO)、処理をステップS8に進める。制御部101は、ジャム起因紙が除去されたと判断した場合(ステップS8においてYES)、ステップS10においてパージ排出を実行させる。当該パージ排出の処理では、図5または図6等に示した選択テーブルが利用される。ステップS10の詳細については、後述する(図9)。
ステップS12において、制御部101は、リカバリ処理を実行するか否かを判断する。詳しくは、制御部101は、ジャムリカバリがキャンセルされているか否かを判断する。制御部101は、リカバリ処理を実行すると判断した場合(ステップS12においてYES)、処理をステップS2に進める。制御部101は、リカバリ処理を実行しないと判断した場合(ステップS12においてNO)、一連の処理を終了する。
図9は、図8に示したステップS10における処理の流れを説明するためのフロー図である。図9を参照して、ステップS102において、画像形成システム1の制御部101(図7)は、後処理履歴情報を参照して、排出トレイ40条にある用紙(排出済用紙)の後処理の有無および後処理の種別の情報を取得する。
ステップS104において、制御部101は、後処理設定情報(図7)を参照することにより、プリント再開後に排出される用紙の後処理の有無および後処理の種別を取得する。
ステップS106において、制御部101は、動作モードがパージ紙の識別性を優先するモードに設定されているか否かを判断する。制御部101は、識別性を優先するモードに設定されていると判断した場合(ステップS106においてYES)、ステップS108において、識別性優先テーブル(図5)を利用して後処理の種別を選択する。制御部101は、識別性を優先するモードに設定されていないと判断した場合(ステップS106においてNO)、ステップS112において、再利用性優先テーブル(図6)を利用して後処理の種別を選択する。
制御部101は、ステップS108の処理の後、およびステップS112の処理の後に、ステップS110において、パージ紙に対して上記選択した種別の後処理を後処理部103に実行させた後、当該後処理がなされたパージ紙を排出トレイ40に排出させる制御を実行する。
<G.小括>
上述した画像形成システム1の処理を小括すると以下のとおりである。
(1)画像形成システム1は、ジャムが発生したときに機内に残留した残留用紙(パージ紙)を所定の排出トレイ40に排出するパージ機能を備える。画像形成システム1は、残留用紙を排出トレイ40に排出する場合、排出トレイ40にある排出済用紙の排出態様とは異なる排出態様で、残留用紙を排出トレイ40に排出する。
(2)画像形成システム1は、排出トレイ40に排出される用紙に対する後処理の有無および後処理の種別の少なくともいずれかを変更することによって用紙の排出態様を変更可能である。画像形成システム1は、種別が異なる複数の後処理のうちの少なくとも1つの後処理を実行する後処理部103と、後処理の有無および後処理の種別の履歴を表した後処理履歴情報を記憶する記憶部102と、画像形成システム1においてジャムが発生した場合に、後処理部103を介して画像形成システム1内に残留したパージ紙(第1の用紙)を排出トレイ40に排出する処理を実行するパージ処理部120と、パージ処理部120によってパージ紙を排出トレイ40に排出する場合、排出トレイ40にある排出済の用紙(第2の用紙)の排出態様とは異なる排出態様となるように、後処理履歴情報に基づき、複数の後処理のうちからパージ紙に対する後処理の種別を選択する選択部111とを備える。後処理部103は、選択部111によって選択された種別の後処理をパージ紙に対して実行した後に、パージ紙を排出トレイ40に排出する。
(3)記憶部102は、パージ紙を排出トレイ40に排出した後に他の用紙(第3の用紙,プリント再開後に排出される用紙)を排出トレイ40に排出する処理が予定されている場合、当該他の用紙に対する後処理の有無および後処理の種別をさらに記憶している(図7の後処理設定情報を参照)。選択部111は、排出済の用紙(第2の用紙)の排出態様および上記他の用紙の排出態様とは異なる排出態様となるように、複数の後処理のうちからパージ紙に対する後処理を選択する。後処理部103は、選択部111によって選択された後処理をパージ紙に対して実行した後に、パージ紙を排出トレイ40に排出する。
(4)画像形成システム1は、選択可能な動作モードとして、パージ紙の識別性を優先する動作モード(第1のモード)とパージ紙の再利用性を優先する動作モード(第2のモード)とを備える。パージ紙の識別性を優先する動作モードとパージ紙の再利用性を優先する動作モードとでは、パージ紙に対する後処理の選択方法が互いに異なっている。
なお、パージ紙の識別性を優先する動作モードは、少なくとも上記排出済用紙に対するパージ紙の識別性を高めるためのモードである。
(5)パージ紙の識別性を優先する動作モードでは、パージ紙に対して後処理としての加工処理を行なうことにより、パージ紙の排出態様を少なくとも上記排出済用紙の排出態様と異ならせる。
(6)上記複数の後処理は、ステープル処理と、パンチ処理と、折り処理とを含む。パージ紙に対する加工処理は、ステープル処理、パンチ処理、および折り処理のいずれかである。
(7)選択部111は、ステープル処理を、パンチ処理および折り処理よりも優先して選択する。
(8)パージ紙の再利用性を優先する動作モードでは、パージ紙に対して加工を行なわずに、パージ紙の排出態様を上記排出済用紙の排出態様と異ならせる。
(9)パージ紙の再利用性を優先する動作モードでは、後処理を行なわないこと、または後処理としてのシフト処理を実行することによって、パージ紙の排出態様を上記排出済用紙の排出態様と異ならせる。
(10)パージ紙が排出トレイ40に排出された後に当該パージ紙が排出トレイ40に載置された状態で新たな画像形成の指令が画像形成システム1に入力された場合、画像形成システム1は、当該指令において上記パージ紙に対する後処理と同じ種別の後処理が指定されているときには、所定の報知処理を実行する。
[実施の形態2]
実施の形態1では、パージ紙に対する後処理の種別を選択することにより、パージ紙の排出態様を、排出済用紙の排出態様およびプリント再開後の用紙の排出態様と異ならせた。具体的には、実施の形態1では、排出済用紙およびに対する後処理の有無および種別と、プリント再開後の用紙に対する後処理の有無および種別とを参照し、これらの用紙とは同じ後処理の種別とならないような後処理をパージ紙に対して施した。本実施の形態では、パージ紙に対する後処理の仕方を変える構成について説明する。
画像形成装置20に接続される後処理装置によっては、機能が少ないため、パージに対して、直近の排出済用紙(正常紙)とは異なる種別の後処理を選択できない場合もある。また、異なる種別の後処理を選択できた場合であっても、パージ紙専用の後処理にしておく方が、正常紙とより区別がつきやすいという利点もある。そこで、本実施の形態では、少なくともパージ紙に対する後処理の仕方を変える構成について、具体例を挙げて説明する。
図10は、パージ紙専用のステープル処理を説明するための図である。図10を参照して、画像形成システム1は、後処理装置30のステープル処理機能を利用して、パージ紙542に対して複数回のステープル処理を行なう。典型的には、画像形成システム1は、パージ紙532に対して2のステープル処理を行なう。このように、パージ紙専用の加工処理を行なうことにより、パージ紙を正常紙と区別することが容易となる。
なお、パージ紙542の下側の正常紙541に対しては、ステープル処理が行われていなくてもよいし、1回(デフォルトの回数)だけのステープル処理が行われていてもよし、あるいは、他の種別の後処理が行われていてもよい。
図11は、パージ紙専用のパンチ処理を説明するための図である。図11を参照して、画像形成システム1は、後処理装置30のパンチ処理機能を利用して、パージ紙542に対してデフォルトの位置とは異なる位置P8,P9にパンチ処理を行なう。このように、パージ紙専用の加工処理を行なうことにより、パージ紙542を正常紙541と区別することが容易となる。
なお、パージ紙542の下側の正常紙541に対しては、パンチ処理が行われていなくてもよいし、デフォルトの位置にパンチ処理が行われていてもよし、あるいは、他の種別の後処理が行われていてもよい。
図12は、パージ紙専用のシフト処理を説明するための図である。図12を参照して、画像形成システム1は、後処理装置30のシフト処理機能を利用して、パージ紙542に対して、デフォルトのシフト量(正常紙に対して実行するシフト範囲Q)を超えたシフト量となるシフト処理を実行する。具体的には、制御部101は、シフト範囲Qの外の領域Wにもパージ紙542がシフトされるように後処理装置30の動作を制御する。このように、パージ紙専用の加工処理を行なうことにより、パージ紙542を正常紙541と区別することが容易となる。
なお、パージ紙542の下側の正常紙541に対しては、シフト処理以外の後処理(図の場合1回のステープル処理)が行なわれていてもよいし、あるいは後処理が行われていなくてもよい。
図13は、用紙押さえ板を利用したパージ紙と正常紙との区別方法を説明するための図である。図13を参照して、通常、用紙押さえ板32は用紙を1枚排出するごとに用紙を押さえる動作をする。本実施の形態では、パージ排出時は用紙押さえ板32で正常紙551〜555を押さえたままとし、押さえ板の上にパージ紙556〜559を排出する。このように、用紙押さえ板32を仕切りに使うことによって、正常紙とパージ紙を区別しやすくする。
なお、この場合においても、パージ紙556〜559に対する後処理の種別を、正常紙551〜555の後処理の種別と異ならせてもよい。
<小括>
本実施の形態に係る画像形成システム1の特有の処理を小括すると以下のとおりである。
(1)画像形成システム1は、パージ紙(第1の用紙)を排出トレイ40に排出する場合、パージ紙に対して設定された所定の処理を行なうことにより、上記排出済用紙(第2の用紙)の排出態様とは異なる排出態様で、パージ紙を排出トレイ40に排出する。
(2)上記複数の後処理は、ステープル処理を含む。上記所定の処理は、デフォルトの回数とは異なる回数だけステープル処理を行なう処理である。
(3)上記複数の後処理は、パンチ処理を含む。上記所定の処理は、デフォルトの位置とは異なる位置にパンチ処理を行なう処理である。
(4)上記複数の後処理は、シフト処理を含む。上記所定の処理とは、パージ紙を除く用紙に対して行われるシフト処理のシフト量よりも大きなシフト量でパージ紙をシフトさせる処理である。
(5)画像形成システム1は、排出トレイ40上の用紙を排出トレイ40の方向に押さえる用紙押さえ板32(用紙押さえ部材)をさらに備える。上記所定の処理とは、上記排出済用紙(第2の用紙)を用紙押さえ板32によって押さえた状態で、パージ紙を用紙押さえ板32上に排出する処理である。
[実施の形態3]
本実施の形態では、プレパージ機能を有する画像形成システムに着目して説明する。
図14は、本実施の形態に係る画像形成システム1Aの概略構成を説明するための図である。詳しくは、図14は、位置P1においてジャムが発生したときの状態を表した図でもある。
図14を参照して、画像形成システム1Aは、画像形成装置20と、後処理装置30Aとを備える。後処理装置30Aは、排出トレイ41および搬送路R3を備える点において、後処理装置30とは異なる。後処理装置30Aでは、用紙は、排出トレイ40または排出トレイ41に排出される。いずれの排出トレイに用紙が排出されるかは、画像形成装置20によって判断される。
図14に示すように位置P1において用紙501によってジャムが発生した場合、パージ実行用のボタンがユーザによって選択されると、画像形成システム1は、画像形成システム1の搬送路R1,R2に存在している用紙502〜508の排出先のトレイを排出トレイ40から排出トレイ41に変更する。後処理装置30Aは、パージ紙である用紙502〜508を、搬送路R3を介して、排出トレイ41に排出する。このような排出処理は、ジャム起因紙501が除去されない状態でも実行可能である。
すなわち、画像形成システム1は、ジャム起因紙である用紙501以外の搬送路に存在する用紙(すなわちパージ紙)を、デフォルトの排出トレイとは異なる排出トレイに排出する。また、このような排出トレイの切換処理は、搬送路R2のうち、搬送路R2と排出トレイ41への搬送路R3とが接続される位置Pjよりも下流側の位置でジャムが発生した場合に実行される。
上記のようにパージ紙をデフォルトとは異なる排出トレイ41に排出することにより、実施の形態1等で述べたようにパージ紙に対して後処理の種別を選択しかつ実行する処理を行なわなくても、正常紙とパージ紙とを区別することはできる。
しかしながら、位置Pjよりも上流側の位置でジャムが発生した場合には、上記のような排出トレイの切換処理は実行できない。
図15は、排出トレイ40への搬送路R2が排出トレイ41への搬送路R2と接続される位置Pjよりも上流側の位置P2でジャムが発生した場合を表した図である。図15を参照して、位置P2でジャムが発生した場合には、位置P1でジャムが発生したときとは異なり、ジャム起因紙である用紙502を除去し、かつ排出トレイの変更を指示を受け付けることがない限り、デフォルトとは異なる排出トレイ41にパージ紙を排出されない。
このような状況の場合、実施の形態1等で述べた処理を適用できる。具体的には、ユーザがジャム起因紙である用紙502を除去した後にパージ処理実行用のボタンを選択することにより、パージ紙503〜508を排出トレイ40上の排出済用紙とは異なる排出態様で、デフォルトの排出トレイ40に排出することができる。
<<各実施の形態における変形例>>
(1)上記においては、パージ紙に対して後処理を行なう構成を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。
排出トレイ40にある排出済の用紙(第2の用紙)に対して既処理がなされ、かつ、パージ紙を排出トレイ40に排出した後に排出される他の用紙(第3の用紙,プリント再開後に排出される用紙)に対して後処理がなされる予定であれば、パージ紙に対しては、後処理を行なう必要性は必ずしもない。
すなわち、画像形成システム1は、パージ紙に対して後処理を行わないことによって、パージ紙の排出態様を、排出トレイ40にある排出済の用紙(第2の用紙)の排出態様およびパージ紙を排出トレイ40に排出した後に排出される他の用紙の排出態様と異ならせるようにしてよい。
(2)上記動作主体は、画像形成システム1であるが、動作の判断主体は、画像形成装置20のCPU等のプロセッサが実行してもよいし、後処理装置30のCPU等のプロセッサが実行してもよい。
(3)上記動作主体を画像形成システム1としたが、この形態に限定はされない。例えば、後処理の機能を有する画像形成装置であれば、これも含まれる。また、図13の様な処理を実行する構成であれば、後処理機能を有さない画像形成装置であってもよい。
(4)実施の形態1〜3において、上述の動作(特に、図8、図9の各ステップで示した動作)を画像形成システム1に実行させるためのプログラムが提供されてもよい。このようなプログラムは、画像形成システム1のコンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)、ROM、RAMおよびメモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
なお、プログラムは、コンピュータのOS(Operating System)の一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼出して処理を実行させるものであってもよい。その場合、プログラム自体には上記モジュールが含まれずOSと協働して処理が実行される。
また、実施の形態1〜3に係るプログラムは他のプログラムの一部に組込まれて提供されるものであってもよい。その場合にも、プログラム自体には上記他のプログラムに含まれるモジュールが含まれず、他のプログラムと協働して処理が実行される。このような他のプログラムに組込まれたプログラムも、実施の形態1〜3に係るプログラムに含まれ得る。
提供されるプログラム製品は、ハードディスクなどのプログラム格納部にインストールされて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,1A 画像形成システム、2 外部装置、3 ネットワーク、20 画像形成装置、291,292 給紙トレイ、30,30A 後処理装置、32 用紙押さえ板、40,41 排出トレイ、501〜507,511〜519,521〜532,541,542 用紙、801 ホッチキス針、P1,P2,P8,P9,Pj 位置、R1,R2,R3 搬送路。

Claims (21)

  1. 排出トレイに排出される用紙に対する後処理の有無および前記後処理の種別の少なくともいずれかを変更することによって前記用紙の排出態様を変更可能な画像形成システムであって、
    前記種別が異なる複数の後処理のうちの少なくとも1つの後処理を実行する後処理手段と、
    前記後処理の有無および前記後処理の種別の履歴を表した履歴情報を記憶する記憶手段と、
    前記画像形成システムにおいてジャムが発生した場合に、前記後処理手段を介して前記画像形成システム内に残留した第1の用紙を前記排出トレイに排出する処理を実行するパージ処理手段と、
    前記パージ処理手段によって前記第1の用紙を前記排出トレイに排出する場合、前記排出トレイにある排出済の第2の用紙の排出態様とは異なる排出態様となるように、前記履歴情報に基づき、前記複数の後処理のうちから前記第1の用紙に対する後処理の種別を選択する選択手段とを備え、
    前記後処理手段は、前記選択手段によって選択された種別の後処理を前記第1の用紙に対して実行した後に、前記第1の用紙を前記排出トレイに排出する、画像形成システム。
  2. 前記記憶手段は、前記第1の用紙を前記排出トレイに排出した後に第3の用紙を前記排出トレイに排出する処理が予定されている場合、前記第3の用紙に対する前記後処理の有無および前記後処理の種別をさらに記憶しており、
    前記選択手段は、前記第2の用紙の排出態様および前記第3の用紙の排出態様とは異なる排出態様となるように、前記複数の後処理のうちから前記第1の用紙に対する後処理を選択し、
    前記後処理手段は、前記選択手段によって選択された前記後処理を前記第1の用紙に対して実行した後に、前記第1の用紙を前記排出トレイに排出する、請求項1に記載の画像形成システム。
  3. 選択可能な動作モードとして、第1のモードと第2のモードとを備え、
    前記第1のモードと前記第2のモードとでは、前記第1の用紙に対する前記後処理の選択方法が互いに異なる、請求項1または2に記載の画像形成システム。
  4. 前記第1のモードは、前記第2の用紙に対する前記第1の用紙の識別性を高めるためのモードであり、
    前記第2のモードは、前記第1の用紙の再利用性を高めるためのモードである、請求項3に記載の画像形成システム。
  5. 前記動作モードとして、前記第1のモードがデフォルトのモードとして設定されている、請求項4に記載の画像形成システム。
  6. 前記動作モードとして、前記第2のモードがデフォルトのモードとして設定されている、請求項4に記載の画像形成システム。
  7. 前記第1のモードでは、前記第1の用紙に対して前記後処理としての加工処理を行なうことにより、前記第1の用紙の排出態様を前記第2の用紙の排出態様と異ならせる、請求項3から6のいずれか1項に記載の画像形成システム。
  8. 前記複数の後処理は、ステープル処理と、パンチ処理と、折り処理とを含み、
    前記第1の用紙に対する加工処理は、前記ステープル処理、前記パンチ処理、および前記折り処理のいずれかである、請求項7に記載の画像形成システム。
  9. 前記選択手段は、前記ステープル処理を、前記パンチ処理および前記折り処理よりも優先して選択する、請求項8に記載の画像形成システム。
  10. 前記第2のモードでは、前記第1の用紙に対して加工を行なわずに、前記第1の用紙の排出態様を前記第2の用紙の排出態様と異ならせる、請求項3から6のいずれか1項に記載の画像形成システム。
  11. 前記第2のモードでは、前記後処理を行なわないこと、または前記後処理としてのシフト処理を実行することによって、前記第1の用紙の排出態様を前記第2の用紙の排出態様と異ならせる、請求項10に記載の画像形成システム。
  12. 前記第1の用紙が前記排出トレイに排出された後に前記第1の用紙が前記排出トレイに載置された状態で新たな画像形成の指令が前記画像形成システムに入力された場合、前記指令において前記第1の用紙に対する後処理と同じ種別の後処理が指定されているときには、所定の報知処理を実行する、請求項1から11のいずれか1項に記載の画像形成システム。
  13. 前記第1の用紙を前記排出トレイに排出する場合、前記第1の用紙に対して設定された所定の処理を行なうことにより、前記第2の用紙の排出態様とは異なる排出態様で、前記第1の用紙を前記排出トレイに排出する、請求項1に記載の画像形成システム。
  14. 前記複数の後処理は、ステープル処理を含み、
    前記所定の処理は、デフォルトの回数とは異なる回数だけ前記ステープル処理を行なう処理である、請求項13に記載の画像形成システム。
  15. 前記複数の後処理は、パンチ処理を含み、
    前記所定の処理は、デフォルトの位置とは異なる位置に前記パンチ処理を行なう処理である、請求項13に記載の画像形成システム。
  16. 前記複数の後処理は、シフト処理を含み、
    前記所定の処理は、前記第1の用紙を除く用紙に対して行われるシフト処理のシフト量よりも大きなシフト量で前記第1の用紙をシフトさせる処理である、請求項13に記載の画像形成システム。
  17. 前記排出トレイ上の用紙を前記排出トレイの方向に押さえる用紙押さえ部材をさらに備え、
    前記所定の処理とは、前記第2の用紙を前記用紙押さえ部材によって押さえた状態で、前記第1の用紙を前記用紙押さえ部材上に排出する処理である、請求項13に記載の画像形成システム。
  18. 前記第1の用紙に対して前記後処理を行わないことによって、前記第1の用紙の排出態様を、前記第2の用紙の排出態様および前記第3の用紙の排出態様と異ならせる、請求項2に記載の画像形成システム。
  19. ジャムが発生したときに機内に残留した残留用紙を所定の排出トレイに排出する際に、用紙上の画像を定着する定着部よりも下流で用紙に後処理を行う複数の後処理機能を使用してパージを行う画像形成システムであって、
    前記残留用紙を前記排出トレイに排出する場合、前記排出トレイにある排出済用紙の排出態様とは異なる排出態様となるように、前記複数の後処理機能の各々を使用することにより実行される複数のパージ機能のうちから1つのパージ機能を選択し、かつ、選択された前記パージ機能を実行することによって、前記排出トレイにある排出済用紙の排出態様とは異なる排出態様で前記残留用紙を前記排出トレイに排出する、画像形成システム。
  20. ジャムが発生したときに機内に残留した残留用紙を所定の排出トレイに排出する際に、用紙上の画像を定着する定着部よりも下流で用紙に後処理を行う複数の後処理機能を使用してパージを行う画像形成システムの用紙排出方法であって、
    前記残留用紙を前記排出トレイに排出する場合、前記排出トレイにある排出済用紙の排出態様とは異なる排出態様となるように、前記複数の後処理機能の各々を使用することにより実行される複数のパージ機能のうちから1つのパージ機能を選択するステップと、
    選択された前記パージ機能を実行することによって、前記排出トレイにある排出済用紙の排出態様とは異なる排出態様で前記残留用紙を前記排出トレイに排出するステップとを備える、用紙排出方法。
  21. ジャムが発生したときに機内に残留した残留用紙を所定の排出トレイに排出する際に、用紙上の画像を定着する定着部よりも下流で用紙に後処理を行う複数の後処理機能を使用してパージを行う画像形成システムを制御するためのプログラムであって、
    前記残留用紙を前記排出トレイに排出する場合、前記排出トレイにある排出済用紙の排出態様とは異なる排出態様となるように、前記複数の後処理機能の各々を使用することにより実行される複数のパージ機能のうちから1つのパージ機能を選択するステップと、
    選択された前記パージ機能を実行することによって、前記排出トレイにある排出済用紙の排出態様とは異なる排出態様で前記残留用紙を前記排出トレイに排出するステップとを、画像形成システムのプロセッサに実行させる、プログラム。
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