JP6791570B2 - カキ肉より抽出された抗ストレス作用物質 - Google Patents

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Description

本発明はカキ肉より抽出された3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を含む抗ストレス作用物質に関するものである。
脳内酸化ストレスは、HPA系の過剰亢進や概日リズム異常などを惹起させることが示され、脳内酸化ストレスの予防には、脳移行性の良い抗酸化物質、抗ストレス作用物質の摂取が望まれている。
すなわち、物理的・身体的ストレスや心理的ストレスを受けると、酸化ストレスを生じさせられ、視床下部−脳下垂体−副腎皮質系(hypothalamo-pituitary-adrenal axis: HPA系)が活性化され、副腎皮質ホルモンが放出される。
慢性的な脳内酸化ストレスは、CRH(副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン:corticotropin-releasing hormoneの略)、ACTH(adrenocorticotrophic hormone:副腎皮質刺激ホルモンの略)、GC(糖質コルチロイド)共に分泌過多になり、生理的に行われるフィードバックによる分泌抑制機構が崩壊し、HPA系の過剰亢進を惹起させる。
その要因として、フィードバックに重要な働きをする海馬領のGC receptorが酸化ストレスによって消失するからとも言われている。一方、睡眠との関連においては、脳内酸化ストレスと概日リズム異常との関連も判明されつつある。
そして、脳内酸化ストレスの予防には、脳移行性の良い抗酸化物質、抗ストレス作用物質の摂取が重要であると言われている。
ところで、活性酸素の生成は好気性の生活に起因し、脂質、タンパク質、核酸の酸化を生じ、細胞に障害を与えることが一般に知られている。
通常、生体の酸化レベルは活性酸素産生系と抗酸化物質による消去系のバランスでほぼ一定に保たれているが、薬物、放射線、虚血などの様々な要因によりこのバランスが崩れ、活性酸素産生系へ傾くのが酸化ストレスといわれている。
この酸化ストレスの蓄積が、がん、動脈硬化性疾患、虚血/再灌流障害、慢性関節リウマチ、糖尿病、アルツハイマー病やパーキンソン病の神経障害などの様々な疾患や老化の一因であると考えられているのである。
いわゆる抗酸化物質は構造から大きく二群に分類される。酵素性抗酸化物質としては、スーパーオキシドジスムターゼ(superoxidedismutase、SOD)、カタラーゼ(catalase、CAT)、グルタチオンペルオキシダーゼ(glutathioneperoxidase、GPx)、グルタチオンS-トランスフェラーゼ(glutathioneS-transferase、GST)、グルタチオンリダクターゼ(glutathionereductase)、ペルオキシレドキシン(peroxiredoxin、Prx)などが挙げられる。一方、非酵素性抗酸化物質としては、アスコルビン酸(ascorbicacid)、α-トコフェロール(α-tocopherol)、グルタチオン(glutathione、GSH)、カロテノイド(carotenoids)、フラボノイド(flavonoids)、メタロチオネイン(metallothionein)などを含む。
ここで、カキ、たとえばマガキ(Crassostrea gigas)はウグイスガイ目イタボガキ科に属する二枚貝で、その生息地は日本を初めとして東アジア全域に及んでいる。近年では、フランスやオーストラリアでもマガキが養殖されており、世界で最も食用に供さるカキとして名高い。
カキは、栄養価が高いことから古代より食用にされてきたが、前述したとおりグリコーゲンやタンパク質のほか、カルシウム、亜鉛、セレニウム、銅、マンガンなどのミネラルを多量に含むといわれている。
また、カキ由来の抗酸化物質として報告されているのは、酵素性抗酸化物質としてSOD、CAT、GPx、及びPrx6があり、非酵素性抗酸化物質としてはメタロチオネイン、uncouplingprotein5(UCP5)、アスコルビン酸、α-トコフェロール、β-カロテンがあった。
特開2010−193756号公報
しかして、本件発明の発明者らは、既に、カキ、特にマガキ軟体部からの優れた新規抗酸化物質を見出すことに成功し、さらにその化学構造を決定し、なおかつ前記抗酸化物質の化学合成を行うことにも成功し、そして、カキに由来しない、あるいはカキに由来する場合の双方での優れたいわゆる新規抗酸化剤及び抗酸化剤組成物の提供が行えることにも成功している。
さらに、ヒト低比重リポ蛋白(low-densitylipoproteins、LDL)の酸化実験と、肝臓の株化細胞の酸化実験における当該物質の抗酸化能をも確認している。
かくして、今回は、前記マガキ軟体部から抽出した3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を有効成分とした抗ストレス作用物質を見出すことに成功した。
さらに、本件発明者は、当初の生のカキ肉からは全く見出されなかった3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)をカキ肉エキスの抽出段階で加熱することや加圧することで生成できることをも見出していた。
よって、本発明は前記の様にして、マガキ軟体部から抽出した3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を有効成分とした抗ストレス作用物質を提供することを目的とするものである。
(1)以下の動物実験により得られた、尿中の8-OHdG濃度値が、46.69±5.89(ng/mg crea.) である、カキ肉から抽出された抽出物に含有する3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を有効成分とする抗ストレス作用物質の製造方法であって、
生の状態では3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が検出されない生ガキ肉を、加熱することにより、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を前記加熱処理したカキ肉液より生成し、前記生成された3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を有効成分とすることを特徴とする。

(動物実験1)
ICR雄性マウス18匹につき6日間の集団飼育の後、ICR雄性マウス18匹について群分けを行い、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されているカキ肉エキスや3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えず、例えば飲料水のみを与えた対照群(A群と称する)6匹と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えた群(B群と称する)6匹と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されたカキ肉エキスを与えた群 (C群と称する)6匹の3群に分別した。
その後の飼育は、CRF−1の自由摂取にて43日間前記マウスの個別飼育を行った。
個別飼育とはあえて前記のマウスを1匹ずつ隔離し、個別に飼育することを意味する。マウスは集団で、すなわち群で飼育しないとストレスを感じる動物である。よって、あえて個別飼育をすることによって酸化ストレスを生じさせた。
また、解剖前の14日間、各A群、B群、C群に、それぞれ、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されているカキ肉エキスや3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えず、例えば飲料水のみを、また、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを、または、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有(含有量:2.43μg/0.1ml)されたカキ肉エキスを、胃ゾンデにて経口投与した。その投与量は、マウスの体重10gあたり0.1mLとした。
なお、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えたB群と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されたカキ肉エキスを与えたC群へのカキ肉エキス内の亜鉛量等の含有量は同量とした。
前記経口投与してから1時間後に、採血、臓器摘出を行い、血漿コルチコステロン濃度、尿中の8-OHdG濃度、脳中の8-OHdG濃度、脳中のMDA濃度を測定した。

(2)以下の動物実験により得られた、脳中の8-OHdG濃度値が、4.54±0.68(ng/g wet tissue)である、カキ肉から抽出された抽出物に含有する3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を有効成分とする抗ストレス作用物質の製造方法であって、
生の状態では3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が検出されない生ガキ肉を、加熱することにより、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を前記加熱処理したカキ肉液より生成し、前記生成された3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を有効成分とすることを特徴とする。

(動物実験1)
ICR雄性マウス18匹につき6日間の集団飼育の後、ICR雄性マウス18匹について群分けを行い、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されているカキ肉エキスや3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えず、例えば飲料水のみを与えた対照群(A群と称する)6匹と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えた群(B群と称する)6匹と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されたカキ肉エキスを与えた群 (C群と称する)6匹の3群に分別した。
その後の飼育は、CRF−1の自由摂取にて43日間前記マウスの個別飼育を行った。
個別飼育とはあえて前記のマウスを1匹ずつ隔離し、個別に飼育することを意味する。マウスは集団で、すなわち群で飼育しないとストレスを感じる動物である。よって、あえて個別飼育をすることによって酸化ストレスを生じさせた。
また、解剖前の14日間、各A群、B群、C群に、それぞれ、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されているカキ肉エキスや3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えず、例えば飲料水のみを、また、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを、または、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有(含有量:2.43μg/0.1ml)されたカキ肉エキスを、胃ゾンデにて経口投与した。その投与量は、マウスの体重10gあたり0.1mLとした。
なお、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えたB群と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されたカキ肉エキスを与えたC群へのカキ肉エキス内の亜鉛量等の含有量は同量とした。
前記経口投与してから1時間後に、採血、臓器摘出を行い、血漿コルチコステロン濃度、尿中の8-OHdG濃度、脳中の8-OHdG濃度、脳中のMDA濃度を測定した。

(3)以下の動物実験により得られた、脳中のMDA濃度値が、27.02±1.05(μM/g wet tissue)である、カキ肉から抽出された抽出物に含有する3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を有効成分とする抗ストレス作用物質の製造方法であって、
生の状態では3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が検出されない生ガキ肉を、加熱することにより、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を前記加熱処理したカキ肉液より生成し、前記生成された3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を有効成分とすることを特徴とする。

(動物実験1)
ICR雄性マウス18匹につき6日間の集団飼育の後、ICR雄性マウス18匹について群分けを行い、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されているカキ肉エキスや3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えず、例えば飲料水のみを与えた対照群(A群と称する)6匹と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えた群(B群と称する)6匹と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されたカキ肉エキスを与えた群 (C群と称する)6匹の3群に分別した。
その後の飼育は、CRF−1の自由摂取にて43日間前記マウスの個別飼育を行った。
個別飼育とはあえて前記のマウスを1匹ずつ隔離し、個別に飼育することを意味する。マウスは集団で、すなわち群で飼育しないとストレスを感じる動物である。よって、あえて個別飼育をすることによって酸化ストレスを生じさせた。
また、解剖前の14日間、各A群、B群、C群に、それぞれ、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されているカキ肉エキスや3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えず、例えば飲料水のみを、また、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを、または、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有(含有量:2.43μg/0.1ml)されたカキ肉エキスを、胃ゾンデにて経口投与した。その投与量は、マウスの体重10gあたり0.1mLとした。
なお、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えたB群と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されたカキ肉エキスを与えたC群へのカキ肉エキス内の亜鉛量等の含有量は同量とした。
前記経口投与してから1時間後に、採血、臓器摘出を行い、血漿コルチコステロン濃度、尿中の8-OHdG濃度、脳中の8-OHdG濃度、脳中のMDA濃度を測定した。

(4)以下の動物実験により得られた、血漿コルチコステロン濃度値が、119.8±5.7(ng/mL)である、カキ肉から抽出された抽出物に含有する3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を有効成分とする抗ストレス作用物質の製造方法であって、
生の状態では3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が検出されない生ガキ肉を、加熱することにより、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を前記加熱処理したカキ肉液より生成し、前記生成された3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を有効成分とすることを特徴とする。

(動物実験1)
ICR雄性マウス18匹につき6日間の集団飼育の後、ICR雄性マウス18匹について群分けを行い、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されているカキ肉エキスや3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えず、例えば飲料水のみを与えた対照群(A群と称する)6匹と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えた群(B群と称する)6匹と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されたカキ肉エキスを与えた群 (C群と称する)6匹の3群に分別した。
その後の飼育は、CRF−1の自由摂取にて43日間前記マウスの個別飼育を行った。
個別飼育とはあえて前記のマウスを1匹ずつ隔離し、個別に飼育することを意味する。マウスは集団で、すなわち群で飼育しないとストレスを感じる動物である。よって、あえて個別飼育をすることによって酸化ストレスを生じさせた。
また、解剖前の14日間、各A群、B群、C群に、それぞれ、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されているカキ肉エキスや3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えず、例えば飲料水のみを、また、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを、または、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有(含有量:2.43μg/0.1ml)されたカキ肉エキスを、胃ゾンデにて経口投与した。その投与量は、マウスの体重10gあたり0.1mLとした。
なお、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えたB群と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されたカキ肉エキスを与えたC群へのカキ肉エキス内の亜鉛量等の含有量は同量とした。
前記経口投与してから1時間後に、採血、臓器摘出を行い、血漿コルチコステロン濃度、尿中の8-OHdG濃度、脳中の8-OHdG濃度、脳中のMDA濃度を測定した。

(5)以下の動物実験により得られた、尿中の8-OHdG濃度値が、46.69±5.89(ng/mg crea.) である、カキ肉から抽出された抽出物に含有する3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を有効成分とする抗ストレス作用物質の製造方法であって、
生の状態では3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が検出されない生ガキ肉を、1気圧以上の加圧状態で加熱することにより、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を前記加圧状態で加熱したカキ肉液より生成し、前記生成された3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を有効成分とする、
ことを特徴とする。

(動物実験1)
ICR雄性マウス18匹につき6日間の集団飼育の後、ICR雄性マウス18匹について群分けを行い、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されているカキ肉エキスや3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えず、例えば飲料水のみを与えた対照群(A群と称する)6匹と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えた群(B群と称する)6匹と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されたカキ肉エキスを与えた群 (C群と称する)6匹の3群に分別した。
その後の飼育は、CRF−1の自由摂取にて43日間前記マウスの個別飼育を行った。
個別飼育とはあえて前記のマウスを1匹ずつ隔離し、個別に飼育することを意味する。マウスは集団で、すなわち群で飼育しないとストレスを感じる動物である。よって、あえて個別飼育をすることによって酸化ストレスを生じさせた。
また、解剖前の14日間、各A群、B群、C群に、それぞれ、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されているカキ肉エキスや3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えず、例えば飲料水のみを、また、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを、または、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有(含有量:2.43μg/0.1ml)されたカキ肉エキスを、胃ゾンデにて経口投与した。その投与量は、マウスの体重10gあたり0.1mLとした。
なお、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えたB群と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されたカキ肉エキスを与えたC群へのカキ肉エキス内の亜鉛量等の含有量は同量とした。
前記経口投与してから1時間後に、採血、臓器摘出を行い、血漿コルチコステロン濃度、尿中の8-OHdG濃度、脳中の8-OHdG濃度、脳中のMDA濃度を測定した。

(6) 以下の動物実験により得られた、脳中の8-OHdG濃度値が、4.54±0.68(ng/g wet tissue)である、カキ肉から抽出された抽出物に含有する3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を有効成分とする抗ストレス作用物質の製造方法であって、
生の状態では3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が検出されない生ガキ肉を、1気圧以上の加圧状態で加熱することにより、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を前記加圧状態で加熱したカキ肉液より生成し、前記生成された3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を有効成分とする、
ことを特徴とする。

(動物実験1)
ICR雄性マウス18匹につき6日間の集団飼育の後、ICR雄性マウス18匹について群分けを行い、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されているカキ肉エキスや3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えず、例えば飲料水のみを与えた対照群(A群と称する)6匹と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えた群(B群と称する)6匹と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されたカキ肉エキスを与えた群 (C群と称する)6匹の3群に分別した。
その後の飼育は、CRF−1の自由摂取にて43日間前記マウスの個別飼育を行った。
個別飼育とはあえて前記のマウスを1匹ずつ隔離し、個別に飼育することを意味する。マウスは集団で、すなわち群で飼育しないとストレスを感じる動物である。よって、あえて個別飼育をすることによって酸化ストレスを生じさせた。
また、解剖前の14日間、各A群、B群、C群に、それぞれ、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されているカキ肉エキスや3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えず、例えば飲料水のみを、また、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを、または、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有(含有量:2.43μg/0.1ml)されたカキ肉エキスを、胃ゾンデにて経口投与した。その投与量は、マウスの体重10gあたり0.1mLとした。
なお、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えたB群と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されたカキ肉エキスを与えたC群へのカキ肉エキス内の亜鉛量等の含有量は同量とした。
前記経口投与してから1時間後に、採血、臓器摘出を行い、血漿コルチコステロン濃度、尿中の8-OHdG濃度、脳中の8-OHdG濃度、脳中のMDA濃度を測定した。

(7)以下の動物実験により得られた、脳中のMDA濃度値が、27.02±1.05(μM/g wet tissue)である、カキ肉から抽出された抽出物に含有する3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を有効成分とする抗ストレス作用物質の製造方法であって、
生の状態では3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が検出されない生ガキ肉を、1気圧以上の加圧状態で加熱することにより、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を前記加圧状態で加熱したカキ肉液より生成し、前記生成された3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を有効成分とする、
ことを特徴とする。

(動物実験1)
ICR雄性マウス18匹につき6日間の集団飼育の後、ICR雄性マウス18匹について群分けを行い、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されているカキ肉エキスや3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えず、例えば飲料水のみを与えた対照群(A群と称する)6匹と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えた群(B群と称する)6匹と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されたカキ肉エキスを与えた群 (C群と称する)6匹の3群に分別した。
その後の飼育は、CRF−1の自由摂取にて43日間前記マウスの個別飼育を行った。
個別飼育とはあえて前記のマウスを1匹ずつ隔離し、個別に飼育することを意味する。マウスは集団で、すなわち群で飼育しないとストレスを感じる動物である。よって、あえて個別飼育をすることによって酸化ストレスを生じさせた。
また、解剖前の14日間、各A群、B群、C群に、それぞれ、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されているカキ肉エキスや3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えず、例えば飲料水のみを、また、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを、または、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有(含有量:2.43μg/0.1ml)されたカキ肉エキスを、胃ゾンデにて経口投与した。その投与量は、マウスの体重10gあたり0.1mLとした。
なお、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えたB群と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されたカキ肉エキスを与えたC群へのカキ肉エキス内の亜鉛量等の含有量は同量とした。
前記経口投与してから1時間後に、採血、臓器摘出を行い、血漿コルチコステロン濃度、尿中の8-OHdG濃度、脳中の8-OHdG濃度、脳中のMDA濃度を測定した。

(8)以下の動物実験により得られた、血漿コルチコステロン濃度値が、119.8±5.7(ng/mL)である、カキ肉から抽出された抽出物に含有する3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を有効成分とする抗ストレス作用物質の製造方法であって、
生の状態では3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が検出されない生ガキ肉を、1気圧以上の加圧状態で加熱することにより、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を前記加圧状態で加熱したカキ肉液より生成し、前記生成された3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を有効成分とする、
ことを特徴とする。

(動物実験1)
ICR雄性マウス18匹につき6日間の集団飼育の後、ICR雄性マウス18匹について群分けを行い、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されているカキ肉エキスや3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えず、例えば飲料水のみを与えた対照群(A群と称する)6匹と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えた群(B群と称する)6匹と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されたカキ肉エキスを与えた群 (C群と称する)6匹の3群に分別した。
その後の飼育は、CRF−1の自由摂取にて43日間前記マウスの個別飼育を行った。
個別飼育とはあえて前記のマウスを1匹ずつ隔離し、個別に飼育することを意味する。マウスは集団で、すなわち群で飼育しないとストレスを感じる動物である。よって、あえて個別飼育をすることによって酸化ストレスを生じさせた。
また、解剖前の14日間、各A群、B群、C群に、それぞれ、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されているカキ肉エキスや3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えず、例えば飲料水のみを、また、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを、または、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有(含有量:2.43μg/0.1ml)されたカキ肉エキスを、胃ゾンデにて経口投与した。その投与量は、マウスの体重10gあたり0.1mLとした。
なお、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えたB群と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されたカキ肉エキスを与えたC群へのカキ肉エキス内の亜鉛量等の含有量は同量とした。
前記経口投与してから1時間後に、採血、臓器摘出を行い、血漿コルチコステロン濃度、尿中の8-OHdG濃度、脳中の8-OHdG濃度、脳中のMDA濃度を測定した。

(9)以下の動物実験により得られた、尿中の8-OHdG濃度値が、46.69±5.89(ng/mg crea.) である、カキ肉から抽出された抽出物に含有する3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を有効成分とする抗ストレス作用物質の製造方法であって、
生の状態では3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が検出されない生ガキ肉を、3気圧以上の加圧状態で少なくとも1時間以上、90℃以上で加熱することにより、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を前記加圧状態で加熱したカキ肉液より生成し、前記生成された3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を有効成分とする、
ことを特徴とする。

(動物実験1)
ICR雄性マウス18匹につき6日間の集団飼育の後、ICR雄性マウス18匹について群分けを行い、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されているカキ肉エキスや3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えず、例えば飲料水のみを与えた対照群(A群と称する)6匹と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えた群(B群と称する)6匹と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されたカキ肉エキスを与えた群 (C群と称する)6匹の3群に分別した。
その後の飼育は、CRF−1の自由摂取にて43日間前記マウスの個別飼育を行った。
個別飼育とはあえて前記のマウスを1匹ずつ隔離し、個別に飼育することを意味する。マウスは集団で、すなわち群で飼育しないとストレスを感じる動物である。よって、あえて個別飼育をすることによって酸化ストレスを生じさせた。
また、解剖前の14日間、各A群、B群、C群に、それぞれ、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されているカキ肉エキスや3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えず、例えば飲料水のみを、また、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを、または、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有(含有量:2.43μg/0.1ml)されたカキ肉エキスを、胃ゾンデにて経口投与した。その投与量は、マウスの体重10gあたり0.1mLとした。
なお、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えたB群と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されたカキ肉エキスを与えたC群へのカキ肉エキス内の亜鉛量等の含有量は同量とした。
前記経口投与してから1時間後に、採血、臓器摘出を行い、血漿コルチコステロン濃度、尿中の8-OHdG濃度、脳中の8-OHdG濃度、脳中のMDA濃度を測定した。

(10)以下の動物実験により得られた、脳中の8-OHdG濃度値が、4.54±0.68(ng/g wet tissue)である、カキ肉から抽出された抽出物に含有する3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を有効成分とする抗ストレス作用物質の製造方法であって、
生の状態では3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が検出されない生ガキ肉を、3気圧以上の加圧状態で少なくとも1時間以上、90℃以上で加熱することにより、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を前記加圧状態で加熱したカキ肉液より生成し、前記生成された3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を有効成分とする、
ことを特徴とする。

(動物実験1)
ICR雄性マウス18匹につき6日間の集団飼育の後、ICR雄性マウス18匹について群分けを行い、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されているカキ肉エキスや3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えず、例えば飲料水のみを与えた対照群(A群と称する)6匹と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えた群(B群と称する)6匹と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されたカキ肉エキスを与えた群 (C群と称する)6匹の3群に分別した。
その後の飼育は、CRF−1の自由摂取にて43日間前記マウスの個別飼育を行った。
個別飼育とはあえて前記のマウスを1匹ずつ隔離し、個別に飼育することを意味する。マウスは集団で、すなわち群で飼育しないとストレスを感じる動物である。よって、あえて個別飼育をすることによって酸化ストレスを生じさせた。
また、解剖前の14日間、各A群、B群、C群に、それぞれ、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されているカキ肉エキスや3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えず、例えば飲料水のみを、また、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを、または、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有(含有量:2.43μg/0.1ml)されたカキ肉エキスを、胃ゾンデにて経口投与した。その投与量は、マウスの体重10gあたり0.1mLとした。
なお、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えたB群と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されたカキ肉エキスを与えたC群へのカキ肉エキス内の亜鉛量等の含有量は同量とした。
前記経口投与してから1時間後に、採血、臓器摘出を行い、血漿コルチコステロン濃度、尿中の8-OHdG濃度、脳中の8-OHdG濃度、脳中のMDA濃度を測定した。

(11)以下の動物実験により得られた、脳中のMDA濃度値が、27.02±1.05(μM/g wet tissue)である、カキ肉から抽出された抽出物に含有する3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を有効成分とする抗ストレス作用物質の製造方法であって、
生の状態では3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が検出されない生ガキ肉を、3気圧以上の加圧状態で少なくとも1時間以上、90℃以上で加熱することにより、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を前記加圧状態で加熱したカキ肉液より生成し、前記生成された3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を有効成分とする、
ことを特徴とする。

(動物実験1)
ICR雄性マウス18匹につき6日間の集団飼育の後、ICR雄性マウス18匹について群分けを行い、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されているカキ肉エキスや3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えず、例えば飲料水のみを与えた対照群(A群と称する)6匹と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えた群(B群と称する)6匹と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されたカキ肉エキスを与えた群 (C群と称する)6匹の3群に分別した。
その後の飼育は、CRF−1の自由摂取にて43日間前記マウスの個別飼育を行った。
個別飼育とはあえて前記のマウスを1匹ずつ隔離し、個別に飼育することを意味する。マウスは集団で、すなわち群で飼育しないとストレスを感じる動物である。よって、あえて個別飼育をすることによって酸化ストレスを生じさせた。
また、解剖前の14日間、各A群、B群、C群に、それぞれ、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されているカキ肉エキスや3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えず、例えば飲料水のみを、また、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを、または、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有(含有量:2.43μg/0.1ml)されたカキ肉エキスを、胃ゾンデにて経口投与した。その投与量は、マウスの体重10gあたり0.1mLとした。
なお、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えたB群と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されたカキ肉エキスを与えたC群へのカキ肉エキス内の亜鉛量等の含有量は同量とした。
前記経口投与してから1時間後に、採血、臓器摘出を行い、血漿コルチコステロン濃度、尿中の8-OHdG濃度、脳中の8-OHdG濃度、脳中のMDA濃度を測定した。

(12)以下の動物実験により得られた、血漿コルチコステロン濃度値が、119.8±5.7(ng/mL)である、カキ肉から抽出された抽出物に含有する3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を有効成分とする抗ストレス作用物質の製造方法であって、
生の状態では3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が検出されない生ガキ肉を、3気圧以上の加圧状態で少なくとも1時間以上、90℃以上で加熱することにより、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を前記加圧状態で加熱したカキ肉液より生成し、前記生成された3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を有効成分とする、
ことを特徴とする。

(動物実験1)
ICR雄性マウス18匹につき6日間の集団飼育の後、ICR雄性マウス18匹について群分けを行い、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されているカキ肉エキスや3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えず、例えば飲料水のみを与えた対照群(A群と称する)6匹と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えた群(B群と称する)6匹と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されたカキ肉エキスを与えた群 (C群と称する)6匹の3群に分別した。
その後の飼育は、CRF−1の自由摂取にて43日間前記マウスの個別飼育を行った。
個別飼育とはあえて前記のマウスを1匹ずつ隔離し、個別に飼育することを意味する。マウスは集団で、すなわち群で飼育しないとストレスを感じる動物である。よって、あえて個別飼育をすることによって酸化ストレスを生じさせた。
また、解剖前の14日間、各A群、B群、C群に、それぞれ、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されているカキ肉エキスや3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えず、例えば飲料水のみを、また、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを、または、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有(含有量:2.43μg/0.1ml)されたカキ肉エキスを、胃ゾンデにて経口投与した。その投与量は、マウスの体重10gあたり0.1mLとした。
なお、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えたB群と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されたカキ肉エキスを与えたC群へのカキ肉エキス内の亜鉛量等の含有量は同量とした。
前記経口投与してから1時間後に、採血、臓器摘出を行い、血漿コルチコステロン濃度、尿中の8-OHdG濃度、脳中の8-OHdG濃度、脳中のMDA濃度を測定した。

(13)以下の動物実験により得られた、海馬におけるGR Alpha値が0.812±0.038(ng/mg of hippocampus)である、カキ肉から抽出された抽出物に含有する3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を有効成分とする抗ストレス作用物質の製造方法であって、
生の状態では3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が検出されない生ガキ肉を、加熱することにより、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を前記加熱処理したカキ肉液より生成し、前記生成された3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を有効成分とすることを特徴とする。

(動物実験2)
個別飼育ストレスによる各群のストレス応答状況を正確に把握するため各試験食餌の投与量を実験1の2倍に増加し、かつ匹数を増加し、血漿コルチコステロン濃度と海馬コルチコステロン受容体数の変化を観察した。
実験2でも上記と同じ予備飼育の後、群分けを行い、A群(n=10)、B群(n=10)、C群(n=10)の3群に群分けた後、CR雄性マウスをCRF-1と蒸留水の自由摂取にて49日間の個別飼育を行った。
個別飼育開始後42日目から、各試料を7日間、毎日AM9:00に胃ゾンデにて強制経口投与した。投与量は、体重10gあたり0.2 mLとした。
A群には、純水を、B群には、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を含有しないカキ軟体部エキス分画を、C群には、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を含有したカキ軟体部エキス分画を強制経口投与した。7日目投与1時間後(AM10:00)より解剖を行った。解剖は、ソムノペチル(50mg/kg)麻酔下にて開腹し、腹部下大静脈よりヘパリン加採血を行った。その後、全脳を摘出し、海馬を分離した。
本発明によれば、カキに由来する3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を有効成分とする抗ストレス作用物質を提供できるとの優れた効果を奏する。
本発明の実験結果を説明する説明図(1)である。 本発明の実験結果を説明する説明図(2)である。 本発明の実験結果を説明する説明図(3)である。 本発明の実験結果を説明する説明図(4)である。 本発明の実験結果を説明する説明図(5)である。 本発明の実験結果を説明する説明図(6)である。 マウスへの標準飼料の成分内容一覧を説明する説明図である。 本発明の概略構成を示す概略構成説明図(1)である。 本発明の概略構成を示す概略構成説明図(2)である。 本発明のフローチャートを説明する説明図である。 3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)抽出のための有機溶媒の極性を段階的に高めていく状態を説明する説明図である。 各抽出物の抗酸化活性試験の結果を示す説明図である。 シリカオープンカラムによる抽出を説明する説明図である。 酢酸エチル分画抽出を説明する説明図である。 本発明により抽出された3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)の構造を説明する説明図である。 ORAC法の測定原理を説明する説明図である。 本発明による3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)の抗酸化能を説明する説明図である。 本発明による3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)の構造解析を説明する説明図(1)である。 本発明による3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)の構造解析を説明する説明図(2)である。
以下、本発明を図に示す一実施例に基づいて説明する。
図8、図9において、符号1は、抽出容器であり、該抽出容器1内には、カキ肉から抽出物を抽出するための抽出用溶液2が貯留される。そして、該抽出用溶液2が貯留されている抽出容器1内に生ガキ肉3を収納し、カキ肉の各種有効成分を含有する抽出物を抽出する工程が行われる。
ところで、従来では、カキ肉抽出物抽出時に、抽出容器1内のカキ肉3が収納された抽出用溶液2を攪拌し、抽出をより効率化することが従来行われていたことがあったが、カキ肉3自体を痛めることにもなり、この抽出工程時点での攪拌作業は行わない方が好ましい。
前述のようにしてカキ肉抽出物が抽出された抽出用溶液2を次は濃縮工程によって濃縮されるものとなる。
次に、この濃縮液6に、エタノール溶液4を加え、70%程度のエタノール濃度の溶液とする。その後、攪拌すると共に、沈殿物7と上澄み液8とに分離する。
そして、図8から理解されるように、沈殿物7は乾燥させ、打錠し、最終的に健康食品などに供される。
ところで、従来では前記上澄み液8は、何らカキ肉抽出物の有効成分が入っていない、あるいは入っていてもきわめて微量であるとして廃棄していたことがある。しかし、その後、実験や研究の結果、この上澄み液8内にもカキ肉抽出物に関する多くの有効成分が存在していることが判明し、現在ではこの上澄み液8も廃棄することなく利用している。
近年では、この上澄み液8を再度濃縮するとともに、その濃縮液を最終的に乾燥させる。そして、その乾燥物は、完全な固形物状にはならないが、ペースト状には形成することができ、もってペースト状の健康食品とするなどして製造している。そして、このペースト状の健康食品は、需要者側において白湯などで溶いて飲料用健康食品に供されるのである。
まず、本実施例では、前記の上澄み液8を使用して後述する3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)入りのカキ肉抽出物を回収するものである。
すなわち、前記のごとく沈殿物7と上澄み液8に分離した後、該上澄み液8につき、まず、エバポレータなどで前記上澄み液8のエタノール分を除去し、約半分の量になるまで濃縮する。
たとえば40mL分の上澄み液8を濃縮して20mLの上澄み液8の濃縮液9を確保するがごときである。
次いで、その20mLの濃縮液を約5倍になるよう希釈して希釈液10を生成する。たとえば100mLの希釈液10の量にするがごときである。このような工程を経るのはなるべく不純物を除去するためである。
その後、たとえばこの100mLの希釈液10の溶液に、たとえば酢酸エチル5を200mL程度投入する。そして、その後攪拌するなどして、あるいは分離器を使用して水層10aと酢酸エチル層11とに分離させる。すると、時間の経過と共に、この混合溶液は、水層10a、そして酢酸エチル層11とに分離して形成されるものとなる。
すると、この酢酸エチル層11内に後述する3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が存在していることが確認できた。
ここで、その確認できた3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)の量であるが、具体的には、約2L分収集した酢酸エチル層11から約3mgの3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)があることが確認できた。
次に、前記3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)がどの様な工程でカキ肉抽出物から分離精製でき、もってカキ肉抽出物内での存在が確認できたのか、また3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)はどのような構造から構成されているのか、さらには3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)の抗酸化作用がどの様に確認できたのかなどを以下に説明する。
まず、図10に示すフローチャートに従って説明する。
たとえば、エタノール溶液4を含んだ抽出用溶液2内にカキ肉3を投入してカキ肉有効成分抽出物の抽出を行なう(ステップ100、ステップ102)。
抽出後はその抽出液を濃縮する(ステップ104)。そして、該濃縮液6にたとえば、エタノール溶液4を加え、70%程度のエタノール濃度の溶液とする(ステップ106)。その後、攪拌し、沈殿物7と上澄み液8とに分離する(ステップ108)。
そして、前記上澄み液8を用い、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)抽出のための酢酸エチルを用いた抽出作業を行う。
図10から理解されるように、前記エタノール分をなくし(ステップ110)、かつ約5倍に希釈した上澄み液8におのおのヘキサンからクロロホルム、酢酸エチル、そしてブタノールを投入し、おのおのの分画を生成する。
例えば、ロータリーエバポレーターなどで100mLまで濃縮し、該濃縮液20mLに例えば蒸留水80mLを加えて分液ロートに移し、ヘキサン抽出を行う。
ヘキサン層(200mL)を除去後に、水層からクロロホルム200mL、酢酸エチル200mL、ブタノール200mLの順で段階的に抽出する。
すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)抽出のための有機溶媒の極性を段階的に高めていってそれらをそれぞれ投入した分画を生成し、おのおのの分画に3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が抽出されているかを確認する(図11参照)。
次いで、前記それぞれの有機溶媒を投入した分画をたとえばエバポレータで濃縮した後、Thin-Layer-Chromatography(以下、TLCと称する。TLC:薄層クロマトグラフィー)により観察すると共に、いわゆるORAC法(OxygenRadicalAbsorbanceCapacity法)による抗酸化力の検索を行うのである。
すると、その結果、TLC像では、ヘキサンからクロロホルム、酢酸エチル、そしてブタノールにかけて極性の低いものから高いものへと溶出されていくことが確認できた。
また、ORAC法により酢酸エチル分画においてプラトーの部分が観察されて、当該酢酸エチル分画に高い抗酸化能が認められ、よって、この酢酸エチル分画に3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が存在していると判断されるのである(図12参照、図10のステップ112)。
次いで、この酢酸エチル分画をエバポレータによりやはり濃縮した後、いわゆるシリカオープンカラムによる抽出を行い(図13、図10のステップ116)、酢酸エチル:クロロホルムが3:2の割合での抽出分画を選択し(図14参照)、最終的にその分画をHPLC(逆相カラム)によって、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を分離精製することができたのである(ステップ116)。
このように、カキ肉抽出物を抽出した上澄み液8から3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を分離精製することができた。
なお、以下の操作によっても3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を分離精製することができる。
まず、0.075mol/Lリン酸緩衝液2.3、5mL、6.3x10-7mol/LFluorescein(蛍光プローブ)0.3mL、7%(w/v)methylatedβ-cyclodextrin(Wako)の混合溶液に溶解したトロロックス(Wako)または被験試料0.05mLを37℃で10分間加温する。
予め37℃に加温した1.28x10-1mol/L2、2’-azobis(2-amidinopropane)dihydrochloride(AAPH、Wako)0.3mLを加え、例えばスターラ―で撹拌しながら、分光蛍光光度計(FP-6500、JASCO、東京)で10秒おきに5,000秒まで蛍光強度(励起波長493nm、蛍光波長515nm)を測定する。
抗酸化活性は測定開始時点の蛍光測定値(例えば図12中の縦軸)が維持される時間(同横軸)の長さで示され、その時間が長いほど抗酸化活性が強いことを意味するものである。
すると、やはり前記4種類の抽出画分の中では酢酸エチル抽出画分に抗酸化活性が確認された。
次いで、抗酸化活性が示された酢酸エチル抽出物について順相のシリカゲル薄層分取クロマトグラフィーを行う。シリカゲル薄層プレート(200×200mm、厚さ0.5mm、Merck、Darmstadt)を用い、移動相として酢酸エチル-クロロホルム(2:1、v/v)を用いた。展開後のプレートに紫外線ランプ(254nm)を照射し、紫外線吸収性の11画分を得た。各画分の試料をゲル担体とともに分離し、例えばメタノールで溶出後に抗酸化活性を測定すると、低極性側から6番目の画分に抗酸化活性が観察された。
さらに、前記薄層クロマトグラフィーで抗酸化活性を示した画分を高速液体クロマトグラフィー(HPLC)で精製する。HPLCシステム(ポンプ:L-2130、UV検出器:L-2420、HITACHI、東京)、逆相カラム(APCELLPACC18、250×4.6mmI.D.、SHISEIDO、東京)、及び移動相5%アセトニトリル水溶液(流速1.0mL/min)を使用して室温で分離した。
しかして、この操作によっても原料の160mLエタノール抽出液から最終的に3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)3.0mgが得られるものとなった。
ところで、前記3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)の存在は、紫外線吸収スペトル(V-530、JASCO)、核磁気共鳴スペクトル(NMR:AMX-500、Bruker、Karlsruhe)、マススペクトル(JMS-T100CS、JEOL、東京)を測定して、構造解析を行い(図18、図19)、その結果、前記の分離精製物の構造が、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)と推定されるのである(図19)。
条件
UV(EtOH)、λmax270nm;1H-NMR(500MHz、Acetone-d6H:7.82(2H、br.s、aromatic-OH)、6.40(2H、s、H-2、6)、4.42(2H、s、H-1’)、3.94(1H、br.s、-OH)、3.79(3H、s、-OMe);13C-NMR(125MHz、Acetone-d6C:151.1(C-3、5)、139.4(C-1)、13、5.1(C-4)、106.5(C-2、6)、64.5(C-1’)、60.6(-OMe);ESI-TOFMS、m/z153.05451[M-OH]+(calc.forC8H8O3、153.05517)、171.06911[M+H]+(calc.forC8H11O4、171.06573)。
ここで、分離精製された3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)の性状を説明すると、その性状は黄淡色の粉末で、脂溶性及び水溶性を示している。
また、当該3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)は、図15に示すようなフェノール性化合物であることが確認された。
なお、ここで、食品の抗酸化物質の測定法については、これまでに様々報告されてきているが、どれも一長一短があり、統一または公定法化(分析値の妥当性確認)された方法はなかった。しかしながら、米国では、すでにORAC値を表記したサプリメントや飲料が上市されており、世界標準となりつつある。
よって、本実施例では、ORAC法により抗酸化力を測定することとしている。
ところで、日本ではすでにORAC法の公定法化の研究を行う研究会(AntioxidantUnit研究会)が出来ている。ORAC法の利点としては水溶性、脂溶性のどちらのサンプルも測定でき、前述したどの有機溶媒分画も測定できることがあげられる。
また一回の測定で抗酸化作用の持続時間とその力価を合わせて評価でき、実験操作が容易であるなどから本実施例での測定に有利であったと考える。
ここで、ORAC法の測定原理について若干説明する。まず、一定の活性酸素種を発生させ、それによって分解される蛍光強度を測定し、経時的に減少する蛍光強度の曲線を描いた場合、この反応系に抗酸化物質が共存すると蛍光物質の蛍光強度の減少速度が遅延する。よって、この原理により抗酸化物質の存在が確認できるものとなるのである(図16参照)。
しかして、本発明における3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を前記ORAC法によりその抗酸化能を観察したところ、いわゆる標準物質(Trolox)と同じように延滞期が存在し、強い抗酸化活性が観察できたのである(図17参照)。
本実施例では、前述した上澄み液8から探査すべく、ORAC法を用い、酢酸エチル分画において高い抗酸化力を有する3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を発見できたのである。
続いて実施例2について説明する。
従来、生のカキ肉内からは、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)は見出されてはおらず、生のカキ肉から、いかなる製造によって前記3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)なる有効成分が生成されるかは未確認の状態であった。
しかしながら、本件発明者は生のカキ肉から多くの有効成分を含んだカキ肉エキスを生成するに際し、当初の生のカキ肉からは全く見出されなかった3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol :以下E6と称する場合がある。)をカキ肉エキスの抽出段階で生成できる生成方法を見出すことに成功したのである。
そして、特願2014−169316号として特許出願するに至った。
(加熱実験)
加熱実験(加圧なし)では、1kgの生ガキに1Lの純水を加えて標準気圧にて1時間、例えば90℃以上で加熱した後、固形分(ゆでガキ)を取り除いたカキエキス(抽出液)を例えば90℃以上で長時間加熱した。
そして、前記加熱状態において、2時間おきにサンプリングを行い(16時間から19時間までは1時間おき)、そのサンプリングした抽出液に、該抽出液のエタノール濃度が例えば、70%になるように100%エタノールを加え、その抽出液を遠心分離(8100G、10分)し、上澄を得た。
そして、前記上澄を約100倍希釈し、約100倍希釈した上澄中のE6濃度をMRMによって測定したのである。
しかし、カキエキス抽出後の抽出液を標準気圧にて2時間加熱した場合に、E6(3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)は検出されなかった。
次に、標準気圧にて18時間加熱したサンプルにおけるE6のMRMクロマトグラムを参照すると、保持時間5.2乃至5.5分に単一のピークが確認され、E6が検出されたことが理解できた。
そして、E6濃度は4.86±0.10μg/mLであった。
さらに、18時間加熱した際の液量が125.38gであることより、生ガキ1kgから生成されたE6の総量は609±13μgであった。
また、加圧ありの加熱実験では、20kgのカキに対して20Lの純水を加えて標準気圧にて2時間加熱した後、固形分(ゆでガキ)を取り除き、圧力釜(カジワラ、OAMVPα-C-08EL)を用いて3気圧にて2時間加熱した。
1時間おきにサンプリングを行い、エタノール濃度が70%になるように100%エタノールを加えたものを遠心分離(8100G、10分)し、 上澄を得た。さらに、該上澄を約100倍希釈し、そのサンプル中のE6濃度をMRMによって測定した。
しかして、カキエキス抽出後の抽出液を3atmにて1時間加熱したサンプルにおけるE6のMRMクロマトグラムがしめされ、保持時間5.2乃至5.5分に単一のピークが確認され、E6が検出された。そして、E6濃度は、1.7±0.10μg/mLであった。
3気圧にて1時間加熱した際の液量が21.2kgであることより、生ガキ20kgから生成されたE6の総量は36040±2120μgであった。生ガキ1kg当たりに換算すると、生成されたE6は1802±106μgとなった。
加圧なしの加熱実験(標準気圧にて18時間加熱したカキ抽出エキス)に比べて、加圧有りの場合(3気圧にて1時間加熱したカキ抽出エキス)は、一見してE6濃度が低い。
しかしながら、加圧ありの場合は、サンプル中の水分蒸発量が少なく得られる液量が多いことから、カキ1kg当たりで比較すると加圧なしの場合よりもE6の収量が約3倍多かったことが理解できる。
カキエキス抽出後の抽出液につき、3atmにて2時間加熱したサンプルにおけるE6のMRMクロマトグラムを参照すると、保持時間5.2乃至5.5分に単一のピークが確認され、E6が検出されている。
そして、E6標準試料の検量線とMRMクロマトグラムの解析により、E6濃度は3.5±0.39μg/mLであった。
この様に、3気圧にて1時間加熱した際の液量が19.1kgであることより、生ガキ20kgから生成されたE6の総量は66850±7449μgであった。生ガキ1kg当たりに換算すると、生成されたE6は3343±373μgとなった。
加圧なしの加熱実験(標準気圧にて18時間加熱したカキ抽出エキス)に比べて、加圧有りの場合(3気圧にて2時間加熱したカキ抽出エキス)は、一見してE6濃度が低い。
しかしながら、加圧ありの場合は、サンプル中の水分蒸発量が少なく得られる液量が多いことから、カキ1kg当たりで比較すると加圧なしの場合よりもE6の収量が約5.5倍多かったのである。
これらのことより、E6は長時間の加熱によって生成され、さらに加圧することで収集量が多くなることが確認できたのである。
ここで、上記の分析結果を踏まえて本実施例を要約説明する。
まず、生ガキ肉を押圧し、潰して、液体化する。
そして、その液体化した生ガキ中に、いかなる濃度の3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が存在するか否かの測定を行った。
しかして、生ガキを押圧し、潰して、液体化した液体中からは、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)は全く検出されなかったのである。すなわち、生ガキ肉当初の細胞中には、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が見出されないのである。
次いで、前記したように、抽出容器に約1対1の割合で生ガキ肉と、抽出用溶液体、例えば蒸留水とを入れ、前記生ガキ肉が入った抽出用液体を1気圧で1時間の間、例えば、92℃乃至94℃の高温で加熱抽出した。
いわゆる加熱抽出というカキ肉エキスの抽出方法であり、当該方法により、従来から生ガキ肉中に存する多くの有効成分を前記抽出用液体内に抽出できていた。ここで、生ガキ肉中に存する多くの有効成分が抽出されると共に、生カキ肉を取り除いた前記抽出用液体を抽出液というものとする。
続いて、前記の抽出液につき、その後、1気圧で2時間の加熱処理(前記同様92℃乃至94℃)を行った。当初の抽出時間を算入して、都合、3時間の加熱処理である。
しかし、その3時間の加熱処理を行った抽出液においても、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)の存在は認められなかった。
さらに、1気圧で4時間(抽出時間を入れると合計5時間)、前記抽出液につき、加熱処理(92℃乃至94℃)を行い、その抽出液中に3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が存在するか否かの測定を行った。
この5時間の加熱処理(92℃乃至94℃)においては、その抽出液内の3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)の存在は0.09(μg/ml)と濃度測定の数値においては定量限界以下の数値であり、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が確実に存在するとの信頼性は得られなかった。
続いて、1気圧で6時間(抽出時間を入れると合計7時間)、前記抽出液につき、加熱処理(92℃乃至94℃)を行い、その抽出液中に3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が存在するか否かの測定を行ったが、その抽出液中においても、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)の存在は、0.12(μg/ml)とやはり濃度数値としては定量限界以下の数値であり、この場合においても、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が確実に存在するとの信頼性は得られなかった。
しかしながら、1気圧で6時間(抽出時間を入れると合計7時間)、前記抽出液につき、98℃乃至100℃の高温で加熱処理を行い、その抽出液中に3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が存在するか否かを評価するため、HPLC(Prominence LC-20A,Shimadzu)を用いて、E6の存在測定を行った。
そして、その抽出液中において、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)の存在を、濃度数値として定量限界以上の数値を見出すことが出来たのである。
すなわち、この場合において、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が存在するとの信頼性が得られたのである。
この様に、100℃近傍の高温で加熱処理を行った場合には、6時間以上の加熱処理によっても、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)、すなわち、E6について、濃度数値として定量限界以上の数値を見出すことが出来たのである。
さらに、1気圧で8時間(抽出時間を入れると9時間)、前記抽出液につき、加熱処理(92℃乃至94℃)を行い、その抽出液に3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が存在するか否かの測定を行った。
しかし、該抽出液中にも3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)の存在は、確実には確認できなかった。すなわち、0.29(μg/ml)との数値を得たが、やはり濃度測定の定量限界以下の数値であった。
次いで、1気圧で10時間(抽出時間を入れると11時間)、前記の抽出液につき、加熱処理(92℃乃至94℃)を行い、その抽出液に3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が存在するか否かの測定を行った。
そして、この長時間加熱処理(92℃乃至94℃)を行った抽出液内に所定濃度の3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)の存在が認められるか否か確認した。
すると、0.54(μg/ml)と初めて濃度測定の定量限界を超える数値を計測することができ、前記合計11時間の加熱処理を行った抽出液内には、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が明らかに存在するとの確認が得られたのである。これは、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)がカキ1kgあたり215.8μg生成されたことを意味する。
さらに、1気圧で12時間(当初の抽出時間を算入すると合計13時間)、前記抽出液につき、加熱処理を行い、その抽出液に所定濃度の3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が存在するか否かの測定を行った。
そして、その抽出液内に3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)の存在が認められるか否か確認したところ、0.86(μg/ml)とさらに定量限界を超える増加した数値を測定することができた。
そして、これは、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)がカキ1kgあたり288.4μg生成されたことを意味するのである。
さらに、1気圧で14時間(前記抽出時間の1時間を算入すると合計15時間)前記抽出液につき、加熱処理を行い、その抽出液に所定濃度の3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が存在するか否かの測定を行った。
そして、その抽出液内に3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)の存在が認められるか否か確認したところ、1.42(μg/ml)とさらに定量限界を超える数値を測定することができ、長時間加熱処理を行うと、抽出液内に3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)がさらに増加して存在するとの確認が得られた。
そして、この場合には、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)がカキ1kgあたり373.9μg生成されたことを意味する。
次いで、1気圧で16時間(抽出時間を算入して17時間)、前記抽出液につき、加熱処理を行い、その抽出液に所定濃度の3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が存在するか否かの測定を行った。
そして、その抽出液内に3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)の存在が認められるか否か確認したところ、2.63(μg/ml)との再び増加した数値を測定することができ、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が、長時間か熱処理することにより、増加して存在するとの確認が得られた。
この場合、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)がカキ1kgあたり478.6μg生成されたことを意味する。
さらに、1気圧で17時間(抽出時間を算入して18時間)、前記抽出液につき、加熱処理を行い、その抽出液に所定濃度の3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が存在するか否かの測定を行った。
そして、その抽出液内に3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)の存在が認められるか否か確認したところ、再び増加した3.42(μg/ml)との数値を測定することができ、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が存在するとの確認が得られた。
この場合において、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)はカキ1kgあたり519.5μg生成されたことを意味する。
次いで、1気圧で18時間(抽出時間を入れて19時間)、前記抽出液につき、加熱処理を行い、その抽出液に所定濃度の3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が存在するか否かの測定を行った。
すると、さらに増加した濃度数値である4.86(μg/ml)との数値を測定することができた。
これは、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)がカキ1kgあたり609.3μg生成されたことを意味する。
さらに、1気圧で19時間(抽出時間の1時間を算入して20時間)、前記抽出液につき、長時間の加熱処理を行い、その抽出液に3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が存在するか否かの測定を行った。そして、その抽出液内に所定濃度の3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)の存在が認められるか否か確認したところ、6.49(μg/ml)との数値を測定することができ、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)がさらに増加して存在するとの確認が得られた。
そして、この場合に、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)はカキ1kgあたり581.3μg生成されたことを意味する。
この様に、当初、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)は、生ガキ中には全く存在せず、また1気圧、1時間のカキ肉エキスの加熱抽出を行った抽出液においても全く存在せず、検出されなかったが、該抽出液をきわめて長時間、加熱すればするほど、また、加熱温度を100℃近傍にするほど増加して生成されることが確認された。
この結果、カキ肉エキスの抽出液を1気圧で19時間(抽出時間の1時間を入れると20時間)、加熱処理した場合には、抽出液の比重を1とすると、生ガキ1kgより581μg(6.49μg×89.57g)の3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が生成されたのである。
さらに、前述したように、抽出液につき、1気圧で2時間乃至8時間加熱処理した場合には、所定濃度の3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)は全く検出されなかったが、図13から理解されるように、抽出液(生ガキを取り除いた抽出液体)につき、3気圧で1時間、加熱処理した場合には、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)の濃度が1.7(μg/ml)との数値が得られ、この数値からすると、生ガキ20kgから液量21.2kgを得て、前記抽出液の比重を1とすると、3気圧、1時間の加熱処理では、生ガキ1kgより3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が1820μg生成されたことになる。
さらに、前記抽出液につき、3気圧で2時間、加熱処理した場合には、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)の濃度が3.5(μg/ml)との数値が得られ、この数値からすると、生ガキ20kgからは液量19.1kgを得て、前記抽出液の比重を1とすると、3気圧、2時間の加熱処理では生ガキ1kgより3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が3342.5μg生成されたことになる。
尚、1気圧以上の加圧状態で所定時間、例えば50分以上加熱処理をした場合、加熱温度が加圧により上昇することも相まって、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)の濃度数値として定量限界以上の数値が見出すことが出来るものとなる。
この様に、本来生ガキ肉中には、見出されない3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-、4-methoxybenzyl alcohol)を、前記加熱抽出を行ったカキ肉エキスの抽出液につき、加熱および/または加圧処理することにより明確に生成されることが判明したのである。しかも加熱時間を長時間にすればするほど、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-、4-methoxybenzyl alcohol)が増加して生成されることが判明したのである。
さらに、3気圧の加圧処理を行った場合には、短時間の処理時間であっても3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-、4-methoxybenzyl alcohol)が生成されることが確認できたのである。
尚、本件発明者は、生の状態では3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が検出されない生ガキ肉を、破砕し、ミンチ状態とした。そして、そのミンチにした破砕物を、(生ガキミンチ)3:(水)1の割合で3時間以上、80℃以上で加熱することにより、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を前記加熱処理したカキ肉液より生成した。
生の状態では3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が検出されない生ガキ肉を、破砕し、ミンチ状態とすることにより、比較的短い時間でE6を生成することが出来た(7000ng/mL)。
ところで、マウスは個別飼育することにより、酸化ストレスが生じることが報告されている。
酸化ストレスによるHPA系の過剰亢進は海馬グルココルチコイド受容体の減少とHPA系の伝達不備のため、コルチコステロンの過剰分泌を惹起させることが知られている。
よって、次に、個別飼育により酸化ストレスを生じたマウスに対するマガキ軟体部エキスの3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を含有した分画の抗ストレス作用の検討を行った。
すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が抗ストレスの関与成分であるか否かをマウスによって検討したものである。
しかして、本発明者は、個別飼育により酸化ストレスを生じたマウスに対するマガキ軟体部エキスの3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を含有した分画に抗ストレス作用物質を有するか否か、そして、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を有する抗ストレス作用物質は真に抗ストレスの関与成分であるか否かを以下の実験例により明らかにした。
(予備実験)
予備検討実験として、ICR雄性マウスを6日間の予備飼育の後、集団飼育群(n=3)と個別飼育群(n=3)をCRF−1の自由摂取にて43日間の飼育の後、脳内MDA値を測定し,一元配置分散分析法を行い、Student’s t-testにて検討した。
その結果、個別飼育群のMDA値31.86±0.77(ng/g wet tissue)は、集団飼育群MDA値23.22±1.71(ng/g wet tissue)より1%危険率で有意に高かった。これより、長期の個別飼育が、脳内酸化ストレスを惹起させることを確認した。
(実験1)
ICR雄性マウス18匹4週齢を6日間の間、集団飼育を行った。尚、ICR系マウスとは、スイス系マウスを起源とするアルビノマウスで、Dr.Hauschkaが多産を目的に選抜を行った系統である。
アメリカのInstitute of Cancer Researchから各所に送られたことから、その頭文字を取ってICRと命名されている。本系統は1963年にCharles River(USA)から導入され、生産供給が開始された。特徴は、比較的大型で発育が良好、性質は温順である。よって、汎用系統(General purpose)として、毒性・薬理・薬効・免疫・その他幅広い分野の研究に使用されている。
前記の集団飼育の間、固体飼料CRF−1を自由摂取させて馴化させた。ここで、前記固体飼料CRF−1とは、標準飼料であり、その成分内容は、図7の標準飼料成分内容一覧(100g中)から理解されるとおりである。
そして、6日間の集団飼育の後、前記ICR雄性マウス18匹について群分けを行った。
すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されているカキ肉エキスや3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えず、例えば飲料水のみを与えた対照群(A群と称する)6匹と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えた群(B群と称する)6匹と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されたカキ肉エキスを与えた群 (C群と称する)6匹の3群に分別した。
その後の飼育は、前記CRF−1の自由摂取にて43日間前記マウスの個別飼育を行った。
個別飼育とはあえて前記のマウスを1匹ずつ隔離し、個別に飼育することを意味する。マウスは集団で、すなわち群で飼育しないとストレスを感じる動物である。よって、あえて個別飼育をすることによって酸化ストレスを生じさせたのである。
また、解剖前の14日間、各試験対象物、すなわち、A群、B群、C群に、それぞれ、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されているカキ肉エキスや3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えず、例えば飲料水のみを、また、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを、または、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有(含有量:2.43μg/0.1ml)されたカキ肉エキスを、胃ゾンデにて経口投与していったのである。
尚、胃ゾンデにて経口投与とは、注射器のような器具を使用してマウスの口から直接胃内に強制投与することを意味する。
前記試験対象物の投与量は、マウスの体重10gあたり0.1mLとした。
なお、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えたB群と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されたカキ肉エキスを与えたC群へのカキ肉エキス内の亜鉛量等の含有量は同量とした。
その後、14日目の前記試験対象物を経口投与してから1時間後に、採血、臓器摘出を行い、血漿コルチコステロン濃度、尿中の8-OHdG濃度、脳中の8-OHdG濃度、脳中のMDA濃度を測定した。
ここで、コルチコステロンとは、副腎皮質から分泌されるグルココルチコイドの一種であり、体内でコレステロールから一連の酵素反応を経て合成され、脳下垂体前葉ホルモンACTHにより分泌がコントロールされている物質である。コルチコステロンは、ストレス負荷時に分泌量が増加することが知られており、ストレス度測定に有効なバイオマーカーとして用いられている。
また、8-OHdGとは、グアニン塩基が酸化によって8-ヒドロキシ-デオキシグアノシン(8-OHdG)に変化した物質のことである。DNAはアデニン、グアニン、シトシン、チミンの4種類の塩基から構成されている。DNAは活性酸素によって酸化損傷を受けることが知られており、グアニン塩基は酸化によって8-OHdGに変化する。この8-OHdGは遺伝子DNAの修復過程で遺伝子本体から切り出され、血液を経て尿中に排泄される。さらに8-OHdGは比較的安定な物質で、生体内で代謝や分解されることなく尿中に速やかに排泄されることから、活性酸素による生体損傷を鋭敏に反映する優れたバイオマーカーとして用いられている。
また、MDAとは、マロンジアルデヒド(MDA)のことである。MDAは脂質過酸化分解生成物の一つであり、脂質過酸化の主要なマーカーとして用いられている。
(実験1の結果及び考察)
図1に尿中の8-OHdG濃度を示す。
尚、図1乃至図4中のA群は、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されているカキ肉エキスや3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えず、例えば飲料水のみを与えた対照群であり、B群は、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えた群であり、C群は3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されたカキ肉エキスを与えた群である。
図1から理解されるように、C群の尿中の8-OHdG濃度値は、46.69±5.89(ng/mg crea.) であるのに対し、A群の尿中の8-OHdG濃度値は、68.38±7.84(ng/mg crea.)であることが測定された。
前記結果より、C群の尿中の8-OHdG濃度値は、A群の尿中の8-OHdG濃度値より低くなることが確認できた。したがって、1%の危険率となり有意であった。
ここで、危険率とは、統計上、ある事象が起こる確率が偶然とは考えにくい(有意である)と判断する基準となる確率のことをいう。よって、危険率が低ければ低いほど試験結果の有効性が高いものと判断できることになる。
次に、図2に脳中の8-OHdG濃度を示す。図2から理解されるように、C群の脳中の8-OHdG濃度値は、4.54±0.68(ng/g wet tissue)であるのに対し、A群の脳中の8-OHdG濃度値は、6.16±0.52(ng/g wet tissue)であることが測定された。
前記結果より、C群の脳中の8-OHdG濃度値は、A群の脳中の8-OHdG濃度値より低くなることが確認できた。したがって、5%の危険率となり有意であった。
次に、図3に脳中のMDA濃度を示す。図3から理解されるように、C群の脳中のMDA濃度値は、27.02±1.05(μM/g wet tissue)であるのに対し、A群の脳中のMDA濃度値は、31.32±0.89(μM/g wet tissue)であることが測定された。
前記結果より、C群の脳中のMDA濃度値は、A群の脳中のMDA濃度値より低くなることが確認できた。したがって、5%の危険率となり有意であった。
したがって、脳中の8-OHdG濃度値及び脳中のMDA濃度値の測定結果より、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されたカキ肉エキスを与えた群の脳内DNAと脂質に対する有意な抗酸化作用が観察された。
図4に血漿コルチコステロン濃度を示す。SMIRNOFFの棄却検定法により、B群の1つのデータに異常が認められ、棄却をした。図4から理解されるように、C群の血漿コルチコステロン濃度値は、119.8±5.7(ng/mL)であるのに対し、A群の血漿コルチコステロン濃度値は、149.9±7.5(ng/mL)であることが測定された。
前記結果より、C群の血漿コルチコステロン濃度値は、A群の血漿コルチコステロン濃度値より低くなることが確認できた。したがって、1%の危険率となり有意であった。
また、C群の血漿コルチコステロン濃度値は、119.8±5.7(ng/mL) であるのに対し、B群中の血漿コルチコステロン濃度値は、136.8±1.4(ng/mL) であることが測定された。
前記結果より、C群の血漿コルチコステロン濃度値は、B群中の血漿コルチコステロン濃度値より低くなることが確認できた。したがって、5%の危険率となり有意であった。
ところで、前記危険率などの算出に際しての統計処理については、例えば、Student-t検定などを用い、有意差検定を行っている。一般的には、主な表計算ソフトには前記統計処理ソフトが導入されており、当該表計算ソフトを使用して前記危険率が算出される。
検定の結果、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されたカキ肉エキスを与えた群(C群)は3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されているカキ肉エキスや3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えず、例えば飲料水のみを与えた対照群(A群)と比較して1%危険率で有意に低く、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えた群(B群)と比べて5%危険率で有意に低い数値を示したと理解できるのである。
なお、一般的に「有意差がある」という場合は、このt-検定において危険率が5%以下のときとされているのである。
したがって、血漿コルチコステロン濃度値の測定結果より、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されたカキ肉エキスを与えたC群のストレス軽減作用が観察されたと判断できる。
しかしながら、B群とA群との尿中の8-OHdG濃度値 、脳中の8-OHdG濃度値、脳中のMDA濃度値、血漿コルチコステロン濃度値を比較した結果、有意差はなかった。
すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えたB群に抗酸化作用および抗ストレス作用は観察されなかったからである。
なお、B群とC群の成分の違いは、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を「含有しない」か「含有する」のみの違いであり、その他の亜鉛等の成分含有量は同量とした。
したがって、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されたカキ肉エキスを与えたC群のみに観察されたDNA抗酸化作用、脂質抗酸化作用およびストレス軽減作用は、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)に由来することが明らかになった。
すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)は、カキ肉エキスの抗酸化作用と抗ストレス作用の機能性成分として作用することが示されたのである。
(実験2)
実験2では、個別飼育ストレスによる各群のストレス応答状況を正確に把握するため各試験食餌の投与量を2倍に増加し、かつ匹数を増加し、血漿コルチコステロン濃度と海馬コルチコステロン受容体数の変化を観察した。
実験2でも上記と同じ予備飼育の後、群分けを行い、A群(n=10)、B群(n=10)、C群(n=10)の3群に群分けた後、CR雄性マウスをCRF-1と蒸留水の自由摂取にて49日間の個別飼育を行った。
個別飼育開始後42日目から、各試料を7日間、毎日AM9:00に胃ゾンデにて強制経口投与した。投与量は、体重10gあたり0.2 mLとした。
A群には、純水を、B群には、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を含有しないカキ軟体部エキス分画を、C群には、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を含有したカキ軟体部エキス分画を強制経口投与した。7日目投与1時間後(AM10:00)より解剖を行った。解剖は、ソムノペチル(50mg/kg)麻酔下にて開腹し、腹部下大静脈よりヘパリン加採血を行った。その後、全脳を摘出し、海馬を分離した。
(実験2の結果及び考察)
図5に血漿コルチコステロン濃度を示す。
C群の血漿コルチコステロン値141.4±9.8(ng/ml)は、A群193.9±9.1(ng/ml)より1%危険率で有意に低く、また、B群177.3±6.7(ng/ml)より1%危険率で有意に低値であった(図5)。
実験1の結果と同様に、C群は、A群、B群よりHPA系の過剰亢進を抑制し、ストレスに対するホメオスタシスを維持する作用が有意に高いことが観察され、再現性が確認された。
次に、図6に海馬グルココルチコイド受容体Alpha濃度を示す。
図6から理解されるように、C群の海馬におけるGR Alpha値0.812±0.038(ng/mg of hippocampus)は、A群0.590±0.036(ng/mg of hippocampus)より1%危険率で有意に高く、また、B群0.638±0.049(ng/mg of hippocampus)より5%危険率で有意に高い値であった(図6)。
ストレスに対する生体応答としては、HPA系の活性化を介して血中にコルチコステロンが放出され、コルチコステロンが海馬のGR Alphaと結合すると、ストレス応答の休止シグナルを視床下部に伝達して一連のストレス応答が終了することで恒常性(ホメオスタシス)が維持される。
しかし、個別飼育ストレス負荷による酸化ストレスで海馬のGR Alphaが減少し、視床下部に休止シグナルを伝達できなくなることで、コルチコステロンの放出が続き、血漿コルチコステロン濃度が上昇し、ストレス状態が長期化する状況にあったと思われる。
なお、ストレス状態が長期化すると海馬自体の神経突起が萎縮・消失することで、脳がストレスに対して脆弱になると言われている。
本実験では、個別飼育ストレス環境下においても血漿コルチコステロン濃度が高値であったが、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)含有牡蠣肉エキスの摂取で脳内酸化ストレスが軽減され、それによって海馬GR Alphaが増加し、GR発現が上昇していたことから、視床下部への休止シグナル伝達が円滑になり、コルチコステロン放出が減少し、生体のホメオスタシスが維持されている可能性が示された。
つまり、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を含有したカキ軟体部エキス分画の3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)に由来する脳内抗酸化作用によって海馬GR Alphaの増加に引き起こし、視床下部への休止シグナル伝達によって血漿コルチコステロン濃度の低下を生じ、ストレスに対する生体のホメオスタシスが保たれと思われ、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)のストレス軽減作用が観察されたのである。
1 抽出容器
2 抽出用溶液
3 生カキ肉
4 エタノール溶液
5 酢酸エチル
6 濃縮液
7 沈殿物
8 上澄み液
9 上澄み液の濃縮液
10 希釈液
10a 水層
11 酢酸エチル層

Claims (13)

  1. 以下の動物実験により得られた、尿中の8-OHdG濃度値が、46.69±5.89(ng/mg crea.) である、カキ肉から抽出された抽出物に含有する3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を有効成分とする抗ストレス作用物質の製造方法であって、
    生の状態では3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が検出されない生ガキ肉を、加熱することにより、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を前記加熱処理したカキ肉液より生成し、前記生成された3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を有効成分とする抗ストレス作用物質の製造方法。

    (動物実験1)
    ICR雄性マウス18匹につき6日間の集団飼育の後、ICR雄性マウス18匹について群分けを行い、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されているカキ肉エキスや3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えず、例えば飲料水のみを与えた対照群(A群と称する)6匹と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えた群(B群と称する)6匹と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されたカキ肉エキスを与えた群 (C群と称する)6匹の3群に分別した。
    その後の飼育は、CRF−1の自由摂取にて43日間前記マウスの個別飼育を行った。
    個別飼育とはあえて前記のマウスを1匹ずつ隔離し、個別に飼育することを意味する。マウスは集団で、すなわち群で飼育しないとストレスを感じる動物である。よって、あえて個別飼育をすることによって酸化ストレスを生じさせた。
    また、解剖前の14日間、各A群、B群、C群に、それぞれ、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されているカキ肉エキスや3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えず、例えば飲料水のみを、また、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを、または、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有(含有量:2.43μg/0.1ml)されたカキ肉エキスを、胃ゾンデにて経口投与した。その投与量は、マウスの体重10gあたり0.1mLとした。
    なお、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えたB群と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されたカキ肉エキスを与えたC群へのカキ肉エキス内の亜鉛量等の含有量は同量とした。
    前記経口投与してから1時間後に、採血、臓器摘出を行い、血漿コルチコステロン濃度、尿中の8-OHdG濃度、脳中の8-OHdG濃度、脳中のMDA濃度を測定した。
  2. 以下の動物実験により得られた、脳中の8-OHdG濃度値が、4.54±0.68(ng/g wet tissue)である、カキ肉から抽出された抽出物に含有する3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を有効成分とする抗ストレス作用物質の製造方法であって、
    生の状態では3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が検出されない生ガキ肉を、加熱することにより、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を前記加熱処理したカキ肉液より生成し、前記生成された3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を有効成分とする抗ストレス作用物質の製造方法。

    (動物実験1)
    ICR雄性マウス18匹につき6日間の集団飼育の後、ICR雄性マウス18匹について群分けを行い、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されているカキ肉エキスや3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えず、例えば飲料水のみを与えた対照群(A群と称する)6匹と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えた群(B群と称する)6匹と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されたカキ肉エキスを与えた群 (C群と称する)6匹の3群に分別した。
    その後の飼育は、CRF−1の自由摂取にて43日間前記マウスの個別飼育を行った。
    個別飼育とはあえて前記のマウスを1匹ずつ隔離し、個別に飼育することを意味する。マウスは集団で、すなわち群で飼育しないとストレスを感じる動物である。よって、あえて個別飼育をすることによって酸化ストレスを生じさせた。
    また、解剖前の14日間、各A群、B群、C群に、それぞれ、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されているカキ肉エキスや3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えず、例えば飲料水のみを、また、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを、または、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有(含有量:2.43μg/0.1ml)されたカキ肉エキスを、胃ゾンデにて経口投与した。その投与量は、マウスの体重10gあたり0.1mLとした。
    なお、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えたB群と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されたカキ肉エキスを与えたC群へのカキ肉エキス内の亜鉛量等の含有量は同量とした。
    前記経口投与してから1時間後に、採血、臓器摘出を行い、血漿コルチコステロン濃度、尿中の8-OHdG濃度、脳中の8-OHdG濃度、脳中のMDA濃度を測定した。
  3. 以下の動物実験により得られた、脳中のMDA濃度値が、27.02±1.05(μM/g wet tissue)である、カキ肉から抽出された抽出物に含有する3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を有効成分とする抗ストレス作用物質の製造方法であって、
    生の状態では3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が検出されない生ガキ肉を、加熱することにより、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を前記加熱処理したカキ肉液より生成し、前記生成された3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を有効成分とする抗ストレス作用物質の製造方法。

    (動物実験1)
    ICR雄性マウス18匹につき6日間の集団飼育の後、ICR雄性マウス18匹について群分けを行い、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されているカキ肉エキスや3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えず、例えば飲料水のみを与えた対照群(A群と称する)6匹と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えた群(B群と称する)6匹と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されたカキ肉エキスを与えた群 (C群と称する)6匹の3群に分別した。
    その後の飼育は、CRF−1の自由摂取にて43日間前記マウスの個別飼育を行った。
    個別飼育とはあえて前記のマウスを1匹ずつ隔離し、個別に飼育することを意味する。マウスは集団で、すなわち群で飼育しないとストレスを感じる動物である。よって、あえて個別飼育をすることによって酸化ストレスを生じさせた。
    また、解剖前の14日間、各A群、B群、C群に、それぞれ、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されているカキ肉エキスや3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えず、例えば飲料水のみを、また、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを、または、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有(含有量:2.43μg/0.1ml)されたカキ肉エキスを、胃ゾンデにて経口投与した。その投与量は、マウスの体重10gあたり0.1mLとした。
    なお、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えたB群と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されたカキ肉エキスを与えたC群へのカキ肉エキス内の亜鉛量等の含有量は同量とした。
    前記経口投与してから1時間後に、採血、臓器摘出を行い、血漿コルチコステロン濃度、尿中の8-OHdG濃度、脳中の8-OHdG濃度、脳中のMDA濃度を測定した。
  4. 以下の動物実験により得られた、血漿コルチコステロン濃度値が、119.8±5.7(ng/mL)である、カキ肉から抽出された抽出物に含有する3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を有効成分とする抗ストレス作用物質の製造方法であって、
    生の状態では3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が検出されない生ガキ肉を、加熱することにより、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を前記加熱処理したカキ肉液より生成し、前記生成された3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を有効成分とする抗ストレス作用物質の製造方法。

    (動物実験1)
    ICR雄性マウス18匹につき6日間の集団飼育の後、ICR雄性マウス18匹について群分けを行い、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されているカキ肉エキスや3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えず、例えば飲料水のみを与えた対照群(A群と称する)6匹と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えた群(B群と称する)6匹と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されたカキ肉エキスを与えた群 (C群と称する)6匹の3群に分別した。
    その後の飼育は、CRF−1の自由摂取にて43日間前記マウスの個別飼育を行った。
    個別飼育とはあえて前記のマウスを1匹ずつ隔離し、個別に飼育することを意味する。マウスは集団で、すなわち群で飼育しないとストレスを感じる動物である。よって、あえて個別飼育をすることによって酸化ストレスを生じさせた。
    また、解剖前の14日間、各A群、B群、C群に、それぞれ、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されているカキ肉エキスや3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えず、例えば飲料水のみを、また、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを、または、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有(含有量:2.43μg/0.1ml)されたカキ肉エキスを、胃ゾンデにて経口投与した。その投与量は、マウスの体重10gあたり0.1mLとした。
    なお、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えたB群と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されたカキ肉エキスを与えたC群へのカキ肉エキス内の亜鉛量等の含有量は同量とした。
    前記経口投与してから1時間後に、採血、臓器摘出を行い、血漿コルチコステロン濃度、尿中の8-OHdG濃度、脳中の8-OHdG濃度、脳中のMDA濃度を測定した。
  5. 以下の動物実験により得られた、尿中の8-OHdG濃度値が、46.69±5.89(ng/mg crea.) である、カキ肉から抽出された抽出物に含有する3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を有効成分とする抗ストレス作用物質の製造方法であって、
    生の状態では3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が検出されない生ガキ肉を、1気圧以上の加圧状態で加熱することにより、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を前記加圧状態で加熱したカキ肉液より生成し、前記生成された3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を有効成分とする、
    ことを特徴とするカキ肉より抽出された抗ストレス作用物質の製造方法。

    (動物実験1)
    ICR雄性マウス18匹につき6日間の集団飼育の後、ICR雄性マウス18匹について群分けを行い、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されているカキ肉エキスや3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えず、例えば飲料水のみを与えた対照群(A群と称する)6匹と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えた群(B群と称する)6匹と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されたカキ肉エキスを与えた群 (C群と称する)6匹の3群に分別した。
    その後の飼育は、CRF−1の自由摂取にて43日間前記マウスの個別飼育を行った。
    個別飼育とはあえて前記のマウスを1匹ずつ隔離し、個別に飼育することを意味する。マウスは集団で、すなわち群で飼育しないとストレスを感じる動物である。よって、あえて個別飼育をすることによって酸化ストレスを生じさせた。
    また、解剖前の14日間、各A群、B群、C群に、それぞれ、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されているカキ肉エキスや3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えず、例えば飲料水のみを、また、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを、または、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有(含有量:2.43μg/0.1ml)されたカキ肉エキスを、胃ゾンデにて経口投与した。その投与量は、マウスの体重10gあたり0.1mLとした。
    なお、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えたB群と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されたカキ肉エキスを与えたC群へのカキ肉エキス内の亜鉛量等の含有量は同量とした。
    前記経口投与してから1時間後に、採血、臓器摘出を行い、血漿コルチコステロン濃度、尿中の8-OHdG濃度、脳中の8-OHdG濃度、脳中のMDA濃度を測定した。
  6. 以下の動物実験により得られた、脳中の8-OHdG濃度値が、4.54±0.68(ng/g wet tissue)である、カキ肉から抽出された抽出物に含有する3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を有効成分とする抗ストレス作用物質の製造方法であって、
    生の状態では3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が検出されない生ガキ肉を、1気圧以上の加圧状態で加熱することにより、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を前記加圧状態で加熱したカキ肉液より生成し、前記生成された3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を有効成分とする、
    ことを特徴とするカキ肉より抽出された抗ストレス作用物質の製造方法。

    (動物実験1)
    ICR雄性マウス18匹につき6日間の集団飼育の後、ICR雄性マウス18匹について群分けを行い、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されているカキ肉エキスや3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えず、例えば飲料水のみを与えた対照群(A群と称する)6匹と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えた群(B群と称する)6匹と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されたカキ肉エキスを与えた群 (C群と称する)6匹の3群に分別した。
    その後の飼育は、CRF−1の自由摂取にて43日間前記マウスの個別飼育を行った。
    個別飼育とはあえて前記のマウスを1匹ずつ隔離し、個別に飼育することを意味する。マウスは集団で、すなわち群で飼育しないとストレスを感じる動物である。よって、あえて個別飼育をすることによって酸化ストレスを生じさせた。
    また、解剖前の14日間、各A群、B群、C群に、それぞれ、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されているカキ肉エキスや3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えず、例えば飲料水のみを、また、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを、または、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有(含有量:2.43μg/0.1ml)されたカキ肉エキスを、胃ゾンデにて経口投与した。その投与量は、マウスの体重10gあたり0.1mLとした。
    なお、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えたB群と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されたカキ肉エキスを与えたC群へのカキ肉エキス内の亜鉛量等の含有量は同量とした。
    前記経口投与してから1時間後に、採血、臓器摘出を行い、血漿コルチコステロン濃度、尿中の8-OHdG濃度、脳中の8-OHdG濃度、脳中のMDA濃度を測定した。
  7. 以下の動物実験により得られた、脳中のMDA濃度値が、27.02±1.05(μM/g wet tissue)である、カキ肉から抽出された抽出物に含有する3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を有効成分とする抗ストレス作用物質の製造方法であって、
    生の状態では3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が検出されない生ガキ肉を、1気圧以上の加圧状態で加熱することにより、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を前記加圧状態で加熱したカキ肉液より生成し、前記生成された3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を有効成分とする、
    ことを特徴とするカキ肉より抽出された抗ストレス作用物質の製造方法。

    (動物実験1)
    ICR雄性マウス18匹につき6日間の集団飼育の後、ICR雄性マウス18匹について群分けを行い、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されているカキ肉エキスや3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えず、例えば飲料水のみを与えた対照群(A群と称する)6匹と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えた群(B群と称する)6匹と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されたカキ肉エキスを与えた群 (C群と称する)6匹の3群に分別した。
    その後の飼育は、CRF−1の自由摂取にて43日間前記マウスの個別飼育を行った。
    個別飼育とはあえて前記のマウスを1匹ずつ隔離し、個別に飼育することを意味する。マウスは集団で、すなわち群で飼育しないとストレスを感じる動物である。よって、あえて個別飼育をすることによって酸化ストレスを生じさせた。
    また、解剖前の14日間、各A群、B群、C群に、それぞれ、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されているカキ肉エキスや3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えず、例えば飲料水のみを、また、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを、または、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有(含有量:2.43μg/0.1ml)されたカキ肉エキスを、胃ゾンデにて経口投与した。その投与量は、マウスの体重10gあたり0.1mLとした。
    なお、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えたB群と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されたカキ肉エキスを与えたC群へのカキ肉エキス内の亜鉛量等の含有量は同量とした。
    前記経口投与してから1時間後に、採血、臓器摘出を行い、血漿コルチコステロン濃度、尿中の8-OHdG濃度、脳中の8-OHdG濃度、脳中のMDA濃度を測定した。
  8. 以下の動物実験により得られた、血漿コルチコステロン濃度値が、119.8±5.7(ng/mL)である、カキ肉から抽出された抽出物に含有する3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を有効成分とする抗ストレス作用物質の製造方法であって、
    生の状態では3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が検出されない生ガキ肉を、1気圧以上の加圧状態で加熱することにより、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を前記加圧状態で加熱したカキ肉液より生成し、前記生成された3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を有効成分とする、
    ことを特徴とするカキ肉より抽出された抗ストレス作用物質の製造方法。

    (動物実験1)
    ICR雄性マウス18匹につき6日間の集団飼育の後、ICR雄性マウス18匹について群分けを行い、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されているカキ肉エキスや3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えず、例えば飲料水のみを与えた対照群(A群と称する)6匹と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えた群(B群と称する)6匹と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されたカキ肉エキスを与えた群 (C群と称する)6匹の3群に分別した。
    その後の飼育は、CRF−1の自由摂取にて43日間前記マウスの個別飼育を行った。
    個別飼育とはあえて前記のマウスを1匹ずつ隔離し、個別に飼育することを意味する。マウスは集団で、すなわち群で飼育しないとストレスを感じる動物である。よって、あえて個別飼育をすることによって酸化ストレスを生じさせた。
    また、解剖前の14日間、各A群、B群、C群に、それぞれ、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されているカキ肉エキスや3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えず、例えば飲料水のみを、また、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを、または、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有(含有量:2.43μg/0.1ml)されたカキ肉エキスを、胃ゾンデにて経口投与した。その投与量は、マウスの体重10gあたり0.1mLとした。
    なお、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えたB群と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されたカキ肉エキスを与えたC群へのカキ肉エキス内の亜鉛量等の含有量は同量とした。
    前記経口投与してから1時間後に、採血、臓器摘出を行い、血漿コルチコステロン濃度、尿中の8-OHdG濃度、脳中の8-OHdG濃度、脳中のMDA濃度を測定した。
  9. 以下の動物実験により得られた、尿中の8-OHdG濃度値が、46.69±5.89(ng/mg crea.) である、カキ肉から抽出された抽出物に含有する3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を有効成分とする抗ストレス作用物質の製造方法であって、
    生の状態では3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が検出されない生ガキ肉を、3気圧以上の加圧状態で少なくとも1時間以上、90℃以上で加熱することにより、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を前記加圧状態で加熱したカキ肉液より生成し、前記生成された3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を有効成分とする、
    ことを特徴とするカキ肉より抽出された抗ストレス作用物質の製造方法。

    (動物実験1)
    ICR雄性マウス18匹につき6日間の集団飼育の後、ICR雄性マウス18匹について群分けを行い、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されているカキ肉エキスや3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えず、例えば飲料水のみを与えた対照群(A群と称する)6匹と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えた群(B群と称する)6匹と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されたカキ肉エキスを与えた群 (C群と称する)6匹の3群に分別した。
    その後の飼育は、CRF−1の自由摂取にて43日間前記マウスの個別飼育を行った。
    個別飼育とはあえて前記のマウスを1匹ずつ隔離し、個別に飼育することを意味する。マウスは集団で、すなわち群で飼育しないとストレスを感じる動物である。よって、あえて個別飼育をすることによって酸化ストレスを生じさせた。
    また、解剖前の14日間、各A群、B群、C群に、それぞれ、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されているカキ肉エキスや3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えず、例えば飲料水のみを、また、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを、または、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有(含有量:2.43μg/0.1ml)されたカキ肉エキスを、胃ゾンデにて経口投与した。その投与量は、マウスの体重10gあたり0.1mLとした。
    なお、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えたB群と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されたカキ肉エキスを与えたC群へのカキ肉エキス内の亜鉛量等の含有量は同量とした。
    前記経口投与してから1時間後に、採血、臓器摘出を行い、血漿コルチコステロン濃度、尿中の8-OHdG濃度、脳中の8-OHdG濃度、脳中のMDA濃度を測定した。
  10. 以下の動物実験により得られた、脳中の8-OHdG濃度値が、4.54±0.68(ng/g wet tissue)である、カキ肉から抽出された抽出物に含有する3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を有効成分とする抗ストレス作用物質の製造方法であって、
    生の状態では3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が検出されない生ガキ肉を、3気圧以上の加圧状態で少なくとも1時間以上、90℃以上で加熱することにより、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を前記加圧状態で加熱したカキ肉液より生成し、前記生成された3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を有効成分とする、
    ことを特徴とするカキ肉より抽出された抗ストレス作用物質の製造方法。

    (動物実験1)
    ICR雄性マウス18匹につき6日間の集団飼育の後、ICR雄性マウス18匹について群分けを行い、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されているカキ肉エキスや3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えず、例えば飲料水のみを与えた対照群(A群と称する)6匹と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えた群(B群と称する)6匹と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されたカキ肉エキスを与えた群 (C群と称する)6匹の3群に分別した。
    その後の飼育は、CRF−1の自由摂取にて43日間前記マウスの個別飼育を行った。
    個別飼育とはあえて前記のマウスを1匹ずつ隔離し、個別に飼育することを意味する。マウスは集団で、すなわち群で飼育しないとストレスを感じる動物である。よって、あえて個別飼育をすることによって酸化ストレスを生じさせた。
    また、解剖前の14日間、各A群、B群、C群に、それぞれ、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されているカキ肉エキスや3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えず、例えば飲料水のみを、また、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを、または、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有(含有量:2.43μg/0.1ml)されたカキ肉エキスを、胃ゾンデにて経口投与した。その投与量は、マウスの体重10gあたり0.1mLとした。
    なお、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えたB群と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されたカキ肉エキスを与えたC群へのカキ肉エキス内の亜鉛量等の含有量は同量とした。
    前記経口投与してから1時間後に、採血、臓器摘出を行い、血漿コルチコステロン濃度、尿中の8-OHdG濃度、脳中の8-OHdG濃度、脳中のMDA濃度を測定した。
  11. 以下の動物実験により得られた、脳中のMDA濃度値が、27.02±1.05(μM/g wet tissue)である、カキ肉から抽出された抽出物に含有する3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を有効成分とする抗ストレス作用物質の製造方法であって、
    生の状態では3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が検出されない生ガキ肉を、3気圧以上の加圧状態で少なくとも1時間以上、90℃以上で加熱することにより、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を前記加圧状態で加熱したカキ肉液より生成し、前記生成された3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を有効成分とする、
    ことを特徴とするカキ肉より抽出された抗ストレス作用物質の製造方法。

    (動物実験1)
    ICR雄性マウス18匹につき6日間の集団飼育の後、ICR雄性マウス18匹について群分けを行い、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されているカキ肉エキスや3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えず、例えば飲料水のみを与えた対照群(A群と称する)6匹と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えた群(B群と称する)6匹と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されたカキ肉エキスを与えた群 (C群と称する)6匹の3群に分別した。
    その後の飼育は、CRF−1の自由摂取にて43日間前記マウスの個別飼育を行った。
    個別飼育とはあえて前記のマウスを1匹ずつ隔離し、個別に飼育することを意味する。マウスは集団で、すなわち群で飼育しないとストレスを感じる動物である。よって、あえて個別飼育をすることによって酸化ストレスを生じさせた。
    また、解剖前の14日間、各A群、B群、C群に、それぞれ、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されているカキ肉エキスや3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えず、例えば飲料水のみを、また、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを、または、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有(含有量:2.43μg/0.1ml)されたカキ肉エキスを、胃ゾンデにて経口投与した。その投与量は、マウスの体重10gあたり0.1mLとした。
    なお、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えたB群と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されたカキ肉エキスを与えたC群へのカキ肉エキス内の亜鉛量等の含有量は同量とした。
    前記経口投与してから1時間後に、採血、臓器摘出を行い、血漿コルチコステロン濃度、尿中の8-OHdG濃度、脳中の8-OHdG濃度、脳中のMDA濃度を測定した。
  12. 以下の動物実験により得られた、血漿コルチコステロン濃度値が、119.8±5.7(ng/mL)である、カキ肉から抽出された抽出物に含有する3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を有効成分とする抗ストレス作用物質の製造方法であって、
    生の状態では3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が検出されない生ガキ肉を、3気圧以上の加圧状態で少なくとも1時間以上、90℃以上で加熱することにより、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を前記加圧状態で加熱したカキ肉液より生成し、前記生成された3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を有効成分とする、
    ことを特徴とするカキ肉より抽出された抗ストレス作用物質の製造方法。

    (動物実験1)
    ICR雄性マウス18匹につき6日間の集団飼育の後、ICR雄性マウス18匹について群分けを行い、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されているカキ肉エキスや3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えず、例えば飲料水のみを与えた対照群(A群と称する)6匹と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えた群(B群と称する)6匹と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されたカキ肉エキスを与えた群 (C群と称する)6匹の3群に分別した。
    その後の飼育は、CRF−1の自由摂取にて43日間前記マウスの個別飼育を行った。
    個別飼育とはあえて前記のマウスを1匹ずつ隔離し、個別に飼育することを意味する。マウスは集団で、すなわち群で飼育しないとストレスを感じる動物である。よって、あえて個別飼育をすることによって酸化ストレスを生じさせた。
    また、解剖前の14日間、各A群、B群、C群に、それぞれ、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されているカキ肉エキスや3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えず、例えば飲料水のみを、また、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを、または、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有(含有量:2.43μg/0.1ml)されたカキ肉エキスを、胃ゾンデにて経口投与した。その投与量は、マウスの体重10gあたり0.1mLとした。
    なお、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されていないカキ肉エキスを与えたB群と、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が含有されたカキ肉エキスを与えたC群へのカキ肉エキス内の亜鉛量等の含有量は同量とした。
    前記経口投与してから1時間後に、採血、臓器摘出を行い、血漿コルチコステロン濃度、尿中の8-OHdG濃度、脳中の8-OHdG濃度、脳中のMDA濃度を測定した。
  13. 以下の動物実験により得られた、海馬におけるGR Alpha値が0.812±0.038(ng/mg of hippocampus)である、カキ肉から抽出された抽出物に含有する3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を有効成分とする抗ストレス作用物質の製造方法であって、
    生の状態では3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)が検出されない生ガキ肉を、加熱することにより、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を前記加熱処理したカキ肉液より生成し、前記生成された3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を有効成分とする抗ストレス作用物質の製造方法。

    (動物実験2)
    個別飼育ストレスによる各群のストレス応答状況を正確に把握するため各試験食餌の投与量を実験1の2倍に増加し、かつ匹数を増加し、血漿コルチコステロン濃度と海馬コルチコステロン受容体数の変化を観察した。
    実験2でも上記と同じ予備飼育の後、群分けを行い、A群(n=10)、B群(n=10)、C群(n=10)の3群に群分けた後、CR雄性マウスをCRF-1と蒸留水の自由摂取にて49日間の個別飼育を行った。
    個別飼育開始後42日目から、各試料を7日間、毎日AM9:00に胃ゾンデにて強制経口投与した。投与量は、体重10gあたり0.2 mLとした。
    A群には、純水を、B群には、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Free群すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を含有しないカキ軟体部エキス分画を、C群には、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)-Containing群、すなわち、3、5-ジヒドロキシ-4-メトキシベンジルアルコール(3、5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol)を含有したカキ軟体部エキス分画を強制経口投与した。7日目投与1時間後(AM10:00)より解剖を行った。解剖は、ソムノペチル(50mg/kg)麻酔下にて開腹し、腹部下大静脈よりヘパリン加採血を行った。その後、全脳を摘出し、海馬を分離した。
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