JP2006275249A - 緩衝器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】一方の端部が閉じた蛇腹中空体1と、通気口5を有する取付ベース3と、該通気口を通る脱気量及び吸気量を調節する弁プレート4とを備え、蛇腹中空体の開放端部は取付ベースに気密に取り付けられ蛇腹中空体内に前記通気口でのみ大気側に通じた閉鎖空間を形成し、弁プレートは該閉鎖空間と前記通気口を連通させる通気路を備え、取付ベースの閉鎖空間側に形成された弁座9に配置され、蛇腹中空体の閉鎖端に負荷が加わり閉鎖空間が収縮して該空間内の空気が圧縮される時には、その空圧により弁プレートが弁座に押圧されて脱気路が前記通気路に限定され、負荷がなくなり蛇腹中空体が元の形に復帰する時には、弁プレートが大気側から押圧されて弁座からわずかに離れて広い吸気路が得られる。
【選択図】図1
Description
また、引き戸などに用いられる開閉時の衝撃を吸収する別の緩衝器として、シリンダ内に空気を密封し、衝撃の伝わるピストンロッドをシリンダ内の密封空間の空気の圧縮による空圧で制動する空圧緩衝器がある(特許文献1参照)。
また、例えば門扉やシャッタの開閉時の衝撃を緩和する従来の緩衝器として、シリンダ内に粘性流体を密封し、衝撃の伝わるピストンロッドの移動をシリンダ内の液圧により制動する緩衝器がある(特許文献2参照)。
また、特許文献1及び2に記載の液圧又は空圧緩衝器では、ピストンロッドがシリンダ内を移動する際の液圧又は空圧によって衝撃を吸収する構造であるから、構造が複雑で全長も長くなり、大きな取り付けスペースを要した。さらに、負荷がなくなってからピストンロッドが復帰するのに要する時間が長かった。
また、本発明の別の目的は、緩衝器に加わる負荷がなくなってから次の緩衝動作を開始できる初期状態に復帰するまでの時間が短い緩衝器を提供することである。
また、蛇腹中空体の内部にスプリングを取り付けることで、蛇腹中空体の復帰をさらに早く確実に行うことができ、連続した緩衝動作にも対応できる。
本発明に係る緩衝器は、図1Aに示すように、復元力を有した蛇腹状の可撓性ブーツ1と、通気口5を有した上部取付ベース3と、下部取付ベース2と、弁プレート4とからなる。図1Aは負荷が掛かっていない状態を示す。ブーツ1は、周面が蛇腹の円筒状のゴム製中空体で、一方の端が閉鎖され、もう一方の端が開放し、この開放端部が下部取付ベース2にスナップフィットで取り付けられ、上部取付ベース3とで挟持されている。上部取付ベース3には、その中央に通気口5が設けられ、ブーツ側の面には弁プレート4用の弁座9が設けられている。この弁座9は、弁プレート4より若干大きな凹部として形成される。取付ベース3の通気口5を空気が通過する際の音を小さくするために、通気口5の内部には消音材6が装填されている。取付ベース2及び3に設けられたネジ孔10にネジ8を通して両者を固定したり、緩衝器を取付対象物11に固定することができる。ブーツ1の閉鎖端部が緩衝対象物に当たり、ブーツ1内の閉鎖空間が収縮して空気を圧縮する際に生じる空圧によって衝撃を吸収する。図1Bは、緩衝器に矢印方向に負荷が掛かってブーツ1が完全に収縮した状態を示す。図1Cは、緩衝器の上面図である。
(1)まず、緩衝器に負荷が掛かっていない無負荷時には、ブーツ1は、図1Aに示すように伸びた初期状態にある。
(2)この初期状態から、緩衝器のブーツ1の閉鎖端部に負荷が掛かかると、ブーツ1自体の復元力に加えて、ブーツ内の空気の圧縮による空圧により十分なダンパー力が生じる。この際、弁プレート4は空圧により取付ベース3の弁座9に押し付けられ、ブーツ1内の閉鎖空間から取付ベース3の通気口5に通じる空気流路は、弁プレート4に形成された通気溝4aのみとなる。よって、負荷時には、閉鎖空間内の圧縮空気を徐々に脱気するので、圧縮空気の空圧による十分なダンパー力をある程度継続的に得ることができる。
(3)負荷が掛かった状態が続くと、狭い通気溝4aから少量ずつ脱気しながらブーツ1が完全に収縮して図1Bに示すような収縮状態になる。この状態では、弁プレート4を取付ベース3の弁座9に押し付けていた空圧は無いので、弁プレート4と弁座9は強く密着していない。
(4)図1Bの収縮状態から無負荷になると、ブーツ1自体の復元力とコイルスプリング7を取り付けている場合にはその復元力とにより元の伸びた初期状態に戻ろうとして通気口5から吸気を開始する。その際、吸気による空圧で弁プレート4は弁座9からわずかに(例えば本実施態様では0.5mm)浮いた状態となり、通気口5とブーツ1の閉鎖空間とは広い空気流路が確保される。この広い空気流路により、ブーツ1は迅速に図1Aに示す伸びた初期状態に復帰することができる。
また、ブーツ1の復帰は、ブーツ自己の復元力及びコイルスプリング7を設けている場合にはその復元力によるものであり、弁プレート4が取付ベース3の弁座9に密着したり離れたりするのは、ブーツ1内部の圧縮空気による空圧又は吸気時の空圧によるものであるから、本発明の緩衝器は上向きや横向きでも使用でき取付方向に制限されない。
2 下部取付ベース
3 上部取付ベース
4 弁プレート
5 通気口
6 消音材
7 スプリング
8 ネジ
9 弁座
10 ネジ孔
11 取付対象物
Claims (2)
- 一方の端部が閉じた蛇腹中空体と、通気口を有する取付ベースと、該通気口を通る脱気量及び吸気量を調節する弁プレートとを備え、蛇腹中空体の開放端部は取付ベースに気密に取り付けられ蛇腹中空体内に前記通気口でのみ大気側に通じた閉鎖空間を形成し、弁プレートは該閉鎖空間と前記通気口を連通させる通気路を備え、取付ベースの閉鎖空間側に形成された弁座に配置され、蛇腹中空体の閉鎖端に負荷が加わり閉鎖空間が収縮して該空間内の空気が圧縮される時には、その空圧により弁プレートが弁座に押圧されて脱気路が前記通気路に限定され、負荷がなくなり蛇腹中空体が元の形に復帰する時には、弁プレートが大気側から押圧されて弁座からわずかに離れて広い吸気路が得られる緩衝器。
- 蛇腹中空体の内部にスプリングを設けた請求項1に記載の緩衝器。
Priority Applications (1)
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JP2005099088A JP2006275249A (ja) | 2005-03-30 | 2005-03-30 | 緩衝器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005099088A JP2006275249A (ja) | 2005-03-30 | 2005-03-30 | 緩衝器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006275249A true JP2006275249A (ja) | 2006-10-12 |
Family
ID=37210203
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005099088A Pending JP2006275249A (ja) | 2005-03-30 | 2005-03-30 | 緩衝器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2006275249A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2005
- 2005-03-30 JP JP2005099088A patent/JP2006275249A/ja active Pending
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