JP6038561B2 - スタイリング化粧料 - Google Patents

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本発明は、カラーリング(染毛)或いはブリーチング(脱色)等によって生じた損傷を有する毛髪に対し、潤い、しなやかさ、滑りを付与することができ、必要によって使用後の手のべたつきの抑制や、クリームの伸びを良好にすることができるスタイリング化粧料に関するものである。
髪のおしゃれを楽しむ方法として、カラーリング、パーマ、コテ処理、アイロン処理等、毛髪に化学的処理や熱処理を施す様々な方法が知られているが、それらを適用することによって、毛髪の潤いが失われる、しなやかさ(柔軟性)、滑りが悪くなる等、毛髪に深刻な損傷を与えることも分かっている。
そのような損傷を受けた毛髪に、潤い、しなやかさ、滑り等を与えるためのケアができるものとして、毛髪修復効果を持つ成分を配合した毛髪化粧料(スタイリング化粧料)が広く用いられている。
こうした毛髪化粧料としては、高級アルコール類とカチオン性界面活性剤等を配合したクリーム剤型のスタイリング料が提案されている(例えば、特許文献1、2)。しかしながら、これらの成分を配合したものでは、毛髪の潤い、しなやかさ、滑り等において必ずしも十分なものではなかった。しかも、使用後の手がべたついたり、クリームの伸びが悪いという問題もある。
一方、毛髪、皮膚に対する湿潤効果、細胞賦活効果、肌荒れ修復効果が期待されることから、尿素が各種化粧料に広く使用されている。この尿素を配合した毛髪化粧料として、ポリエーテル変性シリコーンとアルキル変性シリコーンと尿素を配合した毛髪化粧料(例えば、特許文献3)や、尿素を配合したクリーム剤型の毛髪化粧料が提案されている(例えば、特許文献4)。しかしながら、これらの技術においても、毛髪の潤い、しなやかさ、滑りが良好になるとは限らず、またクリーム剤型では使用後の手のべたつきの抑制やクリームの伸びが悪いという問題がある。
特開2011−093832号公報 特開2011−098928号公報 特開平7−285835号公報 特開2000−86458号公報
本発明は、これまでのスタイリング化粧料が持つ問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、カラーリング(染毛)或いはブリーチング(脱色)等によって生じた損傷を有する毛髪に対し、潤い、しなやかさ、滑りを付与するという性能を有し、必要によって使用後の手のべたつきの抑制やクリームの伸びを良好にできるスタイリング化粧料を提供することにある。
上記目的を達成することができた本発明のスタイリング化粧料は、スタイリング化粧料全体に占める割合で、(A)尿素:18質量%以下(0質量%を含まない)を含有すると共に、(B)ジメチルポリシロキサンおよび(C)環状シリコーンを合計で50質量%以下(0%質量を含まない)を含有することを特徴とする。本発明のスタイリング化粧料においては、前記(B)ジメチルポリシロキサンおよび(C)環状シリコーンの質量比[(B):(C)]が1:5〜1:15であることが好ましい。
本発明のスタイリング化粧料には、必要によって更に(D)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を、スタイリング化粧料全体に占める割合で10質量%以下を含有することも有効であり、こうした成分を含有させることによって、使用後における手のべたつきを抑制することができる。このとき用いる(D)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油のポリオキシエチレンの付加モル数は、40〜200モルであることが好ましい。
本発明のスタイリング化粧料には、更に(E)ヒドロキシエチルセルロースを、スタイリング化粧料全体に占める割合で3質量%以下を含有することも有効であり、こうした成分を含有させることによって、クリーム剤型を採用した場合におけるクリームの伸びが良好なものとなる。
本発明のスタイリング化粧料では、(A)尿素、(B)ジメチルポリシロキサンおよび(C)環状シリコーンを夫々含有すると共に、スタイリング化粧料全体に占める割合で(A)尿素:18質量%以下(0質量%を含まない)、(B)ジメチルポリシロキサンおよび(C)環状シリコーン:合計で50質量%以下(0質量%は含まない)とすることによって、毛髪に潤い、しなやかさ、滑りを同時に付与することができるスタイリング化粧料が実現できた。
本発明者は、上記課題を解決すべく様々な角度から検討した。その結果、(A)尿素、(B)ジメチルポリシロキサンおよび(C)環状シリコーンを併用すると共に、(A)尿素の含有量、(B)ジメチルポリシロキサンと(C)環状シリコーンの合計含有量を適切な範囲に調整することによって、毛髪に潤い、しなやかさ、滑りを同時に付与するという性能を有するスタイリング化粧料が得られることを見出し、本発明を完成した。
本発明で用いる(A)尿素は、毛髪に対して湿潤効果(潤い)を付与すると共に、しなやかさ(柔軟性)を向上させるのに有効な成分である。この(A)尿素の具体的なものとしては、日本薬局方尿素(商品名:高杉製薬株式会社製)や医薬部外品原料規格適合尿素等が挙げられるが、これらのものに限定されるものではない。(A)尿素の含有量は、スタイリング化粧料全体に占める割合で18質量%以下(好ましくは15質量%以下、より好ましくは10質量%以下)とする必要があり、18質量%より多くなると、潤いが出すぎて仕上がりが重たくなる。尚、上記効果を発揮させるための(A)尿素の好ましい含有量は、0.1質量%以上であり、より好ましくは0.5質量%以上である。
本発明で用いる(B)ジメチルポリシロキサンは、毛髪に良好なしなやかさ(柔軟性)を付与すると共に、指通り(滑り)を有効にする上で有用な成分である。(B)ジメチルポリシロキサンは、ケイ素と酸素からなるシロキサン結合を有するシリコーンポリマーの一種であり、ケイ素にメチル基が結合したものである。また、分子量(シロキサン結合の重合度)の違いによって粘性が異なってくるが、本発明では低粘性、高粘性のいずれも使用することができ、更に2種以上を組み合わせて用いることができる。
上記(B)ジメチルポリシロキサンの粘性は、動粘度で1〜1,000,000mm2/s程度が好ましい。具体的なもの(市販品)としては、「SH200 C Fluidシリーズ」、「BY11−014」、「BY11−007」(いずれも商品名:東レ・ダウコーニング株式会社製)、「TSF451Aシリーズ」、「YF3802A」(いずれも商品名:モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製)、KF−96シリーズ(商品名:信越化学工業株式会社製)等が挙げられる。
(C)環状シリコーンは、毛髪に良好なしなやかさ(柔軟性)を付与する上で有用な成分である。また剤型の揮発性を高めるのに有効な成分である。この(C)環状シリコーンは、ケイ素と酸素からなるシロキサン結合を有し、その構造が環状であるシリコーンを意味する。シロキサンの結合量により五量体[例えば、デカメチルシクロペンタシロキサン(シクロペンタシロキサン)]、六量体[例えば、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン(シクロヘキサシロキサン)]等がある。具体的なもの(市販品)としては、「DC 345 Fluid」、「DC 246 Fluid」(いずれも商品名:東レ・ダウコーニング株式会社製)、「TSF405」、「SF1258」(いずれも商品名:モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製)、「KF−995」(商品名:信越化学工業株式会社製)等が挙げられる。
上記(B)ジメチルポリシロキサンと(C)環状シリコーンの合計含有量は、スタイリング化粧料全体に占める割合で50質量%以下とする必要があり、50質量%よりも過剰になると、満足な毛髪への潤い、しなやかさが共に得られない可能性がある。好ましくは40質量%以下(より好ましくは35質量%以下)である。尚、上記の効果を発揮させるための好ましい含有量(合計含有量)は、0.1質量%以上であり、より好ましくは1質量%以上である。
上記(B)ジメチルポリシロキサンと(C)環状シリコーンの質量比[(B):(C)]は、1:5〜1:15であることが好ましい。(B)ジメチルポリシロキサンの含有量1に対して(C)環状シリコーンの含有量が5(質量比)よりも少なくなると、毛髪の滑りが悪くなる傾向がある。一方、(B)ジメチルポリシロキサンの含有量1に対して(C)環状シリコーンの含有量が15(質量比)を超えると、滑りは良いが、しなやかさ(柔軟性)が減少する傾向になる。上記質量比[(B):(C)]は、より好ましくは1:7〜1:12である。
本発明のスタイリング化粧料には、必要によって(D)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を含有させることも有効である。この(D)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油は、ヒマシ油の二重結合に水素を添加した硬化ヒマシ油に、酸化エチレンを付加重合して得られる非イオン性界面活性剤であり、乳化剤、可溶化剤等に一般的に用いられている。本発明のスタイリング化粧料では、(D)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油は、乳化剤、可溶化剤として作用を発揮する他、使用後の手のべたつきを軽減することを目的としても用いられる。
上記(D)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油は、具体的なもの(市販品)として、「NIKKOL HCOシリーズ」(商品名:日光ケミカルズ株式会社製)、「ブラウノン RCWシリーズ」(商品名:青木油脂工業株式会社製)、「エマノーン CHシリーズ」(商品名:花王株式会社製)等が挙げられる。
(D)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の含有量は、スタイリング化粧料全体に占める割合で10質量%以下とすることが好ましく、より好ましくは8質量%以下である。また、上記効果を発揮させるための好ましい含有量は、0.1質量%以上(より好ましくは1質量%以上)である。尚、ポリオキシエチレンの付加モル数(以下、「E.O.」と略記することがある)は40〜200モルであることが好ましい。より好ましい上限は80モル以下である。ポリオキシエチレンの付加モル数が40モル(E.O.40)より少なくなると、乳化状態が悪く、油浮きが生じ、手がべたつく可能性がある。
本発明のスタイリング化粧料には、必要によって更に(E)ヒドロキシエチルセルロースを含有させることもできる。(E)ヒドロキシエチルセルロースは、クリーム剤型を採用したスタイリング化粧料を塗布する際のクリームの伸びを改善するのに有効である。(E)ヒドロキシエチルセルロースの含有量は、スタイリング化粧料全体に占める割合で3質量%以下とすることが好ましく、これより過剰になるとクリームの伸びが却って低下する。より好ましくは2.5質量%以下である。尚、上記の効果を発揮させるための好ましい含有量は、0.1質量%以上であり、より好ましくは1質量%以上である。
本発明のスタイリング化粧料には、上記の成分以外にも、スタイリング化粧料に通常添加される成分(添加剤)を含有することができる。こうした添加剤としては、タンパク質類、アミノ酸類、紫外線吸収剤、保湿剤(尿素を除く)、油脂剤、ラノリン類、高級アルコール類、シリコーン化合物類(ジメチルポリシロキサン、環状シリコーンを除く)、フッ素系化合物類、カチオン化ポリマー類、界面活性剤(カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤(ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を除く))、増粘剤(ヒドロキシエチルセルロースを除く)、セット剤、消臭剤、防腐剤、キレート剤、pH調整剤、溶剤、抗炎症剤、香料、色素等を挙げることができ、これらを適宜配合することができる。
本発明のスタイリング化粧料は、クリーム剤型であることが好ましいが、クリーム剤型以外に、液状、乳液、フォーム剤型等でも利用することができる。
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はもとより下記実施例によって制限を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
[実施例1]
(試験用毛束の作製)
化学的処理(例えば、パーマ処理、ヘアカラー処理、ブリーチ処理等)を全く受けていない毛髪を用いて、下記のブリーチ処理を行い、以下の評価に用いた。
トーナーブリーチパウダーEX(粉末ブリーチ剤:中野製薬株式会社製)とキャラデコオキサイド06(過酸化水素系酸化剤:中野製薬株式会社製)を1:3(質量比)となるように配合したブリーチ剤を、毛髪質量比(ブリーチ剤:毛髪)1:1の割合で塗布し、35℃、30分間の条件で処理した後、10質量%のSDS溶液(ドデシル硫酸ナトリウム溶液)によって洗浄し、その後完全に乾燥し、試験用毛束とした。
(毛髪の潤い(髪のまとまり)の評価方法)
専門パネラー10名により、試験用毛束(長さ:20cm、重さ:10g)に、各処方例で調製したスタイリング化粧料を0.5g塗布し、毛髪に均一に伸ばした。その後、20℃、湿度60%で24時間以上調湿し、再び毛髪にくしを通し、潤い(髪のまとまり)を下記の3段階評価(評価点)で官能評価し、評価点の平均値を求め、以下の基準で判定した。
[評価点]
3点:非常に潤う(非常にまとまる)
2点:潤う(まとまる)
1点:パサつく(まとまらない)/重くなり過ぎ、手がよる
[評価基準]
◎:2.5点以上
○:2.0点以上、2.5点未満
△:1.5点以上、2.0点未満
×:1.0点以上、1.5点未満
(しなやかさ(柔軟性)の評価方法)
専門パネラー10名により、試験用毛束(長さ:20cm、重さ:10g)に、各処方例で調製したスタイリング化粧料を0.5g塗布し、毛髪に均一に伸ばした。その後、20℃、湿度60%で24時間以上調湿し、再び毛髪にくしを通し、毛髪のしなやかさ(柔軟性)を下記の3段階評価(評価点)で官能評価し、評価点の平均値を求め、以下の基準で判定した。
[評価点]
3点:非常にしなやか(柔軟性がある)
2点:しなやか(柔軟性がややある)
1点:しなやかでない(柔軟性がない)
[評価基準]
◎:2.5点以上
○:2.0点以上、2.5点未満
△:1.5点以上、2.0点未満
×:1.0点以上、1.5点未満
これらの結果を、スタイリング化粧料の処方例(処方例1〜15)と共に、下記表1〜3に示す。
Figure 0006038561
Figure 0006038561
Figure 0006038561
表1の結果から、次のように考察できる。(A)尿素を含有しない場合(処方例1)は、潤い、しなやかさが得られないことが分かる。これに対し、(A)尿素、(B)ジメチルポリシロキサンおよび(C)環状シリコーンを含有させた場合(処方例2〜4、6〜8)は、潤い、しなやかさの評価が良好であることが分かる。また、(A)尿素が、18質量%よりも多くなると(処方例5)、必要以上に潤いが出過ぎるために、仕上がりが重くなっている。
表2の結果から、次のように考察できる。(B)ジメチルポリシロキサンの低粘度と高粘度の組み合せと、(C)環状シリコーン1種類を配合した場合(処方例9、10)や、(B)ジメチルポリシロキサンの低粘度と高粘度の組み合せと、(C)環状シリコーン2種類を組み合わせ配合した場合(処方例11)は、潤い、しなやかさの評価が良好であることが分かる。
表3の結果から、次のように考察できる。シリコーンの組み合わせは、(B)ジメチルポリシロキサンと(C)環状シリコーンの組み合わせ(処方例12)が最良であることが分かる。シリコーンの組み合わせが、(C)環状シリコーンとポリエーテル変性シリコーンの場合(処方例13)、(C)環状シリコーンとアルキル変性シリコーンの場合(処方例14)、もしくは(C)環状シリコーンとフェニル変性シリコーンの場合(処方例15)等は、しなやかさが不十分である。
[実施例2]
実施例1と同様にして、ブリーチ処理毛を作製し、実施例1と同様の評価(潤い、しなやかさ)を行うと共に、以下の方法によって、毛髪の滑りを評価した。
(毛髪の滑りの評価方法)
専門パネラー10名により、試験用毛束(長さ:20cm、重さ:10g)に、各処方例で調製したスタイリング化粧料を0.5g塗布し、毛髪に均一に伸ばした。その後、20℃、湿度60%で24時間以上調湿し、再び毛髪にくしを通し、毛髪の滑りを下記の3段階評価(評価点)で官能評価し、評価点の平均値を求め、以下の基準で判定した。
[評価点]
3点:非常に滑る
2点:滑る
1点:滑りが悪い(引っかかる)
[評価基準]
◎:2.5点以上
○:2.0点以上、2.5点未満
△:1.5点以上、2.0点未満
×:1.0点以上、1.5点未満
これらの結果を、スタイリング化粧料の処方例(処方例16〜27)と共に下記表4に示す。
Figure 0006038561
表4から明らかなように、(B)ジメチルポリシロキサンと(C)環状シリコーンの合計含有量がスタイリング化粧料全体に占める割合として50質量%以下で、質量比[(B):(C)]が1:5〜1:15の場合(処方例18〜20、23)は、潤い、しなやかさ、滑りが良好であることが分かる。(B)ジメチルポリシロキサンと(C)環状シリコーンの合計含有量がスタイリング化粧料全体に占める割合として50質量%以下で、(B)ジメチルポリシロキサン1に対して(C)環状シリコーン5(質量比)未満の場合(処方例17、22、25、26)や、(B)ジメチルポリシロキサンだけを含む場合(処方例27)は、滑りが悪くなる傾向を示す。
また、(B)ジメチルポリシロキサンと(C)環状シリコーンの合計含有量がスタイリング化粧料全体に占める割合として50質量%超過で、(B)ジメチルポリシロキサン1に対して(C)環状シリコーン15(質量比)を超える場合(処方例21)、(C)環状シリコーンだけを含む場合(処方例16)、若しくは(B)ジメチルポリシロキサン1に対して(C)環状シリコーン5から15(質量比)の範囲内で(B)ジメチルポリシロキサンと(C)環状シリコーンの合計含有量がスタイリング化粧料全体に占める割合として50質量%を超える場合(処方例24)では、満足な潤い、しなやかさが十分に得られない。
[実施例3]
実施例2と同様にして、ブリーチ処理毛を作製し、実施例2と同様の評価(潤い、しなやかさ、滑り)を行うと共に、以下の方法によって、べたつき感を評価した。
(べたつき感の評価方法)
専門パネラー10名により、各処方例で調製したスタイリング化粧料を0.5g手の平で伸ばした。その際に生じる手へのべたつき感を下記の3段階評価(評価点)で官能評価し、評価点の平均値を求め、以下の基準で判定した。
[評価点]
3点:全くべたつかない
2点:ほとんどべたつかない
1点:べたつく
[評価基準]
◎:2.5点以上
○:2.0点以上、2.5点未満
△:1.5点以上、2.0点未満
×:1.0点以上、1.5点未満
これらの結果を、スタイリング化粧料の処方例(処方例28〜42)と共に下記表5〜7に示す。尚、表7には、比較のために、表6に示した処方例33の結果も同時に示した。
Figure 0006038561
Figure 0006038561
Figure 0006038561
表5の結果から、次のように考察できる。(D)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を用いる場合(処方例28)は、べたつかない。これに対し、ポリオキシエチレンアルキルエーテルを用いる場合(処方例29)は、べたつきが出てくる。また、ソルビタン脂肪酸エステルを用いる場合(処方例30)、およびグリセリン脂肪酸エステルを用いる場合(処方例31)は、べたつきが強く感じられることが分かる。
表6の結果から、次のように考察できる。(D)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油が全く含有されていない場合(処方例32)は、べたつきが感じられる。これに対し、(D)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油が含有され、且つ含有量が10%以下の場合(処方例33、34)は、潤い、しなやかさ、滑り、べたつきのなさが良好である。また含有量が10%より多い場合(処方例35、36)は、べたつくことが分かる。
表7の結果から、次のように考察できる。(D)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油はポリエチレンの付加モル数が40モルより少ない場合(処方例37〜39)は、乳化状態が悪く油浮き、べたつきが強くなる。これに対し、ポリオキシエチレンの付加モル数が40〜200モルの場合(処方例33、40〜42)は、潤い、しなやかさ、滑り、べたつきのなさは良好である。特に、ポリオキシエチレン付加モル数が40〜80モルの場合(処方例33、40)が、最も潤い、しなやかさ、滑り、べたつきのなさが良好である。
[実施例4]
実施例3と同様にして、ブリーチ処理毛を作製し、実施例3と同様の評価(潤い、しなやかさ、滑り、べたつき感)を行うと共に、以下の方法によって、クリームの伸びを評価した。
(クリームの伸びの評価方法)
専門パネラー10名により、各処方例で調製したスタイリング化粧料を0.5g手の平で伸ばした際のクリームの伸びを評価した。また、試験用毛束(長さ:20cm、重さ:10g)に、各処方例で調製したスタイリング化粧料を0.5g塗布し、毛髪に均一に塗布した。手の平で伸ばした際のクリームの伸びおよび毛髪に塗布した際のクリームの伸びを下記の3段階評価(評価点)で官能評価し、評価点の平均値を求め、以下の基準で判定した。
[評価点]
3点:非常に伸びる
2点:伸びる
1点:伸びが悪い
[評価基準]
◎:2.5点以上
○:2.0点以上、2.5点未満
△:1.5点以上、2.0点未満
×:1.0点以上、1.5点未満
これらの結果を、スタイリング化粧料の処方例(処方例43〜47)と共に下記表8、9に示す。尚、表9には、比較のために、表7に示した処方例40、表8に示した処方例43の結果も同時に示した。
Figure 0006038561
Figure 0006038561
表8の結果から、次のように考察できる。(E)ヒドロキシエチルセルロースを用いた場合(処方例43)は、潤い、しなやかさ、滑り、べたつきのなさ、クリームの伸びの全てにおいて良好である。これに対し、キサンタンガムを用いた場合(処方例44)やカルボキシビニルポリマーを用いた場合(処方例45)は、クリームの伸びも悪く、仕上がりが不十分であった。
表9の結果から、次のように考察できる。(E)ヒドロキシエチルセルロースを3質量%以下で含有する場合(処方例43、46)は、潤い、しなやかさ、滑り、べたつきのなさ、クリームの伸びの全てにおいて良好である。また(E)ヒドロキシエチルセルロースを含まない場合(処方例40)は、クリームの伸びが低下する。更に、(E)ヒドロキシエチルセルロースが3質量%よりも多くなると(処方例47)は、クリームが固くなりすぎて伸びが悪いことが分かる。

Claims (4)

  1. スタイリング化粧料全体に占める割合で、(A)尿素:18質量%以下(0質量%を含まない)を含有すると共に、(B)ジメチルポリシロキサンおよび(C)環状シリコーンを合計で12質量%以上50質量%以下を含有し、かつ前記(B)ジメチルポリシロキサンと(C)環状シリコーンの質量比[(B):(C)]が1:4〜1:15であることを特徴とするスタイリング化粧料。
  2. 更に、(D)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を、スタイリング化粧料全体に占める割合で10質量%以下含有するものである請求項1に記載のスタイリング化粧料。
  3. 前記(D)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油のポリオキシエチレンの付加モル数が40〜200モルである請求項に記載のスタイリング化粧料。
  4. 更に、(E)ヒドロキシエチルセルロースを、スタイリング化粧料全体に占める割合で3質量%以下含有するものである請求項1〜のいずれかに記載のスタイリング化粧料。
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