JP6768574B2 - 建具 - Google Patents

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Description

本発明は、スライドにより移動する開閉体を備えた建具に関する。
スライド式の開閉体を備えた建具においては、開閉体の停止時における衝撃を緩和するため、緩衝装置が用いられている。開閉体は、スライドにより移動して、他の部材(例えば、枠体)に当接して停止する。その際、緩衝装置は、開閉体を減速させて、建具に加わる衝撃を緩和する。また、従来、ロータリーダンパーにより、面材(開閉体)の開閉速度を減速させる建具が知られている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載された従来の建具では、面材が減速区間を移動するときに、ロータリーダンパーのピニオンギヤがラックに噛み合い、ロータリーダンパーが減衰力を発揮する。ところが、ロータリーダンパーを有する緩衝装置では、ピニオンギヤをラックの全体にわたって噛み合わせる必要があり、緩衝装置の構造が複雑になる虞がある。また、ロータリーダンパーにより衝撃を安定して緩和するため、ピニオンギヤとラックの位置を正確に調整する必要がある。従って、建具の設置の手間を低減するのが難しく、建具の設置作業をより容易にするためにも、緩衝装置の構造をより簡単にすることが求められる。
特許第4669822号公報
本発明は、前記従来の問題に鑑みなされたもので、その目的は、簡単な構造の緩衝装置により、スライドにより移動する開閉体の停止時における衝撃を安定して緩和することである。
本発明は、枠体と、スライドにより移動する開閉体と、前記開閉体の停止時における衝撃を緩和する緩衝装置と、を備えた建具である。前記緩衝装置は、前記枠体と前記開閉体の一方に設けられ、前記開閉体を減速させる減速装置と、前記枠体と前記開閉体の他方に設けられ、前記減速装置と当接して前記減速装置を作動させる作動部と、を有する。前記減速装置は、前記開閉体のスライド方向に沿う収縮方向への収縮時に前記開閉体を制動するとともに収縮状態から前記収縮方向の反対側に向かって伸長方向に伸長する制動機構と、前記制動機構に並列して配置されて前記制動機構に連結されるとともに前記作動部と当接して前記制動機構を収縮させる当接部材と、を有する。前記当接部材は、前記制動機構の前記伸長方向前方の端部側に位置して前記制動機構に連結される連結部と、前記制動機構の前記収縮方向前方の端部側に位置して前記作動部と当接する当接部と、を有する。
本発明によれば、簡単な構造の緩衝装置により、スライドにより移動する開閉体の停止時における衝撃を安定して緩和することができる。
第1実施形態の建具の正面図である。 第1実施形態の建具の断面図である。 第1実施形態の建具の断面図である。 第1実施形態の建具の断面図である。 第1実施形態の建具の断面図である。 第1実施形態の上枠を含む建具の一部を拡大して示す断面図である。 第1実施形態の緩衝装置を示す図である。 第1実施形態の制動機構の動作を示す断面図である。 第1実施形態の当接部材と作動部の当接について説明するための断面図である。 第1実施形態の建具における開閉体の停止時の動作を示す図である。 第1実施形態の建具における開閉体の停止時の動作を示す図である。 第2実施形態の建具の正面図である。 第2実施形態の建具の断面図である。 第2実施形態の建具の断面図である。 第2実施形態の建具の断面図である。 第2実施形態の上枠を含む建具の一部を拡大して示す断面図である。 第2実施形態の当接部材を示す図である。 第2実施形態の建具における開閉体の停止時の動作を示す図である。
本発明の建具の一実施形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態の建具は、スライド式の開閉体を備えた建具である。以下では、片引戸を例にとり、建具の2つの実施形態について説明する。また、建具は、浴室用のドアであり、浴室の出入口に設置される。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の建具1の正面図であり、浴室側からみた建具1の概略構成を模式的に示している。図1において、水平方向は左右方向であり、垂直方向は上下方向である。
図示のように、建具1は、内動引戸であり、枠体4と、枠体4に固定された固定体10と、枠体4に開閉可能に連結された開閉体20を備えている。枠体4は、建物の開口部に設置される方形状の引戸枠であり、方形状の固定体10と開閉体20を囲む。枠体4の内側部は、開口部4Aと、固定体10により閉鎖される閉鎖部4Bからなる。枠体4の内側部において、開口部4Aは、左右方向の一方側部であり、閉鎖部4Bは、左右方向の他方側部である。
固定体10が枠体4の閉鎖部4Bに配置され、固定体10と開閉体20が枠体4の奥行方向にずらして配置される。開閉体20は、スライドにより移動する障子(スライド体)であり、枠体4内のスライド領域で、スライド方向Sに移動する。スライド領域は、開閉体20の移動領域であり、スライド方向Sは、開閉体20の移動方向(ここでは、左右方向)である。スライド移動により、開閉体20は、枠体4の開口部4Aと閉鎖部4Bとに移動して開閉する。開閉体20により、枠体4の開口部4Aが開閉される。
開口部4Aの閉鎖時に、開閉体20は、スライド方向Sの一方側(閉鎖方向S1)に移動(スライド)して、枠体4の開口部4Aに配置される。これにより、開閉体20は、枠体4の開口部4Aを閉鎖する全閉位置に配置される。開口部4Aの開放時に、開閉体20は、スライド方向Sの他方側(開放方向S2)に移動して、枠体4の閉鎖部4Bに配置される。これにより、開閉体20は、枠体4の開口部4Aを開放する全開位置に配置されて、枠体4の奥行方向において固定体10と重なる。
図2〜図5は、第1実施形態の建具1の断面図である。図2は、建具1を図1のX1−X1線で切断した縦断面図であり、枠体4の開口部4Aにおける断面を示している。図3は、建具1を図1のX2−X2線で切断した縦断面図であり、枠体4の閉鎖部4Bにおける断面を示している。図4、図5は、建具1を図2、図3のX3−X3線で切断した横断面図である。図4は、開閉体20により枠体4の開口部4Aを閉鎖した状態を示し、図5は、開閉体20により枠体4の開口部4Aを開放した状態を示している。
図示のように、建具1は、建物30の開口部に設置されて、建物30の2つの空間の間に配置される。2つの空間は、開閉体20の両側に位置し、開閉体20により仕切られる。ここでは、2つの空間のうち、一方の空間が脱衣室であり、他方の空間が浴室である。従って、建具1の一方側は脱衣室側であり、建具1の他方側は浴室側である。枠体4の内側部で、固定体10が脱衣室側に配置され、開閉体20が浴室側に配置される。開閉体20は、固定体10よりも浴室側で、スライド方向Sの両方向に移動する。
固定体10は、パネル体11と、パネル体11を保持する框体12を有する。框体12は、枠組みされた4つの框13〜16(上框13、下框14、一対の縦框15、16)を有する。框13〜16は、框体12を構成する長尺な框材であり、例えば、押出成形により中空状に形成され、方形状に組み合わされる。パネル体11は、方形状の面材であり、框体12に嵌め込まれる。
開閉体20は、パネル体21と、パネル体21を保持する框体22と、開閉体20の移動時に用いられる2つのハンドル23と、複数の支持軸24と、複数のガイドローラ25を有する。框体22は、枠組みされた4つの框26〜29(上框26、下框27、一対の縦框28、29)を有する。框26〜29は、框体22を構成する長尺な框材であり、例えば、押出成形により中空状に形成され、方形状に組み合わされる。
パネル体21は、方形状の面材であり、框体22に嵌め込まれる。2つのハンドル23は、パネル体21に取り付けられて、開閉体20の浴室側と脱衣室側とに設けられる。複数の支持軸24は、上框26に取り付けられて、框体22から上方に突出する。複数のガイドローラ25は、それぞれ支持軸24に回転可能に支持されて、枠体4に連結される。2つの支持軸24と2つのガイドローラ25が、開閉体20のスライド方向Sの複数箇所で並置される。
枠体4は、枠組みされた4つの枠5〜8(上枠5、下枠6、一対の縦枠7、8)を有する。枠5〜8は、枠体4を構成する長尺な枠材であり、例えば、押出成形により形成され、方形状に組み合わされる。枠体4は、ネジ31により、建物30の開口縁部32に取り付けられて、方形状の開口部4Aを形成する。固定体10は、浴室側に形成された取付部17(図4、図5参照)を有し、枠体4により閉鎖部4Bに保持される。固定体10の取付部17は、枠体4の開口部4A側に位置する框体12の縦框16に形成されるとともに、縦框16の長手方向に沿って連続して形成されている。タイト材33が、固定体10の取付部17に取り付けられて、固定体10から浴室側に向かって突出する。
一方の縦枠7は、枠体4の開口部4A側に配置される開口部側縦枠であり、開口部4Aの内側に向かって突出する中空状の突出部7Aと、突出部7Aの浴室側に形成された取付部7Bを有する。取付部7Dは、縦枠7の長手方向に沿って連続して形成される。タイト材34が、縦枠7の取付部7Bに取り付けられて、浴室側に向かって突出する。他方の縦枠8は、枠体4の閉鎖部4B側に配置される閉鎖部側縦枠である。固定体10は、縦枠8に固定されて、上枠5及び下枠6の長手方向に沿って配置される。
下枠6は、固定体10と開閉体20の間の領域に形成された取付部6A(図2、図3参照)と、下枠6の長手方向に沿って形成された取付溝6Bと、取付溝6Bに取り付けられたレール6Cを有する。レール6Cは、上側に向かって突出し、開閉体20のスライド方向Sに沿って配置される。開閉体20は、レール6Cに載置されて、レール6Cの上でスライドする。
取付部6Aが下枠6の長手方向に沿って連続して形成されて、2つのタイト材35、37が下枠6の取付部6Aに取り付けられる。一方のタイト材35は、枠体4の開口部4Aに配置されて、浴室側に向かって突出する。他方のタイト材37は、枠体4の閉鎖部4Bに配置されて、上側に向かって突出する。また、タイト材37は、固定体10の浴室側に配置されて、固定体10の下部(框体12の下框14)に接触する。
上枠5は、上枠5のベース部材である上枠本体5Aと、上枠本体5Aに装着される中空状の装着部材5Bと、装着部材5Bに形成された取付部5Cと、開閉体20のスライド方向Sに沿って延びる2つのガイド溝5Dと、下側に向かって突出する2つの垂下片5E、5F(第1垂下片5E、第2垂下片5F)を有する。装着部材5Bは、枠体4の開口部4Aに配置されて、上枠本体5Aから下側に向かって突出する。取付部5Cは、装着部材5Bの浴室側で、上枠5の長手方向に連続して形成される。タイト材36が、上枠5の取付部5Cに取り付けられて、装着部材5Bから浴室側に向かって突出する。
2つのガイド溝5Dと2つの垂下片5E、5Fは、上枠本体5Aに形成されている。2つのガイド溝5Dは、開閉体20のスライド領域の上側で並列に形成されて、それぞれ開閉体20のガイドローラ25を収容する。ガイドローラ25及び開閉体20は、ガイド溝5Dによりスライド方向Sにガイドされる。ガイド溝5Dに連結されたガイドローラ25により、開閉体20が枠体4にスライド可能に連結される。開閉体20は、スライド方向S(ここでは、上枠5と下枠6の長手方向)にスライドして移動(開閉)する。
第1垂下片5Eは、上枠5の浴室側の端部に形成された浴室側垂下片であり、第2垂下片5Fは、上枠5の脱衣室側の端部に形成された脱衣室側垂下片である。第1垂下片5Eと第2垂下片5Fは、互いに対向して配置される。装着部材5B、タイト材36、ガイド溝5D、固定体10の上部(框体12の上框13)、及び、開閉体20の上部(框体22の上框26)は、第1垂下片5Eと第2垂下片5Fの間に配置される。
タイト材33〜37は、弾性変形可能な水密材であり、軟質材(例えば、軟質樹脂、ゴム)で形成される。タイト材33〜37のうち、4つのタイト材33〜36は、開閉体20に接触する開閉体用タイト材であり、開閉体20に向かって突出する。開閉体20により枠体4の開口部4Aを閉鎖した状態(図2、図4に示す開閉体20を全閉位置に配置した状態)で、タイト材33〜36は、それぞれ開閉体20に設けられたタイト部T1〜T4に沿って配置されて、開閉体20のタイト部T1〜T4に接触する。
ここでは、開閉体20のタイト部T1〜T4は、開閉体20の縁部(框体22の框26〜29)であり、開閉体20のタイトラインに沿って延びる。タイトラインは、開閉体20の縁部に設定されて、開閉体20の縁部に沿って延びる。1つのタイト材33は、固定体10に取り付けられて、固定体10と開閉体20(タイト部T1)の間に配置され、固定体10と開閉体20の間の隙間を閉塞する。3つのタイト材34〜36は、枠体4に取り付けられて、枠体4と開閉体20(タイト部T2〜T4)の間に配置され、枠体4と開閉体20の間の隙間を閉塞する。タイト材33〜36は、開閉体20の縁部に沿って配置されて、開閉体20の縁部をシールする。
建具1は、上枠5と固定体10の間に形成された通気路40(図3参照)と、通気路40を開閉する開閉弁41と、枠体4に着脱可能に取り付けられたカバー部材42(図2参照)と、開閉体20による衝撃を緩和する緩衝装置50を備えている。通気路40は、枠体4の閉鎖部4B側で、固定体10により仕切られた2つの空間(脱衣室、浴室)に開口して、2つの空間の間で通気を行う。開閉弁41は、上枠5に取り付けられて、回動により、通気路40を閉鎖する位置と、通気路40を開放する位置とに移動する。カバー部材42は、枠体4の開口部4Aで、開閉体20に対して脱衣室側に配置される。また、カバー部材42は、枠体4の上枠5に取り付けられて、上枠5の長手方向に沿って配置される。
図6は、第1実施形態の上枠5を含む建具1の一部を拡大して示す断面図であり、カバー部材42を上枠5から分離させた状態を示している。
図示のように、ネジ38を外した後に、カバー部材42は、枠体4の上枠5から取り外されて、枠体4から分離する。カバー部材42は、上枠5の見込み方向(奥行方向)に沿って配置される板状の遮蔽部43と、開閉体20に対向する対向部44と、上枠5に係止される2つの係止部45、46(第1係止部45、第2係止部46)と、上枠5に固定される固定部47を有する。
遮蔽部43は、対向部44の下端部から浴室側と脱衣室側とに突出し、対向部44は、遮蔽部43から上側に突出する。第1係止部45は、遮蔽部43の脱衣室側の端部に形成され、第2係止部46は、対向部44の上端部から脱衣室側に突出する。固定部47は、対向部44の上端部から浴室側に突出する。枠体4の上枠5は、脱衣室側の第2垂下片5Fに形成された溝状の第1係止受け部5Gと、装着部材5Bに形成された溝状の第2係止受け部5Hを有する。
カバー部材42は、枠体4の開口部4Aから上枠5に向かって移動して、上枠5に取り付けられる。その際、第1係止部45と第2係止部46が、それぞれ第1係止受け部5Gと第2係止受け部5Hに挿入されて、第1係止受け部5Gと第2係止受け部5Hに係止される。これにより、カバー部材42は、枠体4の上枠5(第2垂下片5F、装着部材5B)に係止される。その状態で、ネジ38が、固定部47に形成された貫通孔に挿入されて、装着部材5Bに形成されたネジ孔に取り付けられる。固定部47は、ネジ38により、上枠5の装着部材5Bに固定される。これにより、カバー部材42が上枠5に取り付けられる(図2参照)。
カバー部材42は、上枠5の第2垂下片5Fと開閉体20の間に配置されて、第2垂下片5Fと装着部材5Bの間の空所を塞ぐ。また、建具1の上部を脱衣室側からみたときに、カバー部材42の遮蔽部43により、第2垂下片5Fと開閉体20の間の部分が遮蔽される。カバー部材42の対向部44は、開閉体20の縁部(ここでは、開閉体20の上縁部である框体22の上框26)に対して脱衣室側に配置されて、開閉体20の縁部と対向する。
開閉体20は、スライドにより移動するとともに、枠体4内の所定の停止位置で停止する。緩衝装置50は、開閉体20が停止位置に到達する前に開閉体20を減速させて、開閉体20の停止位置での停止時における衝撃を緩和する。緩衝装置50により、全閉位置への移動時と全開位置への移動時の少なくとも一方における開閉体20による衝撃が緩和される。ここでは、開閉体20の全閉位置への移動時と全開位置への移動時の両方において、緩衝装置50により衝撃が緩和される。そのため、開閉体20の停止位置は、全閉位置と全開位置である。
緩衝装置50は、開閉体20を減速させる減速装置51と、減速装置51を作動させる作動部52を有する(図2、図6参照)。減速装置51は、枠体4に設けられ、作動部52は、開閉体20に設けられる。また、減速装置51は、ネジ53により、カバー部材42に取り付けられて、カバー部材42により保持される。カバー部材42と減速装置51は、一体に、枠体4に取り付けられるとともに、枠体4から取り外される。減速装置51は、カバー部材42により、枠体4の上枠5に取り付けられて、上枠5の長手方向に沿って配置される。作動部52は、ネジ54により、開閉体20の縁部に取り付けられて、カバー部材42と対向する。
図7は、第1実施形態の緩衝装置50を示す図であり、緩衝装置50の内部構造を破線で示している。図7Aは、図2の矢印X4方向からみた緩衝装置50を示す平面図であり、図7Bは、図7AのX5−X5線で切断した緩衝装置50の一部を示す断面図である。
図示のように、作動部52は、ブロック状に形成された作動部材であり、開閉体20の縁部(上縁部)において閉鎖方向S1前方の端部に近接して設けられる。また、作動部52は、開閉体20から脱衣室側に突出し、減速装置51の浴室側で、開閉体20と一体にスライド方向S(閉鎖方向S1、開放方向S2)に移動する。
減速装置51は、筒状のケース60と、開閉体20を制動する制動機構70と、作動部52と当接する板状の当接部材80と、当接部材80を制動機構70に連結する連結部材55と、連結部材55に取り付けられた2つの規制部材56、57(第1規制部材56、第2規制部材57)と、当接部材80をガイドするガイド手段58を有する。減速装置51、ケース60、制動機構70、及び、当接部材80は、開閉体20のスライド方向Sに沿って配置される。減速装置51は、制動機構70により、移動する開閉体20を制動して、開閉体20の移動速度(スライド速度)を減速させる。
ケース60は、並列して配置された一対のケース部材61と、ケース60の長手方向の両端部に設けられた2つのキャップ62と、一対のケース部材61の間に形成された少なくとも1つの隙間(ここでは、2つの隙間63、64)と、一対のケース部材61に形成されたガイド部65を有する。2つのキャップ62が一対のケース部材61の両端部に装着されて、ケース60が組み立てられる。一対のケース部材61は、上下方向に離間した状態で、互いに対向して配置される。
2つの隙間63、64は、ケース60の浴室側(作動部52側)に設けられた第1隙間63と、ケース60の脱衣室側に設けられた第2隙間64からなる。隙間63、64は、それぞれ一対のケース部材61の縁部の間に形成されて、一対のケース部材61の長手方向の全長にわたって延びる。ガイド部65は、浴室側に位置する一対のケース部材61の縁部であり、ケース60の長手方向(開閉体20のスライド方向S)に沿って形成される。第1隙間63は、一対のケース部材61のガイド部65の間に位置し、ガイド部65に沿って形成される。
制動機構70と連結部材55は、一対のケース部材61の間に配置されて、ケース60の内側に収容される。当接部材80は、ケース60の外側で、ケース60及び制動機構70に並列して配置され、ケース60から露出する。ガイド部65と第1隙間63は、制動機構70と当接部材80の間に位置する。当接部材80は、ケース60よりも短い板状部材であり、ガイド部65及び第1隙間63に沿って移動する。制動機構70は、伸縮機構であるダンパー(ショックアブソーバー)である。当接部材80が制動機構70を収縮させるときに、制動機構70は、減衰力を発揮して、当接部材80を制動する。
図8は、第1実施形態の制動機構70の動作を示す断面図であり、長手方向に沿って切断した制動機構70を模式的に示している。
図示のように、制動機構70は、伸縮式のシリンダーダンパーであり、開閉体20のスライド方向Sに沿う伸縮方向K(収縮方向K1、伸長方向K2)に伸縮する。ここでは、制動機構70の伸縮方向K、収縮方向K1、伸長方向K2を、それぞれ、単に、伸縮方向K、収縮方向K1、伸長方向K2という。収縮方向Kの一方側が収縮方向K1であり、収縮方向Kの他方側が伸長方向K2である。
制動機構70は、筒状の制動部71と、伸縮方向Kに移動可能な可動部72と、可動部72に形成されたオリフィス孔73と、制動部71内に充填された粘性流体であるオイル74と、制動部71内に収容された復帰手段75を有する。制動機構70、制動部71、及び、可動部72は、伸縮方向K(開閉体20のスライド方向S)に沿って配置される。制動部71は、シリンダー部であり、ケース60に固定される。可動部72は、制動部71内で伸縮方向Kに移動するピストン76と、ピストン76と一体に移動するピストンロッド77を有する。
ピストンロッド77は、ピストン76から伸長方向K2側に向かって形成されて、制動部71から伸長方向K2側に突出する。可動部72の先端部78は、制動部71の外側に位置し、制動部71から離間した位置(図8A参照)と制動部71に接触する位置(図8C参照)とに移動する。ピストン76により、制動部71内の空間が2つの空間に区画される。オリフィス孔73は、ピストン76を貫通して、ピストン76の両側の空間を連通させる。
可動部72は、収縮方向K1と伸長方向K2に移動可能に制動部71に連結されて、制動部71に対して進退する。可動部72の収縮方向K1への移動により、制動機構70が収縮し、可動部72の伸長方向K2への移動により、制動機構70が伸長する。可動部72の移動時に、ピストン76は、制動部71内で収縮方向K1と伸長方向K2に移動する。ピストン76の移動に伴い、オイル74は、オリフィス孔73を通って、ピストン76の移動方向の反対側(矢印F参照)に向かって流動する。その際、オイル74に摩擦熱が発生するとともに、オイル74により、ピストン76及び可動部72に抵抗が加えられ、可動部72の運動エネルギが吸収される。これにより、制動機構70は、減衰力を発揮して、ピストン76及び可動部72を制動する。
復帰手段75は、付勢部材(ここでは、圧縮コイルばね)であり、制動部71内で、可動部72のピストン76に対して収縮方向K1側に配置される。可動部72の収縮方向K1への移動時に、可動部72は、制動部71により制動されて減速する。また、可動部72の先端部78が制動部71に接触して、可動部72が停止する。
可動部72の収縮方向K1への移動に伴い、ピストン76により、復帰手段75が圧縮される。その状態で、復帰手段75は、可動部72のピストン76を伸長方向K2に向かって付勢する。これにより、ピストン76及び可動部72が伸長方向K2に移動する。また、復帰手段75により、制動機構70は、収縮状態から収縮方向K1の反対側に向かって伸長方向K2に伸長し、所定長さの伸長状態に復帰する。復帰手段75の付勢により、制動機構70は、待機状態である伸長状態に維持される。
連結部材55(図7参照)は、可動部72の先端部78に取り付けられる。第1規制部材56は、ネジであり、ケース60の第1隙間63を通して、連結部材55と当接部材80に取り付けられる。当接部材80は、第1規制部材56と連結部材55により制動機構70(可動部72の先端部78)に連結される。連結部材55と当接部材80は、可動部72と一体に伸縮方向Kに移動する。当接部材80が作動部52と当接して作動部52により収縮方向K1に向かって押されたときに(図7の矢印P1参照)、減速装置51が作動して開閉体20を減速させる。その際、当接部材80は、制動機構70を収縮させて、制動機構70により制動される。
当接部材80は、制動機構70に連結される連結部81と、作動部52と当接する当接部82と、連結部81と当接部82の間で制動機構70に並列する並列部83を有する。連結部81は、制動機構70の伸長方向K2前方の端部(先端部78)側に位置し、当接部82は、制動機構70の収縮方向K1前方の端部側に位置する。第1規制部材56が連結部81に取り付けられて、第1規制部材56と連結部材55により、連結部81が可動部72に連結される。当接部82は、浴室側に向かって屈曲するフック部であり、連結部81に対して制動部71側(収縮方向K1側)に位置する。当接部材80は、連結部81から当接部82に向かって収縮方向K1に延び、制動機構70に沿って配置される。
第2規制部材57は、頭部がケース60内に配置されたネジであり、ケース60の第1隙間63を通して、当接部材80の並列部83に取り付けられる。第2規制部材57は、連結部81及び第1規制部材56よりも収縮方向K1側(当接部82側)に位置し、頭部によりケース60のガイド部65に移動可能に係止される。第1隙間63内で、規制部材56、57は、一対のケース部材61のガイド部65の間に配置されて、ガイド部65に沿って移動する。ガイド手段58は、ガイド部65と、ガイド部65により伸縮方向Kにガイドされる規制部材56、57からなる。
当接部材80は、伸縮方向K(収縮方向K1、伸長方向K2)に沿って配置された状態で、収縮方向K1と伸長方向K2に移動する。その際、ガイド手段58は、当接部材80を収縮方向K1と伸長方向K2にガイドする。また、ガイド手段58は、規制部材56、57により、伸縮方向K以外の方向への当接部材80の移動を規制して、当接部材80を伸縮方向Kにのみガイドする。ガイド手段58のガイドにより、当接部材80は、伸縮方向Kにのみ移動する。
開閉体20の停止位置へ向かう移動に伴い(図7の矢印P1参照)、作動部52は、当接部材80に沿ってスライド方向S(ここでは、閉鎖方向S1)に移動し、減速装置51と当接して、減速装置51を作動させる。その際、作動部52は、当接部材80の当接部82に当接して、当接部82に引っ掛かり、当接部材80を収縮方向K1に向かって押す。当接部材80は、作動部52とともにスライド方向S及び収縮方向K1に移動し、制動機構70の可動部72を収縮方向K1に移動させて、制動機構70を収縮させる。
制動機構70は、収縮方向K1への収縮時に、開閉体20を制動して、停止位置に向かって移動する開閉体20を減速させる。その際、制動機構70は、当接部材80と作動部52を介して、開閉体20に対して減衰力を発揮する。開閉体20の運動エネルギは、制動機構70により吸収されて減衰する。減速装置51は、制動機構70により、開閉体20に制動力を加えて、開閉体20を減速させる。これにより、緩衝装置50は、開閉体20の停止時に建具1に加えられる衝撃を吸収して緩和する。
開閉体20は、例えば、枠体4に設けられたストッパーに接触して、停止位置で停止する。開閉体20の衝突荷重は、減速装置51で受けずに、ストッパーで受けられる。開閉体20の停止位置からの移動に伴い(図7の矢印P2参照)、作動部52は、スライド方向S(ここでは、開放方向S2)に移動して、減速装置51から離間する。その際、作動部52は、伸長方向K2に移動して、当接部材80の当接部82から離間する。また、復帰手段75により、可動部72が当接部材80とともに伸長方向K2に移動して、制動機構70が伸長する。これにより、制動機構70は、収縮前の元の状態(伸長状態)に復帰する。
上枠5において(図2参照)、カバー部材42は、減速装置51の少なくとも制動機構70を覆う。ここでは、制動機構70とケース60がカバー部材42により覆われ、当接部材80がカバー部材42から露出する。ケース60は、ネジ53によりカバー部材42の対向部44に取り付けられて、カバー部材42により保持される。カバー部材42は、対向部44に伸縮方向K(スライド方向S)に沿って形成された細長い孔48を有する。減速装置51の規制部材56、57は、カバー部材42の孔48を貫通し、孔48内で伸縮方向Kに移動する。当接部材80は、カバー部材42の浴室側に配置され、当接部材80の当接部82は、浴室側に突出する。
図9は、第1実施形態の当接部材80と作動部52の当接について説明するための断面図であり、上枠5を含む建具1の一部を図2に対応させて示している。
図2、図9に示すように、開閉体20の調整に伴い、開閉体20の上下方向の位置が変化することがある。この場合には、作動部52が当接部材80に対して上下方向に変位して、当接部材80の当接部82に対する作動部52の当接部分が変化する。この緩衝装置50では、作動部52に対する当接部材80の位置が変化したときでも、作動部52が当接部82と当接することで、減速装置51が作動する。
開閉体20の2つの停止位置(全閉位置、全開位置)に対応して、緩衝装置50の減速装置51は、開閉体20のスライド方向Sにおける2箇所(図1、図4、図5に示すR1部とR2部)に設けられる。開閉体20が全閉位置と全開位置のそれぞれで停止するときに、緩衝装置50は、開閉体20を減速させて、開閉体20の停止に伴う衝撃を緩和する。
建具1(図2、図4参照)は、開閉体20のタイト部T1〜T4をシールするタイト材33〜36を備えている。開閉体20を全閉位置に配置した状態で、緩衝装置50の2つの減速装置51は、タイト材33〜36に対して、開閉体20により仕切られた2つの空間のうちの一方の空間側に設けられる。また、開閉体20の移動時に、2つの減速装置51は、一方の空間側で作動部52と当接して作動する。ここでは、一方の空間は脱衣室である。開閉体20を全閉位置に配置した状態で、緩衝装置50、減速装置51、及び、作動部52は、タイト材33〜36、及び、開閉体20のタイトラインに対して脱衣室側に設けられる。また、タイト材33〜36は、緩衝装置50から他方の空間(浴室)までの間に設けられる。減速装置51は、開閉体20の脱衣室側のみにおいて、作動部52と当接して作動する。
図10、図11は、第1実施形態の建具1における開閉体20の停止時の動作を示す図であり、左右方向に切断した建具1の一部を模式的に示している。
図示のように、開閉体20の減速区間G1、G2が枠体4内に設定される。減速区間G1、G2は、減速装置51により開閉体20を減速させる区間であり、開閉体20のスライド領域に設定される。ここでは、開閉体20の2つの停止位置(全閉位置、全開位置)に対応して、2つの減速区間G1、G2(全閉側減速区間G1、全開側減速区間G2)が設定される。
2つの減速装置51のうち、一方の減速装置51は、全閉側減速区間G1(図10参照)に設けられ、他方の減速装置51は、全開側減速区間G2(図11参照)に設けられる。2つの減速装置51は、スライド方向Sに沿って、互いに反対向きに配置される。全閉側減速区間G1の減速装置51では、収縮方向K1が閉鎖方向S1に沿う方向であり、伸長方向K2が開放方向S2に沿う方向である。全開側減速区間G2の減速装置51では、収縮方向K1が開放方向S2に沿う方向であり、伸長方向K2が閉鎖方向S1に沿う方向である。開閉体20の1つの作動部52が、全閉側減速区間G1側と全開側減速区間G2側とで移動して、2つの減速装置51のそれぞれを作動させる。
開閉体20により枠体4の開口部4Aを閉鎖するときには(図10参照)、開閉体20を全閉位置に向かって移動させる。これにより、開閉体20と作動部52がスライド方向S(閉鎖方向S1)に移動して、開閉体20が全閉位置で停止する。全閉側減速区間G1側で開閉体20が閉鎖方向S1に移動するときに、作動部52は、当接部材80の当接部82に当接して、当接部材80とともに閉鎖方向S1に移動する。開閉体20の移動に伴い、当接部材80は、作動部52と当接して、制動機構70を収縮させる。減速装置51は、制動機構70により、開閉体20を制動して減速させる。緩衝装置50により、開閉体20の移動速度が制動前の速度よりも遅い速度に減速されて、開閉体20の停止時(全閉時)における建具1の衝撃が緩和される。
開閉体20により枠体4の開口部4Aを開放するときには(図11参照)、開閉体20を全開位置に向かって移動させる。これにより、開閉体20と作動部52がスライド方向S(開放方向S2)に移動して、開閉体20が全開位置で停止する。全開側減速区間G2側で開閉体20が開放方向S2に移動するときに、作動部52は、当接部材80の当接部82に当接して、当接部材80とともに開放方向S2に移動する。開閉体20の移動に伴い、当接部材80は、作動部52と当接して、制動機構70を収縮させる。減速装置51は、制動機構70により、開閉体20を制動して減速させる。緩衝装置50により、開閉体20の移動速度が制動前の速度よりも遅い速度に減速されて、開閉体20の停止時(全開時)における建具1の衝撃が緩和される。
以上説明した建具1では、簡単な構造の緩衝装置50により、開閉体20の停止時における衝撃を安定して緩和することができる。作動部52に対する当接部材80の位置が変化したときでも、当接部材80が作動部52と当接することで、開閉体20を制動することができる。そのため、緩衝装置50の調整のための手間を削減して、建具1を容易に設置することができる。減速装置51と作動部52を枠体4と開閉体20のそれぞれに予め設けて、開閉体20を枠体4に連結することで、緩衝装置50を作動可能な状態にすることができる。
当接部材80は、制動機構70と並列して配置されて、制動機構70を収縮させる。そのため、減速装置51をコンパクトにできるとともに、減速装置51を容易にユニット化することができる。また、建具1における減速装置51の配置スペースを小さくでき、減速装置51を建具1に容易に設けることができる。反転させた同じ減速装置51により、スライド方向Sの両方向に移動する開閉体20を減速させることができる。従って、緩衝装置50の汎用性を高めて、緩衝装置50を種々の建具1に設けることができる。
制動機構70が制動部71と可動部72を有しており、簡単な構造の制動機構70により、開閉体20を安定して制動することができる。当接部材80を制動機構70に沿って配置することで、減速装置51をコンパクトにしつつ、当接部材80による可動部72の移動を円滑に行うことができる。ガイド手段58により当接部材80をガイドするため、制動機構70を正確に伸縮させることができる。カバー部材42により減速装置51を保持することで、減速装置51の枠体4への着脱を容易に行うことができ、カバー部材42により、制動機構70を保護することもできる。
減速装置51は、タイト材33〜36に対して一方の空間(脱衣室)側に設けられて、一方の空間側で作動部52と当接する。そのため、タイト材33〜36に阻害されずに、減速装置51を円滑に作動させることができる。また、開閉体20により枠体4の開口部4Aを閉鎖したときに、減速装置51を水や水蒸気等から保護することができる。減速装置51を枠体4に設けるときには、建具1の構造をより簡単にすることができる。作動部52は、開閉体20の閉鎖方向S1前方の端部に近接して配置するのが好ましい。このようにすることで、開閉体20のスライド領域を広くして、建具1の有効開口をより大きくすることができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態の建具について、第1実施形態の建具1と相違する事項を説明する。第2実施形態の建具に関し、第1実施形態の建具1の構成に相当する構成には、建具1の構成と同じ名称と符号を用い、第1実施形態の建具1と同じ事項の説明は省略する。
図12は、第2実施形態の建具2の正面図であり、脱衣室側からみた建具2の概略構成を模式的に示している。図13〜図15は、第2実施形態の建具2の断面図である。図13は、建具2を図12のX6−X6線で切断した縦断面図であり、枠体4の開口部4Aにおける断面を示している。図14は、建具2を図12のX7−X7線で切断した縦断面図であり、枠体4の閉鎖部4Bにおける断面を示している。図15は、建具2を図13、図14のX8−X8線で切断した横断面図であり、開閉体20により枠体4の開口部4Aを閉鎖した状態を示している。
図示のように、建具2は、外動引戸であり、枠体4と、固定体10と、開閉体20を備えている。枠体4の内側部で、固定体10が浴室側に配置され、開閉体20が脱衣室側に配置される。開閉体20は、固定体10よりも脱衣室側で、スライド方向Sに移動する。上枠5は、上枠本体5Aに形成された第1垂下片5Eと、カバー部材42に形成された第2垂下片5Fと、装着部材5Bに形成されたレール5Kを有する。開閉体20は、レール5Kによりスライド方向Sにガイドされる。通気路40は、枠体4の開口部4A側で、上枠5に形成され、開閉弁41は、上枠本体5Aと装着部材5Bの間に配置される。
図16は、第2実施形態の上枠5を含む建具2の一部を拡大して示す断面図であり、カバー部材42を上枠5から分離させた状態を示している。
図13、図16に示すように、カバー部材42は、遮蔽部43と対向部44を有し、ネジ38により、上枠5の装着部材5Bに取り付けられる。遮蔽部43は、対向部44の脱衣室側の端部から上側に突出し、浴室側に屈曲する。第2垂下片5Fは、対向部44の脱衣室側の端部から下側に突出する。カバー部材42と減速装置51は、開閉体20に対して上側に配置される。
図17は、第2実施形態の当接部材80を示す図であり、図17Aは、図16に対応する当接部材80の側面図である。図17Bは、図17Aの矢印X9方向からみた当接部材80の正面図であり、図17Cは、図17Aの矢印X10方向からみた当接部材80の底面図である。
図示のように、当接部材80の当接部82は、下側に向かって突出する突片である。作動部52は、減速装置51の下側(図13参照)で移動して、当接部82に当接する。
図18は、第2実施形態の建具2における開閉体20の停止時の動作を示す図であり、全閉側減速区間G1に設けられた減速装置51を示している。図18Aは、左右方向に切断した建具2の一部を模式的に示し、図18B、図18Cは、脱衣室側からみた建具2の一部を模式的に示している。また、図18A、図18Bは、作動部52が当接部材80の当接部82と当接するときの状態を示し、図18Cは、開閉体20が全閉位置で停止したときの状態を示している。
図示のように、全閉側減速区間G1側で開閉体20が閉鎖方向S1に移動するときに、当接部材80は、作動部52と当接して、制動機構70を収縮させる。減速装置51は、制動機構70により、開閉体20を制動して減速させる。また、全閉側減速区間G1側と同様に、全開側減速区間G2側でも、減速装置51により、開閉体20が制動されて減速される。
以上、片引戸を例にとり、建具について説明したが、建具は、他の建具(例えば、引戸、横引き窓、上げ下げ窓)であってもよい。本発明は、スライドより移動する開閉体20(例えば、戸、障子、スライド体)を備えた種々の建具に適用することができる。また、建具は、浴室の出入口に限定されず、建物の種々の開口部に設置される。開閉体20のスライド方向S等に対応して、枠体4の上枠5以外の部分に減速装置51を設けてもよい。
開閉体20の全閉位置への移動時と全開位置への移動時のいずれか一方において、緩衝装置50により衝撃を緩和するようにしてもよい。減速装置51を開閉体20に設け、作動部52を枠体4に設けてもよい。このように、減速装置51は、枠体4と開閉体20の一方に設けられ、作動部52は、枠体4と開閉体20の他方に設けられる。カバー部材42は、減速装置51に対応して、枠体4と開閉体20の一方に取り付けられる。
1・・・建具、2・・・建具、4・・・枠体、4A・・・開口部、4B・・・閉鎖部、5・・・上枠、6・・・下枠、7・・・縦枠、8・・・縦枠、10・・・固定体、11・・・パネル体、12・・・框体、13・・・上框、14・・・下框、15・・・縦框、16・・・縦框、17・・・取付部、20・・・開閉体、21・・・パネル体、22・・・框体、23・・・ハンドル、24・・・支持軸、25・・・ガイドローラ、26・・・上框、27・・・下框、28・・・縦框、29・・・縦框、30・・・建物、31・・・ネジ、32・・・開口縁部、33・・・タイト材、34・・・タイト材、35・・・タイト材、36・・・タイト材、37・・・タイト材、38・・・ネジ、40・・・通気路、41・・・開閉弁、42・・・カバー部材、43・・・遮蔽部、44・・・対向部、45・・・第1係止部、46・・・第2係止部、47・・・固定部、48・・・孔、50・・・緩衝装置、51・・・減速装置、52・・・作動部、53・・・ネジ、54・・・ネジ、55・・・連結部材、56・・・第1規制部材、57・・・第2規制部材、58・・・ガイド手段、60・・・ケース、61・・・ケース部材、62・・・キャップ、63・・・第1隙間、64・・・第2隙間、65・・・ガイド部、70・・・制動機構、71・・・制動部、72・・・可動部、73・・・オリフィス孔、74・・・オイル、75・・・復帰手段、76・・・ピストン、77・・・ピストンロッド、78・・・先端部、80・・・当接部材、81・・・連結部、82・・・当接部、83・・・並列部。

Claims (7)

  1. 枠体と、スライドにより移動する開閉体と、前記開閉体の停止時における衝撃を緩和する緩衝装置と、を備えた建具であって、
    前記緩衝装置は、前記枠体と前記開閉体の一方に設けられ、前記開閉体を減速させる減速装置と、前記枠体と前記開閉体の他方に設けられ、前記減速装置と当接して前記減速装置を作動させる作動部と、を有し、
    前記減速装置は、前記開閉体のスライド方向に沿う収縮方向への収縮時に前記開閉体を制動するとともに収縮状態から前記収縮方向の反対側に向かって伸長方向に伸長する制動機構と、前記制動機構に並列して配置されて前記制動機構に連結されるとともに前記作動部と当接して前記制動機構を収縮させる当接部材と、を有し、
    前記当接部材は、前記制動機構の前記伸長方向前方の端部側に位置して前記制動機構に連結される連結部と、前記制動機構の前記収縮方向前方の端部側に位置して前記作動部と当接する当接部と、を有する建具。
  2. 請求項1に記載された建具において、
    前記制動機構は、制動部と、前記収縮方向と前記伸長方向に移動可能に前記制動部に連結されて前記収縮方向への移動時に前記制動部により制動される可動部と、を有する建具。
  3. 請求項2に記載された建具において、
    前記当接部材は、前記可動部に連結された前記連結部から前記制動部側に位置する前記当接部に向かって前記制動機構に沿って配置される建具。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載された建具において、
    前記減速装置は、前記収縮方向と前記伸長方向に前記当接部材をガイドするガイド手段を有する建具。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載された建具において、
    前記減速装置を保持して前記制動機構を覆う、前記枠体と前記開閉体の一方に取り付けられたカバー部材を備えた建具。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載された建具において、
    前記減速装置は、前記枠体に設けられ、
    前記作動部は、前記開閉体に設けられた建具。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載された建具において、
    前記開閉体のタイト部に沿って配置されるタイト材を備え、
    前記減速装置は、前記タイト材に対して、前記開閉体により仕切られた2つの空間のうちの一方の空間側に設けられ、前記一方の空間側で前記作動部と当接して作動する建具。
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