JP6817733B2 - 内出血治療用製剤 - Google Patents

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本発明は、内出血治療用製剤に関する。より具体的には、本発明は、皮下で生じる内出血(あざ等)を効果的に治療できる内出血治療用製剤に関する。
内出血は、物理的刺激等を受けて血管が破れて、出血した血液は身体の中に貯まる症状であり、特に、皮下で生じる内出血は、日常生活、仕事、スポーツ時等において、打ち身等の外傷に伴い発生することが多い症状である。また、皮下で生じた内出血は、あざや腫れ等の症状を呈し、患部に色調変化を引き起こすため、医学的見地のみならず、美容的見地からも早期治癒が望まれている。
従来、打ち身等による痛みは、インドメタシン、ジクロフェナクナトリウム、フェルビナク等のシクロオキシゲナーゼ阻害薬を有効成分とする消炎鎮痛剤によって改善できることが知られている。しかしながら、これらの消炎鎮痛剤は、皮下で生じる内出血に対しては有効ではない。
従来、トリベノシドには、外傷による内出血の治療に有効であることが報告されている(特許文献1参照)。また、ビタミンKにも、打撲によるあざを治療する効果があることが報告されている(特許文献2参照)。しかしながら、従来、内出血の治療剤は開発品が少なく、医師や消費者(患者)にとって治療剤の選択肢が限られており、治療効果が十分に得られない場合もあった。
このような従来技術を背景として、皮下で生じる内出血を効果的に治療できる新たな治療剤の開発が切望されている。
特開2010−280609号公報 特開2004−51627号公報
本発明の目的は、皮下で生じる内出血を効果的に治療できる内出血治療用製剤を提供することである。
本発明者は、前記課題を解決すべく鋭意検討を行ったところ、ニコチン酸ベンジル及び液状油を配合し、且つ油中水型の乳化形態にした製剤が、優れた血行促進作用を発揮し、皮下で生じる内出血を効果的に治療できることを見出した。更に、本発明者は、前記製剤に、更にポリエチレンスルホン酸ナトリウムを配合すると、血行促進作用が更に高まると共に、製剤の粘度及び油中水型の乳化形態の乳化安定性も向上することを見出した。本発明は、これらの知見に基づいて更に検討を重ねることにより完成したものである。
即ち、本発明は、下記に掲げる態様の発明を提供する。
項1. ニコチン酸ベンジル及び液状油を含み、油中水型乳化形態である、内出血治療用製剤。
項2. ポリエチレンスルホン酸ナトリウムを含む、項1に記載の内出血治療用製剤。
項3. 青あざの治療に使用される、項1又は2に記載の内出血治療用製剤。
本発明の内出血治療用製剤は、優れた血行促進作用があり、皮下で生じる内出血(青あざ等)を効果的に治療し、健康な皮膚状態に回復させることができる。また、本発明の内出血治療用製剤は油中水型乳化形態をとるが、本発明の内出血治療用製剤の好適な一態様では、内出血の治療効果の向上と共に、優れた乳化安定性を備えつつ粘度の向上も認められるので、適度な硬さを有する安定な高粘度タイプの内出血治療用製剤として提供することもできる。
試験例2において、実施例4の油中水型乳化組成物を内出血(青あざ)の患部に1日2回の頻度で12日間塗布し、内出血の患部の状態を皮膚評価デバイスにて撮影した結果である。
本発明の内出血治療用製剤は、ニコチン酸ベンジル及び液状油を含有し、油中水型の乳化形態であることを特徴とする。以下、本発明の内出血治療用製剤について詳述する。
ニコチン酸ベンジル
本発明の内出血治療用製剤は、内出血治療のための有効成分としてニコチン酸ベンジルを含有する。ニコチン酸ベンジルとは、血行促進作用、細胞賦活作用等が知られている公知の化合物である。ニコチン酸ベンジルは、油性成分であるため、本発明の内出血治療用製剤では油相中に含有される。
本発明の内出血治療用製剤におけるニコチン酸ベンジルの含有量については、特に制限されないが、例えば、0.01〜10重量%であり、好ましくは0.05〜5重量%、更に好ましくは0.1〜5重量%が挙げられる。
液状油
本発明の内出血治療用製剤は、油中水型の乳化形態における油相を構成する基材成分として液状油を含有する。
液状油とは、25℃において液状の形態を保つ油である。本発明で使用される液状油としては、化粧料や外用医薬品等に通常用いられるものであればよく、例えば、アボガド油、ツバキ油、マカデミアナツツ油、オリーブ油、ホホバ油等の植物油;オレイン酸、インステアリン酸等の脂肪酸;エチルヘキサン酸セチル、パルミチン酸エチルヘキシル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ジエチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、トリ2−エチルへキサン酸グリセリル、オレイン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸イソプロピル、トリイソステアリン酸グリセリル、ジバラメトキシケイヒ酸−モノエチルへキサン酸グリセリル等のエステル油;ジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジエンポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン等のシリコン油;流動パラフィン、スクワレン、スクワラン等の液状炭化水素油等が挙げられる。
これらの液状油の中でも、好ましくは、エステル油、液状炭化水素油;更に好ましくはミリスチン酸オクチルドデシル、トリ2−エチルへキサン酸グリセリル、オレイン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸イソプロピル、トリイソステアリン酸グリセリル、流動パラフィン;特に好ましくはミリスチン酸オクチルドデシル、トリ2−エチルへキサン酸グリセリル、流動パラフィンが挙げられる。
これらの液状油は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明の内出血治療用製剤における液状油の含有量については、特に制限されないが、例えば、0.01〜30重量%、好ましくは0.1〜20重量%、更に好ましくは1〜20重量%が挙げられる。
また、本発明の内出血治療用製剤におけるニコチン酸ベンジルと液状油の比率については、特に制限されず、前述する各成分の含有量を満たす範囲内で適宜設定すればよいが、例えば、液状油100重量部当たり、ニコチン酸ベンジルが0.01〜20)重量部、好ましくは0.1〜10重量部、更に好ましくは0.5〜5重量部が挙げられる。
ポリエチレンスルホン酸ナトリウム
本発明の内出血治療用製剤は、更にポリエチレンスルホン酸ナトリウムを含有してもよい。ポリエチレンスルホン酸ナトリウムが含まれる場合には、血行促進作用を更に向上させて、より優れた内出血治療効果を奏することが可能になる。更にポリエチレンスルホン酸ナトリウムが含まれる場合には、油中水型の乳化形態の乳化安定性を向上させつつ製剤の粘度の向上も認められるので、適度な硬さを有する安定な高粘度タイプの乳化製剤にすることもできる。
ポリエチレンスルホン酸ナトリウムは、アポラートナトリウムとも称されることがあり、下記式に示すモノマーがラジカル重合した高分子化合物である。また、ポリエチレンスルホン酸ナトリウムは、CAS登録番号「25053−27−4」としても知られている化合物である。
本発明で使用されるポリエチレンスルホン酸ナトリウムの粘度特性については、特に制限されないが、好適な一例として、25℃における極限粘度が0.06〜0.08ml/gが挙げられる。ここで、25℃における極限粘度は、日本薬局方外医薬品規格の「ポリエチレンスルホン酸ナトリウム」の項の「粘度」の欄に記載されている方法に従って測定される値である。
本発明で使用されるポリエチレンスルホン酸ナトリウムについては、化粧料や外用医薬品等に通常用いられるものであればよく、その規格等については、特に制限されないが、日本薬局方外医薬品規格に掲載のものが好ましい。
本発明の内出血治療用製剤にポリエチレンスルホン酸ナトリウムを含有させる場合、その含有量については、特に制限されないが、例えば、0.01〜10重量%、好ましくは0.1〜5重量%が挙げられる。内出血治療効果の更なる向上、化安定性の向上、及び粘度の向上をより一層効果的に図るという観点から、本発明の内出血治療用製剤におけるポリエチレンスルホン酸ナトリウムの含有量として、更に好ましくは0.1〜3重量%、特に好ましくは0.1〜2重量%、最も好ましくは0.5〜1.5重量%が挙げられる。
また、本発明の内出血治療用製剤にポリエチレンスルホン酸ナトリウムを含有させる場合、ニコチン酸ベンジルとポリエチレンスルホン酸ナトリウムの比率については、特に制限されず、前述する各成分の含有量を満たす範囲内で適宜設定すればよいが、例えば、ニコチン酸ベンジル100重量部当たり、ポリエチレンスルホン酸ナトリウムが1〜100000重量部、好ましくは350〜50000重量部、更に好ましくは600〜20000重量部、より好ましくは600〜10000重量部が挙げられる。
固形油
本発明の内出血治療用製剤は、油中水型の乳化形態における油相を構成する基材成分として、液状油に加えて、固形油を含んでいてもよい。
固形油とは、25℃において固形の形態を保つ油である。本発明で使用される固形油としては、通常化粧料や外用医薬品等に用いられるものであればよく、例えば、キャンデリラロウ、コメヌカロウ、ミツロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ラノリン、セラックロウ、オゾケライト、セレシン、ポリエチレンワックス、マイクロクリスタリンワックス、パラフィン、ワセリン、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、ウンデシレン酸、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸セチル、ステアリン酸ステアリル、ステアリン酸セチル、パルミチン酸セチル、ステアリン酸コレステリル、オレイン酸コレステリル、パルミチン酸デキストリン、ステアリン酸イヌリン、水素添加ホホバ油、セレシンワックス、固形パラフィンワックス、ポリエチレンワックス、シリコーンワックス等の固形油が挙げられる。
これらの固形油の中でも、好ましくは、ワセリン、パラフィン、ステアリン酸コレステリル、パルミチン酸デキストリン、マイクロクリスタリンワックス;更に好ましくはワセリン、パルミチン酸デキストリン、マイクロクリスタリンワックスが挙げられる。
これらの固形油は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明の内出血治療用製剤に固形油を含有させる場合、その含有量については、特に制限されないが、例えば、0.1〜50重量%、好ましくは1〜30重量%、更に好ましくは5〜15重量%が挙げられる。
また、本発明の内出血治療用製剤において、固形油を含有させる場合、液状油と固形油の比率については、前述する各成分の含有量を満たす範囲内で適宜設定すればよいが、例えば、液状油100重量部当たり、固形油が1〜300重量部、好ましくは10〜300重量部、更に好ましくは30〜300重量部が挙げられる。
従来の乳化組成物では、固形油は、油中水型の乳化形態の乳化安定性を向上させたり、粘度を向上させたりすることが知られているが、乳化組成物に含まれる固形油は、使用感の低下の一因にもなっている。これに対して、本発明の内出血治療用製剤では、ポリエチレンスルホン酸ナトリウムを含む場合には、固形油を含有しなくても、優れた乳化安定性を備えることができ、更に粘度を向上させることもでき、固形油を含有させないことによる使用感の向上を図ることが可能になっている。このような本願発明の効果を鑑みれば、本発明の内出血治療用製剤の好適な一態様として、ポリエチレンスルホン酸ナトリウムを含み、且つ固形油を実質的に含んでいないものが挙げられる。
高級アルコール
本発明の内出血治療用製剤は、油中水型の乳化形態における油相を構成する基材成分として、更に高級アルコールを含んでいてもよい。特に、ポリエチレンスルホン酸ナトリウムと共に高級アルコールを含む場合には、乳化安定性の向上、粘度の向上をより一層効果的に図ることができる。
高級アルコールとは、1分子中の炭素原子数が6個以上の1価アルコールである。本発明で使用される高級アルコールにおける1分子中の炭素原子数について、6以上であればよいが、好ましくは6〜34、更に好ましくは14〜22が挙げられる。
本発明で使用される高級アルコールとしては、通常化粧料や外用医薬品等に用いられるものであればよく、例えば、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール、セタノール、オレイルアルコール等の直鎖状高級アルコール;ノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)、等の分枝鎖状高級アルコールが挙げられる。
これらの高級アルコールの中でも、好ましくは、直鎖状高級アルコール;更に好ましくはセタノール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール;特に好ましくはセタノール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコールが挙げられる。
これらの高級アルコールは、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明の内出血治療用製剤に高級アルコールを含有させる場合、その含有量については、特に制限されないが、例えば、0.1〜50重量%、好ましくは1〜30重量%、更に好ましくは3〜15重量%が挙げられる。
また、本発明の内出血治療用製剤において、高級アルコールを含有させる場合、液状油と高級アルコールの比率については、前述する各成分の含有量を満たす範囲内で適宜設定すればよいが、例えば、液状油100重量部当たり、高級アルコールが1〜200重量部、好ましくは10〜150重量部、更に好ましくは20〜100重量部が挙げられる。
水相の基剤成分
本発明の内出血治療用製剤には、油中水型の乳化形態における水相を構成する基剤成分として水が含まれる。本発明の乳化組成物における水の含有量について、内出血治療用製剤の形態等に応じて適宜設定すればよいが、例えば、30〜90重量%、好ましくは40〜80重量%、更に好ましくは50〜70重量%が挙げられる。
ノニオン性界面活性剤
本発明の内出血治療用製剤は、油中水型の乳化形態に調製するためにノニオン性界面活性剤が含まれていることが好ましい。
本発明で使用されるノニオン性界面活性剤のHLB値については、油中水型の乳化形態に製剤化できることを限度として、特に制限されないが、通常2〜8程度、好ましくは2〜6.5が挙げられる。ここで、HLB値が2〜8のものと、HLB値が8より大きいものとを併用することもでき、この場合、使用する界面活性剤全体としてのHLB値が油中水型の乳化形態に製剤化するのに適していればよい。なお、本発明において、ノニオン性界面活性剤のHLB値は、川上法(HLB値=7+11.7log(親水部の式量の総和/親油部の式量の総和))に従って算出される値である。
HLB値が2〜8程度のノニオン性界面活性剤としては、例えば、ポリグリセリン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル等が挙げられる。
ポリグリセリン脂肪酸エステルとしては、具体的には、ステアリン酸ポリグリセリル−2、オレイン酸ポリグリセリル−2、イソステアリン酸ポリグリセリル−2、トリイソステアリン酸ポリグリセリル−2、ステアリン酸ポリグリセリル−4、オレイン酸ポリグリセリル−4、トリステアリン酸ポリグリセリル−6、ペンタステアリン酸ポリグリセリル−10、ペンタヒドロキシステアリン酸ポリグリセリル−10、ペンタイソステアリン酸ポリグリセリル−10、ペンタオレイン酸ポリグリセリル−10、ポリリシノレイン酸ポリグリセリル−6、ポリリシノレイン酸ポリグリセリル−10等が挙げられる。
グリセリン脂肪酸エステルとしては、具体的には、ミリスチン酸グリセリル、ステアリン酸グリセリル、イソステアリン酸グリセリル、オレイン酸グリセリル、ジステアリン酸グリセリル等が挙げられる。
ソルビタン脂肪酸エステルとしては、具体的には、ステアリン酸ソルビタン、イソステアリン酸ソルビタン、セスキイソステアリン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、オレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン等が挙げられる。
プロピレングリコール脂肪酸エステルとしては、具体的には、ステアリン酸プロピレングリコール、イソステアリン酸プロピレングリコール、オレイン酸プロピレングリコール等が挙げられる。
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油としては、具体的には、PEG−5水添ヒマシ油等が挙げられる。
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルとしては、具体的には、PPG−4セテス−1等が挙げられる。
これらのノニオン性界面活性剤の中でも、好ましくはポリグリセリン脂肪酸エステル、更に好ましくはオレイン酸ポリグリセリル−2が挙げられる。
これらのノニオン性界面活性剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明の内出血治療用製剤におけるノニオン性界面活性剤(HLB値が2〜8程度)の含有量については、使用するノニオン性界面活性剤の種類等に応じて適宜設定すればよいが、例えば、0.1〜10重量%、好ましくは0.5〜7重量%、更に好ましくは1〜5重量%が挙げられる。
多価アルコール
本発明の内出血治療用製剤には、保湿性の付与等のために、必要に応じて多価アルコールが含まれていてもよい。
多価アルコールとしては、化粧料や外用医薬品等に通常用いられるものであればよく、例えば、エチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、イソプレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセリン等が挙げられる。これらの多価アルコールの中でも、好ましくはグリセリンが挙げられる。
これらの多価アルコールは、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明の内出血治療用製剤に、多価アルコールを含有させる場合、その含有量については、特に制限されないが、例えば、1〜40重量%、好ましくは3〜30重量%、更に好ましくは5〜20重量%が挙げられる。
その他の成分
本発明の内出血治療用製剤は、前述する成分の他に、必要に応じて、他の薬理成分を含有していてもよい。このような薬理成分としては、例えば、抗ヒスタミン剤(ジフェンヒドラミン、塩酸ジフェンヒドラミン等)、局所麻酔剤(プロカイン、テトラカイン、ブピパカイン、メピパカイン、クロロプロカイン、プロパラカイン、メプリルカイン又はこれらの塩、オルソカイン、オキセサゼイン、オキシポリエントキシデカン、ロートエキス、ペルカミンパーゼ、テシットデシチン等)、抗炎症剤(インドメタシン、フェルビナク、ジクロフェナクナトリウム、ロキソプロフェンナトリウム等)、皮膚保護剤(コロジオン、ヒマシ油等)、血行促進成分(ノニル酸ワニリルアミド、ニコチン酸ベンジルエステル、カプサイシン、トウガラシエキス、γ−オリザノール、ビタミンA類(レチノールパルミチン酸エステル等)、ビタミンE類(酢酸トコフェロール等)等)、清涼化剤(メントール、カンフル、ボルネオール、ハッカ水、ハッカ油等)、ムコ多糖類(コンドロイチン硫酸ナトリウム、グルコサミン等)等が挙げられる。
また、本発明の内出血治療用製剤は、必要に応じて、前述する成分の他に、製剤化等に必要とされる他の基剤や添加剤が含まれていてもよい。このような添加剤については、薬学的に許容されることを限度として特に制限されないが、例えば、低級アルコール(エタノール、イソプロパノール等)等の水性基剤;カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、両イオン性界面活性剤、HLB値が8未満のノニオン性界面活性剤等の界面活性剤;防腐剤(メチルパラベン、プロピルパラベン、安息香酸、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸等)、着香剤(シトラール、1,8−シオネール、シトロネラール、ファルネソール等)、着色剤(タール色素(褐色201号、青色201号、黄色4号、黄色403号等)、カカオ色素、クロロフィル、酸化アルミニウム等)、粘稠剤(カルボキシビニルポリマー、ヒプロメロース、ポリビニルピロリドン、アルギン酸ナトリウム、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、キサンタンガム、カラギーナン等)、pH調整剤(リン酸、塩酸、クエン酸、クエン酸ナトリウム、コハク酸、酒石酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン等)、湿潤剤(dl−ピロリドンカルボン酸ナトリウム液、D−ソルビトール液、マクロゴール等)、安定化剤(ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、エデト酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、L−アルギニン、L−アスパラギン酸、DL−アラニン、グリシン、エリソルビン酸ナトリウム、没食子酸プロピル、亜硫酸ナトリウム、二酸化硫黄、クロロゲン酸、カテキン、ローズマリー抽出物等)、酸化防止剤、紫外線吸収剤、キレート剤、粘着剤、緩衝剤、溶解補助剤、可溶化剤、保存剤等の添加剤が挙げられる。
粘度
また、本発明の内出血治療用製剤の粘度としては、ポリエチレンスルホン酸ナトリウムの添加の有無、使用する油性基剤の種類や量等に応じて異なるが、例えば、25℃における粘度として、1万mPa・s以上、好ましくは1万〜100万mPa・s、更に好ましくは10万〜50万mPa・sが挙げられる。ここで、25℃における粘度は、乳化組成物45gをスクリュー管(50ml)に充填し、ブルックフィールド回転粘度計(B型粘度計、BROOK Field社製DV-II)にて、使用スピンドルT−E、回転数20rpm、回転開始から3分後の条件で測定することによって求められる値である。
製品形態・用途
本発明の内出血治療用製剤の乳化形態は油中水型である。このように、ニコチン酸ベンジルと液状油を含み、且つ油中水型の乳化形態にすることによって、優れた血行促進作用を発揮でき、皮下で生じる内出血を効果的に治療することが可能になる。
本発明の内出血治療用製剤は、外用医薬品や化粧料等の外用剤として提供される。本発明の内出血治療用製剤の製剤形態については、特に制限されないが、例えば、クリーム剤、軟膏剤、乳液剤、ゲル剤、油剤、ローション剤、リニメント剤、エアゾール剤等が挙げられる。これらの中でも、好ましくは、クリーム剤、軟膏剤、乳液剤、ローション剤が挙げられる。
本発明の内出血治療用製剤は、外傷等で皮下に生じた内出血の治療目的で、内出血が認められる皮膚患部に塗布することによって使用される。皮下に生じる内出血の症状としては、あざ(青色や黄色のあざ)、腫れ等がある。本発明の内出血治療用製剤の適用対象となる内出血の症状については、特に制限されないが、好ましくはあざ(青色や黄色のあざ)、更に好ましくは青あざである。
本発明の内出血治療用製剤の用量については、特に制限されず、内出血の症状の程度等に応じて適宜設定すればよいが、例えば、内出血が認められる皮膚患部1cm2当たり、ニコチン酸ベンジル量換算で0.02〜0.1mgに相当する量を適用すればよい。
以下に実施例を示して本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
試験例1:血行促進作用の評価
1.乳化組成物の製造
表1に示す組成の乳化組成物(クリーム剤)を調製した。具体的な製造方法は、以下の通りである。
[水中油型乳化組成物(比較例1〜2)の場合]
油性成分、界面活性剤、高級アルコール、及び液状油を混合し、80℃で加熱溶解することにより、油相原料を調製した。また、別途、水性成分、多価アルコール、及び水性基剤を混合し、80℃で加熱溶解することにより、水相原料を調製した。80℃に加熱した水相原料に、80℃に加熱した油相原料を徐々に添加しホモミキサーを用いて乳化させた。その後、撹拌しながら35度まで冷却することにより、水中油型乳化組成物を得た。
[油中水型乳化組成物(実施例1〜4及び比較例3〜4)の場合]
油性成分、界面活性剤、高級アルコール、液状油、及び固形油を混合し、80℃で加熱溶解することにより、油相原料を調製した。また、別途、水性成分、多価アルコール、及び水性基剤を混合し、80℃で加熱溶解することにより、水相原料を調製した。80℃に加熱した油相原料に対して、80℃に加熱した油相原料をディスパーをかけながら徐々に添加して乳化を行った。その後、撹拌しながら35度まで冷却することにより、油中水型乳化組成物を得た。
2.血行促進作用の評価
得られた各乳化組成物を用いて、血行促進作用の評価を行った。具体的には、先ず、被験者の前腕内側に1cm四方の枠を作成し、試験開始前の色差をANTERA 3D(ガデリウス・メディカル株式会社製)を用いて測定した。次いで、1cm四方の枠に各乳化組成物0.05gを塗布し、8分後に塗布部の色差をANTERA 3Dを用いて測定した。測定にて得られたa値及びΔE値を、試験開始前の値と比較し、8分後の変化量を算出した。
3.結果
得られた結果を表1に示す。この結果から、ニコチン酸ベンジル及び液状油を含み、且つ油中水型の乳化形態の場合には、優れた血行促進作用が認められた(実施例1〜4)。特に、ポリエチレンスルホン酸ナトリウムを更に含む場合には、格段顕著な血行促進作用が認められた(実施例2及び4)。即ち、ニコチン酸ベンジル及び液状油を含み、且つ油中水型の乳化形態の製剤は、血行促進作用が高く、優れた内出血の治療効果が認められ得ることが明らかとなった。
一方、ニコチン酸ベンジル及び液状油を含み、且つ水中油型の乳化形態の場合には、血行促進作用が不十分であった(比較例1及び2)。更に、ニコチン酸ベンジルを含み、且つ油中水型の乳化形態の場合であっても、液状油が含まれない場合には、血行促進作用が不十分であった(比較例3及び4)。
試験例2:内出血の治療効果の評価
実施例4の油中水型乳化組成物の内出血の治療効果を評価した。具体的には、被験者が打ち身によって内出血(青あざ、3cm2程度)を発症した直後から、12日間にわたって、1日2回の頻度で、1回当たり約0.1g(ニコチン酸ベンジル量:約0.042mg/cm2)の油中水型乳化組成物を内出血の患部に塗布した。油中水型乳化組成物の塗布前、塗布開始から4日後、7日後及び12日後に、内出血の患部を皮膚評価デバイス(ANTERA 3D、ガデリウス・メディカル株式会社製)を用いて撮影し、カラーイメージの像と画像処理によるヘモグロビン量を可視化した像を得た。
得られた結果を図1に示す。図1から明らかなように、実施例4の油中水型乳化組成物の塗布12日後には、内出血(青あざ)がほとんど消失していた。
更に、被験者に対して、内出血が治るのに要した時間をどの程度に感じたかをヒアリングしたところ、内出血を伴う青あざの治るスピードがいつもより5日間ほど速く完治したとの回答が得られ、優れた治療効果が実感できていた。
試験例3:乳化安定性及び粘度の評価
1.試験方法
試験例1で調製した油中水型乳化組成物(実施例1〜4)について、乳化安定性及び粘度の評価を行った。具体的な評価方法は以下の通りである。
[乳化安定性の評価方法]
各油中水型乳化組成物をスクリュー管(容量13.5ml)に充填し、60℃での3日間保存後の乳化安定性、高温サイクル試験後の乳化安定性、及び低温サイクル試験後の乳化安定性について評価した。
60℃での3日間保存後の乳化安定性については、60℃の恒温槽に3日間静置した。高温サイクル試験後の乳化安定性については、−20℃から42℃まで昇温し、その後42℃から−20℃まで降温する温度変化を24時間かけて行うことを1サイクルとして、合計7日間(7サイクル)行った。また、低温サイクル試験後の乳化安定性については、−20℃から5℃まで昇温し、その後5℃から−20℃まで降温する温度変化を24時間かけて行うことを1サイクルとして、合計7日間(7サイクル)行った。
各試験後の油中水型乳化組成物の外観を目視にて確認し、以下の判定基準に従って乳化安定性の評価を行った。
<乳化安定性の判定基準>
◎:油相と液相の分離が認められず、性状も変化していない。
○:油相と液相の分離は認められないが、性状がやや変化している。
△:油相と液相の分離がやや認められる。
×:油相と液相の分離が認められる。
[粘度の評価方法]
各油中水型乳化組成物の25℃における粘度の測定を行った。25℃における粘度の測定は、各油中水型乳化組成物45gをスクリュー管(50ml)に充填し、ブルックフィールド回転粘度計(B型粘度計、BROOK Field社製DV-II)にて、使用スピンドルT−E、回転数20rpm、回転開始から3分後の条件で測定することによって求めた。
2.試験結果
得られた結果を表2に示す。この結果から、ニコチン酸ベンジル及び液状油を含む油中水型乳化組成物において、ポリエチレンスルホン酸ナトリウムを更に含む場合には、乳化安定性が向上しており、しかも粘度が高くなっていた(実施例2及び4)。特に、安定性及び粘度上昇に寄与すると考えられる固形油を含有しない場合でも、ニコチン酸ベンジル、液状油、及びポリエチレンスルホン酸ナトリウムを含む油中水型乳化組成物では、優れた乳化安定性を備えつつ、高い粘度を有していた(実施例2)。
処方例
表3に示す組成の油中水型乳化組成物(クリーム剤)製造した。具体的な製造方法は、前記試験例1で製造した油中水型乳化組成物の場合と同様である。得られた油中水型乳化組成物のうち、処方例1、3、5、7及び8について、試験例1と同様の方法で血行促進作用の評価を行ったところ、いずれも優れた血行促進作用が認められた。更に、得られた油中水型乳化組成物(処方例1〜11)について、試験例3と同様の方法で乳化安定性及び粘度の評価を行ったところ、いずれも優れた乳化安定性を備え、且つ高い粘度を有していた。

Claims (3)

  1. ニコチン酸ベンジル及び液状油を含み、前記液状油がエステル油を含む、油中水型乳化形態である、内出血治療用製剤。
  2. ポリエチレンスルホン酸ナトリウムを含む、請求項1に記載の内出血治療用製剤。
  3. 青あざの治療に使用される、請求項1又は2に記載の内出血治療用製剤。
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