JP6779823B2 - 内燃機関の点火装置 - Google Patents
内燃機関の点火装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6779823B2 JP6779823B2 JP2017061818A JP2017061818A JP6779823B2 JP 6779823 B2 JP6779823 B2 JP 6779823B2 JP 2017061818 A JP2017061818 A JP 2017061818A JP 2017061818 A JP2017061818 A JP 2017061818A JP 6779823 B2 JP6779823 B2 JP 6779823B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ground electrode
- ignition device
- electrode
- inward
- airflow
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Spark Plugs (AREA)
- Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)
Description
図1に、本実施形態に係る内燃機関の点火装置100の構成を示す。点火装置100は、中心電極10、絶縁碍子12、ハウジング14および接地電極16を備えて構成される。点火装置100は、内燃機関の燃焼室に装着され、燃焼室内に供給された燃料(混合気)に点火するために用いられる。
D1≦(D2/2)
を満たすことである。
本実施形態に係る点火装置100が有する作用について、数値解析結果を参照しながら、より詳しく説明する。図4〜図6に、本実施形態に係る点火装置100および従来の点火装置100について、各点火装置100を流れる気流の流線および速度分布の数値解析を行った結果を示す。なお、図4〜図6では、矢印で示すように、気流は紙面の左側から右側に向かって流れる。
図4(a)〜(c)に、本実施形態に係る点火装置100に基づいて行った数値解析結果を示す。図4(a)〜(c)に示す点火装置100は、図3で示す断面形状を有する接地電極16を備える。即ち、実施例1で用いた接地電極16は、直線L1に対して非対称な断面形状を有する。ここで、第1傾斜辺44の法線ベクトルV1とx軸の正方向のベクトルVxとでなす角度は110°であり、第2傾斜辺46の法線ベクトルV2とx軸の正方向のベクトルVxとでなす角度は140°であった。内向辺36の中点Q5は直線L1上に位置しておらず、直線L1およびL2におけるy座標をそれぞれ0および0.5としたとき、内向辺36の中点Q5はy座標が0.25となる位置にあった。内向辺36の距離D1と接地電極16の厚さD2との比D1/D2は、0.2であった。
比較例1として、図5(a)〜(c)に示すスラント型の接地電極16を備える従来の点火装置100を用いて、数値解析を行った。比較例1の点火装置100が備える接地電極16の断面形状は、直線L1に対して対称な形状であって、第1傾斜辺44の法線ベクトルV1とx軸の正方向のベクトルVxとでなす角度は110°であり、第2傾斜辺46の法線ベクトルV2とx軸の正方向のベクトルVxとでなす角度は110°であった。また、内向辺36の中点Q5は直線L1上に位置しており、内向辺36の距離D1と接地電極16の厚さD2との比D1/D2は、0.7であった。図5(a)〜(c)に、比較例1の数値解析結果を示す。図4(a)〜(c)と同様に、図5(a)および(b)には、放電ギャップGを始点とした気流の流線が記載され、図5(c)には、中心軸Nと直交する平面内における気流の速度分布が示されている。
比較例2として、図6(a)〜(c)に示すスラント型の接地電極16を備える従来の点火装置100を用いて、数値解析を行った。比較例2の点火装置100が備える接地電極16では、両側面34に異なる傾斜が付されており、その断面形状は直線L1に対して非対称である。比較例2の接地電極16の断面形状において、第1傾斜辺44の法線ベクトルV1とx軸の正方向のベクトルVxとでなす角度は115°であり、第2傾斜辺46の法線ベクトルV2とx軸の正方向のベクトルVxとでなす角度は140°であった。また、内向辺36の中点Q5は直線L1上に位置しておらず、直線L1およびL2におけるy座標をそれぞれ0および0.5としたとき、内向辺36の中点Q5はy座標が0.08となる位置にあった。また、内向辺36の距離D1と接地電極16の厚さD2との比D1/D2は、0.65であった。図6(a)〜(c)に、比較例2の数値解析結果を示す。図4(a)〜(c)と同様に、図6(a)および(b)には、放電ギャップGを始点とした気流の流線が記載され、図6(c)には、中心軸Nと直交する平面内における気流の速度分布が示されている。
実施例1に係る点火装置100では、図4(a)および(b)に示す通り、放電ギャップGを通過した気流は、接地電極16の傾斜した内向面30に沿ってやや上方に流されつつも、すべて接地電極16の一方の側面34の方向(図4(b)ではy軸の正方向側の第1側辺38方向)に誘導されている。気流をこのように接地電極16の一方の側面34に誘導することで、放電経路が接地電極16の内向面30やハウジング14に衝突することを防ぐとともに、放電経路を気流に乗せて伸長させ、また、放電経路の接地電極16側の端点を、気流が誘導された方の側面34に移動させ、当該側面34上を側方から後方にかけて移動させることができる。これにより、放電経路を、接地電極16を回り込むように安定的に伸長させることができる。その結果、放電経路長が長くなり、放電経路周囲に形成される初期火炎核が大きくなって、混合気の着火性が向上する。
図7に、本実施形態の変形例1に係る点火装置100を示す。図7(a)は、変形例1に係る点火装置100の部分拡大図である。図7(b)には、点火装置100の中心軸Nに直交し、接地電極16の基端部16aを通る平面P2(図7(a)中の二点鎖線)における点火装置100の断面図を示す。図7に示す通り、変形例1に係る点火装置100が備える接地電極16は、基端部16aから先端にかけて、中心電極10に向かって屈曲するとともに、中心軸Nを中心としたときの周方向に沿って湾曲している。変形例1に係る点火装置100が備える接地電極16は、上記の通り周方向に湾曲することで、基端部16aから先端にかけて、中心軸Nに直交する平面で接地電極16を切断した断面の重心の位置が、中心軸Nを中心とする周方向において変位している。
変形例2〜6として、本実施形態に係る点火装置100が備える接地電極16の他の例を示す。図9〜図13に、中心電極放電チップ20と接地電極対向チップ22との間を通る平面P1で接地電極16を切断して得られる、変形例2〜6の各接地電極16の断面形状を示す。図9〜図13に示す接地電極16の断面形状はいずれも、中心軸Nおよび平面P1の交点と断面の重心とを結ぶ直線L1に対して非対称であり、且つ、直線L1に直交し、中心電極10に近い内向辺36の長さD1が、接地電極16の厚さD2の1/2以下である。
Claims (3)
- 燃焼室内の燃料の点火を行う内燃機関の点火装置であって、
絶縁碍子と、
前記絶縁碍子から先端部が突出するように設けられた中心電極と、
前記先端部に向かい合う突起部を有する接地電極と、を備え、
前記点火装置の中心軸に直交する平面で前記接地電極を切断した断面の形状が、前記接地電極の基端部から先端までの間の少なくとも一部において、
前記中心軸および前記平面の交点と前記断面の重心とを結ぶ直線に対して非対称であること、並びに、
前記断面の外形線に含まれ、前記直線に直交する線分のうち、前記中心電極に近い線分の長さをD1、前記直線と平行であり、前記断面に接する2本の直線間の距離をD2としたとき、
D1≦(D2/2)
であることを特徴とする、内燃機関の点火装置。 - 前記接地電極は、前記接地電極の基端部から先端にかけて、前記中心電極の中心軸に直交する平面で前記接地電極を切断した断面の重心の位置が、前記点火装置の中心軸を中心とする周方向において変位することを特徴とする、請求項1に記載の内燃機関の点火装置。
- 前記接地電極が、前記直線に対して傾斜していることを特徴とする、請求項1又は2に記載の内燃機関の点火装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017061818A JP6779823B2 (ja) | 2017-03-27 | 2017-03-27 | 内燃機関の点火装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017061818A JP6779823B2 (ja) | 2017-03-27 | 2017-03-27 | 内燃機関の点火装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018163857A JP2018163857A (ja) | 2018-10-18 |
JP6779823B2 true JP6779823B2 (ja) | 2020-11-04 |
Family
ID=63861061
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017061818A Active JP6779823B2 (ja) | 2017-03-27 | 2017-03-27 | 内燃機関の点火装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6779823B2 (ja) |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5181835U (ja) * | 1974-12-24 | 1976-06-30 | ||
JP4970892B2 (ja) * | 2006-10-24 | 2012-07-11 | 株式会社デンソー | 内燃機関用のスパークプラグ |
JP5593236B2 (ja) * | 2010-02-09 | 2014-09-17 | 株式会社デンソー | 内燃機関用のスパークプラグ |
JP5751137B2 (ja) * | 2011-11-01 | 2015-07-22 | 株式会社デンソー | 内燃機関用のスパークプラグ及びその取付構造 |
JP5919214B2 (ja) * | 2013-03-28 | 2016-05-18 | 株式会社日本自動車部品総合研究所 | 内燃機関用のスパークプラグ |
-
2017
- 2017-03-27 JP JP2017061818A patent/JP6779823B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2018163857A (ja) | 2018-10-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7768184B2 (en) | Spark plug with stream shaper to shape tumble vortex into desired stream in combustion chamber | |
US7893604B2 (en) | Spark plug with stream shaper to shape tumble vortex into desired stream in combustion chamber | |
JP6731230B2 (ja) | 内燃機関用のスパークプラグ及びそれを取り付けた点火装置 | |
JP6610323B2 (ja) | 内燃機関 | |
US8963408B2 (en) | Spark plug for internal combustion engines | |
WO2021044668A1 (ja) | 点火プラグ | |
JP6840574B2 (ja) | 内燃機関の点火装置 | |
JP5906670B2 (ja) | 内燃機関用のスパークプラグ及びその取付構造 | |
JP6779823B2 (ja) | 内燃機関の点火装置 | |
US9948067B2 (en) | Spark plug | |
JP7275530B2 (ja) | スパークプラグ | |
JP6800781B2 (ja) | 内燃機関用のスパークプラグ | |
JP7122860B2 (ja) | 内燃機関用のスパークプラグ | |
JP2020061261A (ja) | スパークプラグ | |
US10886709B1 (en) | Spark plug that prevents gas turbulence in the discharge space | |
JP6982537B2 (ja) | 内燃機関の点火プラグ | |
JP6680043B2 (ja) | 内燃機関用のスパークプラグ | |
JP4465296B2 (ja) | スパークプラグ | |
US10951011B2 (en) | Spark plug for internal combustion engines | |
JP7165644B2 (ja) | スパークプラグ | |
JP6925301B2 (ja) | スパークプラグ | |
JP6902419B2 (ja) | 内燃機関用のスパークプラグ | |
JP7274373B2 (ja) | スパークプラグ | |
WO2019138801A1 (ja) | スパークプラグ | |
JP2023068339A (ja) | スパークプラグ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20191119 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20200924 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20200929 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20201014 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6779823 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |