JP7165644B2 - スパークプラグ - Google Patents

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本発明はスパークプラグに関するものである。
中心電極を絶縁保持し軸線に沿って延びる筒状の主体金具と、自身の一端部が主体金具に接続される棒状の接地電極と、を備え、接地電極は、一端部に連なり軸線に沿って延びる第1直線部と、第1直線部から軸線に向かって折れ曲がる屈曲部と、自身の他端部と屈曲部との間の第2直線部と、を備えるスパークプラグが知られている。この種のスパークプラグにおいて、特許文献1の図9には、軸線に平行な平面で切断した第2直線部の断面を略半円形にする技術が開示されている。この技術では、第2直線部の丸い面を燃焼室内の流れの上流側に配置することにより、第2直線部と中心電極との間に生じる放電路が下流側に引き伸ばされ易くなるので、着火性が向上する。
特開2016-184558号公報
しかし、特許文献1に開示の技術では、接地電極の厚みを確保し難いので耐折損性に改善の余地がある。
本発明はこの要求に応えるためになされたものであり、少なくとも接地電極の耐折損性を向上でき、さらには着火性も向上できるスパークプラグを提供することを目的としている。
この目的を達成するために本発明のスパークプラグは、中心電極と、中心電極を絶縁保持し、先端側から後端側へ軸線に沿って延びる筒状の主体金具と、自身の一端部が主体金具に接続される棒状の接地電極と、を備え、接地電極は、一端部に連なり軸線の先端側へ向かって延びる第1直線部と、第1直線部から軸線に向かって折れ曲がる屈曲部と、接地電極の他端部と屈曲部との間の第2直線部と、を備え、自身の延設方向に垂直な平面で切断した断面が、直線からなる線形部、及び、線形部の両端につながる接続部に囲まれた形状となる部分と、延設方向に沿ってねじれた部分と、を有し、接続部は、外に凸の曲線を含み、第1直線部は、線形部が軸線の方向を向いている第1部を有し、第2直線部は、軸線に平行な直線と線形部が斜めに交わる第2部を有し、第1部と第2部とはねじれた部分で接続されている。
請求項1記載のスパークプラグによれば、接地電極は延設方向に沿ってねじれた部分を有している。このねじれた部分は塑性変形によって作られるため、加工硬化が生じている。よって、接地電極の耐折損性が向上する。
また、接地電極は、自身の延設方向に垂直な平面で切断した断面が、直線からなる線形部、及び、線形部の両端につながる接続部に囲まれた形状となる部分を備えている。第2直線部の第2部は、軸線に平行な直線と線形部が斜めに交わるので、第2部の接続部を構成する部位から線形部を構成する部位へ向かう気流から、第2部が受ける抵抗を抑制できる。さらに、第2部とねじれた部分で接続されている第1直線部の第1部は、線形部が軸線の方向を向いているので、第1部の接続部を構成する部位から線形部を構成する部位へ向かう気流から、第1部が受ける抵抗を抑制できる。第1部および第2部にぶつかった気流の速度の低下を抑制できるので、異なる方向の気流によって、第2直線部と中心電極との間に生じる放電路が下流側に引き伸ばされ易くなる。よって、着火性を向上できる。
請求項2記載のスパークプラグによれば、第2部の少なくとも一部は、線形部が軸線の先端側を向いている。第2部にぶつかった気流を軸線の先端側に導くことができるので、第2直線部と中心電極との間に生じる放電路が、軸線の先端側に引き伸ばされ易くなる。その結果、燃焼室の中心により近いところに火花が生じ易くなるので、請求項1の効果に加え、着火性をさらに向上できる。
請求項3記載のスパークプラグによれば、第1部の少なくとも一部は、接続部に含まれる凸の曲線が、軸線を含む平面であって線形部の中点を通る平面と交わるので、第1部が気流から受ける抵抗をより小さくできる。放電路をより引き伸ばすことができるので、請求項1又は2の効果に加え、着火性をさらに向上できる。
請求項4記載のスパークプラグによれば、第2部の少なくとも一部は、接続部に含まれる凸の曲線が、軸線に垂直な平面であって線形部の中点を通る平面と交わるので、第2部が気流から受ける抵抗をより小さくできる。放電路をより引き伸ばすことができるので、請求項1から3のいずれかの効果に加え、着火性をさらに向上できる。
請求項5記載のスパークプラグによれば、接続部の全体が凸の曲線からなるので、第1部や第2部が気流から受ける抵抗をさらに小さくできる。よって、請求項3又は4の効果に加え、着火性をさらに向上できる。
第1実施の形態におけるスパークプラグの片側断面図である。 図1のIIで示す部分を拡大したスパークプラグの側面図である。 図2のIII-III線におけるスパークプラグの切断部端面図である。 図2のIV-IV線におけるスパークプラグの断面図である。 第2実施の形態におけるスパークプラグの断面図である。 第3実施の形態におけるスパークプラグの断面図である。 第4実施の形態におけるスパークプラグの断面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について添付図面を参照して説明する。図1は第1実施の形態におけるスパークプラグ10の軸線Oを境にした片側断面図である。図1では、紙面下側をスパークプラグ10の先端側、紙面上側をスパークプラグ10の後端側という(他の図においても同じ)。図1に示すようにスパークプラグ10は、絶縁体11、中心電極15、主体金具20及び接地電極30を備えている。
絶縁体11は、高温下の絶縁性や機械的特性に優れるアルミナ等により形成された略円筒状の部材である。絶縁体11には、軸線Oに沿って延びる軸孔12が形成されている。絶縁体11の軸線方向のほぼ中央には、径方向の外側へ向かって張り出す円環状の張出部13が形成されている。絶縁体11は、張出部13よりも先端側に、軸線方向の先端側に向かうにつれて外径が小さくなる段部14が設けられている。絶縁体11の軸孔12の先端側に、中心電極15が配置されている。
中心電極15は、軸線Oに沿って絶縁体11に保持される棒状の電極である。中心電極15は、熱伝導性に優れる芯材が母材に埋設されている。母材は、Niを主体とする合金またはNiからなる金属材料で形成されており、芯材は銅または銅を主成分とする合金で形成されている。芯材は省略できる。中心電極15は、絶縁体11の軸孔12の中で端子金具16と電気的に接続されている。端子金具16は、高圧ケーブル(図示せず)が接続される棒状の部材であり、導電性を有する金属材料(例えば低炭素鋼等)によって形成されている。
主体金具20は、導電性を有する金属材料(例えば低炭素鋼等)によって形成された、軸線Oに沿って延びる略円筒状の部材である。主体金具20は、絶縁体11の張出部13よりも先端側の部分を囲む先端部21と、先端部21の後端側に連なる座部23と、座部23の後端側に配置される工具係合部24と、工具係合部24の後端側に連なる後端部25と、を備えている。先端部21の外周面には、先端部21の軸線方向のほぼ全長に亘って、エンジン(図示せず)のねじ穴に螺合するおねじ22が形成されている。先端部21の内周には、軸線方向の先端側に向かうにつれて内径が小さくなる棚部26が設けられている。
座部23は、エンジンに対するおねじ22のねじ込み量を規制すると共に、おねじ22とねじ穴との隙間を塞ぐための部位である。工具係合部24は、エンジンのねじ穴におねじ22をねじ込むときに、レンチ等の工具を係合させる部位である。後端部25は、径方向の内側へ向けて屈曲する円環状の部位である。後端部25は、絶縁体11の張出部13よりも後端側に位置する。
絶縁体11の張出部13と主体金具20の後端部25との間に、タルク等の粉末が充填されたシール部27が全周に亘って設けられている。絶縁体11の段部14と主体金具20の棚部26との間に、金属製の円環状のパッキン(図示せず)が介在する。主体金具20の棚部26から後端部25までの部分は、絶縁体11の段部14から張出部13までの部分に、シール部27及びパッキン(図示せず)を介して軸線方向の圧縮荷重を加える。これにより絶縁体11は主体金具20に保持される。主体金具20の先端部21には接地電極30が接続されている。接地電極30は、金属製(例えばニッケル基合金製)の棒状の部材である。
図2は図1のIIで示す部分を拡大したスパークプラグ10の側面図である。矢印F1は燃焼室内の気流を示している。接地電極30の一端部31は、主体金具20の先端部21の先端面21aに接続されている。接地電極30の他端部32は、中心電極15よりも軸線方向の先端側に位置する。接地電極30は、一端部31に連なり軸線Oの先端側へ向かって延びる第1直線部33と、第1直線部33から軸線Oに向かって折れ曲がる屈曲部34と、他端部32と屈曲部34との間の第2直線部35と、を備えている。
第1直線部33は、第1直線部33が延びる延設方向に垂直な断面の重心を結ぶ線が直線となる部位である。第1直線部33の延設方向に垂直な断面の重心を結ぶ直線は、軸線Oに平行である。第2直線部35は、第2直線部35が延びる延設方向に垂直な断面の重心を結ぶ線が直線となる部位である。第2直線部35の延設方向に垂直な断面の重心を結ぶ直線は、軸線Oに交わる。接地電極30の第2直線部35は中心電極15との間に火花ギャップGを形成する。
第1直線部33は第1部36を有し、第2直線部35は第2部37を有している。第1部36と第2部37とはねじれた部分38で接続されている。ねじれた部分38は、第1直線部33、屈曲部34、第2直線部35のどこに含まれていても良い。第1直線部33、屈曲部34、第2直線部35の全部にねじれた部分38が含まれていても良い。ねじれた部分38のねじれ角は適宜設定される。ねじれ角は360°以上でも良い。
図3は図2のIII-III線におけるスパークプラグ10の切断部端面図である。矢印F1,F2は燃焼室内の気流を示している。気流F1は主にスワールであり、気流F2は主にタンブルである。
第1直線部33は、自身の延設方向に垂直な平面(図3紙面)で切断した断面が、直線からなる線形部39、及び、線形部39の両端40につながる接続部42に囲まれた形状となる部分を有している。第1部36は、第1直線部33のうち線形部39が軸線Oの方向を向く部位である。線形部39に垂直な方向における第1部36の厚さTは、線形部39に平行な方向における第1部36の幅Wよりも小さい。
接続部42の少なくとも一部は、外に凸の曲線からなる。本実施形態では接続部42の全体が、外に凸の曲線からなる。第1部36は、接続部42に含まれる凸の曲線が、線形部39の中点41を通る平面43であって軸線Oを含む平面43と交わる。
本実施形態では、線形部39は平面43に垂直である。なお、線形部39が軸線Oの方向を向くというのは、軸線Oの位置から第1部36を見たときに、線形部39が見えることをいう。つまり、平面43と線形部39との交点が、平面43と接続部42との交点よりも軸線Oの近くに位置することを意味する。従って、平面43が線形部39に垂直に交わる必要はない。
図4は図2のIV-IV線におけるスパークプラグ10の断面図である。第2直線部35は、自身の延設方向に垂直な平面(図4紙面)で切断した断面が、直線からなる線形部44、及び、線形部44の両端45につながる接続部47に囲まれた形状となる部分を有している。第2部37は、第2直線部35のうち線形部44が軸線Oに平行である部位である。線形部44に垂直な方向における第2部37の厚さTは、線形部44に平行な方向における第2部37の幅Wよりも小さい。
接続部47の少なくとも一部は、外に凸の曲線からなる。本実施形態では接続部47の全体が、外に凸の曲線からなる。第2部37は、接続部47に含まれる凸の曲線が、線形部44の中点46を通る平面48であって軸線Oに垂直な平面48と交わる。
スパークプラグ10をエンジン(図示せず)に取り付けると、中心電極15及び接地電極30は燃焼室内に配置される。接地電極30の第2部37の線形部44が、燃焼室内の気流F2の下流側になるようにスパークプラグ10をエンジンに取り付けると、少なくとも一部が凸の曲線からなる接続部47が気流F2の上流側に位置するので、気流F2から第2部37が受ける抵抗を抑制できる。その結果、第2部37にぶつかった気流F2の速度の低下を抑制できる。これにより第2直線部35と中心電極15との間に生じる放電路が、気流F2の下流側に引き伸ばされ易くなる。
さらに、接地電極30の第1部36は線形部39が軸線Oの方向を向いており、少なくとも一部が凸の曲線からなる接続部42が気流F1の上流側に位置するので、気流F1から第1部36が受ける抵抗を抑制できる。その結果、第1部36にぶつかった気流F1の速度の低下を抑制できる。
異なる方向の気流F1,F2の速度低下が抑制されるので、第2直線部35と中心電極15との間に生じる放電路が、気流F1,F2の下流側に引き伸ばされ易くなる。放電路が引き伸ばされると、放電によって活性化される燃料粒子を増やしつつ火炎核を大きくすることができる。さらに、中心電極15や接地電極30から火炎核までの距離が遠くなるので、中心電極15や接地電極30による消炎作用も抑えられる。よって、着火性を向上できる。
接地電極30の第1部36と第2部37とはねじれた部分38で接続されているので、塑性変形によってねじれた部分38を作るときに加工硬化が生じる。よって、接地電極30の強度を向上できる。また、断面がD形の棒材を用い、塑性変形によって棒材に屈曲部34とねじれた部分38とを作ることで接地電極30が得られるので、接地電極30を容易に製造できる。
なお、屈曲部34及びねじれた部分38は、接地電極30が主体金具20に接合される前に作られても良いし、接地電極30が主体金具20に接合された後に作られても良い。屈曲部34及びねじれた部分38を同時に作っても良いし、屈曲部34及びねじれた部分38のいずれか一方を作ってからもう一方を作っても良い。
線形部39に垂直な方向における第1部36の厚さTは、線形部39に平行な方向における第1部36の幅Wよりも小さいので、接地電極30の一端部31が接続される主体金具20の先端面21aの径方向の幅を広くする必要がない。その結果、主体金具20の内周面と絶縁体11の外周面との間の距離が短いところで生じる、主体金具20と絶縁体11との間の放電(以下「横飛火」と称す)を抑制できる。よって、失火を生じ難くできる。
第1部36の少なくとも一部は、接続部42に含まれる凸の曲線が、軸線Oを含む平面43であって線形部39の中点41を通る平面43と交わる形状なので、第1部36が気流F1から受ける抵抗をより小さくできる。その結果、気流F1の下流側に放電路をより引き伸ばすことができるので、着火性をさらに向上できる。
第2部37の少なくとも一部は、接続部47に含まれる凸の曲線が、軸線Oに垂直な平面48であって線形部44の中点46を通る平面48と交わる形状なので、第2部37が気流F2から受ける抵抗をより小さくできる。その結果、気流F2の下流側に放電路をより引き伸ばすことができるので、着火性をさらに向上できる。
特に接続部42,47の全体が凸の曲線からなるので、第1部36や第2部37が気流F1,F2から受ける抵抗をさらに小さくできる。よって、着火性をさらに向上できる。
図5を参照して第2実施の形態について説明する。第1実施形態では、第2部37の線形部44が軸線Oと平行である場合について説明した。これに対し第2実施形態では、第2部53の線形部54が軸線Oの先端側を向く場合について説明する。なお、第1実施形態で説明した部分と同一の部分については、同一の符号を付して以下の説明を省略する。図5は第2実施の形態におけるスパークプラグ50の断面図である。図5は、図4と同様に、図2のIV-IV線におけるスパークプラグ50の断面図が図示されている。
スパークプラグ50は、主体金具20の先端部21に接続された接地電極51を備えている。接地電極51は、軸線Oに沿って延びる第1直線部33と、第2直線部52と、第1直線部33と第2直線部52とをつなぐ屈曲部(図示せず)と、を備えている。第2直線部52は、自身の延伸方向に垂直な平面(図5紙面)で切断した断面が、直線からなる線形部54、及び、線形部54の両端55につながる接続部57に囲まれた形状となる部分を有している。第2部53は、第1部36(図2参照)とねじれた部分38でつながっている。第2部53は、第2直線部52のうち軸線Oに平行な直線と線形部54が斜めに交わる部位である。本実施形態では、線形部54は軸線Oの先端側を向いている。
接続部57の少なくとも一部は、外に凸の曲線からなる。本実施形態では接続部57の全体が、外に凸の曲線からなる。第2部53は、接続部57に含まれる凸の曲線が、線形部54の中点56を通る平面58であって軸線Oに垂直な平面58と交わる。
接地電極51の第2部53の線形部54が、燃焼室内の気流F2の下流側になるようにスパークプラグ50をエンジンに取り付けると、少なくとも一部が凸の曲線からなる接続部57が気流F2の上流側に位置するので、気流F2から第2部53が受ける抵抗を抑制できる。これにより第2直線部52と中心電極15との間に生じる放電路が、気流F2の下流側に引き伸ばされ易くなる。よって、着火性を向上できる。
さらに、第2部53は線形部54が軸線Oの先端側を向いているので、第2部53にぶつかった気流F2を軸線Oの先端側に導くことができる。よって、第2直線部52と中心電極15との間に生じる放電路が、軸線Oの先端側に引き伸ばされ易くなる。その結果、燃焼室(図示せず)の中心により近いところに火花が生じ易くなるので、着火性をさらに向上できる。
図6を参照して第3実施の形態について説明する。第2実施形態では、接続部57の全体が凸の曲線からなる場合について説明した。これに対し第3実施形態では、接続部67の一部が凸の曲線からなる場合について説明する。なお、第1実施形態で説明した部分と同一の部分については、同一の符号を付して以下の説明を省略する。図6は第3実施の形態におけるスパークプラグ60の断面図である。図6は、図4と同様に、図2のIV-IV線におけるスパークプラグ60の断面図が図示されている。
スパークプラグ60は、主体金具20の先端部21に接続された接地電極61を備えている。接地電極61は、軸線Oに沿って延びる第1直線部33と、第2直線部62と、第1直線部33と第2直線部62とをつなぐ屈曲部(図示せず)と、を備えている。第2直線部62は、自身の延伸方向に垂直な平面(図6紙面)で切断した断面が、直線からなる線形部64、及び、線形部64の両端65につながる接続部67に囲まれた形状となる部分を有している。第2部63は、第1部36(図2参照)とねじれた部分38でつながっている。第2部63は、第2直線部62のうち軸線Oに平行な直線と線形部64が斜めに交わる部位である。本実施形態では、線形部64は軸線Oの先端側を向いている。
接続部67は、外に凸の曲線からなる曲線部68,70、及び、曲線部68と曲線部70とをつなぐ直線状の連係部69を備えている。連係部69は軸線Oの後端側を向く。曲線部68は曲線部70よりも長い。第2部63は、接続部67に含まれる曲線部68が、線形部64の中点66を通る平面71であって軸線Oに垂直な平面71と交わる。
接地電極61の第2部63の線形部64が、燃焼室内の気流F2の下流側になるようにスパークプラグ60をエンジンに取り付けると、凸の曲線からなる曲線部68が気流F2の上流側に位置するので、気流F2から第2部63が受ける抵抗を抑制できる。これにより第2直線部62と中心電極15との間に生じる放電路が、気流F2の下流側に引き伸ばされ易くなる。よって、着火性を向上できる。
第2部63の接続部67に含まれる曲線部68が、線形部64の中点66を通る平面71であって軸線Oに垂直な平面71と交わるので、第2部63が気流F2から受ける抵抗をより小さくできる。その結果、放電路をより引き伸ばすことができるので、着火性をさらに向上できる。
図7を参照して第4実施の形態について説明する。第3実施形態では、曲線部68,70同士をつなぐ連係部69が接続部67に設けられる場合について説明した。これに対し第4実施形態では、線形部84と曲線部88とをつなぐ連係部89,90が接続部87に設けられる場合について説明する。なお、第1実施形態で説明した部分と同一の部分については、同一の符号を付して以下の説明を省略する。図7は第4実施の形態におけるスパークプラグ80の断面図である。図7は、図4と同様に、図2のIV-IV線におけるスパークプラグ80の断面図が図示されている。
スパークプラグ80は、主体金具20の先端部21に接続された接地電極81を備えている。接地電極81は、軸線Oに沿って延びる第1直線部33と、第2直線部82と、第1直線部33と第2直線部82とをつなぐ屈曲部(図示せず)と、を備えている。第2直線部82は、自身の延伸方向に垂直な平面(図6紙面)で切断した断面が、直線からなる線形部84、及び、線形部84の両端85につながる接続部87に囲まれた形状となる部分を有している。第2部83は、第1部36(図2参照)とねじれた部分38でつながっている。第2部83は、第2直線部82のうち線形部84が軸線Oと平行な部位である。
接続部87は、外に凸の曲線からなる曲線部88、及び、曲線部88と線形部84の両端85とをつなぐ直線状の連係部89,90を備えている。連係部89は軸線Oの後端側を向き、連係部90は軸線Oの先端側を向く。第2部83は、接続部87に含まれる曲線部88が、線形部84の中点86を通る平面91であって軸線Oに垂直な平面91と交わる。
接地電極81の第2部83の線形部84が、燃焼室内の気流F2の下流側になるようにスパークプラグ80をエンジンに取り付けると、凸の曲線からなる曲線部88が気流F2の上流側に位置するので、気流F2から第2部83が受ける抵抗を抑制できる。これにより第2直線部82と中心電極15との間に生じる放電路が、気流F2の下流側に引き伸ばされ易くなる。よって、着火性を向上できる。
第2部83の接続部87に含まれる曲線部88が、線形部84の中点86を通る平面91であって軸線Oに垂直な平面91と交わるので、第2部83が気流F2から受ける抵抗をより小さくできる。その結果、放電路をより引き伸ばすことができるので、着火性をさらに向上できる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
実施形態では、第1直線部33が軸線Oに平行に配置される場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。第1直線部33が延びる延設方向に垂直な断面の重心を結ぶ線が軸線Oに交わるように第1直線部33を配置しても良いし、その線が軸線Oとねじれの位置にあるように第1直線部33を配置しても良い。
実施形態では、第2直線部35,52,62,82が軸線Oに垂直に交わる場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。第2直線部35,52,62,82が延びる延設方向に垂直な断面の重心を結ぶ線が、軸線Oに斜めに交わるように第2直線部35,52,62,82を配置しても良いし、その線が軸線Oとねじれの位置にあるように第2直線部35,52,62,82を配置しても良い。
実施形態では、貴金属を含有するチップが、接地電極30,51,61,81に配置されていない場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。接地電極30,51,61,81にチップを配置することは当然可能である。接地電極30,51,61,81にチップを配置する場合は、第3実施形態における接地電極61の連係部69を構成する部位や、第4実施形態における接地電極81の連係部89を構成する部位にチップを配置するのが好ましい。連係部69,89を構成する部位は平坦なので、チップを接合し易いからである。
実施形態では、接続部47,57の全体が外に凸の曲線からなる場合に、接続部47,57の曲率が全体に亘ってほぼ同じ場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。接続部47,57の全体が外に凸の曲線からなる場合に、接続部47,57の曲率を部分的に異ならせることは当然可能である。
実施形態では、第3実施形態における接地電極61の連係部69、及び、第4実施形態における接地電極81の連係部89,90が直線状の場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。連係部69,89,90に曲線が含まれるようにすることは当然可能である。この場合に、連係部69,89,90に含まれる曲線の曲率は適宜設定される。連係部69,89,90の少なくとも一部が内側に凹むようにすることも当然可能である。
実施形態では、第2部63,83の接続部67,87に連係部69,89,90が設けられる場合について説明したが、第2部63,83と同様に、第1部36の接続部42に連係部を設けることは当然可能である。
10,50,60,80 スパークプラグ
15 中心電極
20 主体金具
30,51,61,81 接地電極
31 一端部
32 他端部
33 第1直線部
34 屈曲部
35,52,62,82 第2直線部
36 第1部
37,53,63,83 第2部
38 ねじれた部分
39 線形部
40 線形部の両端
41 線形部の中点
42 接続部
43 軸線を含む平面
44,54,64,84 線形部
45,55,65,85 線形部の両端
46,56,66,86 線形部の中点
47,57,67,87 接続部
48,58,71,91 軸線に垂直な平面
O 軸線

Claims (5)

  1. 中心電極と、
    前記中心電極を絶縁保持し、先端側から後端側へ軸線に沿って延びる筒状の主体金具と、
    自身の一端部が前記主体金具に接続される棒状の接地電極と、を備え、
    前記接地電極は、前記一端部に連なり前記軸線の先端側へ向かって延びる第1直線部と、前記第1直線部から前記軸線に向かって折れ曲がる屈曲部と、前記接地電極の他端部と前記屈曲部との間の第2直線部と、を備えるスパークプラグであって、
    前記接地電極は、自身の延設方向に垂直な平面で切断した断面が、直線からなる線形部、及び、前記線形部の両端につながる接続部に囲まれた形状となる部分と、前記延設方向に沿ってねじれた部分と、を有し、
    前記接続部は、外に凸の曲線を含み、
    前記第1直線部は、前記線形部が前記軸線の方向を向いている第1部を有し、
    前記第2直線部は、前記軸線に平行な直線と前記線形部が斜めに交わる第2部を有し、
    前記第1部と前記第2部とは前記ねじれた部分で接続されているスパークプラグ。
  2. 前記第2部の少なくとも一部は、前記線形部が前記軸線の先端側を向いている請求項1記載のスパークプラグ。
  3. 前記第1部の少なくとも一部は、前記接続部に含まれる凸の曲線が、前記軸線を含む平面であって前記線形部の中点を通る平面と交わる請求項1又は2に記載のスパークプラグ。
  4. 前記第2部の少なくとも一部は、前記接続部に含まれる凸の曲線が、前記軸線に垂直な平面であって前記線形部の中点を通る平面と交わる請求項1から3のいずれかに記載のスパークプラグ。
  5. 前記接続部の全体が、凸の曲線からなる請求項3又は4に記載のスパークプラグ。
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