以下の説明においては、図中に記した矢印に従って、上下方向、左右方向及び前後方向をそれぞれ定義する。
以下では、本発明の一実施形態に係る宅配ボックスシステム1について説明する。
宅配ボックスシステム1は、内部に物品を収容可能な宅配ボックス10の開閉を制御するためのものである。本実施形態に係る宅配ボックスシステム1は、一軒家に設けられる。図1に示すように、宅配ボックスシステム1は、宅配ボックス10、電子錠装置20、測定装置30、インターホン40、端末50及び演算装置60等を具備する。
宅配ボックス10は、物品(例えば、宅配物)を入れるためのものである。宅配ボックス10は、例えば、玄関のドアの前等に設けられる。図1及び図2に示すように、宅配ボックス10は、収容部11及び扉12を具備する。収容部11は、その前部が開口する略箱状に形成される。扉12は、収容部11の前部にヒンジ(不図示)等を介して設けられ、収容部11の開口を開閉可能に設けられる。
電子錠装置20は、宅配ボックス10の扉12を自動的に施錠及び開錠するものである。電子錠装置20は、扉12の左部に設けられ、モータ(不図示)の駆動によってデッドボルト(不図示)を移動させることで扉12を施錠又は開錠する。電子錠装置20は、宅配ボックス10に物品が収容されていない場合に扉12を開錠している。また、電子錠装置20は、宅配ボックス10に物品が収容された場合に扉12を自動的に施錠する。このとき、電子錠装置20は、例えば、重量計によって宅配ボックス10内の重量を測定し、当該測定結果に基づいて前記デッドボルトを移動させて扉12を施錠する。
測定装置30は、宅配ボックス10に収容された物品(以下、「第一の物品A1」と称する)の寸法を測定するためのものである。測定装置30は、例えば、収容部11の上側面、左側面、右側面及び後側面、並びに扉12の後側面にそれぞれ設けられる赤外線センサ(不図示)を具備する。当該赤外線センサは、収容部11の上側面等の各面にそれぞれ複数設けられる。測定装置30は、前記赤外線センサによって収容部11の上側面等から第一の物品A1までの距離を測定し、当該測定結果に基づいて第一の物品A1の寸法を算出する。
図1に示すように、インターホン40は、玄関前にいる来訪者を視認可能なカメラ付きのインターホンである。インターホン40は、玄関子機41及び親機42を具備する。
玄関子機41は、宅配ボックス10の近傍等に設けられる。玄関子機41は、カメラ41a、マイク41b及びスピーカ41c等を具備する。
カメラ41aは、来訪者の顔を撮影するためのものである。本実施形態に係るカメラ41aは、来訪者が住居に届けに来た物品も撮影可能となるように、その向き等が調節されている。
マイク41bは、音(来訪者の声)を電気信号に変換するためのものである。マイク41bは、変換した電気信号を後述する親機42のスピーカ42cに送信する。
スピーカ41cは、音(居住者の声等)を出力するためのものである。スピーカ41cには、後述する親機42のマイク42bから電気信号が送信される。スピーカ41cは、当該送信された電気信号に基づいて居住者の声を出力する。
親機42は、住居の内壁等に取り付けられることによって、住居内に設けられる。親機42は、無線通信手段又は有線通信手段によって玄関子機41と電気信号を送受信可能に構成される。親機42は、モニター42a、マイク42b及びスピーカ42c等を具備する。
モニター42aは、玄関子機41のカメラ41aで撮影された映像(来訪者の顔や前記来訪者が住居に届けに来た物品)を表示するためのものである。モニター42aには、玄関子機41のカメラ41aから撮影結果に関する電気信号が送信される。モニター42aは、当該送信された撮影結果に基づいて来訪者の顔等を出力(表示)する。
マイク42bは、居住者の声を変換した電気信号を玄関子機41のスピーカ41cに送信することで、居住者の声をスピーカ41cから出力させる。
スピーカ42cは、玄関子機41のマイク41bから送信される電気信号に基づいて来訪者の声を出力する。
このような親機42は、居住者が操作可能な複数のボタンを有する。親機42は、前記複数のボタンの操作に応じて適宜動作することができる。具体的には、親機42は、玄関子機41を介して居住者と来訪者とを直接通話可能な状態にしたり、玄関子機41のスピーカ41cに電気信号を送信してスピーカ41cから合成音声を出力させることができる。
また、親機42は、無線通信手段又は有線通信手段によって電子錠装置20と電気信号を送受信可能に構成される。親機42は、電子錠装置20に宅配ボックス10の扉12を開錠又は施錠する電気信号を送信することで電子錠装置20を動作させ、扉12の開錠又は施錠を行うことができる。また、親機42には、電子錠装置20の状態(扉12を施錠しているか否か)に関する電気信号が送信される。
このように構成される親機42は、電話機能を有する。すなわち、親機42は、電話回線を介して後述する端末50の電話番号を呼び出すことができる。また、親機42は、端末50が電話に出れば玄関子機41と端末50とで通話可能な状態にすることができる。
端末50は、居住者が外出時に携帯する機器である。端末50は、情報を入出力可能なタッチパネル51や電気信号から音を出力するためのスピーカ52や居住者の声を電気信号に変換するためのマイク(不図示)等を具備する。また、端末50は、電話機能を有する。このような端末50としては、スマートフォンやタブレットPC等がある。
このように構成される端末50は、インターネット回線等を介して親機42と電気信号を送受信可能に構成される。端末50は、タッチパネル51から入力される情報に応じて親機42に電気信号を送信することで、親機42を操作する(例えば、玄関子機41のスピーカ41cから合成音声を出力させる)ことができる。また、端末50は、電話機能を用いてインターホン40と接続し、マイク41b及びスピーカ41c・52等によって居住者と来訪者とが通話可能な状態にすることができる。
また、端末50は、親機42を介して電子錠装置20と電気信号を送受信可能に構成される。端末50は、電子錠装置20に宅配ボックス10の扉12を開錠又は施錠するための電気信号を送信することで電子錠装置20を動作させ、扉12の開錠又は施錠を行うことができる。
演算装置60は、後述する手動対応処理A及び自動対応処理Bを行うために必要な演算処理等を行うものである。演算装置60は、バスで相互に接続された中央処理装置(CPU)、記憶装置(RAM及びROMのような主記憶装置やSSD及びHDDのようなストレージ)等を具備する。演算装置60は、記憶装置に記憶されるOSやプログラムを中央処理装置が呼び出して実行することで、種々の機能を提供する。演算装置60は、住居内に設けられる。
演算装置60は、無線通信手段又は有線通信手段によって測定装置30と電気信号を送受信可能に構成される。演算装置60は、測定装置30に電気信号を送信することで測定装置30を動作させることができる。演算装置60には、測定装置30から第一の物品A1の寸法の測定結果に関する電気信号が送信される。
演算装置60は、無線通信手段又は有線通信手段によってインターホン40の親機42と電気信号を送受信可能に構成される。演算装置60には、親機42を介して玄関子機41のカメラ41aで撮影した結果に関する電気信号が送信される。演算装置60は、演算処理の結果に関する電気信号を親機42に送信する。
本実施形態に係る演算装置60は、手動対応処理A等を行うために必要な演算処理等を行う手段として、判定部61及び認証部62を具備する。
判定部61は、第一の物品A1が収容された宅配ボックス10に前記来訪者が住居に届けに来た物品を入れられるか否かを判定するためのものである(図2参照)。判定部61は、演算装置60で動作するプログラムを実行することで実現される。判定部61の処理については後で詳述する。
認証部62は、来訪者を認証して宅配ボックス10の利用可否を判断するためのものである。認証部62は、演算装置60で動作するプログラムを実行することで実現される。認証部62の処理については後で詳述する。
次に、宅配ボックスシステム1の動作の概要について説明する。本実施形態に係る宅配ボックスシステム1は、来訪者が住居に物品を届けに来た場合に動作する。
まず、図1及び図3に示すように、来訪者がインターホン40(玄関子機41に設けられる呼び出しボタン)を押す(ステップS10)。このとき、玄関子機41のカメラ41aは、来訪者の顔及び来訪者が住居に届けに来た物品を撮影し、当該撮影結果に関する電気信号を親機42のモニター42aに送信する。モニター42aは、当該送信された撮影結果を表示する。
ステップS10で来訪者がインターホン40を押すと、親機42は、居住者が在宅しているか否かを確認する(ステップS20)。このとき、親機42は、例えば、来訪者がインターホン40を押してから所定の時間内に親機42の操作が行われたか否かを確認することで、居住者が在宅しているか否かを判断する。
仮に、ステップS20で居住者が在宅していると判断した(操作が行われた)場合、親機42は、居住者が来訪者から直接物品を受け取るか否かを確認する(ステップS20:YES、ステップS30)。このとき、親機42は、物品を直接受け取るか否かを確認するためのメッセージをモニター42aに表示する。居住者は、モニター42aの内容を確認し、親機42を操作して直接物品を受け取るか否かを選択する。
仮に、ステップS30で直接物品を受け取ることが選択された場合、親機42は、玄関子機41を介して居住者と来訪者とを通話可能な状態にする(ステップS30:YES)。居住者は、来訪者と通話した後で玄関のドアを開け、来訪者から直接物品を受け取る。これによって、居住者は、来訪者から物品を直接受け取って、来訪者との対応を完了させる(ステップS40)。
一方、ステップS30で直接物品を受け取らないことが選択された場合、親機42は、合成音声で居住者が対応するか否かを確認する(ステップS30:NO、ステップS50)。このとき、親機42は、合成音声で居住者が対応するか否かを確認するためのメッセージをモニター42aに表示する。居住者は、モニター42aの内容を確認し、親機42を操作して合成音声で居住者が対応するか否かを選択する。
仮に、ステップS50で合成音声で居住者が対応することが選択された場合、手動対応処理Aが行われる(ステップS50:YES)。なお、手動対応処理Aの内容については後で詳述する。
一方、ステップS50で合成音声で居住者が対応しないことが選択された場合、自動対応処理Bが行われる(ステップS50:NO)。また、親機42は、ステップS50で所定の時間内に操作が行われなかった場合も、合成音声で居住者が対応しないことが選択されたと判断する。この場合も、自動対応処理Bが行われる(ステップS50:NO)。なお、自動対応処理Bの内容については後で詳述する。
また、ステップS20で居住者が在宅していないと判断した(操作が行われなかった)場合、親機42は、居住者に対して遠方にて直接対応するか否かを確認する(ステップS20:NO、ステップS60)。このとき、親機42は、端末50に電気信号を送信することで、遠方にて直接対応するか否かを確認するためのメッセージ及び玄関子機41のカメラ41aで撮影した結果をタッチパネル51に表示させる。居住者は、タッチパネル51に表示されたメッセージ等を確認し、タッチパネル51を操作して遠方にて直接対応するか否かに関する電気信号を親機42に送信する。
仮に、ステップS60で遠方にて直接対応することが選択された場合、親機42は、電話機能を利用して、端末50の電話番号を呼び出す(ステップS60:YES、ステップS70)。居住者は、端末50に呼び出された電話に出ることで、来訪者と直接会話することができる。このとき、居住者は、宅配ボックス10の扉12を開錠して来訪者に宅配ボックス10の利用を依頼したり、物品の再配達を依頼する。これによって、遠方にいる居住者は、来訪者との対応を完了させる。
一方、ステップS60で遠方にて直接対応しないことが選択された場合、親機42は、合成音声で居住者が対応するか否かを確認する(ステップS60:NO、ステップS50)。また、親機42は、所定の時間内に端末50から電気信号が送信されなかった場合も、遠方にて直接対応しないことが選択されたと判断し、合成音声で居住者が対応するか否かを確認する(ステップS60:NO、ステップS50)。なお、ステップS60からステップS50へ移行した場合、親機42は、端末50との間で電気信号を送受信することで、合成音声で居住者が対応するか否かを居住者に確認する。
次に、手動対応処理A(図4に示すステップS80〜S130)について詳細に説明する。
手動対応処理Aは、居住者が親機42を操作して来訪者に対応することを目的とする処理である。手動対応処理Aは、例えば、在宅している居住者が所用で物品を直接受け取ることが困難である場合(ステップS20:YES、ステップS30:NO、ステップS50:YES)や遠方にいる居住者が通話することが困難である場合(ステップS20:NO、ステップS60:NO、ステップS50:YES)等に行われる。
図1及び図4に示すように、手動対応処理Aを行う場合、まず、親機42は、玄関子機41のスピーカ42cから直接対応することができない旨の合成音声を出力させる(ステップS80)。このような合成音声としては、例えば、「申し訳ありませんが、所用により対応できません」等がある。
ステップS80で合成音声を出力させた後で、親機42は、宅配ボックス10内に第一の物品A1が収容されているか否かを確認する(ステップS90)。このとき、親機42は、電子錠装置20の状態(宅配ボックス10の扉12を施錠しているか否か)を確認し、当該確認結果に基づいて宅配ボックス10内に第一の物品A1が収容されているか否かを判断する。具体的には、親機42は、電子錠装置20が扉12を施錠している場合に第一の物品A1が収容されていると判断する。また、親機42は、電子錠装置20が扉12を施錠していない場合に第一の物品A1が収容されていないと判断する。
仮に、ステップS90で第一の物品A1が収容されていないと判断した場合、親機42は、玄関子機41のスピーカ42cから宅配ボックス10の利用を促す旨の合成音声を出力させる(ステップS90:NO)。このような合成音声としては、例えば、「宅配ボックスをご利用下さい」等がある。来訪者は、合成音声の内容を確認し、宅配ボックス10に物品(第一の物品A1)を収容する(ステップS100)。これによって、来訪者との手動対応が完了する。なお、ステップS100で宅配ボックス10に物品(第一の物品A1)が収容されると、電子錠装置20によって宅配ボックス10の扉12が自動的に施錠される。
一方、第一の物品A1が収容されていると判断した場合、親機42は、演算装置60を用いて、来訪者が住居に届けに来た物品が宅配ボックス10に入るか否かを確認する(ステップS90:YES、ステップS110)。このとき、親機42は、演算装置60に電気信号を送信して判定部61を実行させる。なお、以下においては、第一の物品A1が宅配ボックス10に収容された状態において、さらに来訪者が住居に届けに来た物品を「第二の物品A2」と称する。
まず、判定部61は、測定装置30に電気信号を送信して測定装置30を動作させ、第一の物品A1の寸法(図5に示す幅W11、奥行きD11及び高さH11)を測定する。判定部61は、測定装置30から当該測定結果を取得する。
また、判定部61は、親機42を介して玄関子機41のカメラ41aで撮影した結果(第二の物品A2を含む画像データ)を取得する。そして、判定部61は、当該撮影した結果(画像データ)に対して適宜画像処理を施すことで第二の物品A2の寸法(図6に示す幅W12、奥行きD12及び高さH12)を推定する。
また、判定部61は、演算装置60の記憶装置に予め記憶された宅配ボックス10の内部の寸法(図5に示す幅W10、奥行きD10及び高さH10)を取得する。そして、判定部61は、宅配ボックス10の内部の寸法の取得結果及び第一の物品A1の寸法の取得結果に基づいて、宅配ボックス10に追加で入れることができる物品の最大の寸法(最大の幅、最大の奥行き及び最大の高さ)を算出する。なお、以下においては、このような最大の寸法を「最大空き寸法」と称する。
このような最大空き寸法の算出としては、例えば、以下のようなものが考えられる。すなわち、判定部61は、図5に示す宅配ボックス10の内部の幅W10から第一の物品A1の幅W11を減算した結果を、最大の幅に設定する。また、宅配ボックス10の内部の奥行きD10及び高さH10を、最大の奥行き及び最大の高さに設定する。これによれば、宅配ボックス10に幅方向(左右方向)に並べて入れることができる最大空き寸法(最大の幅(W10−W11)、最大の奥行きD10及び最大の高さH10)を算出することができる。
なお、宅配ボックス10に複数の第一の物品A1が入っていた場合、測定装置30は、複数の第一の物品A1の寸法をそれぞれ測定する。判定部61は、複数の第一の物品A1の幅W11を合算した結果を、第一の物品A1の幅に設定する。そして、判定部61は、宅配ボックス10の内部の幅W10から第一の物品A1の幅W11の合算結果を減算した結果を、最大の幅に設定する。また、宅配ボックス10の内部の奥行きD10及び高さH10を、最大の奥行き及び最大の高さに設定する。これによれば、宅配ボックス10に複数の第一の物品A1が収容された場合でも、最大空き寸法を算出することができる。
判定部61は、このような最大空き寸法の算出結果及び第二の物品A2の寸法の取得結果に基づいて、第二の物品A2が宅配ボックス10に入るか否かを判定する。
第二の物品A2が宅配ボックス10に入るか否かの判定としては、例えば、以下のようなものが考えられる。すなわち、判定部61は、図6に示す第二の物品A2の幅W12、奥行きD12及び高さH12と、最大の幅(W10−W11)、最大の奥行きD10及び最大の高さH10(図5参照)とをそれぞれ比較する。そして、判定部61は、第二の物品A2の幅W12、奥行きD12及び高さH12が、最大の幅(W10−W11)、最大の奥行きD10及び最大の高さH10(図5参照)よりもそれぞれ短い場合に、第二の物品A2が入ると判定する。また、判定部61は、第二の物品A2の幅W12、奥行きD12又は高さH12の少なくともいずれかか、最大の幅(W10−W11)、最大の奥行きD10及び最大の高さH10よりも長い場合に、第二の物品A2が入らないと判定する。
判定部61は、このような判定結果に関する電気信号を親機42に送信する。親機42は、当該送信された電気信号に基づいて判定部61の判定結果を確認する。
仮に、ステップS110で第二の物品A2が入ると判定部61が判定した場合、図1及び図4に示すように、親機42は、電子錠装置20に電気信号を送信して宅配ボックス10の扉12を開錠する(ステップS110:YES、ステップS120)。そして、親機42は、玄関子機41のスピーカ42cから宅配ボックス10の利用を促す旨の合成音声を出力させる。来訪者は、合成音声を確認し、宅配ボックス10に第二の物品A2を収容する(ステップS100)。これによって、来訪者との合成音声での対応が完了する。
一方、ステップS110で第二の物品A2が入らないと判定部61が判定した場合、親機42は、玄関子機41のスピーカ41cから再配達希望日時を含む合成音声を出力させる(ステップS110:NO、ステップS130)。このような合成音声としては、例えば、「○月×日△時に再配達して下さい」等がある。これによって、来訪者との合成音声での対応が完了する。
なお、再配達希望日時は、合成音声を出力させる前に居住者によって設定される。具体的には、親機42は、ステップS130に移行すると、第二の物品A2が入らない旨のメッセージ及び再配達希望日時を確認する旨のメッセージを、モニター42aや端末50のタッチパネル51に表示させる。親機42は、図3に示すステップS30を経て手動対応処理Aを行う場合に前記メッセージをモニター42aに出力させる。また、親機42は、図3に示すステップS60を経て手動対応処理Aを行う場合に前記メッセージを端末50のタッチパネル51に出力させる。
居住者は、モニター42aや端末50のタッチパネル51を確認し、親機42やタッチパネル51を操作して再配達希望日時を設定する。親機42は、当該設定結果に基づいて再配達希望日時を取得し、玄関子機41のスピーカ41cから再配達希望日時の取得結果を含む合成音声を出力させる。
以上のように、手動対応処理Aによれば、宅配ボックス10に第一の物品A1が収容されている場合に、宅配ボックス10に第二の物品A2が入るか否かを判定することができる。これによれば、第二の物品A2を入れることができる場合だけ宅配ボックス10を開錠することができるため、宅配ボックス10の利便性を向上することができる。
また、手動対応処理Aによれば、宅配ボックス10に第二の物品A2を入れることができない場合でも、玄関子機41のスピーカ41cを介して再配達希望日時を来訪者に伝達することができる。これによれば、宅配ボックス10に第二の物品A2を入れることができない場合でも、居住者の希望する日時に再配達を依頼することができるため、第二の物品A2の再配達依頼(受け取り)を円滑に行うことができる。
また、測定装置30によれば、第一の物品A1の寸法を正確に測定することができる。これによって、判定部61は、最大空き寸法を正確に算出することが可能となるため、第二の物品A2が入るか否かを正しく判定することができる。
また、判定部61は、最大空き寸法の算出結果と第二の物品A2の寸法とを比較することで、第二の物品A2が入るか否かを正しく判定することができる。
次に、自動対応処理B(図7に示すステップS140〜S210)について詳細に説明する。
自動対応処理Bは、親機42が自動的に(居住者が親機42を操作せずに)来訪者に対応することを目的とする処理である。自動対応処理Bは、居住者の在宅状況に関わらず、居住者が来訪者に対応しない場合に行われる。自動対応処理Bは、例えば、居留守をする場合(図3に示すステップS20:YES、ステップS30:NO、ステップS50:NO)や遠方にいる居住者が合成音声で対応できない場合(図3に示すステップS20:NO、ステップS60:NO、ステップS50:NO)等に行われる。
図1及び図7に示すように、自動対応処理Bを行う場合、まず、親機42は、来訪者を認証する(ステップS140)。このとき、親機42は、演算装置60に電気信号を送信して認証部62を実行させる。
認証部62は、親機42を介して玄関子機41のカメラ41aで撮影した結果を取得する。そして、認証部62は、当該取得した撮影結果を用いて来訪者の画像認証を行う。ここで、演算装置60の前記記憶装置には、前記画像認証を行うための情報として、宅配ボックス10の利用が許可された来訪者の顔の画像データ(以下、「登録画像データ」と称する)が予め記憶されている。登録画像データの対象となる来訪者としては、例えば、宅配業者等がある。認証部62は、このような登録画像データと、取得した撮影結果に含まれる来訪者の顔の画像データ(以下、「対象画像データ」と称する)とを比較する。認証部62は、登録画像データに対象画像データと一致する画像データが含まれていた場合に来訪者を認証する。また、認証部62は、登録画像データに対象画像データと一致する画像データが含まれていなかった場合に来訪者を認証しない。
認証部62は、このような認証結果に関する電気信号を親機42に送信する。親機42は、当該送信された電気信号に基づいて認証部62の認証結果を確認する。
仮に、ステップS140で認証部62が来訪者を認証しなかった場合、親機42は、玄関子機41のスピーカ41cから来訪者に引き取ってもらう旨の合成音声を出力させる(ステップS140:NO、ステップS150)。このような合成音声としては、例えば、「申し訳ありませんが、お引き取り下さい」等がある。これによって、認証部62で認証しなかった来訪者との対応が完了する。
一方、ステップS140で認証部62が来訪者を認証した場合、親機42は、図4に示すステップS80と同様に、玄関子機41のスピーカ41cから直接対応することができない旨の合成音声を出力させる(ステップS140:YES、ステップS160)。
ステップS160で合成音声を出力させた後で、親機42は、図4に示すステップS90と同様に、宅配ボックス10内に第一の物品A1が収容されているか否かを確認する(ステップS170)。
仮に、ステップS170で第一の物品A1が収容されていないと判断した場合、来訪者は、図4に示すステップS100と同様に、宅配ボックス10に物品を入れる(ステップS170:NO、ステップS180)。これによって、認証部62で認証した来訪者との対応が完了する。
一方、ステップS170で第一の物品A1が収容されていると判断した場合、親機42は、図4に示すステップS110と同様に、宅配ボックス10に第二の物品A2が入るか否かを確認する(ステップS170:YES、ステップS190)。
仮に、ステップS190で第二の物品A2が入ると判定部61が判定した場合、親機42は、図4に示すステップS120と同様に、宅配ボックス10の扉12を開錠する(ステップS190:YES、ステップS200)。そして、来訪者は、宅配ボックス10に第二の物品A2を入れる(ステップS180)。これによって、認証部62で認証した来訪者との対応が完了する。
一方、ステップS190で第二の物品A2が入らないと判定部61が判定した場合、親機42は、玄関子機41のスピーカ41cから再配達を依頼する旨の合成音声を出力させる(ステップS210)。なお、自動対応処理Bにおいては、居住者が親機42や端末50を操作しないため、親機42は、居住者から再配達希望日時を確認することができない。このため、ステップS210で出力される合成音声には、図4に示すステップS130にあるような再配達希望日時が含まれない。このような合成音声としては、例えば、「後日再配達して下さい」等がある。これによって、認証部62で認証した来訪者との対応が完了する。
以上の如く、本実施形態に係る宅配ボックスシステム1は、内部に物品を収容可能な宅配ボックス10と、第一の物品A1が収容された前記宅配ボックス10に、新たに前記宅配ボックス10に収容しようとしている第二の物品A2が入るか否かを判定する判定部61(判定手段)と、前記第二の物品A2が入ると前記判定部61が判定した場合に、前記宅配ボックス10を開錠する電子錠装置20(開錠手段)と、を具備するものである。
このように構成することにより、第一の物品A1が収容された宅配ボックス10に、第二の物品A2が入る場合だけ宅配ボックス10を開錠することができるため、宅配ボックス10の利便性を向上させることができる。
また、前記判定部61は、前記第一の物品A1及び前記第二の物品A2の外郭に基づいて、前記第二の物品A2が入るか否かを判定するものである。
なお、第一の物品A1及び第二の物品A2の外郭には、第一の物品A1及び第二の物品A2の寸法や形状や大きさが含まれる。
このように構成することにより、第一の物品A1及び第二の物品A2の外郭(寸法や形状や大きさ)を考慮して第二の物品A2が宅配ボックス10に入るか否かを判断することが可能となる。これによれば、判定ミスを減らして宅配ボックス10の利便性を向上させることができる。
また、前記宅配ボックス10の外部で前記第二の物品A2の外郭に関する情報を取得する玄関子機41のカメラ41a(第二の取得手段)をさらに具備し、前記判定部61は、前記カメラ41aの取得結果に基づいて前記第二の物品A2の外郭を推定するものである。
なお、第二の物品A2の外郭に関する情報には、第二の物品A2を撮影した結果(画像データ)や所定の位置から第二の物品A2までの距離を測定した結果等が含まれる。
このように構成することにより、玄関子機41のカメラ41aの取得結果によって判定部61で第二の物品A2の外郭を自動的に推定することができる。これによれば、来訪者が第二の物品A2の外郭(寸法等)をテンキー等の入力手段を用いて別途判定部61に入力することなく、第二の物品A2の外郭を取得することができる。このため、宅配ボックス10の利便性を向上することができる。
また、前記第二の取得手段は、居住者(前記第一の物品A1及び前記第二の物品A2の受取人)のインターホン40の玄関子機41のカメラ41aによって構成されるものである。
このように構成することにより、来訪者を撮影する玄関子機41のカメラ41aを、第二の物品A2の外郭に関する情報を取得するための手段としても(複数の用途に)用いることができる。このため、第二の物品A2の外郭に関する情報を取得するためのカメラを別途設ける必要がなくなって、コストを低減することができる。
また、前記宅配ボックス10の利用可否に関する予め設定された認証情報に基づいて、前記第二の物品A2を前記宅配ボックス10に入れようとする来訪者を認証する認証部62(認証手段)をさらに具備し、前記電子錠装置20は、前記第二の物品A2が入ると前記判定部61が判定した場合、かつ前記認証部62が前記来訪者を認証した場合に、前記宅配ボックス10を開錠するものである。
このように構成することにより、認証した来訪者(特定の来訪者)にのみ、第一の物品A1が収容された宅配ボックス10の利用を許可することができる。これによれば、第一の物品A1が収容された宅配ボックス10に第二の物品A2を入れる場合でも、盗難等のトラブルを減らすことができ、セキュリティを高めることができる。
また、居住者(前記第一の物品A1及び前記第二の物品A2の受取人)のインターホン40及び前記電子錠装置20と接続され、前記インターホン40及び前記電子錠装置20を遠隔で操作可能な端末50をさらに具備するものである。
このように構成することにより、居住者がインターホン40(親機42)で対応できない場合でも、端末50を用いて来訪者に対応することが可能となる。これによって、玄関子機41を介して居住者が来訪者と直接会話したり、親機42を操作して合成音声で来訪者に対応することができる。
また、前記第二の物品A2が入らないと前記判定部61が判定した場合に、前記第二の物品A2を前記宅配ボックス10に入れようとする来訪者に再配達に関する情報を伝達する玄関子機41のスピーカ41c(伝達手段)をさらに具備するものである。
なお、本実施形態において、再配達に関する情報には、単に再配達を依頼する(再配達希望日時を含まない)メッセージ及び再配達希望日時を含むメッセージが含まれる。
このように構成することにより、再配達に関する情報をあらためて伝達する負担を軽減することができる。具体的には、玄関子機41のスピーカ41cによって、再配達に関する情報(例えば、再配達希望日時や単に再配達を依頼する旨)を来訪者に伝達することができる。これによって、居住者が別途再配達依頼を行うことなく、再配達を依頼することが可能となるため、再配達に関する情報をあらためて伝達する負担を軽減することができる。
なお、本実施形態に係る判定部61は、本発明に係る判定手段の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る電子錠装置20は、本発明に係る開錠手段の実施の一形態である。
また、本実施形態に係るカメラ41aは、本発明に係る第二の取得手段の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る認証部62は、本発明に係る認証手段の実施の一形態である。
また、本実施形態に係るスピーカ41cは、本発明に係る伝達手段の実施の一形態である。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、本実施形態に係る宅配ボックスシステム1は、一軒家に設けられるものとしたが、本発明に係る宅配ボックスシステムの適用対象は、これに限定されるものでなく、集合住宅やオフィス等であってもよい。
また、本実施形態においては、インターホン40の親機42が操作されない場合に居住者が在宅していないと判断したが、居住者が在宅しているか否かを判断するための手段はこれに限定されるものでない。本発明に係る宅配ボックスシステムにおいては、例えば、外出時や帰宅時に居住者が親機42を操作することで、在宅しているか否かを予め設定していてもよい。また、本発明に係る宅配ボックスシステムにおいては、親機42が端末50が住居内のLANに接続しているか否かを確認することで、居住者が在宅しているか否かを判断してもよい。
また、本実施形態においては、第一の物品A1の寸法を測定装置30で測定するものとしたが、これに限定されるものでなく、第一の物品A1を宅配ボックス10に入れる前に、テンキー等の入力手段を用いて来訪者が第一の物品A1の寸法を入力する(来訪者から取得する)ものであってもよい。
また、本実施形態では、第一の物品A1の寸法を直接測定したが、その他の情報から間接的に寸法を推定することもできる。例えば、第一の物品A1を撮影した結果(画像データ)から判定部61が第一の物品A1の寸法を推定することもできる。この場合、判定部61は、宅配ボックス10内に設けられたカメラを動作させ、当該カメラの撮影結果を取得する。そして、判定部61は、取得した撮影結果に基づいて、第一の物品A1の幅、奥行き及び高さが宅配ボックス10の内部の幅、奥行き及び高さに対してそれぞれどの程度の割合を占めているかを算出する。判定部61は、当該算出結果及び宅配ボックス10の内部の寸法に基づいて、第一の物品A1の寸法を推定する。
以上の如く、前記宅配ボックス10の内部で前記第一の物品A1の外郭に関する情報を取得する前記カメラ(第一の取得手段)をさらに具備し、前記判定部61は、前記カメラの取得結果に基づいて前記第一の物品A1の外郭を推定するものである。
なお、第一の物品A1の外郭に関する情報には、第一の物品A1を撮影した結果(画像データ)や所定の位置から第一の物品A1までの距離を測定した結果等が含まれる。
また、前記カメラは、本発明に係る第一の取得手段の実施の一形態である。
このように構成することにより、前記カメラの取得結果によって判定部61で第一の物品A1の外郭を自動的に推定することができる。これによれば、第一の物品A1を届けに来た来訪者が、第一の物品A1の外郭(寸法等)をテンキー等の入力手段を用いて別途判定部61に入力することなく、第一の物品A1の外郭を取得することができる。このため、宅配ボックス10の利便性を向上することができる。
また、本実施形態においては、第二の物品A2の寸法を判定部61で推定するものとしたが、これに限定されるものでなく、テンキー等の入力手段を用いて第二の物品A2の寸法を来訪者が入力する(来訪者から取得する)ものであってもよい。
また、本実施形態に係る判定部61は、玄関子機41のカメラ41aの撮影結果に基づいて第二の物品A2の寸法を推定するものとしたが、これに限定されるものでなく、玄関前を撮影する監視カメラで第二の物品A2を撮影した結果に基づいて第二の物品A2の寸法を推定してもよい。これによれば、監視カメラを複数の用途に用いることができるため、コストを低減することができる。
また、本実施形態に係る判定部61は、最大空き寸法を算出することで、第二の物品A2が入るか否かを判定したが、本発明に係る判定手段は、宅配ボックス10の空き容量を算出することで、第二の物品A2が入るか否かを判定してもよい。この場合、判定手段は、宅配ボックス10の内部の寸法に基づいて宅配ボックス10の容積を算出する。また、判定手段は、第一の物品A1の寸法に基づいて第一の物品A1の体積を算出する。判定手段は、宅配ボックス10の容積の算出結果から第一の物品A1の体積の算出結果を減算することで、宅配ボックス10の空き容量を算出する。そして、判定手段は、第二の物品A2の寸法に基づいて第二の物品A2の体積を算出し、当該算出結果が空き容量の算出結果以下である場合に第二の物品A2を宅配ボックス10に入れることができると判定する。
以上の如く、前記判定手段は、予め設定された前記宅配ボックス10の内部の寸法と前記第一の物品A1の外郭とに基づいて前記宅配ボックス10の空き容量を算出し、当該算出結果と前記第二の物品A2の外郭とに基づいて前記第二の物品A2が入るか否かを判定するものである。
このように構成することにより、宅配ボックス10の内部の寸法及び第一の物品A1の外郭(体積)から宅配ボックス10の空き容量を把握することが可能となる。また、宅配ボックス10の空き容量及び第二の物品A2の外郭(体積)に基づいて、第二の物品A2が入るか否かを容易に判定することができる。
また、本実施形態に係る判定部61は、第一の物品A1及び第二の物品A2を宅配ボックス10に幅方向(左右方向)に並べて入れることができるか否かを判定したが、本発明に係る判定手段の判定内容は、これに限定されるものでない。
本発明に係る判定手段は、例えば、第一の物品A1及び第二の物品A2を宅配ボックス10に奥行き方向(前後方向)に並べて入れることができるか否かを判定してもよい。この場合、判定手段は、奥行き方向に並べて入れることができる物品の最大の寸法(最大の幅W10、最大の奥行き(D10−D11)及び最大の高さH10)を算出する。そして、判定手段は、当該算出結果及び第二の物品A2の寸法に基づいて、奥行き方向に並べて入れることができるか否かを判定する。
また、本発明に係る判定手段は、例えば、第一の物品A1及び第二の物品A2を上下に重ねて(高さ方向に並べて)入れることができるか否かを判定してもよい。この場合、判定手段は、上下に重ねて入れることができる物品の最大の寸法(最大の幅W10、最大の奥行きD10及び最大の高さ(H10−H11))を算出する。そして、判定手段は、当該算出結果及び第二の物品A2の寸法に基づいて、上下に重ねて入れることができるか否かを判定する。
また、本発明に係る判定手段は、第二の物品A2を幅方向に並べて入れることができないと判定した場合に、第二の物品A2を奥行き方向に並べて入れることができるか否かを判定してもよい。また、本発明に係る判定手段は、第二の物品A2を幅方向及び奥行き方向に並べて入れることができないと判定した場合に、第一の物品A1及び第二の物品A2を上下に重ねて入れることができるか否かを判定してもよい。
また、本実施形態においては、電子錠装置20の状態に基づいて宅配ボックス10に第一の物品A1が収容されているか否かを判断するものとしたが、第一の物品A1が収容されているか否かを判断するための手段は、これに限定されるものでない。本発明に係る宅配ボックスシステムにおいては、宅配ボックス10内の重量を測定した結果や測定装置30で第一の物品A1の寸法を測定した結果等に基づいて、第一の物品A1が収容されているか否かを判断してもよい。
また、第一の物品A1が収容されているか否かを来訪者が目視で確認してもよい。この場合、宅配ボックス10の一側面に透明板を設けることが望ましい。このような透明板によれば、第一の物品A1が収容されているか否かを来訪者が簡単に確認することができる。なおこの場合、宅配とは無関係な第三者からは見え難い部分(面)に透明板を設けることが望ましい。
また、第一の物品A1が収容されているか否かを居住者が目視で確認してもよい。この場合、宅配ボックス10の内部を撮影するカメラが設けられていてもよい。
また、本実施形態においては、自動対応処理Bを行う場合に、最初に来訪者を認証するものとしたが、来訪者を認証するタイミングは、これに限定されるものでない。来訪者を認証するタイミングは、例えば、第二の物品A2が入ると判定部61が判定した後、かつ、開錠前(ステップS190とステップS200との間)であってもよい。これによって、宅配ボックス10に第一の物品A1が収容されている場合だけ、認証した来訪者に宅配ボックス10の利用を許可することができる。すなわち、宅配ボックス10に第一の物品A1が収容されていない場合に全ての来訪者に宅配ボックス10の利用を許可することができる。これによれば、第一の物品A1の盗難等のトラブルを防止しつつ、宅配ボックス10の利用率を向上することができる。
また、本実施形態においては、第二の物品A2が入るか否か及び来訪者の認証を演算装置60が行うものとしたが、これに限定されるものでなく、親機42が行うものであってもよい。
また、本実施形態に係る認証部62は、来訪者の顔の画像データに基づいて来訪者を認証したが、来訪者を認証するための情報、すなわち認証情報は、来訪者の顔に限定されるものでない。認証情報は、例えば、来訪者の声や服装等であってもよい。また、認証情報は、来訪者の身体的な特徴や外見に限定されるものでなく、例えば、予め設定された暗証番号やICカード等であってもよい。
また、本実施形態においては、認証情報が演算装置60の記憶装置に記憶されるものとしたが、認証情報を記憶するための手段は、これに限定されるものでない。認証情報は、例えば、親機42や住居とは異なる場所に構築されたサーバに記憶されるものであってもよい。
また、本実施形態に係るインターホン40(親機42)及び端末50は、電話機能を有するものとしたが、本発明に係るインターホン及び端末は、電話機能の有無を問わない。電話機能を有しないインターホン及び端末を具備する宅配ボックスシステムにおいては、居住者が在宅していない場合に、合成音声で居住者が対応するか否かを確認する(図3に示すステップS20がNOである場合にステップS50へ移行する)ものであってもよい。