JP6811159B2 - 鞍乗型車両のハンドルロック装置 - Google Patents

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Description

本発明は、鞍乗型車両のハンドルロック装置に係り、特に、アクチュエータで作動するロック機構部を有する鞍乗型車両のハンドルロック装置に関する。
従来から、揺動自在の操向ハンドルによって前輪を操舵する鞍乗型車両において、車両の停車時に操向ハンドルを一方側に揺動させた状態で保持するハンドルロック装置が知られている。ハンドルロック装置は、本体部から突没するロックピン等によって操向ハンドルを揺動不能とする構成とされるが、近年では、このロックピン等をアクチュエータで突没させると共に、アクチュエータの動作指令を無線通信によって行う構成も増えている。
特許文献1には、アクチュエータで駆動するロックピンを備えるロック機構部を、自動二輪車の操向ハンドルを揺動可能に軸支するヘッドパイプの後方に配設すると共に、このロック機構部に駆動指令を発する無線通信部をヘッドパイプの前方に配設したハンドルロック装置が開示されている。このハンドルロック装置では、無線通信部の近傍に設けられるホルダにカードキーを挿入することでロックが開錠されるように構成されている。
また、特許文献2には、アクチュエータで駆動するロック機構部を自動二輪車の操向ハンドル側に設けると共に、ロック機構部に駆動指令を発する無線通信部を車体後方のシート下に配設したハンドルロック装置が開示されている。このハンドルロック装置では、携帯無線キーによって無線通信部に無線指令を発することでハンドルロックを施錠/開錠できるように構成されている。
特開2000−190887号公報 特開平06−092281号公報
しかし、特許文献1,2に開示されたハンドルロック装置は、ロック機構部と無線通信部とが互いに離間して配設されているため、ハンドルロック装置全体の配設スペースが増加すると共に、組立性やメンテナンス性が低下しやすいという可能性があった。
本発明の目的は、上記従来技術の課題を解決し、ロック機構部と無線通信部とを一体に形成して配設位置の最適化および利便性の向上を図ることができる鞍乗型車両のハンドルロック装置を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明は、フロントフォーク(3)および該フロントフォーク(3)を支持するトップブリッジ(7)およびボトムブリッジ(8)を含む前輪操舵機構を、車体フレーム(15)の前端部に設けられたヘッドパイプ(11)に揺動可能に軸支する鞍乗型車両(1)に適用される鞍乗型車両のハンドルロック装置において、アクチュエータ(66)で駆動するロックピン(61)を有するロック機構部(60)が、車体側面視で、前記ヘッドパイプ(11)の後方かつラジエータ(4)の上方の位置に配設されている点に第1の特徴がある。
また、前記ロック機構部(60)に、携帯無線キー(70)との間で無線通信を行う無線通信部(67)が一体に設けられている点に第2の特徴がある。
また、前記携帯無線キー(70)を操作することで、前記ロック機構部(60)のロックピン(61)を駆動してハンドルロック装置の施錠および開錠が実行可能に構成されている点に第3の特徴がある。
また、前記ラジエータ(4)が、前記鞍乗型車両(1)の車体フレーム(15)に固定されており、前記ロック機構部(60)から突出する前記ロックピン(61)が、前記ボトムブリッジ(8)に形成された係合孔(8b)に係合することで、前記前輪操舵機構の揺動動作が禁止されるように構成されている点に第4の特徴がある。
また、前記ロック機構部(60)が、前記ラジエータ(4)を前記車体フレーム(15)に固定するラジエータステー(29)に支持される点に第5の特徴がある。
さらに、前記ロック機構部(60)は、該ロック機構部(60)の周囲を覆う支持部材(62)を介して前記ラジエータステー(29)に支持される点に第6の特徴がある。
第1の特徴によれば、フロントフォーク(3)および該フロントフォーク(3)を支持するトップブリッジ(7)およびボトムブリッジ(8)を含む前輪操舵機構を、車体フレーム(15)の前端部に設けられたヘッドパイプ(11)に揺動可能に軸支する鞍乗型車両(1)に適用される鞍乗型車両のハンドルロック装置において、アクチュエータ(66)で駆動するロックピン(61)を有するロック機構部(60)が、車体側面視で、前記ヘッドパイプ(11)の後方かつラジエータ(4)の上方の位置に配設されているので、ラジエータの上方のデッドスペースを有効利用してロック機構部を配設することが可能となる。また、ロック機構部を前輪操舵機構側に取り付ける構成に比して、前輪操舵機構の重量増加を招くことなく良好な操舵特性を得ることができる。
第2の特徴によれば、前記ロック機構部(60)に、携帯無線キー(70)との間で無線通信を行う無線通信部(67)が一体に設けられているので、ロック機構部を無線通信で駆動する場合でも、ロック機構部と無線通信部とが一体に形成されていることで配置スペースの増加を抑えることが可能となり、車体レイアウトの自由度を高めることができる。また、ロック機構部と無線通信部が別体に設けられる構成に比して、組立性やメンテナンス性を向上させることができる。
第3の特徴によれば、前記携帯無線キー(70)を操作することで、前記ロック機構部(60)のロックピン(61)を駆動してハンドルロック装置の施錠および開錠が実行可能に構成されているので、物理的なキーをキーシリンダに差し込んだりすることなく、携帯無線キーの操作によってハンドルロック装置の施錠および開錠が可能となり、自動二輪車の利便性および商品性を高めることができる。
第4の特徴によれば、前記ラジエータ(4)が、前記鞍乗型車両(1)の車体フレーム(15)に固定されており、前記ロック機構部(60)から突出する前記ロックピン(61)が、前記ボトムブリッジ(8)に形成された係合孔(8b)に係合することで、前記前輪操舵機構の揺動動作が禁止されるように構成されているので、前輪操舵機構の揺動動作を確実にロックすることが可能となる。
第5の特徴によれば、前記ロック機構部(60)が、前記ラジエータ(4)を前記車体フレーム(15)に固定するラジエータステー(29)に支持されるので、ラジエータステーを利用してロック機構部を車体フレーム側に支持することが可能となり、部品点数の増加を防ぐことができる。
第6の特徴によれば、前記ロック機構部(60)は、該ロック機構部(60)の周囲を覆う支持部材(62)を介して前記ラジエータステー(29)に支持されるので、ロック機構部を支持部材で覆うことで、ラジエータの発熱からロック機構部を保護することが可能となる。
鞍乗型車両のハンドルロック装置を適用した自動二輪車の右側面図である。 自動二輪車のヘッドパイプまわりの一部断面拡大側面図である。 ヘッドパイプまわりの拡大側面図である。 第1ロック機構部の配置構成を示す斜視図である。 第1ロック機構部の固定構造を示す一部断面平面図である。 自動二輪車を下面から見た際の第2ロック機構部の配置構成図である。 自動二輪車を正面から見た際の第2ロック機構部の配置構成図である。 運転者の視点から見たトップブリッジまわりの配置構成図である。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る鞍乗型車両のハンドルロック装置を適用した自動二輪車1の右側面図である。また、図2は自動二輪車1のヘッドパイプ11まわりの一部断面拡大側面図である。
自動二輪車1の車体フレーム15は、前端に設けられるヘッドパイプ11と、ヘッドパイプ11の上方寄りの位置から車体後方下方に延びる左右一対の上側フレーム12と、ヘッドパイプ11の下方寄りの位置から車体後方下方に延びる左右一対の下側フレーム13と、上側フレーム12および下側フレーム13の後端に連結されてピボット24を支持する左右一対のピボットプレート23と、ピボットプレート23および上側フレーム12の上面から後方上方に延びてシート17等を支持する左右一対のリヤフレーム16と、下側フレーム13の下面から下方に延びてエンジンE等を懸架する左右一対のハンガフレーム28とを含む。上側フレーム12、下側フレーム13およびリヤフレーム16は、円形断面の鋼管等で構成され、ピボットプレート23はプレス成型された鋼板のモナカ合わせ構造等で構成することができる。
前輪WFを回転自在に軸支する左右一対のフロントフォーク3は、ヘッドパイプ11を上下から挟むように配設されるトップブリッジ7およびボトムブリッジ8に支持されている。トップブリッジ7およびボトムブリッジ8は、互いにステアリングステム34によって固定されており、このステアリングステム34がヘッドパイプ11に軸支されることで、トップブリッジ7およびボトムブリッジ8を含む前輪操舵機構Aがヘッドパイプ11に対して操舵可能に支持される。トップブリッジ7の上部には操向ハンドル10が取り付けられており、左右のフロントフォーク3の間には、前輪WFの上部を覆うフロントフェンダ2が固定されている。
ピボットプレート23に支持されるピボット24は、後輪を回転自在に軸支するスイングアーム22の前端部を揺動可能に軸支する。車体フレーム15の下方には、ピボットプレート23に設けられた複数のハンガ部材および車体前方のハンガフレーム28によって、エンジンEが吊り下げられている。エンジンEの前面に接続される排気管26は、エンジンEの下方を通って車体後方のマフラ21に接続される。エンジンEの前方上方で、ボトムブリッジ8の後方下方の位置には、エンジンEの冷却水を冷却するラジエータ4が配設されている。ラジエータ4の後方でエンジンEの車幅方向右側の位置には、冷却水のリザーバタンク25が配設されている。
ヘッドパイプ11の車体前部に設けられる前部ステー33には、ヘッドライトやメータ装置を含む車体前部装置6が取り付けられている。車体前部装置6を覆うフロントカウル5には左右一対のバックミラー9が取り付けられており、フロントカウル5の後方には車体フレーム15およびエンジンEの側部を覆う左右一対のサイドカウル27が配設されている。車体フレーム15の上方には燃料タンク14およびシート17が配設されており、シート17の後方には、尾灯装置19を支持するリヤカウル18およびリヤフェンダ20が取り付けられている。
図2を参照して、上側フレーム12と下側フレーム13との間には、互いを接続する複数の連結パイプ30,31,32が配設されている。下側フレーム13の下部に接続されるハンガフレーム28は、車体後方側からエンジンEの側方を通って前方に延びる第1パイプ部28aと、車体前方側から下方に向かって延びる第2パイプ部28bとからなる。第2パイプ部28bの前方には、ラジエータ4の上部を吊り下げるように支持するラジエータステー29が設けられている。ラジエータ4の後部には、モータで駆動される冷却ファン4aが配設されている。
本発明に係るハンドルロック装置は、後述する第1ロック機構部または第2ロック機構部によって、前輪WFを操舵する前輪操舵機構Aを一方側に揺動させた状態で保持する機能を有するものであり、特にその配置構造に特徴がある。
図3は、ヘッドパイプ11まわりの拡大側面図である。操向ハンドル10をトップブリッジ7に固定するハンドルホルダ43には、油圧式の前輪ブレーキを作動させるブレーキレバー41、油圧伝達用のフルードを貯留するリザーバタンク42、操向ハンドル10の基部に設けられるハンドルスイッチ40が配設されている。なお、ハンドルホルダ43等の形状や構造は種々の変形が可能である。
ハンガフレーム28の第2パイプ部28bは、下側フレーム13の下部から下方に延びている。ラジエータ4を支持するラジエータステー29は、第2パイプ部28bの下部に固定されている。ラジエータ4の車幅方向右側上部には、ラジエータキャップ4bが配設されている。
前記したように、本発明に係るハンドルロック装置は、第1ロック機構部50または第2ロック機構部60のいずれかを用いて、前輪操舵機構Aの揺動動作を禁止するものである。ロック機構部50,60は、それぞれ、突没可能なロックピンと、ロックピンを駆動するソレノイド等のアクチュエータと、携帯無線キーからの駆動信号を受信する無線通信部とを備える。これにより、乗員が携帯無線キーを操作することでロックピンを突没させ、ハンドルロックの施錠/開錠を行うことが可能となる。第1ロック機構部50と第2ロック機構部60との相違点は配設位置および取付構造にあり、内部構造や動作形態等に差異はなく、外観形状は種々の変形が可能である。
第1ロック機構部50は、ヘッドパイプ11の後方で、かつ、ヘッドパイプ11から車体後方に延びる上側フレーム12および下側フレーム13の間の位置に配設される。第1ロック機構部50は、ヘッドパイプ11を貫通するロックピン(図4参照)をステアリングステム34に係合させることで、前輪操舵機構Aの揺動動作を禁止する。
一方、第2ロック機構部60は、ヘッドパイプ11の後方かつラジエータ4の上方の位置に配設される。第2ロック機構部60は、ラジエータステー29によって支持されており、アクチュエータで駆動するロックピンをボトムブリッジ8の後端部に係合させることで、前輪操舵機構Aの揺動動作を禁止する。
図4は、第1ロック機構部50の配置構成を示す斜視図である。この図では、説明のために、上側フレーム12および下側フレーム13の後方側を省略すると共に、ステアリングステム34からトップブリッジ7およびボトムブリッジ8を取り外した状態を示している。また、第1ロック機構部50をヘッドパイプ11に固定するステー等も不図示としている。左右の上側フレーム12の上面には、両者を互いに連結して結合剛性を高めるためのガセットプレート12aが溶着されている。第1ロック機構部50は、ヘッドパイプ11の後方かつ上側フレーム12と下側フレーム13との間の位置に配設される。また、この位置は、左右の連結パイプ30に挟まれる位置でもある。
この配置によれば、第1ロック機構部50を外方から保護すると共に外方から視認しにくくすることができる。また、ヘッドパイプ11の車幅方向外側はサイドカウル27(図1参照)で覆われるため、より第1ロック機構部50が視認しにくくなり、第三者によるアクセスを防ぐことが可能となる。さらに、第1ロック機構部50に無線通信部が一体に設けられることで、ロック機構部と無線通信部が別体に設けられる構成に比して、配置スペースの増加を抑えて車体レイアウトの自由度を高めることができると共に、組立性やメンテナンス性を向上させることができる。ヘッドパイプ11の後方というデッドスペースとなりやすい空間を有効利用できると共に、燃料タンク14の容量にも影響を与えない点でも優れている。
第1ロック機構部50のロックピン51は、ヘッドパイプ11を貫通してステアリングステム34に係合する構成とされる。ヘッドパイプ11の後面に形成される貫通孔11aの周縁部には、ゴム等で形成された円環状のシール部材52が取り付けられている。
図5は、第1ロック機構部50の固定構造を示す一部断面平面図である。前記したように、第1ロック機構部50は、ソレノイド等からなるアクチュエータ56と、送受信アンテナや駆動回路等を含む無線通信部57とを有する。第1ロック機構部50の外殻部は、金属や合成樹脂等で形成することができる。
ロックピン51とシール部材52との接触面は、ロックピン51がスムーズに摺動できると共にヘッドパイプ11内への水分等の侵入を防ぐ防水性が得られるように構成されている。ロックピン51は、ハンドルロック開錠状態において、その先端部がシール部材52から突出しない位置にあり、ハンドルロック施錠状態では、ステアリングステム34に形成された貫通孔34aに挿入されることとなる。
第1ロック機構部50は、鋼管からなるヘッドパイプ11の側方寄りの位置から車体後方に延びる左右一対のステー部材53に対して、ねじ等の締結部材55を係合することで固定される。これにより、ヘッドパイプ11に対する第1ロック機構部50の位置決め精度を高め、貫通孔11aのシール部材52とロックピン51の外周部との隙間寸法精度や防水性を保持することができる。
図6は、自動二輪車1を下面から見た際の第2ロック機構部60の配置構成図である。また、図7は自動二輪車1を正面から見た際の第2ロック機構部60の配置構成図である。第2ロック機構部60は、第1ロック機構部50と同様に、ロックピン61と、ソレノイド等からなるアクチュエータ66と、送受信アンテナや駆動回路等を含む無線通信部67とを有する。第2ロック機構60の外殻部は、金属や合成樹脂等で形成することができる。
第2ロック機構部60は、ラジエータ4を第2パイプ部28bに固定するためのラジエータステー29によって支持されている。ボトムブリッジ8の後端部で車幅方向左側にオフセットした位置には、後方に膨出する膨出部8aが設けられており、この膨出部8aの後端にロックピン61の係合孔8bが形成されている。これにより、前輪操舵機構Aを車体左側に揺動させた状態でロックピン61を突出させることで、前輪操舵機構Aの揺動動作を禁止することが可能となる。
第2ロック機構部60は、車体フレーム15の第2パイプ部28bにラジエータ4を固定するラジエータステー29によって支持されるので、部品点数の増加を防ぐことができる。ラジエータステー29は、車体正面視で略U字断面の箱型形状を有し、その内側に第2ロック機構部60を配設するため、第2ロック機構部60の上下左右がラジエータステー29およびラジエータ4で囲まれることとなり、外方から第2ロック機構部60が視認しにくくなると共に、第2ロック機構部60を保護することが可能となる。また、ラジエータ4の車幅方向外側はサイドカウル27(図1参照)で覆われるため、より第2ロック機構部60が視認しにくくなり、第三者によるアクセスを防ぐことができる。
また、第2ロック機構部60においても、無線通信部が一体に設けられることで、ロッ機構部と無線通信部が別体に設けられる構成に比して、配置スペースの増加を抑えて車体レイアウトの自由度を高めることができると共に、組立性やメンテナンス性を向上させるという利点を有する。また、ラジエータ4の上方というデッドスペースとなりやすい空間を有効利用できると共に、燃料タンク14の容量にも影響を与えない点でも優れている。
図7に示すように、第2ロック機構部60は、ラジエータステー29との間に第2ロック機構部60の周囲を覆う支持部材62を介在させてラジエータステー29に固定することができる。この支持部材62を、断熱性を有する合成樹脂等で形成することにより、複数の電子部品を含む第2ロック機構部60をラジエータ4の発熱から保護することができる。
図8は、運転者の視点から見たトップブリッジ7まわりの配置構成図である。防風スクリーン5aを有するフロントカウル5の後方には、車体前部装置6の一部であるメータ装置80が配設されている。メータ装置80とトップブリッジ7との間には、押圧式の電源スイッチ81が設けられており、車幅方向右側の操向ハンドル10には、スタータスイッチ82が配設されている。この図では、ヘッドパイプ11の後方に配設される第1ロック機構部50を備えた状態を示している。
前記したように、ロック機構部50,60は、それぞれ、携帯無線キー70の操作によってロックピン51,61を突没させてハンドルロック装置の施錠/開錠が行えるように構成されている。第1ロック機構部50および第2ロック機構部60は、いずれも運転者がアクセスする車体前方寄りの位置に配置されているため、携帯無線キー70との良好な通信状態を確保することが容易である。以下では、第1ロック機構部50を代表例としてハンドルロック装置の動作態様を説明する。
ハンドルロック装置の施錠状態で携帯無線キー70のロックボタン71を操作すると、ロックピン51が没入してハンドルロック装置が開錠状態に切り替わる。ハンドルロック装置を開錠状態とすると、電源スイッチ81の押圧操作による電源オン動作が可能となり、電源オン状態でスタータスイッチ82を操作することでエンジンEが始動する。
そして、エンジンEの運転状態で電源スイッチ81を押圧操作すると、エンジンEが停止すると共に電源オフ状態に切り替わる。この電源オフ状態で操向ハンドル10を左方に揺動限度まで揺動させて携帯無線キー70のロックボタン71を操作すると、ロックピン51が突出してハンドルロック装置が施錠状態に切り替わることとなる。
なお、車体フレームや前輪操舵機構の形状や構造、ヘッドパイプおよびステアリングステムの形状、ラジエータステーの形状、ロック機構部の形状や構造、ロック機構部の車体側への固定構造等は、上記実施形態に限られず、種々の変更が可能である。本発明に係る鞍乗型車両のハンドルロック装置は、自動二輪車に限られず、三輪または四輪の鞍乗型車両に適用することが可能である。
1…自動二輪車(鞍乗型車両)、3…フロントフォーク、7…トップブリッジ、8…ボトムブリッジ、11…ヘッドパイプ、11a…貫通孔、12…上側フレーム、13…下側フレーム、15…車体フレーム、29…ラジエータステー、34…ステアリングステム、50…第1ロック機構部(ロック機構部),60…第2ロック機構部(ロック機構部)、51,61…ロックピン、56,66…アクチュエータ、57,67…無線通信部、53…ステー部材、70…携帯無線キー、A…前輪操舵機構

Claims (5)

  1. フロントフォーク(3)および該フロントフォーク(3)を支持するトップブリッジ(7)およびボトムブリッジ(8)を含む前輪操舵機構を、車体フレーム(15)の前端部に設けられたヘッドパイプ(11)に揺動可能に軸支する鞍乗型車両(1)に適用される鞍乗型車両のハンドルロック装置において、
    アクチュエータ(66)で駆動するロックピン(61)を有するロック機構部(60)が、車体側面視で、前記ヘッドパイプ(11)の後方かつラジエータ(4)の上方の位置に配設されており、
    前記ロック機構部(60)が、前記ラジエータ(4)を前記車体フレーム(15)に固定するラジエータステー(29)に支持されることを特徴とする鞍乗型車両のハンドルロック装置。
  2. フロントフォーク(3)および該フロントフォーク(3)を支持するトップブリッジ(7)およびボトムブリッジ(8)を含む前輪操舵機構を、車体フレーム(15)の前端部に設けられたヘッドパイプ(11)に揺動可能に軸支する鞍乗型車両(1)に適用される鞍乗型車両のハンドルロック装置において、
    アクチュエータ(66)で駆動するロックピン(61)を有するロック機構部(60)が、車体側面視で、前記ヘッドパイプ(11)の後方かつラジエータ(4)の上方の位置に配設されており、
    前記ロック機構部(60)は、該ロック機構部(60)の周囲を覆う支持部材(62)を介してラジエータステー(29)に支持されることを特徴とする鞍乗型車両のハンドルロック装置。
  3. 前記ロック機構部(60)に、携帯無線キー(70)との間で無線通信を行う無線通信部(67)が一体に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の鞍乗型車両のハンドルロック装置。
  4. 前記携帯無線キー(70)を操作することで、前記ロック機構部(60)のロックピン(61)を駆動してハンドルロック装置の施錠および開錠が実行可能に構成されていることを特徴とする請求項に記載の鞍乗型車両のハンドルロック装置。
  5. 前記ラジエータ(4)が、前記鞍乗型車両(1)の車体フレーム(15)に固定されており、
    前記ロック機構部(60)から突出する前記ロックピン(61)が、前記ボトムブリッジ(8)に形成された係合孔(8b)に係合することで、前記前輪操舵機構の揺動動作が禁止されるように構成されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の鞍乗型車両のハンドルロック装置。
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