JP6136659B2 - 半導体モジュール - Google Patents

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Description

本発明は、半導体モジュールに関し、特に、ワイドバンドギャップ半導体に代表される半導体デバイスを含む半導体モジュールの小型化技術に関する。
半導体モジュールは、一般的に、少なくとも1つの半導体チップと、複数の端子と、筐体(ケース)とを備えている。たとえばパワー半導体モジュールの場合、複数の端子は、筐体の1つの表面上に一次元的または二次元的に配置される。非特許文献1には、このような構成を有する半導体モジュールが記載されている(非特許文献1のp142,p150等参照)。
今井孝二監修、「パワーエレクトロニクスハンドブック」、株式会社R&Dプランニング、2002年2月20日、p142,p150
ワイドバンドギャップ半導体に代表される近年の半導体デバイスの小型化に伴ない、半導体モジュールの小型化が検討されている。しかしながら、半導体モジュールが小型化されると、半導体モジュールに接続されて筐体外部に延びるバスバーと、半導体モジュールが設置される設置面との空間距離および沿面距離が不十分になり得る。
それゆえに、本発明の目的は、筐体外部に延びるバスバーと、半導体モジュールが設置される設置面との絶縁を確保した半導体モジュールを提供することである。
本発明の1つの局面に係る半導体モジュールは、少なくとも1つの半導体チップと、筐体と、端子と、張出部とを備える。筐体は、少なくとも1つの半導体チップを収容する。端子は、少なくとも1つの半導体チップに電気的に接続され、筐体内において筐体の底面に対向する第1の面へ向けて延びる。張出部は、絶縁性であり、筐体から張り出すように設けられる。端子は、筐体外部において底面を含む第2の面に沿って延びるように配設されるバスバーに、電気的に接続可能に構成される。張出部は、バスバーが設けられる場合に、バスバーと第2の面との間に設けられてバスバーの延びる方向に筐体から延設される。
本発明によれば、筐体外部に延びるバスバーと、半導体モジュールが設置される設置面との絶縁を確保することができる。
本発明の実施の形態1に係る半導体モジュールの平面図である。 図1に示す半導体モジュールの側面図である。 図1中のIII−III線に沿った断面図である。 図1中のIV−IV線に沿った断面図である。 図1中のV−V線に沿った断面図である。 図1に示す半導体モジュールの内部を概略的に示した平面図である。 実施の形態1に係る半導体モジュールが複数連結される様子を示した図である。 隣接する半導体モジュールの張出部の接合を示した図である。 筐体に対して着脱可能に構成された張出部を示した図である。 半導体モジュールの等価回路図である。 本発明の実施の形態1による半導体モジュールの小型化の効果を説明するための図である。 実施の形態2に係る半導体モジュールの側面図である。 図12に示す半導体モジュールの平面図である。 図13中のXVI−XVI線に沿った断面図である。 図13中のXV−XV線に沿った断面図である。 実施の形態2の変形例に係る半導体モジュールの断面図である。 実施の形態3に係る半導体モジュールの側面図である。 図17に示す半導体モジュールの平面図である。 図18中のXIX−XIX線に沿った断面図である。
[本発明の実施形態の説明]
最初に本発明の実施形態を列記して説明する。
(1)本発明の実施形態に係る半導体モジュールは、少なくとも1つの半導体チップと、筐体と、第1の端子と、張出部とを備える。筐体は、少なくとも1つの半導体チップを収容する。第1の端子は、少なくとも1つの半導体チップに電気的に接続され、筐体内において筐体の底面に対向する第1の面へ向けて延びる。張出部は、絶縁性であり、筐体から張り出すように設けられる。第1の端子は、筐体外部において底面を含む第2の面に沿って延びるように配設される第1のバスバーに、電気的に接続可能に構成される。張出部は、第1のバスバーが設けられる場合に、第1のバスバーと第2の面との間に設けられて第1のバスバーの延びる方向に筐体から延設される。
筐体の底面を含む第2の面は、半導体モジュールが設置される設置面に相当し得る。この半導体モジュールにおいては、絶縁性の張出部が設けられるので、半導体モジュールの小型化に伴ない第1のバスバーと半導体モジュールの設置面との距離が短くなっても、第1のバスバーと設置面との絶縁が確保される。したがって、この半導体モジュールによれば、筐体外部に延びる第1のバスバーと、半導体モジュールが設置される設置面との絶縁を確保することができる。
張出部の形状は、特に限定されない。代表的には矩形であるが、矩形に限定されるものではない。「張り出す」とは、筐体から筐体の外部へ向けて突き出るように設けられていることを意味する。
第1の端子の極性は、特に限定されない。正極端子であってもよいし、負極端子であってもよい。また、第1の端子および第1のバスバーの断面形状は、特に限定されない。これらの断面形状は、矩形であってもよく、円形や楕円形であってもよい。
第2の面に沿って延びるように配設される第1のバスバーとは、第2の面に平行または実質的に平行に延びるように配設されるバスバーを意味する。実質的に平行に延びるとは、平行に延びる状態からたとえば±10°以下の範囲でずれた状態で延びる場合を含む。第1のバスバーは、最適には、第2の面に平行に延びるように配設されるのがよい。
(2)好ましくは、第2の面の法線方向に沿って半導体モジュールを平面視した場合に、張出部は、第1のバスバーよりも幅広に形成される。
また、好ましくは、第2の面の法線方向に沿って半導体モジュールを平面視した場合に、張出部は、張出部の外縁の内側全面に形成される。
このような構成により、第1のバスバーと第2の面との絶縁をより確実なものとすることができる。
(3)好ましくは、張出部は、第1の張出部と、第2の張出部とを含む。第1の張出部は、筐体から第1の方向に延びる。第2の張出部は、筐体から、第1の方向とは反対方向の第2の方向に延びる。第1の張出部は、第2の張出部と接合可能な形状に形成される。
このような構成により、第1の張出部を、第1の方向に隣接して配設される他の半導体モジュールの第2の張出部と接合することができる。また、第2の張出部を、第2の方向に隣接して配設される他の半導体モジュールの第1の張出部と接合することができる。したがって、この半導体モジュールによれば、第1および第2の方向に沿って複数の半導体モジュールを配置して連結する場合に、隣接する半導体モジュール間に配設される第1のバスバーと第2の面との絶縁を容易に確保することができる。
(4)好ましくは、張出部は、筐体に対して着脱可能に構成される。
このような構成により、たとえば、張出部の上部にバスバーがない場合や、設置面のバスバーに対向する部分が絶縁体で構成されている等、張出部が不要である場合には、張出部を取り外すことができる。したがって、この半導体モジュールによれば、利便性が向上する。
(5)好ましくは、筐体には、第1の面に開口が形成される。半導体モジュールは、第2の端子と、蓋体とをさらに備える。第2の端子は、少なくとも1つの半導体チップに電気的に接続され、筐体内において第1の面へ向けて延びる。蓋体は、開口に設けられる。第1のバスバーは、蓋体の上面よりも筐体内部側に配設される。第2の端子は、第1の面を通じて筐体外部へ引き出される。第1の端子には、蓋体が筐体に取り付けられたときに第1のバスバーが電気的に接触する。
この半導体モジュールにおいては、第2の端子は、第1の面を通じて筐体外部へ引き出される。一方、第1の端子は、第1の面を通じて筐体外部へ引き出されるのではなく、第1のバスバーを介して筐体外部と電気的に接続される。したがって、この半導体モジュールによれば、筐体の1つの表面(第1の面)に第1および第2の端子の双方が平面的に配置されることはなく、半導体モジュールを小型化することが可能となる。
第1の面に形成される開口の形状および大きさは、特に限定されない。第1の面の一部に開口が形成されていてもよいし、第1の面全体に開口が形成されていてもよい。
第1および第2の端子の極性は、特に限定されない。第1および第2の端子は、それぞれ正極端子および負極端子であってもよいし、それぞれ負極端子および正極端子であってもよい。
蓋体とは、筐体の第1の面に形成される開口を塞ぐように構成されるものであり、筐体とは別部材で構成される。
(6)好ましくは、半導体モジュールは、第2の端子をさらに備える。第2の端子は、少なくとも1つの半導体チップに電気的に接続され、筐体内において第1の面へ向けて延びる。第1の端子は、第1の引出部と、第1の延在部とを含む。第1の引出部は、第1の面を通じて筐体外部へ引き出される。第1の延在部は、筐体外部において第1の引出部と交差する方向に延在し、第1のバスバーに電気的に接続される。第2の端子は、第2の引出部と、第2の延在部とを含む。第2の引出部は、第1の面を通じて筐体外部へ引き出される。第2の延在部は、筐体外部において第2の引出部と交差する方向に延在し、第1のバスバーに沿って延びる第2のバスバーに電気的に接続される。第2の面の法線方向に沿って半導体モジュールを平面視した場合に、第1および第2の延在部のうちの一方の延在部の少なくとも一部は、第1および第2の延在部のうちの他方の延在部に重なる。
このような構成により、第1の端子と第2の端子とは、筐体の外部において互いに接近している。したがって、この半導体モジュールによれば、小型化された半導体モジュールを実現することができる。
第1の延在部が第1の引出部と交差するとは、第1の引出部の延びる方向に対して第1の延在部が直交または実質的に直交していることを意味する。実質的に直交するとは、直交している状態からたとえば±10°以下の範囲でずれた状態で交差している場合を含む。第1の延在部は、最適には、第1の引出部の延びる方向に対して90°の角度で交差しているとよい。
同様に、第2の延在部が第2の引出部と交差するとは、第2の引出部の延びる方向に対して第2の延在部が直交または実質的に直交していることを意味する。実質的に直交するとは、直交している状態からたとえば±10°以下の範囲でずれた状態で交差している場合を含む。第2の延在部は、最適には、第2の引出部の延びる方向に対して90°の角度で交差しているとよい。
第2のバスバーが第1のバスバーに沿って延びるとは、第2のバスバーが第1のバスバーと同じ方向または実質的に同じ方向に延びることを意味する。実質的に同じ方向に延びるとは、同じ方向に延びる状態からたとえば±10°以下の範囲でずれた状態で延びる場合を含む。第1のバスバーと第2のバスバーとは、最適には、同じ方向に延びているとよい。
第1および第2の延在部のいずれが筐体の第1の面により近いかは、限定されない。第1の延在部が第2の延在部よりも第1の面に近くてもよい。逆に、第2の延在部が第1の延在部よりも第1の面に近くてもよい。また、第1の面により近い延在部は、第1の面に接していてもよく、第1の面から離れていてもよい。
第1の延在部と第2の延在部との互いの重なり部分の大きさは、特に限定されない。第1および第2の延在部のうちの一方の一部分のみあるいは全体が、第1および第2の延在部のうちの他方に重なってもよい。
(7)好ましくは、半導体モジュールは、第2の端子をさらに備える。第2の端子は、少なくとも1つの半導体チップに電気的に接続され、筐体内において第1の面へ向けて延びる。第1および第2の端子は、第1の面から突出する。第1の端子は、第1のバスバーに電気的に接続される。第2の端子は、第1のバスバーに沿って延びる第2のバスバーに電気的に接続される。第1の端子の主表面の少なくとも一部は、筐体外部において第2の端子の主表面と対向する。
このような構成により、第1および第2の端子が引き出される筐体の表面(第1の面)の面積を縮小させることができる。したがって、この半導体モジュールによれば、小型化された半導体モジュールを実現することができる。
なお、「第1の端子の主表面の少なくとも一部は、筐体外部において第2の端子の主表面と対向する」とは、「第2の端子の主表面の少なくとも一部は、筐体外部において第1の端子の主表面と対向する」ということと等価である。
第1の端子と第2の端子との互いの重なり部分の大きさは特に限定されない。第1の端子および第2の端子のうちの一方の一部分のみあるいは全体が、第1の端子および第2の端子のうちの他方に重なってもよい。
「突出」とは、筐体の第1の面から延在していることを意味する。第1の面から突出している部分の長さは、特に限定されるものではない。
(8)好ましくは、少なくとも1つの半導体チップは、ワイドバンドギャップ半導体を含む。
このような構成により、同じ電流駆動能力を有するシリコン系の半導体素子に比べてチップ面積を縮小することができる。したがって、この半導体モジュールによれば、半導体チップの実装面積を削減することにより半導体モジュールを小型化することができる。
(9)好ましくは、少なくとも1つの半導体チップは、パワー半導体チップを含む。
この構成により、パワー半導体モジュールの小型化を実現することができる。
[本発明の実施形態の詳細]
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一または対応する要素には同一の符号を付して、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
図面中に示したX軸、Y軸およびZ軸は、互いに直交する軸である。X軸およびY軸によって定まる平面をXY平面と称する。XY平面は、本発明の実施の形態に係る半導体モジュールが設置される面として定義される。1つの例では、XY平面は水平面である。しかしながら、XY平面は水平面に限定されない。たとえば、XY平面は鉛直面であってもよい。
<実施の形態1>
図1から図6を用いて、本発明の実施の形態1に係る半導体モジュールの構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係る半導体モジュールの平面図であり、図2は、図1に示す半導体モジュールの側面図である。図3は、図1中のIII−III線に沿った断面図である。図4は、図1中のIV−IV線に沿った断面図であり、図5は、図1中のV−V線に沿った断面図である。図6は、図1に示す半導体モジュールの内部を概略的に示した平面図である。なお、図6では、半導体モジュールの蓋体が外された状態が示される。
図1から図6を参照して、実施の形態1に係る半導体モジュール101は、たとえばインバータ回路等に適用されるパワー半導体モジュールである。半導体モジュール101は、半導体チップ1,2,3,4と、基板6と、ソース端子14a,15aと、ゲート端子14b,15bと、出力端子16と、導出端子21,22とを備える。また、半導体モジュール101は、筐体10と、蓋体31と、バスバー65と、張出部71,72,74とをさらに備える。
この実施の形態1において、半導体チップ1〜4の各々は、ワイドバンドギャップ半導体を含む。ワイドバンドギャップ半導体は、SiC(シリコンカーバイド),GaN(窒化ガリウム)、あるいはダイヤモンド等によって構成される。
ワイドバンドギャップ半導体素子は、シリコン半導体素子に比べて、高耐圧、低オン抵抗、および高温環境での安定動作等を特徴とする。半導体チップ1〜4の各々をワイドバンドギャップ半導体によって構成することにより、同じ電流駆動能力を有するシリコン系の半導体素子に比べてチップ面積を縮小することができる。したがって、この実施の形態1によれば、半導体チップの実装面積(基板6の面積)を削減することができ、これにより半導体モジュール101を小型化することができる。
インバータ回路は、一般的には、FET(Field Effect Transistor)やIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等のスイッチング素子と、そのスイッチング素子に逆並列に接続されたダイオードとにより構成される。このダイオードは「フリーホイールダイオード」とも称される。シリコン系の半導体素子によってインバータ回路を構成する場合、スイッチング素子とフリーホイールダイオードとは、一般的に別個の半導体チップとして構成される。
この実施の形態1では、半導体チップ1〜4の各々は、たとえばSiCによって作成されたパワー半導体チップである。1つの実施の形態において、半導体チップ1〜4の各々は、パワーMOSFET(Metal Oxide Semiconductor FET)である。SiCによって形成されたMOSFETの場合、MOSFETに内蔵されるダイオードをフリーホイールダイオードとして利用することができる。したがって、この実施の形態1によれば、筐体10に収容される半導体チップの数を削減することができる。
図3から図6に示されるように、基板6は、絶縁板7と、電極パターン8a〜8eと、電極パターン9とを含む。電極パターン8a〜8dは、絶縁板7の一方の主表面に配置される。電極パターン9は、絶縁板7の他方の主表面に配置される。
半導体チップ1〜4の各々(MOSFET)は、ドレイン電極と、ソース電極と、ゲート電極とを有する。この実施の形態1では、ドレイン電極は、半導体チップの裏面に形成される。ソース電極およびゲート電極は、半導体チップの表側の面に形成される。ゲート電極は、信号を受けるための入力電極に相当する。
半導体チップ1,2の各々のドレイン電極(図示せず)は、はんだ等の導電材(図示せず)を介して電極パターン8aに電気的に接続される。半導体チップ1のゲート電極1bおよび半導体チップ2のゲート電極2bは、ワイヤによって互いに接続される。ゲート電極1bは、ワイヤによって電極パターン8dに接続される。電極パターン8dは、ワイヤによってゲート端子14bに接続される。
半導体チップ1のソース電極1aおよび半導体チップ2のソース電極2aは、ワイヤによって互いに接続される。ソース電極1aは、ワイヤによって電極パターン8cに接続される。電極パターン8cは、ワイヤによってソース端子14aに接続される。
半導体チップ3,4の各々のドレイン電極(図示せず)は、はんだ等の導電材(図示せず)を介して電極パターン8cに電気的に接続される。半導体チップ3のゲート電極3bおよび半導体チップ4のゲート電極4bは、ワイヤによって互いに接続される。ゲート電極3bは、ワイヤによってゲート端子15bに接続される。
半導体チップ3のソース電極3aおよび半導体チップ4のソース電極4aは、ワイヤによって互いに接続される。ソース電極3a,4aは、ワイヤによって電極パターン8bに接続される。
なお、図6に示す電極パターンは一例である。したがって、電極パターンの形状および半導体チップ1〜4の配置は、図6に示されるものに限定されるものではない。
筐体10は、半導体チップ1〜4が搭載された基板6を収容する。図3から図5に示されるように、筐体10は、ベース11と、枠体12とを有する。
ベース11は、銅(Cu)またはアルミニウム(Al)等の金属を含む金属ベースであり得る。ベース11は、筐体10の底面36の少なくとも一部を形成する。ベース11は、基板6の電極パターン9に電気的に接続される。ベース11は、半導体チップ1〜4が発生させた熱を筐体10の外部に放出するための放熱板として機能し得る。ベース11は、さらにグラウンド電極としても利用され得る。
枠体12は、絶縁体(たとえば樹脂)により形成される。枠体12は、ベース11を取り囲むように形成されて、筐体10の側壁を構成する。枠体12およびベース11は、半導体チップ1〜4が実装された基板6を収容する。基板6は、筐体10の内部において、封止樹脂28によって封止される。
枠体12のベース11と対向する側には、開口部20(図6)が形成される。開口部20には、蓋体31が設けられる。枠体12には、蓋体31を支持するための支持部18a,18bが設けられており、ネジ穴41a,41bが支持部18aに形成されるとともに、ネジ穴41c,41dが支持部18bに形成される。ネジ40a〜40dが蓋体31に通されて、ネジ穴41a〜41dによってそれぞれ固定される。これにより、蓋体31が枠体12に取り付けられて、蓋体31は筐体10の開口部20を閉じる。
蓋体31は、上面30と、支持体62,63とを含む。上面30は、蓋体31が筐体10に取り付けられたときに半導体モジュール101の外面の一部を構成し、筐体10の主表面(第1の面)の少なくとも一部を形成する。支持体62は、上面30よりも筐体外部側に厚みを有するように形成され、導出端子21の延在部21a(後述)を支持する。なお、支持体62は設けなくてもよい。
支持体63は、上面30よりも筐体内部側に厚みを有するように形成され、バスバー65を支持する。支持体63には、バスバー65へ通じる開口64が形成されており、蓋体31が筐体10に取り付けられたときに、開口64を通じて支持体63に導入される導出端子22がバスバー65と接触する。
導出端子21は、L字形状を有する。具体的には、導出端子21は、延在部21aと引出部21bとを有する。引出部21bは、電極パターン8aに電気的に接続される。引出部21bは、筐体10内においてZ軸方向に延び、蓋体31を通じて筐体10の内部から筐体10の外部へと引き出される。延在部21aは、筐体10の外部において、引出部21bと交差する方向(ここではX軸方向)に沿って延在する。
延在部21aの上部には、筐体10の底面36に沿ってY軸方向に延びるバスバー51が配置される(図1,図4)。ネジ26を締めることによって、バスバー51と導出端子21の延在部21aとが蓋体31の支持体62上に固定される(図2から図4)。
導出端子22は、電極パターン8bに電気的に接続され、筐体10内においてZ軸方向に延びる。導出端子22は、蓋体31の支持体63に形成された開口64を通じて支持体63に導入され、バスバー65に接触する。
バスバー65は、蓋体31の支持体63に設けられる。バスバー65は、隣接する半導体モジュール間を接続する導体である。バスバー65は、蓋体31の上面30(筐体10の主表面(第1の面))よりも筐体内部側に設けられ、導出端子22の延びる方向(Z軸方向)と交差する方向(ここではY軸方向)に筐体外部へ延びる。一例として、この実施の形態1では、バスバー65は、筐体10の底面36に沿って(底面36に平行に)蓋体31の支持体63を貫通するように設けられる。バスバー65は、支持体63に設けられる開口64に導入される導出端子22と接触する。
バスバー65と導出端子22との接触は、蓋体31が筐体10に取り付けられることによって確保される。すなわち、バスバー65は、蓋体31に設けられるとともに導出端子22の延びる方向(Z軸方向)と交差する方向(Y軸方向)に延びているので、ネジ40a〜40dによって蓋体31が筐体10に取り付けられたときに、蓋体31によってバスバー65が導出端子22に押し付けられる。
バスバー65は、筐体10の両側(Y軸方向)に延びるように設けられる(図1,図5)。バスバー65は、第1の延在部65aと、第2の延在部65bとを有する。第1の延在部65aは、Y軸負方向に向かって延びる。第2の延在部65bは、Y軸正方向に向かって延びる。第1の延在部65aと、第2の延在部65bとは、段差66を有している。段差66が蓋体31の部位67に当接することによって、蓋体31に対するバスバー65の相対位置が決定される(図5)。
また、第1の延在部65aと第2の延在部65bとが段差66を有することによって、複数の半導体モジュール101が連結されるときに、第1の延在部65a(または第2の延在部65b)と、隣接する他の半導体モジュール101の第2の延在部65b(または第1の延在部65a)とを容易に連結することが可能となる。
なお、バスバー65は、蓋体31の上面30よりも筐体内部側に設けられるので、筐体10の枠体12には、バスバー65の第1の延在部65aを通すためのスリット68a、および第2の延在部65bを通すためのスリット68bが設けられる(図2,図5)。
なお、この実施の形態1では、バスバー65は、蓋体31の支持体63を貫通するように設けられるものとしているが、蓋体31の下面(筐体内部側の面)に沿うように配置されてもよい。また、この実施の形態1では、導出端子21が蓋体31の上部に引き出され、導出端子22が筐体内部においてバスバー65と接触するものとしたが、導出端子21と導出端子22とを入替えてもよい。すなわち、導出端子22が蓋体31の上部に引き出され、導出端子21が筐体内部においてバスバー65と接触するようにしてもよい。
張出部71,72は、絶縁体(たとえば樹脂)により形成される。張出部71は、筐体10の枠体12からY軸正方向に張り出している。張出部72は、枠体12からY軸負方向に張り出している。張出部71,72は、バスバー65と、筐体10の底面36を含む主表面(第2の面)との間に設けられ、バスバー65の延びる方向に枠体12から延設される。
この半導体モジュール101においては、半導体チップ1〜4の各々は、ワイドバンドギャップ半導体によって構成され、半導体モジュール101の小型化が図られる。一方で、半導体モジュール101の小型化に伴ない、この実施の形態1では、特に、バスバー65と、筐体10の底面36を含む主表面(第2の面)との間の空間距離および沿面距離が短くなる。この半導体モジュール101においては、張出部71,72が設けられるので、半導体モジュール101の小型化を実現しつつ、バスバー65と上記第2の面との絶縁が確保される。
図1に示されるように、半導体モジュール101をZ軸方向に沿って平面視した場合に、張出部71,72は、バスバー65よりも幅広に形成されるのが好ましく、さらに好ましくは、バスバー65およびバスバー51の外縁よりも幅広に形成されるとよい。半導体モジュール101の小型化により、バスバー51と上記第2の面との間の距離も短くなるからである。
また、半導体モジュール101をZ軸方向に沿って平面視した場合に、張出部71,72は、その外縁の内側に開口や孔を有することなく全面に形成されるのが好ましい。これにより、バスバー65と第2の面との絶縁をより確実なものとすることができる。
筐体10は、第2の面12aと、第3の面12bとを有する。第2の面12aおよび第3の面12bの各々は、筐体10の周縁の一部に設けられ、一例として、この実施の形態1では、第2の面12aは、蓋体31のX軸正方向側に設けられ、第3の面12bは、蓋体31のX軸負方向側に設けられる。第2の面12aおよび第3の面12bの各々は、筐体10の第1の面(蓋体31の上面30)との間で段差を形成する。
筐体10の第2の面12a上に、出力端子16が配置される。出力端子16は筐体10の内部において、電極パターン8eに電気的に接続される。電極パターン8eは、ワイヤによって、電極パターン8cに接続される。一方、筐体10の第3の面12b上には、ソース端子14a,15aおよびゲート端子14b,15bが配置される。
なお、出力端子16についても、張出部74が形成される。張出部74は、絶縁体(たとえば樹脂)により形成される。張出部74は、筐体10の枠体12からX軸正方向に張り出している。すなわち、張出部74は、出力端子16に接続されて出力端子16の延びる方向(X軸正方向)に延設される出力バスバー(図示せず)と、筐体10の底面36を含む主表面(第2の面)との間に設けられ、出力端子16の延びる方向に枠体12から延設される。これにより、出力バスバーと上記第2の面との絶縁が確保される。
なお、半導体モジュール101をZ軸方向に沿って平面視した場合に(図1)、張出部74も、出力端子16から延設される出力バスバー(図示せず)よりも幅広に形成されるのが好ましく、また、その外縁の内側に開口や孔を有することなく全面に形成するのが好ましい。これにより、絶縁をより確実なものとすることができる。
蓋体31の上面30(筐体10の主表面)に正極および負極双方の導出端子を引き出し、上面30に沿ってバスバーが並設されるような従来レイアウトの場合には、筐体10の主表面の面積を大きくしなければならない。この実施の形態1においては、導出端子22は、蓋体31の上面30に引き出されるのではなく、筐体内部において、導出端子22の延びる方向と交差する方向に筐体外部に延びるバスバー65と接触する。これにより、筐体10の主表面の面積を縮小することができ、小型化された半導体モジュール101を実現することができる。
図7は、複数の半導体モジュール101が連結される様子を示した図である。この図7では、一例として、半導体モジュール101が3つ連結されることにより三相インバータ回路が構成される場合が示される。
図7とともに図1,図5を参照して、3つの半導体モジュール101は、Y軸方向に沿って配設される。バスバー51も、Y軸方向に沿って配設され、3つの半導体モジュール101は、共通のバスバー51に接続される。
U相に対応する半導体モジュール101(U相)のバスバー65の第2の延在部65bは、V相に対応する半導体モジュール101(V相)のバスバー65の第1の延在部65aとネジ70によって連結される。図5に示されるように、半導体モジュール101において、バスバー65の第1の延在部65aと第2の延在部65bとは、段差66を有しているので、半導体モジュール101(U相)の第2の延在部65bと、半導体モジュール101(V相)の第1の延在部65aとを重ね合わせることで容易に接続することができる。
同様に、半導体モジュール101(V相)のバスバー65の第2の延在部65bは、W相に対応する半導体モジュール101(W相)のバスバー65の第1の延在部65aとネジ70によって連結される。第1の延在部65aと第2の延在部65bとは段差66を有しているので、半導体モジュール101(V相)の第2の延在部65bと、半導体モジュール101(W相)の第1の延在部65aとを重ね合わせることで容易に接続することができる。
なお、U相の半導体モジュール101においては、筐体内部においてバスバー65が適切な箇所で切断されることによって、第1の延在部65aは筐体外部へ突出していない。W相の半導体モジュール101においても、筐体内部においてバスバー65が適切な箇所で切断されることによって、第2の延在部65bは筐体外部へ突出していない。
U相の半導体モジュール101の張出部71は、V相の半導体モジュール101の張出部72と接合される。同様に、V相の半導体モジュール101の張出部71は、W相の半導体モジュール101の張出部72と接合される。張出部71,72のY軸方向の長さは、第1および第2の延在部65a,65bがネジ70によって連結されたときに張出部71,72が丁度接合するように設計される。そして、張出部71,72は、連結された第1および第2の延在部65a,65bと、各半導体モジュール101の設置面80との間に設けられる。
上述のように、半導体モジュール101は、半導体チップにワイドバンドギャップ半導体を採用することにより小型化が図られており、第1および第2の延在部65a,65bと設置面80との間の距離Lが従来のシリコン系の半導体モジュールに比べて短い。この半導体モジュール101においては、張出部71,72が設けられることによって、半導体モジュール101の小型化を実現しつつ、バスバー65(およびバスバー51)と設置面80との絶縁が確保される。
図8は、隣接する半導体モジュール101の張出部71,72の接合を示した図である。図8を参照して、張出部71の上面側および張出部72の下面側を相欠きして掛け合わせることによって張出部71,72が接合される。このような接合により、張出部71,72を容易に接合させることができるとともに、第1および第2の延在部65a,65bと設置面80との間の沿面距離をかせぐことができる。
なお、張出部71の下面側および張出部72の上面側を相欠きして掛け合わせることによって張出部71,72を接合させてもよい。また、張出部71,72の接合は、このような形態のものに限定されるものではなく、たとえば、単なる突き合わせでもよいし、幅方向に相欠きして接合するようにしてもよい。
また、図9に示すように、張出部71,72は、筐体の枠体12に対して着脱可能に構成される。張出部71,72を着脱可能とすることで、図7に示されるように、U相の半導体モジュール101において張出部72は取り外されており、W相の半導体モジュール101において張出部71は取り外されている。
なお、張出部71,72は、枠体12に対して着脱可能な構成に限定されるものではなく、枠体12と一体的に形成されてもよい。
図10は、半導体モジュール101の等価回路図である。図10を参照して、半導体モジュール101は、MOSトランジスタM1,M2と、ダイオードD1,D2と、ソース端子14a,15aと、ゲート端子14b,15bと、導出端子21,22と、出力端子16とを含む。
MOSトランジスタM1およびダイオードD1は、図6に示す半導体チップ1,2の等価的表現である。半導体チップ1,2の各々は、MOSトランジスタと、そのMOSトランジスタに内蔵されるダイオードとを有する。図6に示されるように、半導体チップ1,2は電気的に並列に接続される。したがって、MOSトランジスタM1は、並列に接続された2つのMOSトランジスタを表している。ダイオードD1は、2つのMOSトランジスタにそれぞれ内蔵されるダイオードを表している。
MOSトランジスタM2およびダイオードD2は、図6に示す半導体チップ3,4の等価的表現である。半導体チップ3,4の構成は半導体チップ1,2の構成と同じであるので以後の説明は繰り返さない。
MOSトランジスタM1,M2は、導出端子21と導出端子22との間に電気的に直列に接続される。導出端子21は、MOSトランジスタM1のドレイン電極に電気的に接続される。導出端子22は、MOSトランジスタM2のソース電極に電気的に接続される。導出端子21および導出端子22は、それぞれ正極および負極に相当する。
出力端子16は、MOSトランジスタM1,M2の接続点に接続される。なおMOSトランジスタM1,M2の接続点とは、図6に示される電極パターン8cに相当する。
さらに、ソース端子14a,15aは、MOSトランジスタM1のソース電極およびMOSトランジスタM2のソース電極にそれぞれ接続される。ゲート端子14b,15bは、MOSトランジスタM1のゲート電極およびMOSトランジスタM2のゲート電極にそれぞれ接続される。
半導体チップ1,3(または半導体チップ2,4)のみによって図10に示す回路を構成することも可能である。また、半導体モジュール101に含まれる回路(図10に示す回路)の数が複数でもよい。たとえば図10に示す回路の数が2つであれば、半導体モジュール101は単相インバータ回路を実現することができる。たとえば図10に示す回路の数が3つであれば、半導体モジュール101は三相インバータ回路を実現することもできる。
図11は、本発明の実施の形態1による半導体モジュール101の小型化の効果を説明するための図である。図11を参照して、半導体モジュール201は、筐体210と、導出端子221,222と、出力端子216と、入力端子214とを有する。導出端子221,222、出力端子216、および入力端子214は、それぞれ本発明の実施の形態1に係る半導体モジュール101の導出端子21,22、出力端子16、およびゲート端子14bに対応する。
半導体モジュール201では、導出端子221,222および出力端子216が平面的に配置される。導出端子221,222および出力端子216がX軸に沿って筐体210の主表面に並べられる。
半導体モジュール201の筐体210の主表面は、導出端子221,222の各々にバスバーを接続するためのスペースを確保するだけの面積を有する必要がある。したがって、半導体チップの面積の縮小、あるいは半導体チップの数の削減によって、半導体チップの実装面積(基板6の面積)の縮小が可能であっても、半導体モジュール201の場合には、筐体210のサイズを小さくすることが難しい。
一方、本発明の実施の形態1によれば、導出端子22は、筐体内部においてバスバー65と接触するように設けられ、筐体10に設けられるスリットを通じてバスバー65が筐体外部へ引き出される。したがって、筐体10の主表面の面積を小さくすることができ、その結果、半導体モジュール101の小型化を実現することができる。
<実施の形態2>
図12は、実施の形態2に係る半導体モジュールの側面図である。図12を参照して、実施の形態2に係る半導体モジュール102においては、正極および負極双方の導出端子(図示せず)が筐体の主表面上に設けられるカバー部材32内に引き出され、半導体モジュール102の上部において筐体の主表面に交差する方向(Z軸方向)に沿って配設されるバスバー51,52に接続される。
この半導体モジュール102も、実施の形態1に係る半導体モジュール101と同様に、半導体チップにワイドバンドギャップ半導体を採用することにより小型化が図られている。これにより、バスバー51,52と半導体モジュール102の設置面との間の距離が短くなっている。そこで、この半導体モジュール102においても、張出部71,72が設けられており、半導体モジュール102の小型化を実現しつつ、バスバーと設置面との絶縁が確保される。
図13は、本発明の実施の形態2に係る半導体モジュールの平面図である。図14は、図13中のXVI−XVI線に沿った断面図である。図15は、図13中のXV−XV線に沿った断面図である。
図13から図15を参照して、この半導体モジュール102は、実施の形態1に係る半導体モジュール101に対して、導出端子21,22の構造が主に異なる。
導出端子21,22の各々は、L字形状を有する。導出端子21は、延在部21aと引出部21bとを有する。引出部21bは、筐体10内においてZ軸方向に延び、蓋体31を通じて筐体10の外部へ引き出される。延在部21aは、筐体10の外部において、引出部21bと交差する方向(ここではX軸方向)に沿って延在する。
同様に、導出端子22は、延在部22aと引出部22bとを有する。引出部22bは、筐体10内においてZ軸方向に延び、蓋体31の上面30を通じて筐体10の外部へ引き出される。延在部22aは、筐体10の外部において、引出部22bと交差する方向(X軸方向)に沿って延在する。
この実施の形態では、導出端子21の延在部21aは、引出部21bとの接続部からX軸正方向に延び、導出端子22の延在部22aは、引出部22bとの接続部からX軸負方向に延びる。そして、筐体10の第1の面(蓋体31の上面30)から延在部21a,22aを見た場合に、延在部21aの少なくとも一部は、延在部22aと重なる。言い換えると、延在部21aの少なくとも一部が、延在部22aと対向する。より具体的には、延在部21a,22aがZ軸方向に並んでいる。
この実施の形態では、延在部22aが延在部21aよりも蓋体31の上面30に対して遠くに位置する。しかしながら、延在部22aと延在部21aとを入れ替えてもよい。すなわち、延在部22aが延在部21aよりも蓋体31の上面30に対して近くに位置してもよい。
半導体モジュール102は、支持部材25と、ネジ26と、カバー部材32とをさらに備える。支持部材25は、絶縁材(たとえば樹脂)によって形成される。支持部材25は、導出端子21の延在部21aと、導出端子22の延在部22aとの間に配置される。ネジ26は、カバー部材32の開口部35、ならびにバスバー52および延在部22aに設けられる開口部に通されて、支持部材25に形成されたネジ穴によって固定される。ネジ26を締めることによって、バスバー52と導出端子22とがともに支持部材25の一方の表面に押し付けられるとともに、バスバー51と導出端子21とがともに支持部材25の他方(反対側)の表面に押し付けられる。したがって、導出端子21とバスバー51との間の電気的接続、および導出端子22とバスバー52との間の電気的接続を容易にかつ同時に達成することができる。
カバー部材32は、筐体10から露出した導出端子21,22の部分を覆う。すなわち、延在部21a,22aおよび引出部21b,22bがカバー部材32によって覆われる。カバー部材32の側面には、バスバー51,52の断面形状に応じたスリット33a〜33dが形成されている(図15)。そして、バスバー51,52は、その主表面(広い面積を有する面)が、蓋体31の上面30と対向するようにカバー部材32を通される。
この実施の形態2においては、筐体10の外部において、導出端子21,22がZ軸方向に沿って並べられている。したがって、導出端子21,22を配置するために必要な筐体の表面の面積を小さくすることができる。したがって、この実施の形態2によれば、半導体モジュールの小型化を実現することができる。
そして、半導体モジュールの小型化により、バスバー51,52と半導体モジュール102の設置面との間の距離が短くなるところ、この実施の形態2によれば、張出部71,72が設けられるので、半導体モジュール102の小型化を実現しつつ、バスバーと設置面との絶縁を確保することができる。
<実施の形態2の変形例>
この変形例に係る半導体モジュールは、導出端子21の配置の点において上記の実施の形態2に係る半導体モジュール102と異なる。
図16は、実施の形態2の変形例に係る半導体モジュール103の断面図である。なお、この図は、図14に示した断面図に対応するものである。図16を参照して、この変形例では、導出端子21の引出部21bと導出端子22の引出部22bとの間の距離が、実施の形態2における引出部21bと引出部22bとの間の距離よりも短い。具体的には、導出端子21の引出部21bは、延在部21aのX軸正方向の端部に接続される。半導体モジュール103のその他の部分の構成は、実施の形態2に係る半導体モジュール102の対応する部分の構成と同様であるので、以後の説明は繰り返さない。この実施の形態2の変形例によっても、上記の実施の形態2と同様の効果が得られる。
<実施の形態3>
図17は、実施の形態3に係る半導体モジュールの側面図である。図17を参照して、実施の形態3に係る半導体モジュール104においても、正極および負極双方の導出端子(図示せず)が筐体の主表面上に設けられるカバー部材34内に引き出され、半導体モジュール104の上部に配設されるバスバー51,52に接続される。バスバー51,52は、互いの主表面が対向するようにして、筐体の主表面に沿って配設される。
この半導体モジュール104も、半導体チップにワイドバンドギャップ半導体を採用することにより小型化が図られている。これにより、バスバー51,52と半導体モジュール104の設置面との間の距離が短くなっている。そこで、この半導体モジュール104においても、張出部71,72が設けられ、半導体モジュール104の小型化を実現しつつ、バスバーと設置面との絶縁が確保される。
図18は、本発明の実施の形態3に係る半導体モジュールの平面図である。図19は、図18中のXIX−XIX線に沿った断面図である。図18および図19を参照して、この半導体モジュール104は、実施の形態1に係る半導体モジュール101に対して、導出端子21,22の構造が主に異なる。
導出端子21,22は、蓋体31の上面30(筐体10の第1の面)を通じて筐体10の内部から筐体10の外部へと引き出される。すなわち、導出端子21,22は、筐体10の第1の面から突出する。
さらに、筐体10の外部において、導出端子21の主表面の少なくとも一部は、導出端子22の主表面と対向する。この実施の形態では、X軸方向に沿って見た場合に、導出端子21の主表面と導出端子22の主表面とのうちの一方の全体が、他方に含まれる。より具体的には、X軸方向に沿って見た場合に、導出端子21の主表面と導出端子22の主表面とが重なり合う。
なお、「導出端子の主表面」とは、導出端子の表面のうち大きな面積を有する表面を意味する。導出端子が板状である場合には、比較的大きな面積を有する2つの表面が互いに対向して配置される。これら2つの表面の各々が「主表面」に対応する。また、「導出端子21の主表面の少なくとも一部が導出端子22の主表面と対向する」とは、「導出端子22の主表面の少なくとも一部が導出端子21の主表面と対向する」ということと等価である。
半導体モジュール104は、支持部材25と、ネジ26と、カバー部材34とをさらに備える。支持部材25は、絶縁材(たとえば樹脂)によって形成される。支持部材25は、導出端子21と導出端子22との間に配置される。ネジ26は、カバー部材34の開口部35、ならびにバスバー51および導出端子21に設けられる開口部に通されて、支持部材25に形成されたネジ穴によって固定される。ネジ26を締めることによって、バスバー51と導出端子21とがともに支持部材25の一方の表面に押し付けられる。したがって、バスバー51と導出端子21とは、互いに重ねられた状態で支持部材25の一方の表面に固定される。さらに、支持部材25の他方(反対側)の表面が導出端子22を押す。したがって、導出端子22がバスバー52に押し付けられる。つまり、導出端子22とバスバー52とは、互いに重ねられた状態で支持部材25の他方(反対側)の表面に固定される。これにより、導出端子21とバスバー51との間の電気的接続、および導出端子22とバスバー52との間の電気的接続を容易にかつ同時に達成することができる。
カバー部材34は、筐体10から突出した導出端子21,22の部分を覆う。カバー部材34には、バスバー51,52の断面形状に応じたスリットが形成されており(図示せず)、バスバー51,52は、その主表面(広い面積を有する面)が、蓋体31の上面30と交差するようにカバー部材34を通される。
この実施の形態3においては、バスバー51,52の厚み方向が筐体10の第1の面(蓋体31の上面30)に平行な方向になる。バスバー51,52の各々は導電板であるので、その厚み方向は小さい。これにより、筐体10の主表面の面積を縮小することができ、半導体モジュールの小型化を実現することができる。
そして、半導体モジュールの小型化により、バスバー51,52と半導体モジュール104の設置面との間の距離が短くなるところ、この実施の形態3によれば、張出部71,72が設けられるので、半導体モジュール104の小型化を実現しつつ、バスバーと設置面との絶縁を確保することができる。
なお、特に図示しないが、上記の各実施の形態1〜3において、筐体10の主表面に引き出される導出端子21および/または導出端子22と、出力端子16との空間距離および沿面距離が確保される場合には、第2の面12aを形成することなく、筐体10の主表面に出力端子16を引き出してもよい。同様に、筐体10の主表面に引き出される導出端子21および/または導出端子22と、ソース端子14a,15aおよびゲート端子14b,15bとの空間距離および沿面距離が確保される場合には、第3の面12bを形成することなく、ソース端子14a,15aおよびゲート端子14b,15bを筐体10の主表面に引き出してもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1〜4 半導体チップ、1a,2a,3a,4a ソース電極、1b,2b,3b,4b ゲート電極、6 基板、7 絶縁板、8a〜8e,9 電極パターン、10,210 筐体、11 ベース、12 枠体、12a 第2の面、12b 第3の面、14a,15a ソース端子、14b,15b ゲート端子、16,216 出力端子、18a,18b 支持部、20,35 開口部、21,221,22,222 導出端子、21a,22a 延在部、21b,22b 引出部、25 支持部材、26,40a〜40d,70 ネジ、28 封止樹脂、30 上面、31 蓋体、32,34 カバー部材、33a〜33d,68a,68b スリット、36 底面、41a〜41d ネジ穴、51,52,65 バスバー、62,63 支持体、64 開口、65a 第1の延在部、65b 第2の延在部、66 段差、67 部位、71,72,74 張出部、80 設置面、101〜104,201 半導体モジュール、214 入力端子、D1,D2 ダイオード、M1,M2 MOSトランジスタ。

Claims (9)

  1. 少なくとも1つの半導体チップと、
    前記少なくとも1つの半導体チップを収容する筐体と、
    前記少なくとも1つの半導体チップに電気的に接続され、前記筐体内において前記筐体の底面に対向する第1の面へ向けて延びる第1の端子と、
    前記筐体から張り出した絶縁性の張出部とを備え、
    前記第1の端子は、筐体外部において前記底面を含む第2の面に沿って延びるように配設される第1のバスバーに、電気的に接続可能に構成され、
    前記張出部は、前記第1のバスバーが設けられる場合に、前記第1のバスバーと前記第2の面との間に設けられて前記第1のバスバーの延びる方向に前記筐体から延設され、
    前記張出部は、前記筐体に対して着脱可能に構成される、半導体モジュール。
  2. 前記第2の面の法線方向に沿って前記半導体モジュールを平面視した場合に、前記張出部は、前記第1のバスバーよりも幅広に形成される、請求項1に記載の半導体モジュール。
  3. 前記第2の面の法線方向に沿って前記半導体モジュールを平面視した場合に、前記張出部は、前記張出部の外縁の内側全面に形成される、請求項1または2に記載の半導体モジュール。
  4. 前記張出部は、
    前記筐体から第1の方向に延びる第1の張出部と、
    前記筐体から、前記第1の方向とは反対方向の第2の方向に延びる第2の張出部とを含み、
    前記第1の張出部は、前記第2の張出部と接合可能な形状に形成される、請求項1から3のいずれか1項に記載の半導体モジュール。
  5. 前記筐体には、前記第1の面に開口が形成され、
    前記半導体モジュールは、
    前記少なくとも1つの半導体チップに電気的に接続され、前記筐体内において前記第1の面へ向けて延びる第2の端子と、
    前記開口に設けられる蓋体とをさらに備え、
    前記第1のバスバーは、前記蓋体の上面よりも筐体内部側に設けられ、
    前記第2の端子は、前記第1の面を通じて筐体外部へ引き出され、
    前記第1の端子には、前記蓋体が前記筐体に取り付けられたときに前記第1のバスバーが電気的に接触する、請求項1からのいずれか1項に記載の半導体モジュール。
  6. 前記少なくとも1つの半導体チップに電気的に接続され、前記筐体内において前記第1の面へ向けて延びる第2の端子をさらに備え、
    前記第1の端子は、
    前記第1の面を通じて筐体外部へ引き出される第1の引出部と、
    筐体外部において前記第1の引出部と交差する方向に延在し、前記第1のバスバーに電気的に接続される第1の延在部とを含み、
    前記第2の端子は、
    前記第1の面を通じて筐体外部へ引き出される第2の引出部と、
    筐体外部において前記第2の引出部と交差する方向に延在し、前記第1のバスバーに沿って延びる第2のバスバーに電気的に接続される第2の延在部とを含み、
    前記第2の面の法線方向に沿って前記半導体モジュールを平面視した場合に、前記第1および第2の延在部のうちの一方の延在部の少なくとも一部は、前記第1および第2の延在部のうちの他方の延在部に重なる、請求項1からのいずれか1項に記載の半導体モジュール。
  7. 前記少なくとも1つの半導体チップに電気的に接続され、前記筐体内において前記第1の面へ向けて延びる第2の端子をさらに備え、
    前記第1および第2の端子は、前記第1の面から突出し、
    前記第1の端子は、前記第1のバスバーに電気的に接続され、
    前記第2の端子は、前記第1のバスバーに沿って延びる第2のバスバーに電気的に接続され、
    前記第1の端子の主表面の少なくとも一部は、筐体外部において前記第2の端子の主表面と対向する、請求項1からのいずれか1項に記載の半導体モジュール。
  8. 前記少なくとも1つの半導体チップは、ワイドバンドギャップ半導体を含む、請求項1からのいずれか1項に記載の半導体モジュール。
  9. 前記少なくとも1つの半導体チップは、パワー半導体チップを含む、請求項1からのいずれか1項に記載の半導体モジュール。
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