JP6788020B2 - 液化ガス運搬船 - Google Patents

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Description

本発明は、液化ガス運搬船に関する。
液化石油ガスであるLPGは、石油採掘の際に油田から原油と一緒に噴出されたガス成分を冷却したり、加圧して液化した燃料であって、プロパン、ブタンを主成分とし、発熱量が他の燃料よりも高いことが特徴である。
液化石油ガスは液化、気化が容易であり、気体から液体に変化すると体積が小さくなる。液化石油ガスの沸点は約−42度であり、常温で液化石油ガスを液化させる場合、プロパンは1/260、ブタンは1/230の体積に減少するため、貯蔵と輸送が便利であるという長所がある。
液化石油ガスは、生産地から消費地まで船舶(特にLPG運搬船)によって輸送される。この時、船舶は複数の液化ガス貯蔵タンクを保有しており、液化ガス貯蔵タンクには液化石油ガスが低温液体状態で収容されることができる。
一方、液化ガス貯蔵タンクを支持する船舶は、様々な経路に沿って航海することができるが、船舶の経路上に運河がある場合、運河の大きさに応じて船舶の諸元が制限されることがある。
例えば、船舶が旧パナマ運河を通過する場合、船舶の幅は32.3mを超えることができず、旧パナマ運河を通過できる船舶をパナマックス(panamax)という。但し、最近では、船舶の幅が49mまで許容される新パナマ運河が開通され、新パナマ運河を通過できる船舶をニューパナマックス(new panamax)といい、既存のパナマックスはポストパナマックス(post panamax)という。
船舶が旧パナマ運河を通過するためには上記のように幅の制限があるが、この場合、船舶に積むことができる液化ガスの総容量が制限されるしかなく、船舶の安全運航のために液化ガスの総容量が60,000m 内外の運搬船のみが運航されていた。
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決するために創出されたものであり、本発明の目的は、旧パナマ運河を通過しながらも貨物容量をさらに増加させることができる液化ガス運搬船を提供することである。
本発明の一側面による液化ガス運搬船は、旧パナマ運河を通過できるように32.3m未満の幅を有、液化ガス貯蔵容量が70,000m 未満であり、且つ複数の液化ガスタンクを含む、液化ガス運搬船において、前記液化ガスタンクのそれぞれの底部及び下端部を有する下部と、上甲板及び前記液化ガスタンクのそれぞれの上端部を有する上部と、前記上部と前記下部との間に設けられ且つ垂直な左右側面を有する中央部とを含む船体であって、前記中央部の高さが、前記上部の高さと前記下部の高さの合計よりも大きい船体と前記上甲板に設置され且つ液化ガスをロード又はアンロードするためのマニホールドと、前記上甲板の前記マニホールドの連結端から下方に設けられたドリップドレイと、を備え、前記船体の全高は、液化ガス貯蔵容量が70,000m 以上となるように、前記中央部を上下方向に延ばして前記マニホールド及び前記上部を上方に移動させることにより増大し、前記ドリップトレイが配置されている前記上甲板の外側は、その内側よりも下方に傾斜している、ことを特徴とする。
本発明による液化ガス運搬船は、旧パナマ運河を通過できる幅でありながら、船体の形状を変えて70,000m 以上の液化ガス貯蔵容量を確保することができ、また、船型と内部構造などを改善することで、構造的な安定性などを向上させることができる。
本発明による液化ガス運搬船の側面図である。 本発明による液化ガス運搬船の平面図である。 本発明による液化ガス運搬船の平断面図である。 本発明による液化ガス運搬船の船首の側面図である。 図1のA〜Dの横断面図である。 本発明による液化ガス運搬船の横断面図を重ねて示した正断面図である。 本発明の第1実施形態による液化ガス運搬船の正断面図である。 本発明による液化ガス運搬船の平断面分解図である。 本発明の第1実施形態による液化ガス運搬船の正断面図である。 本発明の第2実施形態による液化ガス運搬船の正断面図である。 本発明の第3実施形態による液化ガス運搬船の正断面図である。 本発明の第4実施形態による液化ガス運搬船の側面図である。 本発明の第5実施形態による液化ガス運搬船の正断面図である。 本発明の第6実施形態による液化ガス運搬船の内部斜視図である。 本発明の第6実施形態による液化ガス運搬船の内部斜視図である。 本発明の第7実施形態による液化ガス運搬船の正断面図である。 本発明の第7実施形態による液化ガス運搬船の内部斜視図である。 本発明の第8実施形態による液化ガス運搬船の正断面図である。 本発明の第9実施形態による液化ガス運搬船の正断面図である。
以下、添付の図面を参照して本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。本発明において、液化ガスは液化石油ガス、液化天然ガスなどを包括する意味で用いることができる。
図1は本発明による液化ガス運搬船の側面図であり、図2は本発明による液化ガス運搬船の平面図であり、図3は本発明による液化ガス運搬船の平断面図であり、図4は本発明
による液化ガス運搬船の船首の側面図である。
また、図5は図1のA〜Dの横断面図であり、図6は本発明による液化ガス運搬船の横断面を重ねて示した正断面図である。
また、図7は本発明の第1実施形態による液化ガス運搬船の正断面図であり、図8は本発明による液化ガス運搬船の平断面分解図である。
図1〜図8を参照すると、本発明の第1実施形態による液化ガス運搬船1は、船体10と、船体10の内部に収容されて船体10の長さ方向に沿って複数個設けられ、液化ガスを貯蔵する液化ガスタンク20と、を含む。
船体10は、長さ方向に前方には船首11、後方には船尾12を有する。また、横方向からみると、上端に上甲板14が設けられ、左右両側に船側外板13が設けられ、下端が船底15に定義されることができる。
以下、本明細書における前方または後方は、船体10の長さ方向(縦方向)への前方または後方を意味し、左右は船体10の幅方向(横方向)に左側(左舷)または右側(右舷)を意味する。
船体10の船首11には球状船首114が設けられても良い。球状船首114は造波抵抗を減らすために前方に突出した球状の構造物であり、球状船首114の上側は後方に陥没されて設けられても良い。
即ち、球状船首114と上甲板14の間には後方に陥没した地点が形成され、この地点には喫水線が位置することができる。この場合、船首波はこの地点で球状船首114の表面に沿って分かれて船側外板13に沿って流れるようになる。
本発明による船体10の船首11は、図5及び図6に示すように、船体10の横方向の一断面を基準として上部115、下部116、中央部117からなっても良い。上部115は上甲板14から下方への一定部分を意味し、下部116は船底15から上方への一定部分を意味し、中央部117は上部115と下部116との間を意味する。
船首11の上部115は、上甲板14から下方に左右の幅が減少する部分を含んでも良い。このとき、上甲板14は、船体10の中央から両側に向かうほど高さが低くなる傾斜を有することができるため、横断面において上部115の形状は菱形であっても良い。参考までに、上甲板14の傾斜は、船体10の前端11aから後方に一定であっても良い。ここで、前端11aとは、側面からみたとき、船体10の上端と下端の間における前端11aを包括するものであっても良い。
上部115の高さ、即ち、上甲板14から上部115の下端までの高さは前方から後方に向かうほど変わることができる。これにより、中央部117の高さも前方から後方に向かうほど変わることができる。
下部116は、船底15から上方に球状船首114が設けられる部分を含んでも良い。下部116は、中央部117に比べて左右の幅が拡大された形状を有しても良く、これは球状船首114の断面形状によるものである。
中央部117は上部115と下部116との間に設けられ、上端と下端の間で左右の幅が一定の形状を有する。即ち、中央部117は、横断面で長方形であっても良い。
中央部117は、上端と下端の間で一定の左右の幅を有しながら、船体10の前端11aから後方に向かうほど(図5における(D)⇒(C)⇒(B)⇒(A))左右の幅が拡大される形状であっても良い。また、中央部117は、船体10の前端11aから後方に向かうほど、高さが変わっても良い。具体的には、中央部117は、船体10の前端11aから後方に向かうほど上端の高さが次第に高くなってから低くなる形状でありながら、下端の高さが次第に高くなる形状であっても良い。もちろん、中央部117の上端及び下端の高さの変化は、上記したこと以外にも多様に行われても良い。
船体10の横方向の一断面において、下部116の最大の左右の幅は中央部117の左右の幅以上であっても良い。これは下部116に前方に突出する球状船首114が含まれているためである(図5の(B)、(C)、(D)を参照)。但し、船体10の前端11aから後方に向かうほど、下部116の最大の左右の幅と中央部117の左右の幅とが次第に大きくなってから、下部116の最大の左右の幅と中央部117の左右の幅の差は、小さくなりながら、両者の幅の差が無くなっても良い(図5の(A)を参照)。
下部116の最大の左右の幅とは、球状船首114が有する最大の左右の幅とすることができるが、後方に向かうほど中央部117の左右の幅が拡大されるにつれて球状船首114の左右の幅分だけ中央部117の左右の幅が大きくなることができる。即ち、図5()に示したように、中央部117の左右の幅と下部116の最大の左右の幅が同じであり、連続していても良い。
船体10には縦方向に沿って複数個の液化ガスタンク20が設けられるが、液化ガスタンク20は内部にスロッシング防止のための縦隔壁21を有しても良く、前方から後方に第1液化ガスタンク20a、第2液化ガスタンク20b、第3液化ガスタンク20c、第4液化ガスタンク20dを含んでも良い。このとき、液化ガスタンク20の最前方に設けられる第1液化ガスタンク20aは、後端から前端に向かうほど左右の幅が減少する形状であっても良い。これは、船首11が前端11aに向かうほど左右の幅が減少する形状を有するためである。この場合、第1液化ガスタンク20aの左右の幅が減少する傾斜は、第1液化ガスタンク20aの後端から前端に向かうほど大きくなる形状であっても良い。例えば、図3に示すように、第1液化ガスタンク20aの側面は、傾斜角が大きくなるように2回折り曲がった折曲部(符号不図示)を有する形状であっても良い。
本発明は液化ガス運搬船1であって、液化ガス貯蔵容量を十分に確保することが非常に重要である。しかし、船首11は左右の幅が非常に狭いため、液化ガスタンク20を配置することが難しく、一般的に船首11の前端11aと第1液化ガスタンク20aの前端21aの間は相当な距離離隔して配置される。
ところが、第1液化ガスタンク20aの前端20a'と船首11の前端11aの間が離隔されると、船体10の縦方向の長さに比べて液化ガスタンク20が設けられる部分の長さが減少し、その分だけ液化ガス貯蔵容量が減少する。従って、本発明は、このような液化ガス貯蔵容量の減少を解消するために、船首11を上記のように改善した。
本発明も球状船首114を有し、上甲板14と球状船首114の間で中央部117は狭い左右の幅を有することができるため、船首11の前端11aに直接、第1液化ガスタンク20aを配置することは難しい。但し、本発明における船体10の横断面の左右の幅、特に中央部117の左右の幅が十分に拡大されると、第1液化ガスタンク20aを船体10の前端11aに隣接させることができる。
従って、本発明は、中央部117の形状が、左右が鉛直でありながら、その幅が一定の横断面を有するようにするとともに、中央部117の左右の幅が後方に向かうほど拡大されるようにすることができる。
このとき、下部116の最大の左右の幅と中央部117の左右の幅が一致する地点では、上述したように中央部117の左右の幅が液化ガスタンク20aの前端20a'を収容することができる程度に十分に拡大されたものであるため、第1液化ガスタンク20aの前端20a'は、該当地点と並んで、または該当地点よりも後方に位置することができる。
この場合、第1液化ガスタンク20aの前端20a'と船体10の前端11aの間の前後の最小長さは、19m〜21mの間(好ましくは19.48m〜20.28mの間)であっても良い。これは旧パナマ運河を通過するための70,000m 未満の液化ガス運搬船に比べて大幅に縮小されたものである。
また、本発明は、第1液化ガスタンク20aの前端20a'が配置される位置を船体10の前端11aと多く離隔せず隣接させるために、球状船首114の突出長さを改善することができる。
例えば、上甲板14と球状船首114の間で後方に陥没した地点114aを基準として、該当地点114aから球状船首114の前端までの前後の長さは1m〜2m(好ましくは1.5m内外)であっても良い。球状船首114の前後の長さが短くなると、船首11の前端11aから下部116の最大の左右の幅と中央部117の左右の幅が一致する地点までの前後の長さも短くすることができる。
従って、本発明は、船首11の前端11aから第1液化ガスタンク20aの前端20a'までの離隔距離を縮小して、船体10の縦方向の長さにおいて液化ガスタンク20が占める部分の長さを拡大して液化ガス貯蔵容量を増大させることができる。
このとき、船首11を側面からみると、陥没した地点114aは、上下に一定の高さ分だけ鉛直に設けられても良い。また、陥没した地点114aから上甲板14に向かって船首11の前端11aは前方に傾斜するように設けられるが、傾斜角度は5度〜10度(好ましくは7度前後)であっても良い。
球状船首114の前端は、図1に示されたものとは異なって、上甲板14の前端と並んでも良く、上甲板14の前端よりもさらに突出しても良い。これは、本発明による液化ガス運搬船1が航海する地域の海上状態に応じて多様に決まっても良い。
特に、本発明による液化ガス運搬船1は、旧パナマ運河を通過する経路を航海することができる。この場合、旧パナマ運河を通過すべく、本発明は、船体10の最大幅が32.3m未満とすることができる。
ところが、旧パナマ運河を通過することができる液化ガス運搬船(post panamax)は、70,000m 未満の液化ガス貯蔵容量を有することが一般的である。
しかし、本発明は、旧パナマ運河を通過しながらも70,000m 以上(好ましくは78,700m であっても良い)の液化ガス貯蔵容量を有するように船体10を変形させても良い。以下、図7及び図8を重点的に参照して具体的に説明する。
図7及び図8によると、液化ガス運搬船1は、船体10と船体10内に設けられる液化ガスタンク20などで構成されるが、液化ガス運搬船1は、仮想の線によって、上部16、中央部18、下部17に分かれても良い。このとき、上部16、中央部18、下部17は、船体10と液化ガスタンク20などを全て含む液化ガス運搬船1自体を高さに応じて仮に区分した概念であり、船首11を説明するときに用いた上部115、中央部117、下部116とは異なる意味の用語であるを明らかにしておく。
液化ガス運搬船1をなす上部16、中央部18、下部17を分けて説明する前に、液化ガス運搬船1が有する付加構成(トップサイドタンク30、ダブルボトムタンク40など)及び船体10(外板のうち特に船側外板13など)の形態を詳細に説明する。
本発明において、液化ガス運搬船1の船側外板13には、上段にトップサイドタンク30(Top Side Tank)が設けられ、下段にダブルボトムタンク40(Double Bottom Tank)が設けられても良い。
このとき、トップサイドタンク30とダブルボトムタンク40はともにバラストタンク(Water Ballast Tank)として用いても良いが、トップサイドタンク30がダブルボトムタンク40よりも上方に位置しており、液化ガス運搬船1の喫水を安定的に調整するために、トップサイドタンク30よりも優先的にダブルボトムタンク40にバラスト水が満たされても良い。
トップサイドタンク30は、船側外板13の上端と上甲板14の側端が接する地点に設けられても良く、ほぼ三角形の横断面を有する形状であっても良い。トップサイドタンク30との干渉を防止するために、液化ガスタンク20の上端の角は、傾斜するように削られている形状であっても良く、トップサイドタンク30と液化ガスタンク20の間は離隔されていても良い。
このとき、互いに対向するトップサイドタンク30の一面及び/または液化ガスタンク20の一面にはアンチフローティングチョック31が設けられて、船体10の内部に海水が流入するとき、液化ガスタンク20が浮遊することを阻止することができる。
トップサイドタンク30は、船体10の中央を基準として左右にそれぞれ1対で設けられ、1対のトップサイドタンク30は、船体10の横方向の中心を横切るように設けられる中央横部材32により連結されても良い。中央横部材32は、トップサイドタンク30とオーバーラップ(overlap)されるように設けられてトップサイドタンク30の内側端の強度を補うことができる。
ダブルボトムタンク40は、船底15が二重隔壁構造を有するようにして、船底15が破損しても液化ガスタンク20が設けられる空間に海水がすぐ流入されることを防止することができる。
船側外板13に連結されたダブルボトムタンク40の一面40aは、トップサイドタンク30で液化ガスタンク20と対向する一面30aと反対方向に傾斜した傾斜面であっても良く、このとき、ダブルボトムタンク40と液化ガスタンク20の干渉を防ぐために、液化ガスタンク20の下端の角は傾斜するように削られた形状であっても良い。また、液化ガスタンク20とダブルボトムタンク40の間は離隔されていても良い。
船側外板13は一重(single hull)に設けられ、液化ガスタンク20を囲んでも良い。即ち、側面から船側外板13が空けられると、液化ガスタンク20が設けられている空間に海水がすぐ流入されることができる。但し、本発明の液化ガス運搬船1は、LNGに比べて貯蔵温度の高いLPGを運搬するものであっても良いため、液化ガスタンク20は一重の船側外板13によって取り囲まれても安全性を有することができる。
船側外板13と液化ガスタンク20の間は一定間隔離隔されていても良い。離隔された空間には、液化ガスの漏れ時の火災発生及び爆発を防止するために窒素などの不活性ガスが充填されていても良い。
具体的には、船側外板13は、液化ガスタンク20から1.4m(好ましくは1.482m)以上離隔配置された状態で液化ガスタンク20を取り囲んでも良い。また、船側外板13の強度を補強するために、船側外板13の内面には垂直方向にスティフナー131が設けられても良い。
船側外板13は横断面において上下鉛直する形状であっても良く、船側外板13と隣接する液化ガスタンク20の側面も横断面において上下鉛直する形状であっても良い。このため、この部分における液化ガスタンク20は、左右の幅が一定であることができる。
即ち、液化ガスタンク20は、左右の幅が上端から下端に向かうほど拡大された後(トップサイドタンク30と隣接する部分)、一定高さだけ一定に保持してから(船側外板13によってのみ取り囲まれる部分)、再び縮小する(ダブルボトムタンク40と隣接する部分)形状であっても良い。
左側の船側外板13と右側の船側外板13の間に液化ガスタンク20が収容されても良いため、1対の船側外板13の間の間隔(船体10の幅)が大きければ大きいほど、液化ガスタンク20の貯蔵容量が増大することができる。しかし、本発明は、旧パナマ運河を通過するための幅を有することができるため、1対の船側外板13の間隔は32.3m以内に制限されて、液化ガスタンク20の左右の幅も制限されることができる。
しかし、本発明は、液化ガスタンク20の高さを上げで液化ガスタンク20の貯蔵容量を増大させることで、70,000m 以上(好ましくは78,700m )の液化ガス運搬船1を実現することができる。これに対しては、以下、液化ガス運搬船1をなす上部16、中央部18、下部17をもとに詳細に説明する。
上部16は上甲板14を含む部分である。上部16は、上甲板14から下方にトップサイドタンク30の下端の高さまでを含む部分であっても良い。このとき、上部16の下端は、トップサイドタンク30の下端と液化ガスタンク20において左右の幅が最大である部分(左右の側面が鉛直な部分)の上端のうち相対的に低い地点の高さまでであっても良い。
上部16は、液化ガスタンク20から液化ガスなどを流出入するために上甲板14に設けられるドーム(符号不図示)を含んでも良く、また、上甲板14に設けられ得るその他の構成(エンジンケーシング(engine casing)、キャビンなど)を全て含んでも良い。但し、便宜上、本明細書において上部16の全体高さとは、上甲板14に設けられ、上方に突出する構成を除いた高さを用いても良い。
下部17は、船底15を含む部分であり、船底15からダブルボトムタンク40の上端までを含む概念であっても良い。このとき、下部17の上端は、ダブルボトムタンク40の上端と液化ガスタンク20において左右の幅が最大である部分(左右側面が鉛直な部分)の下端のうち相対的に高い地点の高さまでであっても良い。
この場合、下部17の全体高さとは、船底15からダブルボトムタンク40の上端までの高さと船底15において液化ガスタンク20の左右の幅が最大である部分の下端までの高さのうち大きい高さを意味することができる。
中央部18は、上部16と下部17の間に設けられ、液化ガスタンク20の左右の側面が鉛直に設けられる部分である。即ち、中央部18は、液化ガスタンク20の左右の幅が一定に保持される部分を含んでも良い。
また、少なくともトップサイドタンク30の下端及びダブルボトムタンク40の上端の間で、船側外板13は鉛直に設けられても良く、中央部18は、船側外板13においてトップサイドタンク30及びダブルボトムタンク40が設けられていない部分を含むため、中央部18に含まれる船側外板13の一部分は、鉛直に設けられても良い。
中央部18は、上部16及び下部17に比べて相対的に大きい上下の長さを有し、特に中央部18は、上部16の上下の長さと下部17の全体の上下の長さを足したものよりも大きい高さを有することができる。
これは、本発明の液化ガス運搬船1が、旧パナマ運河を通過できる幅を有しながらも中央部18を上下に拡張したためである。具体的には、図8を参照すると、70,000m 未満で、旧パナマ運河を通過できる液化ガス運搬船について上述したように、上部16、中央部18、下部17に分け、本発明における上部16と下部17は上下の長さを等しく保持されたまま、中央部18だけを上下に伸ばして延長させることで、船体10の総高さを増加させ、70,000m 以上(好ましくは78,700m )の液化ガス貯蔵容量を確保した。
これにより、本発明は、上甲板14と船底15の間で上部16が占める上下の長さ及び下部17が占める上下の長さの合計よりも、中央部18が占める高さが相対的に大きくても良い。
本発明は、船体10の高さが22m〜23.5mになるようにして、70,000m 以上(好ましくは78,700m )の液化ガス貯蔵容量を有するようにすることができる。
このように、本実施形態は、旧パナマ運河を通過できるように幅を制限するが、中央部18を上下に伸ばし、高さを23.5m以内にして、70,000m 以上の液化ガス貯蔵容量と安定性を同時に有することができる。
以下では、液化ガスタンク20を取り囲む構造について説明する。
図7を再び参照すると、本発明の第1実施形態による液化ガス運搬船1は、垂直サポート22、アンチローリングチョック41,143、アンチフローティングチョック31などを設けて液化ガスタンク20を安定的に収容することができる。
垂直サポート22(vertical support)は、液化ガスタンク20と船底15の間に設けられ、液化ガスタンク20の荷重を支持する。垂直サポート22は、複数個設けられても良く、船体10の中心を基準として左右対称に配置されても良い。
アンチローリングチョック41,143(anti−rolling chock)は、液化ガスタンク20と船底15の間、及び/または液化ガスタンク20と上甲板14の間に設けられ、船体10が動くとき、液化ガスタンク20の横方向の回転動きを阻止することができる。
また、本発明は、アンチローリングチョック41,143と同様に、液化ガスタンク20の縦方向の回転動きを阻止するために、アンチピッチングチョック(anti−pitching chock)が設けられても良いことは言うまでもない。
アンチフローティングチョック31(anti−floating chock)は、液化ガスタンク20の浮遊を阻止することができる。本発明は、一重の船側外板13が液化ガスタンク20を取り囲むように設けられるが、船側外板13が破損して内部に海水が流入する場合、液化ガスタンク20は海水よりも小さい密度を有するため、海水によって浮遊して上甲板14を破損させる恐れがある。
従って、本発明は、トップサイドタンク30の液化ガスタンク20と対向する一面などにアンチフローティングチョック31を設けて、液化ガスタンク20が浮遊したとき上甲板14などに衝撃が加わることを防止することができる。
上述したアンチローリングチョック41,143とアンチフローティングチョック31は、液化ガスタンク20が安定的に配置されている状態で、離隔された隙間を設けることができる。但し、液化ガスタンク20が回転または浮遊する場合、離隔された隙間が密着されながら回転動きまたは浮遊を阻止することができる。
上記アンチローリングチョック143は中央横部材32に設けられても良い。中央横部材32は、左右1対のトップサイドタンク30を連結するように上甲板14の下部に設けられても良い。このとき、アンチローリングチョック143は、中央横部材32の下端に設けられても良い。
中央横部材32は、1対のトップサイドタンク30の間で上甲板14の強度を補うために設けられるもので、補強部材33が加わっても良い。補強部材33は、中央横部材32と垂直な方向(縦方向)に複数個が平行に設けられても良い。
図9は、本発明の第1実施形態による液化ガス運搬船の正断面図である。
図9を参照すると、本発明の第1実施形態による液化ガス運搬船1は、マニホールド50、ドリップトレイ51を含んでも良い。
マニホールド50は、サポート52によって上甲板14から上方に離隔された位置に設けられても良く、外部100の搬送アーム110との連結のために連結端50aを有する。マニホールド50の連結端50aはフランジ(flange)状であり、マニホールド50は連結端50aを介して液化ガスのロードまたはアンロードを実現することができる。もちろん、マニホールド50は、液化ガスタンク20の内部と別のパイプを介して連結されても良い。
しかし、上述したように、本発明は、75,000m 以上の液化ガス貯蔵容量を確保するために、中央部18を上下に延長して上部16をさらに高めており、この場合、マニホールド50の高さは上部16とともに上昇することができ、これにより、マニホールド50の連結端50aは、搬送アーム110の上下連結可能範囲110aよりも相対的に上方に設けられることがある。
従って、本発明は、マニホールド50の連結端50aと外部100の搬送アーム110を連結できない問題が発生するが、これを解決するために、段差調整ユニット53を設けても良い。段差調整ユニット53は、マニホールド50の連結端50aと搬送アーム110を連結する。
段差調整ユニット53は、一方側がマニホールド50の連結端50aに連結され、他方側が搬送アーム110に連結されても良い。上述したように、マニホールド50の連結端50aが搬送アーム110の上下連結可能範囲110aよりも相対的に上方に位置することがあるため、段差調整ユニット53の一方側の高さは他方側の高さよりも相対的に高くても良い。
異なる高さを連結するために、段差調整ユニット53は少なくとも1回折れ曲がるか、曲がった形状であっても良い。例えば、段差調整ユニット53はS字状であっても良い。また、段差調整ユニット53は、マニホールド50から着脱可能に設けられても良い。
ドリップトレイ51は、上甲板14においてマニホールド50の連結端50aの下方に設けられる。ドリップトレイ51は、液化ガスの搬送時に漏れたものを収集するための構成であるため、液化ガスの搬送経路上で漏れの危険性が高い部分(マニホールド50の連結端50a等)の下方に設けられることができる。
但し、本発明は、段差調整ユニット53を利用してマニホールド50と搬送アーム110を互いに連結することができ、段差調整ユニット53とマニホールド50の連結端50aが連結される地点及び段差調整ユニット53と搬送アーム110が連結される地点がともに液化ガス漏れの危険性が高い地点であるため、ドリップトレイ51が下方に設けられてもい。即ち、段差調整ユニット53の一方側及び他方側は、ドリップトレイ51の上方に位置することができる。
本発明は、中央部18を上下に伸ばすことにより、マニホールド50の高さが搬送アーム110の上下連結可能範囲110aから外れたとき、マニホールド50と搬送アーム110を連結させるために段差調整ユニット53を使用するのである。
これは、マニホールド50とドリップトレイ51の間の高さに対する最小値が船級等により規定されているためである(例えば900mm)。即ち、マニホールド50の連結端50aとドリップトレイ51の間の高さは、船級によって設定された上記既設定の基準値よりも大きくなければならないため、本発明は、中央部18を上下に伸ばすとき、ドリップトレイ51の高さもともに上昇することによってドリップトレイ51よりも既設定の基準値以上の上方に位置したマニホールド50の連結端50aは、搬送アーム110の上下連結可能範囲110aよりも上方に位置するようになる。
但し、ドリップトレイ51と段差調整ユニット53の他側(搬送アーム110と連結される部分)の間の高さは、既設定の基準値よりも小さくても良い。このとき、段差調整ユニット53は、マニホールド50から分離できるように設けられるため、上記既設定の基準値は、段差調整ユニット53の分離時に満たされることができる。
図10は、本発明の第2実施形態による液化ガス運搬船の正断面図である。
図10を参照すると、本発明の第2実施形態による液化ガス運搬船1は、マニホールド50、ドリップトレイ51を含む。以下では、本実施形態において異なる部分を中心に説明し、説明が省略された部分は他の実施形態における説明に代える。
本実施形態は、マニホールド50とドリップトレイ51の間の高さを既設定の基準値以上にするために、ドリップトレイ51の高さを下げることができる。即ち、ドリップトレイ51は、上甲板14に陥没される形状に設けられても良い。
本実施形態は、ドリップトレイ51の高さを低くして、マニホールド50の高さが搬送アーム110が連結可能な最大の高さまたはその下方に設けられるようにすることができる。このとき、ドリップトレイ51はトップサイドタンク30の上面に配置され、トップ
サイドタンク30の内側に突出するように陥没した形状であっても良い。
但し、ドリップトレイ51に液化ガスが漏れると、冷熱がトップサイドタンク30の内部に伝達されることがあるため、トップサイドタンク30においてドリップトレイ51が設けられる方向の一面は、低温に強い材質(例えばLT鋼など)からなっても良い。これは、以下の他の実施形態において、サポートなしにドリップトレイ51を上甲板14に直接設置するときに適用されることができる。
このように、本実施形態では、ドリップトレイ51を陥没される形状にすることで、ドリップトレイ51とマニホールド50の間の高さを既設定の基準値以上に保持しながら、マニホールド50の高さが搬送アーム110を連結できる高さになるようにすることができる。
図11は、本発明の第3実施形態による液化ガス運搬船の正断面図である。
図11を参照すると、本発明の第3実施形態による液化ガス運搬船1は、マニホールド50、ドリップトレイ51を含み、特に上甲板14の形状が他の実施形態と差別化されることができる。
本実施形態における上甲板14は、船体10の中央から両側に向かうほど高さが低くなる傾斜を有し、上方にマニホールド50の連結端50aが配置される部分の傾斜が、他の部分での傾斜よりも相対的に大きくても良い。
具体的に、上甲板14は第1傾斜部141及び第2傾斜部142を含んでも良い。第1傾斜部141は中央から一定部分まで傾斜が一定の部分であり、第2傾斜部142は第1傾斜部141から船側外板13まで傾斜が一定の部分である。ここで、第2傾斜部142の傾斜は第1傾斜部141の傾斜よりも大きくても良く、第2傾斜部142は第1傾斜部141に曲がるか、または折れ曲がって連結されても良い。
第2傾斜部142で第1傾斜部141に隣接した一方側は、船体10の中央と船側の間でトップサイドタンク30が設けられ始める地点であっても良い。
また、第2傾斜部142は、船体10の縦方向に沿ってマニホールド50が位置する部分のみに部分的に設けられても良い。この場合、船側外板13は、図1に示されたように、第2傾斜部142と連結される部分の高さが第2傾斜部142の前方または後方での高さ(マニホールド50が位置しなくて第2傾斜部142がない部分での高さ)に比べて相対的に低くても良い。
このとき、船側外板13は、第2傾斜部142の前方または後方で第2傾斜部142と連結される部分に向かうほど、高さが傾斜するように低くなる形状であっても良い。即ち、船体10を側面から見たとき、船側外板13は、第2傾斜部142が設けられる部分でのみ高さが低くなりながら下方に陥没した形状であっても良い。
マニホールド50の連結端50aは第2傾斜部142の上方に位置し、ドリップトレイ51は第2傾斜部142に設けられても良いが、本実施形態は、マニホールド50の連結端50aが搬送アーム110と連結可能な高さ以下になるようにしながらも、マニホールド50とドリップトレイ51の間の高さは既設定の基準値を満たすことができる。
これは、第2傾斜部142が第1傾斜部141よりもさらに傾斜するように設けられることにより、第2傾斜部142に位置するドリップトレイ51の高さが他の実施形態にお
ける高さよりも相対的に低くなるためである。
従って、本実施形態は、75,000m 以上の液化ガス貯蔵容量を確保しながらマニホールド50の高さを低くして、段差調整ユニット53が省略できるようにするとともに、マニホールド50とドリップトレイ51の間の高さが既設定の基準値以上になるようにして安全性を確保することができる。
上記のような構造的な変更を通じてマニホールド50とドリップトレイ51の間の高さを既設定の基準値以上になるようにしながら、マニホールド50と搬送アーム110を連結することができ、及び/または本発明は船体10の喫水を調節してマニホールド50と搬送アーム110を連結することができる。
本発明による液化ガス運搬船1は、船尾12に後方ピークタンク121を含み、後方ピークタンク121は、マニホールド50が搬送アーム110と連結されたとき、空いている状態を保持することが一般的である。
しかし、本発明は、マニホールド50の連結端50aと外部100の搬送アーム110を連結するために、後方ピークタンク121の内部に流体が流入されるようにして船体10の喫水を高めることができる。この場合、マニホールド50の連結端50aは、搬送アーム110と連結できる最大の高さよりも相対的に上方に位置しても構わない。
即ち、本発明は、中央部18を拡張してマニホールド50とドリップトレイ51の間の高さを既設定の基準値以上にすることで、マニホールド50の連結端50aが搬送アーム110と連結し難い高さに配置されたとき、マニホールド50と搬送アーム110の連結のために後方ピークタンク121の内部に流体を流入させることできる。
この場合、船体10の喫水が高くなりながら、マニホールド50の連結端50aは搬送アーム110と連結できる最大の高さよりも相対的に下方に位置するように下降することができる。
従って、本発明は、マニホールド50の連結端50aが搬送アーム110よりも高い位置に設けられても、構造的な変更の代わりに、または構造的な変更とともに喫水を調節してマニホールド50を搬送アーム110と安定的に連結させることができる。
勿論、後方ピークタンク121に流体を満たして喫水を調節するとともに、トップサイドタンク30及びダブルボトムタンク40にも内部に流体が流入されて喫水が調節されても良いが、後方ピークタンク121を除いたトップサイドタンク30及びダブルボトムタンク40の内部に流体が流入されても、マニホールド50の連結端50aは搬送アーム110と連結できる高さよりも上方に位置することができる。即ち、本発明は、後方ピークタンク121を使用することにより、マニホールド50と搬送アーム110の連結を実現することができる。
図12は、本発明の第4実施形態による液化ガス運搬船の側面図である。
図12を参照すると、本発明の第4実施形態による液化ガス運搬船1は、ボースンストア111、サンクンデッキ122、衝突用隔壁113を含む。
ボースンストア111は船首11に設けられ、各種の物品を保管する倉庫の役割をする。ボースンストア111は、上甲板14の前端に衝撃が加わるとき、最初に被害を受けるところであるため、危険性の高い物質などは内部に配置しないことができる。
サンクンデッキ122(sunken deck)は船尾12に設けられ、係留のための装置が設けられる。サンクンデッキ122は外部100に露出された部分であり、サンクンデッキ122に位置するウインチ(winch)などにより船尾12が係留されるようにすることができる。
サンクンデッキ122は、上甲板14と段差を有するように設けられても良い。即ち、サンクンデッキ122は、上甲板14の最大高さよりも相対的に低く位置することができる。この場合、サンクンデッキ122が設けられる高さは、乾舷デッキ(freeboard deck)の高さになることができる。
衝突用隔壁113はボースンストア111の下方に船体10の横方向に設けられる。衝突用隔壁113は他の部分よりも厚く、及び/または強度の高い部材からなり、船首11に加わる衝撃から後方の構成(液化ガスタンク20など)を保護するために設けられても良い。
衝突用隔壁113と船首11の間には前方ピークタンク112がさらに含まれても良く、前方ピークタンク112は海水などのバラスト水を貯蔵するタンクであっても良い。前方ピークタンク112は、上述した後方ピークタンク121とともにマニホールド50を搬送アーム110に連結するときに使用することができる。
船級などの規定によると、衝突用隔壁113の上端の高さは乾舷デッキの高さよりも相対的に高くなければならない。しかし、図12(A)のように、ボースンストア111の下面よりもサンクンデッキ122の高さが高い場合、衝突用隔壁113は上端を乾舷デッキの高さよりも高くするために、ボースンストア111の後面も衝突用隔壁113で設けなければならないという問題がある。
しかし、図12(B)のように、ボースンストア111の下面よりもサンクンデッキ122の高さが低い場合、ボースンストア111は乾舷デッキの高さよりも高い位置にあるため、ボースンストア111の後面に衝突用隔壁113を設ける必要がない。
この場合、衝突用隔壁113は、船底15面からボースンストア111の下面まで設けられれば十分である。即ち、本実施形態における衝突用隔壁113は、船底15からボースンストア111の下面まで鉛直に設けられる平面状であっても良い。
このような構成を通じて、本実施形態は、厚さが厚く強度の高い材質からなる高価な衝突用隔壁113を最小化し、全体の製造単価を低減させることができる。
図13は、本発明の第5実施形態による液化ガス運搬船の正断面図である。
以下では、図13を参照して、第5実施形態において上記第1実施形態と相違する部分を中心に説明する。
図13を参照すると、本実施形態による液化ガス運搬船1は、中央横部材32が上甲板14の上部に設けられても良い。中央横部材32が上甲板14の上部に設けられることで、上甲板14と液化ガスタンク20の上面の間のアンチローリングチョック143は上甲板14の下面に直接設けられることができる。勿論、上甲板14の上部に位置した中央横部材32にも補強部材33が設けられても良い。
本実施形態は、中央横部材32を上甲板14の上部に配置することで、アンチローリン
グチョック143が上甲板14の下面に直接設けられるようにして上甲板14と液化ガスタンク20の上面の間の空間をさらに確保することができ、これを利用して第1実施形態よりも液化ガスタンク20の上面がさらに高くなるようにすることができる。
例えば、液化ガスタンク20の上面は、アンチフローティングチョック31が設けられるトップサイドタンク30の一面の上端の高さよりも高く設けられても良い。従って、本発明は、液化ガスタンク20の上面を上甲板14により近くなるように高くして液化ガス貯蔵容量を増大させることができる。
但し、第1実施形態の場合、中央横部材32がトップサイドタンク30に直接連結されて強度を補うが、本実施形態は、上甲板14を介して中央横部材32とトップサイドタンク30が間接的に連結されるため、強度を変えることができる。このとき、本実施形態は、中央横部材32の下面が上甲板14を介してトップサイドタンク30の上面と少なくとも一部が重なるように設けて、強度を保障することができる。
このように、本実施形態は、1対のトップサイドタンク30を連結する中央横部材32を上甲板14の上面に配置して液化ガスタンク20の高さをさらに高めることで、液化ガス貯蔵容量を拡大することができる。
図14及び図15は、本発明の第6実施形態による液化ガス運搬船の内部斜視図である。
第1実施形態の場合、液化ガスタンク20を取り囲む一重の船側外板13の強度を補うために、船側外板13の内面に垂直な方向にスティフナー131が設けられる。
しかし、液化ガス運搬船1を建造する過程で、液化ガスタンク20の外面を検査するために人の立つことができる部材が設けられなければならないため、検査用足場(inspection platform、不図示)がスティフナー131と垂直に水平方向に設けられても良い。このとき、検査用足場は一時的に設けられ、後で除去されても良い。
本実施形態において、スティフナー131は垂直方向に設けられるため、ブロック間の溶接によって船側外板13が溶接で連結されるとき、溶接の火花が2つのスティフナー131の間の空間に沿って落ちることができる。このとき、溶接の火花が液化ガスタンク20の外面に設けられたポリウレタンなどの保温材に触れると、火災に繋がって大きな事故が発生する危険がある。
従って、本発明は、このような問題点を解消するための第6実施形態を含む。以下では、図14及び図15を参照して、第6実施形態において上記第1実施形態と相違する部分を詳細に説明する。
図14及び図15を参照すると、本発明の第6実施形態による液化ガス運搬船1は、スティフナー131、デッキストリンガー132、垂直ウェブ133を含んでも良い。
スティフナー131は複数個で構成されて船側外板13に設けられ、互いに平行に配置されても良い。スティフナー131は、図14に示すように船側外板13に垂直方向に設けられても良く、また、図15に示すように船側外板13に水平方向に設けられても良い。
デッキストリンガー132は船側外板13に水平方向に設けられ、図14に示すようにスティフナー131と垂直に配置されたり、図15に示すようにスティフナー131と平
行に配置されても良い。
本実施形態は、デッキストリンガー132を船側外板13に設けることにより、デッキストリンガー132が検査用足場の役割をすることができる。従って、本実施形態は、検査用足場を別途に設けてから解体する作業を行わなくても良いため、工数を節減することができる。
また、デッキストリンガー132は、溶接の火花が落下することを遮断する役割をすることができる。従って、ブロック同士を溶接するとき、船側外板13の連結時に発生する溶接の火花が下方に落下して火災を発生させる危険性を低減させることができる。
図14の場合、スティフナー131とデッキストリンガー132が格子状に配置されるため、デッキストリンガー132の設置により強度が大幅に向上することができる。逆に、強度を上げない代わり、スティフナー131の横方向の幅が第1実施形態の場合よりも小さくなるようにすることができる。これはスティフナー131の設置時に発生するコストの節減に繋がる。
但し、図15の場合も、スティフナー131と垂直ウェブ133が格子状に配置されるため、スティフナー131の横方向の幅が減り、製造単価を低くすることができることは言うまでもない。
従って、スティフナー131の横方向の幅は、デッキストリンガー132の横方向の幅及び垂直ウェブ133の横方向の幅に比べて相対的に小さくても良い。
垂直ウェブ133は船側外板13に垂直方向に設けられ、デッキストリンガー132と垂直に配置される。垂直ウェブ133には孔(符号不図示)が設けられても良いが、この孔はデッキストリンガー132に沿って移動する人が通れるようにするためである。
垂直ウェブ133は、図14の場合のようにスティフナー131と平行に配置されても良く、図15の場合のようにスティフナー131と垂直に配置されても良い。
垂直ウェブ133の横方向の幅は、デッキストリンガー132の横方向の幅と一致することができる。即ち、本実施形態は、デッキストリンガー132と垂直ウェブ133を格子に設けることにより、スティフナー131の数及び/または横方向の幅を減らして、製造費用を節減するとともに船体10の総荷重を減らすことができる。
図16は本発明の第7実施形態による液化ガス運搬船の正断面図であり、図17は本発明の第7実施形態による液化ガス運搬船の内部斜視図である。
図16及び図17を参照すると、本発明の第7実施形態による液化ガス運搬船1は、スティフナー131の形状が他の実施形態と差別化されることができる。以下では、本実施形態が他の実施形態と相違する点を中心に説明する。
スティフナー131は複数個で構成されて船側外板13に垂直方向に設けられ、互いに平行に配置されても良い。このとき、スティフナー131は、一定の高さだけ船側外板13とともに多角形の平断面を形成することができる。
スティフナー131は一方側が開放された多角形の平断面を有することができるが、このとき、スティフナー131は、平断面で開放された一方側が船側外板13によって密閉されるように船側外板13に結合されても良い。
従って、スティフナー131と船側外板13の結合によって一定高さだけ閉じた空間を形成することができ、該当領域はバラスト水を貯蔵する流体貯蔵空間であっても良い。即ち、スティフナー131は、船側外板13と結合して内部に流体貯蔵空間を形成することができる。
この場合、本実施形態は、バラスト水を貯蔵する空間をさらに確保することになるか、及び/またはバラスト水が貯蔵される他の空間の大きさを減らすことができる。
例えば、本実施形態は、トップサイドタンク30及び/またはダブルボトムタンク40の大きさを他の実施形態よりも縮小させることができ、トップサイドタンク30の高さを縮小し、液化ガスタンク20の高さを上げて液化ガス貯蔵容量を増大させることができる。
スティフナー131は上端がトップサイドタンク30に連結され、下端がダブルボトムタンク40に連結されても良い。従って、スティフナー131はトップサイドタンク30とダブルボトムタンク40の間で流体貯蔵空間を形成することができる。
このとき、流体貯蔵空間は、トップサイドタンク30及び/またはダブルボトムタンク40と連通されても良い。また、バルブ(不図示)等により連通が調節できるように連結されても良い。
図18は、本発明の第8実施形態による液化ガス運搬船の正断面図である。
図18を参照すると、本発明の第8実施形態による液化ガス運搬船1は、スティフナー131に設けられるアンチローリングチョック134を含んでも良い。
アンチローリングチョック41,143は、第1実施形態で説明したように、液化ガスタンク20の上端と上甲板14の間、そして液化ガスタンク20の下端と船底15の間に設けられても良い。
しかし、本実施形態は、船側外板13に設けられるスティフナー131にアンチローリングチョック134を設け、液化ガスタンク20の上端と上甲板14の間及び/または液化ガスタンク20の下端と船底15の間でアンチローリングチョック41,143を省略することができる。
この場合、上甲板14の下に液化ガスタンク20の上端がさらに高くなる余裕ができるため、液化ガスタンク20の貯蔵容量を増大させることができる。
スティフナー131に設けられるアンチローリングチョック134は、上甲板14と船底15の間において船底15に相対的に近い位置に設けられても良い。また、本実施形態では、アンチローリングチョック134を上述した垂直ウェブ133に設けても良い。
液化ガスタンク20の下端に設けられる垂直サポート22は、液化ガスタンク20の横方向の中心に何れか1つが設けられても良く、残りの垂直サポート22は、横方向の中心を基準として左右対称に設けられても良い。
第1実施形態の場合、アンチローリングチョック41が液化ガスタンク20の下端と船底15の間で横方向の中心に配置されるため、垂直サポート22は液化ガスタンク20の横方向の中心を支持することができなかった。
しかし、本実施形態は、液化ガスタンク20の横方向の中心で荷重を支持できるようにして、垂直サポート22の数を減らすことができる(例えば、横方向の一断面を基準として4つから3つに減らすことができる)。
従って、本実施形態は、スティフナー131にアンチローリングチョック134を設けて液化ガスタンク20の上下に設けられていたアンチローリングチョック41,143を省略し、垂直サポート22の配置を変更して垂直サポート22の数を減らすことができる。
また、本実施形態は、液化ガスタンク20の上端においてアンチローリングチョック143を省略することにより、液化ガスタンク20の上端を上甲板14に近くなるようにより高めて貯蔵容量を増大させることができる。
図19は、本発明の第9実施形態による液化ガス運搬船の正断面図である。
図19を参照すると、本発明の第9実施形態による液化ガス運搬船1は、船側外板13、上甲板14、トップサイドタンク30を含む。以下では、他の実施形態に比べて、本実施形態が有する差異点を中心に説明する。
上甲板14は船側外板13の上部に連結され、中央に向かうほど上方に傾斜した傾斜部144を有しても良い。但し、傾斜部144は、船側外板13と上甲板14が接する地点から離隔されていても良い。
トップサイドタンク30は、少なくとも一部が船側外板13と上甲板14が連結される地点よりも上方に位置しても良い。本実施形態は、上甲板14が傾斜部144を有することによって上方に十分に突出する形状にし、これにより、船側外板13の上端と上甲板14の間に設けられるトップサイドタンク30を上方に突出させることができる。
トップサイドタンク30は、船側外板13と上甲板14が連結される地点(船体10の横断面において側面上端の角)から外側に突出し、上甲板14の傾斜部144が開始する地点で内側に陥没される形状であっても良い。
トップサイドタンク30は、船側外板13と上甲板14が連結される地点を基準として下方に設けられる下部空間34と上方に設けられる上部空間35を含み、下部空間34と上部空間35が連結される地点で横方向に最大幅を有することができる。また、下部空間34と上部空間35は連通されていても良い。
このとき、下部空間34と上部空間35が連通されているということは、下部空間34と上部空間35の間に如何なる構造物もない場合、または構造物はあるが、連通されるように構造物に孔が形成された場合などを含む。
トップサイドタンク30の上部空間35は、傾斜部144の下面に設けられても良い。傾斜部144は、船側外板13と上甲板14の連結地点よりも船体10の中心部に近い位置から始まるが、左右1対の傾斜部144の間で上甲板14は比較的に平らであるか、または他の実施形態における上甲板14が有する傾斜程度に傾いていても良い。
トップサイドタンク30が傾斜部144によって上方に突出した上部空間35を含むことにより、トップサイドタンク30の横方向の幅は船側外板13から船体10の中心に向かって拡大することができる。
1対のトップサイドタンク30の間には中央横部材32が設けられるが、本実施形態において、中央横部材32は他の実施形態に比べて横方向の幅が相対的に縮小されることができる。従って、本実施形態は、中央横部材32の大きさを減らして設置費用を節減することができる。
本実施形態は、上甲板14を上方に大きく傾斜させながら、液化ガスタンク20の上端も上方に上昇する形状を有するようにすることができる。このとき、液化ガスタンク20における上端の角の傾斜は、下端の角の傾斜よりも大きくても良い。
以上、本発明を具体的な実施形態を通じて詳細に説明したが、これは本発明を具体的に説明するためのものであり、本発明はこれに限定されず、本発明の技術的思想内で当該分野の通常の知識を有する者によってその変形または改良ができることは明らかである。
本発明の単純な変形ないし変更は全て本発明の範囲に属し、本発明の具体的な保護範囲は添付の特許請求の範囲によって明確になるだろう。
1:液化ガス運搬船
10:船体
11:船首
12:船尾
13:船側外板
14:上甲板
15:船底
16:上部
17:下部
18:中央部
20:液化ガスタンク
50:マニホールド
100:外部
110:搬送アーム

Claims (7)

  1. 旧パナマ運河を通過できるように32.3m未満の幅を有、液化ガス貯蔵容量が70,000m 未満であり、且つ複数の液化ガスタンクを含む、液化ガス運搬船において
    前記液化ガスタンクのそれぞれの底部及び下端部を有する下部と、上甲板及び前記液化ガスタンクのそれぞれの上端部を有する上部と、前記上部と前記下部との間に設けられ且つ垂直な左右側面を有する中央部とを含む船体であって、前記中央部の高さが、前記上部の高さと前記下部の高さの合計よりも大きい船体と
    前記上甲板に設置され且つ液化ガスをロード又はアンロードするためのマニホールドと
    前記上甲板の前記マニホールドの連結端から下方に設けられたドリップトレイと
    を備え
    前記船体の全高は、液化ガス貯蔵容量が70,000m 以上となるように、前記中央部を上下方向に延ばして前記マニホールド及び前記上部を上方に移動させることにより増大し
    前記ドリップトレイが配置されている前記上甲板の外側は、その内側よりも下方に傾斜している、ことを特徴とする液化ガス運搬船。
  2. 記船体の高さは22m〜23.5mであることを特徴とする請求項1に記載の液化ガス運搬船。
  3. 記船体の外板は、一重(single hull)からなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の液化ガス運搬船。
  4. 複数の前記液化ガスタンクは、船首側に配置される第1液化ガスタンクを含み、
    前記第1液化ガスタンクは、少なくとも2つの折曲部を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の液化ガス運搬船。
  5. 前記液化ガスタンクのそれぞれは上部、中央部、下部を含み、
    前記液化ガスタンクのそれぞれの中央部の上下の長さは、液化ガス貯蔵容量が70,000m 未満である液化ガス運搬船の液化ガスタンクの中央部の上下の長さよりもさらに延長されて形成されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の液化ガス運搬船。
  6. 前記液化ガスタンクの上部及び下部の上下の長さは、液化ガス貯蔵容量が70,000m 未満である液化ガス運搬船の液化ガスタンクの上部及び下部と等しく形成されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の液化ガス運搬船。
  7. 記液化ガスタンクのそれぞれは、前記船体の外板から1.4m以上離間して配置されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の液化ガス運搬船。
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