JP4729909B2 - モータ制御装置 - Google Patents
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従来のモータ制御装置、例えばインバータ装置においては、図8および図9に示す構成がとられてきた。図8および図9において、ヒートシンク11に対し、例えば四隅にスタッド12を取り付け、前記スタッド12上に基板15が載置され、ネジ16で基板15は取り付けされている。基板15の下面にあるヒートシンク11の上にはインバータ部IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor )素子等を備えたパワー半導体モジュール13、および温度センサとしてのサーミスタ14が実装されている。なお、パワー半導体モジュール13はネジ17でヒートシンク11の上面に密着して取り付けられており、サーミスタ14はネジ18でヒートシンク11に密着し、かつ前記パワー半導体モジュール13の近傍に取り付けられており、電線21にて基板15に接続されている。
この構成においては、パワー半導体モジュール13の基板15への位置決めと取付けは次のようにして行う。まずヒートシンク11の上面に、パワー半導体モジュール13をネジ17にて仮固定する。次にパワー半導体モジュール13の外部電極端子を基板15の前記外部電極端子用のスルーホール(図示せず)に合わせつつ、基板15のネジ通し穴22とスタッド12の位置が合致するかどうかを確認する。合致していなければパワー半導体モジュール13の位置をずらせて位置修正をする。合致していれば、あるいはパワー半導体モジュール13の位置修正をして基板15の取り付け穴とスタッド12の位置が合致すれば、基板15を、ネジ16を用いてスタッド12に締め付け固定する。その後、基板15に設けたネジ17締め用の穴23にドライバー等を通してネジ17を本締めし、ヒートシンク11の上面にパワー半導体モジュール13を確実に固定する。その上でパワー半導体モジュール13の各外部電極端子を基板15に半田付けする。
そこで本発明は、絶縁距離の確保が極めて困難なDIP構造のパワー半導体モジュール等の部品をモータ制御装置に使用した場合に生じるこれらの課題を解決し、このような部品をも極めて容易に使用することができ、これによって小形、低価格化、省製造工数化を実現できるモータ制御装置を提供することを目的とするものである。
これにより、絶縁距離の必要な基板面上の外部電極端子間部分が絶縁体により完全遮断されるので、外部電極端子間の距離がない場合でも確実に絶縁を確保することが可能となる。
なお、貫通溝穴は穴状のものに限られるわけではなく、基板外縁の一部をも構成しているいわゆる切欠き形状のものや、本発明の作用効果を奏するその他の類似形状をも含むものであるのはもとよりである。
図1から図3において、1は冷却用のヒートシンク、3はインバータ部IGBT素子等を含むパワー半導体モジュールであり、複数本の外部電極端子が側面から真横に突出し、かつ途中から上方に向かって伸びたDIP構造になっている。2は熱伝導率の悪い樹脂で一体形成されたスペーサであり、パワー半導体モジュール3の取り付け位置決めやパワー半導体モジュール3の外部電極端子とヒートシンク1との間の絶縁確保の用等に供するものである。なお、本実施例ではスペーサ2の材料を熱伝導性の低い樹脂としたが、目的に応じて熱伝導性の良好な樹脂としても差し支えはない。4はパワー半導体モジュール3の外部電極端子が接続される第1の基板、5は第1の基板上に位置する第2の基板、9は絶縁材料の樹脂で一体形成された絶縁バリアである。
図2に示すパワー半導体モジュール3は民生機器等に使用されるDIP構造の小形パワー半導体モジュールであるが、民生機器用ゆえにモータ制御装置に要求される絶縁距離の規格には対応できていない、絶縁距離の不足した構造を有している。
外部電極端子に曲げ加工を施すことで外部電極端子相互間の距離を確保しようとしても、外部電極端子数が多すぎて現実的ではなく、また曲げ加工するには外部電極端子長さの不足のため曲げ加工そのものができず、あるいはパワー半導体モジュールの外部電極端子付け根部分において絶縁距離がすでに不足しているため曲げ加工すること自体が無意味となる等の問題もある。
また、DIP構造のパワー半導体モジュールに限られるわけではないが、第1の基板4を貫通した外部電極端子の先端と第2の基板上の各回路部分との間の絶縁距離の確保も当然のことながら必要となる。
また基板4には、前記バリア9の突起部9bに対応する位置に突起部9bの通し穴4gが設けられている。突起部9bとその土台となる支柱部9dとにより、前記第1の基板との取り付け位置決めを確保している。
外部電極端子間の絶縁が外部電極端子の付け根から先端までの全域に渡って確保され、第1の基板4上においても前記基板を貫通する突起部9aが絶縁バリアとなるので基板沿面上においても十分な絶縁が確保される。第1の基板4のルータ加工による穴溝幅は突起部9aの必要厚さ分のみを確保するだけでよく、少ない穴溝幅で済むので、外部電極端子間距離が短い場合にも十分に対応できる。
なお、本実施例でのバリア9は第2の基板面側に凹部を設けているが、この凹部を第1の基板面側に設け、前記第1の基板4の第2の基板面側に実装された高さのある部品をこの凹部に収納することにしても差し支えはなく、本発明と同様の効果を奏するのはもとよりである。
また、前記第1の基板4を貫通した外部電極端子先端の真上部分を前記バリア9で覆うので、前記第2の基板5との絶縁も十分に確保される。
なお本実施例では突起部9aをバリア9と一体形成としたが、これに限る必要はなく、突起部9aとバリア9とを各々準備し、これを互いに結合する構成としても、本発明の効果を奏することができるのはもとよりである。
図6は第1の基板4とパワー半導体モジュール3の外部電極端子間部分にバリア10を挿入する構成としたものであり、このような場合でも前記第1の実施例と同様にパワー半導体モジュール3の外部電極端子間の絶縁空間距離や前記第1の基板4上の絶縁沿面距離を規定の距離以下にすることができ、モータ制御装置を小形化することができる。
なお、前記実施例はパワー半導体モジュールの外部電極端子間の絶縁距離を取り上げて説明してきたが、本発明はこのような部位に限られるものではなく、電源用トランジスタやパルストランス、コネクタ端子、その他の高い電位差のある回路部位間の絶縁距離確保の手段としても有用であり、そのまま適用できるのはもとよりである。
2 スペ−サ
3 パワー半導体モジュール
4 第1の基板
4a ネジ通し穴
4g 突起部通し穴
4h 突起部通し穴
4j 端子通し穴(スルーホール)
5 第2の基板
5a ネジ通し穴
5b 突起部通し穴
9 絶縁バリア
9a 突起部
9b 突起部
9c 突起部
9d 支持部
9e 支持部
9f 支持部
9g 支持部
9h 凹部
10 絶縁バリア
10a 突起部
11 ヒートシンク
12 スタッド
13 パワー半導体モジュール
14 サーミスタ
15 基板
21 電線
22 ネジ通し穴
23 ネジ締め用穴
16 基板固定用のネジ
17 パワー半導体モジュール固定用のネジ
18 サーミスタ固定用のネジ
41〜46 IGBTトランジスタ
47〜52 ダイオード
61〜66 IGBT駆動用のゲート入力端子
71〜74 IGBT駆動用のゲート入力基準電位端子
67〜69 各相の出力端子
80 正側の直流電源入力端子
81 負側の直流電源入力端子
85 外部電極端子
86 基板のスルーホール
87 スルーホール周囲に設けられた半田部
Claims (1)
- 外部電極端子が側面から横に突出し、かつ途中から上方に向かって伸びるDIP構造を備えたパワー半導体モジュールと、
前記パワー半導体モジュールの上方に位置する基板であって、前記複数の外部電極端子のうち、少なくとも2個以上の外部電極端子が貫通接続された基板を備えるモータ制御装置において、
前記基板は、該基板に貫通接続された外部電極端子どおしが構成する各外部電極端子間のうち少なくとも一つ以上の外部電極端子間に貫通溝穴を有し、
前記貫通溝穴に挿入設置されかつ前記パワー半導体モジュールとは別体である絶縁体を有し、
前記パワー半導体モジュールは前記絶縁体を挟む前記外部電極端子の付け根部分間に切欠き状の凹部を有し、
前記絶縁体は前記パワー半導体モジュールの側面部上下方向に沿って前記切欠き状の凹部内にまで入り込むことを特徴とするモータ制御装置。
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