JP2023068339A - スパークプラグ - Google Patents

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Abstract

【課題】放電路の形や長さを制御できるスパークプラグを提供する。【解決手段】スパークプラグは、主体金具に絶縁保持される中心電極と、主体金具に接続された接地電極と、を備え、接地電極の他端部は、中心電極の先端面と間隔をあけて対向する。接地電極の延伸方向に垂直な平面で他端部を切断した断面において、他端部の外形線上の2点を結ぶ線分のうち最も長い線分の一端と他端によって外形線を第1線と第2線の2つに分けたときに、第1線および第2線の少なくとも一方は、線分に垂直な方向における外形線と線分との間の距離が、線分の一端から他端に向かうにつれて、外形線上の特定点までは次第に長くなり、特定点を境に次第に短くなる。特定点から線分に下した垂線と線分との交点は、線分の中点以外に存在する。【選択図】図2

Description

本発明はスパークプラグに関する。
主体金具に接続された接地電極と、主体金具に絶縁保持された中心電極と、を備えるスパークプラグは、中心電極と接地電極との間の火花放電によって可燃混合気(流体)に点火し、火炎核を成長させる。火花放電は点火装置のコイルのエネルギーが消費されるまで続く。中心電極と接地電極とを結ぶ放電路は流体の流れに乗って下流へ伸ばされる。放電路が伸長すると電極間の電圧が上昇し、放電路の短絡や再放電が生じる。放電路の伸長、放電路の短絡、再放電などの放電挙動は燃焼に影響する。特許文献1や特許文献2には、接地電極によって流れを変化させ、放電路を変化させる先行技術が開示されている。
特開2016-184558号公報 特開2017-147086号公報
しかし先行技術には改善の余地がある。
本発明はこの要求に応えるためになされたものであり、下流へ伸長する放電路の形や長さを制御できるスパークプラグを提供することを目的としている。
この目的を達成するために本発明のスパークプラグは、先端側から後端側へ軸線に沿って延びる筒状の主体金具と、主体金具に絶縁保持される中心電極と、主体金具に接続された一端部から他端部へ向けて延伸する接地電極と、を備え、他端部は、中心電極の先端面と間隔をあけて対向する。接地電極の延伸方向に垂直な平面で他端部を切断した断面において、他端部の外形線上の2点を結ぶ線分のうち最も長い線分の一端と他端によって外形線を第1線と第2線の2つに分けたときに、第1線および第2線の少なくとも一方は、線分に垂直な方向における外形線と線分との間の距離が、線分の一端から他端に向かうにつれて、外形線上の特定点までは次第に長くなり、特定点を境に次第に短くなる。特定点から線分に下した垂線と線分との交点は、線分の中点以外に存在する。
第1の態様によれば、接地電極の他端部の外形線上の一端に向かって流れる流体は、一端に近づくにつれて速度が低下し圧力は上昇する。流れは外形線上の一端と特定点との間の部分によって加速され圧力は徐々に減少する。特定点を過ぎた流れは外形線上の他端に向かうにつれて減速し圧力は徐々に上がる。接地電極の他端部によって他端部まわりの流れの速度や圧力分布を制御できるので、下流へ伸長する放電路の形や長さを制御できる。
第2の態様によれば、第1の態様において、他端部の外形線上の2点を結ぶ線分のうち最も長い線分は、軸線に垂直な平面に交わる。これにより他端部まわりの流れに与える影響を大きくできるので、放電路をより高度に制御できる。
第3の態様によれば、第1又は第2の態様において、他端部の外形線上の特定点と中心電極の先端面との間の距離は、特定点以外の外形線上の点と先端面との間の距離よりも短い。よって接地電極の放電点(放電路の起点)を特定点辺りに生じ易くし、中心電極の先端面と接地電極の他端部との間に火花が生じる放電電圧が高くならないようにできる。第1線の特定点辺りを起点とする放電路を、第1線を含む面によって制御できるので、簡易に放電路を制御できる。
第1実施の形態におけるスパークプラグの片側断面図である。 図1のII-II線におけるスパークプラグの断面図である。 第2実施の形態におけるスパークプラグの断面図である。 第3実施の形態におけるスパークプラグの断面図である。 第4実施の形態におけるスパークプラグの断面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について添付図面を参照して説明する。図1は第1実施の形態におけるスパークプラグ10の軸線Oを境にした片側断面図である。図1では、紙面下側をスパークプラグ10の先端側、紙面上側をスパークプラグ10の後端側という(図2から図5においても同じ)。図1に示すようにスパークプラグ10は、中心電極13と接地電極18とを備えている。中心電極13は絶縁体11に配置され、接地電極18は、絶縁体11に配置された主体金具16に接続されている。
絶縁体11は軸線Oに沿う軸孔12を有する略円筒状の部材である。絶縁体11は機械的特性や高温下の絶縁性に優れるアルミナ等のセラミックスにより形成されている。中心電極13は軸孔12に配置されている。中心電極13は、導電性を有する棒状の金属製の部材である。中心電極13は、例えばNiを主成分とする有底円筒状の母材が、銅を主成分とする芯材を覆っている。芯材を省略することは可能である。中心電極13の先端面14は軸孔12の外に配置されている。
中心電極13は、軸孔12内で端子金具15と電気的に接続されている。端子金具15は、高圧ケーブル(図示せず)が接続される棒状の部材であり、導電性を有する金属材料(例えば低炭素鋼等)によって形成されている。端子金具15は、先端側が軸孔12に挿入された状態で、絶縁体11の後端に固定されている。
主体金具16は、導電性を有する金属材料(例えば低炭素鋼等)によって形成された略円筒状の部材である。主体金具16は絶縁体11の先端側を取り囲み、絶縁体11を内側に保持する。主体金具16の外周面に、おねじ17が形成されている。おねじ17は、エンジン(図示せず)のねじ穴に螺合する部位である。
接地電極18は、導電性を有する金属材料(例えばNi基合金等)によって形成された棒状の部材である。接地電極18は、主体金具16に接続された一端部19から他端部20へ向けて延伸する。接地電極18は、一端部19と他端部20との間の屈曲部21を含む。接地電極18は、一端部19から屈曲部21へ向かって軸線Oに沿って延び、屈曲部21から他端部20へ向かって軸線Oにほぼ垂直に延びている。接地電極18の他端部20は軸線Oに交わっている。他端部20は、中心電極13の先端面14と間隔をあけて対向している。
図2は図1のII-II線におけるスパークプラグ10の軸線Oを含む断面図である。図2ではスパークプラグ10のうち中心電極13及び接地電極18以外の図示は省略されている。図2の断面図は、接地電極18の他端部20の延伸方向に垂直な平面で他端部20を切断したときに現れる他端部20の外形線22を含む部分が図示されている。外形線22の形状は、いわゆる翼型、詳細には平底翼である。
線分23は外形線22上の2点を結ぶ線分のうち最も長い線分である。外形線22は、線分23の一端24と他端25とによって第1線26と第2線27の2つに分けられる。第1線26は、中心電極13の先端面14に向かう凸の曲線である。第2線27は、線分23よりも先端側に位置する曲線であり、一端24を端点とする曲線と他端25を端点とする直線とがつながっている。外形線22の形状は、第1線26と第2線27との間の、線分23に垂直な方向における距離を確保できるので、他端部20の機械的強度を高くできる。
他端25における外形線22の曲率は、一端24における外形線22の曲率よりも大きい。接地電極18の耐熱性を確保する観点から、他端25は、線分23に垂直な方向における厚さが0.4mm以上あるのが好ましい。
線分23に垂直な方向における中心線28と第1線26との間の距離は、線分23に垂直な方向における中心線28と第2線27との間の距離に等しい。中心線28は線分23と第1線26との間に位置する凸の曲線である。中心線28の両端は線分23の一端24及び他端25に一致する。
第1線26は、線分23に垂直な方向における線分23と第1線26との間の距離が、線分23の一端24から他端25に向かうにつれて、一端24から第1線26上の特定点29までは次第に長くなり、特定点29を境に次第に短くなるように作られている。特定点29から線分23に下した垂線30と線分23との交点31は、線分23の中点32以外の位置に存在する。
本実施形態では、線分23は軸線Oに垂直な平面33に交わる。すなわち平面33と線分23とのなす角θはθ≠0°である。また、第1線26上の特定点29と中心電極13の先端面14との間の距離は、特定点29以外の外形線22上の点と先端面14との間の距離よりも短い。
スパークプラグ10がエンジン(図示せず)に配置されると、エンジンの燃焼室に中心電極13の先端面14及び接地電極18が露出する。スパークプラグ10は、燃焼室内の流れの上流側に接地電極18の一端24を向け、下流側(排気バルブ側)に接地電極18の他端25を向けてエンジンに配置される。
点火装置(図示せず)のイグニッションコイルの二次電圧が上昇して中心電極13と接地電極18との間の絶縁が破れると、まず、二次回路に蓄えられた電気エネルギーによって中心電極13と接地電極18との間に火花(以下「容量火花」と称す)が発生する。次いで、イグニッションコイルの電磁エネルギーによって持続時間が長い火花(以下「誘導火花」と称す)が発生する。誘導火花の発生は、イグニッションコイルのエネルギーが消費されるまで続く。中心電極13と接地電極18とを結ぶ放電路は流体(可燃混合気)の流れに乗って伸長する。放電路が伸長すると中心電極13と接地電極18との間の電圧が上昇し、放電路の短絡や再放電とよばれる現象が生じる。
火花放電によって生じた火炎核は、中心電極13の先端面14と接地電極18の他端部20との間から成長したり、放電路の伸長によって電極間の下流から成長したりする。接地電極18の他端部20まわりの流れを制御し、流れに乗って伸長する放電路の形や長さを制御することにより、電極間の下流において火炎核が成長する位置を制御できるので、着火性の向上につながる。
エンジン(図示せず)内では、接地電極18の他端部20の外形線22上の一端24に向かう流れは、一端24に近づくにつれて速度が減少し圧力が上昇する。一端24において圧力が上昇した流体は、その圧力によって一端24から第1線26上の特定点29に向かって加速され、圧力は徐々に下がる。この部分では第1線26に沿って負の圧力勾配が生じる。負の圧力勾配は流れを助ける働きがある。
第1線26上の特定点29を過ぎた流体は、他端25に向かうにつれて減速し圧力が次第に上昇する。この部分では第1線26に沿って正の圧力勾配が生じる。正の圧力勾配は流れを妨げる働きがある。このように他端部20まわりに圧力勾配が生じ、他端部20まわりの流れの速度や圧力分布を制御できるので、流れに乗って引き伸ばされる放電路の形や長さを制御できる。よって他端部20の下流において火炎核が成長する位置を制御できる。
接地電極18のうち中心電極13に距離が近い部分や突出した部分と中心電極13との間に火花放電は生じ易い。他端部20の第1線26上の特定点29と中心電極13の先端面14との間の距離は、特定点29以外の外形線22上の点と先端面14との間の距離よりも短いので、接地電極18の放電点(放電路の起点)は特定点29辺りに生じ易い。よって中心電極13の先端面14と接地電極18の他端部20との間に容量火花が生じる放電電圧が高くならないようにできる。さらに他端部20の特定点29辺りを起点とする放電路を、他端部20の第1線26を含む凸面によって制御できるので、簡易に放電路を制御できる。
外形線22において中心線28は線分23と第1線26との間に位置するので、対称翼のように中心線28が線分23と一致する場合(中心線が直線の場合)に比べ、他端25における流れの方向を変化させ易くなる。よって放電路をより高度に制御できる。
外形線22の2点を結ぶ線分23と平面33とのなす角θはθ≠0°なので、線分23と平面33とが一致する場合に比べ、他端25における流れの方向を変化させ易くなる。よって放電路をより高度に制御できる。角θによって他端25における流れを大きく変化させることができるので、燃焼室内のタンブル流に乗って放電路が下流に流される場合には、燃焼室の中央へ向かって放電路を伸長させることができる。燃焼室の中央に近い位置で火炎核を成長させることができるので、着火性を向上できる。
線分23と平面33とのなす角θが大きくなるにつれて流れが剥離を起こし易くなり、他端25における流れの速さが低下する傾向がみられる。下流に大きく伸長するように放電路を制御する場合には、中心線28の反り具合にもよるが、例えばθ≦20°が好適である。
図3を参照して第2実施の形態について説明する。第2実施形態では、中心電極13に対向する接地電極40の他端部41の外形線42の形状が、いわゆる対称翼の場合を説明する。第2実施形態において、第1実施形態で説明した部分と同一の部分は、同一の符号を付して以下の説明を省略する。
図3は第3実施形態におけるスパークプラグの軸線Oを含む断面図である。図3ではスパークプラグのうち中心電極13及び接地電極40以外の図示は省略されている。接地電極40は、第1実施形態におけるスパークプラグ10の接地電極18に代えて、主体金具16に接続される。図3の断面図は、接地電極40の他端部41の延伸方向に垂直な平面で他端部41を切断したときに現れる他端部41の外形線42を含む部分が図示されている。
線分43は外形線42上の2点を結ぶ線分のうち最も長い線分である。外形線42は、線分43の一端44と他端45とによって第1線46と第2線47の2つに分けられる。第1線46は、中心電極13の先端面14に向かう凸の曲線である。第2線47は、先端側に膨らむ凸の曲線である。外形線42は、線分43に関して対称である。他端45における外形線42の曲率は、一端44における外形線42の曲率よりも大きい。
第1線46は、線分43に垂直な方向における線分43と第1線46との間の距離が、線分43の一端44から他端45に向かうにつれて、一端44から第1線46上の特定点48までは次第に長くなり、特定点48を境に次第に短くなるように作られている。特定点48から線分43に下した垂線49と線分43との交点50は、線分43の中点51以外の位置に存在する。本実施形態では、線分43は軸線Oに垂直な平面33に交わる。すなわち平面33と線分43とのなす角θはθ≠0°である。
第2実施形態におけるスパークプラグは、燃焼室内の流れの上流側に接地電極40の一端44を向け、下流側に接地電極40の他端45を向けてエンジンに配置される。第2実施形態におけるスパークプラグは、第1実施形態における第1線26と第2線27との間に位置する中心線28の機能を除き、第1実施形態と同様の作用効果を実現できる。
図4を参照して第3実施の形態について説明する。第3実施形態では、中心電極13に対向する接地電極60の他端部61の外形線62の他端65が反っている場合を説明する。第3実施形態において、第1実施形態で説明した部分と同一の部分は、同一の符号を付して以下の説明を省略する。
図4は第3実施形態におけるスパークプラグの軸線Oを含む断面図である。図4ではスパークプラグのうち中心電極13及び接地電極60以外の図示は省略されている。接地電極60は、第1実施形態におけるスパークプラグ10の接地電極18に代えて、主体金具16に接続される。図4の断面図は、接地電極60の他端部61の延伸方向に垂直な平面で他端部61を切断したときに現れる他端部61の外形線62を含む部分が図示されている。外形線62の形状は、いわゆる翼型である。
線分63は外形線62上の2点を結ぶ線分のうち最も長い線分である。外形線62は、線分63の一端64と他端65とによって第1線66と第2線67の2つに分けられる。第1線66は、中心電極13の先端面14に向かう凸の曲線である。第2線67は、第2線67上の1点を境に凹凸が変化する曲線である。第2線67は線分63に交わる。他端65における外形線62の曲率は、一端64における外形線62の曲率よりも大きい。
線分63に垂直な方向における中心線68と第1線66との間の距離は、線分63に垂直な方向における中心線68と第2線67との間の距離に等しい。中心線68は線分63と第1線66との間に位置する凸の曲線である。中心線68の両端は線分63の一端64及び他端65に一致する。
第1線66は、線分63に垂直な方向における線分63と第1線66との間の距離が、線分63の一端64から他端65に向かうにつれて、一端64から第1線66上の特定点69までは次第に長くなり、特定点69を境に次第に短くなるように作られている。特定点69から線分63に下した垂線70と線分63との交点71は、線分63の中点72以外の位置に存在する。
本実施形態では、線分63は軸線Oに垂直な平面33に交わる。すなわち平面33と線分63とのなす角θはθ≠0°である。また、第1線66上の特定点69と中心電極13の先端面14との間の距離は、特定点69以外の外形線62上の点と先端面14との間の距離よりも短い。
第3実施形態におけるスパークプラグは、燃焼室内の流れの上流側に接地電極60の一端64を向け、下流側に接地電極60の他端65を向けてエンジンに配置される。これにより第1実施形態と同様の作用効果を実現できる。
図5を参照して第4実施の形態について説明する。第3実施形態では、中心電極13の先端面14に接地電極60の他端部61の第1線66が対向する場合について説明した。第4実施形態では、中心電極13の先端面14に第2線67が対向する場合について説明する。第4実施形態において、第1実施形態または第3実施形態で説明した部分と同一の部分は、同一の符号を付して以下の説明を省略する。
図5は第4実施形態におけるスパークプラグの軸線Oを含む断面図である。図5ではスパークプラグのうち中心電極13及び接地電極80以外の図示は省略されている。接地電極80は、第1実施形態におけるスパークプラグ10の接地電極18に代えて、主体金具16に接続される。図5の断面図は、接地電極80の他端部81の延伸方向に垂直な平面で他端部81を切断したときに現れる他端部81の外形線62を含む部分が図示されている。
外形線62の第1線66は、先端側に向かう凸の曲線である。外形線62の第2線67は、中心電極13の先端面14に対向している。火花放電は、主に他端部81のうち第2線67を含む面と中心電極13の先端面14との間に生じる。
本実施形態では、線分63は軸線Oに垂直な平面33に交わる。すなわち平面33と線分63とのなす角θはθ≠0°である。第4実施形態におけるスパークプラグは、燃焼室内の流れの上流側に接地電極80の一端64を向け、下流側に接地電極80の他端65を向けてエンジンに配置される。
接地電極80の他端部81の外形線62上の一端64に向かう流れは、一端64に近づくにつれて速度が減少し圧力が上昇する。一端64において圧力が上昇した流体は、その圧力によって一端64から第1線66上の特定点69に向かって加速され、圧力は徐々に下がる。第1線66上の特定点69を過ぎた流体は、他端65に向かうにつれて減速し圧力が次第に上昇する。他端部81まわりに圧力勾配が生じ、他端部81まわりの流れの速度や圧力分布を制御できる。他端部81の第2線67を含む面と中心電極13の先端面14とを結ぶ放電路は、他端部81まわりの流れに乗って形や長さを変えるので、放電路の形や長さを制御できる。
エンジン(図示せず)にスパークプラグが配置される位置やエンジン内に燃料を供給するインジェクターの位置などによっては、他端部81の第1線66を含む面を先端側に向ける方が、第2線67を含む面を先端側に向けるより着火性を向上できる場合がある。第4実施形態におけるスパークプラグは、このような場合に有利である。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。例えば接地電極18,40,60,80の他端部20,41,61,81の外形線22,42,62の形状は一例であり適宜設定される。
実施形態では、軸線Oを含む平面で接地電極18,40,60,80の他端部20,41,61,81を切断したときに現れる外形線22,42,62を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。接地電極の他端部と軸線Oとがほぼ垂直に交わるのではなく、それらが斜めに交わるものでも良いし、軸線Oと接地電極の他端部とが交わらなくても良い。軸線Oと接地電極の他端部とが交わらない場合には、接地電極(特に他端部)の延伸方向に垂直な平面で他端部を切断したときに現れる外形線を特定する。
第1実施形態、第3実施形態および第4実施形態では、線分23,63が、軸線Oに垂直な平面33に交わる場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。平面33に線分23,63が含まれるように接地電極18,60,80を設けることは当然可能である。接地電極18,60,80の中心線28,68は反っているので、平面33に線分23,63が含まれる場合も、反った他端部20,61,81によって他端部20,61,81まわりの流れを制御できる。
第1実施形態では、他端部20の第1線26を含む面を中心電極13の先端面14に向ける場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。エンジン(図示せず)にスパークプラグ10が配置される位置やエンジン内に燃料を供給するインジェクターの位置などに応じて、着火性が向上するように、他端部20の第2線27を含む面を中心電極13の先端面14に向けることは当然可能である。
実施形態では説明を省略したが、耐消耗性の向上のため、接地電極18,40,60,80の他端部20,41,61,81のうち放電点ができる部分に、Pt,Ir,Ru,Rh等の貴金属やW、又は、貴金属やWを主成分とする合金などで作られた放電部材を設けることは当然可能である。放電部材は、他端部20,41,61,81の外形線22,42,62の形状に与える影響を少なくするため、例えば母材を覆う膜にしたり母材に埋め込んだりすることが好ましい。他端部20,41,61,81の全体を放電部材に置き換えても良い。
10 スパークプラグ
13 中心電極
14 先端面
16 主体金具
18,40,60,80 接地電極
19 一端部
20,41,61,81 他端部
22,42,62 外形線
23,43,63 線分
24,44,64 一端
25,45,65 他端
26,46,66 第1線
27,47,67 第2線
29,48,69 特定点
30,49,70 垂線
31,50,71 交点
32,51,72 中点
33 平面
O 軸線

Claims (3)

  1. 先端側から後端側へ軸線に沿って延びる筒状の主体金具と、
    前記主体金具に絶縁保持される中心電極と、
    前記主体金具に接続された一端部から他端部へ向けて延伸する接地電極と、を備え、
    前記他端部は、前記中心電極の先端面と間隔をあけて対向するスパークプラグであって、
    前記接地電極の延伸方向に垂直な平面で前記他端部を切断した断面において、
    前記他端部の外形線上の2点を結ぶ線分のうち最も長い線分の一端と他端によって前記外形線を第1線と第2線の2つに分けたときに、
    前記第1線および前記第2線の少なくとも一方は、前記線分に垂直な方向における前記外形線と前記線分との間の距離が、前記線分の前記一端から前記他端に向かうにつれて、前記外形線上の特定点までは次第に長くなり、前記特定点を境に次第に短くなり、
    前記特定点から前記線分に下した垂線と前記線分との交点は、前記線分の中点以外に存在するスパークプラグ。
  2. 前記線分は、前記軸線に垂直な平面に交わる請求項1記載のスパークプラグ。
  3. 前記接地電極の延伸方向に垂直な平面で前記他端部を切断した断面において、
    前記特定点と前記先端面との間の距離は、前記特定点以外の前記外形線上の点と前記先端面との間の距離よりも短い請求項1又は2に記載のスパークプラグ。
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