JP2022015549A - スパークプラグ - Google Patents

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Abstract

【課題】スパークプラグの着火性能を向上させる。【解決手段】軸線方向に沿った貫通孔が形成された絶縁体と、貫通孔の軸線方向の先端から自身の先端部が突出する中心電極と、絶縁体を収容する主体金具と、主体金具に接続された接地電極と、を備えるスパークプラグであって、接地電極は、主体金具に接続され軸線方向に沿って延びる基端部と、基端部の軸線方向の先端に連なり中心電極に向かって屈曲する屈曲部と、屈曲部のうち基端部とは反対側の端に連なり先端部との間で放電ギャップを形成する延設部と、を有し、延設部の延設方向先端部には、軸線方向から見たときに、延設部の幅方向の一端側から他端側に向かうほど基端部から離れる斜線部が形成されており、軸線方向から見たときに、斜線部のうち他端側の端である他端側端部は、延設部の延設方向後端の幅の中心よりも他端側に位置する。【選択図】図3

Description

本開示は、スパークプラグに関する。
内燃機関に用いる点火用のスパークプラグとして、先端部が燃焼室内に露出するようにエンジンヘッドに取り付けられて、中心電極の先端と接地電極との間で火花放電を発生させるスパークプラグが知られている(例えば、特許文献1)。
特開2019-46742号公報
一般に、燃焼室内には混合気の気流が発生しており、かかる気流によって火花放電の放電路が引き伸ばされることがある。特許文献1に記載のスパークプラグでは、放電路が引き伸ばされる距離が長くなる結果、着火の際に大きなエネルギーを要するおそれがあり、着火性能の点で改善の余地があった。このため、スパークプラグの着火性能を向上できる技術が求められていた。
本開示は、以下の形態として実現することができる。
(1)本開示の一形態によれば、スパークプラグが提供される。このスパークプラグは、軸線方向に沿った貫通孔が形成された絶縁体と、前記貫通孔の前記軸線方向の先端から自身の先端部が突出する中心電極と、前記絶縁体を収容する主体金具と、前記主体金具に接続された接地電極と、を備えるスパークプラグであって、前記接地電極は、前記主体金具に接続され前記軸線方向に沿って延びる基端部と、前記基端部の前記軸線方向の先端に連なり、前記中心電極に向かって屈曲する屈曲部と、前記屈曲部のうち前記基端部とは反対側の端に連なり、前記先端部との間で放電ギャップを形成する延設部と、を有し、前記延設部の延設方向先端部には、前記軸線方向から見たときに、前記延設部の幅方向の一端側から他端側に向かうほど前記基端部から離れる斜線部が形成されており、前記軸線方向から見たときに、前記斜線部のうち前記他端側の端である他端側端部は、前記延設部の延設方向後端の幅の中心よりも前記他端側に位置することを特徴とする。この形態のスパークプラグによれば、延設部の延設方向先端部には、軸線方向から見たときに、延設部の幅方向の一端側から他端側に向かうほど基端部から離れる斜線部が形成されているので、接地電極の延設部の幅方向の一端側が気流の方向の上流側に位置し、他端側が気流の方向の下流側に位置するようにスパークプラグがエンジンヘッドに取り付けられた場合に、延設部の延設方向の先端側へと火花放電の放電路を誘導できる。延設部の延設方向の先端側には、火花の流動を阻害する部材が配置されていないため、延設部の延設方向の先端側へと火花放電の放電路を誘導することにより、火花の流動が阻害されることを抑制できる。また、斜線部のうち他端側の端である他端側端部が、延設部の延設方向後端の幅の中心よりも他端側に位置するので、他端側端部を気流の方向の下流側に位置させることができる。このため、延設方向の先端側へと誘導された火花放電における放電路の長さが過度に長くなることを抑制できるので、着火の際に要するエネルギーを小さくできる。したがって、スパークプラグの着火性能を向上できる。
(2)上記形態のスパークプラグにおいて、前記他端側端部は、前記延設部の前記幅方向の他端に位置していてもよい。この形態のスパークプラグによれば、他端側端部が延設部の幅方向の他端に位置しているので、他端側端部を気流の方向においてより下流側に位置させることができる。このため、火花放電における放電路の引き伸ばされる距離が過度に長くなることをより抑制でき、その結果、着火の際に要するエネルギーをより小さくできる。
(3)上記形態のスパークプラグにおいて、他端側端部は、前記軸線方向から見たときに、前記延設部の延設方向において前記先端部よりも先端側に位置していてもよい。この形態のスパークプラグによれば、他端側端部が延設方向において中心電極の先端部よりも先端側に位置しているので、火花放電の位置を延設方向の先端側に誘導できる。その結果、火花の流動が阻害されることをより抑制でき、スパークプラグの着火性能の低下をより抑制できる。
(4)上記形態のスパークプラグにおいて、前記先端部の少なくとも一部は、前記軸線方向から見たときに、前記延設部の延設方向において、前記他端側端部と、前記斜線部のうち前記一端側の端である一端側端部との間に位置していてもよい。この形態のスパークプラグによれば、軸線方向から見たときに、中心電極の先端部の少なくとも一部が、延設方向において斜線部の他端側端部一端側端部との間に位置しているので、軸線方向から見たときに、中心電極の先端部の位置と斜線部の位置とが過度に離れることを抑制できる。したがって、火花放電の位置を比較的定まった位置に制御することができる。
(5)上記形態のスパークプラグにおいて、前記軸線方向から見たときに、前記先端部と前記斜線部とが重なっていてもよい。この形態のスパークプラグによれば、軸線方向から見たときに中心電極の先端部と接地電極の斜線部とが重なっているので、軸線方向から見たときに、中心電極の先端部の位置と斜線部の位置とが過度に離れることをより抑制できる。したがって、火花放電の位置を比較的定まった位置に制御することができる。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、スパークプラグの製造方法、スパークプラグが取り付けられたエンジンヘッド等の態様で実現することができる。
スパークプラグの概略構成を示す部分断面図。 スパークプラグの先端を軸線方向の先端側から見た平面図。 気流と火花放電とを示す説明図。 第2実施形態のスパークプラグの要部の構成を示す平面図。 第3実施形態のスパークプラグの要部の構成を示す平面図。 他の実施形態1における接地電極の構成の一例を示す平面図。 他の実施形態1における接地電極の構成の一例を示す平面図。
A.実施形態:
図1は、本開示の一実施形態としてのスパークプラグ100の概略構成を示す部分断面図である。図1では、スパークプラグ100の軸心である軸線CAを境界として、紙面右側にスパークプラグ100の外観形状を示し、紙面左側にスパークプラグ100の断面形状を示している。以下の説明では、軸線CAに沿った図1の下方側(後述する接地電極40が配置されている側)を先端側と呼び、図1の上方側(後述する端子金具50が配置されている側)を後端側と呼び、軸線CAに沿った方向を軸線方向ADと呼ぶ。なお、図1では、説明の便宜上、スパークプラグ100が取り付けられるエンジンヘッド90を破線で示している。スパークプラグ100は、その先端部が燃焼室95内に露出するようにエンジンヘッド90に取り付けられている。
スパークプラグ100は、絶縁体10と、中心電極20と、主体金具30と、接地電極40と、端子金具50とを備える。なお、スパークプラグ100の軸線CAは、絶縁体10と中心電極20と主体金具30と端子金具50との各部材の軸線と一致する。
絶縁体10は、軸線方向ADに沿って貫通孔11が形成された略筒状の外観形状を有する。貫通孔11には、先端側において中心電極20の一部が収容され、後端側において端子金具50の一部が収容される。このため、絶縁体10は、貫通孔11内において中心電極20を保持する。絶縁体10は、先端側の部分が後述する主体金具30の軸孔38に収容され、後端側の部分が軸孔38から露呈している。絶縁体10は、アルミナ等のセラミック材料を焼成して形成された絶縁碍子により構成されている。
中心電極20は、軸線方向ADに沿って延びる棒状の電極である。中心電極20の先端部21は、貫通孔11の先端から突出している。先端部21には、例えばイリジウム合金等によって形成された貴金属チップが接合されていてもよい。
絶縁体10の貫通孔11内の先端側には、中心電極20の一部が挿入され、絶縁体10の貫通孔11内の後端側には、端子金具50の一部が挿入されている。絶縁体10の貫通孔11内において、中心電極20と端子金具50との間には、先端側から後端側へと向かって順番に、先端側シール材61と、抵抗体62と、後端側シール材63とが配置されている。このため、中心電極20は、後端側において、先端側シール材61と、抵抗体62と、後端側シール材63とを介して、端子金具50と電気的に接続されている。
抵抗体62は、セラミック粉末と導電材とガラスと接着剤とを材料として形成されている。抵抗体62は、端子金具50と中心電極20との間における電気抵抗として機能することにより、火花放電を発生させる際のノイズの発生を抑制する。先端側シール材61と後端側シール材63とは、それぞれ導電性のガラス粉末を材料として形成されている。本実施形態において、先端側シール材61および後端側シール材63は、銅粉末とホウケイ酸カルシウムガラス粉末とを混合した粉末を材料として形成されている。
主体金具30は、軸線方向ADに沿って軸孔38が形成された略筒状の外観形状を有し、軸孔38内において絶縁体10を保持する。主体金具30は、例えば、低炭素鋼により形成され、ニッケルめっきや亜鉛めっき等のめっき処理が全体に施されている。
主体金具30の外周には、工具係合部31と、雄ネジ部32とが形成されている。工具係合部31は、スパークプラグ100をエンジンヘッド90に取り付ける際に、図示しない工具と係合する。雄ネジ部32は、主体金具30の先端部において外周面にねじ山が形成されており、エンジンヘッド90の雌ネジ部93にねじ込まれる。
接地電極40は、断面視略四角形の棒状の金属製部材により構成されており、主体金具30の先端37に接続されている。本実施形態の接地電極40は、中心電極20と同様に、ニッケルを主成分とするニッケル合金により形成されている。接地電極40は、軸線方向ADの後端側からこの順番に連なる、基端部41と、屈曲部42と、延設部43とを有する。
基端部41は、自身の一端が主体金具30の先端37に接続され、軸線方向ADに沿って延びている。屈曲部42は、自身の一端が基端部41の他端に連なり、中心電極20に向かって屈曲している。換言すると、屈曲部42は、スパークプラグ100の軸線CAに向かって屈曲して形成されている。延設部43は、後述する延設方向後端49が、屈曲部42の他端、すなわち基端部41とは反対側の端に連なり、スパークプラグ100の径方向に延設されている。以下の説明では、延設部43が延設されている方向を、「延設方向ED」とも呼ぶ。延設部43の構成についての詳細な説明は、後述する。中心電極20の先端部21と軸線方向ADに対向する延設部43との間には、火花放電のための放電ギャップG1が形成されている。なお、延設部43のうち中心電極20の先端部21と対向する部分には、例えばイリジウム合金等によって形成された電極チップが設けられていてもよい。
端子金具50は、スパークプラグ100の後端側の端部に設けられている。端子金具50の先端側は、絶縁体10の貫通孔11に収容され、端子金具50の後端側は、貫通孔11から露呈している。端子金具50には、図示しない高圧ケーブルが接続され、高電圧が印加される。この印加により、放電ギャップG1に火花放電が発生する。放電ギャップG1に発生した火花は、燃焼室95における混合気を着火させる。
図2は、スパークプラグ100の先端を軸線方向ADの先端側から見た平面図である。図2では、説明の便宜上、基端部41の位置を破線で示し、延設方向後端49の位置を二点鎖線で示している。以下の説明では、延設部43のうち延設方向EDにおける先端部分を、「延設方向先端部44」とも呼ぶ。延設方向先端部44には、斜線部45が形成されている。
斜線部45は、軸線方向ADに沿って形成された面であり、軸線方向ADから見たときに、延設部43の幅方向WDの一端側から他端側に向かうほど基端部41から離れて形成されている。本実施形態において、斜線部45は、延設部43の幅方向WDの一端側から他端側に向かうほど基端部41から単調に離れる平面として形成されている。なお、図2では、延設部43の幅方向WDの一端側を延設部43の紙面左側として記載し、延設部43の幅方向WDの他端側を延設部43の紙面右側として記載している。
以下の説明では、斜線部45のうち、幅方向WDの他端側の端を他端側端部47と呼び、幅方向WDの一端側の端を一端側端部48と呼ぶ。他端側端部47は、延設方向EDにおいて斜線部45の先端に位置しており、一端側端部48は、延設方向EDにおいて斜線部45の後端に位置している。他端側端部47は、延設部43において延設方向EDの後端に位置する延設方向後端49の幅の中心よりも、幅方向WDの他端側に位置している。すなわち、他端側端部47は、延設部43のうち延設方向先端部44を除く部分における幅の中心よりも、幅方向WDの他端側に位置している。換言すると、他端側端部47は、接地電極40の中心軸AXよりも幅方向WDにおいて他端側に位置している。
本実施形態において、他端側端部47は、延設部43の幅方向WDの他端に位置しており、一端側端部48は、延設部43の幅方向WDの一端に位置している。このため、斜線部45は、延設部43の幅方向WDの一端と他端とを接続するテーパ状に形成されている。
本実施形態において、他端側端部47は、延設方向EDにおいて中心電極20の先端部21よりも先端側に位置している。また、中心電極20の先端部21は、軸線方向ADから見たときに、延設方向EDにおいて他端側端部47と一端側端部48との間に位置している。
図3は、気流と火花放電とを示す説明図である。図3では、図2と同様の平面において、燃焼室95内における混合気の流れる方向(以下、「気流の方向F」とも呼ぶ)の一例を太線の矢印で示し、放電ギャップG1において発生した火花の放電路Sの位置の一例を太線の破線で示している。スパークプラグ100は、接地電極40の延設部43の幅方向WDの一端側が気流の方向Fの上流側に位置し、他端側が気流の方向Fの下流側に位置するように、エンジンヘッド90に取り付けられている。
仮に、気流が発生していない状況で火花放電を発生させた場合には、放電ギャップG1において、中心電極20の先端部21と接地電極40の延設部43とを最短で結ぶ位置に火花の放電路Sが形成される。しかしながら、実際には、放電ギャップG1の周囲には上述のような気流が発生しているため、かかる気流によって放電路Sが引き伸ばされることがある。
上述のように、本実施形態のスパークプラグ100に形成された斜線部45は、軸線方向ADから見たときに、延設部43の幅方向WDの一端側から他端側に向かうほど基端部41から離れている。このため、気流の方向Fが延設部43の一端側から他端側へと向かう方向である場合に、放電路Sのうち中心電極20側の起点は、斜線部45のうち軸線方向ADの先端側のエッジを通って他端側端部47へと向かって誘導される。これにより、放電路Sは、図3において白抜きの矢印で示す方向、すなわち延設部43の延設方向EDの後端側から先端側に向かう方向Xの下流側へと引き伸ばされる。ここで、中心電極20の先端部21から見て方向Xの下流側には、火花の流動を阻害する部材が配置されていない。このため、方向Xへと放電路Sが引き伸ばされることによって、火花の流動が阻害されることを抑制できるので、上記構成は、火炎の広がりの観点において望ましい。
一般に、放電路Sの長さが過度に長くなると、着火の際に大きなエネルギーを要するおそれがあり、また、火花Sが生じなくなるおそれがある。しかしながら、本実施形態のスパークプラグ100は、斜線部45の他端側端部47が、延設部43の延設方向後端の幅の中心よりも幅方向WDにおいて他端側に位置しているので、気流の方向Fにおいて他端側端部47を下流側に位置させることができる。このため、放電路Sの長さが過度に長くなることを抑制でき、その結果、着火の際に要するエネルギーを小さくできる。したがって、小さいエネルギーで効率的に着火させることができる。
以上説明した本実施形態のスパークプラグ100によれば、延設部43の延設方向先端部44に、延設部43の幅方向WDの一端側から他端側に向かうほど基端部41から離れる斜線部45が形成されているので、延設部43の延設方向EDの先端側へと放電路Sを誘導できる。ここで、延設部43の延設方向EDの先端側には、火花の流動を阻害する部材が配置されていないため、延設部43の延設方向EDの先端側へと放電路Sを誘導することにより、火花の流動が阻害されることを抑制できる。また、斜線部45の他端側端部47が延設部43の延設方向後端の幅の中心よりも他端側に位置しているので、他端側端部47を気流の方向Fにおいて下流側に位置させることができる。このため、延設方向EDの先端側へと誘導された火花の放電路Sの長さが過度に長くなることを抑制できるので、着火の際に要するエネルギーを小さくできる。したがって、スパークプラグ100の着火性能を向上できる。
また、斜線部45の他端側端部47が、延設部43の幅方向WDの他端に位置しているので、他端側端部47を気流の方向Fにおいてより下流側に位置させることができる。このため、火花の放電路Sの長さが過度に長くなることをより抑制でき、その結果、着火の際に要するエネルギーをより小さくできる。
また、他端側端部47が、延設方向EDにおいて中心電極20の先端部21よりも先端側に位置しているので、火花放電の位置を延設方向EDの先端側に誘導できる。その結果、火花の流動が阻害されることをより抑制でき、スパークプラグ100の着火性能の低下をより抑制できる。また、他端側端部47が、延設方向EDにおいて中心電極20の先端部21よりも先端側に位置しているので、他端側端部47が延設方向EDにおいて中心電極20の先端部21よりも後端側に位置する構成と比較して、気流によって引き延ばされた放電路Sの火花が切れてしまうことを抑制でき、スパークプラグ100の着火性能の低下を抑制できる。
また、中心電極20の先端部21は、軸線方向ADから見たときに、延設方向EDにおいて他端側端部47と一端側端部48との間に位置している。このため、軸線方向ADから見たときに、中心電極20の先端部21の位置と斜線部45の位置とが過度に離れることを抑制できるので、火花放電の位置を比較的定まった位置に制御することができる。
また、斜線部45が、延設部43の幅方向WDの一端から他端に向かうほど基端部41から単調に離れる平面として形成されているので、斜線部45の構成が複雑化することを抑制でき、その結果、接地電極40の製造工程が複雑化することを抑制できる。
B.第2実施形態:
図4は、第2実施形態のスパークプラグの要部の構成を示す平面図である。図4では、図2と同様にスパークプラグの先端を軸線方向ADの先端側から見た平面において、接地電極40aのみを抜き出して示している。第2実施形態のスパークプラグが備える接地電極40aは、延設方向先端部44に代えて延設方向先端部44aを有する点において、第1実施形態のスパークプラグ100が備える接地電極40と異なる。その他の構成は第1実施形態のスパークプラグ100と同じであるので、同一の構成には同一の符号を付し、それらの詳細な説明を省略する。
延設方向先端部44aには、斜線部45aと、接続部46aとが形成されている。斜線部45aと接続部46aとは、いずれも軸線方向ADに沿って形成された面である。本実施形態において、斜線部45aの他端側端部47aは、延設部43aの幅方向WDの中心と他端との間に位置している。接続部46aは、他端側端部47aと延設部43aの幅方向WDの他端とを接続している。本実施形態において、接続部46aは、延設部43aの幅方向WDに沿った平面として形成されている。火花放電の起点を気流の方向においてより下流側に位置させる観点から、延設部43aの幅方向WDに沿った接続部46aの寸法は、延設部43aの幅の3分の1以下であることが好ましく、4分の1以下であることがより好ましい。
以上説明した第2実施形態の接地電極40aを備えるスパークプラグによれば、第1実施形態と同様な効果を奏する。加えて、延設方向先端部44aに、他端側端部47aと延設部43aの幅方向WDの他端とを接続する接続部46aが形成されている。このため、接地電極40aの延設部43aの幅方向WDの一端側が気流の方向の上流側に位置し、他端側が気流の方向の下流側に位置するようにスパークプラグがエンジンヘッドに取り付けられた場合に、斜線部45aから接続部46aへと火花放電の起点を誘導できる。ここで、延設部43aの幅方向WDに沿った接続部46aの寸法が比較的小さいので、接続部46aへと火花放電の起点を誘導することにより、火花放電の位置を比較的定まった位置に制御することができる。
C.第3実施形態:
図5は、第3実施形態のスパークプラグの要部の構成を示す平面図である。図5では、図2と同様にスパークプラグの先端を軸線方向ADの先端側から見た平面において、接地電極40および中心電極20bの先端部21bのみを抜き出して示している。第3実施形態のスパークプラグは、中心電極20bの先端部21bと斜線部45との位置関係において、第1実施形態のスパークプラグ100と異なる。その他の構成は第1実施形態のスパークプラグ100と同じであるので、同一の構成には同一の符号を付し、それらの詳細な説明を省略する。
第3実施形態のスパークプラグは、軸線方向ADから見たときに、中心電極20bの先端部21bと斜線部45とが重なっている。換言すると、軸線方向ADから見たときに、中心電極20bの先端部21bを、斜線部45が横切っている。このため、中心電極20bの先端部21bは、軸線方向ADから見たときに、延設方向EDにおいて斜線部45の他端側端部47と一端側端部48との間に位置しており、且つ、延設部43の幅方向WDにおいて斜線部45の他端側端部47と一端側端部48との間に位置している。
以上説明した第3実施形態のスパークプラグによれば、第1実施形態と同様な効果を奏する。加えて、軸線方向ADから見たときに、中心電極20bの先端部21bと斜線部45とが重なっているので、軸線方向ADから見たときに、中心電極20bの先端部21bの位置と斜線部45の位置とが過度に離れることをより抑制できる。したがって、火花放電の位置を比較的定まった位置に制御することができる。
D.他の実施形態:
D-1.他の実施形態1:
上記各実施形態における接地電極40、40aの構成は、あくまで一例であり、種々変更可能である。例えば、上記各実施形態において、斜線部45、45aは、延設部43の幅方向WDの一端側から他端側に向かうほど基端部41から単調に離れる平面として形成されていたが、平面に限らず、曲面等であってもよい。
図6および図7は、他の実施形態1における接地電極40cの構成の一例を示す平面図である。図6および図7では、図2と同様にスパークプラグの先端を軸線方向ADの先端側から見た平面において、接地電極40cのみを抜き出して示している。上記第二実施形態において、接続部46aは、延設部43aの幅方向WDに沿った平面として形成されていたが、本開示はこれに限定されるものではない。例えば、図6に示すように、延設方向先端部44cに形成された接続部46cは、延設部43cの幅方向WDの他端側から一端側に向かうほど基端部41から離れていてもよい。また、例えば、図7に示すように、接続部46cは、他端側端部47aと延設部43aの幅方向WDの他端とを接続する曲面として形成されていてもよい。かかる構成によっても、上記各実施形態と同様な効果を奏する。
D-2.他の実施形態2:
上記各実施形態における中心電極20、20bの先端部21、21bと斜線部45、45aとの位置関係は、あくまで一例であり、種々変更可能である。例えば、上記第1実施形態において、他端側端部47は、延設方向EDにおいて中心電極20の先端部21よりも先端側に位置していた。しかし、他端側端部47の延設方向EDにおける位置は、中心電極20の先端部21と重なっていてもよく、中心電極20の先端部21よりも後端側であってもよい。また、例えば、上記第1実施形態において、中心電極20の先端部21は、軸線方向ADから見たときに、延設方向EDにおいて他端側端部47と一端側端部48との間に位置していた。しかし、中心電極20の先端部21の一部は、軸線方向ADから見たときに、延設方向EDにおいて他端側端部47と一端側端部48との間に位置していてもよい。すなわち一般には、中心電極20の先端部21の少なくとも一部は、軸線方向ADから見たときに、延設方向EDにおいて他端側端部47と一端側端部48との間に位置していてもよい。また、例えば、中心電極20の先端部21の少なくとも一部は、軸線方向ADから見たときに、延設方向EDにおいて他端側端部47よりも先端側に位置していてもよく、一端側端部48よりも後端側に位置していてもよい。このような構成によっても、上記各実施形態と同様な効果を奏する。
本発明は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態中の技術的特徴は、上述の課題の一部または全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部または全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10…絶縁体、11…貫通孔、20、20b…中心電極、21、21b…先端部、30…主体金具、31…工具係合部、32…雄ネジ部、37…先端、38…軸孔、40、40a、40c…接地電極、41…基端部、42…屈曲部、43、43a、43c…延設部、44、44a、44c…延設方向先端部、45、45a…斜線部、46a、46c…接続部、47、47a…他端側端部、48…一端側端部、49…延設方向後端、50…端子金具、61…先端側シール材、62…抵抗体、63…後端側シール材、90…エンジンヘッド、93…雌ネジ部、95…燃焼室、100…スパークプラグ、AD…軸線方向、AX…中心軸、CA…軸線、ED…延設方向、F…気流の方向、G1…放電ギャップ、S…放電路、WD…幅方向、X…方向

Claims (5)

  1. 軸線方向に沿った貫通孔が形成された絶縁体と、前記貫通孔の前記軸線方向の先端から自身の先端部が突出する中心電極と、前記絶縁体を収容する主体金具と、前記主体金具に接続された接地電極と、を備えるスパークプラグであって、
    前記接地電極は、
    前記主体金具に接続され前記軸線方向に沿って延びる基端部と、
    前記基端部の前記軸線方向の先端に連なり、前記中心電極に向かって屈曲する屈曲部と、
    前記屈曲部のうち前記基端部とは反対側の端に連なり、前記先端部との間で放電ギャップを形成する延設部と、
    を有し、
    前記延設部の延設方向先端部には、前記軸線方向から見たときに、前記延設部の幅方向の一端側から他端側に向かうほど前記基端部から離れる斜線部が形成されており、
    前記軸線方向から見たときに、前記斜線部のうち前記他端側の端である他端側端部は、前記延設部の延設方向後端の幅の中心よりも前記他端側に位置することを特徴とする、スパークプラグ。
  2. 請求項1に記載のスパークプラグにおいて、
    前記他端側端部は、前記延設部の前記幅方向の他端に位置することを特徴とする、スパークプラグ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のスパークプラグにおいて、
    前記他端側端部は、前記軸線方向から見たときに、前記延設部の延設方向において前記先端部よりも先端側に位置することを特徴とする、スパークプラグ。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のスパークプラグにおいて、
    前記先端部の少なくとも一部は、前記軸線方向から見たときに、前記延設部の延設方向において、前記他端側端部と、前記斜線部のうち前記一端側の端である一端側端部との間に位置することを特徴とする、スパークプラグ。
  5. 請求項4に記載のスパークプラグにおいて、
    前記軸線方向から見たときに、前記先端部と前記斜線部とが重なっていることを特徴とする、スパークプラグ。
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