JP6795570B2 - トナーバインダーおよびトナー - Google Patents
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Description
この方式を用いた場合、トナーの低温定着性(定着率70%が得られるヒートローラーの最低温度)が低く、ホットオフセット温度(ホットオフセットが発生するヒートローラーの最低温度)が高いことが望まれる。また、長時間使用しても鮮明な画像が得られることが望まれている。これらの要望を満足させるために、トナーバインダーの分子量分布を低分子量から高分子量にわたる広範囲とし、構成成分のガラス転移点の序列を規定することが提唱されている(特許文献1参照)。
すなわち本発明は、共重合体(A)、共重合体(B)、炭化水素ワックス(C)及び炭化水素ワックス(D)を含有するトナーバインダーであって、共重合体(A)が、スチレンモノマーを必須構成単量体として含む重合体から構成されるセグメント(a1)と融点が101〜160℃のポリオレフィンに由来するセグメント(a2)とを有し、前記共重合体(A)のゲルパーミエーションクロマトグラフ測定によって得られる分子量分布曲線におけるピーク分子量が3000〜3万であり、共重合体(B)のゲルパーミエーションクロマトグラフ測定によって得られる分子量分布曲線におけるピーク分子量が50万〜120万であり、炭化水素ワックス(C)の融点が65℃〜100℃であり、炭化水素ワックス(D)の融点が101〜160℃であるトナーバインダー;並びにこのトナーバインダーと着色剤とを含有するトナーである。
本発明における融点とはASTM D3418−82に規定の方法(DSC法)で測定した際の最大の融解ピーク温度を示す。
本発明の共重合体(A)は、ラジカル重合開始剤(f)を使用して、セグメント(a2)となる融点が101〜160℃のポリオレフィンの存在下で、セグメント(a1)となるスチレンモノマーを含む単量体を重合することで得られる。
これら(メタ)アクリル酸エステルモノマーのうち保存安定性の観点から、好ましくはアルキル基の炭素数が1〜18のアルキル(メタ)アクリレート及びそれらの2種以上の混合物であり、より好ましくはアルキル基の炭素数が1〜7のアルキル(メタ)アクリレート及びそれらの2種以上の混合物であり、さらに好ましくは炭素数が1〜5のアルキル(メタ)アクリレートである。
これらカルボキシル基含有ビニルモノマーのうち帯電安定性の観点から好ましくは、(メタ)アクリル酸、ジカルボン酸モノエステル、(無水)マレイン酸、フマル酸及びそれらの2種以上の混合物であり、より好ましくは(メタ)アクリル酸、マレイン酸モノエステル及びそれらの2種以上の混合物である。
炭素数2〜7のオレフィンとしては、エチレン、1,2−プロピレン、1−ブテン、イソブチレン、1−ヘキセン及びこれらの混合物等が挙げられる。
これらのうち、融点が65℃〜100℃であるものを炭化水素ワックス(C)として用い、融点が101〜160℃であるものを炭化水素ワックス(D)として用いる。
本発明のトナーバインダーにおいて、炭化水素ワックス(D)は、共重合体(A)が有するセグメント(a2)となる前記のポリオレフィンと同じであってもよいし、異なっていてもよい。また、複数種のワックスを使用してもよい。
共重合体(A)に含まれるセグメント(a2)の重量は、共重合体(A)を重合するときに存在させるポリオレフィンの重量を用いる。
重合温度は、好ましくは60〜230℃、より好ましくは110〜200℃である。
重合時間は、好ましくは1〜30時間、より好ましくは2〜10時間である。
上記の重合方法で得られる共重合体(A)は、融点が101〜160℃のポリオレフィンに発生したラジカルを起点にしてスチレンモノマーを含む単量体組成物が重合するので、スチレンモノマーを必須構成単量体として含む重合体から構成されるセグメント(a1)と融点が101〜160℃のポリオレフィンに由来するセグメント(a2)とを有する共重合体(A)が得られる。
重合温度は、好ましくは60〜230℃、より好ましくは80〜200℃である。
重合時間は、好ましくは1〜30時間、より好ましくは2〜20時間である。
これらのうち好ましいのは、ジ−t−ブチルパーオキサイド、1,1−ジ−(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、ジ−t−ブチルパーオキシヘキサヒドロフタレート及び2、2−ビス(4,4−ジ−t−ブチルパーオキシシクロヘキシル)プロパンである。
重合開始剤の使用量は、単量体の全量に基づいて、好ましくは0.01〜5重量%、より好ましくは0.05〜4重量%である。
これらのうち好ましいものは炭素数6〜12の芳香族溶剤であり、より好ましくはトルエン、キシレン及びエチルベンゼンである。
共重合体(A)、共重合体(B)、炭化水素ワックス(C)及び炭化水素ワックス(D)の混合方法は限定されないが、各重合体を別々に重合し溶液状態で混合する方法、二軸押出機や加熱攪拌のできる配合槽等で溶融混合する方法及び各重合体の存在下で他の重合体を重合していく方法等が挙げられる。
装置(一例):「HLC−8120」[東ソー(株)製]
カラム(一例):「TSK GEL GMH6」[東ソー(株)製]2本
測定温度:40℃
試料溶液:0.25重量%のテトラヒドロフラン溶液(不溶解分をグラスフィルターでろ別したもの)
溶液注入量:100μl
検出装置:屈折率検出器
基準物質:標準ポリスチレン(TSKstandard POLYSTYRENE)12点(分子量:500、1,050、2,800、5,970、9,100、18,100、37,900、96,400、190,000、355,000、1,090,000、2,890,000)[東ソー(株)製]
装 置(一例):高温GPC
溶 媒:オルトジクロロベンゼン
基準物質:ポリスチレン
サンプル濃度:3mg/ml
カラム(一例:PLgel 10μm、MIXED−B[ポリマーラボラトリーズ(株)製]
カラム温度:135℃
具体的には、カーボンブラック、スーダンブラックSM、ファーストイエロ−G、ベンジジンイエロー、ピグメントイエロー、インドファーストオレンジ、イルガシンレッド、パラニトロアニリンレッド、トルイジンレッド、カーミンFB、ピグメントオレンジR、レーキレッド2G、ローダミンFB、ローダミンBレーキ、メチルバイオレットBレーキ、フタロシアニンブルー、ピグメントブルー、ブリリアントグリーン、フタロシアニングリーン、オイルイエローGG、カヤセットYG、オラゾールブラウンB、オイルピンクOP及び磁性粉[例えば強磁性金属の粉末(鉄、コバルト及びニッケル等)、マグネタイト、ヘマタイト及びフェライト]等が挙げられる。
荷電制御剤を用いる場合、トナー中の荷電制御剤の含有量は、トナーの重量の基づいて好ましくは0.001〜5重量%、より好ましくは1〜5重量%である。
流動化剤を用いる場合、トナー中の流動化剤の含有量は、トナーの重量の基づいて好ましくは0.001〜5重量%である。
なお、体積平均粒径(D50)は、コールターカウンター[例えば、商品名:マルチサイザー3(ベックマン・コールター(株)製)]を用いて測定される。
また、上記方法において、流動化剤はトナーを微粒子化した後に混合(外添)して使用することもできる。
次いでトナーを感光体上の静電潜像に移動させ、さらに支持体(紙、ポリエステルフィルム等)上に移動させる。
さらに、公知の熱ロール定着方法等により支持体に定着して記録材料とされる。
トナーの試験法は以下の通りである。なお実施例4は参考例1である。
評価試料(トナー)30部とフェライトキャリア(パウダーテック社製、F−150)800部とを均一混合して二成分現像剤を得た後、以下の試験に供した。
市販モノクロ複写機[AR5030、シャープ(株)製]を用いて現像した未定着画像を、市販モノクロ複写機[SF8400A、シャープ(株)製]の定着ユニットを改造し、ヒートローラー温度を可変にした定着機でプロセススピード145mm/secで定着した。GretagMacbeth社製RD−19で測定した画像濃度(I.D.)=0.6の画像を、学振式摩擦堅牢度試験(紙で摩擦)により5回の往復回数で摩擦し、定着率(摩擦後のI.D.×100/摩擦前のI.D.)が70%以上となるヒートローラー温度を低温定着性とした。
上記(1)と同様に定着し、定着画像へのホットオフセットの有無を目視判定した。
ホットオフセットが発生しはじめた温度をホットオフセット発生温度とした。
上記(1)と同様に二成分現像剤として、市販モノクロ複写機[AR5030、シャープ(株)製]を用いて連続コピーを行い、画質変化を以下の基準で評価した。
◎:1万枚コピー後も画質に変化なく、カブリの発生もない。
○:1万枚コピー後でカブリが発生している。
△:6千枚コピー後でカブリが発生している。
×:2千枚コピー後でカブリが発生している。
トナーをそれぞれポリエチレン製の瓶に入れ、45℃の恒温水槽に8時間保持した後、42メッシュのふるいに移し、ホソカワミクロン(株)製パウダーテスターを用いて、振動強度5で10秒間振とうし、ふるいの上に残ったトナーの重量%を測定し、下記基準で判定し、保存安定性を評価した。
ふるい上の残存トナー重量%
◎ : 15%未満
○ : 15%以上25%未満
△ : 25%以上30%未満
× : 30%以上
オートクレーブにポリプロピレンワックス(三洋化成工業(株)製 ビスコール550−P、融点142℃)5部、キシレン330部を仕込み、窒素で置換した後、撹拌下密閉状態で170℃まで昇温した。スチレン450部、n−ブチルアクリレート160部、メタクリル酸27部、ジ−t−ブチルパーオキサイド3部及びキシレン100部の混合溶液を、オートクレーブ内温度を170℃にコントロールしながら、2.5時間かけて滴下し重合させた。さらに同温度で1時間保ち重合を完結させ、共重合体(A−1)を含むキシレン溶液(a−1)を得た。共重合体(A−1)のピーク分子量は11000、酸価は27mgKOH/g、ガラス転移点は57℃であった。
4口フラスコに水1900部、ポリビニルアルコール[(株)クラレ製PVA235]の2重量%水溶液100部を加え、これにスチレン760部、n−ブチルアクリレート220部、メタクリル酸20部、2.2−ビス(4,4−ジ−t−ブチルパーオキシシクロヘキシル)プロパン3部からなる混合液を加えて撹拌し懸濁液とした。フラスコを充分窒素で置換した後、88℃まで昇温し、重合を開始した。同温度で重合を継続させ、転化率が80%になった時点でジ−t−ブチルパーオキシヘキサヒドロフタレート0.4部を添加し98℃に昇温した。98℃で重合を継続し、転化率が99%に達したことを確認して重合を完結させた。後処理として濾別、水洗、乾燥し、共重合体(B−1)を得た。
共重合体(B−1)のピーク分子量は750,000、酸価は11mgKOH/g、ガラス転移点は73℃であった。
ポリオレフィンをポリエチレンワックス(三洋化成工業(株)製サンワックス151−P 、融点103℃)2部、単量体をスチレン499部、アクリル酸1部、ラジカル重合開始剤(f)をジ−t−ブチルパーオキサイド11部、重合温度を190℃としたほかは製造例1と同様にして共重合体(A−2)を含むキシレン溶液(a−2)を得た。共重合体(A−2)のピーク分子量は4000、酸価は1.5mgKOH/g、ガラス転移点は64℃であった。
ポリオレフィンをポリプロピレンワックス(三洋化成工業(株)製ビスコール440−P、融点146℃)5部、単量体をスチレン379部、メタクリル酸11部、n−ブチルアクリレート110部、ラジカル重合開始剤(f)をジ−t−ブチルパーオキサイド1.2部としたほかは製造例1と同様にして共重合体(A−3)を含むキシレン溶液(a−3)を得た。共重合体(A−3)のピーク分子量は16000、酸価は14mgKOH/g、ガラス転移点は56℃であった。
単量体をスチレン720部、n−ブチルアクリレート280部、ラジカル重合開始剤(f)を1,1−ジ−(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン3部、重合温度を95℃としたほかは製造例2と同様に重合し共重合体(B−2)を得た。共重合体(B−2)のピーク分子量は600,000、酸価は0mgKOH/g、ガラス転移点は55℃であった。
オートクレーブにポリプロピレンワックス(三洋化成工業(株)製 ビスコール550−P、融点142℃)10部、キシレン700部を仕込み、窒素で置換した後、撹拌下密閉状態で190℃まで昇温した。スチレン965部、アクリル酸35部、ジ−t−ブチルパーオキサイド45部、及びキシレン180部の混合溶液を、オートクレーブ内温度を190℃にコントロールしながら、4.5時間かけて滴下し重合させた。さらに同温度で0.5時間保ち重合を完結させ、共重合体(A−4)を含むキシレン溶液(a−4)を得た。共重合体(A−4)のピーク分子量は3000、酸価27mgKOH/g、ガラス転移点は56℃であった。
オートクレーブにポリプロピレンワックス(三洋化成工業(株)製 ビスコール550−P、融点142℃)10部、キシレン250部を仕込み、窒素で置換した後、撹拌下密閉状態で150℃まで昇温した。スチレン705部、n−ブチルアクリレート221部、マレイン酸モノブチル74部、ジ−t−ブチルパーオキサイド4.5部、及びキシレン100部の混合溶液を、オートクレーブ内温度を150℃にコントロールしながら、3時間かけて滴下し重合させた。さらに同温度で1時間保った後180℃に昇温して重合を完結させ、共重合体(A−5)を含むキシレン溶液(a−5)を得た。共重合体(A−5)のピーク分子量は28000、酸価24mgKOH/g、ガラス転移点は55℃であった。
4口フラスコに水1900部、ポリビニルアルコール[(株)クラレ製PVA235]の2重量%水溶液100部を加え、これにスチレン730部、n−ブチルアクリレート250部、メタクリル酸20部、2.2−ビス(4,4−ジ−t−ブチルパーオキシシクロヘキシル)プロパン3部からなる混合液を加えて撹拌し懸濁液とした。フラスコを充分窒素で置換した後、80℃まで昇温し、重合を開始した。同温度で重合を継続させ、転化率60%まで重合させた後、85℃に昇温して重合を継続した。転化率が98%になったことを確認した後、100℃に昇温し、同温度で2時間保ち、重合を完結させた。後処理として濾別、水洗、乾燥し、共重合体(B−3)を得た。
共重合体(B−3)のピーク分子量は1,160,000、酸価は11mgKOH/g、ガラス転移点は62℃であった。
オートクレーブを窒素で置換した後、スチレン709部、n−ブチルアクリレート260部、アクリル酸31部、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート0.19部を仕込み、1時間で95℃まで昇温した。次に2,2−ビス(4,4−ジ−t−ブチルパーオキシシクロヘキシル)プロパン8部を仕込み、95℃で3時間塊状重合を行った。引き続きキシレン240部を1時間かけて滴下した後、110℃まで1時間で昇温し、同温度で2時間重合した。さらに2,2−ビス(4,4−ジ−t−ブチルパーオキシシクロヘキシル)プロパン3.2部を仕込み、4時間重合した。その後150℃まで1時間で昇温し、同温度で1時間重合した後、キシレン1400部を加えて希釈し、(共)重合体(B−4)を含むキシレン溶液(b−4)を得た。(共)重合体(B−4)のピーク分子量は500,000、酸価は24mgKOH/g、ガラス転移点は55℃であった。
製造例1でポリプロピレンワックスを使用しないほかは製造例1と同様に重合し、重合体(RA−1)を含む比較用共重合体組成物(RA−1)のキシレン溶液(Ra−1)得た。共重合体(RA−1)のピーク分子量は10600、酸価は28mgKOH/g、ガラス転移点は57℃であった。
ポリオレフィンをポリプロピレンワックス(三洋化成工業(株)製 ビスコール550−P、融点142℃)2部、単量体をスチレン499部、アクリル酸1部、ラジカル重合開始剤(f)をジ−t−ブチルパーオキサイド23部、重合温度を200℃としたほかは製造例1と同様に重合し、重合体(RA−2)を含む比較用共重合体組成物(RA−2)のキシレン溶液(Ra−2)得た。共重合体(RA−2)のピーク分子量は2900、酸価は1.5mgKOH/g、ガラス転移点は55℃であった。
オートクレーブに共重合体(A−1)のキシレン溶液(a−1)1114部、重合体(B−1)285部、ポリプロピレンワックス(三洋化成工業(株)製 ビスコール550−P)25部、融点75℃のパラフィンワックス30部を仕込み、キシレン還流下で均一に溶解した。次にキシレンを溜去しながら170℃に昇温した後、減圧とした。圧力1kPa以下で脱溶剤を継続し、ガスクロマトグラフにより樹脂中のキシレン含量が400ppm以下であることを確認し、トナーバインダー(TB−1)を得た。
共重合体(A−2)のキシレン溶液(a−2)1205部、重合体(B−2)360部、ポリプロピレンワックス(三洋化成工業(株)製 ビスコール440−P)20部、融点97℃のフィッシャートロプシュワックス35部としたほかは実施例1と同様にしてトナーバインダー(TB−2)を得た。
共重合体(A−3)のキシレン溶液(a−3)1360部、重合体(B−1)270部、ポリプロピレンワックス(三洋化成工業(株)製 ビスコール660−P、融点138℃)28部、融点69℃のパラフィンワックス25部としたほかは実施例1と同様にしてトナーバインダー(TB−3)を得た。
共重合体(A−4)のキシレン溶液(a−4)1386部、重合体(B−3)214部、ポリプロピレンワックス(三洋化成工業(株)製 ビスコール660−P、融点138℃)40部、融点97℃のパラフィンワックス30部としたほかは実施例1と同様にしてトナーバインダー(TB−4)を得た。
共重合体(A−5)のキシレン溶液(a−5)806部、共重合体(B−4)のキシレン溶液(b−4)1034部、ポリプロピレンワックス(三洋化成工業(株)製 ビスコール660−P、融点138℃)5部、ポリエチレンワックス(三洋化成工業(株)製 サンワックス171P 融点103℃)部、融点69℃のパラフィンワックス20部としたほかは実施例1と同様にしてトナーバインダー(TB−5)を得た。また、共重合体(B−4)のキシレン溶液(b−4)1034部中の共重合体(B−4)は390部であった。
オートクレーブに共重合体溶液(RA−1)のキシレン溶液(Ra−1)を1109部、重合体(B−1)を285部、ポリプロピレンワックス(三洋化成工業(株)製 ビスコール550−P)55部を仕込んだほかは実施例1と同様にし、比較用トナーバインダー(RTB−1)を得た。
オートクレーブに共重合体溶液(RA−2)のキシレン溶液(Ra−2)1239部、重合体(B−1)320部、ポリプロピレンワックス(三洋化成工業(株)製 ビスコール440−P)20部、融点97℃のフィッシャートロプシュワックス35部を仕込んだほかは実施例1と同様にし、比較用トナーバインダー(RTB−2)を得た。
トナーバインダー(TB−1)〜(TB−5)及び(RTB−1)、(RTB−2)の各々88部に、カーボンブラック[三菱ケミカル(株)製 MA100]7部及び荷電調整剤(保土谷化学製 スピロンブラックTRH)1部をヘンシェルミキサー〔日本コークス工業(株)製 FM10B〕で均一混合した後、樹脂温度140℃の二軸押出機[(株)池貝製 PCM−30]で混練し、冷却物をジェット粉砕機[日本ニューマチック工業(株)製 ラボジェットLJ]で微粉砕し、エルボージェット分級機[(株)マツボー製 EJ−L−3(LABO)型]で分級し、トナー粒子を得た。ついで、トナー粒子100部とコロイダルシリカ(日本アエロジル製アエロジル R972)1.0部とを均一混合して、体積平均粒径9μmの本発明のトナー(T−1)〜(T−5)及び比較のトナー(RT−1)、(RT−2)を得た。
なお、体積平均粒径は、コールターカウンター(ベックマン・コールター(株)製 マルチサイザーIII、)で測定した。
トナー(T−1)〜(T−5)及び(RT−1)、(RT−2)のそれぞれについての評価結果を表1に示す。
Claims (5)
- 共重合体(A)、共重合体(B)、炭化水素ワックス(C)及び炭化水素ワックス(D)を含有するトナーバインダーであって、共重合体(A)が、スチレンモノマーを必須構成単量体として含む重合体から構成されるセグメント(a1)と融点が101〜160℃のポリオレフィンに由来するセグメント(a2)とを有し、前記共重合体(A)のゲルパーミエーションクロマトグラフ測定によって得られる分子量分布曲線におけるピーク分子量が3000〜3万であり、共重合体(B)のゲルパーミエーションクロマトグラフ測定によって得られる分子量分布曲線におけるピーク分子量が50万〜120万であり、炭化水素ワックス(C)の融点が65℃〜100℃であり、炭化水素ワックス(D)の融点が101〜160℃であり、
共重合体(A)が有するセグメント(a2)、炭化水素ワックス(C)及び炭化水素ワックス(D)の合計割合がトナーバインダーの重量に基づいて3〜7重量%であるトナーバインダー。 - 前記共重合体(A)及び/又は共重合体(B)は、スチレンモノマー及びカルボキシル基含有ビニルモノマーを構成単量体として含む共重合体である請求項1に記載のトナーバインダー。
- 請求項1又は2に記載のトナーバインダーであって、酸価が13〜25mgKOH/gであるトナーバインダー。
- 前記共重合体(A)と前記共重合体(B)との含有量の重量比((A)/(B))が、60/40〜80/20である請求項1〜3のいずれか記載のトナーバインダー。
- 請求項1〜4のいずれか記載のトナーバインダーと着色剤とを含有するトナー。
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