JP2018120771A - 点火プラグ - Google Patents

点火プラグ Download PDF

Info

Publication number
JP2018120771A
JP2018120771A JP2017011728A JP2017011728A JP2018120771A JP 2018120771 A JP2018120771 A JP 2018120771A JP 2017011728 A JP2017011728 A JP 2017011728A JP 2017011728 A JP2017011728 A JP 2017011728A JP 2018120771 A JP2018120771 A JP 2018120771A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
line
contour line
spark plug
virtual line
ground electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017011728A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6661243B2 (ja
Inventor
直志 向山
Naoshi Mukoyama
直志 向山
祐介 藤
Yusuke Fuji
祐介 藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Spark Plug Co Ltd filed Critical NGK Spark Plug Co Ltd
Priority to JP2017011728A priority Critical patent/JP6661243B2/ja
Publication of JP2018120771A publication Critical patent/JP2018120771A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6661243B2 publication Critical patent/JP6661243B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Spark Plugs (AREA)

Abstract

【課題】燃焼室内のガス流を利用して点火プラグの着火性能を向上する。
【解決手段】中心電極と、中心電極の側面に対して対向してギャップを形成するギャップ形成面を有する接地電極と、を備える点火プラグは、軸線方向と垂直で、かつ、ギャップ形成面および中心電極の側面を通る断面において、ギャップ形成面と中心電極の側面との最短距離を示す仮想的な線を第1の仮想線とし、第1の仮想線と垂直で、かつ、第1の仮想線とギャップ形成面との交点を通る仮想的な線を第2の仮想線とし、第1の仮想線に沿って中心電極からギャップ形成面に向かう方向を特定方向とするとき、ギャップ形成面は、第1の仮想線によって区分けされる第1の輪郭線と、第2の輪郭線と、を備え、第1の輪郭線は、第2の仮想線上、あるいは、第2の仮想線から特定方向に離れた位置にあり、第2の輪郭線は、第2の仮想線から特定方向に離れた位置にある。
【選択図】 図5

Description

本明細書は、内燃機関等において燃料ガスに点火するための点火プラグに関する。
点火プラグは、絶縁体によって互いに絶縁された中心電極と接地電極とに電圧が印加されることによって、中心電極の先端部と接地電極の先端部との間に形成されたギャップに、火花を発生させる。例えば、特許文献1には、中心電極の側面と接地電極の端面とが軸線と垂直な方向に対向してギャップを形成する点火プラグが開示されている。
特開平9−260025号公報 特開2000−223239号公報 特開2010−238498号公報 特開平7−37675号公報
しかしながら、内燃機関の燃費向上や排気ガスの浄化のために、混合気の希薄化や再循環されるガス(EGRガス)の増加が図られており、これに伴う火炎伝播速度の低下を補うために、内燃機関の燃焼室内のガス流の流速が速くなる傾向にある。このために、燃焼室内のガス流を利用して点火プラグの着火性能を向上する技術が求められていた。
本明細書は、燃焼室内のガス流を利用して点火プラグの着火性能を向上することができる点火プラグを開示する。
本明細書に開示される技術は、以下の適用例として実現することが可能である。
[適用例1]軸線に沿って延びる中心電極と、
前記軸線に沿って延びる軸孔を有し、前記軸孔に前記中心電極が配置される絶縁体と、
前記絶縁体の外周に配置される主体金具と、
前記主体金具と電気的に接続されるとともに、前記中心電極の側面に対して前記軸線方向と垂直な方向に対向してギャップを形成するギャップ形成面を有する接地電極と、
を備える点火プラグであって、
前記軸線方向と垂直で、かつ、前記ギャップ形成面および前記中心電極の側面を通る断面において、
前記ギャップ形成面と前記中心電極の側面との最短距離を示す仮想的な線を第1の仮想線とし、前記第1の仮想線と垂直で、かつ、前記第1の仮想線と前記ギャップ形成面との交点を通る仮想的な線を第2の仮想線とし、前記第1の仮想線に沿って前記中心電極から前記ギャップ形成面に向かう方向を特定方向とするとき、
前記ギャップ形成面となる前記接地電極の輪郭線は、前記第1の仮想線によって区分けされる、第1の輪郭線と、第2の輪郭線と、を備え、
前記第1の輪郭線は、前記第2の仮想線上、あるいは、前記交点以外の部分が前記第2の仮想線から前記特定方向に離れた位置にあり、
前記第2の輪郭線は、前記交点以外の部分が前記第2の仮想線から前記特定方向に離れた位置にあることを特徴とする、点火プラグ。
中心電極の先端面に対して軸線方向にギャップを形成する場合には、火花が拡がる方向に、接地電極が位置し得る。上記構成によれば、中心電極の側面に対して軸線方向と垂直な方向に対向してギャップを形成するギャップ形成面を有する。この構造では、火花は、軸線方向と垂直な方向に発生する。そして、この構造では、火花が、ガス流によって吹き流されて、ギャップから離れて拡がる場合に、火花が拡がる方向に、接地電極が位置しない。この結果、接地電極の火花による消耗を抑制できるとともに、接地電極による消炎作用を抑制できる。さらに、上記構成によれば、最短距離を示す第1の仮想線の位置に、火花が発生する。第1の仮想線から見て第1の輪郭線側から火花が発生する位置にガス流が流入する場合に、第1の輪郭線は、第2の仮想線上、あるいは、第2の仮想線から特定方向に離れた位置にあるので、ガス流の流入が接地電極によって妨げられることが抑制される。第1の輪郭線側から流入するガス流によって、発生した火花は、第1の仮想線から見て第2の輪郭線側に吹き流される。このとき、第2の輪郭線は、第2の仮想線から特定方向に離れた位置にあるので、吹き流された火花が拡大する。この結果、燃焼室内のガス流を利用して点火プラグの着火性能を向上することができる。
[適用例2]適用例1に記載の点火プラグであって、
前記断面において、
前記第1の輪郭線は、前記第2の仮想線から前記特定方向に離れた位置にある、点火プラグ。
上記構成によれば、第1の仮想線から見て第1の輪郭線側から火花が発生する位置にガス流が流入する場合に、ガス流の流入が接地電極によって妨げられることが、さらに、抑制される。
[適用例3]適用例2に記載の点火プラグであって、
前記断面において、
前記第1の輪郭線と前記第2の仮想線との間の鋭角をαとし、
前記第2の輪郭線と前記第2の仮想線との間の鋭角をβとするとき、
β>αを満たす、点火プラグ。
上記構成によれば、第1の仮想線から見て第1の輪郭線側から火花が発生する位置にガス流が流入する場合に、ガス流の流入が接地電極によって妨げられることを効果的に抑制しつつ、吹き流された火花を効果的に拡大することができる。
[適用例4]適用例3に記載の点火プラグであって、
前記断面における前記第1の輪郭線側に、内燃機関の燃焼室内に前記ギャップ形成面と前記中心電極の側面との間を通るガスの流動経路の上流側が位置するように、前記内燃機関に取り付けられる、点火プラグ。
上記構成によれば、ガスの流動経路の上流側にガスの流動経路を確保しつつ、下流側に吹き流された火花を効果的に拡大することができる。
[適用例5]適用例3に記載の点火プラグであって、
前記断面において、前記第2の輪郭線と交差する前記接地電極の側面となる第3の輪郭線と、前記第2の輪郭線と、の間の角度のうち、前記接地電極側の角度をγとするとき、
γ<180°を満たす、点火プラグ。
上記構成によれば、ガス流の下流側で、接地電極によって火花が消炎されることを抑制することができる。
なお、本明細書に開示される技術は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、点火プラグや点火プラグを用いた点火装置、その点火プラグを搭載する内燃機関や、その点火プラグを用いた点火装置を搭載する内燃機関、点火プラグの電極等の態様で実現することができる。
内燃機関の一例を示す図である。 点火プラグ100と吸気バルブ730と排気バルブ740との配置例を示す投影図である。 点火プラグの一例の断面図である。 点火プラグ100の先端近傍の構成を示す図である。 図4の一点破線で囲まれた領域SAの拡大図である。 点火プラグ100の放電について説明する図である。 変形例の接地電極30bの一例を説明する図である。
A.第1実施形態:
図1は、本実施形態の点火プラグ100が取り付けられる内燃機関の一例を示す図である。図中には、内燃機関700の複数(例えば、4個)の燃焼室(シリンダとも呼ばれる)のうちの1個の燃焼室790の概略断面図が示されている。内燃機関700は、エンジンヘッド710と、シリンダブロック720と、ピストン750と、点火プラグ100と、を含んでいる。ピストン750は、図示しないコネクティングロッドに連結され、コネクティングロッドは、図示しないクランクシャフトに連結されている。
シリンダブロック720は、燃焼室790のうちの一部(略円筒状の空間)を形成するシリンダ壁729を有している。シリンダブロック720の一方向側(図1の上側)には、エンジンヘッド710が固定されている。エンジンヘッド710は、燃焼室790の端部を形成する内壁719と、燃焼室790に連通する吸気ポート712を形成する第1壁711と、吸気ポート712を開閉可能な吸気バルブ730と、燃焼室790に連通する排気ポート714を形成する第2壁713と、排気ポート714を開閉可能な排気バルブ740と、点火プラグ100を取り付けるための取付孔718と、を有している。ピストン750は、シリンダ壁729によって形成される空間内を、往復動する。ピストン750のエンジンヘッド710側の面759と、シリンダブロック720のシリンダ壁729と、エンジンヘッド710の内壁719と、に囲まれる空間が、燃焼室790に相当する。取付孔718に取り付けられた点火プラグ100の中心電極20と接地電極30とは、燃焼室790に露出している。図中の軸線CLは、中心電極20の軸線CLである(軸線CLとも呼ぶ)。
図2は、点火プラグ100と吸気バルブ730と排気バルブ740との配置例を示す投影図である。この投影図は、点火プラグ100の中心電極20の軸線CLに垂直な投影面上に要素100、730、740を投影することによって得られる投影図である。図示された要素100、730、740は、1個の燃焼室790(図1)の要素である。図中では、バルブ730、740を表す領域のそれぞれに、ハッチングが付されている。
図2に示すように、本実施形態の内燃機関700の1個の燃焼室790には、1個の点火プラグ100と、2個の吸気バルブ730と、2個の排気バルブ740と、が設けられている。投影図中のバルブ730、740は、いずれも、閉じた状態のバルブ730、740を示している。また、投影図中のバルブ730、740は、いずれも、燃焼室790内から見える部分を示している。以下、2個の吸気バルブ730を区別する場合には、符号「730」の末尾に識別子(ここでは、「a」または「b」)を付加する。2個の排気バルブ740についても、同様である。
図中には、バルブ730a、730b、740a、740bのそれぞれの中心位置C3a、C3b、C4a、C4bが、示されている。これらの中心位置C3a、C3b、C4a、C4bは、それぞれ、図2に示す投影面上におけるバルブ730a、730b、740a、740bを表す領域の重心位置を示している。例えば、第1中心位置C3aは、第1吸気バルブ730aを表す領域の重心位置である。なお、領域の重心は、領域内に質量が均等に分布していると仮定した場合の重心の位置である。
図中には、2個の重心位置C3、C4が示されている。吸気重心位置C3は、2個の吸気バルブ730a、730bのそれぞれの中心位置C3a、C3bの重心位置である。排気重心位置C4は、2個の排気バルブ740a、740bのそれぞれの中心位置C4a、C4bの重心位置である。なお、複数の中心位置の重心位置は、各中心位置に同じ質量が配置されていると仮定した場合の重心の位置である。
図2の矢印で示す流動方向Dgは、軸線CLと略垂直な方向であり、吸気重心位置C3から排気重心位置C4からに向かう方向である(バルブ配置方向とも呼ぶ。)。点火プラグ100の点火時には、燃焼室790内における点火プラグ100の先端近傍を流動方向Dgに燃料ガス(空気と燃料の混合気)が流動する。図2の流動方向Dgを示す矢印は、点火プラグ100の先端近傍における混合気の流動経路を示していると、言うこともできる。
次に、点火プラグ100の構成について、説明する。図3は、点火プラグの一例の断面図である。図中には、中心電極20の軸線CL(中心軸)が示されている。本実施形態では、中心電極20の軸線CLは、点火プラグ100の軸線と同じである。図示された断面は、軸線CLを含む断面である。以下、軸線CLと平行な方向を「軸線方向」とも呼ぶ。軸線CLを中心とし、軸線CLと垂直な平面上に位置する円の径方向を、単に「径方向」とも呼び、該円の周方向を、単に「周方向」とも呼ぶ。軸線CLと平行な方向のうち、図3における上方向を先端方向Dfと呼び、下方向を後端方向Drとも呼ぶ。また、図3における先端方向Df側を点火プラグ100の先端側と呼び、図3における後端方向Dr側を点火プラグ100の後端側と呼ぶ。
点火プラグ100は、上述したように内燃機関700に取り付けられ、内燃機関700の燃焼室790内の燃焼ガスに着火するために用いられる。点火プラグ100の火花放電時には、所定の点火装置(例えば、フルトランジスタ点火装置)を用いて、1回の放電あたり25mJ〜50mJの電気エネルギーが供給される。このように、比較的大きな電気エネルギーが供給されるために、発生する火花の寿命が長くなる。このために、詳細は後述するように、内燃機関700内の混合気の流れ(ガス流)によって吹き流されることで、発生した火花が拡大する。これによって、点火プラグ100の着火性能が向上する。
点火プラグ100は、絶縁体10(絶縁碍子とも呼ぶ)と、中心電極20と、接地電極30と、端子金具40と、主体金具50と、導電性の第1シール部60と、抵抗体70と、導電性の第2シール部80と、先端側パッキン8と、タルク9と、第1後端側パッキン6と、第2後端側パッキン7と、を備えている。
絶縁体10は、軸線CLに沿って延びて絶縁体10を貫通する貫通孔である軸孔12とも呼ぶ)を有する略円筒状の部材である。絶縁体10は、アルミナを焼成して形成されている(他の絶縁材料も採用可能である)。絶縁体10は、先端側から後端方向Drに向かって順番に並ぶ、脚部13と、第1縮外径部15と、先端側胴部17と、鍔部19と、第2縮外径部11と、後端側胴部18と、を有している。第1縮外径部15の外径は、後端側から先端側に向かって、徐々に小さくなる。絶縁体10の第1縮外径部15の近傍(図3の例では、先端側胴部17)には、後端側から先端側に向かって内径が徐々に小さくなる縮内径部16が形成されている。第2縮外径部11の外径は、先端側から後端側に向かって、徐々に小さくなる。
中心電極20は、絶縁体10の軸孔12の先端側に配置されている。中心電極20は、軸線CLを中心として軸線CLに沿って延びる棒状の部材である。中心電極20は、先端側から後端方向Drに向かって順番に並ぶ、脚部25と、鍔部24と、頭部23と、を有している。脚部25のうち、先端側の突出部28は、絶縁体10の先端(脚部13の先端)よりも先端側に突出している。鍔部24の先端方向Df側の面は、絶縁体10の縮内径部16によって、支持されている。
中心電極20は、導電性を有し、耐酸化性に優れる材料、例えば、例えば、ニッケル(Ni)またはNiを主成分とする合金(例えば、NCF600、NCF601)を用いて形成されている。
絶縁体10の軸孔12の後端側には、端子金具40の一部が挿入されている。端子金具40は、導電性材料(例えば、低炭素鋼等の金属)を用いて形成されている。
絶縁体10の軸孔12内において、端子金具40と中心電極20との間には、電気的なノイズを抑制するための、略円柱形状の抵抗体70が配置されている。抵抗体70は、例えば、導電性材料(例えば、炭素粒子)と、セラミック粒子(例えば、ZrO)と、ガラス粒子(例えば、SiO2−B23−LiO−BaO系のガラス粒子)と、を含む材料を用いて形成されている。抵抗体70と中心電極20との間には、導電性の第1シール部60が配置され、抵抗体70と端子金具40との間には、導電性の第2シール部80が配置されている。シール部60、80は、例えば、抵抗体70の材料に含まれるものと同じガラス粒子と、金属粒子(例えば、Cu)と、を含む材料を用いて、形成されている。中心電極20と端子金具40とは、抵抗体70とシール部60、80とを介して、電気的に接続される。
主体金具50は、軸線CLに沿って延びて主体金具50を貫通する貫通孔59を有する略円筒状の部材である。主体金具50は、低炭素鋼材を用いて形成されている(他の導電性材料(例えば、金属材料)も採用可能である)。主体金具50の貫通孔59には、絶縁体10が挿入されている。すなわち、主体金具50は、絶縁体10の外周に配置されている。主体金具50の先端側では、絶縁体10の先端(本実施形態では、脚部13の先端側の部分)が、貫通孔59の外に露出している。主体金具50の後端側では、絶縁体10の後端(本実施形態では、後端側胴部18の後端側の部分)が、貫通孔59の外に露出している。
主体金具50は、先端側から後端側に向かって順番に並ぶ、胴部55と、座部54と、変形部58と、工具係合部51と、加締部53と、を有している。座部54は、鍔状の部分である。胴部55の外周面には、内燃機関(例えば、ガソリンエンジン)の取付孔に螺合するためのネジ部52が形成されている。ネジ部52の呼び径は、例えば、M12とされている。ネジ部52の呼び径は、M8、M10、M14、M18のいずれかであっても良い。座部54とネジ部52との間には、金属板を折り曲げて形成された環状のガスケット5が嵌め込まれている。
主体金具50は、変形部58よりも先端方向Df側に配置された縮内径部56を有している。縮内径部56の内径は、後端側から先端側に向かって、徐々に小さくなる。主体金具50の縮内径部56と、絶縁体10の第1縮外径部15と、の間には、先端側パッキン8が挟まれている。先端側パッキン8は、鉄製でO字形状のリングである(他の材料(例えば、銅等の金属材料)も採用可能である)。
工具係合部51の形状は、点火プラグレンチが係合する形状(例えば、六角柱)である。また、加締部53は、絶縁体10の第2縮外径部11よりも後端側に配置され、主体金具50の後端(すなわち、後端方向Dr側の端)を形成する。加締部53は、径方向の内側に向かって屈曲されている。加締部53の先端方向Df側では、主体金具50の内周面と、絶縁体10の外周面と、の間に、第1後端側パッキン6と、タルク9と、第2後端側パッキン7とが、先端方向Dfに向かってこの順番に、配置されている。本実施形態では、これらの後端側パッキン6、7は、鉄製でC字形状のリングである(他の材料も採用可能である)。
点火プラグ100の製造時には、加締部53が内側に折り曲がるように加締められる。そして、加締部53が先端方向Df側に押圧される。これにより、変形部58が変形し、後端側パッキン6、7とタルク9とを介して、絶縁体10が、主体金具50内で、先端側に向けて押圧される。先端側パッキン8は、第1縮外径部15と縮内径部56との間で押圧され、そして、主体金具50と絶縁体10との間をシールする。以上により、主体金具50が、絶縁体10に、固定される。
図4は、点火プラグ100の先端近傍の構成を示す図である。図4(A)には、点火プラグ100の先端近傍を軸線CLと垂直な方向から見た図が示されている。図4(B)には、軸線CLと垂直で、かつ、接地電極30のギャップ形成面34(図4(A))および中心電極20の側面281(図4(A))を通る平面で、点火プラグ100の先端近傍を切断した断面CSが図示されている。図4(A)には、図4(B)の断面CSの位置が破線で示されている。図4(B)には、理解の容易のために、主体金具50と脚部13の位置を破線で示している。
接地電極30は、断面が四角形の棒状体である。接地電極30は、主体金具50の先端面57に接合された接合端を含む接合端部31と、自由端を含む自由端部32と、接合端部31と自由端部32との間の中央部33と、を備えている。接地電極30は、主体金具50に、例えば、抵抗溶接によって、接合されている。これによって、主体金具50と接地電極30とは、電気的に接続される。接合端部31は、軸線CLの方向に延びており、自由端部32は、軸線CLと垂直な方向に延びている。中央部33は、約90度だけ湾曲している。自由端部32の端面(自由端面)は、ギャップ形成面34である。ギャップ形成面34は、中心電極20の突出部28の側面281に対して軸線CLと垂直な方向に対向して、側面281との間に、火花放電が発生する間隙G(火花ギャップとも呼ぶ)を形成する。
なお、接地電極30の先端は、中心電極20の先端(突出部28の先端)より先端方向Df側に位置している。すなわち、中心電極20は、接地電極30よりも先端側に突出していない。
図4(B)において、接地電極30の長手方向に沿って、中心電極20から接地電極30のギャップ形成面34に向かう方向(図4(B)の左方向)を第1方向D1とし、第1方向D1の反対方向(図4(B)の右方向)を第2方向D2とする。また、第1方向D1および第2方向D2と垂直な方向のうち、図4(B)の上方向を第3方向D3とし、図4(B)の下方向を第4方向D4とする。
接地電極30は、中心電極20と同様に、導電性を有し、耐酸化性に優れる材料、例えば、例えば、ニッケル(Ni)またはNiを主成分とする合金(例えば、NCF600、NCF601)を用いて形成されている。
図5は、図4の一点破線で囲まれた領域SAの拡大図である。図5では、図の煩雑を避けるために、図4(B)のハッチングを省略している。後述する図6についても同様である。図5に示すように、ギャップ形成面34は、2個の平面、すなわち、第3方向D3側の第1平面341と、第4方向D4側の第2平面342と、を備えている。第1平面341および第2平面342は、軸線CLと平行である。断面CSにおいて、第1平面341を示す輪郭線を第1の輪郭線OL1とし、第2平面342を示す輪郭線を第2の輪郭線OL2とする。すなわち、断面CSにおいて、ギャップ形成面34を示す接地電極30の輪郭線OLは、第1の輪郭線OL1と、第2の輪郭線OL2と、を備えている。断面CSにおいて、第1の輪郭線OL1と第2の輪郭線OL2との交点Paは、第1平面341と第2平面342との交線を示す。
接地電極30のギャップ形成面34と、突出部28の側面281と、の最短距離を示す仮想的な線を第1の仮想線VL1とする。第1の仮想線VL1は、図5に示すように、第1の輪郭線OL1と第2の輪郭線OL2との交点Paと、中心電極20の突出部28の側面281上の点Pbと、を通る。換言すれば、断面CSにおいて、ギャップ形成面34となる接地電極30の輪郭線OLは、第1の仮想線VL1によって、第1の輪郭線OL1と、第2の輪郭線OL2と、に区分けされる。
第1の仮想線VL1と垂直で、第1の仮想線VL1とギャップ形成面34との交点Paを通る仮想的な線を第2の仮想線VL2とする。また、第1の仮想線VL1に沿って中心電極20(突出部28)からギャップ形成面34に向かう方向を、特定方向Dsとする。
断面CSにおいて、第1の輪郭線OL1は、第2の仮想線VL2から特定方向Dsに離れている(ただし、交点Paを除く)。さらには、第1の輪郭線OL1は、交点Paから離れるに連れて、第2の仮想線VL2との距離が長くなる。第1の輪郭線OL1と、第2の仮想線VL2と、の間の鋭角をαとする。
断面CSにおいて、第2の輪郭線OL2は、第2の仮想線VL2から特定方向Dsに離れている(ただし、交点Paを除く)。第2の輪郭線OL2は、交点Paから離れるに連れて、第2の仮想線VL2との距離が長くなる。第2の輪郭線OL2と、第2の仮想線VL2と、の間の鋭角をβとする。
ここで、第1の輪郭線OL1と第2の仮想線VL2との間の鋭角αは、第2の輪郭線OL2と第2の仮想線VL2との間の鋭角βより小さい。すなわち、鋭角αと鋭角βとは、β>αを満たす。
また、中心電極20の軸線CLを通り、接地電極30の長手方向と平行な仮想的な線を第3の仮想線VL3とする。上述した交点Paは、第3の仮想線VL3よりも第1の輪郭線OL1側(第3方向D3側)に位置している。
接地電極30の自由端部32の第1側面321は、第1平面341と交差する側面である。自由端部32の第1側面321の反対側の第2側面322は、第2平面342と交差する側面である。第1側面321と第2側面322とは、径方向、図5の第1方向D1および第2方向D2と平行で、かつ、軸線CLと平行である。断面CSにおいて、第2側面322を示す輪郭線を第3の輪郭線OL3とし、第1側面321を示す輪郭線を第4の輪郭線OL4とする。
断面CSにおいて、第3の輪郭線OL3と、第2の輪郭線OL2と、の間の角度のうち、接地電極30側の角度をγとする。角度γは、180度(°)より小さい(γ<180°)である。図5の例では、角度γは、約135度である。
断面CSにおいて、第4の輪郭線OL4と、第1の輪郭線OL1と、の間の角度のうち、接地電極30側の角度をδとする。角度δは、180度(°)より小さい(δ<180°)である。図5の例では、角度γは、90度である。
点火プラグ100は、燃焼室790における点火プラグ100の先端近傍での混合気の流動方向Dg(図2)の上流側が、図4(B)、図5の断面CSにおける第1の仮想線VL1から見て第1の輪郭線OL1側に位置するように、内燃機関700に取り付けられることが、想定されている。すなわち、点火プラグ100は、図5に流動方向Dgを矢印に示すように、流動方向Dgの上流側が、第3方向D3側であり、流動方向Dgの下流側が第4方向D4側になるように、内燃機関700に取り付けられることが想定されている。
図6は、点火プラグ100の放電について説明する図である。図6中に矢印は、接地電極30のギャップ形成面34と、中心電極20(突出部28)の側面281と、の間の間隙G(火花ギャップ)の近傍での混合気の流れ(ガス流)の流動方向Dgを示している。すなわち、ガス流は、第4方向D4に沿って、間隙Gを通り抜ける。
図中の放電経路E0〜E3は、間隙Gにおいて発生する火花の放電経路の例を示している。初期経路E0は、火花の発生直後の放電経路の例である。ギャップ形成面34は、上述したように、中心電極20(突出部28)の側面281に対して軸線CLと垂直な方向に対向して、間隙G(火花ギャップを呼ぶ)を形成する(いわゆる横放電構造)。この横放電構造では、図6に示すように、間隙Gを通るガス流(例えば、流動方向Dgのガス流)によって流された火花が拡がる方向には、接地電極30が存在しない。これに対して中心電極の先端面に対して軸線方向にギャップを形成する場合(いわゆる縦放電構造(図示省略))では、間隙Gを通るガス流の方向によっては、火花が拡がる方向に、接地電極が位置し得る。このために、本実施形態の点火プラグ100のような横放電構造では、縦放電構造と比較して、火花による接地電極30の消耗を抑制できるとともに、接地電極による消炎作用を抑制できる。
さらに、図6に示すように、本実施形態の点火プラグ100では、火花は、ギャップ形成面34と、突出部28の側面と、の最短距離の位置、すなわち、図5の点Paと点Pbを結ぶ第1の仮想線VL1上の位置に発生する。流動方向Dgに流れるガス流によって流される(火花の吹き流れ)ので、火花の放電経路は、時間の経過とともに第1経路E1〜第3経路E3へと変化していく。このとき、火花の放電経路のギャップ形成面34上の端点Pa1〜Pa3(図6)は、ギャップ形成面34の第2平面342(第2の輪郭線OL2)に沿って流動方向Dgの下流側に移動する。また、火花の放電経路の突出部28の側面281上の端点Pb1〜Pb3(図6)は、該側面281に沿って流動方向Dgの下流側に移動する。このとき、第2平面342(第2の輪郭線OL2)が、図5に示すように、第2の仮想線VL2より特定方向Dsに離れているので、火花の放電経路が、火花が吹き流されるに連れて伸長するため、火花が効果的に拡大する。この結果、点火プラグ100の着火性能が向上する。
さらには、第1平面341(第1の輪郭線OL1)が、図5に示すように、第2の仮想線VL2より特定方向Dsに離れているので、流動方向Dgの上流側から間隙Gへのガス流の流入が、接地電極30によって妨げられることを抑制できる。例えば、仮に、図6で破線VPで示すように、第1平面341に代えて、第2平面342と平行な平面が、第2平面342よりも流動方向Dgの上流側に延びているとする。この場合には、該破線VPで示される部分によって、ガス流の流入が、妨げられてしまうことが解る。本実施形態では、このような不都合が抑制できる。
以上の説明から解るように、本実施形態によれば、断面CSにおいて、第1の輪郭線OL1は、第2の仮想線VL2から特定方向Dsに離れた位置にあり、第2の輪郭線OL2は、第2の仮想線VL2から特定方向Dsに離れた位置にある。このために、第1の仮想線VL1から見て第1の輪郭線OL1側から火花が発生する位置にガス流が流入する場合に、ガス流の流入が接地電極30によって妨げられることが抑制される。また、第1の仮想線VL1から見て第2の輪郭線OL2側に吹き流された火花が拡大する。この結果、燃焼室790内のガス流を利用して点火プラグ100の着火性能を向上することができる。
さらに、図5の鋭角βが大きいほど、火花の放電経路がより伸長するので、点火プラグ100の着火性能を向上できる。上記実施形態によれば、鋭角βは、図6の鋭角αよりも大きい、すなわち、β>αが満たされる。この結果、第1の仮想線VL1から見て第1の輪郭線OL1側から火花が発生する位置にガス流が流入する場合に、ガス流の流入が接地電極30によって妨げられることを効果的に抑制しつつ、吹き流された火花を効果的に拡大することができる。
さらに、本実施形態によれば、断面CSにおいて、第3の輪郭線OL3と、第2の輪郭線OL2と、の間の角度のうち、接地電極30側の角度γは、180°より小さい、すなわち、γ<180°が満たされる。この結果、接地電極30が吹き流された火花に過度に近づかないので、接地電極30によって火花が消炎されることを抑制できる。また、断面CSにおける第3の輪郭線OL3と第2の輪郭線OL2と交点、すなわち、第2平面342と第2側面322との交線を超えて、火花が吹き流れることを抑制できる。このために、火花が接地電極30の第2側面322に衝撃を与えることで、接地電極30が消耗することを抑制できる。
ここで、本実施形態によれば、さらに、第2平面342が平らであるために、火花の放電経路E0〜E3の端点Pa、Pa1〜Pa3の移動がスムーズになるので、火花が伸長しやすくなる。
さらに、本実施形態によれば、交点Paから離れるに連れて、第2の輪郭線OL2と、第2の仮想線VL2と、の間の距離が、連続的に長くなる。この結果、火花の放電経路が少しずつ伸長されるので、さらに、火花が伸長しやすくなる。
さらに、本実施例によれば、図5に示すように、交点Paは、第3の仮想線VL3よりも第1の輪郭線OL1側(第3方向D3側)に位置している。この結果、第2の輪郭線OL2の長さ、すなわち、第2平面342の軸線CLと垂直な方向の長さを長くすることができるので、火花の放電経路をより効果的に伸長させることができる。
なお、本実施形態の点火プラグ100は、特に燃焼室790内のガス流の流速が比較的速い場合に効果的である。具体的には、混合気の希薄化(A/F比の増大)や、排気再循環(EGR(Exhaust Gas Recirculation))の実行、燃焼室内の圧力の増大などに伴って、着火性を確保するために、燃焼室内のガス流の流速が速くなる傾向にある。本実施例の点火プラグ100は、ガス流を利用して火花を伸長させるため、このようなガス流の流速が比較的速くされた内燃機関用の点火プラグとして効果が大きい。
H.変形例:
(1)接地電極30の構成としては、上述の構成に限らず、他の構成を採用してもよい。図7は、変形例の接地電極30bの一例を説明する図である。図7には、変形例の接地電極30bについて、図5と同様な断面CSの拡大図が示されている。この接地電極30bのギャップ形成面34bは、図5のギャップ形成面34と異なり、曲面を含んでいる。具体的には、図7のギャップ形成面34bは、第1曲面341bと第2曲面342bとを備えている。
第1曲面341bおよび第2曲面342bは、軸線CLと平行である。断面CSにおいて、第1曲面341bを示す輪郭線を第1の輪郭線OL1bとし、第2曲面342bを示す輪郭線を第2の輪郭線OL2bとする。すなわち、断面CSにおいて、ギャップ形成面34bを示す接地電極30bの輪郭線OLbは、第1の輪郭線OL1bと、第2の輪郭線OL2bと、を備えている。第1の輪郭線OL1bと第2の輪郭線OL2bとは、共に、外側に向かって凸の曲線である。
接地電極30bにおいても、断面CSにおいて、ギャップ形成面34bとなる接地電極30の輪郭線OLは、ギャップ形成面34bと突出部28の側面281との間の最短距離を示す第1の仮想線VL1によって、第1の輪郭線OL1と、第2の輪郭線OL2と、に区分けされる。
また、上記実施形態と同様に、第1の仮想線VL1と垂直で、第1の仮想線VL1とギャップ形成面34bとの交点Paを通る仮想的な線を第2の仮想線VL2とする。また、第1の仮想線VL1に沿って中心電極20(突出部28)からギャップ形成面34bに向かう方向を、特定方向Dsとする。この場合には、本変形例では、上記実施形態と同様に、第1の輪郭線OL1bは、第2の仮想線VL2から特定方向Dsに離れている(ただし、交点Paを除く)。さらには、第1の輪郭線OL1bは、交点Paから離れるに連れて、第2の仮想線VL2との距離が長くなる。また、第2の輪郭線OL2bは、第2の仮想線VL2から特定方向Dsに離れている(ただし、交点Paを除く)。第2の輪郭線OL2bは、交点Paから離れるに連れて、第2の仮想線VL2との距離が長くなる。
図7の変形例のように、第1の輪郭線OL1bが曲線である場合には、第1の輪郭線OL1bと、第2の仮想線VL2と、の間の鋭角αには、点Paにおける第1の輪郭線OL1bに対する接線L1と、第2の仮想線VL2と、の角度が用いられる。同様に、第2の輪郭線OL2bが曲線である場合には、第2の輪郭線OL2bと、第2の仮想線VL2と、の間の鋭角βには、点Paにおける第2の輪郭線OL2bに対する接線L2と、第2の仮想線VL2と、の角度が用いられる。そして、該鋭角αと鋭角βは、上記実施形態と同様に、β>αを満たすことが好ましい。
(2)上記実施形態では、図5の第1の輪郭線OL1は、第2の仮想線VL2から特定方向Dsに離れた位置にあるが、これに代えて、第1の輪郭線OL1は、第2の仮想線VL2上にあっても良い。換言すれば、図5の鋭角αは、0度であっても良い。この場合であっても、第1の輪郭線OL1側から火花が発生する位置にガス流が流入する場合に、ガス流の流入が接地電極30によって妨げられることを抑制できる。
(3)上記実施形態では、図5の鋭角αは、鋭角βより小さいが、これに代えて、鋭角αは、鋭角βと等しくても良く、鋭角αは、鋭角βより大きくても良い。
(4)中心電極20および接地電極30は、例えば、Ni合金の内部に、熱伝導性に優れる材料(例えば、銅または銅合金)で形成された芯部が埋設された二層構造を有していても良い。
(5)中心電極20および接地電極30の間隙Gを形成する部分、すなわち、中心電極20の突出部28や、接地電極30の自由端部32は、Ni合金よりも放電に対する耐久性に優れる材料(例えば、イリジウム(Ir)、白金(Pt)等の貴金属)で形成され、Ni合金で形成された他の部分に接合されていても良い。換言すれば、中心電極20は、中心電極本体と、該電極本体の先端に接合され、側面が火花ギャップを形成する中心電極チップと、の2つの部材から構成されていても良い。同様に、接地電極30は、接地電極本体と、該電極本体に接合され、ギャップ形成面を有する接地電極チップと、の2つの部材から構成されていても良い。
(6)上記実施形態の点火プラグ100の細部の構成、例えば、主体金具50の材質や細部の寸法、絶縁体10の材質や細部の寸法などの他の構成要素の構成は、様々に変更可能である。例えば、主体金具50の材質は、亜鉛めっきまたはニッケルめっきされた低炭素鋼でも良いし、めっきがなされていない低炭素鋼でも良い。また、絶縁体10の材質は、アルミナ以外の様々な絶縁性セラミックスでもよい。
(7)内燃機関700の構成としては、上記の構成に限らず、他の種々の構成を採用可能である。例えば、1個の燃焼室790の吸気バルブ730の総数は、1個、または、3個以上であってもよい。また、1個の燃焼室790の排気バルブ740の総数は、1個、または、3個以上であってもよい。
以上、実施形態、変形例に基づき本発明について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれる。
5…ガスケット、6…第1後端側パッキン、7…第2後端側パッキン、8…先端側パッキン、9…タルク、10…絶縁体、11…第2縮外径部、12…軸孔、13…脚部、15…第1縮外径部、16…縮内径部、17…先端側胴部、18…後端側胴部、19…鍔部、20…中心電極、23…頭部、24…鍔部、25…脚部、28…突出部、30、30b…接地電極、31…接合端部、32…自由端部、33…中央部、34、34b…ギャップ形成面、40…端子金具、50…主体金具、51…工具係合部、52…ネジ部、53…加締部、54…座部、55…胴部、56…縮内径部、57…先端面、58…変形部、59…貫通孔、60、80…シール部、70…抵抗体、100…点火プラグ、281…側面、321…第1側面、322…第2側面、341…第1平面、341b…第1曲面、342…第2平面、342b…第2曲面、700…内燃機関、710…エンジンヘッド、711…第1壁、712…吸気ポート、713…第2壁、714…排気ポート、718…取付孔、719…内壁、720…シリンダブロック、729…シリンダ壁、730…吸気バルブ、740…排気バルブ、750…ピストン、790…燃焼室、G…間隙、OL1、OL1b…第1の輪郭線、OL2、OL2b…第2の輪郭線、E0〜E3…放電経路、CL…軸線、CS…断面、VL1…第1の仮想線、VL2…第2の仮想線、OL3…第3の輪郭線、OL4…第4の輪郭線

Claims (5)

  1. 軸線に沿って延びる中心電極と、
    前記軸線に沿って延びる軸孔を有し、前記軸孔に前記中心電極が配置される絶縁体と、
    前記絶縁体の外周に配置される主体金具と、
    前記主体金具と電気的に接続されるとともに、前記中心電極の側面に対して前記軸線方向と垂直な方向に対向してギャップを形成するギャップ形成面を有する接地電極と、
    を備える点火プラグであって、
    前記軸線方向と垂直で、かつ、前記ギャップ形成面および前記中心電極の側面を通る断面において、
    前記ギャップ形成面と前記中心電極の側面との最短距離を示す仮想的な線を第1の仮想線とし、前記第1の仮想線と垂直で、かつ、前記第1の仮想線と前記ギャップ形成面との交点を通る仮想的な線を第2の仮想線とし、前記第1の仮想線に沿って前記中心電極から前記ギャップ形成面に向かう方向を特定方向とするとき、
    前記ギャップ形成面となる前記接地電極の輪郭線は、前記第1の仮想線によって区分けされる、第1の輪郭線と、第2の輪郭線と、を備え、
    前記第1の輪郭線は、前記第2の仮想線上、あるいは、前記交点以外の部分が前記第2の仮想線から前記特定方向に離れた位置にあり、
    前記第2の輪郭線は、前記交点以外の部分が前記第2の仮想線から前記特定方向に離れた位置にあることを特徴とする、点火プラグ。
  2. 請求項1に記載の点火プラグであって、
    前記断面において、
    前記第1の輪郭線は、前記第2の仮想線から前記特定方向に離れた位置にある、点火プラグ。
  3. 請求項2に記載の点火プラグであって、
    前記断面において、
    前記第1の輪郭線と前記第2の仮想線との間の鋭角をαとし、
    前記第2の輪郭線と前記第2の仮想線との間の鋭角をβとするとき、
    β>αを満たす、点火プラグ。
  4. 請求項3に記載の点火プラグであって、
    前記断面における前記第1の輪郭線側に、内燃機関の燃焼室内に前記ギャップ形成面と前記中心電極の側面との間を通るガスの流動経路の上流側が位置するように、前記内燃機関に取り付けられる、点火プラグ。
  5. 請求項3に記載の点火プラグであって、
    前記断面において、前記ギャップ形成面と交差する前記接地電極の側面となる第3の輪郭線と、前記第2の輪郭線と、の間の角度のうち、前記接地電極側の角度をγとするとき、
    γ<180°を満たす、点火プラグ。
JP2017011728A 2017-01-25 2017-01-25 点火プラグ Active JP6661243B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017011728A JP6661243B2 (ja) 2017-01-25 2017-01-25 点火プラグ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017011728A JP6661243B2 (ja) 2017-01-25 2017-01-25 点火プラグ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018120771A true JP2018120771A (ja) 2018-08-02
JP6661243B2 JP6661243B2 (ja) 2020-03-11

Family

ID=63043909

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017011728A Active JP6661243B2 (ja) 2017-01-25 2017-01-25 点火プラグ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6661243B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022015549A (ja) * 2020-07-09 2022-01-21 日本特殊陶業株式会社 スパークプラグ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022015549A (ja) * 2020-07-09 2022-01-21 日本特殊陶業株式会社 スパークプラグ
JP7307707B2 (ja) 2020-07-09 2023-07-12 日本特殊陶業株式会社 スパークプラグ

Also Published As

Publication number Publication date
JP6661243B2 (ja) 2020-03-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4762110B2 (ja) 内燃機関用スパークプラグ
JP4762109B2 (ja) 内燃機関用スパークプラグ
CN107154582B (zh) 火花塞
JPH08213149A (ja) スパークプラグ
JP6610323B2 (ja) 内燃機関
US11515690B2 (en) Spark plug
US10734791B2 (en) Pre-chamber spark plug with surface discharge spark gap
JP6041824B2 (ja) スパークプラグ、および、点火システム
JP6661243B2 (ja) 点火プラグ
JP2015124674A (ja) 内燃機関
JP5303999B2 (ja) 内燃機関用スパークプラグ
JP2018147617A (ja) 内燃機関の点火装置
JP5982425B2 (ja) スパークプラグ
JP6192582B2 (ja) 内燃機関、および、スパークプラグ
JP2006202684A (ja) スパークプラグ
JP2019102368A (ja) 点火プラグ
JP4465296B2 (ja) スパークプラグ
JP6925301B2 (ja) スパークプラグ
JP4699918B2 (ja) スパークプラグ
JP6206270B2 (ja) 火花点火式内燃機関
JP5955668B2 (ja) 点火プラグ
JP6318796B2 (ja) スパークプラグ
JP6400049B2 (ja) 点火プラグ
JP7165644B2 (ja) スパークプラグ
JP2019102367A (ja) 点火プラグ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190201

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191106

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191112

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191216

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200121

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200211

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6661243

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250