JP4026066B2 - 建築用開閉体における衝撃緩衝装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築物の開口部等に設けられる建築用開閉体における衝撃緩衝装置の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、この種の建築用開閉装置のなかには、開閉体の開閉作動時において、開閉体の閉鎖側端部が、躯体開口部の開放側端縁あるいは閉鎖側端縁との当接時において、開閉体の慣性力、または、開閉体を開放あるいは閉鎖方向に付勢する付勢体が設けられている場合では付勢体の付勢力等により、開閉体が衝撃的に躯体に当接することがある。特に、手動式のバランス式シャッターのようなものでは、シャッターカーテンの開放時の操作を軽快にするために、バランス弾機の付勢力がシャッターカーテンの自重を上回るように設定されているため、シャッターカーテンの開放時に下端縁の座板が躯体上方のまぐさに衝接することがあり、これを防止することが望まれる。
そこで、開閉体と躯体とのあいだに衝撃緩衝装置を設けて、開閉体が全閉あるいは全開になる少し前の段階で開閉体を衝撃緩衝装置に連繋させるようにすることが提唱されている。このような衝撃緩衝装置としては、筒体と、該筒体に出没自在な基端部を有したロッド体とを備えたダンパ装置があり、例えば、開閉体として引き戸である場合に、戸体と躯体とのあいだにダンパ装置を設け、戸体が閉鎖する際に、戸体の閉鎖方向への移動速度を徐々に減衰させるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1、2参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−256729号公報
【特許文献2】
特開2002−5212号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、前記特許文献1のダンパ装置は、筒体に流体を充填し、ロッド体の先端部を、筒体に退避する方向に変位させることにより流体を移動させることに基づいてロッドに対して負荷を発生させ、これによって、衝撃緩衝をするように構成されている。このため、ロッドの先端部には、排出孔や弁体の両者が設けられていて構成が複雑になるばかりでなく、筒体のシール性を高めなければならないことから、コスト高になってしまうという問題がある。
一方、特許文献2のダンパ装置はエアダンパであり、シール性についての問題は軽減されるが、このものは、筒底側の気密室から筒体の開口側に連通する連通孔の一端部を、消音材により外嵌する構成となっている。このため、連通孔の孔形を調整をするための機構として、消音材を伸縮させる構成が設けられており、その分、構成が複雑化してしまいコスト高になるという問題があり、これらに本発明が解決しようとする課題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の如き実情に鑑み、これらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、躯体開口部を開閉作動する開閉体の全開姿勢への変姿を衝撃緩衝装置を用いて緩衝するにあたり、前記衝撃緩衝装置は、エアダンパであって、躯体の開放端側に設けられる有底状の筒体と、全開姿勢となる少し前の開閉体に連繋され、筒体内に嵌入して進退変位するロッド体と、ロッド体の先端部に設けられ、ロッド体先端部側面と筒体底部とのあいだに気密室を形成する弾性を有したシール体とを備えると共に前記シール体は、ロッド体先端部側面に当接する当接面を有し、互いに当接するロッド体先端部側面とシール体当接面とのあいだには、開閉体が全開姿勢になったとき受ける衝撃に応じてシール体当接面がロッド体先端部側面側に押し付けられるように弾性変形して孔形が小さく調整される排気孔が形成されている建築用開閉体における衝撃緩衝装置である。
そして、このようにすることにより、エアダンパの部品点数を削減して構造の簡略化を図るとともに、コスト低下を図る。このようにすることにより、弁体を不要にすることができるとともに、該排気孔を介して気密室側の水を排出することが可能となる。このようにすることにより、エアダンパに作用する衝撃に応じて自動的に衝撃緩衝力を調整することができる。
請求項2の発明は、請求項1において、排気孔は、少なくとも一つ形成されている建築用開閉体における衝撃緩衝装置である。
請求項3の発明は、請求項1または2において、排気孔は、径方向に長い凹部で構成され、該凹部は、ロッド体先端部側面またはシール体当接面の何れかに形成されている建築用開閉体における衝撃緩衝装置である。
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れかにおいて、排気孔は、筒体内の気流の軌跡に合わせたサイクロイド状の凹部で構成され、ロッド体先端部側面またはシール体当接面の何れかに形成されている建築用開閉体における衝撃緩衝装置である。
請求項5の発明は、請求項1乃至3の何れかにおいて、排気孔は、径方向に長い凸部で構成され、該凸部は、ロッド体先端部側面またはシール体当接面の何れかに形成されている建築用開閉体における衝撃緩衝装置である。
請求項6の発明は、請求項1乃至5の何れかにおいて、シール体と筒体底部とのあいだには、ロッド体の進入作動に負荷を付与する弾機が配されている建築用開閉体における衝撃緩衝装置である。このようにすることにより、衝撃緩衝力を大きくし、かつ、ロッド体の退出作動を促すことができる。
請求項7の発明は、請求項1乃至6の何れかにおいて、開閉体は、バランス弾機を備えた手動式シャッターであって、衝撃緩衝装置は、筒体が躯体上方のまぐさに設けられ、前記筒体から垂下するロッド体の下端部に、全開姿勢となる少し前のシャッターカーテンの座板が当接するように構成されている建築用開閉体における衝撃緩衝装置である。このようにすることにより、シャッターカーテンが全開姿勢に変姿するときの衝撃緩衝ができる。
請求項8の発明は、請求項7において、ロッド体には、開閉体の座板に磁着する磁着体が設けられるものとし、磁着体のまぐさ当接部位には、先端先鋭状のリブが形成されている建築用開閉体における衝撃緩衝装置である。このようにすることにより、エアダンパの作動が確実になって、信頼性の高いものにできる。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の第一の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図面において、1は住宅に設けられる車庫(躯体開口部)に設けられたシャッター装置のシャッターカーテンであって、該シャッターカーテン1は、上端縁部が開口部上方の躯体側に設けられたシャッターケース2に回動自在に内装された巻取りドラム3に連結されており、巻取りドラム3に巻取られて開口部を開放する全開姿勢から、巻取りドラム3から巻出されて開口部を閉鎖する全閉姿勢とのあいだを上下方向に移動変姿するように設定されており。そして、シャッターカーテン1の前記移動変姿は、シャッターカーテン1の左右両側縁部が開口部の左右両側に立設されたガイドレール4により移動案内される状態でなされるように設定されており、これらの基本構成は何れも従来通りの構成となっている。
【0007】
前記シャッターケース2は、躯体前方(屋外側)に突出する左右一対の側板2aと、これら側板2a間を連結する状態で配設された上板2b、前板2c、下板2dとを備えて構成されている。そして、側板2aに、前記巻取りドラム3を構成する固定軸3aが一体的に固定され、該固定軸3aにシャッターカーテン1が連結されるドラム3bが回動自在に支持されている。さらに、固定軸3aとドラム3bとのあいだには、シャッターカーテン1の自重にバランスされたバランス弾機3cが弾装されており、シャッターカーテン1の閉鎖作動に伴い巻取りドラム3を開放方向に回転させる付勢力を蓄勢するように設定されている。そして、このものにおいて、シャッターカーテン1の開放作動を軽快にするため、シャッターカーテン1が全開姿勢近傍位置に開放したときのバランス弾機3cの付勢力は、シャッターカーテン1の自重を上回る、所謂上り勝手の設定となっている。
このように構成された巻取りドラム3は、開口部位置よりも前方に位置する状態で設けられている。ここで、シャッターケース2は、全開姿勢において巻取りドラム3に巻取られたシャッターカーテン1の巻径に対応する大きさに設定されており、コンパクト化が図られている。
一方、前記シャッターカーテン1は、複数枚のスラット1aを上下方向に連綴して構成されており、最下端のスラット1aには、屋内外方向に長い金属製の下片1cを有した座板1bが連結されている。
【0008】
前記シャッターケース2の下板2dには、躯体側に偏寄した部位に左右方向に長い繰り出し口2eが形成されており、該繰り出し口2eを介してシャッターカーテン1が巻取りドラム3に巻取り、巻出しされるように構成されている。さらに、前記繰り出し口2eの左右両縁部にはガイドレール4の上端部が配設されており、ガイド溝4aが繰り出し口2eに連通するように設定されている。そして、シャッターケース下板2dの繰り出し口2eよりも躯体側に位置し、まぐさを構成する躯体側片部2fの左右両端部に位置して、本発明が実施された衝撃緩衝装置としてのエアダンパ5がそれぞれ設けられている。
【0009】
つぎに、エアダンパ5の構成について説明する。
エアダンパ5を構成する筒体6は、筒状の本体部6aと、該本体部6aの一方の開口端を塞ぐよう底部6bが形成されたキャップ体6cとを備えて構成されている。前記本体部6aとキャップ体6cとは、互いの外周面、内周面とにそれぞれ刻設された螺子溝6dをそれぞれ螺合することで封止状に一体化されるように設定されている。さらに、本体部6aの他方の開口縁部には鍔状の取付け片6eが形成されており、該取付け片6eを介してシャッターケース躯体側片部2fに取付けられるように設定されている。また、本体部6aの下端側である取付け片6eには、筒孔の内径よりも小径の貫通孔を形成するためのロッド受け片部6fが延設されており、後述するロッド体7を筒体6に嵌入させたとき、ロッド体7の先端部に係合して筒体6からの抜止めをするように設定されている。
因みに、筒体6は、本体部6aとキャップ体6cとの二分割体として形成されている。この場合に、筒体6を一体に形成されたものとすることも勿論可能であるが、金型を用いて筒体6を型成形する場合では、筒体6の一方の筒孔端に底部6bを、他方の筒孔端にロッド受け片部6fを形成する構成であるため二分割体とすることが要求される。尚、本実施の形態の場合、二分割体の分割箇所を上端部側に偏寄させて形成し、これによって、エアダンパ5としての作動の円滑性を損なわないように配慮されている。
【0010】
前記ロッド体7は、先端側が筒体6の筒内に嵌入し、筒体6内を進退自在となった軸状体であって、該ロッド体7の先端部には小径部7aが段差状に形成され、該小径部7aの先端に、該小径部7aよりは大径となる円板状の抜け止め片部7bが一体的に形成されている。さらに、ロッド体7の小径部7a基端側にはリング状の突片部7cが一体的に形成されており、該突片部7cの外径R3は、ロッド体7基端部の外径R1よりは大径で、かつ、筒体6の内径R2よりは小径(R1<R3<R2)となり、筒体6のロッド受け片部6fに係合して抜け止めされる寸法に設定されている。
【0011】
8は本発明に係るシール体であって、該シール体8は、例えば天然ゴム、合成ゴム、熱可塑性エラストマー等の弾性体により形成されており、ロッド体小径部7aの外径よりも大径に設定された貫通孔が開設されたリング状部8aと、該リング状部8aの外周縁部から上方に向けて突出状に延出するリップ部8bとが形成されたものになっている。そして、シール体8は、リング状部8aをロッド体6の小径部7aに遊嵌状に嵌着されており、該嵌着状態において、リング状部8aがロッド体7の抜け止め用片部7bと突片部7cとのあいだに位置しており、これによって、ロッド7長方向の移動規制を受けるように設定されている。
また、シール体8のリップ部8bは、先端(上端)ほど外径側に拡開するラッパ形状に形成されており、拡開する先端縁部における外径R4は、筒体6の内径R2よりも僅かに大きく設定されており、リップ部8b先端部位が筒体本体部6aの内周面に密着状に当接し、筒体6の底部6bとシール体8とのあいだに気密室を形成する一方、シール体8と筒体取付け片部6e側とのあいだには開放された開放室を形成するように設定されている。
【0012】
そして、シール体8は、リング状部8aの下面8cがロッド体突片部7cの上面7dに当接するように設定されており、これら上下面8c、7dが本発明に係るシール体当接面8c、ロッド体先端部側面7dにそれぞれ相当しており、以後の説明は前記呼称を用いて説明する。
本実施の形態において、ロッド体先端部側面7dには、外径縁部から小径部7cに至る部位に位置し、放射方向を向き、径方向に長い凹部7eが形成されている。そして、ロッド体先端部側面7dにシール体当接面8cが当接したとき、該凹部7eは、開口縁部が覆蓋された状態となっており、本発明の排気孔Hは、前記凹部7eとシール体当接面8cとにより構成されている。このとき、前記凹部7eの内径側部位は、シール体当接面8cにより覆蓋されず、気密室側に露出しており、これによって排気孔Hが、筒体6の気密室と開放室とを連通するように設定されている。
【0013】
さらに、前記ロッド体7の基端側面には磁性体で形成されたマグネットプレート9が一体的に固着されている。該マグネットプレート9は、ロッド体7の外径よりも大径に形成されており、基端側面はフラット形状であるが、筒体6側面においてはロッド体7より外径に突出する部位に、筒体6側に先端先鋭状に突出するリング状のリブ9aが形成されている。
【0014】
そして、エアダンパ5は、ロッド体7が上下方向を向く姿勢とした自然状態において、ロッド体7が自重垂下しており、ロッド体突片部7cが筒体6のロッド受け片部6fに係合している。そして、前記自然状態から、ロッド体7を筒体6に進入する方向に作動させる進入負荷を作用させた場合に、シール体8は、ロッド体先端側面7dに押される状態で変位し、このとき、筒体底部6bとシール体8とのあいだに形成される気密室からの排気は排気孔Hのみとなり、このため、ロッド体7は気密室を圧縮しながらの進入作動となり、ロッド体7を押し戻す方向(退出方向)の負荷が発生してロッド体7の進入速度を減速するように設定されている。
一方、前記ロッド体7の前記進入負荷が解除された場合では、気密室側の圧縮力に基づいてロッド体7を押し戻す(退出させる)方向の負荷が作用し、このとき、シール体8は、ロッド体抜止め片部7bにより押出される状態となって変位し、これによって、ロッド体7は自重に基づいて垂下する前記自然状態となるように設定されている(図6参照)。
【0015】
このように構成されたエアダンパ5は、筒体取付け片部6eをシャッターカーテン下板2dの躯体側片部2fに螺子止め固定することで、ロッド体7が上下方向を向く姿勢で取付けられている。ここで、エアダンパ5は、シャッターケース2内であって、巻取りドラム3にシャッターカーテン1を巻取って最大巻径となった状態でも、シャッターカーテン1と干渉することない部位に設けなければならないが、本実施の形態では、巻取りドラム3の屋内側部位に設けることで、シャッターケース2を大型化することなくエアダンパ5が配設されている。この取付け状態において、ロッド体7は、シャッターケース躯体側片部2fに開設された貫通孔2gを介して開口部側に垂下しており、さらには、シャッターカーテン1下端部に配された座板下片1cの屋内側部位に対して上下方向に対向する位置関係となっている。
そして、シャッターカーテン1が全閉姿勢から開放作動がなされる場合に、全開姿勢となる少し前の段階で、シャッターカーテン1の座板下片1cは、自然状態にあるエアダンパ5のロッド体7下端部のマグネットプレート9に磁着する状態で当接(連繋)するように設定されている。このとき、マグネットプレート9は、座板下片1cとの当接音を消音するとともに、座板下片1cの傷付き防止をするように設定されている。
そして、前記状態において、座板1bは、バランス弾機3cの付勢力を受けて上動、即ち、作動ロッド7を筒体6に進入させる方向に作動するが、このとき、前述したように、作動ロッド7には退出させる方向の負荷が作用するため、該退出負荷が座板1bの上動を減速(抑制)し、もって、開放時における衝撃緩衝がなされ、シャッターケース2との衝接が解消されて騒音の発生を防止するように設定されている。
これに対し、シャッターカーテン1が前記全開姿勢から閉鎖する場合では、座板1bの下降(閉鎖作動)することに伴い、マグネットプレート9を介して連結(連繋)されたロッド体7を下動せしめるが、ロッド体7は、前記自然状態に復帰したところでマグネットプレート9との磁着が解消され、シャッターカーテン1の閉鎖作動が継続される一方で、ロッド体7は自然状態に維持されるように設定されている。
【0016】
そしてこのとき、エアダンパ5のシール体8は弾性を有しているため、ロッド体7に強い進入負荷が生じた場合、つまり、シャッターカーテン1の上動が勢いよくなされて、座板1bが強くロッド体7を押し上げたような場合では、シール体8はロッド体7により強く押しやられることになって、瞬間的に大きく弾性変形をしてロッド体先端部側面7dに形成された凹部7e側に押し付けられるようになり、これによって、排気孔Hの孔形が小さくなり、ロッド体7を押し出そうとする負荷(退出負荷であってダンパ効果、衝撃緩衝力)がより高められるように構成されている。
ここで、ロッド体7に固着されたマグネットプレート8は、シャッターカーテン1が全開姿勢となったとき、上側面がシャッターケース躯体側片部2fに当接している。そして、シャッターケース躯体側片部2fは金属製であることから、マグネットプレート9は躯体側片部2fに磁着することになるが、マグネットプレート8のシャッターケース躯体側片部2fへの当接面は先端先鋭状のリブ9aに形成されているため、磁着力が小さく、シャッターカーテン1が閉鎖作動を開始するとき、マグネットプレート9は、シャッターケース2側ではなく、当接面積の大きシャッターカーテン1(座板1b)側に磁着した状態となるように設定されている。
【0017】
叙述の如く構成された本発明の実施の形態において、シャッターカーテン1の開放作動時において、シャッターカーテン1はバランス弾機3cの付勢力に基づいて軽快な開放作動を行うことになるが、この場合に、シャッターカーテン1が全開姿勢となる少し前、即ち、開放速度が速くなってまぐさに当接する少し前の段階で、シャッターカーテン1は、座板下片1cがエアダンパ5のロッド体7に当接し、これによって、シャッターカーテン1の開放速度が抑制された緩衝状態となって全開姿勢に変姿することになり、まぐさ部との衝接音を防止することができる。しかも、このものにおいて、エアダンパ5は、ロッド体7の先端部と、該ロッド体7の先端部に設けたシール体8とのあいだに形成した排気孔Hを介して気密室側の空気を排気する構成となっているので、従来のダンパ装置のように逆止弁のような弁体を設ける必要がなく、部品点数が少なく、構造の簡略化を図れるばかりでなく、簡単、かつ、容易に製造することができ、さらには、低コスト化にも寄与できる。
【0018】
さらに、本発明が実施されたものにおいては、排気孔Hは、ロッド体先端部側面7dに形成された凹部7eの内径部位を除く開口を、シール体当接面8cにより塞ぐ構成となっていて、気密室から開放室に連通されている。このため、結露等により気密室側に水が溜ったような場合に、前記溜った水を排気孔Hを介して開放室側に排出することができるので、気密室側に水が溜ったままとなってしまうような不具合をなくすことができる。
【0019】
また、このものにおいて、シール体8は弾性を有したものとなっており、シール体8に対して衝撃的な進入方向への負荷が作用した場合に、シール体8は、凹部7eが形成されているロッド体先端部側面7dに押し付けられて弾性変形し、排気孔Hの形状を小さくする。この結果、エアダンパ5は、衝撃的な進入負荷に対してはロッド体7の進入速度をさらに減速する高い衝撃緩衝効果(ダンパ効果、大きい衝撃緩衝力)を発揮することができ、もって、エアダンパ5は、シャッターカーテン1の開放速度に合わせた衝撃緩衝力が得られるように自動的に調整されることになって、調整装置を不要としながら、ロッド体7からの進入負荷に対応して調整された優れた衝撃緩衝装置とすることができる。
【0020】
しかも、このものでは、ロッド体7の基端面にマグネットプレート9が設けられ、シャッターカーテン1の全開姿勢において、座板1b側とシャッターケース2側との両者に磁着するが、マグネットプレート9のシャッターケース2との当接面にはリブ9aが形成されていて、座板1b側との磁着力の方がシャッターケース2側との磁着力よりも大きくなっている。このため、シャッターカーテン1の閉鎖作動が開始されたとき、ロッド体7がシャッターケース2側に磁着されたままになってしまうことがなく、ロッド体7を開口部側に垂下する自然状態に強制的に復帰させる作動が円滑、かつ、確実になされることになって、信頼性の高い衝撃緩衝装置とすることができる。
因みに、本実施の形態のように、エアダンパ5のロッド体7が上下方向を向く姿勢で取付けられている場合では、ロッド体7は、自重と気密室側の圧縮力により自動的に自然状態に復帰するので、マグネットプレート9を敢えて設ける必要はない。
【0021】
尚、本発明は前記実施の形態に限定されないことは勿論であって、図8に示す第二の実施の形態のように構成することができる。
第二の実施の形態のものは、シール体9により仕切られた筒体6の気密室側に、コイル弾機10が設けられている。これによって、シャッターカーテン1の開放時であってロッド体7が筒体6に進入するときでは、コイル弾機10がロッド体7の進入作動に対して負荷を付与するように作動して、衝撃緩衝力を一層大きくすることができる。また、シャッターカーテン1の閉鎖時であってロッド体7が筒体6から退出するときでは、コイル弾機10がロッド体7を退出方向に押しやるように作用するので、ロッド体7の自然状態への復帰が円滑になるうえ、ロッド体7を介して座板1bを閉鎖方向に押しやるので、シャッターカーテン1がガイドレール4に引っかかっていたような場合であっても、コイル弾機10の付勢力がシャッターカーテン1を積極的に押し出すように作用して、シャッターカーテン1の円滑な閉鎖作動を確保できる。
【0022】
また、排気孔を構成する手段としては種々のものを提唱することができる。前記第一の実施の形態では、凹部をロッド体先端部側面に設けて排気孔Hを構成しているが、排気孔としては、図9(A)に示す第三の実施の形態のように、ロッド体11のロッド体先端部側面11aに凹部11bを径方向に対向する二箇所に形成し、シール体とのあいだに形成される排気孔Hを二箇所とすることもできる。尚、凹部11bの数は、エアダンパが有する衝撃緩衝力の大きさに応じて適宜形成することができる。
また、図9(B)に示す第四の実施の形態のように、ロッド体12のロッド体先端部側面12aに形成される凹部12bの形状を、ロッド体小径部12cの周回りにおける気流の軌跡に合わせたサイクロイド状にすることも可能である。さらには、図9(C)に示す第五の実施の形態のように、ロッド体13のロッド体先端部側面13aに突部13bを周回り方向二箇所に形成し、該ロッド体先端部側面13aにシール体を当接させることにより、ロッド体先端部側面13aとシール体当接面とのあいだに排気孔を構成するようにしてもよい。この場合では、自然状態においては排気孔の孔形が前記各実施の形態のものより大きくなるが、ロッド体の進入作動に基づいてシール体がロッド体先端部側面13aに押し付けられるような弾性変形が生じやすく、従って、ロッド体が受ける衝撃に応じて排気孔の孔形の変化を大きくすることができて、衝撃緩衝力の調整範囲の広いものとすることができる。尚、シャッターカーテンの上動力に応じてこれに対応する衝撃緩衝力も適宜異なるが、各シャッター装置に対応したものを選択して用いることで、シャッター装置の作動性を向上させることができる。尚、突部13bの数は、衝撃緩衝力に応じて適宜形成することができる。
【0023】
また、排気孔を構成する手段としては、図10(A)、(B)に示す第六、第七の実施の形態のように、シール体14のシール体当接面14aに凹部14bを形成したもの、あるいは、シール体15のシール体当接面15aに突部15bを形成したものとし、これらに対して、ロッド体先端部側面を当接させる構成とすることも可能であり、これらの場合でも、シール体当接面15aがロッド体先端部側面に押圧されることに基づく弾性変形により排気孔の孔形を調整することができる。尚、凹部14b、突部15bは、エアダンパに付与される衝撃緩衝力に応じてその大きさや、形状、さらには形成数を適宜選択して形成することができる。
【0024】
さらには、エアダンパが取付けられる建築用開閉体としては、シャッターカーテンが上下方向に開閉するものではなく、例えばオーバーヘッドドアのように、一枚状の開閉体が天井側に水平姿勢となって収納されるように構成したものに本発明のエアダンパを設けることも可能である。この場合、エアダンパは、水平方向を向いて設けられることになるため、開閉体の下端部に金属製部材を設ける一方、ロッド体の基端部にマグネットプレートを設け、開閉体の全開姿勢で筒体に進入したロッド体を、開閉体の閉鎖作動により強制的に退出させて自然状態に復帰させるように構成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)、(B)はそれぞれシャッター装置の概略正面図、概略側面図である。
【図2】図2(A)、(B)はそれぞれ要部の拡大側面図、拡大正面図である。
【図3】図3(A)、(B)、(C)はそれぞれ筒体のキャップ部の正面図、本体部の正面図、底面図である。
【図4】図4(A)、(B)、(C)、(D)はそれぞれロッド体の平面図、正面図、シール体の正面図、ロッド体先端部にシール体を取付けた状態の斜視図である。
【図5】図5(A)、(B)、(C)、(D)はそれぞれマグネットプレートの平面図、正面図、図5(B)のX−X断面図、斜視図である。
【図6】図6(A)、(B)はそれぞれエアダンパの平面図、正面図である。
【図7】エアダンパの斜視図である。
【図8】第二の実施の形態におけるエアダンパの正面図である。
【図9】図9(A)、(B)、(C)はそれぞれ第三、第四、第五の実施の形態におけるロッド先端部の斜視図である。
【図10】図10(A)、(B)はそれぞれ第六、第七の実施の形態におけるシール体の斜視図である。
【符号の説明】
1 シャッターカーテン
2 シャッターケース
2f 躯体側片部
4 ガイドレール
5 エアダンパ
6 筒体
6b 底部
7 ロッド体
7d ロッド体先端部側面
7e 凹部
8 シール体
8c シール体当接面
9 マグネットプレート
9a リブ

Claims (8)

  1. 躯体開口部を開閉作動する開閉体の全開姿勢への変姿を衝撃緩衝装置を用いて緩衝するにあたり、前記衝撃緩衝装置は、エアダンパであって、躯体の開放端側に設けられる有底状の筒体と、全開姿勢となる少し前の開閉体に連繋され、筒体内に嵌入して進退変位するロッド体と、ロッド体の先端部に設けられ、ロッド体先端部側面と筒体底部とのあいだに気密室を形成する弾性を有したシール体とを備えると共に前記シール体は、ロッド体先端部側面に当接する当接面を有し、互いに当接するロッド体先端部側面とシール体当接面とのあいだには、開閉体が全開姿勢になったとき受ける衝撃に応じてシール体当接面がロッド体先端部側面側に押し付けられるように弾性変形して孔形が小さく調整される排気孔が形成されている建築用開閉体における衝撃緩衝装置。
  2. 請求項1において、排気孔は、少なくとも一つ形成されている建築用開閉体における衝撃緩衝装置。
  3. 請求項1または2において、排気孔は、径方向に長い凹部で構成され、該凹部は、ロッド体先端部側面またはシール体当接面の何れかに形成されている建築用開閉体における衝撃緩衝装置。
  4. 請求項1乃至3の何れかにおいて、排気孔は、筒体内の気流の軌跡に合わせたサイクロイド状の凹部で構成され、ロッド体先端部側面またはシール体当接面の何れかに形成されている建築用開閉体における衝撃緩衝装置。
  5. 請求項1乃至3の何れかにおいて、排気孔は、径方向に長い凸部で構成され、該凸部は、ロッド体先端部側面またはシール体当接面の何れかに形成されている建築用開閉体における衝撃緩衝装置。
  6. 請求項1乃至5の何れかにおいて、シール体と筒体底部とのあいだには、ロッド体の進入作動に負荷を付与する弾機が配されている建築用開閉体における衝撃緩衝装置。
  7. 請求項1乃至6の何れかにおいて、開閉体は、バランス弾機を備えた手動式シャッターであって、衝撃緩衝装置は、筒体が躯体上方のまぐさに設けられ、前記筒体から垂下するロッド体の下端部に、全開姿勢となる少し前のシャッターカーテンの座板が当接するように構成されている建築用開閉体における衝撃緩衝装置。
  8. 請求項7において、ロッド体には、開閉体の座板に磁着する磁着体が設けられるものとし、磁着体のまぐさ当接部位には、先端先鋭状のリブが形成されている建築用開閉体における衝撃緩衝装置。
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