JP6774728B2 - 端子台及びリアクトル - Google Patents

端子台及びリアクトル Download PDF

Info

Publication number
JP6774728B2
JP6774728B2 JP2016176887A JP2016176887A JP6774728B2 JP 6774728 B2 JP6774728 B2 JP 6774728B2 JP 2016176887 A JP2016176887 A JP 2016176887A JP 2016176887 A JP2016176887 A JP 2016176887A JP 6774728 B2 JP6774728 B2 JP 6774728B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal block
accommodating portion
nut
cap
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016176887A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018041919A (ja
Inventor
浩太郎 鈴木
浩太郎 鈴木
榎本 進一
進一 榎本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tamura Corp
Original Assignee
Tamura Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tamura Corp filed Critical Tamura Corp
Priority to JP2016176887A priority Critical patent/JP6774728B2/ja
Publication of JP2018041919A publication Critical patent/JP2018041919A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6774728B2 publication Critical patent/JP6774728B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Coils Of Transformers For General Uses (AREA)

Description

本発明は、ナットなどの金属部材をインサート成形した樹脂製の端子台と、この端子台を備えたリアクトルに関する。
車載用などのリアクトルには、リアクトル側と結線するためのバスバーなどが固定された樹脂製の端子台が設けられている。端子台のバスバーの下部にはナットなどの筒状の金属部材がインサート成形されており、ボルトなどで相手側端子が固定される。このような端子台は通常、金型内に金属部材を装填して樹脂を注入することで製造されている。
ところで、端子台のナットにボルトを取り付ける時、ボルト締め時に伴って切粉等の金属異物が発生することがある。発生した金属異物が製品の外部に落下すると、リアクトルの性能に影響を与える可能性がある。
そこで従来から、端子台にインサート成形されるナットには、ナットの一方の開口部を閉塞した袋ナットが提案されている。袋ナットによれば、ボルト締めにより生じる切粉などの金属異物を、袋ナットの内部に閉じ込めることができるので、金属異物が製品の外部に落下せず、リアクトルの性能に影響を与える心配がない。
特開平02−253005号公報 特開2013−015195号公報 特開2015−095354号公報
袋ナットは汎用のナットなどに比べて高価であるため、端子台のコストが増大することが問題となっている。リアクトルの低コスト化に対するニーズが高まる近年では、コスト低減が急務であり、部品単価の削減を図ることが求められている。そのため、袋ナットに代えて、安価な汎用のナットを使用することが望まれている。ただし、金属異物が製品外部に落下することがないよう、汎用ナットを樹脂製あるいはセラミック製のキャップなどで覆う必要がある。
しかしながら、汎用のナットをキャップによって覆うとなると、インサート成形する端子台の製造に際して、ナットにキャップを取り付けた上で、例えば金型からの押えなど、外部からの押え部材によりキャップを押えることになる。このとき、キャップに対して金型など押え部材側から大きな荷重が掛かることがある。
したがって、ナット寸法又はキャップ寸法のバラつきによる公差範囲を吸収しきれず、金型側からの荷重により、キャップにひびや割れなどが生じる可能性がある。そのため従来から、端子台及びリアクトルの分野では、安価な汎用製品を採用しても部品破損を回避することが課題となっている。
本発明は、上記の課題を解消するために提案されたものであり、袋形状のキャップに収容された金属部材に対して外部からの押え部材を直接当てることにより、部品の破損を防ぐことができ、製品信頼性を向上させた端子台及びリアクトルを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、筒状の金属部材と樹脂製あるいはセラミック製のキャップとを埋め込んだ樹脂製の端子台であって、以下の構成要素(a)〜(c)を備えている。
(a)前記キャップには前記金属部材の収容部を設ける。
(b)前記収容部の下部には有底筒状部を設ける。
(c)前記収容部には外部からの押え部材が前記金属部材に当るように切欠部を形成する。
前記収容部を筒状部とし、当該収容部の外周部に前記切欠部を等配位置に形成してもよいし、前記収容部の底部に前記切欠部を形成してもよい。また、前記有底筒状部の外径は前記収容部の外径よりも細くしてもよい。さらに、前記有底筒状部の外周部に、前記有底筒状部の軸方向に沿って前記切欠部に至る凹み部を設けてもよい。
また、本発明の端子台において、前記金属部材の底部と、前記収容部の底部とを同一平面上としてもよい。前記キャップは前記収容部と前記有底筒状部とを一体的に設けた部材としてもよい。さらに、本発明は、コアと、前記コアの周囲に装着されたコイルと、前記端子台とを備え、前記端子台には前記コイルと電気的に接続されるバスバーを設置し、前記バスバーには前記端子台の樹脂から露出される取付穴を形成し、前記筒状の金属部材の上部に前記バスバーの取付穴を設置したリアクトルも、その一態様である。
本発明によれば、外部からの押え部材が、収容部に形成した切欠部を貫通し、収容部に収容した金属部材を直接、押えることができるので、キャップに対して金型からの押圧力が掛かってキャップが破損することがなく、製品信頼性が向上する。
本実施形態を採用したリアクトルの斜視図。 本実施形態の斜視図。 本実施形態の分解斜視図。 本実施形態の要部拡大斜視図。 本実施形態の要部拡大正面図。 本実施形態の要部拡大斜視図。 本実施形態の底面斜視図。 本実施形態の製造方法の説明図。 本実施形態の製造方法の説明図。 他の実施形態の要部断面図。
[1]代表的な実施形態
(構成)
以下、図1〜図10を参照して、本発明に係る代表的な実施形態の構成について説明する。図1は、本実施形態に係る端子台10を設置したリアクトル1の斜視図である。リアクトル1は、例えばハイブリッド自動車や電気自動車の駆動システム等で使用される大容量のリアクトルである。
図1に示すように、リアクトル1は、ケース4内に固定されている。ケース4は、熱伝導性が高く軽量な金属(例えばアルミニウム合金)からなり、リアクトル1を収容するための略直方体のスペースを有している。
ケース4を構成する熱伝導性の高い金属としては、アルミニウム、マグネシウム又はこれらの少なくとも1種を含む合金を用いることができる。また、ケース4は、必ずしも金属である必要はなく、熱伝導性に優れた樹脂や、樹脂の一部に金属製の放熱板を埋め込んだものや、金属製のフィラーを含有した樹脂を使用したものでも良い。
リアクトル1には、環状の閉磁路を構成する環状のコア2が設けられている。コア2は、圧粉磁心からなる磁性粉末の成形体であって、磁性粉末をプレス成形することで作製される。磁性粉末の材料としては、純鉄やFe−Si合金、Fe−Si−Al合金などの金属粉末を適宜組み合わせたものが使用されている。また、コア2としては、圧粉磁心以外にも、フェライト磁心や積層鋼板等を用いてもよい。
コア2の外周部には平行な直線部3a、3bからなるコイル3が巻回、装着されている。直線部3a、3bは、例えば平角線を一巻き当たり4箇所で直角方向に折り曲げて略正方形状に巻いており、両端面には開口面を有している。コイル3は、例えばエッジワイズコイルなど、エナメル被覆した導線を一本連続して巻くことで構成される。コイル3を構成する導線としては、各種導体を使用可能であり、また、線材や巻き方は平角線のエッジワイズコイルに限定されない。例えば、略円形状や略楕円状に巻いたものでもよい。
以上のようなリアクトル1の側縁部には、端子台10が設置されている。図2及び図3は端子台10の斜視図及び分解斜視図である。図2に示すように、端子台10は、例えばPPS(ポリフェニレンサルファイド)などの樹脂12から構成されており、一対のバスバー17が固定されている。樹脂12としては、PPS以外にも、例えば、不飽和ポリエステル系樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、BMC(バルクモールディングコンパウンド)、PBT(ポリブチレンテレフタラート)等がある。
バスバー17は、外部電源などの外部機器と接続するための板状の導電部材であって、コイル3と電気的に接続されている。バスバー17は、例えば銅やアルミニウムなどからなり、外部電源等の相手側端子を取り付けるための取付穴18を有する面と、その面から連続して垂直に立ち上げられる垂直部24からなる。バスバー17の取付穴18は、その表面が端子台10の樹脂12から露出されている。バスバー17の取付穴18は、後述するナット11の上部に設置されるようになっており、このナット11にボルトが取り付けられることで、バスバー17が端子台10に固定される。また、バスバー17の垂直部24の先端部は、溶着等によりコイル3の端部と電気的に接続されている。
バスバー17の少なくとも一部は、配線作業の容易性や、リアクトル1のケース4との絶縁性を確保する観点から、端子台10に埋め込まれている。具体的には、バスバー17の垂直部24の下半分ほどが端子台10の樹脂12によって覆われると共に、バスバー17の取付穴18を有する面が端子台10の凹部19(図3に図示)に埋設されている。バスバー17の垂直部24の下半分ほどを覆う部分を被覆部12aとする。
ところで、左右のバスバー17は上下方向に段差を持って設置されている。左右のバスバー17の間には、被覆部12aから屈曲して、樹脂12からなる壁面部12bが立ち上げられている。このため、上側のバスバー17の取付穴18は、被覆部12a及び壁面部12bによってL字形に囲われるようになっている。
また、端子台10には壁面部12bと対向して、樹脂12からなる壁面部12cが立ち上げられている。壁面部12b、12cは互いに平行に配置されている。したがって、下側のバスバー17の取付穴18は、被覆部12a、壁面部12b、12cによって三方から囲われるようになっている。
端子台10の左右の両端部には、取付部20が左右方向に延びて設けられている(図1にも図示)。図3に示すように、取付部20には取付穴21が形成されており、取付穴21には筒状の金属部材であるカラー22が埋め込まれている。図1に示すように、取付部20の取付穴21に対しボルト23が挿入されており、このボルト23がリアクトル1側に固定されることで、端子台10がリアクトル1のケース4に取り付けられている。
また図3に示すように、端子台10の内部には、筒状の金属部材である2つのナット11と、ナット11の収容可能なキャップ13とが埋め込まれている。ナット11は、汎用の六角形のナットである。このような端子台10は、金型内に金属部材として六角形のナット11を2つ装填して樹脂12を注入し、ナット11及び樹脂12を一体的にインサート成形したものである。
キャップ13は、2つのナット11に対応して2つ設けられている。キャップ13は収容部14と有底筒状部15を一体化した部材である。キャップ13は、樹脂12と同じく、例えばPPS(ポリフェニレンサルファイド)などから構成されてよいし、不飽和ポリエステル系樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、BMC、PBT等から構成されてもよい。また、キャップ13はセラミック製であってもよい。
図4の(A)、(B)に示すように、キャップ13の上部にはナット11の収容部14が設けられている。収容部14は筒状部である。図4において(A)は、収容部14にナット11を収容した状態、(B)は、収容部14からナット11が外れた状態を示している。図4(A)に示すように、収容部14にはナット11の下半分ほどを収容するように六角形の穴が設けられており、収容部14の底部にナット11の底部が載置されている。また、ナット11は、バスバー17を介して上方から押さえられるようになっている。このとき、ナット11の上面にはバスバー17の底面が接触するようになっている。
収容部14は筒状の部材であって、収容部14の外周部分は上方から見て円形に形成されている。収容部14の内周部分は収容される六角形のナット11の外形に倣って、六角形に形成されている。収容部14にナット11を収容した状態では、ナット11の周囲に収容部14の外周部分が位置するようになっている。
収容部14の下側に、底部が塞がれた中空の有底筒状部15が設けられている。有底筒状部15は、キャップ13上部の収容部14の底部と連続して一体的に設けられている。有底筒状部15の外径は、筒状部である収容部14の外径よりも細い。また、有底筒状部15の内径は、ナット11の開口部の内径と同等あるいは大きい。また、有底筒状部15の深さはナット11に取り付けられたボルトが収まる深さである。
図3〜図7に示すように、収容部14の底部の外周部には、等配位置として120度の間隔で、切欠部16が3つ形成されている。切欠部16の幅寸法は、収容部14の内周部分の六角形の一辺の長さよりも短い。切欠部16は、キャップ13を横方向から見たときにコの字状となっている。図6及び図7に示すように、切欠部16において、コの字状の底には、底面部16a及び開口部16bが形成されている。底面部16aは、外部からの押え部材との接触面であり、ナット11の底部と同一平面に配置される。開口部16bからは、収容部14に収容されたナット11の底面が露出される。そのため、図7〜図9において矢印に示すように、切欠部16に対して、外部からの押え部材として例えば、金型からの押え部材が挿入された場合、金型からの押え部材は、切欠部16から露出されるナット11の底面外縁部に当たるようになっている。
このとき、金型からの押え部材は、有底筒状部15外周部の凹み部15aに沿って切欠部16に挿入される。図4〜図6に示すように、凹み部15aは有底筒状部15の外周部に浅く内側に凹んで、有底筒状部15の筒の軸方向に沿って形成されている。凹み部15aは各切欠部16の下方に位置しており、凹み部15aの端部は各切欠部16に達している。また、凹み部15aは切欠部16の幅寸法と同じ幅寸法を有している。
(製造方法)
本実施形態に係る端子台10は、金型からの押え部材が上下方向から、ナット11及びバスバー17といった金属部材を押えて、ナット11をインサート成形して製造される。例えば、下記のような手順で金型内に端子台10をセットして、端子台10を製造する。
[1]金型の下型に、収容部14の底部にナット11の底部を載置したキャップ13とカラー22をセットする。
[2]ナット11の上面にバスバー17の底面をセットする。
[3]金型の上型でバスバー17上面とカラー22上面を押え、金型の下型でカラー22下面を押える。また、収容部14の切欠部16に挿入される金型からの押え部材で、ナット11の底面とキャップ13を押える。このとき金型からの押え部材は、有底筒状部15の凹み部15aに沿って切欠部16まで挿入される。
[4]このように金型の上型と下型、押え部材によりナット11、キャップ13、バスバー14、カラー22を金型内に固定した後、金型内に樹脂を注入しモールド成形する。
(作用と効果)
本実施形態の作用と効果は、次の通りである。
(1)本実施形態においては、キャップ13の収容部14の底部に、切欠部16を形成しており、切欠部16に挿入された金型からの押えが、ナット11の底面外縁部を直接、押えることができる(図5〜図8参照)。
このとき、キャップ13にも金型からの押えが接触するが、キャップ13と比較して剛性の高いナット11にも金型の押さえが接触することで、金型からの押圧力はそのほとんどがナット11に加わる。したがって、キャップ13にひびや割れなどが発生するおそれがない。その結果、本実施形態では、部品の破損を回避することができ、優れた製品信頼性を獲得することが可能である。
(2)また、本実施形態では、3つの切欠部16を均一な間隔で形成している。すなわち、収容部14の底部の外周部には、等配位置として120度の間隔で、角穴からなる切欠部16が3つ形成されている(段落0032)。そのため、切欠部16に挿入された金型からの押えが、ナット11の底面外縁部を均等な力で押えることができる。特に本実施形態では、切欠部16に挿入された金型からの押えが、収容部14の底面部を3点で支持するので、2点で収容部14の底面部を支持する場合に比べて、底面部が2点を通る軸を中心に回転することがなく、また、4点以上で支持する場合に比べて、金型からの押えと底面部との間でガタつきが生じにくい。したがって、収容部14底面部を確実に支持することが可能である。
さらに、金型からの押えは、バスバー17を介して、収容部14に収容されたナット11を上方から押えることができる(図7及び図8参照)。
このような本実施形態によれば、インサート成形する端子台10の製造に際して、金型からの押えが上下方向から、ナット11及びバスバー17といった金属部材を押えることが可能となる。したがって、ナット11及びバスバー17を確実に押圧することができ、組立作業性が向上する。さらに、バスバー17の底面を介してナット11上面を上方から押さえているので、外部端子を接続し電流を流したときに、バスバー17とナット11の導通が確保できる。
(3)さらに、本実施形態では、段落0031にて述べたように、有底筒状部15の外径が、筒状部である収容部14の外径よりも細いので、切欠部16に挿入する金型からの押えが、有底筒状部15外周部の凹み部15aに沿って、切欠部16に対してスムーズに挿入されることになる。そのため、金型からの押えはナット11の底面部に確実に当接することができる。また、外径が細い有底筒状部15は、成形時の樹脂厚が均一となり、有底筒状部15の成形性が向上する。
(4)本実施形態では、ナット11にボルト23を取り付ける時、ボルト締め時に伴って切粉等の金属異物が発生しても、収容部14の下部に設けた有底筒状部15が、有底筒状部なので、金属異物を捕集することができる。つまり、金属異物の捕集を目的として袋ナットなどの高価な部品を使用する必要がない。これにより、部品単価を削減してコストを低減することができ、経済性が向上する。
(5)本実施形態においては、収容部14の底部にナット11の底部を載置したので、収容部14及びナット11の底部が同一平面上に位置することになる。つまり、キャップ13の収容部14の底部と、ナット11の底部とを面一にしている。
そのため、金型からの押えで、収容部14の底部とナット11の底部との両方を押えることで、キャップ13の公差を吸収することができる。また、キャップ13の収容部14の底部と、ナット11の底部とを面一にしたことで、樹脂切りし易いというメリットがある。
(6)さらに、金型からの押えがナット11を押える時に、収容部14の底面とナット11の底面との間に隙間がなくなり、両底面の間に樹脂12が流れ込むことがない。したがって、ナット11の開口部に樹脂12が浸入したり、キャップ13あるいはナット11の位置がずれたりすることがない。
(7)しかも、本実施形態では、有底筒状部15の外周部に凹み部15aを設けたので、凹み部15aに沿って、金型からの押えを挿入することで、金型内でのキャップ13の位置決めを簡単に行うことができる。このような本実施形態によれば、良好な組立精度を得ることが可能となる。
(8)本実施形態では、ナット11にボルトを取り付けた場合、樹脂製の有底筒状部15がボルトの先端部分を覆うことになり、ボルトの先端部が露出することがない。そのため、本実施形態によれば、優れた絶縁性を発揮することができ、リアクトルの性能向上に寄与することができる。
(9)さらに本実施形態では、ナット11をキャップ13の収容部14に収容しているので、キャップ13が振動を吸収することができる。そのため、端子台10における耐振性能が高まり、この点からもリアクトルの性能向上に寄与することが可能である。
[2]他の実施形態
本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。例えば、上記実施形態に開示された複数の構成要素を適宜組み合わせて、種々の実施形態を構成することが可能である。また、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
具体的には、端子台10の樹脂12に埋め込む筒状の金属部材としては、ナットではなく、カラーを採用して、カラーにキャップ13を取り付けるようにしてもよい。また、上記の実施形態では、ナット11毎にキャップ13を取り付けたが、これに限らず、複数のナット11を、二以上の収容部を設けた同一のキャップ13に対して取り付けるようにしてもよい。
キャップ13の材料と、端子台10を構成する樹脂12の材料については、膨張係数が近いものであれば、異なる材料であっても構わない。さらに、キャップ13は上部に金属部材の収容部を設けていればよく、収容部の下部に有底筒状部であればよく、収容部14及び有底筒状部15の形状や寸法などは適宜選択可能である。
上記の実施形態に係る収容部14では、ナット11の下半分ほどを収容したが、これに限らず、収容部14にナット11全体を収容するようにしてもよい。さらには、収容部14に対し、ナット11全体に加えて、バスバー17の取付穴18を有する面までも収容するようにしてもよい。例えば、キャップ13の収容部14の底部は、ナット11の底部と同一平面でなくともよい。
また、ナット11等の金属部材の底部と、収容部14の切欠部16における外部からの押え部材との接触面とは、同一平面上でなくてもよい。例えば、図10に示すように、キャップ13の収容部14の底部にナット11の底部を載置するとき、切欠部16は、ナット11の側面に当たるように形成されていてもよい。
また、有底筒状部15は、角柱状の部材であってもよいし、その先端部分は平らではなく、丸まっていても尖っていても構わない。さらに、切粉等の金属異物を捕集可能な有底筒状部であれば、その形状は円錐状や円錐台状の部材であってもよい。なお、キャップの樹脂厚の均一にして成形性の向上を図る観点から言えば、有底筒状部15の径は細い方が望ましいが、有底筒状部15と収容部14とが同一の外径寸法であってもよい。
切欠部16の形状や形成する位置、設置数などは適宜変更可能である。例えば、切欠部16を形成する位置としては、収容部14の底部ではなく、収容部14の側縁部に設けるようにしてもよい。この場合、金型からの押えがナット11などの金属部材を押える方向は、横方向あるいは斜め方向であってもよい。
また、上記の実施形態では、収容部14の底部の外周部に等配位置として120度の間隔で切欠部16を3個形成したが、これに限定されるものではなく、例えば、切欠部16は、180度の間隔で2個形成してもよいし、90度の間隔で4個形成するようにしてもよい。さらに、ナット11などの金属部材を押える部材としては、金型からの押えに限らず、外部からの押え部材であればよく、この押え部材は金属製ではなく、樹脂製であっても構わない。
1 リアクトル
2 コア
3 コイル
3a、3b 直線部
4 ケース
10 端子台
11 ナット
12 樹脂
12a 被覆部
12b、12c 壁面部
13 キャップ
14 収容部
15 有底筒状部
15a 凹み部
16 切欠部
17 バスバー
18 取付穴
19 凹部
20 取付部
21 取付穴
22 カラー
23 ボルト
24 垂直部

Claims (7)

  1. 筒状の金属部材と、樹脂製あるいはセラミック製のキャップとを埋め込んだ樹脂製の端子台であって、
    前記キャップには前記金属部材の収容部を設け、
    前記収容部の下部には有底筒状部を設け、
    前記収容部には外部からの押え部材が前記金属部材に当るように切欠部を形成し
    前記収容部の底部に前記切欠部を形成したことを特徴とする端子台。
  2. 筒状の金属部材と、樹脂製あるいはセラミック製のキャップとを埋め込んだ樹脂製の端子台であって、
    前記キャップには前記金属部材の収容部を設け、
    前記収容部の下部には有底筒状部を設け、
    前記収容部には外部からの押え部材が前記金属部材に当るように切欠部を形成し
    前記有底筒状部の外周部に、前記有底筒状部の軸方向に沿って前記切欠部に至る凹み部を設けたことを特徴とする端子台。
  3. 前記収容部を筒状部とし、当該収容部の外周部に前記切欠部を等配位置に形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の端子台。
  4. 前記収容部を筒状部とし、前記有底筒状部の外径は前記収容部の外径よりも細くしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の端子台。
  5. 前記金属部材の底部と、前記収容部の底部とを同一平面上としたことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の端子台。
  6. 前記キャップは前記収容部と前記有底筒状部とを一体的に設けた部材であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の端子台。
  7. コアと、
    前記コアの周囲に装着されたコイルと、
    前記請求項1〜のいずれかに記載の端子台を備え、
    前記端子台には前記コイルと電気的に接続されるバスバーを設置し、
    前記バスバーには前記端子台の樹脂から露出される取付穴を形成し、
    前記筒状の金属部材の上部に前記バスバーの取付穴を設置したことを特徴とするリアクトル。
JP2016176887A 2016-09-09 2016-09-09 端子台及びリアクトル Active JP6774728B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016176887A JP6774728B2 (ja) 2016-09-09 2016-09-09 端子台及びリアクトル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016176887A JP6774728B2 (ja) 2016-09-09 2016-09-09 端子台及びリアクトル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018041919A JP2018041919A (ja) 2018-03-15
JP6774728B2 true JP6774728B2 (ja) 2020-10-28

Family

ID=61626546

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016176887A Active JP6774728B2 (ja) 2016-09-09 2016-09-09 端子台及びリアクトル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6774728B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN117766277A (zh) 2018-05-30 2024-03-26 台达电子工业股份有限公司 电感元件
JP7117926B2 (ja) * 2018-07-18 2022-08-15 株式会社タムラ製作所 リアクトル
JP7117925B2 (ja) * 2018-07-18 2022-08-15 株式会社タムラ製作所 リアクトル
JP7394562B2 (ja) * 2019-09-10 2023-12-08 株式会社タムラ製作所 リアクトル及びその製造方法
JP2021077791A (ja) * 2019-11-11 2021-05-20 株式会社デンソー リアクトル

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10176707A (ja) * 1996-12-16 1998-06-30 Maruemu Seisakusho:Kk 袋ナット
JP4261427B2 (ja) * 2004-06-23 2009-04-30 豊田鉄工株式会社 樹脂製部品の締結部構造
WO2008066031A1 (fr) * 2006-11-29 2008-06-05 Meira Corporation Écrou
JP6240394B2 (ja) * 2013-03-29 2017-11-29 株式会社タムラ製作所 リアクトル

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018041919A (ja) 2018-03-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6774728B2 (ja) 端子台及びリアクトル
KR101389250B1 (ko) 퓨즈 유닛
US10283255B2 (en) Reactor
CN102132365B (zh) 电抗器用部件以及电抗器
US9559508B2 (en) Housings with embedded bus bars and standoffs
JP6457714B2 (ja) リアクトル及びリアクトルの製造方法
JP6295063B2 (ja) 被覆電線及び被覆電線の製造方法
JP6585359B2 (ja) 端子ユニット及びリアクトル
CN113363753A (zh) 电缆连接器
JP6420596B2 (ja) リアクトル
CN111193003B (zh) 制造电流引导装置的方法、车辆电池的接线装置和机动车
JP6294854B2 (ja) コアアセンブリ、このコアアセンブリを用いたリアクトル、及びコアアセンブリの製造方法
JP2010170822A (ja) ヒュージブルリンクユニット
JP5339141B2 (ja) リアクトル、及びコンバータ
JP7394562B2 (ja) リアクトル及びその製造方法
JP6996483B2 (ja) 回路構成体
JP5764801B2 (ja) バスバーの製造方法およびバスバー
JP7218152B2 (ja) リアクトル
JP6603868B2 (ja) コンデンサとこのコンデンサの製造方法
JP6530622B2 (ja) 端子ユニット及びリアクトル
JP7405612B2 (ja) リアクトル
JP2013044671A (ja) 電流検出装置
JP2009295945A (ja) ワイヤーハーネスと一体化された電子ユニット及びその製造方法
JP2017143024A (ja) 機器用コネクタ
JP2023167281A (ja) リアクトル構造体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190709

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200303

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200424

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200929

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201004

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6774728

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150