JP2018203674A - 皮脂分泌促進剤及び外用組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、皮脂の分泌を促進させる皮脂分泌促進剤を提供することである。【解決手段】γ—オリザノールと共に、ヘパリン類似物質、ジフェンヒドラミン、及びジフェンヒドラミンの塩よりなる群から選択される少なくとも1種を併用することによって、格段に優れた皮脂分泌作用を発揮できる。【選択図】なし

Description

本発明は、皮脂の分泌を促進できる皮脂分泌促進剤に関する。また、本発明は、優れた皮脂の分泌促進作用を有する外用組成物に関する。
皮脂は、皮膚に柔軟性、弾力性、保湿性等を与えたり、紫外線や細菌等から皮膚を保護したりする作用があり、正常な皮膚状態を維持する上で重要な役割を果たしている。皮脂は、皮脂腺によって分泌されるが、年齢、体質、季節、ライフスタイル、薬物投与等の要因によってその分泌量が低下することがある。皮脂の分泌量の低下は、皮膚の柔軟性、弾力性、保湿性、皮膚の抵抗力等を低下させ、皮膚バリア機能の低下要因になっており、更には皮脂欠乏症、皮脂欠乏性湿疹、乾皮症、アトピー性皮膚炎、乾燥肌、ひび、あかぎれ等の皮膚症状や皮膚疾患の要因にもなっている。
従来、皮脂の分泌量の低下に対する対処策として、皮脂の構成成分であるトリグリセリド、ワックスエステル、スクアレン、遊離脂肪酸等の油分を含む外用組成物を用いて皮膚に油分を補給する方法が知られている。しかしながら、このような方法では、皮脂の分泌量の低下に対する対処療法にしかならず、その効果は限定的であり、根本的な解決策とはならないという欠点がある。
一方、皮脂の分泌量の低下に対する対処策として、皮脂の分泌を促進できる成分を使用して、皮脂の分泌量自体を増加させる方法も知られている。このような方法では、皮脂腺を賦活化させるため、皮脂の分泌量が低下した皮膚を効果的に改善できることが期待される。
従来、皮脂の分泌を促進上させる成分について種々報告されている。例えば、γ−オリザノールには、皮脂の分泌を促進作用があることが知られている。また、ビャクシ抽出物、ブリオノール酸、及びマルトオリゴ糖には、皮脂の分泌を促進作用があり、皮脂分泌促進剤に使用できることが報告されている(特許文献1〜3参照)。しかしながら、製剤処方の多様化、皮脂分泌促進作用の更なる向上等に対応するために、皮脂の分泌を促進させる新たな製剤技術の開発が望まれている。
特開平9−176030号公報 特開平7−109214号公報 特開平5−294837号公報
本発明は、皮脂の分泌を促進させる皮脂分泌促進剤を提供することを目的とする。
本発明者は、前記課題を解決すべく鋭意検討を行ったところ、γ―オリザノールと共に、ヘパリン類似物質、ジフェンヒドラミン、及びジフェンヒドラミンの塩よりなる群から選択される少なくとも1種を併用することによって、格段に優れた皮脂分泌作用を発揮できることを見出した。特に、γ―オリザノールと、ヘパリン類似物質と、ジフェンヒドラミン及び/又はその塩を併用すると、皮脂分泌作用が相乗的に向上することを見出した。本発明は、かかる知見に基づいて更に検討を重ねることにより完成したものである。
即ち、本発明は、以下に掲げる態様の発明を提供する。
項1. (A)γ―オリザノール、並びに(B)ヘパリン類似物質、ジフェンヒドラミン、及びジフェンヒドラミンの塩よりなる群から選択される少なくとも1種を含有する、皮脂分泌促進剤。
項2. 前記(B)成分として、少なくともヘパリン類似物質を含有する、項1に記載の皮脂分泌促進剤。
項3. 前記(B)成分が、ヘパリン類似物質と、ジフェンヒドラミン及び/又はその塩との組み合わせである、項1又は2に記載の皮脂分泌促進剤。
項4. 皮膚外用剤である、項1〜3のいずれかに記載の皮脂分泌促進剤。
項5. (A)γ―オリザノール、(B-1)ヘパリン類似物質、並びに(B-2)ジフェンヒドラミン及び/又はその塩を含有する、外用組成物。
本発明の皮脂分泌促進剤によれば、皮脂の分泌を格段顕著に促進できるので、正常な皮膚状態に改善又は維持することが可能になっており、例えば、皮脂の分泌量の低下が要因の一つになっている皮膚疾患や皮膚症状の予防又は治療に有効である。
ゴールデンハムスターの耳介内部に各クリーム剤を所定期間塗布した後に、塗布部の真皮シートを作成して皮脂腺をSudan IIIにて染色して顕微鏡観察した像である。
1.皮脂分泌促進剤
本発明の皮脂分泌促進剤は、γ―オリザノール(以下、(A)成分と表記することもある)、並びにヘパリン類似物質、ジフェンヒドラミン、及びジフェンヒドラミンの塩よりなる群から選択される少なくとも1種(以下、(B)成分と表記することもある)を含有することを特徴とする。以下、本発明の皮脂分泌促進剤について詳述する。
(A)γ−オリザノール
本発明の皮脂分泌促進剤は、γ−オリザノールを含有する。γ−オリザノールは、皮脂分泌促進作用があることが知られている公知の成分である。本発明の皮脂分泌促進剤では、γ−オリザノールと共に、後述する(B)成分を使用することによって、γ−オリザノールを単独で使用する場合に比べて格段に優れた皮脂分泌作用を発揮させることが可能になっている。
γ−オリザノールとは、フェルラ酸とトリテルペンアルコールとのエステル、又はフェルラ酸とステロールとのエステルである。
本発明の皮脂分泌促進剤において、γ−オリザノールとして、フェルラ酸とトリテルペンアルコールとのエステル又はフェルラ酸とステロールとのエステルのいずれか一方を単独で使用してもよく、またこれらを組み合わせて使用してもよい。本発明で使用されるγ−オリザノールの好適な例として、フェルラ酸シクロアルテニル(C40584)を含むもの、更に好ましくはフェルラ酸シクロアルテニルを95重量%以上含むもの、特に好ましくはフェルラ酸シクロアルテニル98重量%以上含むものが挙げられる。
γ−オリザノールのCAS登録番号は、「11042−64−1」で表される。本発明で使用されるγ−オリザノールには、オリザノールA(CAS登録番号[21238−33−5])及びオリザノールC(CAS登録番号[469−36−3])等が含まれ得る。
本発明で使用されるγ−オリザノールについては、その原料、製造方法、精製方法等は特に限定されず、例えば、米糠等から自ら単離及び精製したもの等が挙げられる。
本発明の皮脂分泌促進剤おける(A)の含有量については、製剤形態等に応じて適宜設定すればよいが、例えば、0.05重量%以上が挙げられる。皮脂分泌促進作用をより一層効果的に発揮させるという観点から、γ−オリザノールの含有量として、好ましくは0.05〜2重量%、更に好ましくは0.1〜1重量%、特に好ましくは0.5〜1重量%が挙げられる。
(B)ヘパリン類似物質、ジフェンヒドラミン及び/又はジフェンヒドラミンの塩
本発明の皮脂分泌促進剤は、γ−オリザノールと共に、ヘパリン類似物質(以下、(B-1)成分と表記することもある)、ジフェンヒドラミン及び/又はジフェンヒドラミンの塩(以下、(B-2)成分と表記することもある)を含有する。ヘパリン類似物質、ジフェンヒドラミン、及びジフェンヒドラミンの塩は、従来、皮脂分泌促進作用は知られていないが、γ−オリザノールと併用することによって格段に優れた皮脂分泌作用を発揮させることが可能になる。
ヘパリン類似物質とは、コンドロイチン多硫酸等の多硫酸化ムコ多糖であり、保湿作用、抗炎症作用、血行促進作用等を有することが知られている公知の薬剤である。本発明で使用されるヘパリン類似物質の由来については、特に制限されないが、例えば、ムコ多糖類を多硫酸化することにより得られたもの、食用獣の組織(例えば、ウシやブタ等の気管軟骨を含む肺臓)から抽出したもの等が挙げられる。本発明の皮脂分泌促進剤では、ヘパリン類似物質として、日本薬局方外医薬品規格に収戴されているヘパリン類似物質が好適に使用される。
ジフェンヒドラミンは、抗ヒスタミン作用があることが知られている公知の薬剤である。
ジフェンヒドラミンの塩としては、薬学的に許容されるものである限り特に制限されないが、具体的には、塩酸塩、クエン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、サリチル酸塩、ジフェニルジスルホン酸塩、タンニン酸塩、ラウリル硫酸塩、硫酸塩等の酸付加塩が挙げられる。これらの塩は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明の皮脂分泌促進剤において、(B)成分として、ヘパリン類似物質、ジフェンヒドラミン、及びジフェンヒドラミンの塩の中から、1種を単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
これらの(B)成分の中でも、皮脂分泌促進作用をより一層向上させるという観点から、ヘパリン類似物質を少なくも含んでいることが好ましく、ヘパリン類似物質と、ジフェンヒドラミン及び/又はその塩とを含んでいることが更に好ましい。
本発明の皮脂分泌促進剤おける(B)の含有量については、使用する(B)成分の種類、製剤形態等に応じて適宜設定すればよい。
例えば、(B-1)成分の場合であれば、本発明の皮脂分泌促進剤における(B-1)成分の含有量としては、0.05〜1重量%が挙げられる。皮脂の分泌をより一層効果的に促進させるという観点から、(B-1)成分の含有量として、好ましくは0.05〜0.3重量%、更に好ましくは0.1〜0.3重量%が挙げられる。
また、例えば、(B-2)成分の場合であれば、本発明の皮脂分泌促進剤における(B-2)成分の含有量としては、0.01〜5重量%が挙げられる。皮脂の分泌をより一層効果的に促進させるという観点から、(B-2)成分の含有量として、好ましくは0.1〜3重量%、更に好ましくは0.1〜2重量%が挙げられる。
本発明の皮脂分泌促進剤において、(A)成分に対する(B)成分の比率については、前述する各成分の含有量に応じて定まるが、例えば、(B-1)成分の場合であれば、(A)成分100重量部当たり、(B-1)成分が2〜600重量部、好ましくは10〜60重量部、更に好ましくは20〜40重量部;(B-2)成分の場合であれば、(A)成分100重量部当たり、(B-2)成分が5〜6000重量部、好ましくは20〜100重量部、更に好ましくは40〜60重量部が挙げられる。
界面活性剤
また、本発明の皮脂分泌促進剤には、γ−オリザノールを可溶化又は乳化させて所望の製剤形態にするために、界面活性剤が含まれていることが好ましい。界面活性剤としては、薬学的に許容されることを限度として特に制限されず、ノニオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤のいずれを使用してもよいが、好ましくはノニオン性界面活性剤が挙げられる。
界面活性剤としては、具体的には、POE(10〜50モル)フィトステロールエーテル、POE(10〜50モル)ジヒドロコレステロールエーテル、POE(10〜50モル)2−オクチルドデシルエーテル、POE(10〜50モル)デシルテトラデシルエーテル、POE(10〜50モル)オレイルエーテル、POE(2〜50モル)セチルエーテル、POE(5〜50モル)ベヘニルエーテル、POE(5〜30モル)ポリオキシプロピレン(5〜30モル)2−デシルテトラデシルエーテル、POE(10〜50モル)ポリオキシプロピレン(2〜30モル)セチルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル、これらのリン酸・リン酸塩(POEセチルエーテルリン酸ナトリウムなど)、POE(20〜60モル)ソルビタンモノオレート、POE(10〜60モル)ソルビタンモノイソステアレート、POE(10〜80モル)グリセリルモノイソステアレート、POE(10〜30モル)グリセリルモノステアレート、POE(20〜100モル)・ポリオキシプロピレン変性シリコーン、POE・アルキル変性シリコーン、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、モノパルミチン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、ジラウリン酸ポリエチレングリコール、ジパルミチン酸ポリエチレングリコール、ジステアリン酸ポリエチレングリコール、ジオレイン酸ポリエチレングリコール、ジリシノレイン酸ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(5〜100)、ポリソルベート(20〜85)、グリセリン脂肪酸エステル(モノステアリン酸グリセリン等)、水素添加大豆リン脂質、水素添加ラノリンアルコール等が挙げられる。これらの界面活性剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明の皮脂分泌促進剤に、界面活性剤を含有させる場合、その含有量については、製剤形態等に応じて適宜設定すればよいが、例えば、0.1〜30重量%が挙げられる。より具体的には、本発明の皮脂分泌促進剤がクリーム剤の場合であれば、界面活性剤の含有量として、0.1〜15重量%、好ましくは0.5〜10重量%が挙げられる。また、本発明の皮脂分泌促進剤が液剤の場合であれば、界面活性剤の含有量として、0.1〜30重量%、好ましくは0.5〜15重量%が挙げられる。
油性基剤
本発明の皮脂分泌促進剤は、所望の製剤形態への調製等のために、必要に応じて、油性基剤が含まれていてもよい。油性基剤としては、薬学的に許容されることを限度として特に制限されないが、例えば、植物油、動物油、鉱物油、脂肪酸アルキルエステル、脂肪酸、高級アルコール、シリコーンオイル等が挙げられる。
油性基剤として、具体的には、オリーブ油、小麦胚芽油、こめ油、サフラワー油、大豆油、つばき油、とうもろこし油、なたね油、ごま油、ひまし油、ひまわり油、綿実油、落花生油、ホホバ油、硬化油、アボガド油、ウイキョウ油、チョウジ油、ハッカ油、ユーカリ油、レモン油、オレンジ油、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、コメヌカロウ、木ロウ等の植物油;ラード、魚油、スクワラン、蜜蝋等の動物油;パラフィン、水添ポリイソブテン、流動パラフィン、ゲル化炭化水素(プラスチベース等)、ワセリン等の鉱物油;アジピン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸セチル、セバシン酸ジエチル、オレイン酸エチル等の炭素数4〜30の脂肪酸と炭素数1〜34のアルコールのエステル;ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、セバシン酸、オレイン酸、リノール酸等の炭素数4〜30の脂肪酸;ミリスチルアルコール、セタノール、オレイルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ヘキサデシルアルコール、ラノリンアルコール等の炭素数6〜34の1価高級アルコール;チルポリシロキサン、架橋型メチルポリシロキサン、環状シリコーン、アルキル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、ポリグリセリン変性シリコーン、アクリルシリコーン、フェニル変性シリコーン等のシリコーンオイル等が挙げられる。これらの油性基剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明の皮脂分泌促進剤に、油性基剤を含有させる場合、その含有量については、製剤形態等に応じて適宜設定すればよいが、例えば、0.05〜60重量%が挙げられる。より具体的には、本発明の皮脂分泌促進剤がクリーム剤の場合であれば、油性基剤の含有量として、0.1〜60重量%、好ましくは1〜40重量%が挙げられる。また、本発明の皮脂分泌促進剤が液剤の場合であれば、油性基剤の含有量として、0.05〜30重量%、好ましくは0.1〜15重量%が挙げられる。

本発明の皮脂分泌促進剤は、所望の製剤形態への調製等のために、必要に応じて水が含まれていてもよい。
本発明の皮脂分泌促進剤に水を含有させる場合、その含有量については、製剤形態に応じて適宜設定すればよいが、例えば30重量%以上、好ましくは40〜99.5重量%、更に好ましくは50〜99重量%、特に好ましくは60〜95重量%が挙げられる。
その他の成分
本発明の皮脂分泌促進剤は、前述する成分の他に、必要に応じて、前述する成分以外の薬理成分を含有していてもよい。このような薬理成分としては、例えば、抗ヒスタミン剤(クロルフェニラミンマレイン酸塩等)、局所麻酔剤(プロカイン、テトラカイン、ブピパカイン、メピパカイン、クロロプロカイン、プロパラカイン、メプリルカイン又はこれらの塩、オルソカイン、オキセサゼイン、オキシポリエントキシデカン、ロートエキス、ペルカミンパーゼ、テシットデシチン等)、抗炎症剤(グリチルリチン酸ジカリウム、インドメタシン、フェルビナク、ジクロフェナクナトリウム、ロキソプロフェンナトリウム等)、皮膚保護剤(コロジオン、ヒマシ油等)、血行促進成分(ノニル酸ワニリルアミド、ニコチン酸ベンジルエステル、カプサイシン、トウガラシエキス等)、清涼化剤(メントール、カンフル等)、ムコ多糖類(コンドロイチン硫酸ナトリウム、グルコサミン等)等が挙げられる。これらの薬理成分は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。これらの薬理成分を含有させる場合、その含有量については、使用する薬理成分の種類、期待する効果等に応じて適宜設定すればよい。
更に、本発明の皮脂分泌促進剤は、所望の製剤形態にするために、必要に応じて、前述する成分以外の基材や添加剤が含まれていてもよい。このような基剤や添加剤については、薬学的に許容されることを限度として特に制限されないが、例えば、多価アルコール(エチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、イソプレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセリン等)、低級アルコール(エタノール、イソプロパノール等)、清涼化剤(メントール、カンフル、ボルネオール、ハッカ水、ハッカ油等)、防腐剤(メチルパラベン、プロピルパラベン、安息香酸、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸等)、着香剤(シトラール、1,8−シオネール、シトロネラール、ファルネソール等)、着色剤(タール色素(褐色201号、青色201号、黄色4号、黄色403号等)、カカオ色素、クロロフィル、酸化アルミニウム等)、粘稠剤(ポリビニルピロリドン、アルギン酸ナトリウム、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、キサンタンガム、カラギーナン等)、pH調整剤(リン酸、塩酸、クエン酸、クエン酸ナトリウム、コハク酸、酒石酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン等)、湿潤剤(dl−ピロリドンカルボン酸ナトリウム液、D−ソルビトール液、マクロゴール等)、安定化剤(ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、エデト酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、L−アルギニン、L−アスパラギン酸、DL−アラニン、グリシン、エリソルビン酸ナトリウム、没食子酸プロピル、亜硫酸ナトリウム、二酸化硫黄、クロロゲン酸、カテキン、ローズマリー抽出物等)、酸化防止剤、紫外線吸収剤、キレート剤、粘着剤、緩衝剤、溶解補助剤、可溶化剤、保存剤等の添加剤が挙げられる。これらの添加剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。これらの添加剤の含有量は、製剤形態等に応じて適宜設定することができる。
製剤形態
本発明の皮脂分泌促進剤は、皮膚外用剤として使用されることが望ましい。本発明の皮脂分泌促進剤を皮膚外用剤として使用する場合、その形状については、経皮適用できることを限度として特に制限されないが、例えば、液状、固形状、半固形状(ジェル状、軟膏状、ペースト状)等が挙げられる。
また、本発明の皮脂分泌促進剤を皮膚外用剤として使用する場合、その製剤形態については、経皮適用できることを限度として特に制限されないが、例えば、皮膚外用医薬品、皮膚外用医薬部外品、化粧料、皮膚洗浄料等が挙げられる。本発明の皮脂分泌促進剤を皮膚外用剤にする場合の製剤形態として、具体的には、クリーム剤、ローション剤、ジェル剤、乳液剤、液剤、貼付剤、エアゾール剤、軟膏剤、パック剤等の皮膚外用医薬品;クリーム剤、ローション剤、ジェル剤、乳液剤、液剤、貼付剤、エアゾール剤、軟膏剤、パック剤等の皮膚外用医薬部外品;クリーム剤、ローション剤、ジェル剤、乳液剤、液剤、軟膏剤、パック剤等の化粧料;ボディーシャンプー、ヘアシャンプー、リンス等の皮膚洗浄料等が挙げられる。これらの製剤形態の中でも、好ましくは皮膚外用医薬品、更に好ましくはクリーム剤、ローション剤、ジェル剤、乳液剤、パック剤が挙げられる。
用途・用量
本発明の皮脂分泌促進剤は、皮脂の分泌を促進することにより、皮膚の柔軟性、弾力性、バリア機能等を正常な状態に改善又は維持することができる。従って、本発明に皮脂分泌促進剤は、皮脂の分泌量が低下している皮膚の正常化、正常な皮膚における皮脂の分泌量の低下抑制等のために使用することができる。
本発明の皮脂分泌促進剤は、皮脂の分泌量の低下が要因の一つになっている疾患や症状の予防又は治療にも有効である。皮脂の分泌量の低下が要因の一つになっている疾患や症状としては、具体的には、皮脂欠乏症、皮脂欠乏性皮膚炎、皮脂欠乏性湿疹、乾皮症、アトピー性皮膚炎、進行性指掌角皮症、足蹠角皮症、小児乾燥性湿疹、毛孔性苔癬、乾皮症、皮膚掻痒症、魚鱗癬、さめ肌、ひじ・ひざ・かかと・くるぶしの角化症、乾燥肌、手指のあれ、手足のひび・あかぎれ、小児乾燥性皮膚等が挙げられる。
本発明の皮脂分泌促進剤の用量については、剤形、製剤形態、適用する症状の程度等に応じて適宜設定すればよい。例えば、本発明の皮脂分泌促進剤を皮膚外用剤として使用する場合であれば、その用量の一例として、1回当たり、皮膚1cm2当たり、γ−オリザノールが0.05〜20mg程度となる量で、1日1〜数回程度の頻度が挙げられる。
2.外用組成物
本発明は、更に、γ−オリザノール、ヘパリン類似物質、並びにジフェンヒドラミン及び/又はその塩を含む外用組成物を提供する。これらの含有成分の相乗的作用によって、本発明の外用組成物では皮脂分泌促進作用が飛躍的に向上されている。
本発明の外用組成物で使用されるγ−オリザノール、ヘパリン類似物質、並びにジフェンヒドラミン及び/又はその塩の種類や含有量等は、前記「1.皮脂分泌促進剤」の欄に記載の通りである。
本発明の外用組成物において、配合可能な他の成分の種類や含有量、及び製剤形態についても、前記「1.皮脂分泌促進剤」の欄に記載の通りである。
また、本発明の外用組成物の用途については、特に制限されず、本発明の外用組成物の経皮適用によって認められ得る効能であれば、いずれの目的で使用してもよい。前述の通り、本発明の外用組成物は、皮脂分泌促進作用が飛躍的に向上しているので、皮脂分泌促進用途に好適に使用できる。皮脂分泌促進用途の具体的態様等については、前記「1.皮脂分泌促進剤」の欄に記載の通りである。
以下に実施例を示して本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
試験例
表1に示す組成のクリーム剤(水中油型の乳化組成物)を調製した。クリーム剤の具体的な製造方法は、次の通りである。表1中の(I)に示す各成分を所定量混合して、80℃に加温し、均一に撹拌することにより油相用組成物を調製した。また、別途、表1中の(II)に示す各成分を所定量混合して、80℃に加温し、均一に撹拌することにより水相用組成物を調製した。得られた油相用組成物と水相用組成物を80℃に加温した状態で混合して乳化処理を行った後に冷却し、クリーム剤を得た。
得られたクリーム剤の皮脂分泌促進作用を評価した。具体的な試験方法は、次の通りである。ゴールデンハムスター(8週齢、雌)の耳介内部側に、クリーム剤を1日1回の頻度で塗布し、15日目に耳介中央部の内部側の耳介皮膚片を医療用パンチで採取した。耳介皮膚片から外側の皮膚と軟骨を除去した後に、2Nの臭化ナトリウム水溶液に浸漬して表皮を剥離し、真皮シートを作成した。得られた真皮シートの皮脂腺をSudan IIIによって染色し、システム生物顕微鏡(オリンパス社製)にて皮脂腺を観察した。皮脂腺の面積を測定し、以下の算出式に従って、皮脂分泌量の相対値を算出した。
本試験では、各群3匹のゴールデンハムスターを使用し、1匹から1枚の真皮シートを作成し、1枚の真皮シートにおいて、ランダムに選択した15個の皮脂腺の面積を測定した。このようにして1群当たり合計45個(N=45)の皮脂腺の面積を測定し、その平均値を各群の皮脂腺の面積として前記算出式に代入した。
なお、本試験方法では、皮脂腺の大きさを測定することにより、皮脂分泌量を評価している。一般に、皮脂腺は全分泌腺であり、脂質を蓄積した細胞が自壊して皮脂となり、皮表に排出される。このため、皮脂腺の面積と皮脂腺機能には直接的な関係があり、皮脂分泌量と皮脂腺の面積は略比例関係にあることが一般的に知られている(小林美恵、皮脂腺に対するフェルラ酸エステル混合物の局所作用−生化学的および組織学的研究−、皮膚、第21巻、第1号、公益社団法人日本皮膚科学会発行、昭和54年2月)従って、本試験方法で得られた結果は、皮脂分泌量を正しく反映できている。
真皮シートをSudan IIIによって染色して顕微鏡観察した際の像を図1に示し、皮脂分泌量の相対値を求めた結果を表1に示す。この結果、γ−オリザノール、ヘパリン類似物質、及びジフェンヒドラミンは、単独でも皮脂分泌促進作用が認められたが(参考例1〜3)、γ−オリザノールとヘパリン類似物質を組み合わせた場合では、相乗的に皮脂分泌促進作用が向上していた(実施例1及び2)。とりわけ、ヘパリン類似物質とジフェンヒドラミンとγ−オリザノールを併用した場合には、皮脂分泌促進作用が格段顕著に向上していた(実施例2)。
処方例
表2に示すクリーム剤、表3に示すローション剤、表4に示すジェル剤、及び表5に示す乳液剤を調製した。これらの製剤は、いずれも、前記試験例の場合と同様に、皮脂の分泌を促進させる効果が期待され、皮脂分泌促進用途に有効である。

Claims (5)

  1. (A)γ―オリザノール、並びに(B)ヘパリン類似物質、ジフェンヒドラミン、及びジフェンヒドラミンの塩よりなる群から選択される少なくとも1種を含有する、皮脂分泌促進剤。
  2. 前記(B)成分として、少なくともヘパリン類似物質を含有する、請求項1に記載の皮脂分泌促進剤。
  3. 前記(B)成分が、ヘパリン類似物質と、ジフェンヒドラミン及び/又はその塩との組み合わせである、請求項1又は2に記載の皮脂分泌促進剤。
  4. 皮膚外用剤である、請求項1〜3のいずれかに記載の皮脂分泌促進剤。
  5. (A)γ―オリザノール、(B-1)ヘパリン類似物質、並びに(B-2)ジフェンヒドラミン及び/又はその塩を含有する、外用組成物。
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