JP7026381B2 - 遠心バレル研磨機 - Google Patents
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上下方向の回転軸を中心として回転駆動されるターレットと、
上面に開口部を有するバレル本体と前記開口部を開閉する蓋とを備え、前記ターレットの偏心位置に自転可能に設けられて遊星回転する複数のバレル槽と、
複数の前記蓋の上面と対向可能な押圧部材と、
前記押圧部材を介して前記複数の蓋に下向きの弾性押圧力を付与可能な閉蓋用弾性部材とを備え、
前記押圧部材は、前記蓋を押さえた状態において、前記ターレットと一体回転することが可能であるとともに、前記バレル槽に追従して遊星回転することが可能であるところに特徴を有する。
以下、本発明を具体化した実施例1を図1~図11を参照して説明する。尚、以下の説明において、前後の方向については、図2,3における左方を前方と定義する。上下の方向については、図1~3,5,7,9~11にあらわれる向きを、そのまま上方、下方と定義する。左右の方向については、図1にあらわれる向きを、そのまま左方、右方と定義する。
本実施例1の遠心バレル研磨機Gは、4つ(複数)のバレル槽30を上下方向の回転軸13及び自転軸24を中心として遊星回転させることで、バレル槽30内に収容したワーク(図示省略)を研磨するものである。遠心バレル研磨機Gは、ターレット15と、ターレット15を回転駆動するための公転用駆動機構23と、4つのバレル槽30を公転させながら自転させるための自転用駆動機構25と、バレル槽30の蓋37をバレル本体31に固定するための蓋押圧機構40とを備えて構成されている。
回転軸13には、平面視形状が円形をなすターレット15が取り付けられている。ターレット15は、回転軸13と同心の円筒形をなす駆動側筒部16と、回転軸13と同心の円板状をなす板状支持部17とを一体化させた部材である。駆動側筒部16は、回転軸13に対し相対回転を可能に、且つ軸線方向への相対変位を規制された状態で外嵌されている。駆動側筒部16の上端部には、周方向に凹凸部を並べた形態の駆動側連結部18(請求項に記載の連結部)が形成されている。
回転軸13のうち板状支持部17より下方の位置には、駆動ギヤ26が一体回転可能に取り付けられている。各自転軸24には、駆動ギヤ26と連動して回転駆動される従動ギヤ27が一体化回転可能に固着されている。回転軸13が回転すると、回転軸13の回転力が駆動ギヤ26と中間ギヤ(図示省略)と従動ギヤ27を介して自転軸24に伝達され、自転軸24が板状支持部17に対して相対回転する。回転軸13と自転用モータ14と駆動ギヤ26と従動ギヤ27は、バレル槽30をターレット15に対して遊星回転させるための自転用駆動機構25を構成する。
各自転軸24の上端部には、夫々、バレルケース28が一体回転し得るように取り付けられている。図6,7に示すように、バレルケース28は上面が開放された有底円筒形をなし、バレルケース28の底面が自転軸24の上端部に固着されている。バレルケース28の内部には、その底板の外周縁から上方へ突出した形態の係止ピン29が形成されている。
蓋押圧機構40は、押圧モジュール41と、第1スプリング57(請求項に記載の閉蓋用弾性部材)と、昇降機構60とを備えて構成されている。蓋押圧機構40は、バレル本体31に対しその開口部34を閉塞する状態に蓋37を固定して、バレル槽30をバレル研磨が実行できる状態に保持するための機能と、蓋37の固定を解除してバレル本体31から蓋37を外すことを許容する機能と、押圧モジュール41がターレット15と一体に公転し得るように連結する機能とを兼ね備えている。
押圧モジュール41は、1つの可動部材42と、可動部材42とは別体の4つ(バレル槽30と同数)の押圧部材48とを備えて構成され、ターレット15の上方に配されている。可動部材42は、駆動側筒部16の上方に配された円筒形の従動側筒部43と、4本(バレル槽30と同数)のアーム部46とを一体化させた部材である。従動側筒部43は、回転軸13に対し、相対回転可能に、且つ軸線方向(上下方向)への相対移動を可能に外嵌されている。従動側筒部43の下端部には、周方向に凹凸部を並べた形態の従動側連結部44(請求項に記載の連結部)が形成されている。従動側筒部43の外周上端部には、一対の係止突起45が設けられている。
回転軸13のうち押圧モジュール41の従動側筒部43より上方の位置には、第1回転バネ受け58が設けられている。第1回転バネ受け58は、回転軸13に対し、相対回転を可能に、且つ回転軸13に対して軸線方向(上下方向)の相対移動を規制された状態で外嵌されている。第1回転バネ受け58の下面と、押圧モジュール41の従動側筒部43の上端面との間には、圧縮コイルバネからなる第1スプリング57が回転軸13を包囲した状態で設けられている。第1スプリング57は、押圧モジュール41を下方へ付勢する機能を有する。
図1~3に示すように、昇降機構60は、シリンダ装置61と、揺動アーム63と、昇降部材67とを備えて構成されている。シリンダ装置61は、ターレット15及び押圧モジュール41の後方に配置され、軸線を上下方向に向けて上方へ突出したロッド62を有している。揺動アーム63は、全体として前後方向に延びた形態であり、揺動アーム63の後端部は、ロッド62の上端部に相対回転可能に連結されている。揺動アーム63は、その前端に近い位置を中央フレーム11に設けた左右方向の揺動軸64に支持することにより、シーソー状に揺動し得るように設けられている。
バレル研磨を行う際には、昇降機構60を起動して押圧モジュール41を押圧解除位置へ上昇させ、公転用駆動機構23を起動してターレット15を45°回転させ、図4に実線で示すように、アーム部46をバレル槽30に対して周方向にずれた位置へ変位させておく。この状態で、作業者の手作業により、バレルケース28内のバレル槽30を持ち上げて取り出し、蓋37をバレル本体31から外してバレル本体31内のワーク(図示省略)と研磨石(図示省略)を回収する。
本実施例1の遠心バレル研磨機Gは、上下方向の回転軸13を中心として回転駆動されるターレット15と、上面に開口部34を有するバレル本体31と開口部34を開閉する蓋37とを備え、ターレット15の偏心位置に自転可能に設けられて遊星回転する複数のバレル槽30と、複数の蓋37の上面と対向可能な押圧部材48と、押圧部材48を介して複数の蓋37に下向きの弾性押圧力を付与可能な第1スプリング57とを備えている。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例では、押圧部材と蓋との接触領域に偏心吸収部材を設けたが、このような偏心吸収部材を設けない形態としてもよい。
(2)上記実施例では、押圧部材に位置ずれ吸収部材を設けたが、このような位置ずれ吸収部材を設けない形態としてもよい。
(3)上記実施例では、複数の押圧部材を一体化させることで閉蓋用弾性部材の数を1つとしたが、複数の押圧部材に対して複数の閉蓋用弾性部材を個別に設けてもよい。
(4)上記実施例では、バレル槽をバレルケース内に収容したが、バレル槽はターレットに直接、取り付けてもよい。
(5)上記実施例では、押圧部材を押圧位置と開放位置との間で昇降させる昇降機構を設けたが、このような昇降機構を設けず、押圧部材を手作業によって昇降させるようにしてもよい。
(6)上記実施例では、蓋における押圧部材との接触領域(蓋の上面)に偏心吸収部材を設けたが、偏心吸収部材は、押圧部材における蓋との接触領域(押圧部材の下面)に設けてもよい。この場合、偏心吸収部材としてウレタン樹脂を用い、蓋側にポリアセタール樹脂製の緩衝部材を設ければ、偏心吸収部材が蓋(緩衝部材)に貼り付くことを防止できる。また、偏心吸収部材は、押圧部材と蓋の両方に設けてもよい。
13…回転軸
15…ターレット
18…駆動側連結部(連結部)
23…公転用駆動機構
30…バレル槽
31…バレル本体
34…バレル本体の開口部
37…蓋
39…偏心吸収部材
41…押圧モジュール
44…従動側連結部(連結部)
48…押圧部材
51…第2スプリング(位置ずれ吸収部材)
57…第1スプリング(蓋用弾性部材)
60…昇降機構
Claims (6)
- 上下方向の回転軸を中心として回転駆動されるターレットと、
上面に開口部を有するバレル本体と前記開口部を開閉する蓋とを備え、前記ターレットの偏心位置に自転可能に設けられて遊星回転する複数のバレル槽と、
複数の前記蓋の上面と対向可能な押圧部材と、
前記押圧部材を介して前記複数の蓋に下向きの弾性押圧力を付与可能な閉蓋用弾性部材とを備え、
前記押圧部材は、前記蓋を押さえた状態において、前記ターレットと一体回転することが可能であるとともに、前記バレル槽に追従して遊星回転することが可能であることを特徴とする遠心バレル研磨機。 - 前記押圧部材を、前記蓋に対して前記閉蓋用弾性部材の弾性押圧力を付与する押圧位置と、前記押圧位置から上方へ退避して前記蓋を前記閉蓋用弾性部材による弾性押圧力から解放する押圧解除位置との間で昇降させる昇降機構を備えていることを特徴とする請求項1記載の遠心バレル研磨機。
- 前記ターレットに直結して設けられ、前記ターレットを回転駆動する公転用駆動機構と、
前記押圧部材が前記押圧位置にあるときには前記押圧部材を前記ターレットに対し同期回転可能に連結し、前記押圧部材が前記押圧解除位置にあるときには前記押圧部材と前記ターレットとの連結を解除する連結部とを備えていることを特徴とする請求項2記載の遠心バレル研磨機。 - 前記蓋と前記押圧部材との接触領域に設けられ、弾性変形可能な偏心吸収部材を備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の遠心バレル研磨機。
- 前記押圧部材に弾性変形可能に設けられ、前記押圧部材と前記蓋との間の上下の位置ずれを吸収可能な位置ずれ吸収部材を備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の遠心バレル研磨機。
- 複数の前記押圧部材を一体的に公転可能に設けた押圧モジュールを備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の遠心バレル研磨機。
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2017
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