JP6803396B2 - ヒータ - Google Patents

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Description

本開示は、液体加熱用ヒータ、粉体加熱用ヒータ、気体加熱用ヒータおよび酸素センサ用ヒータ等に用いられるヒータに関する。
液体加熱用ヒータ、粉体加熱用ヒータ、気体加熱用ヒータおよび酸素センサ用ヒータ等に用いられるヒータとして、例えば特許文献1に開示されたヒータ装置が知られている。特許文献1に開示されたヒータ装置は、内部に発熱抵抗体が埋設されたセラミック体と、セラミック体の表面に設けられた電極層と、電極層にろう材で接合されたリード部材とを備えている。
ここで、接合部(ろう材)を腐食に強くする為、ろう付け後にニッケル(Ni)メッキをし、さらに熱処理することで、ろう材の内部全域にニッケル(Ni)が分散されている。
特開2014−154389号公報
本開示のヒータは、セラミック体と、該セラミック体の内部に設けられた発熱抵抗体と、前記セラミック体の表面に設けられ前記発熱抵抗体と電気的に接続された電極層と、該電極層にろう材で接合されたリード部材とを備える。前記リード部材は前記電極層から立
ち上がっている立ち上がり部を有しており、前記ろう材は、外表面に面する前記電極層との境界部および外表面に面する前記リード部材との境界部におけるニッケル(Ni)の含有比率が他の部位よりも高く、前記外表面に面する前記電極層との境界部である前記立ち上がり部の軸方向から前記ろう材を見たときの前記ろう材の周縁部に、ニッケル(Ni)が外周に沿って偏在している
ヒータの実施形態を示す概略斜視図である。 図1に示すヒータの概略縦断面図である。 図2示すヒータの要部拡大斜視図である。 ヒータの実施形態の他の例を示す概略斜視図である。 図4に示すヒータの要部拡大斜視図である。 ヒータの実施形態の他の例を示す概略斜視図である。 ヒータの実施形態の他の例を示す概略斜視図である。 ヒータを構成するリード部材の他の例を示す要部拡大断面図である。
従来のヒータは、ろう材のニッケル(Ni)が分散した領域は硬くなるので、例えばリード部材が引っ張られるような応力がろう材にかかると、ろう材における電極層との境界部およびリード部材との境界部に負荷がかかり、クラックが生じて破損してしまうおそれがあった。
本開示のヒータは、ろう材における最も耐腐食性が必要な電極層との境界部およびリード部材との境界部のニッケル(Ni)含有比率が高く、耐腐食性をそれほど必要としていない境界部以外の他の部位のニッケル(Ni)含有比率が低いことで、電極層との境界部およびリード部材との境界部よりも他の部位のほうが変形しやすくなり、力が加わった時、電極層との境界部およびリード部材との境界部に応力が集中しにくくなって、この部位にクラックが生じるのを抑制することができる。
以下、本実施形態のヒータについて図面を参照して説明する。
図1はヒータの実施形態を示す概略斜視図、図2は図1に示すヒータの概略縦断面図、図3は図2に示すヒータの要部拡大断面図である。また、図4はヒータの実施形態の他の例を示す概略斜視図、図5は図4に示すヒータの要部拡大斜視図、図6および図7はヒータの実施形態の他の例を示す概略斜視図である。さらに、図8はヒータを構成するリード部材の他の例を示す要部拡大断面図である。
図1〜図3に示すように、このヒータ10は、セラミック体1と、セラミック体1の内部に設けられた発熱抵抗体2と、セラミック体1の表面に設けられ発熱抵抗体2と電気的に接続された電極層3と、電極層3にろう材5で接合されたリード部材4とを備えている。
セラミック体1は、発熱抵抗体2を保護するために設けられる。セラミック体1の形状は、例えば棒状、筒状、板状などが挙げられる。棒状としては、例えば円柱状または角柱状等の柱状等が挙げられる。筒状としては、例えば円筒状または角筒状が挙げられる。図1〜図3ではセラミック体1が棒状(円柱状)のヒータ10を示しているが、図4に示すようにセラミック体1が筒状(円筒状)のヒータ10であってもよく、図6および図7に示すようにセラミック体1が板状のヒータ10であってもよい。
セラミック体1は、絶縁性のセラミック材料を含む。絶縁性のセラミック材料としては、例えばアルミナ(Al)、窒化珪素(Si)または窒化アルミニウム(AlN)が挙げられる。熱伝導率に優れるという観点からは窒化アルミニウム(AlN)を用いることができる。特に、窒化アルミニウム(AlN)を用いる場合には、セラミック体1の熱伝導率を150W/(m・K)と高くできるので、セラミック体1の内部に設けられた発熱抵抗体2で発生した熱をヒータ10の表面に効率良く伝えることができる。したがって、ヒータ10の急速昇温が可能となる。
セラミック体1は、製造のしやすさの観点からはアルミナ(Al)を用いることができる。セラミック体1が円柱状の場合には、セラミック体1の寸法は、例えば長さを100mmに、外径を20mmに設定することができる。また、セラミック体1が板状の場合には、セラミック体1の寸法は、例えば長さを80mmに、幅を50mmに、厚みを2mmに設定することができる。セラミック体1が円筒状の場合には、セラミック体1の寸法は、例えば長さを100mmに、外径を20mmに、内径を14mmに設定することができる。
発熱抵抗体2は、電流が流れることによって発熱する。発熱抵抗体2はセラミック体1の内部に設けられている。すなわち、発熱抵抗体2はセラミック体1に埋設されている。
発熱抵抗体2は、長さ方向に繰り返して折り返しながら、周方向に沿って設けられた、いわゆる蛇行した折り返し部を有している。発熱抵抗体2の両端部は引出電極21に接続されている。引出電極21は、セラミック体1の後端部へと引き回され、後端部においてセラミック体1の外周面に引き出され、電極層3と電気的に接続されている。すなわち、発熱抵抗体2の両端部は、引出電極21を介して、セラミック体1の外周面に設けられた電極層3と電気的に接続されている。
発熱抵抗体2は金属材料を含む。金属材料としては、例えばタングステン(W),モリブデン(Mo),レニウム(Re)等が挙げられる。発熱抵抗体2の寸法は、例えば幅を1mmに、折り返してなる全長を3000mmに、厚みを0.02mmに設定することができる。引出電極21は、発熱抵抗体2と同じ金属材料を用いて、発熱抵抗体2と同時に形成することができる。また、引出電極21は、発熱抵抗体2とは異なる材料を用いて別々に形成することもできる。
電極層3はセラミック体1の外表面に設けられている。電極層3は、引出電極21を介して発熱抵抗体2に接続されている。電極層3も金属材料を含む。金属材料としては、例えばタングステン(W),モリブデン(Mo),レニウム(Re)等が挙げられる。
電極層3の寸法は、例えば長さを9mmに、幅を5mmに、厚みを0.02mmに設定することができる。なお、本実施形態においては、電極層3が引出電極21を介して発熱抵抗体2に接続されているが、これに限られない。具体的には、ヒータ10が引出電極21を有しておらず、電極層3と発熱抵抗体2とが直接接続されていてもよい。
リード部材4は発熱抵抗体2に電力を供給するための部材である。リード部材4は外部の電源(図示せず)に接続される。リード部材4としては、ニッケル(Ni),銅(Cu)などの金属を含む線材または板材を用いることができる。リード部材4は、電極層3の表面上にろう材5を用いて取り付けることができる。
ここで、リード部材4としては、例えば図1〜図3および図6に示すように、電極層3から立ち上がる第1部分41と、第1部分41とは異なる向きに向かって延びる第2部分42とを有することができる。なお、図1〜図3および図6に示す例では、第1部分41から第2部分42にかけてほぼ垂直に折れ曲がるように構成され、第2部分42がセラミック体1の長手方向に沿って当該セラミック体1の後端を超えて延びている例を示しているが、この形状に限定されるものではない。例えば、第1部分41から第2部分42にかけての折れ曲がりの角度がほぼ垂直でなくてもよく、また第2部分42の延びる向きがセラミック体1の長手方向に沿っていなくてもよい。
また、リード部材4としては、図4、図5および図7に示すように、セラミック体1の表面に沿ってほぼ真っ直ぐに延びてもよい。この場合、リード部材4の側面を電極層3に当接させて、この当接させた部分がろう材5で覆われるようにして接合される。
また、リード部材4としては、図8に示すように、第2部分42よりも外側を経由して第1部分41と第2部分42とを繋ぐ湾曲部43とを備えていてもよい。これにより、セラミック体1の長さ方向に平行な方向に振動が生じたときに、湾曲部43がたわむことによって、この振動を低減することができる。このため、第1部分41と電極層3との接合部に生じる応力を低減できる。その結果、セラミック体1の長さ方向に平行な方向の振動に対する強度を向上させることができる。
ろう材5は、例えば金(Au),金−銅(Au−Cu),銀−銅(Ag−Cu),銀(Ag)を主成分(最も多く含む)とする。
そして、ろう材5は、外表面に面する電極層3との境界部51および外表面に面するリード部材4との境界部52におけるニッケル(Ni)の含有比率が他の部位53よりも高い。
ここで、ろう材5の外表面に面する電極層3との境界部51とは、ろう材5の露出した表面と電極層3の露出した表面との境界に沿ったろう材5の端部のことである。また、ろう材5の外表面に面するリード部材4との境界部52とは、ろう材5の露出した表面とリード部材4の露出した表面との境界に沿ったろう材5の端部のことである。これら境界部51および境界部52におけるニッケル(Ni)の含有比率が、他の部位53、特に電極層3との境界からリード部材との境界までの曲線距離のちょうど中央に位置する中央部の表面部分のニッケル(Ni)含有比率と比べたときに高くなっている。
ろう材5における最も耐腐食性が必要な電極層3との境界部およびリード部材4との境界部のニッケル(Ni)含有比率が高く、耐腐食性をそれほど必要としていない中央部のニッケル(Ni)含有比率が低いことで、中央部が電極層3との境界部およびリード部材4との境界部よりも変形しやすくなり、力が加わった時、電極層3との境界部およびリード部材4との境界部に応力が集中しにくくなって、境界部にクラックが生じるのを抑制することができる。
なお、ろう材5中におけるニッケル(Ni)の含有比率は、他の部位53のうち最も含有比率の低い中央部の表面部分で例えば0.5〜20体積%、含有比率の高い外表面に面する電極層3との境界部または外表面に面するリード部材4との境界部で例えば50〜99.5体積%とされる。この含有比率は、波長分散型の電子線マイクロアナライザ(Electron Probe Micro Analyzer)いわゆるEPMAを用いて、画像解析により求めることができる。このEPMAによれば、ろう材5中のニッケル(Ni)の含有比率の分布状態も相対的に画像の色調で比較することができる。
ろう材5の外表面に面する電極層3との境界部では、電極層3からろう材5の外表面にかけてニッケル(Ni)が分散していてもよい。電極層3からろう材5の外表面にかけてニッケル(Ni)を分散させることによって、ろう材5の電極層3との界面から外表面までニッケル(Ni)が多くなり、この領域で部分的に硬くなって応力が集中するのを抑制することができる。
さらに、図3および図8に示すように、リード部材4は電極層3から立ち上がっている立ち上がり部(第1部分41)を有している。立ち上がり部(第1部分41)を軸方向に切断する断面でろう材5を見たときのろう材5の形状がメニスカス状である。当該メニスカス状のろう材5の外表面に相当する曲線を三等分したそれぞれの等分点における垂線(図に示す破線)で区画したときの中央領域501におけるニッケル(Ni)の含有比率が内側領域502におけるニッケル(Ni)の含有比率および外側領域503におけるニッケル(Ni)の含有比率よりも低くなっていてもよい。
ろう材5の中央領域501において、外表面から電極層3との界面にかけて全体にわたってのニッケル(Ni)の含有比率が低くなることで、ろう材5がより柔らかく変形しやすくなるので、クラックが生じるのをさらに抑制することができる。
なお、中央領域501全体の含有比率の平均値が、内側領域502全体の含有比率および外側領域503全体の含有比率のそれぞれの平均値よりも低くなっていてもよいが、中央領域501のどの領域の含有比率をとっても内側領域502全体の含有比率および外側領域503全体の含有比率のそれぞれの平均値よりも低くなっているのが効果的である。
この場合において、立ち上がり部(第1部分41)の軸方向からろう材5を見たとき、ろう材5の外周は円形状になっていて、外表面に面する電極層3との境界部51はろう材5の周縁部である。なお、ろう材5の外周に沿った周縁部に一様にニッケル(Ni)が多くあることで、周縁部の中で部分的に応力が集中するのを抑制することができる。
また、立ち上がり部(第1部分41)の軸方向からろう材5を見たとき、ろう材5の内周は立ち上がり部(第1部分41)の外周の形状になっていて、外表面に面するリード部材4との境界部52はろう材5の中心部である。なお、ろう材5の内周に沿った中心部に一様にニッケル(Ni)が多くあることで、中心部の中で部分的に応力が集中する箇所ができるのを抑制することができる。
次に、本実施形態のヒータ10の製造方法の一例について説明する。本例では、セラミック体1が円筒状のアルミナ(Al)質セラミックスからなる場合について説明する。
まず、アルミナ(Al)を主成分とし、シリカ(SiO),カルシア(CaO),マグネシア(MgO),ジルコニア(ZrO)が合計で10質量%以内になるように調整したアルミナ(Al)質セラミックグリーンシートを作製する。
また、上記成分を混合してプレス成型や押し出し成型等で円筒状の成型体を作製する。
発熱抵抗体2となる抵抗体ペースト、引出電極21となる引出電極ペーストの材料としては、セラミック体1との同時焼成によって作製が可能なタングステン(W),モリブデン(Mo),レニウム(Re)等の高融点金属を主成分とするものを用いる。このとき、ヒータ10の用途に応じて、抵抗体ペーストのパターンの長さ、折り返しパターンの距離・間隔、パターンの線幅を変更することにより、発熱抵抗体2の発熱位置や抵抗値を所望の値に設定する。このとき、引出電極21には発熱抵抗体2よりも抵抗値が低くなるようにパターン幅を広くしたり、抵抗体ペーストを抵抗値の低い材料としたりする。
次に、転写フィルムたとえばPETフィルム等に発熱抵抗体2となる抵抗体ペーストを用いた発熱抵抗体パターンおよび引出電極2となる引出電極パターンをそれぞれ別のPETフィルムにスクリーン印刷等の手法を用いて印刷する。発熱抵抗体パターンが印刷されたPETフィルムを円筒状成型体の側面に押し付けるようにして巻き付けて転写を行う。
次に電極パターンが印刷されたPETフィルムを同様に成形体に転写する。これらのパターンが転写された成型体に、シート状に成形した、スルーホール導体および電極層3となる電極層パターンが設けられたセラミックグリーンシートを巻きつけることで、外表面に電極層3の電極層パターンを有し、内部に発熱抵抗体パターンおよび引出電極パターンを有するセラミック体1となる円筒状の成型体を得られる。
次に、得られた円筒状の成形体を水素ガス等の非酸化性ガス雰囲気中で1500℃〜1600℃程度で焼成する。さらに、ろう材5として金(Au),金−銅(Au−Cu),銀−銅(Ag−Cu),銀(Ag)ろう等のろう材5を用いて、電極層3とニッケル(Ni)からなるリード部材4とを接合する。上記ろう材5を用いてリード部材4を接合する際には、電極層3に接触するリード部材4の第1部分41の外周に薄いシート状に加工されたろう材をあらかじめ巻きつけておき、ろう材を加熱溶融させるのがよい。
ここで、円筒状成型体に電極層パターンを形成しておき、セラミックグリーンシートに金型等を用いて凹部となる孔または切欠きを設け、電極層パターンが孔または切欠きから露出する様に円筒状成型体にセラミックグリーンシートを巻き付け、この露出した部分にリード部材4をろう材5で接合させてもよい。また、円筒状成型体に電極層パターンを形成しておき、この電極層パターンが露出するような大きさのセラミックグリーンシートを巻きつけ、この露出した部分にリード部材4をろう材5で接合させてもよい。なお、この方法はセラミック体1が円筒状成型体の場合に限られず、円柱状成型体の場合も同様であり、また板状成型体の場合も巻きつけるのではなく積層する以外が同様である。
そして、ニッケル(Ni)含有比率が高い領域を形成するには、ろう材5を配置する前にろう材5の表面にあらかじめニッケル(Ni)をメッキ、スパッタ等の方法で部分的に付与しておき、ニッケル(Ni)が付与された部分が外表面に面する電極層3との境界部および外表面に面するリード部材4との境界部に位置するようにろう材5をリード部材4に巻き付けるなどして配置した後、ろう付け作業を行えばよい。
また、ろう付けの焼成条件を制御し、ろう材5が外周側へ広がって溶融することを利用して、ニッケル(Ni)含有比率が高い領域を形成することもできる。具体的には、電極層3の周縁部にニッケル(Ni)を厚めに施したうえで、リード部材4にろう材5を緻密に巻き付けた上でろう材5の融点まで急激に昇温する。すると、ろう材5は急激に溶融を開始して電極層3の周縁部に向かって広がろうとする。この時、電極層3に施されたニッケル(Ni)は溶融したろう材5内部に溶け込むが、ろう材5を急激に溶融させて電極層3の周縁部に向かって広がらせようとすることで、溶融して広がるろう材5の先端部分にNiを偏在させることができる。
なお、電極層3全体にろう材5が広がるまで溶融を進行させると、ニッケル(Ni)がろう材5全体に均一に拡散するので、電極層3の周縁部に達する前に温度冷却してろう材5の外周部(外表面に面する電極層3との境界部)にろう材を偏在させて均一に拡散するのを防げばよい。
あるいは、一旦ろう付けを行った上で、ニッケル(Ni)含有比率が高い領域を形成させる場所にニッケル(Ni)をメッキしたり、スパッタした上で熱処理したりすることもできる。
以上のような方法により、本開示のヒータ10を作製することができる。
1:セラミック体
2:発熱抵抗体
21:引出電極
3:電極層
4:リード部材
41:第1部分
42:第2部分
43:湾曲部
5:ろう材
51:外表面に面する電極層との境界部
52:外表面に面するリード部材との境界部
53:他の部位
501:中央領域
502:内側領域
503:外側領域
10:ヒータ

Claims (4)

  1. セラミック体と、該セラミック体の内部に設けられた発熱抵抗体と、前記セラミック体の表面に設けられ前記発熱抵抗体と電気的に接続された電極層と、該電極層にろう材で接合されたリード部材とを備え、
    前記リード部材は前記電極層から立ち上がっている立ち上がり部を有しており、
    前記ろう材は、外表面に面する前記電極層との境界部および外表面に面する前記リード部材との境界部におけるNiの含有比率が他の部位よりも高く、前記外表面に面する前記電極層との境界部である前記立ち上がり部の軸方向から前記ろう材を見たときの前記ろう材の周縁部に、Niが外周に沿って偏在していることを特徴とするヒータ。
  2. 前記ろう材の外表面に面する前記電極層との境界部では、前記電極層から前記ろう材の外表面にかけてNiが分散していることを特徴とする請求項1に記載のヒータ。
  3. 記立ち上がり部を軸方向に切断する断面で前記ろう材を見たときの前記ろう材の形状がメニスカス状であって、
    当該メニスカス状の前記ろう材の外表面に相当する曲線を三等分したそれぞれの等分点における垂線で区画したときの中央領域におけるNiの含有比率が内側領域におけるNiの含有比率および外側領域におけるNiの含有比率よりも低いことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のヒータ。
  4. 前記リード部材は前記電極層から立ち上がっている立ち上がり部を有しており、前記外表面に面する前記電極層との境界部が前記立ち上がり部の軸方向から前記ろう材を見たときの前記ろう材の周縁部であることを特徴とする請求項1乃至請求項のうちのいずれかに記載のヒータ。
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