JP6772863B2 - 自動二輪車の車体構造 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジン搭載状態でシリンダヘッド部のメンテナンス作業を実施することができる自動二輪車の車体構造に関する。
自動二輪車では、ヘッドパイプから左右に拡がり、斜め後下方に延びる左右一対のメインフレームが、エンジンの左右両側を通るように構成された車体フレームがある。この車体フレームでは、左右一対のメインフレームの内側面に沿って、車体各部に配置された電装部品間を接続するワイヤハーネスが配設された配置構造が開示されている。
特開平8−239074号公報
特許文献1に記載の自動二輪車では、車体側面視において、メインフレームにシリンダヘッドカバーが重なった状態でエンジンが搭載され、メインフレームの左右両側に沿ってワイヤハーネスが配設されるために、車体フレームにエンジンが搭載された状態でシリンダヘッド部の整備等のメンテナンス作業を行なうことが困難である。
エンジン搭載状態でシリンダヘッド部の分解、組立等のメンテナンス作業をするには、エンジンとの隙間を広くするためにワイヤハーネスを取り外す必要がある。しかし、ワイヤハーネスは多数の電装部品に接続され、取り外すのに多大な労力と時間を要し、取外し、取付作業が複雑となって、メンテナンス作業に多大な整備コストがかかる問題があった。
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、車体フレームにエンジンを搭載した状態で、シリンダヘッド部のメンテナンス作業を容易に実施することができる自動二輪車の車体構造を提供することを目的とする。
本発明は、上述した課題を解決するために、ヘッドパイプと、左右一対のタンクレールと、ヘッドパイプから下方に延びる単一のダウンフレームと、このダウンフレームおよび前記左右一対のタンクレールをそれぞれ連結する左右の補強部材とを有する車体フレームに、4サイクルエンジンが搭載され、前記エンジンはシリンダアッセンブリの左右方向一側の側部にカムチェーンを配置した自動二輪車において、前記車体フレームおよびエンジンの各部に搭載された電装部品間をワイヤハーネスで接続し、前記ワイヤハーネスは前記カムチェーンが配設された前記シリンダアッセンブリの左右方向一側と反対側に設けられた前記車体フレームの補強部材の内側に沿って配設されたことを特徴とする自動二輪車の車体構造を提供するものである。
本発明では、車体フレームの補強部材内側にワイヤハーネスの配索スペースを有効的に確保でき、ワイヤハーネスを取り外すことなく、シリンダヘッド部のメンテナンス作業を行なうことができる自動二輪車の車体構造を提供する。
本発明に係る自動二輪車の車体構造の実施形態を示す左側面図。 前記自動二輪車の車体構造の実施形態を示す右側面図。 前記自動二輪車の車体構造の実施形態を、燃料タンクを取り外した状態で示す車体前半部の平面図。 図1のA−A線に沿う車体上部側の断面図。 前記自動二輪車の車体フレームの補強部材内側面に沿って配索されるワイヤハーネスを示す斜視図。 図5のワイヤハーネスの配索状態の要部を示す部分斜視図。
以下、本発明に係る自動二輪車の車体構造を、図1ないし図3を参照して説明する。
図1ないし図3に示される自動二輪車の車体構造は、クレードルタイプ、例えばセミダブルクレードルタイプの車体フレーム10を示すもので、車体フレーム10の車両前方側を符号FWで、車両後方側を符号BWでそれぞれ示す。図3では車両右側を符号RHで、車両左側をLHでそれぞれ示す。
図1ないし図3に示された自動二輪車の車体構造では、車体フレーム10がヘッドパイプ11から左右に拡開して、斜め後下方に延びる左右一対のメインフレーム12と、ヘッドパイプ11の下部側から下方に延びる単一のダウンフレーム13とを有する車体フレーム10の前部側フレーム構造が構成される。左右一対のメインフレーム12は、ヘッドパイプ11から斜め後下方に延びる左右一対のタンクレール14(14a,14b)と、左右のタンクレール14(14a,14b)の後端部に連結され、湾曲して車体下方側に延びる(センターフレームやピボットフレームを構成する)左右のボディフレーム15とから構成される。
一方、ダウンフレーム13は、そのフレーム下端部両側に左右のボトムフレーム16が連結され、単一のダウンフレーム13は途中から2本になる、例えばセミダブルクレードルタイプの車体フレーム10が採用される。左右のボトムフレーム16は、単一のダウンフレーム13から左右方向に拡開して後方に湾曲され、車両後方側に水平方向に延びてフレーム後端部がボディフレーム15の下端部に連結される。
車体フレーム10の単一のダウンフレーム13と左右一対のタンクレール14(14a,14b)との間は左右の補強部材17(17a,17b)で連結される。補強部材17(17a,17b)は上下に幅広のフレーム部材で構成され、単一のダウンフレーム13と左右一対のタンクレール14(14a,14b)とを一体に結合して、図1および図2に示すように車体フレームの前部を車体側面視で三角形状の補強構造に構成される。セミダブルクレードルタイプの車体フレーム10は軽量であるが、車体側面視でダウンフレーム13とタンクレール14(14a,14b)と補強部材17(17a,17b)とにより車体側面視で三角形状の補強構造とすることで、ヘッドパイプ11廻りの剛性を格段に向上させることができる。
また、車体フレーム10には、複数の懸架ブラケット18により4サイクルエンジン20、例えば4サイクル単気筒エンジンが搭載される。エンジン20はクランクケース21の前側上部にシリンダアッセンブリ22が立設される。シリンダアッセンブリ22は、シリンダブロック23、シリンダヘッド24およびシリンダヘッドカバー25が順次積層されて、斜め前上方を向くように一体構造に構成される。
左右一対のタンクレール14(14a,14b)間に燃料タンク27が配設される。燃料タンク27は、タンク底部が左右の補強部材17(17a,17b)あるいはその近傍まで入り込んで終端しており、タンク容量を増大させることができる。この燃料タンク27とエンジン20のシリンダアッセンブリ22との間に左右の補強部材17が略水平方向に設けられる。補強部材17は、シリンダアッセンブリ22のシリンダヘッドカバー25の上方に位置される。
また、メインフレーム12の左右の湾曲部には、タンクレール14とボディフレーム15の連結部上方にシートレール取付ブラケット28が固定される。この取付ブラケット28に図示しない運転シートを載置する左右一対のシートレール29の基部が固定される。左右一対のシートレール29は後方斜め上方に延び、レール後端部がエンドブラケット30により固定される。
左右一対のメインフレーム12には、ボディフレーム15の途中湾曲部後方からシートピラーを構成するサポートフレーム31が設けられる。左右のサポートフレーム31の後端部はエンドブラケット30に連結され、車体フレーム10の後半部が補強される。
また、ボディフレーム15の下部前側にスイングアームピボット33が設けられており、このピボット33廻りに図示しないスイングアームが揺動自在に支持される。
ところで、4サイクルエンジン20は、図3および図4に示すように、シリンダアッセンブリ22の車幅方向一側、例えば左右方向一側の側部にカムチェーン室35が設けられる。カムチェーン室35に収容されたカムチェーン36は、シリンダブロック23およびシリンダヘッド24の車幅方向一側、例えば左右方向一方側の側部に位置される。カムチェーン36の上部にカムスプロケット(図示せず)が設けられており、シリンダヘッドカバー25のカムチェーン室35側上部は上方に突出している。
4サイクルエンジン20は、図4に示すピストン40の往復動により図示しないクランクシャフトが回転駆動される。クランクシャフトの回転はカムチェーン36を介してカムスプロケットに伝達され、カムシャフト41を回転駆動させる。カムシャフト41の回転駆動により動弁装置43が駆動される。
動弁装置43は、シリンダヘッド24上の動弁室44に収容され、動弁室44はシリンダヘッドカバー25で上方から覆われる。シリンダアッセンブリ22は、シリンダヘッド24のカムチェーン室35側上部にカムスプロケットが収容されるため、シリンダヘッドカバー25のカムチェーン室35側上部は、カムスプロケットを覆うため、動弁室44より上方に突出する段付構造に構成される。
これに対し、カムチェーン室35側と反対側のシリンダヘッドカバー25は、カムスプロケットを覆う必要がなく、動弁装置43を収容する動弁室44を覆うだけである。動弁室44側を覆うシリンダヘッドカバー25は、カムチェーン室35(左右方向一方)側の側部25aより一段低い位置で平面状に構成される。
カムチェーン36側と反対側のシリンダヘッドカバー25は、シリンダヘッド24のカムチェーン36側の反対側の側部まで延設する必要がなく、途中で終端している。したがって、シリンダアッセンブリ22において、シリンダヘッドカバー25のカムチェーン36側と反対側側部25bは、シリンダヘッド24のカムチェーン36側の反対側側部24bの手前で終端させることができる。シリンダヘッドカバー25は、シリンダヘッド24の車幅方向(左右方向)一杯(全幅)まで延ばす必要がない。シリンダアッセンブリ22は、図3に示す車両上面視において、シリンダヘッド24のカムチェーン室35の反対側側部24b上方に、ワイヤハーネス46を案内する空間が形成され、この空間が配索スペース47として構成される。
シリンダアッセンブリ22は、カムチェーン室35側と反対側側部のシリンダヘッド24頂部上方に、シリンダヘッドカバー25と左右一対の補強部材17、例えば右側補強部材17bの内側面との間の空間が、ワイヤハーネス46の配索スペース47として形成される。したがって、このシリンダヘッドカバー25と右側補強部材17bの内側面との間の空間にワイヤハーネス46の配索スペース47が有効に確保される。ワイヤハーネス46は、この配索スペース47に沿うように、右側補強部材17bの軸方向に延び、適宜クランプで拘束され、右側補強部材17bの内側で束ねられ、固定される。
また、複数本のワイヤハーネス46は、カプラーホルダ48で集中的に束ねられて、補強部材17の内側に取り付けられる。図5および図6に示すものは、複数個のカプラーホルダ48を右側補強部材17bに取り付けた例を示す。ワイヤハーネス46は、途中で必要に応じてワイヤハーネス46同士がカプラー49で接続され、このカプラー49でワイヤハーネス46同士が結合される。
一方、自動二輪車の車体構造は、一般的に車体中心線上に4サイクルエンジン20の中心が通るように設計される。
しかし、図1ないし図3に示された自動二輪車の車体構造において、車体フレーム10に搭載される4サイクルエンジン20は、シリンダアッセンブリ22の車幅方向一側、例えば、左右方向一方側の側部にカムチェーン室35が設けられる。カムチェーン室35に収容されるカムチェーン36の上部にカムスプロケットが設けられるため、図3に示すように、シリンダヘッドカバー25は、シリンダヘッド24の車幅方向全面を覆う必要がない。シリンダヘッドカバー25は、カムチェーン室35と、この室より一段と低い動弁室44を覆うだけでよい。シリンダヘッドカバー25は、カムチェーン室35と反対側がシリンダヘッド24の車幅方向全面、例えばカムチェーン室35の反対側端面の手前で終端している。
このため、シリンダアッセンブリ22は、シリンダヘッドカバー25のカムチェーン室35の反対側側面と車体フレーム10の補強部材17、例えば右側補強部材17bとの間に図3および図5に示すように空間が形成され、ワイヤハーネス46の配索スペース47として構成される。
また、車体フレーム20内には、図3に示すように、エンジン20のイグニッション系50やバッテリ51、図示しないECU(エレクトロニック・コントロール・ユニット)、ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)および灯火器類等の種々の電装部品が配設される。エンジン20のイグニッション系50においては、イグナイタ52からワイヤハーネス46により配索スペース47を通ってイグニッションコイル55に電気的に接続される。イグニッションコイル55は、イグナイタ52から電力の供給を受けて、プラグキャップ56下の図示しない点火プラグに点火信号を出力するようになっている。
さらに、車体前部に配置された電装品やエンジン各部に配置された電装品は、種々のワイヤハーネス46で接続される。このワイヤハーネス46は、図3ないし図7に示すようにタンクレール14内側に沿って配設されることなく、補強部材17、例えば右側補強部材17bに沿って配設される。ワイヤハーネス46は、シリンダアッセンブリ22のカムチェーン室35反対側、例えば右側補強部材17b内側の配索スペース47を通して、例えば右側補強部材17b内側に集中的に配設される。種々のワイヤハーネス46は、カプラーホルダ48に束ねられて車体フレーム10の補強部材17、例えば(車幅方向一側の)右側補強部材17bの内側(配索スペース47)に沿って配設される。
しかも、4サイクルエンジン20のシリンダアッセンブリ22のカムチェーン室35側と反対側の側部は、シリンダヘッドカバー25がシリンダヘッド24の車幅方向全幅まで延びておらず、途中で終端している。このため、シリンダヘッドカバー25のカムチェーン室35側の反対側25bの側部と補強部材17、例えば右側補強部材17bとの間に、シリンダヘッド24上で充分な空間が形成される。この補強部材17、例えば右側補強部材17bとシリンダヘッドカバー25の側部との空間は、ワイヤハーネス46の配索スペース47として形成され、ワイヤハーネス46は右側補強部材17bの内側にスムーズに案内される。
ワイヤハーネス46の配索性が良好となり、ワイヤハーネス46は右側補強部材17bの内側面に沿ってスムーズに配索することができる。このため、ワイヤハーネス46の配索スペースを、右側補強部材17bの内側に充分に確保することができる。
このように、車体フレーム10の左右一対の補強部材17(17a,17b)のうち、例えば図3ないし図6に示すように、右側補強部材17bの内側面に沿ってスムーズに各ワイヤハーネス46を配設することができる。各ワイヤハーネス46を車体フレーム10の補強部材17、例えば右側補強部材17bの内側の配索スペース47内に効果的に配設することができるので、補強部材17(17a,17b)を4サイクルエンジン20のシリンダアッセンブリ22の上部に接近させて配設することができる。
したがって、メインフレーム12の左右一対のタンクレール14(14a,14b)と燃料タンク27との間にワイヤハーネスを配設するための隙間を設ける必要がなく、燃料タンク27の容量を大きく確保することができる。
また、シリンダアッセンブリ22は、シリンダヘッド24に設けられた動弁装置43が収容される動弁室44を4サイクルエンジン20の中心に対し、車幅方向一側、例えば、左右方向一方側のカムチェーン36側に偏位して設けることができる。このため、シリンダアッセンブリ22のシリンダヘッド24のカムチェーン36側と反対側端部上に形成される空間を、シリンダヘッドカバー25と補強部材17、例えば右側補強部材17bとの間に充分確保することができる。この空間をワイヤハーネス46の左右方向の配索スペース47として有効に構成することができる。
次に、自動二輪車に搭載された4サイクルエンジン20の整備等のメンテナンス作業を説明する。
本実施形態の自動二輪車の車体構造では、車体フレーム10に搭載された4サイクル単気筒エンジン20は、車体フレーム10にエンジン搭載状態でシリンダヘッド24部の整備等のメンテナンス作業を簡単かつ容易に実施することができる。この自動二輪車では、車体フレーム10のタンクレール14に沿ってワイヤハーネス46を配設することを必要としない。
ワイヤハーネス46は、車体フレーム10の補強部材17、例えば右側補強部材17bの内側面に沿って図3ないし図6に示すように配設される。ワイヤハーネス46は、左右一対の補強部材17、例えば右側補強部材17bの内側に沿う配索スペース47内に有効的に配設することができる。
しかも、4サイクルエンジン20のシリンダアッセンブリ22は、カムチェーン室35側と反対側(車幅方向反対側)のシリンダヘッドカバー25は、シリンダヘッド24のカムチェーン室35側と反対側側端部まで延びておらず、途中で終端している。このため、シリンダヘッドカバー25のカムチェーン室35側の反対側端部と右側補強部材17bとの間にクリアランスが形成されている。その上、このクリアランス等を利用し、ワイヤハーネス46を取り外すことなく、シリンダヘッドカバー25を取り出すことができる。
したがって、自動二輪車の車体構造では、車体フレーム10に4サイクルエンジン20を搭載した状態でワイヤハーネス46を取り外すことなく、シリンダヘッドカバー25を4サイクルエンジン20のシリンダヘッド24から取り外すことができる。このシリンダヘッドカバー25を取り外して、シリンダヘッド24部の整備等のメンテナンス作業を簡単かつ容易に効率よく行なうことができる。
しかも、シリンダヘッドカバー25の着脱の際、各ワイヤハーネス46を取り外すことなく、シリンダヘッド24部の整備等のメンテナンス作業を実施できる。このため、シリンダアッセンブリ22の分解・組立作業の工数を削減することができ、シリンダアッセンブリ22のメンテナンス作業を効率よく実施でき、シリンダヘッド部等のメンテナンス作業を簡単かつ容易に実施することができる。
[実施形態の効果]
本実施形態に係る自動二輪車の車体構造では、本体フレーム10の補強部材17を4サイクルエンジン20の上部に接近させて配置することができる。シリンダヘッドカバーの着脱を、ワイヤハーネス46を取り外すことなく実施することができ、シリンダヘッド部の整備等のメンテナンス作業を簡単かつ容易に実施できる。
また、左右一対のタンクレール14(14a,14b)と燃料タンク27との間に、ワイヤハーネス46を配設する空間を設ける必要がないので、シリンダヘッドカバー25の着脱時に各ワイヤハーネス46の取外しを必要としない。
さらに、燃料タンク27は左右一対のタンクレール14(14a,14b)間に設置され、燃料タンク27のタンク底部を左右の補強部材17(17a,17b)、あるいは補強部材近くまで挿設できるので、燃料タンク容量を増大させ、安定的に保持することができる。
加えて、車体フレーム10は、ヘッドパイプ11と左右一対のタンクレール14(14a,14b)と単一のダウンフレーム13とを連結する補強部材17(17a,17b)とより車体側面視で三角形形状に構成されるので、応力集中が大きいヘッドパイプ11廻りの剛性を向上させることができる。
4サイクルエンジン20のシリンダアッセンブリ22は、シリンダヘッド24の動弁室44をエンジンのシリンダ中心に対して車幅方向一側に偏位して設けることができ、シリンダヘッド24のカムチェーン室35側と反対側上方にシリンダヘッドカバー25と補強部材17(17a,17b)の車幅方向一側の補強部材17aまたは17bとの間の空間をワイヤハーネス46の配索スペース47として確保することができる。したがって、左右の補強部材17(17a,17b)の一方の補強部材17aまたは17bの内側を各ワイヤハーネス46の配索スペース47としてのスペース活用を有効的に図ることができる。
[他の実施形態]
本実施形態では、車体フレームに4サイクル単気筒エンジンを搭載した例を示したが、単気筒エンジンに代えて、多気筒4サイクルエンジンを搭載したものであってもよい。
また、車体フレーム10の左右の補強部材17(17a,17b)は、図4に示すように横断面が車幅方向(左右方向)内向きのコ字状に形成され、左右補強部材17(17a,17b)の一方の横断面コ字状凹部側に配索スペースが構成され、この配索スペースにワイヤハーネスが束ねられて配設されるようにしてもよい。
以上、本発明の実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、様々な形態で実施することが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行なうことができる。これらの実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…車体フレーム、11…ヘッドパイプ、12…メインフレーム、13…ダウンフレーム、14…タンクレール、15…ボディフレーム(センターフレーム)、16…ボトムフレーム、17…補強部材、18…懸架ブラケット、20…エンジン、21…クランクケース(エンジンケース)、22…シリンダアッセンブリ、23…シリンダブロック、24…シリンダヘッド、25…シリンダヘッドカバー、27…燃料タンク、28…シートレール取付ブラケット、29…シートレール、30…エンドブラケット、31…サポートフレーム(シートピラー)、33…スイングアームピボット、35…カムチェーン室、36…カムチェーン、40…ピストン、41…カムシャフト、43…動弁装置、44…動弁室、46…ワイヤハーネス、47…配索スペース、48…カプラーホルダ、49…カプラー、50…イグニッション系、51…バッテリ、52…イグナイタ、55…イグニッションコイル、56…プラグキャップ。

Claims (5)

  1. ヘッドパイプと、左右一対のタンクレールと、ヘッドパイプから下方に延びる単一のダウンフレームと、このダウンフレームおよび前記左右一対のタンクレールをそれぞれ連結する左右の補強部材とを有する車体フレームに、4サイクルエンジンが搭載され、
    前記エンジンはシリンダアッセンブリの左右方向一側の側部にカムチェーンを配置した自動二輪車において、
    前記車体フレームおよびエンジンの各部に搭載された電装部品間をワイヤハーネスで接続し、前記ワイヤハーネスは前記カムチェーンが配設された前記シリンダアッセンブリの左右方向一側と反対側に設けられた前記車体フレームの補強部材の内側に沿って配設されたことを特徴とする自動二輪車の車体構造。
  2. 前記左右一対のタンクレール間に燃料タンクが配設され、前記ダウンフレームと左右一対のタンクレールとを連結する前記左右の補強部材は、前記燃料タンクと前記シリンダアッセンブリのシリンダヘッドカバーとの間に設けられた請求項1に記載の自動二輪車の車体構造。
  3. 前記左右の補強部材は前記ダウンフレームと左右一対のタンクレールとにより車体側面視三角形状の補強構造に構成された請求項1または2に記載の自動二輪車の車体構造。
  4. 前記左右の補強部材は、横断面が車幅方向内向きに開口するコ字状に形成され、このコ字状凹部にワイヤハーネスが配設された請求項1ないし3のいずれか1項に記載の自動二輪車の車体構造。
  5. 前記シリンダアッセンブリのシリンダヘッドに設けられた動弁装置が収容される動弁室は、前記エンジンのシリンダアッセンブリに対して左方方向一方側のカムチェーン側に偏倚して設けられた請求項1または2に記載の自動二輪車の車体構造。
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