JP6774660B2 - 油性毛髪化粧料 - Google Patents
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(A) 一般式(1)で表される炭素数9〜21の液状油及び25℃における動粘度が0.01mm2/s以上10mm2/s以下のシリコーンからなる群より選ばれる親油性溶媒
(B) ジメチコノール
(C) 25℃における動粘度が15mm2/s以上のジメチコン
成分(A)は、(A1)一般式(1)で表される炭素数9〜21の液状油、及び(A2)25℃における動粘度が0.01mm2/s以上10mm2/s以下のシリコーンからなる群より選ばれる親油性溶媒である。
成分(A1)の液状油は、以下の一般式(1)で表される。
成分(A2)は、25℃における動粘度が0.01mm2/s以上10mm2/s以下のシリコーンである。成分(A2)のシリコーンの25℃における動粘度は、繰り返しヘアアイロン等を滑らせて加熱した場合におけるヘアアイロン等の滑り性、整髪後における毛髪の滑らかさとその持続性、まとまりとその持続性の観点から、好ましくは0.1mm2/s以上、より好ましくは0.5mm2/s以上、更に好ましくは1mm2/s以上、更に好ましくは2mm2/s以上、更に好ましくは3mm2/s以上であり、また、塗布時の手のべたつきのなさ、剤の伸ばし易さの観点から、好ましくは8mm2/s以下、より好ましくは7mm2/s以下、更に好ましくは6.5mm2/s以下である。
成分(B)のジメチコノールは、ジメチルポリシロキサンの末端メチル基が水酸基になったものである。ジメチコノールの25℃における動粘度は、繰り返しヘアアイロン等を滑らせて加熱した場合におけるヘアアイロン等の滑り性、整髪後における毛髪の滑らかさとその持続性、まとまりとその持続性の観点から、好ましくは1万mm2/s以上、より好ましくは8万mm2/s以上、更に好ましくは50万mm2/s以上、更に好ましくは100万mm2/s以上、更に好ましくは500万mm2/s以上、更に好ましくは700万mm2/s以上であり、また、塗布時の手のべたつきのなさ、剤の伸ばし易さの観点から、好ましくは6,500万mm2/s以下、より好ましくは3,500万mm2/s以下、更に好ましくは1,500万mm2/s以下である。
成分(C)のジメチコンの動粘度は、繰り返しヘアアイロン等を滑らせて加熱した場合におけるヘアアイロン等の滑り性、整髪後における毛髪の滑らかさとその持続性、まとまりとその持続性の観点から、15mm2/s以上であって、好ましくは1000mm2/s以上、より好ましくは1万mm2/s以上、更に好ましくは5万mm2/s以上、更に好ましくは8万mm2/s以上、であり、また、塗布時の手のべたつきのなさ、剤の伸ばし易さの観点から、好ましくは200万mm2/s以下、より好ましくは150万mm2/s以下、更に好ましくは120万mm2/s以下である。
本発明の油性毛髪化粧料には、更に成分(A)〜(C)以外のシリコーンを含有させることができる。成分(A)〜(C)以外のシリコーンとしては、フェニル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、アルキル変性シリコーン等が挙げられる。
更に本発明の油性毛髪化粧料には、目的に応じて、通常毛髪化粧料に用いられる成分、例えば、抗老化薬剤、抗炎症剤、抗アンドロゲン剤、育毛剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、増粘剤、界面活性剤、成分(A)以外の溶媒、防腐剤、粉末成分、色材、香料、清涼剤、生薬抽出物、ビタミン類、植物油等を必要に応じて適宜配合することができる。
本発明の油性毛髪化粧料は、水を実質的に含有しない。なお「実質的に」とは、意図せずに他の配合成分から不可避的に含有される場合を除くことを意味する。油性毛髪化粧料中における水の含有量は、1質量%以下が好ましく、0.5質量%以下がより好ましく、0.05質量%以下が更に好ましい。
本発明の整髪方法は、本発明の油性毛髪化粧料を毛髪に適用し、高温加熱器具を用いて毛髪の温度を110℃以上に加熱することにより行われる。なお、整髪は、毛髪に適用した油性毛髪化粧料を洗い流すことなく高温加熱器具を用いて行う。本発明の油性毛髪化粧料を適用する毛髪は、乾き髪、濡れ髪のいずれでもよいが、乾き髪が好ましい。高温加熱器具としては、毛髪の温度を110℃以上に加熱できるものであれば特に限定されず、例えばヘアアイロン(フラットアイロン、カールアイロン等)、コテ、電熱ロッド、ホットカーラー等が挙げられる。加熱する毛髪の温度は、形付け効果の観点から、好ましくは120℃以上、より好ましくは、130℃以上、更に好ましくは140℃以上、更に好ましくは150℃以上であり、また、毛髪の損傷防止の観点から、好ましくは230℃以下、より好ましくは220℃以下、更に好ましくは210℃以下、更に好ましくは200℃以下である。
なお、毛髪の温度とは、高温加熱器具を接触させた際の毛髪表面の温度であるが、高温加熱器具の温度としてもよい。
されるものではない。
表1に記載の油性毛髪化粧料を常法により調製し、以下の方法及び基準に従って評価を行った。
中国人のクセが少なく、化学処理履歴がない毛髪を用いて、長さ20cm、幅3cm、重さ6gの毛束を作製した。次いで毛束を40℃の水道水で30秒濡らした後にラウレス硫酸ナトリウム2.5%水溶液を塗布し、30秒泡立てて洗浄し、40℃の水道水で30秒すすぎ流した。タオルドライ後、樹脂製のくし(歯数42本、歯と歯の間隔が1mm、歯の長さ17mm)を通し、実験室雰囲気下で12時間自然乾燥させたものを評価用毛束として使用した。
・塗布時の手のべたつきのなさ
各油性毛髪化粧料を評価用毛束に0.1g塗布した後、手ぐしを10回通して剤を毛束全体に塗り広げた。この手ぐし操作時の、手のべたつきのなさについて、以下の基準で評価を行った。
評価は7名のパネラーに、上記操作によって各組成物を用いて処理した際に「べたつきが少ない」、「ややべたつきが少ない」、「べたつきが強い」のいずれであるのかを択一的に選択させた。べたつきが少ない/ややべたつきが少ない/べたつきが強いと答えたパネラーの人数を順に示す。
「塗布時の手のべたつきのなさ」と同様の方法で処理した際の、毛束全体への剤の塗り広げやすさについて、以下の基準で評価を行った。
評価は7名のパネラーに、上記操作によって各組成物を用いて処理した際に「剤を塗り広げやすい」、「どちらともいえない」、「塗り広げにくい」のいずれであるのかを択一的に選択させた。剤を塗り広げやすい/どちらともいえない/塗り広げにくいと答えたパネラーの人数を順に示す。
「塗布時の手のべたつきのなさ」と同様の方法で処理し、手ぐしを通し終えた後の評価用毛束に、くしを一度通し、実測温度163℃のストレートアイロン(クレイツ社製S893M)を毛束の根元付近に挟み、速度6.6cm/秒で根元から毛先方向に滑らせる操作を10回行った。なお、ストレートアイロンの温度はエーアンド・デイ社製AD-5616を用いて測定した。
その際、繰り返しヘアアイロンを滑らせている時のヘアアイロンの滑り性の変化について、以下の基準で評価を行った。
評価は7名のパネラーに、上記ヘアアイロン操作の際の1回目の滑り性と10回目の滑り性を比較して、「滑りが変わらない」、「滑りがやや悪くなった」、「滑りが悪くなった」のいずれであるのかを択一的に選択させた。滑りが変わらない/滑りがやや悪くなった/滑りが悪くなったと答えたパネラーの人数を順に示す。
「繰り返しヘアアイロンを滑らせた際のヘアアイロンの滑り性」と同様の方法で処理し、ヘアアイロンを10回滑らせた後、評価用毛束に手ぐしを10回通した時の髪の滑らかさについて、以下の基準で評価を行った。
評価は7名のパネラーに、上記操作によって各組成物を用いて処理した際に「滑らかである」、「やや滑らかである」、「滑らかではない」のいずれであるのかを択一的に選択させた。滑らかである/やや滑らかである/滑らかではないと答えたパネラーの人数を順に示す。
「繰り返しヘアアイロンを滑らせた際のヘアアイロンの滑り性」と同様の方法で処理し、ヘアアイロンを通し終えた後、評価用毛束のまとまりについて目視観察を行い、以下の基準で評価を行った。
評価は7名のパネラーに、毛束の中間から毛先のまとまりについて「まとまりがある」、「ややまとまりがある」、「まとまりがない」のいずれであるのかを択一的に選択させた。まとまりがある/ややまとまりがある/まとまりがないと答えたパネラーの人数を順に示す。
「ヘアアイロンで整髪した後の髪の滑らかさ」を評価した後の評価用毛束を、実験室雰囲気下で、8時間静置した。その後、評価用毛束に手ぐしを10回通した時の髪の滑らかさについて、以下の基準で評価を行った。
評価は7名のパネラーに、ヘアアイロンで整髪した直後と比較して、8時間静置した後に「滑らかさが持続する」、「やや滑らかさが持続する」、「滑らかさが持続しない」のいずれであるのかを択一的に選択させた。滑らかさが持続する/やや滑らかさが持続する/滑らかさが持続しないと答えたパネラーの人数を順に示す。
「ヘアアイロンで整髪した後の中間から毛先のまとまり」を評価した後の評価用毛束を、実験室雰囲気下で、8時間静置した。8時間静置後の毛束の状態を目視観察し、以下の基準で評価を行った。
評価は7名のパネラーに、ヘアアイロンで整髪した直後と比較して、8時間静置した後に「まとまりが持続する」、「ややまとまりが持続する」、「まとまりが持続しない」のいずれであるのかを択一的に選択させた。まとまりが持続する/ややまとまりが持続する/まとまりが持続しないと答えたパネラーの人数を順に示す。
*2:マルカゾールR(丸善石油化学社製)
*3:KF-96A-6cs(信越化学工業社製)
*4:X-21-5613(信越化学工業社製)
*5:X-21-5849(信越化学工業社製)
*6:X-21-5847(信越化学工業社製)
*7:XF49-B8072(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製)
*8:DOW CORNING TORAY DC 200-100,000 CS(東レ・ダウコーニング社製)
*9:X-21-5613の希釈剤とKF-96A-20CS(信越化学工業社製)の総量
*10:XF49-B8072の希釈剤
*11:FZ-2222(東レ・ダウコーニング社製)
*12:SH556(東レ・ダウコーニング社製)
*13:ニッコール PSR-5(日本サーファクタント工業社製)
*14:エルデュウ PS-203(味の素社製)
*15:ユビナール MC80(BASFジャパン社製)
Claims (5)
- 高温加熱器具を用いて毛髪の温度を110℃以上に加熱する前に適用される油性毛髪化粧料であって、下記成分(A)〜(C)を含有し、成分(A)の含有量が50質量%以上、成分(C)に対する成分(B)の質量比(B)/(C)が0.005以上0.08以下、成分(B)と(C)の合計に対する成分(A)の質量比(A)/[(B)+(C)]が1.0以上5.0以下であり、水を実質的に含有しない油性毛髪化粧料。
(A) 一般式(1)で表される炭素数9〜21の液状油及び25℃における動粘度が0.01mm2/s以上10mm2/s以下であるシリコーンからなる群より選ばれる親油性溶媒
(B) ジメチコノール
(C) 25℃における動粘度が15mm2/s以上のジメチコン - (B)+(C)が15質量%以上50質量%以下である請求項1に記載の油性毛髪化粧料。
- 成分(C)が、下記(C-1)及び(C-2)からなるものである請求項1又は2に記載の油性毛髪化粧料。
(C-1) 25℃における動粘度が1,000mm2/s以上のジメチコン
(C-2) 25℃における動粘度が15mm2/s以上1,000mm2/s未満のジメチコン - 成分(C-2)に対する成分(C-1)の質量比(C-1)/(C-2)が、0.01以上1.0以下である請求項3に記載の油性毛髪化粧料。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の油性毛髪化粧料を毛髪に適用し、高温加熱器具を用いて毛髪の温度を110℃以上に加熱する整髪方法。
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