JP2012097108A - 外用剤 - Google Patents

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幸永 田村
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Abstract

【課題】身体への優れた吸収効果を有し、感触が良く刺激の少ない医薬外用剤の提供。
【解決手段】下記一般式(1)で示される化合物と、医薬有効成分とを含有する医薬外用剤。
Figure 2012097108

(式中、Rは炭素数1〜23の炭化水素基を、Rは水素又はカルボン酸基若しくはスルホン酸基を有してもよい炭素数1〜3の炭化水素基を、Yはカルボキシル基、スルホン酸基、硫酸エステル基、リン酸エステル基又はそれらの塩を、Zは−NR’−(R’は水素又は炭素数1〜10の炭化水素基)、−O−又は−S−を、j、kは0、1、2のいずれかであり、かつj、kは同時に0ではなく、nは2〜20の整数を、Xは置換基を有していてもよい分子量100万以下の炭化水素鎖を示す。)
【選択図】なし

Description

本発明は、特定の化合物と医薬用有効成分を含有する医薬外用剤に関する発明である。
医薬外用剤は、薬物を直接傷に適用したり、経皮に吸収させたりして、医薬用有効成分を患部に浸透させて治療するための製剤である。医薬外用剤は、経口製剤と比較して、副作用が抑制される利点があるため、広く使用されている。
しかし、皮膚表面のバリア層によって薬物の吸収性が阻害されるため、皮膚外用剤には、一般に、効率的な経皮吸収技術が求められている。さらに皮膚に対し、刺激が少ないだけでなく、感触が良好であることも求められている。
上記課題に対して、バリア層を通過し易い油性基剤に薬物を配合し医薬外用剤としたり、各種の経皮吸収剤を配合して薬物の吸収率を向上させたりする工夫がなされている。経皮吸収剤としては、中鎖脂肪酸エステル(特許文献1)などの提案がなされている。これらはある程度の有効性が認められるが、より高い治療効果、良好な使用感が求められ、検討されている。
特開平6−9394号公報
身体への優れた吸収効果を有し、かつ、感触が良く刺激の少ない医薬外用剤を提供することである。
本発明者は、前記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、特定の化合物、即ち、分子内に疎水基と親水基とを複数有する特定の化合物と、医薬有効成分とを併用した医薬外用剤とすることで上記課題を解決できることを見出し、本発明の完成に至った。すなわち、本発明は下記に示す通りである。
本発明によれば、身体への吸収効果が高く、かつ、感触が良く刺激の少ない医薬外用剤を提供することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の医薬外用剤は、特定の一般式(1)(又は(2))で示される化合物と、医薬用有効成分を含有する医薬外用剤である。
[一般式(1)に示す化合物]
下記一般式(1)で示される化合物について説明する。
Figure 2012097108
一般式(1)において、Rは炭素数1〜23の炭化水素基である。好ましくは、炭素数が7から17の炭化水素基である。
一般式(1)において、Rは水素または、カルボキシル基かスルホン酸基を有してもよい炭素数1〜3の炭化水素基である。炭化水素基の具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシ(イソ)プロピル基、ジヒドロキシ(イソ)プロピル基、カルボキシメチル基、カルボキシエチル基、カルボキシプロピル基及びスルホエチル基等を挙げることができる。好ましくは、水素である。
一般式(1)において、Yはカルボキシル基、スルホン酸基、硫酸エステル基、リン酸エステル基またはそれらの塩である。好ましくは、カルボキシル基又はその塩である。
Yは、種々の塩基性物質との間に塩を形成し得る。塩を形成しうる金属の具体例を以下で挙げる。
アルカリ金属としては、ナトリウム、カリウム及びリチウム等が挙げられる。アルカリ土類金属としては、カルシウム及びマグネシウム等が挙げられる。上記した以外の金属としては、アルミニウム、亜鉛、鉄、コバルト、チタン及びジルコニウム、銀等の塩が挙げられる。また、上記した金属を含む塩基性物質としては、特に限定されないが、以下のものが挙げられる。
有機アミン塩としては、アンモニア、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン及びトリイソプロパノールアミン等の塩が挙げられる。
塩基性アミノ酸塩としては、アルギニン及びリジンの塩が挙げられる。
その他にも、アンモニウム塩や多価金属塩等が挙げられる。
また、一般式(1)において、Yは上記した塩から任意に選ばれる1種又は2種以上の塩を含んでいてもよい。一般式(1)において、Zは、−NR’−(R’は水素または炭素数1〜10の炭化水素基)、−O−、又は−S−である。
一般式(1)において、j、kは0、1、2のいずれかであり、かつj、kは同時に0ではなく、nは2〜20の整数を示す。
次に一般式(1)中のXについて説明する。
Xは置換基を有していてもよい分子量100万以下の炭化水素鎖である。Xは、直鎖でも分枝鎖でも環状鎖でも芳香族炭化水素鎖でもよい。また、Xは、置換基を有していてもよく、特にカルボキシル基を有していることが好ましい。Xの炭素数は、好ましくは1〜40であり、分子量は28〜2000が好ましい。
また、Xがカルボキシル基、スルホン酸基、硫酸エステル基及びリン酸エステル基等を含む場合は、種々の塩基性物質との間に塩を形成してもよい。塩を形成しうる金属及びその金属を含む塩基性物質としては、上記したものが挙げられる。また、一般式(1)中の括弧内の部分はn個あり、それぞれ同一でも異なっていてもよい。
下記一般式(2)で示される化合物は、一般式(1)で示される化合物における、n=2の場合の一例である。その化合物を用いた医薬外用剤は、身体への医薬有効成分への優れた吸収能が見られるため特に好ましい。
Figure 2012097108
上記一般式(2)において、X’は、カルボキシル基またはその塩、−NHR’基(R’は、水素、または炭素数1〜10の炭化水素基)、−OH基、−SH基のうち少なくともいずれか一つを有する炭素数が1〜20の炭化水素鎖を示す。また、R1、R2、Y、Z、j、kは一般式(1)と同様である。
なお、水を含まない非水系の外用剤に、上記一般式(1)又は(2)で表される化合物を用いる場合は、上記一般式(1)又は(2)においてYがカルボキシル基、スルホン酸基、硫酸エステル基、リン酸エステル基である化合物を用いる方が、溶解性上好ましい。例えば、非水系の外用剤においては、後述の製法において、反応後に中和しないで得られる未中和体を用いることが好ましい。
[一般式(1)に示す化合物製法]
前記一般式(1)で示される化合物の製造方法としては、下記一般式(3)で示されるN−アシル酸性アミノ酸無水物と、ヒドロキシル基、アミノ基、チオール基から選ばれる官能基をm個(mはn以上)有する分子量100万以下の化合物(以下、m価の化合物とする)とを、反応させることにより得ることができる。
Figure 2012097108
一般式(3)で示されるN−アシル酸性アミノ酸無水物とは、酸性アミノ酸がN−アシル化された無水物である。N−アシル酸性アミノ酸無水物は、光学異性体であるD−体、L−体、ラセミ体のいずれであってもよい。特に、L−体であるL−酸性アミノ酸が、生分解性に優れることから好ましい。
酸性アミノ酸は、分子中に存在するカルボキシル基の数がアミノ基より多いものである。例えば、カルボキシル基とアミノ基の数がそれぞれ2個と1個であるモノアミノジカルボン酸などが挙げられる。アミノ基の水素は、炭素数1〜3の炭化水素基で置換されていてもよい。酸性アミノ酸の具体例としては、グルタミン酸、アスパラギン酸が挙げられる。
m価の化合物は、ヒドロキシル基、アミノ基、チオール基から選ばれる官能基をm個(m≧n、かつ、2〜20の整数)有する分子量100万以下の化合物である。ここで、m価の化合物は、m個の官能基に由来する結合を作り得る。つまり、ヒドロキシル基は、エステル結合を作り、アミノ基は酸アミド結合を作り、チオール基はチオエステル結合を作ることができる。また、この化合物は上記した官能基以外の置換基を有していてもよい。
このようなm価の化合物の具体例としては、以下のものが挙げられる。分子内にヒドロキシル基を2個以上有する化合物の具体例としては、以下のものが挙げられる。
2価のヒドロキシル化合物としては、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、シクロヘキサンジオール、ジメチロールシクロヘキサン、ネオペンチルグリコール、1,8−オクタンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、イソプレングリコール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、ソルバイト、カテコール、レゾルシン、ヒドロキノン、ビスフェノールA、ビスフェノールF、水添ビスフェノールA、水添ビスフェノールF、ダイマージオール、ジメチロールプロピオン酸、ジメチロールブタン酸、酒石酸、ジヒドロキシ酒石酸、メバロン酸、3,4−ジヒドロキシケイ皮酸、3,4−ジヒドロキシヒドロけい皮酸、ヒドロキシ安息香酸、ジヒドロキシステアリン酸、ジヒドロキシフェニルアラニン等が挙げられる。
3価のヒドロキシル化合物としては、グリセリン、トリオキシイソブタン、1,2,3−ブタントリオール、1,2,3−ペンタントリオール、2−メチル−1,2,3−プロパントリオール、2−メチル−2,3,4−ブタントリオール、2−エチル−1,2,3−ブタントリオール、2,3,4−ペンタントリオール、2,3,4−ヘキサントリオール、4−プロピル−3,4,5−ヘプタントリオール、2,4−ジメチル−2,3,4−ペンタントリオール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,4−ペンタントリオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン及びトリヒドロキシステアリン酸等が挙げられる。
4価のヒドロキシル化合物としては、ペンタエリスリトール、エリスリトール、1,2,3,4−ペンタンテトロール、2,3,4,5−ヘキサンテトロール、1,2,4,5−ペンタンテトロール、1,3,4,5−ヘキサンテトロール、ジグリセリン及びソルビタン等が挙げられる。
5価のヒドロキシル化合物としては、アドニトール、アラビトール、キシリトール及びトリグリセリン等が挙げられる。
6価のヒドロキシル化合物としては、ジペンタエリスリトール、ソルビトール、マンニトール、イジトール、イノシトール、ダルシトール、タロース及びアロース等が挙げられる。
または、上記した2〜6価のヒドロキシル化合物の脱水縮合物やポリグリセリン等が挙げられる。
また、m価のポリヒドロキシル化合物として、糖類も挙げられる。以下でその具体例を挙げる。
テトロースとしては、エリスロース、スレオース及びエリスルロース等が挙げられる。ペントースとしては、リボース、アラビノース、キシロース、リクソース、キシルロース及びリブロース等が挙げられる。単糖類としては、アロース、アルトロース、グルコース、マンノース、ギューロース、イドース、ガラクトース、タロース、フラクトース、ソルボース、プシコース及びタガトース等のヘキソース等が挙げられる。
オリゴ糖類としては、マルトース、イソマルトース、セロビオース、ゲンチオビオース、メリビオース、ラクトース、ツラノース、トレハロース、サッカロース、マンニトリオース、セロトリオース、ゲンチアノース、ラフィノース、メレチトース、セロテトロース及びスタキオース等が挙げられる。
その他の糖類としては、ヘプトース、デオキシ糖、アミノ糖、チオ糖、セレノ糖、アルドン糖、ウロン酸、糖酸、ケトアルドン酸、アンヒドロ糖、不飽和糖、糖エステル、糖エーテル及びグリコシド等の残基でもよく、デンプン、グリコーゲン、セルロース、キチン及びキトサン等の多糖類又は上記した糖類を加水分解したものでもよい。
分子内にアミノ基を2個以上有する化合物の具体例としては、以下のものが挙げられる。
脂肪族ジアミン類としては、N,N’−ジメチルヒドラジン、エチレンジアミン、N,N’−ジメチルエチレンジアミン、ジアミノプロパン、ジアミノブタン、ジアミノペンタン、ジアミノヘキサン、ジアミノヘプタン、ジアミノオクタン、ジアミノノナン、ジアミノデカン、ジアミノドデカン、ジアミノアジピン酸、ジアミノプロパン酸、ジアミノブタン酸等が挙げられる。
脂肪族トリアミン類としては、ジエチレントリアミン、トリアミノヘキサン、トリアミノドデカン、1,8−ジアミノ−4−アミノメチル−オクタン、2,6−ジアミノカプリン酸−2−アミノエチルエステル、1,3,6−トリアミノヘキサン、1,6,11−トリアミノウンデカン、ジ(アミノエチル)アミン等が挙げられる。
脂環族ポリアミン類としては、ジアミノシクロブタン、ジアミノシクロヘキサン、3−アミノメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルアミン及びトリアミノシクロヘキサン等が挙げられる。
芳香族ポリアミン類としては、ジアミノベンゼン、ジアミノトルエン、ジアミノ安息香酸、ジアミノアントラキノン、ジアミノベンゼンスルホン酸、ジアミノ安息香酸等が挙げられる。
芳香脂肪族ポリアミン類としては、ジアミノキシレン、ジ(アミノメチル)ベンゼン、ジ(アミノメチル)ピリジン、ジ(アミノメチル)ナフタレン等が挙げられる。ジアミノヒドロキシプロパンのように、上記したアミン類誘導体にヒドロキシル基が置換したポリアミン類等が挙げられる。
また、アミノ酸類としては、セリン、トレオニン、システイン、シスチン、シスチンジスルホキシド、シスタチオニン、メチオニン、アルギニン、リジン、チロシン、ヒスチジン、トリプトファン及びオキシプロリン等が挙げられる。これらのアミノ酸は、タンパク質やペプチド等、又はそれらを加水分解したもの等でもよい。
分子内にチオール基を2個以上有する化合物の具体例としては、ジチオエチレングリコール、ジチオエリトリトール及びジチオトレイトール等のジチオール化合物類等を挙げることができる。ここで、m価の化合物は、ヒドロキシル基、アミノ基、チオール基から選ばれる官能基を2種以上有していてもよい。その例を以下で挙げる。
分子内にアミノ基とヒドロキシル基を有する化合物としては、アミノエタノール、アミノプロパノール、アミノブタノール、アミノペンタノール、アミノヘキサノール、アミノプロパンジオール、アミノエチルエタノールアミン、アミノエチルアミノエタノール、アミノクレゾール、アミノナフトール、アミノナフトールスルホン酸、アミノヒドロキシ安息香酸、アミノヒドロキシブタン酸、アミノフェノール、アミノフェネチルアルコール及びグルコサミン等が挙げられる。分子内にチオール基とヒドロキシル基を有する化合物としては、メルカプトエタノール、メルカプトフェノール、メルカプトプロパンジオール及びグルコチオース等が挙げられる。分子内にチオール基とアミノ基を有する化合物としては、アミノチオフェノール及びアミノトリアゾールチオール等が挙げられる。
m価の化合物は、光学異性体であるD−体、L−体、ラセミ体のいずれであってもよく、各異性体であってもよい。また、m価の化合物の中でも、炭素数1〜40のものが好ましい、さらに好ましくは炭素数1〜20のものである。また、天然に存在する化合物の方が、生分解性に優れているため、アミノ酸類、ペプチド類、糖類等が好ましい。N−アシル酸性アミノ酸無水物とm価の化合物とを反応させる際、溶媒を使用してもよい。反応の際に使用する溶媒としては、水、水と有機溶媒との混合溶媒、またはテトラヒドロフラン、ベンゼン、トルエン、キシレン、四塩化炭素、クロロホルム及びアセトン等の不活性溶媒が挙げられる。反応温度としては、−5℃〜200℃、かつ上記化合物の融点以上の温度で混合し、反応させることが好ましい。
一般式(1)で示される化合物の別の製造方法としては、N−アシル酸性アミノ酸無水物ではなくN−アシル酸性アミノ酸モノ低級エステル(例えば、メチルエステル、エチルエステル)と、上記したm価の化合物とを反応させることによっても得られる。
N−アシル酸性アミノ酸モノ低級エステルとm価の化合物とを、ジメチルホルムアミド等の適当な溶媒中に溶解し、炭酸カリウム等の触媒を加え、減圧下において−5℃〜250℃で加熱反応させた後、反応溶媒を除去することで得られる。または、溶媒を用いずに無溶媒で加熱溶融し、水酸化ナトリウム等の触媒を加えて室温〜250℃でエステル交換反応させることによっても得ることもできる。
[医薬有効成分]
本発明において、医薬有効成分としては、以下のものが挙げられる。
血行促進剤、抗炎症剤、角質柔軟剤、抗真菌剤、抗菌剤、鎮痛剤、静菌・殺菌・消毒剤、止血剤、抗凝血剤、局所麻酔剤、鎮痒剤、抗ヒスタミン剤、凝血剤、アミノ酸、ビタミン類、美白剤、真皮構造改善剤、抗生物質、化学療法剤、制癌剤、向精神剤、抗パーキンソン病剤、性ホルモン剤、抗発汗剤、サンスクリーン剤、抗アレルギー剤、抗不整脈剤、抗高血圧剤、血管拡張剤、血管補強剤、筋弛緩剤、制吐剤、乾癬治療剤、皮膚軟化剤又は皮膚緩和剤、プロスタグランジン類、脂溶性ビタミン類、酵素製剤、ペプチドホルモン類、糖尿病治療剤、多糖類、動植物抽出エキス類、菌体エキス類、抗しわ剤、皮脂抑制剤、角質剥離・溶解剤、制汗剤、清涼剤、収斂剤、局所刺激剤、抗男性ホルモン作用剤、毛賦活剤、抗脂漏剤、耐酸性増強・再石灰化剤、酵素、再石灰化促進剤、歯石沈着防止剤、歯磨剤、消炎剤、等があげられる。
血行促進剤としては、l−メントール、メントール誘導体、dl−カンフル、ノニル酸ワニリルアミド、カプサイシン、トウガラシエキス、バニリルブチルエーテル、酢酸トコフェロール、ニコチン酸ベンジル、ニコチン酸ベンジル誘導体、アルニカエキス、ポリエチレンスルホン酸ナトリウム、セイヨウトチノミエキス、ノナン酸バニリル、ビタミンEおよびその誘導体、センブリエキス、セファランチン、ビタミンE及びその誘導体、ガンマーオリザノール、トウガラシチンキ、ショオウキョウチンキ、カンタリスチンキ、ニコチン酸ベンジルエステル、ミノキシジル、等があげられる。
好ましい血行促進剤は、l−メントール、メントール誘導体、ノニル酸ワニリルアミド、酢酸トコフェロール、トウガラシエキス、バニリルブチルエーテル、ミノキシジルである。
血行促進剤の医薬外用剤中の含有量は0.001〜30質量%であることが好ましい。
抗炎症剤としては、以下のものが挙げられる。
非ステロイド系抗炎症剤としては、ケトプロフェン、インドメタシン、ブフェキサマック、イブプロフェン、ピロキシカム、スプロフェン、ケトチフェン、フルルビプロフェン、ナプロキセン、ロキソプロフェン、チアプロフェン酸、カルプロフェン、ベノキサプロフェン、フェンブフェン、ジクロフェナック、フェノプロフェン、イブフェナック、ピメプロフェン、ベンダザック、テノキシカム、グリチルレチン酸及びその塩、グリチルリチン酸及びその塩及びその誘導体、メフェナム酸、アラントイン、サリチル酸メチル、サリチル酸グリコール、サリチル酸、アスピリン、アセトアミノフェン、アミノピリン、アンチピリン、オキシフェンブタゾン、スルピリン、ジクロフェナックナトリウム、イブプロフェン、スリンダック、ナプロキセン、ケトプロフェン、エトフェナメート、サリチルアミド、トリエタノールアミンサリチレート、フルフェナム酸、メクロフェナム酸、コルヒチン、ブフェキサマック、ロキソプロフェン、フェンブフェン、ジフルニサル、アルクロフェナック、フェニルブタゾン、トラネキサム酸又はその誘導体;トリテルペン酸又はその誘導体;アスコルビン酸又はその誘導体;サリチル酸又はその誘導体;セラミド;エストラジオール、エストリオールなどのエストロゲン、インドメタシン、ケトプロフェン、ケトチフェン、塩酸チアラミド、ビタミンB6塩酸塩、ビタミンB6トリパルミテート、ビタミンB6ジオクタノエート、ビタミンB2又はその誘導体、ビタミンB12、ビタミンB15又はその誘導体等のビタミンB類;α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、ビタミンEアセテート等のビタミンE類;ビタミンH、パントテン酸、パンテチン、ピロロキノリンキノン、アズレンおよびその誘導体、アミノカプロン酸、ヒノキチオール、アラントイン、当帰エキス、ジヒドロコレステロール等が挙げられる。
ステロイド系抗炎症剤としては、ヒドロコルチゾン、プレドニゾロン、デキサメタゾン、コルチゾン、ハイドロコルチゾン、メチルプレドニゾロン、トリアムシノロン、フルオシノニド、ベタメタゾン、パラメタゾン、酢酸ヒドロコルチゾン、酢酸デキサメタゾン、酢酸プレドニゾロン、ヒドロコルチゾン・クロタミトン、混合死菌製剤、プロピオン酸アルクロメタゾン、トリアムシノロンアセトニド、酪酸ヒドロコルチゾン、酪酸クロベタゾン、デキサメタゾン・脱脂大豆乾留タール、吉草酸デキサメタゾン、吉草酸ベタメタゾン、吉草酸ベタメタゾン・フラジオマイシン、ベクロメタゾンプロピオン酸エステル、吉草酸酢酸プレドニゾロン、硫酸フラジオマイシン、フルオシノロンアセトニド、プロピオン酸デキサメタゾン、ジフルプレドナート、ジプロピオン酸ベタメゾン、吉草酸ジフルコルトロン、アムシノニド、酪酸プロピオン酸ヒドロコルチゾン、フランカルボン酸モメタゾン、酪酸プロピオン酸ベタメタゾン、プロピオン酸クロベタゾール、酢酸ジフロラゾン、ジフロラゾン酢酸エステル、アムシノイド、酢酸ベタメタゾン、リルシノニド、ヒドロコルチゾン、ピバル酸フルメタゾン、フルオロメトロン、フルドロキシコルチド、プレドニゾロン、プロピオン酸ベクロメタゾン、メチルプレドニゾロン、メチルプレドニゾロンアセテート等が挙げられる。
また、上述の誘導体および/またはその塩類等でもよい。なお、誘導体としては、例えば、酢酸エステル、酪酸エステル、吉草酸エステル、こはく酸エステル、しゅう酸エステル、マロン酸エステル、グルタル酸エステル、アジピン酸エステルなどのエステル置換体;ファルネシル基置換体;これらの置換体の塩などを挙げることができる。塩類としては、ナトリウム塩、カリウム塩、酒石酸塩、クエン酸塩、マレイン酸塩、フマール酸塩などが挙げられる。
その他にも、オウバク、カミツレ等の生薬エキス、ヘパリン類似物質、コンドロイチン硫酸ナトリム等のムコ多糖類、アスコルビン酸等のビタミン類などが挙げられる。
これらの中でも特に、抗炎症剤として、スプロフェン、ケトプロフェン、グリチルレチン酸、インドメタシン、フルルビプロフェン、アスコルビン酸、酢酸デキサメタゾン、11β,17α,21−トリヒドロキシ−1,4−プレグナジエン−3,20−ジオン21−[(E,E)−3,7,11−トリメチル−2,6,10−ドデカトリエノアート]やプレドニゾロンこはく酸モノエステルなどのプレドニゾロン誘導体及び/またはその塩類が好適に使用される。
医薬外用剤中における抗炎症剤の含有量は、0.01〜10質量%が好ましい。
角質軟化剤としては、尿素、ビタミンA油、サリチル酸、レゾルシン等があげられる。
医薬外用剤中における角質軟化剤の含有量は、0.1〜30質量%が好ましい。
抗真菌剤としては、ミコナゾールおよびその塩、エコナゾールおよびその塩、オキシコナゾールおよびその塩、シクロピロックス、オラミン、クロトリマゾール、ピロルニトリン、トルナフタート、ウンデシレン酸およびその塩、ナフチオメート、ナイスタチン、グリセオフルビン、シッカニン、トリコマイシン、ピロールニトリン、エキサラミド、塩酸クロコナゾール、硝酸イソコナゾール、硝酸エコナゾール、硝酸オキシコナゾール、硝酸スルコナゾール、チオコナゾール、トルシクラート、バリオテン、ハロプロジン、フェニルヨードウンデシノエート、ビフォナゾール、ナフティフィン、ケトコナゾール、シクロピロックス、オラミン等があげられる。医薬外用剤中における抗真菌剤の含有量は、0.01〜10質量%が好ましい。
抗菌剤としては、スルファジアジン、スルフイソミジン、ホモスルファミン等のサルファ剤があげられる。医薬外用剤中における抗菌剤の含有量は、0.01〜10質量%が好ましい。
鎮痛剤としては、サリチル酸、サリチル酸メチル、メフェナム酸、トルフェナム酸、フルフェナム酸、サザピリン、アルクロフェナク、スプロフェン、イブプロフェン、ナプロキセン、フルルビプロフェン、ケトプロフェン、フェンブフェン、インドメタシン、アセメタシン、ブフェキサマク、アスピリン、アミノピリン、アセトアミノフェン、エテンザミド等があげられる。医薬外用剤中における鎮痛剤の含有量は、0.01〜10質量%が好ましい。
静菌・殺菌・消毒剤としては、アクリノール、アルキルポリアミノエチルグリシン、イソプロピルメチルフェノール、過酸化水素、オキシドール、エタノール(エタノールは日局エタノールの他、各種変性アルコール等を使用できる)、イソプロパノール、マーキュロクロム、塩化ベンゼトニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化セチルピリジニウム、塩化デカリニウム、塩化メチルロザニリン、サリチル酸、セトリミド、トリクロロカルバニリド、トリメチルセチルアンモニウムペンタクロロフェネート、フェノール、ベンジルアルコール、クロルヘキシジンおよびその塩、ヨウ素系消毒剤(ヨウ素、ポビドンヨード、ヨードホルム、ヨウ化カリウム、ジヨードヒドロキシプロパン)、クレゾール、イオウ、ヘキサクロロフェン、クロルヘキシジン、ベンゾイルパーオキサイドトルナフタート、ハロカルバン、2,4,4−トリクロロ−2−ヒドロキシフェノール、ジンクピリチオン、ピロクトンオラミン、ヒノキチオール、フェノール、グルコン酸クロルヘキシジン、銅クロロフィンナトリウム、カミツレ、ユーカリ油、ヒノキチオール、塩酸クロルヘキシジン等があげられる。
医薬外用剤中における静菌・殺菌・消毒剤の含有量は、0.01〜90質量%が好ましい。
止血剤としては、エフェドリンおよびその塩、ナファゾリンおよびその塩、フェニレフリンおよびその塩、dl−メチルエフェドリンおよびその塩、ノルエピネフリンおよびその塩、エピネフリンおよびその塩、ニケタミド、ペンテトラゾール、フィトナジオンおよびメナジオン亜硫酸ナトリウム等のビタミンK類、アスコルビン酸、ルチンおよびヘスピリジン等のフラボノイド類、アドレノクロム等があげられる。
医薬外用剤中における止血剤の含有量は、0.01〜10質量%が好ましい。
抗凝血剤としては、ジクマロール、アセノクマロール、フェニルイソダンジオン、ワルファリンカリウム等があげられる。医薬外用剤中における抗凝血剤の含有量は、0.01〜10質量%が好ましい。
局所麻酔剤としては、アミノ安息香酸エチル、リドカインおよびその塩、ジブカインおよびその塩、パラブチルアミの安息香酸ジエチルアミノエチルおよびその塩、オキシポリエトキシドデカン、ベンゾカイン、プロカイン、プロポキシカイン、メピバカイン、ブピバカイン、テトラカイン等があげられる。医薬外用剤中における局所麻酔剤の含有量は、0.01〜10質量%が好ましい。
鎮痒剤としては、ジフェンヒドラミン、塩酸ジフェンヒドラミン、マレイン酸クロルフェニラミン、カンファー、メントール、クロタミトン、アラントイン等があげられる。医薬外用剤中における鎮痒剤の含有量は、0.01〜10質量%が好ましい。
抗ヒスタミン剤としては、クロルフェニラミンおよびその塩、ジフェニルイミダゾール、イソチペンジルおよびその塩、ジフェンヒドラミン及びその塩、トリペレナミンおよびその塩、塩酸ジフェンヒドラミン、マレイン酸クロルフェラミン、グリチルリチン酸誘導体等があげられる。医薬外用剤中における抗ヒスタミン剤の含有量は、0.01〜10質量%が好ましい。
凝血剤としては、ジクマロール、アセノクマロール、フェニルイソダンジオン、ワルファリンカリウム等があげられる。医薬外用剤中における凝血剤の含有量は、0.01〜10質量%が好ましい。
局所麻酔剤としては、アミノ安息香酸エチル、リドカインおよびその塩、ジブカインおよびその塩、パラブチルアミの安息香酸ジエチルアミノエチルおよびその塩、オキシポリエトキシドデカン等があげられる。医薬外用剤中における局所麻酔剤の含有量は、0.01〜10質量%が好ましい。
アミノ酸としては、グリシン、アラニン、システイン、メチオニン、セリン、ロイシン、トリプトファン等の中性アミノ酸、トリプトファン、フェニルアラニン等の芳香性アミノ酸、ヒスチジン、アルギニン等の塩基性アミノ酸、アスパラギン酸、グルタミン酸等の酸性アミノ酸、シスチン、アミノ酸エキス等があげられる。医薬外用剤中におけるアミノ酸の含有量は、0.01〜50質量%が好ましく、より好ましくは0.1〜30質量%である。
ビタミン類としては、レチノールおよびその脂肪酸エステル類(パルミテート、アセテート)、ビタミンEおよびその誘導体、等の油溶性ビタミン類、アスコルビン酸、ビタミンBおよびその誘導体、ビタミンBおよびその誘導体、塩酸ピリドキシンやその誘導体、ニコチン酸アミド、パンテント酸およびその誘導体およびそれらの塩、ビオチン等の水溶性ビタミン類があげられる。
医薬外用剤中におけるビタミン類の含有量は、0.01〜50質量%が好ましく、より好ましくは0.1〜30質量%である。
美白剤としては、例えば、トラネキサム酸及び/又はその塩、トラネキサム酸エチル、トラネキサム酸プロピルなどのトラネキサム酸エステル、トラネキサム酸メチルアミド、トラネキサム酸エチルアミドなどのトラネキサム酸アルキルアミド等のトラネキサム酸又はその誘導体;
ハイドロキノン及び/又はその塩、ハイドロキノングルコシド、ハイドロキノンマルトシドなどのハイドロキノンの配糖体等のハイドロキノン又はその誘導体;
ウルソール酸及び/又はその塩、オレアノール酸及び/又はその塩、ベツリン酸及び/又はその塩等のトリテルペン酸及び/又はその塩、ウルソール酸ベンジル、ウルソール酸メチル、ウルソール酸ラウリル、ウルソール酸リン酸エステル、ウルソール酸硫酸エステルなどのトリテルペン酸エステル類等のトリテルペン酸又はその誘導体;
アスコルビン酸及び/又はその塩、アスコルビン酸リン酸エステル及び/又はその塩等のアスコルビン酸エステル又はその塩、アスコルビン酸2−グルコシド及び/又はその塩などのアスコルビン酸配糖体又はその塩等のアスコルビン酸又はその誘導体;
サリチル酸及び/又はその塩、サリチル酸メチル、サリチル酸エチルなどのサリチル酸エステル、3−メトキシサリチル酸、3−エトキシサリチル酸、4−メトキシサリチル酸、4−エトキシサリチル酸、4−プロポキシサリチル酸、4−イソプロポキシサリチル酸、4−ブトキシサリチル酸、5−メトキシサリチル酸、5−エトキシサリチル酸、5−プロポキシサリチル酸等のアルコキシサリチル酸及び/又はその塩等のサリチル酸又はその誘導体;
セラミドタイプ1、セラミドタイプ2、セラミドタイプ3、セラミドタイプ4、セラミドタイプ5、セラミドタイプ6、セラミドタイプ7等のセラミドなど
アルブチン、コウジ酸、エラグ酸、ルシノール、ヒノキチール及びその誘導体等が挙げられる。
医薬外用剤中における美白剤の含有量は、0.01〜10質量%が好ましく、より好ましくは0.05〜5質量%である。
真皮構造改善剤としては、例えば、トリテルペン酸又はその誘導体;カンペステロール、シトステロール、スチグマステロール、カンペステロールグルコシド、シトステロールグルコシド、スチグマステロールグルコシド、スチグマステロールマルトシド等のフィトステロール又はその誘導体;前述したようなアスコルビン酸又はその誘導体;セラミド;デキサメタゾン、プレドニゾロンなどが挙げられる。
医薬外用剤中における真皮構造改善剤の含有量は、0.01〜10質量%が好ましく、より好ましくは0.05〜5質量%である。
抗生物質としては、例えばペニシリンG、ペニシリンV、メチシリン、オキサシリン、クロキサシリン、アンピシリン、ヘタシリン、シクラシリン、アモキシシリン、カルベニシリン、スルベニシリン等のペニシリン型抗生物質。
セファロリジン、セファロチン、セファゾリン、セファログリシン、セファレキシン等のセファロスポリン型抗生物質。
ストレプトマイシン、カナマイシン、ジペカシン、ゲンタマイシン、フラジオマイシン等のアミノグリコシド型抗生物質。
オキシテトラサイクリン、テトラサイクリン、ジメチルクロルテトラサイクリン、ドキシサイクリン、ミノサイクリン等のテトラサイクリン型抗生物質。
エリスロマイシン、ロイコマイシン、ジョサマイシン等のマクロライド型抗生物質。
リンコマイシン、クリンダマイシン等のリンコマイシン型抗生物質。
クロラムフェニコール、ミカマイシン、グラミシジン、グラミシジンS、カプレオマイシン、サイクロセリン、エンビオマイシン、リファンピシン、ナイスタチン、トリコマイシン、アムホテリシンB、グリセオフルビン、バリオチン、ピロールニトリン、シッカニン、ニトロフラントイン、5−ヨード−2−デオキシウリジン、セファメジン、フォスフォノマイシン、N−ホルムイミドイルチェナマイシン1水和物などが挙げられる。
医薬外用剤中における抗生物質の含有量は0.01〜50質量%が好ましく、より好ましくは0.01〜30質量%である。
化学療法剤としては、酢酸マフェニド、スルファジアジン、スルファジアジン銀、スルファメトキサゾールナトリウム、スルフィソミジン、スルフィソミジンナトリウム等の外用サルファ剤が挙げられる。医薬外用剤中における化学療法剤の含有量は0.01〜50質量%が好ましく、より好ましくは0.01〜30質量%である。
制癌剤としては、5−フルオロウラシル、6−メルカプトプリン、メトトレキサート、ブレオマイシン、マイトマイシンC、アドリアマイシン、カルボコン、アクチノマイシンC、ダウノルビシン、ネオカルチノスタチン、クロモマイシンA、L−アスパラキナーゼ、ピシバニール、ビンプラスチン、ビンクリスチンなどが挙げられる。
医薬外用剤中における制癌剤の含有量は0.01〜50質量%が好ましく、より好ましくは0.01〜30質量%である。
向精神剤としては、クロルプロマジン、レゼルピル、クロルジアゼポキシド等が挙げられる医薬外用剤中における向精神剤の含有量は0.01〜50質量%が好ましく、より好ましくは0.01〜30質量%である。
抗パーキンソン病剤としては、L−ドーパ、クロルゾキサゾンなどが挙げられる医薬外用剤中における抗パーキンソン病剤の含有量は0.01〜50質量%が好ましく、より好ましくは0.01〜30質量%である。
性ホルモン剤としては、エストロゲン、アンドロゲン、エストランジオールおよびその誘導体、テストステロン、プロゲストロン、エストロン、エチニルエストラジオール、などが挙げられる。医薬外用剤中における性ホルモン剤の含有量は0.01〜50質量%が好ましく、より好ましくは0.01〜30質量%である。
抗発汗剤としては、例えばプロパンテリンブロマイド、スコポラミン、第四級アシロキシメチルアンモニウム塩などが挙げられる。医薬外用剤中における抗発汗剤の含有量は0.01〜50質量%が好ましく、より好ましくは0.01〜30質量%である。
サンスクリーン剤としては、例えばトコトリエノール、ドコサヘキサエン酸、エイコサペンタエン酸等の不飽和脂肪族類およびその誘導体、p−アミノ安息香酸およびその誘導体、p−ジメチルアミノ安息香酸あるいはそれらのアルキルエステル、ベンゾフェノン誘導体、パラメトキシ桂皮酸誘導体及びサリチル酸誘導体、アロエ、マロニエ、β―カロチン、などが挙げられる。医薬外用剤中におけるサンスクリーン剤の含有量は0.01〜50質量%が好ましく、より好ましくは0.01〜30質量%である。
抗アレルギー剤としては、例えばシクロヘプタジンハイドロクロライド、クロモグリク酸ナトリウム、ケトチフェンなどが挙げられる。医薬外用剤中における抗アレルギー剤の含有量は0.01〜50質量%が好ましく、より好ましくは0.01〜30質量%である。
抗不整脈剤としては、例えばアセブトロール、アルプレノロール、インデノロール、カルテオロール、ブクモロール、ブフェトロール、ブプラノロール、プロプラノロール、ピンドロールなどが挙げられる。医薬外用剤中における抗不整脈剤の含有量は0.01〜50質量%が好ましく、より好ましくは0.01〜30質量%である。
抗高血圧剤としては、例えばレセルピン、レシナミンなどのラウオルフィアアルカロイド類や、クロニジン、プラゾシン、ナシル酸ジヒドロエルゴトキシン、メチクラン、メチルドーパ、グアネチジン、ベタニジンなどが挙げられる。医薬外用剤中における抗高血圧剤の含有量は0.01〜50質量%が好ましく、より好ましくは0.01〜30質量%である。
血管拡張剤としては、例えばエフロキサート、エタフェノン、オキシフェドリン、カルボクロメン、ジラゼプ、ジルチアゼム、トリメタジジン、四硝酸ペンタエリスリトール、ジピリダモール、硝酸イソソルビド、トラピジル、ニトログリセリン、ニフェジピン、プレニラミン、モルシドミン、リン酸トロールニトラート、イノシトールヘキサニコチネート、イソクスプリン、ナイリドリン、クエン酸ニカメタート、シクランデレート、シンナリジン、ニコチニックアルコール、ヘプロニカートなどが挙げられる。
医薬外用剤中における血管拡張剤の含有量は0.01〜50質量%が好ましく、より好ましくは0.01〜30質量%である。
血管補強剤としては、例えばルチンなどが挙げられる。医薬外用剤中における血管補強剤の含有量は0.01〜50質量%が好ましく、より好ましくは0.01〜30質量%である。
筋弛緩剤としては、例えばジアゼパムなどが挙げられる。医薬外用剤中における筋弛緩剤の含有量は0.01〜50質量%が好ましく、より好ましくは0.01〜30質量%である。
制吐剤としては、例えばクロルプロマジンなどが挙げられる。医薬外用剤中における制吐剤の含有量は0.01〜50質量%が好ましく、より好ましくは0.01〜30質量%である。
乾癬治療剤としては、例えばメトキサレンなどが挙げられる。医薬外用剤中における乾癬治療剤の含有量は0.01〜50質量%が好ましく、より好ましくは0.01〜30質量%である。
皮膚軟化剤又は皮膚緩和剤としては、例えばヒドロキノン、尿素、ヘパリン、コンドロイチン硫酸などが挙げられる。医薬外用剤中における皮膚軟化剤又は皮膚緩和剤の含有量は0.01〜50質量%が好ましく、より好ましくは0.01〜30質量%である。
プロスタグランジン類としては、例えばプロスタグランジンF2α、プロスタサイクリン、プロスタグランジンE1、プロスタグランジンE2、7−チアプロスタグランジンE1、16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−7−チアプロスタグランジンE1、16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロペンチル−7−チアプロスタグランジンE1、16,16−ジメチル−7−チアプロスタグランジンE1、17,20−ジメチル−7−チアプロスタグランジンE1、16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−Δ2−7−チアプロスタグランジンE1、16,16−ジメチル−Δ2−プロスタグランジンE1、7−フルオロプロスタサイクリン、5−フルオロプロスタサイクリン、16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキシルプロスタサイクリン、16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロペンチルプロスタサイクリンなどが挙げられる。
医薬外用剤中におけるプロスタグランジン類の含有量は0.01〜50質量%が好ましく、より好ましくは0.01〜30質量%である。
脂溶性ビタミン類としては、例えば1,25−ジヒドロキシビタミンD3、1α−ヒドロキシビタミンD3、1,24−ジヒドロキシビタミンD3、24,25−ジヒドロキシビタミンD3、1α,25−ジヒドロキシビタミンD3−26,23−ラクトン、25−ヒドロキシビタミンD3−26,23−ラクトンなどが挙げられる。
医薬外用剤中における脂溶性ビタミン類の含有量は0.01〜50質量%が好ましく、より好ましくは0.01〜30質量%である。
酵素製剤としては、例えばトリプシン、パパイン、プロテアーゼ、リゾチーム、ストレプトキナーゼ、プラスミン、ウロキナーゼ、ヒアルロニダーゼ、α−キモトリプシン、セラチオペプチターゼ、ブロメライン、セミアルカリペプチターゼなどが挙げられる。
医薬外用剤中における酵素製剤の含有量は0.01〜50質量%が好ましく、より好ましくは0.01〜30質量%である。
ペプチドホルモン類としては、例えばインシュリン、アンジオテンシン、バソプレシン、フェリプレシン、プロチレリン、ゴナトロピン放出ホルモン、コルチコトロピン、プロラクチン、ソマトロピン、サイロトロピン、黄体形成ホルモン、カルシトニン、カリクレイン、パラサイリン、グルカゴン、オキシトシン、ガストリン、セクレチン、血清性性腺刺激ホルモンなどが挙げられる。
医薬外用剤中におけるペプチドホルモン類の含有量は0.01〜50質量%が好ましく、より好ましくは0.01〜30質量%である。
糖尿病治療剤としては、例えばグリベンクラミド、グリクラミドなどが挙げられる。医薬外用剤中における糖尿病治療剤の含有量は0.01〜50質量%が好ましく、より好ましくは0.01〜30質量%である。
多糖類としては、例えばヘパリン、コルドロイチン硫酸などが挙げられる。医薬外用剤中における多糖類の含有量は0.01〜50質量%が好ましく、より好ましくは0.01〜30質量%である。
動植物抽出エキス類としては、例えば人胎盤水溶性エキスなどが挙げられる。医薬外用剤中における動植物抽出エキス類の含有量は0.01〜50質量%が好ましく、より好ましくは0.01〜30質量%である。
菌体エキス類としては、例えばPSKなどが挙げられる。医薬外用剤中における菌体エキス類の含有量は0.01〜50質量%が好ましく、より好ましくは0.01〜30質量%である。
抗しわ剤としては、レチノール、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノールなどのレチノール誘導体、α−ヒドロキシ酸などが挙げられる。医薬外用剤中における抗しわ剤の含有量は0.01〜50質量%が好ましく、より好ましくは0.01〜30質量%である。
皮脂抑制剤としては、エストラジオール、エストロン、エチニルエストラジオール、ビタミンBなどが挙げられる。医薬外用剤中における皮脂抑制剤の含有量は0.01〜50質量%が好ましく、より好ましくは0.01〜30質量%である。
角質剥離・溶解剤としては、イオウ、サリチル酸、レゾルシン、硫化セレンなどが挙げられる。医薬外用剤中における角質剥離・溶解剤の含有量は0.01〜50質量%が好ましく、より好ましくは0.01〜30質量%である。
制汗剤としては、クロルヒドロキシアルミニウム、塩化アルミニウム、アラントインクロルヒドロキシアルミニウム、硫酸アルミニウムカリウム、酸化亜鉛、パラフェノールスルホン酸亜鉛などが挙げられる。医薬外用剤中における制汗剤の含有量は0.01〜50質量%が好ましく、より好ましくは0.01〜30質量%である。
清涼剤としては、メントール及びカンフルなどが挙げられる。医薬外用剤中における清涼剤の含有量は0.01〜50質量%が好ましく、より好ましくは0.01〜30質量%である。
収斂剤としては、酸化亜鉛、硫酸亜鉛、アラントインヒドロキシアルミニウム、塩化アルミニウム、スルホ石炭酸亜鉛及びタンニン酸、アルミニウムアラントイン、乳酸アルミニウム、ハマメリス、オドリコ草、白樺、ダイオウ、等が挙げられる。
医薬外用剤中における収斂剤の含有量は0.01〜50質量%が好ましく、より好ましくは0.01〜30質量%である。
局所刺激剤としては、トウガラシチンキ、シュウキョウチンキ、カンタリスチンキ、ノニル酸ワニリルアミドなどが挙げられる。医薬外用剤中における局所刺激剤の含有量は0.01〜50質量%が好ましく、より好ましくは0.01〜30質量%である。
抗男性ホルモン作用剤としては、エストラジオール、エストロンなどが挙げられる。医薬外用剤中における抗男性ホルモン作用剤の含有量は0.01〜50質量%が好ましく、より好ましくは0.01〜30質量%である。
毛賦活剤としては、パンテント酸およびその誘導体、プラセンタエキス、アラントイン、感光素301などが挙げられる。医薬外用剤中における毛賦活剤の含有量は0.01〜50質量%が好ましく、より好ましくは0.01〜30質量%である。
抗脂漏剤としては、ビタミンBおよびその誘導体などが挙げられる。医薬外用剤中における抗脂漏剤の含有量は0.01〜50質量%が好ましく、より好ましくは0.01〜30質量%である。
耐酸性増強・再石灰化剤としては、フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化スズなどが挙げられる。医薬外用剤中における耐酸性増強・再石灰化剤の含有量は0.01〜50質量%が好ましく、より好ましくは0.01〜30質量%である。
酵素としては、デキストラナーゼ、ムタナーゼなどが挙げられる。医薬外用剤中における酵素の含有量は0.01〜50質量%が好ましく、より好ましくは0.01〜30質量%である。
再石灰化促進剤としては、キシリトールなどが挙げられる。医薬外用剤中における再石灰化促進剤の含有量は0.01〜50質量%が好ましく、より好ましくは0.01〜30質量%である。
歯石沈着防止剤としては、ポリリン酸ナトリウム、ゼオライトなどが挙げられる。医薬外用剤中における歯石沈着防止剤の含有量は0.01〜50質量%が好ましく、より好ましくは0.01〜30質量%である。
歯磨剤としては、ポリエチレングリコールが挙げられる。医薬外用剤中における歯磨剤の含有量は0.01〜50質量%が好ましく、より好ましくは0.01〜30質量%である。
消炎剤としては、甘草、黄連、シコン、西洋ノコギリ草、ヒリハリ草、アロエなどが挙げられる。医薬外用剤中における消炎剤の含有量は0.01〜50質量%が好ましく、より好ましくは0.01〜30質量%である。
皮膚賦活剤としては、ニンジンエキス、アロエ、シコン、リリー、ヘチマ、マロニエ、オオバク、ベニバナなどが挙げられる。
その他としては、例えばインターフェロン、インターロイキン、イソフラボンなどが挙げられる。医薬外用剤中における含有量は0.01〜50質量%が好ましく、より好ましくは0.01〜30質量%である。
本発明において、上記した医薬有効成分は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記以外にも、水溶性有効成分や油性有効成分として、有効性を発揮する成分を添加することもできる。
水溶性有効成分としては以下のものが挙げられる。
ケラチン分解ペプチド、加水分解ケラチン、コラーゲン、魚由来コラーゲン、アテロコラーゲン、ゼラチン、エラスチン、コラーゲン分解ペプチド、加水分解コラーゲン、塩化ヒドロキシプロピルアンモニウム加水分解コラーゲン、エラスチン分解ペプチド、コンキオリン分解ペプチド、加水分解コンキオリン、シルク蛋白分解ペプチド、加水分解シルク、ラウロイル加水分解シルクナトリウム、大豆蛋白分解ペプチド、小麦蛋白、小麦蛋白分解ペプチド、加水分解小麦蛋白、カゼイン分解ペプチド等の蛋白ペプチド類及びその誘導体。パルミトイルオリゴペプチド、パルミトイルペンタペプチド、パルミトイルテトラペプチド等のアシル化ペプチド類。ベタイン(トリメチルグリシン)、プロリン、ヒドロキシプロリン、アルギニン、リジン、セリン、グリシン、アラニン、フェニルアラニン、チロシン、β−アラニン、スレオニン、グルタミン酸、グルタミン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、シスチン、メチオニン、ロイシン、イソロイシン、バリン、トリプトファン、ヒスチジン、タウリン、γ−アミノ酪酸、γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸、カルニチン、カルノシン、クレアチン等のアミノ酸類及びその塩並びに誘導体。18−メチルエイコサン酸塩、分岐脂肪酸(12〜31)塩、ラノリン脂肪酸塩、エチル硫酸18−メチルエイコサン酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、エチル硫酸長鎖分岐脂肪酸(12〜31)アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム等の18−メチルエイコサン酸及びアンテイソ脂肪酸誘導体。糖セラミド等の水溶性スフィンゴ脂質。アスコルビン酸及びそのナトリウム等の塩等のビタミンC類。アスコルビン酸エチルエーテル等のアスコルビン酸アルキルエーテル、アスコルビン酸−2−グルコシド等のアスコルビン酸グルコシド及びその脂肪酸エステル、アスコルビン酸リン酸エステルナトリウム塩及びアスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩、パルミトイルアスコルビン酸リン酸エステルナトリウム塩、リン酸トコフェリルアスコルビル等のアスコルビン酸リン酸エステル塩等のアスコルビン酸誘導体。チアミン塩酸塩、チアミン硫酸塩、リボフラビン、酢酸リボフラビン、塩酸ピリドキシン、フラビンアデニンジヌクレオチド、シアノコバラミン、葉酸類、ニコチン酸、ニコチン酸アミド等のニコチン酸類、コリン類等のビタミンB群類。パントテン酸、パンテニルエチルエーテル、パンテノール、ビオチン等のその他ビタミン類。トコフェロールリン酸エステル等の水溶性ビタミンE類。アルブチン、α−アルブチン等のヒドロキノン配糖体及びそのエステル類。コウジ酸、エラグ酸塩、トラネキサム酸塩及びその誘導体、フェルラ酸塩及びその誘導体、プラセンタエキス、グルタチオン、グリチルリチン酸及びその誘導体、グリチルレチン酸誘導体、サリチル酸誘導体、ヒノキチオール、グアイアズレン、アラントイン、インドメタシン、カフェイン、α−リポ酸、ルチン及び配糖体等の誘導体。ヘスペリジン及び配糖体等の誘導体。西河柳エキス等の各種植物エキス等が挙げられる。
本発明の医薬外用剤への水溶性有効成分の配合量は、有効成分の種類によって異なるが、概ね0.01〜10重量%である。
油性有効成分としては、以下のものが挙げられる。
セタノール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、ラウリルアルコール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、ホホバアルコール、キミルアルコール、セラキルアルコール、バチルアルコール、ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、ダイマージオール等の高級アルコール類。ベンジルアルコール等のアラルキルアルコール及び誘導体。ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、パルミトオレイン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレイン酸、エルカ酸、ドコサヘキサエン酸、エイコサペンタエン酸、イソヘキサデカン酸、アンテイソヘンイコサン酸、長鎖分岐脂肪酸、ダイマー酸、水素添加ダイマー酸等の高級脂肪酸類及びそのアルミニウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、亜鉛塩、カリウム、ナトリウム塩等の金属石けん類、及びアミド等の含窒素誘導体類。流動パラフィン(ミネラルオイル)、重質流動イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、α−オレフィンオリゴマー、ポリイソブテン、水添ポリイソブテン、ポリブテン、スクワラン、オリーブ由来スクワラン、スクワレン、ワセリン、固型パラフィン等の炭化水素類。キャンデリラワックス、カルナウバワックス、ライスワックス、木ろう、みつろう、モンタンワックス、オゾケライト、セレシン、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ペトロラタム、フィッシャートロプシュワックス、ポリエチレンワックス、エチレン・プロピレンコポリマー等のワックス類。ヤシ油、パーム油、パーム核油、サフラワー油、オリーブ油、ヒマシ油、アボカド油、ゴマ油、茶油、月見草油、小麦胚芽油、マカデミアナッツ油、ヘーゼルナッツ油、ククイナッツ油、ローズヒップ油、メドウフォーム油、パーシック油、ティートリー油、ハッカ油、トウモロコシ油、ナタネ油、ヒマワリ油、小麦胚芽油、アマニ油、綿実油、大豆油、落花生油、コメヌカ油、カカオ脂、シア脂、水素添加ヤシ油、水素添加ヒマシ油、ホホバ油、水素添加ホホバ油等の植物油脂類。牛脂、乳脂、馬脂、卵黄油、ミンク油、タートル油等の動物性油脂類。鯨ロウ、ラノリン、オレンジラッフィー油等の動物性ロウ類。液状ラノリン、還元ラノリン、吸着精製ラノリン、酢酸ラノリン、酢酸液状ラノリン、ヒドロキシラノリン、ポリオキシエチレンラノリン、ラノリン脂肪酸、硬質ラノリン脂肪酸、ラノリンアルコール、酢酸ラノリンアルコール、酢酸(セチル・ラノリル)エステル等のラノリン類。レシチン、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルグリセロール、ホスファチジルイノシトール、スフィンゴミエリン等のスフィンゴリン脂質、ホスファチジン酸、リゾレシチン等のリン脂質類。水素添加大豆リン脂質、部分水素添加大豆リン脂質、水素添加卵黄リン脂質、部分水素添加卵黄リン脂質等のリン脂質誘導体類。コレステロール、ジヒドロコレステロール、ラノステロール、ジヒドロラノステロール、フィトステロール、コール酸等のステロール類。サポゲニン類。サポニン類。酢酸コレステリル、ノナン酸コレステリル、ステアリン酸コレステリル、イソステアリン酸コレステリル、オレイン酸コレステリル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル/ベヘニル/オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル/オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル/ベヘニル/オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、N−ラウロイルサルコシンイソプロピル等のアシルサルコシンアルキルエステル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、マカデミアナッツ油脂肪酸コレステリル、マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル、イソステアリン酸フィトステリル、軟質ラノリン脂肪酸コレステリル、硬質ラノリン脂肪酸コレステリル、長鎖分岐脂肪酸コレステリル、長鎖α−ヒドロキシ脂肪酸コレステリル等のステロールエステル類。リン脂質・コレステロール複合体、リン脂質・フィトステロール複合体等の脂質複合体。ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸ヘキシルデシル、イソステアリン酸オクチルドデシル、パリミチン酸セチル、パルミチン酸オクチルドデシル、オクタン酸セチル、オクタン酸ヘキシルデシル、イソノナン酸イソトリデシル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸オクチル、イソノナン酸イソトリデシル、ネオペンタン酸イソデシル、ネオペンタン酸イソトリデシル、ネオペンタン酸イソステアリル、ネオデカン酸オクチルドデシル、オレイン酸オレイル、オレイン酸オクチルドデシル、リシノレイン酸オクチルドデシル、ラノリン脂肪酸オクチルドデシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、エルカ酸オクチルドデシル、イソステアリン酸硬化ヒマシ油、オレイン酸エチル、アボカド油脂肪酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸オクチル、イソステアリン酸イソプロピル、ラノリン脂肪酸イソプロピル、セバチン酸ジエチル、セバチン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジオクチル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジブチルオクチル、アジピン酸ジイソブチル、コハク酸ジオクチル、クエン酸トリエチル等のモノアルコールカルボン酸エステル類。乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、モノイソステアリン酸水添ヒマシ油等のオキシ酸エステル類。トリオクタン酸グリセリル、トリオレイン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、ジイソステアリン酸グリセリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸/ミリスチン酸/ステアリン酸)グリセリル、水添ロジントリグリセリド(水素添加エステルガム)、ロジントリグリセリド(エステルガム)、ベヘン酸エイコサン二酸グリセリル、トリオクタン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジオクタン酸2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、ジオレイン酸プロピレングリコール、テトラオクタン酸ペンタエリスリチル、水素添加ロジンペンタエリスリチル、トリエチルヘキサン酸ジトリメチロールプロパン、(イソステアリン酸/セバシン酸)ジトリメチロールプロパン、トリエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル、(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチル、ジイソステアリン酸ジグリセリル、テトライソステアリン酸ポリグリセリル、ノナイソステアリン酸ポリグリセリル−10、デカ(エルカ酸/イソステアリン酸/リシノレイン酸)ポリグリセリル−8、(ヘキシルデカン酸/セバシン酸)ジグリセリルオリゴエステル、ジステアリン酸グリコール(ジステアリン酸エチレングリコール)、ジネオペンタン酸3−メチル−1,5−ペンタンジオール、ジネオペンタン酸2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオール等の多価アルコール脂肪酸エステル類。ダイマージリノール酸ジイソプロピル、ダイマージリノール酸ジイソステアリル、ダイマージリノール酸ジ(イソステアリル/フィトステリル)、ダイマージリノール酸(フィトステリル/ベヘニル)、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイル、ジイソステアリン酸ダイマージリノレイル、ダイマージリノレイル水添ロジン縮合物、ダイマージリノール酸硬化ヒマシ油、ヒドロキシアルキルダイマージリノレイルエーテル等のダイマー酸若しくはダイマージオールの誘導体。ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド(コカミドMEA)、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド(コカミドDEA)、ラウリン酸モノエタノールアミド(ラウラミドMEA)、ラウリン酸ジエタノールアミド(ラウラミドDEA)、ラウリン酸モノイソプロパノールアミド(ラウラミドMIPA)、パルミチン酸モノエタノールアミド(パルタミドMEA)、パルミチン酸ジエタノールアミド(パルタミドDEA)、ヤシ油脂肪酸メチルエタノールアミド(コカミドメチルMEA)等の脂肪酸アルカノールアミド類。ジメチコン(ジメチルポリシロキサン)、高重合ジメチコン(高重合ジメチルポリシロキサン)、シクロメチコン(環状ジメチルシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン)、フェニルトリメチコン、ジフェニルジメチコン、フェニルジメチコン、ステアロキシプロピルジメチルアミン、(アミノエチルアミノプロピルメチコン/ジメチコン)コポリマー、ジメチコノール、ジメチコノールクロスポリマー、シリコーン樹脂、シリコーンゴム、アミノプロピルジメチコン及びアモジメチコン等のアミノ変性シリコーン、カチオン変性シリコーン、ジメチコンコポリオール等のポリエーテル変性シリコーン、ポリグリセリン変性シリコーン、糖変性シリコーン、カルボン酸変性シリコーン、リン酸変性シリコーン、硫酸変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、脂肪酸変性シリコーン、アルキルエーテル変性シリコーン、アミノ酸変性シリコーン、ペプチド変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、カチオン変性及びポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性及びポリエーテル変性シリコーン、アルキル変性及びポリエーテル変性シリコーン、ポリシロキサン・オキシアルキレン共重合体等のシリコーン類。パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤類、ボルネオール、ユーカリ油が、好ましいものとして挙げられる。
また、その他にも、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、1,3−プロパンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ヘキシレングリコール、ジグリセリン、ポリグリセリン、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、エチレングリコール・プロピレングリコール共重合体等のポリオール類及びその重合体。ジエチレングリコールモノエチルエーテル(エトキシジグリコール)、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル等のグリコールアルキルエーテル類。(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)ポリグリセリル−10、テトラデカン二酸ポリグリセリル−10等の水溶性エステル類。ソルビトール、キシリトール、エリスリトール、マンニトール、マルチトール等の糖アルコール類。グルコース、フルクトース、ガラクトース、マンノース、トレオース、キシロース、アラビノース、フコース、リボース、デオキシリボース、マルトース、トレハロース、ラクトース、ラフィノース、グルコン酸、グルクロン酸、シクロデキストリン類(α−、β−、γ−シクロデキストリン、及び、マルトシル化、ヒドロキシアルキル化等の修飾シクロデキストリン)、β−グルカン、キチン、キトサン、ヘパリン及び誘導体、ペクチン、アラビノガラクタン、デキストリン、デキストラン、グリコーゲン、エチルグルコシド、メタクリル酸グルコシルエチル重合物若しくは共重合物等の糖類及びその誘導体類。ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム。コンドロイチン硫酸ナトリウム。ムコイチン硫酸、カロニン硫酸、ケラト硫酸、デルマタン硫酸。シロキクラゲ抽出物、シロキクラゲ多糖体。フコイダン。チューベロース多糖体、天然由来多糖体。クエン酸、酒石酸、乳酸等の有機酸及びその塩。尿素。2−ピロリドン−5−カルボン酸及びそのナトリウム等の塩。ベタイン(トリメチルグリシン)、プロリン、ヒドロキシプロリン、アルギニン、リジン、セリン、グリシン、アラニン、フェニルアラニン、チロシン、β−アラニン、スレオニン、グルタミン酸、グルタミン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、シスチン、メチオニン、ロイシン、イソロイシン、バリン、トリプトファン、ヒスチジン、タウリン等のアミノ酸類及びその塩。ケラチン分解ペプチド、加水分解ケラチン、コラーゲン、魚由来コラーゲン、アテロコラーゲン、ゼラチン、エラスチン、コラーゲン分解ペプチド、加水分解コラーゲン、塩化ヒドロキシプロピルアンモニウム加水分解コラーゲン、エラスチン分解ペプチド、コンキオリン分解ペプチド、加水分解コンキオリン、シルク蛋白分解ペプチド、加水分解シルク、ラウロイル加水分解シルクナトリウム、大豆蛋白分解ペプチド、小麦蛋白、小麦蛋白分解ペプチド、加水分解小麦蛋白、カゼイン分解ペプチド等の蛋白ペプチド類及びその誘導体。パルミトイルオリゴペプチド、パルミトイルペンタペプチド、パルミトイルテトラペプチド等のアシル化ペプチド類。シリル化ペプチド類。乳酸菌培養液、酵母抽出液、卵殻膜タンパク、牛顎下腺ムチン、ヒポタウリン、ゴマリグナン配糖体、グルタチオン、アルブミン、乳清。塩化コリン、ホスホリルコリン。胎盤抽出液、エアラスチン、コラーゲン、アロエ抽出物、ハマメリス水、ヘチマ水、カモミラエキス、カンゾウエキス、コンフリーエキス、シルクエキス、イザヨイバラエキス、セイヨウノコギリソウエキス、ユーカリエキス、メリロートエキス等の動物・植物抽出成分、天然型セラミド(タイプ1、2、3、4、5、6)、ヒドロキシセラミド、疑似セラミド、スフィンゴ糖脂質、セラミド及び糖セラミド含有エキス等のセラミド類が好ましいものとして挙げられる。
[医薬外用剤]
また、本発明の医薬外用剤には、必要に応じて一般的に外用剤に配合される添加成分を配合することができる。
例えば、油性基剤、水性基剤、保湿剤、感触向上剤、界面活性剤、高分子、増粘・ゲル化剤、溶剤、噴射剤、酸化防止剤、還元剤、酸化剤、防腐剤、抗菌剤、キレート剤、pH調整剤、酸、アルカリ、粉体、無機塩、ビタミン類及びその誘導体類、消炎剤、育毛用薬剤、刺激剤、ホルモン類、抗老化剤、ひきしめ剤、冷感剤、温感剤、創傷治癒促進剤、刺激緩和剤、細胞賦活剤、植物・動物・微生物エキス、核酸、香料、色素、着色剤、染料、顔料、染料、水、経皮吸収促進剤等を配合することができる。
また、外用剤の形態によっては溶解補助剤、支持体、粘着成分なども使用できる。
本発明の外用剤は、外用医薬組成物、医薬部外品を含む化粧料、外用雑貨などに好適である。
本発明の外用剤の形態は特に限定されないが、種々の形態、例えば油中水型又は水中油型の乳化型(クリーム、乳液)、液状、ペースト状、ジェル状、エアゾール状、固形等の油性又は水性の外用剤とすることができる。
外用剤として具体的には坐剤、口腔剤、鼻剤、眼剤、軟膏、クリーム剤、ローション剤、溶液剤、懸濁剤、フィルム剤(例えばシップ剤、硬膏剤、リザーバー型貼付剤、貼付剤)、エッセンス、リポソーム製剤、入浴剤、粉体化粧料、皮膚化粧料、頭皮化粧料、外用医薬品、などが挙げられる。
本発明の外用剤は、特定の皮膚の疾患や症状の治療、予防、改善の目的でも用いることができ、特に限定されないが、例えば、止血用、殺菌消毒用、鎮痒用、養毛用、育毛用、メラニン生成抑制用、抗炎症用、抗菌用、ニキビケア用、抗酸化用、美白用、色素沈着の予防・改善用、シワ改善用、たるみ改善用、手荒れ治療用、虫刺され治療用、筋肉痛治療用、冷え症改善用、水虫治療用、ニキビ治療用、乾燥肌改善用、痔治療用、日焼け予防用、擦り傷治療用、火傷治療用、青あざ治療用、などの外用剤とすることができる。
一般式(1)または(2)で示される化合物の配合量は、特に限定されないが、医薬外用剤中において0.001〜99質量%程度が好ましく、より好ましくは0.01〜50質量%、更に好ましくは0.02〜20質量%である。
以下で、本発明に配合できる添加成分の例を挙げる。本発明において、添加成分は2種以上を組み合わせて用いることができる。
油性基剤としては、パラフィン、流動パラフィン、形質流動パラフィン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類、メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキン、ジメチルシクロポリシロキサン等のシリコン油類、ミツロウ、サラシミツロウ、鯨ロウ等のロウ類、オレイルアルコール、ラノリンアルコール、ヘキシルデカノール、オクチルドデカノール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ラウリルアルコール等の高級アルコール類(炭素数12〜30のものが好ましい)、コレステロール等のステロール類、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、12−ヒドロキシステアリン酸、ウンデシレン酸、イソステアリン酸等の脂肪酸(炭素数12〜30のものが好ましい)、オレイン酸オクチルドデシル、オレイン酸オレイル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、アジピン酸ジイソプロピル等の脂肪酸エステル類(炭素数12〜40のものが好ましい)、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウム等の金属石鹸類、豚脂、牛脂、ラノリン(加水ラノリン、精製ラノリン)、オリーブ油、ゴマ油、ダイズ油、ツバキ油、トウモロコシ油、ナタネ油、ラッカセイ油、ヒマシ油、スクワラン、オレイン酸エステル、リノール酸エステル、リノレン酸エステルなどがあげられる。好ましい油性基剤は、高級アルコール、脂肪酸、脂肪酸エステルである。
水性基剤としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ジブチレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、1、3−ブチレングリコール等のグリコール類や、ショ糖、乳糖、マルトース、マンニトール、エリスリトール、キシリトール等の糖類及び糖アルコール等があげられる。好ましい水性基剤はグリセリン、1、3−ブチレングリコールである。
無機粉体としては、スメクタイト、モンモリロナイト、タルク、カオリン、ベントナイト及びケイ酸アルミニウムマグネシウム等の層状珪酸塩鉱物、シリカ、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、酸化チタン、酸化亜鉛およびこれらの誘導体あるいは表面を改質した粉体等があげられる。
有機粉体としてはナイロン、ポリメタクリル酸メチル等の球状粉体、ポリエチレンビーズ、セルロース粉末、スターチ、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタラート等およびこれらの誘導体あるいは表面を改質した粉体などがあげられる。
界面活性剤としては、特に限定されるものでないが、例えばノニオン系界面活性剤、両性界面活性剤、カチオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤等が挙げられる。
ノニオン系界面活性剤の具体例としては、以下のものが挙げられる。
レシチン、高分子乳化剤、グリセリン脂肪酸エステル、親油型モノステアリン酸グリセリン等のグリセリン脂肪酸エステル類、モノオレイン酸ポリグリセリル、ペンタオレイン酸ポリグリセリル、デカオレイン酸ポリグリセリル等のポリグリセリン脂肪酸エステル類、モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリン等のポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル類、モノラウリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル類、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビット、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット等のポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンラノリン、ポリオキシエチレンソルビットミツロウ等のポリオキシエチレンラノリン・ラノリンアルコール・ミツロウ誘導体、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等のポリオキシエチレンヒマシ油・硬化ヒマシ油類、ポリオキシエチレンコレスタノールエーテル等のポリオキシエチレンステロール・水素添加ステロール類、モノステアリン酸エチレングリコール、モノオレイン酸ポリエチレングリコール等のポリエチレングリコール脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンベヘニルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルテトラデシルエーテル等のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレンステアリン酸アミド等のポリオキシエチレンアルキルアミン・脂肪酸アミド類、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポロオキシエチレンポリオキシプロピレン重合体等を挙げる事ができる。
この中でも特に好ましいノニオン系界面活性剤としては、レシチン、グリセリン脂肪酸エステル、親油型モノステアリン酸グリセリン等のグリセリン脂肪酸エステル類、モノオレイン酸ポリグリセリル、ペンタオレイン酸ポリグリセリル、デカオレイン酸ポリグリセリル等のポリグリセリン脂肪酸エステル類、モノラウリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル類、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類が、挙げられる。
両性界面活性剤の具体例としては、以下のものが挙げられる。
ラウリルジアミノエチルグリシンナトリウム、塩化アルキルジアミノエチルグリシン、ヤシ油脂肪酸アシル−N−カルボキシエトキシエチル−N−カルボキシエチルエチレンジアミン2ナトリウム等のグリシン型両性界面活性剤、ヤシ油脂肪酸アシル−N−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム等のラウリルアミノプロピオン酸塩等のアミノプロピオン酸型両性界面活性剤、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルジメチルベタインナトリウム、アルキルジメチルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリン酸アミドプロピル酢酸ベタイン等のアミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤、ラウリルヒドロキシスルホベタイン等のスルホベタイン型両性界面活性剤等が挙げられる。
この中でも特に好ましい両性界面活性剤としては、ラウリルジアミノエチルグリシンナトリウム、塩化アルキルジアミノエチルグリシン、ヤシ油脂肪酸アシル−N−カルボキシエトキシエチル−N−カルボキシエチルエチレンジアミン2ナトリウム等のグリシン型両性界面活性剤、ヤシ油脂肪酸アシル−N−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム等のラウリルアミノプロピオン酸塩等のアミノプロピオン酸型両性界面活性剤、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルジメチルベタインナトリウム、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタインラウリン酸アミドプロピル酢酸ベタイン等のアミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤等を挙げる事ができる。
カチオン系界面活性剤の具体例としては、以下のものが挙げられる。
ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド等の脂肪族アミン塩、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、臭化アルキルトリメチルアンモニウム、アルキルトリメチルアンモニウムサッカリン、塩化ジポリオキシエチレンアルキルメチルアンモニウム、塩化トリメチルアルキルアンモニウム等のアルキル4級アンモニウム塩、塩化アルキルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ラウリルピジニウム、塩化アルキルジメチル(エチルベンジル)アンモニウム等の環式4級アンモニウム塩、ジメチルアルキルアミン塩酸塩などのアルキルアミン塩等が挙げられる。
この中でも特に好ましいカチオン系界面活性剤としては、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、臭化アルキルトリメチルアンモニウム、アルキルトリメチルアンモニウムサッカリン、塩化ジポリオキシエチレンアルキルメチルアンモニウム等のアルキル4級アンモニウム、塩化アルキルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ラウリルピジニウム、塩化アルキルジメチル(エチルベンジル)アンモニウム等の環式4級アンモニウム塩等を挙げる事ができる。
アニオン系界面活性剤としては、以下のものが挙げられる。
飽和高級脂肪酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルエーテルスルホン酸塩、アルキルエーテルスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸及びその塩等のアルキルエーテルカルボン酸型アニオン系界面活性剤、N−アシルサルコシン塩、N−アシルグルタミン酸塩、N−アシルアルキルタウリン塩等のN−アシル有機酸塩型アニオン系界面活性剤、α−オレフィンスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩等のスルホン酸塩型アニオン系界面活性剤、アルキル硫酸エステル塩等の硫酸塩型アニオン系界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩等のリン酸塩型アニオン系界面活性剤、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム等のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩類等が挙げられる。
この中でも特に好ましいアニオン系界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸及びその塩等のアルキルエーテルカルボン酸型アニオン系界面活性剤、N−アシルグルタミン酸塩、N−アシルアルキルタウリン塩等のN−アシル有機酸塩型アニオン系界面活性剤、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム等のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩類等を挙げる事ができる。
pH調整剤としては、特に限定なく使用可能であるが、クエン酸、リンゴ酸、アジピン酸、グルタミン酸、アルギニン、アスパラギン酸、クエン酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、塩酸、硫酸及びチオ硫酸ナトリウム、乳酸、リン酸水素カリウム、トリエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン等の有機アミン、等を挙げることができる。キレート剤としては、金属捕獲作用があれば特に限定されないが、以下のものが挙げられる。
コンプレキサン、アラニン、エチレンジアミンヒドロキシエチル3酢酸3ナトリウム、エデト酸、エデト酸2ナトリウム、エデト酸2ナトリウムカルシウム、エデト酸3ナトリウム、エデト酸4ナトリウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸、グルコン酸、酒石酸、フィチン酸、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム等が挙げられる。
この中でも特に好ましいキレート剤としては、アラニン、エデト酸2ナトリウム、エデト酸2ナトリウムカルシウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸、グルコン酸、酒石酸、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム等を挙げる事ができる。
増粘剤としては、増粘を示す成分であれば特に限定されないが、キサンタンガム、カルボキシルビニルポリマー及びアクリル酸系ポリマーを挙げることができる。
香料としては、匂いを示す成分であれば特に限定されないが、天然香料、合成香料及び調合香料等を挙げることができる。
その他添加剤としては、以下のものが挙げられる。
ノニオン性高分子としては、アラビアゴム及びトラガントゴム等の天然ゴム類、サポニン等のグルコシド類、メチルセルロース、カルボキシセルロース及びヒドロキシメチルセルロース等のセルロース誘導体、リグニンスルホン酸塩、セラック等の天然高分子、ポリアクリル酸塩、スチレン−アクリル酸共重合物の塩、ビニルナフタレン−マレイン酸共重合物の塩、β−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物のナトリウム塩及びリン酸塩などの陰イオン性高分子やポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレン脂肪酸エステルメチルグリコシド等を挙げることができる。
高分子系界面活性剤としては、アルギン酸ナトリウム、デンプン誘導体及びトラガントゴム等が挙げられる。
天然系界面活性剤としては、レシチン、ラノリン、コレステロール、フィトステロール、及びサポニン等が挙げられる。
油脂類としては、アボガド油、アーモンド油、オリーブ油、カカオ油、ゴマ油、サフラワー油、大豆油、椿油、パーシック油、ひまし油、ミンク油、綿実油、モクロウ、ヤシ油、卵黄油、パーム油、パーム核油、合成トリグリセライド及びホホバ油等が挙げられる。炭化水素としては、流動パラフィン、ワセリン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス及びイソパラフィン等が挙げられる。ロウ類としては、ミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、カルナバロウ、キャンデリラロウ及びその誘導体等が挙げられる。
高級脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、ベヘニン酸、ウンデシレン酸、ラノリン脂肪酸、硬質ラノリン脂肪酸及び軟質ラノリン脂肪酸等が挙げられる。
高級アルコールとしては、ラウリルアルコール、セタノール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール、ラノリンアルコール、水添ラノリンアルコール、へキシルデカノール及びオクチルドデカノール等が挙げられる。
エステル油としては、ミリスチン酸イソプロピル及びステアリン酸ブチル等を、揮発性及び不揮発性の油分としては、金属石鹸、ジメチルポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、メチルフェニルポリシロキサン、エポキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、アミノ変性シリコーン及び揮発性シリコーン等のシリコーン類等が挙げられる。
保湿剤としては、トリメチルグリシン、ソルビトール、ラフィノース、ピロリドンカルボン酸塩類、乳酸塩類、ヒアルロン酸塩類及びセラミド類、グリセリン、ピロリドンカルボン酸、1,3−ブチレングリコール、γ−リノレン酸含有油脂、サイコサポニン等が挙げられる。
水溶性及び油溶性高分子としては、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリドエーテル、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、可溶性デンプン、カルボキシメチルデンプン、メチルデンプン、アルギン酸プロピレングリコールエステル、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメチルエーテル、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸塩、グアーガム、ローカストビンガム、クインスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、ペクチン、マンナン、デンプン、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、カードラン、ヒアルロン酸、ゼラチン、カゼイン、アルブミン、コラーゲン、メトキシエチレン無水マレイン酸共重合体、両性メタクリル酸エステル共重合体、ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウム、ポリアクリル酸エステル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ニトロセルロース及びシリコーンレジン、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、キサンタンガム、アルギン酸ナトリウム、プルラン、カルボキシメチルセルロースナトリウム等が挙げられる。
金属イオン封鎖剤としては、エチレンジアミン四酢酸及びその塩類、ヒドロキシエチレンジアミン三酢酸及びその塩類、リン酸、アスコルビン酸、コハク酸、グルコン酸、ポリリン酸塩類、メタリン酸塩並びにヒノキチール類、ピロリン酸塩、ヘキサメタリン酸塩等が挙げられる。
酸化防止剤としては、トコフェロール(ビタミンE)、酢酸トコフェロール等のトコフェロール誘導体、BHA、BHT、没食子酸プロピル等の没食子酸誘導体及びNDGA、ビタミンC(アスコルビン酸)および/またはその誘導体
チオタウリン、ヒポタウリン、
等が挙げられる。
防腐剤としては、ジブチルヒドロキシトルエン、安息香酸類、パラベン類、エデト酸ナトリウム、クエン酸及びその塩類、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、ソルビン酸及びその塩類、デヒドロ酢酸及びその塩類、ホウ酸、ホウ砂等があげられる。
経皮吸収促進剤としては、例えば、多価アルコールアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、グリセリド(即ち、グリセリンの脂肪酸エステル)、多価アルコール中鎖脂肪酸エステル、乳酸アルキルエステル、二塩基酸アルキルエステル、アシル化アミノ酸、脂肪族アルコール、脂肪酸などが挙げられる。
これらの中でも、ステロイド性抗炎症薬が必要な薬効水準を達成しやすい点で、多価アルコールアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、グリセリド、及びこれらの混合物が好ましい。多価アルコールアルキルエーテルとしては、例えば、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジグリセリン、ポリグリセリン、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ソルビタン、ソルビトール、イソソバイド、メチルグルコシド、オリゴ糖、還元オリゴ糖などの多価アルコールのアルキルエーテルが挙げられる。多価アルコールアルキルエーテルのアルキル基部分の炭素数は、6〜20であるのが好ましい。
これらの中でも、グリセリンアルキルエーテルが好ましく、アルキル基部分の炭素数が12〜18であるグリセリンアルキルエーテルが特に好ましい。このようなグリセリンアルキルエーテルの具体例として、グリセリンセチルエーテル、グリセリンステアリルエーテル、グリセリンα−モノイソステアリルエーテルなどが挙げられる。
ポリオキシエチレンアルキルエーテルとしては、アルキル基部分の炭素数が6〜20で、かつ、ポリオキシエチレン鎖の繰り返し単位(−O−CH2CH2−)の数が1〜9個のポリオキシエチレンアルキルエーテルが好ましい。このようなポリオキシエチレンアルキルエーテルの具体例としては、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテルなどが挙げられる。
グリセリドとしては、炭素数が6〜18の脂肪酸のグリセリンエステルが好ましい。グリセリドは、結合している脂肪酸の数により、モノグリセリド、ジグリセリド、及びトリグリセリドに区別されるが、いずれも使用することができる。また、これらの混合物(例えば、モノ−及びジ−グリセリドの混合物)であってもよい。
グリセリドを形成する好ましい脂肪酸成分としては、例えば、カプリル酸(即ち、オクタン酸)、カプリン酸(即ち、デカン酸)、ラウリン酸(即ち、ドデカン酸)、ミリスチン酸(即ち、テトラデカン酸)、パルミチン酸(即ち、ヘキサデカン酸)、ステアリン酸(即ち、オクタデカン酸)、オレイン酸などが挙げられる。
好ましいグリセリドとしては、例えば、カプリル酸グリセリド、カプリン酸グリセリド、ラウリン酸グリセリド、ミリスチン酸グリセリド、パルミチン酸グリセリド、ステアリン酸グリセリド、オレイン酸グリセリドなどが挙げられる。これらのグリセリドには、モノ−、ジ−、トリ−グリセリド、及びこれらの混合物が含まれる。これらの中でも、カプリル酸モノ−、ジ−またはトリ−グリセリド、及びこれらの混合物が特に好ましい。また、グリセリドは、他の経皮吸収促進剤と併用することが経皮吸収性の観点から好ましい。
高分子シリコーン及び環状シリコーン等のシリコーン系物質等が挙げられる。
その他にも、カキョクエキス、N−メチル−L−セリン、ホエイ、ニコチン酸アミド、ジイソプロピルアミンジクロロ酢酸、メバロン酸、γ−アミノ酪酸(γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸を含む)、アルテアエキス、アロエエキス、アンズ核エキス、ウコンエキス、ウーロン茶エキス、海水乾燥物、加水分解コムギ末、加水分解シルク、カロットエキス、キューカンバエキス、ゲンチアナエキス、酵母エキス、米胚芽油、コンフリーエキス、サボンソウエキス、ジオウエキス、シコンエキス、シラカバエキス、セイヨウハッカエキス、センブリエキス、ビサボロ−ル、プロポリス、ヘチマエキス、ボダイジュエキス、ホップエキス、マロニエエキス、ムクロジエキス、メリッサエキス、ユーカリエキス、ユキノシタエキス、ローズマリーエキス、ローマカミツレエキス、ローヤルゼリーエキス、海草、米ヌカ、カンゾウ、チンピ、トウキ、モモノハの粉砕物、スフィンゴ脂質、グアイアズレン及びビタミンC、塩化ナトリウム等を添加剤として含ませることができる。
また、医薬外用剤に支持体を用いる形態(貼付形式の医薬外用剤等)では、以下の支持体を例示することができる。
皮膚面への適用の容易さや、皮膚面の動きに対する追従性などの観点から、適度の伸縮性や柔軟性のあるフィルム(シートを含む)、不織布、織布などが好ましい。
支持体として用いられるフィルムの材質としては、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂;ポリメチルメタアクリレート、ポリエチルメタアクリレートなどのポリアクリル系樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステル系樹脂;セロハン、ポリビニルアルコール、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリアクリロニトリル、フッ素樹脂、スチレン−イソプレン−スチレン共重合体、スチレン−ブタジエンゴム、ポリブタジエン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリアミド、ポリスルホンなどが挙げられる。
不織布の材質としては、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステル系樹脂;レーヨン、ポリアミド、ポリエステルエーテル、ポリウレタン、ポリアクリル系樹脂、ポリビニルアルコール、スチレン−イソプレン−スチレン共重合体、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン共重合体などが挙げられる。織布の材質としては、コットン、レーヨン、ポリアクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリビニルアルコールなどを挙げることができる。
医薬外用剤の形態によっては、溶解補助剤を用いることもできる。溶解補助剤は、本発明の医薬外用剤が、貼付剤などの形態をとる際、粘着剤などの各成分を含有する塗工液を調製する際に、ステロイド性抗炎症薬の溶解性を高める作用を担い、かつ、粘着剤層中でのステロイド性抗炎症薬の析出を抑制する作用を担う物質である。この溶解補助剤は、ステロイド性抗炎症薬を直接粘着剤中に溶解させる際には、その溶解性を高める作用を担う。
溶解補助剤としては、例えば、クロタミトン、エタノール、尿素、水溶性有機アミン、プロピレングリコールの脂肪酸エステル、1−メントール、ハッカ油などが挙げられる。溶解補助剤は、それぞれ単独で、または2種以上を組み合わせて使用することができる。これらの中でも、ステロイド性抗炎症薬に対する溶解補助効果が高く、必要な薬効水準を達成しやすい点で、クロタミトンが好ましい。
また、医薬外用剤の形態によっては、粘着剤を用いることもできる。粘着剤としては、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤などが挙げられ、これらの中でも、ゴム系粘着剤が好ましい。
ゴム系粘着剤としては、天然ゴム、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体、ポリイソブチレン、ポリブテン、ポリイソプレンなどのゴム状弾性体に、ロジン系樹脂、テルペン系樹脂、クマロン−インデン樹脂、石油系樹脂などの粘着付与剤を添加したものが挙げられる。
ゴム系粘着剤は、必要に応じて、液状ポリブテン、液状ポリイソブチレン、鉱油などの軟化剤;酸化チタン、酸化亜鉛などの充填剤;ブチルヒドロキシトルエンなどの酸化防止剤;などを含有することができる。
ゴム系粘着剤の中でも、経皮吸収性や粘着性の観点から、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体を主な基剤とし、粘着付与剤とともに、必要に応じて、他のゴム状弾性体などをブレンドしたものが好ましい。
アクリル系粘着剤としては、少なくとも一種の(メタ)アクリル酸アルキルエステルの(共)重合体、(メタ)アクリル酸アルキルエステルとこれと共重合可能な官能性モノマー及び/またはビニルエステルモノマーとの共重合体などが挙げられる。官能性モノマーは、通常0〜30重量%が好ましく、より好ましくは2〜10重量%の割合で用いられ、ビニルエステルモノマーは、通常0〜40重量%が好ましく、より好ましくは5〜30重量%の割合で用いられる。
(メタ)アクリル酸アルキルエステルのアルキル基部分は、炭素数4〜10であるのが好ましい。このような(メタ)アクリル酸アルキルエステルとして、アクリル酸ブチル、アクリル酸オクチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ノニル、アクリル酸イソノニルなどが特に好ましい。官能性モノマーとしては、例えば、官能基を有する(メタ)アクリル酸類が挙げられ、その具体例として、アクリル酸、メタアクリル酸、2−ヒドロキシエチルアクリル酸などが挙げられる。ビニルエステルモノマーとしては、酢酸ビニル、ラウリン酸ビニルなどが挙げられる。
シリコーン系粘着剤としては、2官能または3官能のポリシロキサンなどを主成分とするものが挙げられる。
以下、本実施形態を実施例及び比較例によってさらに具体的に説明するが、本実施の形態は、これらの実施例のみに限定されるものではない。
一般式(1)で示される化合物を以下に記載の方法により製造した。
[製造例1]
L−リジン塩酸塩9.1g(0.05mol)を水57gと混合した。この液を25%水酸化ナトリウム水溶液でpH範囲を10〜11に調整し、反応温度を5℃に維持しながら、攪拌した。攪拌下において、N−ラウロイル−L−グルタミン酸無水物を31.1g(0.1mol)2時間かけて添加し、反応を実施した。その後、さらに30分攪拌を続け、ターシャリーブタノールを液中濃度20質量%となるように添加した後、75%硫酸を滴下して液のpH値を2に調整し、また液の温度を65℃に調整した。硫酸滴下終了後、攪拌を停止し、20分間65℃で静置して有機層と水層とに分層し、そこから有機層を分離した。分離した有機層にターシャリーブタノール及び水を添加して、温度を65℃にして20分攪拌した。攪拌停止後、静置すると有機層と水層とに分層した。得られた有機層に対して、前記した同じ水洗操作をくり返した後、得られた有機層から溶媒を除去し、水酸化ナトリウムで固形分30質量%、pH6.5(25℃)の水溶液に中和調製した後、これを乾燥して下記式(4)に示す化合物を得た。
N−ラウロイル−L−グルタミン酸無水物とL−リジン塩酸塩との反応において、結合の仕方によって、下記式(4)で示すとおり4種類の化合物が製造されることになる。
Figure 2012097108
(式4において、Rは炭素数11の炭化水素基、Mは、各々独立にH、Naのいずれかである)
[製造例2]
製造例1において、N−ラウロイル−L−グルタミン酸無水物31.1gをN−ココイル−L−グルタミン酸無水物31.1gとした以外は、製造例1の方法と同じ条件で実施した。
[製造例3]
製造例1において、中和処理をアンモニア水溶液で実施した以外は、製造例1の方法と同じ条件で実施した。
[製造例4]
製造例1において、中和処理を実施しなかった以外は、製造例1の方法と同じ条件で実施し、未中和体を得た。
[評価試験方法]
(乳化安定性)
組成物を50℃で1か月保管し、目視で評価する。
乳化物が分離していない:○
乳化物が分離している :×
(使用感)
10名のボランティアを用いて皮膚に塗布した場合のベトツキを評価する。
8〜10人がベトツキを感じない:○
4〜 7人がベトツキを感じない:△
1〜 3人がベトツキを感じない:×
(吸収試験)
高野正彦著「今日の皮膚外用剤」南山堂1981年出版,528頁に記載の血管収縮反応による試験法(マッケンジーテスト)に準じて主薬の吸収試験を行なった。
試験サンプル約0.02gをパッチ判創膏(鳥居薬品製)に無作為にのせ健康男子5名の左腕屈側部に貼付け、20時間後に剥離し、アルコール綿にて拭きとった後、1および8時間後に次の判定基準で判定した。
白い斑点が見えないもの 0点
白い斑点が微弱なもの 1点
白い斑点が明らかなもの 2点
上記の判定後下記の評価を行った。
総点が5点以上:○
総点が5点未満:×
(刺激性試験)
健常男子20名の左腕の上腕屈側部にパッチテスト用判創膏(フィンチャンバー:大正製薬)を用いて試料を48時間閉鎖貼布を行ない、除去後30分に次の基準で測定することによって行なった。
基準
反応なし:−
わずかな紅斑:±
明らかな紅斑:+
紅斑および浮腫:++
紅斑、浸潤、丘疹、小水泡:+++
それぞれの試料につき結果を集積し、陽性率をだし、下記の判定基準で評価した。
陽性率(%)=各試料の±以上の判定の数/各試料の総判定数×100
陽性率10%未満:○
陽性率10%以上:×
[実施例1]
(水性ゲル状の外用剤)
製造例1で得られた化合物を用いて表1の配合で外用剤を作製した。なお表中の数値の単位は、質量%である。以下の表も同様の単位である。
[比較例1]
(水性ゲル状の外用剤)
表1の配合で外用剤を作製した。
Figure 2012097108
[実施例2]
(軟膏剤)
製造例2で得られた化合物を用いて表2の配合で軟膏剤を作製した。
[比較例2]
(軟膏剤)
表2の配合で軟膏剤を作製した。
Figure 2012097108
[実施例3]
(貼付剤)
ゴム状弾性体としてスチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(JSR SIS5000、日本合成ゴム社製)60重量部と、ポリイソプレンゴム(クラプレンIR−10)40重量部、粘着付与剤として脂環族飽和炭化水素樹脂(アルコンP−100)75重量部、軟化剤として液状イソプレンゴム(クラプレンLIR−30)60重量部を、ヘキサン/トルエン(重量比2/1)混合溶剤に溶解させて、濃度40重量%の粘着剤溶液を得た。得られた粘着剤溶液100g(粘着剤成分40g)に、プレドニゾロン21−(2E,6E−ファルネシレート)0.4g、クロタミトン0.8g、及びポリオキシエチレンラウリルエーテル〔ポリオキシエチレン鎖の繰り返し単位(−O−CH2CH2−)の数=1個〕6g、製造例3の化合物0.1gを溶解させ、塗工液を得た。
この塗工液を剥離紙に乾燥後の厚みが50μmとなるように塗布し、乾燥後、粘着剤層の上に支持体としてポリエステル不織布〔シンワ(株)製7850〕を貼り合わせて貼付剤とした。
得られた貼付剤の刺激性試験は同様に良好であり、製造例3の化合物が含まれていない貼付剤と比較すると陽性率は低下していた。
以下で様々な医薬外用剤を作製した。
[実施例4]
(手荒れ治療薬)
表3の配合で作製した。
Figure 2012097108
[実施例5]
(虫刺され治療薬)
表4の配合で作製した。
Figure 2012097108
[実施例6]
(ニキビ治療薬)
表5の配合で作製した。
Figure 2012097108
[実施例7]
(鎮痒剤)
表6の配合で作製した。
Figure 2012097108
[実施例8]
(筋肉痛用ゲル)
表7の配合で作製した。
Figure 2012097108
[実施例9]
(冷え症用ゲル)
表8の配合で作製した。
Figure 2012097108
[実施例10]
(水虫用軟膏)
表9の配合で作製した。
Figure 2012097108
[実施例11]
(ニキビ治療薬)
表10の配合で作製した。
Figure 2012097108
[実施例12]
(乾燥肌用クリーム)
表11の配合で作製した。
Figure 2012097108
[実施例13]
(虫刺され用クリーム)
表12の配合で作製した。
Figure 2012097108
[実施例14]
(殺菌消毒薬)
表13の配合で作製した。
Figure 2012097108
[実施例15]
(手荒れ用クリーム)
表14の配合で作製した。
Figure 2012097108
[実施例16]
(日焼け炎症用ゲル)
表15の配合で作製した。
Figure 2012097108
[実施例17]
(痔治療薬)
表16の配合で作製した。
Figure 2012097108
[実施例18]
(創傷治療薬)
表17の配合で作製した。
Figure 2012097108
[実施例19]
(擦り傷用ゲル)
表18の配合で作製した。
Figure 2012097108
[実施例20]
(火傷用クリーム)
表19の配合で作製した。
Figure 2012097108
[実施例21]
(止血用軟膏)
表20の配合で作製した。
Figure 2012097108
[実施例22]
(青あざ治療薬)
表21の配合で作製した。
Figure 2012097108

[実施例23]
(軟膏剤)
表22の配合で作製した。
Figure 2012097108
実施例4〜23において実施例1、2と同様に良好な結果を得た。
身体への優れた吸収効果を有し、感触が良く刺激の少ない医薬外用剤を得ることができる。

Claims (4)

  1. 下記一般式(1)で示される化合物と、医薬有効成分とを含有する医薬外用剤。
    Figure 2012097108

    (上記一般式(1)において、Rは炭素数1〜23の炭化水素基を示し、Rは水素または、カルボン酸基かスルホン酸基を有してもよい炭素数1〜3の炭化水素基を示し、Yはカルボキシル基、スルホン酸基、硫酸エステル基、リン酸エステル基またはそれらの塩を示し、Zは−NR’−(R’は水素または炭素数1〜10の炭化水素基)、−O−、又は−S−を示し、j、kは0、1、2のいずれかであり、かつj、kは同時に0ではなく、nは2〜20の整数を示す。Xは置換基を有していてもよい分子量100万以下の炭化水素鎖を示す。)
  2. 前記一般式(1)中のXの炭素数が、1〜40である請求項1に記載の医薬外用剤。
  3. 前記一般式(1)で示される化合物が、下記一般式(2)で示される化合物である請求項1又は2に記載の医薬外用剤。
    Figure 2012097108

    (上記一般式(2)において、Rは炭素数1〜23の炭化水素基を示し、Rは水素または、カルボン酸基かスルホン酸基を有してもよい炭素数1〜3の炭化水素基を示し、Yはカルボキシル基、スルホン酸基、硫酸エステル基、リン酸エステル基またはそれらの塩を示し、Zは−NR’−(R’は水素または炭素数1〜10の炭化水素基)、−O−、又は−S−を示し、X’はカルボキシル基またはその塩、−NHR’基(R’は、水素、または炭素数1〜10の炭化水素基)、−OH基、−SH基のうち少なくともいずれか一つを有する炭素数が1〜20の炭化水素鎖を示し、j、kは0、1、2のいずれかであり、かつj、kは同時に0ではない。)
  4. 医薬有効成分が、血行促進剤、抗炎症剤、角質柔軟剤、抗真菌剤、抗菌剤、鎮痛剤、静菌・殺菌・消毒剤、止血剤、抗凝血剤、局所麻酔剤、鎮痒剤、抗ヒスタミン剤、凝血剤、アミノ酸、ビタミン類、美白剤、真皮構造改善剤、抗生物質、化学療法剤、制癌剤、向精神剤、抗パーキンソン病剤、性ホルモン剤、抗発汗剤、サンスクリーン剤、抗アレルギー剤、抗不整脈剤、抗高血圧剤、血管拡張剤、血管補強剤、筋弛緩剤、制吐剤、乾癬治療剤、皮膚軟化剤又は皮膚緩和剤、プロスタグランジン類、脂溶性ビタミン類、酵素製剤、ペプチドホルモン類、糖尿病治療剤、多糖類、動植物抽出エキス類、菌体エキス類、抗しわ剤、皮脂抑制剤、角質剥離・溶解剤、制汗剤、清涼剤、収斂剤、局所刺激剤、抗男性ホルモン作用剤、毛賦活剤、抗脂漏剤、耐酸性増強・再石灰化剤、酵素、再石灰化促進剤、歯石沈着防止剤、歯磨剤、消炎剤のいずれか1種以上である請求項1〜3のいずれか一項に記載の医薬外用剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2019087654A1 (ja) * 2017-11-02 2019-05-09 Nissha株式会社 マイクロニードルシート及びその製造方法

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