JP6779730B2 - 外用組成物 - Google Patents
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Description
項1. γ−オリザノール及びヘパリン類似物質を含有することを特徴とする、外用組成物。
項2. γ−オリザノールの含有量が0.05〜2重量%である、項1に記載の外用組成物。
項3. ヘパリン類似物質の含有量が0.1〜1重量%である、項1又は2に記載の外用組成物。
項4. 外用組成物中でγ−オリザノールとヘパリン類似物質を共存させることを特徴とする、γ−オリザノールの安定化方法。
本発明の外用組成物は、γ−オリザノール及びヘパリン類似物質を含有することを特徴とする。γ−オリザノールとヘパリン類似物質を併用することにより、γ−オリザノールの安定性が向上し、γ−オリザノールの経時的な含有量の低下を抑制することが可能になる。以下、本発明の外用組成物について、詳述する。
本発明の外用組成物は、γ−オリザノールを含有する。γ−オリザノールとは、フェルラ酸とトリテルペンアルコールとのエステル、又はフェルラ酸とステロールとのエステルである。
本発明の外用組成物は、ヘパリン類似物質を含む。ヘパリン類似物質とは、コンドロイチン多硫酸等の多硫酸化ムコ多糖であり、保湿作用、抗炎症作用、血行促進作用等を有することが知られている公知の薬剤である。
本発明の外用組成物において、γ−オリザノールを可溶化又は乳化させる場合には、溶媒として、水が含まれていることが好ましい。
また、本発明の外用組成物は、γ−オリザノールを可溶化又は乳化させて所望の製剤形態にするために、界面活性剤が含まれていることが好ましい。界面活性剤としては、薬学的に許容されることを限度として特に制限されず、ノニオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤のいずれを使用してもよいが、好ましくはノニオン性界面活性剤が挙げられる。
本発明の外用組成物は、所望の製剤形態への調製等のために、必要に応じて、油性基剤が含まれていてもよい。油性基剤としては、薬学的に許容されることを限度として特に制限されないが、例えば、植物油、動物油、鉱物油、脂肪酸アルキルエステル、脂肪酸、高級アルコール、シリコーンオイル等が挙げられる。
更に、本発明の外用組成物には、保湿性の向上等のために、必要に応じて多価アルコールが含まれていてもよい。
本発明の外用組成物には、必要に応じてビタミン類が含まれていてもよい。ビタミン類としては、具体的には、レチノール、レチナール、レチノイン酸、3−デヒドロレチノール、3−デヒドロレチナール、3−デヒドロレチノイン酸、水添レチノール、プロピオン酸レチノール、リノール酸レチノール等のビタミンA類;パンテノール、パントテニルエチルエーテル、パントテン酸アルカリ土類金属塩(例えばカルシウム塩等)、パントテン酸アルカリ金属塩(例えばナトリウム塩等)、アセチルパントテニルエチルエーテル等のビタミンB5類;ピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミン、これらの無機酸塩(例えば、塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩等)等のビタミンB6類;アスコルビン酸、アスコルビン酸モノアルキルエステル(例えば、アスコルビン酸モノステアレート、アスコルビン酸モノパルミテート、アスコルビン酸モノオレート、テトラへキシルデカン酸アスコルビル等)、アスコルビン酸ジアルキルエステル(例えば、アスコルビン酸ジステアレート、アスコルビン酸ジパルミテート、アスコルビン酸ジオレート)、アスコルビン酸トリアルキルエステル(例えば、アスコルビン酸トリステアレート、アスコルビン酸トリパルミテート、アスコルビン酸トリオレート等)等のビタミンC類;ビタミンB1類、ビタミンB2類、ビタミンB12類、ビタミンD類、ビタミンK類、ナイアシン類、葉酸、ビオチン、リコペン等が挙げられる。これらのビタミン類は、1種単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。これらのビタミン類の中でも、好ましくはビタミンA類、ビタミンB5類及びビタミンC類、更に好ましくはビタミンA類及びビタミンB5類、より好ましくはビタミンB5類、特に好ましくはパンテノールが挙げられる。
更に、本発明の外用組成物は、所望の製剤形態にするために、必要に応じて、前述する成分以外の基材や添加剤が含まれていてもよい。このような基剤や添加剤については、薬学的に許容されることを限度として特に制限されないが、例えば、清涼化剤(メントール、カンフル、ボルネオール、ハッカ水、ハッカ油等)、防腐剤(メチルパラベン、プロピルパラベン、安息香酸、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸等)、着香剤(シトラール、1,8−シオネール、シトロネラール、ファルネソール等)、着色剤(タール色素(褐色201号、青色201号、黄色4号、黄色403号等)、カカオ色素、クロロフィル、酸化アルミニウム等)、粘稠剤(ポリビニルピロリドン、アルギン酸ナトリウム、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、キサンタンガム、カラギーナン等)、pH調整剤(リン酸、塩酸、クエン酸、クエン酸ナトリウム、コハク酸、酒石酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン等)、湿潤剤(dl−ピロリドンカルボン酸ナトリウム液、D−ソルビトール液、マクロゴール等)、安定化剤(ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、エデト酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、L−アルギニン、L−アスパラギン酸、DL−アラニン、グリシン、エリソルビン酸ナトリウム、没食子酸プロピル、亜硫酸ナトリウム、二酸化硫黄、クロロゲン酸、カテキン、ローズマリー抽出物等)、酸化防止剤、紫外線吸収剤、キレート剤、粘着剤、緩衝剤、溶解補助剤、可溶化剤、保存剤等の添加剤が挙げられる。これらの添加剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。これらの添加剤の含有量は、製剤形態等に応じて適宜設定することができる。
本発明の外用組成物は、γ−オリザノールが可溶化又は乳化した状態に製剤化されていることが望ましい。γ−オリザノールを乳化させる場合、水中油型又は油中水型のいずれの乳化タイプであってもよいが、好ましくは水中油型が挙げられる。
本発明は、γ−オリザノールを含む外用組成物においてγ−オリザノールを安定化する方法であって、外用組成物中でγ−オリザノールとヘパリン類似物質を共存させることを特徴とする、γ−オリザノールの安定化方法を提供する。
1.液剤の調製
表1に示す組成の液剤を調製した。具体的には、先ず、ヘパリン類似物質、パンテノール、及び水を混合溶解させたA相を準備した。また、別途、セバシン酸ジエチルにγ−オリザノールを溶解させ、更に、予め60℃に加温、溶解させたポリオキシエチレン(50)硬化ヒマシ油を加えて撹拌し、均一に混和させたB相を準備した。次いで、A相及びB相を80℃に加温して混合し、均一に撹拌した後に、室温まで冷却することにより液剤を調製した。得られた液剤は、いずれもγ−オリザノールが可溶化されている状態であった。
得られた各液剤20gをバイアル瓶(内径30mm、高さ65mm)に充填し、蓋をして、50℃で35日間保管した。保管後の各液剤をよく混合した後に、医薬部外品原料規格2006に準じた紫外可視吸光度測定法により、液剤中のγ−オリザノール濃度を測定した。測定されたγ−オリザノール濃度に基づいて、以下の判定基準に従って、γ−オリザノールの安定性を評価した。
<γ−オリザノールの安定性の判定基準>
○:保管前に比べて、γ−オリザノール濃度が減少していない。
△:保管前のγ−オリザノール濃度を100%とした場合に、保管後のγ−オリザノール濃度が0%超3%以下減少している。
×:保管前のγ−オリザノール濃度を100%とした場合に、保管後のγ−オリザノール濃度が3%超減少している。
表2に示す組成の乳化組成物(水中油型のクリーム剤)を調製した。具体的には、表2に示す水相の各成分を混合して80℃に加温し、均一に撹拌することにより、水相を調製した。また、別途、表2に示す油相の各成分を80℃に加温し、均一に撹拌することにより、油相を調製した。なお、油層の調製において、ポリオキシエチレン(20)セチルエーテル及びポリオキシエチレン(5)ベヘニルエーテルについては、予め80℃に加温して溶解させて、他の成分との混合を行った。次いで、得られた水相と油相を80℃に加温した状態で混合して乳化処理を行い、冷却することにより、乳化組成物水中油型のクリーム剤)を得た。
表3に示す組成の水中油型のクリーム剤、表4に示す組成の油中水型のクリーム剤、表5に示す組成の水中油型の乳液剤、表6に示す組成のゲル剤を調製した。これらの外用組成物は、いずれもγ−オリザノールの安定性に優れており、γ−オリザノールの経時的な含有量の低下を抑制できていた。
Claims (3)
- γ−オリザノール及びヘパリン類似物質を含有し、γ−オリザノールの含有量が0.05〜2重量%である、外用組成物。
- ヘパリン類似物質の含有量が0.1〜1重量%である、請求項1に記載の外用組成物。
- γ−オリザノール及びヘパリン類似物質を含有し、ヘパリン類似物質の含有量が0.1〜1重量%である、外用組成物。
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