JP6772572B2 - インバータ装置 - Google Patents

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この発明は、インバータ装置に関し、特に、第1筐体部および第2筐体部を備えるインバータ装置に関する。
従来、第1筐体部および第2筐体部を備えるインバータ装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、第1の筐体領域および第2の筐体領域からなる密閉筐体を備える電力変換装置が開示されている。この電力変換装置の密閉筐体には、電力変換用半導体素子と、電力変換用半導体素子を駆動する回路基板とが収納されている。そして、密閉筐体は、電力変換用半導体素子が配置されている第1の筐体領域と、箱状の第2の筐体領域とが、断面が矩形状でかつ中実の断熱部材(ガスケット)を介して、上下方向に組み合わされて構成されている。
一般的に、電力変換装置では、密閉筐体に収納されている回路基板に設けられた端子台と、ユーザの電動機や商用電源等とを導線により接続するために、一旦、組み合わされていた第1の筐体領域と第2の筐体領域とが分割される。そして、端子台とユーザの電動機等との導線による接続が完了した後に、再び、第1の筐体領域と第2の筐体領域とが組み合わされる。この際に、上記特許文献1に記載されているような従来の電力変換装置では、第1の筐体領域と第2の筐体領域との間に、密閉筐体とは別個に、第1の筐体領域と第2の筐体領域との一方に位置決めのための複数の位置決め専用ピンが設けられ、他方に穴部が設けられる。そして、一方のピンを他方の穴部に差し込むことにより、第1の筐体領域と第2の筐体領域とが位置決めされて、組み合わされるように構成されている。
特開2015−106956号公報
しかしながら、従来の電力変換装置(インバータ装置)にように、位置決め専用ピンが設けられている場合では、第1の筐体領域と第2の筐体領域とを組み合わす際に、一方のピンと他方の穴部とを厳密に位置調整しながら、第1の筐体領域と第2の筐体領域とを組み合わす必要がある。その結果、第1の筐体領域(第1筐体部)を第2の筐体領域(第2筐体部)に対して位置決めする作業が煩雑になるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、第1筐体部を第2筐体部に対して容易に位置決めしながら、第1筐体部と第2筐体部とを組み合わせることが可能なインバータ装置を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明のの局面によるインバータ装置は、インバータ装置本体部の一方側を覆う第1筐体部と、インバータ装置本体部の他方側を覆う第2筐体部とを備え、第1筐体部は、第1筐体部と第2筐体部との境界面から第2筐体部側に突出する複数の第1嵌合部を含み、第2筐体部は、複数の第1嵌合部に嵌合されている複数の第2嵌合部を含み、第1嵌合部は、境界面に対して傾斜する第1傾斜面を有し、第2嵌合部は、第1傾斜面に沿った方向に境界面に対して傾斜するとともに第1傾斜面に対する位置決めを行う第2傾斜面を有し、第1嵌合部は、第1嵌合部を第2嵌合部と締結固定するためのボス部と、ボス部に連続するように形成され、第1傾斜面を有するリブ部と、を含む。
この発明のの局面によるインバータ装置では、上記のように、第1筐体部に、第1筐体部と第2筐体部との境界面から第2筐体部側に突出する複数の第1嵌合部を設けて、第2筐体部に、複数の第1嵌合部に嵌合されている複数の第2嵌合部を設ける。また、第1嵌合部を、境界面に対して傾斜する第1傾斜面を有するように構成し、第2嵌合部を、第1傾斜面に沿った方向に境界面に対して傾斜するとともに第1傾斜面に対する位置決めを行う第2傾斜面を有するように構成する。これにより、第1嵌合部に第1傾斜面を設けて、第2嵌合部に第1傾斜面に沿った方向に傾斜する第2傾斜面を設けることにより、第1嵌合部と第2嵌合部との嵌合の開始時点では、第1嵌合部と第2嵌合部との隙間(遊び)を形成することができる一方、第1嵌合部と第2嵌合部との嵌合の完了時点では、第2傾斜面により第1傾斜面が位置決めされる。この結果、位置決め専用ピンを用いる場合と異なり、厳密に位置調整することなく、第1筐体部を第2筐体部に対して容易に位置決めしながら、第1筐体部と第2筐体部とを組み合わせることができる。
上記の局面によるインバータ装置において、好ましくは、第2嵌合部に第1嵌合部が嵌合された状態で、第1傾斜面の一部と第2傾斜面の一部とが当接することにより、第1傾斜面が第2傾斜面に対して位置決めされるように構成されている。このように構成すれば、第1傾斜面が第2傾斜面により案内されながら、第2傾斜面が第1傾斜面に当接することにより、容易に第1傾斜面を第2傾斜面に対して位置決めすることができる。
この場合、好ましくは、第2嵌合部に第1嵌合部が嵌合された状態で、第1傾斜面と第2傾斜面とが当接する部分以外の第1傾斜面の部分と第2傾斜面の部分との間には、隙間が設けられている。このように構成すれば、第1嵌合部と第2嵌合部とが嵌合されている途中では、隙間により、第1嵌合部の第2嵌合部に対する遊びを形成することができるので、容易に第1嵌合部を第2嵌合部に嵌合することができる。そして、第1嵌合部と第2嵌合部との嵌合の終了時点である第2嵌合部に第1嵌合部が嵌合された状態では、第1傾斜面と第2傾斜面とが当接するので、容易に第1嵌合部を第2嵌合部に嵌合しながら、第2傾斜面により第1傾斜面を位置決めすることができる。
上記第1傾斜面の部分と第2傾斜面の部分との間に隙間が設けられているインバータ装置において、好ましくは、第1傾斜面と第2傾斜面とは、第1傾斜面の境界面に対してなす第1角度が、第2傾斜面の境界面に対してなす第2角度よりも大きいとともに、第2嵌合部に第1嵌合部が嵌合された状態で、第1傾斜面および第2傾斜面の下端部近傍同士が当接することにより、第1傾斜面が第2傾斜面に対して位置決めされるように構成されている。このように構成すれば、第1角度が第2角度よりも大きい分、第1傾斜面および第2傾斜面の下端部近傍よりも上側の部分同士の間には隙間が形成されるので、隙間が形成される分、容易に第1嵌合部を第2嵌合部に嵌合させることができる。そして、第1傾斜面および第2傾斜面の下端部近傍同士が当接して、第1傾斜面が第2傾斜面に対して位置決めされるので、容易に第1嵌合部を第2嵌合部に嵌合させながら、第1傾斜面を第2傾斜面に対して位置決めすることができる。
上記の局面によるインバータ装置において、好ましくは、第1嵌合部は、第1嵌合部の外側面に設けられた第1ガイド面を含み、第2嵌合部は、第2嵌合部の内側面に設けられた第2ガイド面を含み、第1ガイド面と第2ガイド面とは、第2嵌合部に第1嵌合部が嵌合される際に、第1嵌合部を第2嵌合部にガイドするように構成されている。このように構成すれば、第1ガイド面および第2ガイド面にガイドされながら、第1嵌合部を第2嵌合部に嵌合させることができるので、さらに容易に第1筐体部を第2筐体部に組み合わせることができる。
上記の局面によるインバータ装置において、好ましくは、第1筐体部は、境界面に対して垂直な方向から見て、4つの角部を有する矩形状の第1額縁部を有し、第1嵌合部は、第1額縁部の4つの角部にそれぞれ設けられており、第1傾斜面は、各々の角部から両側に延びる2つの辺部に沿って一対形成されており、第1嵌合部は、一対の第1傾斜面が第1嵌合部の突出方向に向かって互いに近付くことにより、先細り形状に形成されている。このように構成すれば、4つの角部に設けられた第1嵌合部により嵌合されるので、たとえば、辺部の中央部のみに第1嵌合部が設けられている場合に比べて、より強固に第1筐体部を第2筐体部に嵌合して組み合わせることができる。また、第1嵌合部を突出方向に向かって先細り形状に形成することにより、容易に第1嵌合部を第2嵌合部に嵌合させることができる。
この場合、好ましくは、第2筐体部は、境界面に対して垂直な方向から見て、4つの角部を有する矩形状の第2額縁部を有し、第2嵌合部は、第2額縁部の4つの角部にそれぞれ設けられており、第2嵌合部は、一対の第2傾斜面が境界面に向かって互いに離れることにより、境界面に向かって先広がり形状に形成されている。このように構成すれば、先が細い第1嵌合部を先が広い第2嵌合部に嵌合することができるので、容易に第2嵌合部に第1嵌合部を嵌合させることができる。
上記の局面によるインバータ装置において、好ましくは、第1筐体部と第2筐体部との境界面に沿って配置され、第1筐体部と第2筐体部とにより形成される内部空間を密閉する弾性変形可能な環状のシール部材をさらに備える。ここで、従来のインバータ装置では、第1筐体部と第2筐体部とにより形成される内部空間を密閉するために、第1筐体部と第2筐体部との境界面に断面が矩形状でかつ中実のガスケットが配置される場合がある。この場合、第1筐体部と第2筐体部とを分割する際に、断面が矩形状でかつ中実のガスケットが第1筐体部および第2筐体部に貼り付いてしまい、第1筐体部と第2筐体部とを分割することが困難になる場合がある。これに対して、本発明では、内部空間を密閉するために、弾性変形可能なシール部材を設けるので、第1筐体部と第2筐体部とを分割する際に、シール部材が弾性変形することにより、シール部材が第1筐体部または第2筐体部に貼り付くことを抑制することができる。その結果、第1筐体部と第2筐体部とを容易に分割することができる。
この場合、好ましくは、境界面に対して垂直な方向に沿ったシール部材の断面は、中空の円または楕円形状、または、屈曲形状のいずれかの形状を有する。このように構成すれば、第1筐体部と第2筐体部とを分割する際に、シール部材が第1筐体部および第2筐体部から離間する方向に弾性変形するので、断面を矩形状でかつ中実にシール部材を形成する場合に比べて、シール部材が第1筐体部または第2筐体部に貼り付くことを抑制することができる。
上記環状のシール部材を備えるインバータ装置において、好ましくは、第1筐体部は、境界面に対して垂直な方向から見て、4つの角部を有する矩形状の第1額縁部を有し、第1筐体部の第1額縁部は、シール部材を配置するためのシール溝部を含み、境界面に対して垂直な方向から見て、複数の第1嵌合部は、シール溝部よりも第1筐体部の第1額縁部の内側に配置されている。このように構成すれば、4つの角部を有する矩形状の第1額縁部にシール溝部が設けられているので、シール溝部の形状を第1額縁部と同様の矩形状に形成することができる。また、境界面に対して垂直な方向から見て、複数の第1嵌合部を、シール溝部よりも第1筐体部の第1額縁部の内側に配置することにより、シール溝部を、複数の第1嵌合部を避けることなく矩形状に形成することができる。その結果、シール部材を容易にシール溝部に配置することができる。
上記の局面によるインバータ装置において、好ましくは、第1嵌合部は、第1締結用孔部を有するボス部を含み、第2嵌合部は、第2締結用孔部を有し、第1嵌合部と第2嵌合部とは、第1締結用孔部および第2締結用孔部に配置された締結部材により締結されており、第1傾斜面は、ボス部の両側に設けられているリブ部の端面に形成されている。このように構成すれば、第1筐体部と第2筐体部とを締結して固定するためのボス部を第1嵌合部としての機能を有するように構成することができるとともに、ボス部を補強するリブ部の端面を位置決めのための第1傾斜面として構成することができる。その結果、第1嵌合部とは別個にボス部およびリブ部を設ける場合と異なり、第1筐体部および第2筐体部の構造を簡素化することができる
本発明によれば、上記のように、第1筐体部を第2筐体部に対して容易に位置決めしながら、第1筐体部と第2筐体部とを組み合わせることができる。
本発明の一実施形態によるインバータ装置の全体構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態によるインバータ装置の分解斜視図である。 本発明の一実施形態によるインバータ装置の第1筐体部およびシール部材を示す斜視図である。 本発明の一実施形態によるインバータ装置の第1筐体部を矢印Z1方向側から見た平面図である。 図4の300−300線に沿った断面図である。 図5の部分Eの拡大断面図である。 本発明の一実施形態によるインバータ装置のシール部材の構成を説明するための部分断面図である。 本発明の一実施形態によるインバータ装置の第2筐体部を矢印Z1方向側から見た平面図である。 本発明の一実施形態によるインバータ装置の第1嵌合部と第2嵌合部との嵌合を説明するための部分断面図である。 本発明の一実施形態の変形例によるインバータ装置において、第1嵌合部と第2嵌合部とが嵌合していない状態のシール部材の構成を示す部分断面図である。 本発明の一実施形態の変形例によるインバータ装置において、第1嵌合部と第2嵌合部とが嵌合した状態のシール部材の構成を示す部分断面図である。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
[本実施形態の構成]
図1〜図9を参照して、本実施形態によるインバータ装置100の構成について説明する。図1では、インバータ装置100の全体斜視図を示している。
(インバータ装置の全体構成)
インバータ装置100は、外部の商用電源101からの交流電力を、所望の電圧および所望の周波数を有する交流電力に変換して、変換した電力を外部の電動機102(たとえば、モータ)に供給するように構成されている。
具体的には、図1に示すように、インバータ装置100には、第1筐体部1と、第2筐体部2と、電力変換用素子部3(以下、「素子部3」)と、制御回路部4と、締結部材5と、配線保護部材6とが設けられている。なお、素子部3および制御回路部4は、特許請求の範囲の「インバータ装置本体部」の一例である。
第1筐体部1は、第2筐体部2側(矢印Z2方向側)に開口する(図3参照)箱形状を有するように構成されている。そして、図1に示すように、第1筐体部1は、内部に素子部3および制御回路部4を収納可能に構成されている。言い換えると、第1筐体部1は、素子部3および制御回路部4の一方側(矢印Z1方向側)を覆うように構成されている。
第2筐体部2は、第1筐体部1の矢印Z2方向側に配置されている。そして、図2に示すように、第2筐体部2は、第1筐体部1側(矢印Z1方向側)に開口する箱形状を有するように構成されている。そして、図1に示すように、第2筐体部2は、第1筐体部1に組み合わされた状態で、素子部3および制御回路部4の他方側(矢印Z2方向側)を覆うように配置されている。
素子部3は、たとえば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などの複数のスイッチング素子を含む。また、図1に示すように、素子部3には、商用電源101に接続された導線103aが接続されている電力入力端子31と、電動機102に接続された導線103bが接続されている電力出力端子32とが設けられている。
制御回路部4は、素子部3の駆動を制御するように構成されている。たとえば、制御回路部4は、CPU(Central Processing Unit)を含む。また、制御回路部4には、外部装置104(制御装置や他のインバータ装置等)に接続された導線103cが接続されている制御回路用端子41が設けられている。
締結部材5は、たとえば、Z軸方向に沿って延びるビス等により構成されており、インバータ装置100に対して着脱可能に構成されている。そして、締結部材5は、第1筐体部1と第2筐体部2とを締結するように構成されている。具体的には、図2に示すように、締結部材5の先端近傍の部分にネジ部51が設けられている。そして、締結部材5は、第1筐体部1と第2筐体部2とが組み合わさった状態で、第2筐体部2に螺合されることにより、第1筐体部1と第2筐体部2とを締結して固定するように構成されている。また、締結部材5には、シール機能を有するワッシャ52が設けられている。これにより、締結部材5は、後述する孔部12bから第1筐体部1と第2筐体部2との内部空間を密封して防水性を向上させるように構成されている。
配線保護部材6は、弾性変形可能なゴム等からなり、いわゆるグロメットとして構成されている。そして、配線保護部材6は、第2筐体部2の配線用孔部21cの各々に配置され、導線103a〜103cと配線用孔部21cとの間を満たすように構成されている。これにより、配線保護部材6は、導線103a〜103cを保護するとともに、第2筐体部2の防水性を向上するように構成されている。
ここで、図2に示すように、本実施形態では、第1筐体部1は、第2筐体部2側に突出する複数の第1嵌合部7を含む。また、第2筐体部2は、複数の第1嵌合部7に嵌合されている複数の第2嵌合部9を含む。そして、第1嵌合部7と第2嵌合部9とが嵌合した状態で、締結部材5により第1筐体部1と第2筐体部2とが締結されることにより、第1筐体部1と第2筐体部2とが固定される。また、インバータ装置100から締結部材5を取り外し、第1筐体部1と第2筐体部2とをZ軸方向に離間させることにより、第1筐体部1と第2筐体部2とを分割することが可能となる。
(第1筐体部の構成)
第1筐体部1は、たとえば、放熱性に優れたアルミニウム(Al)などの金属(アルミダイカスト)により形成されている。そして、図3に示すように、第1筐体部1は、第1本体部11と第1額縁部12とを含む。
第1本体部11は、図4に示すように、矢印Z1方向側から見て、略長方形形状を有するとともに、長方形形状の4つの角部がそれぞれ面取りされた形状を有している。そして、図5に示すように、第1本体部11は、側面視において(矢印X1方向側または矢印Y1方向側から見て)、略長方形形状を有するように形成されている。そして、第1本体部11の内部には、素子部3等を配置可能な空間が形成されている。なお、図示していないが、第1本体部11の表面に放熱フィンを設けて、第1本体部11をヒートシンクとして構成してもよい。
第1額縁部12は、第1本体部11の矢印Z2方向側に連続して形成されており、第1本体部11の開口側(矢印Z2方向側)の縁部から外側に向かって鍔状に形成されている。そして、第1額縁部12の第2筐体部2側の面12cは、第1筐体部1と第2筐体部2との境界面を構成する。なお、面12cは、特許請求の範囲の「境界面」の一例である。
そして、図4に示すように、第1額縁部12は、矢印Z1方向側から見て、略長方形形状を有するとともに、かつ、枠状に形成されている。そして、略長方形形状の第1額縁部12の4つの角部12aの各々に、孔部12bが設けられている。そして、孔部12bは、締結部材5を挿入可能に構成されている。なお、孔部12bは、特許請求の範囲の「第1締結用孔部」の一例である。
ここで、本実施形態では、図3に示すように、第1筐体部1は、第1筐体部1と第2筐体部2との境界面である第1額縁部12から第2筐体部2側(矢印Z2方向側)に突出する複数(たとえば、4つ)の第1嵌合部7を含む。具体的には、第1嵌合部7は、第1額縁部12の4つの角部12aから、矢印Z2方向側に延びるように形成されている。
そして、本実施形態では、第1嵌合部7は、孔部12bを有するボス部71と、ボス部71の両側に設けられているリブ部72とを含む。
ボス部71は、第1額縁部12の角部12aから矢印Z2方向側に延びるとともに、孔部12bを有する円筒形状に形成されている。そして、ボス部71の孔部12bは、第1額縁部12の孔部12bに連続して形成されており、締結部材5を挿入可能に構成されている。なお、孔部12bは、締結部材5と螺合可能にネジ部が設けられていてもよいし、ネジ部が設けずに締結部材5を挿入可能な貫通孔として構成されていてもよい。
リブ部72は、図3に示すように、ボス部71の各々の角部12aから両側に延びる2つの辺部12dに沿って一対形成されている。具体的には、側面視において(矢印X1方向側または矢印Y1方向側から見て)、リブ部72は、略直角三角形形状を有するように形成されている。そして、略直角三角形形状のリブ部72の直角に交わる辺のうちの1つの辺は、ボス部71に連続して接続するように形成されているとともに、他の1つの辺は、辺部12dに連続して接続するように形成されている。
そして、本実施形態では、第1嵌合部7は、1対のリブ部72により、突出方向(矢印Z2方向)に向かって先細り形状を有するように構成されている。具体的には、リブ部72には、第1額縁部12の面12c(境界面)に対して傾斜する第1傾斜面72aが設けられている。そして、第1嵌合部7は、一対の第1傾斜面72aが第1嵌合部7の突出方向(矢印Z2方向側)に向かって互いに近付くことにより、先細り形状に形成されている。
また、ボス部71の外側(後述するシール溝部12e側)の外側面およびリブ部72のシール溝部12e側の外側面は、第1嵌合部7と第2嵌合部9とが嵌合される際の第1ガイド面73として構成されている。
また、本実施形態では、第1筐体部1の第1額縁部12には、シール部材8を配置するためのシール溝部12eが設けられている。そして、矢印Z2方向側から見て、4つの第1嵌合部7は、シール溝部12eよりも第1筐体部1の第1額縁部12の内側に配置されている。すなわち、第1嵌合部7は、シール溝部12eよりも素子部3側(図1参照)に配置されている。
具体的には、シール溝部12eは、矢印Z1方向側から見て、辺部12dおよび第1嵌合部7を取り囲む環状の略長方形形状を有する。そして、図6に示すように、シール溝部12eは、第2筐体部2とは反対側(矢印Z1方向側)に窪む溝部として形成されている。
そして、本実施形態では、シール部材8は、弾性変形可能な材料(たとえば、ゴム等)により形成されており、矢印Z1方向側から見て、環状で、かつ、矩形形状を有するように形成されている。そして、シール部材8は、第1額縁部12に沿って設けられたシール溝部12eに配置され、第1筐体部1と第2筐体部2とにより形成される内部空間を密閉するように構成されている。
また、本実施形態では、シール部材8のZ軸方向(XZ平面)に沿った断面は、中空の円形状または中空の楕円形状(Oリング状)を有する。なお、図6には、シール部材8が中空の楕円形状に構成されている例が示されている。これにより、シール部材8は、Z軸方向に沿った方向に弾性変形可能に構成されており、第1筐体部1と第2筐体部2とが組み合わせられている状態では、図6に示すように、矢印Z1方向に向かって圧縮されて、第1筐体部1と第2筐体部2との隙間を満たして、密閉する(シールする)ように構成されている。一方、図7に示すように、シール部材8は、第1筐体部1と第2筐体部2との組み合わせが解除(分割)された場合には、シール部材8は、圧縮された状態から圧縮される前の状態に変形される。すなわち、シール部材8は、第2筐体部2から離間する方向(Z軸に平行な方向)に弾性変形される。その結果、第1筐体部1または第2筐体部2に対する接触面積が小さくなる。
〈第2筐体部の構成〉
第2筐体部2は、図2に示すように、第2本体部21と第2額縁部22とを含む。そして、第2本体部21は、矢印Z1方向側から見て、略長方形形状を有する。そして、第2本体部21は、側面視において(矢印X1方向側または矢印Y1方向側から見て)、略長方形形状を有するように形成されている。
具体的には、第2本体部21は、XY平面に平行に配置された底部21aと、XY平面に対して垂直に延びる4つの壁部21bとを含む。壁部21bには、配線用孔部21cが複数設けられており、導線103a〜103cおよび配線保護部材6を配置可能に構成されている。そして、第2本体部21の内部は、導線103a〜103cを配線(配置)可能に構成されている。なお、壁部21bおよび第2額縁部22は、特許請求の範囲の「辺部」の一例である。
第2額縁部22は、第2本体部21の壁部21bに連続して形成されており、第2筐体部2の開口側(矢印Z1方向側)の端面22aを形成している。また、図8に示すように、第2額縁部22は、矢印Z1方向側から見て枠状に形成されており、4つの角部22bを有する矩形状(長方形形状)を有する。なお、端面22aは、特許請求の範囲の「境界面」の一例である。
また、第2筐体部2は、図6に示すように、第1嵌合部7に嵌合されている第2嵌合部9を含む。具体的には、図8に示すように、第2嵌合部9は、第2筐体部2の4つの角部22bのそれぞれに設けられている。詳細には、第2嵌合部9は、ボス部91と、突出部92と、ボス部91および突出部92の矢印Z1方向側に形成されている壁部21bの内側面の部分である第2ガイド面93(図2参照)とを含む。
具体的には、図2に示すように、ボス部91は、第2筐体部2の角部22bにおいて、底部21aから矢印Z1方向側に延びるように形成されている。ボス部91には、締結部材5と螺合可能に構成された孔部91aが設けられている。これにより、締結部材5は、第1筐体部1の孔部12bを貫通するとともに、第2筐体部2の孔部91aに螺合されることにより、第1筐体部1と第2筐体部2とを締結するように構成されている。すなわち、第1嵌合部1と第2嵌合部2とは、第1筐体部1の孔部12bと、第2筐体部2の孔部91aに配置された締結部材5により締結されている。なお、孔部91aは、特許請求の範囲の「第2締結用孔部」の一例である。
突出部92は、角部22bから両側に延びる2つの壁部21bに沿って一対形成されている。そして、突出部92には、壁部21bから第2筐体部2の内側に突出するように形成されている。そして、突出部92の矢印Z1方向側の端面は、第1傾斜面72aに沿った方向に、第2額縁部22の端面22aに対して傾斜する第2傾斜面92aとして形成されている。すなわち、第2嵌合部9は、一対の第2傾斜面92aが矢印Z1方向(端面22a)に向かって互いに離れることにより、矢印Z1方向に先広がり形状に形成されている。そして、図2に示すように、1対の第2傾斜面92aの矢印Z1方向側の端部92c同士の間隔Dは、第1嵌合部7の矢印Z2方向側の端面74の幅Wよりも大きい。すなわち、第2嵌合部9の矢印Z1方向側の部分は、第1嵌合部7の先端部よりも大きい。
〈第1嵌合部と第2嵌合部との嵌合に関する構成〉
ここで、本実施形態では、第1ガイド面73と第2ガイド面93とは、第2嵌合部9に第1嵌合部7が嵌合される際に、第1嵌合部7を第2嵌合部9にガイドするように構成されている。
具体的には、図6に示すように、第1筐体部1が第2筐体部2に組み合わせられる際に、第1嵌合部7が第2嵌合部9に嵌合される。この時、図9の状態(嵌合開始時点)、図7の状態(嵌合途中)および図6の状態(嵌合完了時点)において、第1ガイド面73の一部と第2ガイド面93の一部とが当接しながら、第1嵌合部7と第2嵌合部9とがZ軸方向に沿った方向に、相対的に移動される。なお、この時、図7および図9では、第1傾斜面72aおよび第2傾斜面92aは、互いに当接しないように図示しているが、第1傾斜面72aおよび第2傾斜面92aを、互いに当接するガイド面として構成してもよい。
また、図6に示すように、本実施形態では、第1傾斜面72aの第1額縁部12の面12c(境界面)に対してなす第1角度θ1が、第2傾斜面92aの第2額縁部22の端面22a(境界面)に対してなす第2角度θ2よりも大きい。たとえば、第1角度θ1および第2角度θ2は、45度以上90度未満に設定されている。
また、本実施形態では、第2嵌合部9の第2傾斜面92aは、第1傾斜面72aの位置決めを行うように構成されている。具体的には、第2嵌合部9に第1嵌合部7が嵌合された状態で、第1傾斜面72aの一部である第1下端部72bおよび第1下端部72b近傍と第2傾斜面92aの一部である第2下端部92bおよび第2下端部92b近傍とが当接することにより、第1傾斜面72aが第2傾斜面92aに対して位置決めされるように構成されている。
これにより、本実施形態では、第1角度θ1が第2角度θ2よりも大きいことにより、第2嵌合部9に第1嵌合部7が嵌合された状態で、第1傾斜面72aと第2傾斜面92aとが当接する部分である第1下端部72bおよび第2下端部92b同士以外の第1傾斜面72aの部分と第2傾斜面92aの部分との間には、隙間CLが形成される。
そして、第2嵌合部9に第1嵌合部7が嵌合された状態で、締結部材5が締結されることにより、第1筐体部1と第2筐体部2とが締結されて固定される。また、シール部材8がシール溝部12eと端面22aとにより挟まれることにより、第1筐体部1と第2筐体部2との内部空間が密閉され、防水性が向上される。
[本実施形態の効果]
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、上記のように、第1筐体部1に、第1額縁部12から第2筐体部2側に突出する複数の第1嵌合部7を設ける。また、第2筐体部2に、複数の第1嵌合部7に嵌合されている複数の第2嵌合部9を設ける。また、第1嵌合部7を、第1額縁部12の面12cに対して傾斜する第1傾斜面72aを有するように構成する。また、第2嵌合部9を、第1傾斜面72aに沿った方向に端面22aに対して傾斜するとともに第1傾斜面72aに対する位置決めを行う第2傾斜面92aを有するように構成する。これにより、第1嵌合部7に第1傾斜面72aを設けて、第2嵌合部9に第1傾斜面72aに沿った方向に傾斜する第2傾斜面92aを設けることにより、第1嵌合部7と第2嵌合部9との嵌合の開始時点(図9参照)では、第1嵌合部7と第2嵌合部9との隙間(遊び)を形成することができる一方、第1嵌合部7と第2嵌合部9との嵌合の完了時点(図6参照)では、第2傾斜面92aにより第1傾斜面72aが位置決めされる。この結果、位置決め専用ピンを用いる場合と異なり、厳密に位置調整することなく、第1筐体部1を第2筐体部2に対して容易に位置決めしながら、第1筐体部1と第2筐体部2とを組み合わせることができる。
また、本実施形態では、上記のように、インバータ装置100を、第2嵌合部9に第1嵌合部7が嵌合された状態で、第1傾斜面72aの一部と第2傾斜面92aの一部とが当接することにより、第1傾斜面72aが第2傾斜面92aに対して位置決めされるように構成する。これにより、第1傾斜面72aが第2傾斜面92aにより案内されながら、第2傾斜面92aが第1傾斜面72aに当接することにより、容易に第1傾斜面72aを第2傾斜面92aに対して位置決めすることができる。
また、本実施形態では、上記のように、第2嵌合部9に第1嵌合部7が嵌合された状態で、第1傾斜面72aと第2傾斜面92aとが当接する部分以外の第1傾斜面72aの部分と第2傾斜面92aの部分との間に、隙間CLが設ける。これにより、第1嵌合部7と第2嵌合部9とが嵌合されている途中では、隙間CLにより、第1嵌合部7の第2嵌合部9に対する遊びを形成することができるので、容易に第1嵌合部7を第2嵌合部9に嵌合することができる。そして、第1嵌合部7と第2嵌合部9との嵌合の終了時点である第2嵌合部9に第1嵌合部7が嵌合された状態では、第1傾斜面72aと第2傾斜面92aとが当接するので、容易に第1嵌合部7を第2嵌合部9に嵌合しながら、第2傾斜面92aにより第1傾斜面72aを位置決めすることができる。
また、本実施形態では、上記のように、第1傾斜面72aと第2傾斜面92aとを、第1傾斜面72aの第1角度θ1が、第2傾斜面92aの第2角度θ2よりも大きいとともに、第2嵌合部9に第1嵌合部7が嵌合された状態で、第1傾斜面72aの下端部72bおよび第2傾斜面92aの下端部92bの近傍同士が当接することにより、第1傾斜面72aが第2傾斜面92aに対して位置決めされるように構成する。これにより、第1角度θ1が第2角度θ2よりも大きい分、第1傾斜面72aの下端部72bおよび第2傾斜面92aの下端部92b近傍よりも矢印Z1方向側の部分同士の間には隙間CLが形成されるので、容易に第1嵌合部7を第2嵌合部9に嵌合させることができる。そして、下端部72bおよび92b近傍同士が当接して、第1傾斜面72aが第2傾斜面92aに対して位置決めされるので、容易に第1嵌合部7を第2嵌合部9に嵌合させながら、第1傾斜面72aを第2傾斜面92aに対して位置決めすることができる。
また、本実施形態では、上記のように、第1嵌合部7に、第1嵌合部7の外側面に設けられた第1ガイド面73を設ける。また、第2嵌合部9に、第2嵌合部9の内側面に設けられた第2ガイド面93を設ける。そして、第1ガイド面73と第2ガイド面93とを、第2嵌合部9に第1嵌合部7が嵌合される際に、第1嵌合部7を第2嵌合部9にガイドするように構成する。これにより、第1ガイド面73および第2ガイド面93にガイドされながら、第1嵌合部7を第2嵌合部9に嵌合させることができるので、さらに容易に第1筐体部1を第2筐体部2に組み合わせることができる。
また、本実施形態では、上記のように、第1筐体部7に、矢印Z1方向側から見て、4つの角部12aを有する矩形状の第1額縁部12を設ける。また、第1嵌合部7を、第1額縁部12の4つの角部12aにそれぞれ設ける。また、第1傾斜面72を、各々の角部12aから両側に延びる2つの辺部12dに沿って一対形成する。また、第1嵌合部7を、一対の第1傾斜面72aが第1嵌合部7の突出方向に向かって互いに近付くことにより、先細り形状に形成する。これにより、4つの角部12aに設けられた第1嵌合部7により嵌合されるので、たとえば、辺部の中央部のみに第1嵌合部が設けられている場合に比べて、より強固に第1筐体部1を第2筐体部2に嵌合して組み合わせることができる。また、第1嵌合部7を突出方向に向かって先細り形状に形成することにより、容易に第1嵌合部7を第2嵌合部9に嵌合させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、第2筐体部2を、矢印Z1方向側から見て、4つの角部22bを有する矩形状の第2額縁部22を設ける。また、第2嵌合部9を、第2額縁部22の4つの角部22bにそれぞれ設ける。また、第2傾斜面92aを、各々の角部22bから両側に延びる2つの壁部21bに沿って一対形成されている。また、第2嵌合部9を、一対の第2傾斜面92aが矢印Z1方向に向かって互いに離れることにより、矢印Z1方向に向かって先広がり形状に形成する。これにより、先が細い第1嵌合部7を先が広い第2嵌合部9に嵌合することができるので、容易に第2嵌合部9に第1嵌合部7を嵌合させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、インバータ装置100に、第1筐体部1と第2筐体部2との境界面(面12cおよび端面22a)に沿って配置され、第1筐体部1と第2筐体部2とにより形成される内部空間を密閉する弾性変形可能な環状のシール部材8を設ける。これにより、第1筐体部1と第2筐体部2とを分割する際に、シール部材8が弾性変形することにより、シール部材8が第1筐体部1または第2筐体部2に貼り付くことを抑制することができる。その結果、第1筐体部1と第2筐体部2とを容易に分割することができる。
また、本実施形態では、上記のように、XY平面に対して垂直な方向に沿ったシール部材8の断面を、中空の円または楕円形状に形成する。これにより、断面が矩形状(平板状)にシール部材を形成する場合に比べて、第1筐体部1と第2筐体部2とを分割する際に、シール部材8が第2筐体部2から離間する方向に弾性変形するので、断面を矩形状でかつ中実にシール部材を形成する場合に比べて、シール部材8が第2筐体部2に貼り付くことを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、第1額縁部12に、シール部材8を配置するためのシール溝部12eを設ける。そして、矢印Z1方向側から見て、複数の第1嵌合部7を、シール溝部12eよりも第1額縁部12の内側に配置する。これにより、4つの角部12aを有する矩形状の第1額縁部12にシール溝部12eが設けられているので、シール溝部12eの形状を第1額縁部12と同様の矩形状に形成することができる。また、矢印Z1方向側から見て、複数の第1嵌合部7を、シール溝部12eよりも第1筐体部1の第1額縁部12の内側に配置することにより、シール溝部12eを、複数の第1嵌合部7を避けることなく矩形状に形成することができる。その結果、シール部材8を容易にシール溝部12eに配置することができる。
また、本実施形態では、上記のように、第1嵌合部7に、孔部12bを有するボス部71を設ける。また、第2嵌合部9に、孔部91aを設ける。そして、第1嵌合部7と第2嵌合部9とを、孔部12bおよび91aに配置された締結部材5により締結されるように構成する。また、第1傾斜面72aを、ボス部71の両側に設けられているリブ部72の端面に形成する。これにより、第1筐体部1と第2筐体部2とを締結して固定するためのボス部71を第1嵌合部7としての機能させることができるとともに、ボス部71を補強するリブ部72の端面を位置決めのための第1傾斜面72aとして構成することができる。その結果、第1嵌合部とは別個にボス部およびリブ部を設ける場合と異なり、第1筐体部1および第2筐体部2の構造を簡素化することができる。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、第1筐体部1に、素子部3および制御回路部4を収納する例を示したが、本発明はこれに限られない。すなわち、第2筐体部1に、素子部3および制御回路部4を収納してもよいし、第1筐体部1に素子部3および制御回路部4の一方を収納して、第2筐体部2に他方を収納するように構成してもよい。
また、上記実施形態では、第1嵌合部7および第2嵌合部9を4つ設ける例を示したが、本発明はこれに限られない。すなわち、第1嵌合部7および第2嵌合部9は、複数(2つ以上)であればよい。なお、上記実施形態のように、第1筐体部1および第2筐体部2が、矢印Z1方向側から見て、略長方形形状(図4および図8参照)に形成されている場合には、角部の数に対応して4つ設けることが好ましい。
また、上記実施形態では、第2嵌合部9に第1嵌合部7が嵌合された状態で、第1傾斜面72aと第2傾斜面92aとの間に隙間CLを設ける例(図6参照)を示したが、本発明はこれに限られない。すなわち、第2嵌合部9に第1嵌合部7が嵌合された状態で、第1傾斜面72aと第2傾斜面92aとの間に隙間CLを形成しないように、第1嵌合部7および第2嵌合部9を構成してもよい。
また、上記実施形態では、第1傾斜面72aの下端部72bと第2傾斜面92aの下端部92bとが当接することにより、第1傾斜面72aが第2傾斜面92aに対して位置決めされるように、インバータ装置100を構成する例を示したが、本発明はこれに限られない。すなわち、第1傾斜面72aの下端部72b以外の部分と第2傾斜面92aの下端部92b以外の部分とが当接することにより、第1傾斜面72aが第2傾斜面92aに対して位置決めされるように、インバータ装置100を構成してもよい。たとえば、第1傾斜面72aおよび第2傾斜面92aの上端部同士が当接することにより、第1傾斜面72aが第2傾斜面92aに対して位置決めされるように、インバータ装置100を構成してもよい。
また、上記実施形態では、第1嵌合部7の外側面を第1ガイド面73として構成するとともに、第2嵌合部9の内側面を第2ガイド面93として構成する例を示したが、本発明はこれに限られない。すなわち、第1嵌合部7の外側面以外の部分および第2嵌合部9の内側面以外の部分をガイド面として構成してもよい。たとえば、第1傾斜面72aおよび第2傾斜面92aをガイド面として構成してもよい。
また、上記実施形態では、第1傾斜面72aおよび第2傾斜面92aを、1つの角部に対して、一対(2つ)ずつ設ける例を示したが、本発明はこれに限られない。すなわち、第1傾斜面72aおよび第2傾斜面92aを、1つの角部に対して、1つずつ設けてもよいし、3つ以上設けてもよい。
また、上記実施形態では、シール部材8を、Z軸方向に沿った断面が、中空の円形状または楕円形状に構成する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、図10および図11に示す変形例によるインバータ装置200のように、シール部材208の断面が屈曲形状を有するように構成されている。
ここで、上記実施形態の変形例によるインバータ装置200には、シール部材208が設けられている。シール部材208は、Z軸方向に沿った断面が屈曲形状(L字形状)を有するように構成されている。そして、シール部材208には、シール溝部12eに配置される部分であるシール溝配置部分208aを含む。そして、シール溝配置部分208aがシール溝部12eに配置されることにより、シール部材208が第1筐体部1に取り付けられている。
そして、図10に示すように、第1嵌合部7と第2嵌合部9とが嵌合されていない状態において、シール部材208がZ軸方向に広がることにより、シール部材208が第1筐体部1および第2筐体部2に貼り付くのが抑制されるように構成されている。また、図11に示すように、第1嵌合部7と第2嵌合部9とが嵌合されている状態において、シール部材208がZ軸方向に圧縮されて、第1筐体部1の面12cと第2筐体部2の端面22aとの隙間を満たすことにより、シール部材208が第1筐体部1および第2筐体部2の内部空間を密閉して防水性を向上させるように構成されている。
また、上記実施形態では、第1額縁部12において、シール溝部12eを第1嵌合部7よりも外側に設ける例を示したが、本発明はこれに限られない。すなわち、第1額縁部12において、シール溝部12eを第1嵌合部7よりも内側に設けてもよい。
また、上記実施形態では、第1嵌合部7および第2嵌合部9に締結部材5を配置可能な孔部12bおよび91aを設ける例を示したが、本発明はこれに限られない。すなわち、第1嵌合部7および第2嵌合部9とは別個に、締結部材5用のボス部を第1筐体部1および第2筐体部2に設けてもよい。
また、上記実施形態では、第1角度θ1および第2角度θ2を、45度以上90未満に設定する例を示したが、本発明はこれに限られない。すなわち、第1角度θ1および第2角度θ2を、0度より大きく45度未満に設定してもよい。
1 第1筐体部
2 第2筐体部
3 電力変換用素子部(インバータ装置本体部)
4 制御回路部(インバータ装置本体部)
5 締結部材
7 第1嵌合部
8、208 シール部材
9 第2嵌合部
12 第1額縁部
12a 角部
12b 孔部(第1締結用孔部)
12c 面(境界面)
12d 辺部
12e シール溝部
21 辺部
22 第2額縁部
22a 端面(境界面)
22b 角部
71 ボス部
72 リブ部
72a 第1傾斜面
73 第1ガイド面
91a 孔部(第2締結用孔部)
92a 第2傾斜面
93 第2ガイド面
100、200 インバータ装置

Claims (11)

  1. インバータ装置本体部の一方側を覆う第1筐体部と、
    前記インバータ装置本体部の他方側を覆う第2筐体部とを備え、
    前記第1筐体部は、前記第1筐体部と前記第2筐体部との境界面から前記第2筐体部側に突出する複数の第1嵌合部を含み、
    前記第2筐体部は、前記複数の第1嵌合部に嵌合されている複数の第2嵌合部を含み、
    前記第1嵌合部は、前記境界面に対して傾斜する第1傾斜面を有し、
    前記第2嵌合部は、前記第1傾斜面に沿った方向に前記境界面に対して傾斜するとともに前記第1傾斜面に対する位置決めを行う第2傾斜面を有し、
    前記第1嵌合部は、前記第1嵌合部を前記第2嵌合部と締結固定するためのボス部と、前記ボス部に連続するように形成され、前記第1傾斜面を有するリブ部と、を含む、インバータ装置。
  2. 前記第2嵌合部に前記第1嵌合部が嵌合された状態で、前記第1傾斜面の一部と前記第2傾斜面の一部とが当接することにより、前記第1傾斜面が前記第2傾斜面に対して位置決めされるように構成されている、請求項1に記載のインバータ装置。
  3. 前記第2嵌合部に前記第1嵌合部が嵌合された状態で、前記第1傾斜面と前記第2傾斜面とが当接する部分以外の前記第1傾斜面の部分と前記第2傾斜面の部分との間には、隙間が設けられている、請求項2に記載のインバータ装置。
  4. 前記第1傾斜面と前記第2傾斜面とは、前記第1傾斜面の前記境界面に対してなす第1角度が、前記第2傾斜面の前記境界面に対してなす第2角度よりも大きいとともに、前記第2嵌合部に前記第1嵌合部が嵌合された状態で、前記第1傾斜面および前記第2傾斜面の下端部近傍同士が当接することにより、前記第1傾斜面が前記第2傾斜面に対して位置決めされるように構成されている、請求項3に記載のインバータ装置。
  5. 前記第1嵌合部は、前記第1嵌合部の外側面に設けられた第1ガイド面を含み、
    前記第2嵌合部は、前記第2嵌合部の内側面に設けられた第2ガイド面を含み、
    前記第1ガイド面と前記第2ガイド面とは、前記第2嵌合部に前記第1嵌合部が嵌合される際に、前記第1嵌合部を前記第2嵌合部にガイドするように構成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載のインバータ装置。
  6. 前記第1筐体部は、前記境界面に対して垂直な方向から見て、4つの角部を有する矩形状の第1額縁部を有し、
    前記第1嵌合部は、前記第1額縁部の前記4つの角部にそれぞれ設けられており、
    前記第1傾斜面は、各々の前記角部から両側に延びる2つの辺部に沿って一対形成されており、
    前記第1嵌合部は、前記一対の第1傾斜面が前記第1嵌合部の突出方向に向かって互いに近付くことにより、先細り形状に形成されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載のインバータ装置。
  7. 前記第2筐体部は、前記境界面に対して垂直な方向から見て、4つの角部を有する矩形状の第2額縁部を有し、
    前記第2嵌合部は、前記第2額縁部の前記4つの角部にそれぞれ設けられており、
    前記第2傾斜面は、各々の前記角部から両側に延びる2つの辺部に沿って一対形成されており、
    前記第2嵌合部は、前記一対の第2傾斜面が前記境界面に向かって互いに離れることにより、前記境界面に向かって先広がり形状に形成されている、請求項6に記載のインバータ装置。
  8. 前記第1筐体部と前記第2筐体部との前記境界面に沿って配置され、前記第1筐体部と前記第2筐体部とにより形成される内部空間を密閉する弾性変形可能な環状のシール部材をさらに備える、請求項1〜7のいずれか1項に記載のインバータ装置。
  9. 前記境界面に対して垂直な方向に沿った前記シール部材の断面は、中空の円または楕円形状、または、屈曲形状のいずれかの形状を有する、請求項8に記載のインバータ装置。
  10. 前記第1筐体部は、前記境界面に対して垂直な方向から見て、4つの角部を有する矩形状の第1額縁部を有し、
    前記第1筐体部の前記第1額縁部は、前記シール部材を配置するためのシール溝部を含み、
    前記境界面に対して垂直な方向から見て、前記複数の第1嵌合部は、前記シール溝部よりも前記第1筐体部の前記第1額縁部の内側に配置されている、請求項8または9に記載のインバータ装置。
  11. 前記第1嵌合部は、第1締結用孔部を有する前記ボス部を含み、
    前記第2嵌合部は、第2締結用孔部を有し、
    前記第1嵌合部と前記第2嵌合部とは、前記第1締結用孔部および前記第2締結用孔部に配置された締結部材により締結されており、
    前記第1傾斜面は、前記ボス部の両側に設けられている前記リブ部の端面に形成されている、請求項1〜10のいずれか1項に記載のインバータ装置。
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