JP3936531B2 - グロメットの嵌合構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、防水ボックスなどの樹脂パネルに装着するグロメットの嵌合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のグロメットの嵌合構造として、図4〜図5や特開平11−298165号公報に開示されたものがある。特に防水性を重視する場合は図4〜図5に示すようなグロメットの嵌合構造が用いられる。このグロメットの嵌合構造は、防水ボックス1の樹脂パネル2に設けられた被装着部3に、グロメット4に設けられた装着部5を、押し込むことで被装着部3と装着部5とを嵌合するものである。
【0003】
このような嵌合構造では、被装着部3と装着部5との嵌合によって迷路構造が形成されて、被装着部3と装着部5との嵌合面から水が侵入しにくくなっている。また、グロメット4の装着部5には複数の防水リップ6が突設されており、この防水リップ6によって、嵌合状態で被装着部3と装着部5との密着度が高まり、さらに防水性が向上する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のグロメット4の嵌合構造では、防水性は高いものの、軟質のグロメット4を被装着部3にきつく押し込む必要があるため、嵌合作業性が悪い。また、防水リップ4を備えた装着部5を、被装着部3に押し込むような場合は、特に嵌合作業性が悪化してしまうとともに、はめ込み具合によっては被装着部3と装着部5との間に隙間が生じてしまい、逆に防水性が落ちてしまう虞もある。
【0005】
本発明はこのような課題を解決すべくなされたものであり、防水性を維持しつつ、樹脂パネルへの嵌合作業性の良いグロメットを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、グロメットを装着するために樹脂パネルに設けた被装着部に、グロメットに設けた装着部を嵌合させるグロメットの嵌合構造であって、
前記装着部はU字状の縁面を備えた板部とU字状縁面から凹設された保持部と板部のU字状縁面から延設されたシール部を備え、前記被装着部と嵌脱自在なガイド部材は硬質樹脂でU字状に形成され外周側には前記樹脂パネルの被装着部と嵌脱自在な嵌合ガイド溝が備えられ、前記ガイド部材を前記グロメットの前記装着部に設けた保持部に嵌め込み、ガイド部材の嵌合ガイド溝に向けて樹脂パネルの被装着部を嵌入することで前記装着部と前記被装着部とが嵌合し、嵌合状態で前記装着部の板部の縁面から延設されシール部が樹脂パネルの一面側から該樹脂パネルに圧接していることを特徴とする。
【0007】
請求項1記載の発明によれば、第一に、硬質であり且つ被装着部と嵌脱自在であるガイド部材をグロメットの装着部にはめ込んであるので、装着部と被装着部との嵌合の際に、硬質のガイド部材が装着部の形態を維持しつつ、被装着部との嵌合をガイドすることができる。このようなガイド部材のガイドによって、装着部と被装着部の嵌合がなめらかになり、グロメットのパネルへの嵌合作業性が向上する。第二に、装着部と被装着部との嵌合状態で、樹脂パネルの一面側から樹脂パネルに圧接するシール部を装着部から突設してあるので、上述のように嵌合作業性を高めたことに起因して甘くなりがちな防水性を補完することができる。つまり、請求項1記載の発明によれば、防水性を維持しつつ、硬質パネルへの嵌合作業性の良いグロメットを提供することができる。
【0008】
請求項2の発明は、ガイド部材が硬質樹脂からなるとしている。
【0009】
請求項2記載の発明によれば、硬質のガイド部材として硬質樹脂を用いるので、装着部と被装着部との嵌合は、樹脂同士の嵌合となるので、特に嵌入が滑らかにいく。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1はグロメットと樹脂パネルとの嵌合構造を示す分解斜視図、図2はグロメットと樹脂パネルとの嵌合状態を示す断面図である。
【0011】
この実施形態のグロメットの嵌合構造において、電装品等を収納する防水ボックス1を形成する樹脂パネル2と、樹脂パネル2に設けられた被装着部3に装着するグロメット4と、樹脂パネル2へのグロメット4の装着をガイドするガイド部材Gと、が主な構成要素である。
【0012】
樹脂パネル2には、グロメット4を装着するための被装着部12が設けられており、樹脂パネル2の端部2aをU字状に切り欠いて形成してある。
【0013】
この被装着部3に装着するグロメット4は、ゴムから形成されており、被装着部3に装着するための装着部5と、複数の電線からなるワイヤーハーネスを内側に保持する保持筒6と、を備えている。保持筒6は概略円筒形状であり、防水ボックス1の外側に突き出している第1開口部7と、防水ボックス1の内側に開口する第2開口部8と、を備えている。保持筒6の内壁面には、第1開口部7に近接する位置に防水リップ9が設けられており、この防水リップ9によってワイヤーハーネスを伝って保持筒6内に水が侵入してくるのを防ぐことができる。また、保持筒6は保持筒6自身の柔軟性を高めるための蛇腹部10を備えている。そして、この保持筒6の外周には、樹脂パネル2の被装着部3に装着するための装着部5が一体に形成されている。
【0014】
装着部5は、U字状の縁面11aを備えた板部11と、ガイド部材Gを抱え込んで保持するためにU字状縁面11aから凹設されてた保持部12と、を備えている。そして、この装着部5は、板部11のU字状縁面11aから延設されたシール部13をさらに備えている。このシール部13は、基端13aが板部11と一体に形成されており、この基端13aから先端13bに向けて向けて保持部12側に倒れ込むように傾斜している。
【0015】
ガイド部材Gは硬質樹脂からなっていて、全体がU字状に形成されている。このU字状のガイド部材Gの外周側には、樹脂パネル2の被装着部3と嵌脱自在の嵌合ガイド溝G1が備えられている。そして、このガイド部材Gは、弾性的な部材で形成されているグロメット4の保持部12にはめ込み可能となっている。
【0016】
さて、実際に、グロメット4の装着部5と、樹脂パネル2の被装着部3と、の嵌合は以下のように行われる。まず、硬質であり且つ被装着部3と嵌脱自在であるガイド部材Gを、グロメット4の装着部5に設けた保持部12に、はめ込む。そして、装着部5にはめ込まれたガイド部材Gの、嵌合ガイド溝G1に向けて、樹脂パネル2の被装着部3を嵌入することで、装着部5と被装着部3とが嵌合する。このとき、装着部5にはめ込まれた硬質のガイド部材Gは、装着部5の形態を維持するため、装着部5と被装着部との嵌合がスムーズになる。その結果、装着部5と被装着部3との嵌合が滑らかになり、グロメット4の嵌合作業性が向上する。
【0017】
そして、グロメット4の嵌合状態では、図2に示すように、装着部5の板部11の縁面11aから延設されたシール部13が、防水ボックス1の外面側(樹脂パネルの一面側)から樹脂パネル2に圧接して、被装着部3と装着部5との嵌合部位をシールしている。そのため、このようなグロメットの嵌合構造をとると、嵌合作業性を高めたことに起因して甘くなりがちな防水性を補完することができる。このように、本実施形態によれば、防水性を維持しつつ、樹脂パネルへの嵌合作業性の良いグロメットを提供することができる。
【0018】
なお、この実施形態では、グロメット4側に溝を形成してグロメット4を樹脂パネル2に装着するタイプであったが、図3に示すように樹脂パネル2の被装着部3に溝2bを形成するタイプであってもよい。また、ガイド部材Gは硬質樹脂に限らず、装着部の形態を維持できる硬質の部材であれば、樹脂以外の材質で形成してもよい。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、第一に、硬質であり且つ被装着部と嵌脱自在であるガイド部材をグロメットの装着部にはめ込んであるので、装着部と被装着部との嵌合の際に、硬質のガイド部材が、装着部の形態を維持しつつ、装着部と被装着部との嵌合をガイドすることとなる。このようなガイド部材のガイドによって、装着部と被装着部の嵌合が滑らかになり、グロメットのパネルへの嵌合作業性が向上する。第二に、装着部と被装着部との嵌合状態で、樹脂パネルの一面側から樹脂パネルに圧接するシール部を装着部から突設してあるので、上述のように嵌合作業性を高めたことに起因して甘くなりがちな防水性を補完することができる。つまり、請求項1記載の発明によれば、防水性を維持しつつ、硬質パネルへの嵌合作業性の良いグロメットを提供することができる。
【0020】
請求項2記載の発明によれば、硬質のガイド部材として硬質樹脂を用いるので、装着部と被装着部との嵌合は、樹脂同士の嵌合となるので、特に嵌入が滑らかにいく。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるグロメットの樹脂パネルへの嵌合構造を示す分解斜視図である。
【図2】図1中のSA−SA断面にかかるグロメットと樹脂パネルとの嵌合状態を示す断面図である。
【図3】本発明の他の実施形態を示す断面図である。
【図4】従来のグロメットの嵌合構造を示す分解斜視図である。
【図5】分図aは図4のグロメットの正面図、分図bは分図a中のSB−SB断面にかかる断面図である。
【符号の説明】
2 樹脂パネル
3 被装着部
4 グロメット
5 装着部
13 シール部
G ガイド部材
Claims (2)
- グロメットを装着するために樹脂パネルに設けた被装着部に、グロメットに設けた装着部を嵌合させるグロメットの嵌合構造であって、
前記装着部はU字状の縁面を備えた板部とU字状縁面から凹設された保持部と板部のU字状縁面から延設されたシール部を備え、前記被装着部と嵌脱自在なガイド部材は硬質樹脂でU字状に形成され外周側には前記樹脂パネルの被装着部と嵌脱自在な嵌合ガイド溝が備えられ、前記ガイド部材を前記グロメットの前記装着部に設けた保持部に嵌め込み、ガイド部材の嵌合ガイド溝に向けて樹脂パネルの被装着部を嵌入することで前記装着部と前記被装着部とが嵌合し、嵌合状態で前記装着部の板部の縁面から延設されシール部が樹脂パネルの一面側から該樹脂パネルに圧接していることを特徴とするグロメットの嵌合構造。 - ガイド部材は、硬質樹脂からなる請求項1記載のグロメットの嵌合構造。
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