JP5339141B2 - リアクトル、及びコンバータ - Google Patents

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Description

本発明は、電気自動車やハイブリット自動車など移動体などに搭載されるリアクトルに関するものである。
電気自動車やハイブリッド車等の移動体に搭載されるリアクトルは、巻線を巻回してなる一対のコイルと、両コイルに嵌め込まれて環状に形成されるコアとを備える。通常、このリアクトルは、取付対象に固定された状態で使用される。
例えば、特許文献1には、リアクトルを固定部材により台座(取付対象)に固定することが記載されている。また、上記固定部材の上には端子台を設けることが記載されている。端子台は、コイルを構成する巻線の端部に設けられるコイル端子と、リアクトル以外の外部機器の接続端子とを接続する際、両端子を接続状態に保持する台となる部材である。
特開2004−95570号公報
しかし、特許文献1に記載の技術では、固定部材でリアクトルを取付対象に固定した後、端子台を取り付ける作業が必要であり、端子台を含めたリアクトルの取付対象への組み付け作業の効率が悪いという問題がある。リアクトルはそれ単独で用いる装置ではなく、リアクトルを組み付けた後にも種々の作業が残されている。そのため、リアクトルの組付け作業の遅れは、リアクトルを取り付けた後の作業全体に遅れをもたらすことになる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的の一つは、端子台を含めたリアクトルの取付対象への組付け作業を容易に行うことができるリアクトルを提供することを目的とする。
本発明リアクトルは、巻線を螺旋状に巻回してなる一対のコイルと、これらコイルに嵌め込まれて環状に形成されるコアと、コアが嵌め込まれる共にコイル端面に当接されて、コイルとコアとの絶縁を確保する枠状ボビンと、を備えるリアクトルに係る。そして、本発明リアクトルは、枠状ボビンに一体に設けられる端子台を備えることを特徴とする。この端子台は、コイルを構成する巻線の端部に設けられるコイル端子とリアクトル以外の外部機器の接続端子とをネジ止めにより接続する際の台となる端子取付面を有する。
上記構成によれば、枠状ボビンに端子台が一体に設けられているため、リアクトルを組み立てた段階で端子台が一体に設けられたリアクトルを形成することができる。そのため、出来上がったリアクトルを取付対象に取り付けると同時に端子台の設置も終了することになり、リアクトルの取付対象への組付け作業を非常に簡素化することができる。
本発明リアクトルの一形態として、端子台は、枠状ボビンと一体に樹脂成形されていることが好ましい。
上記構成によれば、枠状ボビンに対して端子台が確りと固定されるので、振動などの外的要因が作用しても、端子台におけるコイル端子と接続端子の接合が外れ難くなる。端子台を備える枠状ボビンは、例えば、注型成形などにより容易に形成することができる。
本発明リアクトルの一形態として、端子台の端子取付面に、端子台を貫通しないネジ止めのためのネジ穴、もしくは端子台を貫通するネジ止めのためのネジ孔を形成しても良い。
端子台にコイル端子と接続端子をネジ止めするにあたって、端子取付面に貫通孔を設け、端子台とは別個にボルトとナットを用意して端子をネジ止めしても良いが、上記のように端子取付面にネジ穴もしくはネジ孔を形成することにより、ナットを用意する必要がなくなる。その結果、端子台へのコイル端子と接続端子のネジ止めを容易に行うことができるし、部品点数を削減することもできる。
本発明リアクトルの一形態として、端子台の端子取付面に、ネジ止めのためのナットを埋め込んでも良い。
上記構成によれば、ネジ止めの締結強度を向上させることができるし、作業時の部品点数を削減することができる。ナットを埋め込んだ樹脂製枠状ボビンはインサート成形により容易に製造することができる。
本発明リアクトルの一形態として、端子台に備わる面のうち、コイル端面側に向いた面を端子取付面としても良い。
上記構成によれば、端子取付面がコイル端子に対向するので、コイル端子を端子取付面に配置し易い。そのため、コイル端子と接続端子を容易に接続することができる。
本発明リアクトルの一形態として、端子台に備わる面のうち、コイル並列方向に向いた面を端子取付面としても良い。
上記構成によれば、リアクトルに接続される外部機器の接続端子のアプローチ方向によっては、接続端子を端子取付面に配置し易くなる。例えば、枠状ボビンを挟んでコイル部材とは反対側から接続端子がアプローチする場合、端子取付面がコイル並列方向に向いていれば、端子台を乗り越えるように接続端子をとり回す必要がないため、接続端子を端子取付面に配置し易い。
本発明リアクトルの一形態として、端子台に備わる面のうち、リアクトルにおける設置面とは反対側を向いた面を端子取付面としても良い。なお、リアクトルにおける設置面とは、リアクトルを取付対象に固定する際、取付対象に対向するリアクトルの一面である。
上記構成によれば、端子取付面をコイルの並列方向に向いた面とした場合と同様に、接続端子のアプローチ方向によっては、接続端子を端子取付面に配置し易くなる。
本発明リアクトルは、枠状ボビンに端子台が一体に設けられているため、出来上がったリアクトルを取付対象に取り付けると同時に端子台の設置も終了する。その結果、リアクトルの取付対象への組付け作業を非常に簡素化することができる。
実施例1に係るリアクトルの斜視図である。 実施例1に係るリアクトルの分解斜視図である。 図2の紙面手前側にある枠状ボビンの斜視図であって、(A)はコイル部材と当接する面から見た斜視図、(B)はコイル部材と当接しない面から見た斜視図である。 図2の紙面奥側にある枠状ボビンの斜視図であって、(A)はコイル部材と当接する面から見た斜視図、(B)はコイル部材と当接しない面から見た斜視図である。 実施例2に係るリアクトルの斜視図である。 (A)は実施例3に係るコイル部材の斜視図、(B)は(A)の紙面手前側に配される枠状ボビンをコイル部材と当接しない面から見た斜視図である。 (A)は実施例4に係るコイル部材の斜視図、(B)は(A)の紙面手前側に配される枠状ボビンをコイル部材と当接しない面から見た斜視図、(C)は(A)の紙面奥側に配される枠状ボビンをコイル部材と当接する面から見た斜視図である。
以下、本発明の実施例を図に基づいて説明する。
<実施例1>
≪リアクトルの全体構成≫
図1および図2に示すリアクトル100は、第1コイル31と第2コイル32とを備えるコイル部材3と、両コイル31,32に嵌め込まれる環状のコア4と、コア4とコイル部材3との間に介在され、両者の絶縁を確実にする枠状ボビン1,2とを有する。本発明のリアクトル100は、枠状ボビン1の形態に主たる特徴を有するものであり、リアクトル100を構成するコイル部材3およびコア4の基本的な構成は従来と共通である。以下、まずコイル部材3とコア4について簡単に説明し、次いで枠状ボビン1,2について詳しく説明する。
(コイル部材)
図1,2に示すように、コイル部材3は、絶縁被覆を有する平角銅線(巻線)を螺旋状にエッジワイズ状に巻回して構成され、その軸方向と直交する方向に並列される第1コイル31と第2コイル32から構成される。第1コイル31と第2コイル32は、互いに同一巻数で、軸方向から見た形状がほぼ矩形のコイルである。両コイル31,32は、接合部のない一本の巻線で構成されている。より具体的には、コイル部材3の一端面側において、巻線の始端310と終端320が紙面上方に引き出され、コイル部材3の他端面側において、巻線をヘアピン状に屈曲した連絡部33を介して第1コイル31と第2コイル32とが連結されている。
コイル部材3を構成する巻線の始端310にはコイル端子3Sが、終端320にはコイル端子3Eが接続されている(図2参照)。コイル端子3S,3Eは、リアクトル100を外部機器に電気的に接続するためのものであり、例えば、図に示すような丸端子を利用できる。もちろん、端子形状は丸端子に限定されない。
(コア)
コア4は、コイル31,32が配置されるコイル巻回部41,42と、コイル31,32に覆われずに露出する露出部43,44とを有する(主として図2を参照)。コイル巻回部41,42は並列して設けられ、その一方側の端部同士が一つの露出部43で接続されると共に、コイル巻回部41,42の他方の端部同士が別の露出部44で接続されている。つまり、2つのコイル巻回部41,42と2つの露出部43,44とが環状に繋がることでコア4が形成されている。
(枠状ボビン)
枠状ボビン1,2は、上記コイル部材3の両端面に配置されて、コイルを押圧する機能を有する。より具体的には、枠状ボビン1は、コイル部材3の一端面(コイル端子3S,3E側)に当接され、枠状ボビン2は、コイル部材3の他端面(連絡部33側)に当接される。
枠状ボビン1は、図3に示すように、ほぼB字型で2つの矩形の開口11を有する枠体10と、枠体10の上端側に設けられる端子台12とを有する。また、枠状ボビン1は、枠体10の両開口11の間に設けられた仕切部13と、各開口11から枠体10の厚み方向に突出する突枠部14とを有する。
枠体10は、図3(A)に示すように、各コイル31,32の一端面と接触する当接面と、図3(B)に示すように、当接面と反対側の面であって、コイル31,32と接触しない非当接面(図2のコア4の露出部43に当接する面)とを有する。ここで、コイル31,32は、巻線を螺旋状に巻回して形成されるため、コイル31,32の端面は、巻線の巻回ピッチに応じてコイル軸方向と直交する平面に対して傾斜する。そのため、枠体10の当接面をコイル31,32の端面の形状に適合した形状とし、枠体10の非当接面がコイル軸方向と直交する平面となるようにすることが好ましい。このような構成であれば、枠体10の非当接面とコア4の露出部43との間に隙間が形成されることを防止できる。
端子台12は、コイル部材3のコイル端子3S,3Eと、図示しない外部機器の接続端子5S,5Eとを接続する際、両端子を安定した状態に保持する台となる部材である。この端子台12は、平板状の部材であり、枠体10の上端側で枠体10に沿って、枠体10と一体に設けられている。
端子台12は、コイル端子3S(3E)と接続端子5S(5E)を安定した状態に保持するという役割上、枠体10の厚さよりも厚く形成され、コア4の露出部43側に突出している。具体的な端子台12の厚さは、枠体10の平均厚さが約1mmであるのに対して、端子台12の厚さは約5mmである。端子台12の厚さはもっと厚くてもかまわない。例えば、端子台12にコイル端子3S(3E)と接続端子5S(5E)をボルトでネジ止めしたときに、ボルトの先端が端子台12から突出しないような厚さとしても良い。枠状ボビン1の上端部における露出部43側はもともとデッドスペースであるので、端子台12の厚さを厚くしても殆ど問題にはならない。
また、端子台12におけるコイル端子3S,3Eに対向する面には厚さ約5mmのナット12Nが埋め込まれている。ナット12Nの一端面は上記対向面に露出しており、端子台12にボルトをネジ止めできるようになっている。つまり、端子台12のうち、コイル端子3S,3Eに対向する面(図3(A)で見えている面であり、図2では隠れている面)、即ち、コイル31、32の端面側に向いた面が、端子取付面となる。この端子取付面側でコイル端子3S(3E)と接続端子5S(5E)とを重ねた状態に配置し、両端子のボルト孔にボルトを貫通させ、そのボルトを端子取付面のナット12Nにねじ込むことで、両端子を電気的に接続すると共に、両端子を端子台12に保持させることができる。
ここで、本例では、ナット12Nの厚さを約5mmとしているので、ナット12Nの他端面が端子取付面と反対側の面(図3(B)で見えている面)に露出する構成となっているが、ナット12Nの他端面は、端子台12に前記反対側の面に露出している必要はない。例えば、ナット12Nの厚さよりも端子台12の厚さを厚くし、端子取付面と反対側の面に凹部を設けて、この凹部内にナット12Nの他端面が露出するようにしても良い。この場合、端子取付面側からナット12Nに螺合されたボルトの先端が凹部に収まるようにすることが好ましい。
なお、端子台12に端子をネジ止めできる他の構成として、端子台12にナット12Nを埋め込む代わりに、端子台12に孔もしくは穴を設けて、その孔(穴)の内周面にネジ溝を切っても良い。
仕切部13は、枠体10のほぼ中心で、その高さ方向に伸びる突条で構成されている。仕切部13は、第1コイル31と第2コイル32との間に嵌め込まれて両コイル31,32の間隔を保持する機能を有する。
突枠部14は、コア4のコイル巻回部41,42とコイル部材3との間に介在されて、巻回部41,42(即ち、コア4)に対してコイル31,32を同軸状に位置決めすることに利用される。
以上の構成を備える枠状ボビン1は、金型内にナット12Nを配置した状態で金型内に樹脂材料を充填するインサート成形により製造することができる。ナット12Nを用いない枠状ボビン1を製造する場合、金型に樹脂材料を充填した後、端子台12の位置に貫通孔を設けると共に、貫通孔の内周面にネジ溝を切れば良い。枠状ボビン1に使用される樹脂材料としては、絶縁性に優れ、かつリアクトルの使用温度に対して軟化しない耐熱性を有する材料が好ましい。例えば、ポリフェニレンスルファイド、液晶ポリマー、エポキシなどが挙げられる。
一方、枠状ボビン2は、図4に示すように、ほぼB字型の枠体20と、その上部で枠体20に対して直交方向にひさし状に突出する平台部22と、枠体20に形成される一対の開口21から枠体20の厚さ方向に突出する突枠部24と、枠体20における両開口21の間に設けられた仕切部23とを有する。
この枠状ボビン2が枠状ボビン1と異なる点は、平台部22を備えることであり、その他の構成は基本的に枠状ボビン1と同様である。この平台部22の上には、コイル部材3の連絡部33(図1、図2を参照)が配置される。
ここで、枠体20は、図4(A)に示すように、各コイル31,32の一端面と接触する当接面と、図4(B)に示すように、当接面と反対側の面であって、コイル31,32と接触しない非当接面(コア4の露出部44と接触する面)とを有する。枠体20の当接面も、枠状ボビン1の枠体10と同様に、非当接面がコイル軸方向と直交平面となるように、コイル31,32の一端面の形状に適合した形状とすることが好ましい。
枠状ボビン2も、枠状ボビン1と同様に樹脂材料を注型成形して得ることができる。
≪リアクトルの組み立て≫
次に、図2を参照して、リアクトル100の組み立て方法を説明する。
本例では、コア4のコイル巻回部41,42を形成するために複数のブロック状コア片と複数のギャップ板、および、一対の概略U字状の端部コア片を用いてコア4を構成する。ブロック状コア片、端部コア片は、磁性粉末の圧粉成形体や電磁鋼板の積層体などで構成でき、ギャップ板はアルミナなどの非磁性材で構成できる。
まず、ギャップ板を介在させて複数のブロック状コア片を接合し、コイル巻回部41,42を形成する。コア片とギャップ板を幾つ使用するかは、コア4に要求される磁気特性により適宜決定すれば良い。
次に、各コイル巻回部41,42の外側に筒状ボビン(図示略)を配置する。筒状ボビンは、コイル巻回部41,42に対して、コイル31,32を同軸状に位置決めするための部材である。筒状ボビンとしては、断面がU型の一対の分割片を組み合わせることで角パイプ状に形成される公知の構成を利用できる。
次に、筒状ボビンが装着されたコイル巻回部41,42の外側にコイル31,32が嵌め込まれるようにコイル部材3を配置する。言い換えれば、一方のコイル巻回部41を第1コイル31内に配置し、他方のコイル巻回部42を第2コイル32内に配置する。
続いて、両コイル31,32の一端面側(コイル端子3S,3E側)に枠状ボビン1を、他端面側に枠状ボビン2を装着する。枠状ボビン1,2の装着の際、枠状ボビン1,2の開口11,21にコイル巻回部41,42の端部を貫通させ、枠状ボビン1,2の突枠部14,24が筒状ボビンに直列に配置され、かつコイル巻回部41,42とコイル31,32との間に介在されるようにする。このとき、枠状ボビン2の平台部22の上部には、コイル31とコイル32との連絡部33が配置されるようにする。
そして、両枠状ボビン1,2を挟むように、一対の端部コア片(露出部43,44)を配置し、これら露出部43,44をコイル巻回部41,42の端面に接着剤で接合する。ここで、枠状ボビン1には端子台12が一体に形成されているため、枠状ボビン1を組み付けるという従来からある組み立て操作により、従来では別の操作であった端子台12の取り付けを同時に行うことができる。これらコイル巻回部41,42と露出部43,44とで、環状のコア4が形成され、リアクトル100が完成する。
以上のようにして作製したリアクトル100は、リアクトル100の取付対象に固定する。固定する位置としては、例えば、ハイブリッド自動車のコンバータ部であれば、コンバータ部の各構成を冷却する冷却ベースなどを挙げることができる。なお、リアクトル100は、例えば開口部を有するアルミニウムやアルミニウム合金製のケースに収納して、エポキシ樹脂やウレタン樹脂などの樹脂で封入した状態としても良い。樹脂で封入する場合、取付対象の方を向く端子台12の下面近傍に、樹脂の上面がくるようにすると良い。
≪リアクトルと外部機器との電気的接続≫
次に、上述したリアクトル100を外部機器に電気的に接続する作業を図2に基づいて説明する。図2のリアクトル100は、分解図の状態であるが、ここでは、組み立てられ、かつ取付対象に固定されているものと見做す。
まず、リアクトル100に対して、図示しない外部機器から伸びる接続端子5S,5Eをリアクトル100のコイル端子3S,3Eの近傍に案内する。
次いで、図中の二点鎖線の矢印に示すように、ボルトを接続端子5Sとコイル端子3Sに貫通させ、端子台12のナット12Nにネジ止めすると共に、このボルトとは別のボルトで接続端子5Eとコイル端子3Eとを端子台12にネジ止めする。ここで、端子台12は枠状ボビン1の一部であり、枠状ボビン1はリアクトル100の一部であるので、端子台12は取付対象に対して安定して固定されていると言える。そのため、この端子台12に対してネジ止めされたコイル端子と接続端子は機械的に安定して接続される。その結果、両端子の電気的な接続が振動などの外的要因により解除されることが殆どない。
<実施例2>
実施例2に係るリアクトル200を図5に基づいて説明する。
本例のリアクトル200は、コイル端子3S,3E側に配される枠状ボビン6に備わる端子台62の形状のみが、実施例1のリアクトル100と異なる。従って、端子台62の構成を中心に説明する。
端子台62は、枠状ボビン6の上端側に設けられるブロック状の部材である。端子台62の両側面、即ち、コイル31,32の並列方向に向いた面には、ナットが埋め込まれている。つまり、端子台62の両側面が、端子取付面として機能する。図中、手前側に見えている端子取付面は、コイル端子3Eと図示しない接続端子とをネジ止めする際に利用する。コイル端子3Eの面を端子取付面に平行に配置するには、コイル端子3Eの根元側にある巻線をエッジワイズ状に1回、フラットワイズ状に1回曲げれば良い。また、図中、奥側に隠れている点線で示す端子取付面は、コイル端子3Sと図示しない接続端子とをネジ止めする際に利用する。この場合も、コイル端子3Sの根元側にある巻線をエッジワイズ状に1回、フラットワイズ状に1回曲げれば良い。
このような構成によれば、図示しない外部機器の接続端子が、露出部43側(紙面手前側)からリアクトル200にアプローチする場合でも、端子台62を乗り越えるように接続端子をとり回す必要がなく、端子取付面に配置し易い。
端子台62の形状について、端子台62の幅(コイル31,32の並列方向の長さ)を小さくすることもできる。その場合、端子台62の両側面におけるナット12Nの埋め込み位置をずらして、両側面にねじ込まれるボルト同士が干渉しないようにする。両側面に埋設される2つのナット12Nは、コイル軸方向にずらしても良いし、コイル高さ方向(コイル軸方向とコイル並列方向の両方に直交する方向であって、紙面上下方向)にずらしても良いし、前記両方向にずらしても良い。
その他、端子台62の紙面上側の面(リアクトル200の設置面とは反対側を向いた面)にナット12Nを埋設して、この面を端子取付面として利用しても良い。この場合、巻線をフラットワイズ状に1回折り曲げるだけでコイル端子3S,3Eを端子取付面に配置することができる。また、リアクトル200への接続端子のアプローチ方向によらず、接続端子の配置が容易になる。
<実施例3>
この実施例3と後段の実施例4では、巻線の始端と終端の引き出し位置や方向が上述した実施例1、2とは異なる場合に、端子台をどのように設けるかを例示する。以下、コイル部材の構成と、コイル部材の構成に伴い設計変更を行った枠状ボビンとを説明する。
本例のコイル部材3は、図6(A)に示すような構成を有する。このコイル部材3の始端310と終端320は、コイル31,32の並列方向、つまり、両コイル31,32の左右に引き出されている。より具体的には、巻線の始端310は、第1コイル31の側方(第2コイル32とは反対側)に、巻線の終端320は、第2コイル32の側方(第1コイル31とは反対側)に引き出されている。
コイル部材3の始端310と終端320の引き出し位置と引き出し方向に合わせて、コイル部材3の一端側(紙面手前側)に配される枠状ボビン7を図6(B)に示すように構成した。この枠状ボビン7には、枠体10の上端側の両側縁に各1つずつ端子台72が一体に形成されている。より具体的には、各端子台72は概略板状で、その平面がコイル31,32の並列方向を向くように配されている。そして、各端子台72における2つの平面のうち、外側を向いた面にナット12Nの端面が露出しており、この外側を向いた面を端子取付面としている。このような端子台72に対して、始端310と終端320に取り付けたコイル端子を配する場合、巻線をフラットワイズ状に曲げれば良い。
<実施例4>
本例では、コイル部材3を図7(A)に示すような構成を有する。このコイル部材3では、巻線の始端310が第1コイル31の一端側(紙面手前側)に配され、終端320が第2コイル32の他端側(紙面奥側)に配されている。そして、両コイル31,32とを繋ぐ連絡部33がコイル31の他端側からコイル32の一端側にわたっている。また、巻線の始端310は、第1コイル31の側方(第2コイル32とは反対側)に、巻線の終端320は、第2コイル32の側方(第1コイル31とは反対側)に引き出されている。
コイル部材3の始端310と終端320の引き出し位置と引き出し方向に合わせて、コイル部材3の一端側(紙面手前側)に配される枠状ボビン8を図7(B)に示すように、コイル部材3の他端側(紙面奥側)に配される枠状ボビン9を図7(C)に示すように構成した。
枠状ボビン8には、枠体10の上端側の一側縁に概略板状の端子台82が一体に形成されている。端子台82は、その平面がコイル並列方向を向くように配されている。そして、枠状ボビン8の外側を向いた面(図示される面とは反対側の隠れた面)にナット12Nの端面が露出しており、この外側を向いた面を端子取付面としている。
一方、枠状ボビン9にも、枠体20の上端側の一側縁に概略板状の端子台92が一体に形成されている。端子台92は、その平面がコイル並列方向を向くように配されている。そして、枠状ボビン9の外側を向いた面にナット12Nの端面が露出しており、この外側を向いた面を端子取付面としている。
このような端子台82,92に対して、始端310と終端320に取り付けたコイル端子を配する場合、巻線をフラットワイズ状に曲げれば良い。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるわけではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
本発明リアクトルは、電気自動車やハイブリット自動車など移動体に搭載されるコンバータの構成部品として好適に利用可能である。
100,200 リアクトル
1 枠状ボビン
10 枠体 11 開口 13 仕切部 14 突枠部
12 端子台 12N ナット
2 枠状ボビン
20 枠体 21 開口 22 平台部 23 仕切部 24 突枠部
3 コイル部材
31 第1コイル 32 第2コイル 33 連絡部
3S,3E コイル端子
4 コア
41,42 コイル巻回部 43,44 露出部
6,7,8,9 枠状ボビン
62,72,82,92 端子台
310 巻線の始端 320 巻線の終端
5S,5E 接続端子

Claims (4)

  1. 巻線を螺旋状に巻回してなる一対のコイルと、
    前記コイルの内部に配置されるコイル巻回部と、前記コイルから露出する露出部と、が環状に繋がって構成されるコアと、
    前記コアが嵌め込まれると共にコイル端面に当接されて、前記コイルと前記コアの露出部との絶縁を確保する枠体を備える枠状ボビンと、を備えるリアクトルであって、
    前記コイルを構成する巻線の端部に設けられるコイル端子とリアクトル以外の外部機器の接続端子とをネジ止めにより接続する際の台となる端子取付面を有する端子台が、前記枠体の上端側で前記枠体に沿って一体に設けられており、
    前記端子台の厚みは、前記枠体の厚みよりも厚く、かつ端子台の厚くなっている部分は前記露出部側に突出しており、
    前記端子取付面は、前記コイル端面側に向いた面であり、ネジ止めのためのネジ穴もしくはネジ孔が形成されているリアクトル。
  2. 前記端子台は、前記枠状ボビンと一体に樹脂成形されている請求項1に記載のリアクトル。
  3. 前記ネジ穴もしくはネジ孔は、前記端子取付面に埋め込まれたナットによって形成されている請求項1または2に記載のリアクトル。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のリアクトルを用いたコンバータ。
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