JP5807049B2 - 鞍乗型車両の前部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、鞍乗型車両の前部構造の改良に関する。
車両前部に熱交換器が備えられている鞍乗型車両が知られている(例えば、特許文献1(図3)参照。)。
特許文献1の図3に示すように、エンジンユニット(10)(括弧付き数字は、特許文献1記載の符号を示す。以下同じ。)を構成するシリンダブロックの前方に、ラジエタ(20)が配置され、このラジエタ(20)の下方にオイルクーラ(30)が配置される。ラジエタ(20)は、ステー等を介して車体フレーム(101)或いはシリンダブロックに取付けられる。また、オイルクーラ(30)は、ステー等を介してラジエタ(20)に支持される。
特許文献1の技術では、オイルクーラ(30)(以下、「下部熱交換器(30)」と言う。)は、ラジエタ(20)に吊り下げるように支持される。下部熱交換器(30)は、車体フレーム(101)或いは車体構成部材に取付けられていないため、下部熱交換器(30)の確実な支持という点では改良の余地があった。一方で、下部熱交換器(30)をステー等を介してエンジンユニット(10)等の車体構成部材に取付けようとすると、取付に係る部品点数が増加する可能性があった。
取付に係る部品点数を削減しながら、上部熱交換器と下部熱交換器とを車体側の部材に確実に支持させる技術が望まれる。
特開2010−64706公報
本発明は、取付に係る部品点数を削減しながら、上部熱交換器と下部熱交換器とを車体側の部材に確実に支持させる技術を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、車体フレームにヘッドパイプ及びこのヘッドパイプから車両後方へ延びる左右一対のメインフレームとが備えられ、当該左右一対のメインフレームの下方にエンジンが設けられ、このエンジンの前方に走行風を利用して冷却媒体を冷却する熱交換器が設けられている鞍乗型車両の前部構造において、熱交換器は、ラジエータである上部熱交換器と、この上部熱交換器の下方に設けられるオイルクーラである下部熱交換器との2部品からなり、熱交換器の下端及び上端は、車体フレーム又はこの車体フレームに設けられる車体構成部材に支持され、ラジエータの上端から、左右一対の上端支持部が上方へ延びており、これらの左右一対の上端支持部は、左右一対のメインフレームの下部に、車幅方向外側から内側に向けて差し込む第1締結部材で締結され、オイルクーラの下端から、下端支持部が車両後方へ延び、エンジンから延びるステーの一端は、下端支持部に、下から上に向けて差し込む第2締結部材で締結され、ステーの他端は、エンジンの前部下端に、車幅方向外側から内側に向けて差し込む第3締結部材で締結されることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、ラジエータは、このラジエータを上から見たときに、車両後方へ凸形状に湾曲する湾曲部を有し、この湾曲部から下方へ左右一対の連結部材が延びており、当該左右一対の連結部材に、オイルクーラの両端が車両前後に延びる締結部材で締結されることを特徴とする。
請求項に係る発明は、第1締結部材は、第1ラバーを介して締結され、第2締結部材又は第3締結部材の少なくともいずれか一方は、第2ラバーを介して締結されていることを特徴とする。
請求項に係る発明は、エンジンは、前斜め上方へ延びる前バンクと、後斜め上方へ延びる後バンクとを有し、エンジンから延びる排気管のうち前バンクから延びる前排気管は、前方へ突出した後、下方へ延びる前方突出部を有し、ラジエータから延びる配管は、ラジエータの上端に沿って延びる上部配管を有し、前方突出部の上方に、上部配管が配置されることを特徴とする。
請求項に係る発明では、上部配管は、車両一方側に配置されるタンクと、車両他方側に配置されるサーモスタットとを結ぶ配管であり、金属製であることを特徴とする。
請求項に係る発明では、ラジエータは、リザーブタンクを備え、このリザーブタンクは、ラジエータの上部に取付けられると共に、このラジエータの前方に位置することを特徴とする。
請求項1に係る発明では、上部熱交換器と下部熱交換器とは連結されると共に、上部熱交換器と下部熱交換器とからなる熱交換器の下端及び上端は、車体フレーム又はこの車体フレームに設けられる車体構成部材に支持される。
従来、上部熱交換器と下部熱交換器を、支持するためには、例えば、上部熱交換器の上下を車体フレーム又は車体構成部材に取付け、下部熱交換器の上下を車体フレーム又は車体構成部材に取付ける場合があった。そうすると、取付ステー等の部品点数が増加する可能性がある。この他、上部熱交換器に下部熱交換器を吊り下げるように取付けると、下部熱交換器の確実な支持という点で改良の余地があった。
この点、本発明では、上部熱交換器と下部熱交換器の間を連結すると共に、連結した熱交換器の下端及び上端は、車体フレーム又はこの車体フレームに設けられる車体構成部材に支持させた。これにより、取付に係る部品点数の増加が抑えられると共に、上部熱交換器と下部熱交換器とからなる熱交換器を車体側に確実に支持させることができる。
また、上部熱交換器の上端に上方へ延びる左右一対の上端支持部は、車幅方向外側から内側に向けて締結する第1締結部材で締結され、下部熱交換器の下端に後方へ延びる下端支持部は、車幅方向外側から内側に向けて締結する第3締結部材で締結される。
このように、連結させた上部熱交換器の上端と下部熱交換器の下端は、いずれも、車幅方向外側から内側に向けて締結されるので、組付性を高めることができる。加えて、締結方向が一致するため、一体化した熱交換器を前後及び上下に移動させることで、部品の寸法バラツキを容易に吸収できる。
請求項2に係る発明では、ラジエータは、車両後方へ凸形状に湾曲する湾曲部を有する。この湾曲部によって、ラジエータの車幅方向長さを抑えながら、より大きな冷却面積を確保することができる。また、湾曲部近傍のデッドスペースとなり易い部分に連結部材を配置したので、スペースセーブを図りつつ、ラジエータとオイルクーラとが連結可能となる。
さらに、連結部材に、オイルクーラの両端が締結部材で車両前後に締結される。締結部材で車両幅方向に締結される場合に比べると、走行風が妨げられ難くなり、より多くの走行風を後方に流すことができる。結果、ラジエータ及びオイルクーラの冷却性能を高めることができる。
請求項に係る発明では、第1締結部材と第2締結部材、又は、第1締結部材と第3締結部材はラバーマウントされている。これにより、エンジン及び車体フレームで発生した振動が熱交換器に伝達され難くなる。結果、熱交換器の振動が抑制される。
請求項に係る発明では、前バンクから延びる前排気管は、前方突出部を有し、ラジエータから延びる配管は、ラジエータの上端に沿って延びる上部配管を有し、前方突出部の上方に、上部配管が配置される。
エンジンの前バンクと前排気管の間のスペースは限られたものである。このような限られたスペースとなっている前排気管の前方突出部の上方に、上部配管を配置したので、ラジエータ回りのレイアウトを小型化できる。
請求項に係る発明では、タンクとサーモスタットとの間を結ぶ上部配管は、金属製である。金属製の上部配管であれば、例えば、ラバー製の上部配管や樹脂製の上部配管に比べて、冷却用冷媒の熱が外に逃げ易い。結果、ラジエータの冷却性能を高めることができる。
請求項に係る発明では、リザーブタンクは、ラジエータの上部に取付けられる。リザーブタンクは、ラジエータと一体になることから、組付に係るコストを低減することができる。
本発明に係る自動二輪車の左側面図である。 熱交換器の構成等を説明する図1の要部拡大図である。 熱交換器の側面図である。 熱交換器の下面図である。 熱交換器の背面図である。 別実施例に係るラジエータの斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。図中及び実施例において、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」は、各々、自動二輪車に乗車する運転者から見た方向を示す。
本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、鞍乗型車両としての自動二輪車10は、車体フレーム11を備え、この車体フレーム11に、ヘッドパイプ12と、このヘッドパイプ12から車両後方へ延びる左右一対のメインフレーム13L、13R(図手前側の符号13Lのみ示す。)とが備えられ、左右一対のメインフレーム13L、13Rの下方にエンジン14が懸架され、このエンジン14の前方に走行風を利用して冷却媒体を冷却する熱交換器60が配置されている。
ヘッドパイプ12に、前輪操舵部20が取付けられ、この前輪操舵部20は、フロントフォーク21と、このフロントフォーク21の上端に取付けられる操向用ハンドル22と、フロントフォーク21の下端に取付けられる前輪23とを主要素とする。
メインフレーム13L、13Rの後部にはピボット部24を含み、このピボット部24にピボット軸25が車幅方向水平に延びており、このピボット軸25からスイングアーム26が車両後方へ延び、スイングアーム26の後端に、後輪27が回転自在に取付けられている。
操向用ハンドル22の後方位置で、メインフレーム13L、13Rに燃料タンク28が取付けられ、この燃料タンク28の直後に乗員が座るシート29が設けられている。フロントフォーク21に、前輪23の泥をよけるフロントフェンダ31が取付けられ、車両後部に後輪27の泥をよけるリヤフェンダ32が取付けられている。車体フレーム11とエンジン14とは車体カバー33で覆われている。
車体カバー33は、車両前部を覆うフロントカウル34と、このフロントカウル34の下方に連続して配置され車両下部を覆うアンダカウル35と、シート29の側方を覆うミッドカウル36と、このミッドカウル36に連続して車両後部側方を覆うリヤカウル37とからなる。
図2に示すように、左右一対のメインフレーム13L、13Rの下方にエンジン14が配置される。このエンジン14は、クランクケース41と、このクランクケース41から前斜め上方へ延びる前バンク43と、後斜め上方へ延びる後バンク44とを有し、クランク軸42が車幅方向水平に延びているV型エンジンである。エンジン14は、第1懸架部46〜第3懸架部48で支持されている。
エンジン14の前バンク43から前排気管51が延びており、この前排気管51は、前方へ突出する前方突出部52を有し、この前方突出部52で前方に突出して延びた後、下方へ延びた後、後方へ延びて触媒ユニット53に連結されている。
エンジン14の前方には、走行風を利用して冷却媒体を冷却する熱交換器60が配置されている。熱交換器60は、上部熱交換器(ラジエータ61)と、この上部熱交換器(ラジエータ61)の下方に設けられる下部熱交換器(オイルクーラ62)との2部品からなる。
以下、熱交換器の支持構造等について詳細に説明する。
図3に示すように、上部熱交換器(ラジエータ61)の下端61bと下部熱交換器(オイルクーラ62)の上端62aとは連結され、上部熱交換器(ラジエータ61)の上端61aは、車体フレーム11に支持され、下部熱交換器(オイルクーラ62)の下端62bは、ステー64を介してエンジン14に支持される。
ラジエータ61は、その上部にリザーブタンク65を備え、このリザーブタンク65は、ラジエータ61の上部に一体的に取付けられている。リザーブタンク65は、ラジエータ61と一体に設けられていることから、組付に係るコストを低減することができる。
本実施例では、ラジエータ61は、車体フレームの構成要素であるメインフレーム13L、13Rに支持され、オイルクーラ62は、エンジン14に支持されているが、車体フレーム11に設けられるその他の車体構成部材、例えば、車体カバー33等に支持させても良い。
次に、ラジエータとオイルクーラの連結部等について説明する。
図4に示すように、ラジエータ61は、このラジエータ61を下から見たときに、車両後方へ凸形状に湾曲する湾曲部66を有する。ここで、ラジエータ61の左下端部を61BL、ラジエータ61の右下端部を61BR、ラジエータ61の中央下端部を61BCとするとき、ラジエータ61の下端部は、左下端部61BLと、右下端部61BRと、中央下端部61BCとからなる。言い換えると、ラジエータ61の左右両端61L、61Rが前端で、左右略中央61C(中央下端部61BC)が後端に位置するように配置される。
湾曲部66の下端左右両端部61BL、61BRから下方へ左右一対の連結部材75L、75Rが図手前側に延びており、当該左右一対の連結部材75L、75Rに、オイルクーラ62の両端62L、62Rが車両前後に延びる2つの第4締結部材74で締結される。
ラジエータ61は、車両後方へ凸形状に湾曲する湾曲部66を有する。この湾曲部66を利用して、ラジエータ61とオイルクーラ62とは、その一部が重なるように配置される。具体的には、ラジエータ61の中央下端部61BCでのみ、ラジエータ61とオイルクーラ62とは一部が重なり、ラジエータ61の左下端部61BLと、ラジエータ61の右下端部61BRでは、ラジエータ61とオイルクーラ62とは重ならない。ラジエータ61とオイルクーラ62とをそれらの一部が重なるように配置することで、熱交換器60全体として前後方向長さを短くできる。
ラジエータ61に湾曲部66が設けられているので、ラジエータ61の車幅方向長さを抑えながら、より大きな冷却面積を確保することができる。また、湾曲部近傍のデッドスペースとなり易い部分に連結部材75L、75Rを配置したので、スペースセーブを図りつつ、ラジエータ61とオイルクーラ62とが連結可能となる。
さらに、連結部材75L、75Rに、オイルクーラ62の両端が第4締結部材74、74で車両前後に締結される。第4締結部材74、74が、車両幅方向に締結される場合に比べ、走行風が妨げられ難くなり、より多くの走行風を後方に流すことができる。結果、ラジエータ61及びオイルクーラ62の冷却性能を高めることができる。
図5に示すように、熱交換器60を後方から見たときに、ラジエータ61は、チューブとフィンとを有し、走行風が通ることで放熱作用を発揮するウオータコア部81と、このウオータコア部81の左右端部に各々設けられる左右のラジエータタンク82L、82Rと、ウオータコア部81を臨むように左右に配置される左電動ファン83L及び右電動ファン83Rとを有する。左電動ファン83L及び右電動ファン83Rは、各々、複数のステー64によりウオータコア部81の背面81bに取付けられている。
右ラジエータタンク82Rの上部に、冷却媒体が入力される入力口85が備えられている。ラジエータ61の車幅方向左側に、サーモスタット87が配置され、このサーモスタット87から入力口85へ、ラジエータ61の上端61aに沿って上部配管88が延びている。ラジエータ61から延びる配管は、ラジエータ61(図2参照)の上端61aに沿って延びる上部配管88を有し、この上部配管88は、前排気管51の前方突出部52の上方に配置される。
上部配管88は、車両一方側(右側)に配置されるタンク82Rと、車両他方側(左側)に配置されるサーモスタット87とを結ぶ配管であり、その車幅方向中心部は、金属製である。
左ラジエータタンク82Lの高さ方向中間部に、冷却した冷却媒体が出力される出力口86が設けられ、この出力口86に出力配管91が接続され、この出力配管91は、ウオータポンプ92に接続される。
次に、熱交換器(ラジエータ61及びオイルクーラ62)の取付構造について説明する。熱交換器60の上端60aから上方に、左右一対の上端支持部93L、93Rが延びている。これらの左右一対の上端支持部93L、93Rは、左右一対のメインフレーム13L、13R(図1参照)の下部に付設したステー64へ、車幅方向外側から内側に向けて差し込む2本の第1締結部材71で締結されている。
図3に戻り、熱交換器60の下端60bを構成する下部熱交換器(オイルクーラ62)の下端から下端支持部94が車両後方へ延びている。この下端支持部94は、エンジン14から延びるステー64の一端64aに、下から上に向けて差し込む第2締結部材72で締結され、ステー64の他端64bは、エンジン14の前部下端14bに、車幅方向外側から内側に向けて差し込む第3締結部材73で締結される。
図5を併せて参照し、2本の第1締結部材71は、各々、第1ラバー101を介してエンジン側のステー64に各々締結され、第2締結部材72は、第2ラバー102を介して締結されている。すなわち、第1締結部材71と第2締結部材72はラバーマウントされているので、エンジン14及び車体フレーム11で発生した振動が熱交換器60に伝達され難くなる。結果、熱交換器60の振動が抑制される。
なお、本実施例では、第2締結部材にラバー部材を介在させたが、第3締結部材にもラバー部材を介在させることは差し支えない。或いは、第3締結部材にラバー部材を介在させ、第2締結部材にラバー部材を介在させないものでも良い。
以上に述べた鞍乗型車両の前部構造の作用を次に述べる。
図3及び図5を併せて参照し、上部熱交換器(ラジエータ61)と下部熱交換器(オイルクーラ62)とは連結部材75L、75Rで連結されると共に、上部熱交換器(ラジエータ61)と下部熱交換器(オイルクーラ62)とからなる熱交換器60の下端60b及び上端60aは、前記車体フレーム11又はこの車体フレーム11に設けられる、例えば、エンジン14等の車体構成部材に支持される。
従来、上部熱交換器と下部熱交換器を、支持するためには、例えば、上部熱交換器の上下を車体フレームやエンジンに取付け、下部熱交換器の上下を車体フレームやエンジンに取付ける必要がある。そうすると、取付ステー等の部品点数が増加する可能性がある。
この点、本発明では、上部熱交換器(ラジエータ61)と下部熱交換器(オイルクーラ62)の間を連結部材75L、75Rで連結すると共に、上部熱交換器(ラジエータ61)の上端61aをメインフレーム13L、13Rに取付け、下部熱交換器(オイルクーラ62)の下端62bをエンジン14に取付けた。これにより、取付に係る部品点数の増加が抑えられると共に、上部熱交換器(ラジエータ61)と下部熱交換器(オイルクーラ62)を車体側に確実に支持させることができる。
図2を併せて参照し、上部熱交換器(ラジエータ61)の上端61aに上方へ延びる左右一対の上端支持部93L、93Rは、車幅方向外側から内側に向けて締結する第1締結部材71で締結され、下部熱交換器(オイルクーラ62)の下端62b(図3参照)に後方へ延びる下端支持部94は、下から上へ、すなわち、外側から内側に向けて締結する第3締結部材73で締結される。
このように、連結された上部熱交換器(ラジエータ61)の上端61aと下部熱交換器(オイルクーラ62)の下端62bは、いずれも、外側から内側に向けて締結されるので、組付性を高めることができる。加えて、締結方向が一致するため、一体化した熱交換器60を前後及び上下に移動させることで、部品の寸法バラツキを容易に吸収できる。
また、第1締結部材71は、第1ラバー101を介して締結され、第2締結部材72は、第2ラバー102を介して締結されている。これにより、エンジン14及び車体フレーム11で発生した振動が熱交換器に伝達され難くなる。結果、熱交換器60の振動が抑制される。
エンジン14の前バンク43から延びる前排気管51は、前方突出部52を有し、ラジエータ61から延びる配管は、ラジエータ61の上端61aに沿って延びる上部配管88を有し、前方突出部52の上方に、上部配管88が配置される。
エンジン14の前バンク43と前排気管51の間のスペースは限られたスペースである。このような限られたスペースとなっている前排気管51の前方突出部52の上方に、上部配管88を配置したので、ラジエータ61回りの占有スペースの拡大が抑えられる。結果、ラジエータ61回りのレイアウトをコンパクトにすることができる。
次に、ラジエータを実施例と異なる仕様のものに変更した場合について説明する。図中、オイルクーラは、省略されている。
図6に示すように、ラジエータ61Bは、チューブとフィンとを有し、走行風が通ることで放熱作用を発揮するウオータコア部81Bと、このウオータコア部81Bの左右端部に各々設けられる左右のラジエータタンク82BL、82BRとを有する。なお、電動ファンは取付けられていない。
右ラジエータタンク82BRの上部に、冷却媒体が入力される入力口85が備えられている。入力口85に、ラジエータ61Bの上端61Baに沿って上部配管88Bが延びている。ラジエータ61Bから延びる配管は、ラジエータ61Bの上端61Baに沿って延びる上部配管88Bを有する。実施例と大きく異なる点は、上部配管88Bにおいて、金属製の部分が長い点にある。
金属製部分が長い上部配管88Bであれば、上部配管の一部がラバー製又は、樹脂製で形成されている場合に比べて、冷却冷媒の熱が外に逃げ易い。結果、ラジエータ61Bの冷却性能を高めることができる。その他の構造及び作用については、実施例と同一であり説明を省略する。
尚、本発明は、実施の形態では自動二輪車に適用したが、三輪車にも適用可能であり、一般の車両に適用することは差し支えない。
また、上部熱交換器をオイルクーラとし、下部熱交換器をラジエータとすることは差し支えない。或いは、上部熱交換器及び下部熱交換器をいずれもラジエータとし、若しくは、上部熱交換器及び下部熱交換器をいずれもオイルクーラとしても良い。
本発明は、車両前部に熱交換器が備えられている自動二輪車に好適である。
10…鞍乗型車両(自動二輪車)、11…車体フレーム、12…ヘッドパイプ、13L、13R…左右一対のメインフレーム、14…エンジン、43…前バンク、44…後バンク、51…前排気管、52…前方突出部、60…熱交換器、61…上部熱交換器(ラジエータ)、62…下部熱交換器(オイルクーラ)64…ステー、65…リザーブタンク、66…湾曲部、71…第1締結部材、72…第2締結部材、73…第3締結部材、74…締結部材(第4締結部材)、75L、75R…連結部材、82R…一方側に配置されるタンク(右のラジエータタンク)、87…サーモスタット、88…上部配管、93L、93R…上端支持部、94…下端支持部、101…第1ラバー、102…第2ラバー。

Claims (6)

  1. 車体フレーム(11)にヘッドパイプ(12)及びこのヘッドパイプ(12)から車両後方へ延びる左右一対のメインフレーム(13L、13R)とが備えられ、当該左右一対のメインフレーム(13L、13R)の下方にエンジン(14)が設けられ、このエンジン(14)の前方に走行風を利用して冷却媒体を冷却する熱交換器(60)が設けられている鞍乗型車両の前部構造において、
    前記熱交換器(60)は、ラジエータ(61)である上部熱交換器(61)と、この上部熱交換器(61)の下方に設けられるオイルクーラ(62)である下部熱交換器(62)との2部品からなり、
    前記熱交換器(60)の下端及び上端は、前記車体フレーム(11)又はこの車体フレーム(11)に設けられる車体構成部材に支持され
    前記ラジエータ(61)の上端から、左右一対の上端支持部(93L、93R)が上方へ延びており、
    これらの左右一対の上端支持部(93L、93R)は、前記左右一対のメインフレーム(13L、13R)の下部に、車幅方向外側から内側に向けて差し込む第1締結部材(71)で締結され、
    前記オイルクーラ(62)の下端から、下端支持部(94)が車両後方へ延び、
    前記エンジン(14)から延びるステー(64)の一端は、前記下端支持部(94)に、下から上に向けて差し込む第2締結部材(72)によって一点で締結され、
    前記ステー(64)の他端は、前記エンジン(14)の前部下端に、車幅方向外側から内側に向けて差し込む第3締結部材(73)で締結されることを特徴とする鞍乗型車両の前部構造。
  2. 記ラジエータ(61)は、このラジエータ(61)を上から見たときに、車両後方へ凸形状に湾曲する湾曲部(66)を有し、
    この湾曲部(66)から下方へ左右一対の連結部材(75L、75R)が延びており、
    当該左右一対の連結部材(75L、75R)に、前記オイルクーラの両端(62L、62R)が車両前後に延びる締結部材(74)で締結されることを特徴とする請求項1記載の鞍乗型車両の前部構造
  3. 前記第1締結部材(71)は、第1ラバー(101)を介して締結され、前記第2締結部材(72)又は前記第3締結部材(73)の少なくともいずれか一方は、第2ラバー(102)を介して締結されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項記載の鞍乗型車両の前部構造。
  4. 前記エンジン(14)は、前斜め上方へ延びる前バンク(43)と、後斜め上方へ延びる後バンク(44)とを有し、
    前記エンジン(14)から延びる排気管のうち前記前バンク(43)から延びる前排気管(51)は、前方へ突出した後、下方へ延びる前方突出部(52)を有し、
    前記ラジエータ(61)から延びる配管は、前記ラジエータの上端(61a)に沿って延びる上部配管(88)を有し、
    前記前方突出部(52)の上方に、前記上部配管(88)が配置されることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項記載の鞍乗型車両の前部構造。
  5. 前記上部配管(88)は、車両一方側に配置されるタンク(82R)と、車両他方側に配置されるサーモスタット(87)とを結ぶ配管であり、金属製であることを特徴とする請求項記載の鞍乗型車両の前部構造。
  6. 前記ラジエータ(61)は、リザーブタンク(65)を備え、このリザーブタンク(65)は、前記ラジエータ(61)の上部に取付けられると共に、このラジエータ(61)の前方に位置することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項記載の鞍乗型車両の前部構造。
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