JP6781588B2 - 電子写真感光体の製造方法、電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 - Google Patents

電子写真感光体の製造方法、電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 Download PDF

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Description

本発明は、電子写真感光体の製造方法、電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置に関する。
近年、電子写真装置は、高い印刷画質の印刷物を大量に生産することが求められている。そこで、電子写真装置において繰り返し使用される電子写真感光体には、優れた耐摩耗性が求められる。
特許文献1には、電子写真感光体の表面層に、グアナミン化合物およびメラミン化合物から選択される少なくとも1種と、特定の置換基を持つ電荷輸送性材料とを用いた架橋物を含有させて、電子写真感光体の耐摩耗性を向上させる技術が開示されている。
一方、電子写真感光体の耐摩耗性が高くなるのに伴い、電子写真感光体の表面がリフレッシュされづらくなるため、繰り返し使用により放電生成物が電子写真感光体の表面に残りやすくなる。結果、高湿環境下において画像流れと呼ばれる画像欠陥の対策が求められる。
特開2009−229549号公報
特許文献1で開示されている表面層であっても、電子写真プロセスによっては、高湿環境下において画像流れ抑制効果が十分満足できるものではない場合があった。
したがって、本発明の目的は、優れた耐摩耗性を有し、かつ、画像流れ抑制効果が良好な電子写真感光体の製造方法、および電子写真感光体を提供することにある。
また、本発明の目的は、上記電子写真感光体を有するプロセスカートリッジおよび電子写真装置を提供することにある。
本発明は、支持体、および該支持体上に形成された感光層を有する電子写真感光体の製造方法であって、該感光層は、電荷発生層、電荷輸送層、および表面層を含み、該電子写真感光体の表面層の製造方法が、式(1)で示される化合物と、窒素原子上に置換したヒドロキシメチル基をまたは4個有するグアナミン化合物と、窒素原子上に置換したアルコキシメチル基を3個または4個有するグアナミン化合物と、フッ素樹脂と、を含有する表面層用塗布液を調製する工程、および該表面層用塗布液の塗膜を形成し、該塗膜を重合させることによって該表面層を形成する工程を有することを特徴とする電子写真感光体の製造方法である。
Figure 0006781588
式(1)中、
11〜a13は0以上の整数を示し、
11〜b13は0以上の整数を示し、
11〜c13は0以上の整数を示し、
11+b12+b13≧1であり、
11およびb11のいずれか一方または両方が0であり、
12およびb12のいずれか一方または両方が0であり、
13およびb13のいずれか一方または両方が0であり、
Ar11は(a11+b11+c11+1)価の芳香族炭化水素基を示し、
Ar12は(a12+b12+c12+1)価の芳香族炭化水素基を示し、
Ar13は(a13+b13+c13+1)価の芳香族炭化水素基を示し、
11〜R13は炭素数が9以上のアルキル基を示し、
11〜Q13メチル基を示し、
11〜P13はヒドロキシメチル基を示す
前記窒素原子上に置換したヒドロキシメチル基を個または4個有するグアナミン化合物において
(1)中、a11+a12+a131である。
また、本発明は、前記製造方法にて得られる電子写真感光体である。
さらに、本発明は、前記電子写真感光体と、帯電手段、現像手段、転写手段およびクリーニング手段からなる群より選択される少なくとも1つの手段とを一体に支持し、電子写自在であることを特徴とするプロセスカートリッジである。
またさらに、本発明は、前記電子写真感光体、ならびに、帯電手段、露光手段、現像手段および転写手段を有することを特徴とする電子写真装置である。
本発明によれば、支持体、および該支持体上に感光層を有する電子写真感光体において、優れた耐摩耗性を有し、かつ、画像流れ抑制効果が良好な電子写真感光体の製造方法および電子写真感光体を提供することができる。また、本発明によれば、そのような電子写真感光体を有するプロセスカートリッジおよび電子写真装置を提供することができる。
本発明の電子写真感光体の層構成の一例を示す図である。 本発明の電子写真感光体を有するプロセスカートリッジを備えた電子写真装置の概略構成の一例を示す図である。
本発明の電子写真感光体の製造方法は、上記のとおり、支持体、および該支持体上に感光層を有する電子写真感光体の製造方法である。そして、該電子写真感光体の表面層の製造方法が、式(1)で示される化合物、式(2)で示される化合物、および式(3)で示される化合物からなる群より選択される少なくとも1種の化合物と、窒素原子上に置換したヒドロキシメチル基をm個有するグアナミン化合物および窒素原子上に置換したヒドロキシメチル基をn個有するメラミン化合物からなる群より選択される少なくとも1種の化合物と、窒素原子上に置換したアルコキシメチル基を有するグアナミン化合物および窒素原子上に置換したアルコキシメチル基を有するメラミン化合物からなる群より選択される少なくとも1種の化合物とを含有する表面層用塗布液を調製する工程、および該表面層用塗布液の塗膜を形成し、該塗膜を重合させることによって表面層を形成する工程を有することを特徴とする。
Figure 0006781588
式(1)中、
11〜a13は0以上の整数を示し、
11〜b13は0以上の整数を示し、
11〜c13は0以上の整数を示し、
11+b12+b13≧1であり、
11およびb11のいずれか一方または両方が0であり、
12およびb12のいずれか一方または両方が0であり、
13およびb13のいずれか一方または両方が0であり、
Ar11は(a11+b11+c11+1)価の芳香族炭化水素基を示し、
Ar12は(a12+b12+c12+1)価の芳香族炭化水素基を示し、
Ar13は(a13+b13+c13+1)価の芳香族炭化水素基を示し、
11〜R13は炭素数が9以上のアルキル基を示し、
11〜Q13はフッ素原子、塩素原子、および臭素原子からなる群より選択される少なくとも1つで置換された若しくは無置換の炭素数1〜8のアルキル基、フッ素原子、塩素原子、および臭素原子からなる群より選択される少なくとも1つで置換された若しくは無置換の炭素数1〜8のアルコキシ基、フッ素原子、塩素原子、または臭素原子を示し、
11〜P13はヒドロキシメチル基を示す。
Figure 0006781588
式(2)中、
21〜a25は0以上の整数を示し、
21〜b25は0以上の整数を示し、
21〜c25は0以上の整数を示し、
21+b22+b23+b24+b25≧1であり、
21およびb21のいずれか一方または両方が0であり、
22およびb22のいずれか一方または両方が0であり、
23およびb23のいずれか一方または両方が0であり、
24およびb24のいずれか一方または両方が0であり、
25およびb25のいずれか一方または両方が0であり、
Ar21は(a21+b21+c21+1)価の芳香族炭化水素基を示し、
Ar22は(a22+b22+c22+1)価の芳香族炭化水素基を示し、
Ar23は(a23+b23+c23+1)価の芳香族炭化水素基を示し、
Ar24は(a24+b24+c24+1)価の芳香族炭化水素基を示し、
Ar25は(a25+b25+c25+2)価の芳香族炭化水素基を示し、
21〜R25は炭素数が9以上のアルキル基を示し、
21〜Q25はフッ素原子、塩素原子、および臭素原子からなる群より選択される少なくとも1つで置換された若しくは無置換の炭素数1〜8のアルキル基、フッ素原子、塩素原子、および臭素原子からなる群より選択される少なくとも1つで置換された若しくは無置換の炭素数1〜8のアルコキシ基、フッ素原子、塩素原子、または臭素原子を示し、
21〜P25はヒドロキシメチル基を示す。
Figure 0006781588
式(3)中、
31〜a36は0以上の整数を示し、
31〜b36は0以上の整数を示し、
31〜c36は0以上の整数を示し、
31+b32+b33+b34+b35+b36≧1であり、
31およびb31のいずれか一方または両方が0であり、
32およびb32のいずれか一方または両方が0であり、
33およびb33のいずれか一方または両方が0であり、
34およびb34のいずれか一方または両方が0であり、
35およびb35のいずれか一方または両方が0であり、
36およびb36のいずれか一方または両方が0であり、
Ar31は(a31+b31+c31+1)価の芳香族炭化水素基を示し、
Ar32は(a32+b32+c32+1)価の芳香族炭化水素基を示し、
Ar33は(a33+b33+c33+1)価の芳香族炭化水素基を示し、
Ar34は(a34+b34+c34+1)価の芳香族炭化水素基を示し、
Ar35は(a35+b35+c35+2)価の芳香族炭化水素基を示し、
Ar36は(a36+b36+c36+2)価の芳香族炭化水素基を示し、
31〜R36は炭素数が9以上のアルキル基を示し、
31〜Q36はフッ素原子、塩素原子、および臭素原子からなる群より選択される少なくとも1つで置換された若しくは無置換の炭素数1〜8のアルキル基、フッ素原子、塩素原子、および臭素原子からなる群より選択される少なくとも1つで置換された若しくは無置換の炭素数1〜8のアルコキシ基、フッ素原子、塩素原子、または臭素原子を示し、
31〜P36はヒドロキシメチル基を示し、
31はアルキレン基、シクロアルキリデン基、アルケニレン基、硫黄原子、および酸素原子のいずれかで示される2価の連結基を示す。
前記窒素原子上に置換したヒドロキシメチル基をm個有するグアナミン化合物および前記窒素原子上に置換したヒドロキシメチル基をn個有するメラミン化合物において、該ヒドロキシメチル基の個数mおよびnは、それぞれ1以上の整数であり、
mまたはnが1または2の場合、
式(1)中、a11+a12+a13≧3であり、
式(2)中、a21+a22+a23+a24+a25≧3であり、
かつ式(3)中、a31+a32+a33+a34+a35+a36≧3であり、
mまたはnが3以上の場合、
式(1)中、a11+a12+a13≧1であり、
式(2)中、a21+a22+a23+a24+a25≧1であり、
かつ式(3)中、並びにa31+a32+a33+a34+a35+a36≧1である。
式(1)〜式(3)で示される化合物は、極性の低い炭素数が9以上のアルキル基を有するため、その重合物は疎水性を示す。そのため、式(1)〜式(3)で示される化合物の重合物を電子写真感光体の表面層に用いた場合、高湿環境下でも水分を寄せ付けにくく、画像流れによる画像欠陥を効果的に抑制できることを本発明者らは見出した。
しかしながら、式(1)〜式(3)で示される化合物は、重合性官能基として極性の高いヒドロキシメチル基を有するため、極性が低い部位と極性が高い部位を1分子中に同時に有する分子構造を持つ。したがって表面層用塗布液中では、これら化合物は塗布膜表面に移行しやすく、結果として、その重合物は表面近傍のみが局所的に疎水性を示す重合物となることも本発明者らは見出した。したがって長期使用に伴い表面層の摩耗が進行すると、極性の低い炭素数が9以上のアルキル基を有する重合物が除去されることにより、表面層の疎水性を維持できないという課題があった。
そこで、本発明者らは鋭意検討した結果、表面層用塗布液中に窒素原子上に置換したアルコキシメチル基を有するグアナミン化合物および窒素原子上に置換したアルコキシメチル基を有するメラミン化合物からなる群より選択される少なくとも1種の化合物を含むことで、式(1)〜式(3)で示される化合物の表面層用塗布液中での分散性が向上し、塗布膜表面への移行を効果的に抑制することができることを見出した。結果として、該塗布膜を重合した表面層は、その表面の摩耗にかかわらず疎水性が維持されることがわかった。
このように、本発明の電子写真感光体の表面層が疎水性を維持するために、式(1)で示される化合物は、R11〜R13として炭素数が9以上のアルキル基、好ましくは炭素数が11以上のアルキル基、より好ましくは炭素数が11以上16以下の直鎖のアルキル基を有する。また、式(1)で示される化合物中、R11〜R13の置換数をそれぞれ示すb11〜b13は0以上の整数であり、b11+b12+b13≧1である。
同様に、式(2)で示される化合物は、R21〜R25として炭素数が9以上のアルキル基、好ましくは炭素数が11以上のアルキル基、より好ましくは炭素数が11以上16以下の直鎖のアルキル基を有し、b21〜b25は0以上の整数であり、b21+b22+b23+b24+b25≧1である。また、式(3)で示される化合物は、R31〜R36として炭素数が9以上のアルキル基、好ましくは炭素数が11以上のアルキル基、より好ましくは炭素数が11以上16以下の直鎖のアルキル基を有し、b31〜b36は0以上の整数であり、b31+b32+b33+b34+b35+b36≧1である。さらに、本発明の電子写真感光体の画像流れによる画像欠陥抑制効果の点で、式(2)で示される化合物および(3)で示される化合物において、b25、b35およびb36が0であることが好ましい。またさらに、式(1)〜(3)で示される化合物において、それぞれ、b11+b12+b13≧2であり、b21+b22+b23+b24+b25≧2であり、b31+b32+b33+b34+b35+b36≧2であることがより好ましい。
式(1)〜式(3)で示される化合物中、P11〜P13、P21〜P25、およびP31〜P36はヒドロキシメチル基であり、重合性官能基として働く。また式(1)〜式(3)で示される化合物中、P11〜P13、P21〜P25、およびP31〜P36の置換数をそれぞれ示すa11〜a13、a21〜a25、およびa31〜a36は0以上の整数である。さらに、本発明の電子写真感光体の画像流れによる画像欠陥抑制効果の点で、式(1)〜(3)で示される化合物において、それぞれ、a11+a12+a13=2であり、a21+a22+a23+a24+a25=2であり、a31+a32+a33+a34+a35+a36=2であることが好ましい。
ただし、R11〜R13、R21〜R25、およびR31〜R36で示される炭素数が9以上のアルキル基を、P11〜P13、P21〜P25、およびP31〜P36で示される重合性官能基として働くヒドロキシメチル基の近傍に配置すると、該アルキル基は重合反応を阻害する立体障害となる。つまり、同一のAr11〜Ar13、Ar21〜Ar25、およびAr31〜Ar36で示される芳香族炭化水素基に、炭素数が9以上のアルキル基およびヒドロキシメチル基が同時に置換する場合、表面層用塗布液の塗膜の重合反応が効果的に進まず、結果として優れた耐摩耗性を有する表面層が得られないことがわかった。そのため、式(1)〜式(3)で示される化合物において、a11およびb11のいずれか一方または両方が0であり、a12およびb12のいずれか一方または両方が0であり、a13およびb13のいずれか一方または両方が0であり、a21およびb21のいずれか一方または両方が0であり、a22およびb22のいずれか一方または両方が0であり、a23およびb23のいずれか一方または両方が0であり、a24およびb24のいずれか一方または両方が0であり、a25およびb25のいずれか一方または両方が0であり、a31およびb31のいずれか一方または両方が0であり、a32およびb32のいずれか一方または両方が0であり、a33およびb33のいずれか一方または両方が0であり、a34およびb34のいずれか一方または両方が0であり、a35およびb35のいずれか一方または両方が0であり、a36およびb36のいずれか一方または両方が0であることが好ましい。
式(1)〜式(3)で示される化合物中、Ar11〜Ar13、Ar21〜Ar25、およびAr31〜Ar36で示される芳香族炭化水素基としては、ベンゼン、ナフタレン、アントラセン、ナフタセン、フェナントレン、クリセン、トリフェニレン、ピレンなどの縮合多環芳香族化合物、およびビフェニル、フルオレンから導かれる基などが挙げられる。
式(1)〜式(3)で示される化合物中、Q11〜Q13、Q21〜Q25、およびQ31〜Q36で示される基は、それぞれフッ素原子、塩素原子、および臭素原子からなる群より選択される少なくとも1つで置換された若しくは無置換の炭素数1〜8のアルキル基、フッ素原子、塩素原子、および臭素原子からなる群より選択される少なくとも1つで置換された若しくは無置換の炭素数1〜8のアルコキシ基、フッ素原子、塩素原子、または臭素原子である。
式(3)で示される化合物中、X31はアルキレン基、シクロアルキリデン基、アルケニレン基、硫黄原子、および酸素原子のいずれかで示される2価の連結基を示す。前記アルキレン基としては、メチレン基、エチレン基、プロピレン基などが挙げられる。前記シクロアルキリデン基としては、シクロペンチリデン基、シクロヘキシリデン基が挙げられる。前記アルケニレン基としては、エチレニレン基、プロピレニレン基、ブチレニレン基などが挙げられる。
本発明の電子写真感光体の表面層が優れた耐摩耗性および良好な画像流れ抑制効果が得られる点で、表面層用塗布液中の式(1)〜式(3)で示される化合物の総含有量が、の表面層用塗布液中の全固形分の全質量に対して5質量%以上98.9質量%以下であることが好ましい。特に、式(1)〜式(3)で示される化合物が式(1)で示される化合物である表面層用塗布液の重合物であることが好ましい。
以下に、本発明の式(1)で示される化合物の具体例として例示化合物(1−1)〜(1−7)、式(2)で示される化合物の具体例として例示化合物(2−1)および(2−2)並びに式(3)で示される化合物の具体例として例示化合物(3−1)を挙げるが、本発明は、これらに限定されない。
Figure 0006781588
Figure 0006781588
本発明に用いられる窒素原子上に置換したヒドロキシメチル基をm個有するグアナミン化合物および窒素原子上に置換したヒドロキシメチル基をn個有するメラミン化合物は、一種単独で用いもよいが、2種以上を併用してもよい。なお、ヒドロキシメチル基が置換する窒素原子は、グアナミン化合物およびメラミン化合物の芳香族核に含まれる窒素原子ではなく、芳香族核に置換した窒素原子のみを指す。また、窒素原子上に置換したヒドロキシメチル基をm個有するグアナミン化合物および窒素原子上に置換したヒドロキシメチル基をn個有するメラミン化合物は、単量体のものだけではなく、それらの多量体(オリゴマー)を用いることもできる。
本発明の重合物は3次元網目構造を有することで、優れた耐摩耗性を有する。mまたはnが1または2の場合、重合物が3次元網目構造を有するために、式(1)〜式(3)で示される化合物は3つ以上のヒドロキシメチル基を有する必要がある。そのため、式(1)中、a11+a12+a13≧3、式(2)中、a21+a22+a23+a24+a25≧3であり、かつ式(3)中、a31+a32+a33+a34+a35+a36≧3である。また、mまたはnが3以上の場合、式(1)〜式(3)で示される化合物は1つ以上のヒドロキシメチル基を有する必要がある。そのため、式(1)中、a11+a12+a13≧1であり、式(2)中、a21+a22+a23+a24+a25≧1であり、かつ式(3)中、a31+a32+a33+a34+a35+a36≧1である。
本発明の電子写真感光体の表面層が優れた耐摩耗性および良好な画像流れ抑制効果が得られる点で、表面層用塗布液中の窒素原子上に置換したヒドロキシメチル基をm個有するグアナミン化合物および窒素原子上に置換したヒドロキシメチル基をn個有するメラミン化合物の総含有量が、表面層用塗布液中の全固形分の全質量に対して1質量%以上50質量%以下であることが好ましい。
窒素原子上に置換したヒドロキシメチル基をm個有するグアナミン化合物および窒素原子上に置換したヒドロキシメチル基をn個有するメラミン化合物の具体例としての例示化合物(G)−1〜(G)−10および例示化合物(M)−1〜(M)−3を以下に示すが、本発明は、これらに限られない。また、以下の具体例は、単量体のものを示すが、これらを構造単位とする多量体(オリゴマー)であってもよい。
Figure 0006781588
Figure 0006781588
本発明に用いられる窒素原子上に置換したアルコキシメチル基を有するグアナミン化合物および窒素原子上に置換したアルコキシメチル基を有するメラミン化合物は、一種単独で用いもよいが、2種以上を併用してもよい。なお、アルコキシメチル基が置換する窒素原子は、グアナミン化合物およびメラミン化合物の芳香族核に含まれる窒素原子ではなく、芳香族核に置換した窒素原子のみを指す。また、アルコキシメチル基を有するグアナミン化合物およびアルコキシメチル基を有するメラミン化合物は、単量体のものだけではなく、それらの多量体(オリゴマー)を用いることもできる。
アルコキシメチル基としては、メトキシメチル基、エトキシメチル基、n−プロポキシメチル基、イソプロポキシメチル基、n−ブトキシメチル基、t−ブトキシメチル基などが挙げられる。
本発明の電子写真感光体の表面層が優れた耐摩耗性および良好な画像流れ抑制効果が得られる点で、表面層用塗布液中の窒素原子上に置換したアルコキシメチル基を有するグアナミン化合物および窒素原子上に置換したアルコキシメチル基を有するメラミン化合物の総含有量が、表面層用塗布液中の全固形分の全質量に対して0.1質量%以上10.0質量%以下であることが好ましい。
窒素原子上に置換したアルコキシメチル基を有するグアナミン化合物および窒素原子上に置換したアルコキシメチル基を有するメラミン化合物の具体例としての例示化合物(g)−1〜(g)−10および例示化合物(m)−1〜(m)−3を以下に示すが、本発明は、これらに限られない。また、以下の例示化合物は、単量体のものを示すが、これらを構造単位とする多量体(オリゴマー)であってもよい。
Figure 0006781588
Figure 0006781588
本発明の電子写真感光体は、少なくとも支持体、該支持体上に形成された感光層を有する電子写真感光体である。
図1は、本発明の電子写真感光体の層構成の一例を示す図である。図1中、101は支持体であり、105は感光層である。感光層105は、電荷発生層102、電荷輸送層103、および表面層104を含む。
本発明の電子写真感光体に用いられる支持体101としては、導電性を有するもの(導電性支持体)が好ましく、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、ステンレス鋼などの金属(合金)製の支持体が挙げられる。アルミニウムまたはアルミニウム合金製の支持体の場合は、ED管、EI管や、これらを切削、電解複合研磨、湿式または乾式ホーニング処理した管を支持体として用いることもできる。また、金属製支持体、樹脂製支持体上にアルミニウム、アルミニウム合金、酸化インジウム−酸化スズ合金などの導電材料の薄膜を形成したものも、支持体101として用いることができる。
支持体101の表面には、切削処理、粗面化処理、アルマイト処理などを施してもよい。
また、カーボンブラック、酸化スズ粒子、酸化チタン粒子、銀粒子などの導電性粒子を樹脂などに含浸させてなる支持体や、導電性樹脂製の支持体を用いることもできる。
本発明においては、必要に応じて、支持体101と感光層105(電荷発生層102、電荷輸送層103、表面層104)との間に、後述の下引層や中間層を設けてもよい。
下引層は、例えば、結着樹脂と、必要に応じてその他添加物とを含んで構成される。
下引層に含まれる結着樹脂としては、例えば、ポリビニルブチラール等のアセタール樹脂、ポリビニルアルコール、カゼイン、ポリアミド、セルロース樹脂、ゼラチン、ポリウレタン、ポリエステル、メタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアセテート、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸樹脂、シリコーン樹脂、シリコーン−アルキッド樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン樹脂、不飽和ウレタン樹脂、不飽和ポリエステル、アルキド樹脂、エポキシ樹脂等の公知の高分子樹脂化合物、また電荷輸送性基を有する電荷輸送性樹脂やポリアニリン等の導電性樹脂等が挙げられる。
これらの中でも、結着樹脂としては、上層(電荷発生層102)の塗布溶剤に不溶な樹脂が望ましく、特に、尿素樹脂、フェノール樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン樹脂、不飽和ウレタン樹脂、不飽和ポリエステル、アルキド樹脂、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂や、ポリアミド、ポリエステル、ポリエーテル、アクリル樹脂、ポリビニルアルコールおよびポリビニルアセタールからなる群から選択される少なくとも1種の樹脂と硬化剤との反応により得られる樹脂が好適である。
これら結着樹脂を2種以上組み合わせて使用する場合には、その混合割合は、必要に応じて設定される。
下引層には、シリコーン化合物、有機ジルコニウム化合物、有機チタン化合物、有機アルミニウム化合物等の金属化合物等を含有してもよい。
金属化合物と結着樹脂との混合比率は、特に制限されず、所望する電子写真感光体特性を得られる範囲で設定される。
下引層には、表面粗さ調整のために下引層中に樹脂粒子を添加してもよい。樹脂粒子としては、シリコーン樹脂粒子、架橋型ポリメタクリル酸メチル(PMMA)樹脂粒子等が挙げられる。なお、表面粗さ調整のために下引層を形成後、その表面を研磨してもよい。研磨方法としては、バフ研磨、サンドブラスト処理、湿式ホーニング、研削処理等が用いられる。
ここで、下引層の構成として、結着樹脂と導電性粒子とを少なくとも含有する構成が挙げられる。なお、導電性粒子は、例えば体積抵抗率が107Ω・cm未満の導電性を有するものがよい。
導電性粒子としては、例えば、金属粒子(アルミニウム、銅、ニッケル、銀などの粒子)、導電性金属酸化物粒子(酸化アンチモン、酸化インジウム、酸化スズ、酸化亜鉛などの粒子)、導電性物質粒子(カーボンファイバ、カーボンブラック、グラファイト粉末の粒子)等が挙げられる。これらの中でも、導電性金属酸化物粒子が好適である。導電性粒子は、2種以上混合して用いてもよい。
また、導電性粒子は、疎水化処理剤(例えばカップリング剤)等により表面処理を施して、抵抗調整して用いてもよい。
導電性粒子の含有量は、例えば、結着樹脂に対して、10質量%以上80質量%以下であることが望ましく、より望ましくは40質量%以上80質量%以下である。
下引層の形成は、特に制限はなく、周知の形成方法が利用されるが、例えば、上記成分を溶媒に加えた下引層形成用塗布液の塗膜を形成し、当該塗膜を乾燥、必要に応じて加熱することで行う。
下引層形成用塗布液を導電性基体上に塗布する方法としては、例えば、浸漬塗布法、突き上げ塗布法、ワイヤーバー塗布法、スプレー塗布法、ブレード塗布法、ナイフ塗布法、カーテン塗布法等が挙げられる。
なお、下引層形成用塗布液中に粒子を分散させる場合、その分散方法としては、例えば、ボールミル、振動ボールミル、アトライター、サンドミル、横型サンドミル等のメディア分散機や、攪拌、超音波分散機、ロールミル、高圧ホモジナイザー等のメディアレス分散機が利用される。ここで、高圧ホモジナイザーとしては、例えば、高圧状態で分散液を液−液衝突や液−壁衝突させて分散する衝突方式や、高圧状態で微細な流路を貫通させて分散する貫通方式などが挙げられる。
下引層の膜厚は、例えば、望ましくは15μm以上、より望ましくは20μm以上50μm以下の範囲内に設定される。
下引層と感光層105との間に中間層をさらに設けてもよい。中間層に用いられる結着樹脂としては、ポリビニルブチラールなどのアセタール樹脂、ポリビニルアルコール、カゼイン、ポリアミド、セルロース樹脂、ゼラチン、ポリウレタン、ポリエステル、メタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアセテート、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸樹脂、シリコーン樹脂、シリコーン−アルキッド樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン樹脂などの高分子樹脂化合物のほかに、ジルコニウム、チタニウム、アルミニウム、マンガン、ケイ素原子などを含有する有機金属化合物などが挙げられる。これらの化合物は、単独に若しくは複数の化合物の混合物または重縮合物として用いてもよい。中でも、ジルコニウムまたはケイ素を含有する有機金属化合物は残留電位が低く環境による電位変化が少なく、また繰り返し使用による電位の変化が少ないなど点から好適である。
中間層の形成は、特に制限はなく、周知の形成方法が利用されるが、例えば、上記成分を溶媒に加えた中間層形成用塗布液の塗膜を形成し、当該塗膜を乾燥、必要に応じて加熱することで行われる。
中間層形成用塗布液を下引層上に塗布する方法としては、例えば、浸漬塗布法、突き上げ塗布法、ワイヤーバー塗布法、スプレー塗布法、ブレード塗布法、ナイフ塗布法、カーテン塗布法等の通常の方法が用いられる。
中間層は上層の塗布性改善の他に、電気的なブロッキング層の役割も果たすが、膜厚が大きすぎる場合には電気的な障壁が強くなりすぎて減感や繰り返しによる電位の上昇を引起こすことがある。したがって、中間層を形成する場合には、0.1μm以上3μm以下の膜厚範囲に設定することがよい。また、この場合の中間層を下引層として使用してもよい。
本発明の電子写真感光体における電荷発生層102は、例えば、電荷発生材料と結着樹脂とを含んで構成される。なお、電荷発生層102は、例えば、電荷発生材料の蒸着膜で構成されていてもよい。電荷発生材料としては、無金属フタロシアニン、クロロガリウムフタロシアニン、ヒドロキシガリウムフタロシアニン、ジクロロスズフタロシアニン、チタニルフタロシアニン等のフタロシアニン顔料が挙げられる。特に、CuKα特性X線に対するブラッグ角(2θ±0.2°)の少なくとも7.4°、16.6°、25.5°および28.3°に強い回折ピークを有するクロロガリウムフタロシアニン結晶、CuKα特性X線に対するブラッグ角(2θ±0.2°)の少なくとも7.7°、9.3°、16.9°、17.5°、22.4°および28.8°に強い回折ピークを有する無金属フタロシアニン結晶、CuKα特性X線に対するブラッグ角(2θ±0.2°)の少なくとも7.5°、9.9°、12.5°、16.3°、18.6°、25.1°および28.3°に強い回折ピークを有するヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶、CuKα特性X線に対するブラッグ角(2θ±0.2°)の少なくとも9.6°、24.1°および27.2°に強い回折ピークを有するチタニルフタロシアニン結晶が挙げられる。その他、電荷発生材料としては、キノン顔料、ペリレン顔料、インジゴ顔料、ビスベンゾイミダゾール顔料、アントロン顔料、キナクリドン顔料等が挙げられる。また、これらの電荷発生材料は、単独または2種以上を混合して用いてもよい。
電荷発生層102を構成する結着樹脂としては、例えば、ポリカーボネート(例えば、ビスフェノールA若しくはビスフェノールZタイプ等のポリカーボネート)、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリアリレート脂、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、アクリロニトリル−スチレン共重合体樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、ポリビニルアセテート、ポリビニルホルマール、ポリスルホン、スチレン−ブタジエン共重合体樹脂、塩化ビニリデン−アクリルニトリル共重合体樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸樹脂、シリコーン樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、ポリアクリルアミド、ポリアミド、ポリ−N−ビニルカルバゾール等が挙げられる。これらの結着樹脂は、単独または2種以上混合して用いてもよい。
なお、電荷発生材料と結着樹脂の配合比は、例えば10:1乃至1:10の範囲が望ましい。
電荷発生層102には、その他、周知の添加剤が含まれていてもよい。
電荷発生層102の形成は、特に制限はなく、周知の形成方法が利用されるが、例えば、上記成分を溶媒に加えた電荷発生層形成用塗布液の塗膜を形成し、当該塗膜を乾燥、必要に応じて加熱することで行う。なお、電荷発生層102の形成は、電荷発生材料の蒸着により行ってもよい。
電荷発生層形成用塗布液を下引層上(または中間層上)に塗布する方法としては、例えば、浸漬塗布法、突き上げ塗布法、ワイヤーバー塗布法、スプレー塗布法、ブレード塗布法、ナイフ塗布法、カーテン塗布法等が挙げられる。
なお、電荷発生層形成用塗布液中に粒子(例えば電荷発生材料)を分散させる方法としては、例えば、ボールミル、振動ボールミル、アトライター、サンドミル、横型サンドミル等のメディア分散機や、攪拌、超音波分散機、ロールミル、高圧ホモジナイザー等のメディアレス分散機が利用される。高圧ホモジナイザーとしては、例えば、高圧状態で分散液を液−液衝突や液−壁衝突させて分散する衝突方式や、高圧状態で微細な流路を貫通させて分散する貫通方式などが挙げられる。
電荷発生層102の膜厚は、望ましくは0.01μm以上5μm以下、より望ましくは0.05μm以上2.0μm以下の範囲に設定される。
本発明の電子写真感光体における電荷輸送層103は、たとえば、電荷輸送性材料と、結着樹脂と、を含んで構成される。
電荷輸送性材料としては、例えば、2,5−ビス(p−ジエチルアミノフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール等のオキサジアゾール誘導体、1,3,5−トリフェニル−ピラゾリン、1−[ピリジル−(2)]−3−(p−ジエチルアミノスチリル)−5−(p−ジエチルアミノスチリル)ピラゾリン等のピラゾリン誘導体、トリフェニルアミン、トリス[4−(4,4−ジフェニル−1,3−ブタジエニル)フェニル]アミン、N,N′−ビス(3,4−ジメチルフェニル)ビフェニル−4−アミン、トリ(p−メチルフェニル)アミニル−4−アミン、ジベンジルアニリン等の芳香族第3級アミノ化合物、N,N′−ビス(3−メチルフェニル)−N,N′−ジフェニルベンジジン等の芳香族第3級ジアミノ化合物、3−(4′−ジメチルアミノフェニル)−5,6−ジ−(4′−メトキシフェニル)−1,2,4−トリアジン等の1,2,4−トリアジン誘導体、4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1,1−ジフェニルヒドラゾン等のヒドラゾン誘導体、2−フェニル−4−スチリル−キナゾリン等のキナゾリン誘導体、6−ヒドロキシ−2,3−ジ(p−メトキシフェニル)ベンゾフラン等のベンゾフラン誘導体、p−(2,2−ジフェニルビニル)−N,N−ジフェニルアニリン等のα−スチルベン誘導体、エナミン誘導体、N−エチルカルバゾール等のカルバゾール誘導体、ポリ−N−ビニルカルバゾールおよびその誘導体などの正孔輸送物質、クロラニル、ブロモアントラキノン等のキノン系化合物、テトラシアノキノジメタン系化合物、2,4,7−トリニトロフルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロ−9−フルオレノン等のフルオレノン化合物、キサントン系化合物、チオフェン化合物等の電子輸送物質、および上記した化合物からなる基を主鎖または側鎖に有する重合体などが挙げられる。これらの電荷輸送材料は、1種または2種以上を組み合わせて用いてもよい。
電荷輸送層103を構成する結着樹脂としては、例えば、ポリカーボネート(例えば、ビスフェノールA若しくはビスフェノールZタイプ等のポリカーボネート)、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリアリレート、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、アクリロニトリル−スチレン共重合体樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体樹脂、ポリビニルアセテート、ポリビニルホルマール、ポリスルホン、スチレン−ブタジエン共重合体樹脂、塩化ビニリデン−アクリルニトリル共重合体樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸樹脂、シリコーン樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、ポリアクリルアミド、ポリアミド、塩素ゴム等の絶縁性樹脂、およびポリビニルカルバゾール、ポリビニルアントラセン、ポリビニルピレン等の有機光導電性ポリマー等が挙げられる。これらの結着樹脂は、単独または2種以上混合して用いてもよい。
これらの結着樹脂の中でも、ポリカーボネートがよく、特に、Feders法で算出した溶解度パラメーターが11.40以上11.75以下であるポリカーボネート共重合体であることがよい。
なお、電荷輸送材料と結着樹脂との配合比は、質量比で、例えば10:1乃至1:5が望ましい。
電荷輸送層103には、その他、周知の添加剤が含まれていてもよい。
電荷輸送層103の形成は、特に制限はなく、周知の形成方法が利用されるが、例えば、上記成分を溶媒に加えた電荷輸送層形成用塗布液の塗膜を形成し、当該塗膜を乾燥、必要に応じて加熱することで行う。
電荷輸送層形成用塗布液を電荷発生層102上に塗布する方法としては、例えば、浸漬塗布法、突き上げ塗布法、ワイヤーバー塗布法、スプレー塗布法、ブレード塗布法、ナイフ塗布法、カーテン塗布法等の通常の方法を用いられる。
なお、電荷輸送層形成用塗布液中に粒子を分散させる場合、その分散方法としては、例えば、ボールミル、振動ボールミル、アトライター、サンドミル、横型サンドミル等のメディア分散機や、攪拌、超音波分散機、ロールミル、高圧ホモジナイザー等のメディアレス分散機が利用される。高圧ホモジナイザーとしては、例えば、高圧状態で分散液を液−液衝突や液−壁衝突させて分散する衝突方式や、高圧状態で微細な流路を貫通させて分散する貫通方式などが挙げられる。
電荷輸送層103の膜厚は、例えば、望ましくは5μm以上50μm以下、より望ましくは10μm以上30μm以下の範囲内に設定される。
本発明の電子写真感光体における表面層104は、以下のように形成することができる。まず、式(1)で示される化合物、式(2)で示される化合物、および式(3)で示される化合物からなる群より選択される少なくとも1種の化合物と、窒素原子上に置換したヒドロキシメチル基をm個有するグアナミン化合物および窒素原子上に置換したヒドロキシメチル基をn個有するメラミン化合物からなる群より選択される少なくとも1種の化合物と、窒素原子上に置換したアルコキシメチル基を有するグアナミン化合物および窒素原子上に置換したアルコキシメチル基を有するメラミン化合物からなる群より選択される少なくとも1種の化合物とを溶剤に溶解させることで表面層用塗布液を調製する。続いて、前記表面層用塗布液を用いて、電子写真感光体の電荷輸送層103上に塗膜を形成し、該化合物を重合させることで3次元架橋した共重合物を得て、前記表面層104を形成することができる。
本発明の表面層104には、さらにフェノール樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、アルキッド樹脂などを混合して用いてもよい。また、強度を向上させるために、スピロアセタール系グアナミン樹脂(例えば「CTU−グアナミン」(味の素ファインテクノ(株)))など、一分子中の官能基のより多い化合物を用いてもよい。
また、表面層104には、放電生成ガスを吸着しすぎないように、添加することで放電生成ガスによる酸化を効果的に抑制する目的から、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂などの他の熱硬化性樹脂を混合して用いてもよい。
また、表面層104には界面活性剤を添加することが良く、用いる界面活性剤としては、フッ素原子、アルキレンオキサイド構造、シリコーン構造のうち少なくとも一種類以上を含む化合物を含む界面活性剤であれば特に制限はない。前記構造を複数有する化合物は、電荷輸送性有機化合物との親和性・相溶性が高く表面層用の塗布液の成膜性が向上し、表面層104のシワ・ムラが抑制される。
また、表面層104には、さらに、膜の成膜性、可とう性、潤滑性、接着性を調整するなどの目的から、他のカップリング剤、フッ素化合物と混合して用いても良い。この化合物としては、各種シランカップリング剤、および市販のシリコーン系ハードコート剤が挙げられる。
また、表面層104にはフッ素系樹脂を添加することが良い。表面層104は、フッ素系樹脂を含有することにより、潤滑性が付与され、耐摩耗性が向上する。フッ素系樹脂の含有量は、表面層用塗布液中の全固形分の全質量に対して0.1質量%以上50質量%以下であることが好ましい。
また、表面層104の放電ガス耐性、機械強度、耐傷性、粒子分散性、粘度コントロール、トルク低減、磨耗量コントロール、ポットライフの延長などの目的でアルコールに溶解する樹脂を加えてもよい。
ここで、アルコールに可溶な樹脂とは、炭素数5以下のアルコールに1質量%以上溶解する樹脂を意味する。アルコール系溶剤に可溶な樹脂としては、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ブチラールの一部がホルマールやアセトアセタール等で変性された部分アセタール化ポリビニルアセタールなどのポリビニルアセタール(たとえば積水化学(株)製エスレックB、K等)、ポリアミド、セルロ−ス樹脂、ポリビニルフェノールなどがあげられる。
さらに、表面層104には、残留電位を下げる目的、または強度を向上させる目的で、各種粒子を添加してもよい。粒子の一例として、構成元素にケイ素を含む粒子が挙げられる。また、表面層104には、金属、金属酸化物およびカーボンブラック等を添加してもよい。
表面層104には、硬化を促進するために硬化触媒として酸触媒を用いて硬化させてもよい。酸触媒としては、酢酸、クロロ酢酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸、シュウ酸、マレイン酸、マロン酸、乳酸などの脂肪族カルボン酸、安息香酸、フタル酸、テレフタル酸、トリメリット酸などの芳香族カルボン酸、メタンスルホン酸、ドデシルスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、トルエンスルホン酸などの脂肪族、および芳香族スルホン酸類などが用いられるが、アルキルベンゼンスルホン酸を用いることが良い。
また、硬化が促進されるという効果が顕著になる点で、表面層104の全固形分に対する前記酸触媒の量としては、0.1質量%以上50質量%以下が好ましい。
また、一定以上の温度をかけたときに触媒能力が高くなる、所謂、熱潜在性触媒を用いることで、液保管温度では触媒能が低く、硬化時に触媒能が高くなるため、硬化温度の低下と、保存安定性が両立される。
熱潜在性触媒として、たとえば有機スルホン化合物等をポリマーで粒子状に包んだマイクロカプセル、ゼオライトの如く空孔化合物に酸等を吸着させたもの、プロトン酸および/またはプロトン酸誘導体を塩基でブロックした熱潜在性プロトン酸触媒や、プロトン酸および/またはプロトン酸誘導体を一級または二級のアルコールでエステル化したもの、プロトン酸および/またはプロトン酸誘導体をビニルエーテル類および/またはビニルチオエーテル類でブロックしたもの、三フッ化ホウ素のモノエチルアミン錯体、三フッ化ホウ素のピリジン錯体などがあげられる。
中でも、触媒能、保管安定性、入手性、コストの面でプロトン酸および/またはプロトン酸誘導体を塩基でブロックしたものが望ましい。
熱潜在性プロトン酸触媒のプロトン酸として、硫酸、塩酸、酢酸、ギ酸、硝酸、リン酸、スルホン酸、モノカルボン酸、ポリカルボン酸類、プロピオン酸、シュウ酸、安息香酸、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、フタル酸、マレイン酸、ベンゼンスルホン酸、o、m、p−トルエンスルホン酸、スチレンスルホン酸、ジノニルナフタレンスルホン酸、ジノニルナフタレンジスルホン酸、デシルベンゼンスルホン酸、ウンデシルベンゼンスルホン酸、トリデシルベンゼンスルホン酸、テトラデシルベンゼンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸等が挙げられる。また、プロトン酸誘導体として、スルホン酸、リン酸等のプロトン酸のアルカリ金属塩またはアルカリ土類金属円などの中和物、プロトン酸骨格が高分子鎖中に導入された高分子化合物(ポリビニルスルホン酸等)等が挙げられる。プロトン酸をブロックする塩基として、アミン類が挙げられる。
アミン類として、1級、2級または3級アミンに分類される。特に制限はなく、いずれも使用してもよい。
1級アミンとして、メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、イソプロピルアミン、n−ブチルアミン、イソブチルアミン、t−ブチルアミン、ヘキシルアミン、2−エチルヘキシルアミン、セカンダリーブチルアミン、アリルアミン、メチルヘキシルアミン等が挙げられる。
2級アミンとして、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジ−n−プロピルアミン、ジイソプロピルアミン、ジ−n−ブチルアミン、ジイソブチルアミン、ジ−t−ブチルアミン、ジヘキシルアミン、ジ(2−エチルヘキシル)アミン、N−イソプロピルN−イソブチルアミン、ジ(2−エチルヘキシル)アミン、ジセカンダリーブチルアミン、ジアリルアミン、N−メチルヘキシルアミン、3−ピペコリン、4−ピペコリン、2,4−ルペチジン、2,6−ルペチジン、3,5−ルペチジン、モルホリン、N−メチルベンジルアミン等が挙げられる。
3級アミンとして、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリ−n−プロピルアミン、トリイソプロピルアミン、トリ−n−ブチルアミン、トリイソブチルアミン、トリ−t−ブチルアミン、トリヘキシルアミン、トリ(2−エチルヘキシル)アミン、N−メチルモルホリン、N,N−ジメチルアリルアミン、N−メチルジアリルアミン、トリアリルアミン、N,N−ジメチルアリルアミン、N,N,N’,N’−テトラメチル−1,2−ジアミノエタン、N,N,N’,N’−テトラメチル−1,3−ジアミノプロパン、N,N,N’,N’−テトラアリル−1,4−ジアミノブタン、N−メチルピペリジン、ピリジン、4−エチルピリジン、N−プロピルジアリルアミン、3−ジメチルアミノプロパノ−ル、2−エチルピラジン、2,3−ジメチルピラジン、2,5−ジメチルピラジン、2,4−ルチジン、2,5−ルチジン、3,4−ルチジン、3,5−ルチジン、2,4,6−コリジン、2−メチル−4−エチルピリジン、2−メチル−5−エチルピリジン、N,N,N’,N’−テトラメチルヘキサメチレンジアミン、N−エチル−3−ヒドロキシピペリジン、3−メチル−4−エチルピリジン、3−エチル−4−メチルピリジン、4−(5−ノニル)ピリジン、イミダゾ−ル、N−メチルピペラジン等が挙げられる。
市販品としては、キングインダストリーズ社製の「NACURE2501」(トルエンスルホン酸解離、メタノール/イソプロパノール溶媒、pH6.0以上pH7.2以下、解離温度80℃)、「NACURE2107」(p−トルエンスルホン酸解離、イソプロパノール溶媒、pH8.0以上pH9.0以下、解離温度90℃)、「NACURE2500」(p−トルエンスルホン酸解離、イソプロパノール溶媒、pH6.0以上pH7.0以下、解離温度65℃)、「NACURE2530」(p−トルエンスルホン酸解離、メタノール/イソプロパノール溶媒、pH5.7以上pH6.5以下、解離温度65℃)、「NACURE2547」(p−トルエンスルホン酸解離、水溶液、pH8.0以上pH9.0以下、解離温度107℃)、「NACURE2558」(p−トルエンスルホン酸解離、エチレングリコール溶媒、pH3.5以上pH4.5以下、解離温度80℃)、「NACUREXP−357」(p−トルエンスルホン酸解離、メタノール溶媒、pH2.0以上pH4.0以下、解離温度65℃)、「NACUREXP−386」(p−トルエンスルホン酸解離、水溶液、pH6.1以上pH6.4以下、解離温度80℃)、「NACUREXC―2211」(p−トルエンスルホン酸解離、pH7.2以上pH8.5以下、解離温度80℃)、「NACURE5225」(ドデシルベンゼンスルホン酸解離、イソプロパノール溶媒、pH6.0以上pH7.0以下、解離温度120℃)、「NACURE5414」(ドデシルベンゼンスルホン酸解離、キシレン溶媒、解離温度120℃)、「NACURE5528」(ドデシルベンゼンスルホン酸解離、イソプロパノール溶媒、pH7.0以上pH8.0以下、解離温度120℃)、「NACURE5925」(ドデシルベンゼンスルホン酸解離、pH7.0以上pH7.5以下、解離温度130℃)、「NACURE1323」(ジノニルナフタレンスルホン酸解離、キシレン溶媒、pH6.8以上pH7.5以下、解離温度150℃)、「NACURE1419」(ジノニルナフタレンスルホン酸解離、キシレン/メチルイソブチルケトン溶媒、解離温度150℃)、「NACURE1557」(ジノニルナフタレンスルホン酸解離、ブタノール/2−ブトキシエタノール溶媒、pH6.5以上pH7.5以下、解離温度150℃)、「NACUREX49−110」(ジノニルナフタレンジスルホン酸解離、イソブタノール/イソプロパノール溶媒、pH6.5以上pH7.5以下、解離温度90℃)、「NACURE3525」(ジノニルナフタレンジスルホン酸解離、イソブタノール/イソプロパノール溶媒、pH7.0以上pH8.5以下、解離温度120℃)、「NACUREXP−383」(ジノニルナフタレンジスルホン酸解離、キシレン溶媒、解離温度120℃)、「NACURE3327」(ジノニルナフタレンジスルホン酸解離、イソブタノール/イソプロパノール溶媒、pH6.5以上pH7.5以下、解離温度150℃)、「NACURE4167」(リン酸解離、イソプロパノール/イソブタノール溶媒、pH6.8以上pH7.3以下、解離温度80℃)、「NACUREXP−297」(リン酸解離、水/イソプロパノール溶媒、pH6.5以上pH7.5以下、解離温度90℃)、「NACURE4575」(リン酸解離、pH7.0以上pH8.0以下、解離温度110℃)等が挙げられる。
これらの熱潜在性触媒は単独または二種類以上を組み合わせて使用される。
ここで、熱潜在性触媒の配合量としては、耐光性向上の観点から、表面層104の全固形分に対して、0.1質量%以上50質量%以下が好ましい。
表面層用塗布液の溶媒としては、例えば、トルエン、キシレン、クロロベンゼンなどの芳香族炭化水素類;メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、シクロペンタノール、シクロヘキサノール等のアルコール類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類;テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジオキサン等のエーテル類;酢酸エチル、酢酸nプロピル、酢酸nブチル、乳酸エチル等のエステル類等の単独溶媒または混合溶媒が挙げられる。
表面層用塗布液中にフッ素含有樹脂粒子などの固形分を分散させるための分散方法としては、ボールミル、振動ボールミル、アトライター、サンドミル、横型サンドミル等のメディア分散機や、攪拌、超音波分散機、ロールミル、高圧ホモジナイザー等のメディアレス分散機を利用した分散方法が挙げられる。さらに、当該分散方法としては、高圧ホモジナイザーとして、高圧状態で分散液を液−液衝突や液−壁衝突させて分散する衝突方式や、高圧状態で微細な流路を貫通させて分散する貫通方式などの分散方法も挙げられる。
表面層用塗布液は、被塗布面(電荷輸送層)の上に、ブレード塗布法、ワイヤーバー塗布法、スプレー塗布法、浸漬塗布法、ビード塗布法、エアーナイフ塗布法、カーテン塗布法、インクジェット塗布法等の通常の方法により塗布される。
その後、得られた塗膜に対して熱を付与して、該塗膜中の成分を重合させ表面層104を得る。また、酸素を除去した条件で重合することにより、酸化反応による副反応を抑えることができ、感光体の画像流れ抑制効果および耐摩耗性が向上するという効果を得られる。好ましくは、酸素濃度10ppm以上10000ppm以下の窒素雰囲気下の条件で加熱することにより、表面層用塗布液の塗膜を重合する。
表面層104の膜厚は、例えば、望ましくは3μm以上40μm以下、より望ましくは5μm以上35μm以下の範囲内に設定される。
図2に、本発明の電子写真感光体を有するプロセスカートリッジを備えた電子写真装置の概略構成の一例を示す。
図2において、1は円筒状(ドラム状)の本発明の電子写真感光体であり、軸2を中心に矢印方向に所定の周速度(プロセススピード)をもって回転駆動される。電子写真感光体1は、回転過程において、帯電手段(一次帯電手段)3により、その表面(周面)が正または負に帯電される。次いで、電子写真感光体1の表面には、露光手段(像露光手段)(不図示)から出力される露光光(像露光光)4が照射される。露光光4は、目的の画像情報の時系列電気デジタル画像信号に対応して強度変調される。露光手段としては、スリット露光やレーザービーム走査露光などが挙げられる。こうして電子写真感光体1の表面には、目的の画像情報に対応した静電潜像が形成される。
電子写真感光体1の表面に形成された静電潜像は、次いで、現像手段5内に収容されたトナーで現像(正規現像または反転現像)され、トナー像が形成される。電子写真感光体1の表面に形成されたトナー像は、転写手段6により転写材7に転写される。ここで、転写材7が紙である場合、給紙部(不図示)から電子写真感光体1の回転と同期して取り出されて、電子写真感光体1と転写手段6との間に給送される。また、転写手段6には、バイアス電源(不図示)からトナーの保有電荷とは逆極性のバイアス電圧が印加される。また、転写手段6は、一次転写部材、中間転写体および二次転写部材を有する中間転写方式の転写手段6であってもよい。
トナー像が転写された転写材7は、電子写真感光体1の表面から分離され、定着手段8へ搬送されて、トナー像の定着処理を受けることにより、画像形成物(プリント、コピー)として電子写真装置外へプリントアウトされる。
トナー像転写後の電子写真感光体1の表面は、クリーニング手段9によってクリーニングされ、転写残トナーなどの付着物が除去される。転写残トナーは、現像手段5などで回収することもできる。さらに、必要に応じて、電子写真感光体1の表面は、前露光手段(不図示)からの前露光光10の照射により除電処理された後、繰り返し画像形成に使用される。なお、帯電手段3が帯電ローラーなどを用いた接触帯電手段である場合は、前露光手段は必ずしも必要ではない。
本発明においては、電子写真感光体1、帯電手段3、現像手段5、転写手段6およびクリーニング手段9などから選択される構成要素のうち、複数のものを容器に納めてプロセスカートリッジ11としてもよい。また、プロセスカートリッジ11を電子写真装置本体に対して着脱自在とする構成であってもよい。例えば、電子写真感光体1と、帯電手段3、現像手段5、転写手段6およびクリーニング手段9からなる群より選択される少なくとも1つの手段とを一体に支持してカートリッジ化して、電子写真装置本体のレールなどの案内手段12を用いて電子写真装置本体に着脱自在なプロセスカートリッジ11とすることができる。
以下、実施例および比較例を挙げて本発明をさらに詳細に説明する。なお、実施例中の「部」は「質量部」を意味する。
〈実施例1〉
−下引層の作製−
酸化亜鉛:(平均粒子径70nm:テイカ社製:比表面積値15m/g)100質量部をトルエン500質量部と攪拌混合し、シランカップリング剤(KBM503:信越化学社製)1.3質量部を添加し、2時間攪拌した。その後トルエンを減圧蒸留にて留去し、120℃で3時間焼き付けを行い、シランカップリング剤表面処理酸化亜鉛を得た。
表面処理を施した酸化亜鉛110質量部を500質量部のテトラヒドロフランと攪拌混合し、アリザリン0.6質量部を50質量部のテトラヒドロフランに溶解させた溶液を添加し、50℃にて5時間攪拌した。その後、減圧ろ過にてアリザリンを付与させた酸化亜鉛をろ別し、さらに60℃で減圧乾燥を行いアリザリン付与酸化亜鉛を得た。
このアリザリン付与酸化亜鉛60質量部と硬化剤(ブロック化イソシアネート スミジュール3175、住友バイエルンウレタン社製):13.5質量部とブチラール樹脂(エスレックBM−1、積水化学社製)15質量部とをメチルエチルケトン85質量部に溶解した溶液38質量部とメチルエチルケトン:25質量部とを混合し、1mmφのガラスビーズを用いてサンドミルにて2時間の分散を行い分散液を得た。
得られた分散液に触媒としてジオクチルスズジラウレート:0.005質量部、シリコーン樹脂粒子(トスパール145、GE東芝シリコーン社製):40質量部を添加し、下引層形成用塗布液を得た。
導電性支持体として直径30mm、長さ357.5mm、肉厚1mmの円筒状アルミニウム支持体を準備し、得られた下引層形成用塗布液を浸漬塗布法にて、円筒状アルミニウム支持体上に塗布し、170℃、40分の乾燥硬化を行い、厚さ18.7μmの下引層を得た。
−電荷発生層の作製−
電荷発生物質としてのCukα特性X線を用いたX線回折スペクトルのブラッグ角度(2θ±0.2°)が少なくとも7.3゜,16.0゜,24.9゜,28.0゜の位置に回折ピークを有するヒドロキシガリウムフタロシアニン15質量部、結着樹脂としての塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体樹脂(VMCH、日本ユニカー社製)10質量部、およびn−酢酸ブチル200質量部からなる混合物を、直径1mmφのガラスビーズを用いてサンドミルにて4時間分散した。得られた分散液にn−酢酸ブチル175質量部、およびメチルエチルケトン180質量部を添加し、攪拌して電荷発生層形成用塗布液を得た。
得られた電荷発生層形成用塗布液を先に円筒状アルミニウム支持体に形成した下引層上に浸漬塗布し、常温(25℃)で乾燥して、膜厚が0.2μmの電荷発生層を形成した。
−電荷輸送層の作製−
次に、N,N’−ジフェニル−N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−[1,1’]ビフェニル−4,4’−ジアミン(TPD)40質量部、N,N−ビス(3,4−ジメチルフェニル)ビフェニル−4−アミン10質量部、および結着樹脂としてビスフェノールZポリカーボネート樹脂(三菱ガス(株)製:粘度平均分子量:6万、重量平均分子量5万)55質量部をテトラヒドロフラン560質量部、トルエン240質量部に加えて溶解し、電荷輸送層用塗布液を得た。この塗布液を電荷発生層上に塗布し、135℃、45分の乾燥を行って膜厚が25μmの電荷輸送層を形成した。
−表面層の作製−
まず、フッ素樹脂(ルブロンL2:ダイキン工業(株)社製)5質量部およびフッ素系グラフトポリマー(アロンGF300:東亜合成製)0.2質量部を、酢酸イソブチル300質量部とともに、20℃の恒温槽内にて超音波ホモジナイザー(日本精機製作所(株)製)で10分間の分散処理を3回繰り返し、懸濁液を得た。その懸濁液に、例示化合物(1−3)90質量部、例示化合物(G)−19.5質量部、および例示化合物(g)−10.5質量部を加え、室温で12時間撹拌混合して、表面層用塗布液を作製した。
次に、得られた表面層用塗布液を、先に円筒状アルミニウム支持体上に形成した電荷輸送層上に浸漬塗布法によって塗布した。その後、乾燥機にて、温度160±5℃、時間60分の硬化反応を実施し、表面層を形成した。表面層の膜厚は7μmであった。
以上のようにして、電子写真感光体を製造した。
〈実施例2〉
実施例1において、例示化合物(1−3)を例示化合物(2−1)に変更して表面層用塗布液を調製した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を製造した。
〈実施例3〉
実施例1において、例示化合物(1−3)を例示化合物(2−2)に変更して表面層用塗布液を調製した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を製造した。
〈実施例4〉
実施例1において、例示化合物(1−3)を例示化合物(1−7)に変更して表面層用塗布液を調製した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を製造した。
〈実施例5〉
実施例1において、例示化合物(1−3)を例示化合物(1−4)に変更して表面層用塗布液を調製した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を製造した。
〈実施例6〉
実施例1において、例示化合物(1−3)を例示化合物(1−5)に変更して表面層用塗布液を調製した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を製造した。
〈実施例7〉
実施例1において、例示化合物(1−3)を例示化合物(1−1)に変更して表面層用塗布液を調製した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を製造した。
〈実施例8〉
実施例7において、例示化合物(G)−1を9.95質量部、および例示化合物(g)−1を0.05質量部に変更して表面層用塗布液を調製した以外は、実施例7と同様にして電子写真感光体を製造した。
〈実施例9〉
実施例7において、例示化合物(G)−1を9.9質量部、および例示化合物(g)−1を0.1質量部に変更して表面層用塗布液を調製した以外は、実施例7と同様にして電子写真感光体を製造した。
〈実施例10〉
実施例7において、例示化合物(G)−1を0.1質量部、および例示化合物(g)−1を9.9質量部に変更して表面層用塗布液を調製した以外は、実施例7と同様にして電子写真感光体を製造した。
〈実施例11〉
実施例7において、さらに酢酸1質量部加えて表面層用塗布液を調製した以外は、実施例7と同様にして電子写真感光体を製造した。
〈実施例12〉
実施例7において、さらにドデシルベンゼンスルホン酸1質量部加えて表面層用塗布液を調製した以外は、実施例7と同様にして電子写真感光体を製造した。
〈実施例13〉
実施例1において、表面層用塗布液を、例示化合物(1−1)90質量部、例示化合物(G)−1を9.5質量部、および例示化合物(g)−1を0.5質量部を加え、室温で12時間撹拌混合して作製した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を製造した。
〈実施例14〉
実施例7において、得られた表面層用塗布液を先に円筒状アルミニウム支持体上に形成した電荷輸送層上に浸漬塗布法によって塗布した後、酸素濃度100ppmの窒素雰囲気の乾燥機にて、温度160±5℃、時間60分の硬化反応を実施した以外は、実施例7と同様にして電子写真感光体を製造した。
〈実施例15〉
実施例7において、例示化合物(G)−1を例示化合物(G)−10に変更し、例示化合物(g)−1を例示化合物(g)−10に変更して表面層用塗布液を調製した以外は、実施例7と同様にして電子写真感光体を製造した。
〈比較例1〉
実施例1において、例示化合物(1−3)を下記式(4)で示される化合物に変更して表面層用塗布液を調製した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を製造した。
Figure 0006781588
〈比較例2〉
実施例1において、例示化合物(1−3)を下記式(5)で示される化合物に変更して表面層用塗布液を調製した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を製造した。
Figure 0006781588
〈比較例3〉
実施例7において、例示化合物(G)−1を用いなかった以外は、実施例7と同様にして電子写真感光体を製造した。
〈比較例4〉
実施例7において、例示化合物(g)−1を用いなかった以外は、実施例7と同様にして電子写真感光体を製造した。
〈比較例5〉
実施例7において、例示化合物(G)−1を式(6)で示される化合物に変更して表面層用塗布液を調製した以外は、実施例7と同様にして電子写真感光体を製造した。
Figure 0006781588
(評価)
(耐摩耗性の評価)
実施例および比較例で製造した電子写真感光体の耐摩耗性の評価は、キヤノン株式会社製iR AVD C5051(カラー複合機)に各感光体を搭載して温度32℃/湿度80%RHの高温高湿環境下で1日間放置したのち評価を行った。
具体的には、画像比率5%の文字画像をA4横送りで200,00枚連続でプリントを行う耐久試験を実施し、耐久試験前後における感光体の表面層の膜厚減耗量により評価した。膜厚減耗量が1.0μm以下であれば耐摩耗性が良好と評価した。結果を表1に示す。
(画像流れの評価)
実施例および比較例で製造した電子写真感光体の画像流れの評価は、キヤノン株式会社製iR AVD C5051(カラー複合機)に各感光体を搭載して温度32℃/湿度80%RHの高温高湿環境下で1日間放置したのち評価を行った。
具体的には、1000枚および200,00枚の画像出力後、評価機への給電を停止し、1日休止させた。1日休止後に再び評価装置に給電を開始し、A4縦サイズ紙にて、線幅0.1mm、線間隔10mmの正方形格子画像を出力した。
得られた画像について、以下の評価のランクに従って、画像流れを抑制する効果を評価した。ランクの数字が大きいほど良好であり、ランク5、4および3は、画像流れ抑制効果が良好と評価した。
ランク5:格子画像の画像欠陥はみられない
ランク4:格子画像が一部薄くなっている
ランク3:格子画像が全面薄くなっている
ランク2:格子画像が部分的に消失している
ランク1:格子画像が全面消失している
評価結果を表1に示す。
Figure 0006781588
101 支持体
102 電荷発生層
103 電荷輸送層
104 表面層
105 感光層
1 電子写真感光体
2 軸
3 帯電手段
4 露光光
5 現像手段
6 転写手段
7 転写材
8 定着手段
9 クリーニング手段
10 前露光光
11 プロセスカートリッジ
12 案内手段

Claims (10)

  1. 支持体、および該支持体上に形成された感光層を有する電子写真感光体の製造方法であって、該感光層は、電荷発生層、電荷輸送層、および表面層を含み、
    該電子写真感光体の表面層の製造方法が、式(1)で示される化合物と、窒素原子上に置換したヒドロキシメチル基をまたは4個有するグアナミン化合物と、窒素原子上に置換したアルコキシメチル基を3個または4個有するグアナミン化合物と、フッ素樹脂と、を含有する表面層用塗布液を調製する工程、および該表面層用塗布液の塗膜を形成し、該塗膜を重合させることによって該表面層を形成する工程を有することを特徴とする電子写真感光体の製造方法。
    Figure 0006781588
    (式(1)中、
    11〜a13は0以上の整数を示し、
    11〜b13は0以上の整数を示し、
    11〜c13は0以上の整数を示し、
    11+b12+b13≧1であり、
    11およびb11のいずれか一方または両方が0であり、
    12およびb12のいずれか一方または両方が0であり、
    13およびb13のいずれか一方または両方が0であり、
    Ar11は(a11+b11+c11+1)価の芳香族炭化水素基を示し、
    Ar12は(a12+b12+c12+1)価の芳香族炭化水素基を示し、
    Ar13は(a13+b13+c13+1)価の芳香族炭化水素基を示し、
    11〜R13は炭素数が9以上のアルキル基を示し、
    11〜Q13メチル基を示し、
    11〜P13はヒドロキシメチル基を示す。
  2. 前記式(1)中、R11 13 炭素数が11以上のアルキル基であることを特徴とする請求項1に記載の電子写真感光体の製造方法。
  3. 前記式(1)中、R11 13 炭素数が11以上の直鎖のアルキル基であることを特徴とする請求項2に記載の電子写真感光体の製造方法。
  4. 前記表面層用塗布液中の前記窒素原子上に置換したアルコキシメチル基を3個または4個有するグアナミン化合物の含有量が、前記表面層用塗布液中の全固形分の全質量に対して0.1質量%以上10.0質量%以下であることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の電子写真感光体の製造方法。
  5. 前記表面層用塗布液が、酸触媒を含有することを特徴とする請求項1〜4いずれか1項に記載の電子写真感光体の製造方法。
  6. 前記酸触媒が、アルキルベンゼンスルホン酸であることを特徴とする請求項5に記載の電子写真感光体の製造方法。
  7. 酸素濃度10ppm以上10000ppm以下の窒素雰囲気下にて加熱して前記表面層用塗布液の塗膜を重合させることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の電子写真感光体の製造方法。
  8. 支持体、および該支持体上に形成された感光層を有する電子写真感光体であって、該感光層は、電荷発生層、電荷輸送層、および表面層を含み、
    該電子写真感光体の表面層が、式(1)で示される化合物と、窒素原子上に置換したヒドロキシメチル基をまたは4個有するグアナミン化合物と、窒素原子上に置換したアルコキシメチル基を3個または4個有するグアナミン化合物と、フッ素樹脂と、を含有することを特徴とする電子写真感光体。
    Figure 0006781588
    (式(1)中、
    11〜a13は0以上の整数を示し、
    11〜b13は0以上の整数を示し、
    11〜c13は0以上の整数を示し、
    11+b12+b13≧1であり、
    11およびb11のいずれか一方または両方が0であり、
    12およびb12のいずれか一方または両方が0であり、
    13およびb13のいずれか一方または両方が0であり、
    Ar11は(a11+b11+c11+1)価の芳香族炭化水素基を示し、
    Ar12は(a12+b12+c12+1)価の芳香族炭化水素基を示し、
    Ar13は(a13+b13+c13+1)価の芳香族炭化水素基を示し、
    11〜R13は炭素数が9以上のアルキル基を示し、
    11〜Q13メチル基を示し、
    11〜P13はヒドロキシメチル基を示す。
  9. 請求項に記載の電子写真感光体と、帯電手段、現像手段、転写手段およびクリーニング手段からなる群より選択される少なくとも1つの手段とを一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  10. 請求項に記載の電子写真感光体と、帯電手段、露光手段、現像手段および転写手段を有する電子写真装置。
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