JP3502839B2 - 遠心バレル研磨装置 - Google Patents

遠心バレル研磨装置

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JP3502839B2
JP3502839B2 JP2001043626A JP2001043626A JP3502839B2 JP 3502839 B2 JP3502839 B2 JP 3502839B2 JP 2001043626 A JP2001043626 A JP 2001043626A JP 2001043626 A JP2001043626 A JP 2001043626A JP 3502839 B2 JP3502839 B2 JP 3502839B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24BMACHINES, DEVICES, OR PROCESSES FOR GRINDING OR POLISHING; DRESSING OR CONDITIONING OF ABRADING SURFACES; FEEDING OF GRINDING, POLISHING, OR LAPPING AGENTS
    • B24B31/00Machines or devices designed for polishing or abrading surfaces on work by means of tumbling apparatus or other apparatus in which the work and/or the abrasive material is loose; Accessories therefor
    • B24B31/02Machines or devices designed for polishing or abrading surfaces on work by means of tumbling apparatus or other apparatus in which the work and/or the abrasive material is loose; Accessories therefor involving rotary barrels
    • B24B31/033Machines or devices designed for polishing or abrading surfaces on work by means of tumbling apparatus or other apparatus in which the work and/or the abrasive material is loose; Accessories therefor involving rotary barrels having several rotating or tumbling drums with parallel axes

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遠心バレル研磨装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、バレル槽を公転させつつ自転させ
そのバレル槽内の被加工物を遠心力によって研磨する遠
心バレル研磨装置として、特開平8−19956号公報
に開示されているものがある。これは、上下方向軸回り
に一体的に公転する上下一対の円盤の各々に、バレル支
持板を自転可能に設けるとともに、そのバレル支持板を
相手側のバレル支持板側へ付勢するスプリングを設け、
このスプリングの弾力を利用して両バレル支持板の間で
バレル槽を上下に挟むことにより、バレル槽を両バレル
支持板と一体に回転させるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の装置では、
バレル槽を保持する手段としてスプリングの弾力を利用
しているため、重量の重たいバレル槽を用いようとした
場合に、そのバレル槽の重量に対してスプリングの弾力
が弱いと、確実にバレル槽を保持することができない。
そのため、最も重たいバレル槽に耐え得る弾力の強いス
プリングを用意する必要がある。しかし、このように弾
力の強いスプリングを用いると、軽量のバレル槽を保持
する場合にはそのスプリングが品質過剰となってしま
う。
【0004】本願発明は上記事情に鑑みて創案され、重
量の異なる複数種類のバレル槽に対して適正な力で保持
できるようにすることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、公転
部材と、この公転部材に設けた自転軸と、この自転軸に
設けた流体圧シリンダと、前記自転軸に前記流体圧シリ
ンダのピストンと対応させて設けたストッパとを備えて
なり、前記ピストンと前記ストッパとの間でバレル槽を
挟圧することで、そのバレル槽を前記自転軸と一体回転
し得るように保持する構成であり、さらに、前記流体圧
シリンダと前記ストッパとは共に前記自転軸に対して固
定されている構成とした。
【0006】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記流体圧シリンダを前記自転軸に対して同心に配
した構成とした。請求項3の発明は、請求項1又は請求
項2の発明において、前記自転軸の内部に前記流体圧シ
リンダに連通する作動流体用の流路を形成した構成とし
た。請求項4の発明は、前記バレル槽が槽本体とその槽
本体の開口を塞ぐ蓋とから構成され、前記バレル槽を保
持する際には、前記ピストンと前記ストッパのうちのい
ずれか一方が前記槽本体に当接するとともに他方が前記
蓋に当接するようになっている請求項1乃至請求項3の
いずれかに記載の遠心バレル研磨装置において、前記ス
トッパを前記自転軸に対して一体回転し得るように固設
し、前記ピストンが前記バレル槽を保持する位置とその
保持を解除する位置との間で移動することを許容しつ
つ、前記流体圧シリンダを前記ストッパに対して一体回
転させる嵌合手段を備えている構成とした。
【0007】 請求項5の発明は、請求項1乃至請求項
4のいずれかの発明において、前記バレル槽あるいは前
記ピストンを押圧することにより、前記ピストンを前記
ストッパから離間させる方向へ移動させる保持解除手段
を備えている構成とした。
【0008】
【発明の作用及び効果】[請求項1の発明]バレル槽の
重量に応じて流体圧シリンダに供給する作動流体の圧力
を変更すれば、過不足のない適正な力でバレル槽を保持
することができる。 [請求項2の発明]流体圧シリンダを自転軸に対して同
心に配したので、自転軸の回転中心と、流体圧シリンダ
を含めた自転軸の重心とが合致するようになり、自転軸
が安定して回転する。
【0009】[請求項3の発明]自転軸の内部に流体圧
シリンダに連通する作動流体用の流路を形成したので、
流路を自転軸の外部に設ける場合よりもスペース効率が
よい。 [請求項4の発明]ピストンとストッパのうち、一方が
バレル槽の槽本体に、他方が蓋に当接するのであるが、
ピストンとストッパは一体回転するので、槽本体と蓋も
互いに一体回転する。したがって、槽本体と蓋との間で
は、双方の回転速度に差が生じることに起因して滑りが
生じる、ということはない。
【0010】[請求項5の発明]研磨が終わった後は、
保持解除手段によりピストンをストッパから離間させる
方向へ移動させることにより、ピストンとストッパによ
るバレル槽の保持状態を解除すれば、バレル槽を外すこ
とができる。
【0011】
【発明の実施の形態】[実施形態1]以下、本発明を具
体化した実施形態1を図1乃至図8を参照して説明す
る。 [バレル槽10]バレル槽10は、上面が開口された有
底円筒状をなす槽本体11と、この槽本体11の上面の
開口を開閉するための円盤状の蓋12とからなる。かか
るバレル槽10は、後述するピストン47とストッパ6
0との間で上下方向に挟圧されることにより自転軸30
に対して一体回転し得るように保持される。槽本体11
の外周には、ロボットハンド97を横から把持させるた
めの周方向の溝13が形成されている。また、蓋12の
上面の中心にはストッパ60を当接させるための凹部1
4が形成されている。
【0012】[駆動機構20]フレーム21に固定した
下部軸受22には軸線を上下方向に向けた公転軸23が
回転可能に支持されており、この公転軸23には、駆動
源となるモータ24の駆動力が、減速機構25、駆動プ
ーリ26、駆動ベルト27、公転用プーリ28を介して
伝達される。公転軸23の上端には、円盤状をなす公転
ターレット29(本発明の構成要件である公転部材)が
一体回転し得るように固定されている。公転ターレット
29には、同心円周上に90°間隔を空けて4つの自転
軸30が相対回転可能に支持されている。この自転軸3
0の下端の自転用プーリ31と公転軸23の下部軸受2
2に設けた固定プーリ32との間には自転用ベルト33
が掛け回され、かかる機構により、公転ターレット29
と一体に公転する自転軸30が公転ターレット29上に
おいて自転するようになっている。尚、本実施形態では
1つの公転ターレット29に4つの自転軸30を支持し
たが、本発明によれば、自転軸30は3以下でもよく、
5以上でもよい。
【0013】[流体圧シリンダ40]流体圧シリンダ4
0は、シリンダ41とピストン47を備えて構成されて
いる。各自転軸30の上端には円環形をなす下部円盤4
2が固定され、この下部円盤42には、この下部円盤4
2の中心孔43よりも大径の円筒形をなすシリンダ本体
44が同心状に固定され、さらに、このシリンダ本体4
4の上端には、シリンダ本体44よりも小径の中心孔4
6を有する円環形の上部円盤45が同心状に固定されて
いて、以上によって、自転軸30と一体回転するシリン
ダ41が構成されている。
【0014】ピストン47は、シリンダ本体44内にお
いてその内周に摺接しつつ気密を保ちつつ上下方向に移
動可能なピストン本体48と、このピストン本体48の
上面に固定されるとともに上部円盤45の中心孔46を
貫通する同心状の中間体49と、この中間体49の上端
に固定された概ね円形をなす載置板50とから構成され
る。この載置板50の上面には、自転軸30の同心の円
形をなす位置決め凹部51が形成されており、この位置
決め凹部51には、バレル槽10の槽本体11が径方向
(水平方向)への遊動を規制された嵌合状態で載置され
る。尚、下部円盤42の上面と載置板50の下面との間
には、蛇腹状の保護部材52がシリンダ41を包囲する
ように設けられている。
【0015】また、加圧空気圧送源81から圧送される
作動流体(加圧空気)は、公転軸23の下端のジョイン
ト53、公転軸23の内部の通路54、通路54の上端
に接続されたホース55を介して各自転軸30の下端の
ジョイント56に供給される。各自転軸30の内部に
は、ジョイント56と、流体圧シリンダ40のシリンダ
41の内部におけるピストン47よりも下方の作動空間
とを連通させる流路57が形成されており、作動流体
は、この流路57を通って作動空間内に供給されるよう
になっている。
【0016】[ストッパ60]自転軸30には、門型を
なすストッパ60が一体回転し得るように設けられてい
る。ストッパ60は、下端部を下部円盤42の周縁部に
固定した一対の上下方向に長い脚部61と、この両脚部
61の上端の間に差し渡した水平支持部62とからな
り、水平支持部62には、自転軸30と同軸状に位置す
るとともに下方へ突出するピン状の受け部材63が固定
されている。この受け部材63の下端は、バレル槽10
の蓋12の凹部14に対して上から嵌合される。
【0017】[嵌合手段64]両脚部61の互いに対向
する内面は、平坦状をなすとともに、ピストン47の移
動方向と平行をなす規制面65とされている。また、載
置板50の周縁部には、この両規制面65に摺接可能な
平坦状の係止面66が形成されている。ピストン47
は、その係止面66を規制面65に摺接させつつ、バレ
ル槽10を保持する上昇位置とその保持を解除する下降
位置との間で上下方向に移動し得るようになっている。
また、係止面66と規制面65は平坦状をなして互いに
当接しているので、脚部61に対して載置板50が相対
的に回転しようとしても、その回転は、係止面66と規
制面65との当接により規制される。即ち、ピストン4
7とストッパ60と自転軸30とは、一体に回転するよ
うになっている。
【0018】[保持解除手段67]公転軸23の上端を
支持する上部軸受68が固定されている梁69には、自
転軸30の公転経路上へ水平に延出するブラケット70
が固定され、このブラケット70の延出端には、ロッド
72を下向きにした保持解除用エアシリンダ71が固定
されている。ロッド72の下端には、ストッパ60の水
平支持部62を跨ぐような二股形態の押し下げ部材73
が固定されている。この押し下げ部材73は、水平支持
部62と干渉することなく、ピストン47に載置されて
いるバレル槽10の蓋12の上面に対して上から押圧す
るようになっている。
【0019】[空気圧回路80]加圧空気圧送源81に
は、圧力センサ83を備えた減圧弁82と、チェック弁
84と、加圧空気圧送源81が機能停止した場合に備え
て予備の圧送源として機能するタンク85が順に接続さ
れている。タンク85の先には、流体圧シリンダ40に
対しピストン47を上昇させるための作動流体の供給を
行う保持用ソレノイドバルブ86と、保持解除用エアシ
リンダ71に対し押し下げ部材73を上昇及び下降させ
るための作動流体の供給を行う保持解除用ソレノイドバ
ルブ87が設けられている。保持用ソレノイドバルブ8
6と流体圧シリンダ40との間には、作動流体の供給速
度を調整するためのスピードコントローラ88が介設さ
れている。保持解除用ソレノイドバルブ87と保持解除
用エアシリンダ71との間にも、作動流体の供給速度を
調整するための2つ(押し下げ部材73の上昇用と下降
用)のスピードコントローラ89が介設されている。ま
た、流体圧シリンダ40とスピードコントローラ88と
の間、及びタンク85と両ソレノイドバルブ86,87
との間には、作動流体の圧力が低下したことを検知する
ための圧力センサ90,91が設けられ、これらの圧力
センサ90,91及び前記圧力センサ83から信号が出
力されると研磨装置の運転が停止する。さらに、タンク
85と圧力センサ91との間には、タンク85内の圧力
が不要になった場合に、そのタンク85内の作動流体を
排出するための残圧処理バルブ92が介設されている。
さらに、減圧弁82とチェック弁84との間から分岐し
た供給路93には、ロボット用ソレノイドバルブ94
と、スピードコントローラ95と、ロボット用エアシリ
ンダ96が接続されており、ロボット用ソレノイドバル
ブ94によって供給された作動流体によりロボットハン
ド97がバレル槽10を把持する動作とその把持を解除
する動作とを行う。
【0020】[実施形態の作用]研磨開始に当たって
は、ピストン47が下降しているとともに、保持解除用
エアシリンダ71の押し下げ部材73が上昇しており、
さらに、空気圧回路80の作動流体の圧力が、バレル槽
10及びその内部に収容される被加工物などの総重量に
見合った所定の値に設定されている。この状態から、加
工前の4つのバレル槽10が、夫々、1つずつロボット
ハンド97で把持されて各ピストン47の上に載置され
る。全てのバレル槽10がセットされたら、ロボットハ
ンド97を退避させる。その後、保持用ソレノイドバル
ブ86を開き、各自転軸30の流体圧シリンダ40に作
動流体を供給する。すると、全てのピストン47がバレ
ル槽10を載置させた状態で一斉に上昇する。バレル槽
10の蓋12の凹部14がストッパ60の受け部材63
に対して下から突き当たるように嵌合すると、それ以上
のピストン47とバレル槽10の上昇が規制される。こ
れにより、バレル槽10が、ピストン47とストッパ6
0との間で上下方向に挟圧された状態に保持される。ま
た、バレル槽10が保持されたかどうかを確認するた
め、バレル槽10を保持解除用エアシリンダ71の真下
に位置させて押し下げ部材73を所定ストローク下降さ
せ、この押し下げ部材73がバレル槽10の蓋12に当
接するか否かによってバレル槽10が保持されたかどう
かを確認する。この保持状態では、位置決め凹部51と
槽本体11との嵌合、及び、ストッパ60の受け部材6
3と蓋12の凹部14との嵌合により、バレル槽10は
自転軸30に対して同心配置状態に位置決めされる。
尚、ピストン47とストッパ60による保持力は、流体
圧シリンダ40に供給される作動流体の圧力によって決
まる。
【0021】この状態から、モータ24を駆動して公転
ターレット29を回転させるとともに、その回転する公
転ターレット29上において各自転軸30を回転させ
る。このとき、ピストン47、バレル槽10及びストッ
パ60が自転軸30と一体となって回転し、この回転に
よって生じる遠心力により、バレル槽10内の被加工物
が研磨石(図示せず)によって研磨される。一定時間の
研磨が完了すると、モータ24が一旦停止し、その後、
公転ターレット29を微速回転させ、公転ターレット2
9の周縁部に設けたドッグ(図示せず)が近接スイッチ
(図示せず)で検知されたところで、モータ24を停止
させると同時に、モータ24に原点ONの指令を出す。
モータ24はこの原点指令に基づいて所定の角度だけ回
転し、いずれか1つのバレル槽10を保持解除用エアシ
リンダ71の真下に位置させる。この後、保持用ソレノ
イドバルブ86を閉じて流体圧シリンダ40への作動流
体の供給を停止するが、このときピストン47が摩擦抵
抗のために下降しない場合がある。そこで、保持解除用
ソレノイドバルブ87が作動することにより、保持解除
用エアシリンダ71の押し下げ部材73が下降してバレ
ル槽10の蓋12の上面を押圧する。これにより、バレ
ル槽10とピストン47が一体となって強制的に押し下
げられ、バレル槽10の蓋12とストッパ60の受け部
材63との間に上下方向の隙間が空く。次に、ロボット
ハンド97が、バレル槽10を、把持して位置決め凹部
51から浮かせつつ水平方向へ移動させてピストン47
から取り出する。
【0022】このようにして、1つのバレル槽10の押
し下げ動作とロボットハンド97による取出しが完了し
たら、モータ24を再び所定の角度(90°)回転さ
せ、別のバレル槽10を保持解除用エアシリンダ71の
真下の位置させる。そして、上記と同様にして保持解除
用エアシリンダ71の押し下げ動作により、バレル槽1
0とピストン47を下降させるとともに、ロボットハン
ド97による取り出しを行う。尚、モータ24としてサ
ーボモータを用い、そのサーボモータの回転角度をパル
ス検出することで、バレル槽10を保持解除用エアシリ
ンダ71の真下に正確に位置決めすることができる。
【0023】[実施形態の効果]バレル槽10を自転軸
30に一体回転可能に保持する手段として、昇降するピ
ストン47と、その上方で待機するストッパ60との間
でバレル槽10を挟圧するようにしたので、バレル槽1
0の重量に応じて流体圧シリンダ40に供給する作動流
体の圧力を変更すれば、過不足のない適正な力でバレル
槽10を保持することができる。また、流体圧シリンダ
40(ピストン47)を自転軸30に対して同心に配し
たので、自転軸30の回転中心と、流体圧シリンダ40
を含めた自転軸30の重心とが合致するようになり、自
転軸30が安定して回転する。
【0024】また、自転軸30の内部に流体圧シリンダ
40に連通する作動流体用の流路57を形成したので、
流路を自転軸の外部に設ける場合よりもスペース効率に
優れている。また、バレル槽10を保持した状態では、
ピストン47がバレル槽10の槽本体11に対して下か
ら当接するとともに、ストッパ60がバレル槽10の蓋
12に対して上から当接するのであるが、本実施形態で
は、自転軸30と一体回転するストッパ60と、ピスト
ン47とを、嵌合手段64によって一体するようにして
いるので、槽本体11と蓋12も互いに一体回転する。
したがって、槽本体11と蓋12との間では、双方の回
転速度に差が生じることに起因して滑りが生じる、とい
うことはない。
【0025】また、ピストン47をストッパ60から離
間させる下方向へ移動させる保持解除手段67を備えて
いるので、ピストン47とバレル槽10がそれ自身の重
量だけでは摩擦抵抗のために下降できない場合でも、強
制的にバレル槽10を下降させることができる。これに
より、バレル槽10とストッパ60との間に、バレル槽
10を取り出すための隙間を確保することができる。ま
た、自転軸30に対するバレル槽10の保持とその解除
を行う手段として、作動流体によって駆動されるシリン
ダ機構(流体圧シリンダ40及び保持解除用エアシリン
ダ71)を用いたので、ねじ込み等によるクランプ機構
を用いる場合に比べて、迅速に作業を行うことができ
る。
【0026】[他の実施形態]本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)上記実施形態では流体圧シリンダとストッパの双
方を1つの公転部材に設けた自転軸に支持したが、本発
明によれば、公転部材と自転軸を上下一対ずつ設け、一
方の自転軸に流体圧シリンダを設けるとともに他方の自
転軸にストッパを設ける構成としてもよい。
【0027】(2)上記実施形態では流体圧シリンダを
自転軸に対して同心に配したが、本発明によれば、流体
圧シリンダを自転軸に対して偏心させて配置してもよ
い。 (3)上記実施形態では自転軸の内部に流体圧シリンダ
に連通する作動流体用の流路を形成したが、本発明によ
れば、作動流体の流路を自転軸の外部に設けてもよい。 (4)上記実施形態では流体圧シリンダ(ピストン)を
バレル槽の下方に、ストッパをバレル槽の上方に配した
が、本発明によれば、流体圧シリンダをバレル槽の上方
に配置するとともに、ストッパをバレル槽の下方に配置
してもよい。
【0028】(5)上記実施形態の保持解除手段ではバ
レル槽を押すことによってピストンをストッパから離間
させるようにしたが、本発明によれば、ピストンを直接
押すことによってストッパから離間させるようにしても
よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の全体正面図
【図2】全体平面図
【図3】公転軸と自転軸の連動機構をあらわす部分拡大
断面図
【図4】バレル槽を保持した状態をあらわす部分拡大断
面図
【図5】バレル槽の保持を解除した状態をあらわす部分
拡大断面図
【図6】バレル槽を保持している状態を示す部分拡大側
面図
【図7】バレル槽を保持解除手段によって下降させた状
態をあらわす部分拡大側面図
【図8】流体圧シリンダ及び保持解除用エアシリンダへ
の作動流体の供給回路をあらわす空気圧回路図
【符号の説明】
10…バレル槽 11…槽本体 12…蓋 29…公転ターレット(公転部材) 30…自転軸 40…流体圧シリンダ 47…ピストン 57…流路 60…ストッパ 64…嵌合手段 67…保持解除手段

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 公転部材と、 この公転部材に設けた自転軸と、 この自転軸に設けた流体圧シリンダと、 前記自転軸に前記流体圧シリンダのピストンと対応させ
    て設けたストッパとを備えてなり、 前記ピストンと前記ストッパとの間でバレル槽を挟圧す
    ることで、そのバレル槽を前記自転軸と一体回転し得る
    ように保持する構成であり、 さらに、前記流体圧シリンダと前記ストッパとは共に前
    記自転軸に対して固定されている ことを特徴とする遠心
    バレル研磨装置。
  2. 【請求項2】 前記流体圧シリンダを前記自転軸に対し
    て同心に配したことを特徴とする請求項1記載の遠心バ
    レル研磨装置。
  3. 【請求項3】 前記自転軸の内部に前記流体圧シリンダ
    に連通する作動流体用の流路を形成したことを特徴とす
    る請求項1又は請求項2記載の遠心バレル研磨装置。
  4. 【請求項4】 前記バレル槽が槽本体とその槽本体の開
    口を塞ぐ蓋とから構成され、前記バレル槽を保持する際
    には、前記ピストンと前記ストッパのうちのいずれか一
    方が前記槽本体に当接するとともに他方が前記蓋に当接
    するようになっている請求項1乃至請求項3のいずれか
    に記載の遠心バレル研磨装置において、 前記ストッパを前記自転軸に対して一体回転し得るよう
    に固設し、 前記ピストンが前記バレル槽を保持する位置とその保持
    を解除する位置との間で移動することを許容しつつ、前
    記流体圧シリンダを前記ストッパに対して一体回転させ
    る嵌合手段を備えていることを特徴とする遠心バレル研
    磨装置。
  5. 【請求項5】 前記バレル槽あるいは前記ピストンを押
    圧することにより、前記ピストンを前記ストッパから離
    間させる方向へ移動させる保持解除手段を備えているこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載
    の遠心バレル研磨装置。
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