JP2009008166A - 弾性ブッシュおよび防水防塵構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】シールの信頼性を高くすることができ、防水防塵構造の組立性を良くすることができ、組立時間を短くでき、さらに、製造コストを低減できる弾性ブッシュおよびそれを用いた防水防塵構造を提供すること。
【解決手段】弾性ブッシュ5は、略U字形状の外周面を有する先端部11と基部12を有する。上記先端部11には貫通孔15を設け、基部12にはその基部12の端面に向けて徐々に厚さが厚くなるテーパ部16を設ける。上記基部12の表面に、幅方向に張り出す張出部17,17を設ける。上記先端部11の厚さよりも厚くなるテーパ部16の部分が厚肉部16aである。筐体本体1の一側面の略U字形状の取付部3の内側の幅は、奥の略半円筒状の輪郭を有する部分のみならず、水平方向の入り口側の部分も奥に行くほど狭くなっている。
【選択図】図4
【解決手段】弾性ブッシュ5は、略U字形状の外周面を有する先端部11と基部12を有する。上記先端部11には貫通孔15を設け、基部12にはその基部12の端面に向けて徐々に厚さが厚くなるテーパ部16を設ける。上記基部12の表面に、幅方向に張り出す張出部17,17を設ける。上記先端部11の厚さよりも厚くなるテーパ部16の部分が厚肉部16aである。筐体本体1の一側面の略U字形状の取付部3の内側の幅は、奥の略半円筒状の輪郭を有する部分のみならず、水平方向の入り口側の部分も奥に行くほど狭くなっている。
【選択図】図4
Description
この発明は、弾性ブッシュおよびそれを用いた防水防塵構造に関する。
従来、電気機器、電子機器等を収容する防水防塵構造に用いる弾性ブッシュとしては、特許第3004176号公報(特許文献1)に記載のものがある。
この弾性ブッシュは、周囲にコ字状の溝を有すると共に、ハーネスあるいはコードが挿通される貫通孔を有する。そして、筐体本体の鉛直壁に設けたU字溝に上記弾性ブッシュのコ字状の溝を嵌合し、上記弾性ブッシュの貫通孔にハーネスを水平に挿通し、上記弾性ブッシュの上端面を蓋で押圧し、さらに、上記筐体本体や蓋と、弾性ブッシュとの間の段差や隙間にシリコンコーキング材を充填して、シール性を確保している。
特許第3004176号公報
しかしながら、上記従来の弾性ブッシュでは、上記筐体本体や蓋と、弾性ブッシュとの間の段差や隙間(貫通孔にハーネスを狭合密接した状態で引き込むことにより、よく生じる)にシリコンコーキング材を塗布、充填してシールを行っているため、シール性能のバラツキが大きくて、作業者の熟練度にシールの信頼性が左右される。そのため、上記従来の弾性ブッシュは、シールの信頼性が不十分である上に、防水防塵構造の組立性が悪く、組立時間が長くなり、さらに、コストが高くなるという問題があった。
そこで、この発明の課題は、シールの信頼性を高くすることができ、防水防塵構造の組立性を良くすることができ、組立時間を短くでき、さらに、製造コストを低減できる弾性ブッシュおよびそれを用いた防水防塵構造を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の弾性ブッシュは、
先端部と基部を有し、
上記基部にはその基部の端面に向けて徐々に厚さが変化すると共に、上記先端部よりも厚い厚肉部を有する
ことを特徴としている。
先端部と基部を有し、
上記基部にはその基部の端面に向けて徐々に厚さが変化すると共に、上記先端部よりも厚い厚肉部を有する
ことを特徴としている。
上記構成の弾性ブッシュは、例えば、筐体本体の取付部に上記先端部から嵌め込まれて取り付けられる。
ここで、もし、上記弾性ブッシュに上記徐々に厚さが変化する厚肉部が無いとするならば、加工誤差等により、上記筐体本体の取付部の表面に対して弾性ブッシュの表面が低くなって、上記筐体本体の取付部の表面と弾性ブッシュの表面との間に段差、つまり、隙間が生じて、シール性能が確保できない。
しかし、この発明の弾性ブッシュによれば、上記基部にその基部の端面に向けて徐々に厚さが変化すると共に、上記先端部よりも厚い厚肉部を有するから、この基部の端面に向けて徐々に厚さが変化する厚肉部によって、上記筐体本体の取付部の表面に対して段差や隙間が生じないようにできる。
したがって、この発明の弾性ブッシュは、シールの信頼性が高くすることができる。
さらに、この発明の弾性ブッシュは、シリコンコーキング材の塗布、充填を殆どの場合に不要、あるいは、極少なくすることができるから、防水防塵構造の組立性を良くすることができ、組立時間を短くでき、さらに、製造コストを低減できる。
1実施形態の弾性ブッシュでは、
上記先端部には貫通孔を有する。
上記先端部には貫通孔を有する。
すなわち、上記実施形態の弾性ブッシュは、
先端部と基部を有し、
上記先端部には貫通孔を有し、上記基部にはその基部の端面に向けて徐々に厚さが変化すると共に、上記先端部よりも厚い厚肉部を有する。
先端部と基部を有し、
上記先端部には貫通孔を有し、上記基部にはその基部の端面に向けて徐々に厚さが変化すると共に、上記先端部よりも厚い厚肉部を有する。
上記実施形態の弾性ブッシュは、例えば、筐体本体の取付部に上記先端部から嵌め込まれて取り付けられる。そして、上記弾性ブッシュの貫通孔にハーネスが狭合密接した状態で引き込まれて、弾性ブッシュの弾性により、貫通孔の周面がハーネスの回りに押し付けられてシールがされる。
ここで、もし、上記弾性ブッシュに上記厚肉部が無いとするならば、上記筐体本体や蓋のシール面と弾性ブッシュとの間に、上記貫通孔にハーネスを狭合密接させて引き込むために生じた段差や隙間により、シール性能が確保できない。
しかし、この発明の弾性ブッシュによれば、上記基部にその基部の端面に向けて徐々に厚さが変化すると共に、上記先端部よりも厚い厚肉部を有するから、この基部の端面に向けて徐々に厚さが変化する厚肉部によって、上記筐体本体の取付部の表面や蓋やパッキンのシール面に対して段差や隙間が生じないようにできる。
したがって、この実施形態の弾性ブッシュは、シールの信頼性が高くすることができる。
さらに、この実施形態の弾性ブッシュは、シリコンコーキング材の塗布、充填を殆どの場合に不要、あるいは、極少なくすることができるから、防水防塵構造の組立性を良くすることができ、組立時間を短くでき、さらに、製造コストを低減できる。
1実施形態の弾性ブッシュでは、
上記厚肉部は、上記基部の端面に向けて徐々に厚くなっている。
上記厚肉部は、上記基部の端面に向けて徐々に厚くなっている。
上記実施形態によれば、上記厚肉部は、上記基部の端面に向けて徐々に厚くなるから、筐体本体と蓋との間を例えば紐状のパッキンでシールする場合、その紐状のパッキンの外側において上記厚肉部でもシールすることができ、かつ、その紐状のパッキンが基部の端面側に外れ難くすることができる。
1実施形態の弾性ブッシュでは、
上記厚肉部は、上記基部の端面に向けて厚くなるテーパ部の少なくとも一部である。
上記厚肉部は、上記基部の端面に向けて厚くなるテーパ部の少なくとも一部である。
上記実施形態によれば、上記厚肉部は、上記基部の端面に向けて厚くなるテーパ部の少なくとも一部であるから、弾性ブッシュを製作するための金型の形状が簡単になり、簡単、安価に製作することができる。
なお、上記弾性ブッシュは、例えば、天然ゴム、合成ゴム、または、ポリエチレンもしくは軟質塩化ビニール等の弾性プラスチック等の弾性の有る材料で形成される。
1実施形態の弾性ブッシュでは、
上記基部の少なくとも一面側に幅方向に張り出した張出部を有する。
上記基部の少なくとも一面側に幅方向に張り出した張出部を有する。
上記実施形態によれば、上記基部の少なくとも一面側において、上記張出部が幅方向に張り出しているから、例えば、弾性ブッシュが取り付けられる筐体本体の略U字形状の取付部に面取り部を設けていても、この面取り部に上記張出部が密接して、段差や隙間が生じること無く、完全なシールを行うことができる。したがって、優れた防水、防塵性能を得ることができる。
なお、上記張出部は、例えば、楔形状であってもよく、舌片形状であってもよい。
1実施形態の弾性ブッシュでは、
上記貫通孔と外部とを連通するスリットを有する。
上記貫通孔と外部とを連通するスリットを有する。
上記実施形態によれば、上記スリットの存在により、上記貫通孔の回りの弾性ブッシュの部分が無端ではなくて有端となるから、上記スリットにより、貫通孔の回りの部分を、スリットを境に分離して、上記貫通孔にハーネスを容易に挿入することができる。
さらに、上記スリットにより、上記貫通孔の回りの弾性ブッシュの部分が小さな力で変形するから、貫通孔内のハーネスと弾性ブッシュとの隙間を、小さな力で、上記弾性ブッシュの貫通孔の回りの部分で埋めることができる。
1実施形態の弾性ブッシュでは、
上記貫通孔がプラグで塞がれている。
上記貫通孔がプラグで塞がれている。
上記実施形態によれば、上記貫通孔がプラグで塞がれているから、上記貫通孔にハーネス等を挿通しない場合は、上記プラグで塞がれた弾性ブッシュで、筐体の内部を密閉できる。
1実施形態の弾性ブッシュでは、
上記基部に、上記先端部よりも厚さが薄くなる溝部を設け、
上記テーパ部は、上記溝部から延びている。
上記基部に、上記先端部よりも厚さが薄くなる溝部を設け、
上記テーパ部は、上記溝部から延びている。
上記実施形態によれば、上記テーパ部が、上記先端部よりも厚さが薄くなる溝部から延びているから、上記テーパ部の勾配を、溝部が無い場合に比して、大きくすることができる。したがって、上記テーパ部は、より大きな柔軟性が得られて、より確実なシールを行うことができる。
この発明の防水防塵構造は、
筐体本体と蓋とを有する筐体と、
上述の弾性ブッシュと
を備え、
上記筐体本体には、上記弾性ブッシュが上記先端部から嵌合して取り付けられる取付部を有し、
上記取付部に取り付けられた上記弾性ブッシュの上記厚肉部は、上記取付部の表面と同じ高さに、あるいは、上記取付部の表面の高さよりも高くなっている
ことを特徴としている。
筐体本体と蓋とを有する筐体と、
上述の弾性ブッシュと
を備え、
上記筐体本体には、上記弾性ブッシュが上記先端部から嵌合して取り付けられる取付部を有し、
上記取付部に取り付けられた上記弾性ブッシュの上記厚肉部は、上記取付部の表面と同じ高さに、あるいは、上記取付部の表面の高さよりも高くなっている
ことを特徴としている。
上記構成の防水防塵構造によれば、上述の弾性ブッシュを用いてシールを行っているから、シールの高い信頼性を得ることができ、また、防水防塵構造の組立性を良くすることができ、組立時間を短くでき、さらに、製造コストを低減できる。
1実施形態の防水防塵構造では、
上記取付部の内側の幅は、奥に行くほど狭くなっている。
上記取付部の内側の幅は、奥に行くほど狭くなっている。
上記実施形態によれば、上記筐体本体の上記取付部の内側の幅は、奥に行くほど狭くなっているから、上記取付部に、上記弾性ブッシュを押し込むことにより、上記取付部が、上記弾性ブッシュを、幅方向からクランプする力が生じて、上記弾性ブッシュを確実にクランプすることができる。
また、上記奥に行くほど幅が狭くなる取付部は、上記筐体本体を例えばダイカストで製作する場合、ダイカストの抜き勾配を利用して、簡単、安価に形成することができる。
1実施形態の防水防塵構造では、
上記弾性ブッシュの上記先端部の外周面は略U字形状であり、
上記取付部は、略U字形状を有し、上記取付部の内側の幅は、上記弾性ブッシュの先端部のみならず基部に対応する箇所においても、奥に行くほど狭くなっている。
上記弾性ブッシュの上記先端部の外周面は略U字形状であり、
上記取付部は、略U字形状を有し、上記取付部の内側の幅は、上記弾性ブッシュの先端部のみならず基部に対応する箇所においても、奥に行くほど狭くなっている。
上記実施形態によれば、上記略U字形状の取付部の内側の幅は、上記弾性ブッシュの先端部のみならず基部に対応する箇所においても、奥に行くほど狭くなっているから、上記略U字形状の取付部に、上記先端部の外周面が略U字形状である弾性ブッシュを押し込むことにより、上記取付部が、上記弾性ブッシュの先端部のみならず基部を、幅方向からクランプする力が生じて、上記弾性ブッシュを確実にクランプすることができる。
また、上記弾性ブッシュの先端部のみならず基部に対応する箇所においても、奥に行くほど幅が狭くなる略U字形状の取付部は、上記筐体本体を例えばダイカストで製作する場合、ダイカストの抜き勾配を利用して、簡単、安価に形成することができる。
1実施形態の防水防塵構造では、
上記弾性ブッシュは、先端側にいくほど幅が狭くなっている。
上記弾性ブッシュは、先端側にいくほど幅が狭くなっている。
上記実施形態によれば、上記弾性ブッシュは、先端側にいくほど幅が狭くなっているから、取付部の内側の幅が一定であっても、上記弾性ブッシュを上記取付部に押し込むことにより、上記取付部から、上記弾性ブッシュが幅方向からクランプされる力がうけて、上記弾性ブッシュは確実にクランプされる。
1実施形態の防水防塵構造では、
上記筐体本体または上記蓋には、その蓋を閉めた状態において、上記弾性ブッシュの厚肉部を押圧すると共に、上記筐体本体と上記蓋との間をシールする略紐状のパッキンが設けられている。
上記筐体本体または上記蓋には、その蓋を閉めた状態において、上記弾性ブッシュの厚肉部を押圧すると共に、上記筐体本体と上記蓋との間をシールする略紐状のパッキンが設けられている。
上記実施形態によれば、上記基部の端面に向けて徐々に厚さが変化すると共に、上記先端部よりも厚い厚肉部に、上記略紐状のパッキンが略線接触してシールするため、小さな締め付け力でも、上記厚肉部のシール面の面圧が高くなって、簡単かつ確実にシールを行うことができる。
また、このような小さな締め付け力で確実なシールを行うことができるので、例えば、箱本体や蓋を樹脂で形成しても、クラックやクリープが発生することがない。したがって、安価な樹脂材料を利用することが可能になる。
1実施形態の防水防塵構造では、
上記筐体本体の上記取付部は面取り部を有し、
上記弾性ブッシュは、上記基部の少なくとも一面側に幅方向に張り出した張出部を有し、
上記面取り部に上記弾性ブッシュの張出部が押圧されている。
上記筐体本体の上記取付部は面取り部を有し、
上記弾性ブッシュは、上記基部の少なくとも一面側に幅方向に張り出した張出部を有し、
上記面取り部に上記弾性ブッシュの張出部が押圧されている。
上記実施形態によれば、上記取付部の面取り部に、上記幅方向に張り出した張出部が押圧されているから、上記取付部に面取り部が有っても、段差や隙間が生じること無く、完全なシールを行うことができる。したがって、優れた防水、防塵性能を得ることができる。
なお、上記面取り部には、機械加工により形成された平面状ものに限らず、アール等や、ダイカストの型の劣化等により生じるエッジ部のいわゆるダレ等も含む。
1実施形態の防水防塵構造では、
上記蓋は上記筐体本体にヒンジで取り付けられており、
上記蓋は、その蓋が閉じた状態で、上記弾性ブッシュンの基部の端面を上記取付部の奥に向けて押圧する押圧部を有する。
上記蓋は上記筐体本体にヒンジで取り付けられており、
上記蓋は、その蓋が閉じた状態で、上記弾性ブッシュンの基部の端面を上記取付部の奥に向けて押圧する押圧部を有する。
上記実施形態によれば、上記蓋は、その蓋が閉じた状態で、上記弾性ブッシュンの基部の端面を上記取付部の奥に向けて押圧する押圧部を有するから、上記押圧部で、弾性ブッシュを上記取付部に簡単かつ確実に押し込むことができて、シール性能を確保でき、かつ、上記弾性ブッシュが上記取付部から外れないようにすることができる。
1実施形態の防水防塵構造では、
上記押圧部は、上記ヒンジの近傍に位置している。
上記押圧部は、上記ヒンジの近傍に位置している。
上記実施形態によれば、上記押圧部がヒンジの近傍に位置しているから、てこの原理を利用した増力作用で、小さな作業力で、上記押圧部を取付部の奥に向けて大きな力で押圧することができる。
1実施形態の防水防塵構造では、
上記弾性ブッシュは、上記貫通孔と外部とを連通するスリットを有する弾性ブッシュであり、
上記筐体本体の上記取付部は、その取付部の内側の幅が、奥に行くほど狭くなっている。
上記弾性ブッシュは、上記貫通孔と外部とを連通するスリットを有する弾性ブッシュであり、
上記筐体本体の上記取付部は、その取付部の内側の幅が、奥に行くほど狭くなっている。
上記実施形態によれば、上記弾性ブッシュのスリットによってハーネスに対して弾性ブッシュを容易に密着できるという作用と、上記取付部の内側の幅が、上記弾性ブッシュの先端部のみならず基部に対応する箇所においても、奥に行くほど狭くなっていることによる弾性ブッシュに対する取付部のクランプ力によってハーネス対して弾性ブッシを強く押し付け、かつ、スリットの両側の弾性ブッシュの部分を互いに強く押し付ける作用と、上記押圧部によるてこの原理を利用した増力作用で弾性ブッシュを取付部の奥に向けて強く押し付ける作用との相乗作用で、確実にシールを行うことができる。
この発明の弾性ブッシュによれば、シールの信頼性を高くすることができ、防水防塵構造の組立性を良くすることができ、組立時間を短くでき、さらに、製造コストを低減できる。
また、この発明の防水防塵構造によれば、信頼性の高いシールを行うことができ、組立性を良くすることができ、組立時間を短くでき、さらに、製造コストを低減できる。
以下、この発明を図示の実施形態により詳細に説明する。図1は、この実施形態の防水防塵構造の分解斜視図であり、この防水防塵構造は、例えば、インバータ装置や制御装置等の電気機器、電子機器等を収容する。
図1に示すように、この実施形態の防水防塵構造は、例えば、ダイカストで製作された筐体本体1と、例えば、合成樹脂で製作された蓋2と、上記筐体本体1の略U字形状の取付部3,3,…,3に取り付けられる弾性ブッシュ5,5,…,5と、上記筐体本体1と蓋2との間をシールする略ロ字形状の紐状パッキン6とを備える。上記筐体本体1と蓋2とで、筺体を構成する。
図2(A)は、上記弾性ブッシュ5の正面図であり、図2(B)は、上記弾性ブッシュ5の左側面図であり、図2(C)は、上記弾性ブッシュ5の底面図であり、図2(D)は、図2(A)のD−D線断面図である。
上記弾性ブッシュ5は、例えば、天然ゴム、合成ゴム、または、ポリエチレンもしくは軟質塩化ビニール等の弾性プラスチック等の弾性の有る材料で形成している。
図2(A),(C),(D)に示すように、この弾性ブッシュ5は、略U字形状の外周面を有する先端部11と基部12を有する。上記先端部11には、ハーネス(あるいは、コード、ケーブル等)を狭合密接した状態で挿通する貫通孔15を設けている。この貫通孔15の内周面には、ハーネスに対する密着性を良くするための環状の突起25,25および26を設けている。
一方、上記弾性ブッシュ5の基部12には、その基部12の端面に向けて徐々に厚さが厚くなる厚肉部の一例を構成するためのテーパ部16を設けている。このテーパ部16のテーパ面は、弾性ブッシュ5の表面側にある。上記テーパ部16は、先端部11よりも厚さが薄くなる溝部18の底から基部12の端面に向けて徐々に厚さが厚くなっており、基部12の端面近くであって上記先端部11の厚さよりも厚くなるテーパ部16の部分が厚肉部16aである。上記テーパ部16の最も厚くなる部分よりも基部12の端面側は、先端部11の表面と平行な平坦面19になっている。
上記テーパ部16は、先端部11よりも厚さが薄くなる溝部18の底から延びているから、上記テーパ部16の勾配は、溝部18が無い場合に比して、大きくなっている。したがって、上記テーパ部16は、より大きな柔軟性が得られて、より確実なシールを行うことができる。
上記厚肉部16aは、テーパ部16の一部であるから、弾性ブッシュを製作するための金型の形状が簡単になって、弾性ブッシュ5を簡単、安価に製作することができる。
また、図2(A),(B),(C)に示すように、上記弾性ブッシュ5の基部12のテーパ16の最大肉厚側に、楔形状に幅方向に張り出した張出部17,17を設けて、図1に示す筐体本体1の略U字形状の取付部3に面取り部を設けていても、この面取り部に上記張出部17,17が密接して、段差や隙間が生じること無く、完全なシールを行うことができるようにしている。
また、上記弾性ブッシュ5には、上記基部12側における貫通孔15の接線方向に延びるスリット22を設けて、貫通孔15の内側と外部とを連通可能にしている。すなわち、このスリット22を設けることにより、上記貫通孔15の回りの弾性ブッシュ5の部分が無端ではなくて有端となるから、上記貫通孔15の回りの部分を、スリット22を境に分離して、上記貫通孔15にハーネスを容易に挿入することができるようになっている。
さらに、上記スリット22により、上記貫通孔15の回りの弾性ブッシュ5の部分が小さな力で変形するから、貫通孔15内のハーネスと弾性ブッシュ15との隙間を、小さな力で上記貫通孔15の回りの部分で埋めることができるようになっている。
さらに、上記スリット22は、基部12側における貫通孔15の略接線方向に延びているから、スリット22の長さが長くなり、ひいては、スリット22の両側の互いに押圧される部分の接触面積が大きくなって、シールが向上する。尤も、図示しないが、スリットは、例えば、幅方向、縦方向または斜め方向に延びるように他の位置に設けてもよい。
また、図2(A),(B),(C),(D)に示すように、上記弾性ブッシュ5のU字形状の外周面には、U字形状の嵌合溝21を設けている。この嵌合溝21は、図1,3,4に示す筐体本体1の略U字形状の取付部3の内周面に設けた略U字形状の嵌合突起31に嵌合して、弾性ブッシュ5を取付部3に保持でき、かつ、シールできるようになっている。
なお、上記弾性ブッシュ5のU字形状の嵌合溝21の底にある2条の突起28,28は、略U字形状の取付部3の内周面に設けた略U字形状の嵌合突起31に対するシール性を向上するためのものである。
一方、図1,3および4に示すように、上記筐体本体1の一側面には、複数の略U字形状の取付部3,3,…,3を水平方向に並べている。この略U字形状の取付部3は、水平方向の一方に開口し、かつ、上下方向に開口していて、この取付部3に弾性ブッシュ5を水平方向から挿入して、嵌合突起31に嵌合溝21を嵌合して、弾性ブッシュ5を取付部3に保持するようにしている。
上記取付部3に取り付けられた上記弾性ブッシュ5の上記厚肉部16aは、上記取付部3の表面の高さよりも高くなっている。
上記略U字形状の取付部3の内側の幅、すなわち、水平方向の開口の幅は、奥に行くほど狭くなっている。すなわち、上記取付部3の内側の幅は、略半円筒状の輪郭を有する奥側の部分のみならず、水平方向の入り口側の部分も奥に行くほど狭くなっている。つまり、上記取付部3の内側の幅は、上記弾性ブッシュ5の先端部11のみならず基部12に対応する箇所においても、奥に行くほど狭くなっている。このため、上記略U字形状の取付部3に、上記先端部11の外周面が略U字形状である弾性ブッシュ5を押し込むことにより、上記取付部3が、上記弾性ブッシュ5の先端部11のみならず基部12に対しても、幅方向からクランプする力が生じて、弾性ブッシュ5を確実にクランプすることができ、かつ、シールすることができる。
上記弾性ブッシュ5の先端部11のみならず基部12に対応する箇所においても、奥に行くほど幅が狭くなる略U字形状の取付部3は、上記筐体本体1をダイカストで製作しているから、ダイカストの抜き勾配を利用して、簡単、安価に形成することができる。
また、図3および4に示すように、上記取付部3は、先端側において、表面が平滑な平滑部32と、この平滑部32から下方に屈曲してヒンジの軸61(図5(A)を参照)を収容する溝36を形成する屈曲部33とを有する。上記平滑部32の幅方向の両側には、面取り部34,34を設けている。
この面取り部34,34は、機械加工により形成された平面状のものに限らす、アール等や、ダイカストの型の劣化等により生じるエッジ部のいわゆるダレ等であってもよい。
また、図1および5に示すように、上記蓋2の一側面には、複数のアーム60,60,…,60を設け、このアーム60,60,…,60に、水平方向に延びる軸61を支持している。この軸61は、図5に示すように、取付部3の屈曲部33に回動自在に係合して、ヒンジを構成して、蓋2を筐体本体1に回動自在に取り付けている。
また、図5(A),(B),(C)に示すように、上記蓋2には溝66を設け、この溝66に、図1に示す略ロ字形状の紐状パッキン6を嵌合している。上記紐状パッキン6の一部は溝66から突出している。
上記略ロ字形状の紐状パッキン6は、ゴム等の弾性材から形成されていて、図5(A),(B),(C)に示すように、断面8の字形状で、内部を中空穴が二本平行に延びるパイプ状の形態をしている。
上記紐状パッキン6は、筐体本体1に蓋2を閉めた状態において、上記弾性ブッシュ5のテーパ部16の厚肉部16aを押圧する位置に設けている。このため、上記弾性ブッシュ5のテーパ部16の厚肉部16aに、上記略紐状のパッキン6が略線接触してシールするため、小さな締め付け力でも、上記厚肉部16aのシール面の面圧が高くなって、簡単かつ確実にシールを行うことができるようになっている。
また、このような小さな締め付け力で確実なシールを行うことができるので、上記蓋2を合成樹脂で形成していても、クラックやクリープが発生することがない。このように、安価な樹脂材料で、蓋2を形成できるので、防水防塵構造が安価になる。
また、図5(A),(B),(C)に示すように、上記蓋2のヒンジの一部を構成するアーム60には、その蓋2が閉じた状態で、上記弾性ブッシュ5の基部12の端面を上記略U字形状の取付部3の奥に向けて押圧する押圧部72を設けている。このため、上記蓋2が閉じた状態で、押圧部72で、弾性ブッシュ5を略U字形状の取付部3に簡単かつ確実に押し込むことができて、確実にシールでき、かつ、上記弾性ブッシュ5が略U字形状の取付部3から外れないようにすることができる。特に、上記押圧部72がヒンジの軸61の近傍に位置しているから、てこの原理を利用した増力作用で、小さな作業力で、押圧部72を略U字形状の取付部3の奥に向けて大きな力で押圧することができる。
上記構成の防水防塵構造において、今、図1および4に示すように、筐体本体1の取付部3,3,…,3に弾性ブッシュ5,5,…,5を嵌め込んで取り付ける。
そして、上記弾性ブッシュ5の貫通孔15に、図5に示すように、ハーネス50を狭合密接した状態で下側から引き込んで、筐体本体1と蓋2とからなる筐体内に、ハーネス50を導く。
尤も、上記貫通孔15にハーネス50を挿通した後、弾性ブッシュ5を取付部3に嵌合することも可能である。上記弾性ブッシュ5には、基部12側における貫通孔15の接線方向に延びるスリット22があるから、上記貫通孔15の回りの部分を、スリット22を境に分離して、上記貫通孔15にハーネス50を容易に挿入することができる。
上記ハーネス50は、弾性ブッシュ5の貫通孔15に狭合密接した状態で引き込まれているから、弾性ブッシュ5の弾性により、貫通孔15の周面がハーネス50の回りに押し付けられてシールがされる。
また、上記略U字形状の取付部3の内側の幅が、略半円筒状の輪郭を有する奥の部分のみならず、水平方向の入り口側の部分も奥に行くほど狭くなっているから、上記取付部3に弾性ブッシュ5を水平方向から嵌め込んで取り付けている状態で、上記弾性ブッシュ5の先端部11のみならず基部12に対しても、幅方向からクランプする力が取付部3に生じて、弾性ブッシュ5を確実にクランプすることができ、かつ、シールすることができる。
また、上記取付部3に弾性ブッシュ5を嵌め込んで取り付けている状態で、上記取付部3の平滑部32の面取り部34,34に、弾性ブッシュ5の楔形状に幅方向に張り出した張出部17,17が押圧されているから、上記取付部3の平滑部32に面取り部34を設けていても、段差や隙間が生じること無く、完全なシールを行うことができる。したがって、優れた防水、防塵性能を得ることができる。
また、上記弾性ブッシュ5は、スリット22により、貫通孔15の回りの部分が小さな力で変形するから、貫通孔15内のハーネス50と弾性ブッシュ5との隙間を、小さな力で貫通孔15の回りの部分で埋めることができる。
後述する筐体本体1に蓋2を閉めた状態(図5(C)および図6を参照)では、図4の弾性ブッシュ5のテーパ部16の厚肉部16aに、略紐状のパッキン6が押圧される。このテーパ部16の厚肉部16aは、先端部11よりも厚くかつ基部12の端面に向けて徐々に厚さが厚くなるから、筐体本体1、蓋2およびパッキン6に対して段差や隙間が生じない。
したがって、この弾性ブッシュ5を用いた場合、シールの信頼性が高くすることができる。このため、従来必要であったシリコンコーキング材の塗布、充填を殆どの場合に不要、あるいは、極少なくすることができるから、防水防塵構造の組立性を良くすることができ、組立時間を短くでき、さらに、製造コストを低減できる。
また、上記テーパ部16の厚肉部16aは、基部12の端面に向けて徐々に厚くなるから、紐状のパッキン6の外側において、上記厚肉部16aでもシールすることができ、かつ、その紐状のパッキン6が基部12の端面側に外れ難くすることができる。
次に、図5(A)に示すように、上記蓋2に設けられている水平方向に延びる軸61を、取付部3の屈曲部33に回動自在に係合して、ヒンジを構成して、蓋2を筐体本体1に回動自在に取り付ける。
上記蓋2の溝66に設けられた紐状パッキン6は、図5(C)および図6に示す上記筐体本体1に蓋2を閉めた状態において、上記弾性ブッシュ5のテーパ部16の厚肉部16aに略線接触してシールする。このため、小さな締め付け力でも、上記テーパ部16の厚肉部16aのシール面の面圧が高くなって、簡単かつ確実にシールを行うことができる。
また、このような小さな締め付け力で確実なシールを行うことができるので、上記蓋2を合成樹脂で形成していても、クラックやクリープが発生することがない。このように、安価な樹脂材料で、蓋2を形成できるので、防水防塵構造全体が安価になる。なお、筐体本体1も合成樹脂等の安価な材料で形成することが可能である。
また、図5(A),(B),(C)および図6に示すように、上記蓋2のアーム60に設けた押圧部72は、蓋2が閉じた状態で、上記弾性ブッシュン5の基部12の端面を上記略U字形状の取付部3の奥に向けて押圧する。このため、上記蓋2が閉じた状態で、上記押圧部72で、弾性ブッシュ5を略U字形状の取付部3に簡単かつ確実に押し込むことができて、確実にシールでき、かつ、上記弾性ブッシュが略U字形状の取付部3から外れないようにすることができる。特に、上記押圧部72がヒンジの軸61の近傍に位置しているから、てこの原理を利用した増力作用で、小さな作業力で、押圧部72を略U字形状の取付部3の奥に向けて大きな力で押圧することができる。
特に、上記弾性ブッシュ5のスリット22によってハーネス50に対して弾性ブッシュ5を容易に密着できるという作用と、上記取付部3の内側の幅が、上記弾性ブッシュ5の先端部11のみならず基部12に対応する箇所においても、奥に行くほど狭くなることによる弾性ブッシュ5に対する取付部3のクランプ力によってハーネス50対して弾性ブッシュ5を強く押し付け、かつ、スリット22の両側の弾性ブッシュ5の部分を互いに強く押し付ける作用と、上記押圧部72によるてこの原理を利用した増力作用で弾性ブッシュ5を略U字形状の取付部3の奥に向けて強く押し付ける作用との相乗作用で、確実にシールを行うことができる。
上記実施形態では、弾性ブッシュ5に溝部18を設けて、厚肉部16aをテーパ部16の一部により形成したが、溝部18を設けないで、テーパ部全体を先端部よりも厚い厚肉部としてもよい。
また、上記実施形態では、上記弾性ブッシュ5の厚さが徐々に変化する厚肉部16aはテーパ面を有するが、テーパ面に代えて、円筒面等の徐々に厚さが変化する曲面を有する厚肉部を用いてもよい。
また、上記実施形態では、上記弾性ブッシュ5の厚肉部16aは、基部12の端面に向けて徐々に厚くなっているが、基部の端面に向けて徐々に薄くなっていてもよい。要するに、厚肉部は、基部の端面に向けて徐々に厚さが変化し、かつ、先端部よりも厚ければどのようなものであってもよい。
また、上記実施形態では、弾性ブッシュ5の基部12の表面側に楔形状に幅方向両側に張り出した張出部17,17を設けたが、基部12の表面側と裏面側の両方に、張出部を設けてもよい。また、張出部は、幅方向の片側のみに張り出してもよい。
また、上記実施形態では、張出部17は、楔形状に張り出していたが、舌片形状に張り出していてもよい。要は、張出部は、面取り部34による隙間が生じないように、張り出していればよい。
また、上記実施形態では、弾性ブッシュ5に貫通孔15に連通するスリット22を設けたが、スリット22を設けなくてもよい。
また、上記実施形態の弾性ブッシュ5は略U字形状の先端部11を有していたが、図示しないが、例えば、将棋の駒のように5角形をしていて、先端側にいくほど幅が狭くなる弾性ブッシュであってもよい。
この弾性ブッシュは、先端側にいくほど幅が狭くなっているから、弾性ブッシュの基部に対応する取付部の部分の内側の幅が一定であっても、上記弾性ブッシュを上記取付部に押し込むことにより、上記取付部の上記部分から、上記弾性ブッシュが幅方向からクランプされる力を受けて、上記弾性ブッシュは確実にクランプされて、シール性がよい。
さらに、この弾性ブッシュを将棋の駒のように、厚さが先端側にいくほど薄くなるようにして、上記取付部に対して段差および隙間が生じないようにして、シール性を向上させてもよい。
また、上記実施形態では、弾性ブッシュ5の先端部11に貫通孔15を有していたが、この貫通孔15がない弾性ブッシュであってよい。すなわち、図1および2の弾性ブッシュ5とは、貫通孔15およびスリット22がない点のみが異なり、テーパ部16および厚肉部16aがある状態の弾性ブッシュ(図示せず。)であってもよい。
この貫通孔のない弾性ブッシュは、複数の取付部3,3,…,3のうちのハーネス50を挿通しない取付部3に使用する。
この弾性ブッシュは、貫通孔15およびスリット22がないから、ハーネス50を挿通していなくても、筐体内に水や塵が侵入することがない。
さらに、この貫通孔のない弾性ブッシュは、基部にその基部の端面に向けて徐々に厚さが変化すると共に、先端部よりも厚い厚肉部を有するから、この基部の端面に向けて徐々に厚さが変化する厚肉部によって、上記筐体本体1の取付部3の表面に対して段差や隙間が生じないようにできる。
したがって、この貫通孔のない弾性ブッシュは、シールの信頼性が高くすることができる。
さらに、この貫通孔のない弾性ブッシュは、シリコンコーキング材の塗布、充填を殆どの場合に不要、あるいは、極少なくすることができるから、防水防塵構造の組立性を良くすることができ、組立時間を短くでき、さらに、製造コストを低減できる。
また、他の実施形態として、図2に示す弾性ブッシュ5の貫通孔15を図示しないプラグで塞いだ弾性ブッシュを用いてもよい。
このプラグで貫通孔を塞いだ弾性ブッシュは、ハーネス50を挿通しない取付部3に使用されて、上述の貫通孔のない弾性ブッシュと全く同じ作用、効果を有し、貫通孔にハーネス等を挿通しなくても、上記プラグで塞がれた弾性ブッシュで、筐体の内部を密閉できる。
また、上記実施形態では、上記弾性ブッシュ5が取り付けられる略U字形状の取付部3の幅は、弾性ブッシュ5の先端部11のみならず基部12に対応する箇所においても、奥に行くほど狭くなっているが、弾性ブッシュの基部に対応する取付部の箇所の幅は、一定にし、弾性ブッシュの基部の幅が基部の端面に向けて徐々に大きくなるようにしてもよい。
また、図1から3に示す実施形態では、上記取付部3に取り付けられた上記弾性ブッシュ5の上記厚肉部16は、上記取付部の表面の高さよりも高くなっていたが、上記取付部3の表面と略同じ高さであってもよい。
また、図1から3に示す実施形態の防水防塵構造では、取付部3は略U字形状をしていたが、取付部の形状はU字形状に限らす、例えば、半円形、5角形等であってもよい。また、取付部の内側の幅は、奥に行くほど狭くしていたが、取付部の内側の幅は、殆ど、一定にしてもよい。
また、図1、3,4に示す実施形態では、取付部3の高さを略一定にしていたが、取付部の高さはテーパ状に変化してもよい。
また、上記実施形態では、ロ字形状の紐状パッキン6を用いたが、紐状パッキンは有端であってもよい。また、上記実施形態では、紐状パッキンは中空であったが、中実であってもよい。
また、図示しないが、紐状パッキンは、弾性ブッシュに殆ど重ならないように設けて、弾性ブッシュの存在する箇所は、弾性ブッシュの厚肉部自体で、筐体本体と蓋との間をシールするようにしてもよい。
また、上記実施形態では、筐体本体1の取付部3に面取り部34を設けたが、面取り部を設けないことも可能である。この場合、張出部を設けなくてもよい。
また、上記実施形態では、上記蓋2は筐体本体1にヒンジで取り付けているが、ヒンジではなくて、ボルト等の締結部材のみで取り付けるようにすることも可能である。
また、上記実施形態では、上記蓋2に、弾性ブッシュン5の基部12の端面を取付部3の奥に向けて押圧する押圧部72を設けたが、この押圧部を設けなくてもよい。筐体本体に、弾性ブッシュの脱落を単に防止する係止部等を設けてもよい。
1 筐体本体
2 蓋
3 取付部
5 弾性ブッシュ
6 紐状パッキン
11 先端部
12 基部
15 貫通孔
16 テーパ部
16a 厚肉部
17 張出部
22 スリット
72 押圧部
2 蓋
3 取付部
5 弾性ブッシュ
6 紐状パッキン
11 先端部
12 基部
15 貫通孔
16 テーパ部
16a 厚肉部
17 張出部
22 スリット
72 押圧部
Claims (17)
- 先端部(11)と基部(12)を有し、
上記基部(12)にはその基部(12)の端面に向けて徐々に厚さが変化すると共に、上記先端部(11)よりも厚い厚肉部(16a)を有する
ことを特徴とする弾性ブッシュ。 - 請求項1に記載の弾性ブッシュにおいて、
上記先端部(11)には貫通孔を有する
ことを特徴とする弾性ブッシュ。 - 請求項1または2に記載の弾性ブッシュにおいて、
上記厚肉部(16a)は、上記基部(12)の端面に向けて徐々に厚くなる
ことを特徴とする弾性ブッシュ。 - 請求項1、2または3に記載の弾性ブッシュにおいて、
上記厚肉部(16a)は、上記基部(12)の端面に向けて厚くなるテーパ部(16)の少なくとも一部である
ことを特徴とする弾性ブッシュ。 - 請求項1から4までのいずれか1つに記載の弾性ブッシュにおいて、
上記基部(12)の少なくとも一面側に幅方向に張り出した張出部(17)を有することを特徴とする弾性ブッシュ。 - 請求項2に記載の弾性ブッシュにおいて、
上記貫通孔(15)と外部とを連通するスリット(22)を有する
ことを特徴とする弾性ブッシュ。 - 請求項2に記載の弾性ブッシュにおいて、
上記貫通孔(15)がプラグで塞がれている
ことを特徴とする弾性ブッシュ。 - 請求項4に記載の弾性ブッシュにおいて、
上記基部(12)に、上記先端部(11)よりも厚さが薄くなる溝部(18)を設け、
上記テーパ部(16)は、上記溝部(18)から延びている
ことを特徴とする弾性ブッシュ。 - 筐体本体(1)と蓋(2)とを有する筐体と、
請求項1から8までのいずれか1つに記載の弾性ブッシュ(5)と
を備え、
上記筐体本体(1)には、上記弾性ブッシュ(5)が上記先端部(11)から嵌合して取り付けられる取付部(3)を有し、
上記取付部(3)に取り付けられた上記弾性ブッシュ(5)の上記厚肉部(16a)は、上記取付部(3)の表面と同じ高さに、あるいは、上記取付部(3)の表面の高さよりも高くなっている
ことを特徴とする防水防塵構造。 - 請求項9に記載の防水防塵構造において、
上記取付部(3)の内側の幅は、奥に行くほど狭くなっている
ことを特徴とする防水防塵構造。 - 請求項9に記載の防水防塵構造において、 上記弾性ブッシュ(5)の上記先端部(11)の外周面は略U字形状であり、
上記取付部(3)は、略U字形状を有し、上記取付部(3)の内側の幅は、上記弾性ブッシュ(5)の先端部(11)のみならず基部(12)に対応する箇所においても、奥に行くほど狭くなっている
ことを特徴とする防水防塵構造。 - 請求項9から11までのいずれか1つに記載の防水防塵構造において、
上記弾性ブッシュ(5)は、先端側にいくほど幅が狭くなっている
ことを特徴とする防水防塵構造。 - 請求項9から12までのいずれか1つに記載の防水防塵構造において、
上記筐体本体(1)または上記蓋(2)には、その蓋(2)を閉めた状態において、上記弾性ブッシュ(5)の厚肉部(16a)を押圧すると共に、上記筐体本体(1)と上記蓋(2)との間をシールする略紐状のパッキン(6)が設けられている
ことを特徴とする防水防塵構造。 - 請求項9から13までのいずれか1つに記載の防水防塵構造において、
上記筐体本体(1)の上記取付部(3)は面取り部(34)を有し、
上記弾性ブッシュ(5)は請求項5の弾性ブッシュ(5)であり、
上記面取り部(34)に上記弾性ブッシュ(5)の張出部(17)が押圧されている
ことを特徴とする防水防塵構造。 - 請求項9から14までのいずれか1つに記載の防水防塵構造において、
上記蓋(2)は上記筐体本体(1)にヒンジで取り付けられており、
上記蓋(2)は、その蓋(2)が閉じた状態で、上記弾性ブッシュ(5)の基部(12)の端面を上記取付部(3)の奥に向けて押圧する押圧部(72)を有する
ことを特徴とする防水防塵構造。 - 請求項15に記載の防水防塵構造において、
上記押圧部(72)は、上記ヒンジの近傍に位置している
ことを特徴とする防水防塵構造。 - 請求項15または16に記載の防水防塵構造において、
上記弾性ブッシュ(5)は、請求項6の弾性ブッシュ(5)であり、
上記筐体本体(1)の上記取付部(3)は、請求項10の取付部(3)である
ことを特徴とする防水防塵構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007170084A JP2009008166A (ja) | 2007-06-28 | 2007-06-28 | 弾性ブッシュおよび防水防塵構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015167080A (ja) * | 2014-03-03 | 2015-09-24 | 三菱電機株式会社 | パッキン取付機構、パッキン、光源ユニット及び照明器具 |
JP2017225246A (ja) * | 2016-06-15 | 2017-12-21 | 富士電機株式会社 | インバータ装置 |
-
2007
- 2007-06-28 JP JP2007170084A patent/JP2009008166A/ja active Pending
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