JP3905411B2 - シャッタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、工作機を据え付けた工作室の開口部等を開閉するシャッタの技術分野に属し、そのシャッタ用開閉板を閉める際の衝撃を緩和する機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、工作機を据え付けた工作室には、図18に示すようなシャッタを取付けたものがある。このシャッタは、複数のスラットを互いに折れ曲げ可能に連結したシャッタ用開閉板21を有し、このシャッタ用開閉板21の両端縁部を一対のガイドレールAに設けたガイド溝内に保持させ、上記シャッタ用開閉板21を上記ガイドレールAに対してスライド自在に取付けたものである。上記スラットは、平板25とヒンジ部26とを組合せた構成を有する。上記ガイドレールAは、左右一対のサイドフレーム11に添設されており、3本の直線状レール41A,41B,41Cを2本の曲線状レール71,81により連結し、工作室の前面部、上面部および背面部に連続して設置されている(図6を参照。)
そして、このシャッタを開けるときは、シャッタ用開閉板21の取っ手23を持ち上げ前面部を開放させ、シャッタを閉めるときは、上記取っ手23を持ってシャッタ用開閉板21を横桟12まで引き下げる。また、上記横桟12上にはスポンジ、ゴムあるいはバネといったクッション部91が設けられており、このクッション部91の圧縮変形によってシャッタの閉鎖時におけるシャッタ用開閉板21からの衝撃を吸収させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記シャッタ用開閉板21を閉じる際には上面部の直線状レール41Bから前面部の直線状レール41Aに次第にスラット(平板25およびヒンジ部26)の枚数が増加してくるので、これに伴って該シャッタ用開閉板21の重量も増し、この重量の増加に比例してシャッタ用開閉板21の閉動作の加速度も増す。つまり、シャッタ用開閉板21を閉めるときは勢いが付いてしまう。そのため、シャッタ用開閉板21が最下点に来たときに上記横桟12に対して該シャッタ用開閉板21から大きな衝撃が加わり、上記クッション部91だけではこの閉鎖時の衝撃を十分に吸収できない。従って、シャッタ用開閉板21を閉める度に大きな衝撃音が発生し、また、経時使用でシャッタ用開閉板21からの衝撃を受け続けると横桟12、シャッタ用開閉板21、ガイドレールA等に歪み等が生じるためシャッタ自体の耐久性能も向上できない。
【0004】
一方、この閉鎖時の衝撃を十分に吸収すべく、上記クッション部91をガイドレールAの長手方向に長くすることが考えられるが、これでは該クッション部91の長さ相当分シャッタ用開閉板21の閉まらない距離が長くなるという不具合が生じる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、シャッタ用開閉板の閉まらない距離を長くすることなく、該シャッタ用開閉板を閉めるときの衝撃を緩和することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の手段は、以下のようである。
(1)本発明に係るシャッタは、
複数のスラットを互いに折れ曲げ可能に連結したシャッタ用開閉板の両端縁部を一対のガイドレールに設けたガイド溝内に保持させて、上記シャッタ用開閉板を上記ガイドレールに対してスライド自在に取付けたシャッタにおいて、
上記シャッタ用開閉板の開閉経路中に該シャッタ用開閉板の重量を受留める閉動作制動機構部を設け
上記ガイドレールは、上記ガイド溝とは別に長手方向に設けた凹溝を有し、上記閉動作制動機構部は、上記一対のガイドレールそれぞれの同位置に設けられ、各ガイドレールの一部にスライド自在に外嵌されて上記シャッタ用開閉板の閉動作の途中から該シャッタ用開閉板と当接する当り受部材と、各ガイドレールの凹溝内に収容されて一端を該凹溝内に固定させ他端を上記当り受部材と接続させた伸縮自在の弾性部材とを有することを特徴とする。
この閉動作制動機構部によって、上記シャッタ用開閉板を閉じるときに該シャッタ用開閉板の重量が受留められるので、該シャッタ用開閉板の閉動作速度が減速される。
【0008】
すなわち、上記シャッタ用開閉板を閉じて行くと、弾性部材の引っ張り弾性力によって該シャッタ用開閉板の重量が受留められてその閉動作速度が十分に減速されるので、大きな衝撃を与えることなくシャッタ用開閉板を静かに閉めることができる。
【0009】
また、閉動作制動機構部を構成する上記当り受部材と上記弾性部材とは、一対のガイドレールそれぞれに同位置に設けられているので、上記シャッタ用開閉板を閉じるときに両方の弾性部材が同調して伸ばされる。従って、シャッタ用開閉板の閉動作時に該シャッタ用開閉板を傾けてしまうこともない。
逆に、シャッタ用開閉板を開けるときは、上記弾性部材の収縮弾性力が働いてこの開動作を補助するため、シャッタ用開閉板を軽く開けることができる。また、シャッタ用開閉板の開動作時でも同様に一対のガイドレールそれぞれに同位置に設けられた弾性部材が同調して縮むので、該シャッタ用開閉板を傾けてしまうこともない。
【0010】
(2)本発明に係るシャッタは、
複数のスラットを互いに折れ曲げ可能に連結したシャッタ用開閉板の両端縁部を一対のガイドレールに設けたガイド溝内に保持させて、上記シャッタ用開閉板を上記ガイドレールに対してスライド自在に取付けたシャッタにおいて、
上記シャッタ用開閉板の開閉経路中に該シャッタ用開閉板の重量を受留める閉動作制動機構部を設け、
上記閉動作制動機構部は、上記ガイドレールの一部にスライド自在に保持されて上記シャッタ用開閉板と当接する当り受部材と、一端を固定させ他端を上記当り受部材と接続させた伸縮自在の弾性部材とを有し、
上記ガイドレールは、上記ガイド溝とは別に長手方向に設けた凹溝を有し、
上記当り受部材は、上記ガイドレールのガイド溝内に潜り込み上記シャッタ用開閉板の閉動作の途中から該シャッタ用開閉板の先端部と当接する当り部と、上記ガイドレールの凹溝内に潜り込み上記弾性部材の他端と接続される接続部とを有することを特徴とする。
これによると、上記当り受部材は、その当り部がガイド溝内に潜り込み、且つその接続部が凹溝内に潜り込む構造であるので、上記シャッタ用開閉板が閉動作時に当接されても前記当り受部材がガイドレールから脱落することなくスライド自在に外嵌された状態を保持できる。
【0011】
また、上記シャッタ用開閉板が勢いを付けて当り部に当接すると、上記当り受部材はその衝撃によって当り部側が押し下げられて上記当り受部材が傾斜され、上記凹溝に潜り込ませた接続部が該凹溝の内壁に引っ掛かることとなる。この引っ掛かりが上記当り受部材のブレーキとして機能して当接時の上記シャッタ用開閉板の付勢が減じられるので、該シャッタ用開閉板を静かに閉めることができる。
【0012】
(3)本発明に係るシャッタは、
複数のスラットを互いに折れ曲げ可能に連結したシャッタ用開閉板の両端縁部を一対のガイドレールに設けたガイド溝内に保持させて、上記シャッタ用開閉板を上記ガイドレールに対してスライド自在に取付けたシャッタにおいて、
上記シャッタ用開閉板の開閉経路中に該シャッタ用開閉板の重量を受留める閉動作制動機構部を設け、
上記閉動作制動機構部は、上記ガイドレールの一部にスライド自在に保持されて上記シャッタ用開閉板と当接する当り受部材と、一端を固定させ他端を上記当り受部材と接続させた伸縮自在の弾性部材とを有し、
上記ガイドレールは、上記ガイド溝とは別に長手方向に設けた凹溝を有し、
上記当り受部材は、上記ガイド溝が設けられたガイドレールの側面よりも該ガイド溝の開放方向に突出して上記シャッタ用開閉板の閉動作の途中から該シャッタ用開閉板に配設された係合部材と当接する当り部と、上記ガイドレールの凹溝内に収容され上記弾性部材の他端と接続される接続部とを有することを特徴とする。
【0013】
これによると、上記当り受部材は、上記シャッタ用開閉板の任意の位置に配設された係合部材と当接して該シャッタ用開閉板の重量を受留めるので、上記(2)のような上記シャッタ用開閉板の先端部を受留める構成としたもののように、該先端部と横棧との間に隙間が生じない。従って、閉動作制動機構部の配設によって上記シャッタ用開閉板の閉まらない距離が生じることがない。
また、上記(2)と同様に、当接時の上記シャッタ用開閉板の付勢が上記凹溝に収容保持された接続部の該凹溝への引っ掛かりよるブレーキ効果によって減じられるので、該シャッタ用開閉板を静かに閉めることができる。
【0014】
(4)本発明に係るシャッタは、
複数のスラットを互いに折れ曲げ可能に連結したシャッタ用開閉板の両端縁部を一対のガイドレールに設けたガイド溝内に保持させて、上記シャッタ用開閉板を上記ガイドレールに対してスライド自在に取付けたシャッタにおいて、
上記シャッタ用開閉板の開閉経路中に該シャッタ用開閉板の重量を受留める閉動作制動機構部を設け、
上記閉動作制動機構部は、上記一対のガイドレール相互間に設けられていることを特徴とする。
これによると、上記(1)(2)のような上記ガイドレールにスライド自在に保持される構成としたもののように、上記当り受部材とこれを外嵌させたガイドレールとのスライド不具合によって上記シャッタ用開閉板の閉動作が妨げられることがない。
また、上記(1)(2)のような上記当り受部材を保持するガイドレールのガイド溝や凹溝の大きさや構造に関係なく閉動作制動機構部を設計可能であるので、該閉動作制動機構部を構成の異なるシャッタに共通して用いることができる。
【0015】
(5)また、上記(4)のシャッタにおいて、上記閉動作制動機構部は、上記シャッタ用開閉板の開閉方向にスライド自在に配設されて該シャッタ用開閉板と当接又は連結される移動部材と、一端を固定させ他端を上記移動部材と接続させた伸縮自在の弾性部材とを有することを特徴とする。
これによると、上記移動部材に当接又は連結された上記シャッタ用開閉板を閉じていくと、該移動部材に接続させた弾性部材が引っ張られる。この弾性部材の引っ張り弾性力によって、上記シャッタ用開閉板を閉じるときに該シャッタ用開閉板の重量が受留められるので、シャッタ用開閉板の閉動作速度が十分に減速される。従って、大きな衝撃を与えることなくシャッタ用開閉板を静かに閉めることができる。
【0016】
また、上記シャッタ用開閉板と移動部材とを連結させた構造のものでは、上記シャッタ用開閉板の閉動作の開始時点から該シャッタ用開閉板の重量が受留められ、該シャッタ用開閉板の閉動作速度が十分に減速されるので、一層静かにシャッタ用開閉板を閉めることができる。
ここで、上記シャッタ用開閉板と移動部材とを当接させる構成としたものではは、該移動部材は上記シャッタ用開閉板の閉動作途中において当接されるものであっても、上記シャッタ用開閉板の閉動作開始時点から当接されるものであってもよい。
【0017】
(6)また、上記(5)のシャッタにおいて、上記閉動作制動機構部は、上記移動部材と、該移動部材を長手方向に沿ってスライド自在に収容する本体ケースと、一端を該本体ケースに固定させ他端を上記移動部材と接続させた伸縮自在の複数の弾性部材とを有するバネボックスであることを特徴とする。
これによると、上記バネボックスを上記移動部材とシャッタ用開閉板とが当接又は連結し得るように一対のガイドレール相互間に取付けるだけでよいので、上記閉動作制動機構部の取付けが容易である。また、上記移動部材には複数のバネが接続されているから引っ張り弾性力が強く、該シャッタ用開閉板の閉動作速度が十分に減速されるので、一層静かにシャッタ用開閉板を閉めることができる。
【0018】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係るシャッタによると、閉動作制動機構部によってシャッタ用開閉板を閉じるとき閉動作速度が十分に減速され勢い付くことがない。従って、シャッタ用開閉板を静かに閉めることができ、大きな衝撃音を発生させることもなく、且つ、各部に大きな衝撃を与えることがないためシャッタの耐久性を向上できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を添付図面を参照しながら説明する。
*実施の形態1
この実施の形態によるシャッタは、工作機械19を据え付けた工作室18に適用された例である(図6等を参照。)。このシャッタは、図1、図2に示すように、下部相互が横桟12で連結された左右一対のサイドフレーム11で挟まれた開口部を有し、この開口部がシャッタ用開閉板21で開閉されるものであり、このシャッタ用開閉板21は、その両端縁部が上記サイドフレーム11に添設されたガイドレールAのガイド溝410内に保持されて該ガイドレールAに沿ってスライド自在に走行するよう構成されている。そして、このシャッタには、上記ガイドレールAにおける上記シャッタ用開閉板21の開閉経路中に該シャッタ用開閉板21の重量を受留める閉動作制動機構部3が設けられている(図2を参照。)。
【0020】
(シャッタ用開閉板21の構成)
上記シャッタ用開閉板21は、同形状および同重量の複数のスラットを折り曲げ可能に連結したものである。また、このシャッタ用開閉板21の先端は、円筒状部材の先端部260が取付けられている(図5を参照。)。そして、上記スラットは、平板25とヒンジ部26とで構成され、平板25は、透光性を有する合成樹脂等の材質で形成された長方形形状を有する。よって、シャッタ用開閉板21外からは工作室の内部を目視することができる。なお、上記平板25は、アルミなどの金属製のものでもよい。
【0021】
また、ヒンジ部26は、図3に示すように、内筒51と、これに回動自在に外嵌される外筒61とを備えている。外筒61の外側壁には、軸線方向に延びるフランジ62が突出されていると共に、該フランジ62の先端に開放する差込溝63には上記平板25が差し込まれている。また、差込溝63の内側壁から隆起する係合リブ64は、平板25の表面に形成された係合溝66に係合しており、これにより、平板25が上記差込溝63に抜け止め状態に嵌入されている。他方の内筒51も上記外筒61と同様に構成されており、該内筒51の外側壁に突設されたフランジ52に有する差込溝53に対して平板25が抜け止め状態に嵌入されている。従って、外筒61と内筒51の相対回動によってシャッタ用開閉板21が全体的に折り曲げることができる。
【0022】
(ガイドレールAの構成)
上記ガイドレールAは、工作室18の前面部、上面部および背面部に配置される3本の直線状レール41A,41B,41Cと、工作室18の前面側上部のコーナに配置される第1コーナレール71と、工作室18の背面側上部のコーナに配置される第2コーナレール81とから構成される(例えば、図6を参照。)。第1コーナレール71は、工作室18の前面部および上面部に配置される各直線状レール41A,41Bに接続される。また、第2コーナレール81は、工作室18の背面部および上面部に配置される各直線状レール41C,41Bに接続される。図2に示すように、これらレール41A〜41C,71,81のいずれにも内側に上記シャッタ用開閉板21の端縁部を収容保持するガイド溝410が設けられていると共に、このガイド溝410と反対側の外側に上記サイドフレーム11の取付溝440が設けられている。そして、上記直線状レール41Aは、裏側(工作室18内を臨む側)と表側(工作室18外を臨む側)にそれぞれ凹溝420,430が設けられている(図4を参照。)。
【0023】
(閉動作制動機構3の構成)
上記閉動作制動機構部3は、図2に示すように、上記一対のガイドレールAそれぞれの同位置に設けられ、上記直線状レール41Aの一部にスライド自在に外嵌されて上記シャッタ用開閉板21の閉動作の途中から該シャッタ用開閉板21の最下端となる先端部260と当接する当り受部材31と、上記直線状レール41Aの凹溝420内に収容されて一端を該凹溝420内に固定させ他端を上記当り受部材31と接続させた伸縮自在の弾性部材32(例えば、引張バネ)とを有する。
【0024】
上記当り受部材31は、図4、図5に示すように、上記直線状レール41Aのガイド溝410内に潜り込んだガイド溝潜り込み部310と、上記直線状レール41Aの裏側の凹溝420内に潜り込んだ凹溝潜り込み部320と、上記直線状レール41Aの表側の凹溝430内に潜り込んだ凹溝潜り込み部330とを有する。そして、この当り受部材31は、工作室18に組み付ける前の直線状レール41Aの開放端から挿入して取付けられる。このようにして当り受部材31は、上記直線状レール41Aの一部にスライド自在に外嵌されているので、該直線状レール41Aから脱落することもない。
【0025】
また、図5に示すように、上記ガイド溝潜り込み部310には、上記シャッタ用開閉板21の最下端となる先端部260と当接する当り部311と、この当り部311の反対側の底部に設けた切欠部312とを有する。上記当り部311は、円弧状に形成されており、これよって、上記シャッタ用開閉板21の先端部260を受留め易くしている。上記切欠部312は、上記シャッタ用開閉板21を閉鎖したときに、横桟12上に形成したクッション部91を収容する収容スペースとなり、これによって、上記シャッタ用開閉板21を閉鎖したときには、横桟12とシャッタ用開閉板21との間に隙間が出来ることもない。なお、上記クッション部91は、横桟12上に形成することなく上記シャッタ用開閉板21の先端部260(最下部)に形成されたものでもよい。
【0026】
また、上記凹溝潜り込み部320には接続部321が形成されており、この接続部321に上記弾性部材32の他端が接続されている。そして、この弾性部材32の一端は、上記シャッタ用開閉板21の開閉経路中において上記直線状レール41Aの凹溝420に突設した突起部421に係合されている。
【0027】
従って、上記シャッタ用開閉板21を閉じるときにその先端部260(最下部)が上記当り部材31に当接すると弾性部材31の弾性作用によって該シャッタ用開閉板21の重量が受留められる。また、上記シャッタ用開閉板21を開けて上記突起部421よりも上に移動させたときには、上記弾性部材32の収縮作用によって上記当り部材31が突起部421の形成付近まで引き上げられて、該当り部材31は、弾性部材32の収縮弾性力と釣り合った状態で静止する。
【0028】
また、上記弾性部材32の引っ張り弾性力は、上記シャッタ用開閉板21を最下点(横桟12の設置位置)まで移動させて完全に閉じたときには、該シャッタ用開閉板21の重量と略釣り合い状態となるように設定されている。従って、上記シャッタ用開閉板21を完全に閉鎖したときでも上記弾性部材32の弾性力によって引っ張り上げられることもなく該シャッタ用開閉板21を閉めた状態で静止させることができ、また、シャッタ用開閉板21と横桟12との間に隙間が形成されることもなく該シャッタ用開閉板21を完全に閉めた状態に保持できる。
【0029】
例えば、各弾性部材32は、バネ定数kが、次式(1)の『2kX=sinθ・Mg』の条件を満たすものを選べばよい。ここで、上記式(1)中、Xは弾性部材32が伸びた長さ、θは直線状レール41Aの傾き(図8参照。)、Mは前面部に配置されたシャッタ用開閉板32の総重量、gは重力加速度定数、をそれぞれ示す。
【0030】
また、上記弾性部材32の弾性力は、上記シャッタ用開閉板21の閉動作途中においても該シャッタ用開閉板21の重量と略釣合い状態となるように設定されてもよい。これにより、上記シャッタ用開閉板21の閉動作途中でも上記弾性部材32の弾性力によって引っ張り上げられることがないので、該シャッタ用開閉板21を閉方向へ移動させるだけの力を加えれば足り、シャッタ用開閉板21を閉めるときに重く感じさせることもない。
【0031】
この場合の各弾性部材32としても、シャッタ用開閉板21の閉動作途中の各状態において上記式(1)に沿ってそのバネ定数kを有するものとすればよい。例えば、図7の状態を想定すると、この状態は、シャッタ用開閉板21は前面部に6枚相当分のスラット(平板25およびヒンジ部26)が移動しており、左右の弾性部材32はともにスラットの1枚の幅相当分の長さが伸ばされている。すると、上記式(1)は『2k(X1)=sinθ・(M1)g』と置き換え、この式を式(2)とすると、この式(2)中、X1はスラットの1枚の幅相当分の長さ(弾性部材32が伸びている長さ)、M1はスラット(平板25およびヒンジ部26)の6枚相当の重量(シャッタ用開閉板21の重量)となり、この条件を満たすバネ定数kを有する弾性部材32を選べばよい。
【0032】
なお、シャッタ用開閉板21は、ガイドレールA(特に前面部の直線状レール41A)との取付け具合やその傾斜角度θ等によって直線状レール41Aから摩擦抵抗を受けるので、弾性部材32のバネ定数kを上記式(1)(2)の条件下より小さいものでもよい。この場合、上記摩擦抵抗もシャッタ用開閉板21の開閉時に制動作用となるので、該シャッタ用開閉板21を完全に閉めたときや閉動作途中でも上記弾性部材32の弾性力によって引っ張り上げられることもない。
【0033】
(動作)
次に、図6〜図8を参照して、上記シャッタの開閉動作を説明する。
図6に示すシャッタ用開閉板21の開いた状態から取っ手23を持って該シャッタ用開閉板21を引き下げ閉じて行く。すると、上面部の直線状レール41Bから前面部の直線状レール41Aに次第にスラット(平板25およびヒンジ部26)の枚数が増加し、これに伴って該シャッタ用開閉板21の重量も増すと共に、この重量の増加に比例してシャッタ用開閉板21の閉動作の加速度も増す。
【0034】
そして、図7に示すように、シャッタ用開閉板21の先端部260が当り受部材31に当接すると、弾性部材32が引っ張られ、この弾性部材32の引っ張り弾性力によって該シャッタ用開閉板21の重量が受留められる。これにより、該シャッタ用開閉板21の閉動作速度が十分に減速されることとなる。また、上記当り受部材31と上記弾性部材32とは一対の直線状レール41Aのそれぞれに設けられ、両方の弾性部材32が同調して伸ばされるので、シャッタ用開閉板21の閉動作時に該シャッタ用開閉板21を傾けてしまうこともない。
【0035】
また、上記弾性部材32の弾性力を、上記シャッタ用開閉板21の閉動作途中においても該シャッタ用開閉板21の重量と略釣合い状態となるように設定すると、上記シャッタ用開閉板21の閉動作途中において上記弾性部材32の弾性力によって引っ張り上げられることがないので、該シャッタ用開閉板21を閉方向へ移動させるだけの力を加えれば足り、シャッタ用開閉板21を閉めるときに重く感じさせることもない。
【0036】
引き続き、シャッタ用開閉板21を下げ一番下まで移動させると、図8に示すように該シャッタ用開閉板21が閉じられる。このとき、上記弾性部材32によってシャッタ用開閉板21を閉じるときの閉動作速度が十分に減速され勢い付くことがないので、シャッタ用開閉板21を静かに閉めることができ、大きな衝撃音を発生させることもなく、且つ、各部に大きな衝撃を与えることがないためシャッタの耐久性を向上できる。
【0037】
また、上記弾性部材32の弾性力は、上記シャッタ用開閉板21の閉鎖完了時における該シャッタ用開閉板21の重量と略釣合い状態となるように設定されているので、上記弾性部材32の弾性力によって引っ張り上げられることもなく該シャッタ用開閉板21を閉められた状態で静止させることができ、シャッタ用開閉板21と横桟12との間に隙間が形成されることもなく該シャッタ用開閉板21を完全に閉めた状態に保持できる。
【0038】
一方、シャッタ用開閉板21を開けるときは、上記動作と逆の動作、すなわち、取っ手23を持ち上げるようにしてシャッタ用開閉板21を上方へ移動させればよい(図8の状態→図7の状態→図6の状態)。このとき、上記弾性部材32の収縮弾性力が働いてこの開動作を補助するため、シャッタ用開閉板21を軽く開けることができる。
【0039】
(その他の実施の形態)
*実施の形態2
上記実施の形態1では、上記閉動作制動機構部3の当り受部材31は、上記ガイドレールAのガイド溝410内に潜り込んだ当り部311と上記シャッタ用開閉板21の最下端である先端部260とが当接する構造となっているが、上記当り部311がシャッタ用開閉板21の途中部分と当接する構造であってもよい。
【0040】
図9及び図10には、上記直線状レール41Aの裏側の凹溝420内に収容保持される凹溝収容部313と、上記直線状レール41Aのガイド溝410の開放端に連続する一方の側面に当接する当り部311とを有する当り受部材31を示している。上記直線状レール41Aの側面に設けられた凹溝420,430は、図9に示すように、溝底部に向かって溝幅が小さくなるように形成され、上記凹溝420,430の開放端部には内側に向かって突設された一対の縁片が設けられている。
【0041】
上記当り受部材31では、上記凹溝収容部313と当り部311とは同形であって、該凹溝収容部313と当り部311は、上記縁片によって上記凹溝420の該凹溝420の開放方向に抜止め状態に収容保持される頭部と上記縁片相互間を挿通可能な首部からなる柱状体であり、上記凹溝420の端縁に連続する側面に当した接状態で上記ガイドレールに沿ってスライド可能な連結部314によって線対称に連結されている。そして、上記凹溝収容部313と当り部311の上端部には、上記弾性部材32の他端を接続可能な接続部321を形成するために、図9及び図10に示すように、所定の幅の切欠部315が形成されている。
【0042】
なお、上記弾性部材32は、上記実施の形態1と同様に、上記直線状レール41Aの凹溝420内に収容されて一端を該凹溝420内の突起部421に固定している。また、上記弾性部材32の引っ張り弾性力は、上記実施の形態1で説明したような釣り合い状態となるように設定されている。
【0043】
なお、上記閉動作制動機構部3は、上記実施の形態1と同様に、一対のガイドレールAそれぞれの同位置に設けられており、該ガイドレールAを工作室18に組み付ける前の直線状レール41Aの開放端から挿入して取付けられる。
【0044】
また、上記シャッタ用開閉板21の最下端に位置する平板25には、図9及び図10に示すように、該シャッタ用開閉板21が閉じるときに上記当り受部材31の当り部311の上端面に当接するように、板状の係合部材5が該シャッタ用開閉板21の裏面側に突出するように止め付けられている。
【0045】
従って、上記実施の形態1と同様に、上記シャッタ用開閉板21を閉じていくときに上記係合部材5が上記当り受部材31に当接すると、上記弾性部材32の引っ張り弾性力によって該シャッタ用開閉板21の重量が受留められる。これより、上記シャッタ用開閉板21の閉動作速度が十分に減速されるので、該シャッタ用開閉板21を静かに閉めることができる。
【0046】
また、上記係合部材5が上記当り部311の上端面に当接すると、閉動作途中の上記シャッタ用開閉板21の付勢によって該当り部311が押し下げられ、図11に示すように、当り受部材31が一時的に傾斜状態となる。これより、上記凹溝420に収容された凹溝収容部313が図11中のX点,Y点において上記直線状レール41Aに引っ掛かると共に、上記当り部311の下端部が図11中のZ点において上記ガイド溝410に連続する側面に引っ掛かるので、上記当り受部材31の閉動作方向へのスライドのブレーキがかることとなる。
【0047】
従って、該シャッタ用開閉板21が自重によって付勢されている場合にも静かに閉めることができる。また、上記当り受部材31は、上記X点,Y点,Z点の3点で上記直線状レール41Aに引っ掛かるので、ブレーキ効果が高いと共に上記当り受部材31の磨耗による上記ブレーキ効果の低下が起こりにくい。
【0048】
また、上記当り受部材31は、上記シャッタ用開閉板21の任意の位置に設けられた係合部材5との当接によって該シャッタ用開閉板21の閉動作速度を減速しているので、上記実施の形態1のように上記シャッタ用開閉板21の先端部260と当接する構成としたもののように、該先端部260と横棧12との間に当り部311の形成ぶんの隙間が生じない。従って、閉動作制動機構部を設けたことによって上記シャッタ用開閉板が閉まらない距離が生じない。
【0049】
*実施の形態3
上記実施の形態2では、上記当り受部材31は上記ガイドレールAの凹溝420に収容保持される凹溝収容部313によって脱落防止状態に該ガイドレールAに保持されるが、上記シャッタ用開閉板21と当接する当り部311側によって保持される構造であってもよい。
【0050】
図12には、実施の形態2と同様に、直線状レール41Aの凹溝420内に収容される凹溝収容部313と、上記ガイド溝410の開放端に連続する側面に当接する当り部311と、該当り部311に連設され上記ガイド溝410内に潜り込むガイド溝潜り込み部310とからなる当り受部材31を示している。
【0051】
上記凹溝収容部313と当り部311とは、上記実施の形態2と同様に、連結部314によって連結されており、上記凹溝収容部313には弾性部材31を接続するための接続部321が形成されている。また、上記当り部311は、シャッタ用開閉板21に設けられた係合部材5と当接するように設定されている。
【0052】
なお、上記直線状レール41Aの凹溝420,430は、図12に示すように、溝底から開放端まで等幅であるから、上記凹溝収容部313は凹溝420に対して挿脱自在であるが、上記当り部311及びガイド溝潜り込み部310の外嵌によって上記当り受部材は上記直線状レール41Aに脱落防止状態に保持される。
【0053】
従って、上記実施の形態2と同様に、上記当り受部材31と係合部材5との当接により上記シャッタ用開閉板21の閉動作速度が減速されるので、該シャッタ用開閉板21を静かに閉めることができる。
【0054】
なお、上記実施の形態1〜3では、図4及び図9に示すように、各直線状レール41Aに1本の弾性部材32を取付けるものとするが、例えば、直線状レール41Aの表側の凹溝430にも、もう1本弾性部材を取付け2本の弾性部材32を備えるようにしてもよい。そうすると、当り受部材31が2本の弾性部材で吊り下げられるので、この当り受部材31は、シャッタ用開閉板21が当接された状態での平衡バランスがよくなり、傾いて直線状レール41Aに引っ掛かったりすることもない。
【0055】
また、上記閉動作制動機構部3(当り受部材31および弾性部材32)は、一対のガイドレールA(直線状レール41A)それぞれに設けるが、一方のガイドレールA(直線状レール41A)だけに設けるようにしてもよい。
【0056】
また、上記閉動作制動機構部3として、当り受部材31をガイドレールAに外嵌させる構成とするが、ガイド溝410に内嵌させる構成としてもよい。そして、この場合、ガイドレールA内にガイド溝410と連通する貫通孔を設け、この貫通孔内に弾性部材32を取付けると共に、当り受部材の一部を侵入させその侵入部に弾性部材32を取付けるようにしてもよい。
【0057】
また、上記閉動作制動機構部3は、シャッタ用開閉板21の閉動作途中となる位置に設けるが、該シャッタ用開閉板21の閉動作開始時点となる位置に設けるようにしてもよい。この場合は、シャッタ用開閉板21を閉じ始めたときから該シャッタ用開閉板21の重量が受留められ、該シャッタ用開閉板21の全閉動作速度が十分に減速されるので、一層静かにシャッタ用開閉板21を閉めることができる。
【0058】
*実施の形態4
上記実施の形態1〜3では、上記閉動作制動機構部3はガイドレールAにスライド自在に外嵌されているが、上記一対のガイドレールA相互間に上記閉動作制動機構部3を設ける構成としてもよい。
【0059】
図13及び図14には、上記実施の形態1のシャッタにおいて、上記シャッタ用開閉板21の後端部261と該シャッタ用開閉板21の開時に該後端部261が当接される背面側横桟13との間に後部弾性部材Bからなる閉動作制動機構部3Bが設けられたシャッタを示している。上記後部弾性部材Bは、図14に示すように、上記後端部261の左右にそれぞれ取付けられており、該後部弾性部材Bの両端は上記後端部261と上記後部横棧13にそれぞれ固定されている。また、上記後部弾性部材Bの弾性力は、上記シャッタ用開閉板21の閉動作途中および閉鎖完了時における前面部に在るシャッタ用開閉板21の重量よりも小さく設定される。
【0060】
これにより、上記シャッタ用開閉板21の閉動作の開始時点から該シャッタ用開閉板21が上記後部弾性部材Bによって引っ張られるので、該シャッタ用開閉板21の閉動作速度を減速させることができる。従って、上記シャッタ用開閉板21が閉じられるに連れて該シャッタ用開閉板21が自重によって加速されることがなく、上記先端部260が上記当り受部材31に当接するときの該シャッタ用開閉板21の閉動作速度が減速されるので、上記シャッタ用開閉板21をより一層静かに閉めることができる。
【0061】
また、上記後部弾性部材Bの弾性力は、上記シャッタ用開閉板21の閉動作途中および閉鎖完了時における前面部に在るシャッタ用開閉板21の重量よりも小さく設定されているので、上記シャッタ用開閉板21を閉めるときに重く感じさせることもなく、且つ、上記後部弾性部材Bに引っ張られてシャッタ用開閉板21と横桟12との間に隙間が形成されることもない。
【0062】
なお、上記実施の形態4では、ガイドレールAの前面側に外嵌される当り受部材31と弾性部材32からなる閉動作制動機構部3Aと上記後部弾性部材Bからなる閉動作制動機後部3Bとが併設されているが、上記閉動作制動機構部3Bのみを設けた構成としてもよい。このような構成としても、上記後部弾性部材Bによって上記シャッタ用開閉板21の重量が受留められ閉動作速度が十分に減速されるので、該シャッタ用開閉板21を静かに閉めることができる。
【0063】
*実施の形態5
図15には、上記ガイドレールA相互間に架橋される横棧14に上記シャッタ用開閉板21のスライド方向に沿って取付けられて、該シャッタ用開閉板21の閉動作速度を減速する閉動作制動機構部3であるバネボックス6を示している。
【0064】
上記バネボックス6は、細長い矩形状の本体ケース60と、上記本体ケース60の長辺と平行に配置され且つ上記本体ケース60の内壁に固定された左右一対のスライド棒62と、上記本体ケース60内において上記スライド棒62にスライド自在に挿通される移動部材61と、上記移動部材61のスライド方向の一方の端面と本体ケース60の内壁とを接続する伸縮自在な複数のバネ63とからなっている。
【0065】
上記移動部材61は直方体状であり、図16及び図17に示すように、該移動部材61の上端面に連結されるシャッタ用開閉板21のヒンジ部26が上記本体ケース60に接触しないように、上記本体ケース60の上端縁から所定の高さだけ上方に突出した状態で該本体ケース60に収容されている。また、上記シャッタ用開閉板21は、該シャッタ用開閉板21の平板25の裏面に上記移動部材61の上端面をネジ止めすることで連結される。
【0066】
上記スライド棒62は、図16に示すように、上記移動部材61の下部の左右両端部を挿通しており、上記スライド棒62相互間には2本のバネ63が取付けられており、上記スライド棒62及び2本のバネ63の上段には4本のバネ63が取付けられているので、上記移動部材61は、計6本のバネ63によって上記本体ケース60の側壁に接続されていることとなる。
【0067】
また、上記バネボックス6の弾性力は、上記実施の形態4と同様に、6本のバネ63の弾性力を合計した弾性力が上記シャッタ用開閉板21の閉動作途中および閉鎖完了時における前面部に在るシャッタ用開閉板21の重量よりも小さく設定されている。
【0068】
上記バネボックス6は、図6に示されるような加工室18に取付けられるシャッタの該上面部に位置する直線状レール41B相互間に架橋された2本の横棧14に直交するように固定されている。また、上記横棧14は、上記直線状レール41Bの裏側の凹溝420に充填された充填部材422及びその端面に積層された所定の肉厚の板部材423にネジ止めされており、上記バネボックス6とシャッタ用開閉板21との間隔は、上記板部材423の肉厚の調節によって適当な距離となるように設定される。
【0069】
また、上記バネボックス6の長さは、上記シャッタの開閉時にシャッタ用開閉板21がスライド移動する距離に合わせて設定されており、上記バネ63の長さ分だけ該シャッタ用開閉板21の移動距離よりも長く設定される。
【0070】
従って、図6〜図8に示すように、上記シャッタ用開閉板21を前面部へ移動させて閉じていくときに、上記シャッタ用開閉板21と共に該シャッタ用開閉板21に連結された移動部材61が本体ケース60内をスライドされると、図17に示すように、上記複数のバネ63の引っ張り弾性力によって該シャッタ用開閉板21の重量が受留められる。これより、上記シャッタ用開閉板21の閉動作速度が十分に減速されるので、該シャッタ用開閉板21を静かに閉めることができる。
【0071】
また、上記移動部材61は上記本体ケース60内においてスライドされるので、図17中の破線で示す位置まで該移動部材61がスライドされると該本体ケース60の側壁に当接し、これがストッパとなって害移動部材61のスライド移動が停止される。これにより、上記シャッタ用開閉板21の閉動作も停止される。従って、上記本体ケース60の長さ及びその配設する位置を上記シャッタ用開閉板5のスライド移動距離とを調節することによって、該シャッタ用開閉板21の最下端と上記横桟12とが当接する位置で確実に該シャッタ用開閉板21を停止させることができる。
【0072】
上記バネボックス6は、上記本体ケース60内に上記実施の形態1及び2の当り受部材31に相当する移動部材61と弾性部材32であるバネ63がスライド自在に収容される構成であるので、上記シャッタへの上記閉動作制動機構部3の取付けが容易である。
【0073】
また、上記移動部材61に複数のバネ63が接続されているため、上記シャッタ用開閉板21を引っ張る弾性力が強いと共に、経時使用によるバネ63の弾性力の低下も小さい。
【0074】
上記実施の形態5では、上記移動部材61は上記シャッタ用開閉板21の平板25に連結されているが、上記実施の形態2のように、上記シャッタ用開閉板21の閉動作途中において上記移動部材61に当接する係止部材5を該シャッタ用開閉板21の任意の位置に取付けた構成としてもよい。このものでは、上記バネボックス6の長さを上記シャッタ用開閉板21のスライド移動距離に合わせて設定する必要がないので、上記バネボックス6のコンパクト化が図れる。
【0075】
上記実施の形態5では、上記移動部材61は上記本体ケース60の側壁に当接することで停止されるが、上記側壁への当接時の衝撃を和らげるために、ショックアブソーバー(オイルダンパ)などの衝撃吸収部材を該本体ケース60に取付けてもよい。これにより、上記移動部材61の付勢が上記衝撃吸収部材によって吸収されて上記本体ケース60に衝撃を与えることがないので上記バネボックス6の耐久性が向上されると共に、上記移動部材61と本体ケース61との当接によって大きな衝撃音が発生することもないので上記シャッタ用開閉板21を静かに閉めることができる。
【0076】
また、上記移動部材61は、上記本体ケース60に設けられたスライド棒62にスライド自在に挿通されるが、該本体ケース60の構成壁に直接スライド自在に取付けられてもよい。
【0077】
*その他
また、上記閉動作制動機構部3,3A,3Bは、工作室18の前面部、上面部、背面部にわたってシャッタ用開閉板21が移動するものに適用するが、例えば、前面部のみに上下移動するようなシャッタ用開閉板に対して適用してもよい。
【0078】
その他に、本発明のシャッタは、上記実施の形態の如く工作機の工作室のみならず、検査装置、実験装置などの産業用機械や家庭用機械、自動倉庫内の収納室や収納庫のカバー、あるいは建物の出入口などに適用されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるシャッタの構成を示す正面図である。
【図2】上記シャッタにおける閉動作制動機構部を示す斜視図である。
【図3】シャッタ用開閉板を構成するスラットの連結部を示す断面図である。
【図4】ガイドレールと閉動作制動機構部との関係を示す断面図である。
【図5】閉動作制動機構部の構成を示す側面図である。
【図6】シャッタの開いた状態を示す側面図である。
【図7】シャッタを閉めつつある状態を示す側面図である。
【図8】シャッタを完全に閉めた状態を示す側面図である。
【図9】本発明の他の実施の形態に用いられる閉動作制動機構部とガイドレールとの関係を示す断面図である。
【図10】閉動作制動機構部の構成を示す側面図である。
【図11】閉動作制動機構部とシャッタ用開閉板との当接時を示す説明図である。
【図12】本発明の他の実施の形態に用いられる閉動作制動機構部とガイドレールとの関係を示す断面図である。
【図13】本発明の他の実施の形態によるシャッタを示す側面図である。
【図14】上記シャッタの背面部を示す斜視図である。
【図15】本発明の他の実施の形態に用いられる閉動作制動機構部とガイドレールとの関係を示す断面図である。
【図16】閉動作制動機構部の構成を示す側面図である。
【図17】閉動作制動機構部とシャッタ用開閉板との当接時を示す説明図である。
【図18】従来のシャッタの構成を示す正面図である。
【符号の説明】
3,3A,3B 閉動作制動機構部
11 サイドフレーム
12,13,14 横桟
18 工作室
19 工作機械
21 シャッタ用開閉板
23 取っ手
25 平板
26 ヒンジ部
31 当り受部材
32 弾性部材
41A,41B,41C 直線状レール
71 第1コーナレール
81 第2コーナレール
260 シャッタ用開閉板の先端部
310 ガイド溝潜り込み部
311 当り部
312,315 切欠部
313 凹溝収容部
320,330 凹溝潜り込み部
321 接続部
410 ガイド溝
420 凹溝(裏側)
421 突起部
430 凹溝(表側)
440 取付溝
5 係合部材
6 バネボックス
60 本体ケース
61 移動部材
62 スライド棒
63 バネ
A ガイドレール
θ 直線状レール41Aの傾斜角度

Claims (6)

  1. 複数のスラットを互いに折れ曲げ可能に連結したシャッタ用開閉板の両端縁部を一対のガイドレールに設けたガイド溝内に保持させて、上記シャッタ用開閉板を上記ガイドレールに対してスライド自在に取付けたシャッタにおいて、
    上記シャッタ用開閉板の開閉経路中に該シャッタ用開閉板の重量を受留める閉動作制動機構部を設け、
    上記ガイドレールは、上記ガイド溝とは別に長手方向に設けた凹溝を有し、
    上記閉動作制動機構部は、上記一対のガイドレールそれぞれの同位置に設けられ、各ガイドレールの一部にスライド自在に外嵌されて上記シャッタ用開閉板の閉動作の途中から該シャッタ用開閉板と当接する当り受部材と、各ガイドレールの凹溝内に収容されて一端を該凹溝内に固定させ他端を上記当り受部材と接続させた伸縮自在の弾性部材とを有することを特徴とするシャッタ。
  2. 複数のスラットを互いに折れ曲げ可能に連結したシャッタ用開閉板の両端縁部を一対のガイドレールに設けたガイド溝内に保持させて、上記シャッタ用開閉板を上記ガイドレールに対してスライド自在に取付けたシャッタにおいて、
    上記シャッタ用開閉板の開閉経路中に該シャッタ用開閉板の重量を受留める閉動作制動機構部を設け、
    上記閉動作制動機構部は、上記ガイドレールの一部にスライド自在に保持されて上記シャッタ用開閉板と当接する当り受部材と、一端を固定させ他端を上記当り受部材と接続させた伸縮自在の弾性部材とを有し、
    上記ガイドレールは、上記ガイド溝とは別に長手方向に設けた凹溝を有し、
    上記当り受部材は、上記ガイドレールのガイド溝内に潜り込み上記シャッタ用開閉板の閉動作の途中から該シャッタ用開閉板の先端部と当接する当り部と、上記ガイドレールの凹溝内に潜り込み上記弾性部材の他端と接続される接続部とを有することを特徴とするシャッタ。
  3. 複数のスラットを互いに折れ曲げ可能に連結したシャッタ用開閉板の両端縁部を一対のガイドレールに設けたガイド溝内に保持させて、上記シャッタ用開閉板を上記ガイドレールに対してスライド自在に取付けたシャッタにおいて、
    上記シャッタ用開閉板の開閉経路中に該シャッタ用開閉板の重量を受留める閉動作制動機構部を設け、
    上記閉動作制動機構部は、上記ガイドレールの一部にスライド自在に保持されて上記シャッタ用開閉板と当接する当り受部材と、一端を固定させ他端を上記当り受部材と接続させた伸縮自在の弾性部材とを有し、
    上記ガイドレールは、上記ガイド溝とは別に長手方向に設けた凹溝を有し、
    上記当り受部材は、上記ガイド溝が設けられたガイドレールの側面よりも該ガイド溝の開放方向に突出して上記シャッタ用開閉板の閉動作の途中から該シャッタ用開閉板に配設された係合部材と当接する当り部と、上記ガイドレールの凹溝内に収容され上記弾性部材の他端と接続される接続部とを有することを特徴とするシャッタ。
  4. 複数のスラットを互いに折れ曲げ可能に連結したシャッタ用開閉板の両端縁部を一対のガイドレールに設けたガイド溝内に保持させて、上記シャッタ用開閉板を上記ガイドレールに対してスライド自在に取付けたシャッタにおいて、
    上記シャッタ用開閉板の開閉経路中に該シャッタ用開閉板の重量を受留める閉動作制動機構部を設け、
    上記閉動作制動機構部は、上記一対のガイドレール相互間に設けられていることを特徴とするシャッタ。
  5. 請求項4に記載のシャッタにおいて、
    上記閉動作制動機構部は、上記シャッタ用開閉板の開閉方向にスライド自在に配設されて該シャッタ用開閉板と当接又は連結される移動部材と、一端を固定させ他端を上記移動部材と接続させた伸縮自在の弾性部材とを有することを特徴とするシャッタ。
  6. 請求項5に記載のシャッタにおいて、
    上記閉動作制動機構部は、上記移動部材と、該移動部材を長手方向に沿ってスライド自在に収容する本体ケースと、一端を該本体ケースに固定させ他端を上記移動部材と接続させた伸縮自在の複数の弾性部材とを有するバネボックスであることを特徴とするシャッタ。
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