JP2016162663A - 電子制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電子制御装置10は、コネクタ30を実装する回路基板20と、コネクタ用開口部42が形成される筐体40と、コネクタの接合部31とコネクタ用開口部42との間に介在するシール部材72と、を備えている。また、接合部31には、下ケース50と上ケース60との間に向けて延出する一対の延出片34が形成されている。また、下ケース50には、コネクタ30が第1シール部材72を介して、コネクタ用開口部42を構成する凹部57に接合されたときに延出片34の延出面35に対して第1シール部材72を介して接合される対向面57cが形成される。
【選択図】図6
Description
特に、電子制御装置の小型化の要請によって、コネクタの幅方向のサイズの低減のため、コネクタの側面(例えば、特許文献1の二辺の傾斜面2cに相当する部分)の傾斜角度を直角に近づける構成の適用が想定されるが、このような構成とした場合、コネクタの組み付け時のシール部材の引き込みの程度が大きくなるため、部材間の合わせ面におけるシールされない隙間が広がり、より一層防水性の低下が懸念される。
外部装置と接続可能なコネクタ(30)を実装する回路基板(20)と、
第1ケース(50)と第2ケース(60)とを備え、前記回路基板を収容すると共に、前記第1ケースと前記第2ケースとを組み合わせた状態で前記コネクタの一部が外部に露出するコネクタ用開口部(42)が形成される筐体(40)と、
前記コネクタ用開口部に囲われる前記コネクタの接合部(31)と前記コネクタ用開口部との間に介在するシール部材(72)と、
を備え、
前記コネクタ用開口部は、前記第1ケースに形成される凹部(57)と前記第2ケースに形成される一縁部(64)とにより構成され、
前記接合部には、前記第1ケースと前記第2ケースとの間に向けて延出する一対の延出片(34)が形成され、
前記第1ケースには、前記コネクタが前記シール部材を介して前記凹部に接合されたときに前記延出片の延出面(35)に対して前記シール部材を介して接合される対向面(57c)が形成されることを特徴とする。
以下、本発明の電子制御装置を具現化した第1実施形態について、図面を参照して説明する。
本第1実施形態の電子制御装置10は、防水構造を有しており、例えば車両(図示せず)のエンジンルームに配置され、運転者による運転操作などに応じて、エンジン(図示せず)の制御を実行する機能を有する装置である。
なお、下ケース50は、本発明の「第1ケース」の一例に相当し、上ケース60は、本発明の「第2ケース」の一例に相当する。
図1,4に示す下ケース50は、例えばアルミダイカスト成形により形成され、一方側(上方側)が開口して回路基板20を収容する箱状の基板収容部51を備えている。また、下ケース50は、基板収容部51の開口部分の開口領域の周囲を囲むように下ケース側周縁部52が形成されている。さらに、下ケース側周縁部52の内側(開口部分側)には、後述する凹部57が形成される部分を除いて環状の溝部53が形成されている。
コネクタ30に形成された延出片34の延出面35が、凹部57の対向面57cと対向する構成であるため、延出片34と下ケース50の対向面57cとによってこれらの間の第1シール部材72が押し潰されることになる。そのため、押し潰された第1シール部材72の一部が接合部31に沿って移動することで、接合部31の延出片34近傍の第1シール部材72が引き込まれることなどによって生じる第1シール部材72の不足を補うことが可能になる。例えば、側面部32が凹部57上の第1シール部材72と接触し(図6(A)参照)、接合部31における延出片34近傍(端面36や、延出片34に連なる側面部32の上端部分)の第1シール部材72が底壁部57b側に引き込まれても、上述のように押し潰された第1シール部材72の移動によって、その引き込み分が補われる。これにより、第1シール部材72の不足に起因する隙間が形成され難くなり、図6(B)に示すように、コネクタ30の接合部31と下ケース50の凹部57との間が第1シール部材72によって均一に満たされることになる。そのため、コネクタ30と下ケース50との合わせ面の防水性を確保することができ、電子制御装置10の耐久性を向上させることができる。
次に、本発明の第2実施形態に係る電子制御装置について、図面を用いて説明する。
本第2実施形態の電子制御装置は、第1実施形態の構成にさらに、下ケース50の対向面57cの前方側及び後方側にそれぞれ内側壁部57e及び外側壁部57fが設けられ、コネクタ30の上面部37にコネクタ側溝部38が設けられる構成であり、それ以外は第1実施形態と同一である。そのため、第1実施形態と同様の構成については第1実施形態と同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。なお、図10では、第1シール部材72の図示を省略している。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
20…回路基板
30…コネクタ
31…接合部 34…延出片 35…延出面
40…筐体
42…コネクタ用開口部
50…下ケース(第1ケース)
57…凹部 57c…対向面
60…上ケース(第2ケース)
72…第1シール部材(シール部材)
Claims (5)
- 外部装置と接続可能なコネクタ(30)を実装する回路基板(20)と、
第1ケース(50)と第2ケース(60)とを備え、前記回路基板を収容すると共に、前記第1ケースと前記第2ケースとを組み合わせた状態で前記コネクタの一部が外部に露出するコネクタ用開口部(42)が形成される筐体(40)と、
前記コネクタ用開口部に囲われる前記コネクタの接合部(31)と前記コネクタ用開口部との間に介在するシール部材(72)と、
を備え、
前記コネクタ用開口部は、前記第1ケースに形成される凹部(57)と前記第2ケースに形成される一縁部(64)とにより構成され、
前記接合部には、前記第1ケースと前記第2ケースとの間に向けて延出する一対の延出片(34)が形成され、
前記第1ケースには、前記コネクタが前記シール部材を介して前記凹部に接合されたときに前記延出片の延出面(35)に対して前記シール部材を介して接合される対向面(57c)が形成されることを特徴とする電子制御装置(10)。 - 前記コネクタの前記接合部は、
前記コネクタ用開口部に囲われる一対の側面部(32)と、
一対の前記側面部と連なり前記コネクタ用開口部に囲われる底部(33)と、
を備え、
一対の前記側面部は、前記底部に向かうにつれてそれぞれの間の距離が狭くなることを特徴とする請求項1に記載の電子制御装置。 - 前記コネクタが前記シール部材を介して前記凹部に接合されたときに、前記コネクタの前記接合部と前記凹部とが一定の距離をおいて対向することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電子制御装置。
- 前記第1ケースには、前記延出片の延出方向の端面(36)に対して対向する端面側対向面(57d)が形成されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電子制御装置。
- 前記第1ケースは、
前記コネクタが前記シール部材を介して前記凹部に接合されたときに、前記延出片に対して前記筐体の内部側から接触する内側壁部(57e)と、前記延出片に対して前記筐体の外部側から接触する外側壁部(57f)と、が形成されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の電子制御装置。
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JP2015042019A JP2016162663A (ja) | 2015-03-04 | 2015-03-04 | 電子制御装置 |
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|---|
JP2020053547A (ja) * | 2018-09-27 | 2020-04-02 | タイコエレクトロニクスジャパン合同会社 | シール構造および電子機器 |
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JP2021118188A (ja) * | 2020-01-22 | 2021-08-10 | 株式会社ミツバ | コントローラ |
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JP2014116504A (ja) * | 2012-12-11 | 2014-06-26 | Aisin Aw Co Ltd | 電子回路装置 |
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- 2015-03-04 JP JP2015042019A patent/JP2016162663A/ja active Pending
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