JP6799858B2 - 開封装置 - Google Patents
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Description
また、切り取り際のカバーシートが上に向けられていると、刃によって切り取った部分がポケット部に落下して、その部分と内容物が一緒にポケット部に収容されてしまう。この場合も、切り取った部分と内容物を分別しづらい。
また、吸着部が蓋部を吸着するので、ブリスター包装体と吸着部が互いに離間する際に、切り取った蓋部を開くことができる。それゆえ、切り取った蓋部と内容物を容易に分離することができる。
なお、切り取った蓋部がブリスター包装体から完全に切り取られる必要はなく、蓋部が切り残し部によってブリスター包装体に連結されていてもよい。
まず、図1及び図2を参照して、ブリスター包装体1について説明する。図1はブリスター包装体1の斜視図であり、図2は図1に示すII−II線の切断箇所の断面図である。なお、ブリスター包装体1はPTP(Press Through Pack)包装体1ともいう。
図3は、開封装置100の鉛直な断面図である。図4は、図3に示す断面に直交する鉛直な断面図である。図3及び図4に示すように、開封装置100は、トレイ50、ベース板11,12、クランプ板15、弾性部材17、複数の回転シャフト21、複数の切断刃24、複数の真空パッド(吸着部)27、複数の空気管28、昇降機構(接離駆動機構)55及び制御部99を備える。また、開封装置100は、複数の回転シャフト21を同一の向きに回転駆動する回転駆動機構30を備える。回転駆動機構30は、複数のタイミングプーリー25、複数のアイドルプーリー26、タイミングベルト31,32、駆動プーリー33,34、テンションプーリー35,36、ドライブシャフト37、シャフト38,39、駆動機40及び歯車機構41を有する。以下、これらの構成要素について詳細に説明する。
矩形状のトレイ50の上面には複数の嵌合凹部(嵌合部)51が形成されている。これら嵌合凹部51は、ブリスター包装体1のポケット部5のピッチと同ピッチで、所定間隔を置いて二次元アレイ状にトレイ50の上面に沿って配列されている。より具体的にはトレイ50の長辺方向に嵌合凹部51が5列に配列され、トレイ50の短辺方向に嵌合凹部51が2列に配列されている。ブリスター包装体1はそのおもて面がトレイ50に向けられた状態でトレイ50に載置される。ブリスター包装体1がトレイ50に載置された状態では、薄板部4がトレイ50の上面に面接触し、ポケット部5が嵌合凹部51に嵌められる。トレイ50に載置されたブリスター包装体1はトレイ50とともに開封装置100に供給される。なお、嵌合凹部51の代わりに嵌合孔が形成され、ブリスター包装体1のポケット部5が嵌合孔に嵌められるものとしてもよい。
ロアベース板11とアッパーベース板12は、これらの間に所定間隔を置いて上下に互いに対向するとともに、ねじ等によって互いに組み付けられている。これらベース板11,12は、機枠に取り付けられている。
昇降機構55は、ロアベース板11の下方に設けられている。この昇降機構55は、供給されたトレイ50を保持するとともに、そのトレイ50及びそれに載置されたブリスター包装体1を昇降させる。なお、昇降機構55によるトレイ50の移動方向は、後述の回転シャフト21の軸方向に対して平行な鉛直方向である。
矩形状のクランプ板15は、ロアベース板11の下方に設けられている。クランプ板15は、機枠、アッパーベース板12又はロアベース板11に取り付けられたガイドによって上下方向に案内される。このクランプ板15には弾性部材17が連結されており、弾性部材17によってクランプ板15がロアベース板11から下方に離間した状態に弾性的に支持される。弾性部材17は、例えばクランプ板15とアッパーベース板12との間に挟まれた状態で、これらクランプ板15とアッパーベース板12に連結された圧縮ばねである。
複数の筒状の回転シャフト21は、ベース板11,12に回転可能に取り付けられている。より具体的には、これら回転シャフト21がロアベース板11を上下に貫通して、ボールベアリング22によってロアベース板11に回転可能に取り付けられている。また、回転シャフト21の上部がアッパーベース板12の開口13に挿入されて、ボールベアリング23によってアッパーベース板12に回転可能に取り付けられている。
一対の切断刃24は、回転シャフト21の下端面から下方に突き出るようにして、チャックによって回転シャフト21の下端に取り付けられている。切断刃24が回転シャフト21に対して着脱可能であるので、切断刃24を替え刃に交換することができる。
ここで、回転シャフト21の回転によって、切断刃24が後述の真空パッド27の周りの周方向に旋回する。
図3及び図4に示すように、回転駆動機構30のタイミングプーリー25及びアイドルプーリー26は回転シャフト21に取り付けられている。タイミングプーリー25は周方向、径方向及び軸方向の何れの方向についても回転シャフト21に固定されている。一方、アイドルプーリー26は、径方向及び軸方向について回転シャフト21に固定されているが、周方向について回転シャフト21に固定されていない。従って、アイドルプーリー26は、玉軸受によって回転シャフト21に対して回転可能である。
図3及び図4に示すように、回転シャフト21が筒状に形成されており、空気管28が回転シャフト21及びアッパーベース板12の開口13に挿入されている。空気管28がブラケット29に取り付けられ、そのブラケット29がアッパーベース板12の開口13に取り付けられることによって、空気管28がアッパーベース板12に固定されている。
続いて、開封装置100の動作について説明する。ここで、コンピューター(例えば、プログラマブルロジックコントローラ)からなる制御部99が真空パッド27の空圧回路、回転駆動機構30の駆動機40及び昇降機構55の動作タイミングを制御することによって、開封装置100が以下のような順序で動作する。
なお、空圧回路によって真空パッド27に高圧な空気が供給されることによって、真空パッド27から空気が噴射されてもよい。そうすれば、切り取られた蓋部7が真空パッド27から下方へ吹き飛ばされる。
以上の実施の形態によれば、次のような効果をもたらす。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、上記実施形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を上記実施形態に限定して解釈するものではない。また、本発明の趣旨を逸脱することなく、上記実施形態から変更或いは改良してもよく、本発明にはその等価物も含まれる。以下に、上記実施形態からの変更点について幾つか説明するが、以下に説明する幾つかの変更点を可能な限り組み合わせてもよい。
その後、昇降機構55が作動すると、トレイ50が昇降機構55によって下降することによって、真空パッド27に吸着した蓋部7が起立して開かれる(図15参照)。続いて、空圧回路によって真空パッド27に正圧が発生し、真空パッド27による蓋部7の吸着が解除される。続いて、トレイ50及びブリスター包装体1が真空パッド27の下方から退避する。
Claims (8)
- 回転可能な回転シャフトと、
前記回転シャフトとともに回転しないようにして前記回転シャフトの端の位置に設けられ、ブリスター包装体のポケット部の開口を覆って閉塞した蓋部を吸着する吸着部と、
前記回転シャフトの軸に対して前記吸着部よりも径方向外側へ偏心するとともに前記吸着部よりも軸方向に突き出るように、前記回転シャフトに取り付けられ、前記回転シャフトの回転によって前記吸着部の周りを旋回して前記ポケット部の前記開口の内側において前記開口に沿って前記蓋部を切断する切断刃と、
を備える開封装置。 - 空気管を更に備え、
前記回転シャフトが筒状に設けられ、前記空気管が前記回転シャフトに挿入され、前記吸着部が前記空気管に連結され、前記空気管を通じて前記吸着部が負圧にされることによって前記吸着部が前記蓋部を吸着する
請求項1に記載の開封装置。 - 一対の前記切断刃が前記回転シャフトの軸を中心とした同一円周上に配されるよう前記回転シャフトに取り付けられている
請求項1又は2に記載の開封装置。 - 一対の前記切断刃のうち一方が、前記回転シャフトの軸に関して他方の軸対称の位置から周方向にずれて、前記回転シャフトに取り付けられている
請求項3に記載の開封装置。 - 前記ブリスター包装体が軸方向に前記切断刃及び前記吸着部に対して相対的に接離するよう、前記切断刃及び前記吸着部と前記ブリスター包装体とのうち一方又は両方を軸方向に駆動する接離駆動機構を更に備える
請求項1から4の何れか一項に記載の開封装置。 - 前記吸着部及び前記切断刃の鉛直下方に送られるトレイを更に備え、
前記ブリスター包装体が前記吸着部及び前記切断刃の鉛直下方において前記トレイに載置された状態で、且つ前記ポケット部が前記トレイに形成された嵌合部に嵌められた状態で、前記接離駆動機構が前記ブリスター包装体及び前記トレイを鉛直方向に前記切断刃及び前記吸着部に対して相対的に接離させる
請求項5に記載の開封装置。 - ブリスター包装体のポケット部の開口を覆って閉塞した蓋部を吸着する吸着部と、
前記吸着部よりも外側に配置され、前記ポケット部の前記開口の内側において前記開口に沿って前記蓋部を切断する切断刃と、
前記ブリスター包装体が軸方向に前記切断刃及び前記吸着部に対して相対的に接離するよう、前記切断刃及び前記吸着部と前記ブリスター包装体とのうち一方又は両方を軸方向に駆動する接離駆動機構と、
前記吸着部及び前記切断刃の鉛直下方に送られるトレイと、を備え、
前記ブリスター包装体が前記吸着部及び前記切断刃の鉛直下方において前記トレイに載置された状態で、且つ前記ポケット部が前記トレイに形成された嵌合部に嵌められた状態で、前記接離駆動機構が前記ブリスター包装体及び前記トレイを鉛直方向に前記切断刃及び前記吸着部に対して相対的に接離させる
開封装置。 - 前記吸着部及び前記切断刃と前記トレイとの間において昇降可能に設けられ、前記吸着部及び前記切断刃の下方且つ前記嵌合部の上方の位置に開口が形成されたクランプ部と、
前記クランプ部を前記吸着部及び前記切断刃から下方に離間させた状態で、前記クランプ部を弾性的に支持する弾性部材と、を更に備える
請求項6又は7に記載の開封装置。
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