JP6681624B2 - 分別装置 - Google Patents

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Description

本発明は、包装体とその内容物を分別する分別装置に関する。
ブリスター包装体は、複数の内容物(例えば錠剤)をパッケージしたものである。具体的には、複数のポケット部が二次元アレイ状に配列されるように第一シートに形成され、ポケット部が第一シートのおもて面側で凸状に設けられ、第一シートの裏面側で凹状に設けられ、これらポケット部に内容物が収容され、第一シートの裏面にカバーシートが貼着されることによってポケット部がカバーシートによって蓋をされている。ポケット部を押し潰すことによってカバーシートを内容物により突き破ると、内容物を簡単に取り出すことができる。
また、ブリスター包装体から内容物を自動的に取り出す装置が開発されている。例えば、特許文献1に記載の装置は、搬送されるブリスター包装体のポケット部をローラーによって押し潰すことによって、内容物を取り出すものである。
特許第4999612号公報
ところが、ブリスター包装体のポケット部が変形しにくい、内容物が破損しやすい等の理由によって、ブリスター包装体から内容物を良好に取り出すことができないことがある。そこで、カバーシートのうちポケット部を閉塞した蓋部を刃により切り取ることによって、ブリスター包装体を開封することが考えられる。
ところが、ブリスター包装体を開封すると同時に、内容物がブリスター包装体から脱落したり、切り取った蓋部が内容物と一緒に脱落したりする虞がある。そうすると、内容物と蓋部を分別することができない。
また、開封したブリスター包装体から内容物が脱落しなくとも、内容物とブリスター包装体を分別するべく、内容物をブリスター包装体から取り出す必要がある。しかし、ブリスター包装体と内容物を自動的に分別する装置は開発されていない。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものである。本発明が解決しようとする課題は、包装体から切り取った蓋部と内容物を分別できるとともに、開封した包装体と内容物を分別できる装置を提供することである。
以上の課題を解決するための主たる発明は、包装体のポケット部を覆って閉塞した蓋部を上に向けた状態で前記包装体を支持する支持部と、前記支持部の上方に配置され、前記蓋部を吸着する吸着部と、前記支持部の上方且つ前記吸着部よりも外側に配置され、前記吸着部の周りの周方向に沿って前記蓋部を切り取る切断刃と、前記切断刃及び前記吸着部と前記支持部とを上下方向に接離させる接離駆動機構と、前記包装体を前記切断刃の下方から振り上げるとともに、その振上げ後に前記包装体を逆方向に振り下げる揺動機構と、を備える分別装置である。
包装体の蓋部を上に向けた状態で包装体を支持部に支持するのは、吸着部が蓋部を吸着できるようにするためであり、更に切断刃が蓋部を切り取れるようにするためであり、更に蓋部の切り取り後に内容物がポケット部から脱落しないようにするためである。
吸着部が支持部の上方に配置され、切断刃が吸着部の外側に配置されたのは、接離駆動機構が切断刃及び吸着部と支持部とを近接させることによって、吸着部が蓋部を吸着した状態で切断刃が蓋部を切り取れるようにするためである。これにより、切り取られた蓋部がポケット部に脱落することを防止できる。
吸着部が支持部の上方に配置され、切断刃が吸着部の外側に配置されたのは、接離駆動機構が切断刃及び吸着部と支持部とを離間させることによって、切り取られた蓋部を包装体から分離して、ポケット部を開放させるためである。これにより、包装体のポケット部から内容物の取り出しが可能となるとともに、蓋部の分別が可能となる。
揺動機構が包装体を切断刃の下方から振り上げるのは、開封された包装体のポケット部から内容物を振り飛ばして、ポケット部から内容物を取り出すためである。これにより内容物を包装体及び蓋部から分別して回収することが可能となる。
揺動機構が振上げ後に包装体を逆方向に振り下げるのは、内容物の回収箇所とは別の箇所でブリスター包装体を回収するためである。
本発明によれば、包装体から切り取った蓋部と内容物を簡単に分別することができるとともに、包装体と内容物を簡単に分別することができる。
図1は、ブリスター包装体の斜視図である。 図2は、図1に示すII−II線の切断箇所の断面図である。 図3は、第1実施形態の分別装置の概略側面図である。 図4は、供給装置の斜視図である。 図5は、トレイ、第一の挟み及び第二の挟みの斜視図である。 図6は、直動駆動機構及び昇降機構の斜視図である。 図7は、開封装置の鉛直断面図である。 図8は、開封装置の鉛直断面図である。 図9は、図7に示すIX−IX線で示した切断箇所の水平断面図である。 図10は、図7に示すX−X線で示した切断箇所の水平断面図である。 図11は、開封装置に設けられた回転シャフトの底面図である。 図12は、揺動機構及び回収シュートの斜視図である。 図13は、供給装置によってブリスター包装体がトレイに供給される前の状態を示した鉛直断面図である。 図14は、供給装置によってブリスター包装体が自由落下によりトレイに供給される状態を示した鉛直断面図である。 図15は、供給装置によって最下段以外のブリスター包装体がトレイから持ち上げられる状態を示した鉛直断面図である。 図16は、トレイ及びそれに供給されたブリスター包装体が水平駆動機構によって供給装置の下から切断準備位置に移送される状態を示した鉛直断面図である。 図17は、接離駆動機構によりブリスター包装体を吸着部及び切断刃に近接させる状態を示した鉛直断面図である。 図18は、ブリスター包装体の蓋部を切断刃により切り取る状態を示した鉛直断面図である。 図19は、切断刃の軌跡を説明するための平面図である。 図20は、接離駆動機構によりブリスター包装体を吸着部及び切断刃から離間させる状態を示した鉛直断面図である。 図21は、水平駆動機構によってブリスター包装体及びトレイを切断準備位置から退避位置へ移動させる状態を示した側面図である。 図22は、揺動機構によってブリスター包装体を横たえ位置から振上げ位置に振り上げる状態を示した側面図である。 図23は、揺動機構によってブリスター包装体を振上げ位置から振下げ位置に振り下げる状態を示した側面図である。 図24は、第2実施形態の分別装置の側面図である。 図25は、切断刃の変形例を示した斜視図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
<第1の実施の形態>
<1. ブリスター包装体(Blister Package)>
まず、図1及び図2を参照して、ブリスター包装体1について説明する。図1はブリスター包装体1の斜視図であり、図2は図1に示すII−II線の切断箇所の断面図である。
図1及び図2に示すように、ブリスター包装体1は、錠剤又はカプセル剤等の複数の固形物品2を収容する容器材3と、容器材3に貼着されたシート状のカバーシート6と、を備える。容器材3は、樹脂シート若しくは金属シート(例えばアルミシート)或いはこれらの複合シートを形状加工したものである。容器材3は、矩形型シート状の薄板部4と、薄板部4のおもて面側において凸状に設けられているとともに薄板部4の裏面側において凹状に設けられた複数のポケット部5と、から主に構成されている。ポケット部5は所定間隔を置いて二次元アレイ状に配列されており、より具体的には薄板部4の長辺方向にポケット部5が5列に配列され、薄板部4の短辺方向にポケット部5が2列に配列されている。容器材3の裏面にカバーシート6が貼着されることによって、ポケット部5の開口がカバーシート6によって閉塞されている。カバーシート6は樹脂シート若しくは金属シート(例えばアルミシート)或いはこれらの複合シートからなる。カバーシート6のうちポケット部5の開口を覆って閉塞した部分を蓋部7という。
薄板部4の長手方向の一端からポケット部5までの領域8は他端からポケット部5までの領域9よりも広くなっており、その領域8は各種情報が印刷されるタグ部8である。
ポケット部5が変形しにくい、カバーシート6が破れづらい、物品2が軟弱である、物品2が破損しやすい、といった理由によって、物品2をポケット部5側から蓋部7側に向かって押し出すことが難しい。そこで、図3及び図4に示す分別装置100を用いてブリスター包装体1を開封して、物品2とブリスター包装体1を分別して回収する。
PTP(Press Through Package)と呼ばれる包装体もブリスター包装体1の一種である。
<2. 分別装置の構成>
図3は、分別装置100の側面図である。図4は、分別装置100に備わる供給装置80の斜視図である。図5は、分別装置100に備わるトレイ50の斜視図である。図6は、分別装置100に備わる昇降機構55及び直動駆動機構57の斜視図である。図7及び図8は、分別装置100に備わる開封装置10の鉛直断面図である。図9は、図7に示すIX−IX線で示した切断箇所の水平断面図である。図10は、図6に示すX−X線で示した切断箇所の水平断面図である。図11は、開封装置10の一部の底面図である。図12は、分別装置100に備わる揺動機構60及び回収シュート70,72の斜視図である。図面には、何れの図面においても共通した方向を表す補助線を図示するが、上下方向が鉛直方向であり、前方に向かって見て左右の向きを定める。
図3に示すように、分別装置100は、供給装置80、開封装置10、トレイ(支持部)50、昇降機構(接離駆動機構)55、直動駆動機構(水平駆動機構)57、揺動機構60、パッケージ回収シュート70及び内容物回収シュート72等を備える。以下、これらの構成要素について詳細に説明する。
<2−1. 供給装置>
図3及び図4に示すように、この供給装置80は一対のガイド81、一対のシャッター82及び一対の駆動機構83を有する。
ガイド81は、水平断面形状がコ字型(U字型)の柱状に形作られている。一対のガイド81は左右に並列された状態で分別装置100の機枠に取り付けられ、ガイド81の凹部が互いに向き合い、これらガイド81の間には直方体型の空洞が形成されている。ブリスター包装体1は、積層された状態で、ガイド81の間の空洞に収容されている。これにより、ブリスター包装体1がガイド81によって上下方向に案内される。
一対のガイド81の間の空洞に収容されたブリスター包装体1は、その長辺方向が左右方向になった状態で横たわっている。また、ブリスター包装体1の裏面(ポケット部5が窪む側の面)は上方に向けられ、且つ、ブリスター包装体1のおもて面(ポケット部5が突出する側の面)は下に向けられており、その状態でこれらブリスター包装体1が積層されている。
一対のガイド81の間の直方体型の空洞の上側が開放されており、新たなブリスター包装体1をガイド81の上からその空洞に補充することができる。その空洞の下側も開放されており、積層されたブリスター包装体1を下から順に自由落下によりガイド81の下方へ供給することができる。
積層されたブリスター包装体1を最下段のブリスター包装体1の下から支持するべく、一対のシャッター82がガイド81の間の空洞の下側開口に設けられている。シャッター82は、ガイド81の前後両側に対になって設置されている。これらシャッター82は、互いに接離するように前後方向に水平移動可能に設けられている。具体的には、シャッター82は、互いに近接してガイド81の間の空洞の下側開口内に進入した進入位置と、互いに離間して空洞の下側開口から退避した退出位置との間で、水平移動可能に設けられている。これらシャッター82が進入位置へ互いに近接することによって、積層されたブリスター包装体1がこれらシャッター82によって支持される。一方、これらシャッター82が退出位置へ互いに離間することによって、積層されたブリスター包装体1が自由落下する。
ガイド81の外面には、駆動機構83が取り付けられている。駆動機構83は、ソレノイドアクチュエータ、エアシリンダアクチュエータ又はモーター等を有する。駆動機構83は、シャッター82を進入位置から退出位置へ移動させたり、退出位置から進入位置へ移動させたりする。
シャッター82の上面には、ガイド81の間の空洞側の先端に向かって下りに傾斜した傾斜面82aが形成されている。傾斜面82aは、積層されたブリスター包装体1が一段分落下した後に、最下段のブリスター包装体1以外を持ち上げるためにある。
供給装置80による供給先はトレイ50であるので、続いて、トレイ50について説明する。
<2−2. トレイ(支持部)>
図3及び図5に示すように、矩形状のトレイ50の上面には、矩形状の台座部52が隆起した状態に形成されている。台座部52の上面には、複数の嵌合凹部(嵌合部)51が形成されている。これら嵌合凹部51は、ブリスター包装体1のポケット部5のピッチと同ピッチで、所定間隔を置いて二次元アレイ状に配列されている。より具体的にはトレイ50の長辺方向に嵌合凹部51が5列に配列され、トレイ50の短辺方向に嵌合凹部51が2列に配列されている。ブリスター包装体1はそのおもて面が台座部52に向けられた状態で横たわって台座部52上に載置される。
トレイ50の長辺部には、切欠き部53,54がトレイ50の長辺方向に並列された状態に形成されている。切欠き部53は台座部52から外れた位置に形成されている。切欠き部54は、台座部52にも及ぶように形成されていて、長辺方向に隣り合う嵌合凹部51の間に配されている。切欠き部53は切欠き部54よりもサイズが大きい。つまり、切欠き部53の幅が切欠き部54の幅よりも広く、トレイ50の長辺部から切欠き部53の突き当たり部までの距離は、トレイ50の長辺部から切欠き部53の突き当たり部までの距離よりも長い。
ブリスター包装体1が台座部52に載置された状態では、薄板部4が台座部52の上面に面接触し、ポケット部5が嵌合凹部51に嵌められる。また、ブリスター包装体1のタグ部8は、台座部52からはみ出ていて、切欠き部53の上に配される。
なお、嵌合凹部51の代わりに嵌合孔が形成され、ブリスター包装体1のポケット部5が嵌合孔に嵌められるものとしてもよい。
ブリスター包装体1がその下からトレイ50によって支持され、トレイ50及びブリスター包装体1は直動駆動機構57及び昇降機構55により移動するので、続いて、直動駆動機構57及び昇降機構55について説明する。
<2−3. 直動駆動機構(水平駆動機構)及び昇降機構(接離機構)>
図5に示すように、略水平な平板状のベース板56が分別装置100の機枠に固定されており、そのベース板56には、前後に並列された開口56a,56bが形成されている。ベース板56の上面の開口56aの左右両側には一対のリニアガイド58が取り付けられており、これらリニアガイド58が互いに平行となって前後方向に延在している。リニアガイド58に昇降機構55が取り付けられており、リニアガイド58によって昇降機構55が前後方向に案内される。ベース板56上には直動駆動機構57が設置されており、昇降機構55が直動駆動機構57に連結されている。
昇降機構55にはトレイ50が連結されている。そのため、トレイ50は、昇降機構55と共にリニアガイド58によって前後方向に案内される。
トレイ50は、嵌合凹部51が形成された面が上方に向けられた姿勢となっている。更に、そのトレイ50は、その長辺方向が左右方向になって且つ短辺方向が前後方向になった姿勢で、開口56aの上を左右方向に掛け渡すように配置されている。
直動駆動機構57は、ソレノイドアクチュエータ、エアシリンダアクチュエータ或いはモーター等を有する。直動駆動機構57は、トレイ50及び昇降機構55を直線的に前後方向に水平移動させる。具体的には、直動駆動機構57は、トレイ50及び昇降機構55を第一の位置(供給位置)P1と第二の位置(切断準備位置)P2と第三の位置(退避位置)P3との間で前後方向に移動させる。
直動駆動機構57によるトレイ50の軌道は前後方向に平行な直線状であり、第一の位置P1はその軌道の一端(後端)であり、第三の位置P3はその軌道の他端(前端)であり、第二の位置P2は第一の位置P1と第三の位置P3との間の位置である。
第一の位置P1は、ブリスター包装体1が供給装置80からトレイ50に供給される位置である。つまり、トレイ50が第一の位置P1に位置すると、トレイ50がガイド81の間の空洞の下に位置しており、トレイ50とシャッター82の間隔はブリスター包装体1の厚さ(ポケット部5の深さ)以下である。
第二の位置P2は、ブリスター包装体1の蓋部7が開封装置10によって切り取られる位置から下方に離れた位置であって、その蓋部7が切り取られる事に準備される位置である。
第三の位置P3は、ブリスター包装体1が揺動機構60に受け渡される位置である。トレイ50が第三の位置P3に位置すると、トレイ50の切欠き部53,54に後述の挟み63,65が挿入される。
昇降機構55は、ソレノイドアクチュエータ、エアシリンダアクチュエータ或いはモーター等を有する。昇降機構55は、トレイ50及びそれに載置されたブリスター包装体1を昇降させる。昇降機構55によってトレイ50及びブリスター包装体1が昇降する位置は、第二の位置P2である。
<2−4. 開封装置>
図3に示すように、開封装置10は、ブリスター包装体1の各蓋部7を切り取ることによって各ポケット部5を開封する機構である。開封装置10は、第二の位置P2の上方において分別装置100の機枠に設けられている。
図7及び図8に示すように、開封装置10は、ベース板11,12、クランプ板15、弾性部材17、複数の回転シャフト21、複数の切断刃24、複数の真空パッド(吸着部)27、複数の空気管28等を備える。また、開封装置10は、複数の回転シャフト21を同一の向きに回転駆動する回転駆動機構30を備える。回転駆動機構30は、複数のタイミングプーリー25、複数のアイドルプーリー26、タイミングベルト31,32、駆動プーリー33,34、テンションプーリー35,36、ドライブシャフト37、シャフト38,39、駆動機40及び歯車機構41を有する。以下、これらの構成要素について詳細に説明する。
ロアベース板11とアッパーベース板12は、これらの間に所定間隔を置いて上下に互いに対向するとともに、ねじ等によって互いに組み付けられている。これらベース板11,12は、第二の位置P2の上方において分別装置100の機枠に取り付けられて、固定されている。
矩形状のクランプ板15は、ロアベース板11の下方に設けられている。クランプ板15は、機枠、アッパーベース板12又はロアベース板11に取り付けられたガイドによって上下方向に案内される。このクランプ板15には弾性部材17が連結されており、弾性部材17によってクランプ板15がロアベース板11から下方に離間した状態に弾性的に支持される。弾性部材17は、例えばクランプ板15とアッパーベース板12との間に挟まれた状態で、これらクランプ板15とアッパーベース板12に連結された圧縮ばねである。
クランプ板15には複数の開口16が形成されている。開口16は所定間隔を置いて二次元アレイ状に配列されており、より具体的にはクランプ板15の長辺方向(左右方向)に開口16が5列に配列され、クランプ板15の短辺方向(前後方向)に開口16が2列に配列されている。
ブリスター包装体1が載置されたトレイ50はクランプ板15の下方に搬送されて、ブリスター包装体1のカバーシート6がクランプ板15に対向する。その状態では、トレイ50の嵌合凹部51がクランプ板15の開口16に対して上下に対向する。
ベース板11,12には、複数の筒状の回転シャフト21が回転可能に取り付けられている。より具体的には、これら回転シャフト21がロアベース板11を上下に貫通して、ボールベアリング22によってロアベース板11に回転可能に取り付けられている。また、回転シャフト21の上部がアッパーベース板12の開口13に挿入されて、ボールベアリング23によってアッパーベース板12に回転可能に取り付けられている。
これら回転シャフト21は、ブリスター包装体1のポケット部5のピッチと同ピッチで、水平面に沿って二次元アレイ状に配列されている。具体的には、回転シャフト21は、左右方向に5列に配列されているとともに、左右方向に2列に配列されている。なお、回転シャフト21の軸方向は鉛直方向に対して平行である。
これら回転シャフト21はクランプ板15の開口16の直上に配置されており、回転シャフト21と開口16が同軸状に配置される。なお、昇降機構55によってトレイ50及びブリスター包装体1が上昇すると、ブリスター包装体1の蓋部7が回転シャフト21の下端面に近づき、昇降機構55によってトレイ50及びブリスター包装体1が下降すると、ブリスター包装体1の蓋部7が回転シャフト21の下端面から離間する。
回転シャフト21の下端には、一対の切断刃24がチャックによって取り付けられている。これら切断刃24は、回転シャフト21の下端面から下方に突き出ている。切断刃24が回転シャフト21に対して着脱可能であるので、切断刃24を替え刃に交換することができる。
図11に示すように、一対の切断刃24は、回転シャフト21の軸から偏心して、回転シャフト21の下端に取り付けられている。一対の切断刃24は、回転シャフト21の軸を中心にして同一円周上に配置されているが、同一直径上に配置されていない。従って、一方の切断刃24は、回転シャフト21の軸に関して他方の切断刃24の軸対称の位置から周方向にずれて配置されている。例えば、一方の切断刃24と回転シャフト21の軸を結ぶ半径と、他方の切断刃24と回転シャフト21の軸を結ぶ半径の成す中心角は90°である。
ここで、回転シャフト21の回転によって、切断刃24が後述の真空パッド27の周りの周方向に旋回する。
図7及び図8に示すように、回転駆動機構30のタイミングプーリー25及びアイドルプーリー26は回転シャフト21に取り付けられている。タイミングプーリー25は周方向、径方向及び軸方向の何れの方向についても回転シャフト21に固定されている。一方、アイドルプーリー26は、径方向及び軸方向について回転シャフト21に固定されているが、周方向について回転シャフト21に固定されていない。従って、アイドルプーリー26は、玉軸受によって回転シャフト21に対して回転可能である。
複数の回転シャフト21の中には、タイミングプーリー25がアイドルプーリー26の上側に配置された回転シャフト21Aと、タイミングプーリー25がアイドルプーリー26の下側に配置された回転シャフト21Bがある。そして、図9及び図10に示すように、回転シャフト21Aがジグザグ配置され、回転シャフト21Bもジグザグ配置され、回転シャフト21Aと回転シャフト21Bが市松模様状に交互に配置されている。
回転シャフト21Aは上側のタイミングベルト31によって回転し、回転シャフト21Bは下側のタイミングベルト32によって回転する。タイミングベルト31,32は以下のように掛け渡されていて、駆動機40によって周回させられる。
図7に示すように、回転シャフト21の列の右側には、駆動プーリー33,34が上下に配置されている。これら駆動プーリー33,34は、共通の鉛直なドライブシャフト37に取り付けられ、同軸とされている。このドライブシャフト37は、ベアリングによってベース板11,12に回転可能に取り付けられている。ドライブシャフト37は、歯車機構41を介して駆動機40に連結されている。駆動機40は、例えば電動機、ロータリーエアシリンダ又はロータリー油圧シリンダである。
一方、回転シャフト21の列の左側には、テンションプーリー35,36が上下に配置されている。これらテンションプーリー35,36は別々の鉛直なシャフト38,39に取り付けられている。シャフト38,39は、ベアリングによってアッパーベース板12に回転可能に取り付けられている。上側のタイミングベルト31が駆動プーリー33及びテンションプーリー35によって折り返され、下側のタイミングベルト32が駆動プーリー34及びテンションプーリー36によって折り返されている。
図9に示すように、回転シャフト21Aに取り付けられた上側のタイミングプーリー25が上側のタイミングベルト31の内側に配置されており、このタイミングベルト31がこれらタイミングプーリー25に掛け渡されている。回転シャフト21Bに取り付けられた上側のアイドルプーリー26は上側のタイミングベルト31の外側に配置されており、このタイミングベルト31がこれらアイドルプーリー26に掛け渡されている。タイミングベルト31は、上側のタイミングプーリー25とアイドルプーリー26との間を通って、葛折り状に連続している。そのため、上側のタイミングベルト31と上側のタイミングプーリー25の接触範囲を広くとることができる。また、上側の何れのタイミングプーリー25もタイミングベルト31の内面に接触しているので、何れの回転シャフト21Aも同一の向きに回転する。
図10に示すように、回転シャフト21Bに取り付けられた下側のタイミングプーリー25が下側のタイミングベルト32の内側に配置されており、このタイミングベルト32がこれらタイミングプーリー25に掛け渡されている。回転シャフト21Aに取り付けられた下側のアイドルプーリー26は上側のタイミングベルト32の外側に配置されており、このタイミングベルト32がこれらアイドルプーリー26に掛け渡されている。タイミングベルト32は、下側のタイミングプーリー25とアイドルプーリー26との間を通って、葛折り状に連続している。そのため、下側のタイミングベルト32と下側のタイミングプーリー25の接触範囲を広くとることができる。また、下側の何れのタイミングプーリー25もタイミングベルト32の内面に接触しているので、何れの回転シャフト21Bも同一の向きに回転する。更に、回転シャフト21Aと回転シャフト21Bも同一の向きに回転する。
図7及び図8に示すように、回転シャフト21が筒状に形成されており、空気管28が回転シャフト21及びアッパーベース板12の開口13に挿入されている。空気管28がブラケット29に取り付けられ、そのブラケット29がアッパーベース板12の開口13に取り付けられることによって、空気管28がアッパーベース板12に固定されている。
空気管28が回転シャフト21の下端まで至っており、空気管28の下端には真空パッド27が取り付けられている。空気管28の中空の下端は真空パッド27の下面で開口する。真空パッド27は、回転シャフト21の下端面よりも下に位置する。一方、回転シャフト21に取り付けられた切断刃24は、真空パッド27よりも下方に突き出ている。
真空パッド27が空気管28の下端に連結され、その空気管28がアッパーベース板12に固定されているので、空気管28及び真空パッド27は回転シャフト21と一緒に回転することがない。
空気管28は真空ポンプ及び電磁弁等からなる空圧回路に接続されており、その空圧回路によって真空パッド27の空気圧が正圧から負圧へ又はその逆に切り替えられる。
ここで、クランプ板15が弾性部材17によってロアベース板11から離間した状態では、クランプ板15が回転シャフト21の下端面、真空パッド27及び切断刃24から下に離れている。また、回転シャフト21の下端面及び真空パッド27がクランプ板15の開口16に対向して、切断刃24が開口16の直上に配置されている。
<2−5. 揺動機構>
図3に示すように、第三の位置P3の前側には、揺動機構60が設けられている。図3及び図12に示すように、揺動機構60は、駆動機61と、回転シャフト(揺動シャフト)62と、第一の挟み(第一の支持部)63と、第二の挟み(第二の支持部)65と、を備える。
回転シャフト62は、第三の位置P3に関して第二の位置P2の反対側の位置において、ベアリング等によって分別装置100の機枠に回転可能に取り付けられている。つまり、回転シャフト62は、第三の位置P3の前側の位置において、分別装置100の機枠に回転可能に取り付けられている。回転シャフト62の軸は、左右方向に水平に延在して、第一の位置P1〜第三の位置P3を結ぶ軌道に対して直交する。また、回転シャフト62の軸は、トレイ50の長辺方向に対して平行である。
第一の挟み63と第二の挟み65は、回転シャフト62の軸方向に並列された状態で回転シャフト62に取り付けられている。第一の挟み63は、回転シャフト62の軸方向における位置がトレイ50の切欠き部53に揃っている(図5参照)。第二の挟み65は、回転シャフト62の軸方向における位置がトレイ50の切欠き部54に揃っている(図5参照)。
第一の挟み63及び第二の挟み65は、回転シャフト62から径方向外側に延出する。第一の挟み63には、その突端から回転シャフト62側の基端に向けて切り欠いた挿入スリット64が形成されている。第二の挟み65にも、その突端から回転シャフト62側の基端に向けて切り欠いた挿入スリット66が形成されている。挿入スリット64と挿入スリット66は互いに平行である。
第一の挟み63は第二の挟み65よりもサイズが大きい。具体的には、回転シャフト62の軸から第一の挟み63の突端までの距離は、回転シャフト62の軸から第二の挟み65の突端までの距離よりも長い。
また、第一の挟み63の挿入スリット64は、第二の挟み65の挿入スリット66よりも長い。つまり、第一の挟み63の突端(挿入スリット64の開口)から挿入スリット64の突き当たりまでの距離は、第二の挟み65の突端(挿入スリット66の開口)から挿入スリット66の突き当たりまでの距離よりも長い。
また、挿入スリット64の突き当たりから回転シャフト62の軸までの距離は、挿入スリット66の突き当たりから回転シャフト62の軸までの距離に等しい。
駆動機61は、分別装置100の機枠に設けられている。駆動機61は、ロータリーエアシリンダアクチュエータ又はモーター等を有する。駆動機61は、回転シャフト62を回転させることによって、第一の挟み63及び第二の挟み65を揺動させる。具体的には、駆動機61は、第一の挟み63及び第二の挟み65を第三の位置P3に向かって水平に延出させて横たえる横たえ位置(水平位置)P4と、第一の挟み63及び第二の挟み65を鉛直に振り上げた振上げ位置P5と、第一の挟み63及び第二の挟み65を第三の位置P3の下方へ水平面に対して斜めに振り下げた振下げ位置P6との間で、第一の挟み63及び第二の挟み65を揺動させる。
<2−6. パッケージ回収シュート及び収容体>
図3及び図12に示すように、パッケージ回収シュート70は第二の位置P2、第三の位置P3及び横たえ位置P4の下方に設けられており、パッケージ回収シュート70の上方に開封装置10が設けられている。パッケージ回収シュート70は、その上面及び下面が開口した箱状に設けられている。パッケージ回収シュート70の上側開口は、上述したベース板56の開口56a(図5参照)に対向する。パッケージ回収シュート70の内面には、下り勾配の傾斜面70aが形成されている。
パッケージ回収シュート70の下部には、パッケージ回収用収容体71が設けられている。パッケージ回収用収容体71は、例えば、開口した袋体又は容器等である。パッケージ回収用収容体71の口は、パッケージ回収シュート70の下側開口に向けられた状態に設けられている。
<2−7. 内容物回収シュート及び収容体>
内容物回収シュート72は、回転シャフト62に関して第三の位置P3の反対側の位置の下側に設けられている。また、内容物回収シュート72は、振上げ位置P5よりも、横たえ位置P4から振上げ位置P5に向かう側の下方に設けられている。内容物回収シュート72は、その上面及び下面が開口した箱状に設けている。内容物回収シュート72の上側開口は、上述したベース板56の開口56b(図5参照)に対向する。内容物回収シュート72の内面には、下り勾配の傾斜面72aが形成されている。
内容物回収シュート72の下部には、袋又は容器等の内容物回収用収容体73が設けられている。内容物回収用収容体73の口は、内容物回収シュート72の下側開口に向けられた状態に設けられている。
<3. 分別装置の動作>
続いて、分別装置100の動作について説明する。ここで、コンピューター(例えば、プログラマブルロジックコントローラ)からなる制御部99(図3参照)が真空パッド27の空圧回路、回転駆動機構30の駆動機40、供給装置80の駆動機構83、昇降機構55、直動駆動機構57及び駆動機61の動作タイミングを制御することによって、分別装置100が以下のような順序で動作する。
(1)初期動作・準備
まず、トレイ50が昇降機構55によって下降するとともに、トレイ50及び昇降機構55が直動駆動機構57により第一の位置P1に移動する。これにより、トレイ50が供給装置80の下に位置する。
また、挟み63,65が揺動機構60の駆動機61によって横たえ位置P4に揺動して、挟み63,65が回転シャフト62から後方に延出した状態になる。
また、供給装置80のシャッター82が駆動機構83によって進入位置に移動する。
そして、作業者が複数のブリスター包装体1のおもて面(ポケット部5が突出する側の面)を下に向けて、これらブリスター包装体1をシャッター82の上に積み重ねる(図13参照)。
(2)ブリスター包装体の供給
次に、駆動機構83が作動すると、シャッター82が駆動機構83によって退出位置に移動する(図14参照)。そうすると、積層されたブリスター包装体1が落下して、最下段のブリスター包装体1がトレイ50上に供給される。その状態では、ブリスター包装体1が横たわった状態で台座部52に載置されるとともに、ポケット部5が嵌合凹部51に嵌められる。また、ブリスター包装体1のタグ部8は台座部52からはみ出ていて、切欠き部53の上に配される。
次に、駆動機構83が作動すると、シャッター82が駆動機構83によって退出位置から進入位置に移動する(図15参照)。つまり、シャッター82が最下段のブリスター包装体1と下から2段目のブリスター包装体1との間に進入し、下から2段目及びそれよりも上段のブリスター包装体1がシャッター82の傾斜面82aによって持ち上げられる。従って、下から2段目のブリスター包装体1が最下段のブリスター包装体1から離間する。
(3)ブリスター包装体の移送
次に、直動駆動機構57が作動すると、トレイ50及びそれに載置されたブリスター包装体1が直動駆動機構57により第一の位置P1から第二の位置P2に移動する(図16参照)。トレイ50上のブリスター包装体1が下から2段目のブリスター包装体1から離間しているので、トレイ50上のブリスター包装体1が安定した姿勢で移動する。それゆえ、トレイ50からブリスター包装体1の脱落を防止できる。
(4)ブリスター包装体の開封
次に、昇降機構55が作動すると、トレイ50及びブリスター包装体1が昇降機構55によって上昇する。そうすると、ブリスター包装体1のカバーシート6及び薄板部4がクランプ板15とトレイ50との間に挟まれて、クランプ板15が上方へ押される。引き続き、トレイ50及びブリスター包装体1がクランプ板15とともに上昇すると、切断刃24がカバーシート6のうちポケット部5の開口を覆った部分(蓋部7)に突き刺さるとともに、その蓋部7が真空パッド27に当接する。そして、昇降機構55が停止する。その状態では、弾性部材17が圧縮されており、弾性部材17の弾性力によってブリスター包装体1のブリスター包装体1のカバーシート6及び薄板部4がクランプ板15とトレイ50との間に挟持される(図17参照)。
次に、空圧回路によって真空パッド27に負圧が発生し、真空パッド27が蓋部7を吸着する。
次に、駆動機40が作動すると、何れの回転シャフト21も同一の向きに回転する。そうすると、切断刃24が回転シャフト21の軸回りに1周以上回転して、その後駆動機40が停止する。これにより、蓋部7が円盤状に切り取られる(図18参照)。切り取られた蓋部7は、真空パッド27に吸着された状態に維持されるので、ポケット部5内に脱落することはない。
ここで、1体の回転シャフト21につき2体の切断刃24が設けられているので、カバーシート6から蓋部7を確実に切り取ることができる。これについて、図19を参照して、具体的に説明する。図19に示すように、切断刃24が1周回転しても、カバーシート6から切断刃24への抵抗、切断刃24の微小な変形及び各種の誤差等によって切断刃24の軌跡α,βが真円の軌跡でないことがあり、一体の切断刃24では蓋部7を切り取ることができないことがある。同様の理由により、一方の切断刃24の円状軌跡αが他方の切断刃24の円状軌跡βに対して僅かに偏心する。そのため、両方の切断刃24の軌跡α,βが交差して、カバーシート6から蓋部7を確実に切り取ることができる。
次に、昇降機構55が作動すると、トレイ50が昇降機構55によって下降する(図20参照)。そうすると、ブリスター包装体1がトレイ50に追従して下降し、切り取られた蓋部7とブリスター包装体1が分離する。この際、弾性部材17の弾性力によってクランプ板15がブリスター包装体1を下方に押し下げるので、ブリスター包装体1が切断刃24によって蓋部7に残留することはない。従って、ブリスター包装体1が確実にトレイ50と一緒に下降する。
(5)ブリスター包装体の移送
次に、直動駆動機構57が作動すると、トレイ50及びブリスター包装体1が直動駆動機構57により第二の位置P2から前方に向かって第三の位置P3に移動する(図21参照)。そうすると、トレイ50及びブリスター包装体1が第一の挟み63及び第二の挟み65に接近して、ブリスター包装体1がこれら挟み63,65の挿入スリット64,66に挿入される。具体的には、ブリスター包装体1のタグ部8が第一の挟み63の挿入スリット64に挿入され、ポケット部5からブリスター包装体1の縁部までの部位が第二の挟み65の挿入スリット66に挿入される(図5の二点鎖線参照)。これにより、ブリスター包装体1が第一の挟み63及び第二の挟み65によって挟まれる。
トレイ50が第三の位置P3に位置した状態では、第一の挟み63がトレイ50の切欠き部53に挿入され、第二の挟み65がトレイ50の切欠き部54に挿入されている。そのため、上述のようにブリスター包装体1をこれら挟み63,65の挿入スリット64,66に挿入することができる。
(6)蓋部の回収
次に、空圧回路によって真空パッド27に正圧が発生し、真空パッド27による蓋部7の吸着が解除される。そうすると、蓋部7が真空パッド27から落下する(図21参照)。そうすると、蓋部7がパッケージ回収シュート70に投入されて、パッケージ回収シュート70からパッケージ回収用収容体71へ滑落する。
なお、空圧回路によって真空パッド27に高圧な空気が供給されることによって、切り取られた蓋部7を真空パッド27から下方へ吹き飛ばしてもよい。
(7)内容物の回収
次に、揺動機構60の駆動機61が作動すると、挟み63,65及びブリスター包装体1が横たえ位置P4から振上げ位置P5に振り上げられる(図22参照)。そうすると、物品2がポケット部5から前方へ振り飛ばされて、内容物回収シュート72に投入される。これにより、物品2がブリスター包装体1から分離される。振り飛ばされた物品2は、内容物回収シュート72に受け入れられて、内容物回収シュート72から内容物回収用収容体73へ滑落する。
ここで、ブリスター包装体1は挟み63,65によって二箇所で支持されているので、ブリスター包装体1を安定して横たえ位置P5から振上げ位置P6に振上げることができる。特に、ブリスター包装体1のタグ部8が大きな第一の挟み63の挿入スリット64に大きく進入しているので、ブリスター包装体1の振上げの際にブリスター包装体1が挟み63,65から抜けにくい。
(8)ブリスター包装体の回収
次に、直動駆動機構57が作動すると、トレイ50が直動駆動機構57により第三の位置P3から第一の位置P1に移動する(図23参照)。
次に、駆動機61が作動すると、挟み63,65及びブリスター包装体1が振上げ位置P5から振下げ位置P6に振り下げられる(図23参照)。そうすると、ブリスター包装体1が挟み63.65の挿入スリット64,66から抜ける。
ここで、ブリスター包装体1が小さな第二の挟み65の挿入スリット66に小さく進入しているので、ブリスター包装体1の振下げの際にブリスター包装体1が第二の挟み65の挿入スリット66から抜けやすい。ブリスター包装体1が第二の挟み65の挿入スリット66から抜ける動作の慣性力によってブリスター包装体1が更に第一の挟み63の挿入スリット64から抜ける。
挟み63,65の挿入スリット64,66から抜けたブリスター包装体1は、パッケージ回収シュート70に受け入れられて、パッケージ回収シュート70からパッケージ回収用収容体71へ滑落する。
次に、駆動機61が作動すると、挟み63,65が振下げ位置P6から横たえ位置P4に振り上げられる。
以後、上述した「(2)ブリスター包装体の供給」〜「(8)ブリスター包装体の回収」からなる一連の動作が繰り返される。
<4. 効果>
以上の実施の形態によれば、次のような効果をもたらす。
(1) 分別装置100を用いれば、ブリスター包装体1を自動的に開封して、ブリスター包装体1と固形物品2を自動的に分別して回収することができる。物品2と蓋部7も自動的に分別して回収することができる。
(2) 嵌合凹部51が形成されたトレイ50を用いたので、供給装置80によってブリスター包装体1が自由落下しても、落下後のブリスター包装体1の位置が決まる。従って、切断刃24によって蓋部7を確実に切り取ることができる。つまり、切断刃24によって誤った箇所を切断することを防止できる。
(3) ブリスター包装体1がトレイ50の台座部52上に載置されるので、ブリスター包装体1の姿勢が横たわった状態で安定して、ブリスター包装体1の自重による変形(撓み・曲げ等)を防止できる。そのため、ブリスター包装体1を安定した姿勢で水平移動させることができるとともに、昇降させることができる。また、ブリスター包装体1が第二の位置P2から第三の位置P3に移動した時に、ブリスター包装体1を挟み63,65の挿入スリット64,66に確実に挿入することができる。
(4) 真空パッド27が切断刃24よりも径方向内側に設けられているので、切断刃24によって切り取られた蓋部7が真空パッド27に吸着する。そのため、切り取られた蓋部7がポケット部5に脱落せず、蓋部7をブリスター包装体1及び固形物品2から容易に分離することができる。
(5) 真空パッド27が下方に向けられており、切断刃24が下方に突出しているので、ブリスター包装体1のポケット部5を下方に向けた状態でブリスター包装体1を上方へ真空パッド27に近接させることで、切断刃24による蓋部7の切り取りを行えるようになる(図17,図18参照)。ポケット部5が下方に向けられているので、内側の固形物品2がポケット部5の周縁部に片寄って配置されることがなく、切断刃24によって固形物品2が損傷することがない。また、蓋部7とブリスター包装体1の分離後に固形物品2がポケット部5から脱落することもない。
(6) 切断刃24が回転シャフト21の軸を中心にした周方向の全周にわたって連続しているのではなく、その周の一部だけに設けられている。そのため、昇降機構55によってブリスター包装体1が上昇しただけでは、切断刃24が蓋部7に突き刺さるだけであって(図17参照)、蓋部7は未だ切り取られた状態とはならない。そのため、蓋部7の切り取り前に蓋部7を真空パッド27に接触させることができるとともに、蓋部7を真空パッド27に確実に吸着させることができる。つまり、ポケット部5に蓋部7が落下することを確実に防止できる。
(7) 昇降機構55によって上昇したブリスター包装体1はクランプ板15とトレイ50との間に挟持され、弾性部材17の弾性力がその挟持力として作用する。それゆえ、ブリスター包装体1が静止され、蓋部7を良好に切り取ることができる。また、昇降機構55によって上昇したブリスター包装体1が下降する際には、弾性部材17の弾性力によってブリスター包装体1が蓋部7から確実に分離する。
(8) 2体の切断刃24が回転シャフト21に設けられているので、これら切断刃24の取付誤差等を利用して(図19参照)、カバーシート6から蓋部7を確実に切り取ることができる。
(9) 回転シャフト21の2体の切断刃24は、回転シャフト21の軸を中心にした中心角が180度未満の範囲に配置されている。それゆえ、真空パッド27が正圧になった際に、切り取られた蓋部7が切断刃24から確実に落下する。
(10) 切断刃24は旋回により蓋部7を切断するものであるため、汎用の刃(例えば、カッターナイフ(utility knife)の刃)を切断刃24として使用することができる。つまり、切断刃24が専用品である必要はなく、安価な切断刃24を簡単に調達することができる。
(11) 回転シャフト21は何れも同一の向きに回転するので、何れの回転シャフト21でも、切断刃24の装着の姿勢が同じである。従って、切断刃24を回転シャフト21に装着する際に、切断刃24の装着の姿勢を回転シャフト21毎に考慮するという煩わしさから解放される。
(12) 空気管28が回転シャフト21に挿入されているので、回転シャフト21の内部空間を空気管28の設置スペースに有効利用することができ、シンプルな構成となる。また、その空気管28及び真空パッド27が回転シャフト21及び切断刃24と一緒に回転しないので、切断刃24の回転による切断時に蓋部7が捩れるように変形することはない。それゆえ、蓋部7を容易に切断することができる。
(13) 図21に示すようにブリスター包装体1を開封装置10の下方の切断準備位置P2から前方へ退避位置P3に移動させる際、ブリスター包装体1が水平に横たわっている。それゆえ、開封後のブリスター包装体1から物品2から脱落することを防止できる。
(14) 図21に示すようにブリスター包装体1を開封装置10の下方の切断準備位置P2から前方へ退避位置P3に移動させた後、図22に示すようにブリスター包装体1を振り上げている。それゆえ、ブリスター包装体1の振上げ時にブリスター包装体1が開封装置10に当たらない。また、昇降機構55によるブリスター包装体1の昇降距離を短くすることができる。よって、分別装置100の上下方向のサイズを小さくして、分別装置100のコンパクト化を図ることができる。
(15) 図22に示すように、ブリスター包装体1を振り上げることによって、その中の物品2が前方へ飛翔する。その後、図23に示すように、ブリスター包装体1を逆向きに振り下げることによって、ブリスター包装体1が後ろへ滑落する。このように、ブリスター包装体1の振上げ・振下げという簡単な動作によって、ブリスター包装体1と物品2を別々の位置に回収して、ブリスター包装体1と物品2を分別することができる。
(16) ブリスター包装体1の揺動のための動力源が1体の駆動機61だけであり、他のアクチュエータを利用していない。そのため、分別装置100がシンプルな構成となる。
(17) 図23に示すように、トレイ50を退避位置P3から後方へ供給位置P1に移動させた後、ブリスター包装体1を振り下げている。ブリスター包装体1の振下げ時にブリスター包装体1がトレイ50に当たらない。
(18) 大小2体の挟み63,65によってブリスター包装体1を挟んだので、ブリスター包装体1の振上げの際のブリスター包装体1の抜け防止と、ブリスター包装体1の振下げの際のブリスター包装体1の抜け易さとを両立することができる。
具体的に説明すると、ブリスター包装体1を挟み63,65によって二箇所で支持しつつ、ブリスター包装体1を第一の挟み63の挿入スリット64に大きく進入させたので、ブリスター包装体1の振上げの際に、ブリスター包装体1がそのおもて面又は裏面に垂直な軸周りに回転することを防止できる。よって、ブリスター包装体1の振上げの際にブリスター包装体1が挟み63,65から抜けることがない。
一方、ブリスター包装体1の振下げの際には、先ずブリスター包装体1が第二の挟み65の挿入スリット66から抜けて、その動きを利用して、ブリスター包装体1が第一の挟み63の挿入スリット64から抜ける。よって、ブリスター包装体1の振下げの際にブリスター包装体1が挟み63,65から抜け易い。
(19) 挿入スリット64の突き当たりから回転シャフト62の軸までの距離が挿入スリット66の突き当たりから回転シャフト62の軸までの距離に等しいので、ブリスター包装体1を振上げ位置P5に振り上げた時にブリスター包装体1の下縁が挿入スリット64,66によって水平に支持される。つまり、ブリスター包装体1がそのおもて面又は裏面に垂直な軸周りに傾いていない。それゆえ、ブリスター包装体1を振上げ位置P5に振り上げた時に、ブリスター包装体1が安定するとともに、挟み63,65からのブリスター包装体1の脱落を防止できる。
(20) パッケージ回収シュート70が開封装置10及び挟み63,65の下方に設置されているので、蓋部7とブリスター包装体1を共通の回収場所(パッケージ回収用収容体71)に回収することができる。
(21) 切断刃24よって切り取られた蓋部7が真空パッド27に吸着されるので、そのため、切り取られた蓋部7がポケット部5に脱落せず、蓋部7をブリスター包装体1及び固形物品2から容易に分離することができる。
<第2の実施の形態>
図24は、第2実施形態の分別装置100Aの側面図である。ここで、第2実施形態の分別装置100Aと第1実施形態の分別装置100との間で互いに対応する構成要素には、同一の符号を付す。以下に、第2実施形態の分別装置100Aと第1実施形態の分別装置100とを対比して、第2実施形態の分別装置100Aと第1実施形態の分別装置100とが相違する点について主に説明する。また、以下に説明する相違点を除いて、第2実施形態の分別装置100Aと第1実施形態の分別装置100との間で互いに対応する構成要素は同様に設けられているので、これらの同一点の説明を省略する。
第2実施形態の分別装置100Aは、第1実施形態の分別装置100と同様に、開封装置10、トレイ50、昇降機構55A、直動駆動機構(水平駆動機構)57、揺動機構60A、パッケージ回収シュート70、内容物回収シュート72及び収容体71,73を備える。
第1実施形態では、昇降機構55が直動駆動機構57に取り付けられ、トレイ50が昇降機構55に取り付けられ、トレイ50及び昇降機構55が直動駆動機構57によって水平方向に駆動され、トレイ50が昇降機構55により昇降する。それに対して、第2実施形態では、昇降機構55Aが分別装置100Aの機枠に取り付けられ、開封装置10が昇降機構55Aに取り付けられ、揺動機構60Aが直動駆動機構57に連結され、トレイ50及び揺動機構60Aが直動駆動機構57によって水平方向に駆動され、トレイ50が揺動機構60Aにより揺動する。以下、具体的に説明する。
直動駆動機構57は、第1実施形態の場合と同様に、トレイ50及び揺動機構60Aを第一の位置(供給位置)P1と第二の位置(切断準備位置)P2と第三の位置(退避位置)P3との間で移動させる。
揺動機構60Aは、トレイ50を水平に横たえた横たえ位置(水平位置)P14と、トレイ50を鉛直に振り上げた振上げ位置P15と、トレイ50を振り下げた振下げ位置P16との間で、トレイ50を揺動させる。トレイ50が横たえ位置P14に位置すると、トレイ50の上面が上方へ向き、トレイ50が振上げ位置P15に位置すると、トレイ50の上面が図12中の右方へ向き、トレイ50が振下げ位置P16に位置すると、トレイ50の上面が図12中の左方へ向く。
揺動機構60Aは、直動駆動機構57に取り付けられた駆動機(例えば、モーター又はロータリーエアシリンダアクチュエータ)と、駆動機に連結された回転シャフトとを有する。その回転シャフトにはトレイ50が連結され、駆動機が回転シャフトを回転駆動することによって、トレイ50が揺動する。
昇降機構55Aは、開封装置10を第二の位置P2から上方に離間させた位置と、開封装置10を第二の位置P2に近接させた位置との間で、開封装置10を昇降させる。
なお、第1実施形態における挟み63,65に挿入スリット64,66が形成されているのと同様にして、トレイ(支持部)50にも挿入スリットが形成されている。そのため、トレイ50が振上げ位置P15に位置しても、ブリスター包装体1がトレイ50の挿入スリットに挿入されているので、ブリスター包装体1がトレイ50から脱落しない。一方、トレイ50が振下げ位置P16に位置しても、ブリスター包装体1がその自重によって挿入スリットから抜ける。
続いて分別装置100Aの動作について説明する。ここで、コンピューター(例えば、プログラマブルロジックコントローラ)からなる制御部99が昇降機構55、直動駆動機構57及び揺動機構60Aの駆動機の動作タイミングを制御することによって、分別装置100Aが以下のような順序で動作する。
まず、トレイ50が揺動機構60Aによって横たえ位置P4に揺動する。また、開封装置10が昇降機構55Aによって上昇するとともに、トレイ50及び揺動機構60Aが直動駆動機構57により第一の位置P1に移動する。
そして、ブリスター包装体1が供給装置80によってトレイ50に供給される。そうすると、ブリスター包装体1が横たわった状態で台座部52に載置されるとともに、ポケット部5が嵌合凹部51に嵌められる。また、ブリスター包装体1のトレイ50の挿入スリットに挿入される。なお、供給装置80によるブリスター包装体1の供給動作は、第1の実施の形態の場合と同様である。
次に、直動駆動機構57が作動すると、トレイ50、ブリスター包装体1及び揺動機構60Aが直動駆動機構57により第一の位置P1から第二の位置P2に移動する。
次に、昇降機構55Aが作動すると、開封装置10が昇降機構55Aによって下降する。そうすると、ブリスター包装体1の蓋部7が真空パッド27に吸着されるとともに、蓋部7が切断刃24によってブリスター包装体1から切り取られる。この開封装置10の動作は、第1の実施の形態の場合と同様である。
次に、昇降機構55Aが作動すると、開封装置10が昇降機構55によって上昇する。そうすると、切り取られた蓋部7が真空パッド27とともに上昇するので、蓋部7とブリスター包装体1が分離する。
次に、直動駆動機構57が作動すると、トレイ50、ブリスター包装体1及び揺動機構60Aが直動駆動機構57により第二の位置P2から第三の位置P3に移動する。
次に、真空パッド27による吸着が解除され、切り取られた蓋部7が真空パッド27からパッケージ回収シュート70に投入されて、パッケージ回収シュート70からパッケージ回収用収容体71へ滑落する。
次に、揺動機構60Aが作動すると、トレイ50及びブリスター包装体1が横たえ位置P14から振上げ位置P15に振り上げられる。そうすると、物品2がポケット部5から振り飛ばされて、内容物回収シュート72に投入されて、内容物回収シュート72から内容物回収用収容体73へ滑落する。
次に、揺動機構60Aが作動すると、トレイ50及びブリスター包装体1が振上げ位置P15から振下げ位置P6に振り下げられる。そうすると、ブリスター包装体1がトレイ50の挿入スリットから抜けて、トレイ50から脱落する。そのブリスター包装体1は、パッケージ回収シュート70に受け入れられて、パッケージ回収シュート70からパッケージ回収用収容体71へ滑落する。
次に、揺動機構60Aが作動すると、トレイ50が振下げ位置P16から横たえ位置P14に振り上げられる。
次に、直動駆動機構57が作動すると、トレイ50が直動駆動機構57により第三の位置P3から第一の位置P1に移動する。
以後、上述した一連の動作が繰り返される。
本実施形態においても、ブリスター包装体1の振上げ・振下げという簡単な動作によって、ブリスター包装体1と物品2を別々の位置に回収して、ブリスター包装体1と物品2を分別することができる。
<変形例>
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、上記実施形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を上記実施形態に限定して解釈するものではない。また、本発明の趣旨を逸脱することなく、上記実施形態から変更或いは改良してもよく、本発明にはその等価物も含まれる。以下に、上記実施形態からの変更点について幾つか説明するが、以下に説明する幾つかの変更点を可能な限り組み合わせてもよい。
(1) 上記実施形態では、切断刃24が周方向に移動することによって蓋部7が切り取られるものであった。それに対して、図25に示すように、切断刃24Aが回転せずに固定式であってもよい。この場合、回転シャフト21が設けられておらず、円筒状に形成された切断刃24Aがロアベース板11に下面に取り付けられる。切断刃24Aの下縁が刃先となる。そして、昇降機構55によってトレイ50及びブリスター包装体1が上昇すると、蓋部7が円筒状の切断刃24Aの下縁によって押し切りされて、切断刃24Aの内側に設けられた真空パッド27に蓋部7が吸着する。その後、昇降機構55が作動すると、トレイ50が昇降機構55によって下降することによって、切り取られた蓋部7とブリスター包装体1が分離する。続いて、トレイ50及びブリスター包装体1が真空パッド27の下方から退避した後、真空パッド27から空気が噴射されることによって、蓋部7が真空パッド27から吹き飛ばされる。
(2) 上記実施形態では、吸着部が、負圧によって蓋部7を吸着する真空パッド27であった。それに対して、カバーシート6が磁性体であれば、真空パッド27の代わりに電磁石が設けられてもよい。
1…ブリスター包装体, 2…固形物品(内容物), 5…ポケット部, 7…蓋部, 50…トレイ(支持部), 24…切断刃, 24A…切断刃, 27…真空パッド(吸着部), 55…昇降機構(接離駆動機構), 57…直動駆動機構(水平駆動機構), 60…揺動機構, 61…駆動機, 62…回転シャフト, 63…第一の挟み, 64…第一の挿入スリット, 65…第二の挟み, 65…第二の挿入スリット, 100…分別装置, 100A…分別装置

Claims (4)

  1. 包装体のポケット部を覆って閉塞した蓋部を上に向けた状態で前記包装体を支持する支持部と、
    前記支持部の上方に配置され、前記蓋部を吸着する吸着部と、
    前記支持部の上方且つ前記吸着部よりも外側に配置され、前記吸着部の周りの周方向に沿って前記蓋部を切り取る切断刃と、
    前記切断刃及び前記吸着部と前記支持部とを上下方向に接離させる接離駆動機構と、
    前記包装体を前記切断刃の下方から振り上げるとともに、その振上げ後に前記包装体を逆方向に振り下げる揺動機構と、を備える
    分別装置。
  2. 前記支持部を前記切断刃の下方の切断準備位置とその切断準備位置から水平方向に外れた退避位置との間で移動させる水平駆動機構を更に備え、
    前記接離駆動機構が、前記支持部を前記切断準備位置から上昇させることによって前記支持部を前記切断刃及び前記吸着部に近接させ、前記支持部を前記切断準備位置に下降させることによって前記支持部を前記切断刃から離間させる昇降機構であり、
    前記揺動機構が、
    前記退避位置に関して前記切断準備位置の反対側において回転可能に設けられた回転シャフトと、
    前記回転シャフトから前記退避位置に向かって延出し、その突端から前記回転シャフトに向けて切り欠いた挿入スリットが形成された挟みと、
    前記回転シャフトを回転駆動する駆動機と、を有し、
    前記水平駆動機構が前記支持部及び前記包装体を前記切断準備位置に位置させた後に、前記昇降機構が前記支持部及び前記包装体を上昇させることによって前記吸着部が前記蓋部を吸着するとともに前記切断刃が前記蓋部を切り取り、次に前記昇降機構が前記包装体を前記切断準備位置に下降させ、次に前記水平駆動機構が前記支持部及び前記包装体を前記切断準備位置から前記退避位置に移動させることによって前記包装体が前記挿入スリットに挿入され、次に前記駆動機が前記回転シャフトを回転駆動することによって前記挟み及び前記包装体を振り上げ、次に前記水平駆動機構が前記支持部を前記退避位置から移動させ、次に前記駆動機が前記回転シャフトを回転駆動することによって前記挟み及び前記包装体を振上げ方向の逆方向に振り下げる
    請求項1に記載の分別装置。
  3. 前記支持部を前記切断刃の下方の切断準備位置とその切断準備位置から水平方向に外れた退避位置との間で移動させる水平駆動機構を更に備え、
    前記接離駆動機構が、前記切断刃及び前記吸着部を下降させることによって前記切断刃及び前記吸着部を前記支持部に近接させ、前記切断刃及び前記吸着部を上昇させることによって前記切断刃及び前記吸着部を前記支持部から離間させる昇降機構であり、
    前記揺動機構が、前記水平駆動機構に連結されて、前記水平駆動機構によって前記支持部とともに前記切断準備位置と前記退避位置との間で移動し、更に前記包装体とともに前記支持部を振上げ・振下げをするように構成され、
    前記水平駆動機構が前記支持部、前記包装体及び前記揺動機構を前記切断準備位置に位置させた後に、前記昇降機構が前記吸着部及び前記切断刃を下降させることによって前記吸着部が前記蓋部を吸着するとともに前記切断刃が蓋部を切り取り、次に前記昇降機構が前記吸着部及び前記切断刃を上昇させ、次に前記水平駆動機構が前記支持部、前記揺動機構及び前記包装体を前記切断準備位置から前記退避位置に移動させ、次に前記揺動機構が前記支持部及び前記包装体を振り上げ、次に前記揺動機構が前記支持部及び前記包装体を振上げ方向の逆方向に振り下げる
    請求項1に記載の分別装置。
  4. 前記水平駆動機構が前記支持部及び前記包装体を前記切断準備位置から前記退避位置に移動させた後に、前記吸着部が前記蓋部を解放する
    請求項2又は3に記載の分別装置。
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